JP6141093B2 - 画像処理装置およびその制御方法 - Google Patents
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Description
以下、本発明をその例示的な実施形態に基づいて詳細に説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る画像処理装置の一例としてのデジタルカメラ100の機能構成例を示すブロック図である。なお、本発明は撮像装置はもちろん、カメラを備えた任意の電子機器(コンピュータ、タブレット端末、ゲーム機、携帯電話機、ロボットなど)にも適用可能である。また、撮像機能は必須ではないため、カメラを備えない任意の電子機器(汎用コンピュータや組み込み機器など)にも適用可能である。
画像処理部106は、リフォーカス画像の再構成や、画像データの圧縮符号化(例えばJPEG圧縮など)等の画像処理を行う。
第1メモリ105は、例えばDRAM等の記憶デバイスで構成され、処理中の画像データ、CPU117が実行するプログラム等が保存される。
ライトフィールドデータ生成部210は、撮影時にA/D変換部118からデジタル信号を受信し、公知の方法でライトフィールドデータに変換して、画像データ生成部211とヘッダ付加部213へ出力する。
まずは撮影時の動作について図2および図3Aを用いて説明する。
操作部113に含まれるシャッターボタンの押下などにより、ユーザから撮影が指示されると、CPU117は露出条件に基づいたシャッタースピード、絞り値、感度の組み合わせに従って撮像素子103を露光する。これにより、撮像素子103の各画素には入射光量に応じた電荷が蓄積する。撮像素子103の各画素から読み出されたアナログ信号はA/D変換部118でデジタル信号に変換され、ライトフィールドデータ生成部210に入力される。
CPU117は像面情報生成部212に対してパンフォーカス画像を生成するための像面情報を生成させ、画像データ生成部211へ出力させる。画像データ生成部211は、ライトフィールドデータ生成部210からのライトフィールドデータと、像面情報生成部212からの像面情報に基づいてパンフォーカス画像を生成し被写体情報取得部104へ出力する。
被写体情報取得部104はパンフォーカス画像に含まれる顔領域を検出し、顔領域の大きさや位置、デジタルカメラ100から被写体までの距離等の被写体情報をリスト化して像面情報生成部212とヘッダ付加部213に出力する。
像面情報生成部212は、撮影時にユーザが合焦させた被写体(主被写体)を、被写体情報のリストと、撮影時の合焦距離および被写界深度から特定し、特定した主被写体に合焦する像面情報を生成する。
生成した像面情報は、リフォーカス画像を生成する像面情報のデフォルト値としてヘッダ付加部213と画像データ生成部211へ出力する。
画像データ生成部211は、像面情報生成部212から受けた像面情報のデフォルト値を用いて、リフォーカスデータからリフォーカス画像を生成する。
CPU117は、画像データ生成部211が生成したリフォーカス画像を、表示部110にレビュー画像として表示させる。
ヘッダ付加部213は、ライトフィールドデータ生成部210からのライトフィールドデータに対し、被写体情報取得部104からの被写体情報リストと、像面情報生成部212からの像面情報のデフォルト値とでヘッダ情報を更新する。そして、ヘッダ付加部213は、ライトフィールドデータを記録I/F114へ出力する。
記録I/F114はライトフィールドデータを記録媒体115に書き込む。また表示部110はライブビュー表示に戻り、撮影動作は終了する。
(S101)
CPU117は、記録I/F114を通じて記録媒体115から(例えば直近に撮影された)ライトフィールドデータを読み出し、画像データ生成部211とヘッダ解析部214へ供給する。なお、第1メモリ105にライトフィールドデータを残しておいてもよい。
ヘッダ解析部214は、記録媒体115から読み出されたライトフィールドデータのヘッダに含まれる像面情報のデフォルト値を抽出し、像面情報生成部212へ送る。
像面情報生成部212は、ヘッダ解析部214から受けた像面情報のデフォルト値をそのまま画像データ生成部211へ送る。
画像データ生成部211は、記録媒体115から読み出されたライトフィールドデータに対して、像面情報生成部212から受けた像面情報のデフォルト値を適用することで初期表示用のリフォーカス画像を構成する。これにより、撮影時にユーザが合焦させた主被写体に合焦したリフォーカス画像が生成される。なお、像面情報のデフォルト値としてはこれに限らず、例えば風景写真に適した無限遠等、任意の値に設定可能である。
CPU117は、画像データ生成部211が生成したリフォーカス画像を表示部110に表示する。
CPU117は、例えば操作部113を通じ、デフォルトの合焦距離とは異なる合焦距離に、ユーザがリフォーカスの要求をしたかどうかを判定する。具体的には例えばCPU117は、表示部110に表示中のリフォーカス画像の、位置が指定されたかどうかを判定する。そして、位置指定が検出された場合、CPU117は、リフォーカスが必要な程度ぼけた領域が指定されたかどうかを判定する。CPU117は、この判定を、ライトフィールドデータ中の少なくとも2つの異なる角度情報を有する画像を用いた相関演算によって算出した、指定された位置のデフォーカス量に基づいて行うことができる。なお、これに限らず、予め画角全体の距離分布を測定して得られる距離情報を取得しておき、現在の像面位置と指定された位置に対応する像面位置が異なるかどうかを判定してもよい。また、指定された位置を中心としたリフォーカス画像の所定領域のコントラストを算出し、リフォーカスが必要な程度ぼけた領域が指定されたかどうかを判定してもよい。また、リフォーカスの要求がある場合、要求前の像面位置に関わらず、リフォーカスを行うように構成してもよい。デフォルトの合焦距離とは異なる合焦距離にユーザがリフォーカスの要求をしたと判定された場合はS105に、そうでない場合はS108に、CPU117は処理を進める。
ヘッダ解析部214は、ユーザが指定した位置と、ライトフィールドデータのヘッダに含まれる被写体情報リストに含まれる顔領域の情報とから、ユーザが操作部113を介してリフォーカス対象に指定した被写体を特定する。そして、ヘッダ解析部214は、特定した被写体に合焦する像面情報を生成するために必要な情報(例えば被写体までの距離情報)を、像面情報生成部212へ出力する。また、ヘッダ解析部214は、特定した被写体の認証結果を保持しておく。
像面情報生成部212は、ヘッダ解析部214からの情報に基づき、指定された被写体に合焦させるための像面情報を生成して、画像データ生成部211へ出力する。
画像データ生成部211は、像面情報生成部212から受けた像面情報を用いてリフォーカス画像を生成する。CPU117は、表示部110の画像を、新たなリフォーカス画像で更新する。
CPU117は、S106で合焦被写体を変更したリフォーカス画像の他に、リフォーカス画像を生成する必要があれば処理をS201に、必要が無ければ処理をS104に戻す。前者に該当するのは、例えば、サムネイル画像を使用して複数のリフォーカス画像を表示している場合である。
CPU117は、操作部113を通じて表示画像の切り替え指示があったかどうかを判断する。CPU117は、切り替え指示があった場合はS101へ、指示が無い場合はS109へそれぞれ処理を進める。
CPU117は、操作部113を通じて再生モードの終了指示があったかどうかを判断する。終了指示があった場合、CPU117は再生モードを終了し、終了指示がなければ処理をS104へ進める。以上により、再生モードにおけるリフォーカス画像の初期表示と、最初のレビュー画像をリフォーカスする処理は終了する。
CPU117は、更新すべきリフォーカス画像のライトフィールドデータが第1メモリ105に残っていなければ、記録I/F114を通じて記録媒体115から読み出し、画像データ生成部211とヘッダ解析部214へ与える。
ヘッダ解析部214は、ライトフィールドデータのヘッダに含まれる被写体情報リストの被写体情報の中から、S105で保持しておいた特定被写体の認証結果と合致する被写体を検索する。
ヘッダ解析部214は、被写体情報リストの中に特定被写体が含まれていたかどうかを判断し、特定被写体が含まれていた場合はS204へ、含まれていない場合はS206へ処理を進める。
ヘッダ解析部214は、S202で検出した特定被写体に合焦する像面情報を生成するために必要な情報(例えば被写体までの距離情報)を像面情報生成部212へ出力する。それを受けて像面情報生成部212は像面情報を生成する。
画像データ生成部211は、ライトフィールドデータに対して像面情報生成部212からの像面情報を用いることにより、特定被写体にリフォーカスした画像を再構成する。CPU117は、再構成されたリフォーカス画像を表示部110に表示する。
CPU117は、まだ更新すべきリフォーカス画像が残っているか判定する。例えば、リフォーカス画像のサムネイルを表示部110に複数表示している場合、CPU117は、表示している複数のリフォーカス画像の全てについて、新たに指定された被写体に合焦したリフォーカス画像の再構成が完了したかどうかを判断する。CPU117は、表示している全てのサムネイル画像の再構成が完了した場合はリフォーカス処理を終了し、未だ再構成していないサムネイル画像が残っている場合は処理をS201へ戻す。以上により、再生モードにおける他の複数のリフォーカス画像を再構成する処理は終了する。
図4(a)は、図3BのS103における表示状態を示している。つまり、撮影時にユーザが合焦させた被写体(主被写体)に対応した像面情報のデフォルト値を用いて生成したリフォーカス画像を初期表示した状態である。この状態で、ユーザが操作部113の一例としてのタッチパネルを通じて、サムネイル画像DSC0002について、主被写体と合焦距離が異なる被写体をタッチし、リフォーカス指示したとする。
第1の実施形態では、ユーザがリフォーカス対象となる被写体を変更した場合、その被写体を含んだ他のリフォーカス画像の全てを再構成した。しかし、撮影時の情報などが特定の情報を満たすリフォーカス画像だけを再構築するようにしてもよい。
そして、ヘッダ付加部213は、被写体情報取得部104から受け取る被写体情報に加えて、撮影情報取得部116から受け取る撮影情報をライトフィールドデータのヘッダに付加する。
撮影時の動作は、S007以外、図3Aに示した第1の実施形態の動作と同様である。
ヘッダ付加部213は、ライトフィールドデータ生成部210からのライトフィールドデータのヘッダに、被写体情報リストと像面情報のデフォルト値に加え、撮影情報取得部116からの撮影情報を含めて、記録I/F114へ出力する。
ヘッダ解析部214は、被写体情報リストの中に特定被写体が含まれているかどうかを判定する。さらにヘッダ解析部214は、撮影情報を読み出して、リフォーカスするライトフィールドデータを選定するためにユーザが指定した条件(例えば、撮影場所や撮影時間帯)を満たしているかを判断する。
なお、この条件は、再生モードになる前に予め設定されていてもよいし、S104において位置指定が検出された際にユーザに設定画面を表示して指定させてもよい。
特定被写体を含んでおり、かつユーザが指定した条件を満たしている場合、ヘッダ解析部214は処理をS204へ進め、それ以外の場合はS206へ処理を進める。
リフォーカス画像は、像面情報とライトフィールドデータとの組み合わせとして記憶することも可能だが、ライトフィールドデータは光線の方向情報を含むためデータ量が大きい。また、通常の画像データとは形式が異なるため、一般的な画像データと同じような取扱いはできない。そのため、一般的な画像データの形式に変換することで、互換性やデータ量の削減を実現できる。
(S007)
ヘッダ付加部213は、ライトフィールドデータ生成部210からのライトフィールドデータに対し、被写体情報取得部104からの被写体情報リストと、像面情報生成部212からの像面情報のデフォルト値とでヘッダ情報を更新する。そして、ヘッダ付加部213は、ライトフィールドデータを記録I/F114へ出力する。
一方、画像圧縮部215は、ライトフィールドデータ生成部210からのライトフィールドデータを圧縮符号化し、圧縮符号化データを記録I/F114と通信I/F109へ出力する。
記録I/F114はライトフィールドデータと圧縮符号化データを記録媒体115に書き込む。通信I/F109は、圧縮符号化データを設定に従って外部に出力する(例えば、予め設定されたオンラインストレージに送信したり、サーバにアップロートする)。また表示部110はライブビュー表示に戻り、撮影動作は終了する。
(S107)
画像データ生成部211は、像面情報生成部212から受けた像面情報を用いてリフォーカス画像を生成する。CPU117は、表示部110の画像を、新たなリフォーカス画像で更新する。
画像圧縮部215は、画像データ生成部211が生成したリフォーカス画像を圧縮符号化して、通信I/F109と記録I/F114へ出力する。
画像データ生成部211は、ライトフィールドデータに対して像面情報生成部212からの像面情報を用いることにより、特定被写体にリフォーカスした画像を再構成する。CPU117は、再構成されたリフォーカス画像を表示部110に表示する。
画像圧縮部215は、画像データ生成部211が生成したリフォーカス画像を圧縮符号化して、通信I/F109と記録I/F114へ出力する。
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。
Claims (13)
- ライトフィールドデータを取得する取得手段と、
前記ライトフィールドデータからリフォーカス画像を生成する生成手段と、
リフォーカス画像において合焦していない被写体が指定されると、該リフォーカス画像の生成に用いたライトフィールドデータから、前記被写体に合焦したリフォーカス画像を生成するように前記生成手段を制御するとともに、前記被写体を含んだ他のリフォーカス画像を生成する場合も、前記被写体に合焦したリフォーカス画像を生成するように前記生成手段を制御する制御手段と、
を有することを特徴とする画像処理装置。 - 前記制御手段は、
表示中のリフォーカス画像において前記被写体が指定された場合、該表示中のリフォーカス画像を、前記被写体に合焦したリフォーカス画像で更新し、
前記被写体が指定されたリフォーカス画像の他に表示されているリフォーカス画像に前記被写体が含まれていれば、該他に表示されているリフォーカス画像についても、前記被写体に合焦したリフォーカス画像で更新する、
ことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。 - 前記制御手段は、
前記被写体が指定されたリフォーカス画像の他に表示されているリフォーカス画像に前記指定された被写体が含まれていれば、該他に表示されているリフォーカス画像についても、前記被写体に合焦したリフォーカス画像で更新する、
ことを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。 - 前記制御手段は、
表示中のリフォーカス画像において前記被写体が指定された場合、該表示中のリフォーカス画像を前記被写体に合焦したリフォーカス画像で更新し、
前記表示中のリフォーカス画像を該リフォーカス画像の生成に用いたライトフィールドデータとは他のライトフィールドデータから生成されるリフォーカス画像に切り替える場合、該他のライトフィールドデータから前記被写体に合焦したリフォーカス画像が生成可能か判定し、生成可能と判定されれば前記他のライトフィールドデータから前記被写体に合焦したリフォーカス画像を生成するように前記生成手段を制御し、該生成されたリフォーカス画像で前記表示中のリフォーカス画像を更新する、
ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の画像処理装置。 - 前記制御手段は、前記生成手段が前記他のライトフィールドデータからリフォーカス画像を生成する場合に、前記他のライトフィールドデータが予め指定された条件を満たし、かつ前記指定された被写体を含んでいれば、前記被写体に合焦したリフォーカス画像を生成するように前記生成手段を制御する、
ことを特徴とする請求項4に記載の画像処理装置。 - 前記ライトフィールドデータには、該ライトフィールドデータに撮影されている被写体の情報が記録されており、
前記制御手段は、前記被写体が指定されたリフォーカス画像の生成に用いたライトフィールドデータに記録された前記被写体の情報から、前記被写体に合焦する像面の情報を生成して前記生成手段に指定することにより、前記被写体に合焦したリフォーカス画像を生成させる、
ことを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の画像処理装置。 - 前記生成手段が生成したリフォーカス画像を圧縮符号化する圧縮手段と、
前記圧縮符号化されたリフォーカス画像を出力する出力手段と、
をさらに有することを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の画像処理装置。 - 前記出力手段が、前記圧縮符号化されたリフォーカス画像を、外部に送信することを特徴とする請求項7記載の画像処理装置。
- 撮像素子をさらに有し、
前記取得手段は、前記撮像素子を用いて得られたライトフィールドデータを取得することを特徴とする請求項1から請求項8のいずれか1項に記載の画像処理装置。 - 前記撮像素子は複数のマイクロレンズを有し、前記複数のマイクロレンズの各マイクロレンズに対して複数の光電変換部が対応づけられていることを特徴とする請求項9に記載の画像処理装置。
- 前記生成手段は、前記被写体に対応する像面情報と前記ライトフィールドデータとから前記被写体に合焦したリフォーカス画像を生成することを特徴とする請求項1から請求項10のいずれか1項に記載の画像処理装置。
- ライトフィールドデータからリフォーカス画像を生成する生成手段を有する画像処理装置の制御方法であって、
検出手段が、リフォーカス画像において合焦していない被写体が指定されたことを検出する検出工程と、
制御手段が、前記リフォーカス画像の生成に用いたライトフィールドデータから、前記被写体に合焦するリフォーカス画像を生成するように前記生成手段を制御するとともに、前記被写体を含んだ他のリフォーカス画像を生成する場合も、前記被写体に合焦したリフォーカス画像を生成するように前記生成手段を制御する制御工程と、
を有することを特徴とする画像処理装置の制御方法。 - コンピュータを、請求項1から請求項11のいずれか1項に記載の画像処理装置の各手段として機能させるためのプログラム。
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