JP6126209B2 - 取り外し可能なキャップを伴うフィルタ付きタバコ、及びそれに関連した製造方法及び機械 - Google Patents

Description

本発明はフィルタ付きタバコ、及びそれに関連した製造方法と機械に関する。

フィルタ付きタバコは、外方端及び内方端を有するタバコ部分と、そのタバコ部分の内方端に突き合わせ接続されたフィルタとを有しており、そのフィルタは、フィルタとタバコ部分の一部の周りに巻き付けられたスリーブによってタバコ部分へと接続されている。タバコ部分の外方端は何も無い状態（即ち、タバコが露出されたままの状態）となっており、この部分はフィルタ付きタバコの先端を構成すると共にフィルタ付きタバコに火を付ける際にユーザーによって使用される。

良い品質のフィルタ付きタバコは先端においてしっかりと充填されたものでなければならず、即ち充分な量のタバコを含んだ状態になければならない。逆に、先端が“空の”状態、即ちタバコを含まない状態のフィルタ付きタバコは粗悪品と考えられている。製造工程の最後までには殆どすべてのフィルタ付きタバコは、その先端を完全に充填した状態となるが、その後に受ける搬送時や梱包時の機械的ストレスによって、タバコが先端から落下する可能性もある。従って、フィルタ付きタバコの各グループを形成した後、それらを梱包する前には各先端が光学的に品質管理され、そこに含まれるフィルタ付きタバコの内、仮に１本でもその先端が粗悪に充填されたものである場合、そのグループは不良品として除外されることになる（換言すれば、標準的なフィルタ付きタバコのグループは２０本のタバコで構成されるため、１本の不良品を取り除くために１９本の良品タバコを犠牲にしなければならない）。

フィルタ付きタバコ製造システムにあって、先端が充填不充分であること沢山の数のタバコが廃棄されてしまう原因となり、それは未だ有効な解決策が見い出されていない相当な経済的損失を意味している。

ある特許文献には、タバコ部分が軸方向に分離した部分に分割されたフィルタ付きタバコが記載されている（例えば、特許文献１参照。）。しかしながら、その先端（タバコが露出される）は一切保護されたものではない。

また、ある特許文献には、フィルタを持たず、タバコ部分の向かい合った２つの端部をカバーすると共にその両方がタバコ喫煙の際には軸方向に取り外せるような２つのペーパーフードを有したタバコが記載されている（例えば、特許文献２参照。）。しかしながら、このペーパーフードを付けることは、特に複雑な折り畳み作業を含んでおり、高速で正確に実施することは不可能である。言い換えれば、現状のタバコ製造機械（１分当たり２０，０００本のタバコ製造可能）では、その折り畳み作業は結果として受け入れることのできない速度低下をもたらすことになる。

英国特許第２２８４３３９号明細書 英国特許第８１０７５９号明細書

本発明の目的は、上記欠点を解消するように設計されると同時に、安価でかつ実施が容易なフィルタ付きタバコ、及びそれに関連する製造方法と機械を提供することにある。

本発明によれば、添付した特許請求の範囲によって請求されたフィルタ付きタバコ、及びそれに関連する製造方法と機械が提供される。

本発明の非限定的な幾つかの実施形態を、添付図面を参照する例によって説明する。

本発明によるフィルタ付きタバコの概略的縦断面図である。 図１のフィルタ付きタバコの別実施形態の概略的縦断面図である。 図１のフィルタ付きタバコの別実施形態の概略的縦断面図である。 図１のフィルタ付きタバコの別実施形態の概略的縦断面図である。 図１のフィルタ付きタバコの別実施形態の概略的縦断面図である。 図１のフィルタ付きタバコの別実施形態の概略的縦断面図である。 図１のフィルタ付きタバコの別実施形態の概略的縦断面図である。 図１のフィルタ付きタバコを製造するため製造順序の概略図である。 図１のフィルタ付きタバコを製造するため製造順序の概略図である。 図１のフィルタ付きタバコを製造するため製造順序の概略図である。 図１のフィルタ付きタバコを製造するため製造順序の概略図である。 図１のフィルタ付きタバコを製造するため製造順序の概略図である。 図１のフィルタ付きタバコを製造するため製造順序の概略図である。 図１のフィルタ付きタバコを製造するため製造順序の概略図である。 図１のフィルタ付きタバコを製造するため製造順序の概略図である。 図１のフィルタ付きタバコを製造するための２つの代替的製造順序の中の１つの概略図である。 図１のフィルタ付きタバコを製造するための２つの代替的製造順序の中の１つの概略図である。 図１のフィルタ付きタバコを製造するための２つの代替的製造順序の中の１つの概略図である。 図１のフィルタ付きタバコを製造するための２つの代替的製造順序の中の１つの概略図である。 図１のフィルタ付きタバコを製造するための２つの代替的製造順序の中の１つの概略図である。 図１のフィルタ付きタバコを製造するための２つの代替的製造順序の中の１つの概略図である。 図１のフィルタ付きタバコを製造するための２つの代替的製造順序の中の１つの概略図である。 図１のフィルタ付きタバコを製造するための２つの代替的製造順序の中の１つの概略図である。 図１のフィルタ付きタバコを製造するための２つの代替的製造順序の中の１つの概略図である。 図３のフィルタ付きタバコを製造するための製造順序の中の１つの概略図である。 図３のフィルタ付きタバコを製造するための製造順序の中の１つの概略図である。 図３のフィルタ付きタバコを製造するための製造順序の中の１つの概略図である。 図３のフィルタ付きタバコを製造するための製造順序の中の１つの概略図である。 図３のフィルタ付きタバコを製造するための製造順序の中の１つの概略図である。 図３のフィルタ付きタバコを製造するための製造順序の中の１つの概略図である。 図３のフィルタ付きタバコを製造するための製造順序の中の１つの概略図である。 図３のフィルタ付きタバコを製造するための製造順序の中の１つの概略図である。 図５のフィルタ付きタバコを製造するための製造順序の中の１つの概略図である。 図５のフィルタ付きタバコを製造するための製造順序の中の１つの概略図である。 図５のフィルタ付きタバコを製造するための製造順序の中の１つの概略図である。 図５のフィルタ付きタバコを製造するための製造順序の中の１つの概略図である。 図５のフィルタ付きタバコを製造するための製造順序の中の１つの概略図である。 図５のフィルタ付きタバコを製造するための製造順序の中の１つの概略図である。 図５のフィルタ付きタバコを製造するための製造順序の中の１つの概略図である。 図５のフィルタ付きタバコを製造するための製造順序の中の１つの概略図である。 図６のフィルタ付きタバコを製造するための製造順序の中の１つの概略図である。 図６のフィルタ付きタバコを製造するための製造順序の中の１つの概略図である。 図６のフィルタ付きタバコを製造するための製造順序の中の１つの概略図である。 図６のフィルタ付きタバコを製造するための製造順序の中の１つの概略図である。 図６のフィルタ付きタバコを製造するための製造順序の中の１つの概略図である。 図６のフィルタ付きタバコを製造するための製造順序の中の１つの概略図である。 図６のフィルタ付きタバコを製造するための製造順序の中の１つの概略図である。 図６のフィルタ付きタバコを製造するための製造順序の中の１つの概略図である。 図６のフィルタ付きタバコを製造するための、２つの代替的製造順序の中の１つの概略図である。 図６のフィルタ付きタバコを製造するための、２つの代替的製造順序の中の１つの概略図である。 図６のフィルタ付きタバコを製造するための、２つの代替的製造順序の中の１つの概略図である。 図６のフィルタ付きタバコを製造するための、２つの代替的製造順序の中の１つの概略図である。 図６のフィルタ付きタバコを製造するための、２つの代替的製造順序の中の１つの概略図である。 図６のフィルタ付きタバコを製造するための、２つの代替的製造順序の中の１つの概略図である。 図６のフィルタ付きタバコを製造するための、２つの代替的製造順序の中の１つの概略図である。 図６のフィルタ付きタバコを製造するための、２つの代替的製造順序の中の１つの概略図である。 図６のフィルタ付きタバコを製造するための、２つの代替的製造順序の中の１つの概略図である。 図６のフィルタ付きタバコを製造するための、２つの代替的製造順序の中の１つの概略図である。

図１の番号１は、全体としてのフィルタ付きタバコを示している。

フィルタ付きタバコ１は、外方端３と、その反対側の内方端４とを有する円筒形のタバコ部分２を有し、タバコ部分２は両端３、４でタバコが露出するように１枚の紙に包まれたタバコの円筒体によって形成される。

フィルタ付きタバコ１はタバコ部分２の内方端４に突き合わせ接続された円筒状のフィルタを有する。添付図面に示す実施形態では、フィルタ５の一端はタバコ部分の内方端４に直接、接するが、図示しない別の完全等価な実施形態では、少なくとも１つの要素がフィルタ５の端部とタバコ部分２の内方端４との間に介在する。フィルタ５は、フィルタ５の周りとタバコ部分２の一部分の周りに巻かれたスリーブ６によってタバコ部分２に接続される。実際の使用では（即ち、フィルタ付きタバコ１がユーザーによって喫煙される際）、タバコ部分２の外方端３は、自由な状態（即ち、タバコが露出している状態）にあってフィルタ付きタバコ１の先端を構成し、ユーザーによってフィルタ付きタバコ１に火を付けるために使われる。

フィルタ付きタバコ１は又、フィルタ５とは反対側の端部において、タバコ部分２の外方端３に突き合わせ接続されたキャップ７を有する。添付図面に示す実施形態では、キャップ７の一端はタバコ部分２の外方端３の上に直接、接触するが、図示しない別の完全等価な実施形態では、少なくとも１つの追加要素がキャップ７の端部とタバコ部分２の外端部３との間に介在する。キャップ７はスリーブ８によってタバコ部分２に固定されるが、ここでのスリーブ８はスリーブ６からは独立した状態で分離されており、キャップ７とタバコ部分２の周囲に巻かれている。図１と図２の実施形態では、スリーブ８は又、フィルタ５の周りに巻かれた状態にあり（従って、スリーブ６の上にあり）、他方、図３と図４の実施形態では、スリーブ８はフィルタ５の周りには巻かれておらず（即ち、途中で終端し、スリーブ６に並んだ状態で所定距離を隔てて配置される）。

スリーブ６、８は常時、タバコ部分２及び／又はフィルタ５周りのロール位置にてスリーブ６、８を堅固に接着するための長手方向の接着ストリップ（既知であるが、図には示さず）を備えていることを留意することが重要である。加えて、フィルタ５がタバコ部分２に恒久的かつ取り外し不能に接続されるように、スリーブ６は、スリーブ６をフィルタ５とタバコ部分５とに接着するための接着ストリップ（既知であるが図示されていない）を常に備えている。

図１の実施形態では、スリーブ８はキャップ７をタバコ部分２から引き離させるリング状の引き裂き線９を有する。言い換えれば、フィルタ付きタバコ１を喫煙する際には、ユーザーはキャップ７と共に、スリーブ８をタバコ部分２から軸方向にスリーブ８を引っ張り、キャップ９を除去する。実際の使用では、ユーザーは片方の手でフィルタ５をつかみながら、他方の手でキャップ７をつかみ、キャップ７を軸方向に引っ張って引き裂き線９に沿ってスリーブ８を裂き、次いでキャップ７とスリーブ８の対応部分とをフィルタ付きタバコ１の残りの部分から軸方向に移動させる。一旦キャップを取り外してしまえば、フィルタ付きタバコ１は通常の方法で喫煙される普通のフィルタ付きタバコとなる。換言すれば、引き裂き線９に沿ってスリーブ８を引き裂くことは、スリーブ８を、キャップ７と一体を成しかつ軸方向に動かされて捨てられる可動部分と、フィルタ５と一体を成しかつこれに固定されたままの固定部分とに分割する。

引き裂き線９は通常、スリーブ８に軸方向の引っ張り力（場合によっては、ねじりも）を課すことにより引き裂かれる弱め線によって形成され、それはスリーブ８全体周りの円において隔置された一連の切り込みからなる。弱め線を成す切り込みは、ストレートで完全周方向であっても良いし、外周に対してストレートに傾斜するものでも良く、あるいは周方向部分と軸方向部分とからなるＬ形であっても良い。図示されない別の実施形態としては、引き裂き線９は、取り除かれて捨てられる横方向ティアオフストリップを形成する２本の平行弱め線から構成される。

別の実施形態では、引き裂き線９は、スリーブ８より機械的にはるかに強いプルオフストリップによって構成され、同ストリップはスリーブ８に接着され、ユーザーによってつかまれ、引かれる自由端を有する。プルオフストリップは、１本以上の弱め線（その線の上にプルオフストリップが接着される）と共に使用されるようにしても、あるいはそれ単独で使用されるようにしても良い。

図１の実施形態では、スリーブ８の可動部分が（引き裂かれない限り）キャップ７から取り外せないように、スリーブ８（厳密に言えば、スリーブ８の可動部分）は、強力粘着性の接着剤１０（即ち、スリーブ８の機械的強度よりも大きい接着力を持った永久乾燥接着剤）を用いてキャップ７に接着される。同様に、スリーブ８の固定部分が（引き裂かれない限り）スリーブ６から取り外せないように、スリーブ８（厳密に言えば、スリーブ８の固定部分）は、強力粘着性の接着剤１１（即ち、スリーブ８の機械的強度よりも大きい接着力を持った永久乾燥接着剤）を用いてスリーブ６に接着される。この実施形態では、スリーブ８のリング状引き裂き線９は接着剤１１に並んで、キャップ９と接着剤１１の間に（典型的には、フィルタ付きタバコ１を喫煙する際にスリーブ８が燃焼による影響を受けないように、フィルタ５とタバコ部分２の間にあって分割線に近い位置に）配置される。

図２の実施形態では、スリーブ８は、弱粘着性の接着剤１１（即ち、スリーブ８の機械的強度より十分低い粘着力を有する、再粘着性の非乾燥接着剤又は非常に弱い永久接着剤）を用いてスリーブ６に接着される。この実施形態では、スリーブ８全体が、接着剤１１の力に打ち勝つことでタバコ部分２から軸方向に除去される（そして、捨てられる）ため、引き裂き線９は持たない。

代わりとなる実施形態は、接着剤１０を持たず、更に／あるいは接着剤１１を持たない（即ち、接着剤１０、１１の双方を持たないか、接着剤１０は有するも接着剤１１は有さないか、あるいは接着剤１１は有するも接着剤１０は有さないか、のいずれか）。これに関連して留意すべき点は、接着剤１０、１１はスリーブ８とキャップ７の機械的安定性を改善するのに有効であるが、キャップ７とタバコ部分２を囲むスリーブ８は接着剤１０及び／又は接着剤１１が無くてもある程度の機械的安定性を持っているために、必ずしも必須のものではない（特に、接着剤１１）ということである。

図１及び図２の実施形態では、スリーブ８は又、フィルタ５の周りに巻き付けられ（従って、スリーブ６の上にも巻き付けられ）、他方、図３及び図４の実施形態ではスリーブ６はフィルタ５の周りに巻き付けられない（即ち、手前で終端し、スリーブ６から所定距離を隔てて並んだ状態に配置される）。

図３の実施形態では、スリーブ８は、強力粘着性の接着剤１２（即ち、スリーブ８の機械的強度よりも高い接着力を持った永久乾燥接着剤）を用いてタバコ部分２に接着され、スリーブ８のリング状引き裂き線９はキャップ７と接着剤１２の間にあって接着剤１２に並んで配置される。引き裂き線９に沿ってスリーブ８を引き裂くことで、スリーブ８を、キャップ７と一体化されて軸方向に除去されて棄てられる可動部分と、タバコ部分２と一体化されて、これに固定された状態のままの固定部分とに分割する。

図４の実施形態では、スリーブ８は、弱粘着性の接着剤１２（即ち、スリーブ８の機械的強度より十分低い接着力を持った再粘着性の非乾燥接着剤、又は非常に弱い永久接着剤）を用いてタバコ部分２に接着される。この実施形態では、接着剤１２の力に打ち勝つことでスリーブ８全体がタバコ部分２から軸方向に除去される（更に捨てられる）ため、スリーブ８は引き裂き線９を持っていない。

図５の実施形態では、スリーブ６とスリーブ８は初め、リング状の引き裂き線９において結合されており、同引き裂き線９は、キャップ７を除去するためにスリーブ８がキャップ７と共にタバコ部分２から軸方向に移動された際に、それがあることでスリーブ６からのスリーブ８を引きちぎりを可能にしている。この実施形態では、好ましくは（必ずしもそうとは限らないが）スリーブ８は、強粘着性接着剤１０（即ち、スリーブ８の機械的強度よりも大きい接着力を持つ永久乾燥接着剤）を用いてキャップ７に接着される。

図６の実施形態では、フィルタ付きタバコ１はキャップ７とは反対側にあってフィルタ５の外方端に当接し、フィルタ付きタバコ１を喫煙する際に（キャップ７と同時に）取り除くことができる追加のキャップ１３を有する。キャップ７と同様に、キャップ１３は、強粘着性接着剤１４（即ち、スリーブ８の機械的強度よりも大きい接着力を持つ永久乾燥接着剤）を用いてスリーブ８に接着されることが好ましい。図６の実施形態では、スリーブ８はキャップ７とキャップ１３の周りに巻き付けられており、それ故リング状の引き裂き線９を備えている。図６の実施形態では、接着剤１１又は１２が無い状態でもスリーブ８は、引き裂き線９に沿ってスリーブ８を引き裂くことなくタバコ部分２やフィルタ５から軸方向に除去することができないという理由で、スリーブ８はタバコ部分２やスリーブ６のどちらにも接着されないことが好ましい。

図７の実施形態では、フィルタ付きタバコ１は、両方のキャップ７、１３と、スリーブ６の対向端部に位置して初めは夫々のリング状引き裂き線９においてスリーブ６に接合されている２本のスリーブ８とを有する。実際の使用では、ユーザーは２つのリング状引き裂き線９に沿って（夫々のキャップ７、１３と一体の）２本のスリーブ８を引き裂き、各キャップ７、１３と共にスリーブ８をフィルタ付きタバコ１から取り外す。この実施形態では、好ましくは（必ずしもそうとは限らないが）スリーブ８は、強粘着性接着剤１０、１４（即ち、スリーブ８の機械的強度よりも大きい接着力を持つ永久乾燥接着剤）を用いて各キャップ７、１３に接着される。

好ましいが強制するものではない実施形態において、キャップ７、１３は、フィルタ製造用材料（例えば、アセテート）から作られ、つまりキャップ７、１３はフィルタ５と同じ材料から作るようにしても良い。通常使用のフィルタ製造材料からキャップ７、１３を作ることは、この材料がそれ自体、安価であり、とどのつまりタバコ工場で大量に入手可能であり、以て追加の材料の調達にかかわる経済的かつロジスティックな欠点を解消できるという利点を持つものである。代替実施形態としては、キャップ７、１３は、任意タイプの低密度プラスチック材料（例えば、発泡ポリスチレン）やロール紙／厚紙から作られる。留意すべきことは、フィルタ製造材料から作られた場合でも（更に、プラスチックや紙から作られた場合でも、どちらの場合でも、キャップ７、１３は、フィルタとして機能するために必須の濾過特性やサイズを持つ必要がないということである。キャップ７は、フィルタ付きタバコ１の先端（即ち、タバコ部分２の外方端３）を機械的に保護するだけに機能し、タバコを喫煙する前に除去されなければならないものである（即ち、キャップ７は決してフィルタ５の代わりとはなり得ず、それは適切な濾過特性を持ったフィルタ付きタバコ１の単なる一部分でしかない）。同様に、キャップ１３はフィルタ５の自由端を汚染から保護するだけに機能し、タバコを喫煙する前に除去されなければならないものである（即ち、キャップ１３は決してフィルタ５と共に使用できるものではなく、それは適切な濾過特性を持ったフィルタ付きタバコ１の単なる一部分でしかない）。

上述したフィルタ付きタバコ１のキャップ７は、グラフィックマーク及び／又はパターンを有するかもしれない。好ましくは、グラフィックマーク及び／又はパターンはキャップ７上に印刷される。一実施形態では、キャップ７は、蛍光グラフィックマーク及び／又はパターンを有する。

上述したフィルタ付きタバコ１のキャップ１３は、グラフィックマーク及び／又はパターンを有するかもしれない。好ましくは、グラフィックマーク及び／又はパターンはキャップ１３に印刷される。一実施形態では、キャップ１３は、蛍光グラフィックマーク及び／又はパターンを有する。

上述したフィルタ付きタバコ１のスリーブ８は、グラフィックマーク及び／又はパターンを有するかもしれない。好ましくは、グラフィックマーク及び／又はパターンはスリーブ８に印刷される。一実施形態では、スリーブ８は、蛍光グラフィックマーク及び／又はパターンを有する。

タバコパケットの内側において、フィルタ付きタバコ１には、（パケットの上部引き出し開口部において）見ることのできるキャップ７又は１３が挿入されるようにしても良い。その場合には、キャップ７又は１３の少なくとも幾つかには、パケット開放時、見ることのできるパターンや言い回しが印刷されるかもしれないし、加えて／あるいはキャップ７又は１３の少なくとも幾つかに、対応するフィルタ付きタバコ１のつかみ（更に、軸方向の引き出し）を容易にする把持手段を有するかもしれない。例えば、１個のキャップ７又は１３は、キャップ７又は１３に固定された外方インサート（糸やテープ）によって構成されたり、あるいはキャップ７又は１３を適当に成形すること（例えば、キャップ７又は１３にレーザー彫刻を施したり、プレスや機械的に切削されたりすること）によって構成される把持手段を持つようにしても良い。留意すべきことは、最初のフィルタ付きタバコ１の引き出しだけが難しいのであって、一旦それが取り除かれれば、残りはかなり容易に引き出せるため、各タバコパケットは把持手段を伴ったキャップ７又は１３を有する１本のフィルタ付きタバコ１を含みさえすれば十分であるということである。

一実施形態では、キャップ７及び／又はキャップ１３には、タバコ部分２にあるタバコに所定の香りを付与するための芳香剤を含浸させても良い（その芳香は、キャップ７又は１３がタバコ部分２におけるタバコやフィルタ５と近いためにゆっくりと浸透する）。

別の実施形態として、スリーブ８に芳香性物質を含浸させることも可能である。

メントールは、キャップ７及び／又はキャップ１３及び／又はスリーブ８に芳香をつけるのに用いられる好適な芳香物質である。

上述したタバコ１には数多くの利点がある。

まず第１に、上述したフィルタ付きタバコ１のキャップ７は、タバコパケットを形成するための充填工程の間、その後のパケット運搬時や取り扱い時と同様に、その先端（即ち、タバコ部分２の外方端３）からタバコが落下するのを防止する。

第２に、フィルタ付きタバコ１の少なくとも一部分を覆うスリーブ８は、印刷広告や装飾ための大きなエリアを提供すると共に、タバコを喫煙するに先立って取り除かれる“使い捨て”材料からなり、インクの選択に関して制限を課すものではない（例えば、蛍光塗料を安全に使用することが可能である）。同様に、キャップ７又は１３の露出面も又、印刷された広告や装飾のためのエリアとなり、タバコを喫煙する前に取り除かれる“使い捨て”材料からなり、インクの選択に関して制限を課すものではない。

最後に、上述したフィルタ付きタバコ１は又、従来のフィルタ付きタバコよりも機械的に強く、より良い状態で密封されているため、個々の（即ち、バラ状態の）小売により適している。図６及び図７のフィルタ付きタバコ１は、タバコ部分２とフィルタ５が、フィルタ付きタバコ１を喫煙する前に全て取り外されて廃棄されるキャップ７、１３とスリーブ８によって完全密封されているため、バラ売りに特に適している。

図８は、図１のフィルタ付きタバコを製造するための製造順序を示している。この順序はタバコ部分２に同時にキャップ７とフィルタ５を接続することを含んでいるので、従来のフィルタ組立機械ではそれに応じて変更する必要がある。

図８ａに示すように、まず、ダブルキャップ７（即ち、各フィルタ付きタバコ１のキャップ７の倍の長さを有するもの）がブレードによって半分に切断され、キャップ７が２つ並んだ状態にされる（図８ｂ）。図８ｃに示すように、２つの並列キャップ７は軸方向に分離されて間隙を成し、その間には図８ｄに示すように、ダブルのタバコ部分２（即ち、各フィルタ付きタバコ１のタバコ部分２の倍の長さを持つもの）が充填される。図８ｅに示すように、ダブルのタバコ部分２はブレードによって、２つのタバコ部分２へと半分に切断される。図８ｆに示すように、２つの並列タバコ部分２は軸方向に隔てられて各キャップ７に接し、同時に間隙を形成し、この間隙の中にダブルのフィルタ５（即ち、各フィルタ付きタバコ１のフィルタ５の２倍の長さを有するもの）が図８ｇに示すように供給される。

図８ｈに示すように、ダブルのスリーブ６（即ち、各フィルタ付きタバコ１のスリーブ６の２倍の長さを持つもの）がダブルフィルタ５とタバコ部分２の一部分の周りに巻き付けられ、更にダブルのスリーブ８（即ち、各フィルタ付きタバコ１のスリーブ８の２倍の長さを持つもの）がダブルフィルタ５、及びタバコ部分２とキャップ７の周りに巻き付けられ、更にダブルスリーブ６の上で巻き付けられる。一実施形態では、最初にダブルスリーブ６が巻き付けられ、その後でダブルスリーブ６とは全く別個にダブルスリーブ８が巻き付けられる。これに代わる実施形態としては、ダブルスリーブ６が初めにダブルスリーブ８に重ねられ、（一体化された）両ダブルスリーブ６、８が一括して同時に巻き付けられる。このようにして一旦、両スリーブ６、８が巻き付けられたならば、ダブルフィルタ５とダブルスリーブ６とがブレードによって中央切断され、フィルタ５において結合した２本のフィルタ付きタバコ１を分割する。

図８に示す製造順序は、一度に２本の平行なフィルタ付きタバコ１を製造するものである。これに代わるものとして、一度に１本のフィルタ付きタバコ１を製造するものでも良い。

図９は、図１のフィルタ付きタバコを製造するための製造順序を示している。この順序には、フィルタ５を経てキャップ７をタバコ部分２に接続することが含まれるため、従来のフィルタ組付け機に実質的な変更は必要ない。即ち、従来からのフィルタ組付け機はタバコ部分２に対してフィルタ５を接続し、従来のフィルタ組付け機の下流側において、既にフィルタ５を適合させたタバコ部分２（即ち、スリーブ６によってフィルタ５がタバコ部分２と一体的に接続された状態で）が（従来のフィルタ組付け機に直列に並んだ）キャップ組付け機で処理され、キャップ７をタバコ部分２に接続する。

図９ａに示すように、まず、ダブルキャップ７（即ち、各フィルタ付きタバコ１のキャップ７の倍の長さを有するもの）がブレードによって２つ並んだキャップ７へと半分に切断される（図９ｂ）。図９ｃに示すように、２つ並んだキャップ７は軸方向に分離されてその間に間隙を成し、その中に、既にダブルのフィルタ５（即ち、各フィルタ付きタバコ１のフィルタ５の倍の長さを持つもの）を適合させた２つのタバコ部分２が、図９ｄに示すように、対応のダブルスリーブ６（即ち、各フィルタ付きタバコ１のスリーブ６の倍の長さを持つもの）と共に供給される。２つのタバコの部分２はダブルフィルタ５とダブルスリーブ６によって軸方向に接合されている（これに代わるものとして、即ちフィルタ５で既に軸方向に分割された２つのタバコ部分２を、２キャップ７間の間隙内に供給するようにしても良い）。図９ｅに示すように、ダブルのスリーブ８（即ち、各フィルタ付きタバコ１のスリーブ８の倍の長さをもつもの）がダブルフィルタ５、及びタバコ部分２とキャップ７の周りに巻き付けられ、更にダブルスリーブ６の上で巻き付けられる。図９ｆに示すように、一旦、ダブルスリーブ６が巻き付けられたならば、ダブルフィルタ５とダブルスリーブ６、８とがブレードによって中央切断され、フィルタ５において結合した２本のフィルタ付きタバコ１を分割する。

従って、従来のフィルタ組付け機に必要な唯一の変更は、ダブルフィルタ５（そして対応するダブルスリーブ６）の中央切断を排したことにあり、その処理はダブルスリーブ８を巻き付けた後において、キャップ組付け機において後に実行される。

図１０は図９の製造順序の変形例を示している。即ち、図９の製造順序は一度に２本の並列フィルタ付きタバコ１を製造しているのに対し、図１０の製造順序は一度に１本だけフィルタ付きタバコ１を生成するものである。

以上に詳細に説明したフィルタ付きタバコ１を製造するための図８〜図１０の製造順序も又、図３及び図４のフィルタ付きタバコ１を製造するために適用することができる。唯一の違いは、図３及び図４のフィルタ付きタバコ１でスリーブ６に重ならないスリーブ８、スリーブ６及びスリーブ８が、（同時に巻き付けられた場合であっても）常に物理的に別々に巻き付けられているということである。更に、図９の製造順序を用いることで、図９ｄに示したように、２つのタバコ部分２が２つのキャップ７間にある間隙内に供給された時点で、ダブルのフィルタ５と対応するダブルスリーブ６とが既に半分（即ち、２つのフィルタ５と、２つの対応スリーブ６）に切断されているようにしても良い。更なる例として、図１１は、図８と全く同様に、図３及び図４のフィルタ付きタバコ１を製造するための製造順序を示している。

以上に詳細に説明したフィルタ付きタバコ１を製造するための図８の製造順序も又、図５のフィルタ付きタバコ１を製造するために適用することができる。唯一の違いは、図５のフィルタ付きタバコ１で初めスリーブ６に結合されているスリーブ８、スリーブ６及びスリーブ８が常に一括して同時に巻き付けられるということである。更なる例として、図１２は、図８と全く同様に、図５のフィルタ付きタバコ１を製造するための製造順序を示している。

図１３は、図６のフィルタ付きタバコを製造するための製造順序を示している。この順序には、キャップ７、１３とフィルタ５をタバコ部分２に同時に接続することが含まれるため、これに対応して従来のフィルタ組付け機を変更する必要がある。

まず、ダブルキャップ７（即ち、各フィルタ付きタバコ１のキャップ７の倍の長さを有するもの）がブレードによって２つ並んだキャップ７へと半分に切断される。図１３ａに示すように、２つ並んだキャップ７は軸方向に分離されてその間に間隙を成し、その中に、ダブルのタバコ部分２（即ち、各フィルタ付きタバコ１のタバコ部分２の倍の長さを持つもの）が、図１３ｂに示すように供給される。図１３ｄに示すように、２つ並んだタバコ部分２は軸方向に分離されて夫々キャップ７へと接続されると同時に間隙を形成し、その中に、２倍以上のフィルタ５（即ち、各フィルタ付きタバコ１のフィルタ５の２倍以上の長さを持つもの）が、図１３ｅに示すように供給される。

図１３ｆに示すように、２倍以上のフィルタ５は２つ並んだブレードによって２点で切断され、両側に位置する（２つのタバコ部分２に突き合わせ接続される）２つのフィルタ５と、その中間に位置するダブルキャップ１３（即ち、各フィルタ付きタバコ１のキャップ１３の２倍以上の長さを持つもの）を形成する。この実施形態では、当然ながらキャップ１３はフィルタ５と同じ材料で作られる。図１３ｇに示すように、スリーブ６が各フィルタ５の周りと、部分的に対応タバコ部分２の周りに巻き付けられ、更にダブルスリーブ８（即ち、各フィルタ付きタバコ１のスリーブ８の２倍の長さを持つもの）が、フィルタ５、タバコ部分２及びキャップ７、１３の周りに巻き付けられ、更にスリーブ６の上に巻き付けられる。一実施形態では、最初にスリーブ６が巻き付けられ、その後でスリーブ６とは全く別個にダブルスリーブ８が巻き付けられる。これに代わる実施形態としては、スリーブ６が初めにダブルスリーブ８に重ねられ、（一体化された）スリーブ６とダブルスリーブ８が一括して同時に巻き付けられる。このようにして一旦、スリーブ６とダブルスリーブ８が巻き付けられたならば、ダブルキャップ１３とダブルスリーブ８とがブレードによって中央切断され、図１３ｈに示したように２つの分割したキャップ１３を形成して、キャップ１３で結合した２本のフィルタ付きタバコ１を分割する。

図１４は、図６のフィルタ付きタバコを製造するための製造順序を示している。この順序には、フィルタ５を経てキャップ７、１３をタバコ部分２に接続することが含まれるため、従来のフィルタ組付け機に実質的な変更は必要ない。即ち、従来からのフィルタ組付け機はタバコ部分２に対してフィルタ５を接続し、従来のフィルタ組付け機の下流側において、既にフィルタ５を適合させたタバコ部分２（即ち、スリーブ６によってフィルタ５がタバコ部分２と一体的に接続された状態で）が（従来のフィルタ組付け機に直列に並んだ）キャップ組付け機で処理され、キャップ７、１３をタバコ部分２に接続する。

図１４ａに示すように、まず、ダブルキャップ７（即ち、各フィルタ付きタバコ１のキャップ７の倍の長さを有するもの）がブレードによって２つ並んだキャップ７へと半分に切断される（図１４ｂ）。図１４ｃに示すように、２つ並んだキャップ７は軸方向に分離されてその間に間隙を成し、その中に、各々が既にフィルタ５とスリーブ６に適合された２つのタバコ部分２が、図１４ｄに示すように供給される。２つのフィルタ５はその間に間隙を成すように所定の軸方向距離を隔てて位置決めされ、その間隙の中にダブルキャップ１３（即ち、各フィルタ付きタバコ１のキャップ１３の２倍の長さを持つもの）が、図１４ｅに示すように供給される。図１４ｆに示すように、ダブルスリーブ８（即ち、各フィルタ付きタバコ１のスリーブ８の２倍の長さを持つもの）が、フィルタ５、タバコ部分２及びキャップ７、１３の周りに巻き付けられ、更にスリーブ６の上に巻き付けられる。図１４ｇに示すように一旦、ダブルスリーブ８が巻き付けられたならば、ダブルキャップ１３とダブルスリーブ８とがブレードによって中央切断され、２つの分割したキャップ１３を形成して、キャップ１３で結合した２本のフィルタ付きタバコ１を分割する。

図１４ｄのステップに関しては、フィルタ５及びスリーブ６を適合させた２つのタバコ部分２は、既に分離された状態で供給しても良いし、あるいはフィルタ５で接合された状態で供給し、後で中央切断するようにしても良い。

図１４の製造順序は一度に２本の平行なフィルタ付きタバコ１を製造するものである。これに代わるものとして、図１５に示すように１回に１本のフィルタ付きタバコ１を製造するようにしても良い。

フィルタ付きタバコ１を製造するための上記順序は、フィルタ付きタバコ１を製造するための製造機械によって実行される。その製造機械は、外方端３と内方端４を有するタバコ部分２を製造する回転装置、タバコ部分２の内方端４にフィルタ５を突き合わせ接続する第１接続ステーション、タバコ部分２とフィルタ５の周りにスリーブ６を巻き付けてフィルタ５をタバコ部分２に恒久的かつ取り外し不能に接続する第１巻き付けステーション、キャップがフィルタ５とは反対の端部に配置されてフィルタ付きタバコ１を喫煙する際に取り外されるように、キャップ７をタバコ部分２の外方端３に突き合わせ接続する第２接続ステーション、及びスリーブ８がキャップ７と一体化し、キャップ７を取り外すためにスリーブ８が少なくとも部分的にタバコ部分２からキャップ７と共に軸方向に取り外せるように、スリーブ８をキャップ７とタバコ部分２の周りに巻き付ける第２巻き付けステーション、を有する。

フィルタ付きタバコ１を製造するための上述した順序は、フィルタ付きタバコ１を迅速（即ち、最新の紙巻きタバコ製造システムと比較して高い運転速度で）かつ安価（即ち、従来からの既存のフィルタ組み立て機に対して、軽微でしかない非侵襲性なる変更を伴って）に製造可能にすることにより、数多くの利点を有している。

Claims (21)

1. 外方端（３）と内方端（４）を有するタバコ部分（２）、
   前記タバコ部分（２）の内方端（４）に突き合わせ接続されたフィルタ（５）、
   前記タバコ部分（２）と前記フィルタ（５）の周りに巻かれて、フィルタ（５）をタバコ部分（２）に半永久的かつ取り外し不能に接続する第１スリーブ（６）、
   前記フィルタ（５）の反対側の端部にあって前記タバコ部分（２）の外方端（３）に突き合わせ接続され、フィルタ付きタバコ（１）を喫煙する際に取り外すことができる第１キャップ（７）、及び
   前記第１キャップ（７）と前記タバコ部分（２）の周りに巻かれ、第１キャップ（７）と一体化され、かつ第１キャップ（７）を取り外す際に第１キャップ（７）と共にタバコ部分（２）から、その少なくとも部分的に取り外すことができる第２スリーブ（８）、を有するフィルタ付きタバコ（１）であって、
   前記第２スリーブ（８）は強力粘着性で永久的な第１接着剤（１０）により前記第１キャップ（７）に接着されることを特徴とするフィルタ付きタバコ（１）。
2. 前記第１接着剤（１０）は、前記第１キャップ（７）から引きちぎられることによって前記第２スリーブ（８）を取り外せるように、第２スリーブ（８）の機械的強度よりも大きい接着力を有する永久乾燥接着剤である請求項１に記載のフィルタ付きタバコ（１）。
3. 前記第１キャップ（７）は通常のタバコフィルタ濾過材から作られている請求項１又は２に記載のフィルタ付きタバコ（１）。
4. 前記第１キャップ（７）は前記フィルタ（５）と同じ濾過材から作られている請求項３に記載のフィルタ付きタバコ（１）。
5. 前記第１キャップ（７）はフィルタとしての使用には適さず、フィルタ付きタバコ（１）を喫煙する際には取り外さなければならない請求項１〜４のいずれか一項に記載のフィルタ付きタバコ（１）。
6. 前記第１スリーブ（６）と前記第２スリーブ（８）は、初めはリング状の引き裂き線（９）で接合されており、第１キャップ（７）を取り外すために第１キャップ（７）と共に第２スリーブ（８）がタバコ部分（２）から軸方向に取り外される際、前記引き裂き線（９）により第２スリーブ（８）を第１スリーブ（６）から引き裂くことができる請求項１〜５のいずれか一項に記載のフィルタ付きタバコ（１）。
7. 前記第２スリーブ（８）は前記第１スリーブ（６）から独立しており、第１スリーブ（６）の周りに巻かれてその上に重ね合わされる請求項１〜５のいずれか一項に記載のフィルタ付きタバコ（１）。
8. 前記第２スリーブ（８）は強力粘着性の第２接着剤（１１）により前記第１スリーブ（６）に接着されると共に、前記第１キャップ（７）と前記第２接着剤（１１）との間に第２接着剤（１１）に並んで配置されたリング状の引き裂き線（９）を有する請求項７に記載のフィルタ付きタバコ（１）。
9. 前記第２スリーブ（８）は前記第１スリーブ（６）から独立しており、第１スリーブ（６）から所定の距離をおいて並んで配置される請求項１〜５のいずれか一項に記載のフィルタ付きタバコ（１）。
10. 前記第２スリーブ（８）は弱い粘着性の第３接着剤（１２）により前記タバコ部分（２）に接着される請求項９に記載のフィルタ付きタバコ（１）。
11. 前記第２スリーブ（８）は、第２スリーブ（８）を、前記第１キャップ（７）と共に前記タバコ部分（２）から軸方向に移動する可動部分と、前記可動部分が第１キャップ（７）と共にタバコ部分（２）から軸方向に移動した際に可動部分から引き裂かれる固定部分とに分割するリング状の引き裂き線（９）を有する請求項９に記載のフィルタ付きタバコ（１）。
12. 前記第２スリーブ（８）の固定部分は、前記タバコ部分（２）に対して強力粘着性の第３接着剤（１２）によって接着され、前記リング状の引き裂き線（９）は前記第１キャップ（７）と前記第３接着剤（１２）との間で第３接着剤（１２）に並んで配置される請求項１１に記載のフィルタ付きタバコ（１）。
13. 前記第１キャップ（７）はユーザーによるつかみを容易にするための把持手段を有する請求項１〜１２のいずれか一項に記載のフィルタ付きタバコ（１）。
14. 更に、前記第１キャップ（７）とは反対側の端部に配置され、前記フィルタ（５）の外方端に当接し、フィルタ付きタバコ（１）を喫煙する際には取り外すことができ、そして前記第２スリーブ（８）によって囲まれる第２キャップ（１３）を有する請求項１〜１３のいずれか一項に記載のフィルタ付きタバコ（１）。
15. 前記第１キャップ（７）又は前記第２キャップ（１３）は、ユーザーによるつかみを容易にするための把持手段を有する請求項１４に記載のフィルタ付きタバコ（１）。
16. 前記第１キャップ（７）及び／又は前記第２スリーブ（８）には、芳香剤、特にメントールが含浸され、更に／又は、特にグラフィックマーク及び／又はパターンが印刷される請求項１〜１５のいずれか一項に記載のフィルタ付きタバコ（１）。
17. 外方端（３）と内方端（４）を有するタバコ部分（２）を製造する段階と、
    前記タバコ部分（２）の前記内方端（４）にフィルタ（５）を突き合せ接続する段階と、
    前記タバコ部分（２）と前記フィルタ（５）の周りに第１スリーブ（６）を巻き付け、前記フィルタ（５）をタバコ部分（２）に恒久的かつ取り外し不能に接続する段階と、
    キャップ（７）が前記フィルタ（５）とは反対側の端部に配置されてフィルタ付きタバコ（１）を喫煙する際に取り外されるように、前記キャップ（７）を前記タバコ部分（２）の前記外方端（３）に突き合わせ接続する段階と、
    第２スリーブ（８）が前記キャップ（７）と一体化し、キャップ（７）を取り外すために前記第２スリーブ（８）が少なくとも部分的に前記タバコ部分（２）からキャップ（７）と共に軸方向に取り外せるように、第２スリーブ（８）をキャップ（７）とタバコ部分（２）の周りに巻き付ける段階とを有する、フィルタ付きタバコ（１）の製造方法において、
    前記第１スリーブ（６）は前記第２スリーブ（８）と共にかつ同時に巻き付けられることを特徴とする製造方法。
18. 強力粘着性で永久的な接着剤（１０）を用いて、前記第２スリーブ（８）を前記キャップ（７）に接着する追加のステップを有する請求項１７に記載の製造方法。
19. 外方端（３）と内方端（４）を有するタバコ部分（２）を製造する回転装置、
    前記タバコ部分（２）の前記内方端（４）にフィルタ（５）を突き合わせ接続する第１接続ステーション、
    前記タバコ部分（２）と前記フィルタ（５）の周りに第１スリーブ（６）を巻き付けてフィルタ（５）をタバコ部分（２）に恒久的かつ取り外し不能に接続する第１巻き付けステーション、
    キャップ（７）が前記フィルタ（５）とは反対の端部に配置され、フィルタ付きタバコ（１）を喫煙する際に取り外されるように、前記キャップ（７）を前記タバコ部分（２）の前記外方端（３）に突き合わせ接続する第２接続ステーション、及び
    第２スリーブ（８）が前記キャップ（７）と一体化し、キャップ（７）を取り外すために前記第２スリーブ（８）が少なくとも部分的に前記タバコ部分（２）からキャップ（７）と共に軸方向に取り外せるように、第２スリーブ（８）を前記キャップ（７）と前記タバコ部分（２）の周りに巻き付ける第２巻き付けステーション、を有するフィルタ付きタバコ（１）を製造するための製造機械において、
    前記第１巻き付けステーション及び第２巻き付けステーションは同期して前記第１スリーブ（６）及び前記第２スリーブ（８）と共にかつ同時に巻き付けることを特徴とする製造機械。
20. 前記第２巻き付けステーションにおいて、前記第２スリーブ（８）は強力粘着性の接着剤（１０）を用いて前記キャップ（７）に接着される請求項１９に記載の製造機械。
21. 外方端（３）と内方端（４）を有するタバコ部分（２）、
    前記タバコ部分（２）の前記内方端（４）に突き合わせ接続されたフィルタ（５）、
    前記タバコ部分（２）と前記フィルタ（５）の周りに巻き付られ、前記フィルタ（５）をタバコ部分（２）に恒久的かつ取り外し不能に接続する第１スリーブ（６）、
    前記フィルタ（５）とは反対の端部において、前記タバコ部分（２）の前記外方端（３）に突き合わせ接続され、フィルタ付きタバコ（１）を喫煙する際に取り外すことができる第１キャップ（７）、及び
    前記第１キャップ（７）と前記タバコ部分（２）の周りに巻き付けられ、第１キャップ（７）と一体化される第２スリーブであって、第１キャップ（７）を取り外す際に、少なくとも部分的に前記タバコ部分（２）からキャップ（７）と共に軸方向に取り外すことができる第２スリーブ（８）、を有するフィルタ付きタバコ（１）において、
    前記第１キャップ（７）又は前記第２スリーブ（８）は、前記タバコ部分（２）にある前記タバコに所定の香りを付与するために芳香剤が含浸させれることを特徴とするフィルタ付きタバコ（１）。

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