JP6143575B2 - 画像処理装置、画像処理方法および画像処理プログラム - Google Patents

画像処理装置、画像処理方法および画像処理プログラム Download PDF

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Description

本発明は、撮像により得られたカラー画像に含まれる色滲みを低減する画像処理技術に関する。
撮像によりカラー画像を生成する撮像系では、結像光学系(撮像光学系)の色収差によって、画像上の明るい部分の周囲に本来存在しない色が色滲みとして生じる。色滲みは、結像光学系の中心波長から離れた部分で生じやすい。例えば、可視光の撮像系では、青色や赤色あるいはこれらが混ざった紫色のアーティファクトが滲み状に生じ、これらが色滲みやパープルフリンジと呼ばれる。
色収差は異なる分散を持つレンズを複数組み合わせることにより、ある程度は光学的に抑えることができる。ただし、デジタルカメラ等の撮像装置における画像センサの高解像度化や結像光学系の小型化により、色収差を光学的な方法のみで十分に抑えることが困難となっている。そこで、画像処理によるこれらの色滲みの低減が求められている。
特許文献1,2には、入力されたカラー画像における色滲みの量を色成分ごとに推定し、その色滲み推定量を元のカラー画像から減算することで色滲みを低減する画像処理方法が開示されている。また、これらの特許文献には、カラー画像からの色滲みの過度の減算を抑制するために、色滲み推定量を補正することも開示されている。
特開2008−147980号公報 特開2008−147981号公報
しかしながら、特許文献1,2に開示された方法を用いて複数の色成分を含む色滲みを低減する場合に、色成分ごとの色滲み推定量の減算を色成分の順序を考慮せずに行うと、色相が反転して色滲みが低減された画像領域の色味が不自然になるおそれがある。言い換えれば、良好な色滲み低減効果が得られないおそれもある。
本発明では、複数の色成分を含む色滲みを、色相反転を生じさせずに良好に低減することができるようにした画像処理装置、画像処理方法および画像処理プログラムを提供する。
本発明の一側面としての画像処理装置は、複数の色成分を含むカラー画像における色成分ごとの色滲み量をカラー画像を構成する画素ごとに推定する推定手段と、該推定された色滲み量に基づいて、該カラー画像から色成分ごとの色滲みを低減する色滲み低減処理を行う処理手段と、画素ごとに色滲みの色相を求め、該色相に応じて色滲み低減処理を行う色成分の順序を決定する決定手段とを有することを特徴とする。
なお、撮像によりカラー画像を生成する撮像手段と、該カラー画像に対して色滲み低減処理を行う上記画像処理装置とを有する撮像装置も、本発明の他の一側面を構成する。
また、本発明の他の一側面としての画像処理方法は、複数の色成分を含むカラー画像を準備するステップと、該カラー画像における色成分ごとの色滲み量をカラー画像を構成する画素ごとに推定するステップと、該推定された色滲み量に基づいて、カラー画像から色成分ごとの色滲みを低減する色滲み低減処理を行うステップと、画素ごとに色滲みの色相を求め、該色相に応じて色滲み低減処理を行う色成分の順序を決定するステップとを有することを特徴とする。
さらに本発明の他の一側面としての画像処理プログラム(コンピュータプログラム)は、コンピュータに、複数の色成分を含むカラー画像を準備するステップと、該カラー画像における色成分ごとの色滲み量をカラー画像を構成する画素ごとに推定するステップと、該推定された色滲み量に基づいて、カラー画像から色成分ごとの色滲みを低減する色滲み低減処理を行うステップと、画素ごとに色滲みの色相を求め、該色相に応じて前記色滲み低減処理を行う色成分の順序を決定するステップとを含む処理を実行させることを特徴とする。
本発明によれば、複数の色成分を含む色滲みの色相に応じて色滲み低減処理を行う色成分の順序を決定することで、色相反転を生じさせずに良好に色滲みを低減することができる。
本発明の実施例1である画像処理装置を搭載した(画像処理方法を使用する)カラー撮像装置の構成を示す図。 原色カラーフィルタの分光透過率を示す図。 原色カラーフィルタにおける色要素の並びを示す図。 カラー画像における明暗の境界部に生ずる紫色の色滲みを示す図。 高輝度被写体に対する典型的な色成分プロファイルを示す図。 実施例1における色滲み低減処理を示すフローチャート。 上記画像処理動作における色滲み低減順序を決定する処理を示すフローチャート。 色度座標および色滲み対象領域を示す図。 非線形変換の特性を示す図。 B成分の色滲み低減処理による色度座標上の変化方向を示す図。 B成分の色滲み低減処理に制限を設けた場合の色度座標上の変化を示す図。 R成分の色滲み低減処理による色度座標上の変化方向を示す図。 R成分の色滲み低減処理に制限を設けた場合の色度座標上の変化を示す図。 実施例1による色滲み低減効果を色度座標上で表す図。 従来における色滲み低減効果を色度座標上で表す図。 本発明の実施例1である画像処理装置を搭載した(画像処理方法を使用する)カラー撮像装置の構成を示す図。 実施例2における色滲み低減処理を示すフローチャート。 本発明の実施例3である画像処理装置を示す図。
以下、本発明の実施例について図面を参照しながら説明する。
図1には、本発明の実施例1である画像処理装置を搭載した(すなわち画像処理方法を使用する)カラー撮像装置100の構成を示している。カラー撮像装置100は、結像光学系(撮像光学系)110と、イメージセンサ120と、AD変換部130と、デモザイク部140と、色滲み低減部150と、視覚補正部160と、圧縮部170と、記録部180とを有する。写野(被写体)fとR,GおよびBの光線は、カラー撮像装置100の構成要素ではないが説明のために図1中に示している。
結像光学系110により形成された写野fの光学像(被写体像)は、CCDセンサやCMOSセンサ等の光電変換素子により構成されるイメージセンサ120上に結像する。本実施例では、結像光学系110は、R(赤)波長域、G(緑)波長域およびB(青)波長域においてある程度の色収差が補正されているが、特にG波長域での色収差が良好に補正され、RおよびB波長域ではG波長域に比べて色収差が残存するものとする。
イメージセンサ120は、一般的な原色カラーフィルタ系を備える単板カラーイメージセンサである。原色カラーフィルタ系は、図2に示すように、それぞれ650nm近傍(R波長域)、550nm近傍(G波長域)および450nm近傍(B波長域)に透過主波長帯を持つ3種類の色フィルタにより構成される。これら色フィルタが設けられた画素によってR、GおよびB波長域に対応する色成分が撮像(光電変換)される。単板カラーイメージセンサでは、色フィルタは図3に示すように画素ごとに空間的に配列されるため、各画素により単一の色成分の強度を得ることしかできない。このため、イメージセンサからは色モザイク画像が出力される。
なお、本実施例では、イメージセンサ120のカラーフィルタをR,GおよびBからなる原色系カラーフィルタとする。ただし、Ye,Mg,CyおよびGrからなる補色系カラーフィルタであってもよく、この場合は色変換処理によってR,GおよびBの色成分を含むカラー画像が得られる。
AD変換部130は、イメージセンサ120からアナログ信号として出力された色モザイク画像を、これ以降の画像処理に適したデジタルデータに変換する。
デモザイク部140は、デジタルデータとしての色モザイク画像に対して補間処理を行うことにより、全ての画素がRGBの色情報を持つカラー画像を生成する。補間処理について、単純な線形補間から複雑な補間方法まで、その方法は問わない。結像光学系110、イメージセンサ120、AD変換部130およびデモザイク部140により撮像手段(撮像系)が構成される。
デモザイク部140で生成されたカラー画像は、結像光学系110の色収差によって、Gの色成分(緑成分:以下、G成分という)に比べてRやBの色成分(赤成分および青成分:以下それぞれ、R成分およびB成分という)の解像度が劣った画像となる。このため、明暗の境界部では、例えば図4に示すように赤や青がぼやけて、明部の周囲に赤や青あるいは両者が混ざった紫の縁取りのようなアーティファクトとしての色滲みが生じる。なお、結像光学系110の特性や画像中の光源の分光分布等によってR成分とB成分の滲みの程度は異なる。
色滲み低減部(推定手段、処理手段および決定手段)150は、画像処理装置として機能し、デモザイク部140で生成されたカラー画像である入力画像に対して空間的な演算を行って色滲み領域を抽出して該色滲み領域での色滲み量を推定する。そして、該色滲み推定量に対応する色成分量を入力画像から減算することで色滲みを低減する。この色滲み低減処理については後に詳しく説明する。
視覚補正部160は、色滲み低減処理後のカラー画像に対して、主として画像の見栄えを改善するための処理を行う。例えば、トーンカーブ(ガンマ)補正、彩度強調、色相補正、エッジ強調といった画像補正処理を行う。
圧縮部170は、視覚補正部160から出力されたるカラー画像である出力画像に対して、JPEG等の方法で圧縮処理を行い、記録に適した記録容量とする。
記録部180は、圧縮部170にて圧縮処理が行われた画像を、フラッシュメモリ等の記録媒体に記録する。
なお、イメージセンサ120から記録部180をそれぞれ別々のデバイスとして構成してもよいし、単一のマイクロプロセッサより構成してもよい。
次に、本実施例において色滲み低減処理の対象とする色滲みについて説明する。図5には、複数の色成分としてのR、GおよびB成分を含むカラー画像(入力画像)における高輝度被写体に対するR、GおよびB成分の典型的なプロファイルの例を示す。図5の横軸は画像上での位置(例えば、水平方向での位置)を示し、縦軸はR、GおよびB成分の強度(画像強度または画素値)を示す。図5に示す例では、中心部に飽和レベルを超える高輝度被写体(例えば、光源)が存在する。このため、本来は明るくない高輝度被写体の周辺の領域も、収差やフレアにより高輝度被写体からに滲んだ光によってプロファイルの裾が拡がっている。滲みの強さは高輝度被写体の輝度に依存し、高輝度被写体から離れるに従って指数的に弱くなる。G成分も滲みが全くないわけではなく、ある程度の滲み(プロファイルの拡がり)が存在するが、RおよびB成分の滲みに比べて小さい。
また、イメージセンサ120は一定の飽和レベル以上の強度を測定することができない。このため、イメージセンサ120を用いた撮像により生成された画像には、本来の高輝度被写体より一回り大きくR、GおよびB成分が飽和することで、白い飽和領域(領域(1))が形成される。領域(1)よりも高輝度被写体から離れた領域(2)では、G成分は減衰していくが、RおよびB成分の飽和半径はさらに広いため、徐々にG成分とRおよびB成分との強度差が大きくなる。したがって、領域(2)では、その外側に向かって白からマゼンタに変化して色味を増していく。
しかし、RおよびB成分も、それらの飽和半径に達すると減衰し始め、G成分とRおよびB成分との強度差は小さくなっていき、紫の色滲みとなっていく。そして、G成分の裾の端よりも外側では、RおよびB成分のみが強度を持ち、より彩度の高い紫の色滲みへと変化していく。このうち、マゼンタや紫の色滲みは本来存在しない色滲みであり、輝度飽和領域の周辺の色として不自然なものとなる。
本実施例では、このようなRおよびB成分によって発生する本来は存在しない紫の色滲み(紫滲み)、赤の色滲み(赤滲み)および青の色滲み(青滲み)を低減対象の色滲みとする。これらの不自然な色滲みを色滲み低減部150で低減(補正)することで自然な色味を有する出力画像を生成する。
次に、色滲み低減部150が行う処理(画像処理方法)について、図6に示したフローチャートを用いて説明する。この色滲み低減部150は、コンピュータとして、コンピュータプログラム(画像処理プログラム)に従って以下の処理を実行する。大まかな流れとしては、まずステップS101では、色滲み低減部150は、デモザイク部140から入力画像を取得する。これにより、処理対象となる入力画像を準備する。そして、色滲み低減部150は、入力画像において色滲み低減処理を行うか否かを判定する対象となる注目画素の座標(x,y)として、最初の画素の座標(0,0)を設定する。次に、ステップS102では、色滲み低減部150は、色滲み低減処理を行う色成分の順序を決定する。次に、ステップS103では、色滲み低減部150は、注目画素が色滲みに特有の色を示す色滲み画素であるか否かを判定し、色滲み画素でない場合はステップS106に進み、色滲み画素である場合はステップS104に進む。
ステップS104では、色滲み低減部150は、色滲み画素における色滲み推定量を算出する。このステップでは、色滲み低減部150は、色滲み低減処理を行う全ての色成分(本実施例では、R成分およびB成分)において、色成分ごとの色滲み推定量を算出する。そして、ステップS105では、色滲み低減部150は、ステップS102で決定した色成分の順序で、ステップS104で算出した色滲み推定量を用いて色滲み画素のうち色滲み成分を低減(望ましくは除去)する色滲み低減処理を行う。色滲み低減処理後の画素値(本実施例では、R成分およびB成分)で入力画像の画素値を書き換えずに、色滲み低減処理後の画素値を別途メモリに格納する。
次に、ステップS106およびステップS107では、色滲み低減部150は、注目画素のx座標およびy座標を変更して、入力画像の全画素についてステップS102からステップS105までの処理を繰り返す。
こうして入力画像のG成分と合わせてR成分およびB成分の色滲み成分が低減された出力画像が得られると、色滲み低減部150は、該出力画像を前述した視覚補正部160に送る。
本実施例では、色滲み低減部150は、前述したようにRおよびB成分を色滲み低減処理の対象とし、G成分を基準色成分として用いるものとして以下、図6に示したステップS102〜S105のそれぞれの詳細を説明する。なお、色滲み低減処理の対象を必ずしもRおよびB成分でなくてもよい。
図7のフローチャートには、色滲み低減部150がステップS102にて行う処理を示している。色滲み低減部150は、ステップS1511にて注目画素(x,y)の色相を算出する。色相の算出では、色滲み低減部150は、まずR,GおよびBの各成分の強度に対して以下の式(1)で示す計算を行い、RGB表色系をXYZ表色系に変換する。
次に、色滲み低減部150は、式(1)で得られたX,YおよびZを用いて、以下の式(2)により色度座標abを定義する。なお、この色度座標abはLab表色系を簡略化したものである。
続いて、色滲み低減部150は、式(2)により算出したa,bを用いて、以下の式(3)により色相hを算出する。なお、本実施例では色度座標abを用いる場合について説明するが、色度座標としてLab表色系やYUV表色系などの他の座標を用いてもよい。
色度座標abとRおよびB成分との対応関係について説明する。図8には、色度座標ab面を示している。この色度座標ab面では、青色は第4象限にあり、第1象限に向かうにつれて赤味が増して、紫やマゼンタになっていく。第1象限は、第2象限に向かうにつれて、マゼンタから赤に、さらに黄色になっていく。
次に、ステップS1512では、色滲み低減部150は、注目画素について算出した色相hが色滲みと考えられる色相であるか否か、つまりは注目画素が色滲み画素か否かを判定する。色滲みと判定する色相は、2つの色相角度hmin,hmaxで指定する。注目画素の色相角度をhとすると、
であれば、色滲みと考えられる色相であると判定する。本実施例ではRおよびB成分を色滲み低減対象としているため、色相角度hは、赤〜紫〜青を含むようにhminおよびhmaxを決定する。赤〜紫〜青を表す領域は、図8の色度座標ab上ではおおよそ図中の斜線で囲まれた領域Fとなり、ここではhmin=−90°およびhmax=60°とする。この領域Fは、色滲み対象をどの色にするかによって変化するもので、必ずしも斜線で表される領域に限定されるものではない。例えば、第3象限の一部の色相に対しても青滲みとみなしてもよい。
次に、ステップS1513では、色滲み低減部150は、さらなる色滲み画素か否かの判定を行う。ここでは、注目画素(x,y)において基準色成分であるG成分の強度が飽和していると考えられる場合は色滲み画素ではないと判定する。これは、高輝度被写体において基準となる色成分が飽和していれば、他の色成分も飽和している可能性が高いため、色滲みが発生しないと考えられるからである。「飽和」とは、各色成分の強度が0〜1の値を持つとすると、例えば閾値を0.9程度にして該閾値以上の強度を持つ場合をいう。このステップでの判定で注目画素が色滲み画素でないと判定した場合は、色滲み低減部150は、以下の処理を行わずに注目画素を次の画素に変更する(ステップS106,107)。
一方、ステップS1512およびS1513で注目画素が色滲み画素と判定した場合は、色滲み低減部150は、最後にステップS1514にて該色滲み画素における色滲みの色味を判定する。そして、その判定結果に応じて色滲み低減処理を行う色成分の順序(以下、色滲み低減順序という)を決定する。
ステップS1514において、色滲み低減部150は、色滲みの色味として赤味が強いか青味が強いかを判定する。具体的には、赤系と青系を分割する紫の色相hを導入して、注目画素の色相hが色相hを境として赤系と青系のどちら側にあるかで赤味が強いか青味が強いかを判定する。紫の色相hは、ステップS1511で算出した色度座標abにおいて、ある中間輝度でのR成分とB成分の値が等しくなるような色相を選べばよく、例えば−30°程度が好適である。ただし、紫の色相hは経験的に求めてもよく、色相hの決定方法は特に限定されない。
以上の判定により、色度座標abにおいて色相hが、
の範囲にある場合は、色滲みが青から青紫の色であって青味が強いと判定し、この場合はR成分よりも先にB成分の色滲み低減処理を行うように色滲み低減順序を決定する。
逆に、色相hが、
の範囲にある場合は、色滲みが赤から赤紫の色であって赤味が強いと判定し、この場合はB成分よりも先にR成分の色滲み低減処理を行うように色滲み低減順序を決定する。このように、本実施例では、色滲みの色相に含まれる少なくとも2つの色成分のうち他の色成分よりも強度が高い色成分に対して先に色滲み低減処理を行うよう色滲み低減順序を決定する。
次に、図6のステップS104で色滲み低減部150が行うRおよびB成分の色滲み量の推定処理について説明する。色滲み量の推定方法としては、画像強度傾斜を利用する方法が挙げられる。
具体的には、R,GおよびB成分の画像強度傾斜をそれぞれ、∇R,∇Gおよび∇Bとすると、これらは、以下の式(7)により算出される。
ここで、
R(x+1,y),G(x+1,y)およびB(x+1,y)はそれぞれ、R,GおよびB成分における注目画素の右隣の画素値である。
R(x−1,y),G(x−1,y)およびB(x−1,y)はそれぞれ、R,GおよびB成分における注目画素の左隣の画素値である。
R(x,y+1),G(x,y+1)およびB(x,y+1)はそれぞれ、R,GおよびB成分における注目画素の下隣の画素値である。
R(x,y−1),G(x,y−1)およびB(x,y−1)はそれぞれ、R,GおよびB成分における注目画素の上隣の画素値である。
画像強度傾斜の演算においては、演算の範囲をより大きくしたり注目画素に対して斜めの位置にある画素も用いたりする等、他の演算方法を用いてもよい。
次に、色滲み低減部150は、算出した画像強度傾斜に基づいて色滲み量の推定値である色滲み推定量を算出する。
ここでは、以下の式(8)に示すように、R,GおよびB成分の画像強度傾斜∇R,∇Gおよび∇Bの絶対値に係数k,k,kを乗じて色滲み推定量E,E,Eを算出する。係数k,k,kは正の値で、3前後が好適である。
RおよびB成分が飽和している領域では画像強度傾斜が0になるため、飽和していない場合の画像強度傾斜を得ることができない。そこで、このような領域に対する画像強度傾斜をG成分の画像強度傾斜により算出する。このため、式(8)では、色滲み推定量Eを算出している。この色滲み推定量Eは後の処理で使用する。
次に、色滲み低減部150は、算出した画像強度傾斜を用いて再度、注目画素が色滲み画素か否かを判定する。この判定では、基準色成分と色滲み色成分との画像強度傾斜の比が閾値以上である場合に注目画素が色滲み画素であると判定し、求めた色滲み推定量を有効なものとする。逆に、上記比が閾値未満である場合は色滲み画素ではないと判定して、色滲み推定量を0とする。
R成分において、画像強度傾斜の比の閾値をαRGとすると、上記判定後の色滲み推定量E′は、
と表すことができる。また、上記判定後のB成分の色滲み推定量E′についても、画像強度傾斜の比の閾値をαBGとすると、
と表すことができる。
画像強度傾斜の比の閾値αRGおよびαBGは、結像光学系110の特性等に依存するが、2前後が好適である。
さらに、色滲み低減部150は、画像強度による補正を行うために、RおよびB成分の強度に対する非線形変換によって飽和度S,Sを求める。飽和度S ,S 、RおよびB成分が飽和しているか否かを示すものであり、RおよびB成分の強度が飽和している場合は1となり、RおよびB成分の強度が飽和していない場合は0となる。なお、飽和度S,Sは、このように0と1の2値でもよいが、図9に示すように0から1にかけて連続的に変化する値としてもよい。この場合、飽和度S,Sは、
と表すことができる。
そして、飽和度Sに応じて、新たな色滲み推定量E″を決定する。すなわち、飽和度Sが0と1の2値である場合は、新たな色滲み推定量E″として、以下のように色滲み推定量E′およびEのうち一方を選択する。
とする。また、飽和度Sが0から1にかけて連続的に変化する値である場合は、新たな推定量E″を、
とする。
同様に、飽和度Sが0と1の2値である場合は、B成分の色滲み推定量E″として、
色滲み推定量E′およびEのうち一方を選択する。また、飽和度Sが0から1にかけて連続的に変化する値である場合は、新たな色滲み推定量E″を、
とする。
これにより、高輝度領域周辺で色滲みと判定された領域において、RおよびB成分が飽和している場合にもG成分から推定した色滲み推定量を用いることで、RおよびB成分の推定量を求めることが可能となる。また、飽和度に連続値を用いることで高輝度領域周辺の推定量の急激な変化を抑制することが可能となり、より自然な色滲み低減結果を得ることができる。
以上説明した画像強度傾斜による色滲み推定量の算出方法は例にすぎず、他の算出方法を用いてもよい。
次に、図6のステップS105で色滲み低減部150が行う色滲み低減処理について説明する。色滲み低減処理では、先の色滲み量の推定処理において推定された色滲み推定量が大きすぎた結果、色滲み低減処理後に不自然な色の画像が生成されないように制限を設ける必要がある。この制限について、ステップS1511で算出した色度座標abを用いて説明する。
まず、B成分の色滲み推定量E″に相当する強度成分(以下、単に色滲み推定量E″という)をB成分の強度から減算した場合、図10に点線矢印で示すように、色度は左上方向に移動する。矢印の始点は除去前の色度であり、矢印の先端が色滲み推定量E″を除去した後の色度である。前述したように色度座標ab上でおおよそ青色とみなされる領域は第4象限であり、色滲み推定量E″を除去した後の色度座標がこの領域を超えた場合には不自然な色となる。
例えば、灰色の背景に対してB成分を減らしすぎると黄緑色になり、観察者に違和感を与える。このことから、B成分において色滲みを低減する場合には、低減後の色相(色相角度)が第4象限、すなわちa軸に対して−90°から0°の範囲(以下、B色相制限範囲という)に収まるように色滲み推定量E″を制限(補正)するのが望ましい。
また、R成分の色滲み推定量E″に相当する強度成分(以下、単に色滲み推定量E″という)をR成分の強度から減算した場合、図12に点線矢印で示すように、色度は左下方向に移動する。色度座標ab上でおおよそ赤から赤紫とみなされる領域は、例えば図12に示すようにa軸に対して60°をなす直線と、a軸に対して−45°をなす直線とで囲まれた領域とすることができ、この領域を外れると不自然な色となる。したがって、R成分において色滲みを低減する場合には、低減後の色相(色相角度)が−45°から60°の範囲(以下、R色相制限範囲という)に収まるように色滲み推定量E″を制限(補正)するのが望ましい。
なお、色相制限範囲を設ける方法としては、本実施例のように色度座標abを用いる方法に限定されず、他の方法を用いてもよい。
具体的な色度座標ab上での色滲み低減処理の制限の方法について説明する。B色相制限範囲が−90°から0°の範囲であるときにB成分の取り得る強度は、
となる。このため、色滲み低減後の色相角度がB色相制限範囲に収まるためのB成分用の補正色滲み推定量E’’’は、
を満足する必要がある。
同様に、R色相制限範囲が−45°から60°の範囲であるときにR成分の取り得る強度は、
となる。このため、色滲み低減後の色相角度がR色相制限範囲に収まるためのR成分用の補正色滲み推定量E’’’は、
を満足する必要がある。
こうして色相制限範囲による制限を受けた補正色滲み推定量E’’’,E’’’(に相当する強度成分)はそれぞれ、もとのB成分およびR成分の強度から減算される。これにより、不自然な色の変化を生じさせることなく、色滲みを低減(望ましくは除去)することができる。
もとのB成分の強度から補正色滲み推定量E’’’を減算すると、減算後のB成分の強度B′は、
となる。この減算による色度の変化は、図11に実線矢印で示すように、B色相制限範囲(−90°から0°の範囲であり、第4象限)内に留まる。
同様に、もとのR成分の強度から補正色滲み推定量E’’’を減算すると、減算後のR成分の強度R′は、
となる。この減算による色度の変化は、図13に実線矢印で示すように、R色相制限範囲(−45°から60°の範囲)内に留まる。以上により、色滲み低減処理が終了する。
次に、色滲み低減処理を、ステップS102で決定した色滲み低減順序に従って行う手順について説明する。ここでは、ステップS10でB成分の色滲み低減処理を先に行い、次にR成分の色滲み低減処理を行う場合について説明するが、R成分の色滲み低減処理を先に行い、次にB成分の色滲み低減処理を行う場合も、各色成分での色滲み低減処理は同様に行われる。
まず、B成分の色滲み低減処理を行うために、前述した式(18)を用いて補正色滲み推定量E’’’を算出する。次に、算出した補正色滲み推定量E’’’を式(21)に代入してB成分の色滲み低減処理を行い、色滲み低減処理後のB成分B′を得る。
続いて、R成分の色滲み低減処理を行うために、前述した式(20)を用いて補正色滲み推定量E’’’を算出する。次に、算出した補正色滲み推定量E’’’を式(22)に代入してR成分の色滲み低減処理を行い、処理後のR成分R′を得る。 こうして、色滲み低減処理対象の全色成分に対する色滲み低減処理が終了したカラー画像は、図1に示した視覚補正部160に出力される。
次に、注目画素の色相とRおよびB成分の色滲み低減順序との関係を、図14を用いて説明する。ここでは、注目画素の色相(色度)が、色度座標ab上で点Pの位置にあるとする。点Pでの色相hは、hmin≦h≦hであるので青紫系の色滲みを示す色相となる。この場合、本実施例では、B成分に対する色滲み低減処理を先に行う。点Pに対応するB成分の強度から色滲み推定量E″をそのまま減算すると色相は点Pへと移動するが、B色相制限範囲に対応した補正色滲み推定量E’’’の減算により、色相は点P′で止まる。その後、点P′に対応するR成分の強度から補正色滲み推定量E’’’を減算することで、色相は点P′へと移動する。点P′は、点Pに比べて色度座標abの原点に大幅に近い位置にある。
一方、B成分に対する色滲み低減処理のみを行う場合は、図14でも説明したが、図15に示すように、点Pに対応するB成分の強度から補正色滲み推定量E’’’を減算することにより、色相は点P′に移動する。この場合、点P′は、点Pに比べて色度座標abの原点からあまり変わらない距離に位置するため、彩度がほとんど変わらずに色相が変わったことになる。つまり、青紫系の色滲みがマゼンタ系の色滲みに変化したことになる。同様に、R成分に対する色滲み低減処理のみを行う場合は、図15に示すように、点Pが点P′に移動し、青紫系の色滲みが青系の滲みに変化することになる。
さらに、RおよびB成分に対して並列的に(色滲み低減順序を決めずに)色滲み低減処理を行う場合、点Pの移動方向は、色度座標ab上でRおよびB成分に対する色滲み低減処理をそれぞれ単独で行った場合の移動方向を合成した方向となる。これにより、図15に示すように、点Pは点P′に移動する。点P′は点Pに比べてやや原点に近づいているが、色滲みの低減の程度が少なく、残存した色滲みが目立つ。
図14と図15を比べて分かるように、注目画素(つまりは色滲み)の色相に応じて色滲み低減処理を行う色成分の順序を最適化することにより、色滲み低減処理後の色相(色度)を色度座標abの原点に十分に近い座標へと移動させることができる。色度座標abの原点に近づくほど無彩色に近づく。このため、本実施例によれば、複数の色成分を含む色滲みを低減する場合において、一部の色成分に対してのみ色滲み低減処理を行ったり色滲み低減順序の最適化を行わなかったりする場合に比べて、色相反転を生じさせずに良好に色滲みを低減することができる。
なお、色滲み低減処理後の色相(色度)を色度座標abの原点にできるだけ近づけるための色滲み低減順序は、以下のように言うこともできる。すなわち、色滲みの色相に含まれる少なくとも2つの色成分のうち他の色成分よりも色滲み低減処理による色滲み低減量の最大値(許容値)が大きい色成分に対して先に色滲み低減処理を行う。図14の例では、図15に示す点Pから点P′までの図11に矢印で示した方向での距離がB成分に対する色滲み低減量の最大値であり、点Pから点P′までの図12に矢印で示した方向での距離がR成分に対する色滲み低減量の最大値である。そして、B成分に対する色滲み低減量の最大値の方がR成分に対する色滲み低減量の最大値よりも大きいので、B成分に対する色滲み低減処理を先に行うよう色滲み低減順序が決定される。
図16には、本発明の実施例2である画像処理装置を搭載した(すなわち画像処理方法を使用する)カラー撮像装置200の構成を示している。カラー撮像装置200は、結像光学系(撮像光学系)210と、色分解プリズム215と、イメージセンサ220と、AD変換部230と、色滲み低減部250と、視覚補正部260と、圧縮部270と、記録部280とを有する。結像光学系210、色分解プリズム215、イメージセンサ220およびAD変換部230により撮像手段(撮像系)が構成される。
本実施例において、イメージセンサ220は、実施例1と異なり3板式のイメージセンサである。結像光学系110からの光は、色分解プリズム215によってR光,G光およびB光に分解され、それぞれが対応するイメージセンサに導かれる。なお、この構成では、実施例1のイメージセンサ120に設けられていたカラーフィルタおよびデモザイク部140は不要となる。
また、本実施例の結像光学系210も、実施例1と同様に、G波長域において色収差が良好に補正されているが、R波長域およびB波長域では色収差が残存している。なお、3板式では各イメージセンサの前後位置を調整することにより、色収差を補正することも可能であるが、結像光学系210のズーム位置の変化等による収差変動に対応できないため、本実施例ではそのような調整は行わない。このため、G成分に比べてRおよびB成分の解像度が劣り、3つの色成分を合成したカラー画像においては実施例1と同様に紫の縁取りのようなアーティファクトである色滲みが生じる。
AD変換部230は、3つのイメージセンサからアナログ電圧として出力されるR成分の入力画像、G成分の入力画像およびB成分の入力画像を、これ以降の画像処理に適したデジタルデータに変換する。
色滲み低減部(推定手段、処理手段および決定手段)250は、画像処理装置として機能し、各入力画像からアーティファクトを除去するための色滲み低減処理を行う。
視覚補正部260、圧縮部270および記録部280は、実施例1の視覚補正部160、圧縮部170および記録部180と同様の機能を有する。
このように構成されたカラー撮像装置200において、色滲み低減部50は、コンピュータとして、コンピュータプログラム(画像処理プログラム)に従って、図17のフローチャートに示す処理を実行する。本実施例でも、実施例1と同様に、RおよびB成分を色滲み低減対象とし、G成分を基準色成分として用いる。
まずステップS201では、色滲み低減部250は、AD変換部230からG、RおよびB成分の入力画像を取得する。これにより、処理対象となる入力画像を準備する。そして、色滲み低減部250は、入力画像において色滲み低減処理を行うか否かを判定する対象となる注目画素の座標(x,y)として、最初の画素の座標(0,0)を設定する。ここでの注目画素は、G、RおよびB成分の入力画像において互いに対応する画素である。
次に、ステップS202では、色滲み低減部250は、入力画像において互いに対応する注目画素の強度(画素値)から色相を判定する。そして、判定した色相に応じて、実施例1と同様に、R成分とB成分において色滲み低減処理を行う順序(色滲み低減順序)を決定する。
次に、ステップS203では、色滲み低減部250は、注目画素(合成画素)が色滲みに特有の色を示す色滲み画素であるか否かを判定し、色滲み画素でない場合はステップS206に進み、色滲み画素である場合はステップS204に進む。
ステップS204では、色滲み低減部250は、色滲み低減順序が先である色成分の色滲み画素における色滲み推定量を算出する。すなわち、色成分ごとの色滲み推定量を算出する。色滲み推定量の算出方法は、実施例1と同様に画像強度傾斜を用いる方法でもよいし、他の方法を用いてもよい。そして、ステップS205では、色滲み低減部250は、ステップS204で算出した色滲み推定量を用いて色滲み画素のうち色滲み成分を低減(望ましくは除去)する色滲み低減処理を行う。この際、実施例1と同様に、色相制限範囲を設けて過剰な低減処理を抑制する。
ステップS206およびステップS207では、色滲み低減部50は、注目画素のx座標およびy座標を変更して、入力画像の全画素についてステップS202からステップS205までの処理を繰り返す。
次にステップS208では、1回目の色滲み低減処理かどうか判定し、1回目であればステップS201に戻り、もう一度ステップS202からステップS207までを繰り返す。2回目の色滲み低減処理は、1回目に色滲み低減された画像に対して処理を行うことになる。
本実施例では、R、B成分両方の色滲みが生じている画素において、B成分が先に低減されると判定された場合には、1回目でB成分の色滲みが低減され後2回目に入力される画像ではR成分の色滲みが残存している。2回目の色滲み低減処理ではR成分の色滲みが低減され、R、B成分の色滲みが低減された画像が生成される。また、R、B成分の何れか一方のみの色滲みの場合は、他方に対してのステップS203の色滲み判定からステップ205色滲み低減処理がスキップされるため単色の色滲み低減処理を行うこととなる。この際、2回目の色滲み低減量の推定処理が不要となり計算コストが削減できる効果がある。
こうして、R成分およびB成分の色滲み成分が低減された出力画像が得られると、色滲み低減部250は、該出力画像を前述した視覚補正部260に送る。
本実施例では、ステップS204(色滲み推定量の算出)とステップS205(色滲み低減処理)を異なる色成分における1組の対応注目画素に対して繰り返し行うようにしている。このため、単色の色滲みに対しても、いずれかの色成分の色滲み低減処理を実質的に行わないことで対応することができる。
実施例1,2では、本発明の画像処理方法を使用する(画像処理装置を搭載した)撮像装置について説明したが、本発明の画像処理方法は、パーソナルコンピュータにインストールされる画像処理プログラムによっても実施することができる。この場合、パーソナルコンピュータが本発明の画像処理装置に相当する。
図18に示すように、パーソナルコンピュータ1402は、カラー撮像装置1401により生成された色滲み低減処理前の画像(入力画像)をケーブル通信、ワイヤレス通信および半導体メモリや光ディスク等の記録媒体を介して取り込む。そして、パーソナルコンピュータ1402は、画像処理プログラムに従って、実施例1,2と同様に色滲み低減順序の決定および色滲み推定量の算出を経て色滲み低減処理を行い、その結果得られた画像を出力する。
以上説明した各実施例は代表的な例にすぎず、本発明の実施に際しては、各実施例に対して種々の変形や変更が可能である。
良好に色滲みが低減された画像を生成できる画像処理装置や撮像装置を提供できる。
100,200 カラー撮像装置
120,220 イメージセンサ
130,230 AD変換部
140 デモザイク部
150,250 色滲み低減部
1402 パーソナルコンピュータ

Claims (7)

  1. 複数の色成分を含むカラー画像における色成分ごとの色滲み量を前記カラー画像を構成する画素ごとに推定する推定手段と、
    該推定された色滲み量に基づいて、前記カラー画像から色成分ごとの色滲みを低減する色滲み低減処理を行う処理手段と、
    前記画素ごとに前記色滲みの色相を求め、該色相に応じて前記色滲み低減処理を行う色成分の順序を決定する決定手段とを有することを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記決定手段は、前記色滲みの色相に含まれる少なくとも2つの色成分のうち他の色成分よりも強度が高い色成分に対して先に前記色滲み低減処理を行うことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記決定手段は、前記色滲みの色相に含まれる少なくとも2つの色成分のうち他の色成分よりも前記色滲み低減処理による前記色滲みの低減量の最大値が大きい色成分に対して先に前記色滲み低減処理を行うことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  4. 前記カラー画像が、前記複数の色成分として赤成分、緑成分および青成分を含み、
    前記色滲み低減処理を行う色成分が、赤成分および青成分であることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の画像処理装置。
  5. 撮像によりカラー画像を生成する撮像手段と、
    前記カラー画像に対して前記色滲み低減処理を行う請求項1から4のいずれか一項に記載の画像処理装置とを有することを特徴とする撮像装置。
  6. 複数の色成分を含むカラー画像を準備するステップと、
    前記カラー画像における色成分ごとの色滲み量を前記カラー画像を構成する画素ごとに推定するステップと、
    推定された色滲み量に基づいて、前記カラー画像から色成分ごとの色滲みを低減する色滲み低減処理を行うステップと、
    前記画素ごとに前記色滲みの色相を求め、該色相に応じて前記色滲み低減処理を行う色成分の順序を決定するステップとを有することを特徴とする画像処理方法。
  7. コンピュータに、
    複数の色成分を含むカラー画像を準備するステップと、
    前記カラー画像における色成分ごとの色滲み量を前記カラー画像を構成する画素ごとに推定するステップと、
    推定された色滲み量に基づいて、前記カラー画像から色成分ごとの色滲みを低減する色滲み低減処理を行うステップと、
    前記画素ごとに前記色滲みの色相を求め、該色相に応じて前記色滲み低減処理を行う色成分の順序を決定するステップとを含む処理を実行させるコンピュータプログラムであることを特徴とする画像処理プログラム。
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