JP6133099B2 - 自動腹膜透析装置 - Google Patents
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Description
これに対して、患者の利便性の観点から自動腹膜透析装置を患者の自宅に配置して、患者自らが操作して腹膜透析を行う自動腹膜透析装置が利用されつつある(特許文献1を参照)。このような自動腹膜透析装置では、患者の病気の程度や進行状態を医師が診察し、その診察結果である処方に基づいた透析内容としなければならない。
従来の自動腹膜透析装置では、その主要な動作部として、腹膜透析液バッグからの送液のためのチューブや、クランプ等送液の切換部、および送液の駆動力を与えるためのダイヤフラムポンプ、腹膜透析液の加温部などをひとまとめにセットし、チューブ一式を付帯するカセット及びチューブ一式を用いている。このカセットは、使用する毎に取替えられ、使用済みのカセット体及びチューブ一式は廃棄されていた。
また、特許文献2には、患者の作業手順を説明するにあたり、作業習熟度に応じた説明を行うことができるように、表示部に作業手順を表示する装置が開示されている。特許文献3には、処方に基づく治療を実際に行わない場合であっても、実際の治療の作業手順に則した説明を、患者に対して行うことができるように、表示部に作業手順を表示する装置が開示されている。
上記構成によれば、表示部には、患者の腹膜透析治療の際に、腹膜透析治療に関する警報が発生した時には、警報に対処するための手順を示す最低限必要な操作ガイド情報が、記録媒体から読み出して表示部に表示できる。このため、腹膜透析治療を続行できないよう警報が発生した場合には、腹膜透析患者が自動腹膜透析装置においてこの警報に対処して問題を解消することができる。
また、上記構成によれば、記憶媒体には、筐体部の記憶部に記憶されている最低限必要な操作ガイド情報と同じ最低限必要な操作ガイド情報が記憶されているので、記憶媒体の要最小限の操作ガイド情報は、筐体部の記憶部に記憶されている最低限必要な操作ガイド情報のバックアップとして用いることができる。
また、上記構成によれば、制御部は、自動腹膜透析装置の起動時の度に、記憶媒体のバックアップ用の警報に対処可能な必要最低限の操作ガイド情報と、バックアップ用のより詳細な操作手順を示す画像データとを、読み出して表示部に表示させるので、必要最低限の操作ガイド情報と、より詳細な操作手順を示す画像データと、の両方の情報を、表示部に表示させることができる。このため、筐体部の記憶部に記憶されている必要最低限の操作ガイド情報とより詳細な操作手順を示す画像データの状態の良否に係わらず、腹膜透析患者は、表示部に表示された問題を解消するのに必要最低限の操作ガイド情報を参照して問題を解消することができる。しかも、腹膜透析患者は、表示部に評された問題を解消するのにより詳細な操作手順を示す画像データを参照することで、さらに視覚的に判り易く問題を解消することができる。
上記構成によれば、腹膜透析患者は、必要最低限の操作ガイド情報の警報メッセージ、操作ボタン、エラーコードを利用することで、確実に問題を解消することができ、より詳細な操作手順を示す画像データの絵図により、さらに視覚的に判り易く問題を解消することができる。
上記構成によれば、より詳細な操作手順を示す画像データは、前記筐体部の前記記憶部には、予め記憶されていないので、記憶容量の小さい前記筐体部の前記記憶部を用いることができる。このため、自動腹膜透析装置の低コスト化が図れる。
また、好ましくは、前記筐体部の前記記憶部には、前記患者が前記警報に対処可能な前記必要最低限の操作ガイド情報と、より詳細な操作手順を示す画像データとを、記憶しており、前記記憶媒体では、前記筐体部の前記記憶部に記憶されている前記警報に対処可能な前記必要最低限の操作ガイド情報と同じ内容のバックアップ用の警報に対処可能な必要最低限の操作ガイド情報と、前記筐体部の前記記憶部に記憶されている前記より詳細な操作手順を示す画像データと同じ内容のバックアップ用のより詳細な操作手順を示す画像データとを、別々に記憶しておく領域に分けてあり、前記制御部は、前記自動腹膜透析装置の起動時の度に、前記記憶媒体の前記バックアップ用の前記警報に対処可能な前記操作ガイド情報と、前記バックアップ用の前記より詳細な操作手順を示す画像データとを、読み出して前記表示部に表示させる構成としたことを特徴とする。
上記構成によれば、「最低限必要なガイド情報」とは、当該自動腹膜透析装置が、表示部を有していて、この装置が「画像情報」と「文字情報」により、操作ガイド情報を表示しようとする場合においては、ガイド情報の内容に応じて、特に画像情報を表示しなくても、ユーザが文字情報による説明画面だけで、操作可能であると推定できる場合には、当該文字情報だけを表示することを内容とする情報である。これにより、記憶データの容量を抑制し、記憶手段の負担を極力減らしたり、表示スピードを向上させたりすることができる。
上記構成によれば、通知手段による通知により、患者はコールセンターに確実に連絡することができ、スムーズな問題の解消が図れ、腹膜透析治療を継続することができる。
好ましくは、前記装着部に装着されている前記記憶媒体が取り出せないように保護する記録媒体保護構造部を有していることを特徴とする。
上記構成によれば、患者は記録媒体にはアクセスできず、サービス要員が記録媒体へアクセスすることができるので、自動腹膜透析装置の使用上の安全性を確保できる。
尚、以下に述べる実施の形態は、本発明の好適な具体例であるから、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの態様に限られるものではない。
図1と図2は、本発明の自動腹膜透析装置の好ましい実施形態を示す斜視図である。図1は、自動腹膜透析装置1のカセット装着部100の蓋部材を閉じた状態を示し、図2は、自動腹膜透析装置1のカセット装着部100の蓋部材を開けた状態を示す斜視図である。図3は、自動腹膜透析装置1の下筐体部3と、カセット100の好ましい例を示す斜視図である。
上筐体部2の前面部4の形状は、使用者である腹膜透析患者の使用を考慮している。腹膜透析患者が、前面部4の表示部10に表示された情報内容を見易くし、しかも開始スイッチ11と停止スイッチ12が操作し易いようにするために、前面部4は垂直線に対して角度θで斜めに傾斜して形成されている。前面部4の中央部には、表示部10が配置され、表示部10の左右位置に開始スイッチ11と停止スイッチ12が配置されている。
表示部10は、警報が発生した場合にその警報に対処するための操作ガイド情報等を表示でき、腹膜透析患者が、表示部10の画面を直接指で接触することにより、警報に対処して直接操作してこの警報を解消することができる。
なお、図1と図2に示す指標突起部9A〜9Fは、例えば直方体形状の突起であるが、これに限らず他の形状を採用しても良い。また、指標突起部9A〜9Fは、このような単純な形状に代えて、各アイコン10A〜10Fの内容を示す「点字」を採用しても良い。
図1から図3に示すように、カセット装着部20は、前面側にはほぼ長方形状の開閉可能な蓋部材21を有している。この蓋部材21は、両側のヒンジ26,26を用いてR方向に開閉することで、カセット装着部20の内部を露出させることができる。図3に示すカセット100の詳しい構造は、後で説明する。
図4は、カセット100の上面図であり、図5は、カセット100の背面図である。図6は、カセット100の内部構造を示す斜視図である。なお、図6では、第1筐体部101は全体を図示しているが、第2筐体部102は紙面の都合上、下部しか図示していない。図4に示すように、カセット100は、プラスチック製の第1筐体部101と第2筐体部102と、ポンプ部103と、加温部104A,104Bと、チューブ流路の切換部105とを有している。
また、図4に示す4か所の連結部分114は、はめ込み突起114Aとはめ込み凹部114Bを有しており、第2筐体部102側にははめ込み突起114Aが形成されている。第1体部101にははめ込み凹部114Bが形成され、はめ込み突起114Aがはめ込み凹部114Bに対して着脱可能にはめ込まれるようになっている。
図6に示すチューブ流路の切換部105は、カセット100内に配置された透析液流路の途中部分を、図1に示す自動腹膜透析装置1の上筐体部2内に配置されたクランプにより押さえることにより、腹膜透析液の流路を切替えて、送液処理用又は排液処理用の流路を切替える。
図4と図5に示すように、一方のフィルム状の加温部104Aは、第1筐体部101の枠部107の複数の突起107N、107Mを用いて、開口部108に対処して着脱可能に保持されている。同様にして、図4に示すように、他方のフィルム状の加温部104Bは、第2筐体部102の枠部111の複数の突起111N、111Mを用いて、開口部112に対処して着脱可能に保持されている。
チューブ131〜134が接続される接続対象例を、図3と図4を参照して説明する。例えば、チューブ131は、腹膜透析患者MMに対して接続され、腹腔MMRに対して腹膜透析液を送液したり、腹腔MMRから腹膜透析液を排液するのに用いられる。
チューブ132は、腹膜透析液の注液ラインであり、腹膜透析液の追加送液用の送液バッグ138に接続されている。チューブ133は、腹膜透析液の注液ラインであり、複数の腹膜透析液の送液用の送液バッグ139に接続されている。チューブ134は、排液ラインであり、排液タンク140に接続されている。
図7に示すように、上筐体部2の右側の側面部7には、保守用記憶カードMDを挿入して装着するための第1装着部500が設けられている。この保守用記憶カードMDは、自動腹膜透析装置1の点検保守を行うサービスエンジニアが管理する情報記録媒体である。また、上筐体部2の背面部8には、患者用記憶カードMCを挿入して装着するための第2装着部600が設けられている。患者用記憶カードMCは、腹膜透析患者に関する情報が記録されている情報記録媒体である。第1装着部500と第2装着部600は、図1と図2にも示している。
なお、保守用記憶カードMDと患者用記憶カードMCとしては、例えば情報を記憶できる小型のカード型の記録媒体であり、例えばSD型メモリカードであり、フラッシュメモリーカードである。しかし、保守用記憶カードMDと患者用記憶カードMCとしては、これに限定されない。
図7に示すこれらの固定用のねじ503は、特殊なねじ頭を有するので、サービスエンジニア(保守管理者)が所有している特殊な工具を用いないと取り外すことができないようになっている。このため、蓋部材502と固定用のねじ503は、第1装着部500のスロット501に装着されている記憶媒体である保守用記憶カードMDが、サービスエンジニアだけしか取り出せないように保護するための記録媒体保護構造部509を構成している。
これにより、サービスエンジニアが、自動腹膜透析装置1を保守点検する際に、サービスエンジニアは、工具を使用して2本のねじ503を取り除くことで、スロット501から保守用記憶カードMDを取り出せ、あるいは保守用記憶カードMDをスロット501にX1方向に沿って装着することができる。
このようにして、サービスエンジニアによる自動腹膜透析装置1の保守の容易性と、腹膜透析患者が自動腹膜透析装置1を用いて通常の腹膜透析治療を行う際の安全性を確保している。
この第2装着部600は、第1装着部500とは異なり、蓋部材は設けられておらず、上筐体部2の背面部8において露出している。これにより、腹膜透析患者は、腹膜透析治療の際に、患者用記憶カードMCをY1方向に沿って第2装着部600のスロット601に容易に挿入でき、あるいはスロット601からY1方向とは反対方向に容易に取り外すことができる。読み取り書き込み装置504、604は、制御部に接続されている。
まず、図7に示す患者用記憶カードMCについて説明する。
患者用記憶カードMCは、患者に関する情報を記憶するための記憶媒体である。腹膜透析患者が自動腹膜透析装置1を用いて腹膜透析治療を行う際に、腹膜透析患者がこの患者用記憶カードMCを、第2装着部600のスロット601に挿入することで、患者用記憶カードMC内の患者に関する情報を読み取り書き込み装置604が読み取ることができるようになっている。例えば、患者用記憶カードMCには、腹膜透析の処方情報,患者情報(腹膜機能:残腎Kt/V、PD・Kt/V(腹膜透析によるKt/V)、PET試験に基づくCr・D/P(血清中のクレアチニン濃度Pと腹膜透析排液中のクレアチニン濃度Dとの比)等を含む)が記憶されている。
上記腹膜透析の処方情報には、治療パターン(NPD/CCPDと、タイダール(TPD))、初期排液量(mL)、注液量(mL)、貯留時間(分)、最終注液量(mL)、最終濃度変更、透析時間、総透析液量(mL)、総除水量(mL)、サイクル数、初期注液量(mL)、タイダール量(mL)、タイダール除水量(mL),使用される腹膜透析液の種類等がある。
NPDとは、夜間に行う腹膜透析のことで、NPDでは、昼間は、透析液を腹膜内に滞留させない。すなわち、NPDでは、注液から治療を開始し、排液で治療を終了する(後述する初期排液および最終注液を行わない)。
また、CCPDとは、連続腹膜透析のことで、CCPDでは、排液から治療を開始し、注液で治療を終了する(後述する初期排液および最終注液を行う)。
また、タイダールとは、排液の際、腹膜内に透析液を一部残存させ、この状態で、次のサイクルの注液を行う腹膜透析である。コンディショニングとは、導入初期のコンディショニングのため、腹膜透析液の送液、排液のみを行うものである。
初期排液とは、排液から治療を開始する場合の最初の排液である。初期排液量とは、排液から治療を開始する場合の最初の予測排液量である。注液量とは、各サイクルで注入される透析液量である。貯留時間とは、各サイクルで注入された透析液が、腹膜内に滞留している時間である。但し、注液に要する時間(注液時間)および排液に要する時間(排液時間)は、それぞれ含まれない。
また、最終注液とは、注液で治療を終了する場合の最後の注液である。最終注液量とは、注液で治療を終了する場合の最後の注液量である。最終濃度変更とは、最終注液において、各サイクルで使用される透析液と異なる濃度の透析液を使用することを意味する。透析時間とは、1回の治療に要する時間である。但し、最終注液および初期排液が行われる場合には、これら最終注液時間および初期排液時間が含まれる。総透析液量とは、1回の治療に使用する透析液の総量である。但し、最終注液が行われる場合には、その最終注液量が含まれる。総除水量とは、タイダールの場合の予測される除水の総量である。但し、初期排液量と最終注液量とから算出される除水量は含まれない。サイクル数とは、注液、貯留、排液を1回のサイクルとしたときの1回の治療におけるサイクルの回数である。但し、初期排液および最終注液は含まれない。初期注液量とは、タイダールの場合の初回に注入される透析液量である。タイダール量とは、タイダールの場合の2回目以降の各サイクルで注入される透析液量である。タイダール除水量とは、タイダールの場合の各サイクルでの予測除水量である。
保守用記憶カードMDは、すでに説明したように、自動腹膜透析装置1を用いて腹膜透析治療を行う際に用いられることから、常に第1装着部500のスロット501内に装着されている。しかも、保守用記憶カードMDがスロット501内に装着された状態では、蓋部材502が凹部7A内にはめ込まれて、2本のねじ503により固定されている。従って、サービスエンジニア以外の腹膜透析患者は、安全にために、保守用記憶カードMDを取り出せないようになっている。そして、サービスエンジニアが、自動腹膜透析装置1を保守点検する際には、工具を使用して2本のねじ503を取り除くことで、スロット501から保守用記憶カードMDを取り出すことができる。
図8に示す制御ユニット280は、自動腹膜透析装置1内に配置されているハードウェア構成であり、制御ユニット280は、制御部200と、ROM(読み出し専用メモリ)290と、RAM(ランダムアクセスメモリ)291を有している。
この制御部200は、自動腹膜透析装置1全体の動作の判断・制御をおこなうもので、マイクロコンピュータなどのCPU(中央処理装置)を有している。ROM290は、CPUにより実行される自動腹膜透析装置1の全体の制御プログラムや各種データを記憶する。具体的には、ROM290は、例えば注液ライン(腹膜ライン)の閉塞等の警報発生時に、その対処のために、最低限必要な操作ガイド情報310と、注液ラインの閉塞等の問題が発生して警報が発生した時に、その警報が発生した問題の対処のために、より詳細な操作手順の画像データ330や、その他に運用データ、プログラム等を有している。
すなわち、「最低限必要なガイド情報」とは、当該自動腹膜透析装置が、表示部を有していて、この装置が「画像情報」と「文字情報」により、操作ガイド情報を表示しようとする場合においては、ガイド情報の内容に応じて、特に画像情報を表示しなくても、ユーザが文字情報による説明画面だけで、操作可能であると推定できる場合には、当該文字情報だけを表示することを内容とする情報である。これにより、記憶データの容量を抑制し、記憶手段の負担を極力減らしたり、表示スピードを向上させたりすることができる。
ここで、必要最小限の操作手順の文字情報データ320とは、腹膜透析患者が、自動腹膜透析装置1を用いて腹膜透析治療を行う際に、注液ラインの閉塞等の問題が発生して警報が発生した時に、その警報が発生した問題の対処のために、表示部10において必要最小限の操作手順を、文字で表示する例えば警報メッセージや警報の表示である。また、必要最小限の操作手順の画像データ321とは、腹膜透析患者が、自動腹膜透析装置1を用いて腹膜透析治療を行う際に、注液ラインの閉塞等の問題が発生して警報が発生した時に、その警報が発生した問題の対処のために、表示部10において必要最小限の操作手順を示すための絵図、例えば画像で示される操作ボタンである。
これに対して、より詳細な操作手順の画像データ330とは、注液ラインの閉塞等の問題が発生して警報が発生した時に、その警報が発生した問題の対処のために、表示部10においてより詳細な操作手順を、より具体的な説明の絵図(画像)で表示するための情報である。
RAM291は、ROM290と連携してワークエリアとして測定データや、後で説明する最低限必要な操作ガイド情報1310やより詳細な操作手順の画像データ1330を一時的に記憶できる。
保守用記憶カードMDは、アップデートデータ410と保守記録データ420を、基本的に必要時のみ保存しており、腹膜透析治療時には削除されている。アップデートデータ410は、ソフトウエアの変更に用いられる。アップデートデータ410は、自動腹膜透析装置1のアップデート時に制御部200からROM290に送られる。保守記録データ420は、腹膜透析患者毎の動作履歴や事象ログを記録しており、サービスエンジニアが自動腹膜透析装置1を保守する時に制御部200からRAM291に送られる。
同様にして、保守用記憶カードMDに記憶されているより詳細な操作手順の画像データ1330は、ROM290に記憶されているより詳細な操作手順の画像データ330と同じデータである。
保守用記憶カードMDには、最小限の操作ガイド情報1310とより詳細な操作手順の画像データ1330が、常時記憶して保存されている。保守用記憶カードMDの最小限の操作ガイド情報1310とより詳細な操作手順の画像データ1330は、自動腹膜透析装置1の起動時毎に、RAM291に取り込んで、制御部200に展開するようになっている。
例えば、ROM290の記憶容量を低く抑えて、制御ユニット280の低コスト化を図りたい場合には、ROM290内には、より詳細な操作手順の画像データ330を常時保存しないようにする。そして、自動腹膜透析装置1を起動毎に、保守用記憶カードMDから最低限必要な操作ガイド情報1310とより詳細な操作手順の画像データ1330をRAM291内に展開すれば、制御部200は、表示部10に、より詳細な操作手順の画像データ1330の絵図を表示することができる。
まず、図9を参照すると、自動腹膜透析装置1は、マイクロコンピュータなどのCPU(中央処理装置)とCPUにより実行される装置全体の制御プログラムや各種データを記憶するROMとワークエリアとして測定データや各種データを一時的に記憶するRAMなどを備える制御部200と、ポンプ駆動部201と、クランプ制御部202と、加温制御部203と、クランプ部204を有している。
図9のカセット100は、自動腹膜透析装置1のカセット装着部20(図2と図3を参照)内に着脱可能に装着されるのであるが、カセット100内には、既に図4〜図6を参照して説明したように、チューブ流路の切換部105と、ポンプ部103と、送液の加温部104A,104Bを内蔵している。
カセット100がカセット装着部20内に装着されると、ポンプ駆動部201は、制御部200の指令によりポンプ部103の動作を制御する。クランプ制御部202は、制御部200の指令によりクランプ部204の各クランプ部材の動作を制御する。加温制御部203は、制御部200の指令により送液の加温部104A,104Bの動作を制御する。
図10には、図8に示す制御ユニット280が図示されており、制御ユニット280はROM290とRAM291と制御部200により構成されている。図1と図2に示す表示部10と開始スイッチ11と停止スイッチ12は、図10に示す操作部を構成している。カセット使用済検出部220は、図3に示すようにカット100がカセット装着部20に装着されると、その装着されたカセット100が既に使用済みであるか、あるいは新品であるかを検出して、制御部200に通知する。読み取り書き込み装置504、604は、制御部200に接続されている。
図11(A)に示すように、蓋部材21を開けて、カセット装着部20を開放し、カセット100を腹膜透析患者の指Fにより挿入方向SSに押し始める。この状態では、シャッタ28はY1方向には移動しておらず、開口部27を閉じている。
図11(B)から図11(C)では、さらにカセット100が挿入方向SSに押されると、カセット100の延長部109,113が、シャッタ28の突き当て面部28AをY1方向に押す。シャッタ28はY1方向に押されて開口部27が開く。これにより、カセット100の延長部109,113からチューブ131〜134は、この開口部27から自動腹膜透析装置1の側方に導出することができる。
図12に示す加減圧回路450は、ポンプ駆動部201、第1フィルタ451、バルブ452、陽圧タンク453、バルブ454、陰圧タンク455、バルブ456、第2フィルタ457、バルブ458、圧力センサ459〜462、ポンプチャンバー部463を有している。各バルブ453,456,458は、大気開放部464を有する。圧力センサ459,461は加減圧回路450の保護用のセンサであり、圧力センサ460,462は加減圧回路450の制御用のセンサである。
バルブ454には、別のフィルタ457が接続されており、バルブ454はこのフィルタ457を通じて、ポンプチャンバー部463に接続されている。ポンプチャンバー部463は、固定部470と可動部471とスプリング472を有しており、スプリング472は固定部470と可動部471の間に配置されている。可動部471はスプリング472の力に抗して固定部470に対して動くことができる。可動部471はカセット100側のポンプ部103のダイヤフラム103Dに密着される。
図12に示すバルブ454は、ポンプチャンバー部463を陽圧タンク453と陰圧タンク455に対して交互に切り換えるための切り換え用のバルブである。
図12に戻ると、空気回路450には、2か所にフィルタ451とフィルタ457が配置され、配管631Hと配管632Hを用いてフィルタ材634に空気を通過させることで、フィルタ451のフィルタ材634とフィルタ457のフィルタ材634は、例えばブロンズ焼結フィルタ材であり、空気中の5μm以上の塵埃を除去することができるので、加減圧回路450において塵埃による詰まり現象を防ぐことができる。
この注液ラインとは、例えば図4に示すチューブ133であり、この注液ラインとしてのチューブ133は、複数の腹膜透析液の送液用の送液バッグ139に接続されている。
これらの情報700,701,702は、図8に示す必要最小限の操作手順の文字情報データ320,1320に含まれている。しかも、図13(B)に示す表示部10には、必要最小限の操作手順を示す画像データ「次へ:タッチパネルボタン」703が表示されている。この必要最小限の操作手順を示す画像データ「次へ:タッチパネル操作ボタン」703は、図8に示す必要最小限の操作手順を示す画像データ321,1321に含まれている。さらに、図13(B)に示す表示部10には、看護師の絵図800が表示されている。この看護師の絵図800は、図8に示すより詳細な操作手順の画像データ330,1330に含まれている。
図3に示すように、腹膜透析患者は自動腹膜透析装置1の蓋部材21を開けてカセット装着部20を開放して、カセット100を挿入方向SS(Y1方向)に沿ってカセット装着部20内に装着する。そして、腹膜透析患者は、図3に示す蓋部材21を閉めて図1に示す状態にする。なお、図4に示すカセット100の各チューブ131〜134は、腹膜透析患者の腹腔MMR、バッグ138,139、そして排液バッグ140に対して、それぞれ予め接続されている。
腹膜透析患者は、その腹膜透析患者の情報が記憶されている図8に示す患者用記憶カードMCを第2装着部00のスロット601に装着することで、その腹膜透析患者の患者情報が、図8の制御部200を通じてRAM280に取り込まれる。これにより、自動腹膜透析装置1は、その腹膜透析患者の患者情報に基づいて腹膜透析治療を行うことができる。
ところで、腹膜透析患者が自動腹膜透析装置1を用いて通常の腹膜透析治療を行っている際に、注液ラインである例えば図4に示すチューブ133等に閉塞が生じて腹膜透析液の注液できなくなる問題が発生した場合を、図13から図18を参照して説明する。
腹膜透析患者が、上述した自動腹膜透析装置1を用いて、腹膜透析治療を行っている際に、例えば注液ラインの閉塞等の問題が発生して警報が発生した時に、その警報が発生した問題の対処のために、図13から図18は、表示部10が表示できる対処手順を、順番に示している。
しかも、図13(A)に示す表示部10には、「自動腹膜透析装置1の停止スイッチ12を指で押すこと」を示す絵図790が表示されている。この絵図790は、図8に示すより詳細な操作手順の画像データ330,1330に含まれている。腹膜透析患者が停止スイッチ12を押すと、図13(A)の表示部10が表示している対処内容は、自動的に図13(B)に示す表示部10が表示している対処内容に変わる。
また、図13(B)に示す表示部10には、「看護師」の絵図800が表示されている。この絵図800は、図8に示すより詳細な操作手順の画像データ330,1330に含まれている。そして、腹膜透析患者が警報メッセージ文字情報701の対処内容を理解して、腹膜透析患者がタッチパネル操作ボタン703をタッチすると、図13(B)の表示部10が表示している対処内容は、自動的に図14(A)に示す表示部10が表示している対処内容に変わる。
また、図14(A)に示す表示部10には、自動腹膜透析装置とバッグを示す絵図801が表示されている。この絵図801は、図8に示すより詳細な操作手順の画像データ330,1330に含まれている。そして、腹膜透析患者が警報メッセージ文字情報711の対処内容を確認して、腹膜透析患者がタッチパネル操作ボタン703Aをタッチすると、図14(A)の表示部10が表示している対処内容は、自動的に図14(B)に示す表示部10が表示している対処内容に変わる。
また、図14(B)に示す表示部10には、チューブを示す絵図802が表示されている。この絵図802は、図8に示すより詳細な操作手順の画像データ330,1330に含まれている。そして、腹膜透析患者が警報メッセージ文字情報721の対処内容を確認して、腹膜透析患者がタッチパネル操作ボタン703Bをタッチすると、図14(B)の表示部10が表示している対処内容は、自動的に図15(A)に示す表示部10が表示している対処内容に変わる。
また、図15(A)に示す表示部10には、自動腹膜透析装置とバッグを示す絵図803が表示されている。この絵図803は、図8に示すより詳細な操作手順の画像データ330,1330に含まれている。そして、腹膜透析患者が警報メッセージ文字情報731の対処内容を確認して、腹膜透析患者がタッチパネル操作ボタン703Cをタッチすると、図15(A)の表示部10が表示している対処内容は、自動的に図15(B)に示す表示部10が表示している対処内容に変わる。
また、図15(B)に示す表示部10には、チューブとそのクリップを示す絵図804が表示されている。この絵図804は、図8に示すより詳細な操作手順の画像データ330,1330に含まれている。そして、腹膜透析患者が警報メッセージ文字情報741の対処内容を実行して、腹膜透析患者がタッチパネル操作ボタン703Dをタッチすると、図15(B)の表示部10が表示している対処内容は、自動的に図16(A)に示す表示部10が表示している対処内容に変わる。
また、図16(A)に示す表示部10には、自動腹膜透析装置とバッグを示す絵図805が表示されている。この絵図805は、図8に示すより詳細な操作手順の画像データ330,1330に含まれている。そして、腹膜透析患者が警報メッセージ文字情報751の対処内容を確認して、腹膜透析患者がタッチパネル操作ボタン703Eをタッチすると、図16(A)の表示部10が表示している対処内容は、自動的に図16(B)に示す表示部10が表示している対処内容に変わる。
また、図16(B)に示す表示部10には、バッグのクリップチップを示す絵図806が表示されている。この絵図806は、図8に示すより詳細な操作手順の画像データ330,1330に含まれている。そして、腹膜透析患者が警報メッセージ文字情報761の対処内容を実行して、腹膜透析患者がタッチパネル操作ボタン703Fをタッチすると、図16(B)の表示部10が表示している対処内容は、自動的に図17(A)に示す表示部10が表示している対処内容に変わる。
また、図17(A)に示す表示部10には、自動腹膜透析装置とバッグを示す絵図807が表示されている。この絵図807は、図8に示すより詳細な操作手順の画像データ330,1330に含まれている。そして、腹膜透析患者が警報メッセージ文字情報771の対処内容を確認して、腹膜透析患者がタッチパネル操作ボタン703Gをタッチすると、図17(A)の表示部10が表示している対処内容は、自動的に図17(B)に示す表示部10が表示している対処内容に変わる。
また、図17(B)に示す表示部10には、自動腹膜透析装置と追加バッグを示す絵図808が表示されている。この絵図808は、図8に示すより詳細な操作手順の画像データ330,1330に含まれている。そして、腹膜透析患者が警報メッセージ文字情報781の対処内容を実行して、腹膜透析患者がタッチパネル操作ボタン703Hをタッチすると、図17(B)の表示部10が表示している対処内容は、自動的に図18(A)に示す表示部10が表示している対処内容に変わる。
また、図18(A)に示す表示部10には、看護師を示す絵図800と、「治療をはじめる、治療をやめる、パスして次の動作に移る、治療設定を確認する各欄と、注液の回数の表示欄」を示す絵図809が表示されている。この絵図800,809は、図8に示すより詳細な操作手順の画像データ330,1330に含まれている。そして、腹膜透析患者が警報メッセージ文字情報791の対処内容を確認して、腹膜透析患者がタッチパネル操作ボタン703Kをタッチすると、図18(A)の表示部10が表示している対処内容は、自動的に図18(B)に示す表示部10が表示している対処内容に変わる。
また、図18(B)に示す表示部10には、「自動腹膜透析装置の開始スイッチ」を示す絵図810が表示されている。この絵図810は、図8に示すより詳細な操作手順の画像データ330,1330に含まれている。そして、腹膜透析患者が自動腹膜透析装置1の開始スイッチ11を押して、図18(B)の必要最小限の操作手順を示す画像データ「戻る:タッチパネル操作ボタン」703Lをタッチすると、図18(B)の表示部10が表示している最終の対処内容は、自動的に図1に示す通常の表示内容に復帰する。
コールセンターの電話番号は、例えば図16(A)に示す表示部10の操作手順画面から図16(B)に示す表示部10の操作手順画面に移れない場合には、図16(A)に例示するように、制御部200は、表示部10には、コールセンター番号880を表示する。これにより、腹膜透析患者に対して問い合わせをするように促すことができる。なお、このコールセンター番号880は、表示部10の画面に常時表示するようにしても良い。これにより、腹膜透析患者が、問題の対処を行う際に、安心感を与える。
その1つは、腹膜透析液の腹腔内での1サイクル内の各貯留時間を固定時間とし、透析時間で調整するもの(Aタイプ)である。他の1つは、透析時間全体(例えば4サイクル)を固定時間として、それに合うように、各サイクルにおける貯留期間を調整するもの(Bタイプ)である。
本発明の自動腹膜透析装置1は、いずれのタイプの腹膜透析治療処方にも使用することができる。
これにより、表示部には、患者の腹膜透析治療の際に、腹膜透析治療に関する警報が発生した時には、警報に対処するための手順を示す最低限必要な操作ガイド情報が、記録媒体から読み出して表示部に表示できる。このため、腹膜透析治療を続行できないよう警報が発生した場合には、腹膜透析患者が自動腹膜透析装置においてこの警報に対処して、問題を解消することができる。
このため、筐体部の記憶部に記憶されている必要最低限の操作ガイド情報とより詳細な操作手順を示す画像データの状態の良否に係わらず、腹膜透析患者は、表示部に表示された問題を解消するのに必要最低限の操作ガイド情報を参照して問題を解消することができる。しかも、腹膜透析患者は、表示部に評された問題を解消するのにより詳細な操作手順を示す画像データを参照することで、さらに視覚的に判り易く問題を解消することができる。
本発明の実施形態では、腹膜透析患者が自動腹膜透析装置1を用いて腹膜透析治療を行っている際に、腹膜透析患者が、自宅等で腹膜透析治療を行っている際に、警報が発生する対処すべき事態としては、注液ラインの閉塞を例に説明している。しかし、これに限らず、本発明の実施形態は、警報が発生する事態としては、腹膜ラインの閉塞、排液不良、注液不良、排液ラインの閉塞、排液量不足、停電、気泡検知、エアリーク異常、システム異常、外気温低下、注液温度異常、液漏れ異常、バッテリ電圧低下等の問題にも適用できる。
本発明の自動腹膜透析装置は、治療パターン、1回の送液量、1回の排液量、透析を行う時間、透析を終了する総透析量を処方として設定し動作する。透析の処方は表示部10に表示することができる。透析処方の設定は表示部10を使って、腹膜透析患者等の操作者が設定・変更することができる。
Claims (9)
- 透析液が充填された少なくとも一つの透析液容器と、透析液を回収する少なくとも一つの排液回収容器とを含む透析液回路と、前記透析液容器を起点とし、または、前記排液回収容器を終点として、透析液を送液する送液手段と、前記送液手段による送液量を設定する送液量設定手段とを有し、患者側に透析液を供給するとともに、その排液を回収するよう作動するように制御部で制御する自動腹膜透析装置であって、
筐体部と、
前記腹膜透析液の送液による前記患者の腹膜透析治療の際に、前記腹膜透析治療に関する警報が発生した時には、前記警報に対処するための手順を示す操作ガイド情報を記憶している記憶媒体を装着する装着部と、
前記筐体部に設けられている表示部と、
前記筐体部に設けられ、前記記録媒体から前記操作ガイド情報を読み出して、前記表示部に表示させる制御部と
を備え、
前記筐体部には、前記操作ガイド情報と同じ最低限必要な操作ガイド情報を記憶している記憶部が、設けられ、
前記筐体部の前記記憶部には、前記患者が前記警報に対処可能な前記必要最低限の操作ガイド情報と、より詳細な操作手順を示す画像データとを、記憶しており、前記記憶媒体では、前記筐体部の前記記憶部に記憶されている前記警報に対処可能な前記必要最低限の操作ガイド情報と同じ内容のバックアップ用の警報に対処可能な必要最低限の操作ガイド情報と、前記筐体部の前記記憶部に記憶されている前記より詳細な操作手順を示す画像データと同じ内容のバックアップ用のより詳細な操作手順を示す画像データとを、別々に記憶しておく領域に分けてあり、前記制御部は、前記自動腹膜透析装置の起動時の度に、前記記憶媒体の前記バックアップ用の前記警報に対処可能な前記操作ガイド情報と、前記バックアップ用の前記より詳細な操作手順を示す画像データとを、読み出して前記表示部に表示させる構成としたことを特徴とする自動腹膜透析装置。 - 前記警報に対処可能な前記操作ガイド情報は、警報メッセージ、操作ボタン、エラーコードを含み、前記より詳細な操作手順を示す画像データは、操作手順を具体的に示す絵図であることを特徴とする請求項1に記載の自動腹膜透析装置。
- 前記より詳細な操作手順を示す画像データは、前記筐体部の前記記憶部には、予め記憶されておらず、前記制御部は、前記自動腹膜透析装置の起動時の度に、前記記憶媒体の前記バックアップ用の警報に対処可能な前記操作ガイド情報と、前記バックアップ用の前記より詳細な操作手順を示す画像データとを、読み出して前記表示部に表示させる構成としたことを特徴とする請求項2に記載の自動腹膜透析装置。
- 透析液が充填された少なくとも一つの透析液容器と、透析液を回収する少なくとも一つの排液回収容器とを含む透析液回路と、前記透析液容器を起点とし、または、前記排液回収容器を終点として、透析液を送液する送液手段と、前記送液手段による送液量を設定する送液量設定手段とを有し、患者側に透析液を供給するとともに、その排液を回収するよう作動するように制御部で制御する自動腹膜透析装置であって、
筐体部と、
前記腹膜透析液の送液による前記患者の腹膜透析治療の際に、前記腹膜透析治療に関する警報が発生した時には、前記警報に対処するための手順を示す操作ガイド情報を記憶している記憶媒体を装着する装着部と、
前記筐体部に設けられている表示部と、
前記筐体部に設けられ、前記記録媒体から前記操作ガイド情報を読み出して、前記表示部に表示させる制御部と
を備え、
前記警報に対処可能な前記操作ガイド情報は、警報メッセージ、操作ボタン、エラーコードを含み、前記より詳細な操作手順を示す画像データは、操作手順を具体的に示す絵図であり、
前記より詳細な操作手順を示す画像データは、前記筐体部の前記記憶部には、予め記憶されておらず、前記制御部は、前記自動腹膜透析装置の起動時の度に、前記記憶媒体の前記バックアップ用の警報に対処可能な前記操作ガイド情報と、前記バックアップ用の前記より詳細な操作手順を示す画像データとを、読み出して前記表示部に表示させる構成としたことを特徴とする自動腹膜透析装置。 - 前記筐体部には、前記操作ガイド情報と同じ最低限必要な操作ガイド情報を記憶している記憶部が、設けられていることを特徴とする請求項4に記載の自動腹膜透析装置。
- 前記筐体部の前記記憶部には、前記患者が前記警報に対処可能な前記必要最低限の操作ガイド情報と、より詳細な操作手順を示す画像データとを、記憶しており、前記記憶媒体では、前記筐体部の前記記憶部に記憶されている前記警報に対処可能な前記必要最低限の操作ガイド情報と同じ内容のバックアップ用の警報に対処可能な必要最低限の操作ガイド情報と、前記筐体部の前記記憶部に記憶されている前記より詳細な操作手順を示す画像データと同じ内容のバックアップ用のより詳細な操作手順を示す画像データとを、別々に記憶しておく領域に分けてあり、前記制御部は、前記自動腹膜透析装置の起動時の度に、前記記憶媒体の前記バックアップ用の前記警報に対処可能な前記操作ガイド情報と、前記バックアップ用の前記より詳細な操作手順を示す画像データとを、読み出して前記表示部に表示させる構成としたことを特徴とする請求項5に記載の自動腹膜透析装置。
- 前記操作ガイド情報は、前記警報の内容に応じて、しかも、前記自動腹膜透析装置の構造に基づいて、最低限必要な操作ガイド情報であることを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載の自動腹膜透析装置。
- 前記表示部には、コールセンターの電話番号が表示され、前記制御部は、前記表示部に表示されている前記操作手順から次の前記操作手順に移れない場合には、前記コールセンターへ連絡する旨を、通知手段により前記患者に対して通知することを特徴とする請求項1ないし7のいずれかに記載の自動腹膜透析装置。
- 前記装着部に装着されている前記記憶媒体が取り出せないように保護する記録媒体保護構造部を有していることを特徴とする請求項1ないし8のいずれかに記載の自動腹膜透析装置。
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