JP6129676B2 - 車両用電動モータの制御装置及び電動パワーステアリング制御装置 - Google Patents

車両用電動モータの制御装置及び電動パワーステアリング制御装置 Download PDF

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Description

本発明は、車両用電動モータの制御装置、及び電動モータを駆動源としてステアリングの操舵に応じたアシスト力を発生させる電動パワーステアリング制御装置に関する。
従来、車両用電動モータの制御装置、例えば電動パワーステアリング制御装置では、故障時に電気ブレーキによるステアリングのロックを回避するために、モータ駆動回路と電動モータとの間に相遮断用のスイッチ(相リレー)を設けている。この相リレーに、MOSFETなどの半導体素子を用いた半導体リレーを採用すると、製品の小型化と信頼性の向上が図れる。しかし、半導体リレーは、耐圧の制約が大きいため、相遮断するときに電動モータのインダクタンスにより発生するサージ電圧から保護する必要がある。
そこで、例えば特許文献1では、モータ駆動回路から電動モータへの駆動電流の絶対値が所定の基準値以下になって、実質的に「0」になったときに半導体リレーをオフしている。電動モータへの駆動電流が流れていない状態で半導体リレーをオフすることで、電動モータからサージ電圧が発生するのを抑制できる。
また、特許文献2では、インバータ回路を構成する半導体スイッチ素子を全てオフしてから、所定時間経過後に半導体リレーをオフしている。このように、半導体リレーをオフするタイミングを遅らせることで、電動モータへの駆動電流を遮断した直後に発生する大きなサージ電圧が半導体リレーに印加されるのを抑制できる。
特開2009−220705号公報 特開2011−239489号公報
しかしながら、特許文献1のように、電動モータの駆動電流の絶対値が「0」近辺で半導体リレーをオフするためには、高精度に駆動電流または電動モータの回転角度を検出する必要がある。しかも、リレー駆動回路のオフ遅延時間が大きいと、実際に半導体リレーがオフする時点では電流が増大している虞がある。高精度な電流センサ・回転角度センサを用いたり、遅延時間が小さいリレー駆動回路を構成したりすればこの問題を回避できるが、高精度なセンサあるいは高速回路はコストアップの要因となる。
また、特許文献2のように、インバータ回路の半導体スイッチ素子を全てオフしてから所定時間経過後に半導体リレーをオフしても、外力により電動モータが回動されて発電モードになっていると、所定時間経過後に駆動電流が小さくなっているとは限らない。このため、大きなサージ電圧が発生する可能性があり、サージ電圧が半導体リレーの耐圧を超えてしまうと故障する虞がある。
本発明は上記のような事情に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、信頼性を向上しつつ、高精度化または高速化によるコストアップを招くことなく、サージ電圧による故障を抑制できる、車両用電動モータの制御装置及び電動パワーステアリング制御装置を提供することにある。
本発明の車両用電動モータの制御装置は、電動モータを駆動制御する駆動回路と、前記駆動回路と前記電動モータとの間の駆動ライン上に配置され、半導体スイッチと、該半導体スイッチの電流通路に対して並列に接続されたダイオードとを有し、前記駆動回路から前記電動モータへの通電を遮断する遮断手段とを備え、前記駆動回路の遅延時間に対応した、所定時間後に前記遮断手段を流れる電流の向きまたは電流値を予測して前記遮断手段を制御し、前記遮断手段で通電を遮断する場合に、前記半導体スイッチに前記ダイオードの順方向と沿う方向に電流が流れているとき、及び前記半導体スイッチの電流通路を流れる電流が、前記ダイオードの向きと逆方向で、且つ該電流の電流値が所定値以下であるときに前記半導体スイッチをオフする。
また、本発明の電動パワーステアリング制御装置は、電動モータを駆動源としてステアリングの操舵に応じたアシスト力を発生させる電動パワーステアリング制御装置であって、電動モータを駆動制御する駆動回路と、前記駆動回路と前記電動モータとの間の駆動ライン上に配置され、半導体スイッチと、該半導体スイッチの電流通路に対して並列に接続されたダイオードとを有し、前記駆動回路から前記電動モータへの通電を遮断する遮断手段とを備え、前記駆動回路の遅延時間に対応した、所定時間後に前記遮断手段を流れる電流の向きまたは電流値を予測して前記遮断手段を制御し、前記遮断手段で通電を遮断する場合に、前記半導体スイッチに前記ダイオードの順方向と沿う方向に電流が流れているとき、及び前記半導体スイッチの電流通路を流れる電流が、前記ダイオードの向きと逆方向で、且つ該電流の電流値が所定値以下であるときに前記半導体スイッチをオフする、ことを特徴とする。
本発明によれば、遮断手段で駆動回路から電動モータへの通電を遮断する場合に、半導体スイッチを流れていた電流が、ダイオードの方へ経路を変えて流れるので、駆動電流の変化が小さく、電動モータからサージ電圧が発生するのを抑制できる。よって、半導体スイッチを有する遮断手段により信頼性の向上を図りつつ、遮断時に電動モータから発生するサージ電圧から保護できる。また、高精度に駆動電流または電動モータの回転角度を検出する必要はなく、駆動回路の遅延時間の影響も受け難い。
従って、信頼性を向上しつつ、高精度化または高速化によるコストアップを招くことなく、サージ電圧による故障を抑制できる、車両用電動モータの制御装置及び電動パワーステアリング制御装置を提供できる。
電動パワーステアリング装置の概略構成図である。 本発明の第1の実施形態に係る電動パワーステアリング制御装置を示す回路図である。 電動パワーステアリング制御装置に故障が発生したときの第1の制御動作を示すフローチャートである。 電動モータにおけるU相、V相、W相の駆動電流と、各相リレーをオフするタイミングとの関係を示すタイミングチャートである。 電動パワーステアリング制御装置に故障が発生したときの第2の制御動作を示すフローチャートである。 電動パワーステアリング制御装置に故障が発生したときの第3の制御動作を示すフローチャートである。 電動パワーステアリング制御装置に故障が発生したときの第4の制御動作について説明するためのフローチャートである。 図7において、電動モータが逆回転の場合の制御動作を示すフローチャートである。 電動パワーステアリング制御装置に故障が発生したときの第5の制御動作について説明するためのフローチャートである。 図9において、電動モータが逆回転の場合の制御動作を示すフローチャートである。 電動パワーステアリング制御装置に故障が発生したときの第6の制御動作を示すフローチャートである。 本発明の第2の実施形態に係る電動パワーステアリング制御装置を示す回路図である。 本発明の第3の実施形態に係る電動パワーステアリング制御装置を示す回路図である。 本発明の第4の実施形態に係る電動パワーステアリング制御装置を示す回路図である。 本発明の第5の実施形態に係る電動パワーステアリング制御装置を示す回路図である。 本発明の第6の実施形態に係る電動パワーステアリング制御装置を示す回路図である。 本発明の第7の実施形態に係る電動パワーステアリング制御装置を示す回路図である。 本発明の第8の実施形態に係る電動パワーステアリング制御装置を示す回路図である。 本発明の第9の実施形態に係る電動パワーステアリング制御装置を示す回路図である。 本発明の第10の実施形態に係る電動パワーステアリング制御装置を示す回路図である。 本発明の第11の実施形態に係る電動パワーステアリング制御装置を示す回路図である。 本発明の第12の実施形態に係る電動パワーステアリング制御装置を示す回路図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
ここでは、車両用電動モータの制御装置の一例として、電動パワーステアリング制御装置について説明する。
図1に示すように、電動パワーステアリング装置、所謂EPS(Electric Power Steering)システムは、ステアリングホイール(ハンドル)100、操舵トルク検出センサ110、アシスト用モータ120及び制御装置130などを含んで構成される。ステアリングシャフト140を内包するステアリングコラム150内には、上記操舵トルク検出センサ110及び減速機160が設けられている。
そして、車両の運転者がステアリング操作を行う際に、ステアリングシャフト140に発生する操舵トルクを操舵トルク検出センサ110によって検出し、この操舵トルク信号S1と車速信号S2などに基づいて、制御装置130でアシスト用モータ120を駆動することにより、アシスト用モータ120から走行状態に応じたステアリングアシスト力を発生させる。これによって、ステアリングシャフト140の先端に設けられたピニオンギア170が回転すると、ラック軸180が進行方向左右に水平移動することで、運転者のステアリング100の操作が車輪(タイヤ)200に伝達されて車両の向きを変える。
[第1の実施形態]
次に、本発明の第1の実施形態に係る電動パワーステアリング制御装置の構成例について説明する。図2は、図1に示したEPSシステムにおける制御装置130の具体的な回路構成例を示している。
制御装置130は、アシスト用モータ(本例では3相モータ)120を駆動するインバータ回路1、このインバータ回路1を制御するインバータ用ドライバ回路2、相リレー3U,3V,3W、電源リレー4、電源IC5、マイクロコンピュータ6、電源リレー4用のドライバ7、相リレー3U,3V,3W用のドライバ8U,8V,8W、昇圧回路9、電流検出器(電流検出抵抗)10U,10V,10W、及びリレー保護用のツェナーダイオードZD1〜ZD4などを含んで構成されている。
図示しないが、マイクロコンピュータ6には、操舵トルク信号S1と車速信号S2が供給されている。そして、マイクロコンピュータ6により、駆動回路として働くインバータ用ドライバ回路2とインバータ回路1を経由してアシスト用モータ120を駆動し、走行状態に応じたステアリングアシスト力を発生させる。
電源IC5は、バッテリーなどの電源から、例えばイグニッションスイッチ(図示せず)を介して供給される電源電圧に基づいて、マイクロコンピュータ6に動作電源を供給する。昇圧回路9にも同様にして電源が供給され、電源電圧を昇圧して昇圧電圧を生成する。
ドライバ7は、マイクロコンピュータ6による制御に基づいて、昇圧回路9で昇圧された電圧レベルの制御信号を電源リレー(半導体リレー)4に供給してオン/オフ制御する。電源リレー4は、Nチャネル型MOSFETで構成され、電源から電源ライン13を介してインバータ回路1に動作電源を供給するようになっている。このMOSFETのソース・ゲート間にはツェナーダイオードZD4のアノード、カソードがそれぞれ接続される。
インバータ回路1は、駆動ライン14U,14V,14Wを介して、アシスト用モータ120のU相、V相及びW相をそれぞれ相毎に駆動する3組の半導体素子を備えた3相ブリッジ回路構成である。本例では、各半導体素子がNチャネル型MOSFET1UH,1UL,1VH,1VL,1WH,1WLで構成されている。
MOSFET1UH,1ULは、電源ライン13と接地点間にドレイン・ソース間が直列接続され、共通接続点に上記駆動ライン14Uの一端が接続される。MOSFET1VH,1VLは、電源ライン13と接地点間にドレイン・ソース間が直列接続され、共通接続点に上記駆動ライン14Vの一端が接続される。また、MOSFET1WH,1WLは、電源ライン13と接地点間にドレイン・ソース間が直列接続され、共通接続点に上記駆動ライン14Wの一端が接続されている。
インバータ用ドライバ回路2は、インバータ回路1における上流側駆動素子(上アーム)であるMOSFET1UH,1VH,1WHにそれぞれ対応するH側ドライバ2UH,2VH,2WHと、下流側駆動素子(下アーム)であるMOSFET1UL,1VL,1WLにそれぞれ対応するL側ドライバ2UL,2VL,2WLを備えている。これらH側ドライバ2UH,2VH,2WHとL側ドライバ2UL,2VL,2WLには、昇圧回路9で昇圧された電源電圧が供給され、マイクロコンピュータ6によって制御される。各H側ドライバ2UH,2VH,2WHの出力端にはそれぞれ、MOSFET1UH,1VH,1WHのゲートが接続されてオン/オフ制御され、各L側ドライバ2UL,2VL,2WLの出力端にはそれぞれ、MOSFET1UL,1VL,1WLのゲートが接続されてオン/オフ制御される。
相リレー3U,3V,3Wはそれぞれ、インバータ回路1とアシスト用モータ120との間、すなわち駆動ライン14U,14V,14W上に設けられている。これら相リレー3U,3V,3Wには、半導体スイッチ、本例ではNチャネル型MOSFETを用いており、故障時にオフ状態となってインバータ回路1とアシスト用モータ120との間の通電を遮断する。また、インバータ回路1と相リレー3U,3V,3Wとの間の駆動ライン14U,14V,14W上には、アシスト用モータ120の駆動電流を検出する電流検出器10U,10V,10Wが接続されている。これら電流検出器10U,10V,10Wで検出した電流値は、図示しない増幅器などで増幅された後、マイクロコンピュータ6に供給される。更に、各相リレー3U,3V,3Wに対応し、相毎にドライバ8U,8V,8Wが設けられている。ドライバ8U,8V,8Wには昇圧回路9から昇圧された電源電圧が供給され、マイクロコンピュータ6の制御に基づき、相リレー3U,3V,3Wとして働く各MOSFETのゲートに制御信号を供給して個別に駆動(オン/オフ制御)する。
各ドライバ8U,8V,8Wの出力端と、アシスト用モータ120側の駆動ライン14U,14V,14Wとの間にはそれぞれ、ツェナーダイオードZD1〜ZD3のカソード、アノードが相毎に接続されている。
尚、図2のインバータ回路1、相リレー3U,3V,3W及び電源リレー4を構成する各MOSFETにおいて、ドレイン・ソース間のダイオードD1〜D10は寄生ダイオードである。
また、電流検出器10U,10V,10Wを、駆動ライン14U,14V,14Wのインバータ回路1側に設ける例を示したが、駆動ライン14U,14V,14Wのアシスト用モータ120側に設けても良い。
上記のような構成において、イグニッションスイッチがオンすると、電源IC5からマイクロコンピュータ6に動作電源が供給されるともに、昇圧回路9に電源電圧が供給される。昇圧回路9により昇圧された電源電圧は、インバータ用ドライバ回路2のH側ドライバ2UH,2VH,2WH、L側ドライバ2UL,2VL,2WL、及びドライバ7,8U,8V,8Wにそれぞれ供給される。
マイクロコンピュータ6はドライバ7を制御し、電源リレー4を構成するMOSFETのゲートに制御信号を供給してオン/オフ制御する。また、マイクロコンピュータ6からインバータ用ドライバ回路2に、例えばパルス幅変調信号(PWM信号)を出力する。インバータ用ドライバ回路2中の各H側ドライバ2UH,2VH,2WHと各L側ドライバ2UL,2VL,2WLはそれぞれ、上記PWM信号に基づいて、インバータ回路1中の各MOSFET1UH,1VH,1WH,1UL,1VL,1WLのゲートにそれぞれ上記PWM信号に基づく駆動信号を供給してオン/オフ制御する。
更に、マイクロコンピュータ6はドライバ8U,8V,8Wを制御し、これらのドライバ8U,8V,8Wから上記相リレー3U,3V,3Wを構成する各MOSFETのゲートにそれぞれ制御信号を供給してオン/オフ制御する。
そして、アシスト用モータ120の駆動時には、電源リレー4を構成する各MOSFETをオン状態、相リレー3U,3V,3Wを構成する各MOSFETをオン状態にする。また、インバータ回路1の各MOSFET1UH,1VH,1WH,1UL,1VL,1WLをオン/オフ制御することで、アシスト用モータ120を駆動ライン14U,14V,14Wを介して3相駆動する。この際、操舵トルク信号S1と車速信号S2などに基づいて、PWM信号のデューティを可変し、アシスト用モータ120の出力トルクを制御する。
一方、マイクロコンピュータ6で電気ブレーキに繋がる故障を検出した場合には、電源リレー4を構成するMOSFETをオフ状態にして電源の供給を遮断するとともに、ドライバ8U,8V,8Wにより、相リレー3U,3V,3Wを構成する各MOSFETをオフ状態にしてインバータ回路1からアシスト用モータ120への電流の流出入を遮断する。例えばMOSFET1ULがショート故障した場合には、モータの誘起電圧によって、寄生ダイオードD4、駆動ライン14V、電流検出器10V、相リレー3V、電動モータM、寄生ダイオードD7、電流検出器10U、駆動ライン14U、及びMOSFET1UL(ショート)の経路で電流が流れるので、相リレー(特にこの経路に関しては3V)をオフする必要がある。これによって、アシスト用モータ120を強制的に停止させるとともに、アシスト用モータ120が回転したときの誘起電圧によって生成される電流路(閉ループ)を遮断して電気ブレーキの発生を抑制する。
次に、故障が発生したときの相リレー(半導体リレー)の第1乃至第6の制御動作について、図3乃至図11のフローチャートにより詳しく説明する。第1乃至第3の制御動作は電流検出器で電流を検出して制御を行うものであり、第4乃至第6の制御動作は電動モータの回転角度を検出して制御を行うものである。本第1の実施形態においては、第1乃至第6の制御動作のいずれか1つを行えば良い。
<第1の制御動作>
図3のフローチャートに示す第1の制御動作は、電流検出器10U,10V,10Wで検出される電流値が、所定の電流値以下の場合に各相リレー3U,3V,3Wをオフするものである。
ステップS101で、マイクロコンピュータ6により、インバータ回路1とアシスト用モータ120を切り離すべき故障が発生したことを検出すると、ステップS102でインバータ用ドライバ回路2によりインバータ回路1中の各MOSFET1UH,1UL,1VH,1VL,1WH,1WL(1UH〜1WL)をオフ状態に制御する。
次のステップS103では、各MOSFET1UH,1UL,1VH,1VL,1WH,1WLのオフ操作を継続した状態が時間τ以上経過したか否か判定する。そして、時間τ以上経過したと判定されると、相リレー3U,3V,3Wの周囲温度を検出し、この温度に対応する許容電流値K1を導出する(ステップS104)。許容電流値K1は、相リレー3U,3V,3Wのアバランシェ耐量を周囲温度に応じて補正し、モータのインダクタンスによって蓄えられているエネルギーと照らし合わせて相リレー3U,3V,3Wへの印加が許容される電流値を求めたものである。この許容電流値K1は、相リレー3U,3V,3Wが壊れる可能性のある電流値K2に対し、マージンを取った値に設定するのが好ましい。このように、周囲温度を検出して補正するのは、温度が高いと相リレー3U,3V,3Wに印加されるサージ電圧に対する耐性が低くなり、許容幅が狭くなるためである。
ステップS105では、U相リレー3Uがオフ操作済みか否か、及びU相の駆動電流Iuが許容電流値K1より大きいか否かを判定する。そして、オフ操作済みあるいは駆動電流Iuが許容電流値K1より大きければステップS107に移り、V相リレー3Vがオフ操作済みか否か、及びV相の駆動電流Ivが許容電流値K1より大きいか否かを判定する。このステップS105でオフ操作済みではない、且つ駆動電流Iuが許容電流値K1より小さいか等しければ、U相リレー3Uをオフに切り替え操作する(ステップS106)。
ステップS107で、V相リレー3Vがオフ操作済み、あるいは駆動電流Ivが許容電流値K1より大きければステップS109に移り、W相リレー3Wがオフ操作済みか否か、及びW相の駆動電流Iwが許容電流値K1より大きいか否かを判定する。一方、V相リレー3Vがオフ操作済みではない、且つ駆動電流Ivが許容電流値K1より小さいか等しければ、V相リレー3Vをオフに切り替え操作する(ステップS108)。
ステップS109で、W相リレー3Wがオフ操作済み、あるいは駆動電流Iwが許容電流値K1より大きいと判定されるとステップS111に移り、オフ操作済みではない、且つ駆動電流Iwが許容電流値K1より小さいか等しければ、W相リレー3Wをオフに切り替え操作する(ステップS110)。
そして、ステップS111で、全ての相リレーのオフが完了したか否かを判定し、完了するまでステップS104〜S110の操作を繰り返す。
上述した第1の制御動作では、電流検出器10U,10V,10Wで検出された電流値に基づき、駆動電流Iu,Iv,Iwが所定の許容電流値K1以下の場合に、各相リレー3U,3V,3Wをオフする。すなわち、図4に示すように、相リレー3UはTu1,Tu2,Tu3,…の期間、相リレー3VはTv1,Tv2,Tv3,…の期間、及び相リレー3WはTw1,Tw2,Tw3,…の期間であれば、アシスト用モータ120から相リレーを構成する半導体スイッチ(本例ではMOSFET)が破壊されるような過大なサージ電圧を発生させることなくオフ操作が可能である。
なぜなら、半導体スイッチを流れる電流が、寄生ダイオードD7〜D9の順方向に沿う方向に流れているときには、半導体スイッチがオフしても、半導体スイッチを流れていた電流が寄生ダイオードD7〜D9の方へ経路を変えて流れるので、電流の急変はなく、アシスト用モータ120の逆起電力によるサージ電圧はほとんど発生しないからである。
また、半導体スイッチを流れる電流が、寄生ダイオードD7〜D9の逆方向であっても、比較的小さい電流値であれば半導体スイッチをオフできる。この時には、アシスト用モータ120の逆起電力により比較的小さいサージ電圧が発生するが、半導体スイッチのアバランシェ耐量に対してマージンを考慮した許容電流値K1に設定することで破壊を抑制できる。
具体的な一例を挙げると、アシスト用モータ120の駆動電流が8A以下で相リレー3U,3V,3Wをオフするものと仮定し、電流検出器10U,10V,10Wの検出誤差が±5Aであったとすると、電流検出値が3A以下になった時点で、相リレー3U,3V,3Wのオフ操作をする。
本第1の制御動作では、相リレー3U,3V,3Wを流れる電流が、寄生ダイオードD7〜D9の順方向に沿う方向に流れている全期間を相リレー3U,3V,3Wの遮断可能期間とすることで、相リレー3U,3V,3Wのオフ期間を長くでき、オフするタイミングの自由度を向上できる。
加えて、相リレー3U,3V,3Wを流れる電流が、寄生ダイオードD7〜D9の逆方向に流れ、且つその電流値が所定値以下であるときに相リレー3U,3V,3Wをオフすることで、オフ期間を更に長くでき、オフするタイミングの自由度をより向上できる。
よって、相リレー3U,3V,3Wに半導体リレーを採用して信頼性を向上しつつ、相遮断時のアシスト用モータ120の逆起電力により発生するサージ電圧による半導体リレーの故障を抑制できる。しかも、部品点数の増加はなくて済み、高精度化または高速化によるコストアップを招くこともない。
尚、上述した第1の制御動作は、図3に示したフローチャートに限られるものではなく、種々の変形が可能である。例えば、ステップS101の判定を、一定周期のタスク毎に行うのであれば、ステップS101の前に「所定時間経過したか?」を判定するステップを入れても良い。同様に、ステップS103の後に、「所定時間経過したか?」を判定するステップを入れても良い。
また、ステップS102,S103は、インバータ回路1中の各MOSFETをオフするための動作であるが必須ではない。
更に、ステップS104は、周囲温度により半導体リレーの許容電流、及び電流検出器10U,10V,10Wの検出値が変化するため、これを補正するために設けているが、周囲温度によらず固定値を用いることもできる。
更にまた、ステップS105,S107,S109において、U相、V相、W相の順で判定したが、各相の判定順番は問わない。
<第2の制御動作>
本第2の制御動作は、許容電流値K1が所定の電流値以下の場合に相リレー3U,3V,3Wをオフ操作するものである。電流検出器10U,10V,10Wで、電流のピークが分からない場合に電流位相だけで判断し、「0」または負の電流が流れているときに相リレー3U,3V,3Wをオフするようにしている。
また、アシスト用モータ120の回転数を判定し、許容電流値K1を導出する際にオフ遅延時間中の電流変化量を考慮している。
図5に示すフローチャートにおいては、ステップS504でアシスト用モータ120の回転数(Nth[rpm])を判定する点が、図3に示した第1の制御動作と異なっている。また、許容電流値K1を導出する際に、オフ遅延時間中の電流変化量を考慮している。
他の動作は、変形例を含めて第1の制御動作と実質的に同様であるので、詳細な説明は省略する。
次に、具体例を挙げて、本第2の制御動作を説明する。例えば、相リレー3U,3V,3Wの駆動回路(インバータ回路1及びインバータ用ドライバ回路2)の遅延時間が、最大で0.1msである制御装置300を想定する。運転者のステアリング操作によるアシスト用モータ120の発電電流が30A以下と規定できる場合、5極対のアシスト用モータ120の回転数が2000rpm以下であれば、0.1ms間の電流変化量は3.4A以下である。8A以下で相リレー3U,3V,3Wをオフする場合、例えば電流検出誤差が±2Aであったとすると、電流検出値が2.6A(8A−2A−3.4A=2.6A)以下になった時点でオフ操作をする。
但し、アシスト用モータ120の回転数が2000rpmより高い場合は、オフ遅延時間中の電流変化量が大きすぎるため、相リレー3U,3V,3Wをオフしないこととする。また、上記回転数は、「十分な速度でステアリング操作ができている」といえるレベルに設定する必要がある。
このように、運転者のステアリング操作によるアシスト用モータ120の発電電流が規定できる場合には、オフするまでの遅延時間を把握し、それに応じたアシスト用モータ120の回転数の制限を行った上で、所定の電流値以下の時に相リレー3U,3V,3Wをオフする。アシスト用モータ120の回転数で遅延時間を予測することで、相リレー3U,3V,3Wをより正確なタイミングでオフすることができる。
従って、相リレー3U,3V,3Wに半導体リレーを採用して信頼性を向上しつつ、相遮断時のアシスト用モータ120の逆起電力により発生するサージ電圧による半導体リレーの故障を抑制できる。しかも、部品点数の増加はなくて済み、高精度化または高速化によるコストアップを招くこともない。
<第3の制御動作>
本第3の制御動作は、相リレー3U,3V,3Wをオフするときに、インバータ用ドライバ回路2及びインバータ回路1の遅延時間を考慮し、この遅延時間後の電流を推定し、所定の電流値以下の場合に相リレーをオフ操作するものである。
図6に示すフローチャートにおいて、ステップS301〜S304は、図3のステップS101〜S104と同様であるので、詳細な説明は省略する。
ステップS305では、U相リレー3Uがオフ操作済みか否か判定する。オフ操作済みであればステップS309に移動し、V相リレー3Vがオフ操作済みか否か判定する。U相リレー3Uをオフ操作済みでなければ、ステップS306でアシスト用モータ120の3相電流ベクトル、回転速度(±)及びU相現在位相から、リレーオフ時間遅延後のU相電流Iu’を算出する。続くステップS307で、算出したU相電流Iu’と許容電流値K1とが「Iu’≦K1」の関係を満たすか否かを判定し、満たす場合にはU相リレー3Uをオフに切り替え操作する(ステップS308)。満たさない場合にはステップS309に移り、V相リレー3Vがオフ操作済みか否か判定する。
ステップS309で、V相リレー3Vをオフ操作済みと判定されるとステップS313に移り、W相リレー3Wがオフ操作済みか否か判定する。オフ操作済みではないと判定されると、アシスト用モータ120の3相電流ベクトル、回転速度(±)及びV相現在位相から、リレーオフ時間遅延後のV相電流Iv’を算出する(ステップS310)。続くステップS311で、算出したV相電流Iv’と許容電流値K1とが「Iv’≦K1」の関係を満たすか否かを判定し、満たす場合にはV相リレー3Vをオフに切り替え操作する(ステップS312)。満たさない場合にはステップS313に移り、W相リレー3Wがオフ操作済みか否か判定する。
ステップS313で、W相リレー3Wをオフ操作済みと判定されるとステップS317に移り、全ての相リレーのオフ操作が完了したか判定する。オフ操作済みではないと判定されると、アシスト用モータ120の3相電流ベクトル、回転速度(±)及びW相現在位相から、リレーオフ時間遅延後のW相電流Iw’を算出する(ステップS314)。続くステップS315で、算出したW相電流Iw’と許容電流値K1とが「Iw’≦K1」の関係を満たすか否かを判定し、満たす場合にはW相リレー3Wをオフに切り替え操作する(ステップS316)。満たさない場合には、ステップS317に移り、全ての相リレーのオフ操作が完了したか判定する。
そして、ステップS317で、全ての相リレーのオフが完了したか否かを判定し、完了するまでステップS304〜S316の操作を繰り返す。
ここで、アシスト用モータ120の回転数は、慣性があるために急激に変化しないと仮定すると、各相の電流は正弦波で近似できるので、アシスト用モータ120の回転による発電電圧で発生するt[s]後の各相の電流は、次式で推定できる。
=I×sin(ωt−θ
=u,v,w
但し、
θ:U相/V相/W相の現在の電流位相
ω:回転角速度(回転方向を含む情報)
I:電流ベクトルの大きさ
である。上式において、tに相リレーの駆動回路の遅延時間を当てはめれば、相リレーをオフした場合に、実際に相リレーがオフする瞬間に流れている電流を推定することができる。
このように、上述した第3の制御動作によれば、相リレーが実際にオフする瞬間の電流を推測し、規定値以下であると推定されたときにオフ操作を許可することで、相リレーを安全にオフすることができる。
しかも、相リレー3U,3V,3Wを流れる電流値から電流ベクトルの大きさを求め、アシスト用モータ120の回転角度、電流ベクトル及びモータの回転速度に基づいて、相リレー3U,3V,3Wを流れる電流の方向を検出することで、相リレー3U,3V,3Wのオフ作動から実際にオフするまで遅延が生じても、実際にオフするときの電流の方向を推定することができる。
従って、相リレー3U,3V,3Wに半導体リレーを採用して信頼性を向上しつつ、相遮断時のアシスト用モータ120の逆起電力により発生するサージ電圧による半導体リレーの故障を抑制できる。しかも、部品点数の増加はなくて済み、高精度化または高速化によるコストアップを招くこともない。
尚、第1及び第2の制御動作と同様に、ステップS301の判定を、例えば一定周期のタスク毎に行うのであれば、ステップS301の前に、「所定時間経過したか?」を判定するステップを入れても良い。同様に、ステップS303の後に、「所定時間経過したか?」を判定するステップを入れても良い。
また、ステップS302,S303は、インバータ回路1中の各MOSFETをオフするためのものであるが必須ではない。
更に、ステップS404は、周囲温度により半導体リレーの許容電流、及び電流検出器10の検出値が変化するため、これを補正するために設けているが、周囲温度によらず固定値を用いることもできる。
更にまた、ステップS305,S309,S313において、U相、V相、W相の順で判定したが、各相の判定順番は問わない。
<第4の制御動作>
本第4の制御動作は、アシスト用モータ120がオフ可能な角度範囲の場合に、相リレーをオフ操作するものである。すなわち、モータの各種設計パラメータが分かっていれば、アシスト用モータ120の回転角度を検出することによって、各相に誘起される電圧の位相及び電流位相Qu,Qv,Qwが推定できるので、回転角度に応じて相リレー3U,3V,3Wをオフするようにしている。
図7に示すフローチャートにおいて、ステップS201〜S204は、図3のステップS101〜S104と同様であるので、詳細な説明は省略する。
ステップS205では、アシスト用モータ120が正回転か逆回転かを判定する。正回転の場合には、ステップ206でU相リレー3Uがオフ操作済みか否か判定する。オフ操作済みであればステップS209に移り、V相リレー3Vがオフ操作済みか否か判定する。一方、オフ操作済みでなければ、ステップS207でアシスト用モータ120の回転角度から推定したU相電流位相が「0deg≦θu≦Δθ」または「180deg−Δθ≦θu≦360deg」か否かを判定し、条件を満たす場合には、U相リレー3Uをオフに切り替え操作し(ステップS208)、条件を満たさない場合には、ステップS209に移り、V相リレー3Vがオフ操作済みか否か判定する。
ステップS209でV相リレー3Vがオフ操作済みと判定されると、ステップS212に移り、W相リレー3Wがオフ操作済みか否か判定する。オフ操作済みでなければ、ステップS210でアシスト用モータ120の回転角度から推定したV相電流位相が「0deg≦θv≦Δθ」または「180deg−Δθ≦θv≦360deg」か否かを判定し、条件を満たす場合には、V相リレー3Vをオフに切り替え操作し(ステップS211)、条件を満たさない場合には、ステップS212に移り、W相リレー3Wがオフ操作済みか否か判定する。
ステップS212でW相リレーがオフ操作済みと判定されると、ステップS215に移り、全ての相リレーのオフ操作が完了したか否かを判定する。オフ操作済みでなければ、ステップS213でアシスト用モータ120の回転角度から推定したW相電流位相が「0deg≦θw≦Δθ」または「180deg−Δθ≦θw≦360deg」か否かを判定し、条件を満たす場合には、W相リレー3Wをオフに切り替え操作し(ステップS214)、条件を満たさない場合には、ステップS215に移り、全ての相リレーのオフ操作が完了したか否かを判定する。
そして、全ての相リレーのオフが完了するまでステップS204〜S214の操作を繰り返す。
尚、上記ステップS210,S213において、電流位相範囲補正量Δθは、半導体スイッチに流れる電流が、寄生ダイオードの逆方向に沿う方向であっても、半導体スイッチのアバランシェ耐量を超えないようにするための補正量である。
これに対し、ステップS205でアシスト用モータ120が正回転ではない、すなわち逆回転であると判定されると、図8のステップS216に移動し、U相リレー3Uがオフ操作済みか否か判定する。オフ操作済みであればステップS219に移り、V相リレー3Vがオフ操作済みか否か判定する。オフ操作済みでなければ、ステップS217でアシスト用モータ120の回転角度から推定したU相電流位相が「0deg≦θu≦180deg+Δθ」または「360deg−Δθ≦θu≦360deg」か否かを判定し、条件を満たす場合には、U相リレー3Uをオフに切り替え操作し(ステップS208)、条件を満たさない場合には、ステップS219に移り、V相リレー3Vがオフ操作済みか否か判定する。
ステップS219でV相リレー3Vがオフ操作済みと判定されると、ステップS222に移り、W相リレー3Wがオフ操作済みか否か判定する。オフ操作済みでなければ、ステップS220でアシスト用モータ120の回転角度が「0deg≦θv≦180deg+Δθ」または「360deg−Δθ≦θv≦360deg」か否かを判定し、回転角度から推定したV相電流位相が条件を満たす場合には、V相リレー3Vをオフに切り替え操作し(ステップS221)、条件を満たさない場合には、ステップS222に移り、W相リレー3Wがオフ操作済みか否か判定する。
ステップS222でW相リレー3Wがオフ操作済みと判定されると、図7のステップS215に移動し、全ての相リレーのオフ操作が完了したか否かを判定する。一方、オフ操作済みでなければ、ステップS223でアシスト用モータ120の回転角度から推定したW相電流位相が「0deg≦θw≦180deg+Δθ」または「360deg−Δθ≦θw≦360deg」か否かを判定し、回転角度が条件を満たす場合には、W相リレー3Wをオフに切り替え操作して(ステップS224)、図5のステップS215に移動し、条件を満たさない場合には、そのまま図5のステップS215に移動し、全ての相リレーのオフ操作が完了したか否かを判定する。
上述した第4の制御動作では、各相毎にアシスト用モータ120の回転方向に応じたオフ可能な角度範囲を設定し、アシスト用モータ120の回転角度から推定した各相の電流位相が上記範囲内の場合に相リレー3U,3V,3Wをオフ操作するので、電流検出器10U,10V,10Wの検出値が使えない場合、もしくは信頼度が低い場合にも制御動作を行うことができる。例えば、電流検出器10U,10V,10Wあるいはその周辺回路が故障したときなどにも対応できる。
具体的な一例を挙げると、8A以下で相リレー3U,3V,3Wをオフする想定で、運転者のステアリング操作(外力)によるアシスト用モータ120の発電電流が30A以下と規定できるものとすると、下記のように設定する。例えばU相では、正回転では0deg〜15degまたは165deg〜360degの時、逆回転では0deg〜195degまたは345deg〜360degの時に駆動電流が8A以下になるので、U相リレー3Uをオフできる。また、角度検出誤差が±5degとすると、正回転では角度検出値が0deg〜10degまたは170deg〜360degの時、逆回転では0deg〜190degまたは350deg〜360degの時にU相リレー3Uをオフできる。V相リレー3V、W相リレー3Wも同様である。
本第2の制御動作によれば、アシスト用モータ120の回転角度を検出し、アシスト用モータ120の回転角度に基づいて相リレー3U,3V,3Wを流れる電流の方向を推定することで、電流検出器10U,10V,10Wで電流の大きさが分からなくても、電流の方向を推定することができる。
よって、相リレー3U,3V,3Wに半導体リレーを採用して信頼性を向上しつつ、相遮断時のアシスト用モータ120の逆起電力により発生するサージ電圧による半導体リレーの故障を抑制できる。しかも、部品点数の増加はなくて済み、高精度化または高速化によるコストアップを招くこともない。
尚、第1の制御動作と同様に、ステップS201の判定を、例えば一定周期のタスク毎に行うのであれば、ステップS201の前に「所定時間経過したか?」を判定するステップを入れても良い。同様に、ステップS203の後に、「所定時間経過したか?」を判定するステップを入れても良い。
また、ステップS202,S203は、インバータ回路1中の各MOSFETをオフするためのものであるが必須ではない。
更に、ステップS204は、周囲温度により半導体リレーの許容電流、及び電流検出器10U,10V,10Wの検出値が変化するため、これを補正するために設けているが、周囲温度によらず固定値を用いることもできる。
更にまた、ステップS206,S209,S212、ステップS216,S219,S222において、U相、V相、W相の順で判定したが、各相の判定順番は問わない。
図7及び図8に示したフローチャートの制御動作は、走行中の車輪200からの反力なども考慮し、外力によるアシスト用モータ120の発電電流が規定できない場合にも適用できる。この場合には、相リレー3U,3V,3Wを構成するMOSFETの寄生ダイオードD7〜D9の順方向に沿う方向に電流が流れるアシスト用モータ120の回転角度において、各相リレー3U,3V,3Wをオフする。
また、ステップS204において、「Δθ=0」とし、寄生ダイオードの逆方向に沿う方向に流れている場合にはオフ操作は行わない。
具体的な一例を挙げると、正回転では角度検出値が180deg〜360degの時、逆回転では0deg〜180degの時にU相リレー3Uをオフする。また、角度検出誤差が±5degとすると、正回転では角度検出値が185deg〜355degの時、逆回転では5deg〜175degの時にU相リレー3Uをオフする。V相リレー3V、W相リレー3Wも同様である。
これによって、アシスト用モータ120の駆動電流が「0」以下、すなわちインバータ回路1からアシスト用モータ120に向かって電流が流れる状態を正とすると、負の電流が流れる時に相リレー3U,3V,3Wをオフすることになる。寄生ダイオードD7〜D9の順方向に沿う方向に電流が流れている状態では、各相リレー3U,3V,3Wを構成するMOSFETをオフしても急激な電流変化がないので、大きなサージ電圧は発生せず、破壊などの故障を抑制できる。
このように、相リレー3U,3V,3Wに半導体リレーを採用して信頼性を向上しつつ、相遮断時のアシスト用モータ120の逆起電力により発生するサージ電圧による半導体リレーの故障を抑制できる。しかも、部品点数の増加、高精度化または高速化によるコストアップを招くこともない。
しかも、外力によるアシスト用モータ120の発電電流が規定できない場合にも、より確実な故障防止が可能となる。
<第5の制御動作>
本第5の制御動作は、アシスト用モータ120の回転角度により推定した電流位相が、相リレー3U,3V,3Wをオフ可能な範囲の場合にオフ操作するものである。また、アシスト用モータ120の回転数を判定し、許容電流位相範囲補正量Δθを導出する際にオフ遅延時間中の角度変化量を考慮している。
図9及び図10に示すフローチャートにおいては、ステップS604でアシスト用モータ120の回転数がNth[rpm]以下か判定し、ステップS605で許容電流位相範囲補正量Δθを導出する点が第4の制御動作と異なっている。許容電流位相範囲補正量Δθの導出に際しては、Nth[rpm]の回転によってオフ遅延時間中に進む位相量と、角度検出誤差分を考慮する。
他の動作は、変形例を含めて第4の制御動作と実質的に同様であるので、詳細な説明は省略する。
次に、具体例を挙げて、本第5の制御動作を説明する。例えば、相リレー3U,3V,3Wの駆動回路(インバータ回路1及びインバータ用ドライバ回路2)の遅延時間が、最大で1msである制御装置300を想定する。5極対のアシスト用モータ120の回転数が2000rpm以下であれば、1ms間の電流位相変化量は60deg以下である。例えば、U相では、モータ電気角が、正回転では240deg〜300degの時、逆回転では60deg〜120degの時に相リレー3Uをオフできる。よって、角度検出誤差が±5degであったとすると、正回転では245deg〜295degの時、逆回転では65deg〜115degの時に相リレー3Uをオフできる。
ここで、第4の制御動作と同様に、アシスト用モータ120の回転数が2000rpmよりも高いときには相リレー3U,3V,3Wはオフしない。
このような制御動作であっても、相リレー3U,3V,3Wに半導体リレーを採用して信頼性を向上しつつ、相遮断時のアシスト用モータ120の逆起電力により発生するサージ電圧による半導体リレーの故障を抑制できる。しかも、部品点数の増加はなくて済み、高精度化または高速化によるコストアップを招くこともない。
<第6の制御動作>
本第6の制御動作は、相リレーオフの遅延時間後の電流位相を推定し、相リレー3U,3V,3Wを構成するMOSFETの寄生ダイオードD7〜D9の順方向に沿う方向に電流が流れている場合に、相リレー3U,3V,3Wをオフ操作するものである。電流検出器10で電流値を測定し、電流のピーク、回転角度、回転方向、及び現在の回転角度が分かれば、インバータ回路1とインバータ用ドライバ回路2の遅延時間により、所定時間後の電流値が予測できる。よって、その予測した電流値にしたがって相リレー3U,3V,3Wをオフするようにしている。
この場合には、遅延時間を考慮することで、実際のオフタイミングよりも、少し前でオフ操作することになる。但し、アシスト用モータ120の慣性により、回転速度は急に変化しない、という仮定での予測になる。
図11に示すフローチャートにおいて、ステップS401〜S404は、図3のステップS101〜S104と同様であるので、詳細な説明は省略する。
ステップS404で、U相リレー3Uがオフ操作済みと判定されると、ステップS408に移動し、V相リレー3Vがオフ操作済みか否か判定する。U相リレー3Uをオフ操作済みでなければ、ステップS405でアシスト用モータ120の回転速度(±)及び現在のU相電流位相から、リレーオフ時間遅延後のU相電流位相θu’を算出する。続くステップS406で、算出したU相電流位相θu’が「180deg≦θu’≦360deg」か否かを判定し、範囲内であればU相リレー3Uをオフに切り替え操作する(ステップS407)。範囲外の場合には、ステップS408に移り、V相リレー3Vがオフ操作済みか否か判定する。
ステップS408で、V相リレー3Vをオフ操作済みと判定されると、ステップS412に移り、W相リレー3Wがオフ操作済みか否かを判定する。V相リレー3Vをオフ操作済みではないと判定されると、アシスト用モータ120の回転速度(±)及び現在のV相電流位相から、リレーオフ時間遅延後のV相電流位相θv’を算出する(ステップS409)。続くステップS410で、算出したV相電流位相θv’が「180deg≦θv’≦360deg」か否かを判定し、範囲内であればV相リレー3Vをオフに切り替え操作する(ステップS411)。範囲外の場合には、ステップS412に移り、W相リレー3Wがオフ操作済みか否か判定する。
ステップS412で、W相リレー3Wをオフ操作済みと判定されると、ステップS416に移動し、全ての相リレーのオフ操作が完了したか判定する。W相リレー3Wをオフ操作済みではないと判定されると、アシスト用モータ120の回転速度(±)及び現在のW相電流位相から、リレーオフ時間遅延後のW相電流位相θw’を算出する(ステップS413)。続くステップS414で、算出したW相電流位相θw’が「180deg≦θw’≦360deg」か否かを判定し、範囲内であればW相リレー3Wをオフに切り替え操作する(ステップS415)。範囲外の場合には、ステップS416に移り、全ての相リレーのオフ操作が完了したか判定する。
そして、ステップS416で、全ての相リレーのオフが完了したか否かを判定し、完了するまでステップS404〜S415の操作を繰り返す。
このように、電流の位相のみを用いて、相リレーが実際にオフする瞬間の電流が規定値以下と推定される場合に、オフ操作を許可することとする。この際、製品毎の遅延時間のバラツキも考慮することでより確実な制御が可能となる。
従って、相リレー3U,3V,3Wに半導体リレーを採用して信頼性を向上しつつ、相遮断時のアシスト用モータ120の逆起電力により発生するサージ電圧による半導体リレーの故障を抑制できる。しかも、部品点数の増加はなくて済み、高精度化または高速化によるコストアップを招くこともない。
尚、第1乃至第3の制御動作と同様に、ステップS401の判定を、例えば一定周期のタスク毎に行うのであれば、ステップS401の前に「所定時間経過したか?」を判定するステップを入れても良い。同様に、ステップS403の後に、「所定時間経過したか?」を判定するステップを入れても良い。
また、ステップS402,S403は、インバータ回路1中の各MOSFETをオフするためのものであるが必須ではない。
更に、ステップS404は、周囲温度により半導体リレーの許容電流、及び電流検出器10U,10V,10Wの検出値が変化するため、これを補正するために設けているが、周囲温度によらず固定値を用いることもできる。
更にまた、ステップS404,S408,S412において、U相、V相、W相の順で判定したが、各相の判定順番は問わない。
[第2の実施形態]
図12に示す第2の実施形態は、上記第1の実施形態において、相リレー3U,3V,3Wを構成するNチャネル型MOSFETのソース・ドレインを逆に配置し、インバータ回路1からアシスト用モータ120に向かって寄生ダイオードD7〜D9を順方向に配置したものである。この配置変更に伴って、ツェナーダイオードZD1〜ZD3のカソード、アノードを、各ドライバ8U,8V,8Wの出力端と、インバータ回路1側の駆動ライン14U,14V,14Wとの間にそれぞれ相毎に接続している。
他の基本的な回路構成は図2と同様であるので、同一構成部に同じ符号を付してその詳細な説明は省略する。
このような構成であっても、基本的には第1の実施形態と同様であり、上述した第1乃至第6の制御動作のいずれか1つを適用することにより、第1の実施形態と実質的に同じ作用効果が得られる。しかも、電流検出器10U,10V,10Wを駆動ライン14U,14V,14W上に配置し、これら電流検出器10U,10V,10Wで検出した電流値に基づいて、相リレー3U,3V,3Wを流れる電流の方向を直接的に検出するので、電流の流れる方向の検出精度を高くできる。
尚、図12においては、図2と同様に、電流検出器10U,10V,10Wを、駆動ライン14U,14V,14Wのインバータ回路1側に設ける例を示したが、駆動ライン14U,14V,14Wのアシスト用モータ120側に設けても良い。
[第3の実施形態]
図13に示す第3の実施形態は、前述した第1の実施形態において、相リレー15U,15V,15W、ツェナーダイオードZD5〜ZD7及びドライバ16U,16V,16Wを付加したものである。相リレー15U,15V,15Wはそれぞれ、駆動ライン14U,14V,14W上に、相リレー3U,3V,3Wと直列に配置している。相リレー15U,15V,15Wは、Nチャネル型MOSFETで構成し、インバータ回路1からアシスト用モータ120に向かって寄生ダイオードD11〜D13を順方向に配置している。これらの相リレー15U,15V,15Wは、ドライバ16U,16V,16Wによって制御する。各ドライバ16U,16V,16Wには昇圧回路9から昇圧された電源電圧が供給され、マイクロコンピュータ6の制御に基づき、相リレー15U,15V,15Wとして働く各MOSFETのゲートに制御信号を供給して個別に駆動(オン/オフ制御)する。また、ツェナーダイオードZD5〜ZD7のカソード、アノードを、各ドライバ16U,16V,16Wの出力端と、相リレー3U,3V,3W側の駆動ライン14U,14V,14Wとの間にそれぞれ相毎に接続している。
他の基本的な回路構成は図2及び図12と同様であるので、同一構成部に同じ符号を付してその詳細な説明は省略する。
このような構成であっても、基本的には第1、第2の実施形態と同様であり、上述した第1乃至第6の制御動作のいずれか1つを適用することにより、同じ作用効果が得られる。しかも、電流検出器10U,10V,10Wを駆動ライン14U,14V,14W上に配置し、これら電流検出器10U,10V,10Wで検出した電流値に基づいて、相リレー3U,3V,3Wを流れる電流の方向を直接的に検出するので、電流の流れる方向の検出精度を高くできる。
尚、図13においては、電流検出器10U,10V,10Wを、駆動ライン14U,14V,14Wのインバータ回路1側に設ける例を示したが、駆動ライン14U,14V,14Wのアシスト用モータ120側に設けても良い。
[第4の実施形態]
図14に示す第4の実施形態は、上述した第3の実施形態における相リレー3W,15W、ドライバ8W,16W及びツェナーダイオードZD3,ZD7を除去したものである。駆動ライン14U,14V上にそれぞれ2つの相リレー3U,15U及び3V,15Vを、寄生ダイオードD7,D11及びD8,D12の通電方向を逆にして直列に配置することで、相遮断時に、駆動ライン14U,14Vに正及び負の電流が流れるのを阻止できる。よって、3相駆動では2つの相を遮断することで閉ループ回路の構成を抑制できる。
他の基本的な回路構成は図13と同様であるので、同一構成部に同じ符号を付してその詳細な説明は省略する。
このような構成であっても、基本的には第1乃至第6の制御動作のいずれか1つを適用することで、第1乃至第3の実施形態と実質的に同じ作用効果が得られる。しかも、電流検出器10U,10V,10Wを駆動ライン14U,14V,14W上に配置し、これら電流検出器10U,10V,10Wで検出した電流値に基づいて、相リレー3U,3V,3Wを流れる電流の方向を直接的に検出するので、電流の流れる方向の検出精度を高くできる。
尚、図14においては、W相の相リレー3W,15W、ドライバ8W,16W及びツェナーダイオードZD3,ZD7を除去したが、U相またはV相の相リレー、ドライバ及びツェナーダイオードを除去しても良い。
また、相リレー3U,3Vをインバータ回路1側、相リレー15U,15Vをアシスト用モータ120側に配置したが、相リレー15U,15Vをインバータ回路1側、相リレー3U,3Vをアシスト用モータ120側に配置しても、実質的に同様な作用効果が得られる。
[第5の実施形態]
図15に示す第5の実施形態は、アシスト用モータ120の駆動電流を検出する電流検出器10を各MOSFET1UL,1VL,1WLのソースと接地点間に接続したものである。電流検出器10で検出した電流値は、図示しない増幅器などで増幅された後、マイクロコンピュータ6に供給される。
他の基本的な回路構成は図2と同様であるので、同一構成部に同じ符号を付してその詳細な説明は省略する。
このような構成では、上述した第4乃至第6の制御動作が好ましく、これらの制御動作を適用することで、第1乃至第4の実施形態と実質的に同様な作用効果が得られる。
[第6の実施形態]
図16に示す第6の実施形態は、前述した第5の実施形態において、相リレー3U,3V,3Wを構成するNチャネル型MOSFETのソース・ドレインを逆に配置し、インバータ回路1からアシスト用モータ120に向かって寄生ダイオードD7〜D9を順方向に配置したものである。この配置変更に伴って、ツェナーダイオードZD1〜ZD3のカソード、アノードを、各ドライバ8U,8V,8Wの出力端と、インバータ回路1側の駆動ライン14U,14V,14Wとの間にそれぞれ相毎に接続している。
他の基本的な回路構成は図15と同様であるので、同一構成部に同じ符号を付してその詳細な説明は省略する。
このような構成であっても、基本的には第5の実施形態と同様であり、上述した第4乃至第6の制御動作を適用することで、同様な作用効果が得られる。
[第7の実施形態]
図17に示す第7の実施形態は、前述した第5の実施形態において、電流の検出位置を変更したものであり、電流検出器10a,10b,10cを、インバータ回路1における各相のL側MOSFET1UL,1VL,1WLと接地点間にそれぞれ設けている。
他の基本的な回路構成は図15と同様であるので、同一構成部に同じ符号を付してその詳細な説明は省略する。
このような構成であっても、基本的には第5の実施形態と同様であり、上述した第4乃至第6の制御動作を適用することで、同様な作用効果が得られる。
しかも、本第7の実施形態において、第4の制御動作を適用すれば、インバータ回路1における電流検出器10a,10b,10cの接地点側への地絡故障が生じても、相リレー3U,3V,3Wを流れる電流の方向が検出できるので、相リレー3U,3V,3Wを確実にオフすることができる。
[第8の実施形態]
図18に示す第8の実施形態は、上記第7の実施形態において、第6の実施形態と同様に、相リレー3U,3V,3Wを構成するNチャネル型MOSFETのソース・ドレインを逆に配置し、インバータ回路1からアシスト用モータ120に向かって寄生ダイオードD7〜D9を順方向に配置したものである。この配置変更に伴って、ツェナーダイオードZD1〜ZD3のカソード、アノードを、各ドライバ8U,8V,8Wの出力端と、インバータ回路1側の駆動ライン14U,14V,14Wとの間にそれぞれ相毎に接続している。
他の基本的な回路構成は図12と同様であるので、同一構成部に同じ符号を付してその詳細な説明は省略する。
このような構成であっても、基本的には第7の実施形態と同様であり、上述した第4乃至第6の制御動作を適用することで、同様な作用効果が得られる。
しかも、本第8の実施形態において、第4の制御動作を適用すれば、インバータ回路1における電流検出器10a,10b,10cの接地点側への地絡故障が生じても、相リレー3U,3V,3Wを流れる電流の方向が検出できるので、相リレー3U,3V,3Wを確実にオフすることができる。
[第9の実施形態]
図19に示す第9の実施形態は、前述した第8の実施形態において、相リレー15U,15V,15W、ツェナーダイオードZD5〜ZD7及びドライバ16U,16V,16Wを付加したものである。相リレー15U,15V,15Wはそれぞれ、駆動ライン14U,14V,14W上に、相リレー3U,3V,3Wと直列に配置している。相リレー15U,15V,15Wは、Nチャネル型MOSFETで構成し、インバータ回路1からアシスト用モータ120に向かって寄生ダイオードD11〜D13を順方向に配置している。これらの相リレー15U,15V,15Wは、ドライバ16U,16V,16Wによって制御する。各ドライバ16U,16V,16Wには昇圧回路9から昇圧された電源電圧が供給され、マイクロコンピュータ6の制御に基づき、相リレー15U,15V,15Wとして働く各MOSFETのゲートに制御信号を供給して個別に駆動(オン/オフ制御)する。また、ツェナーダイオードZD5〜ZD7のカソード、アノードを、各ドライバ16U,16V,16Wの出力端と、相リレー3U,3V,3W側の駆動ライン14U,14V,14Wとの間にそれぞれ相毎に接続している。
他の基本的な回路構成は図15と同様であるので、同一構成部に同じ符号を付してその詳細な説明は省略する。
このような構成であっても、基本的には第7の実施形態と同様であり、上述した第4乃至第6の制御動作を適用することで、同様な作用効果が得られる。
尚、図19においては、相リレー3U,3V,3Wをインバータ回路1側、相リレー15U,15V,15Wをアシスト用モータ120側に配置したが、相リレー15U,15V,15Wをインバータ回路1側、相リレー3U,3V,3Wをアシスト用モータ120側に配置しても、実質的に同様な作用効果が得られる。
[第10の実施形態]
図20に示す第10の実施形態は、上述した第9の実施形態における相リレー3W,15W、ドライバ8W,16W及びツェナーダイオードZD3,ZD7を除去したものである。駆動ライン14U,14V上にそれぞれ2つの相リレー3U,15U及び3V,15Vを、寄生ダイオードD7,D11及びD8,D12の通電方向を逆にして直列に配置することで、相リレーの遮断時に、駆動ライン14U,14Vに正及び負の電流が流れるのを阻止できる。よって、3相駆動では2つの相を遮断することで閉ループ回路の構成を抑制できる。
他の基本的な回路構成は図19と同様であるので、同一構成部に同じ符号を付してその詳細な説明は省略する。
このような構成であっても、基本的には第4乃至第6の制御動作を適用することで実質的に同じ作用効果が得られる。
尚、図20においては、W相の相リレー3W,15W、ドライバ8W,16W及びツェナーダイオードZD3,ZD7を除去したが、U相またはV相の相リレー、ドライバ及びツェナーダイオードを除去しても良い。
また、相リレー3U,3Vをインバータ回路1側、相リレー15U,15Vをアシスト用モータ120側に配置したが、相リレー15U,15Vをインバータ回路1側、相リレー3U,3Vをアシスト用モータ120側に配置しても、実質的に同様な作用効果が得られる。
[第11の実施形態]
図21に示す第11の実施形態は、前述した第9の実施形態において、電流の検出位置を変更したものであり、電流検出器10a,10b,10cを、インバータ回路1における各相のL側MOSFET1UL,1VL,1WLと接地点間にそれぞれ設けている。
他の基本的な回路構成は図17と同様であるので、同一構成部に同じ符号を付してその詳細な説明は省略する。
このような構成であっても、基本的には第9の実施形態と同様であり、第4乃至第6の制御動作を適用することで実質的に同じ作用効果が得られる。
しかも、本第11の実施形態において、第4の制御動作を適用すれば、インバータ回路1における電流検出器10a,10b,10cの接地点側への地絡故障が生じても、相リレー3U,3V,3Wを流れる電流の方向が検出できるので、相リレー3U,3V,3Wを確実にオフすることができる。
尚、図21において、図19と同様に、相リレー3U,3V,3Wをインバータ回路1側、相リレー15U,15V,15Wをアシスト用モータ120側に配置したが、相リレー15U,15V,15Wをインバータ回路1側、相リレー3U,3V,3Wをアシスト用モータ120側に配置しても、実質的に同様な作用効果が得られる。
[第12の実施形態]
図22に示す第12の実施形態は、上述した第11の実施形態における相リレー3W,15W、ドライバ8W,16W及びツェナーダイオードZD3,ZD7を除去したものである。駆動ライン14U,14V上にそれぞれ2つの相リレー3U,15U及び3V,15Vを、寄生ダイオードD7,D11及びD8,D12の通電方向を逆にして直列に配置することで、相リレーの遮断時に、駆動ライン14U,14Vに正及び負の電流が流れるのを阻止できる。よって、3相駆動では2つの相を遮断することで閉ループ回路の構成を抑制できる。
他の基本的な回路構成は図21と同様であるので、同一構成部に同じ符号を付してその詳細な説明は省略する。
このような構成であっても、基本的には第11の実施形態と同様であり、第4乃至第6の制御動作を適用することで同じ作用効果が得られる。
しかも、本第12の実施形態において、第4の制御動作を適用すれば、インバータ回路1における電流検出器10a,10b,10cの接地点側への地絡故障が生じても、相リレー3U,3V,3Wを流れる電流の方向が検出できるので、相リレー3U,3V,3Wを確実にオフすることができる。
尚、図22においては、W相の相リレー3W,15W、ドライバ8W,16W及びツェナーダイオードZD3,ZD7を除去したが、U相またはV相の相リレー、ドライバ及びツェナーダイオードを除去しても良い。
また、相リレー3U,3Vをインバータ回路1側、相リレー15U,15Vをアシスト用モータ120側に配置したが、相リレー15U,15Vをインバータ回路1側、相リレー3U,3Vをアシスト用モータ120側に配置しても、実質的に同様な作用効果が得られる。
上記第1乃至第12の実施形態のような構成並びに第1乃至第6の制御動作によれば、相リレーをオフできるタイミングの自由度が上がるので、電流検出精度が低くても良い。また、電動モータの回転角度及び回転方向によって通電方向が分かるので、電流値を用いずに角度検出値のみによって容易に判定が可能である。この角度検出値も精度が低くても良い。
しかも、相リレーをオフするタイミングがずれても問題にならないので、駆動回路(インバータ回路1及びインバータ用ドライバ回路2)の応答性が悪くても問題にならない。
更に、ハードウェアでサージ電圧を吸収する構成ではないので、部品点数の増加によるコスト上昇も抑制できる。
従って、電気ブレーキに繋がる故障を検出し、相リレーをオフする場合に、相リレーのオフに伴って電動モータのインダクタンスから発生するサージが、半導体スイッチのアバランシェ耐圧を超えて印加されるのを抑制できる。
従って、相リレーに半導体リレーを採用して小型化と信頼性向上を図り、相リレーのオフ時に電動モータの逆起電力により発生するサージ電圧による半導体リレーの故障防止を、部品点数の増加によるコストアップを招くことなく実現できる。
上述した各実施形態では、電流検出器を設けて電流値を用いる例に加えて、電流検出器を用いずに電動モータの角度検出値を用いて制御する例について説明した。すなわち、故障時にはインバータ回路1の動作を停止させるので、相電流が流れる向きは、電動モータの発電による。よって、電流値を用いずに電動モータの角度検出値を用いて制御することもできる。
また、各相リレー3U,3V,3WがNチャネル型MOSFETで、このMOSFETに寄生ダイオードD7〜D9の順方向に沿う方向に電流が流れるときに各MOSFETをオフする例を説明した。しかしながら、各相リレー3U,3V,3Wは、半導体スイッチと、この半導体スイッチの電流通路と並列に接続されたダイオード(寄生ダイオードを含む)とを有する半導体リレーであれば様々な構成に適用可能である。
例えば、バイポーラトランジスタ(またはIGBT)と、このバイポーラトランジスタのコレクタ・エミッタ間にダイオードを並列接続した構成などにも適用できる。そして、ダイオードの順方向に沿う方向に電流が流れているときにバイポーラトランジスタをオフすれば良い。あるいはバイポーラトランジスタにダイオードと逆方向に流れる電流が所定値以下の時に、バイポーラトランジスタをオフしても良い。
更に、車両用電動モータの制御装置の一例として、電動パワーステアリング制御装置について説明したが、相リレーを必要とする車両用電動モータであれば、他の装置及びシステムにも同様に適用可能である。
ここで、上記各実施形態から把握し得る技術的思想について、以下にその効果と共に記載する。
車両用電動モータの制御装置は、その一つの態様において、前記遮断手段を流れる電流値から電流ベクトルの大きさを求め、前記電動モータの回転角度、電流ベクトル及び回転速度に基づいて、前記遮断手段を流れる電流の方向を検出する、車両用電動モータの制御装置。
上記構成によると、遮断手段のオフ作動から実際にオフするまでに遅延が生じても、実際にオフするときの電流の方向を推定できる。
車両用電動モータの制御装置の好ましい態様では、前記駆動ライン上に、前記電動モータの駆動電流を検出する電流検出手段を更に備え、該電流検出手段で検出した電流値に基づいて、前記遮断手段に流れる電流の方向を検出する、車両用電動モータの制御装置。
上記構成によると、駆動ライン上の電流値を直接検出できるので、電流の流れる方向の検出精度を高くできる。
M…電動モータ、1…インバータ回路、2…インバータ用ドライバ回路、3U,3V,3W,15U,15V,15W…相リレー、D7〜D9,D11〜D13…寄生ダイオード、8U,8V,8W,16U,16V,16W…ドライバ、10,10a,10b,10c,10U,10V,10W…電流検出器、14U,14V,14W…駆動ライン、100…ステアリングホイール、200…車輪、300…制御装置

Claims (3)

  1. 電動モータを駆動制御する駆動回路と、
    前記駆動回路と前記電動モータとの間の駆動ライン上に配置され、半導体スイッチと、該半導体スイッチの電流通路に対して並列に接続されたダイオードとを有し、前記駆動回路から前記電動モータへの通電を遮断する遮断手段とを備え、
    前記駆動回路の遅延時間に対応した、所定時間後に前記遮断手段を流れる電流の向きまたは電流値を予測して前記遮断手段を制御し、前記遮断手段で通電を遮断する場合に、前記半導体スイッチに前記ダイオードの順方向と沿う方向に電流が流れているとき、及び前記半導体スイッチの電流通路を流れる電流が、前記ダイオードの向きと逆方向で、且つ該電流の電流値が所定値以下であるときに前記半導体スイッチをオフする、
    車両用電動モータの制御装置。
  2. 前記電動モータの回転角度を検出し、該電動モータの回転角度に基づいて、前記遮断手段を流れる電流の方向を検出する、請求項1に記載の車両用電動モータの制御装置。
  3. 電動モータを駆動源としてステアリングの操舵に応じたアシスト力を発生させる電動パワーステアリング制御装置であって、
    電動モータを駆動制御する駆動回路と、
    前記駆動回路と前記電動モータとの間の駆動ライン上に配置され、半導体スイッチと、該半導体スイッチの電流通路に対して並列に接続されたダイオードとを有し、前記駆動回路から前記電動モータへの通電を遮断する遮断手段とを備え、
    前記駆動回路の遅延時間に対応した、所定時間後に前記遮断手段を流れる電流の向きまたは電流値を予測して前記遮断手段を制御し、前記遮断手段で通電を遮断する場合に、前記半導体スイッチに前記ダイオードの順方向と沿う方向に電流が流れているとき、及び前記半導体スイッチの電流通路を流れる電流が、前記ダイオードの向きと逆方向で、且つ該電流の電流値が所定値以下であるときに前記半導体スイッチをオフする、
    ことを特徴とする電動パワーステアリング制御装置。
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