JP6137933B2 - 位置判定装置及び位置判定方法 - Google Patents

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Description

本発明は、移動端末の位置を判定する技術に関する。
近年、GPS(Global Positioning System)や基地局の位置情報を利用して携帯端末の位置を測位し、携帯端末の位置に応じた情報を提供するサービスが行われている。しかし、頻繁に測位を行うと消費電力がかさむという問題がある。
そこで、携帯端末の測位機能を利用する場合の消費電力を抑える技術が提案されている。特許文献1に記載された携帯端末は、自機の現在位置を測位し、現在位置から目的地までの距離が定められた距離を超える場合には、自機の移動速度を算出し、目的地までの移動に要する移動時間を算出する。携帯端末は、当該移動時間が経過するまでの間は測位を行わず、当該移動時間が経過すると測位を行う。
また、特許文献1に記載された別の例では、携帯端末は、第1測位手段と、第1測位手段よりも消費電力が少なく測位の誤差が小さい第2測位手段を備え、現在位置から目的地までの距離が第1測位手段の測位の誤差以上である場合には、第1測位手段を選択し、目的地までの距離が当該誤差未満である場合には、第2測位手段を選択する。また、目的地までの距離が第1測位手段の測位の誤差以上である場合には、自機の移動速度を算出し、目的地までの移動に要する移動時間を算出し、当該移動時間が経過するまでの間は測位を行わず、当該移動時間が経過すると第1測位手段で測位を行う。また、第2測位手段での測位の結果、目的地に到達していない場合には、自機の移動速度を算出し、目的地までの移動に要する移動時間を算出し、当該移動時間が経過するまでの間は測位を行わず、当該移動時間が経過すると第2測位手段で測位を行う。
特開2011−252721号公報
ところが、特許文献1に記載された技術には、次の問題がある。第一に、算出された移動速度が実際の移動速度よりも小さい場合、測位の開始が遅れるので、目的地への到達の判定が遅れてしまう。第二に、算出された移動速度が実際の移動速度よりも大きい場合、測位の開始が早まるので、無駄な電力を消費してしまう。第三に、測位手段の誤差や消費電力は一定とは限らないため、誤差や消費電力が一定であるという前提のもとでは最適な測位手段を選択することができない。
そこで、本発明は、移動端末の位置判定の消費電力を抑制するとともに、精度の高い位置判定を行うことを目的とする。
また、本発明は、目的地の位置を表す目的地情報を記憶する目的地記憶手段と、測位によって得られた移動端末の位置を表す端末位置情報と、当該端末位置情報の誤差を表す誤差情報とを取得する取得手段と、前記取得手段によって取得された端末位置情報と、当該端末位置情報が取得された時刻を表す時刻情報とを対応付けて記憶する測位履歴記憶手段と、前記端末位置情報で表される位置から前記目的地情報で表される位置までの移動距離を算出する距離算出手段と、前記測位履歴記憶手段の記憶内容に基づいて前記移動端末の移動速度の推定値である推定速度を算出する推定速度算出手段と、前記推定速度と前記移動距離とに基づいて、前記端末位置情報で表される位置から前記目的地情報で表される位置まで前記移動端末が移動するのに要する移動時間を算出する移動時間算出手段と、前記移動時間が経過する前の端末位置情報の取得の頻度が、前記移動時間が経過した後の端末位置情報の取得の頻度よりも低くなるように、前記取得手段を制御する取得制御手段と、前記端末位置情報で表される位置と前記目的地情報で表される位置とに基づいて、前記移動端末が前記目的地に到着したか否かを判定する判定手段と、測位の方式が互いに異なる複数の測位手段のいずれかを、前記取得手段が前記端末位置情報の取得に用いる優先測位手段として設定する設定手段と、前記優先測位手段から取得された端末位置情報に基づいて前記距離算出手段で算出された移動距離に予め定められた演算を施した値が、前記優先測位手段から取得された誤差情報で表される誤差よりも小さい場合に、前記複数の測位手段のうちの前記優先測位手段でない代替測位手段から端末位置情報と誤差情報を取得し、当該代替測位手段から取得された誤差情報で表される誤差が前記優先測位手段から取得された誤差情報で表される誤差よりも小さい場合に、当該代替測位手段を優先測位手段とするように前記設定手段による設定を切り替える第1切替手段と、前記複数の測位手段の各々について、前記設定手段によって当該測位手段が優先測位手段として設定された場合の、前記第1切替手段による設定の切り替えが発生する切替発生確率を算出する確率算出手段と、前記複数の測位手段の各々について、前記取得手段が当該測位手段から前記端末位置情報を取得する場合の消費電力と前記切替発生確率とに基づいて、当該測位手段が前記設定手段によって優先測位手段として設定された場合の消費電力の期待値を算出する期待値算出手段と、前記設定手段によって設定された優先測位手段の消費電力の期待値が、前記代替測位手段の消費電力の期待値よりも大きい場合に、前記代替測位手段を優先測位手段とするように前記設定手段による設定を切り替える第2切替手段とを有することを特徴とする位置判定装置を提供する。
また、本発明は、目的地の位置を表す目的地情報を記憶する目的地記憶ステップと、測位によって得られた移動端末の位置を表す端末位置情報と、当該端末位置情報の誤差を表す誤差情報とを取得する取得ステップと、前記取得ステップにおいて取得された端末位置情報と、当該端末位置情報が取得された時刻を表す時刻情報とを対応付けて記憶する測位履歴記憶ステップと、前記端末位置情報で表される位置から前記目的地情報で表される位置までの移動距離を算出する距離算出ステップと、前記測位履歴記憶ステップの記憶内容に基づいて前記移動端末の移動速度の推定値である推定速度を算出する推定速度算出ステップと、前記推定速度と前記移動距離とに基づいて、前記端末位置情報で表される位置から前記目的地情報で表される位置まで前記移動端末が移動するのに要する移動時間を算出する移動時間算出ステップと、前記移動時間が経過する前の端末位置情報の取得の頻度が、前記移動時間が経過した後の端末位置情報の取得の頻度よりも低くなるように、前記取得ステップにおける端末位置情報の取得を制御する取得制御ステップと、前記端末位置情報で表される位置と前記目的地情報で表される位置とに基づいて、前記移動端末が前記目的地に到着したか否かを判定する判定ステップと、測位の方式が互いに異なる複数の測位手段のいずれかを、前記取得ステップにおける前記端末位置情報の取得に用いる優先測位手段として設定する設定ステップと、前記優先測位手段から取得された端末位置情報に基づいて前記距離算出ステップで算出された移動距離に予め定められた演算を施した値が、前記優先測位手段から取得された誤差情報で表される誤差よりも小さい場合に、前記複数の測位手段のうちの前記優先測位手段でない代替測位手段から端末位置情報と誤差情報を取得し、当該代替測位手段から取得された誤差情報で表される誤差が前記優先測位手段から取得された誤差情報で表される誤差よりも小さい場合に、当該代替測位手段を優先測位手段とするように前記設定ステップによる設定を切り替える第1切替ステップと、前記複数の測位手段の各々について、前記設定ステップによって当該測位手段が優先測位手段として設定された場合の、前記第1切替ステップによる設定の切り替えが発生する切替発生確率を算出する確率算出ステップと、前記複数の測位手段の各々について、前記取得ステップにおいて当該測位手段から前記端末位置情報を取得する場合の消費電力と前記切替発生確率とに基づいて、当該測位手段が前記設定ステップによって優先測位手段として設定された場合の消費電力の期待値を算出する期待値算出ステップと、前記設定ステップによって設定された優先測位手段の消費電力の期待値が、前記代替測位手段の消費電力の期待値よりも大きい場合に、前記代替測位手段を優先測位手段とするように前記設定ステップによる設定を切り替える第2切替ステップとを有することを特徴とする位置判定方法を提供する。
本発明によれば、移動端末の位置判定の消費電力を抑制するとともに、精度の高い位置判定を行うことができる。
通信システムの全体を示す図。 サーバ5のハードウェア構成を示す図。 基地局テーブルTB1を示す図。 移動端末10のハードウェア構成を示す図。 位置判定装置100の機能構成を示す図。 目的地テーブルTB2を示す図。 測位履歴テーブルTB3を示す図。 想定速度テーブルTB4を示す図。 位置判定装置100の動作を示す流れ図。 位置判定装置200の機能構成を示す図。 位置判定装置200の動作を示す流れ図。 位置判定装置300の機能構成を示す図。 位置判定装置300の動作を示す流れ図。 位置判定装置400の機能構成を示す図。 位置判定装置400の動作を示す流れ図。 位置判定装置400の動作を示す流れ図。 想定速度テーブルTB5を示す図。 目的地と移動端末の位置を例示した図。 目的地と移動端末の位置を例示した図。 目的地と移動端末の位置を例示した図。 目的地と移動端末の位置を例示した図。
(1)第1実施形態
(1−1)全体構成
図1は、本発明の第1実施形態に係る通信システムの全体を示す図である。
移動通信網1は、移動端末10に移動体通信のサービスを提供する通信網である。移動通信網1は、基地局2、交換局3、サービス制御局4、サーバ5などの各ノードを備える。また、移動通信網1は、関門交換局6を介して通信網7と接続される。通信網7は、例えば、インターネット、固定電話網、移動通信網1と異なる通信事業者が管理する移動通信網などである。なお、移動通信網1が備える各ノード、関門交換局6、通信網7、移動端末10の数は、図示した数に限定されない。
基地局2は、自局が設けられているセルが属する位置登録エリアに固有のエリア識別情報と、自局に固有の基地局識別子と定期的に発信する。移動端末10は、受信したエリア識別情報を記憶し、記憶したエリア識別情報と異なるエリア識別情報を受信した場合に、基地局2に対して位置登録を要求する。すると、当該エリア識別情報が当該移動端末10に固有の端末識別子と対応付けられてサービス制御局4に登録される。
交換局3は、回線交換の機能を備える。交換局3は、基地局2のいずれかを介して移動端末10Aから移動端末10B宛ての接続要求を受信すると、移動端末10Bに対応するエリア識別情報をサービス制御局4から取得し、当該エリア識別情報で示される位置登録エリアに属するすべての基地局2に当該接続要求を送信する。そして、これらの基地局2が一斉に移動端末10B宛てで当該接続要求を送信し、移動端末10Bが当該接続要求を受信することにより、移動端末10Aと移動端末10Bとの通信回線が接続される。
また、交換局3は、パケット通信のルーティングの機能も備える。交換局3は、パケットを受信すると、当該パケットのヘッダに含まれる宛先の通信アドレスを読み取り、ルーティングテーブルに基づいて当該通信アドレスに応じた転送先を決定し、当該転送先に当該パケットを転送する。
(1−2)サーバの構成
図2は、サーバ5のハードウェア構成を示す図である。サーバ5は、制御部51、記憶部52、通信部53、操作部54及び表示部55を備える。制御部51は、CPU(Central Processing Unit)51aなどの演算装置とROM(Read Only Memory)51bやRAM(Random Access Memory)51cなどの記憶装置とを備える。記憶部52は、ハードディスクドライブなどの記憶装置を備える。通信部53は、通信インターフェースを備える。操作部54は、キーボードやマウスを備える。表示部55は、液晶や有機EL(Electro-Luminescence)素子などを用いた表示装置を備える。制御部51は、操作部54で受け付けられたユーザの操作に応じて通信部53を制御することにより、移動端末10や他のノードとの間で通信を行う。記憶部52には、OS(Operating System)やアプリケーションプログラムが記憶されており、制御部51がこれらのプログラムを実行することによってサーバ5の動作を制御する。
図3は、基地局テーブルTB1を示す図である。基地局テーブルTB1は、記憶部52に記憶されている。基地局テーブルTB1は、「基地局識別子」フィールド、「緯度」フィールド及び「経度」フィールドを有する。
「基地局識別子」フィールドには、各基地局2に固有の基地局識別子が格納される。
「緯度」フィールドには、基地局2が配置されている位置の緯度を示す情報が格納される。
「経度」フィールドには、基地局2が配置されている位置の経度を示す情報が格納される。
例えば、図4の1行目のレコードでは、基地局識別子「3656933」に緯度「北緯a1度b1分c1秒」及び経度「東経d1度e1分f1秒」が対応付けられている。
(1−3)移動端末の構成
図4は、移動端末10のハードウェア構成を示す図である。移動端末10は、例えば携帯電話機であり、制御部11、記憶部12、通信部13、操作部14、表示部15、音声入出力部16及び時計部17を備える。制御部11は、CPU11aなどの演算装置とROM11bやRAM11cなどの記憶装置とを備える。記憶部12は、EEPROM(Electronically Erasable and Programmable ROM)やSRAM(Static Random Access Memory)などの記憶装置を備える。通信部13は、アンテナ及び通信インターフェースを備える。操作部14は、複数の操作子を備える。表示部15は、液晶や有機EL素子などを用いた表示装置を備える。表示部15は、操作部14の機能を兼ね備え、ユーザが表示部15の画面上で行った操作を検知する。音声入出力部16は、スピーカ、マイクロホン及び音声処理回路を備える。時計部17は、日時を表す時刻情報を出力する。制御部11は、操作部14で受け付けられたユーザの操作に応じて通信部13を制御することにより、移動通信網1経由で他の移動端末10や、通信網7に接続された端末やサーバなどとの間で通信を行う。記憶部12には、OSやアプリケーションプログラムが記憶されており、制御部11がこれらのプログラムを実行することによって移動端末10の動作を制御する。
図5は、位置判定装置100の機能構成を示す図である。位置判定装置100の各機能は、制御部11がアプリケーションプログラムを実行することによって移動端末10において実現される。
目的地記憶手段102は、目的地の位置を表す目的地情報を記憶する。目的地情報は、目的地の緯度及び経度と、この位置を中心する円の半径とを含む。目的地設定手段101は、地図を表す地図情報を記憶しており、この地図情報に基づいて地図の画像を表示部15に表示させる。地図情報は、地図上の各地点の緯度と経度を表す位置情報を含む。
図6は、目的地テーブルTB2を示す図である。目的地テーブルTB2は、記憶部12に記憶される。目的地テーブルTB2は、「緯度」フィールドと「経度」フィールドと「半径」フィールドとを有する。ユーザが操作部14を用いて地図上の目的地を指定すると、目的地設定手段101が、指定された目的地の緯度と経度を地図情報から特定し、目的地記憶手段102が、特定された緯度と経度を目的地テーブルTB2に書き込む。本実施形態では、半径の初期値として50mが予め設定されており、ユーザが指定した目的地の位置を中心とする半径50mの円形の領域を判定対象領域とする。後述する判定手段110は、端末位置情報で表される位置が判定対象領域に含まれるならば、移動端末10が目的地に到着したと判定する。なお、判定対象領域の半径は50mでなくてもよいし、判定対象領域の形状は円形以外の形状でもよい。また、ユーザが目的地を指定する際に、半径も指定するようにしてもよい。
取得手段103は、測位によって得られた移動端末の位置を表す端末位置情報を取得する。ここで、測位手段について説明する。本実施形態では、基地局2から発信される基地局識別子を利用して移動端末10の位置が測位される。取得手段103は、基地局2から受信した基地局識別子をサーバ5に送信する。サーバ5は、この基地局識別子に対応付けられた緯度と経度を基地局テーブルTB1から読み出し、読み出された緯度と経度を含む端末位置情報を移動端末10に送信する。なお、他の測位手段を用いてもよく、例えば、移動端末10がGPS信号等を受信し、この信号に基づいて移動端末10又はサーバ5が移動端末10の位置を計算するようにしてもよい。
測位履歴記憶手段104は、取得手段103によって取得された端末位置情報と、当該端末位置情報が取得された時刻を表す時刻情報とを対応付けて記憶する。
図7は、測位履歴テーブルTB3を示す図である。測位履歴テーブルTB3は、記憶部12に記憶される。測位履歴テーブルTB3は、「端末位置情報」フィールドと「推定速度」フィールドと「時刻情報」フィールドとを有する。測位履歴記憶手段104は、取得手段によって端末位置情報が取得された時刻を表す時刻情報を時計部17から取得し、端末位置情報と時刻情報とを対応付けて測位履歴テーブルTB3に書き込む。
距離算出手段105は、端末位置情報で表される位置から目的地情報で表される位置までの移動距離を算出する。具体的には、端末位置情報に含まれる緯度と経度とで表される位置から、目的地情報に含まれる緯度と経度とで表される位置までの移動距離を算出する。なお、端末位置情報に含まれる緯度と経度とで表される位置から、目的地情報に含まれる緯度と経度とで表される位置までの距離を算出し、目的地情報に含まれる半径をこの距離から差し引いた距離を移動距離としてもよい。
推定速度算出手段106は、測位履歴記憶手段104の記憶内容に基づいて移動端末10の移動速度の推定値である推定速度を算出する。推定速度の算出には、端末位置情報と時刻情報とを含むレコードが少なくとも2組必要であるから、測位履歴記憶手段104に記憶されているレコードが2組未満である場合には、推定速度算出手段106は、レコードが2組以上となるように、取得手段103に端末位置情報を取得させる。本実施形態では、推定速度算出手段106は、測位履歴テーブルTB3の最新のレコードと2番目に新しいレコードを読み出し、2つの端末位置情報から距離を算出し、2つの時刻情報から時間差を算出し、距離を時間差で除することによって推定速度を算出し、最新のレコードの「推定速度」フィールドに推定速度を書き込む。なお、推定速度を求めるためのレコードは2組以上であればどのように選んでもよい。
想定速度記憶手段107は、移動端末10の位置と、当該位置における移動端末10の移動速度として予め想定された想定速度とを対応付けて記憶する。
図8は、想定速度テーブルTB4を示す図である。想定速度テーブルTB4は、予め作成されて記憶部12に記憶されている。想定速度テーブルTB4は、「位置」フィールドと「想定速度」フィールドとを有する。
「位置」フィールドには、移動端末10の位置が書き込まれる。移動端末10の位置は、例えば、或る地点を中心とする円形の領域として表され、中心の緯度、経度と半径が「位置」フィールドに書き込まれている。
「想定速度」フィールドには、「位置」フィールドに書き込まれた位置における移動端末10の移動速度として予め想定された想定速度が書き込まれている。例えば、移動端末10の位置が駅に該当するならば、ユーザが移動のために使用する交通手段として電車が想定されるので、電車の平均速度が「想定速度」フィールドに書き込まれている。同様に、移動端末の10位置がバス停留所、タクシー乗り場、空港に該当するならば、交通手段としてそれぞれバス、タクシー、飛行機が想定されるので、それぞれバス、タクシー、飛行機の平均速度が「想定速度」フィールドに書き込まれている。
移動時間算出手段108は、推定速度と想定速度とを比較して大きい方の速度を選択し、選択された速度と移動距離とに基づいて、端末位置情報で表される位置から目的地情報で表される位置まで移動端末10が移動するのに要する移動時間を算出する。具体的には、移動時間算出手段108は、端末位置情報で表される位置に対応する想定速度を想定速度テーブルTB4から読み出す。移動時間算出手段108は、読み出された想定速度と、推定速度算出手段106で算出された推定速度とを比較し、値が大きい方の速度を選択する。そして、移動時間算出手段108は、選択された速度で移動距離を除することによって、移動時間を算出する。
取得制御手段109は、移動時間算出手段108で算出された移動時間が経過する前の端末位置情報の取得の頻度が、移動時間が経過した後の端末位置情報の取得の頻度よりも低くなるように、取得手段103を制御する。本実施形態では、移動時間が経過するまでは、取得手段103に端末位置情報の取得を行わせず、移動時間が経過したならば、取得手段103に端末位置情報の取得を行わせるように取得手段103を制御する。
判定手段110は、端末位置情報で表される位置と目的地情報で表される位置とに基づいて、移動端末10が目的地に到着したか否かを判定する。具体的には、判定手段110は、端末位置情報で表される位置が前述の判定対象領域に含まれるならば、移動端末10が目的地に到着したと判定する。前述のとおり、本実施形態の判定対象領域の半径は50mであるから、距離算出手段105で算出された移動距離がこの半径以下であるならば、移動端末10が目的地に到着したと判定する。
報知手段111は、判定手段110により移動端末10が目的地に到着したと判定された場合に、目的地への到着をユーザに報知する。例えば、表示部55に目的地への到着を知らせるメッセージが表示される。
(1−4)第1実施形態の動作
図9は、位置判定装置100の動作を示す流れ図である。
ステップS101では、目的地記憶手段102が、ユーザが指定した目的地を記憶する。
ステップS102では、取得手段103が、端末位置情報を取得し、測位履歴記憶手段104が、端末位置情報と時刻情報とを対応付けて記憶する。
ステップS103では、距離算出手段105が、移動距離を算出する。
図18は、目的地と移動端末の位置を例示した図である。点Aは、測位履歴テーブルの2番目に新しい端末位置情報が表す位置であり、点Bは、最新の端末位置情報が表す位置である。点Cは、目的地テーブルの目的地情報が表す位置である。円Dは、点Cを中心とする半径50mの円であり、この円内が判定対象領域である。この例では、距離算出手段で算出される移動距離は、点Bと点Cを結ぶ線分BCの長さとなる。
ステップS104では、判定手段110が、移動端末10が目的地に到着したか否かを判定する。目的地に到着したと判定された場合(ステップS104:YES)には、ステップS110に進み、目的地に到着していないと判定された場合(ステップS104:NO)には、ステップS105に進む。図18の例では、線分BCの長さが円Dの半径よりも長いから、目的地に到着していないと判定される。
ステップS105では、推定速度算出手段106が、推定速度を算出する。図18の例では、点Aに対応する時刻情報と点Bに対応する時刻情報とから時間差が算出され、線分ABの長さをこの時間差で除した値が推定速度となる。
ステップS106では、移動時間算出手段108が、推定速度と想定速度とを比較し、想定速度が大きい場合(ステップS106:YES)には、ステップS107に進み、推定速度が大きい場合(ステップS106:NO)には、ステップS108に進む。
ステップS107では、移動時間算出手段108が、想定速度と移動距離とから移動時間を算出する。
ステップS108では、移動時間算出手段108が、推定速度と移動距離とから移動時間を算出する。
ステップS109では、取得制御手段109が、移動時間が経過したか否かを判定し、移動時間が経過した場合(ステップS109:YES)には、ステップS102に戻り、移動時間が経過していない場合(ステップS109:NO)には、一定時間後にステップS109の判定を繰り返す。
ステップS110では、報知手段111が、目的地への到着をユーザに報知する。
以上が本実施形態の動作である。
例えば、移動端末を所持したユーザが一時的に或る場所に留まっていたり、一時的に移動速度を遅くする場合があり得るが、そのような場合に測位が行われると、推定速度が実際の移動速度の平均値よりも小さく推定される可能性がある。また、測位手段の誤差により推定速度が実際の移動速度よりも小さく推定される場合がある。これらの場合、移動時間算出手段で算出される移動時間が実際の移動時間よりも長くなるので、目的地への到達の判定を行うタイミングが目的地への到達よりも遅れるおそれがある。これに対して、本実施形態では、推定速度と想定速度とを比較して大きい方の速度を選択し、選択された速度と移動距離とに基づいて移動時間を算出し、移動時間が経過する前の端末位置情報の取得の頻度が、移動時間が経過した後の端末位置情報の取得の頻度よりも低くなるように取得手段を制御するから、目的地への到着の判定が遅れることを防ぐことができる。
(2)第2実施形態
(2−1)第2実施形態の構成
第2実施形態の第1実施形態と異なる点について説明する。第1実施形態と同じ構成要素には、第1実施形態と同じ符号を付与した。
図10は、位置判定装置200の機能構成を示す図である。位置判定装置200の各機能は、制御部11がアプリケーションプログラムを実行することによって移動端末10において実現される。
位置判定装置200は、第1実施形態の位置判定装置100が備える想定速度記憶手段107を備えていない。
遅延時間記憶手段250は、移動端末の目的地への到着の判定が移動端末の目的地への到着よりも遅延する場合に許容される許容遅延時間を記憶する。許容遅延時間は、ユーザが移動端末10に入力した許容遅延時間を記憶部12に記憶させるようにしてもよいし、制御部11が実行するアプリケーションプログラムに予め設定されていてもよい。本実施形態では、許容遅延時間を3分とするが、許容遅延時間は、どのような長さでもよい。
移動時間算出手段208は、推定速度と移動距離とに基づいて、端末位置情報で表される位置から目的地情報で表される位置まで移動端末10が移動するのに要する移動時間を算出する。具体的には、移動時間算出手段208は、推定速度算出手段106で算出された推定速度で移動距離を除することによって、移動時間を算出する。
取得制御手段209は、許容遅延時間と移動時間とを比較して長い方を待機時間として設定し、待機時間が経過する前の端末位置情報の取得の頻度が、待機時間が経過した後の端末位置情報の取得の頻度よりも低くなるように、取得手段103を制御する。例えば、移動時間が2分である場合、許容遅延時間である3分が待機時間として選択される。本実施形態では、待機時間が経過するまでは、取得手段103に端末位置情報の取得を行わせず、待機時間が経過したならば、取得手段103に端末位置情報の取得を行わせるように取得手段103を制御する。
(2−2)第2実施形態の動作
図11は、位置判定装置200の動作を示す流れ図である。
ステップS201では、目的地記憶手段102が、ユーザが指定した目的地を記憶する。
ステップS202では、取得手段103が、端末位置情報を取得し、測位履歴記憶手段104が、端末位置情報と時刻情報とを対応付けて記憶する。
ステップS203では、距離算出手段105が、移動距離を算出する。
ステップS204では、判定手段110が、移動端末10が目的地に到着したか否かを判定する。目的地に到着したと判定された場合(ステップS204:YES)には、ステップS211に進み、目的地に到着していないと判定された場合(ステップS204:NO)には、ステップS205に進む。
ステップS205では、推定速度算出手段106が、推定速度を算出する。
ステップS206では、移動時間算出手段208が、推定速度と移動距離とから移動時間を算出する。
ステップS207では、取得制御手段209が、許容遅延時間と移動時間とを比較し、許容遅延時間の方が長い場合(ステップS207:YES)には、ステップS208に進み、移動時間の方が長い場合(ステップS207:NO)には、ステップS209に進む。
ステップS208では、取得制御手段209が、許容遅延時間を待機時間に設定する。
ステップS209では、取得制御手段209が、移動時間を待機時間に設定する。
ステップS210では、取得制御手段109が、待機時間が経過したか否かを判定し、待機時間が経過した場合(ステップS210:YES)には、ステップS202に戻り、移動時間が経過していない場合(ステップS210:NO)には、一定時間後にステップS210の判定を繰り返す。
ステップS211では、報知手段111が、目的地への到着をユーザに報知する。
以上が本実施形態の動作である。
例えば、移動端末を所持したユーザが一時的に移動速度を速くする場合があり得るが、そのような場合に測位が行われると、推定速度が実際の移動速度の平均値よりも大きく推定される可能性がある。また、測位手段の誤差により推定速度が実際の移動速度よりも大きく推定される場合がある。これらの場合、移動時間算出手段で算出される移動時間が実際の移動時間よりも短くなるので、目的地への到達の判定を行うタイミングが早まり、無駄な電力を消費するおそれがある。これに対して、本実施形態では、許容遅延時間と移動時間とを比較して長い方を待機時間として設定し、当該待機時間が経過する前の端末位置情報の取得の頻度が、当該待機時間が経過した後の端末位置情報の取得の頻度よりも低くなるように取得手段を制御するから、無駄な電力を消費することを防ぐことができる。
(3)第3実施形態
(3−1)第3実施形態の構成
第3実施形態の第1実施形態と異なる点について説明する。第1実施形態と同じ構成要素には、第1実施形態と同じ符号を付与した。
図12は、位置判定装置300の機能構成を示す図である。位置判定装置300の各機能は、制御部11がアプリケーションプログラムを実行することによって移動端末10において実現される。
位置判定装置300は、第1実施形態の位置判定装置100が備える想定速度記憶手段107を備えていない。
移動時間算出手段308は、推定速度と移動距離とに基づいて、端末位置情報で表される位置から目的地情報で表される位置まで移動端末10が移動するのに要する移動時間を算出する。具体的には、移動時間算出手段308は、推定速度算出手段106で算出された推定速度で移動距離を除することによって、移動時間を算出する。
判定手段310は、測位履歴記憶手段104から時刻情報で表される時刻の順に複数の端末位置情報を読み出し、当該端末位置情報で表される複数の位置を時刻の順に結んだ経路が目的地情報で表される位置を含む判定対象領域に重なった場合に、移動端末10が目的地に到着したと判定する。本実施形態では、判定手段310は、測位履歴記憶手段104から時刻情報で表される時刻の新しいものから順に2つの端末位置情報を読み出し、2つの端末位置情報で表される2つの位置を線分で結ぶことによって移動端末10が移動した経路を特定する。そして、判定手段310は、目的地情報で表される位置を中心とする半径50mの円形の領域を判定対象領域とし、特定された経路が判定対象領域に重なった場合に、移動端末10が目的地に到着したと判定する。つまり、特定された経路の始点と終点のいずれかが判定対象領域に含まれる場合に、移動端末10が目的地に到着したと判定される。また、始点と終点のいずれかも判定対象領域に含まれないが、移動端末10が判定対象領域を通過している場合にも、移動端末10が目的地に到着したと判定される。
(3−2)第3実施形態の動作
図13は、位置判定装置300の動作を示す流れ図である。
ステップS301では、目的地記憶手段102が、ユーザが指定した目的地を記憶する。
ステップS302では、取得手段103が、端末位置情報を取得し、測位履歴記憶手段104が、端末位置情報と時刻情報とを対応付けて記憶する。
ステップS303では、距離算出手段105が、移動距離を算出する。
ステップS304では、判定手段310が、移動端末10が移動した経路を特定する。
ステップS305では、判定手段310が、移動端末10が目的地に到着したか否かを判定する。目的地に到着したと判定された場合(ステップS305:YES)には、ステップS309に進み、目的地に到着していないと判定された場合(ステップS305:NO)には、ステップS306に進む。
ステップS306では、推定速度算出手段106が、推定速度を算出する。
ステップS307では、移動時間算出手段308が、推定速度と移動距離とから移動時間を算出する。
ステップS308では、取得制御手段109が、移動時間が経過したか否かを判定し、移動時間が経過した場合(ステップS308:YES)には、ステップS302に戻り、移動時間が経過していない場合(ステップS308:NO)には、一定時間後にステップS308の判定を繰り返す。
ステップS309では、報知手段111が、目的地への到着をユーザに報知する。
以上が本実施形態の動作である。
例えば、移動速度が大きめに推定された場合に、計算上、移動端末が判定対象領域を通り越したことになってしまう場合があり得る。この場合、判定対象領域内に移動端末が位置しているのにいつまで経っても到着と判定されないおそれがある。これに対して、本実施形態では、複数の端末位置情報から特定された経路が判定対象領域に重なった場合に、移動端末が目的地に到着したと判定するから、移動速度が大きめに推定された場合に到着の判定が行われなくなることや、無駄な電力が消費されることを防ぐことができる。
(4)第4実施形態
(4−1)第4実施形態の構成
第4実施形態の第1実施形態と異なる点について説明する。第1実施形態と同じ構成要素には、第1実施形態と同じ符号を付与した。
図14は、位置判定装置400の機能構成を示す図である。位置判定装置400の各機能は、制御部11がアプリケーションプログラムを実行することによって移動端末10において実現される。
位置判定装置400は、第1実施形態の位置判定装置100が備える想定速度記憶手段107を備えていない。
取得手段403は、測位によって得られた移動端末10の位置を表す端末位置情報と、当該端末位置情報の誤差を表す誤差情報とを取得する。端末位置情報の取得については、第1実施形態と同様である。誤差情報は、端末位置情報とともに測位手段から送信される。誤差情報は、端末位置情報の誤差の程度に応じて、例えば3段階の測位レベルで表され、測位レベル1が誤差1kmに相当し、測位レベル2が誤差200mに相当し、測位レベル3が誤差50mに相当する。取得手段403は、各測位レベルと誤差との対応関係を記憶しており、この対応関係に基づいて、取得した誤差情報の測位レベルを誤差に置き換える。誤差情報は、端末位置情報と対応付けて測位履歴テーブルTB3に書き込まれる。
移動時間算出手段408は、推定速度と移動距離とに基づいて、端末位置情報で表される位置から目的地情報で表される位置まで移動端末10が移動するのに要する移動時間を算出する。具体的には、移動時間算出手段408は、推定速度算出手段106で算出された推定速度で移動距離を除することによって、移動時間を算出する。
設定手段451は、測位の方式が互いに異なる複数の測位手段のいずれかを、取得手段403が端末位置情報の取得に用いる優先測位手段として設定する。複数の測位手段とは、例えば、第1実施形態と同様の基地局識別子を利用した測位手段や、GPS信号を利用した測位手段など、測位の方式が互いに異なっていればいかなる測位手段でもよい。記憶部12には、端末位置情報の取得に用いる優先測位手段として、複数の測位手段のいずれかを示す識別情報が記憶されており、取得手段は、端末位置情報を取得する場合に、この識別情報で示される測位手段によって端末位置情報を取得する。なお、識別情報の初期値が予め記憶部12に記憶されていてもよいし、ユーザに測位手段を指定させるようにしてもよい。また、識別情報の初期値がアプリケーションプログラムに設定されていてもよい。
第1切替手段452は、優先測位手段から取得された端末位置情報に基づいて距離算出手段105で算出された移動距離に予め定められた演算を施した値が、優先測位手段から取得された誤差情報で表される誤差よりも小さい場合に、複数の測位手段のうちの優先測位手段でない代替測位手段から端末位置情報と誤差情報を取得し、代替測位手段から取得された誤差情報で表される誤差が優先測位手段から取得された誤差情報で表される誤差よりも小さい場合に、代替測位手段を優先測位手段とするように設定手段451の設定を切り替える。具体的には、取得手段403が、優先測位手段によって端末位置情報と誤差情報を取得し、距離算出手段105が、端末位置情報に基づいて移動距離を算出する。予め定められた演算とは、例えば、移動距離に係数を乗じる演算である。この係数は、精度を優先するか、消費電力の低減を優先するか、それらをどの程度優先するか、などの条件に応じて予め設定されていてもよいし、ユーザに指定させるようにしてもよい。
確率算出手段453は、複数の測位手段の各々について、設定手段451によって当該測位手段が優先測位手段として設定された場合の、第1切替手段452による設定の切り替えが発生する切替発生確率を算出する。切替発生確率はどのように算出してもよい。例えば、横軸を誤差の値とし、縦軸を誤差の発生数とした場合の誤差の分布が正規分布に従うと仮定する。前述のとおり、第1切替手段452による設定の切り替えは、優先測位手段から取得された端末位置情報に基づいて距離算出手段105で算出された移動距離に予め定められた演算を施した値が、優先測位手段から取得された誤差情報で表される誤差よりも小さい場合に発生し得る。従って、移動距離に予め定められた演算を施した値以上の区間で誤差の分布の積分値を算出する。この積分値の全区間の積分値に対する比が、切替発生確率となる。別の方法としては、第1切替手段452による設定の切り替えの履歴を記録しておき、この履歴に基づいて切替発生確率を算出してもよい。
期待値算出手段454は、複数の測位手段の各々について、取得手段403が当該測位手段から端末位置情報を取得する場合の消費電力と切替発生確率とに基づいて、当該測位手段が設定手段451によって優先測位手段として設定された場合の消費電力の期待値を算出する。取得手段403が各測位手段から端末位置情報を取得する場合の消費電力は、実測値から求めてもよいし、理論値を用いてもよい。消費電力の期待値は、次式で算出される。
Epx=(1−Px)×Ex+Px×(Ex+Ey) 式(1)
Epy=(1−Py)×Ey+Py×(Ex+Ey) 式(2)
ただし、
Epx:測位手段xを優先測位手段とした場合の消費電力の期待値、
Epy:測位手段yを優先測位手段とした場合の消費電力の期待値、
Px:測位手段xを優先測位手段とした場合の切替発生確率、
Py:測位手段yを優先測位手段とした場合の切替発生確率、
Ex:測位手段xから端末位置情報を取得する場合の消費電力、
Ey:測位手段yから端末位置情報を取得する場合の消費電力、
である。
第2切替手段455は、設定手段451によって設定された優先測位手段の消費電力の期待値が、代替測位手段の消費電力の期待値よりも大きい場合に、代替測位手段を優先測位手段とするように設定手段451の設定を切り替える。例えば、測位手段xが優先測位手段として設定されている場合、Epy<Epxならば、測位手段yを優先測位手段とするように設定が切り替えられる。
(4−2)第4実施形態の動作
図15、図16は、位置判定装置400の動作を示す流れ図である。図16は、図15のステップS402の内容を詳しく示す図である。
最初に、図15について説明する。
ステップS401では、目的地記憶手段102が、ユーザが指定した目的地を記憶する。
ステップS402では、第1切替手段452及び第2切替手段455が、優先測位手段の設定又は切り替えを行う。
ステップS403では、取得手段403が、優先測位手段から端末位置情報と誤差情報とを取得し、測位履歴記憶手段104が、端末位置情報と誤差情報と時刻情報とを対応付けて記憶する。
ステップS404では、距離算出手段105が、移動距離を算出する。
ステップS405では、判定手段110が、移動端末10が目的地に到着したか否かを判定する。目的地に到着したと判定された場合(ステップS405:YES)には、ステップS409に進み、目的地に到着していないと判定された場合(ステップS405:NO)には、ステップS406に進む。
ステップS406では、推定速度算出手段106が、推定速度を算出する。
ステップS407では、移動時間算出手段408が、推定速度と移動距離とから移動時間を算出する。
ステップS408では、取得制御手段109が、移動時間が経過したか否かを判定し、移動時間が経過した場合(ステップS408:YES)には、ステップS402に戻り、移動時間が経過していない場合(ステップS408:NO)には、一定時間後にステップS408の判定を繰り返す。
ステップS409では、報知手段111が、目的地への到着をユーザに報知する。
次に、図16について説明する。
なお、優先測位手段は、設定手段451により予め設定されている。
ステップS501では、取得手段403が、優先測位手段によって端末位置情報と誤差情報を取得し、距離算出手段105が、端末位置情報に基づいて移動距離を算出する。
ステップS502では、第1切替手段452が、移動距離に係数を乗じた値と誤差とを比較し、誤差の方が大きい場合(ステップS502:YES)には、ステップS503に進み、誤差の方が小さい場合(ステップS502:NO)には、ステップS506に進む。
ステップS503では、第1切替手段452が、代替測位手段によって端末位置情報と誤差情報を取得する。
ステップS504では、第1切替手段452が、代替測位手段の誤差と優先測位手段の誤差とを比較し、代替測位手段の誤差の方が小さい場合(ステップS504:YES)には、ステップS505に進み、優先測位手段の誤差の方が小さい場合(ステップS504:NO)には、ステップS506に進む。
ステップS505では、第1切替手段452が、代替測位手段を優先測位手段とするように設定手段451による設定を切り替える。
ステップS506では、確率算出手段453が、切替発生確率を算出する。
ステップS507では、期待値算出手段454が、消費電力の期待値を算出する。
ステップS508では、第2切替手段455が、代替測位手段の消費電力の期待値と優先測位手段の消費電力の期待値とを比較し、代替測位手段の消費電力の期待値の方が小さい場合(ステップS508:YES)には、ステップS509に進み、優先測位手段の消費電力の期待値の方が小さい場合(ステップS508:NO)には、図15のステップS403に進む。
ステップS509では、第2切替手段455が、代替測位手段を優先測位手段とするように設定手段451による設定を切り替え、図15のステップS403に進む。
以上が、本実施形態の動作である。
測位手段の誤差や、測位手段から端末位置情報を取得するための消費電力は一定とは限らないため、誤差や消費電力が一定であるという前提のもとでは最適な測位手段を選択することができないおそれがある。これに対して、本実施形態では、実際に端末位置情報を取得した場合の誤差や、複数の測位手段の切替発生確率に基づく消費電力の期待値に基づいて測位手段の切り替えを行うから、誤差や消費電力が変化する場合でも、最適な測位手段を選択することができる。
(5)第5実施形態
第5実施形態の第1実施形態と異なる点について説明する。
推定速度算出手段106は、測位履歴記憶手段104の記憶内容に基づいて、移動端末10の移動速度の目的地の方向の成分を推定速度として算出する。具体的には、次のとおりである。
図19は、目的地と移動端末10の位置を例示した図である。点Aは、測位履歴テーブルTB3に記憶された2番目に新しい端末位置情報が表す位置であり、点Bは、最新の端末位置情報が表す位置である。点Cは、目的地テーブルTB2に記憶された目的地情報が表す位置である。円Dは、判定対象領域である。点Eは、点Bからの距離が最短である判定対象領域上の点である。この例では、判定対象領域は円形であるから、点Eは直線BCと円Dとの交点に一致する。推定速度算出手段106は、点A、点Bをそれぞれ始点、終点とするベクトルABと直線BEとのなす角θを算出する。そして、推定速度算出手段106は、点Aと点Bの端末位置情報と時刻情報とに基づいて第1実施形態と同じ方法で移動端末10の推定速度vを算出し、算出した推定速度vを次式によって補正して推定速度Vaを算出する。
Va=((1+n)/2n−(1−n)/2n×cosθ)×v 式(3)
ただし、nは、1<nである。例えば、n=2とすると、
θ=0°の場合 Va=v
θ=60°の場合 Va=0.875v
θ=120°の場合 Va=0.625v
θ=180°の場合 Va=0.5v
となる。つまり、推定速度算出手段106は、移動端末10が移動する方向と移動端末10の位置を基準とする目的地の方向とのずれが大きいほど推定速度を小さくするように推定測度を補正する。移動端末10が移動する方向と移動端末10の位置を基準とする目的地の方向とが一致する場合に推定測度が最大となり、移動端末10が移動する方向と移動端末10の位置を基準とする目的地の方向とが正反対の場合に推定測度が最小となる。従って、本実施形態によれば、第1実施形態と比べて、端末位置情報の取得の頻度が抑制される。
なお、本実施形態では、上記で例示したように、移動端末10が目的地から離れる挙動を示した場合にも推定測度が正の値となる。これは、移動端末10が全体的には目的地に接近しつつも、部分的に目的地から離れる挙動を示すことがあり得るからである。例えば、移動端末10のユーザが誤って回り道をする場合や、部分的に目的地から離れる経路を通らざるを得ない場合があり得る。このような場合に、推定測度を0又は負の値としてしまうと、目的地への到着の判定が遅れるおそれがある。本実施形態では、移動端末10が目的地から離れる挙動を示した場合にも推定測度が正の値となるので、目的地への到着の判定が遅れることを防ぐことができる。
(6)第6実施形態
第6実施形態の第1実施形態と異なる点について説明する。
推定速度算出手段106は、測位履歴記憶手段104に記憶された2つの端末位置情報が表す位置と目的地との距離をそれぞれ算出し、算出された2つの距離の差に基づいて推定速度を算出する。具体的には、次のとおりである。
図20は、目的地と移動端末10の位置を例示した図である。点Aは、測位履歴テーブルTB3に記憶された2番目に新しい端末位置情報が表す位置であり、点Bは、最新の端末位置情報が表す位置である。点Cは、目的地テーブルTB2に記憶された目的地情報が表す位置である。点Fは、点Bと点Cを通る直線BC上の1点であり、点Fと点Cとの距離は、点Aと点Cとの距離に等しい。推定速度算出手段106は、点Fと点Bとの距離を、点A、点Bに対応する時刻情報から求めた時間差で除することによって、推定速度を求める。
本実施形態では、ベクトルABと直線BCとが平行である場合を除いて、第1実施形態よりも推定速度が小さくなるから、第1実施形態よりも移動時間が長くなる。従って、第1実施形態と比べて、端末位置情報の取得の頻度が抑制される。
(7)第7実施形態
第7実施形態の第1実施形態と異なる点について説明する。
推定速度算出手段106は、測位履歴記憶手段104の記憶内容に基づいて、移動端末10が目的地に近づきつつあるか否かを判定し、移動端末10が目的地に近づきつつある場合と遠ざかりつつある場合とで推定速度に対する重み付けを異ならせる。具体的には、次のとおりである。
図21は、目的地と移動端末10の位置を例示した図である。点Aは、測位履歴テーブルTB3に記憶された2番目に新しい端末位置情報が表す位置(前回の端末位置)であり、点Bは、最新の端末位置情報が表す位置(最新の端末位置)である。点Cは、目的地テーブルTB2に記憶された目的地情報が表す位置である。つまり、図21(a)は、移動端末10が目的地に近づきつつある場合を示し、図21(b)は、移動端末が目的地から遠ざかりつつある場合を示している。
推定速度算出手段106は、移動端末10が目的地に近づきつつあるか遠ざかりつつあるかを次式によって判定する。式(4)を満たす場合は、移動端末10が目的地に近づきつつあると判定する。一方、式(5)を満たす場合は、移動端末10が目的地から遠ざかりつつあると判定する。
BC+e<(AC−e)×α (ただし、0<α<1) 式(4)
(AC+e)×β<BC−e (ただし、1<β) 式(5)
ただし、
AC:前回の端末位置から目的地までの距離
BC:最新の端末位置から目的地までの距離
e:測位の誤差
α、β:誤判定を抑制するための係数
推定速度算出手段106は、上記の判定結果に基づいて、第1、第6実施形態のいずれかの方法で求めた推定速度を補正する。具体的には、移動端末10が目的地に近づきつつあると判定した場合には、推定速度をより大きな値に補正するように推定速度に重み付けを行う。一方、移動端末10が目的地から遠ざかりつつあると判定した場合には、推定速度をより小さな値に補正するように推定測度に重み付けを行う。推定速度の補正は、例えば、予め定められた係数を推定速度に乗じるようにしてもよいし、推定速度を予め定められた最大値や最小値などに置き換えるようにしてもよい。
(8)変形例
本発明を次のように変形してもよい。
(8−1)変形例1
移動のために使用する交通手段に応じた想定速度を用いるようにしてもよい。
図17は、想定速度テーブルTB5を示す図である。この例では、3つのレコードにおける移動端末の位置は同じであるが、それぞれに対して異なる交通手段が対応付けられている。測位の結果、当該位置に移動端末が位置すると判定されたならば、当該位置に対応付けられた交通手段のいずれかをユーザに選択させ、選択された交通手段に対応付けられた想定速度を想定速度テーブルTB5から読み出すように構成すれば、ユーザが実際に使用する交通手段に対応する想定速度を用いて処理が行われるので、位置判定のタイミングを最適化することができる。
(8−2)変形例2
位置判定装置に想定速度を更新する手段が設けられていてもよい。例えば、ユーザが想定速度を指定するように構成してもよい。このようにすれば、位置判定のタイミングが遅れる傾向がある場合に、想定速度を大きめに変更することにより、位置判定のタイミングが早まるようにすることができる。
また、算出された推定速度を利用して想定速度を更新するようにしてもよい。例えば、推定速度が算出される度に、測位履歴テーブルに推定速度を書き込む。ユーザが指定したタイミング又は定期的に位置毎の推定速度の平均値を算出し、この平均値を想定速度テーブルに書き込む。このようにすれば、想定速度を実際の移動速度に近づけることができるから、位置判定のタイミングを最適化することができる。
(8−3)変形例3
実施形態では、移動時間又は待機時間が経過するまでは取得手段に端末位置情報の取得を行わせず、移動時間又は待機時間が経過したならば、取得手段に端末位置情報の取得を行わせる例を示したが、例えば、移動時間又は待機時間が経過するまではa分毎に取得手段に端末位置情報の取得を行わせ、移動時間又は待機時間が経過したならば、b分毎(ただし、b<a)に取得手段に端末位置情報の取得を行わせるようにしてもよい。要するに、移動時間又は待機時間が経過する前の端末位置情報の取得の頻度が、移動時間又は待機時間が経過した後の端末位置情報の取得の頻度よりも低くなるようにすればよい。
(8−4)変形例4
実施形態では、移動端末10に位置判定装置の機能が備えられた例を示したが、位置判定装置の機能を移動端末10とは別の装置に備えさせ、移動端末10と当該別の装置との通信により実施形態と同様の作用を得るようにしてもよい。別の装置とは、例えば、サーバ5でもよいし、無線通信によって移動端末10と通信を行うPC(Personal Computer)、タブレットPC、スレートPC等でもよい。無線通信の手段は、例えば、Wi-Fi(登録商標)等の無線LAN(Local Area Network)でもよいし、Bluetooth(登録商標)等のネットワークを用いない通信手段でもよい。一例として、第1実施形態の位置判定装置100の機能をサーバ5に備えた場合、移動端末10が目的地情報と基地局情報をサーバ5に送信し、ステップS102以降の処理をサーバ5に実行させるように構成すればよい。
また、サーバ5の機能を移動端末10に備えるようにしてもよい。すなわち、移動端末10の記憶部12に基地局テーブルTB1を記憶させておき、取得手段103が、基地局2から受信した基地局識別子に対応付けられた緯度と経度を基地局テーブルTB1から読み出すようにしてもよい。
(8−5)変形例5
端末位置情報を利用した種々のアプリケーションプログラムにおいては、要求される端末位置情報の取得の頻度がアプリケーションプログラム毎に異なることがあり得る。従って、実行するアプリケーションプログラムで要求される端末位置情報の取得の頻度を表す頻度情報を当該アプリケーションプログラムから取得し、取得した頻度情報に基づいて端末位置情報の取得の頻度を設定するようにしてもよい。アプリケーションプログラムと頻度情報とを対応付けてサーバ5等に記憶させておき、サーバ5等から頻度情報を取得するようにしてもよい。
(8−6)変形例6
実施形態と変形例とを組み合わせてもよい。また、複数の実施形態を組み合わせてもよいし、複数の変形例を組み合わせてもよい。例えば、第2実施形態における許容遅延時間と移動時間とを比較して長い方を待機時間として設定する構成を他の実施形態と組み合わせてもよい。また、第3実施形態における移動端末の経路による判定の構成を他の実施形態と組み合わせてもよい。また、第4実施形態における測位の誤差と消費電力の期待値とに基づく優先測位手段の切り替えの構成を他の実施形態と組み合わせても良い。また、第5、第6、第7実施形態における推定速度算出手段の構成を他の実施形態に適用してもよい。
(8−7)変形例7
実施形態では移動端末10が携帯電話機である例を示したが、移動端末10はいわゆるパーソナルコンピュータ等の情報処理装置であってもよい。
実施形態では位置判定装置の制御部がプログラムを実行することによって位置判定装置の動作を制御する例を示したが、実施形態と同様の機能をハードウェアで実装するようにしてもよい。また、このプログラムを、光記録媒体、半導体メモリ等、コンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録して提供し、この記録媒体からプログラムを読み取って位置判定装置の記憶部に記憶させるようにしてもよい。また、このプログラムを電気通信回線経由で提供してもよい。
1…移動通信網、2…基地局、3…交換局、4…サービス制御局、5…サーバ、51…制御部、52…記憶部、53…通信部、54…操作部、55…表示部、6…関門交換局、7…通信網、10…移動端末、11…制御部、12…記憶部、13…通信部、14…操作部、15…表示部、16…音声入出力部、17…時計部、100…位置判定装置、101…目的地設定手段、102…目的地記憶手段、103…取得手段、104…測位履歴記憶手段、105…距離算出手段、106…推定速度算出手段、107…想定速度記憶手段、108…移動時間算出手段、109…取得制御手段、110…判定手段、111…報知手段、200…位置判定装置、208…移動時間算出手段、209…取得制御手段、250…遅延時間記憶手段、300…位置判定装置、308…移動時間算出手段、310…判定手段、400…位置判定装置、408…移動時間算出手段、451…設定手段、452…第1切替手段、453…確率算出手段、454…期待値算出手段、455…第2切替手段

Claims (2)

  1. 目的地の位置を表す目的地情報を記憶する目的地記憶手段と、
    測位によって得られた移動端末の位置を表す端末位置情報と、当該端末位置情報の誤差を表す誤差情報とを取得する取得手段と、
    前記取得手段によって取得された端末位置情報と、当該端末位置情報が取得された時刻を表す時刻情報とを対応付けて記憶する測位履歴記憶手段と、
    前記端末位置情報で表される位置から前記目的地情報で表される位置までの移動距離を算出する距離算出手段と、
    前記測位履歴記憶手段の記憶内容に基づいて前記移動端末の移動速度の推定値である推定速度を算出する推定速度算出手段と、
    前記推定速度と前記移動距離とに基づいて、前記端末位置情報で表される位置から前記目的地情報で表される位置まで前記移動端末が移動するのに要する移動時間を算出する移動時間算出手段と、
    前記移動時間が経過する前の端末位置情報の取得の頻度が、前記移動時間が経過した後の端末位置情報の取得の頻度よりも低くなるように、前記取得手段を制御する取得制御手段と、
    前記端末位置情報で表される位置と前記目的地情報で表される位置とに基づいて、前記移動端末が前記目的地に到着したか否かを判定する判定手段と、
    測位の方式が互いに異なる複数の測位手段のいずれかを、前記取得手段が前記端末位置情報の取得に用いる優先測位手段として設定する設定手段と、
    前記優先測位手段から取得された端末位置情報に基づいて前記距離算出手段で算出された移動距離に予め定められた演算を施した値が、前記優先測位手段から取得された誤差情報で表される誤差よりも小さい場合に、前記複数の測位手段のうちの前記優先測位手段でない代替測位手段から端末位置情報と誤差情報を取得し、当該代替測位手段から取得された誤差情報で表される誤差が前記優先測位手段から取得された誤差情報で表される誤差よりも小さい場合に、当該代替測位手段を優先測位手段とするように前記設定手段による設定を切り替える第1切替手段と、
    前記複数の測位手段の各々について、前記設定手段によって当該測位手段が優先測位手段として設定された場合の、前記第1切替手段による設定の切り替えが発生する切替発生確率を算出する確率算出手段と、
    前記複数の測位手段の各々について、前記取得手段が当該測位手段から前記端末位置情報を取得する場合の消費電力と前記切替発生確率とに基づいて、当該測位手段が前記設定手段によって優先測位手段として設定された場合の消費電力の期待値を算出する期待値算出手段と、
    前記設定手段によって設定された優先測位手段の消費電力の期待値が、前記代替測位手段の消費電力の期待値よりも大きい場合に、前記代替測位手段を優先測位手段とするように前記設定手段による設定を切り替える第2切替手段と
    を有することを特徴とする位置判定装置。
  2. 目的地の位置を表す目的地情報を記憶する目的地記憶ステップと、
    測位によって得られた移動端末の位置を表す端末位置情報と、当該端末位置情報の誤差を表す誤差情報とを取得する取得ステップと、
    前記取得ステップにおいて取得された端末位置情報と、当該端末位置情報が取得された時刻を表す時刻情報とを対応付けて記憶する測位履歴記憶ステップと、
    前記端末位置情報で表される位置から前記目的地情報で表される位置までの移動距離を算出する距離算出ステップと、
    前記測位履歴記憶ステップの記憶内容に基づいて前記移動端末の移動速度の推定値である推定速度を算出する推定速度算出ステップと、
    前記推定速度と前記移動距離とに基づいて、前記端末位置情報で表される位置から前記目的地情報で表される位置まで前記移動端末が移動するのに要する移動時間を算出する移動時間算出ステップと、
    前記移動時間が経過する前の端末位置情報の取得の頻度が、前記移動時間が経過した後の端末位置情報の取得の頻度よりも低くなるように、前記取得ステップにおける端末位置情報の取得を制御する取得制御ステップと、
    前記端末位置情報で表される位置と前記目的地情報で表される位置とに基づいて、前記移動端末が前記目的地に到着したか否かを判定する判定ステップと、
    測位の方式が互いに異なる複数の測位手段のいずれかを、前記取得ステップにおける前記端末位置情報の取得に用いる優先測位手段として設定する設定ステップと、
    前記優先測位手段から取得された端末位置情報に基づいて前記距離算出ステップで算出された移動距離に予め定められた演算を施した値が、前記優先測位手段から取得された誤差情報で表される誤差よりも小さい場合に、前記複数の測位手段のうちの前記優先測位手段でない代替測位手段から端末位置情報と誤差情報を取得し、当該代替測位手段から取得された誤差情報で表される誤差が前記優先測位手段から取得された誤差情報で表される誤差よりも小さい場合に、当該代替測位手段を優先測位手段とするように前記設定ステップによる設定を切り替える第1切替ステップと、
    前記複数の測位手段の各々について、前記設定ステップによって当該測位手段が優先測位手段として設定された場合の、前記第1切替ステップによる設定の切り替えが発生する切替発生確率を算出する確率算出ステップと、
    前記複数の測位手段の各々について、前記取得ステップにおいて当該測位手段から前記端末位置情報を取得する場合の消費電力と前記切替発生確率とに基づいて、当該測位手段が前記設定ステップによって優先測位手段として設定された場合の消費電力の期待値を算出する期待値算出ステップと、
    前記設定ステップによって設定された優先測位手段の消費電力の期待値が、前記代替測位手段の消費電力の期待値よりも大きい場合に、前記代替測位手段を優先測位手段とするように前記設定ステップによる設定を切り替える第2切替ステップと
    を有することを特徴とする位置判定方法。
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