JP6142668B2 - ヒューズ素子 - Google Patents

ヒューズ素子 Download PDF

Info

Publication number
JP6142668B2
JP6142668B2 JP2013107256A JP2013107256A JP6142668B2 JP 6142668 B2 JP6142668 B2 JP 6142668B2 JP 2013107256 A JP2013107256 A JP 2013107256A JP 2013107256 A JP2013107256 A JP 2013107256A JP 6142668 B2 JP6142668 B2 JP 6142668B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
conductor
fusing
fuse element
element according
constituting
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2013107256A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2014229443A (ja
Inventor
喜人 大坪
喜人 大坪
番場 真一郎
真一郎 番場
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Murata Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Murata Manufacturing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Murata Manufacturing Co Ltd filed Critical Murata Manufacturing Co Ltd
Priority to JP2013107256A priority Critical patent/JP6142668B2/ja
Publication of JP2014229443A publication Critical patent/JP2014229443A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6142668B2 publication Critical patent/JP6142668B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Fuses (AREA)

Description

本発明は、過電流が流れた際に溶断するヒューズ素子に関し、特に、基板に溶断部分を有する導体配線が設けられているヒューズ素子に関する。
従来、電子機器を過電流から保護するために、様々なヒューズ素子が用いられている。下記の特許文献1には、金属からなるヒューズ導体の一部に、錫や鉛等の低融点金属が付着されているヒューズ素子が開示されている。過電流が流れた場合には、低融点金属が溶融し、かつその融液がヒューズ導体を溶解させる。それによって、回路が遮断される。
特開2009−99372号公報
特許文献1に記載のような従来の低融点金属を用いたヒューズ素子には、溶断部において、低融点金属の融液や低融点金属の融液により溶解されたヒューズ導体溶液のような液状物が留まるおそれがあった。そのため、回路を確実に遮断することができないことがあった。
本発明の目的は、回路を確実に遮断することができるヒューズ素子を提供することにある。
本発明に係るヒューズ素子は、基板と、基板上に配置されておりかつ第1の端部と第2の端部とを有する導体配線とを備える。
上記導体配線は、分断部を有する。分断部は、上記第1の端部と上記第2の端部とを結ぶ第1の方向と交叉している第2の方向に延びている。分断部の第1の端部側に位置している導体配線部分が第1の導体配線部であり、分断部の第2の端部側に位置している導体配線部分が第2の導体配線部である。
本発明に係るヒューズ素子では、溶断部構成用導体部と低融点金属層とがさらに備えられている。溶断部構成用導体部は、分断部に配置されている。また、溶断部構成用導体部は、第1,第2の導体配線部に電気的に接続されておりかつ第1,第2の導体配線部とは異なる導体からなる。
上記低融点金属層は、上記分断部において上記溶断部構成用導体部の上側に設けられている。上記低融点金属層は、上記溶断部構成用導体部よりも融点が低く、融液となった際に上記溶断部構成用導体部を溶解させる。
本発明に係るヒューズ素子では、好ましくは、上記第1,第2の導体配線部が、それぞれ、第1の方向に延びる第1,第2の側縁を有し、上記溶断部構成用導体部が、上記第1の側縁及び第2の側縁よりも外側に至っている。
本発明に係るヒューズ素子では、好ましくは、上記第1,第2の導体配線部の上記第1,第2の側縁の外側に至っている上記溶断部構成用導体部の部分に連ねられており、かつ上記第2の方向に延びる上記溶断部構成用金属の幅よりも大きな幅を有する溶融金属誘導用導体部がさらに備えられている。
本発明に係るヒューズ素子では、上記溶融金属誘導用導体部は、第2の方向と異なる方向に延ばされていてもよい。
本発明に係るヒューズ素子では、好ましくは、上記溶断部構成用導体部が複数設けられている。
本発明に係るヒューズ素子では、上記複数の溶断部構成用導体部の内、少なくとも1つの溶断部構成用導体部の延びる方向が、残りの溶断部構成用導体部の延びる方向と異なっていてもよい。
本発明に係るヒューズ素子では、上記溶断部構成用導体部が、前記第1の方向に対して、斜め方向に交叉する方向に延ばされていてもよい。
本発明に係るヒューズ素子では、平面視した場合、上記溶断部構成用導体部は、直線状であってもよい。
本発明に係るヒューズ素子では、平面視した場合、上記溶断部構成用導体部は、曲線状であってもよい。
本発明に係るヒューズ素子では、好ましくは、上記溶融金属誘導用導体部が、上記第1,第2の導体配線部よりも、上記低融点金属との濡れ性が高い導体からなる。
本発明に係るヒューズ素子では、好ましくは、上記低融点金属層が半田からなり、上記溶断部構成用導体部が半田喰われを生じる金属からなる。
本発明に係るヒューズ素子では、好ましくは、上記溶断部構成用導体部の内、上記第1,第2の導体配線部の第1,第2の側縁よりも外側に至っている部分が、他の導体配線と電気的に接続されていないダミー導体部である。
本発明に係るヒューズ素子によれば、第2の方向に延びる分断部に溶断部構成用導体部が設けられているため、過電流が流れた際に低融点金属及び溶断部構成用導体の融液もしくは溶液が確実に分断部の外に排出される。従って、電流を確実に遮断することが可能となる。
(a)及び(b)は、本発明の第1の実施形態に係るヒューズ素子の平面図及び(a)中のB−B線に沿う断面図であり、(c)は、その要部を詳細に示す部分模式的断面図である。 本発明の第1の実施形態において、過電流が流れた際の融液の移動方向を示す模式的平面図である。 (a)及び(b)は、第1の実施形態のヒューズ素子において、ヒューズ素子が短辺方向を上下方向として配置されている場合及び長辺方向が上下方向として配置されている場合の低融点金属融液の流れ方向を示す各正面図である。 (a)及び(b)は、第2の実施形態に係るヒューズ素子の平面図及び(a)中のC−C線に沿う断面図である。 (a)及び(b)は、第3の実施形態に係るヒューズ素子の平面図及び(a)中のD−D線に沿う断面図である。
以下、図面を参照しつつ、本発明の具体的な実施形態を説明することにより、本発明を明らかにする。
図1(a)及び(b)は、本発明の第1の実施形態係るヒューズ素子の平面図及び(a)中のB−B線に沿う断面図である。
ヒューズ素子1は、基板2を有する。基板2は、適宜の絶縁性材料からなる。このような絶縁性材料としては、例えば、Ba、Al、Siを主成分とする低温焼成セラミック材料、アルミナなどの高温焼成セラミック材料などが挙げられる。また、基板2はガラスセラミックスにより構成されてもよい。
特に限定されないが、本実施形態では、基板2は矩形板状の形状を有する。基板2は、長辺側の側面2aと、短辺側の側面2bとを有する。
基板2上には、導体配線3が設けられている。導体配線3は、第1の端部3aと第2の端部3bとを有する。第1の端部3aと第2の端部3bとを結ぶ方向に電流が流れる。この第1の端部3aから第2の端部3bに向う第1の方向をX方向とする。X方向と斜め方向に交叉する第2の方向に延びるように、導体配線3の中央に分断部3cが設けられている。分断部3cは、平面視した場合、図1(a)に示すように、直線状の形状を有する。この直線状の形状の延びる方向である第2の方向が、X方向と斜め方向に交叉している。
分断部3cの第1の端部3a側の導体配線部分が、第1の導体配線部3Aである。分断部3cの第2の端部3b側の導体配線部分が、第2の導体配線部3Bである。言い換えれば、第1の導体配線部3Aと、第2の導体配線部3Bとが分断部3cからなるギャップを隔てて対向されている。
なお、第1の導体配線部3Aは、X方向に延びる一対の側縁3A1,3A2を有する。第2の導体配線部3Bも、X方向に延びる一対の側縁3B1,3B2を有する。
上記導体配線3は、Cu、Alなどの金属もしくは合金からなる。
上記分断部3cには、溶断部構成用導体部11が配置されている。溶断部構成用導体部11は、本実施形態ではAgからなる。すなわち後述の低融点金属の融液と接触した際に溶解する金属からなる。このような金属としては、Agの他、AgとPt、AgとPd等の合金などを挙げることができる。
溶断部構成用導体部11は上記分断部3cにおいて、両側の第1,第2の導体配線部3A,3Bを電気的に接続するように配置されている。図1(a)及び(b)では略図的に示しているが、より具体的には、図1(c)に示すように、本実施形態では、溶断部構成用導体部11を形成した後、その両側縁から溶断部構成用導体部11の内側に乗り上げるように第1,第2の導体配線部3A,3Bが形成されている。
なお、第1,第2の導体配線部3A,3Bを形成した後、溶断部構成用導体部11の両側縁が第1,第2の導体配線部3A,3Bに乗り上げるように溶断部構成用導体部11を形成してもよい。その場合においても、溶断部構成用導体部11を、第1,第2の導体配線部3A,3Bに確実に電気的に接続することができる。
本実施形態では、溶断部構成用導体部11は、分断部3cよりも外側に至っている。すなわち、X方向と直交するY方向または−Y方向において、分断部3cよりも外側の領域に、上記溶断部構成用導体部11が至っている。
さらに、溶断部構成用導体部11の両端に、溶融金属誘導用導体部12,13が設けられている。溶融金属誘導用導体部12,13は、本実施形態では、溶断部構成用導体部11と同じ材料により形成されている。もっとも、溶融金属誘導用導体部12,13は、後述する低融点金属の融液が濡れ広がる材料である限り、適宜の金属により構成することができる。溶融金属誘導用導体部12,13は、第1,第2の導体配線部3A,3Bよりも、低融点金属層14を構成している低融点金属との濡れ性が高い導体からなることが望ましい。
溶融金属誘導用導体部12,13は、溶断部構成用導体部11が延びる方向とは異なる方向に延ばされている。本実施形態では、溶融金属誘導用導体部12,13はX方向または−X方向にそれぞれ延ばされている。また、溶融金属誘導用導体部12,13は、その延びる方向と直交する幅方向寸法が、溶断部構成用導体部11の幅方向寸法よりも大きくされている。従って、上記溶融金属誘導用導体部12,13は比較的大きな面積を有する。なお、溶断部構成用導体部11の幅方向寸法とは、溶断部構成用導体部11が延びる方向と直交する方向の寸法である。
なお、本実施形態では、溶断部構成用導体部11は、上述したように分断部3cよりも外側に至っている。言い換えれば、溶断部構成用導体部11は、第1,第2の導体配線部3A,3Bの前述した第1の方向に延びる側縁よりも外側に至っている。溶断部構成用導体部11のこの外側に至っている部分は、第1,第2の導体配線部3A,3Bを有する上記導体配線3以外の他の導体配線には電気的に接続されていない。すなわち、上記溶断部構成用導体部11の上記外側に至っている部分は、他の導体配線と電気的に接続されていないダミー導体部である。
基板2の上面においては、上記溶断部構成用導体部11の上側に低融点金属層14が設けられている。低融点金属層14は、本実施形態では、第1の導体配線部3A及び第2の導体配線部3B上にも至っている。もっとも、低融点金属層14は、溶断部構成用導体部11の上面にのみ設けられていてもよい。
好ましくは、本実施形態のように、低融点金属層14は、両側の第1,第2の導体配線部3A,3Bにも至るように設けられることが望ましい。その場合には、低融点金属層14の形成に際しての位置決めが容易となる。
なお、本実施形態では、溶断部構成用導体部11の上側に直接低融点金属層14が設けられている。もっとも、後述するように、低融点金属層14は、溶断部構成用導体部11の上側に間接的に、すなわち他の層を間に挟んで設けられてもよい。また、低融点金属層14は、溶断部構成用導体部11の上面の一部にのみ設けられていてもよい。
上記低融点金属層14は、溶断部構成用導体部11よりも融点が低く、融液となった際に溶断部構成用導体部11を溶解させる適宜の金属により構成することができる。このような金属としては、SnとAg、SnとAgとCu、SnとCu、SnとSb等の錫系半田、BiとAg、BiとSb、BiとZn等のビスマス系半田などを挙げることができる。なお、基板2の上面においては、枠状のダム15が設けられている。ダム15は、溶融した低融点金属が外部に流れ出ることを防止するために設けられている。このような、ダム15は適宜のセラミックス、ガラスまたは樹脂等により形成することができる。
図1(b)に示すように、基板2内には、ビアホール電極4,5が設けられている。また、基板2の下面には、端子電極6,7が設けられている。ビアホール電極4の上端が第1の導体配線部3Aに電気的に接続されており、下端が端子電極6に電気的に接続されている。ビアホール電極5の上端が第2の導体配線部3Bの下面に電気的に接続されており、下端が端子電極7に電気的に接続されている。
また、基板2内には、発熱体16が設けられている。発熱体16は、例えば抵抗発熱体により形成することができる。このような抵抗発熱体としては、例えば、Niを主体とし、Cr、Mn、Cu及びFeの内少なくとも1種の金属を含む合金を用いることができる。
発熱体16には、ビアホール電極17,18が電気的に接続されている。基板2の下面には端子電極19が設けられている。端子電極19に、ビアホール電極17が電気的に接続されている。他方、ビアホール電極18の下端は、端子電極7に電気的に接続されている。端子電極7は、ビアホール電極18とビアホール電極5とを電気的に接続する接続電極として機能している。上記ビアホール電極4,5、端子電極6,7、ビアホール電極17,18及び端子電極19は適宜の金属もしくは合金により形成することができる。
次に、本実施形態のヒューズ素子1の動作を説明する。ヒューズ素子1では、端子電極6と端子電極19との間に、上記溶断部構成用導体部11を有するヒューズ部と、上記発熱体16とが直列に接続されている。端子電極6と端子電極19との間に過電流が流れると、第1,第2の導体配線部3A及び3B並びに溶断部構成用導体部11,低融点金属層14が発熱する。加えて、発熱体16も発熱し、大幅に温度が上昇する。その結果、低融点金属層14が溶解する。この低融点金属層14の融液は、溶断部構成用導体部11を構成している金属を溶解する。従って、分断部3c内において、低融点金属層14及び溶断部構成用導体部11を構成している材料が図2にハッチングを付して示すように、液状物Aとなる。この液状物Aは、例えば矢印方向に沿って、分断部3c外に導かれる。
従って、図3(a)に示すように、基板2の短辺側の側面2bが上下方向を向くようにヒューズ素子1が、配置されている場合、矢印で示すように上記液状物Aが移動する。すなわち、液状物Aが分断部3cから外側に移動し、溶融金属誘導用導体部13側に至る。溶融金属誘導用導体部13は、前述したように、上記液状物が濡れ広がりやすい金属からなり、かつ大きな面積を有する。そのため、液状物が確実に分断部3c外に導かれる。
なお、図3(a)に示す向きと上下方向を逆とした場合には、溶融金属誘導用導体部12側に液状物が流れることとなる。従って、その場合においても、分断部3cから液状物Aが確実に取り除かれる。よって、電流を確実に遮断することができる。
他方、基板2の長辺側の側面2aが上下方向を向くようにヒューズ素子1が配置されている場合には、図3(b)に矢印で示すように液状物Aが移動する。従って、この場合においても、やはり、液状物が分断部3cから外側に確実に排出されることになる。よって、電流を確実に遮断することができる。
上記のように、本実施形態のヒューズ素子1では、分断部3cが上記X方向と交叉している第2の方向に延びており、該分断部3cに上記溶断部構成用導体部11が配置されている。従って、ヒューズ素子1の基板2が水平面と異なる向きに配置されている場合、重力の作用により、上記液状物を確実に分断部3cから外側に排出させることができる。よって、ヒューズ素子1を用いることにより、電子回路の過電流からの保護をより確実に図ることが可能となる。
なお、上記のように、溶断部構成用導体部11を低融点金属層14の融液により溶解させて回路を遮断することができるが、本実施形態のヒューズ素子1では、発熱体16の発熱により、基板2を破断させて回路を遮断させることもできる。すなわち、過充電の際に、ICなどからの信号により、端子電極19と端子電極7との間に電流を流し、発熱体16を発熱させる。発熱体16からの熱により、基板2が熱膨張する。この場合、基板2の熱膨張係数はセラミックスであり小さい。これに対して、導体配線3及び溶断部構成用導体部11は金属からなるため、熱膨張係数が大きい。よって、基板2と、導体配線3及び溶断部構成用導体部11との界面においては、熱膨張係数が小さい基板2の上面側に引張応力が働く。それによって、基板2が破壊され、それに伴って、導体配線3も破断される。このように、破断により回路を遮断するように動作させることもできる。
また、上記実施形態では、上記溶融金属誘導用導体部12,13の幅が溶断部構成用導体部11の幅よりも大きくされている。すなわち、溶融金属誘導用導体部12,13の面積は大きくされている。従って、上記液状物Aを速やかに溶融金属誘導用導体部12,13に移動させることができる。
さらに、上記溶融金属誘導用導体部12,13は、第2の方向と交叉する方向に延ばされている。特に、本実施形態では、溶融金属誘導用導体部12,13はX方向及び−X方向にそれぞれ延ばされている。従って、比較的大きな面積の溶融金属誘導用導体部12,13を設けたとしても、ヒューズ素子1の寸法の増大を抑制することができる。
なお、上記溶融金属誘導用導体部12,13は、溶断部構成用導体部11の幅方向寸法よりも大きな幅方向寸法を有する必要は必ずしもない。また、溶融金属誘導用導体部12,13は必ずしも設けられずともよい。
図4(a)及び(b)は、第2の実施形態に係るヒューズ素子の平面図及び(a)中のC−C線に沿う断面図である。第2の実施形態のヒューズ素子21では、複数の分断部3c,3cが設けられている。そして、各分断部3c,3cに、それぞれ、溶断部構成用導体部11,11が設けられている。さらに、各溶断部構成用導体部11の両端に、溶融金属誘導用導体部12,13が設けられている。
言い換えれば、溶断部構成用導体部11及び溶融金属誘導用導体部12,13が、複数設けられている。その他の構成は、第2の実施形態は第1の実施形態と同様である。従って、同一部分については、同一の参照番号を付与することにより、第1の実施形態の説明を援用することとする。
第2の実施形態のように、溶断部構成用導体部が複数設けられている場合、いずれか1個の溶断部構成用導体部11において電流を遮断すればよい。従って、電流をより一層確実に遮断することができる。
なお、複数の溶断部構成用導体部のうち、少なくとも1つの溶断部構成用導体部の延びる方向は、少なくとも他の溶断部構成用導体部の延びる方向と異なっていてもよい(図示せず)。このような構成とすることにより、ヒューズ素子1の基板2が水平面と異なる向きに配置されている場合において、液状物Aを分断部3cからさらに確実に外側に排出させることができる。
図5(a)及び(b)は、第3の実施形態に係るヒューズ素子の平面図及び(a)中のD−D線に沿う断面図である。
第3の実施形態のヒューズ素子31では、分断部3c及び溶断部構成用導体部11がX方向と直交するY方向に延ばされている。また、溶融金属誘導用導体部12A,13AはX方向に延ばされている。溶融金属誘導用導体部12A,13Aの中央付近に上記溶断部構成用導体部11の端部が連ねられている。
このように、本発明においては、溶断部構成用導体部11は、第1,第2の導体配線部3A,3Bを結ぶ方向と直交する方向に延ばされていてもよい。
もっとも、好ましくは、第1及び第2の実施形態のように、溶断部構成用導体部11は、第1の導体配線部3Aと第2の導体配線部3Bとを結ぶ方向と斜め方向に交叉していることが望ましい。それによって、ヒューズ素子が水平面と異なるいずれの平面内に配置されている場合であっても、より一層確実に液状物を分断部3c外に排出させることができる。
なお、図5(a)に示す通り、溶融金属誘導用導体部12A,13Aは、それぞれ、溶断部構成用導体部11の端部と連なっている部分からみて、X方向、−X方向の両方向に延ばされていてもよい。このような構成とすることにより、溶融金属誘導用導体部12A,13Aに導かれた液状物Aを、上述のX方向および−X方向に延ばされている領域のそれぞれに導き、貯留させることができる。
また、上述の実施形態における溶断部構成用導体部11の平面形状は、直線状であったが、曲線状であってもよい。
上述の実施形態においては、溶断部構成用導体部11の直上に、低融点金属層14が設けられていたが、低融点金属層14と溶断部構成用導体部11との間に、低融点金属層14と溶断部構成用導体部11とを電気的に絶縁する絶縁物層を配置してもよい。絶縁物層を配置した構成では、低融点金属層14は、溶断部構成用導体部11上に間接的に設けられることになる。このような絶縁物層としては、低融点金属層14が融液となった際に、当該融液に溶解したり、揮発するなどして除去される性質を有する絶縁材料からなるものが好ましい。その場合には、低融点金属層14と溶断部構成用導体部11とを電気的に絶縁することができるだけでなく、低融点金属層14が融液となった際には、除去することができる。このような、絶縁層としては、例えば、ロジン系フラックスや有機酸系フラックスなどからなるものを用いることができる。
1…ヒューズ素子
2…基板
2a,2b…側面
3…導体配線
3A…第1の導体配線部
3A1,3A2,3B1,3B2…側縁
3a…第1の端部
3B…第2の導体配線部
3b…第2の端部
3c…分断部
4,5…ビアホール電極
6,7…端子電極
11…溶断部構成用導体部
12,12A,13,13A…溶融金属誘導用導体部
14…低融点金属層
15…ダム
16…発熱体
17,18…ビアホール電極
19…端子電極
21…ヒューズ素子
31…ヒューズ素子

Claims (11)

  1. 基板と、
    前記基板上に配置されており、かつ第1の端部と第2の端部とを有する導体配線とを備え、
    前記導体配線が、前記第1の端部と前記第2の端部とを結ぶ第1の方向と交叉している第2の方向に延びる分断部を有し、前記分断部の第1の端部側に位置している導体配線部分が第1の導体配線部、前記分断部の第2の端部側に位置している導体配線部分が第2の導体配線部であり、
    前記分断部に配置されており、前記第1,第2の導体配線部に電気的に接続されており、かつ前記第1,第2の導体配線部とは異なる導体からなる溶断部構成用導体部と、
    前記分断部において前記溶断部構成用導体部の上側に設けられており、かつ前記溶断部構成用導体部よりも融点が低く、融液となった際に前記溶断部構成用導体部を溶解させる低融点金属層とをさらに備え
    前記第1,第2の導体配線部が、それぞれ、第1の方向に延びる第1,第2の側縁を有し、前記溶断部構成用導体部及び前記低融点金属層は、前記第1の側縁及び第2の側縁よりも外側に至っており、
    前記低融点金属層は、前記第1,第2の導体配線部にも至るように設けられている、ヒューズ素子。
  2. 前記第1,第2の導体配線部の前記第1,第2の側縁の外側に至っている前記溶断部構成用導体部の部分に連ねられており、前記第2の方向に延びる前記溶断部構成用導体部の幅よりも大きな幅を有する溶融金属誘導用導体部をさらに備える、請求項に記載のヒューズ素子。
  3. 前記溶融金属誘導用導体部が前記第2の方向とは異なる方向に延びている、請求項に記載のヒューズ素子。
  4. 前記溶断部構成用導体部が複数設けられている、請求項1〜のいずれか1項に記載のヒューズ素子。
  5. 前記複数の溶断部構成用導体部の内少なくとも1つの溶断部構成用導体部の延びる方向が、残りの溶断部構成用導体部の延びる方向と異なっている、請求項に記載のヒューズ素子。
  6. 前記溶断部構成用導体部が、前記第1の方向に対して、斜め方向に交叉する方向に延ばされている、請求項1〜のいずれか1項に記載のヒューズ素子。
  7. 平面視した場合、前記溶断部構成用導体部が直線状である、請求項1〜のいずれか1項に記載のヒューズ素子。
  8. 平面視した場合、前記溶断部構成用導体部が曲線状である、請求項1〜のいずれか1項に記載のヒューズ素子。
  9. 前記溶融金属誘導用導体部が、前記第1,第2の導体配線部よりも、前記低融点金属との濡れ性が高い導体からなる、請求項2または3に記載のヒューズ素子。
  10. 前記低融点金属層が、半田からなり、前記溶断部構成用導体部が、半田喰われを生じる金属からなる、請求項1〜のいずれか1項に記載のヒューズ素子。
  11. 前記溶断部構成用導体部の内、前記第1,第2の導体配線部の第1,第2の側縁よりも外側に至っている部分が、他の導体配線と電気的に接続されていないダミー導体部である、請求項のいずれか1項に記載のヒューズ素子。
JP2013107256A 2013-05-21 2013-05-21 ヒューズ素子 Active JP6142668B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013107256A JP6142668B2 (ja) 2013-05-21 2013-05-21 ヒューズ素子

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013107256A JP6142668B2 (ja) 2013-05-21 2013-05-21 ヒューズ素子

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014229443A JP2014229443A (ja) 2014-12-08
JP6142668B2 true JP6142668B2 (ja) 2017-06-07

Family

ID=52129125

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013107256A Active JP6142668B2 (ja) 2013-05-21 2013-05-21 ヒューズ素子

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6142668B2 (ja)

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62102238U (ja) * 1985-12-18 1987-06-29
JPS62107341U (ja) * 1985-12-25 1987-07-09

Also Published As

Publication number Publication date
JP2014229443A (ja) 2014-12-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR102049712B1 (ko) 퓨즈 엘리먼트, 퓨즈 소자, 및 발열체 내장 퓨즈 소자
KR101167543B1 (ko) 보호 소자
TWI631590B (zh) Fuse unit, fuse element
JP6420053B2 (ja) ヒューズエレメント、及びヒューズ素子
JP6214318B2 (ja) 電流ヒューズ
US10593495B2 (en) Fuse element, fuse device, protective device, short-circuit device, switching device
US20120112871A1 (en) Protective device
JP6491431B2 (ja) ヒューズ素子、及びヒューズエレメント
KR102089478B1 (ko) 보호 소자
CN104919563A (zh) 熔断器
JP2007059295A (ja) 回路保護素子及び回路の保護方法
JP6707377B2 (ja) 保護素子
JP6142668B2 (ja) ヒューズ素子
JPWO2014034287A1 (ja) ヒューズ
JP2017174654A (ja) 保護素子
CN104584175A (zh) 熔断器
JP6171500B2 (ja) ヒューズ
JP6711704B2 (ja) バイパス電極付き保護素子
JP2014235940A (ja) ヒューズ素子
JP3179115U (ja) 大電流定格値を有する小形ヒューズ
JP2021018983A (ja) 保護素子
JP2013178939A (ja) 電流ヒューズ
JP2019201003A (ja) 保護素子
WO2014034262A1 (ja) ヒューズ
JP2013258012A (ja) 保護素子

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160202

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20161012

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20161018

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20161202

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170411

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170424

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6142668

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150