JP6129394B1 - 評価フィードバックシステム - Google Patents

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Abstract

【課題】現実世界における物・サービスに対する評価の付与を容易に実行できる。【解決手段】評価結果管理サーバ6は、評価時スキャン電波強度下限値よりも大きなビーコン電波信号BSの電波源IDを評価者端末2から受信した場合、同電波源IDに対応付けされたアイテム画像と被評価者の展示中のリアル表示名の組合せを同評価者端末に提供する。評価者端末2は、評価結果管理サーバ6から提供されたアイテム画像と被評価者の展示中のリアル表示名の組合せをリスト表示しているときに評価対象物OBに対する評価結果の入力操作がなされると、同評価対象物の属する電波源IDと同評価対象物のアイテムIDならびに評価テンプレートIDと選択結果と同評価結果の入力時刻情報とを評価者のシステム会員IDとともに評価結果管理サーバに自動転送し、加えて、評価者の許可時には評価者端末2の位置情報についても評価結果管理サーバ6に自動転送する。【選択図】図1

Description

本発明は、現実世界において遭遇する物・サービスに対して評価結果を与える仕組を実現し、さらに同評価結果を電子データ形式で蓄積する評価フィードバックシステムに関する。
近年ではFacebook(登録商標)・Twitter(登録商標)などに代表されるSNS(Social Networking Service:ソーシャル・ネットワーキング・サービス)が広く浸透し、SNSのユーザ数も世界各国で増加の一途をたどっている。
このようなインターネットを通じて構築された人間関係(いわゆる「ネット社会」)ではリクエスト承認したユーザ間で、アップロードされた写真画像に対して賞賛の意を込めた好意的評価(俗にいう「いいね」)を付与することが日常的に行われている。
一方、我々が日常生活を営む実社会ないしは現実世界(俗にいう「リアルな世界」)においても、好感を抱くものに遭遇する機会は多々存在する。
たとえば街中を散策しているとき、たまたますれ違った他者の持物(例えば、携行しているバッグ、着用している衣服やアクセサリ)に気持を惹かれること等がある。
また外食に出かけたときに、とてもおいしい料理や心地よい雰囲気の飲食店にあたることもある。
しかし上述したようなリアルな世界における出来事では、たとえ他者の醸す雰囲気や所有物に好感を抱いたとしても、見ず知らずの相手と対面した状況で「そのバッグ、素敵ですね」とか「こちらの店内は、とても趣がありますね」といった具合に声をかけるには勇気が要り、評価を与える行為は心理的にかなりハードルが高いのが実情である。
口頭によるコミュニケーションでは円滑に運んだときは褒めた方・褒められた方ともにお互いとてもすがすがしい気持になれる反面、誤解のあったときにはせっかく好意的な気持を込めて評価的な言葉をかけたとしても、意図とは裏腹に不審に思われたり、誤解を招き却って相手の気分を害することすら起こりうる。
まして否定的な評価を下すことは相手を不愉快にさせるおそれが高く、相手がすぐ目の前にいる状況ではトラブルを招いたり、極端なケースでは事件にすら発展しかねない。
すなわち現時点ではリアルな世界で遭遇した評価対象物に対し同じくリアルな世界において評価する場合、口頭で直接相手に評価結果を伝えるほかに評価のしようがなく、評価をする側(評価者)から評価を受ける側(被評価者)に対して評価結果を安全に伝えることのできる評価手法が確立されていないのが現状である。
さらに評価を与えようとする評価者側では評価したいという気持を一方的に抱いていたとしても、評価対象物を管理する被評価者からすれば評価されることを望んでいないことも起こりうる。
しかしリアルな世界では初対面の相手に対して唐突に「あなたの持物について評価をしてもよいですか」と的外れな質問(意思確認)をするわけにもいかず、被評価者が評価されることを望んでいるかどうかを見分ける術がないのが現状である。
なおリアルな世界では、電子的に記録された情報を通じてコミュニケーションを図るインターネット内の環境とは異なり、評価対象物(バッグ・衣類など)に関する情報はあくまで同対象物を実際に目の当たりにした(直接的に視認した)ときに得られるだけであり評価対象物に関する情報は電子データに記録された状態にはない。
そのため評価対象物(例えば物品・人物・生物など)に遭遇したその瞬間に適時的に評価をしなければ(評価対象物の所有者に直接声をかける等)、その場を離れた後に追跡をしてみても同一の評価対象物を見つけ出すことは難しい。
またリアルな世界では他者から自己の持物をほめられる等の好意的な評価(発言や身振)を受けた場合でも、その評価された事実は声をかけられた所有者本人の体験・記憶として残るのみであり、そのような評価事実をたとえ幾度となく体験したとしても電子データのように客観的に証明できる形で評価結果が蓄積されることはない。
そのためリアルな世界では、せっかくの現実世界において受けた評価を、周囲に客観的に伝える術がないという問題点がある。
なおリアルな世界で遭遇した評価対象物にインターネットを通じて評価を与える手法としては、評価対象物から何らかの特定のキーワードを連想し、実物に遭遇した瞬間よりも事後的に検索エンジンで関連情報の掲載されたホームページを探し、評価ボタン(たとえば「いいね」ボタン)があれば同ボタンを押下することが考えられる。
また首尾よく評価対象物にQR(Quick Response)コード(登録商標)が付与されているようであればカメラを介してQRコード(登録商標)を読取り、該当ホームページに移動してから評価を与えるといったことも考えられる。
しかし個人レベルの被評価者の場合、IT技術について相応の知識を兼ね備えたよほど用意周到な人物でもない限り、上述したようなインターネット検索やQRコード(登録商標)により評価対象物の電子データにアクセスできるよう準備を整えてあるケースは稀と考えられる。
なお評価対象物に対して評価結果を与える技術の例としては、以下のようなものが公知である(例えば、特許文献1参照。)。
同特許文献1の技術においては、評価デバイスが無線通信可能な評価対象を検出したときに評価者がその評価対象に対して評価を行いたい場合、特定動作(例えば、評価デバイスの操作)を実行する。
すると評価デバイスは、評価対象から受信したIDと無線基地局情報(無線通信局の識別情報・受信信号強度)をサーバに送信する。
サーバはIDを受信するごとに、同IDを基に評価対象を識別して同評価対象に対する評価数をカウントアップする(同文献1・第16段落)。
特開2014−021771号公報
株式会社アイリッジ、"popinfo 位置連動配信プッシュ通知"、[online]、株式会社アイリッジ、[平成28年2月29日検索]、インターネット〈URL:https://popinfo.iridge.jp/〉
上記非特許文献1の技術によれば企業側に寄添った視点から開発されているため宣伝機能・広告機能で一貫しており、従来の広告宣伝手法である看板・チラシなどの媒体が電子主体に置き換わっただけであり、本質的機能については既存の宣伝・広告機能の域を出ないものである。
このような形態は消費者にとっては呼込のごとく受止められてしまうおそれもある。
「人はなぜファッションに気を遣うのか?」「なぜ商品を購入するのか?」といった消費者の動機・行動心理を考察すると、寒いからセーターを着るといった基本的な機能目的もある一方、現実としては「センスが良い」と社会から高い評価を受けることで自己肯定感・充足感を得たいという心理も少なからず働いているものと考えられる。
なお評価には、単に良い・悪いというような実利を伴わない感覚的なものから、投げ銭やチップのように実利(金銭その他の経済的価値を有する報酬の支払)を伴うものまでもが含まれる。
また今後さらに物が豊かな時代になり、情報通信技術の進展により情報配信もより一層盛んになるにつれ社会から高い評価を得たいという動機のもとに物品を選択・購入する消費傾向がますます強まり、「消費者」というよりも個々人が自己をアピールするために自分自身をコーディネートする「セルフプロデューサー」の時代にシフトしていくものと考えられる。
上述した技術のようにメーカのためにビッグデータを集める観点から開発された営業ツールは存在するものの、評価されたいという利用者のニーズを充足させるためのあくまで個人側を基軸として発想された評価の仕組(スキーム)は確立されていないのが現状である。
なお上述したような被評価者の被評価欲求を充足できる仕組・評価者の評価要求を充足できる仕組の確立も重要事項である一方、被評価者が携行している物品(製品)を製造するメーカに対し製品の改良・改善につながる評価データを提供することも需要者による消費の促進に資するものと考えられる。
ここでメーカが製品の評価データを収集する手法としては簡単に行えるものとして消費者アンケートが存在するものの、消費者アンケートでは製品購入者の主観的データしか収集することができなかった。
しかしながら製品の購入者が同製品を実際に使用しているときの「消費者本人以外の第三者による製品評価も収集」することができれば、メーカは客観的な評価内容をも参考にして物作りに反映することで、さらにニーズの高い魅力ある製品を作ることが可能になると想定される。
なぜなら一般的に購入者は、単に自分自身が評価するだけでなく周囲からも賞賛を得られるような他人も評価する商品を購入したがると考えられるからである。
本発明は上記の問題に鑑みてなされたものであり、現実世界(いわゆるリアル)における物・サービスに対する評価の付与を容易にできるような仕組の提供、ならびに、製品を製造するメーカに対して同製品の購入者による主観的な製品評価結果のみならず購入者本人以外の第三者による客観的な製品評価も収集できるような仕組を提供することを目的とする。
〔第1発明〕
そこで上記の課題を解決するために、本願の第1発明に係る評価フィードバックシステムは、
評価を受ける対象となる評価対象物のうち少なくとも1つの評価対象物の中または同評価対象物の近傍に設置または保持される電波発信器であって、同評価対象物の管理者の存在を示すためのビーコン電波信号を無指向性の近距離無線通信により発信するビーコン発信器と、
ビーコン発信器製造者が使用する登録端末と、
前記評価対象物に対して評価結果を与える評価者が所有する携帯端末であってビーコン電波信号を検知可能な評価者端末と、
同評価対象物を管理する被評価者が所有する携帯端末であってビーコン電波信号を受信可能な被評価者端末と、
前記評価者端末および被評価者端末と無線接続される基地局であって同評価者端末および同被評価者端末が帰属する基地局と、
同基地局を介して評価者端末および被評価者端末と広域通信を行うとともに登録端末に対しても通信可能に接続されたサーバであって、評価者が評価対象物に与えた評価結果を評価者端末から受信する評価結果管理サーバと、
を有してなり、
システム内部で個々の会員を識別するためのシステム会員ID(Identifier)を評価者および被評価者それぞれに割当てて管理する評価フィードバックシステムであって、

個々のビーコン発信器を一意に識別するための電波源ID(Identifier)を含むビーコン電波信号を発信する前記ビーコン発信器と、
前記ビーコン発信器の外観を表すビーコン画像ないしはビーコン発信器が評価対象物に内蔵される場合には同評価対象物の外観を表す画像と、同ビーコン発信器が発信するビーコン電波信号の電波源IDと、ビーコン発信器製造者のシステム会員IDを評価結果管理サーバに送信することにより、電波源IDの登録を評価結果管理サーバに対して請求する前記登録端末と、
周辺からのビーコン受信状況として特定の1台のビーコン発信器からのみビーコン電波信号を受信しており、かつ同ビーコン電波信号の受信電波強度が近接登録時電波強度下限値よりも大きいときにビーコン移管登録依頼を実行可能にするとともに、被評価者によるビーコン移管登録依頼操作を受付けたときに同ビーコン電波信号の電波源IDを評価結果管理サーバに送信する前記被評価者端末と、
評価者の近傍電波源スキャン開始指示後、前記ビーコン電波信号を検知したときに、受信電波強度が評価時スキャン電波強度下限値よりも大きなビーコン電波信号の電波源IDをすべて抽出して、登録されたビーコン製品情報に合致する電波源IDのみを評価結果管理サーバに送信する前記評価者端末と、
を備え、

前記評価結果管理サーバは、
(1)ビーコン発信器製造者のシステム会員IDとビーコン画像と電波源IDを登録端末から受信した場合、これらビーコン発信器製造者のシステム会員IDとビーコン画像と電波源IDを対応付けて登録する動作を実行し、
(2)登録ずみの電波源IDを被評価者端末から受信した後に、同被評価者端末ないしは電波源IDの移管元となるビーコン発信器製造者の登録端末もしくは他の被評価者端末から移管対象の電波源IDと移管先のシステム会員IDと移管後における移管元の評価参照権限の有無を受信した場合、同電波源IDに対して移管先のシステム会員IDを対応付けてビーコン移管登録する動作を実行し、
(3)実際の評価対象物管理者を評価者が発見する手がかりとなるようなアイテム画像と、評価対象物を評価するときに評価者に対して公開される被評価者固有のリアル表示名とを被評価者端末から受信した場合、同被評価者の登録ずみのシステム会員IDに同被評価者のリアル表示名とアイテム画像を対応付けて登録する動作を実行し、
(4)評価時スキャン電波強度下限値よりも大きなビーコン電波信号の電波源IDを評価者端末から受信した場合、同電波源IDに対応付けされたシステム会員IDに基づいてアイテム画像と被評価者の展示中のリアル表示名の組合せを同評価者端末に提供する動作を実行し、

前記評価者端末は、
評価可能な評価対象物が評価者の近くに存在する旨を評価者に通知する動作と、
評価結果管理サーバから提供された評価対象物のアイテム画像と被評価者の展示中のリアル表示名を表示する動作と、
同評価結果管理サーバから提供されたアイテム画像と被評価者の展示中のリアル表示名の組合せをリスト表示しているときに評価対象物に対する評価結果の入力操作がなされると、同評価対象物の属する電波源IDと同評価対象物のアイテムIDと評価テンプレートIDならびに評価結果と同評価結果の入力時刻情報とを評価結果管理サーバに自動転送し、加えて、同評価者のシステム会員IDならびに評価者による許可が得られているときには評価者端末の位置情報についても評価結果管理サーバに自動転送する動作とを実行し、

前記評価結果管理サーバは、
評価対象物の属する電波源IDと同評価対象物のアイテムIDと評価者のシステム会員IDと評価結果と同評価結果の入力時刻情報とともに評価テンプレートIDを評価者端末から受信した場合、同評価テンプレートIDの種別に対応した動作を実行し、
評価参照権限の有無に応じて、評価対象物の流通過程(製造過程・販売過程)における電波源IDの歴代移管元に対して同評価対象物の評価結果を提供する動作を実行する構成とした。
第1発明の評価フィードバックシステムによれば、無指向性のビーコン発信器1固有の電波源IDを被評価者と対応付けておき、被評価者がビーコン発信器1を評価対象物OBの近傍に設置ないしは保持することで(図1参照)、現実世界において評価者が実際の評価対象物OBを視認し即座に評価できるようなスキームが実現される。
既存の電子タグではかなり近づかないと読取れないという問題点があるものの第1発明によれば、リアルな世界において評価者が評価対象物OBと適度な距離(例えば、数十メートル程度)を置いていても同対象物OBを「容易に且つ即座に評価」することができる。
評価者が評価を行う際に、評価者あるいは被評価者は双方ともに必ずしも定位置に静止している必要はなく、歩行移動中などであっても評価の実施が可能である。
なおインターネットを介して情報を収集できる状況下であれば、上述したように評価行為自体も容易にできる素地が整っている。
しかしながら何らかの情報が電磁的に記録された状態になく評価ボタンによる評価行為も実施できない評価対象物OBについては、リアルな世界で出くわしたとしても評価の態様も限定的なものとなってしまう。
このような場合でも本願の第1発明によれば、突然(偶発的に)たまたま出会ったもの・目にしたものを評価したい人あるいは評価してもらいたい人の潜在的なニーズ・実現要求を叶えることができる。
また適切なキーワードが分からないためにインターネット検索してもリアルな世界において遭遇した同一対象の情報にアクセスできないケース、ないしはキーワードは分かっているものの同一物にたどり着くまでに煩雑な手間がかかってしまうケースでも即座に且つ容易に評価することができる。
なお本例において「展示」とは、評価対象物OBに対する評価を付与できるようにすることを指す。
本願における「評価」とは、単なる評価得点などによる、実利を伴わない評価だけではなく、例えば路上パフォーマーに対する投げ銭のような実利を伴う形態への応用も可能である。
その場合、評価テンプレートIDに意味づけを持たせておき、被評価者によって特定のIDが設定された場合には、評価者により選択された数字は評価点ではなく、評価者から被評価者に移転される実利性のある経済的価値量と解釈(認識)し、対応する動作機能を評価結果管理サーバ6に実装するよう構成する事も可能である。実利性(経済的価値)のある報酬の例としてはデジタル通貨がある。その場合、被評価者は通貨の受け入れ先アドレスを事前にプロフィールに登録しておく必要がある。
また本願の第1発明によればリアルな物・サービスに対して評価を容易に実施できることにより、製品・サービスの宣伝・広告・改善が進む。
さらに本願の第1発明によれば、幅広い方式の電波発信機器をビーコン発信器1として採用することが可能となる。
なおセキュリティ上の理由からSSID(Service Set Identifier:無線LAN(Local Area Network)におけるアクセスポイントの識別名)等を公開したくない場合は、単にビーコン機能のみを有するビーコン発信器1を採用することもできる。
ただしビーコン電波信号BSの発信によって電波源IDは公開される。ビーコン電波信号BSを発信してなければ評価対象物OBの存在を他人に知られることがないため、評価対象として認識してもらえないからである。しかし評価対象物OB全てがビーコン発信器1を有する必要はなく、被評価者が展示する評価対象物OBのうち少なくとも一つがビーコン発信器1を有すればよい。図1の例では1台のビーコン発信器1が発するビーコン電波信号BSにより、3つの評価対象物OB−1〜OB−3の存在を示すことができる。
なお電波源IDは公開を前提とするため、同じ電波源IDを発信する電波源(ビーコン発信器1)を作ることができ他者による被評価者のなりすましが可能である。このような事態を排除するために、ビーコン発信器製造者がビーコン発信器1の製造後、即座に評価結果管理サーバ6に登録することにより「同一の電波源IDの後追い登録を不可能」としている。
ビーコン発信器製造者によるビーコン登録(電波源IDの登録)後は、移管元と移管先の合意のもと移管操作により電波源IDの移管が行われる仕組としている。
〔第2発明〕
本願の第2発明に係る評価フィードバックシステムは、第1発明に係る評価フィードバックシステムであって、

前記ビーコン電波信号に含まれる電波源IDの一時捕捉操作が評価者により行われたときに、受信電波強度が評価時スキャン電波強度下限値よりも大きなビーコン電波信号から登録されたビーコン製品情報に合致する電波源IDのみを抽出して照会用ID一時格納領域に保存するとともに、同照会用ID一時格納領域に保存した全電波源IDと同電波源IDの捕捉時刻と一時捕捉操作を行った評価者のシステム会員IDと同評価者の承認があれば評価者端末の補足当時位置情報を評価結果管理サーバへ送信する前記評価者端末と、
前記一時捕捉操作を行った評価者のシステム会員IDと捕捉時刻と電波源IDを評価者端末から受信して、これら評価者のシステム会員IDと捕捉時刻と電波源IDをシステム登録し、さらに電波源IDに対応する被評価者システム会員と当該会員が捕捉時点展示中のリアル表示名とアイテムIDとを対応付けて登録する前記評価結果管理サーバと、
を備え、

同評価者端末は、
(1)一時捕捉操作を行った評価者のシステム会員IDと捕捉時刻と電波源IDの送信以後に、評価者による事後評価開始操作に応じて事後評価の開始を評価結果管理サーバに通知する動作と、
(2)事後評価開始の通知に応じて評価結果管理サーバから送信されてきた被評価者関連情報に含まれる被評価者の展示中のリアル表示名と、アイテムIDに対応付けられたアイテム画像を年月日時分秒の順序でリスト表示する動作と、
(3)前記リスト表示された被評価者のうちから評価者が選択した被評価者が管理している評価対象物に対する評価結果の入力操作がなされると、同評価対象物のアイテムIDならびに評価結果を評価結果管理サーバに自動転送し、加えて、同評価者のシステム会員IDについても評価結果管理サーバに自動転送する動作と、
を実行し、

同評価結果管理サーバは、
一時捕捉操作を行った評価者のシステム会員IDと捕捉時刻と電波源IDの登録実行後に評価者端末から事後評価の開始が通知された場合、一時捕捉された各電波源IDにそれぞれ対応付けされた各被評価者の被評価者関連情報と各電波源IDの捕捉時刻を同評価者端末に提供する動作、を実行する構成とした。
第2発明によれば、評価者が同対象物OBに実際に遭遇した場合において「評価を行っている時間的余裕がない」もしくは「被評価者のリアル表示名RNを特定している余裕がない」ときに、評価者の近傍にいるシステム会員管理の電波源IDを一時捕捉(一時的に記録保存)しておくことができる。
そして一時捕捉した電波源IDに基づいて被評価者関連情報(被評価者の捕捉時点展示中のリアル表示名RN、評価対象物OBが写り込んだアイテム画像IM、評価テンプレート配置画像)を評価結果管理サーバ6から取得し、被評価者関連情報を手がかりに事後的に評価対象物OBを特定して同対象物OBを後日評価することができる。
なお本発明の評価フィードバックシステムでは評価者が評価対象物OBに遭遇した場合、評価者端末においてまず評価対象物OBが属する被評価者を特定した後に、当該被評価者に属し且つ展示モードがオンになっているアイテム(被評価者の近傍に在ることが期待される対象物)を表示することで、ビーコン発信器1の取付けられていないアイテムも評価できる仕組になっている。
評価フィードバックシステムの全体構成を示すブロック図である。 評価者端末の電気的構成を示すブロック図である。 (a)電波源ID検知手段の電気的構成を示すブロック図である。(b)即時評価手段の電気的構成を示すブロック図である。(c)電波源ID一時捕捉手段の電気的構成を示すブロック図である。(d)カメラ捕捉手段の電気的構成を示すブロック図である。(e)事後評価手段の電気的構成を示すブロック図である。 被評価者端末の電気的構成を示すブロック図である。 (a)ビーコン移管登録申請手段の電気的構成を示すブロック図である。(b)ビーコン移管登録承認手段の電気的構成を示すブロック図である。 登録端末の電気的構成を示すブロック図である。 ビーコン移管承認手段の電気的構成を示すブロック図である。 評価結果管理サーバの電気的構成を示すブロック図である。 (a)ビーコン登録手段の電気的構成を示すブロック図である。(b)ビーコン移管登録手段の電気的構成を示すブロック図である。(c)捕捉情報管理手段の電気的構成を示すブロック図である。 システム会員登録情報のデータ構造の一例を示す図である。 ビーコン登録情報のデータ構造の一例を示す図であって、(a)はビーコン登録エントリ追加前の状態、(b)はビーコン登録エントリ追加後の状態、(c)は移管登録による更新後の状態である。 移管履歴情報のデータ構造の一例を示す図である。 評価対象設定情報のデータ構造の一例を示す図である。 参照権限情報のデータ構造の一例を示す図である。 アイテム評価登録情報のデータ構造の一例を示す図である。 総合評価登録情報のデータ構造の一例を示す図である。 (a)評価テンプレート情報のデータ構造の一例を示す図である。(b)展示期間情報のデータ構造の一例を示す図である。 捕捉情報のデータ構造の一例を示す図である。 被評価者端末・評価者端末におけるシステム会員登録画面の一例を示す図である。 被評価者端末におけるリアル表示名登録画面の一例を示す図である。 登録端末におけるビーコン登録画面の一例を示す図である。 ビーコン製品情報のデータ構造の一例を示す図である。 ビーコン等の電波源ID登録時における各構成要素の動作を示すシーケンス図である。 被評価者端末におけるビーコン受信状況通知画面の一例を示す図である。 移管先の被評価者端末におけるビーコン登録移管申込画面の一例を示す図である。 移管先の被評価者端末におけるビーコン登録移管依頼画面の一例を示す図である。 電波源IDの移管元端末におけるビーコン移管申込通知画面の一例を示す図である。 電波源IDの移管元端末におけるビーコン移管設定画面の一例を示す図である。 電波源IDのビーコン移管登録時において、移管作業を移管元にて行うときの各構成要素の動作を示すシーケンス図である。 電波源IDを移管可能なビーコン発信器を検出するときの被評価者端末の動作を示すフローチャートである。 移管先の被評価者端末におけるビーコン移管設定画面の一例を示す図である。 電波源IDのビーコン移管登録時において、移管作業を移管先にて行うときの各構成要素の動作を示すシーケンス図である。 被評価者端末におけるアイテム登録画面の一例を示す図である。 アイテム登録・変更申請時における各構成要素の動作を示すシーケンス図である。 被評価者端末における評価実行設定画面の一例を示す図である。 被評価者端末における展示不可通知画面の一例を示す図である。 被評価者端末における歴代移管元参照画面の一例を示す図である。 被評価者端末における歴代移管元一覧画面の一例を示す図である。 評価者端末におけるスキャンモード設定画面の第1の例を示す図である。 展示モードがオフのときの、ビーコン登録判定時における各構成要素の動作を示すシーケンス図である。 評価者端末における対象物通知画面の一例を示す図である。 評価者端末における被評価者一覧画面の一例を示す図である。 評価者端末における対象物評価入力画面の一例を示す図である。 即時評価時における各構成要素の動作を示すシーケンス図である。 即時評価の際に電波源IDを送信するときの評価者端末の動作を示すフローチャートである。 評価者端末におけるスキャンモード設定画面の第2の例を示す図である。 評価者端末における捕捉完了画面の一例を示す図である。 電波源IDの一時捕捉時における各構成要素の動作を示すシーケンス図である。 電波源IDを一時捕捉するときの評価者端末の動作を示すフローチャートである。 一時捕捉された電波源IDを登録するときの評価結果管理サーバの動作を示すフローチャートである。 評価者端末における事後評価開始画面の一例を示す図である。 電波源IDの一時捕捉後に事後評価を行うときの各構成要素の動作を示すシーケンス図である。 評価者端末における被評価者検索画面の一例を示す図である。 評価参照権限を有する移管元端末における評価結果参照画面の一例を示す図である。 評価者端末におけるスキャンモード設定画面の第3の例を示す図である。 評価者端末におけるカメラ捕捉画面の一例を示す図である。 カメラ捕捉時における各構成要素の動作を示すシーケンス図である。 カメラ捕捉するときの評価者端末の動作を示すフローチャートである。 スナップ画像とともに一時捕捉された電波源IDを登録するときの評価結果管理サーバの動作を示すフローチャートである。 評価者端末におけるスナップ画像検索画面の一例を示す図である。 評価者端末における被評価者検索画面の一例を示す図である。 カメラ捕捉後に事後評価を行うときの各構成要素の動作を示すシーケンス図である。 評価者端末における評価参照アイテム選択画面の一例を示す図である。 評価者端末における評価結果参照画面の一例を示す図である。 評価者端末における評価結果参照者選択画面の一例を示す図である。 評価者端末における評価参照対象物選択画面の一例を示す図である。 評価者端末における被評価者検索画面の変形例を示す図であって、(a)は捕捉時刻の一覧を示す図、(b)は被評価者の一覧を示す図である。
以下、本発明の評価フィードバックシステムについて説明する。
[実施形態]
本発明の実施形態は、システム内部で個々の会員を識別するためのシステム会員ID(Identifier)を評価者および被評価者それぞれに割当てて評価結果管理サーバ6により管理する評価フィードバックシステム100の構成例である。
以下、この内容について詳しく説明する。
なお本例では、本システム100をファッションの宣伝・評価に適用したケースを例に挙げて説明する。下記説明例における評価は、実利を伴わないケースを想定している。
評価フィードバックシステム100は図1に示すように、任意の台数のビーコン発信器1と、評価者端末2と、被評価者端末3と、基地局4と、登録端末5と、評価結果管理サーバ6とを、公衆通信回線200(電気通信回線)を介して通信可能な状態で接続したシステムである。
本例では、評価結果管理サーバ6については評価フィードバックサービスのスキーム(仕組)を提供するクラウドサービス運営者が所有するものとして説明する。
なおインターネット等の公衆通信回線200を採用する場合には、例えばSSL(Secure Sockets Layer)技術等を利用すればセキュリティレベルを高く確保可能である。
ビーコン発信器1は、評価を受ける対象となる評価対象物OB(図1の例ではOB−1〜OB−3)のうち少なくとも1つの評価対象物OBの中または同評価対象物OBの近傍に設置または保持される電波発信器である。
評価フィードバックシステム100においては、同システム100に登録されているビーコン発信器1の機種が同システムの運営主体によってあらかじめ選定されている。
本例において被評価者は、評価結果管理サーバ6にビーコン登録したビーコン発信器1(ビーコン、ポケットWi−Fiなど)を所持している。
ここで評価対象物OBの具体例としては、評価を受ける物品、人物、ペットをはじめとする生物などが挙げられる。
評価対象物OBが物品である場合、同対象物OBは(1)被評価者(同対象物OBを製造するメーカないしは被評価者個人)自身が作ったものでもよく、また(2)被評価者が購入した物品または被評価者が他人から譲り受けた物品ないしは貸与された物品でもよい。
上記評価対象物OBに対するビーコン発信器1の設置主体に関しては(1)被評価者が同対象物OBに取付(設置)を行うケースと、(2)製造段階においてメーカなどの製造者が同対象物OBにあらかじめ取付けるケース、の2通りが想定される。
なお評価対象物OBの製造段階で同対象物OBにビーコン発信器1を取付ける場合、実際の評価開始前までに「ビーコン登録の移管」(ビーコン発信器製造者によりビーコン登録ずみの電波源IDと、同電波源IDを先登録者(移管元)から譲り受けた被評価者の間の対応関係の設定)を完了しておくことが必要となる。
上述のビーコン発信器1は、評価対象物OBの管理者の存在を示すためのビーコン電波信号BSを無指向性の近距離無線通信により発信する。
ここでビーコン発信器1が発信するビーコン電波信号BSには、個々のビーコン発信器1を一意に識別するための「電波源ID」が含まれている。
より詳細には電波源IDは、ビーコン発信器1の製造段階においてビーコン発信器製造者により付与される一意の識別番号である。なお電波源IDが評価結果管理サーバ6に登録済みのものと同一の場合、ビーコン発信器製造者は評価フィードバックシステム100内における電波源IDの一意性が確保されるように、電波源IDを変更した上で再登録しておく必要がある。
上記「近距離無線通信」を実現する技術の一具体例としては、Bluetooth(登録商標)の拡張仕様の1つであって極低電力での通信が可能なBLE(Bluetooth(登録商標) Low Energy)が挙げられる。
評価者端末2は、評価対象物OB(被評価者が評価されることを希望する対象)に対して評価結果を与える評価者が所有する携帯端末であり、ビーコン発信器1が発信したビーコン電波信号BSを検知(受信)可能に構成されている。
評価者端末2は評価者の近傍電波源スキャン開始指示後において、登録されたビーコン製品情報BC(図22)に基づいてスキャンした結果ビーコン電波信号BSを検知したときに、受信電波強度が「評価時スキャン電波強度下限値」よりも大きなビーコン電波信号BSの電波源IDをすべて抽出して評価結果管理サーバ6に送信する。
その後、評価者端末2は、評価結果管理サーバ6から電波源IDに対応付けされたシステム会員IDに基づいてシステム会員の「被評価者関連情報」(アイテム画像IMや被評価者の展示中のリアル表示名RNなど)が提供されると(図44・ステップS417)、評価可能な評価対象物OBが評価者の近くに存在する旨を評価者に通知する(図41、図44・ステップS418)。
評価者端末2は、評価結果管理サーバ6から提供されたアイテム画像IMと被評価者の展示中のリアル表示名RNの組合せをリスト表示(図42、図44・ステップS420)しているときに評価対象物OBに対する評価結果の入力操作(即時評価)がなされると、同評価対象物OBの属する電波源ID・同対象物OBのアイテムID・評価テンプレートIDならびに評価結果・同評価結果の入力時刻情報を評価結果管理サーバ6に自動転送し、加えて、評価者のシステム会員IDならびに同評価者による許可が得られているときには評価者端末2の位置情報についても評価結果管理サーバ6に自動転送する。
また電波源IDが評価結果管理サーバ6のビーコン登録情報621(例えば図11(c))に登録されていないときは、電波源IDがビーコン登録されていない旨が評価結果管理サーバ6から評価者端末2に通知される。
評価者端末2は、ビーコン電波信号に含まれる電波源IDの「一時捕捉操作」が評価者により行われたときは、登録されたビーコン製品情報BCに記載の周波数をスキャンし、受信電波強度が「評価時スキャン電波強度下限値」よりも大きなビーコン電波信号を検知した際は、電波源IDを抽出して照会用ID一時格納領域220に保存する。
それとともに評価者端末2は「捕捉情報」(照会用ID一時格納領域220に保存した全電波源IDと、同電波源IDの捕捉時刻と、評価者端末2の補足当時位置情報(評価者の承認時)と、一時捕捉操作を行った評価者のシステム会員ID)を評価結果管理サーバ6へ送信する。
さらに評価者端末2は、一時捕捉操作を行った評価者のシステム会員IDと捕捉時刻と電波源IDの送信以後に、評価者による事後評価開始操作(図51)に応じて「事後評価の実行」を評価結果管理サーバ6に通知する。
また評価者端末2は、事後評価開始の通知に応じて評価結果管理サーバ6から送信されてきた「被評価者関連情報」(本例では、被評価者の展示中のリアル表示名・シンボル画像など)に含まれる被評価者の展示中のリアル表示名RNと、アイテムIDに対応付けられたアイテム画像IMを年月日時分秒の順序でリスト表示する(図53参照)。
そして評価者端末2は、リスト表示された年月日時分秒および被評価者のうちから、評価者が選択した評価対象物OB(被評価者が管理しているもの)に対する評価結果の入力操作がなされると(事後評価)、同対象物OBのアイテムID・同対象物OBの評価結果を、評価結果管理サーバ6に自動転送する。
加えて評価者端末2は、同評価者のシステム会員IDについても評価結果管理サーバ6に自動転送する。
なお電波源IDを一時捕捉する際、評価者が評価対象物OBのスナップ画像PTを毎回撮像することは不要であり、評価者が事後的に同評価対象物OBを評価する際に同対象物OBを検索(特定)するための「備忘録が必要なときに適宜スナップ画像PTを撮影」すればよい。
登録端末5は、ビーコン発信器製造者が使用する端末である。
登録端末5は、ビーコン発信器1の外観を表す「ビーコン画像」(ないしは、ビーコン発信器1が評価対象物OBに内蔵される場合には同対象物OBの外観を表す画像)と、同発信器1が発信するビーコン電波信号BSの電波源IDと、ビーコン製品情報BC(既に同種類のビーコン発信器製品が登録されているときは不要)と、ビーコン発信器製造者のシステム会員IDを評価結果管理サーバ6に送信する。
これにより登録端末5は、電波源IDの登録(ビーコン登録)を評価結果管理サーバ6に対して請求する。
ここで「ビーコン登録」とは、まだ評価結果管理サーバ6への登録がなされていない電波源IDを同サーバ6に「新規に登録すること」を指す。
この「ビーコン登録」は、ビーコン画像(ないしはビーコン発信器1が内蔵された評価対象物OBの外観画像)と、ビーコン発信器製造者に与えられたシステム会員IDと、同ビーコン発信器製造者が製造したビーコン発信器1の電波源ID(いまだ評価結果管理サーバ6に登録されていないもの)を対応付けることで実現される。
被評価者端末3は、評価対象物OBを管理する被評価者が所有する携帯端末であり、ビーコン電波信号BSを受信可能に構成されている。
被評価者端末3は(1)周辺からのビーコン受信状況として特定の1台のビーコン発信器1からのみビーコン電波信号BSを受信しており、かつ(2)同信号BSの受信電波強度が近接登録時電波強度下限値よりも大きいときに、被評価者によるビーコン移管登録(ビーコン発信器1から発信される電波源ID登録の管理移譲)を許可する。
ここで「ビーコン移管登録」とは、本システム100においてビーコン登録がなされた電波源IDの所有者を移管元の名義から移管先の名義に変更することを指す。
本例ではビーコン移管登録処理として、ビーコン登録の移管先となる被評価者に与えられたシステム会員IDと、同被評価者がビーコン移管登録依頼を行ったビーコン発信器1の電波源IDが対応付けて評価結果管理サーバ6に登録される。
移管先の被評価者端末3には、移管元が所有する電波源IDの取得(移管)を希望する被評価者からのビーコン移管登録依頼操作を受付けるべく「ビーコン登録移管申込画面」(図25)が表示される。
なお本例ではビーコン移管登録条件の1つとして「被評価者端末3がビーコン発信器1から受信しているビーコン電波信号BSの電波強度が、ある一定値(近接登録時電波強度下限値)よりも大きいこと」が課されている。
その理由は、ビーコン登録の移管を希望する被評価者がビーコン発信器1のごく近距離に被評価者端末3を近づけた状況下でビーコン移管を申請させることにより、ビーコン移管の申請者がビーコン発信器移管希望者(被評価者端末3の所有者)本人である可能性が高まるからである。
また本例ではもう1つのビーコン移管登録条件として「被評価者端末3のビーコン受信状況が、特定の1台のビーコン発信器1からのみビーコン電波信号BSを受信する状況になること」が課されている。
その理由は、ビーコン移管の申請者がビーコン発信器1の保有者本人であるならば同発信器1の配置を自由に移設することができるため、移管を希望するビーコン発信器1のみから被評価者端末3がビーコン電波信号BSを受信している状況も作り出すことが可能と考えられるからである。
そのため本例では被評価者端末3が複数台のビーコン発信器1からそれぞれ近接登録時電波強度下限値よりも大きな受信電波強度でビーコン電波信号BSを受信している場合、その旨が警告され(図24)、全ての移管登録条件が揃うまでビーコン移管登録申請操作を行うための画面(図25)は表示されない。
そのため被評価者端末3が複数台のビーコン発信器1からビーコン電波信号BSを受信している場合、被評価者は特定の1台のビーコン発信器1(ビーコン移管しようとしている電波源IDが割当てられたビーコン発信器1)を除くその他のビーコン発信器を被評価者端末3の周囲から排除(移動)する必要がある。
また被評価者端末3は、被評価者による「ビーコン移管登録依頼操作」を受付けたときに受信電波強度が近接登録時電波強度下限値よりも大きなビーコン電波信号BSに含まれる電波源IDを評価結果管理サーバ6に送信する。
本例における「ビーコン移管登録依頼操作」は、ビーコン登録移管申込画面(図25)において「ビーコン移管登録申請」ボタンを押下する操作が該当する。
図1の基地局4は、評価者端末2および被評価者端末3と無線接続される基地局である。
これらの端末2・3は、基地局4に帰属する。
評価結果管理サーバ6は、基地局4を介して評価者端末2・被評価者端末3と広域通信を行うサーバである。また評価結果管理サーバ6は、登録端末5に対しても通信可能に接続されている。
評価結果管理サーバ6は、ビーコン発信器製造者のシステム会員IDとビーコン画像と電波源IDを登録端末5から受信した場合、これらビーコン発信器製造者のシステム会員IDとビーコン画像と電波源IDを対応付けて登録する。
また評価結果管理サーバ6は、ビーコン発信器製造者によりビーコン登録ずみの電波源IDを被評価者端末3(移管先)から受信した後に、その電波源IDの移管元となる「ビーコン発信器製造者の登録端末5」もしくは「他の被評価者端末3(移管先以外)」から移管対象の電波源IDと移管先のシステム会員IDと移管後における移管元の評価参照権限の有無を受信した場合、同電波源IDに対して移管先のシステム会員IDを対応付けて「ビーコン移管登録」する。
さらに評価結果管理サーバ6は、ビーコン登録ずみの電波源IDを被評価者端末3から受信した後に、当該端末3(移管先)から「移管対象の電波源ID・移管先のシステム会員ID・移管後における移管元の評価参照権限の有無とともに移管用パスワード」を受信した場合、パスワードが登録ずみのものと合致すれば、その電波源IDに移管先のシステム会員IDを対応付けてビーコン移管登録する。
なお本願では、電波源IDの移管登録をしようとする被評価者と、その被評価者に先んじて同電波源IDについてビーコン登録を所有している企業とが連携可能となっている。
その理由はビーコン発信器1の現実の普及プロセスとして、被評価者が個人の場合にビーコン発信器1を入手するには企業から配布されるケースが少なからず想定されることによる。
さらに評価結果管理サーバ6は、当事者(移管元と移管先)間の合意内容に応じて、ビーコン登録の移管元(他の被評価者)の評価参照権限を移管もしくは存続させる設定を行う。
評価対象物OBの評価結果は被評価者による承認の下、評価参照権限が与えられた任意のシステム会員も参照可能となる。
そのため製品(評価対象物OB)引渡時ならびにビーコン登録移管時に評価参照権限を電波源IDの譲渡者(移管元)に残すことで、同製品の市場流通過程における各段階の市場関係者(製造メーカ、卸売業者・小売業者などの販売業者、末端消費者としての個人・法人)全員が「商品購入者以外の評価者により与えられた客観的な評価結果」を参照できる。
従来、企業活動に影響を与えるエンドユーザレベルの流行の把握は製造・流通の各フェーズで個別に行うことが必要とされていたが、本システム100を利用すればリアルタイムに各フェーズで共有することが可能となる。
なお評価参照権限は、ビーコン登録を譲り受ける移管先に対しては無条件で与えられる。
また評価結果管理サーバ6は、「アイテム画像」と、評価対象物OBを評価するときに評価者に対して公開される被評価者固有の「リアル表示名」とを被評価者端末3から受信した場合、同被評価者の登録ずみのシステム会員IDに同被評価者のリアル表示名RNとアイテム画像IMを対応付けて登録する。
なお同一システム会員IDに対して登録済みのリアル表示名RNとは異なるものが申請された場合、一定個数(例えば5個)までは追加とみなされ、本システム100内での一意性を確認の上、システム会員IDに対応付けて登録される。
一定個数を超えると登録個数限度超過の旨が通知され、登録済みのリアル表示名から任意のものを削除するよう促される。
「リアル表示名」とは、評価対象物OBを評価するときに評価者に対して公開(評価者端末2上に画面表示)される名称であり、評価者が個々の被評価者を一意に識別するための名称である。
また「アイテム画像」とは、評価者が評価をするときに実際の評価対象物管理者を一見して識別(発見)する手がかりとなる画像である。
さらに評価結果管理サーバ6は、評価時スキャン電波強度下限値よりも大きなビーコン電波信号BSの電波源IDを評価者端末2から受信した場合、その電波源IDの管理者であるシステム会員IDに対応付けされた被評価者関連情報(アイテム画像IMと、被評価者の展示中のリアル表示名RNの組合せ)を同端末2に提供(送信)する。
なお評価者端末2は、評価結果管理サーバ6から提供された被評価者の展示中のリアル表示名RNとアイテム画像IMの組合せをリスト表示する(図42、図44・ステップS420)。これにより評価者がアイテム画像IMを手がかりとして、被評価者が評価されることを望んでいる評価対象物OBを発見できる。
また評価者の視野内にアイテム画像IMに類似の物が複数ある場合も、被評価者が本システム100に一意に登録し且つ「展示中リアル表示名」として選択したリアル表示名RNと、実際に視認できるリアル表示名RNとの一致を確認することにより評価対象物OBを保有する被評価者を特定できる。
万一他のシステム会員と同一のリアル表示名RNを故意に表示する会員がいた場合は、評価者または被評価者からの通報により、警告または強制退会の措置を行う。これにより会員のリアル表示名RNのなりすまし表示を防止する。
上記リスト表示中に評価対象物OBに対する評価結果が評価者により入力されると(即時評価)、評価者端末2は、評価対象物OBの属する「電波源ID」と、同対象物OBの「アイテムID」と、「評価テンプレートID」と、同対象物OBの「評価結果」と、同評価結果の「入力時刻情報」を評価結果管理サーバ6に自動転送する。
加えて評価者端末2は、同評価者の「システム会員ID」ならびに評価者による許可が得られているときには当該端末2の「位置情報」についても評価結果管理サーバ6に自動転送する。
評価結果管理サーバ6は、評価者が評価対象物OBに与えた評価結果・同評価結果の入力時刻情報とともに評価対象物の属する電波源ID・同評価対象物のアイテムID・評価者のシステム会員ID・評価テンプレートIDを評価者端末2から受信した場合、同評価テンプレートIDの種別に対応した動作を実行する。
また評価結果管理サーバ6は、一時捕捉操作を行った評価者のシステム会員IDと捕捉時刻と電波源IDを評価者端末2から受信して、これら(評価者のシステム会員ID・捕捉時刻・電波源ID)をシステム登録し(図18)、さらに電波源IDに対応する被評価者システム会員と当該会員が捕捉時点展示中のリアル表示名とアイテムIDとを対応付けて登録する。
そして同サーバ6は、上記評価者のシステム会員IDと捕捉時刻と電波源IDの登録実行後に評価者端末2から「事後評価の実行」(図51)が通知された場合、一時捕捉された各電波源IDにそれぞれ対応付けされた各被評価者の被評価者関連情報と各電波源IDの捕捉時刻を同評価者端末2に提供する。
すると評価者端末2は、事後評価開始の通知に応じて評価結果管理サーバ6から送信されてきた被評価者関連情報(本例では、被評価者の展示中のリアル表示名・シンボル画像など)に含まれる被評価者の展示中のリアル表示名RNと、アイテムIDに対応付けられたアイテム画像IMを年月日時分秒の順序でリスト表示する(図53)。
なお評価者端末2のカメラ26(図2)により「スナップ画像PTを撮影」した場合は、同端末2自体には保存せず評価結果管理サーバ6に送信(アップロード)しておくことで、スナップ画像PTを撮影した評価者端末2以外の他の評価者端末2からログインした場合でも評価結果管理サーバ6上の同画像PTにアクセスでき、評価対象物OBを事後的に評価する際の参考にできるというメリットが生じる。
ここで本システム100においては電波源IDを一時捕捉する際にスナップ画像PTを撮影するかどうかは評価者の自由意思に任されているため、スナップ画像PTを撮影したケースと、スナップ画像PTを撮影しないケースが混在しうる。
このような構成下において評価対象物OBを選択する場合、図67(a)に例示するように評価者はまず捕捉時刻を特定(選択)した上で、選択された捕捉時刻において一時捕捉された被評価者を選択するよう段階的に被評価者を絞り込むこともできる(図67(b)参照)。なお同図67においては、捕捉時刻の特定段階でスナップ画像PTが表示される仕様となっている。
図67(a)の画面例ではスナップ画像PTの存在しない捕捉時刻「2016年2月4日 13時50分」を選択した上で、さらに同捕捉時刻「2016年2月4日 13時50分」において捕捉された2名の被評価者のうちの1人を図67(b)の画面から選択している。
また図67(a)・図67(b)の動作を実現するにあたっては図62・ステップS82のごとく、事後評価を行う際に評価結果管理サーバ6からスナップ画像PT(撮影されている場合に限る)を取得する。
つぎに評価者端末2・被評価者端末3・登録端末5・評価結果管理サーバ6の各電気的構成について順次説明する。
これら端末2・3・5ならびにサーバ6は、計算処理能力や記憶容量等の規模に相違があるものの装置構成は似通っている。いずれの端末2・3・5およびサーバ6も図1に示したごとく、液晶ディスプレイや図示しないプリンタ等を含む出力部と、各種の演算処理を実行する装置本体と、タッチパネルないしはキーボード・マウス(図示略)を含む入力部とを備えている。
また装置本体は、演算処理を実行するCPUを中心とした制御機能、ハードディスクドライブ(HDD)・ROM・RAM等を利用する記憶機能、及び各種信号あるいは情報を送受信する通信機能等を有している。
以下、評価者端末2の電気的構成について説明する。
図2は、実施形態に係る評価者端末2の電気的構成を示すブロック図である。
同図2に示すように本端末2は、タッチパネル(図示略)等のポインティングデバイスを含む入力部23と、液晶ディスプレイ(図示略)等の出力部24とを備えている。
また本端末2は、任意の演算処理を実行するCPU(Central Processing Unit:中央処理装置)を含む制御部21のほか、ハードディスクドライブ(HDD)・ROM(Read Only Memory)・RAM(Random Access Memory)等を含む記憶部22、各種信号あるいは情報の入出力経路をなす通信ポート(図示略)を含む通信部25、および、任意の画像を撮像可能なカメラ26を備えている。
図2の制御部21は、CPU・ROM・RAM等を有し、ROM・記憶部22に記憶されているアプリケーションプログラムをRAMにロードして実行し、それにより各種の論理的手段を実現する。
本端末2では、会員登録申請手段211、スキャンモード設定手段212、電波源ID検知手段213、即時評価手段214、電波源ID一時捕捉手段215、カメラ捕捉手段216および事後評価手段217が実現される。
会員登録申請手段211は、評価フィードバックサービスを享受するための事前手続となる会員登録を評価結果管理サーバ6に対して申請する。
本例では会員登録手続として、評価者はシステム会員登録画面(図19)を介して「システム会員IDの登録」を申請する。
スキャンモード設定手段212は、評価者による操作に応じて「ビーコン電波信号BSのスキャンモードをオンないしはオフ」に設定する。
本例ではスキャンモード設定画面(図39)において「ビーコン信号スキャンモード オン」ボタンを押下することにより、ビーコン電波信号BSのスキャンモードをオンに設定できる。
図2の電波源ID検知手段213は図3(a)のように、周波数帯スキャン手段2131と、電波源ID送信手段2132とに機能別に細分化されている。
周波数帯スキャン手段2131は「ビーコン信号スキャンモードがオン」(図39)に設定されると(図45・ステップS412)、指定周波数帯におけるチャネルをスキャンすべく、まず本システム100において認定された全種類のビーコン発信器1について図22のビーコン製品情報BC(全部または更新部)をダウンロードならびに保存する(図45・ステップS401)。
なおビーコン製品情報BC(図22)に記述された仕様の1つである「アドバタイジングチャネル」とは、ビーコン発信器1が自己の存在を周囲に発信する周波数帯のことであり、本例のビーコン製品情報BCにおいては区切記号(例えばカンマ記号)により複数のアドバタイジングチャネル(Bluetooth(登録商標) Low Energy においては37番〜39番までのチャネル)を記載できるものとする。
また本例ではビーコン発信器1と評価者端末2の間において接続確立後の通信(データ送受信)はしないため、データチャネル(Bluetooth(登録商標) Low Energy における0番〜36番までのチャネル)は存在こそするものの使用しない。なお評価者端末2側のスキャン方式は、ビーコン発信器1へ問いかけをするアクティブスキャン方式ではなく、パッシブスキャン方式とする。
周波数帯スキャン手段2131は、ある特定種類のビーコン製品情報BC(図22)に基づき指定周波数帯におけるチャネル(本例ではアドバタイジングチャネル)をスキャンする(図45・ステップS402)。
また周波数帯スキャン手段2131は、スキャンにより検知した全ビーコン電波信号BSのうち「評価時スキャン電波強度下限値」以上の電波源IDをすべて抽出し、照会用ID一時格納領域220に保存する(図45・ステップS403)。
ダウンロードしたすべてのビーコン製品情報BCについてスキャンが完了するまで順次、指定周波数帯とチャネルのスキャンを実行する(図45・ステップS404)。
図3(a)の電波源ID送信手段2132は、照会用ID一時格納領域220に保存した全電波源IDを評価結果管理サーバ6に送信する(図45・ステップS413)。
なお電波源ID送信手段2132による電波源IDの上記送信動作は、サーバ照会間隔で一定時間ごとに行われる(図45・ステップS405)。
電波源ID検知手段213は、ビーコン信号スキャンモードがオフに設定されるまで上述した指定周波数帯・チャネルスキャン処理を繰返し実行する(図45・ステップS406)。
図2の即時評価手段214は、評価対象物OBを検知したときに評価者が同対象物OBの「評価を即座に行うとき」に機能する。
即時評価手段214は図3(b)のように、評価対象物通知手段2141と、評価対象即時選択手段2142と、評価結果送信手段2143とに機能別に細分化されている。
評価対象物通知手段2141は、評価対象物OBの管理者が近くに存在する旨を評価者(評価者端末2のユーザ)に通知する(図44・ステップS418)。
この通知手法は任意であり対象物通知画面(図41)を画面表示するほか、音声通知・バイブレーション通知(モータによる振動通知)・発光通知(LED(Light Emitting Diode)点滅)などを採用できる。
評価対象即時選択手段2142は、電波源ID検知手段213が検知したビーコン電波信号BSに含まれる電波源IDのビーコン登録の有無(同電波源IDがすでにビーコン発信器製造者ないしは他の被評価者によりビーコン登録されたものであるか)を評価結果管理サーバ6に対して問合せる。
同サーバ6にてビーコン登録されている場合、同手段2142は評価結果管理サーバ6から提供(送信)された電波源ID管理者の被評価者関連情報を受信する。
評価対象即時選択手段2142は対象物通知画面(図41)において「被評価者一覧の表示」ボタンが評価者により押下されたときに(図44・ステップS419)、評価結果管理サーバ6から提供された「被評価者関連情報」(被評価者の展示中のリアル表示名RNと、被評価者のシンボル画像と、同被評価者がサーバ登録したアイテム画像IM)をリスト表示する(図44・ステップS420)。
図42に示す被評価者一覧画面の例では、被評価者の展示中のリアル表示名RNとして「april」と「spring」の2つが表示されている。
上記画面(図42)ではリスト表示された被評価者のなかからいずれか1人の被評価者を選択することが可能となっており、いずれか1人の被評価者を選択した状態で「評価結果の入力(すぐに評価)」ボタンを押下することにより、対象物評価入力画面(図43)へと移行する。
なお評価対象即時選択手段2142は対象物評価入力画面(図43)において、先に選択された被評価者に対応するアイテム画像IMと評価テンプレート配置画像を表示する(図44・ステップS421)。
本例では同図44・ステップS417において、評価結果管理サーバ6から評価者端末2に対して被評価者関連情報の一環として「アイテムID・被評価者の展示中リアル表示名・シンボル画像とともに、当該アイテムIDに対応付けされたアイテム画像IMならびに同アイテムIDに評価テンプレートID(図13・図17(a))を介して対応付けされた評価テンプレート配置画像(図17(a))の組合せ」があらかじめ提供(送信)される。
この送信動作ゆえに、図44・ステップS421における評価テンプレート配置画像の表示が実現可能となっている。
なお評価テンプレートはシステム運営者が事前に用意するものとする。その際、テンプレートが「実利ある評価方法」であるか「実利とは直接関係しない評価方法」であるか、評価結果管理サーバ6が種別を識別できるような形で評価テンプレートIDを構成しておくものとする。
本例においては評価テンプレートID(図17(a))の先頭文字が「実利を伴わない評価」と「実利を伴う評価」を判定するための識別子の役割を担っている。
評価結果送信手段2143は図43の「評価結果の転送」ボタンが押下された場合(即時評価時)、対象物評価入力画面(同図43)を介して入力された評価結果を評価結果管理サーバ6へ送信する(図44・ステップS422)。なお同手段2143は、当該評価結果とともに同評価結果の入力時刻情報・評価対象物OBの属する電波源ID・同対象物OBのアイテムID・評価テンプレートID・評価者のシステム会員ID・評価者端末2の位置情報(評価者の承諾時)も併せて送信する。
評価結果管理サーバ6は同評価結果を受信すると、評価テンプレートIDの種別に対応する動作を実行する。本例においては、同サーバ6は評価結果をアイテム評価登録情報625(図15)または総合評価登録情報626(図16)に登録する。
図2の電波源ID一時捕捉手段215は、評価対象物OBを検知したときに評価者が同対象物OBの「評価を事後的に行うとき」に機能する。
電波源ID一時捕捉手段215は図3(c)のように、周波数帯スキャン手段2151と、電波源ID送信手段2152とに機能別に細分化されている。
周波数帯スキャン手段2151はスキャンモード設定画面(図46)において「電波源IDの一時捕捉(事後評価)」ボタンの押下を検出すると(図49・ステップS501)、本システム100において「認定された全種類のビーコン発信器1」についてビーコン製品情報BC(全部または更新部分)のダウンロードならびに保存を実行する(図48・図49のステップS50)。
ビーコン製品情報BCは、ビーコン電波信号BSの周波数帯スキャンに必要な周波数帯に関する情報と、ビーコン電波信号BSから電波源IDを抽出するための規格情報から構成される。
また同手段2151は、先にダウンロードしたなかからある特定種類のビーコン製品情報BCを選択し、当該選択した特定種類のビーコン製品情報BCに基づいて「指定周波数帯におけるチャネル(本例ではアドバタイジングチャネル)のスキャン」(図48・図49のステップS51)を行うことにより電波源IDを「一時捕捉」(一時記録)する。
さらに周波数帯スキャン手段2151は「評価時スキャン電波強度下限値」以上のビーコン電波信号BSから電波源IDをすべて抽出し、照会用ID一時格納領域220に保存する(図48・図49のステップS52)。
これにより本システム100において登録されたビーコン製品情報BC(図22)に合致し、かつ受信電波強度が評価時スキャン電波強度下限値以上のビーコン電波信号の電波源IDのみが抽出される。
なお同手段2151は、ダウンロードしたすべてのビーコン製品情報BCについてスキャンが完了するまで順次、指定周波数帯におけるチャネルスキャンを実行する(図49・ステップS502)。
たとえ規格が同じであってもビーコン発信器製造者(ビーコンメーカー)が異なれば「評価時スキャン電波強度下限値」等のパラメータが異なることが予想されるため、製品情報キーが異なるごとに動的にダウンロードしたビーコン製品情報BCに応じて判定基準を変更すればよい。
図3(c)の電波源ID送信手段2152は、照会用ID一時格納領域220に保存した全電波源IDと、捕捉時刻と、評価者のシステム会員IDと、同評価者の承認があれば評価者端末2の補足当時位置情報を評価結果管理サーバ6に送信する(図48・図49のステップS53)。
上述した電波源IDの一時捕捉動作(図49)は、その処理内容自体はビーコン信号スキャンモードがオンのときの動作(図45)と類似するものの、電波源IDの一時捕捉は「電波源IDの一時捕捉」ボタン(図46)の押下に応じて1回のみ行われ、ビーコン信号スキャンモードがオン時のように一定時間(サーバ照会間隔)ごとに反復的に実行されることはない。
なお本例において電波源ID送信手段2152は、照会用ID一時格納領域220に保存した全電波源IDの評価結果管理サーバ6に対する送信(図49・ステップS53)完了後に、事後評価の実施を促すための捕捉完了画面(図47)を画面表示する。
電波源IDを一時捕捉(一時記録)することにより、評価者が評価対象物OBに遭遇しても「評価を行っている時間的余裕がないとき」に、電波源IDに基づいて評価結果管理サーバ6上から評価対象物OBを事後的に見つけ出して同対象物OBの評価をすることが可能となる。
図2のカメラ捕捉手段216は図3(d)のように、スナップ撮影手段2161と、周波数帯スキャン手段2162と、電波源ID送信手段2163とに機能別に細分化されている。
スナップ撮影手段2161はスキャンモード設定画面(図55)において「カメラ(事後評価)」ボタンが押下された場合、カメラ捕捉画面(図56)を表示する。
また同手段2161は、図56の「シャッター(スナップ画像の撮影)」ボタンが押下された場合、カメラ26によりスナップ画像PT(評価対象物OBが写り込んだ画像)を撮像する(図57・図58のステップS70)。
周波数帯スキャン手段2162はスキャンモード設定画面(図55)における「カメラ(事後評価)」ボタンの押下を検出すると(図58・ステップS701)、本システム100において認定された全種類のビーコン発信器1についてビーコン製品情報BC(全部または更新部分)のダウンロードと保存を実行する(図58・ステップS702)。
また同手段2162は、先にダウンロードしたなかからある特定種類のビーコン製品情報BCを選択し、当該選択した特定種類のビーコン製品情報BCに基づき「指定周波数帯におけるチャネルのスキャン」(図57・図58のステップS71)を行うことにより電波源IDを「一時捕捉」(一時記録)する。
さらに周波数帯スキャン手段2162は「評価時スキャン電波強度下限値」以上のビーコン電波信号BSから電波源IDをすべて抽出し、照会用ID一時格納領域220に保存する(図57・図58のステップS72)。これにより受信電波強度が評価時スキャン電波強度下限値以上のビーコン電波信号のうち、登録されたビーコン製品情報BC(図22)に合致する電波源IDのみが抽出される。
同手段2162は、ダウンロードしたすべてのビーコン製品情報BCについて順次、指定周波数帯におけるチャネル(本例ではアドバタイジングチャネル)をスキャンする(図58・ステップS703)。
図3(d)の電波源ID送信手段2163は、照会用ID一時格納領域220に保存した全電波源IDと、スナップ画像PTと、スナップ画像PTの捕捉(撮影)時刻と、捕捉(撮影)当時位置情報(評価者の承諾時)と、評価者のシステム会員IDを評価結果管理サーバ6に送信する(図57・図58のステップS73)。
図2の事後評価手段217は図3(e)のように、事後評価開始通知手段2171と、評価対象事後選択手段2172と、評価結果転送手段2173とに機能別に細分化されている。
事後評価開始通知手段2171は、事後評価開始画面(図51)において「事後評価の実行」ボタンが押下されたときに、事後評価を開始する旨を評価結果管理サーバ6に通知する(図52・ステップS61)。
評価対象事後選択手段2172は上記「事後評価の実行」ボタンが押下された後に、図53に例示するごとく被評価者の展示中のリアル表示名RN・アイテムIDに対応付けられたアイテム画像IM・シンボル画像を年月日時分秒順にリスト表示する(図52・ステップS63)。
なお同手段2172は事後評価の開始通知(すなわち「事後評価の実行」ボタンの押下)に応じて「評価結果管理サーバ6からスナップ画像PTが送信」されてきた場合、図60に例示するごとく当該スナップ画像PTを年月日時分秒順にリスト表示する(図62・ステップS83)。
なお本例のスナップ画像検索画面(図60)では、一時捕捉した電波源IDに対して標準事後評価期間がタイマ設定されている。そのためカメラ捕捉手段216による電波源IDの一時捕捉から一定の標準事後評価期間(例えば2日間など。評価結果管理サーバ6において設定される期間)が徒過すると、同画面(図60)からの評価対象物OBの検索ができなくなる。
続けて評価対象事後選択手段2172は、いずれか1つの撮影時刻(すなわち電波源IDが捕捉された時刻)が選択された状態で図60の「撮影時刻(捕捉時刻)の選択」ボタンが押下された場合、図61に例示するごとく被評価者の展示中のリアル表示名RN・アイテムIDに対応付けられたアイテム画像IM・シンボル画像を年月日時分秒順にリスト表示する(図62・ステップS84)。
上記画面(図61)では評価者が選択したスナップ画像PTが下部に表示されるため、同画像PTを参考にして評価対象物OBないしは同対象物OBを管理している被評価者の特定を行うことができる。
また評価対象事後選択手段2172は、被評価者検索画面(図53または図61)のリスト中から選択された被評価者に対応する対象物評価入力画面(図43に示す評価テンプレート配置画像付のアイテム画像)を表示する(図52・ステップS64ないしは図62・ステップS85)。
同評価入力画面(図43)が画面表示されると、評価結果の事後的な入力(図52・ステップS65ないしは図62・ステップS86)が可能になる。
同図43の画面例では、被評価者のリアル表示名RN−1に加えて、その被評価者が評価されることを希望している各評価対象物OBのアイテム画像IM(図43のIM−1〜IM−3)が提示されている。
評価結果転送手段2173は、対象物評価入力画面(図43)において評価対象物OBに対する評価結果の入力操作(「評価結果の転送」ボタンの押下)がなされると、当該対象物OBのアイテムIDならびに評価結果を評価結果管理サーバ6に自動転送する(図52・ステップS65ないしは図62・ステップS86)。
また本例において同手段2173は、評価結果の入力時刻についても評価結果管理サーバ6に送信する。
同サーバ6側で評価結果と入力時刻を対応付けて登録しておくことで、評価を始めてからの時間経過に伴う評価の変遷(履歴情報)を追跡することが可能となる。そのため時間が経つにつれて、評価が上がっていくのか、それとも評価が落ちていくのかを統計的に分析することが可能となる。
さらに同手段2173は、事後的に入力された上記評価結果とともに同評価者のシステム会員IDについても評価結果管理サーバ6に転送する(図52・ステップS65ないしは図62・ステップS86)。
なお本例では評価を受けるにあたり評価者の被評価者に対するストーカー行為のリスクを未然回避できるよう、対象物評価入力画面(図43)において被評価者のリアル表示名RNだけを表示する。
一方でシステム会員IDについては入会中変更できないためセキュリティ上の理由(ストーカー等の迷惑行為につながるおそれ)から、被評価者のシステム会員IDが評価者端末2にダウンロードされたとしても同端末2には表示されることのないようにする。
このようにすれば評価者は被評価者に対して直接的にコミュニケーションすることはできず評価結果を付与できるだけに留まるため、被評価者が評価者から追跡されることを防止できる。
なお評価者に対して公開がなされるリアル表示名RNについては被評価者本人の自由意思で任意に変更できるため、ストーカー行為に対する自衛が可能である。
その他のストーカー対策としては、本システム100において認定(登録を許可)するビーコン発信器1の機種を、被評価者による展示終了後に電源スイッチ(図示略)のオフによって物理的に電波発信を終了できる機種のみに限定することもできる。
つぎに被評価者端末3の電気的構成について説明する。
図4は、実施形態に係る被評価者端末3の電気的構成を示すブロック図である。
同図4のごとく本端末3は、タッチパネル(図示略)等のポインティングデバイスを含む入力部33と、液晶ディスプレイ(図示略)等の出力部34を備えている。
また本端末3は、任意の演算処理を実行するCPU(中央処理装置)を含む制御部31のほか、ハードディスクドライブ(HDD)・ROM・RAM等を含む記憶部32、各種信号あるいは情報の入出力経路をなす通信ポート(図示略)を含む通信部35、および、任意の画像を撮像可能なカメラ36を備えている。
また記憶部32は、評価結果管理サーバ6から必要な情報を抽出して保存しておく記憶領域、あるいは同サーバ6との間でデータを送受信するための一時的なデータ格納領域として機能する。
図4の制御部31は、CPU・ROM・RAM等を有し、ROM・記憶部32に記憶されているアプリケーションプログラムをRAMにロードして実行し、それにより各種の論理的手段を実現する。
本端末3では、会員登録申請手段311、ビーコン移管登録申請手段312、ビーコン移管登録承認手段313、アイテム登録申請手段314、展示モード設定手段315および歴代移管元管理手段316が実現される。
会員登録申請手段311は、評価フィードバックサービスを享受するための事前手続となる会員登録を評価結果管理サーバ6に対して申請する。
本例では会員登録手続として、まずシステム会員登録画面(図19)を介して「システム会員IDの登録」を申請する。
またシステム会員IDの登録が完了すると、被評価者はリアル表示名登録画面(図20)を介して「リアル表示名RNを登録」する。なお本例において、リアル表示名RNは必須の登録事項である。
リアル表示名RNとして既存(登録済み)のものと異なるものが申請された場合、一定個数(例えば、最大5個)までは追加とみなされ本システム100内での一意性を確認(照合)した上で登録される。
一方、リアル表示名RNの登録数が一定個数にすでに到達している場合は、当該システム会員の登録済みリアル表示名RNが一覧表示され、どれかを削除するよう促すメッセージが表示される。
さらに図20の画面例ではリアル表示名RNに加えて、シンボル画像・被評価者自身のプロフィール・被評価者が情報発信を行っているホームページURL・SNSハンドルネーム・特典・振込先についても登録可能となっている。
ビーコン移管する際には、移管先が評価参照権限ありで移管承諾したときの特典情報(割引クーポンの配布、特別イベントへの招待状配布など)も登録できる。アイテム単位に特典を分ける場合は、詳細が記載してあるURLなどを記入する。
またシンボル画像は、図20の「写真ライブラリ」ボタンを押下することによって出現する写真画像の一覧画面(図示略)から任意の画像を選んで設定できる。
なおリアル表示名RNは、評価者の電波スキャン範囲内に複数のシステム会員が存在するときに最終的に「評価者が被評価者を視認特定する手がかり」とするために評価者端末2上に表示されるものである。
被評価者は自己の特定を確実にしてもらうために、展示時に評価者の視認できる箇所(例えば衣服など)にリアル表示名RNを表示する必要がある。すなわちシステム会員以外の者を含んだ不特定多数に開示される情報である。
本例においてリアル表示名RNは唯一のシステム会員IDに対して1対N(N:1人のシステム会員がリアル表示名RNを登録できる上限値以下の自然数)で対応し、かつ評価フィードバックシステム100内での一意性が保証されている。
一方、システム会員IDは本システム100内で各種検索キーとして使用されるほかは、本システム100のシステム会員か否かを問わず原則開示されることはない。
例外としては、(1)移管元または移管先へのシステム会員IDの開示と(2)評価者のシステム会員IDの被評価者への開示である。前者(1)は、ビーコン移管がリアルな世界(実社会)における契約・合意の下に行われる行為であり、移管元と移管先の間には一定の信頼関係があると想定されるからであり、後者(2)は評価者が被評価者とコミュニケーションを取りたいと考えた時の便宜上からである。評価者のシステム会員IDは同評価者本人の承諾の下に被評価者に開示されるものであり、被評価者のシステム会員IDが開示されるものではない。評価者に開示されるのは、あくまで被評価者のリアル表示名RNだけである。システム会員IDは入会中において不変だが、リアル表示名RNは随時変更可能である。
なお1人のシステム会員(すなわち1つのシステム会員ID)につきリアル表示名RNを複数個(例えば最大5個まで。それ以上増やしたい時は既存のものを削除する)登録でき、貯留しておけるように構成することも可能である。
各システム会員は評価対象物OBの展示の際、自己が貯留しているうちのどれか一つのリアル表示名RNを選択する。これにより被評価者は気分やTPO(いわゆる時・場所・場合)に応じて同表示名RNを使い分け、複数のキャラクタを演じたり、また展示物の組合せを象徴するテーマ性を表現するなどの振舞が可能となる。このようなリアル表示名RNを使い分ける具体的な利用例としては、仮装行列への参加時などが挙げられる。
なお本評価フィードバックシステム100では、被評価者はそれぞれ一定個数のリアル表示名RNを所有することができる。ただし評価対象物OBを展示する際は、そのうち1つのリアル表示名RNを展示中リアル表示名として指定する必要がある。
また本システム100ではリアル表示名RNは個々の会員(被評価者)に対して一意に関係づけされ、複数の被評価者による同一のリアル表示名RNの重複登録を許してないので、同システム100内で同一のリアル表示名RNを持つ複数の被評価者が存在する可能性は排除されている。
リアル表示名RNは「登録後でも追加可能」である。ただし一定個数を超過する場合は、登録済みのリアル表示名RNのいずれかを抹消する必要がある。そのため、ある被評価者により既に登録されているリアル表示名RNであっても、その登録が抹消されたときは同表示名RNの所有権が消滅し、別の会員が取得(登録)することが可能となる。
なお評価者が評価対象物OBに対して事後的に評価結果を与えることを可能にするため、「標準事後評価期間中(2日間など)はアイテム画像IMとリアル表示名RNの対応関係の同一性を維持」する必要がある。
そのため被評価者は展示モードをオンからオフに変更した後であっても別途、標準事後評価期間を過ぎなければ当該リアル表示名RNを抹消することはできない。
またリアル表示名RNは「評価者がリアルな世界において被評価者を特定」する識別情報としての役割を担う。そのため登録商標と同一または類似のリアル表示名RNは、正当な商標権者でない限り使用することができない。
システム会員IDとリアル表示名RNは、評価結果管理サーバ6に格納されたシステム会員登録情報620(図10)において一意に関係づけられている。
なお本例ではFacebook(登録商標)などに代表されるSNSサイトのアカウント(本人確認ずみのSNSハンドルネーム)を会員(評価者または被評価者)が所有している場合、同SNSに代行本人認証(ログイン)することで存在確認することが可能である。
通常、SNSではユーザアカウントを発行する際、厳格な基準の下に本人確認が行われる。そのため評価フィードバックシステム100のログイン時にもSNSアカウントを流用することで、本システム100を利用する会員の本人該当性を向上させることができる。
図4のビーコン移管登録申請手段312は、被評価者が他者の所有する電波源ID(ビーコン登録済のもの)の取得(移管による譲受)を希望するときに機能する。
手段312は図5(a)のように、ビーコン受信状況判定手段3121と、受信電波強度判定手段3122と、移管登録申込手段3123とに機能別に細分化されている。
ビーコン受信状況判定手段3121は、被評価者端末3が受信した各ビーコン電波信号BSの電波源IDをすべて認識するとともに同端末3の周辺からのビーコン受信状況を判定する(図29・図30のステップS21)。
本例においてビーコン受信状況判定手段3121は、周辺からのビーコン受信状況として特定の1台のビーコン発信器1からのみビーコン電波信号BSを受信しているかどうかを判定する(図29・図30のステップS21)。
より詳細には図30のように同手段3121は、本システム100において認定された全種類のビーコン発信器1についてビーコン製品情報BCをダウンロードし(図30・ステップS201)、各種製品(ビーコン発信器1)ごとのビーコン製品情報BCについて周波数帯のスキャンを逐次実行する(図30・ステップS202)。スキャンにより検知した全ビーコン電波信号の電波源IDと受信電波強度は、照会用ID一時格納領域に保存される(図30・ステップS203)。
そしてダウンロードした全ビーコン製品情報BCについての周波数帯スキャンが完了すると(図30・ステップS204)、同手段3121は上記の被評価者端末3の周辺からのビーコン受信状況を判定する(図29・図30のステップS21)。
なお同判定手段3121は複数台のビーコン発信器1から近接登録時電波強度下限値よりも大きなビーコン電波信号BSを同時に受信した場合、被評価者端末3の周辺に複数台のビーコン発信器1が存在する旨をビーコン受信状況通知画面(図24)において警告する(図30・ステップS205)。
図5(a)の受信電波強度判定手段3122は、ビーコン電波信号BSの受信電波強度が「近接登録時電波強度下限値よりも大きいか」どうかを判定する(図29・図30のステップS22)。
図5(a)の移管登録申込手段3123は、(1)ビーコン受信状況判定手段3121により特定の1台のビーコン発信器1からのみビーコン電波信号BSを受信していると判定され且つ(2)受信電波強度判定手段3122によりビーコン電波信号BSの受信電波強度が近接登録時電波強度下限値よりも大きいと判定されたときに、被評価者による電波源IDのビーコン移管登録を許可する。
なお本例においてビーコン移管登録の許可は、ビーコン登録移管申込画面(図25)の表示をもって行われる。
本例では「ビーコン移管登録依頼操作」(図25の「ビーコン移管登録申請」ボタンの押下)により、ビーコン電波信号BSに含まれる電波源IDについて評価結果管理サーバ6に対してビーコン移管登録申請が送信される(図29・図30のステップS23)。
さらに同手段3123は、電波源IDについて「本システム100において他者により所有されている」旨が評価結果管理サーバ6から通知されたときに(図29・ステップS24)、ビーコン登録移管依頼画面(図26)を介して移管先(当該電波源IDの所有者たる、他の被評価者ないしはビーコン発信器製造者)に対しビーコン登録の移管を申込む(図29・ステップS25)。
なお同画面(図26)では、ビーコン登録移管後においても移管元(電波源IDの元所有者)に対して「評価結果の評価参照権限を存続」させるかを指定できる。その指定の際に評価参照権限を存続した場合、移管先は「特典の確認」ボタン(図26)を押下することで移管元からどんな特典が得られるのかを参照できる。なお特典に関する情報は、システム会員登録情報620(図10)から取得する。
ビーコン登録移管後においても評価参照権限が移管元に存続する場合、電波源IDの元所有者(移管元)は、同電波源IDに対応付けられた評価対象物OBの評価結果(図54の評価結果参照画面)を参照することができる。
また移管登録申込手段3123は、ビーコン移管登録申請を送信した電波源IDの所有者が本システム100のシステム会員のなかに存在しない」旨が評価結果管理サーバ6から通知された場合(図29・ステップS24)、ビーコン登録が不存在の旨を通知する(図29・ステップS250)。
図4のビーコン移管登録承認手段313は、被評価者(移管元)が現在所有している電波源ID(ビーコン登録済のもの)について別の被評価者(移管先)から譲渡を希望されたときに機能する。
同手段313は図5(b)のように、他者移管申込通知手段3131と、移管申込承認手段3132と、移管用パスワード通知手段3133と、移管用パスワード送信手段3134とに機能別に細分化されている。
他者移管申込通知手段3131は「当該被評価者端末3が移管元端末」として振舞うときの機能を提供するものであり、ビーコン登録された電波源IDの所有者(移管元)に対して他者(移管先)からビーコン移管登録の申込があった場合、ビーコン移管申込通知画面(図27)を表示する。
ビーコン登録の所有者(移管元)は、同画面(図27)を介してビーコン登録の移管申込に対する承諾もしくは拒否(キャンセル)を入力することができる。
図5(b)の移管申込承認手段3132も「当該被評価者端末3が移管元端末」として振舞うときの機能を提供するものであり、図27の「ビーコン移管設定画面へ」ボタンが押下されるとビーコン移管設定画面(図28)を表示する。
また移管元(ビーコン登録の所有者)における移管申込承認手段3132は、同画面(図28)において「ビーコン移管実行」ボタンの押下を検知すると、評価結果管理サーバ6に対してビーコン登録の移管を要求する(図29・ステップS26)。このとき評価結果管理サーバ6側では、電波源IDに対して移管先(ビーコン登録の譲受人)のシステム会員IDが対応付けて登録(書換による移転登録)される。
図5(b)の移管用パスワード通知手段3133は「当該被評価者端末3が移管元端末」として振舞うときの機能を提供するものであり、移管先による移管作業に先立って、移管先となる被評価者端末3に対して移管用パスワードを通知する(図32・ステップS2)。
図5(b)の移管用パスワード送信手段3134は「当該被評価者端末3が移管先端末」として振舞うときの機能を提供するものであり、移管元から通知された移管用パスワードがビーコン移管設定画面(図31)を介して入力された場合(図32・ステップS251)、当該パスワードを評価結果管理サーバ6に送信する。
移管元から通知された移管用パスワードを送信することで、本来移管元により行われるべき「評価結果管理サーバ6に対するビーコン登録の移管要求」(図29・ステップS26)を、移管先(ビーコン登録の譲受人)の移管申込承認手段3132からも行うことが可能になる(図32・ステップS27)。
なお移管先が「評価参照権限あり」(すなわち移管元に評価参照権限を存続させるパターン)を指定してビーコン移管した場合において特典があるときは、評価結果管理サーバ6により移管先のシステム会員IDが移管元に通知されるので(図32・ステップS29)、移管元は当該移管先に対して特典の提供を実施する。
図4のアイテム登録申請手段314はアイテム登録画面(図33)が起動されたときに、被評価者について登録されている被評価者関連情報の送信を評価結果管理サーバ6に対して要求する(図34・ステップS31)。
また同手段314は、評価結果管理サーバ6から受信した被評価者に関する被評価者関連情報(評価対象フラグ・アイテム画像IM・評価テンプレートID)をアイテム登録画面(同図33)に表示する(図34・ステップS33)。
さらにアイテム登録申請手段314は、図33の「アイテム登録・変更申請ならびに評価対象指定」ボタンが押下されたときに登録対象のアイテムにアイテムIDが付与されていない場合(すなわちアイテムの「新規登録」時)、アイテム登録画面(同図33)を介して入力された評価対象フラグ・評価テンプレートID・アイテム画像IMを「被評価者のシステム会員ID」とともに評価結果管理サーバ6に送信する(図34・ステップS34A)。
アイテム画像IMは、図33の「写真ライブラリ」ボタンを押下することで出現する写真画像の一覧画面(図示略)から任意の画像を選んで設定できる。なおアイテム画像IMは、評価者がリアルな世界において実際の評価対象物OBを発見することを補助するものであればよいため、必ずしも画像(写真やイラスト)には限定されず識別名などの文字情報でも代用しうる。
またアイテム登録申請手段314は、図33の「アイテム登録・変更申請ならびに評価対象指定」ボタンが押下されたときに登録対象のアイテムにアイテムIDが付与されている場合、アイテム登録画面(同図33)を介して変更された評価対象フラグ・評価テンプレートIDないしはアイテム画像IMを「アイテムID」とともに評価結果管理サーバ6に送信する(図34・ステップS34B)。
なお本例では「アイテムが電波源を有」している場合、そのアイテムについては電波源の移管登録と同じタイミングでアイテム登録すべくアイテム登録手段614(図8)により無条件にアイテムIDが附番される。
すなわち電波源IDの移管登録時点でいくつかのアイテムについてはアイテムIDが採番され、さらに評価対象設定情報623(図13)にアイテムID・電波源ID・アイテム画像IMが設定される。ただし電波源IDの移管登録時点では、評価対象設定情報623における他の項目はデフォルト値のままであり、またアイテム画像IMとしてはビーコン画像がいったん引継がれる。
図33の画面例では既にアイテム登録済みのアイテムを表示し、デフォルト値(評価対象フラグなど)は変更可能となっている。またアイテム画像IMについても被評価者が変更を希望する場合、他のアイテム画像IMに変更することができる。
さらにアイテム登録画面(図33)では、全く新規のアイテム(電波源IDと対応付けされていないアイテム)を登録することも可能である。なお新規にアイテム登録をする場合、アイテム画像IMを写真ライブラリから選択する。
なお「アイテム登録」とは、評価対象物OBが写り込んだアイテム画像IMにシステム100内で一意のアイテムIDを付与した上で評価結果管理サーバ6に登録することである。
本例の「アイテム登録」は、被評価者のシステム会員IDに通番を付加してなる「アイテムID」を「アイテム画像IM」に付与(対応付け)して登録することで実現される。
電波源IDにより、同電波源IDを管理する被評価者のシステム会員IDが内部的に特定され、さらには同被評価者により展示中のアイテムも特定できるため、そのアイテム画像一覧も提示できる。よって、電波源IDはアイテム画像IMによって識別される評価対象物OBの存在を示すことになる。
また上述の「評価対象フラグ」とは、アイテム登録されたアイテム画像IMに関連する評価対象物OBについて評価者が評価結果を与えることができるかどうかを示す設定値である。
図4の展示モード設定手段315は、評価実行設定画面(図35)における「評価(展示)開始」ボタンないしは「評価(展示)終了」ボタンの押下に応じて「展示モードをオンまたはオフ」に設定する。
また展示モード設定手段315は、「評価(展示)開始」ボタンが押下された時刻(展示モードがオンとなった時刻)ならびに「評価(展示)終了」ボタンが押下された時刻(展示モードがオフとなった時刻)を展示期間情報629(図17(b))に記録する。
展示期間情報629(図17(b))は、被評価者により評価対象物OBが展示された期間の履歴を示す情報である。同情報629を参照することにより、過去に展示がなされた展示期間のなかから所望の展示期間における評価結果を検索することが可能となり(図64の画面例を参照)、さらに検索で得られた展示期間内に入力された評価結果を参照することも可能になる。
なお同手段315は、展示モードがオンになった際に、ビーコン発信器1によりビーコン電波信号が発信されていないか、もしくはビーコン電波信号BSが微弱な場合、展示不可通知画面(図36)を通知する。
さらに展示モード設定手段315は展示モードがオンになった際に、被評価者により選択されたリアル表示名RNを評価結果管理サーバ6に送信する。同サーバ6は、送られたリアル表示名RNを当該システム会員(被評価者)に係るシステム会員登録情報620の展示中リアル表示名に格納する(図10)。
同図10の例ではシステム会員たる「春野さくら」について、登録済の3つのリアル表示名のうち「april」なるリアル表示名RNが展示中リアル表示名(評価対象物OBの展示にあたり評価者に公開するリアル表示名)として選択されている。
展示モードのオン・オフを設定するための評価実行設定画面(図35)内では「全システム会員に対して評価結果公開をするか」どうかの設定も可能となっている。
図4の展示モード設定手段315は、同図35の「評価(展示)開始」ボタンないしは「評価(展示)終了」ボタンが押下された場合、「全システム会員に対する評価結果公開フラグ」の選択値(オンまたはオフ)を評価結果管理サーバ6に送信する。
「評価結果の公開が許可」されているアイテムを保有している場合、本システム100に属するすべての端末(評価者端末2・被評価者端末3・登録端末5)それぞれにおいて評価結果参照者選択画面(図65)に当該被評価者を表示することができる。
同画面(図65)において表示を希望する被評価者を選択し「評価結果の管理者を選択」ボタンを押下すると、評価参照対象物選択画面(図66)が表示される。
さらに同画面(図66)において評価結果の表示を希望するアイテムを選択して「評価結果の表示」ボタンを押下すると、そのアイテムに対する評価結果(図54)を評価者端末2においても閲覧できる。
なお評価実行設定画面(図35)にて「全システム会員に対する評価結果公開が不可(オフ)」に設定されている場合であっても、被評価者本人に関しては自己が所有する全アイテムの評価結果を当然に参照可能であり、さらに本例では歴代移管元一覧画面(図38)により評価参照権限の与えられた歴代移管元についても例外的に評価結果を参照可能である。
図4の歴代移管元管理手段316は、移管申込承認手段3132が評価結果管理サーバ6に対してビーコン移管登録を要求するときに、移管先端末のビーコン登録移管依頼画面(図26)を介して入力された「移管元(ビーコン登録された電波源IDの譲渡側)に対して評価結果の評価参照権限を存続させるか」どうかの設定値を評価結果管理サーバ6に送信する。
上記ビーコン移管登録が行われると、電波源IDの新所有者たる移管先に対して当然に評価参照権限が与えられるとともに、移管先の許可が得られている場合には元の所有者(移管元)においても評価結果の評価参照権限が維持される。
また歴代移管元管理手段316は、歴代移管元参照画面(図37)を表示する。
同手段316は、上記画面(図37)においていずれか1つのアイテムが選択された状態で「歴代移管元の表示」ボタンが押下されると歴代移管元一覧画面(図38)を表示する。
さらに歴代移管元管理手段316は図38の「設定」ボタンが押下された場合、歴代移管元一覧画面(同図38)を介して選択された評価参照権限の設定値(あり・なし)を評価結果管理サーバ6に送信する。これにより「個々の歴代移管元に対して評価参照権限を与えるか」どうかを設定できる。
被評価者が図38の「設定」ボタンを押下することで、上記評価参照権限の設定値が評価結果管理サーバ6上の参照権限情報624(図14)に反映(登録)される。
なお評価参照権限が与えられた歴代移管元の端末(被評価者端末3ないしは登録端末5)においては、評価参照アイテム選択画面(図63)を表示可能となる。
同図63の画面において評価結果の表示を希望するアイテムを選択して「評価結果の表示」ボタンを押下すると、そのアイテムに対しての評価結果(図54、または図64に示す統計情報など)を閲覧できる。同図64においてはプルダウンメニューを用いて任意の展示期間を検索し、検索により得られた展示期間における評価結果を参照できる。
なお製品(評価対象物OB)の製造・流通に関わった企業(移管元)が当該製品の評価結果データを独自に加工したい場合は、当該製品の電波源IDを自社の製品管理システム(図示略)に登録しておくことにより製品名を基にして「電波源ID」を取得し、本評価フィードバックシステム100の評価対象設定情報623(図13)に照会して同電波源IDと対応付けされている現在の「アイテムID」を特定し、さらに同アイテムIDを以って参照権限情報624(図14)を照合して参照が許可されていれば、アイテム評価登録情報625(図15)のうち当該アイテムIDの評価結果データにアクセス可能とするAPI(アプリケーション・プログラム・インターフェース)を評価結果管理サーバ6に実装することもできる。
また移管履歴情報622(図12)にアクセスできるAPIも用意することで、過去に当該電波源IDを所有していた被評価者が使用していたアイテムIDを特定し、過去の評価結果データを取得可能なように構成することもできる。
これらの上記APIにより、企業側は独自の視点でのデータ活用が可能となる。
なお本システム100では被評価者が自己所有するアイテム(評価対象物OB)を評価するだけでなく、「他人(貸与元)がすでにアイテム登録した評価対象物OB」を借受けた場合でも貸与先(借主である被評価者)において評価を受けることが可能である。
この場合、貸与元においては貸出対象のアイテムの存在を報せるビーコン発信器1の電波発信動作を停止(電源スイッチをオフ)しておく。また貸与先(借主たる被評価者)では、借受けたアイテムのアイテム登録を実行し、借主が所有する電波源IDを用いて当該アイテムの展示を実行する。
このようにすることで貸与先(借主)においては貸与されたアイテムに対する評価結果を参照することができる。ただし上記手法によればアイテムの貸与元(貸主)については貸与先が登録したアイテムの歴代移管元に該当しない(貸与先が所有する電波源IDの歴代移管元として参照権限情報624に登録されていない)ことから、自己が貸与したアイテムの評価結果を参照することはできない。
しかしながら本システム100のビーコン移管は「電波源IDに関する管理権の移転」であって、現実のビーコン発信器1所有権移転には影響を及ぼさない。
そのためアイテムの貸与(有償・無償)がなされる際に、アイテムの貸主がビーコン登録している電波源IDについて貸主自らが移管元となり且つ「アイテムの借主が同電波源IDの移管先」となって両者合意の上で一時的にビーコン移管をしておけば、アイテムに対する評価結果を貸主・借主双方ともに参照することが可能となる。
つぎに登録端末5の電気的構成について説明する。
図6は、実施形態に係る登録端末5の電気的構成を示すブロック図である。
同図6のごとく本端末5は、タッチパネル(図示略)ないしはマウス(図示略)等のポインティングデバイスを含む入力部53と、液晶ディスプレイ(図示略)等の出力部54を備えている。
また本端末5は、任意の演算処理を実行するCPU(中央処理装置)を含む制御部51のほか、ハードディスクドライブ(HDD)・ROM・RAM等を含む記憶部52、各種信号あるいは情報の入出力経路をなす通信ポート(図示略)を含む通信部55を備えている。
図6の制御部51は、CPU・ROM・RAM等を有し、ROM・記憶部52に記憶されているアプリケーションプログラムをRAMにロードして実行し、それにより各種の論理的手段を実現する。
本端末5では、ビーコン発信器製造者登録申請手段511、ビーコン登録申請手段512およびビーコン移管承認手段513が実現される。
ビーコン発信器製造者登録申請手段511は、評価フィードバックシステム100の運営主体から同システムにおける使用が認められた「特定機種のビーコン発信器1」の製造者に係る会員登録を評価結果管理サーバ6に対して申請する。
上記ビーコン発信器製造者は、システム会員登録画面(図19)を介して「ビーコン登録を実行可能な特殊なシステム会員IDの登録」を申請する。
本例においてビーコン発信器製造者によるビーコン登録申請は、ビーコン登録画面(図21)を介して行われる。
図6のビーコン登録申請手段512は、ビーコン登録画面(図21)において任意の「CSV(Comma Separated Values)形式ファイル」が選択された状態で「ビーコン登録要求」ボタンが押下された場合、ビーコン発信器製造者の「システム会員ID」と、ビーコン電波信号BSに含まれる「電波源ID」と、製品情報キー(図22)を含む「ビーコン製品情報BC」(既に同種類の製品が登録されているときは不要)とを評価結果管理サーバ6に送信することで「ビーコン登録要求」を行う(図23・ステップS11)。
上記CSV形式ファイルは、各項目のデータ(被評価者のシステム会員ID、ビーコン電波信号BSに含まれる電波源IDなど)をカンマ記号で区切ったテキスト形式のファイルである。
このCSV形式ファイルは、評価結果管理サーバ6に対するビーコン登録要求に先立ってビーコン発信器製造者によりあらかじめ作成される。
なお同サーバ6は、登録端末5からビーコン登録申請された電波源IDが未登録であることを確認した場合(図23・ステップS12)、同端末5から送信された電波源IDとビーコン発信器製造者のシステム会員IDを対応付けてビーコン登録情報621(図11(b))に登録する(図23・ステップS13)。
これによりビーコン登録すべきビーコン発信器1が大量に存在する場合でも、評価結果管理サーバ6側における一括登録が可能となる。
図6のビーコン移管承認手段513は図7のように、他者申込通知手段5131と、移管申込承認手段5132と、移管用パスワード通知手段5133とに機能別に細分化されている。
他者申込通知手段5131は、ビーコン発信器製造者が行ったビーコン登録について被評価者から移管の申込があった場合、ビーコン移管申込通知画面(図27)を表示する。
ビーコン登録の移管を承認する場合、ビーコン登録を行ったビーコン発信器製造者は上記画面(図27)において「ビーコン移管設定画面へ」ボタンを押下する。
すると図7の移管申込承認手段5132は、ビーコン移管設定画面(図28)を表示する。
さらに同手段5132は図28の「ビーコン移管実行」ボタンが押下された場合、同図28において入力された情報(移管元自身のシステム会員IDに加え、電波源ID・アイテム画像・移管先のシステム会員ID・評価参照権限の有無)を評価結果管理サーバ6に送信することで、ビーコン移管登録を実行するよう同サーバ6に要求する(図29・ステップS26)。
図7の移管用パスワード通知手段5133は、移管先による移管作業に先立って移管先となる被評価者端末3に対して移管用パスワードを通知する(図32・ステップS2)。移管用パスワードの通知手法としては、移管先のシステム会員に対する移管用パスワードを含む電子メールの送信などが挙げられる。
なお評価結果管理サーバ6に対するビーコン登録移管要求は本来的に移管元本人の端末(移管元の被評価者端末3・登録端末5)からでなければ実行できないものの、移管先の端末が移管用パスワードを受領した場合には同パスワードを評価結果管理サーバ6に転送することで移管先端末からビーコン登録移管要求を行うことが特別に認められる(図31、図32・ステップS27参照)。
つぎに評価結果管理サーバ6の電気的構成について説明する。
図8は、実施形態に係る評価結果管理サーバ6の電気的構成を示すブロック図である。
同図8に示すように本サーバ6は、タッチパネル(図示略)ないしはマウス(図示略)等のポインティングデバイスを含む入力部63と、液晶ディスプレイ(図示略)等の出力部64を備えている。
また本サーバ6は、任意の演算処理を実行するCPU(中央処理装置)を含む制御部61のほか、ハードディスクドライブ(HDD)・ROM・RAM等を含む記憶部62、および、各種信号あるいは情報の入出力経路をなす通信ポート(図示略)を含む通信部65を備えている。
図8の制御部61は、CPU・ROM・RAM等を有し、ROM・記憶部62に記憶されているアプリケーションプログラムをRAMにロードして実行し、それにより各種の論理的手段を実現する。
本サーバ6では、システム会員ID登録手段611、ビーコン登録手段612、ビーコン移管登録手段613、アイテム登録手段614、参照権限管理手段615、被評価者関連情報提供手段616、評価結果実行手段617、捕捉情報管理手段618および評価結果提供手段619が実現される。
システム会員ID登録手段611は、被評価者・評価者を問わず評価フィードバックサービスを利用する全会員に対して、各会員を識別するためのシステム会員IDをシステム会員登録情報620(図10)に登録する。
なお本例においてシステム会員IDはサービス加入時に必須であり、また原則的に評価フィードバックサービスに入会してから退会するまでの期間中不変となっている。
上記登録情報620は、個々の会員に割振られたシステム会員IDと、そのシステム会員IDに関する属性の対応関係を指定する情報である。
図10の例ではシステム会員登録情報620において、各会員を個々に識別するためのシステム会員IDに対して、各会員のリアル表示名RN・展示中リアル表示名と各会員の属性(シンボル画像・プロフィール・ホームページURL・各会員のSNSハンドルネーム・特典・振込先など)が対応付けされている。
SNSハンドルネームとは、評価フィードバックシステム100へのログイン時に使用されたアカウントの発行元となったSNSにおいて本システム100の会員が使用している名称のことをいう。
本例では会員の信用性を向上できるよう、Facebook(登録商標)・Twitter(登録商標)などの本人確認ずみのSNSハンドルネームを所有していることを前提として同SNSに代行本人認証(ログイン)することで存在確認を行うこともできる。
そして会員のプライバシー保護が図られるよう本評価フィードバックシステム100内部では、上記SNSハンドルネームとは異なる名称で会員が自己の好みに応じて任意かつ一意のシステム会員IDを設定すればよい。
またシステム会員登録情報620(図10)に登録された「振込先」とは、評価対象物に対する評価が「被評価者に対する実利」(経済的価値を有する報酬の評価者による支払)を伴う形式で行われる場合に、被評価者が当該報酬を受取るための支払先のことを指す。
報酬が金銭である場合、振込先は銀行名・支店名・口座番号などである。
また報酬がビットコイン(登録商標)をはじめとする仮想通貨である場合、振込先はビットコインアドレス(ビットコイン利用時における口座番号であり、公開鍵から生成される27〜34文字の英数字)が該当する。
図17(a)において評価テンプレートID「Ftemplate01」と対応付けられた評価テンプレート配置画像では、被評価者により0.01BTC、0.02BTC、0.03BTCのいずれかの報酬額の選択が可能となっている。なお1BTCが6万円の場合、0.01BTCは600円の価額に相当する。
図8のビーコン登録手段612は図9(a)のように、電波源ID重複判定手段6121と、登録手段6122とに機能別に細分化されている。
電波源ID重複判定手段6121は、ビーコン登録申請操作をしたビーコン発信器製造者のシステム会員IDと電波源IDが登録端末5から送信されてきたときに「同電波源IDがすでにビーコン登録されているか」どうかを判定する(図23・ステップS12)。
これにより、あるビーコン発信器製造者により既にビーコン登録ずみの電波源IDについて別のビーコン発信器製造者から後発的にビーコン登録申請がなされた場合でも、上書きされて他人名義に書換えられてしまう事態や重複登録される事態を回避することができる。
図9(a)の登録手段6122は、電波源ID重複判定手段6121により登録端末5から送信された電波源IDが登録ずみでないと判定されたときに、同電波源IDとビーコン登録申請操作をしたビーコン発信器製造者のシステム会員IDを対応付けてビーコン登録情報621(図11(b))に登録(ビーコン登録)する(図23・ステップS13)。
ビーコン登録情報621(図11(a)〜図11(c))は、個々のビーコン発信器1に割振られた電波源IDと、その電波源IDに関する属性の対応関係を指定する情報である。
図11(a)の例ではビーコン登録情報621において、各ビーコン発信器1を個々に識別するための電波源IDと、各電波源IDの属性(ビーコン発信器1の現所有者のシステム会員ID・登録年月日など)とが対応付けされている。
なおビーコン登録については、1人の被評価者ないしはビーコン発信器製造者(一意のシステム会員IDを割当てられた会員)が複数の電波源IDを登録することが可能である。ただし同一の電波源IDについて、複数人の会員が重複してビーコン登録をすることはできない。
図8のビーコン移管登録手段613は、移管元と移管先の両者間における「電波源ID移管に関する情報を管理」する。
ビーコン移管登録手段613は図9(b)のように、所有者通知手段6131と、移管登録手段6132とに機能別に細分化されている。
所有者通知手段6131は、ビーコン移管登録依頼操作をした被評価者のシステム会員IDと電波源IDが被評価者端末3から送信されてきたときに「同電波源IDが本システム100において他者(他の被評価者ないしはビーコン発信器製造者)により所有されているか」どうか(すなわち「本システム100におけるビーコン登録の所有者」の有無)を判定する。
被評価者端末3から送信された電波源IDが本システム100において他者(他の被評価者ないしはビーコン発信器製造者)により所有されていると判定した場合、同通知手段6131は、その旨を被評価者端末3に通知する(図29・ステップS24ないしは図32・ステップS24)。
なお、この場合の「所有者」というのはビーコン発信器1から発信される電波源IDを管理する「ビーコン管理者」のことであって、ビーコン発信器1に対して実世界での法的な所有権を有するビーコン所有者とは必ずしも一致する必要はない。
図9(b)の移管登録手段6132は、上記通知手段6131により所有者が存在すると判定された電波源IDについて当該所有者(移管元となる、他の被評価者ないしはビーコン発信器製造者)自身によりビーコン移管登録が要求された場合、その電波源IDに対して移転先の被評価者端末3から受信した被評価者のシステム会員IDを対応付けて「移転登録」する(図29・ステップS28)。
また移管登録手段6132は、上記通知手段6131により所有者が存在すると判定された電波源IDについてビーコン移管登録依頼操作をした移管先から「移管を希望する電波源ID・移管先のシステム会員ID・移管後における移管元の評価参照権限の有無」を受信した場合にも、移管先端末から送信された移管用パスワードが登録ずみのものと合致すれば、移管対象の電波源IDに移管先のシステム会員IDを対応付けてビーコン移管登録する(図32・ステップS28)。
具体的には移管登録手段6132は、被評価者端末3から送信された情報(図28の移管元自身のシステム会員ID、および同じく図28の電波源ID・アイテム画像IM・移管先のシステム会員ID・評価参照権限の有無)のうち「移管先のシステム会員IDと電波源ID」を、ビーコン登録情報621(図11(c))において更新(書換による移転登録)する。
また電波源IDが移管された場合、移管登録手段6132は、移管元のシステム会員IDと移管先のシステム会員IDと移管された電波源IDとを対応付けて移管履歴情報622(図12)に追加登録する。当該履歴情報622の登録処理は、上述したビーコン移管登録処理(図29・ステップS28ないしは図32・ステップS28)の一環として行われる。
なお本例ではビーコン移管登録手段613によるビーコン移管がされるのと同時並行的に、アイテム登録手段614(図8)によるアイテム登録(ビーコン移管された電波源IDと対応付けされているアイテムの登録)が被評価者によるアイテム登録操作を伴うことなく自動で行われる。
さらにアイテム登録手段614はアイテム登録画面(同図33)を起動した被評価者端末3からの被評価者関連情報の送信要求に応じて、同情報(アイテムID(登録済の場合)・評価対象フラグ・アイテム画像IM・評価テンプレートID・評価テンプレート配置画像)を送信する(図34・ステップS32)。
アイテム登録手段614は、アイテムIDに「アイテム画像IM」と「評価対象フラグ」と「評価テンプレートID」を対応付けて評価対象設定情報623(図13)に登録(アイテム登録)する。
「ビーコン移管と同時にアイテム自動登録」がされた場合、電波源IDの移管先(アイテムの新たな所有者)は、評価結果管理サーバ6により自動登録されたアイテム登録内容(評価テンプレートID、デフォルト設定されたアイテム画像IM(旧アイテム所有者から引継いだアイテム画像))をアイテム登録画面(図33)を介して表示し、自己が希望する評価テンプレートID・アイテム画像IMに変更することができる。
またアイテム登録手段614は評価対象設定情報623にアイテム画像IMを登録する際、アイテムIDを自動的に付与する。
このアイテムIDは「アイテム所有者のシステム会員ID」に「通番(当該会員内におけるもの。本例では数字)」を付加(結合)した文字列から構成される。ビーコン移管と同時にアイテム自動登録がされたときは、所有権が移転したアイテムのアイテムIDが「旧アイテム所有者(電波源ID移管元)のシステム会員IDと通番」から「新アイテム所有者(電波源ID移管先)のシステム会員IDと通番」へと書換えられる。
企業側は自社製品に関する「過去の評価結果を追跡」する際、自社製品の電波源IDに基づいて評価結果(最新のもの)をいったん参照することでアイテムIDを取得し、同アイテムIDを以って参照権限情報624(図14)を照合して評価参照権限が当該企業に与えられていれば、改めてアイテム評価登録情報625(図15)を基に自社製品についての過去の評価結果を参照できる。
アイテム登録手段614は、被評価者端末3から「アイテム登録・変更申請ならびに評価対象指定」(図33)がされた場合、同端末3から送信されたアイテムIDにアイテム画像IMと電波源ID(有する場合)を対応付けて評価対象設定情報623(図13)にアイテム登録する。
なおアイテム登録をする際、アイテム登録手段614は個々の評価対象物OBに対して固有の「アイテムID」(図13)を自動的に割当てる。
アイテムIDがない場合、アイテム登録手段614は被評価者端末3から送られてきた被評価者のシステム会員IDに通番を付加して新たに生成する。
さらにアイテム登録手段614は、被評価者端末3から「アイテム登録・変更申請ならびに評価対象指定」(図33)がされた場合、同端末3から送信された評価対象フラグの設定値(オンまたはオフ)と被評価者により選択された評価テンプレートIDについても評価対象設定情報623(図13)に登録する。
参照権限管理手段615は、電波源IDの移管登録要求がなされたときに同電波源IDならびに移管元・移管先双方のシステム会員IDを移管時刻とともに対応付けて「移管履歴情報622」(図12)に追加登録する。
また同手段615は、アイテム登録時に自動で割振られたアイテムIDと移管元のシステム会員IDに対して評価参照権限の有無を対応付けて参照権限情報624(図14)に追加登録する。
参照権限情報624(図14)は、アイテム登録された評価対象物OBに対する評価結果を参照できる会員を示す情報である。
上記手段615は、移管履歴情報622(図12)における最新の移管先に評価参照権限を与えるとともに、参照権限情報624(図14)において評価参照権限が許可された歴代移管元についても評価結果の参照を許可する。
図8の被評価者関連情報提供手段616は、ビーコン登録情報621を参照することにより各電波源IDのビーコン登録の有無を判定する(図40・図44のステップS414)。
ビーコン登録有無の判定処理は、評価者端末2から送信された電波源IDのうちで本システム100にビーコン登録されていないものを排除するために行われる。
また同手段616は、電波源IDについてビーコン登録がされていると判定した場合、システム会員登録情報620(図10)を参照することにより同電波源IDが属する被評価者について展示モードがオンかどうかを判定する(図40・図44のステップS415)。
展示モードの判定処理は、評価者端末2が検出したビーコン登録済みの電波源IDのなかから、被評価者が評価対象物OBの存在を知らせるために発信した電波源IDだけを抽出するために行われる。
被評価者関連情報提供手段616は「展示モードがオンでない」と判定した場合、評価者端末2に対し被評価者の被評価者関連情報を提供することなく処理を終了する(図40・ステップS416)。
一方、「展示モードがオン」であると判定した場合、被評価者関連情報提供手段616は、評価者端末2が検知した電波源IDを基にビーコン登録情報621(図11(c))を検索して「アイテム所有者のシステム会員IDを特定」する。
続いて同手段616は、評価対象設定情報623(図13)に登録されたアイテムのなかからアイテムIDの通番以外が「先の検索により特定したシステム会員ID」に一致するアイテムを特定する。
本例においてアイテムIDは「アイテム所有者のシステム会員ID」に「数字の通番」を加えた文字列から成るため、アイテムIDから通番を除外することで必然的に「アイテム所有者のシステムID」が特定されることになる。
さらに同手段616は、上記特定したアイテムの被評価者関連情報(アイテムID・アイテム画像IM・被評価者の展示中のリアル表示名RN・シンボル画像・アイテムIDに対応付けされた評価テンプレート配置画像の組合せ)を評価対象設定情報623(図13)・評価テンプレート情報627(図17(a))から抽出する。
そして同手段616は、上記被評価者関連情報を評価者端末2に提供(送信)する(図44・ステップS417)。
ここで電波源IDから評価対象物OB(アイテム)を直接的に特定しないのは、本システム100では必ずしも評価対象物OBが電波源IDと対応付けられているとは限らないことによる。このような場合でも、電波源IDからいったん電波源IDの所有者のシステムIDを特定し(ビーコン登録情報621を利用)、さらに同所有者(被評価者)によって評価対象とされているアイテムの一覧(図43の対象物評価入力画面)を表示して同一覧中から評価対象物OBのアイテム画像IMを選ぶことにより、電波源IDと対応付けされていないアイテムに対する評価が実現される。
なお上記評価テンプレート情報627には、画面表示される評価テンプレート配置画像に加えて、評価者による選択箇所(番号等)を判定するための画像上の相対位置情報が含まれる。
さらに評価テンプレートがリスト選択形式の場合、同テンプレート情報627には項目名と選択項目名一覧が含まれる。
図8の評価結果実行手段617は、評価者端末2から評価対象物OBについての評価結果が転送されてきた場合、評価テンプレート情報627(図17(a))に基づいてまず評価テンプレートの種別を判別する。
本例においては評価テンプレートID(図17(a))の先頭文字が「実利を伴わない評価」と「実利(経済的価値を有する報酬の支払)を伴う評価」を判定するための識別子の役割を担っている。より具体的には、評価テンプレートIDの先頭文字「H」が実利を伴わない評価テンプレートを示し、評価テンプレートIDの先頭文字「F」が実利を伴う評価テンプレートを示している。
「実利に関係する種別」の場合(すなわち評価者端末2から転送された評価テンプレートIDの先頭文字列が「F」)、事前にシステム運営者が当該テンプレートに対応づけた動作(例えば、決済用API(決済機関の提供するもの)を呼出して同APIにより被評価者のプロフィールに記載の振込先・評価結果で選択された金額を読込み、評価者に対しログインならびに決済を促す動作など)を実行する。
「実利に無関係な種別」の場合(本例において評価テンプレートIDの先頭文字列が「H」)、同手段617は同対象物OBの「評価結果」に対して同評価結果の「入力時刻情報」・同評価対象物OBの「アイテムIDと電波源ID」(有する場合)・「評価者のシステム会員ID」を対応付けてアイテム評価登録情報625(図15)に登録する。
なお同手段617は、評価者の承諾のもと評価者端末2の位置情報(即時評価時における経緯度ないしは一時捕捉時における経緯度)が評価者端末2から送信されてきた場合、これらについても評価結果に対応付けてアイテム評価登録情報625に登録する。
アイテム評価登録情報625は、個々の評価対象物OBと、その評価対象物OBに関する属性(評価結果・評価結果の入力時刻など)の対応関係を指定する情報である。
アイテム評価登録情報625は、それぞれの評価対象物OBに関する評価結果が各評価者からの回答ごとに分別して保持される。
本例では、以下のような各項目が保持される。
1)評価者のシステム会員ID:評価結果を入力した評価者を本システム100内部(バーチャルな世界)において一意に識別するための識別子。システム会員IDは、評価フィードバックサービス提供者と会員の間ないしは会員同士間のコミュニケーション用途に利用する。なお本項目は評価者が許可したときのみ、被評価者による参照が可能とする。
2)評価結果:評価対象物OBに対して評価者が与えた評価指標の値。具体例としては、複数の段階的評価指標における評価数値(3点満点の段階評価において評価者が与えた点数)や、あらかじめ用意された選択肢(評価対象物OBの性質を表す単語)のうちから評価者が選んだ回答などが挙げられる。
3)評価テンプレートID:評価対象物OBの評価形式に個々に割当てられた識別番号。
4)評価結果の入力時刻:評価結果が評価者端末2において入力された時刻。
5)評価者端末の位置情報:評価者が即時評価を行う場合、評価者端末2を用いて評価結果の入力を行った時点での同端末2の位置情報。また評価者が事後評価を行った場合には、評価対象物OBの一時捕捉を行った時点での同端末2の位置情報(捕捉当時位置情報)。なお位置情報は、緯度・経度情報とする。なお本項目は評価者が許可したときのみ、評価者端末2から取得・送信される。
また評価結果実行手段617は、評価者端末2から被評価者に対する評価結果が転送されてきた際、テンプレート種別が実利性ある場合は対応する動作を実行する。
またテンプレート種別が実利性のないものであった場合、同手段617は評価結果と同評価結果の入力時刻情報を被評価者のアイテムIDに対応付けて総合評価登録情報626(図16)に登録する。
総合評価登録情報626(図16)では、評価対象物OBを管理する被評価者ごとに分別されている。また図16においては上述した評価者のシステム会員ID・アイテムID・評価結果・評価テンプレートID・評価結果の入力時刻・評価者端末2の緯度・経度(位置情報)に加えて、組合せ評価の参考情報として、同時に展示されていた他の展示アイテムIDも記録されている。
また被評価者自身を評価対象とするためのアイテムID(システム会員IDに通番を付与して生成されるID)は、システム会員IDに関わらず付与する通番を「00」など一番最初の番号とすることで他のアイテムのアイテムIDと容易に識別できる附番とする。
図8の捕捉情報管理手段618は図9(c)のように、捕捉情報登録手段6181と、捕捉情報提供手段6182とに機能別に細分化されている。
捕捉情報登録手段6181は、評価者端末2が照会用ID一時格納領域220に保存した全電波源ID・捕捉時刻・評価者のシステム会員ID・評価者端末2の捕捉当時位置情報(評価者の承諾時)が同端末2から送信されてくると(図48・ステップS53)、そのうちの1つの電波源IDについてビーコン登録情報621と照合する(図48・図50のステップS54)。
この照合処理により同手段6181は、被評価者のシステム会員IDを特定する(図50・ステップS511)。
上記特定した被評価者の展示モードがオンであれば(図50・ステップS55;Yes)、捕捉情報登録手段6181は当該被評価者によりアイテム登録されたうち評価対象に指定されているアイテムのアイテムIDをすべて抽出する(図50・ステップS512)。
そして同手段6181は、(1)各評価者のシステム会員IDに捕捉時刻および捕捉当時位置情報(評価者の承諾時)を対応させた上で(図18参照)、(2)この捕捉時刻に対して、システム会員登録情報620・ビーコン登録情報621から特定した被評価者のシステム会員ID・被評価者の展示中のリアル表示名RN・シンボル画像を対応付けて捕捉情報628(図18)に登録し、さらに(3)上記特定した各被評価者ごとに、捕捉時刻において展示されていた評価対象物のアイテムIDと評価テンプレートIDを対応付けて同捕捉情報628に登録する(図48・図50のステップS56)。
また捕捉情報登録手段6181は、評価者端末2において「カメラ捕捉」が行われ同端末2が照会用ID一時格納領域220に保存した全電波源IDとともにスナップ画像PT・捕捉(撮影)時刻・捕捉当時位置情報(評価者の承諾時)・評価者のシステム会員IDが同端末2から送信されてきた場合にも(図57・ステップS73)、そのうちの1つの電波源IDについてビーコン登録情報621と照合して(図57・図59のステップS74)、被評価者のシステム会員IDを特定する(図59・ステップS711)。
上記特定した被評価者の展示モードがオンであれば(図59・ステップS75;Yes)、捕捉情報登録手段6181は当該被評価者によりアイテム登録されたうち評価対象に指定されているアイテムのアイテムIDをすべて抽出する(図59・ステップS712)。
同手段6181は、評価者端末2から受信したすべての電波源IDについて照合が完了するまで順次、電波源IDとビーコン登録情報621の照合を実行する(図59・ステップS713)。
そして同手段6181は、(1)各評価者のシステム会員IDに捕捉時刻および捕捉当時位置情報(評価者の承諾時)を対応させた上で(図18参照)、(2)同捕捉時刻に対してスナップ画像PTを対応付けて登録し(図18)、(3)同捕捉時刻に対してビーコン登録情報621を基に特定した被評価者のシステム会員ID・被評価者の展示中のリアル表示名RN・シンボル画像を対応付けて登録し、(4)上記特定した各被評価者ごとに、捕捉時刻において展示されていた評価対象物のアイテムIDと評価テンプレートIDを対応付けて捕捉情報628(図18)に登録する(図57・図59のステップS76)。
なお同手段6181は、評価者端末2により一時捕捉された電波源IDの登録時に同電波源IDに対して一定の標準事後評価期間をタイマ設定する。そのため評価者端末2が電波源IDを一時捕捉してから一定の標準事後評価期間(例えば2日間)が徒過すると、評価者端末2における評価対象物OBの事後検索ができなくなる。
図9(c)の捕捉情報提供手段6182は、評価者端末2により「電波源IDの一時捕捉」が行われた後に同端末2から事後評価の開始(図52・ステップS61)が通知された場合、(1)評価者のシステム会員IDに対応付けされた未評価の捕捉時刻(図18)と、(2)同捕捉時刻において一時記録された被評価者の展示中のリアル表示名RN(図18)・シンボル画像(図18)と、(3)各被評価者により捕捉時刻にて展示されていた評価対象物OBのアイテムID(図13・図18)から特定したアイテム画像IM(図13)および評価テンプレートIDと、(4)上記評価テンプレートIDおよび同評価テンプレートID(図17(a))を介して対応付けされた評価テンプレート配置画像(図17(a))を評価者端末2に提供(送信)する(図52・ステップS62)。
また捕捉情報提供手段6182は、評価者端末2により「カメラによる捕捉」が行われた後に同端末2から事後評価の開始(図62・ステップS81)が通知された場合、(1)評価者のシステム会員IDに対応付けされた未評価の捕捉時刻(図18)と、(2)同捕捉時刻に対応付けされたスナップ画像PTと、(3)同捕捉時刻において一時記録された被評価者の展示中のリアル表示名RN(図18)・シンボル画像(図18)と、(4)各被評価者により捕捉時刻にて展示されていた評価対象物のアイテムID(図13・図18)から特定したアイテム画像IM(図13)および評価テンプレートIDと、(5)上記評価テンプレートIDと、同評価テンプレートIDに対応付けされた評価テンプレート配置画像(図17(a))とを評価者端末2に提供(送信)する(図62・ステップS82)。
つぎに上記構成を有する評価フィードバックシステム100の動作について説明する。
以下では、まずビーコン発信器製造者が「ビーコン登録」(ビーコン発信器1の電波源ID登録)をするときの各構成要素5・6の動作フローについて説明する。
[図23のステップS11]
ビーコン登録申請を行う場合、ビーコン発信器製造者は登録端末5においてビーコン登録画面(図21)を起動する。
また登録端末5は、ビーコン登録画面(図21)において任意の「CSV形式ファイル」が選択された状態で「ビーコン登録要求」ボタンが押下された場合、CSV形式ファイル(ビーコン電波信号BS中の電波源IDなどをカンマ記号で区切ったテキスト形式のファイル)ならびにビーコン製品情報BC(既に同種類の製品が登録されているときは不要)を評価結果管理サーバ6に送信することで「ビーコン登録要求」を行う(図23・ステップS11)。
ビーコン登録はビーコン発信器1の製品種別ごとに行うものとし、CSVの項目の並びは、既存機種の場合においては「電波源ID,電波源ID・・」、また新機種登録の場合においては「ビーコン製品情報、電波源ID,電波源ID・・」とする。
ビーコン発信器製造者のシステム会員IDについては登録端末5がログイン情報から取得し、CSVファイルに付加して評価結果管理サーバ6に送信する。
なおビーコン製品情報BCは電波源IDスキャンの際に参照されるものであり、個別のビーコン発信器1とそれぞれ1台ごとに関連させる必要はない。すなわちビーコン製品情報BCは、同一機種で且つ同一規格で動作するビーコン発信器1に対しては共通して使用される。
[図23のステップS12]
評価結果管理サーバ6は、ビーコン登録申請操作をしたビーコン発信器製造者のシステム会員IDと電波源IDが登録端末5から送信されてきたときに「同電波源IDがすでにビーコン登録されているか」どうかを判定する(ステップS12)。
これによりビーコン発信器製造者によるビーコン発信器1の重複登録を回避している。
[図23のステップS13]
評価結果管理サーバ6は、登録端末5から送信された電波源IDが登録ずみでないと判定したときに、同電波源IDとビーコン発信器製造者のシステム会員IDを対応付けてビーコン登録情報621(図11(b))に新規に登録(ビーコン登録)する(ステップS13)。これにより本システム100におけるビーコン発信器1の電波源ID重複登録を回避している。
なおビーコン登録情報621が図11(a)の状態にあるときにビーコン登録により1行分のエントリ(登録情報)が新規に追加された場合、図11(b)の登録状態に更新される。
以上で、ビーコン登録処理をするときの一連の動作が終了する。
なお評価結果管理サーバ6は、登録端末5から送られてきたビーコン製品情報BCを受信した場合、そのビーコン製品情報BCの全項目が評価結果管理サーバ6に登録済みのビーコン製品情報と完全同一ではないことを確認(照合)した上で、同受信したビーコン製品情報に適当なキー(通番など)を付与しビーコン製品情報BCに保存する。
つぎに「電波源IDが他者によりすでに所有されている」ときに被評価者が「ビーコン移管登録」をするときの各構成要素1・3・5・6の動作フローについて説明する。
まず第1のケースとして、移管元の端末(先登録者の被評価者端末3ないしは登録端末5)側で移管要求を行う動作例について説明する。
[図29のステップS20〜S22]
図29に示すようにビーコン発信器1は、電波源IDを含むビーコン電波信号BSを一定の時間間隔で発信している(ステップS20)。
被評価者端末3はビーコン発信器1からビーコン電波信号BSを受信したときに、周辺からの「ビーコン受信状況」ならびにビーコン電波信号BSの「受信電波強度と近接登録時電波強度下限値の大小関係」を判定する(ステップS21・S22)。
[図29のステップS23]
上記ステップS21・S22における条件判定の結果、特定の「1台のビーコン発信器1からのみビーコン電波信号BSを受信」しており且つ同電波信号BSの「受信電波強度が近接登録時電波強度下限値よりも大きい」場合、移管先(譲り受ける側)の被評価者端末3では電波源IDのビーコン移管登録依頼を受付けるべくビーコン登録移管申込画面(図25)が表示される。
さらに同図25において「ビーコン移管登録申請」ボタンが押下されると、ビーコン電波信号BSに含まれる電波源IDについて評価結果管理サーバ6に対してビーコン移管申請が送信される(図29・ステップS23)。
[図29のステップS24]
評価結果管理サーバ6は、電波源IDについて「他者(他の被評価者ないしはビーコン発信器製造者)が先行的に所有しているかどうか」(本システム100におけるビーコン登録の所有者の有無)を通知する(図29・ステップS24)。
ビーコン移管申請した電波源IDの所有者が本システム100のシステム会員のなかに存在しないことが同サーバ6から通知された場合、ビーコン移管申請を送信した被評価者端末3は「ビーコン登録が不存在」の旨(すなわちビーコン移管を希望したビーコン発信器1は、ビーコン発信器製造者によるビーコン登録がされておらず本システム100において認定外のものである旨)を通知する(図29・ステップS250)。
[図29のステップS25]
ビーコン移管申請を行った電波源IDが本システム100において他者(他の被評価者ないしはビーコン発信器製造者)によりすでに所有されていることが同サーバ6から通知された場合、移管先の被評価者端末3は、ビーコン登録移管依頼画面(図26)を介して移管先(ビーコン登録の現所有者たる、他の被評価者ないしはビーコン発信器製造者)に対しビーコン登録の移管を申込む(図29・ステップS25)。
なお同画面(図26)では、ビーコン登録移管後においても移管元(電波源IDの元のビーコン登録者)に対して「評価結果の参照権限を存続」させるかどうかも条件指定される。
[図29のステップS26]
移管元(ビーコン登録を移管先へ譲り渡す先行的な所有者)の端末3ないしは5は、他者から移管の申込があった場合、ビーコン移管申込通知画面(図27)を表示する。ビーコン登録の先所有者は、同画面(図27)を介してビーコン登録の移管申込に対する可否(承諾もしくは拒否)を入力できる。
続けて移管元端末3ないしは5は、図27の「ビーコン移管設定画面へ」ボタンが押下されるとビーコン移管設定画面(図28)を表示する。
そして移管元端末3・5は、同画面(図28)においてビーコン登録の先登録者による「ビーコン移管実行」ボタンの押下を検知すると、評価結果管理サーバ6に対してビーコン登録の移管を要求する(図29・ステップS26)。
なお移管元の端末は上記ビーコン移管登録を要求するときに、移管先端末のビーコン登録移管依頼画面(図26)を介して入力された「移管元に対して評価結果の評価参照権限を存続させるか」どうかの設定値を評価結果管理サーバ6に送信する。
[図29のステップS28]
評価結果管理サーバ6は、移管対象の電波源IDに対して移管先(ビーコン登録の譲受人)のシステム会員IDを対応付けてビーコン移転登録(ビーコン登録情報621における書換登録)する(図29・ステップS28)。
さらに本例では同サーバ6は、当事者(移管元と移管先)間の合意内容に応じて、移管元(元のビーコン登録者たる譲渡側)の評価参照権限を移管もしくは存続させるように設定を行う。
以上で、電波源IDの移管登録を移管元の端末(先登録者の被評価者端末3・登録端末5)から要求するときの一連の動作が終了する。
ビーコン移管登録時の第2のケースとして「移管先の端末(譲り受ける側の被評価者端末3)から移管要求」を行う動作例について説明する。
同ケースでは移管先の操作による電波源IDの移管作業実行前に「あらかじめ移管元から移管先に対して移管用パスワードを通知しておく」ことにより、実際の移管作業時には移管元端末と何ら通信を行うことなく且つ移管元において何らの操作を伴うことなしに、移管先端末が単独で評価結果管理サーバ6とやり取り(通信)するだけで電波源IDの移管を完遂できる。
このときの動作シーケンスは図32に示すように、上述した図29とほぼ同一である。
ただし移管先の被評価者端末3から移管要求を行う場合では図32に示すように、移管要求の実施前に移管元承認の上、移管元端末3・5から移管先端末3に対して移管用パスワードが送信される(図32・ステップS2)。同パスワードの送信手法としては、移管用パスワード情報を含む電子メールの送信が挙げられる。
そして移管先端末はビーコン移管設定画面(図31)を介して移管元からあらかじめ通知された移管用パスワードが入力されると(図32・ステップS251)、移管元からあらかじめ通知された移管用パスワードを評価結果管理サーバ6に送信するとともに、移管登録を評価結果管理サーバ6に要求する(図32・ステップS27)。
移管元から通知された移管用パスワードを送信することで、本来移管元により行われるべき「評価結果管理サーバ6に対するビーコン登録の移管要求」(図29・ステップS26)を、移管先(ビーコン登録の譲受人)の端末から行うことが可能になる。
なお本機能(移管先端末3から移管要求を実行する機能)は、ある移管元から多数の移管先に対して電波源IDの移管を行うときに、当該移管元の移管負荷を軽減するためのものである。
例えば企業が電波源のついた商品を大量に配布して移管を行う場合(ビーコン発信器1が雑誌の付録として大量に販売されたとき等)やビーコン発信器製造者がEC(Electronic Commerce:電子商取引)経由でビーコン発信器1を販売した場合、購入者のみに事前に移管用パスワードを通知しておき、個々の購入者(移管先)がそれぞれに移管処理を行うようにすれば、企業側(移管元)の移管負荷を大幅に軽減することが可能となる。
上述した購入者(移管先)に対する移管用パスワード通知は「電子メール送信」や「紙媒体の配布」(ビーコン製品を購入者あてに送付した箱に、パスワードを記した紙媒体を同梱する等)といった購入者だけが知ることのできる秘匿性の高い配布手法により、ビーコン電波信号BSの送信に先立って行われる。
[図32のステップS28]
評価結果管理サーバ6は上記移管用パスワードが登録ずみのものと合致すれば、電波源IDに対して移管先のシステム会員IDを新たに対応付けて登録(書換による移転登録)する(図32・ステップS28)。
さらに本例では同サーバ6は、当事者(譲渡側と譲受側)間の合意内容に応じて、移管元(電波源IDの譲渡側)の評価参照権限の有無を設定する。
なお移管先が「評価参照権限あり」(すなわち移管元に評価参照権限を存続させるパターン)を指定してビーコン移管した場合において特典があるときは、評価結果管理サーバ6から移管元に対して移管先のシステム会員IDが通知されるため(図32・ステップS29)、移管元は同移管先に対して特典の提供を実施する。
以上で、電波源IDの移管登録を移管先端末(譲受人の被評価者端末3)から要求するときの一連の動作が終了する。
つぎに被評価者が「評価対象物OBのアイテム登録」をするときの各構成要素3・6の動作フローについて説明する。
[図34のステップS31]
被評価者端末3はアイテム登録画面(図33)が起動されたときに図34のように、被評価者について登録されている被評価者関連情報の送信を評価結果管理サーバ6に対して要求する(図34・ステップS31)。
評価結果管理サーバ6は被評価者端末3からの上記送信要求に応じて「登録済みの被評価者関連情報」(アイテムID・評価対象フラグ・アイテム画像IM・評価テンプレートID・テンプレート配置画像)を送信する(図34・ステップS32)。
すると同端末3は、評価結果管理サーバ6から受信した被評価者に関する被評価者関連情報(評価対象フラグ・アイテム画像IM・評価テンプレートID・評価テンプレート配置画像)をアイテム登録画面(図33)に表示する(図34・ステップS33)。
なお図33の画面例では被評価者が任意の評価テンプレートIDをプルダウンメニューから選択した場合、その評価テンプレートIDの下に同テンプレートIDに対応する評価テンプレート配置画像が参照用に表示される。これにより被評価者は任意の評価テンプレートIDをメニューから選択した際に、自らが使おうとしている評価テンプレートの形態を視認することができる。
[図34のステップS34A・S35A]
さらに同図33の「アイテム登録・変更申請ならびに評価対象指定」ボタンが押下されたときに登録対象のアイテムにアイテムIDが付与されていない場合には、アイテム登録画面(図33)を介して入力された情報(評価対象フラグ・評価テンプレートID・アイテム画像IM)が「被評価者のシステム会員ID」とともに被評価者端末3から送信され(図34・ステップS34A)、評価結果管理サーバ6は当該システム会員IDおよび通番からアイテムIDを生成したのちに同「アイテムIDに対してアイテム画像IM・評価対象フラグ・評価テンプレートIDを対応付け」て評価対象設定情報623(図13)に登録する(図34・ステップS35A)。
なお上記ステップS35AにおいてアイテムIDは、被評価者端末3から送信された「被評価者のシステム会員IDに、任意の通番(数字)を付加(結合)」することで容易に生成できる。
[図34のステップS34B・S35B]
また図33の「アイテム登録・変更申請ならびに評価対象指定」ボタンが押下されたときに登録対象のアイテムにアイテムIDが付与されている場合には、アイテム登録画面(同図33)を介して変更された評価対象フラグ・評価テンプレートIDないしはアイテム画像IMがアイテムIDとともに被評価者端末3から送信され(図34・ステップS34B)、評価結果管理サーバ6は変更された評価対象フラグ・評価テンプレートIDないしはアイテム画像IMをアイテムIDと対応付けて評価対象設定情報623(図13)に登録する(図34・ステップS35B)。
以上で、評価対象物OBをアイテム登録するときの一連の動作が終了する。
なおアイテム登録画面(図33)では、アイテムの新規登録機能と、既存のアイテム登録の設定変更機能の両方が利用可能となっている。
アイテム登録画面(図33)内のアイテム画像IMが表示されている段は登録済の既存アイテムに関する情報であり、評価対象フラグ・評価テンプレートIDなどの設定変更が可能である。
また同画面(図33)最下段に配置された設定欄では、電波源を有していないアイテムの新規登録が可能となっている。
つぎに評価者端末2がビーコン電波信号BSを検知した際に、被評価者端末3側で「展示モードがオフ」に設定されているときの各構成要素1・2・3・6の動作フローについて説明する。
[図40のステップS410・S411]
ビーコン発信器1は、評価対象物OB(例えば、物品・人物・ペット等)の管理者の存在を示すべく、電波源IDを含むビーコン電波信号BSを一定の時間間隔で発信している(ステップS410)。
ここで被評価者端末3側において「展示モードがオフ」に設定されているものとする(図40・ステップS411)。
[図40のステップS412・S413]
評価者端末2は、ビーコン信号スキャンモードがオン(図39)に設定されると(図40・図45のステップS412)、本システム100において認定された全種類のビーコン発信器1について図22のビーコン製品情報BC(全部または更新部)をダウンロードならびに保存した上で、先にダウンロードしたなかからある特定種類のビーコン製品情報BCを選択し、当該選択した特定種類のビーコン製品情報BC(図22)に基づき指定周波数帯においてチャネル(本例ではアドバタイジングチャネル)をスキャンする(図45・ステップS402)。このチャネルスキャン動作は、ダウンロードした全てのビーコン製品情報BCについて逐次行われる。
そしてビーコン発信器1を所持した被評価者が評価者の近く(電波を遮る障害物のない環境では同発信器1から半径100メートル程度の範囲内)に接近すると、上記スキャンによりビーコン電波信号BSが検知される。
評価者端末2は、チャネルのスキャンにより検知した全ビーコン電波信号BSのうち「評価時スキャン電波強度下限値」以上の電波源IDをすべて抽出して照会用ID一時格納領域220に保存する(図45・ステップS403)とともに、照会用ID一時格納領域220に保存した全電波源IDを評価結果管理サーバ6に送信する(図40・図45のステップS413)。
[図40のステップS414〜S416]
評価結果管理サーバ6は、ビーコン登録情報621を参照することにより評価者端末2から送信された各電波源IDの「ビーコン登録の有無を判定」する(図40・ステップS414)。
ビーコン登録(評価者端末2が検知したビーコン電波信号BSに含まれる電波源IDの登録)の有無が照合されることにより、本評価フィードバックサービスに登録されていないビーコン発信器1を本システム100の仕組から排除できる。
同サーバ6は電波源IDについてビーコン登録がされていると判定した場合、システム会員登録情報620(図10)を参照することで同電波源IDが属する被評価者について「展示モードがオンかどうか」を判定する(図40・ステップS415)。
そして評価結果管理サーバ6は「展示モードがオンでない」と判定した場合、評価者端末2に対し被評価者の被評価者関連情報を提供することなく処理を終了する(図40・ステップS416)。
つぎに被評価者端末3側で「展示モードがオン」に設定されている際に、評価者端末2において「即時評価」を行うときの各構成要素1・2・3・6の動作フローについて説明する。
[図44のステップS411〜S413]
ここでは被評価者端末3側において「展示モードがオン」に設定される(図44・ステップS411)。
一方で評価者端末2は、図40のステップS412と同等の処理を実行し、照会用ID一時格納領域220に保存した全電波源IDを評価結果管理サーバ6に送信する(図44・図45のステップS413)。
[図44のステップS414・S415]
評価結果管理サーバ6は、評価者端末2から送信された各電波源IDの「ビーコン登録の有無」を判定する(図44・ステップS414)。これにより評価者端末2から送信された電波源IDのうちで本システム100に「ビーコン登録されていないものを排除」できる。
また評価結果管理サーバ6は上記判定の結果、ビーコン登録がされていると判定した電波源IDについて、当該電波源IDが属する被評価者により「展示モードがオンされているかどうか」を判定する(図44・ステップS415)。これにより評価者端末2が検出したビーコン登録済みの電波源IDのなかから、被評価者が「評価対象物OBの存在を知らせるために発信した電波源ID」だけを抽出することができる。
[図44のステップS417]
評価結果管理サーバ6は「展示モードがオンである」と判定した場合、評価者端末2に対し被評価者の被評価者関連情報(アイテムID、被評価者の展示中のリアル表示名RNとシンボル画像、アイテムIDに対応付けされたアイテム画像IM・同アイテムIDに対応付けされた評価テンプレート配置画像の組合せ)を提供する(図44・ステップS417)。
評価者端末2は、評価対象物OBの管理者が近くに存在する旨を評価者に通知する(図44・ステップS418)。
さらに評価者端末2は対象物通知画面(図41)において「被評価者一覧の表示」ボタンが評価者により押下されたときに(図44・ステップS419)、評価結果管理サーバ6から提供された「被評価者関連情報」(被評価者の展示中のリアル表示名RNと、被評価者のシンボル画像と、同被評価者がサーバ登録したアイテム画像IM)をリスト表示する(図44・ステップS420)。
図42に示す被評価者一覧画面の例では、被評価者の展示中のリアル表示名RNとして「april」と「spring」の2つが表示されている。
[図44のステップS421]
被評価者一覧画面(図42)においてはリスト表示された被評価者のなかからいずれか1人の被評価者を選択することが可能となっており、いずれか1人の被評価者を選択した状態で同画面(図42)内の「評価結果の入力(すぐに評価)」ボタンを押下することにより、対象物評価入力画面(図43)に移る。
なお評価者端末2は対象物評価入力画面(図43)において、先に選択された被評価者に対応するアイテム画像IMと評価テンプレート配置画像を表示する(図44・ステップS421)。
上記画面(図43)では、各アイテム画像IMごとに異なる評価方式(評価テンプレート)を利用することが可能となっている。例えば同図42のIM−2については段階指定する評価形式ではなく、評価内容を自然語(「クール」「かわいい」など)の選択肢のなかから選ぶことが可能となっている。
[図44のステップS422]
そして評価者端末2は図42の「評価結果の転送」ボタンが押下された場合(即時評価)、対象物評価入力画面(同図43)を介して入力された評価結果を評価結果管理サーバ6へ送信する(図44・ステップS422)。さらに同端末2は、当該評価結果とともに同評価結果の入力時刻情報・評価対象物OBの属する電波源ID・同対象物OBのアイテムID・評価テンプレートID・評価者のシステム会員ID・評価者端末2の位置情報(評価者の承諾時)も併せて送信する。
なお評価結果管理サーバ6は評価テンプレートの種別を判別し、当該種別に対応した動作を実行する。
本説明例では評価テンプレートの種別が「実利に無関係な種別」であるため、同サーバ6は評価者端末2から転送されてきた評価結果をアイテム評価登録情報625(図15)ないしは総合評価登録情報626(図16)に登録する。
なお評価テンプレートの種別が「実利に関係する種別」であれば、事前にシステム運営者が当該テンプレートに対応づけた任意の動作(決済用APIの呼出による評価者に決済を促す動作など)が実行される。
以上で、即時評価をするときの一連の動作が終了する。
従来、企業活動に影響を与えるエンドユーザ(流通過程の末端にいる消費者)レベルの流行の把握は、製品の流通過程における製造段階・販売段階の各段階ごとに個別に行うことが必要とされていた。
しかしながら本評価フィードバックシステム100を利用すれば、評価結果を評価参照権限の所有者(評価対象物OBを管理する被評価者・同対象物OBを製造したメーカなど)ごとに参照できる。
そのため製品に対する評価を、当該製品を所有する最終消費者のみならず、それ以外の第三者の視点も含めて、同製品の製造・流通各段階の市場関係者がリアルタイムに共有・参照することができる。例えば、衣料品の小売店が販売促進のために雇用したモデルが被評価者である場合には評価結果を基に衣服・装身具などのコーディネートを改善して売上を伸ばしたり、またメーカが評価を参考に、製品デザインや品質改良に活用することができる。
つぎに「電波源IDの一時捕捉」時における各構成要素2・6の動作フローについて説明する。
[図48のステップS50〜S52]
評価者端末2はスキャンモード設定画面(図46)において「電波源IDの一時捕捉(事後評価)」ボタンの押下を検出すると、本システム100において認定された全種類のビーコン発信器1についてビーコン製品情報BC(全部または更新部分)のダウンロードならびに保存を実行する(図48・図49のステップS50)。
その後、先にダウンロードしたなかからある特定種類のビーコン製品情報BCを選択し、当該選択した特定種類のビーコン製品情報BCに基づき「指定周波数帯におけるチャネルをスキャン」する(図48・図49のステップS51)。このチャネルスキャン動作は、ダウンロードした全てのビーコン製品情報BCについて逐次行われる。
なお被評価者の移動や評価者端末2周辺の環境変化に伴ってビーコン電波信号BSの受信状態が変動した場合、同端末2によって検知される電波源IDは随時変化する。
続いて評価者端末2は「評価時スキャン電波強度下限値」以上のビーコン電波信号BSから電波源IDをすべて抽出し、照会用ID一時格納領域220に保存(一時捕捉)する(図48・図49のステップS52)。
これにより受信電波強度が評価時スキャン電波強度下限値よりも大きなビーコン電波信号のうち、登録されたビーコン製品情報BC(図22)に合致する電波源IDのみが抽出される。
[図48のステップS53]
また評価者端末2は、照会用ID一時格納領域220に保存した全電波源IDと、捕捉時刻と、捕捉当時位置情報(評価者の承諾が得られているとき)と、評価者のシステム会員IDを評価結果管理サーバ6に送信する(図48・図49のステップS53)。
[図48のステップS54]
評価結果管理サーバ6は、評価者端末2が照会用ID一時格納領域220に保存した全電波源ID・捕捉時刻・捕捉当時位置情報(評価者の承諾時)・評価者のシステム会員IDが同端末2から送信されてくると図48ないしは図50の処理を適宜実行する。
すなわち評価結果管理サーバ6は、評価者端末2から送信された各電波源IDについて「ビーコン登録の有無」を判定する(図48・図50のステップS54)。
これにより評価者端末2が送信した電波源IDのなかから、本システム100にビーコン登録されていないものを排除できる。
[図48のステップS55]
また同サーバ6は上記判定(ステップS54)の結果、ビーコン登録されていると判定した電波源IDについて、当該電波源IDが属する被評価者により「展示モードがオンされているかどうか」を判定する(図48・図50のステップS55)。
これにより評価者端末2が検出したビーコン登録済みの電波源IDのなかから、被評価者が「評価対象物OBの存在を知らせるために発信した電波源ID」だけを抽出することができる。
[図48のステップS56]
さらに評価結果管理サーバ6は、(1)各評価者のシステム会員IDに捕捉時刻および捕捉当時位置情報(評価者の承諾時)を対応させ、(2)この捕捉時刻に対して、システム会員登録情報620・ビーコン登録情報621から特定した被評価者のシステム会員ID・被評価者の展示中のリアル表示名RN・シンボル画像を対応付けて捕捉情報628(図18)に登録し、さらに(3)上記特定した各被評価者ごとに、捕捉時刻において展示されていた評価対象物のアイテムIDと評価テンプレートIDを対応付けて同捕捉情報628に登録する(図48・図50のステップS56)。
以上で「電波源IDを一時捕捉(一時記録)」するときの一連の動作が終了する。
上記電波源IDの一時捕捉は、評価者が評価対象物OBに遭遇した際に「評価を行っている時間的余裕がない」もしくは「被評価者の展示中のリアル表示名RNやシンボル画像を特定している余裕のない」ときに、評価対象物OBの評価者の存在を示す電波源IDを一時的に記録しておき、評価対象物OBを事後的に特定して評価するために行われる。
続いて「電波源IDの一時捕捉」後に事後評価を行うときの各構成要素2・6の動作フローについて説明する。
[図52のステップS61]
評価者端末2は、事後評価開始画面(図51)において「事後評価の実行」ボタンが押下されたときに、事後評価を開始する旨を評価結果管理サーバ6に通知する(図52・ステップS61)。
[図52のステップS62]
評価結果管理サーバ6は上記事後評価の開始通知に応じて、(1)評価者のシステム会員IDに対応付けされた未評価の捕捉時刻(図18)と、(2)同捕捉時刻において一時記録された被評価者の展示中のリアル表示名RN(図18)・シンボル画像(図18)と、(3)各被評価者により捕捉時刻にて展示されていた評価対象物のアイテムID(図13・図18)から特定したアイテム画像IM(図13)および評価テンプレートIDと、(4)上記評価テンプレートIDおよび同評価テンプレートID(図17(a))を介して対応付けされた評価テンプレート配置画像(図17(a))とを評価者端末2に提供(送信)する(図52・ステップS62)。
[図52のステップS63・S64]
すると評価者端末2は、図53に例示するごとく被評価者の展示中のリアル表示名RN・アイテムIDに対応付けられたアイテム画像IM・シンボル画像を年月日時分秒順にリスト表示する(図52・ステップS63)。
続いて評価者端末2は、被評価者検索画面(図53)のリスト中から選択された被評価者に対応する対象物評価入力画面(図43に示す評価テンプレート配置画像付のアイテム画像IM)を表示する(図52・ステップS64)。
同評価画面(図43)が画面表示されると、電波源IDの一時捕捉をしたケースにおける評価結果の事後的な入力(図52・ステップS65)が可能になる。
[図52のステップS65]
評価者端末2は、対象物評価入力画面(図43)において評価対象物OBに対する評価結果の入力操作(「評価結果の転送」ボタンの押下)がなされると(事後評価)、同対象物OBの「アイテムIDならびに評価結果」・評価者の「システム会員ID」を評価結果管理サーバ6に自動転送する(図52・ステップS65)。
評価結果管理サーバ6は、上記端末2から転送されてきた評価結果を登録する。
以上で、電波源IDの一時捕捉後に事後評価を行うときの一連の動作が終了する。
なお本例では評価者のシステム会員IDは評価結果管理サーバ6に転送されるものの、同評価者の許可が得られていない場合、被評価者をはじめ他のシステム会員は当該評価者を特定する形態では同評価者のシステム会員IDを参照できない。
つぎに電波源IDの一時捕捉に加えて「評価対象物のカメラ撮影」も行ったときの各構成要素2・5の動作フローについて説明する。
[図57のステップS70]
評価者端末2はスキャンモード設定画面(図55)において「カメラ(事後評価)」ボタンが押下された場合、カメラ捕捉画面(図56)を表示する。
同端末2は、図56の「シャッター(スナップ画像の撮影)」ボタンが押下された場合、カメラ26によりスナップ画像PT(評価対象物OBが写り込んだ画像)を撮像する(図57・ステップS70)。
[図57のステップS71・S72]
さらに同端末2は、図57・図58のステップS71の処理(ビーコン製品情報BCについての指定周波数帯におけるチャネルスキャン)をダウンロードした全ビーコン製品情報BCについて繰返し実行(図58・ステップS703)することで得られたうち「評価時スキャン電波強度下限値」以上のビーコン電波信号BSから電波源IDをすべて抽出し、照会用ID一時格納領域220に保存する(図57・図58のステップS72)。
[図57のステップS73]
また評価者端末2は、照会用ID一時格納領域220に保存した全電波源IDと、スナップ画像PTと、スナップ画像PTの捕捉(撮影)時刻と、捕捉(撮影)当時位置情報(評価者の承諾時)と、評価者のシステム会員IDを評価結果管理サーバ6に送信する(図57・図58のステップS73)。
[図57のステップS74]
評価結果管理サーバ6は、評価者端末2が照会用ID一時格納領域220に保存した全電波源ID・スナップ画像PT・捕捉(撮影)時刻・捕捉当時位置情報(評価者の承諾時)・評価者のシステム会員IDが同端末2から送信されてくると図57ないしは図59の処理を適宜実行する。
すなわち評価結果管理サーバ6は、評価者端末2から送信された各電波源IDについて「ビーコン登録の有無」を判定する(図57・図59のステップS74)。
これにより評価者端末2が送信した電波源IDのなかから、本システム100にビーコン登録されていないものを排除できる。
[図57のステップS75]
また同サーバ6は上記判定(ステップS74)の結果、ビーコン登録されていると判定した電波源IDについて、当該電波源IDが属する被評価者により「展示モードがオンされているかどうか」を判定する(図57・図59のステップS75)。
これにより評価者端末2が検出したビーコン登録済みの電波源IDのなかから、被評価者が「評価対象物OBの存在を知らせるために発信した電波源ID」だけを抽出することができる。
[図57のステップS76]
評価結果管理サーバ6は、(1)各評価者のシステム会員IDに捕捉時刻・捕捉当時位置情報(評価者の承諾時)を対応させた上で(図18参照)、(2)同捕捉時刻に対してスナップ画像PTを対応付けて登録し(図18)、(3)同捕捉時刻に対して、ビーコン登録情報621を基に特定した被評価者のシステム会員ID・被評価者の展示中のリアル表示名RN・シンボル画像を対応付けて登録し、(4)上記特定した各被評価者ごとに、捕捉時刻において展示されていた評価対象物のアイテムIDと評価テンプレートIDを対応付けて捕捉情報628(図18)に登録する(図57・図59のステップS76)。
以上で「評価対象物のカメラ撮影とともに電波源IDを一時捕捉」するときの一連の動作が終了する。
評価者端末2側において、評価結果管理サーバ6からダウンロードしたビーコン製品情報BCを基に指定周波数帯においてチャネルスキャンした場合(図57・ステップS71)、ビーコン製品情報BCと同一仕様の下に発信されたものの本システム100においてビーコン登録されていない電波源IDが紛れ込むおそれがある。
このような可能性を排除するために評価結果管理サーバ6においては、図57・ステップS73の評価者端末2側の処理により送信された全電波源IDが本システム100においてビーコン登録されたものであるかどうか判定した上で(同図57・ステップS74)、ステップS76の登録処理を実行している。
続いて「評価対象物のカメラ撮影とともに電波源IDを一時捕捉」した後に、事後評価を行うときの各構成要素2・6の動作フローについて説明する。
[図62のステップS81]
評価者端末2は、事後評価開始画面(図51)において「事後評価の実行」ボタンが押下されたときに、事後評価を開始する旨を評価結果管理サーバ6に通知する(図62・ステップS81)。
[図62のステップS62]
評価結果管理サーバ6は上記事後評価の開始通知に応じて、(1)評価者のシステム会員IDに対応付けされた未評価の捕捉時刻(図18)と、(2)同捕捉時刻に対応付けされたスナップ画像PTと、(3)同捕捉時刻において一時記録された被評価者の展示中のリアル表示名RN(図18)・シンボル画像(図18)と、(4)各被評価者により捕捉時刻にて展示されていた評価対象物のアイテムID(図18)から特定したアイテム画像IM(図13)および評価テンプレートIDと、(5)上記評価テンプレートIDと、同評価テンプレートIDに対応付けされた評価テンプレート配置画像(図17(a))とを評価者端末2に提供(送信)する(図62・ステップS82)。
[図62のステップS83・S84]
評価者端末2は、評価結果管理サーバ6からスナップ画像PTが送信されてきた場合、図60に例示するごとくスナップ画像PTを年月日時分秒順にリスト表示する(図62・ステップS83)。
さらに評価者端末2は、いずれか1つの撮影時刻(捕捉時刻)が選択された状態で図60の「撮影時刻(捕捉時刻)の選択」ボタンが押下された場合、図61に例示するごとく被評価者の展示中のリアル表示名RN・アイテムIDに対応付けられたアイテム画像IM・シンボル画像を年月日時分秒順にリスト表示する(図62・ステップS84)。
評価者端末2は、上記画面(図61)のリスト中から選択された被評価者に対応する対象物評価入力画面(図43に示す評価テンプレート配置画像付のアイテム画像)を表示する(図62・ステップS85)。
そして同端末2は、対象物評価入力画面(図43)において「評価結果の転送」ボタンが押下されると(事後評価)、同対象物OBの「アイテムIDならびに評価結果」・評価者の「システム会員ID」を評価結果管理サーバ6に自動転送する(図62・ステップS86)。さらに評価者端末2は、同評価結果の入力時刻情報も評価結果管理サーバ6に送信する(同ステップS86)。
評価結果管理サーバ6は、評価テンプレートの種別を判別し、当該種別に対応した動作を実行する。
本説明例では評価テンプレートの種別が「実利に無関係な種別」であるため、同サーバ6は上記端末2から転送されてきた評価結果を登録する。
また評価テンプレートの種別が「実利に関係する種別」であれば、事前にシステム運営者が当該テンプレートに対応づけた任意の動作(決済動作など)が実行される。
以上で「評価対象物のカメラ撮影とともに電波源IDを一時捕捉」した後における事後評価の一連の動作が終了する。
以上説明したように本発明によれば、無指向性のビーコン発信器1固有の電波源IDを被評価者と対応付けておき、被評価者がビーコン発信器1を評価対象物OBの近傍に設置することで、現実世界において評価者が実際の評価対象物OBを簡単に見つけ出して即座に評価できるようなスキームが実現される。
また本評価フィードバックシステム100を適用すれば、店内にいる評価者が評価者端末2上で評価アプリを起動するとその店内に陳列されている商品の一覧表がリスト表示され、一覧表のなかから任意の商品をタップすることで同商品を評価することも実現可能となる。
さらに、このような利用シーンと類似のシーンとして、各種施設(例えば美術館・博物館など)の評価、オブジェの評価、展示物の評価についても適用することができる。この場合、各種施設・オブジェ・展示物そのものが評価対象物OBとなるため、各種施設・オブジェ・展示物の内部や近傍に適宜ビーコン発信器1を設置・保持すればよい。
なお本システム100において評価者は、ビーコン発信器1がついていないアイテム(評価対象物OB)についても評価することが可能である。
このようなビーコン発信器1が設置されていないアイテムを見つけ出す場合、まず(1)少なくとも1つは存在するビーコン発信器1(電波源ID)を検知し(図41)、続いて(2)その電波源IDの保有者(被評価者)を特定し(図42)、さらに(3)同保有者が展示しているアイテム画像IMを評価者端末2上に表示し(図43)、最終的に(4)評価対象物OBを特定することになる。
すなわちビーコン発信器1が設置されていない評価対象物OBを特定する場合、当初の段階における検索キーとしては電波源IDを使用し、途中からはアイテムID(図42のアイテム画像IM)を検索キーとして使用する。
なお本実施形態ではアプリケーションを任意の多機能電子装置に導入することにより、本発明の特徴的な各種機能を付加することができ上記評価者端末2ないしは被評価者端末3を構成可能である。
また本実施形態によれば多機能電子装置に専用アプリケーションをインストールするだけで、安価に、また簡易かつ短時間で同端末2・3を構成できる。
これら評価者機能および被評価者機能は、同一の多機能電子装置に実装してもよい。
ここで多機能電子装置としては、スマートフォン、タブレット端末、ウェアラブル端末(眼鏡型端末・腕時計型端末など)またはPC(Personal Computer)等を採用することもできる。
画像処理時はCPUに対しかなりの処理負担がかかるものの、スマートフォンやタブレット端末であれば処理性能が日進月歩の勢いで飛躍的に向上しており、ビーコン受信処理・各種画面の表示処理を実行する際にも快適な動作速度を担保できる。
また携帯型の多機能電子装置であれば、携行性というメリットを備えるがゆえに被評価者が都合のつくときにアイテム登録や評価対象設定を行うことができ、さらに評価対象物OBに遭遇した評価者も気軽に評価結果を入力することができる。
なお被評価者は評価対象物OB展示の際に、必ずしもこれらの多機能電子装置から構成された被評価者端末3を携帯する必要はなく、本システム100に登録済みのビーコン発信器1を最低1個携帯するだけでよい。
[変形例:評価者端末2]
本実施形態の評価フィードバックシステム100においては評価者による誤評価(評価対象物OBの混同)を避けるため、評価者の移動(評価者端末2の位置変化)に伴う電波受信強度に応じて、同端末2が評価対象物OBに対して相対的に遠ざかっているか若しくは近づいているかを表示するように構成してもよい。
以上、実施形態を参照して本発明を説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。本発明の構成や詳細には、本発明の要旨を逸脱しない範囲で当業者が理解し得る各種の変形が可能である。
1 ビーコン発信器
2 評価者端末
3 被評価者端末
4 基地局
5 登録端末
6 評価結果管理サーバ
100 評価フィードバックシステム
200 公衆通信回線

Claims (2)

  1. 評価を受ける対象となる評価対象物のうち少なくとも1つの評価対象物の中または同評価対象物の近傍に設置または保持される電波発信器であって、同評価対象物の管理者の存在を示すためのビーコン電波信号を無指向性の近距離無線通信により発信するビーコン発信器と、
    ビーコン発信器製造者が使用する登録端末と、
    前記評価対象物に対して評価結果を与える評価者が所有する携帯端末であってビーコン電波信号を検知可能な評価者端末と、
    同評価対象物を管理する被評価者が所有する携帯端末であってビーコン電波信号を受信可能な被評価者端末と、
    前記評価者端末および被評価者端末と無線接続される基地局であって同評価者端末および同被評価者端末が帰属する基地局と、
    同基地局を介して評価者端末および被評価者端末と広域通信を行うとともに登録端末に対しても通信可能に接続されたサーバであって、評価者が評価対象物に与えた評価結果を評価者端末から受信する評価結果管理サーバと、
    を有してなり、
    システム内部で個々の会員を識別するためのシステム会員ID(Identifier)を評価者および被評価者それぞれに割当てて管理する評価フィードバックシステムであって、

    個々のビーコン発信器を一意に識別するための電波源ID(Identifier)を含むビーコン電波信号を発信する前記ビーコン発信器と、
    前記ビーコン発信器の外観を表すビーコン画像ないしはビーコン発信器が評価対象物に内蔵される場合には同評価対象物の外観を表す画像と、同ビーコン発信器が発信するビーコン電波信号の電波源IDと、ビーコン発信器製造者のシステム会員IDを評価結果管理サーバに送信することにより、電波源IDの登録を評価結果管理サーバに対して請求する前記登録端末と、
    周辺からのビーコン受信状況として特定の1台のビーコン発信器からのみビーコン電波信号を受信しており、かつ同ビーコン電波信号の受信電波強度が近接登録時電波強度下限値よりも大きいときにビーコン移管登録依頼を実行可能にするとともに、被評価者によるビーコン移管登録依頼操作を受付けたときに同ビーコン電波信号の電波源IDを評価結果管理サーバに送信する前記被評価者端末と、
    評価者の近傍電波源スキャン開始指示後、前記ビーコン電波信号を検知したときに、受信電波強度が評価時スキャン電波強度下限値よりも大きなビーコン電波信号の電波源IDをすべて抽出して、登録されたビーコン製品情報に合致する電波源IDのみを評価結果管理サーバに送信する前記評価者端末と、
    を備え、

    前記評価結果管理サーバは、
    (1)ビーコン発信器製造者のシステム会員IDとビーコン画像と電波源IDを登録端末から受信した場合、これらビーコン発信器製造者のシステム会員IDとビーコン画像と電波源IDを対応付けて登録する動作を実行し、
    (2)登録ずみの電波源IDを被評価者端末から受信した後に、同被評価者端末ないしは電波源IDの移管元となるビーコン発信器製造者の登録端末もしくは他の被評価者端末から移管対象の電波源IDと移管先のシステム会員IDと移管後における移管元の評価参照権限の有無を受信した場合、同電波源IDに対して移管先のシステム会員IDを対応付けてビーコン移管登録する動作を実行し、
    (3)実際の評価対象物管理者を評価者が発見する手がかりとなるようなアイテム画像と、評価対象物を評価するときに評価者に対して公開される被評価者固有のリアル表示名とを被評価者端末から受信した場合、同被評価者の登録ずみのシステム会員IDに同被評価者のリアル表示名とアイテム画像を対応付けて登録する動作を実行し、
    (4)評価時スキャン電波強度下限値よりも大きなビーコン電波信号の電波源IDを評価者端末から受信した場合、同電波源IDに対応付けされたシステム会員IDに基づいてアイテム画像と被評価者の展示中のリアル表示名の組合せを同評価者端末に提供する動作を実行し、

    前記評価者端末は、
    評価可能な評価対象物が評価者の近くに存在する旨を評価者に通知する動作と、
    評価結果管理サーバから提供された評価対象物のアイテム画像と被評価者の展示中のリアル表示名を表示する動作と、
    同評価結果管理サーバから提供されたアイテム画像と被評価者の展示中のリアル表示名の組合せをリスト表示しているときに評価対象物に対する評価結果の入力操作がなされると、同評価対象物の属する電波源IDと同評価対象物のアイテムIDと評価テンプレートIDならびに評価結果と同評価結果の入力時刻情報とを評価結果管理サーバに自動転送し、加えて、同評価者のシステム会員IDならびに評価者による許可が得られているときには評価者端末の位置情報についても評価結果管理サーバに自動転送する動作とを実行し、

    前記評価結果管理サーバは、
    評価対象物の属する電波源IDと同評価対象物のアイテムIDと評価者のシステム会員IDと評価結果と同評価結果の入力時刻情報とともに評価テンプレートIDを評価者端末から受信した場合、同評価テンプレートIDの種別に対応した動作を実行し、
    評価参照権限の有無に応じて、評価対象物の流通過程(製造過程・販売過程)における電波源IDの歴代移管元に対して同評価対象物の評価結果を提供する動作を実行する
    ように構成されたことを特徴とする、評価フィードバックシステム。
  2. 請求項1に記載の評価フィードバックシステムであって、

    前記ビーコン電波信号に含まれる電波源IDの一時捕捉操作が評価者により行われたときに、受信電波強度が評価時スキャン電波強度下限値よりも大きなビーコン電波信号から登録されたビーコン製品情報に合致する電波源IDのみを抽出して照会用ID一時格納領域に保存するとともに、同照会用ID一時格納領域に保存した全電波源IDと同電波源IDの捕捉時刻と一時捕捉操作を行った評価者のシステム会員IDと同評価者の承認があれば評価者端末の補足当時位置情報を評価結果管理サーバへ送信する前記評価者端末と、
    前記一時捕捉操作を行った評価者のシステム会員IDと捕捉時刻と電波源IDを評価者端末から受信して、これら評価者のシステム会員IDと捕捉時刻と電波源IDをシステム登録し、さらに電波源IDに対応する被評価者システム会員と当該会員が捕捉時点展示中のリアル表示名とアイテムIDとを対応付けて登録する前記評価結果管理サーバと、
    を備え、

    同評価者端末は、
    (1)一時捕捉操作を行った評価者のシステム会員IDと捕捉時刻と電波源IDの送信以後に、評価者による事後評価開始操作に応じて事後評価の開始を評価結果管理サーバに通知する動作と、
    (2)事後評価開始の通知に応じて評価結果管理サーバから送信されてきた被評価者関連情報に含まれる被評価者の展示中のリアル表示名と、アイテムIDに対応付けられたアイテム画像を年月日時分秒の順序でリスト表示する動作と、
    (3)前記リスト表示された被評価者のうちから評価者が選択した被評価者が管理している評価対象物に対する評価結果の入力操作がなされると、同評価対象物のアイテムIDならびに評価結果を評価結果管理サーバに自動転送し、加えて、同評価者のシステム会員IDについても評価結果管理サーバに自動転送する動作と、
    を実行し、

    同評価結果管理サーバは、
    一時捕捉操作を行った評価者のシステム会員IDと捕捉時刻と電波源IDの登録実行後に評価者端末から事後評価の開始が通知された場合、一時捕捉された各電波源IDにそれぞれ対応付けされた各被評価者の被評価者関連情報と各電波源IDの捕捉時刻を同評価者端末に提供する動作、を実行する
    ように構成されたことを特徴とする、評価フィードバックシステム。
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