JP6129219B2 - 太陽光発電ストリングの異常検出方法および太陽光発電ストリングの異常検出プログラム - Google Patents

太陽光発電ストリングの異常検出方法および太陽光発電ストリングの異常検出プログラム Download PDF

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Description

複数のストリングを備える太陽光発電設備において、ストリングの異常を検出する太陽光発電ストリングの異常検出方法および太陽光発電ストリングの異常検出プログラムに関する。
太陽光発電設備は複数のストリングから構成され、各ストリングは複数の太陽光パネルが接続される構成である。いくつかのストリングは1つの直流接続箱に接続される。直流接続箱は、接続されるストリングが発電した直流電流をまとめる。さらに、いくつかの直流接続箱は1つのパワーコンディショナ(以下PCSと称す)に接続される。PCSは、直流接続箱から出力される直流電流をさらにまとめ、交流電流に変換する。このような構成により、太陽光発電設備は多数のストリングを備えることができ、大規模な発電が可能となっている。
太陽光発電設備において、ストリングを構成する太陽光パネルが、故障したり、破損したり、汚れたりすると太陽光発電設備の発電量が低下する。そのため、ストリングの異常を監視する必要がある。従来、ストリングの異常を検出する際には次のように行っていた。対象ストリングの発電電流量や発電量を測定し、対象ストリング以外のストリングの平均発電電流量や平均発電量を算出し、これらを比較して対象ストリングに異常が生じているかを判断していた。そして、全てのストリングを順次対象ストリングとして異常が生じているストリングを検出していた。また、ストリングに影が差すと、ストリングが正常であるにもかかわらず発電量が低下する。そのため、影の影響が最も少ない午後0時の発電電流量や発電量を基に各ストリングの発電量を比較し、異常検出を行っていた(例えば、特許文献1参照)。
国際公開第2011/101916号
しかしながら、従来のストリング異常検出方法では、対象ストリング以外のストリングの平均発電電流量や平均発電量を、対象ストリングの発電電流量や発電量と比較していたが、対象ストリング以外のストリングは様々な要因により発電電流量や発電量がばらつくため、対象ストリングとの比較対象となる発電電流量や発電量の精度が維持できないことがあり、正確な異常検出が行えない場合があった。また、発電量の測定と比較を1日に一度しか行うことができないため、ストリングに異常が生じていると認定するまでに長期間を要するという問題点があった。
上記問題点を解決するために、短時間に、精度良く、ストリングの異常を検出することを目的とする。
本発明の太陽光発電ストリングの異常検出方法は、複数のストリングを備える太陽光発電設備の前記ストリングの異常を検出する際に、一定の時間間隔で前記ストリング毎の発電電流及び発電電圧があらかじめ予備的に測定されて予備発電電力が算出される工程と、前記各ストリングについて全ての前記ストリングと相互に前記予備発電電力の相関係数があらかじめ算出される工程と、前記ストリング毎に前記相関係数が大きい順に所定の数選択した前記ストリングが近傍ストリングとしてあらかじめ定められる工程と、実際の発電動作中に定期的に前記ストリング毎の発電電流及び発電電圧が測定されて実発電電力が算出される工程と、前記ストリングを順次対象ストリングとしてその対象ストリングに対応する前記近傍ストリングのうち計算対象となる全ての前記ストリングの前記実発電電力と前記対象ストリングの前記実発電電力の差の2乗の和が2乗和として求められ、前記2乗和の平均の平方根が前記対象ストリングの前記実発電電力で除された値があらかじめ定めた閾値より大きい場合に前記対象ストリングが異常であると判断される工程とを有することを特徴とする。
また、本発明の太陽光発電ストリングの異常検出プログラムは、複数のストリングを備える太陽光発電設備の前記ストリングの異常を検出するためにコンピュータに、一定の時間間隔で測定した前記ストリング毎の発電電流及び発電電圧から予備発電電力をあらかじめ算出する手順と、前記各ストリングについて全ての前記ストリングと相互に前記予備発電電力の相関係数をあらかじめ算出する手順と、前記ストリング毎に前記相関係数が大きい順に所定の数選択した前記ストリングを近傍ストリングとしてあらかじめ定める手順と、実際の発電動作中に定期的に測定された前記ストリング毎の発電電流及び発電電圧から実発電電力を算出する手順と、前記ストリングを順次対象ストリングとしてその対象ストリングに対応する前記近傍ストリングのうち計算対象となる全ての前記ストリングの前記実発電電力と前記対象ストリングの前記実発電電力の差の2乗の和を2乗和として求め、前記2乗和の平均の平方根を前記対象ストリングの前記実発電電力で除した値があらかじめ定めた閾値より大きい場合に前記対象ストリングを異常であると判断する手順とを実行させることを特徴とする。
以上のように、短時間に、精度良く、ストリングの異常を検出することができる。
本発明の太陽光発電設備の構成を概略的に示す図 本発明の太陽光発電設備におけるストリングの関係を模式的に示した図 本発明の太陽光発電ストリングの異常検出方法のフローを説明する図 本発明の異常検出のフローを説明する図 実施の形態2における近傍ストリングを選択するフローを説明する図 実施の形態2における相関係数の相互間の関係を示す図 遠隔配置されたストリングの構成を例示する図
太陽光発電設備は、直流電流を交流電流に変換する1または複数のPCSと、PCSに接続される複数の直流接続箱と、直流接続箱に接続される複数のストリングと、ストリングの異常検出を行うコンピュータと、データを記憶する記憶装置とを備える。
このような太陽光発電設備において、ストリングの異常を検出する際には、まず、対象ストリングと発電傾向が近似する複数のストリングを近傍ストリングとして選択する。ここで、同一の近傍ストリングに属するストリングは同じような発電傾向を示すストリングを選択する必要がある。そのため、例えば、同じ直流接続箱に接続されるストリングは、近い領域に配置され、同じような発電傾向を示すと仮定して、同じ直流接続箱に接続されるストリングを1つの近傍ストリングとして選択する。次に、各ストリングの発電電流および電圧の測定が行われる。発電電流および電圧の測定は、例えば、直流接続箱に設置される電流計および電圧計で行うことができる。測定された発電電流および電圧は、記憶装置に記憶される。次に、近傍ストリングの内の1つのストリングを対象ストリングとし、測定された発電電流および電圧から対象ストリングの発電電力をコンピュータが算出する。コンピュータは、近傍ストリングの内の対象ストリング以外のストリングについても発電電力を算出し、さらに、これらの平均発電電力や2乗和を算出する。なお、平均発電電力や2乗和を求めるストリングは、対象ストリングを含む近傍ストリングの全てのストリングでも良いし、対象ストリングを除くストリングでも良い。ただし、対象ストリングを含めた場合、対象ストリングに異常があると、比較対象となるストリングの合計発電電力に異常な発電電力を含むので、対象ストリングを除く方が好ましい。最後に、コンピュータは、対象ストリングの発電電力と平均発電電力や2乗和を比較し、所定の値以上の差異がある場合、対象ストリングに異常があると判断する。近傍ストリングの内の全てのストリングを順次対象ストリングとしてこの動作が繰り返されることにより、近傍ストリングの内の全てのストリングの異常が検出される。また、全ての近傍ストリングに対しても、同様の異常検出動作が行われる。ここで、近くに配置されたストリングは、ストリングにかかる影の影響が同等になる場合が多い。そのため、各ストリングの発電電流および電圧の測定を、影の影響が小さくなる午後0時に限定する必要性が低減する。その結果、各ストリングの発電電流および電圧を測定し、ストリングの異常を判定する動作は、1時間ごとに行っても、10分ごとに行っても良く、任意の時間間隔で行うことができる。
以上のように、同じような発電傾向を示すストリングを近傍ストリングに設定し、近傍ストリング内で対象ストリングの異常検出を行うため、日照条件や温度等の外部要因による誤差を抑制して発電電力の比較を行うことができ、短時間に、精度良くストリングの異常を検出することができる。
また、近傍ストリングを同一の直流接続箱に接続されるストリングとしたとしても、各ストリングが近い領域に配置され、同じような発電傾向を示すとは限らず、発電電力を比較しても正確にストリングの異常を検出できない可能性がある。さらに、同じ近傍ストリング内の複数のストリングに故障等の異常が生じた場合、比較対象となるストリングの発電電力にも異常が生じているため、発電電力を比較しても正確なストリングの異常を検出することが困難となる。そこで、近傍ストリングを、太陽光発電設備が備える全てのストリングから選択することが好ましい。すなわち、あらかじめ、全てのストリングの発電電流および電圧の測定を所定の期間行い、各ストリングに対して、所定の数の発電傾向の近いストリングを選択し、近傍ストリングとする。これにより、より対象ストリングと近傍ストリングとのストリングの発電傾向が近似し、影の影響を排して、短時間に、より正確にストリングの異常を検出することができる。また、発電傾向が近似するストリング間で比較を行うため、異常判定に用いる判断値を厳密に設定でき、複数のストリングに異常が生じている場合でも、より正確にストリングの異常を検出することができる。
以下、あらかじめ近傍ストリングを選択する場合を例に、太陽光発電ストリングの異常検出方法の実施の形態について説明する。
(実施の形態1)
図1は本発明の太陽光発電設備の構成を概略的に示す図、図2は本発明の太陽光発電設備におけるストリングの関係を模式的に示した図、図3は本発明の太陽光発電ストリングの異常検出方法のフローを説明する図、図4は本発明の異常検出のフローを説明する図である。
図1に示すように、太陽光発電設備は、複数の太陽光パネルが直列接続される複数のストリング1と、複数の直流接続箱2と、1または複数のPCS3とから構成される。それぞれの直流接続箱2は所定の数のストリング1が接続され、接続されたストリング1が発電した発電電流がまとめられる。PCS3は複数の直流接続箱2が接続され、接続された直流接続箱2から出力される発電電流がまとめられる。例えば、10MWクラスの太陽光発電設備は280個の直流接続箱2を備え、それぞれの直流接続箱2は8つのストリング1が接続される。また、太陽光発電設備は10個のPCS3を備え、それぞれのPCS3は28個の直流接続箱2が接続される。
次に、図1〜図4を用いて、実施の形態1に係る太陽光発電ストリングの異常検出方法について説明する。ここで、図2では、便宜的にストリングを接続される直流接続箱2毎に並べて配置しているが、実際のストリング1および直流接続箱2の配置は任意である。
図1〜図4に示すように、まず、ストリング1の異常を検出するために、あらかじめ、一定期間全てのストリング1の発電電流および発電電圧が、直流接続箱2に設置された電流計および電圧計(図示せず)で測定される。そして、測定された全てのストリング1の発電電流および発電電圧は、PCS3に設置される記憶装置4に記憶される。PCS3に設置されるコンピュータ5は、記憶装置4に記憶される発電電流および発電電圧から、全てのストリング1の発電電力を算出し、予備データとして記憶装置4に記憶する。例えば、1ヶ月間30分おきに全てのストリング1の発電電流および発電電圧が測定され、その都度発電電力が算出され、ストリング毎に平均発電電力が算出されて予備データとされる。なお、測定期間は1ヶ月に限らず、長く設けるほうがより正確な予備データが蓄積される。また、測定間隔は30分おきにかぎらず、また、1日のある時間にのみ測定しても良い(図3のステップ1)。
次に、発電傾向の近い所定の数のストリング1からなる近傍ストリングがストリング1毎に選択される。その際、まず、全てのストリングが、平均発電電力が小さい順または大きい順に並べられる。そして、1つの近傍ストリングは、並べられた順に所定の数ごとのストリング1が選出されることにより選択される。例えば、平均発電電力が小さい順に並べたストリング1が、ストリング1a:1132.61W,ストリング1b:1132.95W,ストリング1c:1134.02W,ストリング1d:1134.26W,ストリング1e:1134.51W,ストリング1f:1134.69W,ストリング1g:1135.11W,ストリング1h:1135.47W,ストリング1i:1135.82W・・・であったとする。この場合、1つの近傍ストリングが8つのストリングから構成されるとすると、ストリング1a〜ストリング1hが1つの近傍ストリングとして選択される。または、各ストリング1を順次対象ストリングとし、対象ストリングの平均発電電力に最も近い所定の数のストリング1がその対象ストリングに対する近傍ストリングとして選択されても良い。このように、1つの近傍ストリングは複数の直列接続箱2にまたがって構成され、実際の発電電力に基づいて選択されるため、1の直列接続箱2に接続されるストリング1をグループ化するより、発電効率の近いストリング1が選択される(図3のステップ2)。
なお、以上の工程は、実際の発電動作の前にあらかじめ行うが、実際の発電動作中にさらに予備データを更新し、近傍ストリングを選択しなおしても良い。
次に、実際の発電動作中にストリング1の異常を検出するために、実測データが収集される。直流接続箱2に設置された電流計および電圧計(図示せず)は、所定の時間ごとに、全てのストリング1の発電電流および発電電圧を測定する。例えば、発電電流および発電電圧は、24時間または所定の時間内で、30分おきまたは1時間おき等に測定される。測定された発電電流および発電電圧は記憶装置4に記憶される。コンピュータ5は発電電流および発電電圧からストリング1毎の発電電力を算出し、発電電力も記憶装置4に記憶する(図3のステップ3)。
次に、図3のステップ4に示されるように、各近傍ストリングにおいて、対象ストリングと他のストリング1の2乗和が算出される。以下の説明では、1つの対象ストリングに対してn個の近傍ストリングが選択されているとする。まず、近傍ストリング毎に各ストリング1の発電電力が入力される。この時、近傍ストリングの内の1つのストリング1を対象ストリングpとし、近傍ストリングをストリングpi(i=0:n−1とする。(図4のステップ1)。次に、ストリングp0〜pn−1の順に以降の計算を行うために、ストリングpiを初期化する(図4のステップ2)。次に、コンピュータ5は対象ストリングpとストリングp0の発電電力とを比較し、対象ストリングpの発電電力Pがストリングp0の発電電力P0より大きい場合、ストリングp0を計算対象から除外する。これは、対象ストリングpの発電電力Pがストリングp0の発電電力P0より大きい場合、ストリングp0は対象ストリングpの異常検出に影響しないからである。ただし、このように計算対象を除外する方が効率は良いが、必ずしも除外する必要はない(図4のステップ3)。さらに、コンピュータ5は、この動作をストリングp0〜pn−1について行い、計算対象となるストリングpiが残る都度、計算対象の個数cntを1つずつ増加させながら(図4のステップ4)、計算対象となるストリングpiを選択する(図4のステップ5)。この時、式1を用い、コンピュータ5は、対象ストリングpの発電電力Pとストリングpiの発電電力Piとの差の2乗を合算する。ここでは、対象ストリングpの発電電力Pとストリングpiの発電電力Piとの差の2乗の合計を2乗和sumと称す。この動作をpn−1まで繰り返した段階で(図4のステップ6)、計算対象の個数cntが0であれば、対象ストリンpは正常であると判断される(図4のステップ7)。また、これらの計算結果は、記憶装置4に記憶される。
Figure 0006129219
次に、図3のステップ5に示されるように、計算対象の個数cntが1以上の時の、対象ストリングpの異常判定が行われる。その際、コンピュータ5は、2乗和sumを計算対象の個数cntで除した2乗和の平均を取り、2乗和の平均の平方根を対象ストリングpの発電電力Pで除した値と、所定の値例えば0.1とを比較し、所定の値以上の場合は、対象ストリングpが異常であると判断する(図4のステップ8)。
そして、以上の動作が、近傍ストリングの全てのストリング1を対象ストリングpに置き換えて行われる。また、他の近傍ストリングについても同様の動作が行われる。
なお、図4のステップ8の1度の判定で異常であると判定されても良いが、突発的な外部要因により一時的に正常な発電ができないこともあるので、複数回の異常を検出して初めて異常であると判断されても良い。例えば、1度異常と判定されると、異常候補として異常候補値に1が入力され、その後、異常と判定される度に異常候補値が1ずつ増加されるようにし、異常候補値が所定の値を超えた時に異常と判断されても良い(図4のステップ9)。また、異常候補値の更新は、一定期間でクリアしても良いし、発電動作中継続しても良い。
このように、1つの近傍ストリングは複数の直列接続箱2に接続されるストリング1にまたがって構成され、実際の発電電力に基づいて選択されるため、1の直列接続箱2に接続されるストリング1をグループ化するより、発電効率の近いストリング1が選択され、異常検出を精度良く行うことができる。また、あらかじめ一定期間発電動作を行って発電効率の近いストリング1が選択されるため、影等の影響も考慮に入れられ、1日の内で何度も測定することができ、短時間に、精度良く、ストリングの異常を検出することができる。また、2乗和を用いて、対象ストリングpと近傍ストリングpiとの比較を行うことにより、ノイズの影響を軽減でき、短時間に、より精度良く、ストリングの異常を検出することができる。
以上の異常検出動作は、各工程をプログラミングして、コンピュータ5が実行するプログラムとすることもできる。プログラムは、記憶装置4に格納される。記憶装置4およびコンピュータ5は、PCS3の1つに設けられても良いが、全てのストリング1からの発電電流および発電電圧を入力可能であれば、設置場所は任意である。例えば、記憶装置4およびコンピュータ5は、インターネット等の回線を介して、遠隔地に設けて良い。
(実施の形態2)
実施の形態1での図3のステップ2における近傍ストリングの選択は、算出された全てのストリング1の発電電力について、相互の相関係数を求め、相関係数が大きい所定の数のストリング1を近傍ストリングとすることにより行われることもできる。以下、図2,図5,図6を用いて詳細に説明する。
図5は実施の形態2における近傍ストリングを選択するフローを説明する図、図6は実施の形態2における相関係数の相互間の関係を示す図である。
ここで、ストリング1はn個あるとする。
まず、図3のステップ1で説明したように、コンピュータ5は、あらかじめ全てのストリングxi(i=0:n−1)の発電電力Xi(i=0:n−1)を算出し、予備データとして記憶装置4に記憶する。
次に、コンピュータ5は、式2のように全てのストリングxiの発電電力Xiの平均値μ(x)を算出する(図5のステップ1)。
Figure 0006129219

次に、コンピュータ5は、式3のように全てのストリングxiの発電電力Xiの分散var(x)を算出する(図5のステップ2)。
Figure 0006129219

次に、コンピュータ5は、式4のように全てのストリングxiについて、1つのストリングxiの発電電力Xiと他のストリングyi(i=0:n−1)の発電電力Yi(i=0:n−1)相互間の発電電力の共分散cov(x,y)を算出する(図5のステップ3)。
Figure 0006129219

次に、コンピュータ5は、式5のように全てのストリングxiについて、1つのストリングxiの発電電力Xiと他のストリングyi(i=0:n−1)の発電電力Yi(i=0:n−1)相互間の発電電力の相関係数corr(x,y)を算出する(図5のステップ4)。
Figure 0006129219

これにより、1つのストリングxiに対する、その他のストリングyiのそれぞれの相関係数corr(x,y)が、全てのストリングxiについて求められる。すなわち、n個のストリングは、それぞれ、n−1個のストリングに対して発電電力の相関係数が求められる。そして、それぞれのストリングxiは、その他のストリングyiに対して発電電力の相関係数の大小の順位である相関順位が求められる。相関係数が大きい程、ストリング間の相関関係が大きく、発電効率が近いことを意味する。
例えば、ストリング1が4つであるとすると、各ストリング1は、他のストリング1に対して、互いに、図6に示すような発電電力の共分散と相関係数が求められる。そして、各ストリング1は、他のストリングに対して、発電電力の相関係数の大きさの順位である相関順位が1〜3まで求められる。
最後に、各ストリング1は、発電電力の相関係数が大きい順に、所定の数の近傍ストリングが求められる。
このように、1つの近傍ストリングは複数の直列接続箱2にまたがって構成され、実際の発電電力に基づいて相関係数により選択されるため、1の直列接続箱2に接続されるストリング1をグループ化するより、発電効率の近いストリング1が選択され、異常検出をより精度良く行うことができる。
なお、上記の各実施の形態は、広大な敷地に多数のストリングを配置するメガソーラでのストリングの異常を検出する場合を例として説明された。しかしこれに限らず、上記の各実施の形態は、一定範囲の街区に存在する住宅の家庭用太陽光発電設備のストリングの異常を検出する場合や、広範囲に離れて設置される太陽光発電設備のストリングを、クラウド等のネットワークで接続して異常を検出する場合に用いることができる。
例えば、図7の遠隔配置されたストリングの構成を例示する図に示すように、ストリング1は互いに離れて配置される。ストリング1は、1つの街区内の各家に設置される太陽光発電設備のストリングや、例えば全国各地に設置される同一メーカーの太陽光発電設備等の遠隔地に配置されるストリングである。各ストリング1は、電流計と電圧計,データをクラウドやインターネット等の有線または無線を介して送信する送信機が接続される。図7では、ストリング1は、電流計,電圧計および送信機を内蔵するデータ収集装置6と接続する。データ収集装置6は、各ストリング1の発電電流と発電電圧を定期的に測定し、送信する。さらに、1つの解析装置7がクラウドやインターネット等を介して各ストリング1と接続される。解析装置7は、クラウドやインターネット等を介してデータを受信する受信機と記憶装置4,コンピュータ5を備える。解析装置7は、各ストリング1から送信される発電電流や発電電圧を受信して、記憶装置4に保存する。コンピュータ5は、実施の形態1,2で説明したように、ストリングの異常を検出する。このような構成により、遠隔地に配置されるストリングに対しても、集中的にストリングの異常を検出することができる。
1 ストリング
2 直流接続箱
3 PCS
4 記憶装置
5 コンピュータ
6 データ収集装置
7 解析装置

Claims (8)

  1. 複数のストリングを備える太陽光発電設備の前記ストリングの異常を検出する際に、
    一定の時間間隔で前記ストリング毎の発電電流及び発電電圧があらかじめ予備的に測定されて予備発電電力が算出される工程と、
    前記各ストリングについて全ての前記ストリングと相互に前記予備発電電力の相関係数があらかじめ算出される工程と、
    前記ストリング毎に前記相関係数が大きい順に所定の数選択した前記ストリングが近傍ストリングとしてあらかじめ定められる工程と、
    実際の発電動作中に定期的に前記ストリング毎の発電電流及び発電電圧が測定されて実発電電力が算出される工程と、
    前記ストリングを順次対象ストリングとしてその対象ストリングに対応する前記近傍ストリングのうち計算対象となる全ての前記ストリングの前記実発電電力と前記対象ストリングの前記実発電電力の差の2乗の和が2乗和として求められ、前記2乗和の平均の平方根が前記対象ストリングの前記実発電電力で除された値があらかじめ定めた閾値より大きい場合に前記対象ストリングが異常であると判断される工程と
    を有することを特徴とする太陽光発電ストリングの異常検出方法。
  2. 計算対象となる前記ストリングとして、その実発電電力より前記対象ストリングの前記実発電電力の方が大きい前記ストリングが除外されることを特徴とする請求項1記載の太陽光発電ストリングの異常検出方法。
  3. 前記対象ストリングが異常であると判断される工程において、前記2乗和の平均の平方根が前記対象ストリングの前記実発電電力で除された値が前記閾値より大きくなることが複数回あった場合に前記対象ストリングが異常であると判断されることを特徴とする請求項1または請求項2のいずれかに記載の太陽光発電ストリングの異常検出方法。
  4. 前記ストリングが分散して配置され、前記発電電流及び前記発電電圧がインターネットを介して解析装置に送信され、前記予備発電電力,前記相関係数,前記実発電電力、および前記2乗和の平均の平方根が前記対象ストリングの前記実発電電力で除された値の算出を、前記解析装置で集中的に行い、前記近傍ストリングの設定および前記対象ストリングの異常判断を前記解析装置で集中的に行うことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の太陽光発電ストリングの異常検出方法。
  5. 複数のストリングを備える太陽光発電設備の前記ストリングの異常を検出するためにコンピュータに、
    一定の時間間隔で測定した前記ストリング毎の発電電流及び発電電圧から予備発電電力をあらかじめ算出する手順と、
    前記各ストリングについて全ての前記ストリングと相互に前記予備発電電力の相関係数をあらかじめ算出する手順と、
    前記ストリング毎に前記相関係数が大きい順に所定の数選択した前記ストリングを近傍ストリングとしてあらかじめ定める手順と、
    実際の発電動作中に定期的に測定された前記ストリング毎の発電電流及び発電電圧から実発電電力を算出する手順と、
    前記ストリングを順次対象ストリングとしてその対象ストリングに対応する前記近傍ストリングのうち計算対象となる全ての前記ストリングの前記実発電電力と前記対象ストリングの前記実発電電力の差の2乗の和を2乗和として求め、前記2乗和の平均の平方根を前記対象ストリングの前記実発電電力で除した値があらかじめ定めた閾値より大きい場合に前記対象ストリングを異常であると判断する手順と
    を実行させるための太陽光発電ストリングの異常検出プログラム。
  6. 前記コンピュータに、
    計算対象となる前記ストリングとして、その実発電電力より前記対象ストリングの前記実発電電力の方が大きい前記ストリングを除外するように実行させるための請求項5記載の太陽光発電ストリングの異常検出プログラム。
  7. 前記コンピュータに、
    前記対象ストリングを異常であると判断する手順において、前記2乗和の平均の平方根を前記対象ストリングの前記実発電電力で除した値が前記閾値より大きくなることが複数回あった場合に前記対象ストリングを異常であると判断するように実行させるための請求項5または請求項6に記載の太陽光発電ストリングの異常検出プログラム。
  8. 前記ストリングが分散して配置され、前記発電電流及び前記発電電圧がインターネットを介して解析装置に送信され、
    前記解析装置の前記コンピュータに、
    前記予備発電電力,前記相関係数,前記実発電電力、および前記2乗和の平均の平方根が前記対象ストリングの前記実発電電力で除された値を算出する手順と、前記近傍ストリングの設定および前記対象ストリングの異常判断を行う手順と
    を集中的に実行させるための請求項5〜請求項7のいずれか1項に記載の太陽光発電ストリングの異常検出プログラム。
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