JP6127442B2 - 放射能情報活用システム、放射能情報活用プログラム、及び放射能情報活用方法 - Google Patents

放射能情報活用システム、放射能情報活用プログラム、及び放射能情報活用方法 Download PDF

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Description

本発明は、放射能情報活用システム、放射能情報活用プログラム、及び放射能情報活用方法に関する。
自動車に搭載されるカーナビゲーションシステム(以下、単にカーナビという)などの車載情報端末は、ルート検索機能やテレビ観賞機能を備えている。これらに加えて、インターネット通信を利用した電子メールの送受信、ホームページの閲覧、電子商取引など様々な情報の収集を可能にする機能を有するカーナビが発売されている。カーナビは、インターネット通信を可能とし、その利用者は各種情報の入手、発信を行うことが可能となる。
これらインターネット通信機能を活用し、走行する車両から得られる位置情報や運転挙動などの情報(プローブカー情報)を、サーバで収集・処理し、配信するプローブ情報活用システムの一例が、非特許文献1に記載されている。このようなシステムにより災害時等に最新の道路情報を把握することが可能となる。プローブ情報活用システムは、単に最新情報を集めるためではなく、車両の利用者、積載物等に関連づけて情報を保存することにより、より幅広い活用が可能になる。
一方、近年震災で発生した原子力発電所の事故により、放射能の拡散が、被災地周辺で問題になっている。道路周辺の放射能の拡散状況もプローブ情報活用システムにより、調査できる可能性がある。さらに注目される課題は、車両利用者の累積被爆量の測定である。人体における放射能の被爆は短期間であれば問題なくとも、長時間の被爆により影響が発生する恐れがある。したがって単に道路周辺の放射線量を測定するだけではなく、これを車両利用者に関連づけて被爆履歴、累積被爆量を記憶することが望ましい。
非特許文献2には、プローブ情報活用システムで、震災時に「通れた道路」を表示する技術が開示されている。
特許文献1には、車両に搭載された、放射線検出器とGPS情報受信ユニット(GPS:Global Positioning System)とを含む端末により、正確な位置情報に関連づけた放射線量を記録する技術が開示されている。
特許文献2には、放射線を感知し、測定データを親機に送信することができる、個別に識別番号や氏名を有する子機と、複数の子機から放射線量のデータを収集する親機からなる放射線測定システムにより、個々人の被爆量を測定することが開示されている。
特許文献3には、経路候補を抽出し、あらかじめ定められた区間毎の紫外線量を取得し、取得した区間毎の紫外線被爆量に基づいて各経路候補に対する全区間における紫外線被爆量を算出し、総紫外線被爆量を各経路候補に対応付けて表示する方法が開示されている。
特開2004−205375 特開2001―272469 特開2009−264902
姚、佐藤著 『プローブ情報活用システム「PROROUTE」の開発』、NEC技報 Vol.61 No.1/2008 p.35−39 秦、鈴木、下羅、目黒、小玉著 『新潟県中越沖地震における通れた道路マップの提供とプローブカー情報の減災利用実現に向けた課題と展望』、日本地震工学会論文集 第9巻、第2号(特集号)2009 p.148−159
非特許文献2は、放射能の漏洩については言及していない。特許文献1は、車両運行による放射能の測定は開示しているものの、放射能測定結果を車両利用者に関係づける手段については開示していない。特許文献2によれば、個々人の被爆量を記録することは可能だが、累積量を記録することは開示していない。さらに、対象者は子機を持ち歩く必要があり、利用者に負担がかかる。また、特許文献3によれば、紫外線被爆量について、経路毎の総紫外線被爆量を測定することはできるが、個々人の被爆量を記録することはできない。
本発明の目的は、このような課題を解決し、利用者に負担をかけずに、効率よく放射線累積量を記録することである。
本発明によれば、車両に搭載される車載情報端末を有する放射能情報活用システムであって、前記車両を利用する作業者の特定情報を取得する作業者特定手段と、前記車両が通過した地点の放射線量を取得する放射能取得手段と、前記作業者特定手段が取得した前記作業者の特定情報対応に、前記放射能取得手段から取得した前記放射線量を累積する作業者累積被爆量記憶手段とを備える放射能情報活用システムが得られる。
本発明によれば、車載情報端末を搭載する車両を利用する作業者の特定情報を取得する作業者特定処理と、前記車両が通過した地点の放射線量を取得する放射能取得処理と、取得した前記作業者の特定情報対応に、取得した前記放射線量を累積する作業者累積被爆量記憶処理と、をコンピュータに実行させる、放射能情報活用プログラムが得られる。
本発明によれば、 車載情報端末を搭載する車両を利用する作業者の特定情報を取得し、
前記車両が通過した地点の放射線量を取得し、
取得した前記作業者の特定情報対応に、取得した前記放射線量を累積する放射能情報活用方法、が得られる。
本発明によれば、利用者に負担をかけることなく、効率的に放射線累積量を利用者に関連付けて記録することができる。
図1は、第1の実施形態の放射能情報活用システムの構成を表すブロック図である。 図2は、第2の実施形態の、放射能測定のための放射能情報活用システムの構成を表すブロック図である。 図3は、第2の実施形態の、作業者の累積被爆量を測定する放射能情報活用システムの構成を表すブロック図である。 図4は、累積被爆量の格納例を表す。 図5は、第1の実施形態の放射能情報活用システムの処理を表すフローチャートである。 図6は、第2の実施形態における道路区間を表す。 図7は、第2の実施形態の放射能情報活用システムの道路被爆量測定のフローチャートである。 図8は、第2の実施形態の放射能情報活用システムの、作業者の累積被爆量測定のフローチャートである。 図9は、第2の実施形態の放射能測定活用システムの変形例の構成を表すブロック図である。 図10は、第3の実施形態の放射能活用システムの構成を表すブロック図である。 図11は、第2の実施形態の経路検索を併用する放射能情報活用システムの構成を表すブロック図である。 図12は、第2の実施形態の放射能情報活用システムの第2の変形例の構成を表すブロック図である。
(第1の実施形態)
次に、本発明の放射能情報活用システム1000の第1の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。図1は、本発明の実施の形態の構成を示している。本実施形態の放射能情報活用システム1000は、車載情報端末100と、サーバ110で構成されている。車載情報端末100は、車載制御部101と、車載通信部102と、作業者特定部104と、放射能取得部105と、作業者被爆量記憶部106とを備えている。車載情報端末100は、車載ナビ部103、警告部120を備えていてもよい。なお、作業者被爆量記憶部106は作業者累積被爆量記憶部とも呼ばれる。
車載情報端末100は、例えば運輸会社の業務車等に搭載される端末である。
車載制御部101は、車載ナビ部103の制御を行なう。また、車載制御部101は、放射能取得部105に対し放射能データ取得の指示を出す。放射能取得部105は放射能測定部107から放射能データを取得する。放射能測定部107は例えば車に取り付けられたガイガーカウンタである。また、車載制御部101は、作業者特定部104より出力された作業者IDと放射能取得部105から送られた測定結果を作業者被爆量記憶部106に出力する。さらに、車載制御部101は、車載通信部102経由でサーバ110と情報のやり取りを行う。
車載通信部102は、サーバ110に対し通信を行う。
車載ナビ部103は、作業者に対し現在地の地図表示や目標地へのルート表示等のナビゲーションを行う。
作業者特定部104は、一例として専用GUI(Graphic User Interface)で、作業者のID(Identification 以下作業者ID))入力を受ける。作業者特定部104は、入力されたIDを車載制御部101に出力する。
作業者被爆量記憶部106は車載制御部101より出力された作業者IDと放射能測定値を元に作業者ごとの放射能の累積被爆量(以下、作業者累積被爆量と呼ぶ)を更新する。図4は、作業者被爆量記憶部106の記憶内容の一例である。作業者被爆量記憶部106には作業者IDに関連づけて作業者累積被爆量(単位:ミリシーベルト)が格納されている。
サーバ110は、サーバ制御部111と、データベース112と、サーバ通信部113とを備えている。サーバ110は、複数の車載情報端末100と通信を行なう。サーバ110のサーバ制御部111は、車載情報端末100の車載通信部102からサーバ通信部113に送信された、作業者IDに対応する作業者累積被爆量を、データベース112に加算処理する。具体的には、サーバ制御部111は、この時点でデータベース112に記憶されていたこの作業者IDに対応する累積被爆量に、送信された作業者累積被爆量を加算して登録する。
サーバ通信部113は、車載情報端末100と通信を行う。サーバ制御部111は、サーバ通信部113に送られた要求に従いデータベース112内の記憶内容をサーバ通信部113に出力する。サーバ通信部113は、データベース112の登録内容を車載情報端末100の車載通信部102に送信する。
次に、本発明の第1の実施形態による放射能情報活用システム1000の動作について説明する。図5は本発明の第1の実施形態による放射能情報活用システム1000における具体的な処理を説明するためのフローチャートである。
作業者は、業務開始時に車載情報端末100にて、例えばテンキー入力等で作業者毎にあらかじめ付与されているID等を作業者特定部104に入力する(S11)。
作業者特定部104は、入力されたIDを車載制御部101に出力する。
車載制御部101は、放射能取得部105に放射能データ取得の指示を出す(S12)。また、車載制御部101は車載ナビ部103にナビ開始の指示を出す(S13)。作業者が車両を運転し、運行が開始される(S14)。放射線量の測定値は、所定の時間間隔で作業者被爆量記憶部106に累積して記憶される(S15)。車載制御部101は、運行が終了したか否かを判断する(S16)。
運行の終了は、運転者の操作によって判断される。たとえば、測定終了ボタンが押下された時点、イグニッションキーが抜かれた時点、パーキングブレーキが踏み込まれた時点、が運行の終了と判断される。これらに加えて、車載ナビ部103の位置データが一定時間変動しない場合に、運行終了が判断されてもよい。
運行が終了していない場合(S16 NO)、S15、S16が繰り返される。運行が終了している場合(S16 YES)、放射能取得部105は、放射能データの取得を終了する。
車載制御部101は、通信部102経由で、作業者被爆量記憶部106に格納されている作業者累積被爆量を、作業者IDと関連付けて、サーバ110のサーバ通信部113に送信する(S17)。
サーバ110のサーバ制御部111は、サーバ通信部113に送られてきたIDと、このIDに関係付けられた作業者累積被爆量を、データベース112にこれまで記憶されていた累積被爆量に加算し保存する(S18)。
加算した際の累積被爆量が本システムを運行している会社や団体等にて予め定められた値を超えていない場合(S19 YES)、サーバ制御部111は、車載情報端末100とサーバ110の通信を終了する。超えていた場合(S19 NO)、例えば、サーバ制御部111はサーバ通信部113経由で車載情報端末100に警告を送信する。車載情報端末100の車載制御部101は、この警告を受信した場合、警告部120に転送し、警告部120が、例えば警告音、もしくは予め定められた音声もしくは画像による、利用者に次にとるべき対応を指示するガイダンスを出力する(S20)。また、他の例として、警告を表示する警告処理を行う場合がある。警告処理の別の一例は、本システムを運行している会社や団体等にて運用されている業務管理システム等に、作業者IDと累積被爆量を送信することである。
警告処理以外にも、車載情報端末100では、種々の対策が採られる。例えば車載制御部101は、車両で外気をとりこまないよう、窓を閉める動作を自動的に実施する。これらに加えて、その旨ガイダンスを表示することが、可能である。なお、警告部120は、車載通信部102が警告機能を有する場合や、警告が不要な場合は、必ずしもこれを備える必要はない。
図4はサーバ110におけるデータベース112において記憶された上記累積被爆量の
一例を記したものである。
例えば本システムを運行している会社や団体等にて、年間被曝限度が1ミリシーベルトに設定されているとする。図4における作業者ID1124の作業者が上記システムを利用した際に、運行開始時(S14)にサーバ110のデータベース112に記憶されていた累積被爆量が0.7ミリシーベルトであったが、運行終了後(S16)にサーバ通信部113に送信された作業者累積被爆量が0.4ミリシーベルトであったとする。この場合、サーバ110のサーバ制御部111は、データベース112に、これまでの累積被爆量0.7ミリシーベルトに今回の作業者累積被爆量0.4ミリシーベルトを加算した1.1ミリシーベルトを、累積被爆量として保存する(S18)。この値は年間被爆限度である1ミリシーベルトを超えているため(S19 NO)、警告部120は予め定められた警告処理を行う(S20)。
本実施形態では、作業者IDに対応する累積被爆量は、1回の運行中は一時的に車載情報端末100の作業者被爆量記憶部106に累積され、運行終了後に、サーバ110のデータベース112に加算処理されている。すなわち、データベース112には、全ての運行についての累積被爆量が格納されている。サーバ110を用いない場合は、作業者IDに対応する累積被爆量は、全ての運行について作業者被爆量記憶部106に加算処理される。
本実施形態では運行終了時に警告処理を行う例を記載した。作業者被爆量記憶部106の記憶内容が予め設定された基準値を超える量となった場合に、その時点で警告部120が警告処理を行っても良い。
車載制御部101、車載通信部102、車載ナビ部103、作業者特定部104、放射能取得部105、警告部120、サーバ制御部111、サーバ通信部113は、論理素子を組み合わせであるハードウェアで構成されてもよいし、コンピュータが実行するソフトウェアで構成されてもよい。作業者被爆量記憶部106、データベース112は、磁気ディスク、半導体メモリ等の記憶媒体である。
本実施形態では、車載制御部101、車載通信部102が、それぞれ独立して設けられている。しかし、作業者被爆量記憶部106、放射能取得部105、作業者特定部104が、車載制御部101、車載通信部102の機能を分担することが可能である。
本実施形態では、作業者を特定するために作業者IDが用いられている。しかし、作業者IDに限らず、作業者を特定できる方法であれば、作業者IDに変えて用いることができる。例えば、指紋認証、音声認識、瞳孔認証が用いられることも可能である。
本実施形態によれば、利用者はセンサを身体に装着することなく、ID入力だけで、自らの累積放射線量を記録することができるので、少ない負担で、効率的に累積放射線量を記録できる。
(第2の実施形態)
図2、3、7、8を用いて、本発明の第2の実施形態について説明する。図2、3の対応する部位については特に説明しない限り、第1の実施形態とその機能が同じであるものとする。図2は道路400上の放射能を測定する放射能情報活用システム1000の構成を示す。第1の実施形態と異なる点は、作業者特定部104を有していないことと、作業者被爆量記憶部106の代わりに道路被爆量記憶部209を有することである。
サーバ210はサーバ制御部211、データベース212、サーバ通信部213を備える。
第1の実施形態では作業者毎に累積被爆量がデータベース112に記憶された。第2の実施形態では、車載ナビ部203にて得られる道路区間40に関係付けられた区間累積被爆量が道路被爆量記憶部209に累積され、運行終了時に、区間累積被爆量がサーバ210に送信されて、道路区間累積被爆量としてデータベース212に記憶される。図2のシステムを運用することにより、各道路とその道路を走ることにより作業者に累積すると予想される被爆量に関するデータがデータベース212に記憶される。
具体的な測定方法が、以下に説明される。図6に示すように、道路400は一定長の道路区間40に分割され、分割したそれぞれの道路区間40−1、道路区間40−2、道路区間40−3〜道路区間40−nが、その経緯度の範囲と関連付けられて、車載ナビ部203に登録される。車載ナビ部203は、GPSにより、車両の位置の経緯度を把握し、その時点で属している区間を特定する。
車載制御部201は、放射能取得部205が取得した放射能測定値を、車載ナビ部203が認識した区間と関連づけた、道路区間毎の放射能の累積被爆量(以下、区間累積被爆量)を道路被爆量記憶部209に記録する。また、車載制御部201は、道路被爆量記憶部209に記憶された区間累積被爆量を、車載通信部202に出力する。車載通信部202はサーバ210のサーバ通信部213にこれを送信し、サーバ制御部211はこの区間累積被爆量を区間と関連づけ、道路区間累積被爆量として、データベース212に記憶する。
図7に各区間を走ることによる累積被爆量を測定するためのフローチャートを示す。作業者は、運転開始時に車載情報端末100の車載制御部201に測定開始指示を入力する車載制御部201は、放射能取得部205に測定開始を指示する(S110)。放射能取得部205は、放射能測定部207から放射能データの取得を開始する(S120)。
放射線量であらわされる放射能測定値は一定時間毎に道路被爆量記憶部209に、区間累積被爆量として格納される。
車載制御部201は車載ナビ部203にナビ開始の指示を出し、車載ナビ部203はナビの動作を開始する(S130)。車載ナビ部203は、車両の現在位置が属する、道路400上の区間40を特定する。作業者が運転を開始し、運行が開始される(S140)。
車載ナビ部203は、車両の位置が次の区間に入ったか否かを判断する(S150)。次の区間に入っていない場合(S150 NO)、車載制御部201はS120での測定結果を道路被爆量記憶部209に出力する。道路被爆量記憶部209は、この区間に関連付けて測定された放射線量を一時記憶領域に累積する(S170)。
次の区間に入っている場合(S150 YES)、車載制御部201は一時記憶領域に格納されている前区間の累積放射線量を読み出す(S160)。車載制御部201は、前区間の放射線量を区間累積被爆量として更新し、道路被爆量記憶部209に登録する(S180)。車載制御部201は、運行の終了の有無を判断する。運行の終了は、運行終了ボタンの押下などの運転者の操作、または、車載ナビ部103の位置データによって判断される(S190)。運行が終了していない場合(S190 NO)、S150、S170が繰り返される。運行が終了している場合(S190 YES)車載制御部201は道路被爆量記憶部209の区間累積被爆量を車載通信部202経由でサーバ210に送信する(S200)。
サーバ210のサーバ制御部211は、サーバ通信部213に送られてきた区間累積被爆量を、データベース212に、初回は初期登録する。初回以降は、サーバ制御部211は、これまで記憶されていた道路区間累積被爆量に、この区間累積被爆量を上書き保存する(S210)。特定の道路を構成するすべての区間について道路区間累積放射線量が記録されている場合、これらの総和をとることにより、特定の道路に関連付けた累積放射線量を得ることも可能である。車載情報端末200は、警告部220を備えていてもよい。警告部220は道路区間累積被爆量が予め設定された閾値を超過した場合、警告を発する。
図3は、図2の放射能情報活用システム1000が取得した道路区間累積被爆量のデータを利用する放射能情報活用システム1000の構成を示す。放射能取得部305は、車載通信部302を介してサーバ310のデータベース312から道路区間累積被爆量のデータを取得する。また、サーバ310は、サーバ制御部311と、データベース312と、サーバ通信部313を備える。サーバ310の機能はサーバ210の機能と同じである。
図8に放射能情報活用システム1000の動作を表すフローチャートを示す。作業者は、業務開始時に車載情報端末300にて、例えばテンキー入力等で作業者毎にあらかじめ付与されている作業者IDを作業者特定部304から入力する(S310)。作業者特定部304は、入力されたIDを車載制御部301に出力する。車載制御部301は、車載ナビ部303にナビ開始の指示を出す(S320)。
作業者が車両を運転し、運行が開始される(S330)。車載制御部301は、車載通信部302に、車載ナビ部303から得た区間40の番号を放射能取得部305に出力する。放射能取得部305はサーバ310の車載通信部302及びサーバ通信部313を介してサーバ制御部311に区間40の番号を送信する。
サーバ制御部311はデータベース312からこの区間40の番号に対応する道路区間累積被爆量のデータを取得し、サーバ通信部313、車載通信部302を介して放射能取得部305に送信する(S340)。車載制御部301は放射能取得部305から取得した道路区間累積被爆量を、作業者IDに関連付けて、作業者被爆量記憶部306に、作業者累積被爆量として記録する(S350)。
車載ナビ部303は、車両の位置が次の区間に入ったか否かを判断する(S360)。次の区間に入っていない場合(S360 NO)、車載制御部301は運行が終了したか否かを判断する(S370)。運行の終了は、運転者の操作、または、車載ナビ部103の位置データによって判断される。
次の区間に入っている場合(S360 YES)、S340、S350が繰り返される。S370で車載制御部301が、運行中と判断した場合、S360からの処理が繰り返される。S370で車載制御部301が、運行終了と判断した場合、車載制御部301は、作業者被爆量記憶部306に記録された作業者IDと、この作業者IDに関連づけられた作業者累積被爆量のデータとを車載通信部302を介して、サーバ通信部313に送信する(S380)。
サーバ310のサーバ制御部311は、サーバ通信部313に送られてきたIDと、このIDに関連付けられた作業者累積被爆量を、データベース312にこれまで記憶されていたこのIDに対応するIDに関連付けられた累積被爆量に加算して保存する(S390)。
第1の実施形態と同様にサーバ310は必ずしも必要ない。作業者累積被爆量は、作業者被爆量記憶部106に格納されることも可能である。
上記の過程には、第1の実施形態と同様、警告部320による警報処理が追加されてもよい。この実施形態では、次の区間に入った時点でその区間の道路区間累積放射線量を取得している。これに対して、その区間に入った時点ではその区間の道路区間累積放射線量を取得せず、次の区間に入った時点で、その前の区間の道路区間累積放射線量を取得する実施形態がとられてもよい。
また、取得した区間を完走せずに運行終了が判断された場合は、その区間を走行した距離の、区間全体の距離に対する比率を計算し、その比率をその区間の累積放射線量に乗算することによって、累積放射線量を取得してもよい。
本実施形態においては、図11に示すように、経路検索部208を併用することができる。この場合、経路検索部208が探索した経路から、運行する経路が選択される。車載ナビ部303は、この選択された経路を運行するよう、車両をナビゲートする。経路検索部208は、抽出された複数の経路に関してデータベース212から道路区間累積被爆量のデータを取得し、累積された放射線量が少ない順に表示させることができる。
本実施形態により、例えば作業者が運行用のルート(道路経路)を設定したときに、実際の運行を行うことなく運行後の累積被爆量を計算できる。そのため、例えば、複数のルート候補が存在するときはそれぞれのルート利用時の累積被爆量が計算できるので、累積被爆量の少ないルートを車載ナビ部303にて提示することが可能となる。もしくは累積被爆量が少ない順に複数のルートを提示しても良い。
また、第1の実施形態のシステムでは、警告を運行後に行ったが、第2の実施形態では、ルートを設定した時点で、例えば年間被爆限度を超えた場合に、予め定められた警告処理を行うことが可能となる。
また、仮に特定の道路を利用しただけで、年間被爆限度を超えてしまうことが判明した場合は、車載ナビ部303にて該当道路を利用不可道路として登録し検索作業や選択作業等を削減することも可能である。
上記の実施形態では、データベース312から道路区間累積被爆量のデータを取得している。これに対して、車載情報端末300の中に道路被爆量記憶部309があり、放射能取得部305は道路被爆量記憶部309から道路区間累積被爆量のデータを取得する図12の構成が適用されてもよい。この場合、道路被爆量記憶部309には、道路区間累積被爆量のデータがあらかじめ格納されている。
なお、データベースは、車両毎に個別に作成されても良い。前述したように、上記の実施形態は、放射能を測定する車両と、取得された放射能のデータを活用する車両とが別々の場合であるが、これらは1つにまとめて、一台の車両に搭載されることができる。図9は、図2の道路400上の放射能を測定する放射能情報活用システム1000と、図3の図2の放射能情報活用システム1000が取得した道路区間累積被爆量のデータを利用する放射能情報活用システム1000とを1つにまとめた放射能情報活用システム1000の構成を示す。
車載情報端末500は車載制御部501、車載通信部502、車載ナビ部503、作業者特定部504、放射能取得部505、放射能測定部507、警告部520を備える。道路被爆量記憶部509は車載情報端末200の道路被爆量記憶部209に、作業者被爆量記憶部506は作車載情報端末100の作業者被爆量記憶部106に、それぞれ等しい。放射能取得部505は、図2の放射能取得部205と図3の放射能取得部305の機能を持つ。
サーバ510はサーバ制御部511、データベース512、サーバ通信部513を持つ。サーバ510は図2のサーバ210の機能と図3のサーバ310の機能を持つ。図9のシステムでは、同一の車両において、道路の放射能情報を測定により得ることと、作業者の放射能累積情報の推定とを行うことができる。
第2の実施形態においては、第1の実施形態の効果に加えて、既に取得されている、道路区間毎の放射能の測定データを活用して、放射能の測定を行わずに、作業者被爆量を推定できるという効果がある。
(第3の実施形態)
図10は、本発明の第3の実施形態の構成を示す。本実施形態は、
車両に搭載される車載情報端末を有する放射能情報活用システム1000であって、
この車両を利用する作業者の特定情報を取得する作業者特定部104と、
この車両が通過した地点の放射線量を取得する放射能取得部105と、
作業者特定部104が取得した作業者の特定情報対応に、放射能取得部105から取得した放射線量を累積する作業者被爆量記憶部106と、を備える放射能情報活用システム1000である。
本実施形態によれば、利用者に負担をかけることなく、効率的に放射線累積量を利用者に関連付けて記録することができる。
100 車載情報端末
101 車載制御部
102 車載通信部
103 車載ナビ部
104 作業者特定部
105 放射能取得部
106 作業者被爆量記憶部
107 放射能測定部
110 サーバ
111 サーバ制御部
112 データベース
113 サーバ通信部
120 警告部
200 車載情報端末
201 車載制御部
202 車載通信部
203 車載ナビ部
205 放射能取得部
209 道路被爆量記憶部
208 経路検索部
207 放射能測定部
210 サーバ
211 サーバ制御部
212 データベース
213 サーバ通信部
220 警告部
300 車載情報端末
301 車載制御部
302 車載通信部
303 車載ナビ部
304 作業者特定部
306 作業者被爆量記憶部
310 サーバ
311 サーバ制御部
312 データベース
313 サーバ通信部
400 道路
40 道路区間
40−1 道路区間
40−2 道路区間
40−3 道路区間
40−n 道路区間
500 車載情報端末
501 車載制御部
502 車載通信部
503 車載ナビ部
504 作業者特定部
505 放射能取得部
509 道路被爆量記憶部
506 作業者被爆量記憶部
507 放射能測定部
510 サーバ
511 サーバ制御部
512 データベース
513 サーバ通信部
520 警告部
1000 放射能情報活用システム

Claims (10)

  1. 車両に搭載される車載情報端末を有する放射能情報活用システムであって、
    前記車両を利用する作業者を特定可能な情報である特定情報を取得する作業者特定手段と、
    前記車両の位置が属する道路区間を特定可能なナビ手段と、
    前記車両が通過した前記道路区間に対応する放射線量を取得する放射能取得手段と、
    前記作業者特定手段が取得した前記作業者の特定情報に関連付けて、前記放射能取得手段から取得した前記放射線量を前記作業者の特定情報毎に累積して記憶する作業者累積被爆量記憶手段とを備えることを特徴とする放射能情報活用システム。
  2. 前記車載情報端末から、前記作業者累積被爆量記憶手段の記憶内容を受信してデータベースに累積して格納するサーバを、更に備え、
    前記車載情報端末が、前記作業者特定手段、前記放射能取得手段、および、前記作業者累積被爆量記憶手段を備えることを特徴とする請求項の放射能情報活用システム。
  3. 前記放射能取得手段は、前記車両に搭載されて前記車両が通過した前記道路区間に含まれる地点の前記放射線量を計測する放射能計測手段から、前記道路区間に対応する放射線量を取得し、
    前記車載情報端末は、前記ナビ手段が特定した前記道路区間に対応させて、前記放射能計測手段から取得した前記放射線量を累積する道路被爆量記憶手段を更に備え、前記道路被爆量記憶手段に累積した前記放射線量を前記サーバに送信し、
    前記サーバは、受信した前記放射線量を、前記道路区間に対応させて前記データベースに格納し、前記車載情報端末に提供できるよう保持する請求項2の放射能情報活用システム。
  4. 前記放射能取得手段は、前記ナビ手段が特定した前記道路区間に対応する前記放射線量を前記サーバから取得する、請求項3の放射能情報活用システム
  5. 前記サーバは、前記ナビ手段が特定した前記道路区間毎に計測された放射線量を、前記道路区間に対応させて前記データベースに格納し、
    前記放射能取得手段は、前記ナビ手段が特定した前記道路区間に対応する前記放射線量を前記サーバから取得する、請求項2の放射能情報活用システム。

  6. 現在位置から入力された目的地迄の1以上の経路を探索し、探索された前記経路に含まれる前記道路区間に関連付けて前記サーバに記憶されている前記放射線量を取得し、当該放射線量を累積した前記道路区間の累積被爆量に応じて前記経路出力する被爆量情報付き経路検索手段を更に備える、請求項4及び5のいずれかの放射能情報活用システム。
  7. 前記被爆量情報付き経路検索手段は、複数の前記経路を探索し、累積された前記放射線量が少ない順に出力する、請求項6の放射能情報活用システム。
  8. 前記作業者の累積された前記被爆量が所定の閾値を超えると、警告を出力する警告手段を、更に備えることを特徴とする、請求項1乃至7のいずれかの放射能情報活用システム。
  9. 車載情報端末を搭載する車両を利用する作業者を特定可能な情報である特定情報を取得する作業者特定処理と、
    前記車両の位置が属する道路区間を特定するナビゲーション処理と、
    前記車両が通過した前記道路区間に対応する放射線量を取得する放射能取得処理と、
    取得した前記作業者の特定情報に関連付けて、取得した前記放射線量を前記作業者の特定情報毎に累積して記憶する作業者累積被爆量記憶処理と、をコンピュータに実行させる、放射能情報活用プログラム。
  10. 車載情報端末を搭載する車両を利用する作業者の特定情報を取得し、
    前記車両の位置が属する道路区間を特定し、
    前記車両が通過した地点の放射線量を取得し、
    取得した前記作業者の特定情報に関連付けて、取得した前記放射線量を前記作業者の特定情報毎に累積して記憶する放射能情報活用方法。
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