JP6126521B2 - 多値光強度変調器 - Google Patents

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本発明は光デバイスに関し、より詳しくは光の強度を複数の水準に変調する多値光強度変調器に関する。
現在の光通信の伝送速度の更なる高速化の要求に対して、従来の光強度の0、1による2値のみの光強度変調だけでなく光の強度を0、1/3、2/3、1というように、複数の水準で変調する、いわゆるパルス振幅変調(PAM)の検討が進められている。
例えばPAM−4と言われる変調方式では、一つの光パルスの強度を0、1/3、2/3、1といった様に異なる4つの水準で変調して、これに対して00、01、10、11のビット列を対応させる。すなわち、1つの光パルスで2ビットの光信号を送ることができる。このように多値光強度変調では、光パルスの多値化ができるので光パルス生成の速度を上げることなく、伝送速度を数倍(PAM−4では2倍)に高速化することが可能である。
従来の多値光強度変調としては、離散的な電気信号強度を供給できるドライバ回路を用いて、光出力の強度を離散的となる様に光強度変調器を制御する手法が一般的に知られている。
Krzysztof Szczerba, Petter Westbergh, Johnny Karout, Johan Gustavsson, A°sa Haglund, Magnus Karlsson, Peter, "30 Gbps 4−PAM transmission over 200 m of MMF using an 850 nm VCSEL", Optics Express, Vol. 19, Issue 26, pp. B203−B208 (2011) T. Fujisawa, T. Yamanaka, T. Tadokoro, N. Fujiwara, M. Arai, W. Kobayashi, Y. Kawaguchi, K. Tsuzuki, and F. Kano, "Theoretical and Experimental Investigation of the Incident−Power−Dependent Extinction Ratio of an Electroabsorption Modulator Integrated with a Distributed Feedback Laser", IEEE Journal of Quantum Electronics, vol. 47, pp.60−65, Jan. 2011.
しかしながら従来手法では、従来の光強度変調器をそのまま用いることができるという利点がある一方で、離散的な電気信号を与えるドライバ回路に複雑な動作が求められることになる。また、用いる光強度変調器も原理は従来のものでよいものの、電気信号に対する応答について、高い直線性が求められる。すなわち、光強度変調器の直線性が低いと、変調電気信号の信号強度の間隔の微調整が必要となり、ドライバ回路がより複雑になるといった問題がある。
例えば非特許文献1では直接変調した面発光レーザを変調器として、パルスパターンジェネレータからの信号を重ね合わせて電圧のPAM信号を用いて、光PAM変調を実現している。
本発明は上記従来の問題に鑑みなされたものであって、本発明の課題は、光強度変調器を駆動するドライバ回路に対して、複雑な駆動を要求せず、従来の簡素な2値のみの電気信号の組み合わせにより、PAM信号を生成できる多値光強度変調器を提供することにある。
上記の課題を解決するために、一実施形態に記載された発明は、入力された光を所定の分岐比で2つに分岐する分岐器と、前記分岐器で分岐した2つの光をそれぞれ導波すると共に位相差を与える2つのアーム導波路と、前記位相差を有する2つの光を干渉させて所定の結合比で出力する合波器とを有し、前記2つのアーム導波路の少なくとも一方に、印加する電界に対して入射した光の光強度をオン・オフすることにより光強度を変調する電界吸収型光強度変調器を有する、複数のマッハツェンダー変調器を直列接続した多値光強度変調器であって、前記複数のマッハツェンダー変調器のそれぞれの分岐器および合波器における分岐比および合波比を、前記複数のマッハツェンダー変調器で互いに異なる分岐比および合波比に設定して、前記電界吸収型光強度変調器においてオン・オフ制御することにより、出力される光の光強度を多値の離散的な値に制御することを特徴とする多値光強度変調器である。
第1の実施形態の多値光強度変調器の構成を示す図である。 第1の実施形態のマッハツェンダー干渉計を構成する導波路の断面構造を示す図である。 第1の実施形態の多値光強度変調器を構成するマッハツェンダー干渉計の模式図である。 第1の実施形態のマッハツェンダー干渉計の透過率の数値計算例である。 第2の実施形態の多値光強度変調器においてカプラに電極を設けた構造の模式図である。 多値光強度変調器と光源またはこれらを複数、同一基板上に集積した集積型の多値光強度変調器を示す図である。
以下、本発明の実施の形態について、詳細に説明する。
本発明の多値光強度変調器は、入力された光を所定の分岐比で2つに分岐する分岐器と、分岐器で分岐した2つの光をそれぞれ導波すると共に位相差を与える2つのアーム導波路と、位相差を有する2つの光を干渉させて所定の合波比で出力する合波器とを有し、2つのアーム導波路の少なくとも一方に、印加する電界に対して入射した光の光強度をオン・オフすることにより光強度を変調する電界吸収型光強度変調器を有する、複数のマッハツェンダー変調器を直列接続した多値光強度変調器であって、複数のマッハツェンダー変調器のそれぞれの分岐器および合波器における分岐比および合波比を、複数のマッハツェンダー変調器で互いに異なる分岐比および合波比に設定して、電界吸収型光強度変調器においてオン・オフ制御することにより、出力される光の光強度を多値の離散的な値に制御する構成を備えている。
多値光強度変調器は、出力される光の光強度をN個の離散的な値に制御する場合は、N−1個のマッハツェンダー変調器を直列接続して構成することができる。または、N−2個のマッハツェンダー変調器と1個の光強度変調器とを直列接続して構成することができる。
すなわち、xを1以上の整数として表記するとして、入力導波路Ixと、入力導波路Ixからの光強度をある割合で分岐する分波器Cx−1と、分波器Cx−1からの二つの光を個別に導波させるアーム導波路Ax−1とAx−2と、アーム導波路Ax−1とAx−2からの光を、ある割合で合波する合波器Cx−2と、合波器Cx−2からの光を出力する出力導波路Oxと、アーム導波路Ax−1かAx−2の一方の途中に接続された、外部から電気信号を印加できる電極を持ち、伝搬する光を外部からの電気信号に従って透過・吸収を制御できる光強度変調器Mxと、もう一方のアーム導波路の途中に接続された、光の位相を調整できる位相調整器Pxによって構成されている、マッハツェンダー干渉計(マッハツェンダー変調器)回路MZxを、MZ1、MZ2、MZ3というように直列接続した構成を備えている。位相変調器Pxは、導波路を加熱したり、電圧を印加したり、電流を供給したりすることによって導波路の屈折率を変化させることによって光の位相を変化させる。
具体的には出力導波路O1と入力導波路I2とを接続、出力導波路O2と入力導波路I3とを接続した構成を有する直列接続されたマッハツェンダー干渉計型の光回路の形態において、該複数のマッハツェンダー干渉計の光回路がもつ分波器の分波する割合が、それぞれ異なるとともに、該複数のマッハツェンダー干渉計の光回路がもつ合波器の合波する割合がそれぞれ異なる。また、多値光強度変調器に関して、直列接続したマッハツェンダー干渉計の光回路のうち、ある任意の1つだけが、(マッハツェンダー干渉型の光回路ではなく)光強度変調器である多値光強度変調器とすることもできる。
また、上記の直列接続されたマッハツェンダー干渉計の多値光強度変調器に関して、各マッハツェンダー干渉計MZxを構成する分波器Cx−1が光強度変調器Mxへ光を結合する光強度の割合をKxとし、合波器Cx−2を出力導波路Oxからの分波器と見て、すなわち合波器Cx−2が出力導波路Oxから光をMxへ結合させる割合をKx’とした時にKx=1−Kx’の関係が成り立っている。また、マッハツェンダー干渉計の数をNとした際に、各マッハツェンダー干渉計MZxの合分波器の結合係数Kxが、と設定されている。
Figure 0006126521
上式において、i=0,1,2,…N−2である。i=0の時は入力導波路Ixへ入力された光の全てが光強度変調器Mxに結合され、光強度変調器Mxからの光の全てが出力導波路Oxへ出力されることから、この時は実質的にMZxはマッハツェンダー干渉計でなく、光強度変調器となる。
また、マッハツェンダー干渉計型の多値光強度変調器を構成する合波器や分波器に、電極が設けられ、各合波器や分波器の結合係数を調整できるように構成することが好ましい。
さらに、多値光強度変調器と光源素子とが同一基板上に集積した光源集積型の多値光強度変調器とすることができる。また異なる波長を出力する複数の光源素子と各光源素子に対応する多値光強度変調器とを、同一基板上に集積して光源集積型の多値光強度変調器とすることも好ましい。
本発明の多値光強度変調器の具体的な実施形態について、以下詳細に述べる。
(第1の実施形態)
直列接続された電界吸収型光強度変調器集積型マッハツェンダー光強度変調器(以下、マッハツェンダー干渉計ともいう)を備えた第1の実施形態の多値光強度変調器の素子構造、作製方法、計算による被変調光の出力特性を示す。
図1は本実施形態の多値光強度変調器の一例を示す概略構成図である。本実施形態の多値光強度変調器は、PAM−N(N値のPAM出力)を実現するためにN−1個のマッハツェンダー干渉計を直列接続する構成を備えている。本実施形態の多値光強度変調器における計算においては、PAM−4(4値のPAM出力)を実現するために三つのマッハツェンダー干渉計10、10、10を直列接続した図1(a)の形態の多値光強度変調器を例に挙げて説明する。
各マッハツェンダー干渉計10、10、10は光を入力する入力導波路21a、21bと、入力光に対して分波器として機能するカプラ11、11、11と、分波された光を個別に導波する2つのアーム導波路22、22、223、23、23、23と、一方のアーム導波路上に接続された電界吸収型光強度変調器13、13、13と、他方のアーム導波路上に接続された位相変調器12、12、12と、2つのアーム導波路22、22、223、23、23、23からの光の合波器として機能するカプラ14、14、14と、光を出力する出力導波路26とを有している。
また、後述のように多値光強度変調器を構成する複数のマッハツェンダー干渉計10、10、10のうちの1つのマッハツェンダー干渉計10の分波器11のカプラ結合係数は1であり、合波器14のカプラの結合係数は0であるのでこれは、実質的に合・分波器が無いことになる。すなわち、本実施形態の多値光強度変調器では最も後段のマッハツェンダー干渉計10を構成するカプラ11の結合係数を1とすると、カプラ14の結合係数は0となり、これは図1(b)の素子構造と等価になる。マッハツェンダー干渉計10、10、10の1つが強度変調器に置き換えることができることを示している。なお、本実施形態の多値光強度変調器では、最も後段のマッハツェンダー干渉計10が強度変調器13と置き換えられているが、いずれのマッハツェンダー干渉計が強度変調器と置き換えられてもよい。
図2は、電界吸収型光強度変調器集積型マッハツェンダー光強度変調器の具体的な導波路の構造を示す図である。本実施形態の多値光強度変調器は、複数のマッハツェンダー干渉計で構成されるが、全てにおいて下記の導波路構造でもよいし、必要があれば異なる材料を用いてもよい。ここでは簡単のために全てのマッハツェンダー干渉計が下記の導波路構造であるとして説明する。
n型のInP基板31、InP下部クラッド32、InGaAlAsベースとした多重量子井戸構造のコア層33、p型のInP上部クラッド層34、及び、空気クラッド36からなっている。ここでコア層33はInGaAlAsのAl系の4元混晶としているが、InGaAsPのP系の4元混晶でも構わない。
また、多値光強度変調器を構成する各マッハツェンダー干渉計において、電気信号を印加する光強度変調器や位相調整器と異なり光を伝搬させることのみを目的とした入力導波路、出力導波路、アーム導波路、合分波器については光強度変調器や位相調整器と異なる半導体材料や層構造となっていても構わない。例えば、入力導波路、出力導波路、アーム導波路に対してはInGaAsPを用いたバルク型の層として、光強度変調器Mxのコア層33に対してはInGaAlAsベースとした多重量子井戸構造であってもよい。
また、空気クラッド36はコア層33よりも屈折率が低い材料であるならば、必ずしも空気によるクラッドでなくてもよい。コア層33の多重量子井戸の井戸層はフォトルミネッセンスピーク波長で1.25μm付近の光を発光するような組成となっている。
本実施形態の多値光強度変調器に用いられるマッハツェンダー干渉計MZxの製造方法としては、まずn型のInP基板31の上に、InP下部クラッド32、コア層33、上部クラッド層34を成長させる。
次にフォトリソグラフィーにより、図1に示した導波路パターンを形成し、ドライエッチングによりInP上部クラッド層34まで図2のようにエッチングをすることで、いわゆるリッジ導波路構造を形成する。その後、電極加熱型の蒸着装置により半導体表面に金属を蒸着して、多値光強度変調器を構成する各マッハツェンダー干渉計10、10、10内のアーム導波路22、23、22、23、22、23上に、電極35を形成することで光強度変調器を得る。
本実施形態の多値光強度変調器の特性を数値計算する上で入力光として波長が1.3μmである光を計算に用いた。今回は1.3μmの波長を選んだが、例えば光ファイバにおいて損失が最小となる波長が1.55μm付近の光についても効果は同様である。
ここで、本実施形態の多値光強度変調器の計算モデルについて述べる。一般に図3に示すような分波、合波器に2×2カプラを用いたマッハツェンダー干渉計の伝達行列は次式(1)の様に表される。
Figure 0006126521
図3に示す通り、ここで、sinθとsinθは前段と後段の2×2カプラ11n、14nのそれぞれについて、入力された光の電界が入力導波路とはす向かいの出力ポートに移行する割合を示したものである。なお、分波器11nとして用いられるカプラは1×2カプラ11nでもよく、合波器14nとして用いられるカプラは2×1カプラ14nでもよい。
また、α、α、φ、φはそれぞれ、アーム導波路における光のパワー減衰量と位相変化を示している。t1とt2はマッハツェンダー干渉計の透過率となる。
ここでt2は図3の中の出力導波路26nからの出力を表す。
式(1)をtに対して展開すると次式(2)のようになる。
Figure 0006126521
ここでアーム導波路において、光吸収も位相変化もない時はα=α=φ=φ=0であり、この時のパワー透過率|tは次式(3)で表される。
Figure 0006126521
すなわち、マッハツェンダー干渉計へ入力した光が全てtのポートに出力されるためには次式(4)となればよい。
Figure 0006126521
ここで、本実施形態の多値光強度変調器を構成するマッハツェンダー干渉計の分波器11nの結合係数をKx、合波器14nの結合係数をKx’としたときに、Kx=sinθ、Kx’=sinθとできるので、マッハツェンダー干渉計中の電界吸収型光強度変調器Mxに電圧を印加しない、すなわちアーム導波路を伝搬する光の強度も位相も変化しない時、マッハツェンダー干渉計からの光出力が全て出力される条件は式(4)より次式(5)となる。
Figure 0006126521
本実施形態の多値光強度変調器では、マッハツェンダー干渉計を構成するカプラ11nの結合係数Kxとカプラ14nの結合係数Kx’とが式(5)の関係を満たしていれば原理的にはマッハツェンダー干渉計へ入射された光は100%出射されるが、実際にはアーム導波路22nと23nは全く同一には作製できないために、このアーム導波路22n、23n中を導波してカプラ14nへ入射される二つの光線の位相は同じでない。
これは、式(1)においてφ≠φを意味し、例え式(5)の関係が満たされていても、マッハツェンダー干渉計から光は100%出力されないことを意味する。しかし、図1に示した様に各マッハツェンダー干渉計に位相調整器12nが設けられていれば、φ=φとなるように各アーム導波路からの光線の位相を一致させることができる。
次に、アーム導波路の片側の電界吸収型光強度変調器に電圧を印加して光を吸収させることを考える。理想的な電界吸収型光強度変調器を用いたとして、式(2)においてα2→∞とすればその時のマッハツェンダー干渉計の光出力強度は式(2)と式(5)より
Figure 0006126521
とできる。すなわち、Kxの値に応じて、電界吸収型光強度変調器13nへ電圧を印加して光を十分消光させるだけで、マッハツェンダー干渉計からの光出力を離散的に制御できることが分かる。
そして、異なるKxを持ったマッハツェンダー干渉計を直列に接続させれば、多値光強度変調器全体の光出力は電圧を印加するマッハツェンダー干渉計内の電界吸収型光強度変調器の選択に応じて、光の強度を複数の水準にて離散的に制御できる。
PAM−Nにおいて必要な光強度は0、1/(N−1)、2/(N−1)、、、、(N−2)/(N−1)、1のN通りであり、光強度1の時はどの電界吸収型光強度変調器13nにも電界を印加しなくてよいので、N−1個の電界吸収型光強度変調器13nが必要となる。すなわち本実施形態の多値光強度変調器においてはPAM−Nを実現するためにはN−1個のマッハツェンダー干渉計が必要になるので、x=1,2,…,N−1となる。従って、多値光強度変調器を構成するマッハツェンダー干渉計を構成するカプラの分岐率Kxは次式(7)とを満たす必要がある。
Figure 0006126521
式(7)においてi= 0,1,2,…N−2である。式(7)より明らかなように、少なくとも一つのマッハツェンダー干渉計のカプラ11nの結合係数Kxは1になることがわかる。これは式(5)よりカプラ14nの結合係数は0であるため、図1(b)に示した通り、本実施形態の多値光強度変調器を構成するマッハツェンダー干渉計の内の一つは実質的には光強度変調器13n単体となることを意味する。
本計算においては式(1)の転送行列を、式(4)と式(7)の関係を用いて、これを順次直列接続して多値光強度変調器の特性を計算した。本実施形態の多値光強度変調器の特性の計算における光強度変調器Mの光消光特性、及び位相変化特性の数値計算結果は非特許文献2の計算手法に基づいた特性を用いた。
図4に式(1)を用いて計算した多値光強度変調器の光透過特性を示す。それぞれ、マッハツェンダー干渉計10、10、10(マッハツェンダー干渉計10は実質、光強度変調13)の中の光強度変調器13、13、13に電界を印加した際の多値光強度変調器からの光強度を示している。図4に示す通り、電圧を印加する光強度変調器の選択によって、本実施形態の多値光強度変調器からの光強度を複数の水準に離散的に制御できることが分かる。
(第2の実施形態)
図5は本実施形態の多値光強度変調器を構成するマッハツェンダー干渉計の一例を示す図である。図5に示すように、本実施形態の多値光強度変調器では、マッハツェンダー干渉計のカプラ部11n、14nに電極27を設けることで、本実施形態の多値光強度変調器の特性の微調整を実施することが可能である。
本実施形態の多値光強度変調器は化合物半導体に基づいて作製できるため、電極27は電流注入のための電極27でもよいし、または導波路を温めるヒータ電極でも構わない。いずれの場合も、本実施形態の多値光強度変調器を構成する材料の物性に従って、導波路の屈折率が変化する。
電極27へ加える電気信号に従ってカプラの結合係数Kxを調整できるために、結果として、式(6)に表されるマッハツェンダー干渉計における電界吸収型光強度変調器のオン時の出力を微調整することが可能となる。
(第3の実施形態)
本実施形態の多値光強度変調器は化合物系の半導体によって実現できるため同一半導体基板上において光源との集積も可能である。図6(a)は光源と多値光強度変調器を同一基板上へ集積した光源集積型多値光強度変調器の構成図となっており、光源LD40と集積化することで多値光強度変調器へ光を入射する際の結合損失の低減や光送信モジュール全体の小型化などを達成できる。
更に波長の異なる複数の光源40、40、40、40に対してそれぞれ多値光強度変調器からなる位相変調器を集積化することも可能である。図6(b)は、それぞれN個の発光波長の異なる光源とN個の多値光強度変調器を接続した光源集積型のPAM変調器と、更にN×1カプラ29を集積した多波長光源型PAM変調器である。
図6(b)にて示した構成により波長の異なるPAM変調光を同一基板上より得られるため、小型かつ大容量な光送信モジュールを実現することができる。
多値光強度変調器は既存の多値光強度変調器の制御回路の簡素化により、光通信の一層の普及に寄与できる。
10、10、10 マッハツェンダー干渉計
11、11、11 分波器
12、12、12 位相変調器
13、13、13 強度変調器
14、14、14 合波器
22、23、22、23、22、23 アーム導波路
29 N×1カプラ
31 InP基板
32 下部クラッド
33 コア層
34 上部クラッド層
35 電極
36 空気クラッド
40、40、40、40 光源

Claims (8)

  1. 入力された光を所定の分岐比で2つに分岐する分岐器と、前記分岐器で分岐した2つの光をそれぞれ導波すると共に位相差を与える2つのアーム導波路と、前記位相差を有する2つの光を干渉させて所定の結合比で出力する合波器とを有し、前記2つのアーム導波路の少なくとも一方に、印加する電界に対して入射した光の光強度をオン・オフすることにより光強度を変調する電界吸収型光強度変調器を有する、複数のマッハツェンダー変調器を直列接続した多値光強度変調器であって、
    前記複数のマッハツェンダー変調器のそれぞれの分岐器および合波器における分岐比および合波比を、前記複数のマッハツェンダー変調器で互いに異なる分岐比および合波比に設定して、前記電界吸収型光強度変調器においてオン・オフ制御することにより、出力される光の光強度を多値の離散的な値に制御することを特徴とする多値光強度変調器。
  2. 前記多値光強度変調器は、N−1個の前記マッハツェンダー変調器が直列接続されて構成され、前記出力される光の光強度をN個の離散的な値に制御することを特徴とする請求項1に記載の多値光強度変調器。
  3. 前記多値光強度変調器は、N−2個の前記マッハツェンダー変調器と1個の光強度変調器とが直列接続されて構成され、前記出力される光の光強度をN個の離散的な値に制御することを特徴とする請求項1に記載の多値光強度変調器。
  4. 前記マッハツェンダー変調器の分岐器の分岐比を決定する結合係数をKxとし、当該マッハツェンダー変調器の合波器の合波比を決定する結合係数をKx’とした場合に、Kx=1−Kx’の関係が成立することを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の多値光強度変調器。
  5. 前記分岐器の結合係数Kxが、
    Figure 0006126521
    i=0、1、2・・・N−2
    と設定されていることを特徴とする請求項4に記載の多値光強度変調器。
  6. 前記分岐器および前記合波器の少なくとも一方は電極を有し、該電極に印加する電圧により前記結合係数を調整することを特徴とする請求項に記載の多値光強度変調器。
  7. 前記請求項1から6のいずれかに記載の多値光強度変調器と、該多値光強度変調器に入力される光の光源である光源素子とを同一基板上に集積したことを特徴とする光源集積型多値光強度変調器。
  8. 前記光源素子は、互いに異なる波長の光を出力する複数の光源素子であり、前記多値光強度変調器は、前記光源素子に対応して複数集積されていることを特徴とする請求項7に記載の光源集積型多値光強度変調器。
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