JP6127450B2 - 回転機用ロータ - Google Patents

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Description

本発明は、回転機に用いられるロータに関するものである。
小型で大出力が得られる回転機として埋込磁石型同期回転機(以下、「IPMモータ」と称する)がある。このIPMモータのロータは、強磁性板を積層したロータコアに軸方向に延在する直方体状のスロットが形成され、該スロットに直方体状の永久磁石が挿入された構成となっている。このロータを備えたIPMモータによれば磁石トルクにリラクタンストルクが加わることにより大出力が得られる。しかし、一般的に、IPMモータは、トルクリップルやコギングトルクによる音や振動が発生し易いため、トルクリップルやコギングトルクを低減することが望まれている。ロータに例えば着磁等によりスキューを施すことにより、トルクリップルやコギングトルクを低減することは可能であるが、IPMモータのロータの場合は直方体状のスロットに直方体状の永久磁石を挿入するため、IPMモータのロータにスキューを施すことは困難である。
そこで、例えば、特開2009−219291号公報(特許文献1)には、強磁性板を積層したロータコアの外周縁と永久磁石との間に形成される外周磁性体領域の面積が、磁極間近傍では小さく、磁極の中心に向かって徐徐に面積が大きくなるように、ロータコアの外周縁と永久磁石との間に非磁性領域を形成したロータが開示されている。これにより、ステータに鎖交する磁束の変化が緩やかになるため、このロータを備えたIPMモータによればトルクリップルやコギングトルクを低減させて音や振動の発生を抑制することができる。
しかし、特許文献1に記載のロータにおいては、永久磁石の形状が直方体状であるため、ロータコアにおけるロータコアの外周縁とスロットの端部との間のブリッジ部において、回転トルクに寄与しない漏れ磁束が発生する。そこで、例えば、特開2003−304670号公報(特許文献2)には、ブリッジ部を非磁性化して漏れ磁束を減少させたロータが記載されている。
特開2009−219291号公報 特開2003−304670号公報
ところが、図9に示すように、ブリッジ部Rbを非磁性化したロータRにおいては、ロータRの外周縁に発生している磁束密度Bは、S極とN極との中間点(例えば機械角θが45度の点)を境に急激に上昇し、一側のブリッジ部Rbの端部Rbaで最大値となった後、僅かに減少して推移し、他側のブリッジ部Rbの端部Rbbで再び最大値となった後、N極とS極との中間点(例えば機械角θが135度の点)まで急激に減少するというサイクルを4極の場合は機械角θが90度変化する毎に繰り返す。そして、ロータRの外周縁に発生している磁束密度Bは、台形波状となるため、仮に5次成分および7次成分が含まれていた場合、電流波形がたとえ正弦波状であっても6次のトルクリップルが発生する。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、トルクリップルやコギングトルクの低減が可能な回転機用ロータを提供することを目的とする。
(請求項1)本発明の回転機用ロータは、複数枚の積層された強磁性板により形成され、軸方向にスロットを形成されたロータコアと、前記スロットに収容された永久磁石と、を備えた回転機用ロータであって、前記ロータコアは、コア本体部と、前記スロットの径方向外側に位置する外周磁性体領域と、前記コア本体部の外周縁と前記外周磁性体領域の周方向端とを接続し前記スロットの端部の径方向外側に位置するブリッジ部と、を備え、前記ブリッジ部および前記外周磁性体領域はそれぞれ、固溶合金化された領域を含み、前記ブリッジ部および前記外周磁性体領域は、前記ブリッジ部の透磁率が前記外周磁性体領域の透磁率よりも小さく、前記ブリッジ部から前記外周磁性体領域の周方向中央に向かって透磁率が大きくなるように形成されている。
(請求項2)前記ブリッジ部は、非磁性化されているようにしてもよい。
(請求項3)前記外周磁性体領域は、両端の前記ブリッジ部から前記外周磁性体領域の周方向中央に向かってそれぞれ透磁率が大きくなるように形成されているようにしてもよい。
(請求項4)前記外周磁性体領域は、前記ロータコアの端面から軸方向に向かって透磁率が大きくなるように形成されているようにしてもよい。
(請求項5)前記外周磁性体領域における軸方向の透磁率の変化部分は、前記ロータコアの端面から軸方向に向かうスキューが設けられているようにしてもよい。
(請求項1)外周磁性体領域における周方向の磁束密度分布を任意の形状で変化させることが可能となる。これにより、外周磁性体領域における周方向の磁束密度分布の形状を5次成分および7次成分が含まれない形状にすることができるので、音や振動の発生を抑制することができる。
(請求項2)ブリッジ部を比透磁率が1となるように形成することができるので、ブリッジ部における漏れ磁束を減少させることができる。
(請求項3)例えば、外周磁性体領域における周方向の磁極中央部の磁束密度を高くし、周方向の磁極間の磁束密度を低くすることにより周方向の磁束密度分布を正弦波状にすることができる。これにより、音や振動の発生を一層抑制することができる。
(請求項4)外周磁性体領域における軸方向の磁束密度分布をコギングトルクを低減させることが可能な形状で変化させることが可能となり、音や振動の発生を抑制することができる。
(請求項5)ロータコアの両端面の磁極の位置がコギングトルク波形の半周期分ずれるようにスキューを設けることにより、コギングトルクを消すことができ、音や振動の発生をさらに抑制することができる。
本発明の第1実施形態:回転機用ロータの平面図である。 図1のブリッジ部および外周磁性体領域の部分拡大斜視図である。 ブリッジ部の非磁性化方法を説明するための模式断面図である。 ブリッジ部の非磁性化方法を説明するための模式斜視図である。 外周磁性体領域における透磁率の変化部分の第1の形成方法を説明するための図であり、(a)は平面図、(b)は側面図である。 外周磁性体領域における透磁率の変化部分の第2の形成方法を説明するための図であり、(a)は平面図、(b)は側面図である。 外周磁性体領域における透磁率の変化部分の第3の形成方法を説明するための図であり、(a)は平面図、(b)は側面図である。 第1実施形態のロータの機械角とロータの外周面に発生している磁束密度との関係を示す図である。 本発明の第2実施形態:回転機用ロータのブリッジ部および外周磁性体領域の部分拡大斜視図である。 第2実施形態の非磁性化領域に設けられるスキューの角度を説明するための図である。 従来のロータの機械角とロータの外周面に発生している磁束密度との関係を示す図である。
(1.回転機用ロータの第1の実施形態の構成)
第1の実施形態の回転機に用いられるロータとして、IPMモータのロータについて、図1を参照して説明する。なお、以下の説明において、「半径方向」および「軸方向」とは、ロータ(ロータコア)の半径方向および軸方向を指す。
図1に示すように、ロータ1は、ロータコア2と、4つの永久磁石3とを備えて構成される。ロータコア2は、例えば電磁鋼板でなる薄板円盤状の強磁性板4が複数枚積層されて構成されている。4つの永久磁石3は、例えばネオジム磁石で直方体状にそれぞれ形成され、ロータコア2に矩形配置されている。すなわち、各永久磁石3は、コア本体部20の外周縁の近傍に90度間隔で軸方向に貫通形成した4つのスロット5にそれぞれ収容され、ロータコア2に固定保持されている。
4つのスロット5は、矩形状開口部51および矩形状開口部51の両端からコア本体部20の外周縁に向かってそれぞれ延びる台形状開口部52で構成されている。台形状開口部52は、磁気に対するエアギャップとして形成されている。
図1および図2に示すように、ロータコア2は、コア本体部20と、スロット5の矩形状開口部51の半径方向の内周部51aの径方向外側に位置する外周磁性体領域23と、コア本体部20の外周縁21と外周磁性体領域23の周方向端とを接続し、スロット5の台形状開口部52の半径方向の内周部52aの径方向外側に位置するブリッジ部22とを備えて構成される。ブリッジ部22は、全体が非磁性化されている(図1,2において粗い目の網掛け部分)。ここで、非磁性化とは、比透磁率が1となる完全な非磁性化、および比透磁率が電磁鋼板の比透磁率よりも低い弱磁性化を含む。非磁性化は、既知の技術、例えばブリッジ部22に対する加熱や非磁性塗料の塗布等により処理されるが、好ましくは、ブリッジ部22を加熱溶融してキーホールを形成し、キーホールの周囲に合金元素を配置することにより処理される。なお、キーホールによる非磁性化処理の詳細は後述する。
さらに、外周磁性体領域23は、両端のブリッジ部22から外周磁性体領域23の周方向中央に向かって透磁率が大きくなるように形成されている。すなわち、外周磁性体領域23には、1つのスロット5の一端側のブリッジ部22から他端側のブリッジ部22に向かって透磁率が徐徐に増加する非磁性化領域24(図1,2において細かい目の網掛け部分)が形成されている。この非磁性化領域24は、ロータコア2の一端面から他端面に亘って同一面積となるように、非磁性化領域24における増加端部の境界線24aは、ロータ1の回転軸CLと平行になるように形成されている。非磁性化は、ブリッジ部22と同様に処理される。
ここで、ブリッジ部22のキーホールによる非磁性化処理について図3および図4を参照して説明する。非磁性化処理は、キーホール形成工程および元素配置工程で構成される。キーホール形成工程は、ロータコア2のブリッジ部22に対し、ブリッジ部22の外周縁(コア本体20の外周縁)側からレーザLを照射してキーホールHを形成する工程である。キーホールHとは、レーザLの照射によって、レーザLが照射されるブリッジ部22の外周縁から台形状開口部52の内周部52aに向かって形成される円形穴を意味する。そして、キーホールH形成時には蒸発金属が発生し、キーホールHの周囲には溶融池Pが形成される。つまり、溶融池Pは、ブリッジ部22におけるレーザ照射面から裏面に至るまで形成される。
元素配置工程は、キーホールH周囲の溶融池Pに合金元素Aを配置し、固溶合金化する工程である。合金元素A(マンガン、ニッケル、クロム等)により形成されたワイヤWをブリッジ部22の外周縁のレーザL照射位置周辺に配置する。そして、ブリッジ部22の外周縁に対するレーザL照射位置を相対移動させ、レーザL照射位置に合わせてワイヤWも相対移動させる。レーザL照射位置が相対移動すると、前照射位置のキーホールHは、溶融したブリッジ部22により埋められる。
ワイヤWは、溶融池Pに当接して溶融し、溶融したワイヤW(すなわち、合金元素A)は、溶融池P内に混入し拡散する。溶融池Pでは、対流(図4の円弧状の矢印参照)が発生しやすい。特に、レーザLの照射位置の進行方向の後方にて対流が発生しやすい。そして、溶融池Pに供給された合金元素Aは、溶融池Pの対流によって、ブリッジ部22の内周部側から外周縁側へ拡散され、外周縁側まで供給される。そうすると、溶融池Pの部分は、合金元素Aの存在によって合金化されて、ブリッジ部22におけるレーザ照射面から裏面に亘って非磁性化される。なお、ブリッジ部22への合金元素Aの供給は、キーホールH形成前、形成中、又は形成後でも良い。
外周磁性体領域23のキーホールによる非磁性化処理も上述のブリッジ部22のキーホールによる非磁性化処理と同様に行われる。ただし、ブリッジ部22はブリッジ部22の外周縁から台形状開口部52の内周部52aに亘ってブリッジ部22全体を非磁性化したが、外周磁性体領域23は外周磁性体領域23の外周縁からスロット5の内周部に向かう途中までの非磁性化領域24のみを非磁性化する点で異なる。すなわち、外周磁性体領域23においては、ブリッジ部22から外周磁性体領域23の周方向中央に向かって透磁率が大きくなるように形成する必要があるためである。以下に外周磁性体領域23における透磁率の変化部分の形成方法について説明する。
外周磁性体領域23における透磁率の変化部分の形成方法としては、図5Aに示すように、合金元素の配合量は同一とし、周方向の幅wおよび軸方向の長さhは同一で、半径方向の深さがブリッジ部22から周方向に向かうに従って徐徐に浅くなる(d1>d2>d3>d4>d5>d6>d7>d8)複数の非磁性化領域24a1〜24a8を形成する。
また、図5Bに示すように、合金元素の配合量は同一とし、非磁性化領域24の周方向の幅wおよび半径方向の深さdは同一で、軸方向の長さがブリッジ部22から周方向に向かうに従って徐徐に短くなるように断続的に変化させた複数の非磁性化領域24b1〜24b8を形成する。
また、図5Cに示すように、非磁性化領域24の周方向の幅w、軸方向の長さhおよび半径方向の深さdは同一で、合金元素の配合量がブリッジ部22から周方向に向かうに従って徐徐に少なくなる複数の非磁性化領域24c1〜24c8を形成する。なお、図5A〜図5Cにおいては、ブリッジ部22および各非磁性化領域24a1〜24a8,24b1〜24b8,24c1〜24c8の間は所定の間隔をあけて表示したが、ブリッジ部22および各非磁性化領域24a1〜24a8,24b1〜24b8,24c1〜24c8を所定間隔をあけずに形成するようにしてもよい。
この第1の実施形態のロータ2によれば、外周磁性体領域23における非磁性化領域24は、非磁性化されたブリッジ部22から外周磁性体領域23の周方向中央に向かって透磁率が大きくなるように形成されているので、外周磁性体領域23における周方向の磁束密度分布を任意の形状で変化させることが可能となる。例えば、外周磁性体領域23における周方向の磁極中央部の磁束密度を高くし、周方向の磁極間の磁束密度を低くすることにより、図6に示すように、周方向の磁束密度分布Bを正弦波状にすることができる。これにより、当該磁束密度分布Bには5次成分および7次成分が含まれることはないので、6次のトルクリップルが発生することはなく、音や振動の発生を抑制することができる。
(2.回転機用ロータの第2の実施形態の構成)
第2の実施形態の回転機に用いられるロータ11は、図1および図2に示す第1の実施形態の回転機に用いられるロータ1と基本的な構成は同一であるが、以下の点で異なる構成となっている。図7に示すように、第2の実施形態のロータコア12の隣接する外周磁性体領域25A,25Bにおける一方の非磁性化領域26Aは、ロータコア12の軸方向であって上端面から下端面に向かって透磁率が徐徐に増加するように形成され、他方の非磁性化領域26Bは、ロータコア12の軸方向であって上端面から下端面に向かって透磁率が徐徐に減少するように形成されている。
詳しくは、第1の実施形態のロータコア2の非磁性化領域24における増加端部の境界線24aは、ロータ1の回転軸CLと平行になるように設けられているのに対し、第2の実施形態のロータコア12の一方の非磁性化領域26Aは、ロータコア12の上端面で最大面積となり、ロータコア12の下端面で面積が0となるように、非磁性化領域26Aにおける増加端部の境界線26Aaは、ロータ11の回転軸CLに平行であって非磁性化領域26Aとブリッジ部22との境界を通る直線ALに対し所定角度αで傾斜するように設けられている。また、他方の非磁性化領域26Bは、ロータコア12の上端面で面積が0となり、ロータコア12の下端面で最大面積となるように、非磁性化領域26Bにおける減少端部の境界線26Baは、ロータ11の回転軸CLに平行であって非磁性化領域26Bとブリッジ部22との境界を通る直線ALに対し所定角度αで傾斜するように設けられている。
すなわち、外周磁性体領域25A,25Bにおける非磁性化領域26A,26Bの軸方向の透磁率の変化部分は、ロータコア12の端面から軸方向に向かうスキューが設けられている。このスキューの角度φと上述の所定角度αとの関係は、図8に示すように表される。つまり、非磁性化領域26Aおける増加端部の境界線26Aaとロータ11の上端面の円周との交点をS1としたとき、この交点S1とロータ11の中心点(回転軸CL)とを結ぶ線をSC1とする。また、ロータ11の回転軸CLに平行な直線ALとロータ11の上端面の円周との交点をS2としたとき、この交点S2とロータ11の中心点(回転軸CL)とを結ぶ線をSC2とする。このときの直線SC1と直線SC2とのなす角度がスキューの角度φとなる。
このスキューの角度φを設けることにより、一方の磁極の位置とこの磁極に隣接する他方の磁極の位置とをコギングトルク波形の半周期分ずらすことができ、コギングトルクの基本次数を消すことができ、音や振動の発生をさらに抑制することができる。このコギングトルクの基本次数は、モータの極数とスロット数の最小公倍数であるため、例えば8極12スロットのモータの場合、最小公倍数は24であるので、モータ1回転で24個の波が生じ、その波の周期は360°/24=15°である。したがって、このモータに最適なスキューの角度φは15°となる。このスキューの角度φから所定角度αを求めることにより(図8参照)、非磁性化領域26A,26Bを形成することができる。
(3.変形例)
上述の各実施形態では、合金元素Aにより形成されたワイヤWをブリッジ部22の外周面のレーザL照射位置周辺に配置し、キーホールH周囲に形成される溶融池Pに合金元素Aを供給して非磁性化処理するようにしたが、以下の方法により非磁性化処理するようにしてもよい。すなわち、ブリッジ部22又は外周磁性体領域23の非磁性化領域24,25とすべき箇所に合金元素Aのペレットを配置し、プレス加工により合金元素Aのペレットをブリッジ部22又は外周磁性体領域23の非磁性化領域24,25とすべき箇所に打込み、該合金元素AのペレットにレーザLを照射して非磁性化処理するようにしてもよい。また、ブリッジ部22又は外周磁性体領域23の非磁性化領域24,25とすべき箇所に合金元素Aの粉末や粗粒あるいは薄膜を配置し、該合金元素Aの粉末にレーザ2を照射して非磁性化処理するようにしてもよい。また、キーホールHの形成手段としては、高密度エネルギを照射可能な手段であればよく、レーザLの代わりに例えば電子ビーム等でもよい。
また、上述の各実施形態では、強磁性板4を複数枚積層してロータコア2を成形した後にロータコア2の半径方向(外周縁側)からレーザL照射して非磁性化する構成としたが、1枚の強磁性板4に対し強磁性板4の軸方向(表面側)からレーザL照射して非磁性化し、当該強磁性板4を複数枚積層してロータコア2を成形する構成としてもよい。また、上述の各実施形態では、外周磁性体領域23,25における非磁性化領域24,26を磁性改質することにより形成した構成としたが、プレス加工等による打ち抜きにより形成した空隙を非磁性化領域24,26とした構成としてもよい。
また、上述の実施形態では、ロータコア2,12の平面形状は円形状にしたが、磁極中央部が飛び出た所謂花びら形状のロータコアにも適用可能であり、さらに磁束密度分布を正弦波状に近付けて、音や振動の発生を一層抑制することができる。
1,11:ロータ、 2,12:ロータコア、 3:永久磁石、 4:強磁性板、 5:スロット、 20:コア本体部、 21:ロータコアの外周縁、 22:ブリッジ部、 23,25:外周磁性体領域、 24,26:非磁性化領域、 H:キーホール、 L:レーザ、 P:溶融池、 A:合金元素、 φ:スキューの角度

Claims (5)

  1. 複数枚の積層された強磁性板により形成され、軸方向にスロットを形成されたロータコアと、
    前記スロットに収容された永久磁石と、
    を備えた回転機用ロータであって、
    前記ロータコアは、コア本体部と、前記スロットの径方向外側に位置する外周磁性体領域と、前記コア本体部の外周縁と前記外周磁性体領域の周方向端とを接続し前記スロットの端部の径方向外側に位置するブリッジ部と、を備え、
    前記ブリッジ部および前記外周磁性体領域はそれぞれ、固溶合金化された領域を含み、
    前記ブリッジ部および前記外周磁性体領域は、前記ブリッジ部の透磁率が前記外周磁性体領域の透磁率よりも小さく、前記ブリッジ部から前記外周磁性体領域の周方向中央に向かって透磁率が大きくなるように形成されている、回転機用ロータ。
  2. 前記ブリッジ部は、非磁性化されている、請求項1の回転機用ロータ。
  3. 前記外周磁性体領域は、両端の前記ブリッジ部から前記外周磁性体領域の周方向中央に向かってそれぞれ透磁率が大きくなるように形成されている、請求項1又は2の回転機用ロータ。
  4. 前記外周磁性体領域は、前記ロータコアの端面から軸方向に向かって透磁率が大きくなるように形成されている、請求項1から3の何れか一項に記載の回転機用ロータ。
  5. 前記外周磁性体領域における軸方向の透磁率の変化部分は、前記ロータコアの端面から軸方向に向かうスキューが設けられている、請求項4に記載の回転機用ロータ。
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