JP6129343B2 - 録音装置、及び録音装置の制御方法 - Google Patents

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Description

本発明は、録音装置、及び録音装置の制御方法に関する。
近年、ステレオ録音とモノラル録音の切り換えが可能なICレコーダーなどの録音装置が一般的に普及している。例えば日本国特開2010−98610号公報には姿勢に応じてステレオ録音とモノラル録音とを自動で切り替える録音装置も開示されている。
録音装置の小型化が進められている。この為、例えば録音装置にクリップなどが設けられている場合、使用者が衣服のポケットに録音装置を固定して使用することなどが想定される。しかし、従来の録音装置では、録音装置がポケットに固定されるケースなどが想定されていない。この為、従来の録音装置では、録音装置が卓上に平置きされる場合と、ポケットに固定される場合とのそれぞれのケースに適した制御を行うことができないという課題がある。
本発明は、録音装置の状態に対応したマイクを用いて録音処理を実行することができる録音装置、及び録音装置の制御方法を提供することを目的とする。
一実施形態に係る録音装置は、本体の前面に設置され、所定の指向性を有する第1のマイクと、前記本体の前記前面と対向した背面に設けられ、前記第1のマイクに比べて狭い指向性を有する第2のマイクと、前記本体の状態に応じて前記録音処理に用いるマイクを前記第1のマイクと前記第2のマイクとで切り替えて録音処理を実行する録音処理部と、前記装置本体が水平に設置されているか垂直に設置されているかを検知する姿勢検知部と、を具備し、前記録音処理部は、前記装置本体が水平であるか否かに基づいて前記録音処理に用いるマイクを前記第1のマイクと前記第2のマイクとで切り替える
本発明によれば、録音装置の状態に対応したマイクを用いて録音処理を実行することができる録音装置、及び録音装置の制御方法を提供することができる。
図1は、一実施形態に係る録音装置の外観について説明する為の図である。 図2は、一実施形態に係る録音装置の外観について説明する為の図である。 図3は、一実施形態に係る録音装置の制御系の例について説明する為の図である。 図4は、一実施形態に係る録音装置の使用例について説明する為の図である。 図5は、一実施形態に係る録音装置の動作の例について説明する為の図である。 図6は、一実施形態に係る録音装置の動作の例について説明する為の図である。 図7は、一実施形態に係る録音装置の動作の例について説明する為の図である。 図8は、一実施形態に係る録音装置の使用例について説明する為の図である。 図9は、一実施形態に係る録音装置の一部の構成の例について説明する為の図である。 図10は、一実施形態に係る録音装置の一部の構成の例について説明する為の図である。 図11は、一実施形態に係る録音装置の動作の例について説明する為の図である。 図12は、一実施形態に係る録音装置の動作の例について説明する為の図である。 図13は、一実施形態に係る録音装置の一部の構成の例について説明する為の図である。 図14は、一実施形態に係る録音装置の制御系の例について説明する為の図である。 図15は、一実施形態に係る録音装置の使用例について説明する為の図である。 図16は、一実施形態に係る録音装置の使用例について説明する為の図である。 図17は、一実施形態に係る録音装置の動作の例について説明する為の説明図である。 図18は、一実施形態に係る録音装置の動作の例について説明する為の図である。 図19は、一実施形態に係る録音装置の動作の例について説明する為の図である。 図20は、一実施形態に係る録音装置の動作の例について説明する為の図である。 図21は、一実施形態に係る録音装置の動作の例について説明する為の図である。 図22は、一実施形態に係る録音装置の動作の例について説明する為の図である。
以下、図を参照しながら、一実施形態に係る録音装置、及び録音装置の制御方法について詳細に説明する。
(第1の実施形態)
図1及び図2は、録音装置100の外観の例を示す。また、図3は、録音装置100の制御系の構成の例を示す。録音装置100は、マイクにより取得した音声を記憶媒体に保存する。
図1及び図2に示されるように、録音装置100は、本体1を備える。また、本体1は、前面2、背面3、及び側面4を備える。なお、本体1の形状は、前面2と背面3とを備える構成であれば如何なる形状であってもよい。
本体1の前面2には、第1のマイク5、表示パネル6、及び録音スイッチ7などが設けられている。本体1の背面3は、前面2の反対側に設けられた面である。即ち、背面3は、前面2に対向した面であり、前面2と表裏を成すように形成されている。背面3には、第2のマイク8、及びクリップ9などが設けられている。本体1の側面4は、前面2と背面3との間に設けられた面である。側面4は、2つの長側面と2つの短側面とを備える。2つの長側面は、互いに対向する位置に設けられている。また、2つの短側面は、互いに対向する位置に設けられている。側面4には、スピーカ10、イヤホンジャック11、電源スイッチ12、再生スイッチ13、停止スイッチ14、送りスイッチ15、戻りスイッチ16、削除スイッチ17、ボリュームスイッチ18、及びインジケータ19などを備える。
第1のマイク5及び第2のマイク8は、それぞれ音声を電気信号に変換するマイクである。各マイクの詳細な構成については後述する。
表示パネル6は、例えば、マトリクス状に配列された複数の画素を備える液晶表示パネルと、この液晶パネルを照明するバックライトとを備える液晶表示装置などを備える。表示パネル6は、録音装置100の動作状態、設定、再生可能な録音データのリストなどの表示情報を表示する。また、表示パネル6は、光を発する有機EL素子がマトリクス状に配列された有機ELディスプレイなどを備える構成であってもよい。また、表示パネル6は、上記のような表示情報を表示可能な構成であれば如何なる構成であってもよい。
録音スイッチ7は、録音装置100に録音処理を実行させるためのスイッチである。録音スイッチ7が押された場合、録音装置100は、第1のマイク5または第2のマイク8により録音を開始する。また、録音装置100は、録音処理を実行している状態で録音スイッチ7が操作された場合、録音処理を停止させる、または録音処理を一時的に中断させる構成であってもよい。
クリップ9は、録音装置100の本体1を固定するための構造体である。クリップ9は、板、または布などの薄い部材(被挟持部材)を挟み込むことにより、録音装置100の本体1を被挟持部材に固定することができる。なお、被挟持部材は、クリップ9により挟み込んで本体1を固定することができるものであれば如何なるものであってもよい。
スピーカ10は、音声を出力する音声出力装置である。例えば、スピーカ10は、録音装置100により録音された録音データを再生して出力することができる。
イヤホンジャック11は、イヤホン、ヘッドホンなどの音声を出力する音声出力装置が接続されるインターフェースである。録音装置100は、イヤホンジャック11に音声出力装置が接続されている場合、イヤホンジャック11に接続されている音声出力装置から録音データを再生して出力することができる。
電源スイッチ12は、録音装置100の電源状態をONとOFFとで切り替えるためのスイッチである。
再生スイッチ13は、録音装置100により保存されている録音データの再生処理を録音装置100に実行させるためのスイッチである。
停止スイッチ14は、録音装置100により実行されている録音処理または再生処理を録音装置100に停止させるためのスイッチである。
送りスイッチ15は、録音装置100により再生中の録音データを録音装置100に早送り再生させるためのスイッチである。
戻りスイッチ16は、録音装置100により再生中の録音データを録音装置100に巻き戻し再生させるためのスイッチである。
削除スイッチ17は、録音装置100により保存されている録音データを録音装置100に削除させるためのスイッチである。
ボリュームスイッチ18は、録音装置100が出力する音声の強度(ボリューム)を変更するためのスイッチである。
また、録音装置100は、メニュースイッチ、及びホールドスイッチ等のスイッチを備える構成であってもよい。録音装置100は、メニュースイッチが操作された場合、マイク感度(高/低)、録音モード(標準/ロング)、およびアラーム(オン/オフ)等の機能選択に関連した表示を行なう。さらに、録音装置100が時計機能を有している場合、録音装置100は、スイッチの操作に応じて現在日時を表示パネル6に表示させる構成であってもよい。
インジケータ19は、録音装置100の状態を示すモジュールである。例えば、インジケータ19は、LED素子などの発光素子を備える。インジケータ19は、録音装置100が録音処理を実行している場合に発光素子を発光させる。これにより、インジケータ19は、録音装置100が録音処理を実行していることをユーザに視覚的に認識させることができる。
また、図3に示されるように、録音装置100は、第1のマイク5に接続された増幅器(AMP)21、ローパスフィルター(LPF)22、及びアナログディジタル変換器(ADC)23、並びに、第2のマイク8に接続された増幅器(AMP)24、ローパスフィルター(LPF)25、及びアナログディジタル変換器(ADC)26を備える。さらに、録音装置100は、制御部30、記憶部40、加速度センサ50、表示部60、操作部70、及びクリップスイッチ90などを備える。またさらに、録音装置100は、ディジタルアナログ変換器(DAC)81、ローパスフィルター(LPF)82、及び増幅器(AMP)83を備える。
第1のマイク5は、例えばバウンダリーマイクなどの集音可能な範囲が広い(広指向性)という特徴を持つステレオマイクである。第1のマイク5は、音声をアナログの電気信号に変換する。第1のマイク5は、電気信号をAMP21に出力する。
AMP21は、電気信号を増幅する増幅器である。AMP21は、第1のマイク5から出力された電気信号を所定のレベルに増幅し、増幅された電気信号をLPF22に出力する。
LPF22は、電気信号の所定の周波数をカットするフィルターである。LPF22は、AMP21から出力された電気信号の所定の周波数(高周波)をカットし、電気信号をADC23に出力する。
ADC23は、LPF22から出力されたアナログの電気信号をディジタル音声信号に変換する。すなわち、ADC23は、アナログの電気信号を量子化し、ディジタル音声信号(量子化データ)に変換する。ADC23は、ディジタル音声信号を制御部30に出力する。
第2のマイク8は、第1のマイクに比べて集音可能な範囲が狭いという特徴を持つステレオマイクである。第2のマイク8は、音声をアナログの電気信号に変換する。第2のマイク8は、電気信号をAMP24に出力する。
AMP24は、電気信号を増幅する増幅器である。AMP24は、第2のマイク8から出力された電気信号を所定のレベルに増幅し、増幅された電気信号をLPF25に出力する。
LPF25は、電気信号の所定の周波数(高周波)をカットするフィルターである。LPF25は、AMP24から出力された電気信号の所定の周波数をカットし、電気信号をADC26に出力する。
ADC26は、LPF25から出力されたアナログの電気信号をディジタル音声信号に変換する。すなわち、ADC26は、アナログの電気信号を量子化し、ディジタル音声信号(量子化データ)に変換する。ADC26は、ディジタル音声信号を制御部30に出力する。
制御部30は、CPU31、ROM32、RAM33、及び信号処理部34などを備える。制御部30は、操作部70から供給される操作信号に基づいて、CPU31の働きなどによって種々の処理を行う。
CPU31は、種々の演算処理を実行する演算素子などを備える。CPU31は、ROM32などに記憶されているプログラムを実行することにより種々の機能を実現する。
ROM32は、録音装置100を制御する為のプログラム、及び各種の機能を実現する為のプログラムなどを記憶する。CPU31は、操作部70から供給される操作信号に基づいて、ROM32に記憶されているプログラムを起動する。これにより、制御部30は、各部の動作を制御する。
RAM33は、CPU31のワークメモリとして機能する。即ち、RAM33は、CPU31の演算結果、CPU31により読み込まれたデータなどを記憶する。
信号処理部34は、ディジタル音声信号に対して種々の信号処理を施す。たとえば、信号処理部34は、CPU31の制御に基づいて、ディジタル音声信号を所定の方式のデータにエンコードする。また、信号処理部34は、CPU31の制御に基づいて、エンコードされているディジタル音声信号をデコードする。例えば、信号処理部34は、ADC23またはADC26から出力されたディジタル音声信号を所定の方式のデータにエンコードし、記録用ディジタル音声信号(録音データ)を生成する。
なお、信号処理部34は、録音時に上記の録音データを一時的に図示されないバッファメモリに記憶する。信号処理部34は、録音時に上記のデコードを逐次行い、バッファメモリに録音データを逐次書き込む。なお、バッファメモリは、例えばFIFO(First In First Out)のような構造を備える。信号処理部34は、バッファメモリに書き込まれた録音データをFIFOの手順で記憶部40に出力する。このように、制御部30は、第1のマイク5または第2のマイク8により生成された音声信号を録音データに変換するように信号処理部34を制御し、録音データを記憶部40に保存する録音処理部として機能する。またさらに、制御部30は、録音装置100の状態に応じて録音処理に使用するマイクを第1のマイク5と第2のマイク8とで切り替えるように第1のマイク5、第2のマイク8、及び信号処理部34などを制御する。例えば、制御部30は、操作入力、または録音装置100の姿勢などの状態に応じて録音処理に使用するマイクを第1のマイク5と第2のマイク8とで切り替える。
また、信号処理部34は、再生時に上記の録音データを記憶部40の記憶媒体から読みだし、図示されないバッファメモリに書き込む。さらに、信号処理部34は、FIFOの手順でバッファメモリから録音データを読み出し、読み出した録音データをDAC81がアナログの電気信号に変換可能な方式のディジタル音声信号に逐次デコードする。制御部30は、デコードされたディジタル音声信号をDAC81に出力する。
記憶部40は、制御部30の制御に基づいて種々のデータを保存する。記憶部40は、例えば、半導体メモリ、またはハードディスクなどの記憶媒体を備える。また、記憶部40は、メモリーカードなどの記憶媒体と電気的に接続可能なインターフェースを備える構成であってもよい。記憶部40は、制御部30から出力された録音データを記憶媒体に保存することができる。
加速度センサ50は、録音装置100の加速度を検出することができる。これにより、録音装置100は、録音装置100の本体1が水平であるか否か、及び垂直であるか否かなどの姿勢を検出することができる。即ち、加速度センサ50は、録音装置100の本体1の姿勢を検知する姿勢検知部として機能する。
表示部60は、制御部30の制御に基づいて種々の情報を表示する。表示部60は、表示パネル6を備える。さらに、表示部60は、制御部30の制御に基づいて表示パネル6に表示させる画面を生成する表示制御部(図示せず)を備える。
操作部70は、例えば、ユーザによる操作入力に応じて操作信号を生成する操作キーなどを備える。例えば、操作部70は、上記の録音スイッチ7、電源スイッチ12、再生スイッチ13、停止スイッチ14、送りスイッチ15、戻りスイッチ16、削除スイッチ17、及びボリュームスイッチ18などを備える。操作部70は、操作信号を制御部30に供給する。また、操作部70は、操作入力に応じた検出信号を生成するタッチセンサ70aを備える。操作部70は、タッチセンサ70aにより生成された検出信号に応じて操作信号を生成する。タッチセンサ70aは、例えば、静電容量式センサ、または他の方式に基づいて位置情報を生成するデバイスなどにより構成される。タッチセンサ70aは、例えば表示部60の表示パネル6と一体に形成されていてもよい。
DAC81は、制御部30から出力されたディジタル音声信号をスピーカにより再生可能なアナログの音声信号(再生信号)に変換する。すなわち、DAC81は、ディジタルの電気信号を逆量子化し、再生信号に変換する。DAC81は、再生信号をLPF82に出力する。
LPF82は、電気信号の所定の周波数(高周波)をカットするフィルターである。LPF82は、DAC81から出力された再生信号の所定の周波数をカットし、再生信号をAMP83に出力する。
AMP83は、再生信号を増幅する増幅器である。AMP83は、増幅した再生信号をスピーカ10に出力する。すなわち、AMP83は、LPF82から出力された再生信号を所定のレベルに増幅し、増幅された再生信号をスピーカ10に出力する。
スピーカ10は、AMP83から出力された再生信号を再生して音声として出力することができる。
クリップスイッチ90は、クリップ9の挟持状態に応じてON/OFFが切り替わるスイッチである。クリップスイッチ90については後述する。
図4は、録音装置100の使用例を示す。録音装置100が例えば卓上などに平置きされる場合、表示パネル6が上面を向くことが想定される。また、録音装置100が平置きされる場合の向きが不定になることが想定される。そこで、録音装置100は、表示パネル6が設置されている本体1の前面2に広指向性の第1のマイク5を備える。これにより、録音装置100の平置きの向きが不定である場合であっても、録音装置100は、効率よく音声を集音することができる。
また、録音装置100が平置きされていない場合、録音装置100が人物(または音源)に向けられていることが想定される。そこで、録音装置100は、第1のマイク5に対してより狭い指向性を有する第2のマイク8を備える。これにより、録音装置100が人物または音源に向けられている場合であっても効率よく音声を集音することができる。
またさらに、録音装置100が平置きされておらず、且つ本体1の姿勢が逐次変化する場合、録音装置100が手で把持されていることが想定される。この場合、録音装置100は、操作に応じて第1のマイク5と第2のマイク8とを切り替えて録音処理を実行する。この結果、録音装置100は、状況に適したマイクで効率よく音声を集音することができる。
図5は、録音装置100の動作の第1の例を示す。これは、制御部30によって制御されるもので、CPU31が、各部位と連携して、あらかじめ設定されたプログラムに従って実行するものである。各ステップで表した機能は、必要に応じてハード機能とプログラム制御が連携してあたかも一つの機能部として働く場合がある。
録音装置100の電源がONされて起動した場合、録音装置100は、図5及び図6に示される動作を実行する。
まず、録音装置100の制御部30のCPU31は、録音装置100が再生モードであるか否か判断する(ステップS11)。例えば、録音装置100は、再生スイッチ13が操作された場合、録音装置100を再生モードに切り替える。録音装置100が再生モードで動作する場合、CPU31は、記憶部40の記憶媒体に保存されている録音データのリストを表示パネル6に表示させる。さらに、CPU31は、リストのうちの操作により選択された録音データを再生する再生処理を実行し(ステップS12)、ステップS11に戻る。
CPU31は、録音装置100が再生モードではないと判断した場合、録音装置100の本体1が手により把持されているか否か判断する(ステップS13)。CPU31は、例えば、加速度センサ50から出力される検出信号の時間的な変化が所定以上である場合、本体1が手により把持されていると判断する。また、CPU31は、加速度センサ50から出力される検出信号の時間的な変化が所定未満である場合、本体1が置かれていると判断する。
さらに、本体1が置かれていると判断した場合、CPU31は、録音装置100が自動録音モードで動作しているか否か判断する(ステップS14)。例えば、CPU31は、操作部70の操作に応じて録音装置100の動作モードを自動録音モードに切り替える。なお、CPU31は、録音装置100が自動録音モードで動作している場合、音声を集音し、且つ保存を行わない集音処理を第1のマイク5または第2のマイク8により実行する。例えば、CPU31は、集音処理中に所定レベル以上の音声が検知された場合に録音処理を開始する。
なお、CPU31は、RAM33または記憶部40などにより保持されている設定情報を参照することにより、録音装置100が自動録音モードで動作しているか否かを判断することができる。CPU31は、録音装置100が自動録音モードで動作していないと判断した場合、後述するステップS21の処理に移行する。
また、CPU31は、録音装置100が自動録音モードで動作していると判断した場合、所定レベル以上の音声を検知したか否か判断する(ステップS15)。ここでは、音声で自動録音を開始しているが、近年のセンシング技術の進展によって、ユーザや、録音対象の生体認証などを使うことも可能である。また、単純に所定以上の音声といった判定ではなく、特定の周波数やパターンの音声で録音開始を行ってもよい。例えば、音声認識の技術は、こうした用途に有効である。
所定レベル以上の音声を検知したと判断した場合、CPU31は、録音装置100の本体1が水平に設置されているか否か判断する(ステップS16)。例えば、CPU31は、加速度センサ50の検出結果に基づいて本体1が水平に設置されているか否か判断することができる。さらに、例えば、CPU31は、加速度センサ50の検出結果に基づいて、本体1が水平に設置されており、且つ表示パネル6が上面を向いて設置されているか否かを判断する構成であってもよい。
本体1が水平に設置されている場合、表示パネル6が上面を向けられることが想定される。この場合、本体1の前面2が上面に向けられる。この結果、第1のマイク5が露出する。そこで、CPU31は、本体1が水平に設置されていると判断した場合、例えば、つまり、図4のようなシーンで、多くの人の対話を録音したい場合、第1のマイク5を用いて録音処理を開始する(ステップS17)。第1のマイクの指向性が広いのは、このように広い範囲からの音声を収録したいからである。こういう会議室は閉じられた空間である可能性が高く、比較的雑音は少ないと想定している。この指向性はマイクやその配置によっても変化するが、180°に近くてもよく、130°程度のものが多く実用化されている。
また、本体1が水平に設置されていない場合、録音装置100が人物(または音源)に向けられていることが想定される。そこで、CPU31は、本体1が水平に設置されていないと判断した場合、第1のマイク5に対してより狭い指向性を有する第2のマイク8を用いて録音処理を開始する(ステップS18)。例えば、録音装置100がクリップ9により使用者の衣服のポケットなどの被挟持部材に固定される場合、加速度センサ50から出力される検出信号の時間的な変化が所定未満になり、且つ本体1の姿勢が水平ではない状態になることが想定される。しかし、ステップS18のように処理することにより、CPU31は、適切なマイクにより録音装置100に録音処理を実行させることができる。これは広い範囲の録音を行うと、雑音などを拾う可能性が高まり、肝心の音声が聞こえにくくなるからである。特に、このような状況下では、通りすがりなど、十分に静かな場所での集音となることは期待しにくいという考え方もある。また、話者の口の近くに持って行くことは困難な状況でもあるので、その意味でもS/N比が劣化しやすい。第2のマイクの指向性は狭すぎると、マイクの向きのずれで逆に信号量が低下するので、60°程度を想定しているが、これは選択する部品やその機器上の配置によって差異が出るので、厳密なものではない。
録音処理を開始した場合、CPU31は、録音処理を終了させるか否かを逐次判断する(ステップS19)。例えば、CPU31は、録音処理の実行中に停止スイッチ14が操作された場合、または予め設定された時間以上音声が検知されなかった場合に録音処理を終了させると判断する。このような録音終了も単純な時間判定以外にも、音声認識などの技術を応用したり、その他の条件を利用できることは言うまでもない。
録音処理を終了させると判断した場合、CPU31は、録音データを記憶部40に出力し、録音データを記憶媒体に保存させる(ステップS20)。
録音データを記憶媒体に保存させた場合、またはステップS14で自動録音モードではないと判断した場合、またはステップS15で所定レベル以上の音声を検知しなかったと判断した場合、CPU31は、録音装置100の動作を終了させる為の操作が入力されたか否か判断する(ステップS21)。例えば、CPU31は、電源スイッチ12が操作された場合、録音装置100の動作を終了させる為の操作が入力されたと判断する。
録音装置100の動作を終了させる為の操作が入力されていない場合、CPU31は、ステップS11の処理にループする。また、録音装置100の動作を終了させる為の操作が入力されたと判断した場合、CPU31は、処理を終了する。
また、ステップS13で録音装置100の本体1が手により把持されていると判断した場合、CPU31は、図6のステップS22の処理に移行する。CPU31は、マイクを選択する操作が入力されたか否か判断する(ステップS22)。手で持っている場合は、指が自由に使えるので、自動録音などに頼らなくても、マイクの選択や録音開始、終了など様々な操作が可能となる。
なお、CPU31は、RAM33または記憶部40などにより保持されている設定情報を参照することにより、録音装置100が録音処理に用いるマイクが第1のマイク5であるか第2のマイク8であるかを認識することができる。すなわち、設定情報は、録音装置100が録音処理に用いるマイクを示す情報が含まれている。
さらに、CPU31は、マイクを選択する操作が入力されたと判断した場合、操作部70による操作に応じて録音装置100が録音処理に用いるマイクを第1のマイク5と第2のマイク8とで切り替える(ステップS23)。具体的には、CPU31は、操作部70による操作に応じて、設定情報の録音装置100が録音処理に用いるマイクを示す情報を書き換える。
またさらに、CPU31は、録音装置100に録音処理を開始させる為の操作(録音操作)が入力されたか否か判断する(ステップS24)。例えば、CPU31は、録音スイッチ7が操作された場合に録音操作が入力されたと判断する。CPU31は、録音操作が入力されたと判断した場合、設定情報により指定されているマイクを用いて録音装置100により録音処理を開始させる(ステップS25)。
録音処理を開始した場合、CPU31は、録音処理を終了させるか否かを逐次判断する(ステップS26)。例えば、CPU31は、録音処理の実行中に停止スイッチ14が操作された場合、または予め設定された時間以上音声が検知されなかった場合に録音処理を終了させると判断する。
録音処理を終了させると判断した場合、CPU31は、録音データを記憶部40に出力し、録音データを記憶媒体に保存させる(ステップS27)。録音データを記憶媒体に保存させた場合、またはステップS24で録音操作が入力されていないと判断した場合、CPU31は、図5のステップS21に移行する。
上記のような構成によると、録音装置100は、例えば本体1が卓上などに平置きされる場合に第1のマイク5により録音処理を行い、本体1が平置きではない状態で置かれている場合に第2のマイク8により録音処理を行い、本体1が手で把持されている場合に操作に応じて選択されたマイクにより録音処理を実行する。本体1が手で把持されている場合、マイクを口元に持っていくことが可能で、指向性は気にしなくて良い場合もある。初期設定としては第1のマイクで良い。このように、本実施例の録音装置100は、姿勢及び録音装置100の状態などに応じて適した特性を有するマイクを用いて録音処理を実行することができる。
図7は、録音装置100の動作の第2の例を示す。
録音装置100の電源がONされて起動した場合、録音装置100は、図7に示される動作を実行する。
まず、録音装置100の制御部30のCPU31は、録音装置100が再生モードであるか否か判断する(ステップS31)。録音装置100が再生モードで動作する場合、CPU31は、記憶部40の記憶媒体に保存されている録音データのリストを表示パネル6に表示させる。さらに、CPU31は、リストのうちの操作により選択された録音データを再生する再生処理を実行し(ステップS32)、ステップS31に戻る。
CPU31は、録音装置100が再生モードではないと判断した場合、録音装置100の本体1が手により把持されているか否か判断する(ステップS33)。CPU31は、本体1が手により把持されていると判断した場合、図6のステップS22乃至ステップS27の処理を実行し、図7の後述するステップS42の処理に移行する。
加速度センサ50から出力される検出信号の時間的な変化が所定未満であり、本体1が置かれていると判断した場合、CPU31は、録音装置100が自動録音モードで動作しているか否か判断する(ステップS34)
CPU31は、録音装置100が自動録音モードで動作していると判断した場合、録音装置100の本体1が水平に設置されているか否か判断する(ステップS35)。
本体1が水平に設置されていると判断した場合、CPU31は、音声を集音し、音声からキーワードを抽出し、且つ保存を行わない集音処理を第1のマイク5または第2のマイク8により実行し、集音処理中に特定のキーワードが抽出されたか否か判断する(ステップS36)。CPU31は、集音処理中に取得された音声に対して音声認識処理を行う。これにより、CPU31は、音声から単語をキーワードとして抽出することができる。さらに、ROM32、RAM33、または記憶部40は、キーワードと突き合せられる単語を示す情報を複数有する辞書を備える。CPU31は、抽出したキーワードと辞書の中の単語とを比較する。CPU31は、辞書の中の単語と一致するキーワードが抽出された場合、第1のマイク5を使用して録音処理を開始し(ステップS37)、ステップS40の処理に移行する。
上記の辞書には、録音の開始を示すキーワードが複数記憶される。キーワードは、例えば「録音開始」、「はじめましょう」などの単語である。なお、キーワードは、如何なる単語であってもよい。
また、ステップS35で本体1が水平ではない状態で置かれていると判断した場合、CPU31は、特定の振動が検知されたか否か判断する(ステップS38)。例えば、CPU31は、加速度センサ50の検出結果に基づいて特定のパターンの振動が検知されたか否かを判断する。例えば、録音装置100は、録音装置100の使用者の衣服のポケットからペンが引き出される際の振動のパターンをROM32、RAM33、または記憶部40などに予め記憶する。CPU31は、この振動パターンと合致する振動が加速度センサ50により検出された場合、特定の振動が検知されたと判断する。即ち、加速度センサ50は、録音装置100の本体1に対する振動を検知する振動検知部として機能する。なお、振動のパターンは、ベルの音、またはペンと机とが接触する音など如何なるものであってもよい。
特定の振動が検知されたと判断した場合、CPU31は、第2のマイク8を使用して録音処理を開始し(ステップS39)、ステップS40の処理に移行する。
上記のように、CPU31は、第1のマイク5または第2のマイク8により集音した音声信号に特定の振動パターンが含まれていた場合、第2のマイク8により録音を開始する。また、CPU31は、第1のマイク5または第2のマイク8により集音した音声信号の音声認識処理結果に特定のキーワードが含まれていた場合、第1のマイク5により録音を開始する。即ち、CPU31は、第1のマイク5または第2のマイク8により集音した音声信号が予め設定された条件に合致した場合に第1のマイク5または第2のマイク8により自動的に録音を開始することができる。
なお、ステップS36で特定のキーワードが検知されていないと判断した場合、またはステップS38で特定の振動が検知されていないと判断した場合、ステップS42に移行する。
録音処理を開始した場合、CPU31は、録音処理を終了させるか否かを逐次判断する(ステップS40)。例えば、CPU31は、録音処理の実行中に停止スイッチ14が操作された場合、または予め設定された時間以上音声が検知されなかった場合に録音処理を終了させると判断する。録音処理を終了させると判断した場合、CPU31は、録音データを記憶部40に出力し、録音データを記憶媒体に保存させる(ステップS41)。
録音データを記憶媒体に保存させた場合、またはステップS34で自動録音モードではないと判断した場合、CPU31は、録音装置100の動作を終了させる為の操作が入力されたか否か判断する(ステップS42)。例えば、CPU31は、電源スイッチ12が操作された場合、録音装置100の動作を終了させる為の操作が入力されたと判断する。
録音装置100の動作を終了させる為の操作が入力されていない場合、CPU31は、ステップS31の処理にループする。また、録音装置100の動作を終了させる為の操作が入力されたと判断した場合、CPU31は、処理を終了する。
上記のような構成によっても、録音装置100は、例えば本体1が卓上などに平置きされ且つ特定のキーワードが検知された場合に第1のマイク5により録音処理を行い、本体1が平置きではない状態で固定され且つ特定の振動が検知された場合に第2のマイク8により録音を実行する。このように、録音装置100は、録音装置100の本体1の姿勢及び録音装置100の周囲の状況に応じて適した特性を有するマイクを用いて録音処理を実行することができる。
また、CPU31は、ステップS37に示されたようにキーワードが抽出された場合に録音処理を開始する構成であると説明したが、この構成に限定されない。CPU31は、複数のキーワードの組み合わせが抽出された場合に録音処理を開始する構成であってもよい。CPU31は、例えば、第1のキーワードが検知されてから所定時間内に第2のキーワードが検知されるか否か判断し、第1のキーワードが検知されてから所定時間内に第2のキーワードが検知された場合に録音処理を開始する構成であってもよい。またさらに、CPU31は、録音処理中に特定のキーワードが検知された場合、録音処理を終了させる構成であってもよい。その他、録音の開始、終了やマイクの切換は、すでに説明したような変形制御を行っても良い。
図8は、録音装置100の他の使用例を示す。録音装置100が例えば使用者の胸ポケットなどの被挟持部材にクリップ9により固定される場合、クリップ9が設けられている本体1の背面3が使用者と対面している人物を向くことが想定される。そこで、録音装置100は、録音装置100がクリップ9により固定されている場合に本体1の背面3に設けられている第2のマイク8により録音処理を実行する。
図9及び図10は、クリップスイッチ90の構成の例を示す。
クリップスイッチ90は、クリップ9、ヒンジ91、駆動体92、及び感圧スイッチ93などを備える。クリップ9は、板状の構造体である。ヒンジ91は、クリップ9を本体1の背面3に回動可能な状態で固定する為の部材である。駆動体92は、クリップ9に対して応力を与える為の部材である。感圧スイッチ93は、圧力の有無に応じてON/OFFが切り替わるスイッチである。
駆動体92は、本体1の背面3側からクリップ9の一端を押し上げるように設けられている。これにより、クリップ9は、ヒンジ91を支点として他端(即ち駆動体92と逆側の端部)が本体1の背面3に対して圧力を加える状態になる。これにより、クリップ9は、クリップ9と本体1の背面との間に存在する被挟持部材Pを挟み込んで固定することができる。
また、感圧スイッチ93は、本体1の背面3上であり、且つクリップ9の他端と接する位置に設けられている。即ち、感圧スイッチ93(またはクリップスイッチ90)は、図9に示されるようにクリップ9と本体1の背面3との間に被挟持部材Pが挟み込まれていない場合にONになり、図10に示されるようにクリップ9と本体1の背面3との間に被挟持部材Pが挟み込まれている場合にOFFになるように構成されている。
録音装置100のCPU31は、クリップスイッチ90の感圧スイッチ93のON/OFFに応じてクリップ9と本体1の背面3との間に被挟持部材Pが挟み込まれているか否かを判断することができる。制御部30は、クリップスイッチ90の感圧スイッチ93のON/OFFと、録音装置100の姿勢と、に基づいて録音処理に使用するマイクを第1のマイク5と第2のマイク8とで切り替える構成であってもよい。またさらに、制御部30は、クリップスイッチ90の感圧スイッチ93のON/OFFに基づいて録音処理を自動的に開始する構成であってもよい。
図11は、録音装置100の動作の第3の例を示す。図11の例では、録音装置100は、使用者の胸ポケットなどから抜き取られた場合に録音処理を実行する。
録音装置100の電源がONされて起動した場合、録音装置100は、図11に示される動作を実行する。
まず、録音装置100の制御部30のCPU31は、録音装置100が再生モードであるか否か判断する(ステップS51)。録音装置100が再生モードで動作する場合、CPU31は、記憶部40の記憶媒体に保存されている録音データのリストを表示パネル6に表示させる。さらに、CPU31は、リストのうちの操作により選択された録音データを再生する再生処理を実行し(ステップS52)、ステップS51に戻る。
CPU31は、録音装置100が再生モードではないと判断した場合、録音装置100のクリップスイッチ90(または感圧スイッチ93)がOFFからONに切り替わったか否か判断する(ステップS53)。録音装置100のクリップスイッチ90がOFFからONに切り替わったと判断した場合、CPU31は、第2のマイク8を使用して録音処理を開始し(ステップS54)、ステップS62の処理に移行する。さらに、CPU31は、ステップS54で録音処理を開始した場合、インジケータ19を点灯させる構成であってもよい。これにより、CPU31は、クリップスイッチ90の動作に応じて自動的に録音処理を開始した場合であっても、録音装置100が録音処理を実行している旨を録音装置100の使用者に視覚的に認識させることができる。
また、ステップS53で、録音装置100のクリップスイッチ90がOFFからONに切り替わっていないと判断した場合、CPU31は、クリップスイッチ90が既にONであるか否か判断する(ステップS55)。クリップスイッチ90がOFFであると判断した場合、CPU31は、ステップS62の処理に移行する。
クリップスイッチ90がONであると判断した場合、CPU31は、録音処理の実行中であるか否か判断する(ステップS56)。録音処理の実行中であると判断した場合、CPU31は、クリップスイッチ90がONからOFFに切り替わったか否か判断する(ステップS57)。クリップスイッチ90がONからOFFに切り替わっていないと判断した場合、CPU31は、ステップS62の処理に移行する。
ステップS56で録音処理の実行中ではないと判断した場合、CPU31は、録音操作が入力されたか否か判断する(ステップS58)。CPU31は、例えば、録音スイッチ7などが操作された場合に録音操作が入力されたと判断する。録音操作が入力されていないと判断した場合、CPU31は、ステップS62の処理に移行する。
録音操作が入力されたと判断した場合、CPU31は、第1のマイク5を使用して録音処理を開始する(ステップS59)。さらに、CPU31は、ステップS59で録音処理を開始した場合、インジケータ19を点灯させる構成であってもよい。これにより、CPU31は、録音装置100が録音処理を実行している旨を録音装置100の使用者に視覚的に認識させることができる。
録音処理を開始した場合、CPU31は、録音処理を終了させるか否かを逐次判断する(ステップS60)。例えば、CPU31は、録音処理の実行中に停止スイッチ14が操作された場合、または予め設定された時間以上音声が検知されなかった場合に録音処理を終了させると判断する。録音処理を終了させると判断した場合、CPU31は、録音データを記憶部40に出力し、録音データを記憶媒体に保存させ(ステップS61)、ステップS62の処理に移行する。なお、CPU31は、ステップS54またはステップS59でインジケータ19を点灯させている場合、ステップS61でインジケータ19を消灯する構成であってもよい。これにより、CPU31は、録音装置100が録音処理を終了した旨を録音装置100の使用者に視覚的に認識させることができる。
また、CPU31は、ステップS57でクリップスイッチ90がONからOFFに切り替わったと判断した場合、ステップS61の処理に移行し、録音処理を終了する。
CPU31は、ステップS62で、録音装置100の動作を終了させる為の操作が入力されたか否か判断する(ステップS62)。例えば、CPU31は、電源スイッチ12が操作された場合、録音装置100の動作を終了させる為の操作が入力されたと判断する。
録音装置100の動作を終了させる為の操作が入力されていない場合、CPU31は、ステップS51の処理にループする。また、録音装置100の動作を終了させる為の操作が入力されたと判断した場合、CPU31は、処理を終了する。
例えば上記のように、録音装置100のクリップスイッチ90がOFFからONに切り替わった場合、録音装置100が使用者の胸ポケットから引き抜かれた場面などが想定される。そこで、CPU31は、録音装置100のクリップスイッチ90がOFFからONに切り替わったと判断した場合に第2のマイク8を使用して録音処理を開始することにより、より簡易に録音処理を録音装置100に開始させることができる。また、CPU31は、録音装置100のクリップスイッチ90がONからOFFに切り替わったと判断した場合に録音処理を終了する。これにより、CPU31は、録音装置100が使用者の胸ポケットに再び差し込まれた場合に録音処理を終了させることができる。
なお、上記の例では、CPU31は、ステップS57でクリップスイッチ90がONからOFFに切り替わったと判断した場合、ステップS61で録音処理を終了させずに別ファイルとして録音データを記憶部40に保存させ、録音処理を継続する構成であってもよい。
図12は、録音装置100の動作の第4の例を示す。本例では、録音装置100は、録音装置100は、使用者の胸ポケットなどに差された場合に録音処理を実行する。
録音装置100の電源がONされて起動した場合、録音装置100は、図12に示される動作を実行する。
まず、録音装置100の制御部30のCPU31は、録音装置100が再生モードであるか否か判断する(ステップS71)。録音装置100が再生モードで動作する場合、CPU31は、記憶部40の記憶媒体に保存されている録音データのリストを表示パネル6に表示させる。さらに、CPU31は、リストのうちの操作により選択された録音データを再生する再生処理を実行し(ステップS72)、ステップS71に戻る。
CPU31は、録音装置100が再生モードではないと判断した場合、録音装置100のクリップスイッチ90(または感圧スイッチ93)がOFFからONに切り替わったか否か判断する(ステップS73)。録音装置100のクリップスイッチ90がOFFからONに切り替わったと判断した場合、CPU31は、録音処理の実行中であるか否か判断する(ステップS74)。CPU31は、録音処理の実行中ではないと判断した場合、ステップS84の処理に移行する。また、録音処理の実行中であると判断した場合、CPU31は、録音データを記憶部40に出力し、録音データを記憶媒体に保存させ(ステップS75)、ステップS84の処理に移行する。
また、ステップS73で録音装置100のクリップスイッチ90がOFFからONに切り替わっていないと判断した場合、CPU31は、録音装置100のクリップスイッチ90がONからOFFに切り替わったか否か判断する(ステップS76)。録音装置100のクリップスイッチ90がONからOFFに切り替わったと判断した場合、CPU31は、加速度センサの検出結果に基づいて録音装置100の本体1が垂直に配置されているか否か判断する(ステップS77)。録音装置100の本体1が垂直に配置されていると判断した場合、CPU31は、第2のマイク8を使用して録音処理を開始し(ステップS78)、ステップS84の処理に移行する。
さらに、CPU31は、ステップS78で録音処理を開始した場合、インジケータ19を点灯させる構成であってもよい。これにより、CPU31は、クリップスイッチ90の動作に応じて自動的に録音処理を開始した場合であっても、録音装置100が録音処理を実行している旨を録音装置100の使用者に視覚的に認識させることができる。
またさらに、CPU31は、ステップS78で録音処理を開始した場合、あらかじめ設定された周波数域の音を録音する構成であってもよい。例えば、録音装置100のクリップスイッチ90がONからOFFに切り替わり、且つ本体1が垂直に配置されている場合、録音装置100が使用者の胸ポケットに装着されていることが想定される。この場合、録音装置100は、布ずれなどによる雑音と会話との両方を録音する可能性がある。しかし、録音する周波数域を例えば人の声に近い周波数域に限定することにより、録音装置100は、より聞き取りやすく音声を録音することができる。さらに、この構成により、録音装置100は、録音データの容量を削減することができる。
またさらに、CPU31は、ステップS78で録音処理を開始し、且つ操作部70がタッチセンサ70aを備える場合、録音処理中にタッチセンサ70aを無効にする構成であってもよい。これにより、録音装置100が使用者の胸ポケットに入っている間に録音装置100がタッチセンサ70aにより操作されてしまうことを防ぐことができる。
またさらに、録音装置100は、図示されない振動器を備えていてもよい。例えば、CPU31は、ステップS78で録音処理を開始した場合にインジケータ19を点灯させるのではなく、図示されない振動器を振動させる構成であってもよい。これにより、録音装置100は、録音装置100が録音処理を開始したことを容易に使用者に認識させることができる。
また、ステップS76で録音装置100のクリップスイッチ90がONからOFFに切り替わっていないと判断した場合、CPU31は、クリップスイッチ90が既にONであるか否か判断する(ステップS79)。クリップスイッチ90がONではないと判断した場合、CPU31は、ステップS84の処理に移行する。
また、ステップS77で録音装置100の本体1が垂直に配置されていないと判断した場合、またはステップS79でクリップスイッチ90がONではないと判断した場合、CPU31は、録音操作が入力されたか否か判断する(ステップS80)。CPU31は、例えば、録音スイッチ7などが操作された場合に録音操作が入力されたと判断する。録音操作が入力されていないと判断した場合、CPU31は、ステップS84の処理に移行する。
録音操作が入力されたと判断した場合、CPU31は、第1のマイク5を使用して録音処理を開始する(ステップS81)。さらに、CPU31は、ステップS81で録音処理を開始した場合、インジケータ19を点灯させる構成であってもよい。これにより、CPU31は、録音装置100が録音処理を実行している旨を録音装置100の使用者に視覚的に認識させることができる。
録音処理を開始した場合、CPU31は、録音処理を終了させるか否かを逐次判断する(ステップS82)。例えば、CPU31は、録音処理の実行中に停止スイッチ14が操作された場合、または予め設定された時間以上音声が検知されなかった場合に録音処理を終了させると判断する。録音処理を終了させると判断した場合、CPU31は、録音データを記憶部40に出力し、録音データを記憶媒体に保存させ(ステップS83)、ステップS84の処理に移行する。なお、CPU31は、ステップS78またはステップS81でインジケータ19を点灯させている場合、ステップS83でインジケータ19を消灯する構成であってもよい。これにより、CPU31は、録音装置100が録音処理を終了した旨を録音装置100の使用者に視覚的に認識させることができる。
CPU31は、ステップS84で、録音装置100の動作を終了させる為の操作が入力されたか否か判断する(ステップS84)。例えば、CPU31は、電源スイッチ12が操作された場合、録音装置100の動作を終了させる為の操作が入力されたと判断する。
録音装置100の動作を終了させる為の操作が入力されていない場合、CPU31は、ステップS71の処理にループする。また、録音装置100の動作を終了させる為の操作が入力されたと判断した場合、CPU31は、処理を終了する。
例えば上記のように、録音装置100のクリップスイッチ90がONからOFFに切り替わり、且つ本体1が垂直配置である場合、録音装置100が使用者の胸ポケットに装着されて使用される場面などが想定される。そこで、CPU31は、録音装置100のクリップスイッチ90がONからOFFに切り替わり、且つ本体1が垂直に配置されていると判断した場合に第2のマイク8を使用して録音処理を開始する。これにより、CPU31は、より簡易に録音処理を録音装置100に開始させることができる。また、CPU31は、録音装置100のクリップスイッチ90がOFFからONに切り替わったと判断した場合に録音処理を終了する。これにより、CPU31は、録音装置100が使用者の胸ポケットから引き抜かれた場合に録音処理を終了させることができる。
また、上記の例では、CPU31は、クリップスイッチ90のON/OFFに基づいて録音処理を実行するか否か、及び録音処理を終了するか否かを判断するような構成であると説明したがこの構成に限定されない。CPU31は、クリップ9の振動、クリップ9が回動する際の音を検知し、検知結果に基づいて録音処理を実行するか否か、及び録音処理を終了するか否かを判断する構成であってもよい。この為に、録音装置100は、例えばクリップ9の振動を検知する為の検知器、及びクリップ9の回動音を検知する為の検知器などを備える構成であってもよい。この場合、録音装置100は、これらの検知器の検知結果に基づいて、クリップ9が被挟持部材を挟み込む状態であるか否かを認識することができる。
またさらに、クリップ9の回動音を検知して録音処理を終了する構成である場合、CPU31は、録音データの最後の数秒をカットして録音データを記憶部40に保存させる構成であってもよい。なお、カットする秒数は、あらかじめ任意で設定されてもよい。
またさらに、第1のマイク5及び第2のマイク8は、それぞれステレオマイクとして構成されている。この為、CPU31は、各マイクにより取得された録音データに基づいて音を発している音源の向きを認識することができる。これにより、例えば、CPU31は、録音処理中に音源が存在する方向を表示パネル6に表示させてもよい。またさらに、CPU31は、音源が存在する方向を示す情報を録音データに付加する構成であってもよい。
図13は、録音装置100の本体1の前面2が上部に向けられて置かれた例を示す。クリップ9は、このように置かれた場合に本体1が接地面Pに対して傾斜を成すように設けられている。このような構成によると、前面2に設置された第1のマイク5は、音声を取得する範囲を傾けることができる。このような構成によると、録音装置100は、本体1の前面2を人物に向けて傾斜させた状態で設置されることが可能になる。この結果、録音装置100は、より人物の音声の取得を容易にすることができる。
(第2の実施形態)
図14は、録音装置100の制御系の他の例を示す。なお、図3に示された構成と同様の構成には、同じ参照符号を付し詳細な説明を省略する。図3の例と図14の例とでは、録音装置100が音波出力部80をさらに備える点と、制御部30が声成分抽出部36、タッチ検出部37、及び反射音検出部38を備える点とが異なる。
音波出力部80は、音声または振動などの音波を出力する構成である。音波出力部80は、例えば、ソナーなどに用いられる音波を出力する。図15に示されるように、音波出力部80は、録音装置100の背面3であり、且つ第2のマイク8の近傍に設けられる。
声成分抽出部36は、第1のマイク5または第2のマイク8により集音された音声から人の声を抽出する。人の声は、単語、音節、または話者の感情表現などの要因の為に環境音などの雑音に比べて周波数特性が変化しやすい。これに対し、雑音は、周波数特性の変化が小さく、且つ音量(振幅)が変化しやすい傾向がある。このように人の声と環境音などの雑音と特徴が異なる。声成分抽出部36は、このような特徴の差異を検出することによって第1のマイク5または第2のマイク8により集音された音声から人の声である声成分を抽出する。
例えば、声成分抽出部36は、入力された音声のうちの特定の周波数の音を抽出する。これにより、声成分抽出部36は、音声から雑音の成分を抽出することができる。さらに、声成分抽出部36は、雑音成分の振幅の変動予測を生成する。これにより、声成分抽出部36は、雑音成分の変化を逐次予測する。声成分抽出部36は、入力された音声から雑音成分の変動予測を減算することにより、音声の雑音をキャンセルすることができる。この結果、声成分抽出部36は、入力された音声から雑音成分がキャンセルされた声成分を抽出することができる。
例えば、図15に示されるように、録音装置100が胸ポケットなどに入れられている場合、クリップ9が設けられている背面3と対向する前面2が衣服Cに接触する。この為、前面2に設けられた第1のマイク5は、第2のマイク8に比べ雑音が多くなる。そこで、例えば、声成分抽出部36は、第1のマイク5により集音された音声(第1の音声)と第1の音声から抽出された声成分(第1の声成分)との差分(第1の差分)と、第2のマイク8により集音された音声(第2の音声)と第2の音声から抽出された声成分(第2の声成分)との差分(第2の差分)と、を比較する。また例えば、声成分抽出部36は、第1の声成分と第2の声成分とを比較する構成であってもよい。第1の差分は、第1の音声に含まれている雑音、第2の差分は、第2の音声に含まれている雑音にそれぞれ相当する。
制御部30は、声成分抽出部36による比較結果に基づいて録音処理に使用するマイクを選択する。制御部30は、声成分抽出部36による第1の差分と第2の差分との比較結果に基づいて録音処理に使用するマイクを選択する。また例えば、制御部30は、声成分抽出部36による第1の声成分と第2の声成分との比較結果に基づいて録音処理に使用するマイクを選択する構成であってもよい。これにより、制御部30は、より雑音の小さなマイクを録音処理に使用することができる。
またさらに、図15の例にように録音装置100が胸ポケットなどに差し込まれて使用される場合、前面2が衣服Cに接触する。この為、前面2に設けられた表示パネル6にタッチパネルが設けられている場合、ユーザの意図しないタッチ操作が行われる可能性がある。
タッチ検出部37は、操作部70のタッチセンサ70aにより検出された検出信号に基づいて、ユーザの意図しないタッチ操作が行われたか否か判断する。例えば、タッチセンサ70aに対するタッチ操作は、例えばタップ、フリック、スワイプ、ピンチなどが一般的である。この為、ユーザの意図による操作は、これらの一般的なタッチ操作のいずれかによって行われる可能性が高い。この為、ユーザが意図してタッチ操作を行った場合、タッチセンサ70aにより検出された検出信号は、予め規定された規則性(所定パターン)を備える可能性が高い。そこで、タッチ検出部37は、操作部70のタッチセンサ70aにより検出された検出信号が予め設定されたパターンに対応しているか否か判断することにより、ユーザの意図しないタッチ操作が行われたか否か判断する。
制御部30は、タッチ検出部37により予め設定されたパターンとは異なるタッチ操作が検出された場合、録音装置100が胸ポケットなどに差し込まれて使用されていると判断する。この場合、録音装置100の背面3が録音装置100の操作者の正面に向く為、制御部30は、録音装置100の背面3に設けられた第2のマイク8を録音処理に用いるマイクとして選択する。さらに制御部30は、操作部70のタッチセンサ70aによる誤操作を防ぐためにタッチセンサ70aを無効にする。
反射音検出部38は、音波出力部80から出力された音波の反射音を検出する。反射音検出部38は、第1のマイク5により集音された第1の音声及び第2のマイク8により集音された第2の音声に基づいて音波出力部80から出力された音波の反射音を検出する。
例えば図16に示されるように録音装置100の本体1の前面2が上部に向けられて置かれた場合、背面3と接地面Pとが対向する。音波出力部80から音波が出力されることにより、空気中に音波W1が発生する。音波W1は、接地面Pで反射し、接地面Pから反射音W2が反射される。また、音波出力部80から音波が出力されることにより、本体1内で音波出力部80から第1のマイク5に伝達する筐体内振動W3が発生する。またさらに、音波出力部80から音波が出力されることにより、本体1内で音波出力部80から第2のマイク8に伝達する筐体内振動W4が発生する。
録音装置100の本体1の前面2が上部に向けられて接地面Pに置かれた状態で音波出力部80から音波が出力された場合、第1のマイク5は、図17に示されるような筐体内振動W3を検出する。また、第2のマイク8は、図17に示されるような反射音W2と筐体内振動W4とを検出する。図17の上のグラフは、第2のマイク8により検出された波形を示す。図17の下のグラフは、第1のマイク5により検出された波形を示す。なお、図17の上のグラフの縦軸は振幅を示し、横軸は時間を示す。
反射音W2は、筐体内振動W4に比べて伝搬経路が長い為、位相が遅延する。反射音検出部38は、第1のマイク5により集音された第1の音声及び第2のマイク8により集音された第2の音声の波形を解析することにより、筐体内振動W3及び筐体内振動W4に対して遅延した反射音W2を検出することができる。なお、反射音検出部38は、筐体内振動W3と筐体内振動W4との両方に対して遅延した波形を反射音W2として検出構成であってもよいし、筐体内振動W3と筐体内振動W4とのいずれかに対して遅延した波形を反射音W2として検出構成であってもよい。
なお、反射音検出部38は、例えば第2のマイク8と接地面Pとが1cm離れていれば、筐体内振動W3または筐体内振動W4に対して遅延した反射音W2を検出することができる。反射音W2を検出可能な第2のマイク8と接地面Pとの距離は、反射音検出部38が筐体内振動W3または筐体内振動W4と反射音W2とを区別することができる程度に反射音W2が遅延する距離であれば如何なる距離であってもよい。
制御部30は、反射音W2が検出された場合、録音装置100が接地面Pに載置されていると認識する。録音装置100が接地面Pに載置されている場合、前面2が上部に向かう。制御部30は、録音装置100が接地面Pに載置されている場合、前面2に設けられた第1のマイク5を録音処理に用いるマイクとして選択する。これにより、制御部30は、録音装置100が接地面Pに載置されている状態で第2のマイク8に対して指向性が広い第1のマイク5を用いて録音処理を実行することができる。
制御部30は、声成分抽出部36、タッチ検出部37、及び反射音検出部38の処理結果のいずれかを適宜選択し、選択した処理結果に基づいて録音処理に用いるマイクを選択する。なお、制御部30は、声成分抽出部36、タッチ検出部37、及び反射音検出部38の複数の処理結果を統合して録音処理に用いるマイクを選択する構成であってもよい。例えば、制御部30は、声成分抽出部36、タッチ検出部37、及び反射音検出部38の各処理結果に基づいて第1のマイク5と第2のマイク8とのどちらを優先させるかを示すスコアを算出し、算出したスコアの合計に基づいて録音処理に用いるマイクを選択する構成であってもよい。
図18は、第2の実施形態に係る録音装置100の動作の例を示す。
制御部30は、録音を開始するか否か判断する(ステップS91)。制御部30は、例えば録音を開始する操作が入力された場合、または録音を開始する所定の条件が満たされた場合録音を開始すると判断する。例えば制御部30は、上記のように、録音スイッチ7が操作された場合に録音を開始すると判断する。また例えば制御部30は、上記のように、クリップスイッチ90のON/OFF、録音装置100の姿勢、音声の検知、特定のキーワードの検知、特定の振動の検知などに基づいて録音を開始するか否か判断する。例えば、制御部30は、音声を検知した場合に録音を開始すると判断する構成であってもよい。また、例えば、制御部30は、特定のキーワードを検知した場合に録音を開始すると判断する構成であってもよい。また、例えば、制御部30は、特定の振動を検知した場合に録音を開始すると判断する構成であってもよい。また、例えば、制御部30は、クリップスイッチ90のON/OFFと録音装置100の姿勢とに基づいて録音を開始すると判断する構成であってもよい。
制御部30は、録音を開始すると判断するまでステップS91の処理を実行する。制御部30は、録音を開始すると判断した場合(ステップS91、YES)、録音処理に用いるマイクを選択する(ステップS92)。
制御部30は、選択したマイクを用いて録音開始するように各部を制御する(ステップS93)。
制御部30は、録音を終了するか否か判断する(ステップS94)。制御部30は、例えば録音を終了する操作が入力された場合、または録音を終了する所定の条件が満たされた場合録音を終了すると判断する。例えば制御部30は、録音処理の実行中に予め設定された時間以上音声が検知されなかった場合に録音処理を終了すると判断する構成であってもよい。また、例えば、制御部30は、クリップスイッチ90のON/OFFと録音装置100の姿勢とに基づいて録音を終了すると判断する構成であってもよい。また、例えば、制御部30は、特定のキーワードを検知した場合に録音を終了すると判断する構成であってもよい。また、例えば、制御部30は、特定の振動を検知した場合に録音を終了すると判断する構成であってもよい。またさらに、制御部30は、予め設定された他の条件に基づいて録音を終了すると判断する構成であってもよい。
制御部30は、録音を終了すると判断するまでステップS94の処理を実行する。制御部30は、録音を終了すると判断した場合(ステップS94、YES)、録音データを記憶部40に出力し、録音データを記憶媒体に保存させる(ステップS95)。
録音データを記憶媒体に保存させた場合、制御部30は、録音装置100の動作を終了させる為の操作が入力されたか否か判断する(ステップS96)。例えば、制御部30は、電源スイッチ12が操作された場合、録音装置100の動作を終了させる為の操作が入力されたと判断する。
録音装置100の動作を終了させる為の操作が入力されていない場合、制御部30は、ステップS91の処理に移行する。また、録音装置100の動作を終了させる為の操作が入力されたと判断した場合、制御部30は、処理を終了する。
図19乃至図22は、制御部30による図18のステップS92に相当する処理の例を示す。図19及び図20は、声成分抽出部36の処理結果に基づいて録音処理に使用するマイクを選択する制御部30による処理の例を示す。図21は、タッチ検出部37の処理結果に基づいて録音処理に使用するマイクを選択する制御部30による処理の例を示す。図22は、反射音検出部38の処理結果に基づいて録音処理に使用するマイクを選択する制御部30による処理の例を示す。
まず図19の例について説明する。
制御部30は、第1のマイク5及び第2のマイク8により第1の音声及び第2の音声を集音するように第1のマイク5及び第2のマイク8を制御する(ステップS101)。
制御部30は、声成分抽出部36により第1の音声から第1の声成分を抽出し、第2の音声から第2の声成分を抽出するように声成分抽出部36を制御する(ステップS102)。
制御部30は、声成分抽出部36により第1の声成分と第1の音声との第1の差分と、第2の声成分と第2の音声との第2の差分と、を算出するように声成分抽出部36を制御する(ステップS103)。
制御部30は、声成分抽出部36により第1の差分と第2の差分とを比較するように声成分抽出部36を制御する(ステップS104)。
制御部30は、第1の差分が第2の差分未満であるか否か判断する(ステップS105)。制御部30は、第1の差分が第2の差分未満であると判断した場合(ステップS105、YES)、第1のマイク5を選択し(ステップS106)、処理を終了する。また、制御部30は、第1の差分が第2の差分未満ではないと判断した場合(ステップS105、NO)、第2のマイク8を選択し(ステップS107)、処理を終了する。
上記のように、制御部30は、第1の差分と第2の差分とのどちらが大きいかに基づいて録音処理に用いるマイクを第1のマイク5と第2のマイク8とで切り替えることができる。このように録音処理に用いるマイクを選択することにより、制御部30は、より雑音の小さなマイクを選択することができる。なお、制御部30は、第1の差分と第2の差分とが等しい場合、第1のマイク5と第2のマイク8とのどちらを選択する構成であってもよい。
次に図20の例について説明する。
制御部30は、第1のマイク5及び第2のマイク8により第1の音声及び第2の音声を集音するように第1のマイク5及び第2のマイク8を制御する(ステップS111)。
制御部30は、声成分抽出部36により第1の音声から第1の声成分を抽出し、第2の音声から第2の声成分を抽出するように声成分抽出部36を制御する(ステップS112)。
制御部30は、声成分抽出部36により第1の声成分と第2の声成分とを比較するように声成分抽出部36を制御する(ステップS113)。
制御部30は、第2の声成分が第1の声成分未満であるか否か判断する(ステップS114)。制御部30は、第2の声成分が第1の声成分未満であると判断した場合(ステップS114、YES)、第1のマイク5を選択し(ステップS115)、処理を終了する。また、制御部30は、第2の声成分が第1の声成分未満ではないと判断した場合(ステップS114、NO)、第2のマイク8を選択する(ステップS116)。
上記のように、制御部30は、第1の声成分と第2の声成分とのどちらが大きいかに基づいて録音処理に用いるマイクを第1のマイク5と第2のマイク8とで切り替える。このように録音処理に用いるマイクを選択することにより、制御部30は、より雑音の小さなマイクを選択することができる。なお、制御部30は、第2の声成分と第1の声成分とが等しい場合、第1のマイク5と第2のマイク8とのどちらを選択する構成であってもよい。
次に図21の例について説明する。
制御部30は、タッチ検出部37によりタッチセンサ70aの検出信号を解析するようにタッチ検出部37を制御する(ステップS121)。
制御部30は、タッチ検出部37によりタッチセンサ70aの検出信号が予め設定されたパターンを有するか否か判断するようにタッチ検出部37を制御する(ステップS122)。
タッチセンサ70aの検出信号が予め設定されたパターンを有していると判断された場合(ステップS122、YES)、制御部30は、第1のマイクを選択する(ステップS123)、処理を終了する。
また、タッチセンサ70aの検出信号が予め設定されたパターンを有していないと判断された場合(ステップS122、YES)、制御部30は、第2のマイクを選択する(ステップS124)。さらに、制御部30は、タッチセンサ70aを無効にし(ステップS125)、処理を終了する。
上記のような処理によると、制御部30は、タッチセンサ70aにより生成された検出信号が予め設定されたパターンの信号を備えているか否かをタッチ検出部37に判断させる。タッチセンサ70aにより生成された検出信号が予め設定されたパターンの信号を備えていない場合、制御部30は、録音処理に用いるマイクを第2のマイク8に切り替える。これにより、制御部30は、録音装置100が胸ポケットなどに差し込まれて使用される場合に衣服Cに接触しない第2のマイク8を録音処理に使用するマイクとして選択することができる。これにより、制御部30は、より雑音の小さなマイクを選択することができる。また、制御部30は、録音装置100が胸ポケットなどに差し込まれて使用される場合にタッチセンサ70aを無効にすることにより、ユーザの意図しないタッチ操作を防ぐことができる。
次に図22の例について説明する。
制御部30は、音波出力部80により音波を出力するように音波出力部80を制御する(ステップS131)。
制御部30は、第1のマイク5及び第2のマイク8により第1の音声及び第2の音声を集音するように第1のマイク5及び第2のマイク8を制御する(ステップS132)。
制御部30は、反射音検出部38により第1の音声または第2の音声を解析するように反射音検出部38を制御する(ステップS133)。これにより、反射音検出部38は、音波出力部80から出力された音波の反射音が第1の音声または第2の音声に含まれている場合に反射音を検出することができる。なお、反射音検出部38は、音波出力部80が設けられている面と同じ面に設けられたマイクにより集音された音声を解析し、他方の面に設けられたマイクにより集音された音声を解析しない構成であってもよい。例えば、本例では、音波出力部80が背面3に設けられている為、反射音検出部38は、背面3に設けられている第2のマイク8により集音された第2の音声のみを解析する構成であってもよい。
制御部30は、反射音検出部38の検出結果に基づいて反射音が検出されたか否か判断する(ステップS134)。
制御部30は、反射音が検出されたと判断した場合(ステップS134、YES)、第1のマイクを選択し(ステップS135)、処理を終了する。
また、制御部30は、反射音が検出されなかったと判断した場合(ステップS134、NO)、第2のマイク8を選択し(ステップS136)、処理を終了する。なお、制御部30は、反射音が検出されなかったと判断した場合(ステップS134、NO)、第1のマイク5と第2のマイク8とで予め設定された方を録音処理に使用するマイクとして選択する構成であってもよい。
上記のような処理によると、制御部30は、音波出力部80から出力された音波の反射音が検出されたか否かに基づいて録音装置100が接地面Pに載置されているか否か認識することができる。さらに、制御部30は、録音装置100が接地面Pに載置されていると判断した場合に上部に向かった前面2に設けられた第1のマイク5を録音処理に用いるマイクとして選択する。これにより、制御部30は、録音装置100が接地面Pに載置されている状態で第2のマイク8に対して指向性が広い第1のマイク5を用いて録音処理を実行することができる。
なお、上記の第2の実施形態では、制御部30は、声成分抽出部36、タッチ検出部37、及び反射音検出部38の処理結果のいずれかを適宜選択し、選択した処理結果に基づいて録音処理に用いるマイクを選択する構成であると説明したがこの構成に限定されない。制御部30は、声成分抽出部36、タッチ検出部37、及び反射音検出部38の処理結果、手動操作の結果、クリップスイッチ90のON/OFF状態、及び姿勢の検出結果のいずれかを適宜選択し、選択した結果に基づいて録音処理に用いるマイクを選択する構成であってもよい。またさらに、制御部30は、声成分抽出部36、タッチ検出部37、及び反射音検出部38の処理結果、手動操作の結果、クリップスイッチ90のON/OFF状態、及び姿勢の検出結果などをそれぞれ評価して第1のマイク5と第2のマイク8とのどちらを優先させるかを示すスコアを算出し、算出したスコアの合計に基づいて録音処理に用いるマイクを選択する構成であってもよい。
本発明の実施形態の説明にあたっては、録音装置100を例に挙げて説明したがこの構成に限定されない。録音装置100は、複数のマイクを備える構成であれば、デジタルカメラ、ビデオカメラ、携帯電話、PDA(携帯情報端末:Personal Digital Assistant)等の携帯電子機器などであってもよい。また、各実施例で補足して記載した事は、他の実施例に対しても同様の補足が可能であり、各実施例で利用した技術は、他の実施例と適宜、組み合わせたりしても良い。
なお、上述の各実施の形態で説明した機能は、ハードウエアを用いて構成するに留まらず、ソフトウエアを用いて各機能を記載したプログラムをコンピュータに読み込ませて実現することもできる。また、各機能は、適宜ソフトウエア、ハードウエアのいずれかを選択して構成するものであっても良い。
なお、本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合せにより種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。更に、異なる実施形態に亘る構成要素を適宜組み合せてもよい。

Claims (13)

  1. 表裏を成す前面と背面とを有する装置本体と、
    前記装置本体の前面に設置され、所定の指向性を有する第1のマイクと、
    前記装置本体の前記前面と対向した背面に設けられ、前記第1のマイクに比べて狭い指向性を有する第2のマイクと、
    前記装置本体の状態に応じて録音処理に用いるマイクを前記第1のマイクと前記第2のマイクとで切り替えて前記録音処理を実行する録音処理部と、

    前記装置本体が水平に設置されているか垂直に設置されているかを検知する姿勢検知部と、
    を具備し、
    前記録音処理部は、前記装置本体が水平であるか否かに基づいて前記録音処理に用いるマイクを前記第1のマイクと前記第2のマイクとで切り替える録音装置。
  2. 前記録音処理部は、前記装置本体が水平に設置されている場合、前記第1のマイクにより録音処理を実行し、前記装置本体が水平に設置されていない場合に前記第2のマイクにより録音処理を実行する、
    請求項に記載の録音装置。
  3. 前記録音処理部は、前記第1のマイクと前記第2のマイクとのいずれかにより得られた音声からキーワードを抽出する集音処理を行い、集音処理の結果特定のキーワードが抽出され、且つ前記装置本体が水平に設置されている場合に前記第1のマイクにより録音処理を実行する、
    請求項に記載の録音装置。
  4. 前記装置本体の振動を検知する振動検知部をさらに具備し、
    前記録音処理部は、前記振動検知部により特定の振動が検知され、且つ前記装置本体が水平に設置されていない場合に前記第2のマイクにより録音処理を実行する、
    請求項に記載の録音装置。
  5. 表裏を成す前面と背面とを有する装置本体と、
    前記装置本体の前面に設置され、所定の指向性を有する第1のマイクと、
    前記装置本体の前記前面と対向した背面に設けられ、前記第1のマイクに比べて狭い指向性を有する第2のマイクと、
    前記装置本体の状態に応じて録音処理に用いるマイクを前記第1のマイクと前記第2のマイクとで切り替えて前記録音処理を実行する録音処理部と、
    被挟持部材を挟み込んで前記装置本体を前記被挟持部材に固定させるクリップと、
    前記クリップが前記被挟持部材を挟み込んでいる場合にOFFになり、前記クリップが前記被挟持部材を挟み込んでいない場合にONになるクリップスイッチと、
    を具備し、
    前記録音処理部は、前記クリップスイッチのONとOFFの状態に基づいて録音処理の開始と終了とを制御する録音装置。
  6. 前記録音処理部は、前記クリップスイッチがOFFからONに切り替わった場合に前記第2のマイクにより録音処理を実行し、録音処理中に前記クリップスイッチがONからOFFに切り替わった場合に録音処理を終了させる請求項に記載の録音装置。
  7. 前記装置本体が水平に設置されているか垂直に設置されているかを検知する姿勢検知部をさらに具備し、
    前記録音処理部は、前記クリップスイッチがONからOFFに切り替わり、且つ前記装置本体が垂直に配置されている場合に前記第2のマイクにより録音処理を実行し、録音処理中に前記クリップスイッチがOFFからONに切り替わった場合に録音処理を終了させる請求項に記載の録音装置。
  8. 前記録音処理部は、前記クリップスイッチがONからOFFに切り替わり、且つ前記装置本体が垂直に配置されている場合に予め設定された周波数域の音に対して録音処理を実行する請求項に記載の録音装置。
  9. 情報を表示する表示部と、
    前記表示部と一体に形成されたタッチセンサを備える操作部と、
    前記クリップスイッチがONからOFFに切り替わり、且つ前記装置本体が垂直に配置されている場合に前記録音処理部に録音処理を実行させ、前記タッチセンサを無効にする制御部と、
    をさらに具備する請求項に記載の録音装置。
  10. 表裏を成す前面と背面とを有する装置本体と、
    前記装置本体の前面に設置され、所定の指向性を有する第1のマイクと、
    前記装置本体の前記前面と対向した背面に設けられ、前記第1のマイクに比べて狭い指向性を有する第2のマイクと、
    前記装置本体の状態に応じて録音処理に用いるマイクを前記第1のマイクと前記第2のマイクとで切り替えて前記録音処理を実行する録音処理部と、
    前記第1のマイクにより集音された第1の音声から第1の声成分を抽出し、前記第2のマイクにより集音された第2の音声から第2の声成分を抽出し、前記第1の声成分と前記第1の音声との第1の差分を算出し、前記第2の声成分と前記第2の音声との第2の差分を算出する声成分抽出部と、
    を具備し、
    前記録音処理部は、前記第1の差分と前記第2の差分とのどちらが大きいかに基づいて前記録音処理に用いるマイクを前記第1のマイクと前記第2のマイクとで切り替える録音装置。
  11. 表裏を成す前面と背面とを有する装置本体と、
    前記装置本体の前面に設置され、所定の指向性を有する第1のマイクと、
    前記装置本体の前記前面と対向した背面に設けられ、前記第1のマイクに比べて狭い指向性を有する第2のマイクと、
    前記装置本体の状態に応じて録音処理に用いるマイクを前記第1のマイクと前記第2のマイクとで切り替えて前記録音処理を実行する録音処理部と、
    前記第1のマイクにより集音された第1の音声から第1の声成分を抽出し、前記第2のマイクにより集音された第2の音声から第2の声成分を抽出する声成分抽出部と、
    を具備し、
    前記録音処理部は、前記第1の声成分と前記第2の声成分とのどちらが大きいかに基づいて前記録音処理に用いるマイクを前記第1のマイクと前記第2のマイクとで切り替える録音装置。
  12. 表裏を成す前面と背面とを有する装置本体と、
    前記装置本体の前面に設置され、所定の指向性を有する第1のマイクと、
    前記装置本体の前記前面と対向した背面に設けられ、前記第1のマイクに比べて狭い指向性を有する第2のマイクと、
    前記装置本体の状態に応じて録音処理に用いるマイクを前記第1のマイクと前記第2のマイクとで切り替えて前記録音処理を実行する録音処理部と、
    前記背面に設けられ、音波を出力する音波出力部と、
    を具備し、
    前記録音処理部は、前記音波出力部から出力された音波の反射音が前記第2のマイクにより検出された場合、前記録音処理に用いるマイクを前記第1のマイクに切り替える録音装置。
  13. 表裏を成す前面と背面とを有する装置本体と、前記装置本体の前面に設置され、所定の指向性を有する第1のマイクと、前記装置本体の前記前面と対向した背面に設けられ、前記第1のマイクに比べて狭い指向性を有する第2のマイクと、前記装置本体が水平に設置されているか垂直に設置されているかを検知する姿勢検知部と、を具備する録音装置の制御方法であって、
    前記装置本体が水平であるか否かに基づいて録音処理に用いるマイクを前記第1のマイクと前記第2のマイクとで切り替えて前記録音処理を実行する、
    録音装置の制御方法。
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