JP6131845B2 - 液膜又は液柱塗装方法 - Google Patents

液膜又は液柱塗装方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6131845B2
JP6131845B2 JP2013252043A JP2013252043A JP6131845B2 JP 6131845 B2 JP6131845 B2 JP 6131845B2 JP 2013252043 A JP2013252043 A JP 2013252043A JP 2013252043 A JP2013252043 A JP 2013252043A JP 6131845 B2 JP6131845 B2 JP 6131845B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
paint
coating
nozzle
liquid column
liquid film
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2013252043A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015107474A (ja
Inventor
正人 三浦
正人 三浦
聡 近松
聡 近松
学 上園
学 上園
谷川 達也
達也 谷川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Auto Body Co Ltd
Original Assignee
Toyota Auto Body Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Auto Body Co Ltd filed Critical Toyota Auto Body Co Ltd
Priority to JP2013252043A priority Critical patent/JP6131845B2/ja
Publication of JP2015107474A publication Critical patent/JP2015107474A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6131845B2 publication Critical patent/JP6131845B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Coating Apparatus (AREA)
  • Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)
  • Nozzles (AREA)

Description

本発明は、塗料をノズルヘッドから液膜状又は液柱状に吐出して被塗布物に塗着させる液膜又は液柱塗装方法に関する。
一般に、塗料をノズルヘッドから吐出して被塗布物に塗着させる塗装方法として、ベル塗装法やエアレス塗装法が知られている。
ここで、ベル塗装法は、図10に示すように、ベル塗装機100のベルカップ101を高速回転させ、その遠心力によって塗料を微粒化し、微粒化した塗料粒子102をシェービングエア103によって被塗布物104まで移送して塗着させる方法である。そのため、ベル塗装法においては、ベルカップ101によって塗料を微粒化する際や、微粒化した塗料をシェービングエアによって被塗布物まで移送する際に、塗料粒子102が外部へ飛散するので、被塗布物104への塗着効率が低下する問題があった。また、飛散した塗料粒子102は、塗装ブース内の作業環境を悪化させるとともに、ブツ等の塗面品質悪化の原因となる問題もあった。
また、エアレス塗装法は、図11に示すように、エアレス塗装機200のノズル先端201に開けられた微小な孔から高圧力を掛けた塗料202を液膜状に吐出し、吐出された塗料を大気との速度差によって微粒化させて、被塗布物204に塗着させる方法である。そのため、エアレス塗装法においては、微粒化された塗料粒子203が高速で被塗布物204に飛行する際、周囲に随伴気流205が発生し、比較的小さい塗料粒子203がこの随伴気流205によって外部へ飛散するので、ベル塗装法と同様に、塗着効率の低下等の問題があった。
一方、エアレス塗装法においては、高圧力を掛けた塗料を液膜状に吐出した位置で被塗布物204に塗着させることにより、塗着効率の低下等を防止することも考えられる。ところが、この場合は、被塗布物の単位面積当たりに塗着する塗料が多く、その塗料が高速で被塗布物に衝突するので、塗料の跳ね返りが起きて、図12に示すような塗面品質不良B(パターン不良)を発生する問題があった。
このような問題に対応するため、例えば、低圧力で供給する塗料をノズルヘッドからスプレー状に吐出するエアレススプレー塗装装置が特許文献1に開示されている。
特許文献1に開示されたエアレススプレー塗装装置は、ノズルヘッドの前壁に、口径0.02〜0.10mmの微小な塗料ノズルを直線状に複数配列し、塗料供給装置からノズルヘッドへ1〜3MPa程度の低い圧力で塗料を送って複数の塗料ノズルからスプレー状に吐出させる装置である。特許文献1には、この「エアレススプレー塗装装置においては、塗料ノズルを複数設けるので、塗料ノズルの口径を小さくしかつ塗料圧力を下げても所望の塗料吐出量を確保することができる。そして、各塗料ノズルの口径を小さくすることで、該塗料ノズルから吐出される液糸が細くなって微粒化が促進され、また、塗料圧力を下げる分、ノズル出口付近での乱流が抑えられて微粒化の均一性が高まる。」と記載されている。
特開2009−248020号公報
しかしながら、特許文献1に開示されたエアレススプレー塗装装置による塗装方法では、結局、塗料を微粒化した状態で被塗布物に塗着させることになる。そのため、以下の問題があった。
すなわち、微粒化した塗料粒子が、随伴気流の他、ノズルヘッド又は被塗布物の移動や塗装ブース内の換気等による気流の流れに伴って、塗装ブース内に飛散し、塗着効率の低下を招くことは、原理的に避けることができない。したがって、塗着効率100%を目指す塗装方法には、上記エアレススプレー塗装装置を使用することはできない。また、微粒化してターゲットの被塗布物に塗着せずダストとなった塗料粒子は、塗装ブース内の作業環境を悪化させるとともに、様々な塗面品質不良を生じさせる問題も残している。さらに、同塗料粒子が、塗装設備等に付着し、設備故障の増加やメンテナンス費用の増加等の要因ともなる問題があった。
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであり、塗着効率100%を目指すべく、微粒化した塗料粒子の飛散を極力防止して塗着効率を大幅に向上させるとともに、作業環境や塗面品質等の向上に寄与できる液膜又は液柱塗装方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明に係る液膜又は液柱塗装方法は、次のような構成を有している。
(1)塗料をノズルヘッドから液膜状又は液柱状に吐出して被塗布物に塗着させる液膜又は液柱塗装方法であって、
前記ノズルヘッドから吐出された塗料が液膜状態又は液柱状態から微粒化状態に遷移する遷移区域内に、前記被塗布物を置いて塗着させることを特徴とする。
本発明においては、ノズルヘッドから吐出された塗料が液膜状態又は液柱状態から微粒化状態に遷移する遷移区域内に、被塗布物を置いて塗着させるので、ノズルヘッドから液膜状又は液柱状に吐出された塗料は、液膜状態又は液柱状態を略維持したまま被塗布物に到達することができる。そのため、塗料が被塗布物に到達するまでの間に、微粒化した塗料粒子(微粒化部)が発生して、その塗料粒子(微粒化部)が外部に飛散する可能性を大幅に低減することができる。その結果、被塗布物への塗着効率を大幅に向上させることができる。また、塗料粒子(微粒化部)が外部に飛散しない分、作業環境や塗装面品質等の向上に寄与できる。
また、ノズルヘッドから吐出された塗料は、液膜状態又は液柱状態から微粒化状態に遷移する遷移区域の位置まで移送される間に、大気中の粘性抵抗を受けて移送速度が大幅に低下する。そのため、塗料が被塗布物に塗着されたときの衝撃力は、大幅に低減され、跳ね返りを防止することができる。跳ね返りを防止することによっても、被塗布物への塗着効率を向上させることができる。
よって、本発明によれば、塗着効率100%を目指すべく、微粒化した塗料の飛散を極力防止して塗着効率を大幅に向上させるとともに、作業環境や塗面品質等の向上に寄与できる液膜又は液柱塗装方法を提供することができる。
なお、被塗布物は、塗料が液膜状態又は液柱状態から微粒化状態に遷移し始める遷移開始区域に置くのが、より好ましい。塗料の移行中の飛散と跳ね返りによる飛散を最も低減できるからである。
(2)(1)に記載された液膜又は液柱塗装方法において、
前記ノズルヘッドには、中央部が広く両端部が狭い略三日月状のノズル開口部を備え、
前記被塗布物は、前記ノズル開口部から吐出された塗料の吐出部を扇の要とする略扇状液膜部の円弧中央部が液膜状態のまま到達する位置に置くことを特徴とする。ここで、「扇の要」とは、扇子を開く際に根本で止めるものであるので、吐出部から放射状に広がる略扇状液膜部の起点を意味する。
本発明においては、ノズルヘッドには、中央部が広く両端部が狭い略三日月状のノズル開口部を備えるので、ノズル開口部における中央部より両端部の吐出抵抗が増加する。そのため、ノズル開口部の中央部から吐出される塗料に比較して、両端部から吐出される塗料の吐出量及び吐出速度が減少する。したがって、ノズル開口部から吐出された塗料は、正面視で吐出部を扇の要とした略扇状液膜部を形成することができる。
また、被塗布物は、ノズル開口部から吐出された略扇状液膜部の円弧中央部が液膜状態のまま到達する位置に置くので、略扇状液膜部の円弧両端部を除き、微粒化された塗料粒子(微粒化部)が外部に飛散する可能性を大幅に低減することができる。なお、略扇状液膜部の円弧両端部では、塗料の微粒化が始まっているため、塗面衝突時の運動量が減少し、跳ね返りによる塗面品質不良(パターン不良)を防止することができる。
また、略扇状液膜部の円弧両端部では、円弧中央部に比較して被塗布物へ塗着した塗料の膜厚を薄くできる。そのため、略扇状液膜部の円弧両端部をラップさせながら、被塗布物に連続して塗装する場合に、塗着した塗料の膜厚を全体として略均一に形成することができる。
(3)(1)に記載された液膜又は液柱塗装方法において、
前記ノズルヘッドには、前記塗料が液柱状に吐出されるノズル孔を複数個備え、
前記被塗布物は、前記ノズル孔から液柱状に吐出された塗料が液柱状態のまま到達する位置に置くことを特徴とする。
本発明においては、ノズルヘッドには、塗料が液柱状に吐出されるノズル孔を複数個備えるので、各ノズル孔から吐出される液柱状の塗料は、液膜状の塗料に比較して表面張力による変形が少なく、大気中の粘性抵抗を略均一に受けて、各液柱の直進性、連続性を維持させることができる。そのため、液柱状に吐出される塗料が、途中で微粒化される可能性を大幅に低減することができる。
また、被塗布物は、ノズル孔から液柱状に吐出された塗料が液柱状態のまま到達する位置に置くので、塗料が被塗布物に到達するまでの間に、微粒化した塗料粒子が外部に飛散することを、略完全に防止することができる。その結果、被塗布物への塗着効率を、略100%に向上させることができる。また、塗料粒子が外部に飛散しない分、作業環境や塗装面品質等の向上に寄与できる。
特に、本発明では、塗料を微粒化しないため、微粒化した塗料粒子を積層して塗装した仕上がり塗面よりも、仕上がり塗面に極微細な凹凸が少なく、艶感を大幅に向上させることができる。
(4)(3)に記載された液膜又は液柱塗装方法において、
前記ノズルヘッドの下端には、前記ノズル孔を所定のピッチで配列し、前記ノズルヘッドを前記ノズル孔の配列方向と直交する方向に進行させて、前記塗料を塗着させることを特徴とする。
本発明においては、ノズルヘッドの下端には、ノズル孔を所定のピッチで配列し、ノズルヘッドをノズル孔の配列方向と直交する方向に進行させて、塗料を塗着させるので、液柱化された1本1本の塗料を被塗布物上に所定のピッチで等間隔に塗着させることができる。等間隔に塗着された塗料は、塗着後に互いの間隔を埋める方向に拡張する。液柱化された1本1本の塗料は、跳ね返ることなく均一に全量塗着されるので、塗料が拡張した時、全体として均一な厚さの塗膜を形成することができる。ここで、ノズル孔の配列は、複数のノズル孔を一つの直線上に配列する場合に限らず、複数のノズル孔を二つの直線上に千鳥状に配列する場合等も含まれる。
なお、塗料が塗料供給装置からノズルヘッドに供給される液圧は、0.1〜1.0MPaであり、ノズル孔の孔径は、0.1〜0.5mmであって、ノズル孔のピッチは、1.5〜2.0mm程度であることが好ましい。特に、液圧は、0.2〜0.4MPa程度が、より一層好ましい。大気圧に近い低圧で小径に液柱化された1本1本の塗料は、少量かつ低速で被塗布物に衝突することができる。そのため、塗料が被塗布物に衝突しても、運動量が小さくて跳ね返ることができず、確実に全量塗着させることができる。
(5)(4)に記載された液膜又は液柱塗装方法において、
前記ノズル孔は、配列方向の前端部及び後端部に形成した孔径が、配列方向の中央部に形成した孔径より小さいことを特徴とする。
本発明においては、ノズル孔は、配列方向の前端部及び後端部に形成した孔径が、配列方向の中央部に形成した孔径より小さいので、ノズル孔の配列方向の前端部及び後端部に対応して被塗布物へ塗着した塗料の膜厚を、中央部に対応して被塗布物へ塗着した塗料の膜厚と比較して、薄く形成することができる。そのため、ノズル孔の配列方向の前端部及び後端部をラップさせながら、被塗布物に連続して塗装する場合に、塗着した塗料の膜厚を全体として略均一に形成することができる。
本発明によれば、塗着効率100%を目指すべく、微粒化した塗料の飛散を極力防止して塗着効率を大幅に向上させるとともに、作業環境や塗面品質等の向上に寄与できる液膜又は液柱塗装方法を提供することができる。
本発明の第1実施形態に係る液膜塗装方法を表す模式的正面図である。 図1に示す液膜塗装方法を表す模式的側面図である。 図1に示す液膜塗装方法に使用するノズルヘッドの平面図である。 図1に示す液膜の微粒化モデルを表す模式図である。 本発明の第2実施形態に係る液柱塗装方法を表す斜視図である。 図5に示す液柱塗装方法に使用する塗装装置の部分正面図である。 図6に示す塗装装置におけるノズルヘッドの斜視図である。 図5に示す液柱塗装方法における塗装状況を表す斜視図である。 図5に示す液柱の微粒化モデルを表す模式図である。 従来のベル塗装法を表す模式図である。 従来のエアレス塗装法を表す模式図である。 図11に示すエアレス塗装法による塗面品質不良(パターン不良)を表す模式図である。
次に、本発明の実施形態に係る液膜又は液柱塗装方法について、図面を参照して詳細に説明する。はじめに、第1実施形態に係る液膜塗装方法を説明し、その後、第2実施形態に係る液柱塗装方法を説明する。
<第1実施形態に係る液膜塗装方法>
まず、第1実施形態に係る液膜塗装方法を、図1〜図4を用いて説明する。図1に、本発明の第1実施形態に係る液膜塗装方法を表す模式的正面図を示す。図2に、図1に示す液膜塗装方法を表す模式的側面図を示す。図3に、図1に示す液膜塗装方法に使用するノズルヘッドの平面図を示す。図4に、図1に示す液膜の微粒化モデルを表す模式図を示す。
図1〜図3に示すように、本実施形態に係る塗装装置10は、略円筒状のノズルヘッド1と、該ノズルヘッド1の上端に配管接続された塗料供給装置6とを備えている。ノズルヘッド1の下端には、円錐状のノズルチップ11が突設され、ノズルチップ11の周囲には、1対の円弧状ノズルガイド12が起立されている。ノズルチップ11の円錐頂部は、半球状に形成され、その半球面には、中央部131が広く両端部132が狭い略三日月状のノズル開口部13が、ノズルガイド12と略平行方向に形成されている。また、塗料供給装置6には、図示しない液圧ポンプを備え、液圧ポンプから所定の圧力で送給される塗料2を送給配管61を介してノズルヘッド1に供給している。
ノズルヘッド1には、中央部131が広く両端部132が狭い略三日月状のノズル開口部13を備えるので、ノズル開口部13における中央部131より両端部132の吐出抵抗が増加する。そのため、ノズル開口部13の中央部131から吐出される塗料に比較して、両端部132から吐出される塗料の吐出量及び吐出速度が減少する。したがって、ノズル開口部13から吐出された塗料2は、正面視で吐出部20を扇の要(起点)とした略扇状液膜部21を形成することができる。
図4に示す液膜の微粒化モデルによれば、略扇状液膜部21は、周囲の大気との相互干渉(粘性抵抗、速度差による剪断力などの影響)を受けて波状に蛇行しながら拡張する。波状に蛇行しながら拡張する結果、略扇状液膜部21の円弧状外周縁には、円弧方向に延びる液柱部22が分離形成され、さらに、その液柱部22が細かく分裂して微粒化された塗料粒子(微粒化部)23が形成される。
図1、図2に示すように、略扇状液膜部21は、略円弧状の外周縁まで液膜状態を維持する。略扇状液膜部21の外周縁の外側には、図4に示す液膜の微粒化モデルに従って、液柱部22と微粒化部23とが形成される。
その結果、ノズル開口部13から吐出された塗料2は、略扇状液膜部21の全体が液膜状態を維持する液膜区域t1と、液膜状態又は液柱状態から微粒化状態へ遷移する遷移区域t2と、液柱状態と微粒化状態とが混在する混在区域t3と、微粒化状態のみからなる微粒化区域t4とに分けることができる。
ここで、液膜区域t1に被塗布物5を置いて塗着させると、塗料2が微粒化していないので、塗料粒子(微粒化部)23の飛散がなく、塗着効率の低下はないが、塗料2の衝突による跳ね返りが大きく、塗面品質不良を起こす恐れがある。
これに対して、遷移区域t2に被塗布物5を置いて塗着させると、ノズルヘッド1から液膜状に吐出された塗料2は、液膜状態を略維持したまま被塗布物5に到達することができる。そのため、塗料2が被塗布物5に到達するまでの間に、塗料粒子(微粒化部)23が外部に飛散する可能性を大幅に低減して、被塗布物5への塗着効率を大幅に向上させることができる。また、ノズルヘッド1から吐出された塗料2は、遷移区域t2の位置まで移送される間に、大気中の粘性抵抗等を受けて移送速度が大幅に低下する。そのため、塗料2が被塗布物5に塗着されたときの衝撃力は、大幅に低減され、跳ね返りを防止することができる。跳ね返りを防止することによっても、被塗布物5への塗着効率を向上させることができる。
一方、混在区域t3に被塗布物5を置いて塗着させると、塗料2の微粒化が進行しているので、塗料粒子(微粒化部)23の移行中における飛散が増加し、塗着効率が低下する。また、微粒化区域t4に被塗布物5を置いて塗着させると、塗料2の微粒化がさらに進行しているので、塗料粒子(微粒化部)23の移行中における飛散がさらに増加し、塗着効率が著しく低下する。
したがって、遷移区域t2に被塗布物5を置いて塗着させる方法が、微粒化した塗料の飛散を極力防止して塗着効率を大幅に向上させるとともに、作業環境や塗面品質等の向上に寄与できる点で、好ましい。
本実施形態では、図1、図2に示すように、被塗布物5は、ノズル開口部13から吐出された略扇状液膜部21の円弧中央部211が液膜状態のまま到達する位置t5に置いて、塗着させる方法を採っている。上記位置t5は、遷移区域t2内にあるので、略扇状液膜部21の円弧両端部212を除き、微粒化された塗料粒子(微粒化部)23が外部に飛散する可能性を大幅に低減することができる。そのため、被塗布物5への塗着効率を大幅に向上させることができる。なお、略扇状液膜部21の円弧両端部212では、塗料の微粒化が始まっているが、塗面衝突時の運動量が減少し、跳ね返りによる塗面品質不良(パターン不良)を防止することができる。
また、略扇状液膜部21の円弧両端部212では、円弧中央部211に比較して被塗布物5へ塗着した塗料の膜厚を薄くできる。そのため、略扇状液膜部21の円弧両端部212をラップさせながら、被塗布物5に連続して塗装する場合に、塗着した塗料2の膜厚を全体として略均一に形成することができる。
<第2実施形態に係る液柱塗装方法>
次に、第2実施形態に係る液柱塗装方法を、図5〜図9を用いて説明する。図5に、本発明の第2実施形態に係る液柱塗装方法を表す斜視図を示す。図6に、図5に示す液柱塗装方法に使用する塗装装置の部分正面図を示す。図7に、図6に示す塗装装置におけるノズルヘッドの斜視図を示す。図8に、図5に示す液柱塗装方法における塗装状況を表す斜視図を示す。図9に、図5に示す液柱の微粒化モデルを表す模式図を示す。
図5〜図7に示すように、本実施形態に係る塗装装置30は、略矩形状のノズルヘッド3と、該ノズルヘッド3の上端に配管接続された塗料供給装置6とを備えている。ノズルヘッド3の本体部31内には、塗料を貯留するチャンバー室32が形成され、ノズルヘッド3の下端部33には、複数個のノズル孔34、35が一直線状に配列されている。各ノズル孔34、35は、チャンバー室32と連通している。ノズル孔34、35は、配列方向の前端部及び後端部に形成したノズル孔34の孔径が配列方向の中央部に形成したノズル孔35の孔径より小さくなるように形成されている。また、塗料供給装置6には、図示しない液圧ポンプを備え、液圧ポンプから所定の圧力で送給される塗料4を送給配管61を介してノズルヘッド3に供給している。ノズルヘッド3に供給された塗料4は、各ノズル孔34、35から液柱状に吐出される。
なお、塗料が塗料供給装置からノズルヘッド3に供給される液圧は、0.1〜1.0MPaであり、ノズル孔34、35の孔径は、0.1〜0.5mmであって、ノズル孔34、35のピッチは、1.5〜2.0mm程度であることが好ましい。特に、液圧は、0.2〜0.4MPa程度が、より一層好ましい。大気圧に近い低圧で小径に液柱化された1本1本の塗料41は、少量かつ低速で被塗布物54に衝突することができる。そのため、塗料41が被塗布物54に衝突しても、運動量が小さくて跳ね返ることができず、確実に全量塗着させることができる。
また、図5、図8に示すように、被塗布物54に対して、ノズルヘッド3をノズル孔34、35の配列方向と直交する方向に進行させて、塗料41を塗着させる。そのため、液柱化された1本1本の塗料41を被塗布物54上に等間隔で塗着させることができる。等間隔で塗着された塗料42は、塗着後に互いの間隔を埋める方向に拡張する。液柱化された1本1本の塗料42は、跳ね返ることなく均一に全量塗着されるので、塗料42が拡張した時、全体として均一な厚さの塗膜43を形成することができる。なお、被塗布物54は、例えば、車両用ルーフパネルなどの平坦面の多い部材が好ましい。
また、各ノズル孔34、35から吐出される液柱状の塗料41は、大気圧に近い低圧で小径に液柱化されるので、液膜状の塗料に比較して表面張力による変形が少なく、大気中の粘性抵抗等の影響も少ない。そのため、各液柱の直進性、連続性を維持させることができる。
ところで、各ノズル孔34、35から吐出された液柱状の塗料41は、図9に示す液柱の微粒化モデルに従って、液柱状態を維持する液柱区域P1と、液柱状態から微粒化状態へ遷移する遷移区域P2と、微粒化状態のみからなる微粒化区域P3とに分けることができる。遷移区域P2においては、液柱表面の途中にくびれが生じた液柱44が形成される。微粒化区域P3においては、くびれが生じた液柱44が分裂して、微粒化された塗料粒子(微粒化部)45が形成される。液膜の場合と同様に、遷移区域P2に被塗布物54を置いて塗着させる方法が、微粒化した塗料の飛散を極力防止して塗着効率を大幅に向上させるとともに、作業環境や塗面品質等の向上に寄与できる点で、好ましい。
本実施形態では、被塗布物54は、ノズル孔34、35から液柱状に吐出された塗料41が液柱状態のまま到達する位置P4に置いて、塗着させる方法を採っている。位置P4は、上記遷移区域P2内であるので、塗料41が被塗布物54に到達するまでの間に、微粒化した塗料粒子が外部に飛散することを、略完全に防止することができる。その結果、被塗布物54への塗着効率を、略100%に向上させることができる。また、塗料粒子が外部に飛散しない分、作業環境や塗装面品質等の向上に寄与できる。
特に、液柱塗装法では、塗料を微粒化しないため、微粒化した塗料粒子を積層して塗装した仕上がり塗面よりも、仕上がり塗面に極微細な凹凸が少なく、艶感を大幅に向上させることができる。
<作用効果>
以上、詳細に説明したように、第1実施形態に係る液膜塗装方法又は第2実施形態に係る液柱塗装方法によれば、ノズルヘッド1、3から吐出された塗料2、4が液膜状態又は液柱状態から微粒化状態に遷移する遷移区域t2、P2内に、被塗布物5、54を置いて塗着させるので、ノズルヘッド1、3から液膜状又は液柱状に吐出された塗料2、4は、液膜状態又は液柱状態を略維持したまま被塗布物5、54に到達することができる。そのため、塗料2、4が被塗布物5、54に到達するまでの間に、微粒化した塗料粒子(微粒化部)23、45が発生して、その塗料粒子(微粒化部)が外部に飛散する可能性を大幅に低減することができる。その結果、被塗布物5、54への塗着効率を大幅に向上させることができる。また、塗料粒子(微粒化部)23、45が外部に飛散しない分、作業環境や塗装面品質等の向上に寄与できる。
また、第1実施形態に係る液膜塗装方法又は第2実施形態に係る液柱塗装方法によれば、ノズルヘッド1、3から吐出された塗料2、4は、液膜状態又は液柱状態から微粒化状態に遷移する遷移区域t2、P2の位置まで移送される間に、大気中の粘性抵抗を受けて移送速度が大幅に低下する。そのため、塗料2、4が被塗布物5、54に塗着されたときの衝撃力は、大幅に低減され、跳ね返りを防止することができる。跳ね返りを防止することによっても、被塗布物5、54への塗着効率を向上させることができる。
また、第1実施形態に係る液膜塗装方法によれば、ノズルヘッド1には、中央部131が広く両端部132が狭い略三日月状のノズル開口部13を備えるので、ノズル開口部13における中央部131より両端部132の吐出抵抗が増加する。そのため、ノズル開口部13の中央部131から吐出される塗料に比較して、両端部132から吐出される塗料の吐出量及び吐出速度が減少する。したがって、ノズル開口部13から吐出された塗料2は、正面視で吐出部20を扇の要とした略扇状液膜部21を形成することができる。
また、被塗布物5は、ノズル開口部13から吐出された略扇状液膜部21の円弧中央部211が液膜状態のまま到達する位置t5に置くので、略扇状液膜部21の円弧両端部212を除き、微粒化された塗料粒子(微粒化部)23が外部に飛散する可能性を大幅に低減することができる。なお、略扇状液膜部21の円弧両端部212では、塗料の微粒化が始まっているため、塗面衝突時の運動量が減少し、跳ね返りによる塗面品質不良B(パターン不良)を防止することができる。
また、略扇状液膜部21の円弧両端部212では、円弧中央部211に比較して被塗布物5へ塗着した塗料の膜厚を薄くできる。そのため、略扇状液膜部21の円弧両端部212をラップさせながら、被塗布物5に連続して塗装する場合に、塗着した塗料の膜厚を全体として略均一に形成することができる。
また、第2実施形態に係る液柱塗装方法によれば、ノズルヘッド3には、塗料が液柱状に吐出されるノズル孔34、35を複数個備えるので、各ノズル孔34、35から吐出される液柱状の塗料41は、液膜状の塗料に比較して表面張力による変形が少なく、大気中の粘性抵抗を略均一に受けて、各液柱の直進性、連続性を維持させることができる。そのため、液柱状に吐出される塗料41が、途中で微粒化される可能性を大幅に低減することができる。
また、被塗布物54は、ノズル孔34、35から液柱状に吐出された塗料が液柱状態のまま到達する位置P4に置くので、塗料が被塗布物54に到達するまでの間に、微粒化した塗料粒子45が外部に飛散することを、略完全に防止することができる。その結果、被塗布物54への塗着効率を、略100%に向上させることができる。また、塗料粒子が外部に飛散しない分、作業環境や塗装面品質等の向上に寄与できる。
特に、塗料を微粒化しないため、微粒化した塗料粒子を積層して塗装した仕上がり塗面よりも、仕上がり塗面に極微細な凹凸が少なく、艶感を大幅に向上させることができる。
また、第2実施形態に係る液柱塗装方法によれば、ノズルヘッド3の下端部33には、ノズル孔34、35を所定のピッチで一直線状に配列し、ノズルヘッド3をノズル孔34、35の配列方向と直交する方向に進行させて塗料41を塗着させるので、液柱化された1本1本の塗料41を被塗布物54上に等間隔で塗着させることができる。等間隔で塗着された塗料42は、塗着後に互いの間隔を埋める方向に拡張する。液柱化された1本1本の塗料41は、跳ね返ることなく均一に全量塗着されるので、塗料42が拡張した時、全体として均一な厚さの塗膜43を形成することができる。
また、第2実施形態に係る液柱塗装方法によれば、ノズル孔34、35は、配列方向の前端部及び後端部に形成した孔径が、配列方向の中央部に形成した孔径より小さいので、ノズル孔の配列方向の前端部及び後端部に対応して被塗布物54へ塗着した塗料の膜厚を、中央部に対応して被塗布物54へ塗着した塗料の膜厚と比較して、薄く形成することができる。そのため、ノズル孔34、35の配列方向の前端部及び後端部をラップさせながら、被塗布物54に連続して塗装する場合に、塗着した塗料の膜厚を全体として略均一に形成することができる。
本発明は、塗料をノズルヘッドから液膜状又は液柱状に吐出して、例えば車両用ルーフパネルなどの被塗布物に塗着させる液膜又は液柱塗装方法として利用できる。
1 ノズルヘッド
2 塗料
3 ノズルヘッド
4 塗料
5 被塗布物
6 塗料供給装置
10 塗装装置
11 ノズルチップ
12 ノズルガイド
13 ノズル開口部
20 吐出部
21 略扇状液膜部
22 液柱部
23 塗料粒子(微粒化部)
30 塗装装置
34 ノズル孔
35 ノズル孔
41 塗料
42 塗料
43 塗膜
54 被塗布物
131 中央部
132 両端部
t2 遷移区域
P2 遷移区域

Claims (2)

  1. 塗料をノズルヘッドから液膜状に吐出して被塗布物に塗着させる液膜塗装方法であって、
    前記ノズルヘッドから吐出された塗料が液膜状態から微粒化状態に遷移する遷移区域内に、前記被塗布物を置いて塗着させること
    前記ノズルヘッドには、中央部が広く両端部が狭い略三日月状のノズル開口部を備え、
    前記被塗布物は、前記ノズル開口部から吐出された塗料の吐出部を扇の要とする略扇状液膜部の円弧中央部が液膜状態のまま到達するとともに、前記略扇状液膜部の円弧両端部では塗料の微粒化が始まっている位置に置くこと、を特徴とする液膜塗装方法。
  2. 塗料をノズルヘッドから液柱状に吐出して被塗布物に塗着させる液柱塗装方法であって、
    前記ノズルヘッドから吐出された塗料が液柱状態から微粒化状態に遷移する遷移区域内に、前記被塗布物を置いて塗着させること
    前記ノズルヘッドには、前記塗料が液柱状に吐出されるノズル孔を複数個備え、
    前記被塗布物は、前記ノズル孔から液柱状に吐出された塗料が液柱状態のまま到達する位置に置くこと、
    前記ノズルヘッドの下端には、前記ノズル孔を所定のピッチで配列し、前記ノズルヘッドを前記ノズル孔の配列方向と直交する方向に進行させて前記塗料を塗着させること、
    前記ノズル孔は、配列方向の前端部及び後端部に形成した孔径が、配列方向の中央部に形成した孔径より小さいこと、
    前記遷移区域においては、液柱表面の途中にくびれが生じた液柱が形成されること、を特徴とする液柱塗装方法。
JP2013252043A 2013-12-05 2013-12-05 液膜又は液柱塗装方法 Active JP6131845B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013252043A JP6131845B2 (ja) 2013-12-05 2013-12-05 液膜又は液柱塗装方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013252043A JP6131845B2 (ja) 2013-12-05 2013-12-05 液膜又は液柱塗装方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015107474A JP2015107474A (ja) 2015-06-11
JP6131845B2 true JP6131845B2 (ja) 2017-05-24

Family

ID=53438280

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013252043A Active JP6131845B2 (ja) 2013-12-05 2013-12-05 液膜又は液柱塗装方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6131845B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6496330B2 (ja) * 2017-01-18 2019-04-03 本田技研工業株式会社 吐出装置

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4315017Y1 (ja) * 1965-08-06 1968-06-24
JPS49102763A (ja) * 1973-01-12 1974-09-27
JPH0659451B2 (ja) * 1985-11-29 1994-08-10 ノードソン株式会社 エアレススプレイノズルによるフイルムコーティング方法
JPS62154794A (ja) * 1985-12-27 1987-07-09 ノードソン株式会社 実装回路板への防湿絶縁剤の被覆方法
US5017409A (en) * 1988-06-13 1991-05-21 Union Carbide Chemicals And Plastics Technology Corporation Method of conformal coating

Also Published As

Publication number Publication date
JP2015107474A (ja) 2015-06-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US11872588B2 (en) Application method and application system
JP2769962B2 (ja) 塗装に適する空気添加型噴霧装置
US11141747B2 (en) Nozzle arrangement for a spray gun
KR20180069742A (ko) 코팅될 표면에 코팅 제품을 적용하기 위한 적용 헤드
JP2992760B2 (ja) ノズル孔より流出する液体又は溶融体をその周辺よりの気体噴出流により偏向分配する方法
JP5552537B2 (ja) 回転霧化塗装装置
JP6605332B2 (ja) コーティング剤を偏向するための偏向装置を有するコーティング装置
JP6267538B2 (ja) スプレーガン
TWM540697U (zh) 用於噴槍的空氣帽和噴嘴組件以及噴槍
JP2016203162A (ja) 塗装装置及び塗装方法
JP6131845B2 (ja) 液膜又は液柱塗装方法
JP2006263594A (ja) エアスプレーガンの霧化空気キャップ
JP2009220071A (ja) 塗装用ノズル
US10870124B2 (en) Method and system for covering inner walls of a cavity with a protective layer made of anti-corrosion wax or anti-corrosion agent
JP5523928B2 (ja) アーク溶射装置
KR102223699B1 (ko) 블라스트 처리 장치 및 블라스트 처리 방법
JP6294303B2 (ja) コーティング材を噴霧するための回転式噴射装置および方法
JP4194911B2 (ja) 塗布方法及び塗布装置
JP6264240B2 (ja) スプレー塗布装置
JP6783366B1 (ja) 塗装機、塗装システム、及び塗装機制御方法
WO2019065192A1 (ja) 塗料エアスプレー装置
CN108273672A (zh) 涂料喷射装置用喷嘴
JP6095611B2 (ja) 塗装具
JP2015196140A (ja) 塗装方法
JPH0330853A (ja) 噴霧装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160620

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170113

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170117

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170306

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170321

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170403

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6131845

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250