JP2006204188A - Co2インキュベータ - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、血液、検体等から採取された細胞の温度・湿度・雰囲気等を制御し、細胞の培養を行うCOインキュベータに関するもので、CO濃度低下に即対応できるCOインキュベータを提供する。
【解決手段】培養室1内へ供給するCOガスを一時充填しておくためのチャンバ15と、培養室1内にCOガスを供給するための培養室電磁開閉弁16と、チャンバ15内にCOガスを供給するチャンバ電磁開閉弁17と、チャンバ内のCOガスを培養室1内へ供給するCO供給ファン18とを備え、通常時にはチャンバ15内にCOガスを充填させ、培養室1内のCOガス濃度が低下した際にはCO供給ファン18を動作してチャンバ15内に充填されたCOガスを放出することで、CO濃度低下に対して即対応することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、血液、検体等から採取された細胞の温度・湿度・雰囲気等を制御し、細胞の培養を行うCOインキュベータに関するものである。
近年のバイオ、再生医療関連の分野の発達に伴い、インキュベータを使用して細胞を培養する作業が増加傾向にある。細胞の培養を促進するためには、それぞれの細胞に適した培養空間の環境を整備する必要があり、従来より、培養空間内の温度制御、湿度制御、雰囲気制御を行うインキュベータが開発されている。
特に、培養条件として、COガス濃度の厳格な濃度条件を要求する細胞の培養を行う場合には、温度制御及び湿度制御を行うものに加えて、培養空間内のCOガス濃度を制御するものとしてCOインキュベータが用いられている。
しかしながら、従来のCOインキュベータでは、自動又は手動により扉の開閉が行われると、COインキュベータの庫内からCOが外部に漏出し、庫内のCOガス濃度が変動する。また、培養細胞の納出入に起因して扉の開閉が頻繁に行われると、庫内のCOガス濃度が所定の濃度に回復する前に、庫内のCOガス濃度が変動することとなる。そのため、細胞の培養空間の状態が不安定となり、細胞の生育に悪影響を及ぼすという問題がある。
例えば、培養空間の急激なCOガス濃度の変化に対し、迅速に対応することができるCOインキュベータとして、COガス濃度検出手段及びCOガス濃度設定手段に基づき、培養空間内のCOガス濃度とCOガス濃度設定値との偏差から比例、又は、比例と積分、或いは、比例と積分と微分の演算を実行し、培養空間への単位時間当たりのCOガス供給時間及び停止時間を算出し、当該算出された供給時間及び停止時間に基づき、CO供給手段からの培養空間にCOガスを供給するものがある(例えば、特許文献1参照)。
特開2004−113153号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載の構成は、比例、微分、積分制御を用いて比較的迅速且つ正確なCOの供給を実現しているが、CO供給手段から供給されるガスの流量自体が増減するわけではなく、例えば扉の開閉後に大量のCOを供給する際には結局長時間CO供給手段を動作する術しか持たない。
また、予めCO供給手段からのガスの流量を増加させれば、目標ガス濃度付近での精密な制御は非常に困難なものとなってしまう。
本発明は上記従来の問題点を解決するもので、培養室内へ供給するCOガスを一時充填しておくためのチャンバと、チャンバ内にCOガスを供給するガスボンベ及びチャンバ電磁開閉弁と、チャンバ内のCOガスを培養室内へ供給するCO供給手段とを備え、通常時にはチャンバ内にCOガスを充填させ、培養室内のCOガス濃度が低下した際にはCO供給手段を動作して、前記チャンバ内に充填されたCOガスを放出することで、短時間で大量のCOガスを培養室内に送り込むことを可能とするCOインキュベータを提供するものである。
上記目的を達成するために本発明は、培養室内の培養物を培養するCOインキュベータにおいて、前記培養室内へ供給するCOガスを一時チャンバ内に充填しておき、通常時には、チャンバ電磁開閉弁を開閉させて前記チャンバ内にCOガスを充填させ、前記培養室内のCOガス濃度が低下したときには、CO供給手段を動作してCOを前記培養室内に供給する制御を行うものである。
これにより、培養室内のCOガス濃度が低下した際には、CO供給手段を動作してチャンバ内に充填されたCOガスを放出することで、短時間で大量のCOガスを培養室内に送り込むことが可能となる。
また、本発明は、COインキュベータにおける扉の開閉を検出し、この扉の開閉動作を基準に前記CO供給手段を動作させるようにしたもので、前記培養室内のCOガス濃度低下の最大の要因であるドアの開閉動作に基づいて前記チャンバ内のCOガスを供給することで、培養室内の環境変化による培養条件の悪化を速やかに防止することができる。
本発明のCOインキュベータは、培養室内へ供給するCOガスを一時充填しておくためのチャンバと、チャンバ内にCOガスを供給するガスボンベ及びチャンバ電磁開閉弁と、チャンバ内のCOガスを培養室内へ供給するCO供給手段とを備え、通常時にはチャンバ内にCOガスを充填させ、培養室内のCOガス濃度が低下した際にはCO供給手段を動作してチャンバ内に充填されたCOガスを放出することで、短時間で大量のCOガスを培養室内に送り込むことが可能となり、培養室内における細胞等の培養環境を逸早く復帰させ、COインキュベータの信頼性を高めるものである。
請求項1に記載の発明は、扉と断熱箱とにより構成された培養室にて収容した培養物を培養するCOインキュベータにおいて、前記培養室内へ供給するCOガスを一時充填しておくためのチャンバと、前記チャンバ内にCOガスを供給するガスボンベ、および前記COガスの供給を制御するチャンバ電磁開閉弁と、前記チャンバ内のCOガスを前記培養室内へ供給するCO供給手段と、前記チャンバ電磁開閉弁および前記CO供給手段を制御する制御手段とを備え、前記制御手段は、通常時には前記チャンバ電磁開閉弁を開閉させて前記チャンバ内にCOガスを充填させ、前記培養室内のCOガス濃度が低下したときには前記CO供給手段を動作してCOを前記培養室内に供給する制御を行うものである。
かかる構成とすることにより、培養室内のCOガス濃度が低下した際には、CO供給手段を動作してチャンバ内に充填されたCOガスを放出することで、短時間で大量のCOガスを培養室内に送り込むことが可能となる。
また、請求項2に記載の発明は、前記扉もしくは断熱箱に、前記扉の開閉を検出する扉開閉検知手段を設け、前記制御手段は、前記扉の開閉後に前記CO供給手段を動作させるようにしたもので、前記培養室内のCOガス濃度低下の最大の要因であるドア開閉後にチャンバ内のCOガスを供給することで、培養室内の環境変化による培養条件の悪化を防止することができる。
また、請求項3に記載の発明は、前記制御手段を、前記扉が所定の時間以上開かれた後に閉じられたとき、前記CO供給手段を動作させるようにしたものである。
これにより、培養環境が変化しない程度の極短時間のドア開閉後にCOガスを供給してしまうことを防止する。
また、請求項4に記載の発明は、前記培養室内のCOガス濃度を検知するCO検知手段を設け、前記制御手段は、前記培養室内のCO濃度が所定の濃度以下になったときに前記CO供給手段を動作させるものである。
かかる構成により、前記CO検知手段によってCOガスを供給すべきタイミングが確実に判定できる。
また、請求項5に記載の発明は、前記チャンバ電磁開閉弁とは別経路で、直接前記培養室内へCOガスを供給する培養室電磁開閉弁を設け、前記制御手段により、前記チャンバ電磁開閉弁と前記培養室電磁開閉弁とを個別または同時に動作させる制御を行うものである。
かかる構成とすることにより、通常はチャンバ電磁開閉弁がチャンバ内のCOガス充填を行い、培養室電磁開閉弁は培養室のCOガス供給を行う。そして、培養室内のCO濃度に大きな変化があった際にのみチャンバ内に充填されたCOガスを培養室に供給することで、培養室電磁開閉弁による精密なCO濃度制御と、チャンバによるCOガス濃度低下時の迅速な濃度回復を最適なタイミングで実現することにより、頻繁なドア開閉等が行われる環境下でも最適な培養環境を保つことができる。
また、請求項6に記載の発明は、前記培養室と前記チャンバとの容積比に基づき、前記CO供給手段を動作した後、即座に目標とする前記培養室内CO濃度に達する容積のCO量を、前記制御手段により前記チャンバ内に充填させるものである。
かかる構成により、前記COガス濃度の復帰性をより高めることができる。
また、請求項7に記載の発明は、前記制御手段により、前記培養室電磁開閉弁と前記チャンバ電磁開閉弁とが同時に動作する際に、前記チャンバ電磁開閉弁の動作を一時停止させ、前記培養室電磁開閉弁の動作を優先させる制御を行うものである。
かかる構成とすることにより、前記培養室電磁開閉弁とチャンバ電磁開閉弁とが同時に動作した際の圧力減少による流量低下を防止することができ、精密なCOガス濃度環境を保つことができる。
また、請求項8に記載の発明は、前記制御手段により、必要に応じて前記CO供給手段の動作量を変化させるもので、培養室内に必要とされるCOガス量よりも、チャンバ内に充填されたCOガス量の方が多いときでも適当なCOガス量を培養室内に供給することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によってこの発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1におけるCOインキュベータの側面断面図、図2は、同COインキュベータの制御を行う制御ブロック図、図3は同COインキュベータの制御動作の内容を示すフローチャートである。
図1及び図2において、培養室1は、断熱材が封入された扉2と断熱箱3とで構成され、この培養室1内に設けられたトレイ4上に細胞、菌、かび等の培養物が入ったシャーレー等(図示せず)を置き、前記培養対象物の培養を行う。培養室1内は、培養環境として、温度、COガス濃度、湿度を管理する必要がある。
制御手段5は、マイクロコンピュータを中心とする制御回路からなり、培養室1内に設けられた温度センサ6の検知温度に基づき、加熱手段として例えばヒータ7を、冷却手段として例えばペルチェユニット8を適宜動作し、培養室1内の環境温度を設定値に保つ。またペルチェユニット8の放熱部は、放熱ファン9によって冷却され、ペルチェユニット8から発生する熱を機体外部へ放熱させる。
培養室1内には、培養室1内の培養環境を均一にするために庫内ファン10が設置されており、これにより培養室1内の空気(気体)を攪拌する。庫内ファン10を回転するファンモータ11は、回転軸を介して培養室1の外に設けられている。
さらに、培養室1内には、給水トレイ12が設けられている。この給水トレイ12に汲み入れられた水は自然気化し、培養室1内を常時高湿度に保つ。
また、断熱箱3の外部には、COガスが充填されたガスボンベ13が設けられており、このガスボンベ13は、培養室1内にCOガスを供給するガス供給経路14に連結されている。さらに、ガス供給経路14は、途中で二経路に分岐し、一方の経路14aは培養室1内に開口し、もう一方の経路14bは培養室1の下部に設けられたチャンバ15内に開口している。
ここで、チャンバ15は、培養室1の容積の5〜10%程度の容積を持ち、COを一時充填しておくことができる。
培養室1及びチャンバ15に連通するガス供給経路14a、14bには、培養室電磁開閉弁16とチャンバ電磁開閉弁17がそれぞれ設けられており、制御手段5はこれらを動作させることで、培養室1およびチャンバ15へのCOガスの供給量を調整する。
チャンバ15内に充填されたCOガスを、培養室1内に供給するCO供給手段として、CO供給ファン18を設け、これを回転することでCOを培養室1内へと供給することができる。
培養室1内にはCOセンサ19が設けられており、これによって培養室1内のCOガス濃度を検出する。培養室電磁開閉弁16及びCO供給ファン18の培養室1内への2種類のCOガス供給手段は、COセンサ19の検知ガス濃度に基づいて動作する制御手段5によって制御される。
培養室1内のCOガス濃度低下の最大の要因としては、扉2の開閉があげられる。特に、扉2の頻繁な開閉操作は、顕著であることも容易に理解でき得るところである。
したがって、扉2の開閉後にチャンバ15内のCOガスを供給することは、培養室1内の空質を維持・確保する信頼性において有用であり、さらに、扉2の開閉を検知する手段があれば、COの供給維持にも効果的である。すなわち、扉2を開いている間は、COガスを供給しても無駄となってしまうので、COの供給を停止させる必要がある。このような制御を行う場合、扉2の開閉検知が重要となる。
かかる点から、ドアスイッチ20は、断熱箱3の前面で扉2との接触部に設けられ、扉2を開いたときにはオフ、閉じたときにはオン動作する。ドアスイッチ20の動作に基づく制御は、培養室1内への、COの供給の他に、チャンバ15内にCOが充填されていないときは、扉2の開放に連動してチャンバ電磁開閉弁17を開き、チャンバ15への充填を行う制御も可能である。かかる制御は、培養室1内へのCOの供給に際し、常に円滑に行えるもので、前述の如く培養室1内の空質を維持・確保する信頼性をさらに向上する。
培養室電磁開閉弁17によるCOガス供給は、ガスボンベ13からの圧力次第であるが、培養室1内のCOガス濃度が設定値に近い時の供給を考慮すれば、ガスボンベ13からの圧力は微小にしておく必要がある。そのため、従来は、培養室内1のCOガス濃度が低下したときにも時間をかけてCOガスを供給しなければならなかった。
本発明ではチャンバ15に一時的にCOガスを蓄えておき、培養室1内のCO濃度が低下した際に、CO供給ファン18を動作することで、短時間で大量のCOガスを供給することができる。
本実施の形態におけるCOインキュベータの要部動作を図3のフローチャートに添って具体例を挙げながら説明する。
本実施の形態では培養室1内のCO濃度を5%に設定し、培養室1内のCO濃度が3%未満になったとき、チャンバ15内に充填されたCOガスを培養室1内に供給する条件設定で説明する。
前記CO濃度の判定は、COセンサ19の検出濃度によって行っているが、他の方法として、例えばドアスイッチ20が所定の時間以上開かれた後に閉じられたときに、チャンバ15内に充填されたCOガスを培養室1内に供給してもよい。または、これらを複合して判定すればなお望ましい。
図3において、まず、制御手段5は培養室1内のCO濃度が3%未満であるか否かを判定する(STEP101)。
培養室1内のCO濃度が3%未満であった場合は、次に培養室電磁弁16が動作中か否かを判定する(STEP102)。これは培養室電磁開閉弁16とCO供給ファン18が同時に動作することを防止するためである。本実施例では、チャンバ15の容積が培養室1の容積の5%に設定されており、制御手段5はこのチャンバ15内に充填されたCOの何割を培養室1内に供給すれば、設定値である5%に到達できるかを計算している。よって、培養室電磁開閉弁16とCO供給ファン18が同時に動作すると、この計算通りのCOガス供給ができずに、設定値に対してオーバーシュートしてしまう可能性がある。しかし、これらを同時に開いてもオーバーシュートすることなく設定値に到達させることができるような計算方法にしておけば、同時に開くことも可能である。
培養室電磁開閉弁16が動作中であればこれを停止させ(STEP103)、CO供給ファン18によってチャンバ15内に充填されたCOガスを培養室1内へと供給する(STEP104)。
前述のSTEP102にて培養室電磁開閉弁16が動作していなかった場合は、直接STEP104へと進み、COガスの供給を行う。ここでのCO供給ファン18の回転数と回転時間は培養室1内へ供給すべきCOガスの量によって変化させることができる。例えば設定値5%に対して培養室1内のCOガス濃度が2%であったときは、回転数50%で2秒間、また、培養室1内のCOガス濃度が0%であったときは回転数100%で5秒間とする。
そして、COガス供給後は、培養室1内のCOガス濃度が5%に到達しているか否かを確認し(STEP112)、到達していなければSTEP101へと戻る。
STEP101にて培養室1内のCO濃度が3%よりも大きかったとき、以下通常の培養室1内COガス濃度制御、及びチャンバ15内のCOガス制御を行う。
まず、現在の培養室1内CO濃度と設定値とを比較する(STEP105)。
培養室1内にCOガスを供給する必要があったと判定した場合、次にチャンバ電磁開閉弁17が動作しているか否かを判定する(STEP106)。これは、培養室電磁開閉弁16とチャンバ電磁開閉弁17が同時に動作することによって、それぞれのガスの圧力が低下し、COの流量が減少してしまうことを防止するためである。
この際には培養室電磁開閉弁16の動作を優先し、チャンバ電磁開閉弁17を停止し(STEP107)、培養室電磁開閉弁16を動作して培養室1内へCOガスを供給する(STEP108)。
また、前述のSTEP106にてチャンバ電磁開閉弁17が停止していた場合は、直接STEP108へと進み、培養室電磁開閉弁16を動作して培養室1内へCOガスを供給する。
ここで、培養室電磁開閉弁16の動作は、設定値と培養室1内のCOガス濃度との偏差から、比例と、積分と、微分の演算によって決定、すなわちPID演算制御によって行われるのが通常である。
COガス供給後は、培養室1内のCOガス濃度が5%に到達しているか否かを確認し(STEP112)、到達していなければSTEP101へと戻る。
そして、前述のSTEP105にて培養室1内にCOガス供給の必要がないと判定したとき、次のようにしてチャンバ15内へのCOガス充填制御を行う。
まず、チャンバ15内にCOガスが充填されているか否かを判定する(STEP109)。この判定は、チャンバ15内にさらにCO検知手段を設けて検知しても良いし、チャンバ電磁開閉弁17が開いていた時間を積算して求めても良い。
チャンバ15内にCOガスが充填されていると判定した場合は、STEP101へと戻り、チャンバ15内にCOガスが充填されていなかった場合は、次に培養室電磁開閉弁16が動作中であるか否かを判定する(STEP110)。これは、培養室電磁開閉弁16とチャンバ電磁開閉弁17が同時に動作することによって、それぞれのガスの圧力が低下し、COの流量が減少してしまうことを防止するためである。
培養室電磁開閉弁16が動作中でなければ、チャンバ電磁開閉弁17を動作し、チャンバ15内へCOガスの充填を行う(STEP111)。また、STEP110にて培養室電磁開閉弁16が動作していた場合は、これが停止するまで待機する。
チャンバ15内へのCOガスの充填終了後は、培養室1内のCOガス濃度が5%に到達しているか否かを確認し(STEP112)、到達していなければSTEP101へと戻る。
以上のように本実施の形態は、培養室1内へ供給するCOガスを一時充填しておくためのチャンバ15と、培養室1内にCOガスを供給するための培養室電磁開閉弁16と、チャンバ15内にCOガスを供給するチャンバ電磁開閉弁17と、チャンバ15内のCOガスを培養室内へ供給するCO供給ファン18とを備え、通常時にはチャンバ15内にCOガスを充填させ、培養室1内のCOガス濃度が低下した際にはCO供給ファン18を動作してチャンバ15内に充填されたCOガスを放出することで、短時間で大量のCOガスを培養室内に送り込むことを可能とする。
本発明のCOインキュベータは、ドア開閉時等の培養室内の培養環境変化、特にCOガス濃度変化に対して迅速に対応できるものである。再生医療関連の分野の発達に伴い、COインキュベータの需要が高まると共に、本発明のCOインキュベータのような培養物が損なわれないより安定した培養環境が求められ、本発明は、かかる要求に対応するものである。
本発明の実施の形態1におけるCOインキュベータの側面断面図 同実施の形態におけるCOインキュベータの制御ブロック図 同実施の形態におけるCOインキュベータの制御動作を説明するフローチャート
符号の説明
1 培養室
2 扉
3 断熱箱
4 トレイ
5 制御手段
6 温度センサ
7 ヒータ
8 ペルチェユニット
9 放熱ファン
10 庫内ファン
11 ファンモータ
12 給水トレイ
13 ガスボンベ
14 ガス供給経路
15 チャンバ
16 培養室電磁開閉弁
17 チャンバ電磁開閉弁
18 CO供給ファン
19 COセンサ
20 ドアスイッチ

Claims (8)

  1. 扉と断熱箱とにより構成された培養室にて収容した培養物を培養するCOインキュベータにおいて、前記培養室内へ供給するCOガスを一時充填しておくためのチャンバと、前記チャンバ内にCOガスを供給するガスボンベ、および前記COガスの供給を制御するチャンバ電磁開閉弁と、前記チャンバ内のCOガスを前記培養室内へ供給するCO供給手段と、前記チャンバ電磁開閉弁および前記CO供給手段を制御する制御手段とを備え、前記制御手段は、通常時には前記チャンバ電磁開閉弁を開閉させて前記チャンバ内にCOガスを充填させ、前記培養室内のCOガス濃度が低下したときには前記CO供給手段を動作してCOを前記培養室内に供給する制御を行うCOインキュベータ。
  2. 前記扉もしくは断熱箱に、前記扉の開閉を検出する扉開閉検知手段を設け、前記制御手段は、前記扉の開閉後に前記CO供給手段を動作させる請求項1に記載のCOインキュベータ。
  3. 前記制御手段は、前記扉が所定の時間以上開かれた後に閉じられたとき、前記CO供給手段を動作させる請求項1または請求項2に記載のCOインキュベータ。
  4. 前記培養室内のCOガス濃度を検知するCO検知手段を設け、前記制御手段は、前記培養室内のCO濃度が所定の濃度以下になったときに前記CO供給手段を動作させる請求項1から3のいずれか一項に記載のCOインキュベータ。
  5. 前記チャンバ電磁開閉弁とは別経路で、直接前記培養室内へCOガスを供給する培養室電磁開閉弁を設け、前記制御手段は、前記チャンバ電磁開閉弁と前記培養室電磁開閉弁とを個別または同時に動作させる制御を行う請求項1から4のいずれか一項に記載のCOインキュベータ。
  6. 前記制御手段は、前記培養室と前記チャンバとの容積比に基づき、前記CO供給手段を動作した後、即座に目標とする前記培養室内CO濃度に達する容積のCO量を前記チャンバ内に充填させる請求項1から5のいずれか一項に記載のCOインキュベータ。
  7. 前記制御手段は、前記培養室電磁開閉弁と前記チャンバ電磁開閉弁とが同時に動作する際に、前記チャンバ電磁開閉弁の動作を一時停止させ、前記培養室電磁開閉弁の動作を優先させる制御を行う請求項1から6のいずれか一項に記載のCOインキュベータ。
  8. 前記制御手段は、必要に応じて前記CO供給手段の動作量を変化させる請求項1から7のいずれか一項に記載のCOインキュベータ。
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