JP6124741B2 - 田植機 - Google Patents

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Description

本発明は、田植機に関する。
従来の田植機では、密植を基準に、下死点付近で植付爪先端の軌跡がほぼ鉛直になるように設定していると、疎植状態では、植付爪が圃場から逃げる速度が遅くなるため、植付けられた苗を前に押し倒す現象が生じやすい。逆に疎植を基準に、下死点付近で植付爪先端の軌跡がほぼ鉛直になるように設定していると、密植状態では、植付爪が圃場に入り込んだまま後ずさりするような現象が生じ、苗がばらけたり泥土がえぐられることで浮き苗が発生しやすい。
そのため、密植状態を基準にして、植付爪を圃場からより迅速に逃げ移動させるべく疎植の際に、不等速機構を設けて、植付爪を支持するロータリ式植付アーム軸の一回転中の角速度(回転速度)を変化させる方法がある。
特許文献1には、植付ミッションケースから植付アーム軸の間に不等速伝動機構を設けて、一回転中の角速度を変化させることで、次のように緩急をつける技術が開示される。すなわち、苗取りをする時と、植付直後に速い区間を設けるとともに、苗取り前と植付前に遅い区間を設けることによって良好な苗取り動作及び植付動作を実現している。
特開平07−163216号公報
不等速伝動機構は回転軸の一回転中での角速度を加減速させるものであるため、回転軸にかかるトルク変動(負荷変動)が大きくなる。回転軸がねじれ、ねじれ解除を繰り返すことにより、駆動系を構成するギアのバックラッシュまたは駆動系製造時に部品間に生じた隙間によるガタや駆動系のねじれに起因した駆動系の回転ムラが発生することで、回転変動が大きくなったり、加減速位相のズレがおき、植付不良につながる。
そこで、本発明は、植付アーム軸に生じるトルク変動を打ち消すトルクを与えて、トルク変動を平準化し、位相のズレを改善することで、植付爪の軌跡を適正化し、植付不良を防ぐ田植機を提供する。
ロータリケースを支持する植付アーム軸に不等速機構を介して動力を伝達する田植機であって、前記不等速機構によって生じるトルク変動を打ち消すトルクを付与するトルク平準化機構を設け、前記トルク平準化機構は、前記植付アーム軸に動力を伝達する植付縦軸の一部をクランク状に形成したクランク部と、該クランク部に取り付けられるバネとを有し、該バネによって前記トルクを付与する。
前記トルク平準化機構は、前記植付縦軸を収容する植付ベベルケースに設けられ、前記植付ベベルケースは、前記トルク平準化機構を収容するハウジング部を有し、該ハウジング部は、一面に開閉可能な開口部が設けられるとともに、前記トルク平準化機構は、前記開口部を通じて前記ハウジング部に組み付けられる。
前記ハウジング部は、前記植付ベベルケースと一体成形することにより当該植付ベベルケースと一体的に設けられる。
前記植付アーム軸に動力を伝達する経路における前記トルク平準化機構よりも上流側に、該植付アーム軸への動力伝達を断接するユニットクラッチが設けられる。
本発明によれば、不等速機構によって発生するトルク変動を平準化し、回転変動を抑え、位相のズレを改善することで、植付爪の軌跡を適正化し、植付不良を防ぐことができる。
田植機の側面図である。 植付駆動部のスケルトン図である。 トルク平準化機構が設けられる植付ベベルケースの一部断面図である。 植付ベベルケースのハウジング部を示す図である。 トルク平準化機構の取付構造を示す図である。 コイルバネのフックへの固定方法を示す図である。 コイルバネ及びコイルバネと一体化したフックをハウジング部内に設置する方法を示す図である。 フックの別実施形態を示す図である。 トルク平準化機構によって付与されるトルクの説明図である。 不等速機構により駆動される植付アーム軸に生じるトルク変動及びトルク平準化機構によって付与される平準化トルク、並びにこれらの合成トルクを示す図である。 植付横軸にユニットクラッチを設ける場合の配置例を示す図である。 植付横軸にユニットクラッチを設ける場合の配置例を示す図である。 植付横軸にユニットクラッチを設ける場合の配置例を示す図である。 植付縦軸にユニットクラッチを設ける場合の配置例を示す図である。
添付の図面を参照して田植機1について説明する。
田植機1は、エンジン2の動力により前輪3及び後輪4を駆動させて走行しながら、植付部5により植付作業を行う。エンジン2からの動力はミッションケース6を経て前輪3及び後輪4に、並びに、ミッションケース6及び株間変更装置9を経て植付部5にそれぞれ伝達される。
植付部5は、植付センターケース10、植付ベベルケース11、ロータリケース12、植付アーム13、苗載台14、及び、複数のフロート15を具備する。
図2は、植付部5の植付駆動に関する伝動系統図である。図2は、一つの植付ユニットについて示しているが、他の植付ユニットについても同様に構成される。
植付センターケース10から分岐される植付横軸20から、植付ベベルケース11内でベベルギア21a・21bを介して植付縦軸22に伝達される。植付縦軸22には、トルクリミッタ26が取付けられ、植付縦軸22に所定以上の負荷がかかると動力伝達が遮断される。そして、不等速ベベルギア23a・23bを介して植付縦軸22からユニットクラッチ24に伝達される。
ユニットクラッチ24の断接に応じて接続状態となった場合に、植付アーム軸25に動力が伝達される。他方、ユニットクラッチ24が切断状態となった場合は、植付アーム軸25に動力は伝達されない。
植付アーム軸25は、植付ベベルケース11の左右に設けられるロータリケース12内に延出され、ロータリケース12に固定される。ロータリケース12が回転することで、植付ベベルケース11に固定されたサンギア30から中間ギア31を介して遊星ギア32に伝達される。そして、遊星ギア32に固定された植付アーム13にロータアーム軸33を介して伝達され、ロータリケース12とともに植付爪34が回転することで苗載台14から苗を取り、植え付けることができる。
[不等速機構]
植付部5へ動力を伝達する株間変更装置9の内部に含まれる不等速機構、及び、植付部5の植付ベベルケース11内の不等速ベベルギア23a・23bを含む不等速機構によって、植付アーム軸25が不等速で回転運動する。
すなわち、植付爪34が苗載台14から苗を取る時、及び、苗の植付後に植付爪34を圃場から素早く引き抜くとともに植付爪34に残る苗を振り落とす時にロータリケース12の回転駆動を速くするとともに、圃場へ苗を植付ける前、及び、植付爪34を苗載台14に差し込む時にロータリケース12の回転速度を緩めている。
このように、不等速機構を介して植付アーム軸25に動力が伝達され、周期的な加減速を伴って回転駆動される。これにより、植付アーム軸25に不等速運動に起因するトルク変動が発生する。具体的には、各植付爪34の苗取時と植付時を基準にそれぞれ加減速しているので、不等速運動に起因するトルク変動は、ロータリケース12が一回転する間に二回のピークを有する周期的な変動となる。
なお、密植時等、株間変更装置9にて設定される株間数によっては、等速で動力が伝達される場合もあり、常に不等速で動力が伝達されるとは限らない。
また、植付爪34は側面視で斜めにした姿勢で苗載台14から苗を掻き取り、次いで、植付爪は鉛直に近い姿勢になって圃場に向かい、下降しきってから上昇に転じる必要があるため、ロータリケース12内のサンギア30、中間ギア31及び遊星ギア32は非円形で偏心している。そのうえで、植付アーム軸25と同様の理由から、植付アーム13を支持しているロータアーム軸33もロータリケース12に対して不等速機構により不等速で回転させている。
[トルク平準化機構]
図2に示すように、クランク・バネ方式のトルク平準化機構40が植付ベベルケース11内の植付縦軸22に設けられる。植付縦軸22は、クランク状に屈曲されて形成されるクランク部41を有し、クランク部41にコイルバネ42が取付けられる。
図3及び図4に示すように、植付ベベルケース11は、トルク平準化機構40を収容するハウジング部45及びハウジング部45に設けられる開口を塞ぐ蓋46を有する。
ハウジング部45は、植付縦軸22にクランク部41が形成される位置、つまり植付アーム軸25寄りの位置(後部側)に設けられている。ハウジング部45は、植付ベベルケース11と一体成形することにより、その一部として一体的に設けられている。ハウジング部45は、植付ベベルケース11の上面から上方向に突出する形状を有する。これは、植付ベベルケース11の後部から両側方に向けて植付アーム軸25が設けられ、ロータリケース12が支持されていることから、これらロータリケース12との干渉を避けるためである。
ハウジング部45の一側面には、トルク平準化機構40の設置、取替、修繕等に用いられる開口部45aが設けられる。開口部45aは、ハウジング部45の側面(左側面)全体に設けられる開口であり、開口部45aを通じてハウジング部45内部にアクセス可能である。開口部45aは開閉可能に設けられている。具体的には、板金の蓋46をボルト等で固定することで、開口部45aが塞がれ、植付ベベルケース11内が密封される。
トルク平準化機構40は、植付縦軸22のクランク部41、クランク部41に取り付けられることでクランク部41に弾性力を付与するコイルバネ42、及び、コイルバネ42をクランク部41に取り付けるためのフック43を含んで構成される。コイルバネ42の一端(下端)は、クランク部41にフック43を介して取り付けられる。コイルバネ42の他端(上端)は、ハウジング部45の上端に設けられるバネかけ47を介して植付ベベルケース11に取り付けられる。これにより、トルク平準化機構40がハウジング部45に収容される。
図5から図7を参照して、トルク平準化機構40の植付ベベルケース11のハウジング部45への取付構造について説明する。なお、図5から図7では説明の便宜上、植付ベベルケース11の図示を省略している。
コイルバネ42は、金属線を円筒形状に巻くことにより構成される一般的なコイルバネであり、上方に延出された上端は曲げられてバネフック44が設けられるとともに、下端は円筒形状に巻かれた状態が維持されている。コイルバネ42の下端にはフック43が固定される。
図6に示すように、フック43は、一枚の金属板を屈曲させて形成されるフック状の金具である。フック43は、クランク部41の外周に係止可能な湾曲形状を有する曲面部43aと、曲面部43aからコイルバネ42側に延出され、コイルバネ42の端部が挿通可能な係止部(図6(a)では係止穴、図6(b)では係止溝)が複数設けられる平面部43bとによって構成されている。平面部43bに形成された係止部に、コイルバネ42を回転させながら端部を順に挿入することで、コイルバネ42がフック43に固定される。
曲面部43aの側面断面におけるクランク部41との接触は、真円の半分程度であり、クランク部41に対して下側から引っ掛けることができるように上方側がクランク部41の軸径分だけ開放される形状に形成される。
図7に示すように、バネかけ47は、矩形状に形成されたプレートの対向する二辺の中央からそれぞれ、プレートの中心に向けて切欠きが設けられるH形状を有する。バネかけ47の切欠きは、コイルバネ42のバネフック44を引っ掛けることができる程度の大きさに形成されている。
トルク平準化機構40を取り付ける際、つまり、フック43が固定されたコイルバネ42をクランク部41及びバネかけ47に係止する際は、コイルバネ42の下端に固定したフック43をクランク部41に掛け、コイルバネ42の上端のバネフック44をハウジング部45のバネかけ47に掛ける。
なお、トルク平準化機構40の組付作業は、蓋46を外して植付ベベルケース11のハウジング部45を開けた状態で、開口部45aを通じて行われる。
以上のような構成により、既存の田植機にトルク平準化機構40を導入する際に部品点数を大きく増やすことがなく、コストの低減化を図れる。
また、ハウジング部45の一側面に、一面全体が開口する開口部45aを設けて蓋46によって開口部45aを開閉可能とすることで、組立時には開口部45aを通じて容易に組付作業を行うことができ、作業性が向上するとともに、メンテナンス時には蓋46を取り外して開口部45aを通じて容易にメンテナンスを行うことができ、メンテナンス性も向上する。
そして、トルク平準化機構40を組み付ける際には、コイルバネ42のバネフック44及びそれと一体化させたフック43をそれぞれバネかけ47及びクランク部41に引っ掛けることで簡単に設置することができ、良好な組立性を実現している。
さらには、コイルバネ42とクランク部41との接続部分に別部材としてのフック43を設け、かつ、コイルバネ42とフック43を一体的に固定することで、クランク部41の回転運動の影響を直接的にコイルバネ42に与えることがなく、コイルバネ42の長寿命化も図ることができる。
フック43は、一般的にブッシュに用いられる材質等、低い摩擦係数で耐摩耗性、耐面圧性のある材質で構成されていることが好ましい。このようにフック43にブッシュ等の軸受素材を用いることで、クランク部41との摩擦による摩耗を防ぎ、高い耐久性を確保できる。
植付縦軸22の回転に伴ってクランク部41が植付縦軸22の回転中心から偏心した位置で回転し、コイルバネ42の長さが変わることによりコイルバネ42に弾性力が発生する。このように、植付縦軸22の回転に連動してトルクが発生する。コイルバネ42に発生した弾性力は、植付縦軸22を介して植付アーム軸25にトルクとして付与される。
なお、植付縦軸22の回転に連動してトルクを発生させる機構は、クランク部41及びコイルバネ42によるクランク・バネ方式の機構に限らず、植付縦軸22と共に回転するカム及び当該カムに弾性力を付与する板バネによって構成されるカム・バネ式の機構も採用できる。
図8を用いてトルク平準化機構40によって付与するトルクについて詳述する。
なお、図8は前方から見た場合の図を示しており、植付縦軸22は、図示において時計回りに回転する。これにより、クランク部41は、植付縦軸22の回転軸を回転中心として時計回りに回転する。
図8(a)に示すように、クランク部41が左側、つまりコイルバネ42による収縮力が植付縦軸22の回転方向と同一方向となる側に位置する場合は、コイルバネ42の弾性力が植付縦軸22の回転方向と同一方向へのトルクが発生する。そして、クランク部41を介して植付縦軸22に生じるトルクは不等速ベベルギア23a・23bを介して植付アーム軸25に伝達される。このとき植付アーム軸25には加速側へのトルクが付与される。
図8(b)に示すように、クランク部41が右側、つまりコイルバネ42による収縮力が植付縦軸22の回転方向と反対方向となる側に位置する場合は、コイルバネ42の弾性力が植付縦軸22の回転方向と反対方向へのトルクが発生する。そして、クランク部41を介して植付縦軸22に生じるトルクは不等速ベベルギア23a・23bを介して植付アーム軸25に伝達される。このとき植付アーム軸25には減速側へのトルクが付与される。
また、クランク部41が植付縦軸22回りに回転運動することにより、コイルバネ42の伸縮に伴ってクランク部41に生じる弾性力は、周期的なトルクとして植付アーム軸25に伝達される。具体的には、コイルバネ42の固定端であるバネかけ47とクランク部41の位置及び角度、つまり、クランク部41の植付縦軸22に対する位置及び角度に応じて正弦曲線に近いカーブを描くように変動するトルクが発生する。
図9に示すように、トルク平準化機構40によって生じるトルクの周期を、不等速機構によって植付アーム軸25に生じるトルク変動の周期に合わせて、不等速機構によって生じるトルク変動を打ち消す方向に(図示においては逆位相となるように)トルク平準化機構40によるトルクを発生させる。
このとき、クランク部41を含む植付縦軸22は、植付アーム軸25の回転数の二倍で回転するため、トルク平準化機構40には植付アーム軸25が一回転する間に二周期分のトルクが発生する。つまり、トルク平準化機構40は、不等速機構を介したロータリケース12の一回転の間に発生する二回のピークを有する周期的なトルク変動を打ち消して平準化するトルクを発生させることができる。
このように、トルク平準化機構40の周期を、不等速機構によるトルク変動の周期に合わせることで、トルクを合成して不等速機構に起因するトルク変動を抑えている。
なお、本実施形態では、不等速機構によって生じるトルク変動に対して、逆位相の平準化トルクを付与しているが、当該トルク変動を効果的に抑制するものであれば、完全に逆の位相の平準化トルクでなくても良い。例えば、トルク変動に対して30°、45°など適宜遅角させた平準化トルクを付与することでトルク変動を打ち消すことも可能である。この場合、植付縦軸22に設けられるトルク発生機構のタイミングを変更することで適宜設定可能である。本実施形態では、クランク部41にコイルバネ42を取り付ける際のクランク部41の植付縦軸22に対する位相を変更することで平準化トルクの付与タイミングを調整できる。
以上のように、トルク平準化機構40は、不等速機構によって生じるトルク変動の周期と同じ周期(ロータリケース12一回転で二周期)を有する滑らかなトルクを付与することで、トルク変動を平準化して、植付アーム軸25の位相のズレを改善することが可能である。その結果、植付アーム軸25が、ねじれたり、ガタついたりすることなく円滑に不等速回転でき、高速回転時の植付爪34の軌跡を安定させ、植付不良を防ぐことができる。
トルク平準化機構40は、植付アーム軸25が設けられる植付ユニット毎に設けられている。つまり、平準化トルクがロータリケース12の加減速により発生するトルク変動と各ユニット内で打ち消し合うことにより、伝動系上流までトルク変動がさかのぼることがないので、植付爪34のシャクリを抑えることができる。
本実施形態におけるハウジング部45は、上方に突出する形状に形成することで、ロータリケース12の回転に干渉することなく、植付縦軸22の植付アーム軸25寄りにトルク平準化機構40を設けられる。つまり、不等速運動に起因するシャクリが生じ易い部位近傍にトルク平準化機構40を設けることで効果的にトルク変動を平準化できる。
ハウジング部の開口は、側面に限らず、上面に設けることも可能である。例えば、上面からのアクセス性を確保するべく、ハウジング部を、植付ベベルケース11と一体的に設けられ、かつ、上面が開口するハウジング下部と、植付ベベルケース11とは別部材として設けられ、ハウジング下部の開口を塞ぐとともに、ハウジング下部から上方に向けて突出して設けられるハウジング上部との二つ割りの構成を適用できる。
この場合は、ハウジング上部の内部にバネかけ47を固定し、かつ、ハウジング上部をハウジング部の開口を塞ぐ蓋としても機能させることも可能である。また、ハウジング上部の上方を開口させて、別途の蓋によってそれを塞ぐことも可能である。この場合は、組立時の作業性を考慮して、蓋側にコイルバネ42のバネフック44を引っ掛けるバネかけ47を設けることが好ましい。
さらに、バネかけ47をクラッチピン及びアーム等を用いることで、ハウジング部45内で上下方向に移動可能とすることで、コイルバネ42の長さを調整可能となる。つまり、バネかけ47の位置を変更することでコイルバネ42のバネ力を調整でき、付与する平準化トルクの大きさを調整できる。
コイルバネ42をクランク部41に取り付けるためのフックとして、フック43の代わりに、図10に示すようなU字状のフック50を採用することも可能である。
フック50は、平板をU字状に湾曲され、クランク部41に下方から係止されるフック部51と、U字状に湾曲されたフック部51の平面部分を貫通して固定されるピン52と、ピン52の外周に回転自在に設けられるコマ53を含んで構成される。このようなフック50を採用する場合には、コイルバネ42の下端に、上端と同様にバネフック54が設けられる。コマ53の中央には、バネフック54を引っ掛けるための溝が設けられる。
上述の実施形態における植付部5への動力伝達経路は、主にギアを用いたものを示しているが、植付センターケース10から分岐される動力を各植付ユニットに伝達できるものであれば、スプロケット及びチェーンを用いたチェーン駆動式のものでも同様に適用可能である。
また、植付横軸20から各ユニットのロータリケース12への動力伝達にチェーン駆動式を採用した場合、植付縦軸22とベベルギア23a・23bを収容する植付ベベルケース11の代わりに、植付横軸20に固定される駆動スプロケット、植付アーム軸25に固定されるスプロケット、及びこれらスプロケットに巻回されるチェーンを収容する植付チェーンケースが設けられる。
このような構成においては、トルク平準化機構40を植付横軸20に設ける、つまり、植付横軸20の一部をクランク状に形成してクランク部41を設け、クランク部41にフック43を介してコイルバネ42を取り付ける構成を採用できる。若しくは、植付アーム軸25に、植付アーム軸25の二倍で回転する軸(オプション軸)を追加して、当該オプション軸に同様にトルク平準化機構40を設けることで、本実施形態と同様の効果を得ることが可能である。さらには、植付チェーンケース内のチェーンに従動スプロケットを追加し、該従動スプロケットの支持軸にクランク部41を設け、同様にフック43を介してコイルバネ42を配置することで、当該支持軸にトルク平準化機構40を設けることも可能である。
[ユニットクラッチの配置]
以上の実施形態では、ユニットクラッチ24を植付縦軸22と植付アーム軸25の間に設けているが、ユニットクラッチは、トルク平準化機構40の動力伝達経路における上流側に設けることがより好ましい。上流側に設けることで、トルク平準化機構40はユニットクラッチの接続に応じて作用する。すなわち、ユニットクラッチの切断時に平準化トルクは作用しないので、作動条数に応じた平準化トルクを適正に作用させることができる。
図11から図13は、植付横軸20にユニットクラッチ60を設ける場合の配置例を示す。ユニットクラッチ60は、植付横軸20から植付縦軸22へ動力伝達を行うベベルギア21aに設けられる。つまり、ユニットクラッチ60は、植付横軸20と植付縦軸22との間の動力伝達を断接することで、植付縦軸22に設けられるトルク平準化機構40への動力伝達を切断可能である。
図11に示すユニットクラッチ60について説明する。
植付横軸20にはベベルギア21aが相対回転可能に支持される。ベベルギア21aは、ギア形成部の背面側に植付縦軸22に沿って延出される筒状部を有し、該筒状部の外周に可動クラッチ61がスプラインを介してスライド可能に支持される。可動クラッチ61の端部にはカム62が設けられる。このカム62に噛合可能な固定カム63が植付横軸20に固定されている。固定カム63は、植付横軸20に相対回転不能に支持される。ベベルギア21aと可動クラッチ61との間にはバネ64が介装され、バネ64の弾性力によって可動クラッチ61のカム62と植付横軸20の固定カム63とが噛み合うよう方向に押圧されている。
また、可動クラッチ61の外周にはフランジ65が突出して設けられる。このフランジ65にクラッチピン66が当接することで、バネ64を圧縮して可動クラッチ61のカム62が固定カム63と離れる方向に移動する。つまり、クラッチピン66によって、ユニットクラッチ60の断接が操作されるように構成されている。
次に、図12に示すユニットクラッチ60について説明する。
植付横軸20にはベベルギア21aが相対回転可能に支持される。ベベルギア21aは、ギア形成部の背面側に植付縦軸22に沿って延出される筒状部を有し、該筒状部の外周に可動クラッチ61がスプラインを介してスライド可能に支持される。また、ベベルギア21aの筒状部の端部は植付横軸20に固定される止め輪67に当接する。可動クラッチ61の端部にはカム62が設けられる。このカム62に噛合可能な固定カム63が植付横軸20に固定されている。固定カム63は、植付横軸20に相対回転不能に支持される。ベベルギア21aと可動クラッチ61との間にはバネ64が介装され、バネ64の弾性力によって可動クラッチ61のカム62と植付横軸20の固定カム63とが噛み合うよう方向に押圧されている。
また、可動クラッチ61の外周にはフランジ65が突出して設けられる。このフランジ65にクラッチピン66が当接することで、バネ64を圧縮して可動クラッチ61のカム62が固定カム63と離れる方向に移動する。つまり、クラッチピン66によって、ユニットクラッチ60の断接が操作されるように構成されている。
次に、図13に示すユニットクラッチ60について説明する。
植付横軸20にはベベルギア21aが相対回転可能に支持される。ベベルギア21aは、ギア形成部側に植付縦軸22に沿って、植付縦軸22側のベベルギア21b側に延出される筒状部を有し、該筒状部の外周に可動クラッチ61がスプラインを介してスライド可能に支持される。また、ベベルギア21aのギア形成部の背面部は植付横軸20に固定される止め輪68に当接する。可動クラッチ61の端部にはカム62が設けられる。このカム62に噛合可能な固定カム63が植付横軸20に固定されている。固定カム63は、植付横軸20に相対回転不能に支持される。ベベルギア21aの筒状部の外周側にバネ座69が固定され、バネ座69と可動クラッチ61との間にはバネ64が介装される。バネ64の弾性力によって可動クラッチ61のカム62と植付横軸20の固定カム63とが噛み合うよう方向に押圧されている。
また、可動クラッチ61の外周にはフランジ65が突出して設けられる。このフランジ65にクラッチピン66が当接することで、バネ64を圧縮して可動クラッチ61のカム62が固定カム63と離れる方向に移動する。つまり、クラッチピン66によって、ユニットクラッチ60の断接が操作されるように構成されている。
図14は、植付縦軸22にユニットクラッチ70を設ける場合の配置例を示す。ユニットクラッチ70は、ベベルギア21bからトルクリミッタ26への伝達経路に設けられる。つまり、ユニットクラッチ70は、植付縦軸22に設けられるトルク平準化機構40より上流側で、かつ、トルクリミッタ26の上流側に配置されている。これにより、ユニットクラッチ70は、植付横軸20と植付縦軸22との間の動力伝達を断接することで、植付縦軸22に設けられるトルク平準化機構40への動力伝達を切断可能である。
図14に示すユニットクラッチ70について説明する。
トルクリミッタ26のクラッチと噛合可能なカムを有する筒状部材71が植付縦軸22の外周に相対回転不能に支持されている。筒状部材71の外周には、ベベルギア21bが相対回転可能に支持されるとともに、可動クラッチ72がスプラインを介してスライド可能に支持される。可動クラッチ72の端部にはカム73が設けられる。このカム73に噛合可能な固定カム74がベベルギア21bに固定されている。可動クラッチ72と筒状部材71との間にはバネ75が介装され、バネ75の弾性力によって可動クラッチ72のカム73とベベルギア21bの固定カム74とが噛み合う方向に押圧されている。
また、可動クラッチ72の外周にはフランジ76が突出して設けられている。このフランジ76にクラッチピン77が当接することで、バネ75を圧縮して可動クラッチ72のカム73が固定カム74と離れる方向に移動する。つまり、クラッチピン77によって、ユニットクラッチ70の断接が操作されるように構成されている。
1:田植機、5:植付部、9:株間変更装置(不等速機構)、11:植付ベベルケース、12:ロータリケース、20:植付横軸、21a・21b:ベベルギア、22:植付縦軸、23a・23b:不等速ベベルギア(不等速機構)、24:ユニットクラッチ、25:植付アーム軸、40:トルク平準化機構、41:クランク部、42:コイルバネ、43:フック、43a:曲面部、43b:平面部、45:ハウジング部、46:蓋

Claims (4)

  1. ロータリケースを支持する植付アーム軸に不等速機構を介して動力を伝達する田植機であって、
    前記不等速機構によって生じるトルク変動を打ち消すトルクを付与するトルク平準化機構を設け、
    前記トルク平準化機構は、前記植付アーム軸に動力を伝達する植付縦軸の一部をクランク状に形成したクランク部と、該クランク部に取り付けられるバネとを有し、該バネによって前記トルクを付与することを特徴とする田植機。
  2. 前記トルク平準化機構は、前記植付縦軸を収容する植付ベベルケースに設けられ、
    前記植付ベベルケースは、前記トルク平準化機構を収容するハウジング部を有し、該ハウジング部は、一面に開閉可能な開口部が設けられるとともに、
    前記トルク平準化機構は、前記開口部を通じて前記ハウジング部に組み付けられる請求項1に記載の田植機。
  3. 前記ハウジング部は、前記植付ベベルケースと一体成形することにより当該植付ベベルケースと一体的に設けられる請求項2に記載の田植機。
  4. 前記植付アーム軸に動力を伝達する経路における前記トルク平準化機構よりも上流側に、該植付アーム軸への動力伝達を断接するユニットクラッチが設けられる請求項1から3の何れか一項に記載の田植機。
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