JP6142443B2 - 培養システム、および培養システムの使用方法 - Google Patents

培養システム、および培養システムの使用方法 Download PDF

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Description

本発明は、生物の細胞もしくは生物の組織、または微生物などを培養するために使用される、培養システム、および培養システムの使用方法に関する。
細胞培養装置が、空気がエアフィルタを介して天井から吹き込まれて床または床付近の内壁に設けられた吸気口から吸気されるクリーンルームに配置された培養設備が、知られている(たとえば、特許文献1参照)。
特開2006−204219号公報
しかしながら、前述された従来の培養設備は、使い勝手が必ずしも良くない。
そして、本発明者は、使い勝手がより良い培養設備を構築することが重要であると考えている。
なお、本発明者は、たとえば、衛生状態が必ずしも良好ではない発展途上国などの研究開発環境における培養設備の利用形態を考慮し、ディスポーザブルタイプにふさわしく廉価で軽量な仕様を追求することを検討している。
また、本発明者は、たとえば、システム共用が普通である大企業などの研究開発環境における培養設備の利用形態を考慮し、さまざまな使用者のニーズに応じた精細なカスタマイズが可能な仕様を追求することを検討している。
本発明は、前述された従来の課題を考慮し、使い勝手がより良い培養設備を構築することが可能な、培養システム、および培養システムの使用方法を提供することを目的とする。
第1の本発明は、断熱機能を有する筐体と、
所定のガスを含有するガスの温度調節を行うガス温度調節ユニットを有し、前記筐体の内部に脱着可能に設けられたガスチャンバーと、
を備えることを特徴とする培養システムである。
第2の本発明は、前記ガスチャンバーは、
前記所定のガスを、前記筐体の外部から、前記筐体の内部の、前記所定のガスを含有する前記ガスの前記温度調節が行われるガスチャンバー内部空間へ導入するガス導入部、
前記所定のガスを含有する前記ガスを、前記ガスチャンバー内部空間から、前記筐体の内部の、培養が行われる培養空間へ流出させるガス流出部、および
前記所定のガスを含有する前記ガスを、前記培養空間から、前記ガスチャンバー内部空間へ流入させるガス流入部
を有することを特徴とする第1の本発明の培養システムである。
第3の本発明は、前記所定のガスを含有する前記ガスの温度測定を行うガス温度測定ユニットを備えることを特徴とする第1または第2の本発明の培養システムである。
第4の本発明は、前記ガスチャンバーと、前記所定のガスの濃度測定を行うガス濃度測定ユニットと、培養サンプルと、を前記筐体の内部に入れ、目標となる前記所定のガスの濃度を実現するためのシステム運転パラメーターを測定し、測定された前記システム運転パラメーターをメモリーに記録する、調整ステップと、
前記調整ステップにおいて前記筐体の内部に入れられた、前記ガスチャンバーと、前記ガス濃度測定ユニットと、前記培養サンプルと、を前記筐体の外部に出し、前記筐体の内部の滅菌を行い、滅菌された新たな前記ガスチャンバーと、培養対象物と、を前記筐体の内部に入れ、前記メモリーに記録された前記システム運転パラメーターに基づいて培養を行う、培養ステップと、
を備えることを特徴とする、第1の本発明の培養システムの使用方法である。
発明に関連する発明は、断熱機能を有する筐体と、
前記筐体の内部に設けられた、複数の棚と、
前記複数の棚のそれぞれに設けられた、複数の棚温度調節ユニットと、
前記複数の棚温度調節ユニットのそれぞれを制御する、複数の棚温度調節ユニットコントローラーと、
を備えることを特徴とする培養システムである。
本発明によって、使い勝手がより良い培養設備を構築することが可能な、培養システム、および培養システムの使用方法を提供することができる。
本発明における実施の形態1の培養システムの非使用時における模式的な正面断面図 本発明における実施の形態1の培養システムの使用時における模式的な正面断面図(その一) 本発明における実施の形態1の培養システムの使用時における模式的な正面断面図(その二) 本発明における実施の形態1の培養システムの使用時における模式的な正面断面図(その三) 本発明における実施の形態2の培養システムの非使用時における模式的な正面断面図 本発明における実施の形態2の培養システムの使用時における模式的な正面断面図(その一) 本発明における実施の形態2の培養システムの使用時における模式的な正面断面図(その二) 本発明における実施の形態2の培養システムの使用時における模式的な正面断面図(その三) 本発明に関連する発明における実施の形態3の培養システムの使用時における模式的な正面断面図
以下、図面を参照しながら、本発明または本発明に関連する発明の少なくとも一方における実施の形態について詳細に説明する。
(実施の形態1)
図1を参照しながら、本実施の形態の培養システム1000の構成および動作について具体的に説明する。
ここに、図1は、本発明における実施の形態1の培養システム1000の非使用時における模式的な正面断面図である。
図1においては、電力供給系が一点鎖線を利用して示されるとともに、制御系が破線を利用して示されている。
培養システム1000は、生物の細胞もしくは生物の組織、または微生物などを培養するために使用されるシステムである。
筐体1100は、断熱機能を有する筐体である。
筐体1100は、内部の状況が容易に観察されるように透明なアクリル樹脂プレート部材を利用して構成されており、開閉可能なドアが正面に設けられた略箱状の全体形状を有する。
三つの棚1110は、筐体1100の内部に設けられた棚である。
三つの棚1110は、本発明に関連する発明の複数の棚の一例である。
なお、たとえば、一つ、二つまたは四つ以上の棚1110が利用される変形例としての実施の形態も、考えられる。
棚1110は、庫内における自然循環対流および送風循環を妨げないガス連通構成を利用して構成されている。
三つの棚温度調節ユニット1300は、三つの棚1110のそれぞれに設けられたユニットである。
三つの棚温度調節ユニット1300は、本発明に関連する発明の複数の棚温度調節ユニットの一例である。
棚温度調節ユニット1300は、ステンレスプレート部材を利用して構成されており、面状ヒーターが設けられたホットパッドである。
三つの棚温度調節ユニットコントローラー1400は、三つの棚温度調節ユニット1300のそれぞれを制御するコントローラーである。
三つの棚温度調節ユニットコントローラー1400は、本発明に関連する発明の複数の棚温度調節ユニットコントローラーの一例である。
たとえば、第一の棚温度調節ユニットコントローラー1400に対しては第一の棚1110の目標温度
(数1)
t1=37.5[度]
に応じて第一の棚温度調節ユニット1300を経時的に制御するための設定が行われ、第二の棚温度調節ユニットコントローラー1400に対しては第二の棚1110の目標温度
(数2)
t2=38.0[度]
に応じて第二の棚温度調節ユニット1300を経時的に制御するための設定が行われ、第三の棚温度調節ユニットコントローラー1400に対しては第三の棚1110の目標温度
(数3)
t3=36.5[度]
に応じて第三の棚温度調節ユニット1300を経時的に制御するための設定が行われる。目標温度t1〜t3は、全体的な庫内温度を比較的に小さな温度範囲で調節することによって、棚1110ごとの個別的な培養温度を保証するべく決定される温度である。したがって、棚温度調節ユニットコントローラー1400は、棚1110ごとの目標温度の設定機能が実装された、さまざまな使用者のニーズに応じた精細なカスタマイズが可能な仕様を有するといえる。
ガスチャンバー1500は、ガス導入部1502、ガス流出部1503、ガス流入部1504、およびガス温度調節ユニット1510などを有し、筐体1100の内部に脱着可能に設けられたチャンバーである。
ガスチャンバー1500は、紙シート部材を利用して構成されており、上面が開放された略箱状の全体形状を有する。そして、ガスチャンバー1500は、クリーンなインキュベーションガスが戸外環境との接触を最小限に抑えてほぼ庫内のみで生成されるように、使用開始時に筐体1100の上部にスライド装着される。したがって、ガスチャンバー1500は、使用時に開封される放射線滅菌処理パッケージングが採用された、ディスポーザブルタイプにふさわしく廉価で軽量な仕様を有するといえる。
たとえば、ガスチャンバー1500が、左右に設けられたスライドガイドレールを有するスライドガイド機構4000を利用して、正面に設けられたドアが開けられた状態でスライド装着される構成が、具体的な構成として挙げられる。
なお、たとえば、ガスチャンバー1500が、ステンレスシート部材を利用して構成されている変形例としての実施の形態も、考えられる。
ガス温度調節ユニット1510は、二酸化炭素ガスを含有するガスの温度調節を行うユニットである。
ガス温度調節ユニット1510は、加熱用のLED(Light Emitting Diode)電球を利用して構成されている。そして、ガス温度調節ユニット1510は、電力供給ユニット1230に電気的に接続された、放射線滅菌処理が可能であるピンホール状電源プラグソケットに挿入されるピン状電源プラグを利用して構成されている。したがって、ガス温度調節ユニット1510は、使用時に開封される放射線滅菌処理パッケージングが採用された、ディスポーザブルタイプにふさわしく廉価で軽量な仕様を有するといえる。
なお、たとえば、ガス温度調節ユニット1510が、冷却用の熱交換器を利用して構成されている変形例としての実施の形態も、考えられる。
ガス導入部1502は、二酸化炭素ガスを、筐体1100の外部から、ガスチャンバー内部空間1501へ導入する部分である。
ガス導入部1502は、二酸化炭素ガスボンベが接続されたガス導入弁ユニット1240と連通する、ガスチャンバー1500の右側面に設けられた連通孔である。
ガスチャンバー内部空間1501は、筐体1100の内部の、二酸化炭素ガスを含有するガスの温度調節が行われる空間である。
ガス流出部1503は、二酸化炭素ガスを含有するガスを、ガスチャンバー内部空間1501から、培養空間1101へ流出させる部分である。
たとえば、二酸化炭素ガスを含有するガスが、ガス流出部1503の下方に設けられた吸引ファンを有する送風循環ユニット5000を利用して、ガスチャンバー内部空間1501から培養空間1101へ矢印の向きに流出させられる構成が、具体的な構成として挙げられる。
ガス流出部1503は、ガスチャンバー1500の下面に設けられた連通孔である。
培養空間1101は、筐体1100の内部の、培養が行われる空間である。
ガス流入部1504は、二酸化炭素ガスを含有するガスを、培養空間1101から、ガスチャンバー内部空間1501へ流入させる部分である。
ガス流入部1504は、ガスチャンバー1500の下面に設けられた連通孔である。
管理デバイス1200は、制御ユニット1210、およびメモリー1211などを有し、筐体1100の上側に設けられたデバイスである。
なお、たとえば、管理デバイス1200が、自然循環対流を補助して庫内温度むらを低減する送風循環ユニットなどを有する変形例としての実施の形態も、考えられる。
また、たとえば、管理デバイス1200が、ケーブル配線機構、短距離無線機構、または光リモートコントロール機構などを利用して筐体1100からは離れて設けられる変形例としての実施の形態も、考えられる。
メモリー1211は、制御ユニット1210によって利用される動作プログラムなどを記録するメモリーである。
制御ユニット1210は、ガス温度調節ユニット1510などへ電力を供給する電力供給ユニット1230、および二酸化炭素ガスを筐体1100の外部から導入するガス導入弁ユニット1240などを制御するユニットである。
たとえば、制御ユニット1210に対しては、第一から第三の棚1110の目標温度t1〜t3よりもやや低い目標温度
(数4)
t=30.0[度]
に応じて、ガス温度調節ユニット1510へ電力を供給する電力供給ユニット1230を経時的に制御するための設定が行われる。目標温度tは、全体的な庫内温度を保証するべく決定される温度である。
電力供給ユニット1230は、リチウムイオン二次電池などのDC(Direct Current)電源を利用して構成されている。したがって、電力供給ユニット1230は、充電機能が採用された、システム可搬タイプにふさわしい仕様を有するといえる。
なお、たとえば、電力供給ユニット1230がDC電源の代わりにAC(Alternating Current)電源を利用する、または電力供給ユニット1230がDC電源に加えてAC電源を利用する変形例としての実施の形態も、考えられる。
ガス導入弁ユニット1240は、開閉自動制御が可能である電磁弁を利用して構成されている。
ガス温度測定ユニット1220は、二酸化炭素ガスを含有するガスの温度測定を行うユニットである。
ガス温度測定ユニット1220は、放射線滅菌処理が可能である、筐体1100の内壁に取付けられたユニットである。そして、ガス温度測定ユニット1220による二酸化炭素ガスを含有するガスの温度測定の結果は、制御ユニット1210に入力され、ガス温度自動制御に利用される。
なお、たとえば、ガス温度測定ユニット1220が、放射線滅菌処理が不要である、筐体1100の内壁に埋め込まれたユニットである変形例としての実施の形態も、考えられる。
また、たとえば、ガス温度測定ユニット1220による二酸化炭素ガスを含有するガスの温度測定の結果が、外部に表示され、ガス温度手動制御に利用される変形例としての実施の形態も、考えられる。
ガス濃度測定ユニット1600は、二酸化炭素ガスの濃度測定を行うユニットである。
ガス濃度測定ユニット1600は、放射線滅菌処理が実質的に不可能である、筐体1100の床面に載置される二酸化炭素ガスセンサーモジュールを利用して構成されている。そして、ガス濃度測定ユニット1600は、筐体1100の床面に載置される。
なお、たとえば、ガス濃度測定ユニット1600が窒素ガスまたは酸素ガスの濃度測定を二酸化炭素ガスの濃度測定の代わりに行う、またはガス濃度測定ユニット1600が窒素ガスおよび酸素ガスの濃度測定を二酸化炭素ガスの濃度測定に加えて行う変形例としての実施の形態も、考えられる。
筐体1100の床面には、加湿ユニットなども必要に応じて載置される。
二酸化炭素ガスは、本発明の所定のガスの一例である。
なお、たとえば、窒素ガスまたは酸素ガスが二酸化炭素ガスの代わりに利用される、または窒素ガスおよび酸素ガスが二酸化炭素ガスに加えて利用される変形例としての実施の形態も、考えられる。
以上の説明における二酸化炭素ガスを含有するガスは、実質的には空気であるが、二酸化炭素含有比率が通常の空気の二酸化炭素含有比率とは異なるガスである。このような二酸化炭素含有比率が通常の空気の二酸化炭素含有比率とは異なる、たとえば、およそ15000ppmであるガスは、嫌気性の微生物などを培養するためのインキュベーションガスとしてしばしば使用される。そして、たとえば、窒素ガスの混入が、酸素ガス分圧の低下の補償の目的で行われてもよい。
つぎに、図2〜4を主として参照しながら、本実施の形態の培養システム1000の動作についてより具体的に説明する。
ここに、図2〜4は、本発明における実施の形態1の培養システム1000の使用時における模式的な正面断面図(その一から三)である。
図2〜4においても、電力供給系が一点鎖線を利用して示されるとともに、制御系が破線を利用して示されている。
本実施の形態の培養システム1000の動作について説明しながら、本発明の培養システムの使用方法の一実施の形態についても説明する。
まず、ガスチャンバー1500と、二酸化炭素ガスの濃度測定を行うガス濃度測定ユニット1600と、培養サンプル1700と、を筐体1100の内部に入れ、目標となる二酸化炭素ガスの濃度を実現するためのシステム運転パラメーターを測定し、測定されたシステム運転パラメーターをメモリー1211に記録する、調整ステップについて説明する。
図2に示されているように、ガスチャンバー1500と、二酸化炭素ガスの濃度測定を行うガス濃度測定ユニット1600と、培養サンプル1700と、が、筐体1100の内部に入れられる。
調整ステップにおいては、ガスチャンバー1500が滅菌されていなくても、滅菌の不実施に関する不都合はなく、前述されたように、ガス濃度測定ユニット1600は放射線滅菌処理が実質的に不可能であるが、やはり滅菌の不実施に関する不都合はない。
培養サンプル1700は、培養対象物1800と異なってもよい。ただし、たとえば、培養サンプル1700の比熱は培養対象物1800の比熱と同じであり、培養サンプル1700の個数は培養対象物1800の個数と同じであることが、望ましい。
そして、目標となる二酸化炭素ガスの濃度を実現するためのシステム運転パラメーターが測定され、測定されたシステム運転パラメーターがメモリー1211に記録される。
たとえば、二酸化炭素ガスを外部から導入するために、ガス導入弁ユニット1240の電磁弁を培養開始時および培養中において開閉する際の電磁弁開閉度および電磁弁開閉時間を調節する電磁弁制御パラメーターが、具体的なシステム運転パラメーターとして挙げられる。
ついで、調整ステップにおいて筐体1100の内部に入れられた、ガスチャンバー1500と、ガス濃度測定ユニット1600と、培養サンプル1700と、を筐体1100の外部に出し、筐体1100の内部の滅菌を行い、滅菌された新たなガスチャンバー1500と、培養対象物1800と、を筐体1100の内部に入れ、メモリー1211に記録されたシステム運転パラメーターに基づいて培養を行う、培養ステップについて説明する。
図3に示されているように、調整ステップにおいて筐体1100の内部に入れられた、ガスチャンバー1500と、ガス濃度測定ユニット1600と、培養サンプル1700と、が筐体1100の外部に出され、筐体1100の内部の滅菌が行われる。
培養ステップにおいては、放射線滅菌処理が実質的に不可能であるガス濃度測定ユニット1600は筐体1100の外部に出されるので、滅菌の実施に関する不都合はない。
そして、図4に示されているように、滅菌された新たなガスチャンバー1500と、培養対象物1800と、が筐体1100の内部に入れられ、メモリー1211に記録されたシステム運転パラメーターに基づいて培養が行われる。
調整ステップにおいては、滅菌された新たなガスチャンバー1500が筐体1100の内部に入れられるが、前述されたように、ガスチャンバー1500は廉価な仕様を有するので、コストに関する不都合はなく、メモリー1211に記録されたシステム運転パラメーターをキャリブレーションによる最適化が行われた擬似設定値として利用する培養が行われるので、ガス濃度測定ユニット1600の非存在に関する不都合はない。
かくして、衛生状態が必ずしも良好ではない発展途上国などの研究開発環境における培養設備の利用形態が考慮された、ディスポーザブルタイプにふさわしく廉価で軽量な仕様が実現されるとともに、システム共用が普通である大企業などの研究開発環境における培養設備の利用形態が考慮された、さまざまな使用者のニーズに応じた精細なカスタマイズが可能な仕様が実現される。
(実施の形態2)
図5を参照しながら、本実施の形態の培養システム2000の構成および動作について具体的に説明する。
ここに、図5は、本発明における実施の形態2の培養システム2000の非使用時における模式的な正面断面図である。
図5においては、電力供給系が一点鎖線を利用して示されるとともに、制御系が破線を利用して示されている。
培養システム2000は、生物の細胞もしくは生物の組織、または微生物などを培養するために使用されるシステムである。
筐体2100は、断熱機能を有する筐体である。
筐体2100は、内部の状況が容易に観察されるように透明なアクリル樹脂プレート部材を利用して構成されており、開閉可能なドアが正面に設けられた略箱状の全体形状を有する。
一つの棚2110は、筐体2100の内部に設けられた棚である。
なお、たとえば、二つ以上の棚2110が利用される変形例としての実施の形態も、考えられる。
棚2110は、庫内における自然循環対流および送風循環を妨げないガス連通構成を利用して構成されている。
ガスチャンバー2500は、ガス導入部2502、ガス流出部2503、ガス流入部2504、およびガス温度調節ユニット2510などを有し、筐体2100の内部に脱着可能に設けられたチャンバーである。
ガスチャンバー2500は、紙シート部材を利用して構成されており、上面が開放された略箱状の全体形状を有する。そして、ガスチャンバー2500は、クリーンなインキュベーションガスが戸外環境との接触を最小限に抑えてほぼ庫内のみで生成されるように、使用開始時に筐体2100の上部にスライド装着される。したがって、ガスチャンバー2500は、使用時に開封される放射線滅菌処理パッケージングが採用された、ディスポーザブルタイプにふさわしく廉価で軽量な仕様を有するといえる。
なお、たとえば、ガスチャンバー2500が、ステンレスシート部材を利用して構成されている変形例としての実施の形態も、考えられる。
ガス温度調節ユニット2510は、二酸化炭素ガスを含有するガスの温度調節を行うユニットである。
ガス温度調節ユニット2510は、加熱用のLED(Light Emitting Diode)電球を利用して構成されている。そして、ガス温度調節ユニット2510は、電力供給ユニット2230に電気的に接続された、放射線滅菌処理が可能であるピンホール状電源プラグソケットに挿入されるピン状電源プラグを利用して構成されている。したがって、ガス温度調節ユニット2510は、使用時に開封される放射線滅菌処理パッケージングが採用された、ディスポーザブルタイプにふさわしく廉価で軽量な仕様を有するといえる。
なお、たとえば、ガス温度調節ユニット2510が、冷却用の熱交換器を利用して構成されている変形例としての実施の形態も、考えられる。
ガス導入部2502は、二酸化炭素ガスを、筐体2100の外部から、ガスチャンバー内部空間2501へ導入する部分である。
ガス導入部2502は、二酸化炭素ガスボンベが接続されたガス導入弁ユニット2240と連通する、ガスチャンバー2500の右側面に設けられた連通孔である。
ガスチャンバー内部空間2501は、筐体2100の内部の、二酸化炭素ガスを含有するガスの温度調節が行われる空間である。
ガス流出部2503は、二酸化炭素ガスを含有するガスを、ガスチャンバー内部空間2501から、培養空間2101へ流出させる部分である。
ガス流出部2503は、ガスチャンバー2500の下面に設けられた連通孔である。
培養空間2101は、筐体2100の内部の、培養が行われる空間である。
ガス流入部2504は、二酸化炭素ガスを含有するガスを、培養空間2101から、ガスチャンバー内部空間2501へ流入させる部分である。
ガス流入部2504は、ガスチャンバー2500の下面に設けられた連通孔である。
管理デバイス2200は、制御ユニット2210、およびメモリー2211などを有し、筐体2100の上側に設けられたデバイスである。
なお、たとえば、管理デバイス2200が、自然循環対流を補助して庫内温度むらを低減する送風循環ユニットなどを有する変形例としての実施の形態も、考えられる。
また、たとえば、管理デバイス2200が、ケーブル配線機構、短距離無線機構、または光リモートコントロール機構などを利用して筐体2100からは離れて設けられる変形例としての実施の形態も、考えられる。
メモリー2211は、制御ユニット2210によって利用される動作プログラムなどを記録するメモリーである。
制御ユニット2210は、ガス温度調節ユニット2510などへ電力を供給する電力供給ユニット2230、および二酸化炭素ガスを筐体2100の外部から導入するガス導入弁ユニット2240などを制御するユニットである。
たとえば、制御ユニット2210に対しては、目標温度
(数5)
τ=30.0[度]
に応じて、ガス温度調節ユニット2510へ電力を供給する電力供給ユニット2230を経時的に制御するための設定が行われる。目標温度τは、全体的な庫内温度を保証するべく決定される温度である。
電力供給ユニット2230は、リチウムイオン二次電池などのDC(Direct Current)電源を利用して構成されている。したがって、電力供給ユニット2230は、充電機能が採用された、システム可搬タイプにふさわしい仕様を有するといえる。
なお、たとえば、電力供給ユニット2230がDC電源の代わりにAC(Alternating Current)電源を利用する、または電力供給ユニット2230がDC電源に加えてAC電源を利用する変形例としての実施の形態も、考えられる。
ガス導入弁ユニット2240は、開閉自動制御が可能である電磁弁を利用して構成されている。
ガス温度測定ユニット2220は、二酸化炭素ガスを含有するガスの温度測定を行うユニットである。
ガス温度測定ユニット2220は、放射線滅菌処理が可能である、筐体2100の内壁に取付けられたユニットである。そして、ガス温度測定ユニット2220による二酸化炭素ガスを含有するガスの温度測定の結果は、制御ユニット2210に入力され、ガス温度自動制御に利用される。
なお、たとえば、ガス温度測定ユニット2220が、放射線滅菌処理が不要である、筐体2100の内壁に埋め込まれたユニットである変形例としての実施の形態も、考えられる。
また、たとえば、ガス温度測定ユニット2220による二酸化炭素ガスを含有するガスの温度測定の結果が、外部に表示され、ガス温度手動制御に利用される変形例としての実施の形態も、考えられる。
ガス濃度測定ユニット2600は、二酸化炭素ガスの濃度測定を行うユニットである。
ガス濃度測定ユニット2600は、放射線滅菌処理が実質的に不可能である、筐体2100の床面に載置される二酸化炭素ガスセンサーモジュールを利用して構成されている。そして、ガス濃度測定ユニット2600は、筐体2100の床面に載置される。
なお、たとえば、ガス濃度測定ユニット2600が窒素ガスまたは酸素ガスの濃度測定を二酸化炭素ガスの濃度測定の代わりに行う、またはガス濃度測定ユニット2600が窒素ガスおよび酸素ガスの濃度測定を二酸化炭素ガスの濃度測定に加えて行う変形例としての実施の形態も、考えられる。
筐体2100の床面には、加湿ユニットなども必要に応じて載置される。
二酸化炭素ガスは、本発明の所定のガスの一例である。
なお、たとえば、窒素ガスまたは酸素ガスが二酸化炭素ガスの代わりに利用される、または窒素ガスおよび酸素ガスが二酸化炭素ガスに加えて利用される変形例としての実施の形態も、考えられる。
以上の説明における二酸化炭素ガスを含有するガスは、実質的には空気であるが、二酸化炭素含有比率が通常の空気の二酸化炭素含有比率とは異なるガスである。このような二酸化炭素含有比率が通常の空気の二酸化炭素含有比率とは異なる、たとえば、およそ15000ppmであるガスは、嫌気性の微生物などを培養するためのインキュベーションガスとしてしばしば使用される。そして、たとえば、窒素ガスの混入が、酸素ガス分圧の低下の補償の目的で行われてもよい。
つぎに、図6〜8を主として参照しながら、本実施の形態の培養システム2000の動作についてより具体的に説明する。
ここに、図6〜8は、本発明における実施の形態2の培養システム2000の使用時における模式的な正面断面図(その一から三)である。
図6〜8においても、電力供給系が一点鎖線を利用して示されるとともに、制御系が破線を利用して示されている。
本実施の形態の培養システム2000の動作について説明しながら、本発明の培養システムの使用方法の一実施の形態についても説明する。
まず、ガスチャンバー2500と、二酸化炭素ガスの濃度測定を行うガス濃度測定ユニット2600と、培養サンプル2700と、を筐体2100の内部に入れ、目標となる二酸化炭素ガスの濃度を実現するためのシステム運転パラメーターを測定し、測定されたシステム運転パラメーターをメモリー2211に記録する、調整ステップについて説明する。
図6に示されているように、ガスチャンバー2500と、二酸化炭素ガスの濃度測定を行うガス濃度測定ユニット2600と、培養サンプル2700と、が、筐体2100の内部に入れられる。
調整ステップにおいては、ガスチャンバー2500が滅菌されていなくても、滅菌の不実施に関する不都合はなく、前述されたように、ガス濃度測定ユニット2600は放射線滅菌処理が実質的に不可能であるが、やはり滅菌の不実施に関する不都合はない。
培養サンプル2700は、培養対象物2800と異なってもよい。ただし、たとえば、培養サンプル2700の比熱は培養対象物2800の比熱と同じであり、培養サンプル2700の個数は培養対象物2800の個数と同じであることが、望ましい。
そして、目標となる二酸化炭素ガスの濃度を実現するためのシステム運転パラメーターが測定され、測定されたシステム運転パラメーターがメモリー2211に記録される。
ついで、調整ステップにおいて筐体2100の内部に入れられた、ガスチャンバー2500と、ガス濃度測定ユニット2600と、培養サンプル2700と、を筐体2100の外部に出し、筐体2100の内部の滅菌を行い、滅菌された新たなガスチャンバー2500と、培養対象物2800と、を筐体2100の内部に入れ、メモリー2211に記録されたシステム運転パラメーターに基づいて培養を行う、培養ステップについて説明する。
図7に示されているように、調整ステップにおいて筐体2100の内部に入れられた、ガスチャンバー2500と、ガス濃度測定ユニット2600と、培養サンプル2700と、が筐体2100の外部に出され、筐体2100の内部の滅菌が行われる。
培養ステップにおいては、放射線滅菌処理が実質的に不可能であるガス濃度測定ユニット2600は筐体2100の外部に出されるので、滅菌の実施に関する不都合はない。
そして、図8に示されているように、滅菌された新たなガスチャンバー2500と、培養対象物2800と、が筐体2100の内部に入れられ、メモリー2211に記録されたシステム運転パラメーターに基づいて培養が行われる。
調整ステップにおいては、滅菌された新たなガスチャンバー2500が筐体2100の内部に入れられるが、前述されたように、ガスチャンバー2500は廉価な仕様を有するので、コストに関する不都合はなく、メモリー2211に記録されたシステム運転パラメーターをキャリブレーションによる最適化が行われた擬似設定値として利用する培養が行われるので、ガス濃度測定ユニット2600の非存在に関する不都合はない。
かくして、衛生状態が必ずしも良好ではない発展途上国などの研究開発環境における培養設備の利用形態が考慮された、ディスポーザブルタイプにふさわしく廉価で軽量な仕様が、実現される。
(実施の形態3)
図9を参照しながら、本実施の形態の培養システム3000の構成および動作について具体的に説明する。
ここに、図9は、本発明に関連する発明における実施の形態3の培養システム3000の使用時における模式的な正面断面図である。
図9においては、電力供給系が一点鎖線を利用して示されるとともに、制御系が破線を利用して示されている。
培養システム3000は、生物の細胞もしくは生物の組織、または微生物などを培養するために使用されるシステムである。
筐体3100は、断熱機能を有する筐体である。
筐体3100は、内部の状況が容易に観察されるように透明なアクリル樹脂プレート部材を利用して構成されており、開閉可能なドアが正面に設けられた略箱状の全体形状を有する。
三つの棚3110は、筐体3100の内部に設けられた棚である。
三つの棚3110は、本発明に関連する発明の複数の棚の一例である。
なお、たとえば、一つ、二つまたは四つ以上の棚3110が利用される変形例としての実施の形態も、考えられる。
棚3110は、庫内における自然循環対流および送風循環を妨げないガス連通構成を利用して構成されている。
三つの棚温度調節ユニット3300は、三つの棚3110のそれぞれに設けられたユニットである。
三つの棚温度調節ユニット3300は、本発明に関連する発明の複数の棚温度調節ユニットの一例である。
棚温度調節ユニット3300は、ステンレスプレート部材を利用して構成されており、面状ヒーターが設けられたホットパッドである。
三つの棚温度調節ユニットコントローラー3400は、三つの棚温度調節ユニット3300のそれぞれを制御するコントローラーである。
三つの棚温度調節ユニットコントローラー3400は、本発明に関連する発明の複数の棚温度調節ユニットコントローラーの一例である。
たとえば、第一の棚温度調節ユニットコントローラー3400に対しては第一の棚3110の目標温度
(数6)
T1=37.5[度]
に応じて第一の棚温度調節ユニット3300を経時的に制御するための設定が行われ、第二の棚温度調節ユニットコントローラー3400に対しては第二の棚3110の目標温度
(数7)
T2=38.0[度]
に応じて第二の棚温度調節ユニット3300を経時的に制御するための設定が行われ、第三の棚温度調節ユニットコントローラー3400に対しては第三の棚3110の目標温度
(数8)
T3=36.5[度]
に応じて第三の棚温度調節ユニット3300を経時的に制御するための設定が行われる。目標温度T1〜T3は、全体的な庫内温度を比較的に小さな温度範囲で調節することによって、棚3110ごとの個別的な培養温度を保証するべく決定される温度である。したがって、棚温度調節ユニットコントローラー3400は、棚3110ごとの目標温度の設定機能が実装された、さまざまな使用者のニーズに応じた精細なカスタマイズが可能な仕様を有するといえる。
ガス温度調節ユニット3510は、ガスの温度調節を行うユニットである。
ガス温度調節ユニット3510は、加熱用のLED(Light Emitting Diode)電球を利用して構成されている。そして、ガス温度調節ユニット3510は、電力供給ユニット3230に電気的に接続された、放射線滅菌処理が可能であるピンホール状電源プラグソケットに挿入されるピン状電源プラグを利用して構成されている。
なお、たとえば、ガス温度調節ユニット3510が、冷却用の熱交換器を利用して構成されている変形例としての実施の形態も、考えられる。
培養空間3101は、筐体3100の内部の、培養が行われる空間である。
管理デバイス3200は、制御ユニット3210、およびメモリー3211などを有し、筐体3100の上側に設けられたデバイスである。
なお、たとえば、管理デバイス3200が、自然循環対流を補助して庫内温度むらを低減する送風循環ユニットなどを有する変形例としての実施の形態も、考えられる。
また、たとえば、管理デバイス3200が、ケーブル配線機構、短距離無線機構、または光リモートコントロール機構などを利用して筐体3100からは離れて設けられる変形例としての実施の形態も、考えられる。
メモリー3211は、制御ユニット3210によって利用される動作プログラムなどを記録するメモリーである。
制御ユニット3210は、ガス温度調節ユニット3510などへ電力を供給する電力供給ユニット3230などを制御するユニットである。
たとえば、制御ユニット3210に対しては、第一から第三の棚3110の目標温度T1〜T3よりもやや低い目標温度
(数9)
T=30.0[度]
に応じて、ガス温度調節ユニット3510へ電力を供給する電力供給ユニット3230を経時的に制御するための設定が行われる。目標温度Tは、全体的な庫内温度を保証するべく決定される温度である。
電力供給ユニット3230は、リチウムイオン二次電池などのDC(Direct Current)電源を利用して構成されている。したがって、電力供給ユニット3230は、充電機能が採用された、システム可搬タイプにふさわしい仕様を有するといえる。
なお、たとえば、電力供給ユニット3230がDC電源の代わりにAC(Alternating Current)電源を利用する、または電力供給ユニット3230がDC電源に加えてAC電源を利用する変形例としての実施の形態も、考えられる。
ガス温度測定ユニット3220は、ガスの温度測定を行うユニットである。
ガス温度測定ユニット3220は、放射線滅菌処理が可能である、筐体3100の内壁に取付けられたユニットである。そして、ガス温度測定ユニット3220によるガスの温度測定の結果は、制御ユニット3210に入力され、ガス温度自動制御に利用される。
なお、たとえば、ガス温度測定ユニット3220が、放射線滅菌処理が不要である、筐体3100の内壁に埋め込まれたユニットである変形例としての実施の形態も、考えられる。
また、たとえば、ガス温度測定ユニット3220によるガスの温度測定の結果が、外部に表示され、ガス温度手動制御に利用される変形例としての実施の形態も、考えられる。
筐体3100の床面には、加湿ユニットなども必要に応じて載置される。
かくして、システム共用が普通である大企業などの研究開発環境における培養設備の利用形態が考慮された、さまざまな使用者のニーズに応じた精細なカスタマイズが可能な仕様が、実現される。
本発明における、培養システム、および培養システムの使用方法は、使い勝手がより良い培養設備を構築することが可能であり、生物の細胞もしくは生物の組織、または微生物などを培養するために使用される、培養システム、および培養システムの使用方法に利用する目的に有用である。
1000 培養システム
1100 筐体
1101 培養空間
1110 棚
1200 管理デバイス
1210 制御ユニット
1211 メモリー
1220 ガス温度測定ユニット
1230 電力供給ユニット
1240 ガス導入弁ユニット
1300 棚温度調節ユニット
1400 棚温度調節ユニットコントローラー
1500 ガスチャンバー
1501 ガスチャンバー内部空間
1502 ガス導入部
1503 ガス流出部
1504 ガス流入部
1510 ガス温度調節ユニット
1600 ガス濃度測定ユニット
1700 培養サンプル
1800 培養対象物
4000 スライドガイド機構
5000 送風循環ユニット

Claims (4)

  1. 断熱機能を有する筐体と、
    所定のガスを含有するガスの温度調節を行うガス温度調節ユニットを有し、前記筐体の内部に脱着可能に設けられたガスチャンバーと、
    を備えることを特徴とする培養システム。
  2. 前記ガスチャンバーは、
    前記所定のガスを、前記筐体の外部から、前記筐体の内部の、前記所定のガスを含有する前記ガスの前記温度調節が行われるガスチャンバー内部空間へ導入するガス導入部、
    前記所定のガスを含有する前記ガスを、前記ガスチャンバー内部空間から、前記筐体の内部の、培養が行われる培養空間へ流出させるガス流出部、および
    前記所定のガスを含有する前記ガスを、前記培養空間から、前記ガスチャンバー内部空間へ流入させるガス流入部
    を有することを特徴とする請求項1に記載の培養システム。
  3. 前記所定のガスを含有する前記ガスの温度測定を行うガス温度測定ユニットを備えることを特徴とする請求項1または2に記載の培養システム。
  4. 前記ガスチャンバーと、前記所定のガスの濃度測定を行うガス濃度測定ユニットと、培養サンプルと、を前記筐体の内部に入れ、目標となる前記所定のガスの濃度を実現するためのシステム運転パラメーターを測定し、測定された前記システム運転パラメーターをメモリーに記録する、調整ステップと、
    前記調整ステップにおいて前記筐体の内部に入れられた、前記ガスチャンバーと、前記ガス濃度測定ユニットと、前記培養サンプルと、を前記筐体の外部に出し、前記筐体の内部の滅菌を行い、滅菌された新たな前記ガスチャンバーと、培養対象物と、を前記筐体の内部に入れ、前記メモリーに記録された前記システム運転パラメーターに基づいて培養を行う、培養ステップと、
    を備えることを特徴とする、請求項1に記載の培養システムの使用方法。
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