JPH0731450A - 長手状の被燃焼物及びその被燃焼物の基端側燃焼防止方法 - Google Patents

長手状の被燃焼物及びその被燃焼物の基端側燃焼防止方法

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JPH0731450A
JPH0731450A JP20185293A JP20185293A JPH0731450A JP H0731450 A JPH0731450 A JP H0731450A JP 20185293 A JP20185293 A JP 20185293A JP 20185293 A JP20185293 A JP 20185293A JP H0731450 A JPH0731450 A JP H0731450A
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flame
heat
burned
cigarette
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JP20185293A
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Tadao Tsukioka
忠夫 月岡
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Tsukioka KK
Original Assignee
Tsukioka KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 火災の発生等を未然に防止したり、もしくは
やけど等を防止する、長手状の被燃焼物を提供する。 【構成】 長手状の被燃焼物は、紙巻き煙草10、マッ
チM、花火H等からなり、例えば、紙巻き煙草10の場
合、先端部11より基端部12に向かって燃焼される
が、その基端部12の近くに、防燃剤もしくは難燃剤1
4を塗布する。そして、紙巻き煙草10が先端部11よ
り基端部12に向かって燃焼した際に、火の付いている
部分が防燃剤もしくは難燃剤14を塗布している部分に
到達すると、その防燃剤もしくは難燃剤14によって、
消火状態となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、紙巻き煙草、マッ
チ、花火等の、先端部より基端部に向かって燃焼される
長手状の被燃焼物、及びその被燃焼物の基端側燃焼防止
方法に関するものである。
【0002】
【従来技術及び発明が解決しようとする課題】紙巻き煙
草の火によって生じる火災の損害額は、年間多大の額と
なり、その原因の大部分は、紙巻き煙草の吸い残しの部
分の火の消し忘れ、もしくは火の消し方の不備であっ
て、例えば、灰皿の縁においた消し忘れの紙巻き煙草
が、灰皿の外側にこぼれ落ちて、床面等にある可燃物等
に引火して火災になったり、もしくは十分に火が消され
ていない紙巻き煙草が床面等に捨てられ、その床面等に
ある可燃物等に引火して火災になったりする。
【0003】また、紙等の可燃物を燃えにくくする種々
の防炎剤もしくは難燃剤が、既に開発されており、例え
ば、その防炎剤もしくは難燃剤の一は、無色透明状の液
体で、且つ強制的に燃焼させたときにも、煙も少なく毒
性のガスも発生しない性質を有するので、その防炎剤も
しくは難燃剤を、例えば、家屋内の障子紙、襖紙等に塗
布することにより、家屋内の火災を未然に防止するよう
にしている。しかしながら、その防炎剤もしくは難燃剤
の使用方法としては、通常燃焼されることを予定してな
い物品、例えば、家庭内の調度品等に塗布などするのみ
であり、前述した態様の如く、紙巻き煙草の火の消し忘
れ等によって家屋等に火災が生じた場合、これら調度品
等は、その防炎剤もしくは難燃剤が塗布等されていて
も、災が大きいため強制的に燃焼されてしまい、防炎剤
もしくは難燃剤の価値を十分に果たすことができなかっ
た。
【0004】更に、例えば、マッチ、花火等の、先端部
より基端部に向かって燃焼される長手状の被燃焼物の場
合、その基端部を指先等で持っている状態で、炎が先端
部より基端部に向かって燃焼して行くが、それらを持っ
ている者がうっかりしていると、指先等までに炎等の熱
さが到達して、やけど等をすることもある。
【0005】この発明は、上記した欠陥を解決するため
になされたものであり、その目的とするところは、火災
の発生等を未然に防止したり、もしくはやけど等を防止
する、長手状の被燃焼物、及びその被燃焼物の基端側燃
焼防止方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明に係る長手状の
被燃焼物は、前記目的を達成するために、次の構成から
なる。すなわち、紙巻き煙草、マッチ、花火等の、先端
部より基端部に向かって燃焼される長手状の被燃焼物で
あって、前記被燃焼物の燃焼される箇所の一部に、防燃
剤もしくは難燃剤を塗布したり、あるいは防燃剤もしく
は難燃剤が塗布されたシート状の媒体を付着してなる。
【0007】前記防燃剤もしくは難燃剤を塗布している
部分、あるいは前記防燃剤もしくは難燃剤が塗布された
シート状の媒体を付着している部分は、前記基端部を指
先等で持って、前記先端部より前記基端部に向かって燃
焼された際に、その指先等に熱もしくは炎等の熱さが到
達する、熱もしくは炎等の熱さ到達部分、もしくはその
熱さ到達部分の先端側のみであるのが好ましい。
【0008】前記長手状の被燃焼物に非燃焼部分を予め
設け、この非燃焼部分のみに、前記防燃剤もしくは難燃
剤を塗布したり、あるいは防燃剤もしくは難燃剤が塗布
されたシート状の媒体を付着してなるのが望ましい。
【0009】また、この発明に係る長手状の被燃焼物の
基端側燃焼防止方法は、次の構成からなる。すなわち、
紙巻き煙草、マッチ、花火等の、先端部より基端部に向
かって燃焼する長手状の被燃焼物の燃焼される箇所の一
部に、防燃剤もしくは難燃剤を塗布したり、あるいは防
燃剤もしくは難燃剤が塗布されたシート状の媒体を付着
する。
【0010】前記防燃剤もしくは難燃剤を塗布する部
分、あるいは前記防燃剤もしくは難燃剤が塗布されたシ
ート状の媒体を付着する部分は、前記基端部を指先等で
持って、前記先端部より前記基端部に向かって燃焼され
た際に、その指先等に熱もしくは炎等の熱さが到達す
る、熱もしくは炎等の熱さ到達部分、もしくはその熱さ
到達部分の先端側のみであるのが好ましい。
【0011】
【作用】長手状の被燃焼物の燃焼される箇所の一部に、
防燃剤もしくは難燃剤を塗布したり、あるいは防燃剤も
しくは難燃剤が塗布されたシート状の媒体を付着してい
るので、先端部より基端部に向かって燃焼した際に、炎
等が防燃剤もしくは難燃剤を塗布している部分に、ある
いは防燃剤もしくは難燃剤が塗布されたシート状の媒体
を付着している部分に到達すると、その防燃剤もしくは
難燃剤によって、消火状態となる。
【0012】また、防燃剤もしくは難燃剤を塗布してい
る部分、あるいは防燃剤もしくは難燃剤が塗布されたシ
ート状の媒体を付着している部分は、基端部を指先等で
持って、先端部より基端部に向かって燃焼された際に、
その指先等に熱もしくは炎等の熱さが到達する、熱もし
くは炎等の熱さ到達部分、もしくはその熱さ到達部分の
先端側のみであるので、先端部より基端部に向かって燃
焼した際に、炎等が防燃剤もしくは難燃剤を塗布してい
る部分に、あるいは防燃剤もしくは難燃剤が塗布された
シート状の媒体を付着している部分に到達すると、その
防燃剤もしくは難燃剤によって、消火状態となり、指先
等に熱もしくは炎等の熱さが到達しない。
【0013】更に、長手状の被燃焼物に非燃焼部分を予
め設け、この非燃焼部分のみに、前記防燃剤もしくは難
燃剤を塗布したり、あるいは防燃剤もしくは難燃剤が塗
布されたシート状の媒体を付着したりするので、長手状
の被燃焼物の内の非燃焼部分を除いた部分のみが燃焼さ
れる。
【0014】
【実施例】以下、この発明にかかる長手状の被燃焼物、
及びその被燃焼物の基端側燃焼防止方法の一実施例を図
面に基づいて説明する。
【0015】長手状の被燃焼物は、例えば、図1乃至図
4、並びに図6に示されるように、紙巻き煙草10、マ
ッチM、花火H等からなり、最初、第1の実施例とし
て、紙巻き煙草10の場合について説明する。
【0016】この紙巻き煙草10は、図1に示されるよ
うに、先端部11より基端部12に向かって燃焼される
が、その燃焼される箇所の一部13の外周面に、防燃剤
もしくは難燃剤14を塗布する。それにより、紙巻き煙
草10の先端部11より基端部12に向かって燃焼した
際に、火の付いた部分が防燃剤もしくは難燃剤14を塗
布している部分に到達すると、その防燃剤もしくは難燃
剤14によって、図2に示されるように、消火状態とな
る。それにより、紙巻き煙草10の吸い残しの部分の火
の消し忘れ、もしくは火の消し方の不備の状態で、その
紙巻き煙草10が、灰皿の外側にこぼれ落ちたり、もし
くは床面等に捨てられても、燃焼される箇所の一部13
の外周面に塗布された防燃剤もしくは難燃剤14によっ
て早めに消火状態となるので、火災になる可能性が少な
くなる。
【0017】もっとも、紙巻き煙草10の基端側には、
一般的にフィルタFが取り付けられており、このフィル
タFは、煙草10の煙を通す部分であって、煙草の部分
ではないので、フィルタF以外の紙巻き煙草10の基端
部12の近くの外周面に、防燃剤もしくは難燃剤14を
塗布するのが望ましい。この理由は、防燃剤もしくは難
燃剤14を塗布している部分が、紙巻き煙草10の中央
付近であると、その紙巻き煙草10の喫煙の途中に、煙
草10の火の付いた部分が防燃剤もしくは難燃剤14を
塗布している部分に到達して、その防燃剤もしくは難燃
剤14によって、消火状態となってしまい、喫煙を妨げ
るからである。
【0018】具体的には、煙草10の本体部分とフィル
タFとの境界より煙草10の先端側に向かって、例え
ば、10〜20ミリメートルの位置まで防燃剤もしくは
難燃剤14を塗布する。すると、その紙巻き煙草10を
喫煙する場合、その先端部11より基端部12に向かっ
て徐々に燃焼してゆき、紙巻き煙草10の火の付いた部
分が、防燃剤もしくは難燃剤14を塗布している部分、
すなわち、煙草10の本体部分とフィルタFとの境界よ
り煙草10の先端側に向かって、10〜20ミリメート
ルの位置に到達すると、その防燃剤もしくは難燃剤14
によって、消火状態となる。その結果、仮に、喫煙者
が、火の付いた状態の煙草10を灰皿の縁に置いたまま
立ち去ってとしても、火の付いた状態の煙草10は、例
えば、フィルタFとの境界より煙草10の先端側に向か
って、20ミリメートルの位置のあたりで、その防燃剤
もしくは難燃剤14によって、消火状態となるので、こ
の煙草10の先端側の重さによってバランスが保たれ、
その煙草10は、灰皿の縁より落下することがない。但
し、喫煙者が、節煙としてその喫煙の途中で消えること
を望むならば、紙巻き煙草10の中央付近に、非燃焼部
分を予め設け、この非燃焼部分のみに防燃剤もしくは難
燃剤14を塗布したり、あるいは、後述する防燃剤もし
くは難燃剤14が塗布されたシート状の媒体15を付着
して、非燃焼部分より先端側のみを喫煙できるようにし
てもよい。
【0019】この防炎剤もしくは難燃剤14としては、
特に煙草10に塗布する場合、防炎もしくは難燃性能が
高い無色透明状の液体で、且つ強制的に燃焼させたとき
にも、煙及び毒性のガスも発生しない性質を有するとと
もに、その巻紙に塗布された際に変色等が少なく、且
つ、経年変化少ない性質を有するのが望ましく、例え
ば、有機リン・チッソ縮合物を含むのものを好適に用い
ることができる。そして、この有機リン・チッソ縮合物
を含む防炎剤もしくは難燃剤14の場合、火の付いた部
分が、防燃剤もしくは難燃剤14を塗布している部分に
到達すると、毒性のガス、及び臭いが発生せず、煙草1
0の味にも影響がなく、防燃剤もしくは難燃剤14を塗
布している部分が、数ミリ収縮して巻紙とともに炭化
し、数分程度で消火状態となる。
【0020】もっとも、その防炎剤もしくは難燃剤14
は、必ずしも上記性質を有していなくても良く、基本的
には、防炎もしくは難燃性能が高い性質のみを有してい
れば良い。具体的には、紙巻き煙草10の吸い残しの部
分の火の付いた部分が、防燃剤もしくは難燃剤14を塗
布している部分に到達した場合に、数分程度で消火状態
となれば、火災の発生の可能性は低くなるが、それより
短時間であればあるほど良い。但し、防炎剤もしくは難
燃剤14の防炎もしくは難燃性能は、使用の用途に応じ
ては、低くても構わない。
【0021】また、紙巻き煙草10に防燃剤もしくは難
燃剤14を塗布する方法としては、紙巻き煙草10の巻
紙として巻かれるライスペーパの表面側に、例えば、グ
ラビヤ印刷方法等で防燃剤もしくは難燃剤14を塗布
し、既述の如く、煙草10とフィルタFとの境界より煙
草10の先端側に向かって、例えば、10〜20ミリメ
ートルの位置まで防燃剤もしくは難燃剤14を塗布す
る。もっとも、防燃剤もしくは難燃剤14を塗布する方
法はグラビヤ印刷方法に限ったわけではなく、刷毛等の
塗布用具等で塗布するなど、その他種々の方法を採用す
ることができる。
【0022】また、図5に示されるような、防燃剤もし
くは難燃剤14が表面に塗布された例えば、巻装された
シート状の紙からなるシート状の媒体15を、紙巻き煙
草10の燃焼される箇所の一部13、例えば、その煙草
10の基端部12の近くの外周面に付着してもよい。す
なわち、巻装されたシート状の媒体15の先端部を分離
するように、はさみQ等で幅方向に切断した上で、その
媒体15の裏面側Rに、接着剤等を塗布して(裏面側R
に予め接着剤等が付着されていてもよい。)、紙巻き煙
草10の基端部12の近くに付着する。その場合でも、
紙巻き煙草10とフィルタFとの境界より煙草10の先
端側に向かって、例えば、10〜20ミリメートルの位
置まで、そのシート状の媒体15が巻かれているのが良
いため、シート状の媒体15の幅も、その範囲内で巻く
ことのできる幅であるのが望ましい。その結果、紙巻き
煙草10の火の付いた部分が、防燃剤もしくは難燃剤1
4が塗布されたシート状の媒体15を付着している部分
に到達すると、前述の如く、その防燃剤もしくは難燃剤
14によって、消火状態となる。
【0023】また、シート状の媒体15の裏面側Rに塗
布もしくは付着されている接着剤等を、その接着強度が
弱いものにするとともに、何度も付けたり剥したりして
も、接着性が保たれるものにすれば、何度でも紙巻き煙
草10の外周に、そのシート状の媒体15を付けたり剥
したりすることができる。それにより、節煙として、シ
ート状の媒体15が紙巻き煙草10の外周に貼り付けら
れ、上述の如く、途中で火が消えた紙巻き煙草10の外
周より、そのシート状の媒体15を剥せば、再度火を付
けて喫煙することができるし、また、剥したシート状の
媒体15を別の紙巻き煙草10の外周に貼り付けて再利
用することもできる。
【0024】次に、第2の実施例として、マッチMの場
合について説明すると、図3に示されるように、細い軸
棒Jとその先端部M1に付着されたイオウ等からなる発
火部KとからなるマッチMは、その先端部M1の発火部
Kがこすられて発火し、先端部M1より基端部M2に向
かって燃焼されるが、その細い軸棒Jの燃焼される箇所
の一部M3の外周面、例えば、基端部M2の近くの外周
面に、防燃剤もしくは難燃剤14を塗布する。それによ
り、火の付いた部分が、防燃剤もしくは難燃剤14を塗
布している部分に到達すると、その防燃剤もしくは難燃
剤14によって、消火状態となる。
【0025】そして、細い軸棒Jにつき、その基端部M
2を指先等で持って、先端部M1より基端部M2に向か
って燃焼された際に、マッチMを持った指先等に熱もし
くは炎等の熱さが到達する、熱もしくは炎等の熱さ到達
部分B(便宜上その部分Bを斜線で示す)を予め設定し
ておく。この熱もしくは炎等の熱さ到達部分Bに、防燃
剤もしくは難燃剤14を塗布しているので、炎等がその
熱もしくは炎等の熱さ到達部分Bに到達すると、その防
燃剤もしくは難燃剤14によって消火状態となるため、
指先等に熱もしくは炎等の熱さが到達しない。一方、そ
の熱もしくは炎等の熱さ到達部分Bより先端寄り側は、
防燃剤もしくは難燃剤14が塗布されていないので、先
端部M1より基端部M2に向かって燃焼し、マッチM
は、他の物等に火を付けることができる。
【0026】具体的には、熱もしくは炎等の熱さ到達部
分Bは、基端部M2より先端部M1に向かって、例え
ば、20ミリメートル程度の幅で、防燃剤もしくは難燃
剤14を塗布するのが望ましいが、この実施例の場合で
も、第1の実施例と同様に、前記一部M3に、図5に示
される切断されたシート状の媒体15を付着してもよ
い。もっとも、防燃剤もしくは難燃剤14のマッチMへ
の塗布は、その防燃剤もしくは難燃剤14が、マッチM
の基端側への燃焼を防止する基端側燃焼防止方法として
の役割を果たせば、必ずしも基端部M2の近くでなく、
先端部M1側寄りにしてもよい。
【0027】次に、第3の実施例として、花火Hの場合
について説明すると、図4に示されるように、花火Hの
燃焼される箇所の一部H3の外周面に、防燃剤もしくは
難燃剤14を塗布したり、あるいは防燃剤もしくは難燃
剤14が塗布されたシート状の媒体15を付着しても良
い。例えば、縦長の軸部Q及びその先端部H1から中央
部H4にわたって火薬等が練り込まれた発火部Tからな
る花火Hは、その先端部H1に火が付けられて発火し、
先端部H1より基端部H2に向かって燃焼されるが、そ
の燃焼される箇所の一部H3の外周面、例えば、その中
央部H4より基端部H2の近くの外周面に、防燃剤もし
くは難燃剤14を塗布する。それにより、火の付いた部
分が、防燃剤もしくは難燃剤14を塗布している部分に
到達すると、その防燃剤もしくは難燃剤14によって、
消火状態となる。
【0028】そして、基端部H2を指先等で持って、先
端部H1より中央部H4に向かって燃焼されるが、それ
らを持っている者がうっかりしていると、更に基端部H
2に向かって燃焼され、指先等までに炎等の熱さが到達
して、従来の花火の場合は、やけど等をすることもあ
る。しかし、その指先等に熱もしくは炎等の熱さが到達
する、熱もしくは炎等の熱さ到達部分B(便宜上その部
分Bを斜線で示す)を、基端部H2の近くに予め設定し
ておき、この熱もしくは炎等の熱さ到達部分Bに、防燃
剤もしくは難燃剤14を塗布しているので、炎等が防燃
剤もしくは難燃剤14を塗布している部分に到達する
と、その防燃剤もしくは難燃剤14によって消火状態と
なるため、指先等に熱もしくは炎等の熱さが到達しな
い。一方、その熱もしくは炎等の熱さ到達部分Bより先
端寄り側は、防燃剤もしくは難燃剤14を塗布されてい
ないので、先端部H1より中央部H4に向かって燃焼
し、花火Hは、閃光及び音等を発する。また、この実施
例の場合でも、第1の実施例と同様に、前記一部H3の
外周面に、図5に示される切断されたシート状の媒体1
5を付着してもよい。
【0029】以上、上記第2及び第3の実施例において
は、熱もしくは炎等の熱さ到達部分Bの全てに、防燃剤
もしくは難燃剤14を塗布する例について説明したが、
必ずしも、熱もしくは炎等の熱さ到達部分Bの全てに防
燃剤もしくは難燃剤14を塗布する必要はなく、例え
ば、第2の実施例で説明すると、図6に示されるよう
に、熱もしくは炎等の熱さ到達部分Bの基端側に、防燃
剤もしくは難燃剤14を塗布せずに、熱もしくは炎等の
熱さ到達部分Bの先端側Pのみに塗布してもよい。同様
に、熱もしくは炎等の熱さ到達部分Bの先端側Pのみ
に、図5に示される切断されたシート状の媒体15を付
着してもよい。
【0030】尚、本発明は、上述した実施例に限定され
るわけではなく、その他種々の変更が可能であり、例え
ば、長手状の被燃焼物は、紙巻き煙草10、マッチM、
花火H等以外からなっていてもよく、また、防燃剤もし
くは難燃剤14を塗布したり、あるいは防燃剤もしくは
難燃剤14が塗布されたシート状の媒体15を付着して
いる位置は、長手状の被燃焼物の基端部の近くに限った
わけではなく、必要に応じて、いずれの位置に塗布ある
いは付着されていてもよい。また、防燃剤もしくは難燃
剤14が表面に塗布されたシート状の媒体15の裏面側
Rには、粘着剤付きの剥離紙(図示せず)を重ね合わせ
るように形成してもよく、その場合、巻装状態のシート
状の媒体15(図5参照)の先端部を分離するように、
はさみQ等で幅方向に切断した上で、この剥離紙を剥せ
ば、そのシート状の媒体15の裏面側Rの粘着剤によっ
てシート状の媒体15を長手状の被燃焼物の一部外周面
に付着することができる。更に、シート状の媒体15の
素材は、紙以外の素材からなっていても良い。
【0031】
【発明の効果】以上、詳述したところから明らかなよう
に、この発明にかかる長手状の被燃焼物、及びその被燃
焼物の基端側燃焼防止方法によれば、次の効果がある。
【0032】請求項1に記載された長手状の被燃焼物に
よれば、紙巻き煙草、マッチ、花火等の、先端部より基
端部に向かって燃焼される長手状の被燃焼物の燃焼され
る箇所の一部に、防燃剤もしくは難燃剤を塗布したり、
あるいは防燃剤もしくは難燃剤が塗布されたシート状の
媒体を付着しているので、先端部より基端部に向かって
燃焼した際に、炎等が防燃剤もしくは難燃剤を塗布して
いる部分に、あるいは防燃剤もしくは難燃剤が塗布され
たシート状の媒体を付着している部分に到達すると、そ
の防燃剤もしくは難燃剤によって、消火状態となる。そ
の結果、例えば、紙巻き煙草の吸い残しの部分の火の消
し忘れ、もしくは火の消し方の不備であっても、紙巻き
煙草の火が、防燃剤もしくは難燃剤によって、消火状態
となるので、可燃物等に引火する可能性は極めて低く、
火災の発生等を未然に防止でき、また、長手状の被燃焼
物がマッチ、花火等の場合、その防燃剤もしくは難燃剤
によって、消火状態となるので、それらを持っている者
がうっかりしていても、指先等までに炎等の熱さが到達
せず、やけど等を防止できる。
【0033】また、請求項2に記載された長手状の被燃
焼物によれば、防燃剤もしくは難燃剤を塗布している部
分、あるいは防燃剤もしくは難燃剤が塗布されたシート
状の媒体を付着している部分は、基端部を指先等で持っ
て、先端部より基端部に向かって燃焼された際に、その
指先等に熱もしくは炎等の熱さが到達する、熱もしくは
炎等の熱さ到達部分、もしくはその熱さ到達部分の先端
側のみであるので、先端部より基端部に向かって燃焼し
た際に、炎等が防燃剤もしくは難燃剤を塗布している部
分に、あるいは防燃剤もしくは難燃剤が塗布されたシー
ト状の媒体を付着している部分に到達すると、その防燃
剤もしくは難燃剤によって、消火状態となり、指先等に
熱もしくは炎等の熱さが到達しない。
【0034】また、請求項3に記載された長手状の被燃
焼物によれば、非燃焼部分を予め設け、この非燃焼部分
のみに、前記防燃剤もしくは難燃剤を塗布したり、ある
いは防燃剤もしくは難燃剤が塗布されたシート状の媒体
を付着してなるので、使用者の好み等に応じて非燃焼部
分を設けておけば、使い勝手が良くなり、例えば、長手
状の被燃焼物が紙巻き煙草の場合は、節煙として、その
紙巻き煙草の喫煙の途中で消すことができる。
【0035】また、請求項4に記載された長手状の被燃
焼物の基端側燃焼防止方法は、紙巻き煙草、マッチ、花
火等の、先端部より基端部に向かって燃焼する長手状の
被燃焼物の燃焼される箇所の一部に、防燃剤もしくは難
燃剤を塗布したり、あるいは防燃剤もしくは難燃剤が塗
布されたシート状の媒体を付着するので、先端部より基
端部に向かって燃焼した際に、炎等が防燃剤もしくは難
燃剤を塗布している部分に、あるいは防燃剤もしくは難
燃剤が塗布されたシート状の媒体を付着している部分に
到達すると、その防燃剤もしくは難燃剤によって、消火
状態となる。その結果、前述の如く、火災の発生等を未
然に防止したり、もしくはやけど等を防止できるととも
に、この被燃焼物の基端側燃焼防止方法を使用する者
は、被燃焼物の燃焼される箇所の一部に、防燃剤もしく
は難燃剤を塗布したり、あるいは防燃剤もしくは難燃剤
が塗布されたシート状の媒体を付着したり、もしくは、
防燃剤もしくは難燃剤を塗布しなかったり、あるいは防
燃剤もしくは難燃剤が塗布されたシート状の媒体を付着
しなかったりでき、必要に応じて選択できるので、例え
ば、紙巻き煙草、マッチ、花火等からなる被燃焼物の使
い勝手が良くなる。
【0036】更に、請求項5に記載された長手状の被燃
焼物の基端側燃焼防止方法によれば、防燃剤もしくは難
燃剤を塗布する部分、あるいは防燃剤もしくは難燃剤が
塗布されたシート状の媒体を付着する部分は、基端部を
指先等で持って、先端部より基端部に向かって燃焼され
た際に、その指先等に熱もしくは炎等の熱さが到達す
る、熱もしくは炎等の熱さ到達部分、もしくはその熱さ
到達部分の先端側のみであるので、先端部より基端部に
向かって燃焼した際に、炎等が防燃剤もしくは難燃剤を
塗布している部分に、あるいは防燃剤もしくは難燃剤が
塗布されたシート状の媒体を付着している部分に到達す
ると、その防燃剤もしくは難燃剤によって、消火状態と
なり、指先等に熱もしくは炎等の熱さが到達しない。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る長手状の被燃焼物を構成する、
第1の実施例としての紙巻き煙草を示す斜視図である。
【図2】前記実施例の紙巻き煙草が消火した状態を示す
斜視図である。
【図3】第2の実施例として、マッチを示す側面図であ
る。
【図4】第3の実施例として、花火を示す側面図であ
る。
【図5】防燃剤もしくは難燃剤が塗布されたシート状の
媒体を示す斜視図である。
【図6】前記第2の実施例の変形例を示す側面図であ
る。
【符号の説明】
10 紙巻き煙草(長手状の被燃焼物) 14 防燃剤
もしくは難燃剤 11、M1、H1 先端部 12、M2、
H2 基端部 13、M3、H3 燃焼される箇所の一部 15 防燃剤もしくは難燃剤が塗布されたシート状の媒
体 H 花火(長手状の被燃焼物) M マッチ(長手状
の被燃焼物) B 熱もしくは炎等の熱さ到達部分 P 熱もしくは炎等の熱さ到達部分の先端側

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 紙巻き煙草、マッチ、花火等の、先端部
    より基端部に向かって燃焼される長手状の被燃焼物であ
    って、 前記被燃焼物の燃焼される箇所の一部に、防燃剤もしく
    は難燃剤を塗布したり、あるいは防燃剤もしくは難燃剤
    が塗布されたシート状の媒体を付着してなる長手状の被
    燃焼物。
  2. 【請求項2】 前記防燃剤もしくは難燃剤を塗布してい
    る部分、あるいは前記防燃剤もしくは難燃剤が塗布され
    たシート状の媒体を付着している部分は、前記基端部を
    指先等で持って、前記先端部より前記基端部に向かって
    燃焼された際に、その指先等に熱もしくは炎等の熱さが
    到達する、熱もしくは炎等の熱さ到達部分、もしくはそ
    の熱さ到達部分の先端側のみである請求項1に記載の長
    手状の被燃焼物。
  3. 【請求項3】 前記長手状の被燃焼物に非燃焼部分を予
    め設け、この非燃焼部分のみに、前記防燃剤もしくは難
    燃剤を塗布したり、あるいは防燃剤もしくは難燃剤が塗
    布されたシート状の媒体を付着してなる請求項1に記載
    の長手状の被燃焼物。
  4. 【請求項4】 紙巻き煙草、マッチ、花火等の、先端部
    より基端部に向かって燃焼する長手状の被燃焼物の燃焼
    される箇所の一部に、防燃剤もしくは難燃剤を塗布した
    り、あるいは防燃剤もしくは難燃剤が塗布されたシート
    状の媒体を付着する長手状の被燃焼物の基端側燃焼防止
    方法。
  5. 【請求項5】 前記防燃剤もしくは難燃剤を塗布する部
    分、あるいは前記防燃剤もしくは難燃剤が塗布されたシ
    ート状の媒体を付着する部分は、前記基端部を指先等で
    持って、前記先端部より前記基端部に向かって燃焼され
    た際に、その指先等に熱もしくは炎等の熱さが到達す
    る、熱もしくは炎等の熱さ到達部分、もしくはその熱さ
    到達部分の先端側のみである請求項1に記載の長手状の
    被燃焼物の基端側燃焼防止方法。
JP20185293A 1993-07-21 1993-07-21 長手状の被燃焼物及びその被燃焼物の基端側燃焼防止方法 Pending JPH0731450A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015517822A (ja) * 2012-05-28 2015-06-25 ジー.デー ソチエタ ペル アツィオニG.D Societa Per Azioni 取り外し可能なキャップを伴うフィルタ付きタバコ、及びそれに関連した製造方法及び機械

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JP2015517822A (ja) * 2012-05-28 2015-06-25 ジー.デー ソチエタ ペル アツィオニG.D Societa Per Azioni 取り外し可能なキャップを伴うフィルタ付きタバコ、及びそれに関連した製造方法及び機械

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