JP6128475B1 - 固化状体製造装置、及び固化状体の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡易に薬剤などを飲み易い固体状にし得る固化状体製造装置、及び固化状体の製造方法を提供する。【解決手段】粉状体2を充填する複数の凹み部22,22を表面に設けた平板状の粉状体充填部20と、ゲル状物質3を充填する複数の袋状部12,12を設けた平板状のゲル状物質充填部10と、押圧部30と、を備えた、前記袋状部内に充填された前記ゲル状物質と前記凹み部内に充填された前記粉状体とを混合し圧縮させて固化状体4を製造することを特徴とする固化状体製造装置。【選択図】図1

Description

本発明は、固化状体製造装置、及び固化状体の製造方法に関する。
粉薬や顆粒状の薬などは、特に老人や子供などにとっては服用しづらく悩みの種となっている。
例えば、このような飲みづらい薬は、下記特許文献1のような方法で、カプセルに入れれば飲み易くすることはできる。
特表2005−522302号公報
しかしながら、この特許文献1の方法は、特殊なフィルムや回転ダイなどを必要とする大掛かりな装置を用いてカプセル化を行なうものであり、家庭や旅先などで手軽に薬を飲み易い状態に加工できるものではない。ニーズを満たすものを早急に世に出す必要がある。
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、簡易に薬剤などを飲み易い固体状にし得る固化状体製造装置、及び固化状体の製造方法を提供することを目的とする。
本発明に係る固化状体製造装置は、粉状体を充填する複数の凹み部を表面に設けた平板状の粉状体充填部と、ゲル状物質を充填する複数の袋状部を設けた平板状のゲル状物質充填部と、押圧部と、を備え、前記袋状部は、柔軟な材質からなり、前記ゲル状物質充填部の平板部に設けた貫通孔を覆うように、該貫通孔の開口縁にその開口縁を連ねるように設けられており、前記押圧部は、前記粉状体充填部と前記ゲル状物質充填部とを、前記凹み部の開口部と前記袋状部の開口部とを対向させて、互いの平板部表面同士を当接させて付き合わせた状態で、前記袋状部を含む前記ゲル状物質充填部の裏面の略全体を押圧する構成とされており、これにより前記袋状部内に充填された前記ゲル状物質と前記凹み部内に充填された前記粉状体とが混ざり圧縮されて固化状体が製造されることを特徴とする。
本発明において、前記各袋状部の全てが、前記粉状体充填部と前記ゲル状物質充填部との平板部表面同士を向かい合わせた状態で、前記複数の凹み部のいずれかと開口位置が一致するように、前記ゲル状物質充填部に形成されているものとしてもよい。
本発明において、内部空間を設けるように周壁部を有した函状体を更に備え、該函状体の周壁部には、前記粉状体充填部及び前記ゲル状物質充填部がそれぞれ挿入される第1貫通孔及び第2貫通孔が設けられており、さらに前記粉状体充填部をスライド自在に保持する保持部が、前記内部空間側に突出するように設けられているものとしてもよい。
本発明において、前記函状体の周壁部は、対向する一対の縦壁部と、対向する一対の横壁部とからなり、前記第1貫通孔及び第2貫通孔は、それぞれ、一対の縦壁部の一方及び他方に設けられており、前記第2貫通孔は、それに挿入された前記粉状体充填部の平板部表面が、前記第1貫通孔に挿入された前記ゲル状物質充填部の平板部表面と当接又は近接するように、前記縦壁部の他方に形成されているものとしてもよい。
上記目的を達成するために本発明に係る固化状体の製造方法は、粉状体を充填する複数の凹み部を表面に設けた平板状の粉状体充填部と、ゲル状物質を充填する複数の袋状部を設けた平板状のゲル状物質充填部と、を用いた固化状体の製造方法であって、前記袋状部は、柔軟な材質からなり、前記ゲル状物質充填部の平板部に設けた貫通孔を覆うように、該貫通孔の開口縁にその開口縁を連ねるように設けられており、前記粉状体充填部と前記ゲル状物質充填部とを、前記凹み部の開口部と前記袋状部の開口部とを対向させて、互いの平板部表面同士を当接させて付き合わせた状態で、前記袋状部を含む前記ゲル状物質充填部の裏面の略全体を押圧することにより、前記袋状部内に充填された前記ゲル状物質と前記凹み部内に充填された前記粉状体とが混ざり圧縮されて固化状体が製造されることを特徴とする。
本発明に係る固化状体製造装置、及び固化状体の製造方法によれば、簡易に薬剤などを飲み易い固体状にすることができる。
(a)は、本発明の一実施形態に係る固化状体製造装置の一例を模式的に示す概略斜視図、(b)は、ゲル状物質と粉状体とから固化状体が製造される工程の一例を示す図である。 (a)、(b)、(c)は、それぞれ同固化状体製造装置のゲル状物質充填部、粉状体充填部及び押圧部の概略斜視図である。 (a)は、同固化状体製造装置の函状体の概略斜視図、(b)、(c)は、それぞれ同函状体の正面図及び背面図である。
以下に本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
本発明の一実施形態に係る固化状体製造装置1は、図1(a)に示すように、粉状体2を充填する複数の凹み部22,22を表面に設けた平板状の粉状体充填部20と、ゲル状物質3を充填する複数の袋状部12,12を設けた平板状のゲル状物質充填部10と、押圧部30と、を備えている。当該固化状体製造装置1によって、図1(b)に示すように、粉状体2とゲル状物質3とが混合・圧縮されて、固化状体4が製造される。
粉状体充填部20は、図2(b)に示すように、平面視矩形状の平板部21を有し、その表面を部分的に凹ませて複数の凹み部22,22を形成している。粉状体充填部20としては、平板部21を薄肉形状とし、この四周端部から垂れ下がるように周壁部を設けたものとしてもよく、または、平板部21を肉厚の板状体に形成し、その表面に凹み部22,22を形成してもよい。また、粉状体充填部20の一側周端面に取っ手23が設けられている。
ゲル状物質充填部10は、図2(a)に示すように、平板部11を有し、複数の貫通孔11aが形成されている。これら各貫通孔11aに対して、これを覆うように、該貫通孔11aの開口縁にその開口縁を連ねるように、袋状部12,12が設けられている。
平板部11は、平面視矩形の薄板状体であり、その四周端面のうちの一対の端面に、板面方向に沿って突出する回転棒13及び支持棒14が設けられている。
袋状部12,12は、シリコン樹脂やエラストマー、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリスチレン、ポリ酢酸ビニル、ポリカーボネート、エポキシ樹脂などの弾性力を有する柔軟な材質からなる。
本実施形態では、各袋状部12,12の全てが、粉状体充填部20とゲル状物質充填部10との平板部21,11表面同士を向かい合わせた状態で、複数の凹み部22,22のいずれかと開口位置が一致するように、ゲル状物質充填部10に形成されている。
なお、図例のように、各袋状部12,12及び各凹み部22,22の開口位置が全て一致するように、これらを形成してもよい。各袋状部12,12及び各凹み部22,22は、それぞれ、一列状、複数列状となるように形成してもよく、またランダムに形成してもよい。
押圧部30は、粉状体充填部20とゲル状物質充填部10とを、凹み部22,22の開口部と袋状部12,12の開口部とを対向させて、互いの平板部21,11表面同士を当接させて付き合わせた状態で、袋状部12,12を含むゲル状物質充填部10の裏面の略全体を押圧する構成とされている。
このように、押圧部30により押圧されることにより、図1(b)に示すように、袋状部12,12内に充填されたゲル状物質3と凹み部22,22内に充填された粉状体内2とが混ざり圧縮されて固化状体4が製造される。
本実施形態では、固化状体製造装置1は、図3(a)〜(c)に示すように、内部空間を設けるように周壁部41,42,43,44を有した函状体40を更に備えている。
この函状体40の周壁部41,42,43,44には、粉状体充填部20及びゲル状物質充填部10がそれぞれ挿入される第1貫通孔41a及び第2貫通孔42aが設けられている。さらに粉状体充填部20をスライド自在に保持する保持部43a,44aが、内部空間側に突出するように設けられている。
周壁部41,42,43,44は、矩形薄板状体とされ、函状体40は、上下に開口を有する平面視略ロの字形状とされている。
本実施形態では、図3(a)に示すように、函状体40の周壁部41,42,43,44は、対向する一対の縦壁部41,42と、対向する一対の横壁部43,44とからなり、第1貫通孔41a及び第2貫通孔42aは、それぞれ、一対の縦壁部41,42の一方及び他方に設けられている。図例では、第1貫通孔41aを縦壁部41に設け、第2貫通孔42aを縦壁部42に設けた例を示している。
ここで、一対の横壁部43,44とは、図3(a)において左右方向に延びる壁部である。
また、第2貫通孔42aは、それに挿入されたゲル状物質充填部10の平板部11表面が、第1貫通孔41aに挿入された粉状体充填部20の平板部21表面と当接又は近接するように、一対の縦壁部41,42の他方に形成されている。
ゲル状物質充填部10は、袋状部12,12が上側を向くようにして、その平板部11が第2貫通孔42aに挿入され、平板部11が粉状体充填部20の平板部21上に載置された状態で函状体40内に収納される。
保持部43a,44aは、一対の横壁部43,44の下端に内部空間側に突出するように設けられている。横壁部43,44の横方向の略全体に亘って設けてもよく、または、横方向において部分的に設けてもよい。
保持部43a,44aが設けられていることにより、第1貫通孔41aに挿入した粉状体充填部20を、その下端側を保持部43a,44aに当接させてスライドさせながら内部空間へ差し入れたりそこから引き抜いたりすることができる。
本実施形態では、図1及び図2(c)に示すように、押圧部30を、函状体40の上方側開口を覆う、周壁部41,42,43,44の上端面に載置される矩形薄板状の蓋状体とし、さらに、互いに別体である二つの部位が合わさってこの蓋状体を構成するようにしている。また、これら二つの部位の上面にはそれぞれ取っ手が設けられている。この構成により、押圧部30は、函状体40の蓋として機能するだけでなく、これら部位を取り外して、そのうちの一つを、函状体40の内部空間に挿入して操作することができるので、これを用いてゲル状物質充填部10の裏面の略全体を押圧することが可能となっている。
ゲル状物質充填部10の平板部11は、縦横の長さ寸法を5cm〜30cm程度、厚さ寸法を1mm〜10mm程度としてもよい。ここで、平板部11の横方向とは、図2(a)における平板部11の左右方向を言い、縦方向とはそれに直交する方向を言う。
貫通孔11a及び袋状部12の開口は、平面視円形、楕円形、矩形などとしてもよく、孔径及び開口径寸法(長径寸法)を5mm〜40mm程度としてもよい。袋状部12の本体の外郭形状は、ドーム形状、円柱形状、角柱形状などとしてもよく、収納部の深さ寸法は、2mm〜20mm程度としてもよい。
回転棒13は、指でつまんで回転されることができるものであればよく、長さ寸法は、5mm〜50mm程度としてもよい。支持棒14は、ゲル状物質充填部10の平板部11の略全体を第2貫通孔42aから外方側へ引き出した際に、第2貫通孔42aの開口縁又は粉状体充填部20の上面に引っかかることにより、ゲル状物質充填部10の落下が阻止できる構成であればよく、長さ寸法は、2mm〜30mm程度としてもよい。
粉状体充填部20の平板部21は、縦横の長さ寸法をそれぞれ5cm〜30cm程度、厚さ寸法を5mm〜30mm程度としてもよい。
凹み部22の開口は、平面視円形、楕円形、矩形などとしてもよく、開口径寸法(長径寸法)を5mm〜40mm程度としてもよい。これらは、貫通孔11a及び袋状部12の開口形状に合わせた寸法としてもよい。凹み部22の形状は、ドーム形状、円柱形状、角柱形状などとしてもよく、深さ寸法は、2mm〜20mm程度としてもよい。これらは、収納部の深さ寸法と合わせてもよい。
函状体40を構成する一対の縦壁部41,42、一対の横壁部43,44は、ゲル状物質充填部10や粉状体充填部20の各部位の寸法に合わせた寸法としてもよい。
第1貫通孔41a及び第2貫通孔42aは、それぞれ粉状体充填部20及びゲル状物質充填部10が挿通可能なように形成されている。例えば、これらの横幅寸法(平板部11,21の縦方向に沿う寸法)は、5cm〜30cm程度としてもよい。また、第1貫通孔41a及び第2貫通孔42aの上下幅寸法は、3mm〜30mm程度としてもよい。
また、保持部43a,44aの突出寸法は、1mm〜20mm程度としてもよい。
押圧部30は、函状体40の上方側の開口端上面に載置され、該開口を覆う構成とされている。図例では、押圧部30を、該開口の全体を覆う構成としている。また、押圧部30を構成する別体である二つの部位を、押圧部30全体を2等分した部位としている。なお、押圧部30は3以上に分割された部位が組み合わされて構成されたものとしてもよい。
ゲル状物質充填部10の平板部11や回転棒13、支持棒14、粉状体充填部20の平板部21や取っ手23、押圧部30、函状体40の縦壁部41,42や横壁部43,44、保持部43a,44aは、硬質な材質によって構成してもよく、例えば、エポキシ樹脂や紫外線硬化型樹脂、ポリエステル樹脂、透明ポリウレタン樹脂、アクリル樹脂、低粘度エポキシ樹脂、急速硬化型エポキシ樹脂などの透明樹脂や、ガラスなどの材質などによって構成してもよい。また、透明、半透明、不透明、いずれの材質によって構成してもよいが、望ましくは、函状体40内の様子が見える透明の材質で構成する。
本発明に係る固化状体製造装置1によれば、簡易に薬剤などの粉状体2を飲み易い固体状体4にすることができる。
つまり、薬剤としては、粉薬や顆粒薬などの粉状体2のものがあるが、これらは、とりわけ老人や幼児などにとっては飲み難いものである。当該発明では、粉状体充填部20とゲル状物質充填部10と押圧部30とを用いて、粉状体充填部20の凹み部22,22内の粉状体2とゲル状物質充填部10の袋状部12,12内のゲル状物質3とを混合・圧縮させて、固化状体4を容易に製造することができる。
また、本実施形態では、各袋状部12,12の全てが、粉状体充填部10とゲル状物質充填部20との平板部11,21表面同士を向かい合わせた状態で、複数の凹み部22,22のいずれかと開口位置が一致するように、ゲル状物質充填部10に形成されている。従って、袋状部12,12の数の個数分、固化状体4を製造することができるので、生産性を向上させることができる。
また、本実施形態では、内部空間を設けるように周壁部41〜44を有した函状体40を更に備え、該函状体40の周壁部41〜44には、粉状体充填部20及びゲル状物質充填部10がそれぞれ挿入される第1貫通孔41a及び第2貫通孔42aが設けられており、さらに粉状体充填部20をスライド自在に保持する保持部43a,44aが、内部空間側に突出するように設けられている。
従って、携帯し易い函状体40という一つの構造単位を用いて固化状体4を製造することができるので、旅先などの出先で、日常的に服用している薬などを容易に固化状体4にして飲み易い状態にすることができる。
また、本実施形態では、函状体40の周壁部41〜44は、対向する一対の縦壁部41,42と、対向する一対の横壁部43,44とからなり、第1貫通孔41a及び第2貫通孔42aは、それぞれ、一対の縦壁部41,42の一方及び他方に設けられており、第2貫通孔42aは、それに挿入された粉状体充填部20の平板部21表面が、第1貫通孔41aに挿入されたゲル状物質充填部10の平板部11表面と当接又は近接するように、縦壁部41,42の他方に形成されている。
従って、粉状体2が充填された粉状体充填部20を第2貫通孔42aを介して函状体40内に収納し、ゲル状物質3が充填されたゲル状物質充填部10を第1貫通孔41aを介して函状体40内に収納した状態では、粉状体充填部20の平板部21表面が、ゲル状物質充填部10の平板部11表面と当接又は近接しているので、押圧部30を用いて袋状部12,12を含むゲル状物質充填部10の裏面の略全体を押圧することで、精度良く固化状体4を製造することができる。
当該固化状体4の製造方法は、粉状体2を充填する複数の凹み部22,22を表面に設けた平板状の粉状体充填部20と、ゲル状物質3を充填する複数の袋状部12,12を設けた平板状のゲル状物質充填部10と、を用いた固化状体4の製造方法である。
粉状体充填部20とゲル状物質充填部10とを、凹み部22,22の開口部と袋状部12,12の開口部とを対向させて、互いの平板部21,11表面同士を当接させて付き合わせた状態で、袋状部12,12を含むゲル状物質充填部10の裏面の略全体を押圧することにより、袋状部12,12内に充填されたゲル状物質3と凹み部22,22内に充填された粉状体2とが混ざり圧縮されて固化状体4が製造される。
粉状体2は、粉状又は顆粒状の物質であり、医療用医薬品やOTC医薬品である医薬品や、医薬部外品、化粧品、あるいは、特定機能食品や栄養機能食品、または、健康食品を含む一般食品などを、粉状又は顆粒状としたものが用いられる。
粉状体2は、各凹み部22,22内に、上面が平板部21表面と略同一平面状となるように、つまりすりきり一杯となるように充填してもよいし、凹み部22,22の深さの中間位置まで充填したり、深さ上部に空間を余らす程度に充填してもよい。
また、ゲル状物質充填部10の各袋状部12,12内にゲル状物質3を充填させる。
ゲル状物質3とは、水分を含み,弾性及び流動性を有する半固形状の物質であり、時間が経過することにより、固化する性質を有し、いわゆる固化する前の状態にある物質である。
例えば、粒子が液体に分散した、いわゆるゾルと言われる、例えば、牛乳やペクチン溶液、コンニャク溶液、天然果汁、豆乳(それぞれカゼイン及び脂肪、ペクチン、コンニャクマンナン、パルプ、大豆蛋白質などの分散質が水に分散したゾルである)に対して、分散質が自由に動けないように固定する処理を施したものとしてもよい。この例としては、ペクチン溶液に酸及び糖を添加し、コンニャク溶液をアルカリ処理し、豆乳にニガリを添加するなどにより生成されたものが挙げられる。
また、天草やオゴノリなどの紅藻類の粘液質を凍結・乾燥して生成される寒天を用いてもよく、この場合、乾燥寒天を冷水に浸し沸騰させて炭水化物鎖を溶かして漉し冷却してゲル状物質3を生成してもよい。
また、動物の皮膚や骨、腱などの結合組織の主成分であるコラーゲンに熱を加え、抽出した、タンパク質を主成分とする物質を用いてもよく(例えば、ゼラチン)、これを水などに溶解させて、ゲル状物質3を得るようにしてもよい。例えばゼラチンを水に溶解させてゲル状物質3を得る場合、ゼラチンと水の比率は、ゼラチン1gに対して、水0.2−3.0g程度を混合させてもよい。望ましくは、ゼラチンと水の混合比率は、体積比又は重量比で1:1とする。
ゲル状物質3は、各袋状部12,12内に、上面が平板部11表面と略同一平面状となるように、つまりすりきり一杯となるように充填してもよいし、袋状部12,12の収納部の深さの中間位置まで充填したり、深さ上部に空間を余らす程度に充填してもよい。
各袋状部12,12及び凹み部22,22内に充填するゲル状物質3及び粉状体2の体積比は、1:1/3〜1:3程度としてもよい。望ましくは、1:1とする。
このように、各凹み部22,22内に粉状体2が充填された粉状体充填部20と、各袋状部12,12内にゲル状物質3が充填されたゲル状物質充填部10とを、凹み部22,22の開口部と袋状部12,12の開口部とを対向させて、互いの平板部21,11表面同士を当接させて付き合わせる。
この状態で、袋状部12,12を含むゲル状物質充填部10の裏面の略全体を押圧部30によって押圧する。具体的には、押圧部30によって、袋状部12,12の底部を開口側へ向けて押圧し、ゲル状物質3を袋状部12,12から押し出すようにする。
これにより、袋状部12,12内のゲル状物質3が、凹み部22,22へ移動し、凹み部22,22内の粉状体2と混じる。そして、両者が混合状態で圧縮されて、ゲル状物質3内の水分が粉状体2に奪われ、混合物全体が固まって固化状体4が製造される。押圧部30による押圧の時間は、3〜20秒程度としてもよい。
なお、ゲル状物質充填部10、粉状体充填部20及び押圧部30が収納された函状体40を用いた場合における当該固化状体4の製造方法は以下のようにする。
粉状体充填部20を函状体40から引き抜き、各凹み部22,22内に粉状体2を充填させた後、再び函状体40内へ挿入する。
ゲル状物質充填部10を函状体40から引き抜き、各袋状部12,12内にゲル状物質3を充填させた後、平板部11を下方に向けて再び函状体40内へ収納させる。
その際、回転棒13を把持してゲル状物質充填部10を函状体40から引き抜き、支持棒14を、第2貫通孔42aの開口縁、又は粉状体充填部20の上面に引っ掛かけた状態で、回転棒13を指で回転させて、各袋状部12,12の開口が上方を向くように平板部11を裏返し、この状態で、各袋状部12,12内にゲル状物質3を充填させる。そして、回転棒13を指で回転させて、各袋状部12,12の開口が下方を向くように平板部11を裏返して、この状態で、ゲル状物質充填部10を函状体40内へ挿入してもよい。この際、各袋状部12,12内に充填させたゲル状物質3が落下しないように、これら一連の動作は迅速に行なう。なお、ゲル状物質3としては、落下し難いように、各袋状部12,12内に数秒程度保持され得る程度に粘性があるものを用いてもよい。
そして、粉状体充填部20とゲル状物質充填部10とを、凹み部22,22の開口部と袋状部12,12の開口部とを対向させて、互いの平板部21,11表面同士を当接させて付き合わせ、この状態で、袋状部12,12を含むゲル状物質充填部10の裏面の略全体を押圧部30によって押圧する。この際、押圧部30を構成する二つの部位を取り外して、それらを、函状体40の内部空間に挿入してゲル状物質充填部10の裏面の略全体を押圧するようにしてもよい。
本発明に係る固化状体の製造方法によれば、上記と同様の効果を奏する。
なお、固化状体製造装置1は、上記実施形態のような函状体40を有したものに限定されず、函状体40を有さないものとしてもよい。固化状体製造装置1としては、粉状体2を充填する複数の凹み部22,22を表面に設けた平板状の粉状体充填部20と、ゲル状物質3を充填する複数の袋状部12,12を設けた平板状のゲル状物質充填部10と、押圧部30と、を備えたものとすればよく、これらのみからなるものとしてもよい。または、これらに加えてその他の部材が付加されて構成されたものとしてもよい。
1 固化状体製造装置
10 ゲル状物質充填部
11 平板部
11a 貫通孔
12 袋状部
20 粉状体充填部
21 平板部
22 凹み部
30 押圧部
40 函状体
41〜44 周壁部
41,42 一対の縦壁部
43,44 一対の横壁部
41a 第1貫通孔
42a 第2貫通孔
43a,44a 保持部
2 粉状体
3 ゲル状物質
4 固化状体

Claims (3)

  1. 粉状体を充填する複数の凹み部を表面に設けた平板状の粉状体充填部と、ゲル状物質を充填する複数の袋状部を設けた平板状のゲル状物質充填部と、押圧部と、を備え、
    前記袋状部は、柔軟な材質からなり、前記ゲル状物質充填部の平板部に設けた貫通孔を覆うように、該貫通孔の開口縁にその開口縁を連ねるように設けられており、
    前記押圧部は、前記粉状体充填部と前記ゲル状物質充填部とを、前記凹み部の開口部と前記袋状部の開口部とを対向させて、互いの平板部表面同士を当接させて付き合わせた状態で、前記袋状部を含む前記ゲル状物質充填部の裏面の略全体を押圧する構成とされており、これにより前記袋状部内に充填された前記ゲル状物質と前記凹み部内に充填された前記粉状体とが混ざり圧縮されて固化状体が製造されることを特徴とする固化状体製造装置であって、
    内部空間を設けるように周壁部を有した函状体を更に備え、
    該函状体の周壁部には、前記粉状体充填部及び前記ゲル状物質充填部がそれぞれ挿入される第1貫通孔及び第2貫通孔が設けられており、さらに前記粉状体充填部をスライド自在に保持する保持部が、前記内部空間側に突出するように設けられていることを特徴とする固化状体製造装置。
  2. 請求項1に記載の固化状体製造装置において、
    前記函状体の周壁部は、対向する一対の縦壁部と、対向する一対の横壁部とからなり、
    前記第1貫通孔及び第2貫通孔は、それぞれ、一対の縦壁部の一方及び他方に設けられており、
    前記第2貫通孔は、それに挿入された前記粉状体充填部の平板部表面が、前記第1貫通孔に挿入された前記ゲル状物質充填部の平板部表面と当接又は近接するように、前記縦壁部の他方に形成されていることを特徴とする固化状体製造装置。
  3. 請求項1または2に記載の固化状体製造装置において、
    前記各袋状部の全てが、前記粉状体充填部と前記ゲル状物質充填部との平板部表面同士を向かい合わせた状態で、前記複数の凹み部のいずれかと開口位置が一致するように、前記ゲル状物質充填部に形成されていることを特徴とする固化状体製造装置。
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