JP6130959B1 - コネクタ連結式ゲート並列接続基板 - Google Patents
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Abstract
Description
そのため、駆動回路の位置と各素子との距離はバランスを取る必要があり、駆動回路を配置する位置の制約が大きく、機器の小型化に支障となる事があった。
また、駆動回路とゲート及びエミッタとを接続する配線用ハーネスは長くなり、配線用ハーネスの外部との絶縁処理も必要であるため、コストが高くなっていた。
また、特許文献2(特開2000−60148号公報)には、複数のスイッチング素子(11)〜(13)を並列に用いて構成したスイッチングモジュールにおいて、(A)スイッチング素子(11)〜(13)をIGBTなどの半導体素子とした場合に、端子(14)と(17)、端子(15)と(18)及び端子(16)と(19)が、それぞれスイッチング素子(11)、(12)及び(13)の一組のコレクタ端子とエミッタ端子となる点(特に図1及び段落0011を参照)、(B)第1の配線導体35及び第2の配線導体36が、それぞれ端子(14)〜(16)及び接続端子(17)〜(19)を共通に接続するとともに、第2の配線導体(36)と第3の配線導体(37)を折り返し部(5)で接続することにより、端子部(41)−端子(14)−端子(17)−折り返し部(5)−端子部(43)の経路、端子部(41)−端子(15)−端子(18)−折り返し部(5)−端子部(43)の経路及び端子部(41)−端子(16)−端子(19)−折り返し部(5)−端子部(43)の経路がいずれも同じ長さになるようにする点が記載されている(特に図1、図2及び段落0012〜0014を参照)。
また、特許文献2のスイッチングモジュールは、第1の配線導体(35)が第1、第5の平板導体部(351)、(352)で構成され、第2の配線導体(36)及び第3の配線導体(37)が第2、第3の平板導体部(371)、(372)で構成されているため、スイッチング素子の数が増加した場合には対応できないという問題があった。
また、本発明は、並列接続される半導体素子同士の接続を容易に行えるようにすることを第二の課題としてなされたものである。
往路配線接続用一端側電極及び往路配線接続用他端側電極と、
復路配線接続用一端側電極及び復路配線接続用他端側電極と、
出力配線接続用一端側電極及び出力配線接続用他端側電極と、
素子接続用電極と、
出力配線接続用電極と、
前記往路配線接続用一端側電極と前記往路配線接続用他端側電極とを接続する往路接続配線と、
前記復路配線接続用一端側電極と前記復路配線接続用他端側電極とを接続する復路接続配線と、
前記出力配線接続用一端側電極と前記出力配線接続用他端側電極とを接続する出力配線と、
前記復路接続配線と前記素子接続用電極とを接続する素子接続回路部と、
前記出力配線と前記出力配線接続用電極とを接続する出力回路部を備えていることを特徴とする。
前記素子接続用電極及び前記出力配線接続用電極は、ゲート接続用電極及びエミッタ接続用電極であるか、エミッタ接続用電極及びゲート接続用電極であり、
前記素子接続回路部及び前記出力回路部は、前記復路接続配線と前記素子接続用電極としてのゲート接続用電極とを接続する素子接続配線及び前記出力配線と前記出力配線接続用電極としてのエミッタ接続用電極とを接続する出力用接続配線であるか、前記復路接続配線と前記素子接続用電極としてのエミッタ接続用電極とを接続するエミッタ用配線及び前記出力配線と前記出力配線接続用電極としてのゲート接続用電極とを接続するゲート用配線であることを特徴とする。
前記素子接続用電極及び前記出力配線接続用電極は、ゲート接続用電極及びエミッタ接続用電極であるか、エミッタ接続用電極及びゲート接続用電極であり、
前記素子接続回路部及び前記出力回路部は、前記復路接続配線と前記素子接続用電極としてのゲート接続用電極とをゲート抵抗を介して接続するゲート抵抗回路及び前記出力配線と前記出力配線接続用電極としてのエミッタ接続用電極とを接続する出力用接続配線であるか、前記復路接続配線と前記素子接続用電極としてのエミッタ接続用電極とを接続するエミッタ用配線及び前記出力配線と前記出力配線接続用電極としてのゲート接続用電極とをゲート抵抗を介して接続する出力用ゲート抵抗回路であることを特徴とする。
前記素子接続用電極及び前記出力配線接続用電極は、ゲート接続用電極及びエミッタ接続用電極であるか、エミッタ接続用電極及びゲート接続用電極であり、
前記素子接続回路部及び前記出力回路部は、前記復路接続配線と前記素子接続用電極としてのゲート接続用電極とをコモンモードチョークコイルの一次側コイルを介して接続する一次側コイル接続回路及び前記出力配線と前記出力配線接続用電極としてのエミッタ接続用電極とを前記コモンモードチョークコイルの二次側コイルを介して接続する二次側コイル接続回路であるか、前記復路接続配線と前記素子接続用電極としてのエミッタ接続用電極とを前記コモンモードチョークコイルの一次側コイルを介して接続する一次側コイル接続回路及び前記出力配線と前記出力配線接続用電極としてのゲート接続用電極とを前記コモンモードチョークコイルの二次側コイルを介して接続する二次側コイル接続回路であることを特徴とする。
前記素子接続用電極は、コレクタ接続用一端側電極及びコレクタ接続用他端側電極であり、
前記出力配線接続用電極は、エミッタ接続用一端側電極及びエミッタ接続用他端側電極であり、
基板搭載半導体素子、前記コレクタ接続用一端側電極と前記コレクタ接続用他端側電極を接続するコレクタ端子接続配線、及び前記エミッタ接続用一端側電極と前記エミッタ接続用他端側電極を接続するエミッタ端子接続配線をさらに備え、
前記素子接続回路部は、前記復路接続配線と前記コレクタ端子接続配線とを前記基板搭載半導体素子のゲート及びコレクタを介して接続するゲートコレクタ接続回路であり、
前記出力回路部は、前記出力配線と前記エミッタ端子接続配線とを接続するエミッタ出力用配線及び前記基板搭載半導体素子のエミッタと前記エミッタ端子接続配線とを接続するエミッタ接続配線であることを特徴とする。
前記素子接続用電極は、エミッタ接続用一端側電極及びエミッタ接続用他端側電極であり、
前記出力配線接続用電極は、コレクタ接続用一端側電極及びコレクタ接続用他端側電極であり、
基板搭載半導体素子、前記コレクタ接続用一端側電極と前記コレクタ接続用他端側電極を接続するコレクタ端子接続配線、及び前記エミッタ接続用一端側電極と前記エミッタ接続用他端側電極を接続するエミッタ端子接続配線をさらに備え、
前記素子接続回路部は、前記復路接続配線と前記エミッタ端子接続配線とを接続するエミッタ接続用配線及び前記基板搭載半導体素子のエミッタと前記エミッタ端子接続配線とを接続するエミッタ接続配線であり、
前記出力回路部は、前記出力配線と前記コレクタ端子接続配線とを前記基板搭載半導体素子のゲート及びコレクタを介して接続するゲートコレクタ出力接続回路であることを特徴とする。
往路配線接続用一端側電極及び往路配線接続用他端側電極は往路接続配線で接続され、復路配線接続用一端側電極及び復路配線接続用他端側電極は復路接続配線で接続され、出力配線接続用一端側電極及び出力配線接続用他端側電極は出力配線で接続されているとともに、復路接続配線と素子接続用電極とを接続する素子接続回路部と、出力配線と出力配線接続用電極とを接続する出力回路部を備えている。
そのため、図2又は図6に示すように、駆動回路の正側出力端子と駆動回路に隣接する接続基板の往路配線接続用一端側電極及び同駆動回路の負側出力端子と同接続基板の出力配線接続用一端側電極を、それぞれ同長の接続線でつなぎ、隣接する接続基板の往路配線接続用他端側電極と往路配線接続用一端側電極、復路配線接続用他端側電極と復路配線接続用一端側電極及び出力配線接続用他端側電極と出力配線接続用一端側電極を、それぞれ同長の接続線でつなぎ、駆動回路から最も離れた接続基板の往路配線接続用他端側電極と復路配線接続用他端側電極とを短絡線でつなぐととともに、各半導体素子を接続することによって、容易に複数の半導体素子を並列接続することができる。
また、全ての半導体素子について、駆動回路の正側出力端子から接続基板Cの短絡線及び半導体素子を経由して同駆動回路の負側出力端子に至るまでの配線長を同じ長さとすることができる。
また、複数の半導体素子を並列接続する際に用いる接続基板は、全て同じ構造のもので良いため、必要とする半導体素子が増減しても容易に対応でき、かつ、コストも抑えることができる。
そのため、半導体素子の発振現象を抑制することができる。
なお、便宜上本明細書では、図面左側を一端側、図面右側を他端側と呼ぶこととするが、必ずしも基板の左側と右側を意味しているわけではなく、それぞれの設置位置は基板上のどこであっても良い。
また、一端側コネクタ2は、往路配線接続用一端側電極11、復路配線接続用一端側電極12及び出力配線接続用一端側電極13を有しており、他端側コネクタ3は、往路配線接続用他端側電極14、復路配線接続用他端側電極15及び出力配線接続用他端側電極16を有している。
そして、往路配線接続用一端側電極11と往路配線接続用他端側電極14は往路接続配線17で接続され、復路配線接続用一端側電極12と復路配線接続用他端側電極15は復路接続配線18で接続され、出力配線接続用一端側電極13と出力配線接続用他端側電極16は出力配線19で接続され、復路接続配線18とゲート接続用電極4は素子接続配線61で接続され、出力配線19とエミッタ接続用電極5は出力用接続配線71で接続されている。
また、半導体パッケージ8には、半導体素子81が搭載されるとともに、ゲート電極82、補助エミッタ電極83、主エミッタ電極84及びコレクタ電極85が設けてある。
なお、補助エミッタ電極83は駆動電流、主エミッタ電極84は主電流を流すためのものであるが、小電流用半導体パッケージ(定格電流が概ね75A以下)の場合、エミッタ電極を2つに分けていないものもある。
なお、ゲート駆動回路基板25は、ゲート駆動回路21、正側出力端子22、負側出力端子23及びゲート抵抗24を備えている。
(1)ゲート駆動回路基板25の正側出力端子22と接続基板Aの往路配線接続用一端側電極11及び負側出力端子23と出力配線接続用一端側電極13は同じ長さの第1接続線26で接続されている。
(2)隣接する接続基板(接続基板AとB及び接続基板BとC)の往路配線接続用他端側電極14と往路配線接続用一端側電極11、復路配線接続用他端側電極15と復路配線接続用一端側電極12及び出力配線接続用他端側電極16と出力配線接続用一端側電極13は、それぞれ同じ長さの第2接続線27で接続されている。
(3)接続基板Cの往路配線接続用他端側電極14と復路配線接続用他端側電極15は短絡線28でつながれ短絡されている。
(4)半導体素子A〜Cを搭載している半導体パッケージ8のゲート電極82は、それぞれ接続基板A〜Cのゲート接続用電極4と同じ長さの導線、直接ネジ締め、半田付け又は圧入等により接続されている。
(5)半導体素子A〜Cを搭載している半導体パッケージ8の補助エミッタ電極83は、それぞれ接続基板A〜Cのエミッタ接続用電極5と同じ長さの導線、直接ネジ締め、半田付け又は圧入等により接続されている。
(6)半導体素子A〜Cを搭載している半導体パッケージ8の主エミッタ電極84は、導線により接続されている。
(7)半導体素子A〜Cを搭載している半導体パッケージ8のコレクタ電極85は、導線により接続されている。
(A)正側出力端子22−第1接続線26−接続基板A〜Cの往路接続配線17及び2つの第2接続線27−短絡線28−[接続基板Cの復路接続配線18−第2接続線27−接続基板Bの復路接続配線18−第2接続線27−接続基板Aの復路接続配線18及び素子接続配線61−半導体素子A−接続基板Aの出力用接続配線71及び出力配線19]−第1接続線26−負側出力端子23
(B)正側出力端子22−第1接続線26−接続基板A〜Cの往路接続配線17及び2つの第2接続線27−短絡線28−[接続基板Cの復路接続配線18−第2接続線27−接続基板Bの復路接続配線18及び素子接続配線61−半導体素子B−接続基板Bの出力用接続配線71及び出力配線19−第2接続線27−接続基板Aの出力配線19]−第1接続線26−負側出力端子23
(C)正側出力端子22−第1接続線26−接続基板A〜Cの往路接続配線17及び2つの第2接続線27−短絡線28−[接続基板Cの復路接続配線18及び素子接続配線61−半導体素子C−接続基板Cの出力用接続配線71及び出力配線19−第2接続線27−接続基板Bの出力配線19−第2接続線27−接続基板Aの出力配線19]−第1接続線26−負側出力端子23
そして、経路(A)〜(C)において異なっているのは大括弧で囲まれた部分であるが、2つの第2接続線27は共通しており、接続基板A〜Cの復路接続配線18及び素子接続配線61並びに出力用接続配線71及び出力配線19の長さはいずれの接続基板でも同じであり、半導体素子A〜Cは接続基板A〜Cに同様に接続されているので、実質的に異なるのは、経路(A)については接続基板Cの復路接続配線18と接続基板Bの復路接続配線18、経路(B)については接続基板Cの復路接続配線18と接続基板Aの出力配線19、経路(C)については接続基板Bの出力配線19と接続基板Aの出力配線19となる。
しかし、各接続基板の復路接続配線18と出力配線19の長さは同じとしてあるので、経路(A)の全長、経路(B)の全長及び経路(C)の全長は同じとなる。
また、隣接する接続基板を接続する3本の第2接続線27の長さが同じ、ゲート電極82とゲート接続用電極4を接続する導線の長さが同じ、補助エミッタ電極83とエミッタ接続用電極5を接続する導線の長さが同じであれば、接続基板及び半導体素子の数は3つに限らず2つでも4つ以上でも上記と同様の関係が成り立つ。
なお、2本の第1接続線26の長さは同じである必要はない。
実施例1の接続基板と異なっているのは、復路接続配線18とゲート接続用電極4とをゲート抵抗20を介して接続し、素子接続配線61をゲート抵抗回路62としている点だけである。
そして、実施例2の接続基板によれば、図2のようにゲート駆動回路基板25にゲート抵抗24を備える必要がなく、また、ゲート抵抗を備えていない駆動回路を用いる場合に、ゲート接続用電極4とゲート電極82との間にゲート抵抗を接続する必要がない。
実施例1の接続基板と異なっているのは、復路接続配線18とゲート接続用電極4とをコモンモードチョークコイルの一次側コイルを介して接続して素子接続配線61を一次側コイル接続回路63とし、出力配線とエミッタ接続用電極とをコモンモードチョークコイルの二次側コイルを介して接続して出力用接続配線71を二次側コイル接続回路73としている点である。
そして、実施例3の接続基板によれば、接続基板と半導体パッケージ8との接続態様を変更することなく、電力変換装置の駆動により発生するノイズ電流が駆動配線内を流れることによって半導体素子が誤動作することを抑制することができる。
実施例4の接続基板は、基板本体1に半導体素子86を搭載し、ゲート接続用電極4に代えてコレクタ接続用一端側電極41、コレクタ接続用他端側電極42及びコレクタ接続用一端側電極41とコレクタ接続用他端側電極42を接続するコレクタ端子接続配線43が設けられ、また、エミッタ接続用電極5に代えてエミッタ接続用一端側電極51、エミッタ接続用他端側電極52及びエミッタ接続用一端側電極51とエミッタ接続用他端側電極52を接続するエミッタ端子接続配線53が設けられている。
また、復路接続配線18とコレクタ端子接続配線43は、半導体素子86のゲート及びコレクタを介して接続されるゲートコレクタ接続回路64で接続され、出力配線19とエミッタ端子接続配線53は、エミッタ出力用配線74で接続され、半導体素子86のエミッタとエミッタ端子接続配線53は、エミッタ接続配線75で接続されている。
なお、ゲート駆動回路基板25は、図2と同様、ゲート駆動回路21、正側出力端子22、負側出力端子23及びゲート抵抗24を備えている。
(1)ゲート駆動回路基板25の正側出力端子22と素子基板Aの往路配線接続用一端側電極11及び負側出力端子23と出力配線接続用一端側電極13は同じ長さの第1接続線26で接続されている。
(2)隣接する素子基板(素子基板AとB及び素子基板BとC)の往路配線接続用他端側電極14と往路配線接続用一端側電極11、復路配線接続用他端側電極15と復路配線接続用一端側電極12及び出力配線接続用他端側電極16と出力配線接続用一端側電極13は、それぞれ同じ長さの第2接続線27で接続されている。
(3)素子基板Cの往路配線接続用他端側電極14と復路配線接続用他端側電極15は短絡線28でつながれ短絡されている。
(4)隣接する素子基板(素子基板AとB及び素子基板BとC)のコレクタ接続用他端側電極42とコレクタ接続用一端側電極41は導線により接続されている。
(5)隣接する素子基板(素子基板AとB及び素子基板BとC)のエミッタ接続用他端側電極52とエミッタ接続用一端側電極51は導線により接続されている。
また、素子基板及び半導体素子の数が3つに限らず2つでも4つ以上でも良いことについても図2の場合と同様である。
そして、実施例4の素子基板によれば、駆動回路と素子基板Aを接続し、素子基板Cの往路配線接続用他端側電極14と復路配線接続用他端側電極15を短絡し、隣接する素子基板(素子基板AとB及び素子基板BとC)の相対する5対の電極を第2接続線27及び導線で接続するだけで、複数個の半導体素子を容易に並列接続することができる。
(1)図7は実施例1の接続基板の変形例を示す図である。
実施例1との違いは、ゲート接続用電極4とエミッタ接続用電極5の位置が逆になっている点である。
そして、半導体パッケージ8の補助エミッタ電極83は、エミッタ接続用電極5及びエミッタ用配線66を介して復路接続配線18に接続され、半導体パッケージ8のゲート電極82は、ゲート接続用電極4及びゲート用配線72を介して出力配線19に接続される。
なお、駆動回路と複数の接続基板との接続は、図2とほぼ同様に行われるが、ゲート駆動回路基板25の正側がエミッタ出力、負側がゲート出力となり、ゲート抵抗24は負側に挿入される。
実施例2との違いは、ゲート接続用電極4とエミッタ接続用電極5の位置が逆になっており、復路接続配線18とエミッタ接続用電極5がエミッタ用配線66で接続されるとともに、出力配線19とゲート接続用電極4がゲート抵抗20を有する出力用ゲート抵抗回路76で接続されている点である。
そして、半導体パッケージ8の補助エミッタ電極83は、エミッタ接続用電極5及びエミッタ用配線66を介して復路接続配線18に接続され、半導体パッケージ8のゲート電極82は、ゲート接続用電極4及び出力用ゲート抵抗回路76を介して出力配線19に接続される。
なお、駆動回路と複数の接続基板との接続は、図2とほぼ同様に行われるが、ゲート駆動回路基板25の正側がエミッタ出力、負側がゲート出力となり、ゲート抵抗24は不要である。
実施例3との違いは、ゲート接続用電極4とエミッタ接続用電極5の位置が逆になっており、復路接続配線18とエミッタ接続用電極5がコモンモードチョークコイルの一次側コイルを含む一次側コイル接続回路63で接続されるとともに、出力配線19とゲート接続用電極4がコモンモードチョークコイルの二次側コイルを含む二次側コイル接続回路73で接続されている点である。
そして、半導体パッケージ8の補助エミッタ電極83は、エミッタ接続用電極5及び一次側コイル接続回路63を介して復路接続配線18に接続され、半導体パッケージ8のゲート電極82は、ゲート接続用電極4及び二次側コイル接続回路73を介して出力配線19に接続される。
なお、駆動回路と複数の接続基板との接続は、図2とほぼ同様に行われるが、ゲート駆動回路基板25の正側がエミッタ出力、負側がゲート出力となり、ゲート抵抗24は負側に挿入される。
実施例4との違いは、復路接続配線18とエミッタ端子接続配線53が接続されている点、エミッタ出力用配線74がない点及びゲートコレクタ接続回路64に代えて出力配線19とコレクタ端子接続配線43とを半導体素子86のゲート及びコレクタを介して接続するゲートコレクタ出力接続回路77を有している点と、復路接続配線18とエミッタ端子接続配線53とを接続するエミッタ接続用配線67を有している点である。
なお、駆動回路と複数の接続基板との接続は、図6とほぼ同様に行われるが、ゲート駆動回路基板25の正側がエミッタ出力、負側がゲート出力となり、ゲート抵抗24は負側に挿入される。
このような接続基板を用いると、ブリッジ構成した半導体素子を容易に並列接続することができる。
なお、図11では実施例1の接続基板の構成2つを統合したものを示したが、実施例2〜4又は実施例1〜4の変形例に係る接続基板の構成2つを統合しても良いし、3つ以上を統合して直列方向のブリッジ構成数を増やしても良い。
また、ゲート駆動回路基板は、2つ以上を統合したものとしても良いし、単体のものを別々に接続しても良い。
(8)実施例1〜4及びそれらの変形例においては、復路接続配線18と出力配線19の長さを同じとしたが、これらは同じ長さでなくても良い。
そして、復路接続配線18と出力配線19の長さが同じでない場合には、復路配線接続用他端側電極15と復路配線接続用一端側電極12及び出力配線接続用他端側電極16と出力配線接続用一端側電極13を同じ長さの第2接続線27で接続するのに代えて、復路接続配線18と出力配線19との長さの差が相殺されるように、復路配線接続用他端側電極15と復路配線接続用一端側電極12を接続する配線及び出力配線接続用他端側電極16と出力配線接続用一端側電極13を接続する配線の長さを調整して接続すれば良い。
なお、各実施例においては、往路配線接続用他端側電極14と往路配線接続用一端側電極11も同じ長さの第2接続線27で接続しているが、往路接続配線17及び往路配線接続用他端側電極14と往路配線接続用一端側電極11を接続する配線の長さは、正側出力端子22から半導体素子A〜Cを経由して負側出力端子23に至る経路の全てで共通しているので、どのような長さであっても構わない。
また、実施例1〜3の変形例においては復路接続配線18とエミッタ接続用電極5を接続するための構成を、エミッタ用配線66(実施例1、2の変形例)及び一次側コイル接続回路63(実施例3の変形例)とし、実施例4の変形例においては復路接続配線18とエミッタ接続用一端側電極51及びエミッタ接続用他端側電極52を接続するための構成をエミッタ接続用配線67及びエミッタ接続配線75とした。
しかし、実施例1〜4及びそれらの変形例に限らず、上記変形例(6)でも述べたように、本発明の接続基板は様々な態様を取り得るので、実施例1〜3におけるゲート接続用電極4、実施例4におけるコレクタ接続用一端側電極41及びコレクタ接続用他端側電極42、実施例1〜3の変形例におけるエミッタ接続用電極5並びに実施例4の変形例におけるエミッタ接続用一端側電極51及びエミッタ接続用他端側電極52を、素子接続用電極と総称し、素子接続配線61、ゲート抵抗回路62、一次側コイル接続回路63、ゲートコレクタ接続回路64、エミッタ用配線66並びにエミッタ接続用配線67及びエミッタ接続配線75を、素子接続回路部と総称する。
そうすると、素子接続回路部は、復路接続配線18と素子接続用電極とを接続するものということができる。
また、実施例1〜3の変形例においては出力配線19とゲート接続用電極4を接続するための構成を、ゲート用配線72(実施例1の変形例)、出力用ゲート抵抗回路76(実施例2の変形例)及び二次側コイル接続回路73(実施例3の変形例)とし、実施例4の変形例においては出力配線19とコレクタ接続用一端側電極41及びコレクタ接続用他端側電極42を接続するための構成をゲートコレクタ出力接続回路77とした。
しかし、上述のとおり、本発明の接続基板は様々な態様を取り得るので、実施例1〜3におけるエミッタ接続用電極5、実施例4におけるエミッタ接続用一端側電極51及びエミッタ接続用他端側電極52、実施例1〜3の変形例におけるゲート接続用電極4並びに実施例4の変形例におけるコレクタ接続用一端側電極41及びコレクタ接続用他端側電極42を、出力配線接続用電極と総称し、出力用接続配線71、ゲート用配線72、二次側コイル接続回路73、エミッタ出力用配線74及びエミッタ接続配線75、出力用ゲート抵抗回路76並びにゲートコレクタ出力接続回路77を、出力回路部と総称する。
そうすると、出力回路部は、出力配線19と出力配線接続用電極とを接続するものということができる。
4 ゲート接続用電極 5 エミッタ接続用電極
8 半導体パッケージ 11 往路配線接続用一端側電極
12 復路配線接続用一端側電極 13 出力配線接続用一端側電極
14 往路配線接続用他端側電極 15 復路配線接続用他端側電極
16 出力配線接続用他端側電極 17 往路接続配線
18 復路接続配線 19 出力配線 20 ゲート抵抗
21 ゲート駆動回路 22 正側出力端子 23 負側出力端子
24 ゲート抵抗 25 ゲート駆動回路基板
26 第1接続線 27 第2接続線 28 短絡線
41 コレクタ接続用一端側電極 42 コレクタ接続用他端側電極
43 コレクタ端子接続配線 51 エミッタ接続用一端側電極
52 エミッタ接続用他端側電極 53 エミッタ端子接続配線
61 素子接続配線 62 ゲート抵抗回路 63 一次側コイル接続回路
64 ゲートコレクタ接続回路 66 エミッタ用配線
71 出力用接続配線 72 ゲート用配線 73 二次側コイル接続回路
74 エミッタ出力用配線 75 エミッタ接続配線
76 出力用ゲート抵抗回路 77 ゲートコレクタ出力接続回路
81 半導体素子 82 ゲート電極 83 補助エミッタ電極
84 主エミッタ電極 85 コレクタ電極 86 半導体素子
Claims (6)
- 複数の半導体素子を一つの駆動回路で並列駆動するためのコネクタ連結式ゲート並列接続基板であって、
往路配線接続用一端側電極及び往路配線接続用他端側電極と、
復路配線接続用一端側電極及び復路配線接続用他端側電極と、
出力配線接続用一端側電極及び出力配線接続用他端側電極と、
素子接続用電極と、
出力配線接続用電極と、
前記往路配線接続用一端側電極と前記往路配線接続用他端側電極とを接続する往路接続配線と、
前記復路配線接続用一端側電極と前記復路配線接続用他端側電極とを接続する復路接続配線と、
前記出力配線接続用一端側電極と前記出力配線接続用他端側電極とを接続する出力配線と、
前記復路接続配線と前記素子接続用電極とを接続する素子接続回路部と、
前記出力配線と前記出力配線接続用電極とを接続する出力回路部を備えている
ことを特徴とするコネクタ連結式ゲート並列接続基板。 - 前記素子接続用電極及び前記出力配線接続用電極は、ゲート接続用電極及びエミッタ接続用電極であるか、エミッタ接続用電極及びゲート接続用電極であり、
前記素子接続回路部及び前記出力回路部は、前記復路接続配線と前記素子接続用電極としてのゲート接続用電極とを接続する素子接続配線及び前記出力配線と前記出力配線接続用電極としてのエミッタ接続用電極とを接続する出力用接続配線であるか、前記復路接続配線と前記素子接続用電極としてのエミッタ接続用電極とを接続するエミッタ用配線及び前記出力配線と前記出力配線接続用電極としてのゲート接続用電極とを接続するゲート用配線である
ことを特徴とする請求項1に記載のコネクタ連結式ゲート並列接続基板。 - 前記素子接続用電極及び前記出力配線接続用電極は、ゲート接続用電極及びエミッタ接続用電極であるか、エミッタ接続用電極及びゲート接続用電極であり、
前記素子接続回路部及び前記出力回路部は、前記復路接続配線と前記素子接続用電極としてのゲート接続用電極とをゲート抵抗を介して接続するゲート抵抗回路及び前記出力配線と前記出力配線接続用電極としてのエミッタ接続用電極とを接続する出力用接続配線であるか、前記復路接続配線と前記素子接続用電極としてのエミッタ接続用電極とを接続するエミッタ用配線及び前記出力配線と前記出力配線接続用電極としてのゲート接続用電極とをゲート抵抗を介して接続する出力用ゲート抵抗回路である
ことを特徴とする請求項1に記載のコネクタ連結式ゲート並列接続基板。 - 前記素子接続用電極及び前記出力配線接続用電極は、ゲート接続用電極及びエミッタ接続用電極であるか、エミッタ接続用電極及びゲート接続用電極であり、
前記素子接続回路部及び前記出力回路部は、前記復路接続配線と前記素子接続用電極としてのゲート接続用電極とをコモンモードチョークコイルの一次側コイルを介して接続する一次側コイル接続回路及び前記出力配線と前記出力配線接続用電極としてのエミッタ接続用電極とを前記コモンモードチョークコイルの二次側コイルを介して接続する二次側コイル接続回路であるか、前記復路接続配線と前記素子接続用電極としてのエミッタ接続用電極とを前記コモンモードチョークコイルの一次側コイルを介して接続する一次側コイル接続回路及び前記出力配線と前記出力配線接続用電極としてのゲート接続用電極とを前記コモンモードチョークコイルの二次側コイルを介して接続する二次側コイル接続回路である
ことを特徴とする請求項1に記載のコネクタ連結式ゲート並列接続基板。 - 前記素子接続用電極は、コレクタ接続用一端側電極及びコレクタ接続用他端側電極であり、
前記出力配線接続用電極は、エミッタ接続用一端側電極及びエミッタ接続用他端側電極であり、
基板搭載半導体素子、前記コレクタ接続用一端側電極と前記コレクタ接続用他端側電極を接続するコレクタ端子接続配線、及び前記エミッタ接続用一端側電極と前記エミッタ接続用他端側電極を接続するエミッタ端子接続配線をさらに備え、
前記素子接続回路部は、前記復路接続配線と前記コレクタ端子接続配線とを前記基板搭載半導体素子のゲート及びコレクタを介して接続するゲートコレクタ接続回路であり、
前記出力回路部は、前記出力配線と前記エミッタ端子接続配線とを接続するエミッタ出力用配線及び前記基板搭載半導体素子のエミッタと前記エミッタ端子接続配線とを接続するエミッタ接続配線である
ことを特徴とする請求項1に記載のコネクタ連結式ゲート並列接続基板。 - 前記素子接続用電極は、エミッタ接続用一端側電極及びエミッタ接続用他端側電極であり、
前記出力配線接続用電極は、コレクタ接続用一端側電極及びコレクタ接続用他端側電極であり、
基板搭載半導体素子、前記コレクタ接続用一端側電極と前記コレクタ接続用他端側電極を接続するコレクタ端子接続配線、及び前記エミッタ接続用一端側電極と前記エミッタ接続用他端側電極を接続するエミッタ端子接続配線をさらに備え、
前記素子接続回路部は、前記復路接続配線と前記エミッタ端子接続配線とを接続するエミッタ接続用配線及び前記基板搭載半導体素子のエミッタと前記エミッタ端子接続配線とを接続するエミッタ接続配線であり、
前記出力回路部は、前記出力配線と前記コレクタ端子接続配線とを前記基板搭載半導体素子のゲート及びコレクタを介して接続するゲートコレクタ出力接続回路である
ことを特徴とする請求項1に記載のコネクタ連結式ゲート並列接続基板。
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