JP6136331B2 - 漏洩振動検知装置及び漏洩振動検知方法 - Google Patents

漏洩振動検知装置及び漏洩振動検知方法 Download PDF

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Description

本発明は、漏洩検知装置及び漏洩検知方法に関する。
デジタル化が支えるIT、ネットワーク技術の進展により、人や電子機器が扱い、蓄積される情報量は増大の一途をたどっている。入力デバイスであるセンサから事象の正確なデータを取得し、それを正確に分析、判断、加工を施し有用情報として人が認知することは、多量の情報に散漫になりつつある人間社会にとって安心安全な社会を形成する上で重要な位置づけにある。
現代生活では、上下水道網や、ガスや石油等の高圧化学パイプライン、高速鉄道、長大橋、超高層建築、大型旅客機、自動車等の設備が構築され、豊かな社会の基盤となっている。これらが予期せぬ震災等の自然災害や寿命劣化による破壊が生じて重大事故に至れば、社会への影響は多大であり、経済的損失は大きいものになる。設備に用いられる部材は使用時間に応じて腐食、磨耗、ガタツキ等の劣化が進み、やがて破壊等の機能不全に至る。設備の安心・安全を確保するために科学、工学、社会学等学術的領域を超えた技術開発に多大な努力がおこなわれている。なかでも、低コストかつ操作が簡便な検査技術である非破壊検査技術の進展は、設備の劣化や破壊による重大事故の防止をはかる上でますます重要になっている。
上水道網における漏水やガス管のガス漏れ、化学プラントにおける各種配管の漏洩の非破壊検査技術として、種々の手法が提案され実用化がなされている。従来の代表的な非破壊検査法として振動センサを用いた検査法が知られている。この検査法では、配管や配管と接する箇所、例えば配管が埋設されている箇所に近い地表面等に振動センサを設置し、配管の漏洩によって生じる振動を検出する。しかし、当該手法の場合、漏洩によって生じる振動以外の外来振動により検査精度が悪化するという問題がある。
特許文献1には、漏洩によって生じる振動に重畳する外来振動を除去し、漏洩の検知精度を向上する技術が開示されている。外来振動としては、自動車や電車等の交通手段の通過音、風等の大気の自然音、人の音声等の外来雑音等がある。特許文献1では、漏洩振動と外来振動を検出する振動検出器と、外来振動のみを検出する振動検出器の2つの検出器を備え、2つの検出器から得られる信号の差分を取ることにより、外来振動を除去し、漏洩による振動のみを生成し、漏洩の検知精度を向上する。
特許文献2には、温度上昇による熱膨張を伴う配管に付与される振動を抑制する配管の制振装置が開示されている。具体的には、配管の熱膨張方向に対向して制振ストッパを備えた振動抑制装置を設置する。当該振動抑制装置は制振ストッパと配管との間に、熱膨張方向における配管の熱膨張量と振動の振幅との差に相当する隙間を存して設置される。
特許文献3には、内部を流通する液体が騒音を発生する配水管の外周面を覆うように装着される配水管用防音材が開示されている。
特許文献4には、制振対象配管の外周に取り付けられた固定冶具、当該固定冶具の周囲に設けられた円環状のおもり、及び、固定冶具とおもりとの間に設けられた減衰用部材からなる配管制振装置が開示されている。
特許文献5には、配管内の圧力変動や外部振動の影響を受けることなく、質量流量を高精度で計量でき、かつ小型化を図り得るコリオリ式質量流量計が開示されている。
特許文献6には、水道配管又は水道メータに取り付け可能な漏水監視装置であって、水道配管の振動を電気信号に変換する振動センサと、電気信号の漏水音の周波数帯域の信号を通過させるフィルタと、該フィルタの出力を整流する整流回路と、該整流回路の出力をデジタル信号に変換するA/D変換器と、該A/D変換器の出力を振動レベルの大きさにより複数の段階レベル分けする振動レベル処理手段とを有する漏水監視装置が開示されている。
特許文献7には、エンジンに対して半径方向及び軸方向の振動を減衰する取り付け具を有する振動絶縁エンジン取付け装置が開示されている。
特許第4460423号公報 特開2003−254381号公報 特開平11−182774号公報 特開平9−196096号公報 特開2000−111380号公報 特開2005−331374号公報 特開昭63−231094号公報
特許文献1に示す発明では、2つの検出器が異なる位置に配置されており、外来振動の振動源から検知部までの振動の伝達経路が2つの検出器で異なる。伝搬経路によって、振動の伝わりやすい周波数帯域が変わるため、2つの検出器で得られる信号から検出される外来振動は両者で異なる。そのため、2つの信号の差分を取っても、漏洩によって生じる振動に重畳する外来振動を十分に除去できないという課題があった。
特許文献6に示す発明では、漏水音の周波数帯域の信号を通過させるフィルタにより、当該周波数帯以外の周波数の外来振動を除去可能である。しかし、漏水音の周波数帯域に含まれる外来振動は除去できない。
特許文献2乃至5、7は、漏洩によって生じる振動以外の外来振動に起因した漏洩検知精度の悪化という課題及びそれを解決する技術的思想を開示していない。
本発明の目的は、外来振動の影響を抑制し、漏洩検知の精度を高める技術を提供することにある。
本発明によれば、
流体が流れる配管に設置され、前記配管の孔に起因した漏洩振動が伝搬する方向である第1の方向の振動を検知する検知部と、
前記配管に設置され、前記第1の方向と異なる第2の方向の振動の中の少なくとも一部を減衰する減衰器と、
を有し、
前記第2の方向は、外乱振動が伝搬する方向である漏洩振動検知装置が提供される。
また、本発明によれば、
流体が流れる配管に第1の方向と異なる第2の方向の振動の中の少なくとも一部を減衰するように減衰器を設置して、前記配管の前記第1の方向の振動を検知し、検知した振動に基づいて漏洩の有無を判断し、前記第1の方向は前記配管の孔に起因した漏洩振動が伝搬する方向であり、前記第2の方向は外乱振動が伝搬する方向である漏洩振動検知方法が提供される。
本発明によれば、外来振動の影響を抑制し、漏洩検知の精度を高めることができる。
本実施形態の概念を説明するための図である。 本実施形態の概念を説明するための図である。 本実施形態の漏洩検知装置を配管に設置した様子の一例を示す図である。 本実施形態の減衰器を配管に設置した様子の一例を示す断面図である。 本実施形態の漏洩検知装置を配管に設置した様子の一例を示す図である。 本実施形態の作用効果を説明するための図である。 本実施形態の作用効果を説明するための図である。 本実施形態の漏洩検知装置を配管に設置した様子の一例を示す図である。 本実施形態の漏洩検知装置を配管に設置した様子の一例を示す図である。 本実施形態の漏洩検知装置を配管に設置した様子の一例を示す図である。 本実施形態の漏洩検知装置を配管に設置した様子の一例を示す図である。 本実施形態の漏洩検知装置を配管に設置した様子の一例を示す図である。 本実施形態の漏洩検知装置を配管に設置した様子の一例を示す図である。 本実施形態の減衰器を配管に設置した様子の一例を示す断面図である。 本実施形態の減衰器を配管に設置した様子の一例を示す断面図である。 本実施形態の漏洩検知装置を配管に設置した様子の一例を示す図である。 本実施形態の減衰器を配管に設置した様子の一例を示す断面図である。 本実施形態の減衰器を配管に設置した様子の一例を示す断面図である。 本実施形態の減衰器を配管に設置した様子の一例を示す断面図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて説明する。
なお、本実施形態の装置は、任意のコンピュータのCPU、メモリ、メモリにロードされたプログラム(あらかじめ装置を出荷する段階からメモリ内に格納されているプログラムのほか、CD等の記憶媒体やインターネット上のサーバ等からダウンロードされたプログラムも含む)、そのプログラムを格納するハードディスク等の記憶ユニット、ネットワーク接続用インタフェイスを中心にハードウェアとソフトウェアの任意の組合せによって実現される。そして、その実現方法、装置にはいろいろな変形例があることは、当業者には理解されるところである。
また、本実施形態の説明において利用する機能ブロック図は、ハードウェア単位の構成ではなく、機能単位のブロックを示している。これらの図においては、各装置は1つの機器により実現されるよう記載されているが、その実現手段はこれに限定されない。すなわち、物理的に分かれた構成であっても、論理的に分かれた構成であっても構わない。
<第1の実施形態>
まず、図1及び2を用いて本実施形態の概念について説明する。
図1に示すように、配管に漏洩孔(図の場合、漏水孔)が形成されていると、その漏洩孔の状態(形状、大きさ等)に応じた周波数の振動がその漏洩孔から発生し、配管及び/又は配管内を流れる流体を介して伝搬する。そこで、配管にセンサを設置し、この漏洩孔に起因した振動(以下、「漏洩振動」)を検知することで、配管に漏洩孔が形成されていることを検知することができる。例えば、センサで検知した信号の中に、漏洩孔が形成されてない時に検知されない成分(特定の周波数におけるピーク)が現れていないか確認することで、配管に漏洩孔が形成されていないか確認することができる。また、配管に複数のセンサを設置し、複数のセンサで漏洩振動を検知することで、例えば相関法等の手法を用いて漏洩孔の位置を特定することができる。
しかし、配管に設置されたセンサは、漏洩振動のみならず、自動車や電車等の交通手段の通過音、風等の大気の自然音、人の音声、自動販売機等の機械の動作音等、状態が不規則に変化する外来雑音による振動(外乱振動)も検知し得る。すなわち、センサが検知した信号の中には、漏洩振動の成分のみならず、外乱振動の成分も含まれ得る(図2参照)。このような振動データを用いて漏洩検知(漏洩孔の有無の検知や漏洩位置特定等)を行った場合、外乱振動の成分を漏洩振動の成分と誤ってしまう等のミスにより、精度が悪くなる。本実施形態の漏洩検知装置は、センサがこのような外乱振動の成分を検知する不都合を軽減可能に構成している。
本発明者らは、以下の点に着目し、十分な強度の漏洩振動をセンサで検知しつつ、当該センサが外乱振動を検知する不都合を抑制する手段を完成させた。
漏洩振動は漏洩孔から配管へ伝搬する。このような、漏洩振動は、縦波として主に配管の延伸方向に向かって伝搬する。このため、配管を伝搬している漏洩振動は、主に、配管の延伸方向の振動となり、配管の径方向及び接線方向の振動は少ない。
一方、外乱振動の因子(以下、「外乱因子」)は複数であり、振動発生位置は様々である。また、外乱振動は縦波及び横波を含み得る。このような外乱振動が配管まで到達すると、配管に外乱振動が伝搬する。その後、外来振動は配管を伝搬していく。ところで、上述の通り、外乱振動は縦波及び横波を含み、また、様々な角度で配管に到達することとなるが、延伸方向に長く伸びる配管の構造上、外乱振動は、配管の延伸方向の振動としては配管に伝わりにくく、主に、配管の径方向及び/又は接線方向の振動として配管に伝わる。このため、配管を延伸方向に伝搬している外乱振動は、主に、配管の径方向及び接線方向の振動となり、配管の延伸方向の振動は少ない。
このように配管を伝搬している漏洩振動と外乱振動の主たる振動方向は異なる。当該点に鑑み、本実施形態では、配管に設置されたセンサに振動が到達する前に、減衰器により所定の方向の振動を減衰させることで、漏洩振動を大きく減衰させることなく、外乱振動の少なくとも一部を減衰させる。本実施形態のセンサは、このような減衰器により減衰させられた後の振動を検知する。このため、センサは、十分な強度の漏洩振動を検知しつつ、外乱振動の検知を軽減することができる。このようなセンサが検知した信号で漏洩検知を行うことで、外乱振動の影響を軽減し、検知精度を向上させることができる。
以下、本実施形態の漏洩検知装置の構成について詳細に説明する。
図3は、配管2に設置された漏洩検知装置の一例を示す模式図である。漏洩検知装置は、検知部6と、減衰器1とを有する。漏洩検知装置は、さらに、処理部7を有してもよい。
配管2は、地中、建造物の柱や壁の中等、様々な場所に設置される。配管2内は、気体、液体等の様々な流体が流れる。配管2の形状、大きさ、材料等の構成は特段制限されない。例えば配管2は、複数の管部材を、フランジ4等を介して互いに接合して構成することができる。配管2はカーブしていてもよいし、二股に分岐していてもよい。また、消火栓、止水弁、仕切り弁等の付属物が付属していてもよい。
検知部6は、流体が流れる配管2に設置され、第1の方向の振動を検知する。なお、検知部6は、その他の方向の振動を検知してもよい。
検知部6の設置位置は特段制限されず、配管2に直接、または、漏洩振動を伝搬する機構(例:フランジ4、消火栓等の付属物)を介して配管2に設置される。このような機構中における検知部6の設置位置も特段制限されない。検知部6を設置する方法としては、例えば磁石の利用、専用冶具の利用、接着剤の利用等が考えられる。図3には、フランジ4を介して配管2に検知部6を設置している例が示されている。
検知部6は、所定方向の振動を検知可能なセンサ、例えば固体の振動を計測するセンサを含むことができ、該当するセンサとして、圧電型加速度センサ、動電型加速度センサ、静電容量型加速度センサ、光学式速度センサ、動ひずみセンサ等が挙げられる。検知部6は、1軸方向の振動を検知するセンサであってもよいし、2軸方向または3軸方向の振動を検知するセンサであってもよい。なお、検知部6は、振動を検知する1つの軸方向が、第1の方向と略平行になるように検知部6を設置されるのが好ましい。このようにすれば、第1の方向の振動を高精度に検知できる。
ここで、第1の方向は、設置された位置における漏洩振動の進行方向(設置された位置において漏洩振動が主に進行する方向。以下同様。)を意味し、ここでは、検知部6が設置された位置における漏洩振動の進行方向を意味する。上述の通り、漏洩振動は縦波であるため、設置された位置における漏洩振動の進行方向(第1の方向)の振動を検知する検知部6は、漏洩振動を効率的に検知することができる。
なお、設置された位置における漏洩振動の進行方向(絶対的方向)は位置に応じて異なり得る点に留意が必要である。上述の通り、配管2は、カーブした部分を有してもよいし、二股に分岐する部分を有してもよい。かかる場合、漏洩振動の進行方向(絶対的方向)は配管2内の位置に応じて異なり得る。また、上述の通り、検知部6は配管2に付された付属物(例:消火栓等)に設置することもできる。かかる場合、付属物中における設置位置に応じて、その位置における漏洩振動の進行方向(絶対的方向)は異なり得る。しかし、何れの位置においても、その位置を伝搬する漏洩振動の主たる振動方向と、外乱振動の主たる振動方向は異なる。このため、漏洩振動を大きく減衰させることなく、外乱振動の一部を減衰させることが可能である。
各位置における漏洩振動の進行方向は、例えば、実際に振動を測定することで特定してもよい。例えば、対象となる位置にセンサを設置し、配管の延伸方向に伝搬する縦波を配管に発生させ、当該振動を3軸方向の振動を検知するセンサで測定する。そして、当該振動をより大きな振動(例:加速度、振幅、変位、速度等)として検知した方向を、漏洩振動の進行方向と特定する。
図3に示す例の場合、検知部6はフランジ4に設置されている。このような設置位置における漏洩振動の進行方向(第1の方向)は、フランジ4の構成(形、大きさ、厚さ、材料等)や、フランジ4上における検知部6の詳細な設置位置等に基づいて異なる。例えば、このような設置位置における漏洩振動の進行方向(第1の方向)は、フランジ4が位置する箇所の配管2の延伸方向(z方向)となる。
検知部6は、振動を検知すると、振動の大きさ(例:加速度、振幅、変位、速度等)を示す信号を生成する。当該信号は、検知部6で検知した振動の大きさに対応した信号レベルの時間応答を表す信号である。検知部6は記憶部を備え、当該信号を蓄積していってもよい。または、検知部6は当該信号を処理部7に出力してもよい。
減衰器1は、配管2に設置され、第1の方向と異なる方向の振動の中の少なくとも一部を減衰する。第1の方向は、設置された位置における漏洩振動の進行方向であり、ここでは、減衰器1が設置された位置における漏洩振動の進行方向を意味する。
減衰器1の設置位置は特段制限されず、配管2に直接、または、外乱振動を伝搬する機構(例:フランジ、消火栓等の付属物)を介して配管2に設置される。漏洩振動を伝搬する機構中における減衰器1の設置位置も特段制限されない。減衰器1は、検知部6の近くに位置するのが好ましい。なお、減衰器1と検知部6の好ましい位置関係については、以下で説明する。
図3に示す例の場合、減衰器1は配管2に直接設置されている。減衰器1が設置された位置における漏洩振動の進行方向(第1の方向)は、当該位置における配管2の延伸方向(z方向)である。すなわち、図示する減衰器1は、設置された位置における配管2の延伸方向(z方向)と異なる方向の振動の中の少なくとも一部、例えば、設置された位置における配管2の径方向(r方向)の振動及び/又は当該配管2の接線方向(θ方向)の振動を減衰する。
ここで減衰器1の構成の一例を説明する。図4に、配管2に設置された減衰器1を、配管2の延伸方向(z方向)に観察した断面図の一例を示す。当該例の場合、減衰器1は、弾性部材1a及び剛性部材1bを有する。弾性部材1aは配管2上に配管2に接して(面接触して)設置され、配管2の外周を連続的に覆っている。剛性部材1bは弾性部材1a上に弾性部材1aに接して(面接触して)設置され、弾性部材1aの外周を連続的に覆っている。
弾性部材1aは、配管2を振動が伝搬することに起因して発生する力により弾性変形する。弾性部材1aは、例えばゴム等で構成される。剛性部材1bは、配管2を振動が伝搬することに起因して発生する力、より具体的には弾性部材1aを介して伝わってきた当該力によりほとんど変形しない。剛性部材1bは、例えば、鉄等の金属等で構成される。
このような減衰器1によれば、設置された位置における配管2の径方向(r方向)の振動を効果的に減衰することができる。
なお、第1の方向と異なる方向の振動を減衰する減衰器1の構成はここで示したものに限定されず、従来のあらゆる技術を利用することができる。
ここで、減衰器1と検知部6のセンサとの好ましい位置関係について説明する。
検知精度を向上させる観点から、センサは、減衰器1で所定の方向の振動が減衰された後の振動を検知するのが好ましい。換言すれば、センサは、減衰器1で所定の方向の振動が減衰される前の振動を検知しないのが好ましい。しかし、センサと減衰器1との間の距離が大き過ぎると、センサと減衰器1との間の配管2に地上等から外乱振動が到達し、減衰器1を通過していない振動をセンサが検知するという不都合が生じ得る。このような不都合を回避するため、減衰器1と検知部6のセンサとの距離は、λ/2(m)より小さくするのが好ましい。λ(m)は、外乱振動の波長の代表値である。このような位置関係にあれば、減衰器1とセンサの間の配管2に外乱振動が到達するという不都合が生じても、センサにより当該外乱振動が検知される不都合を軽減できる。なお、λ(m)は、λ=V/Fの関係式、外乱振動の周波数の代表値F(Hz)、及び、外乱振動の速度の代表値V(m/s)を用いて算出することができる。これら外乱振動の代表値は、センサの設置環境等に基づいて決定することができる。例えば、最悪ケース(λ(m)がより小さくなるケース)の時の値を代表値として用いてλ(m)を算出してもよい。
図3に戻り、処理部7は、検知部6が検知した振動に基づいて、配管2に漏洩孔が形成されているか否かを判定する処理、及び、漏洩孔の位置を特定する処理の少なくとも一方を行う。これらの処理は従来技術を利用して実現できるので、ここでの説明は省略する。
次に、図5乃至7を用いて、本実施形態の作用効果について説明する。
図5には、図3を用いて説明した構成と同様の構成となっている減衰器1及び検知部6が示されている。処理部7は省略してある。なお、以降の説明で用いる図面においても処理部7は省略してある。
図5に示す例の場合、流体5が流れる配管2に漏洩孔3が形成されている。このため、図示するように、漏洩孔3で漏洩振動Aが発生し、配管2の延伸方向(z方向)に向かって配管2を伝搬する。上述の通り、この漏洩振動Aは、主に、配管2の延伸方向の振動である。
また、配管2には外乱振動Bが伝搬している。外乱振動Bは、図示するように、配管2の延伸方向(z方向)に向かって配管2を伝搬する。上述の通り、この外乱振動Bは、主に、配管2の径方向(r方向)及び/又は接線方向(θ方向)の振動である。
漏洩振動A及び外乱振動Bは、検知部6まで到達する前に、減衰器1を通過する。減衰器1は、減衰器1が設置されている位置における漏洩振動Aの進行方向の振動は減衰せず、これと異なる方向の振動を減衰する。すなわち、減衰器1は、減衰器1が設置されている位置の配管2の延伸方向(z方向)の振動は減衰せず、当該位置の配管2の径方向(r方向)及び/又は接線方向(θ方向)の振動を減衰する。このため、漏洩振動Aはほとんど減衰されないまま減衰器1を通過する。一方、外乱振動Bは減衰器1により大きく減衰させられる。
検知部6は、減衰器1を経た後の漏洩振動A及び外乱振動Bを検知する。このため、検知部6は、十分な強度の漏洩振動Aを検知しつつ、外乱振動Bの検知を軽減することができる。このような検知部6が検知した信号で漏洩検知を行うことで、外乱振動の影響を軽減し、検知精度を向上させることができる。
ここで、図6及び7に、減衰器1を設置せずに検知部6で振動を検知した場合の検知信号(図6)と、減衰器1を設置して検知部6で振動を検知した場合の検知信号(図7)とを示す。図示するように、減衰器1を設置すれば、外乱振動の成分を軽減することができ、漏水振動の信号と外乱振動の信号を容易に分離可能になることが分かる。
なお、本実施形態によれば、流体が流れる配管に第1の方向と異なる方向の振動の中の少なくとも一部を減衰するように減衰器を設置して、前記配管の前記第1の方向の振動を検知し、検知した振動に基づいて漏洩の有無を判断する漏洩検知方法についての説明もなされている。
<第2の実施形態>
本実施形態の漏洩検知装置は、検知部6及び減衰器1の設置位置が第1の実施形態と異なる。その他の構成は第1の実施形態と同様である。
図8に本実施形態の構成を示す。本実施形態では、検知部6は振動を伝搬する機構(消火栓8)を介して配管2に設置されている。なお、検知部6は消火栓8の配管2から最も離れた端部に設置されている。このような検知部6が設置された位置における漏洩振動Aの進行方向は、例えば、消火栓8の延伸方向(図中、下から上方向)となる。かかる場合、検知部6は、消火栓8の延伸方向(図中、下から上方向)の振動を検知するように(振動を検知する軸方向が、当該方向と略平行になるように)設置される。これにより、漏洩振動Aが高精度に検知される。
減衰器1は、検知部6と同じ消火栓8に設置されている。減衰器1は検知部6と配管2との間に設置されている。このような減衰器1が設置された位置における漏洩振動Aの進行方向は、例えば、消火栓8の延伸方向(図中、下から上方向)となる。かかる場合、減衰器1は、消火栓8の延伸方向(図中、下から上方向)と異なる方向の振動の少なくとも一部を減衰する。
本実施形態の漏洩検知装置は、第1の実施形態と同様の作用効果を実現することができる。
<第3の実施形態>
本実施形態の漏洩検知装置は、検知部6の設置位置が第1の実施形態と異なる。その他の構成は第1の実施形態と同様である。
図9に本実施形態の構成を示す。本実施形態では、検知部6は振動を伝搬する機構(消火栓8)を介して配管2に設置されている。なお、検知部6は消火栓8上における配管2の近くに設置されている。すなわち、本実施形態の検知部6の消火栓8上における位置は、第2の実施形態と異なる。このような検知部6が設置された位置における漏洩振動Aの進行方向は、例えば、消火栓8が設置された位置における配管2の延伸方向(z方向)となる。かかる場合、検知部6は、消火栓8が設置された位置における配管2の延伸方向(z方向)の振動を検知するように(振動を検知する軸方向が、当該方向と略平行になるように)設置される。これにより、漏洩振動Aが高精度に検知される。
本実施形態の漏洩検知装置は、第1の実施形態と同様の作用効果を実現することができる。
<第4の実施形態>
本実施形態の漏洩検知装置は、検知部6及び減衰器1の設置位置が第1の実施形態と異なる。その他の構成は第1の実施形態と同様である。
図10に本実施形態の構成を示す。本実施形態では、検知部6は配管2上に直接設置される。このような検知部6が設置された位置における漏洩振動Aの進行方向は、検知部6が設置された位置における配管2の延伸方向(z方向)となる。本実施形態の検知部6は、設置された位置における配管2の延伸方向(z方向)の振動を検知するように(振動を検知する軸方向が、当該方向と略平行になるように)設置される。これにより、漏洩振動Aが高精度に検知される。
減衰器1は、配管2上に直接設置される。なお、減衰器1は2つ存在し、2つの減衰器1は検知部6を挟み込むように位置する。
本実施形態の漏洩検知装置は、第1の実施形態と同様の作用効果を実現することができる。また、減衰器1で検知部6を挟み込むことで、配管2の延伸方向に進行する振動がいずれの方向(図示する左右方向のいずれか)から検知部6に向かってきた場合であっても、検知部6が検知する前に減衰器1で振動を減衰することができる。
<第5の実施形態>
本実施形態の漏洩検知装置は、検知部6の設置位置が第1の実施形態と異なる。その他の構成は第1の実施形態と同様である。
図11に本実施形態の構成を示す。本実施形態では、検知部6は減衰器1上に設置される。このような検知部6が設置された位置における漏洩振動Aの進行方向は、例えば、減衰器1が設置された位置における配管2の延伸方向(z方向)となる。本実施形態の検知部6は、減衰器1が設置された位置における配管2の延伸方向(z方向)の振動を検知するように(振動を検知する軸方向が、当該方向と略平行になるように)設置される。これにより、漏洩振動Aが高精度に検知される。
なお、検知部6が設置された位置における漏洩振動Aの進行方向が、減衰器1が設置された位置における配管2の径方向(r方向)となる場合は、図19に示すように、検知部6は、減衰器1が設置された位置における配管2の径方向(r方向)の振動を検知するように(振動を検知する軸方向が、当該方向と略平行になるように)設置される。これにより、漏洩振動Aが高精度に検知される。
本実施形態の漏洩検知装置は、第1の実施形態と同様の作用効果を実現することができる。
<第6の実施形態>
本実施形態の漏洩検知装置は、減衰器1の設置位置が第1の実施形態と異なる。その他の構成は第1の実施形態と同様である。
図12に本実施形態の構成を示す。本実施形態では、減衰器1は、検知部6が設置されているフランジ4を介して配管2に設置される。減衰器1はフランジ4の外周沿いにフランジ4に接して(面接触して)設置され、フランジ4の外周を連続的に覆っている。
本実施形態の漏洩検知装置は、第1の実施形態と同様の作用効果を実現することができる。
<第7の実施形態>
本実施形態の漏洩検知装置は、検知部6及び減衰器1の設置位置が第1の実施形態と異なる。その他の構成は第1の実施形態と同様である。
図13に本実施形態の構成を示す。本実施形態では、減衰器1は、配管2に設置された振動を伝搬する機構(消火栓8)の延伸方向(図中、上下方向)の端部に、機構(消火栓8)の延伸方向(図中、上下方向)と異なる方向の振動の中の少なくとも一部を減衰するように設置される。そして、検知部6は、減衰器1上に、機構(消火栓8)の延伸方向(図中、上下方向)の振動を検知するように設置される。すなわち、本実施形態では、検知部6及び減衰器1は、振動を伝搬する機構(消火栓8)を介して配管2に設置される。そして、減衰器1は消火栓8の先端に設置され、検知部6は当該減衰器1上に設置される。
このような検知部6が設置された位置における漏洩振動Aの進行方向は、例えば、消火栓8の延伸方向(図中、下から上方向)となる。かかる場合、検知部6は、消火栓8の延伸方向(図中、下から上方向)の振動を検知するように(振動を検知する軸方向が、当該方向と略平行になるように)設置される。これにより、漏洩振動Aが高精度に検知される。
減衰器1が設置された位置における漏洩振動Aの進行方向は、例えば、消火栓8の延伸方向(図中、下から上方向)となる。かかる場合、減衰器1は、消火栓8の延伸方向(図中、下から上方向)と異なる方向の振動の少なくとも一部を減衰する。
本実施形態の漏洩検知装置は、第1の実施形態と同様の作用効果を実現することができる。
<第8の実施形態>
本実施形態の漏洩検知装置は、減衰器1の構成が第1乃至第7の実施形態と異なる。その他の構成は第1乃至第7の実施形態と同様である。
図14に本実施形態の減衰器1の構成の一例を示す。本実施形態の減衰器1は、互いに分離した複数の弾性部材1a−1乃至1a−5と、剛性部材1bとを含む。複数の弾性部材1a−1乃至1a−5は、各々が配管2に接して配管2の外周を覆うとともに、配管2の延伸方向(図中、左右方向)に沿って互いに接して並んでいる。剛性部材1bは、複数の弾性部材1a−1乃至1a−5に接し、複数の弾性部材1a−1乃至1a−5の外周を覆っている。すなわち、本実施形態の減衰器1は複数の弾性部材1a−1乃至1a−5を有する。なお、弾性部材1a−1乃至1a−5の数は設計的事項である。
複数の弾性部材1a−1乃至1a−5は、配管2上に配管2に接して(面接触して)設置され、配管2の外周を連続的に覆っている。互いに隣接する弾性部材1a−1乃至1a−5どうしは接している。
剛性部材1bは複数の弾性部材1a−1乃至1a−5上に複数の弾性部材1a−1乃至1a−5に接して(面接触して)設置され、複数の弾性部材1a−1乃至1a−5の外周を連続的に覆っている。
このような本実施形態によれば、第1乃至第7の実施形態と同様の作用効果を実現することができる。また、互いに隣接する弾性部材1a−1乃至1a−5間の摩擦により、減衰器1を設置した位置における配管2の接線方向(θ方向)の振動を減衰することができる。
<第9の実施形態>
本実施形態の漏洩検知装置は、減衰器1の構成が第1乃至第7の実施形態と異なる。その他の構成は第1乃至第7の実施形態と同様である。
図15に本実施形態の減衰器1の構成の一例を示す。本実施形態の減衰器1は、互いに分離した複数の弾性部材1a−1乃至1a−2と、剛性部材1bとを含む。複数の弾性部材1a−1乃至1a−2は配管2の外周を覆うとともに、配管2の径方向(r方向)に向かって互いに接して積層している。剛性部材1bは、最外層の弾性部材1a−2に接し、弾性部材1a−2の外周を覆っている。すなわち、本実施形態の減衰器1は複数の弾性部材1a−1乃至1a−2を有する。なお、弾性部材1a−1乃至1a−2の数は設計的事項である。
複数の弾性部材1a−1乃至1a−2は、配管2上で積層している。すなわち、第1の弾性部材1a−1は、配管2に接して(面接触して)設置され、配管2の外周を連続的に覆っている。第2の弾性部材1a−2は、第1の弾性部材1a−1に接して(面接触して)設置され、第1の弾性部材1a−1の外周を連続的に覆っている。
剛性部材1bは積層した複数の弾性部材1a−1乃至1a−2の中の最外周に位置する弾性部材1a−2上に当該弾性部材1a−2に接して(面接触して)設置され、当該弾性部材1a−2の外周を連続的に覆っている。
このような本実施形態によれば、第1乃至第7の実施形態と同様の作用効果を実現することができる。また、互いに隣接する弾性部材1a−1乃至1a−2間の摩擦により、減衰器1を設置した位置における配管2の径方向(r方向)の振動を減衰することができる。
<第10の実施形態>
本実施形態の漏洩検知装置は、減衰器1の構成及び設置位置、検知部6の設置位置が第1乃至第7の実施形態と異なる。その他の構成は第1乃至第7の実施形態と同様である。
図16に本実施形態の配管2に減衰器1及び検知部6を設置した状態を示す。また、図17に、減衰器1の構成例を示す。図17に示すように、本実施形態の減衰器1は、弾性部材1a−1、1a−2と錘部材1cとを含む。弾性部材1a−1、1a−2は、配管2の外周面に接して設置され、錘部材1cは、弾性部材1a−1、1a−2に接して設置される。弾性部材1a−1、1a−2と錘部材1cは、配管2の径方向(図中、上下方向)に向かって互いに積層している。なお、減衰器1は、図17に示すように互いに分離した複数の弾性部材1a−1、1a−2を含み、複数の弾性部材1a−1、1a−2は、配管2の径方向(図中、上下方向)に向かって互いに接して積層していてもよい。
すなわち、減衰器1は、単層又は複数層(数は設計的事項)の弾性部材(ゴム等)1a−1、1a−2と、錘部材1cとを有する。減衰器1に接して単層又は複数層の弾性部材1a−1、1a−2が設置され、その上に、弾性部材1a−2に接して錘部材1cが設置されている。結果、弾性部材1a−1、1a−2と錘部材1cが積層された構造となっている。このような減衰器1によれば、配管2を伝搬する振動の内、弾性部材1a−1、1a−2と錘部材1cの積層方向(図17の場合、上下方向)の振動が減衰される。錘部材1cと弾性部材1a−1、1a−2が質量、バネ、機械抵抗として働き、この方向の振動を抑制する。質量が圧縮力を与えるため、機械抵抗が増幅する。なお、配管2の延伸方向の振動に対しては、減衰器1の質量が働かず、弾性部材1a−1、1a−2の伸縮のみがかかって、ほとんど減衰なく通過する。なお、錘部材1cは、所望の減衰効果を得られる質量を有するものであればよく、その構成は特段制限されない。
検知部6は減衰器1に積層される。すなわち、検知部6は、錘部材1cに接して、弾性部材1a−1、1a−2と錘部材1cの積層方向(図17の場合、上下方向)に積層される。検知部6は、配管2の延伸方向(図16の左右方向)の振動を検知するように設置される。
本実施形態の変形例として、図18のような構成が考えられる。図18の構成と、図16の構成は、減衰器1の大きさが異なる。その他の構成は同様である。図18の構成では、減衰器1の積層方向(図18の場合、上下方向)の両端面の大きさが、図17の構成よりも大きくなっている。結果、減衰器1の検知部6と対向する面の大きさは、検知部6の減衰器1と対向する面よりも大きくなっている。このような構成とすれば、図17の構成よりもさらに大きな減衰効果が得られる。
このような本実施形態によれば、第1乃至第7の実施形態と同様の作用効果を実現することができる。
<<付記>>
上記説明によれば、以下の発明の説明がなされている。
<付記1>
流体が流れる配管に設置され、第1の方向の振動を検知する検知部と、
前記配管に設置され、前記第1の方向と異なる方向の振動の中の少なくとも一部を減衰する減衰器と、
を有する漏洩検知装置。
<付記2>
付記1に記載の漏洩検知装置において、
前記減衰器は、設置された位置における前記配管の径方向の振動及び接線方向の振動の少なくとも一方を減衰する漏洩検知装置。
<付記3>
付記1又は2に記載の漏洩検知装置において、
前記検知部は、設置された位置における前記配管の延伸方向の振動を検知する漏洩検知装置。
<付記4>
付記1から3のいずれかに記載の漏洩検知装置において、
前記第1の方向は、設置された位置における漏洩振動の進行方向である漏洩検知装置。
<付記5>
付記1から4のいずれかに記載の漏洩検知装置において、
前記減衰器は、前記配管に直接、または、振動を伝搬する機構を介して設置される漏洩検知装置。
<付記6>
付記1から5のいずれかに記載の漏洩検知装置において、
前記検知部は、前記配管に直接、または、振動を伝搬する機構を介して設置される漏洩検知装置。
<付記7>
付記1から6のいずれかに記載の漏洩検知装置において、
前記検知部が検知した振動に基づいて漏洩の有無を判断する処理部をさらに有する漏洩検知装置。
<付記8>
付記1から7のいずれかに記載の漏洩検知装置において、
前記減衰器は、前記配管に設置された振動を伝搬する機構の延伸方向の端部に、前記機構の前記延伸方向と異なる方向の振動の中の少なくとも一部を減衰するように設置され、
前記検知部は、前記減衰器に、前記機構の延伸方向の振動を検知するように設置される漏洩検知装置。
<付記9>
付記1から7のいずれかに記載の漏洩検知装置において、
前記減衰器は、互いに分離した複数の弾性部材と、剛性部材とを含み、
複数の前記弾性部材は、各々が前記配管と接して前記配管の外周を覆うとともに、前記配管の延伸方向に沿って互いに接して並んでおり、
前記剛性部材は、複数の前記弾性部材に接し、複数の前記弾性部材の外周を覆っている漏洩検知装置。
<付記10>
付記1から7のいずれかに記載の漏洩検知装置において、
前記減衰器は、互いに分離した複数の弾性部材と、剛性部材とを含み、
複数の前記弾性部材は前記配管の外周を覆うとともに、前記配管の径方向に向かって互いに接して積層しており、
前記剛性部材は、最外層の前記弾性部材に接し、前記弾性部材の外周を覆っている漏洩検知装置。
<付記11>
付記1から7のいずれかに記載の漏洩検知装置において、
前記減衰器は、弾性部材と錘部材とを含み、
前記弾性部材は、前記配管の外周面に接して設置され、
前記錘部材は、前記弾性部材に接して設置され、
前記弾性部材と前記錘部材は、前記配管の径方向に向かって互いに積層している漏洩検知装置。
<付記12>
付記11に記載の漏洩検知装置において、
前記減衰器は、互いに分離した複数の前記弾性部材を含み、
複数の前記弾性部材は、前記配管の径方向に向かって互いに接して積層している漏洩検知装置。
<付記13>
流体が流れる配管に第1の方向と異なる方向の振動の中の少なくとも一部を減衰するように減衰器を設置して、前記配管の前記第1の方向の振動を検知し、検知した振動に基づいて漏洩の有無を判断する漏洩検知方法。
<付記13−2>
付記13に記載の漏洩検知方法において、
前記減衰器は、設置された位置における前記配管の径方向の振動及び接線方向の振動の少なくとも一方を減衰するように設置される漏洩検知方法。
<付記13−3>
付記13又は13−2に記載の漏洩検知方法において、
前記配管の延伸方向の振動を検知する漏洩検知方法。
<付記13−4>
付記13から13−3のいずれかに記載の漏洩検知方法において、
前記第1の方向は、漏洩振動の進行方向である漏洩検知方法。
<付記13−5>
付記13から13−4のいずれかに記載の漏洩検知方法において、
前記減衰器は、前記配管に直接、または、振動を伝搬する機構を介して設置される漏洩検知方法。
<付記13−6>
付記13から13−5のいずれかに記載の漏洩検知方法において、
前記第1の方向の振動を検知するセンサは、前記配管に直接、または、振動を伝搬する機構を介して設置される漏洩検知方法。
<付記13−7>
付記13から13−6のいずれかに記載の漏洩検知方法において、
検知した前記振動に基づいて漏洩の有無を判断する漏洩検知方法。
<付記13−8>
付記13から13−7のいずれかに記載の漏洩検知方法において、
前記減衰器は、前記配管に設置された振動を伝搬する機構の延伸方向の端部に、前記機構の前記延伸方向と異なる方向の振動の中の少なくとも一部を減衰するように設置され、
前記第1の方向の振動を検知するセンサは、前記減衰器に、前記機構の延伸方向の振動を検知するように設置される漏洩検知方法。
<付記13−9>
付記13から13−7のいずれかに記載の漏洩検知方法において、
前記減衰器は、互いに分離した複数の弾性部材と、剛性部材とを含み、
複数の前記弾性部材は、各々が前記配管と接して前記配管の外周を覆うとともに、前記配管の延伸方向に沿って互いに接して並んでおり、
前記剛性部材は、複数の前記弾性部材に接し、複数の前記弾性部材の外周を覆っている漏洩検知方法。
<付記13−10>
付記13から13−7のいずれかに記載の漏洩検知方法において、
前記減衰器は、互いに分離した複数の弾性部材と、剛性部材とを含み、
複数の前記弾性部材は前記配管の外周を覆うとともに、前記配管の径方向に向かって互いに接して積層しており、
前記剛性部材は、最外層の前記弾性部材に接し、前記弾性部材の外周を覆っている漏洩検知方法。
<付記13−11>
付記13から13−7のいずれかに記載の漏洩検知方法において、
前記減衰器は、弾性部材と錘部材とを含み、
前記弾性部材は、前記配管の外周面に接して設置され、
前記錘部材は、前記弾性部材に接して設置され、
前記弾性部材と前記錘部材は、前記配管の径方向に向かって互いに積層している漏洩検知方法。
<付記13−12>
付記13−11に記載の漏洩検知方法において、
前記減衰器は、互いに分離した複数の前記弾性部材を含み、
複数の前記弾性部材は、前記配管の径方向に向かって互いに接して積層している漏洩検知方法。
1 減衰器
1a 弾性部材
1b 剛性部材
1c 錘部材
2 配管
3 漏洩孔
4 フランジ
5 流体
6 検知部
7 処理部
8 消火栓
A 漏洩振動
B 外乱振動

Claims (12)

  1. 流体が流れる配管に設置され、前記配管の孔に起因した漏洩振動が伝搬する方向である第1の方向の振動を検知する検知部と、
    前記配管に設置され、前記第1の方向と異なる第2の方向の振動の中の少なくとも一部を減衰する減衰器と、
    を有し、
    前記第2の方向は、外乱振動が伝搬する方向である漏洩振動検知装置。
  2. 請求項1に記載の漏洩振動検知装置において、
    前記第2の方向は、前記減衰器が設置された位置における前記配管の径方向及び接線方向の少なくとも一方である漏洩振動検知装置。
  3. 請求項1又は2に記載の漏洩振動検知装置において、
    前記第1の方向は、前記検知部が設置された位置における前記配管の延伸方向である漏洩振動検知装置。
  4. 請求項1から3のいずれか1項に記載の漏洩振動検知装置において、
    前記減衰器は、前記配管に直接、または、振動を伝搬する機構を介して設置される漏洩振動検知装置。
  5. 請求項1から4のいずれか1項に記載の漏洩振動検知装置において、
    前記検知部は、前記配管に直接、または、振動を伝搬する機構を介して設置される漏洩振動検知装置。
  6. 請求項1から5のいずれか1項に記載の漏洩振動検知装置において、
    前記検知部が検知した振動に基づいて漏洩の有無を判断する処理部をさらに有する漏洩振動検知装置。
  7. 請求項1から6のいずれか1項に記載の漏洩振動検知装置において、
    前記減衰器は、前記配管に設置された振動を伝搬する機構の延伸方向の端部に、前記機構の前記延伸方向と異なる方向の振動の中の少なくとも一部を減衰するように設置され、
    前記検知部は、前記減衰器に、前記機構の延伸方向の振動を検知するように設置される漏洩振動検知装置。
  8. 請求項1から6のいずれか1項に記載の漏洩振動検知装置において、
    前記減衰器は、互いに分離した複数の弾性部材と、剛性部材とを含み、
    複数の前記弾性部材は、各々が前記配管と接して前記配管の外周を覆うとともに、前記配管の延伸方向に沿って互いに接して並んでおり、
    前記剛性部材は、複数の前記弾性部材に接し、複数の前記弾性部材の外周を覆っている漏洩振動検知装置。
  9. 請求項1から6のいずれか1項に記載の漏洩振動検知装置において、
    前記減衰器は、互いに分離した複数の弾性部材と、剛性部材とを含み、
    複数の前記弾性部材は前記配管の外周を覆うとともに、前記配管の径方向に向かって互いに接して積層しており、
    前記剛性部材は、最外層の前記弾性部材に接し、前記弾性部材の外周を覆っている漏洩振動検知装置。
  10. 請求項1から6のいずれか1項に記載の漏洩振動検知装置において、
    前記減衰器は、弾性部材と錘部材とを含み、
    前記弾性部材は、前記配管の外周面に接して設置され、
    前記錘部材は、前記弾性部材に接して設置され、
    前記弾性部材と前記錘部材は、前記配管の径方向に向かって互いに積層している漏洩振動検知装置。
  11. 請求項10に記載の漏洩振動検知装置において、
    前記減衰器は、互いに分離した複数の前記弾性部材を含み、
    複数の前記弾性部材は、前記配管の径方向に向かって互いに接して積層している漏洩振動検知装置。
  12. 流体が流れる配管に第1の方向と異なる第2の方向の振動の中の少なくとも一部を減衰するように減衰器を設置して、前記配管の前記第1の方向の振動を検知し、検知した振動に基づいて漏洩の有無を判断し、前記第1の方向は前記配管の孔に起因した漏洩振動が伝搬する方向であり、前記第2の方向は外乱振動が伝搬する方向である漏洩振動検知方法。
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