JP6124354B2 - 経験学習支援システム、経験学習支援方法、情報処理装置およびその制御方法と制御プログラム - Google Patents

経験学習支援システム、経験学習支援方法、情報処理装置およびその制御方法と制御プログラム Download PDF

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Description

本発明は、経験学習支援システム、経験学習支援方法、情報処理装置およびその制御方法と制御プログラムに関する。
上記技術分野において、特許文献1には、学生のポートフォリオ情報を蓄積して主観的人間力評価をし、テストやアンケートに基づいて客観的人間力評価をし、作成した資料の閲覧やアドバイスをする技術が開示されている。また、特許文献2には、学生グループが構成するプロジェクト・チームによるキャリアを評価し、カウンセリングを行なう技術が開示されている。
特開2006−171202号公報 特開2002−140442号公報
しかしながら、上記文献には、体験者としての学生が自主的に経験情報を入力することを前提に、その入力情報を学生の評価やアドバイスのために利用する技術が開示されているが、経験を学習に変えるための工夫や学生による経験情報の入力を誘引するための工夫は開示されていない。
本発明の目的は、上述の課題を解決する技術を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明に係る情報処理装置は、
経験したイベントに対する体験者の感情面および能力発揮面の振り返り評価における指標の入力を、前記体験者の端末装置に要求する指標入力要求手段と、
要求に応じて前記端末装置から受信した前記指標の履歴を、前記体験者に対応付けて蓄積する指標履歴蓄積手段と、
蓄積された前記指標の履歴に基づいて、前記体験者の感情面および能力発揮面の履歴を分析する履歴分析手段と、
前記履歴分析手段による分析結果を整理して、前記体験者の前記端末装置により閲覧可能とする閲覧制御手段と、
を備える。
上記目的を達成するため、本発明に係る情報処理装置の制御方法は、
経験したイベントに対する体験者の感情面および能力発揮面の振り返り評価における指標の入力を、前記体験者の端末装置に要求する指標入力要求ステップと、
要求に応じて前記端末装置から受信した前記指標の履歴を、前記体験者に対応付けて指標履歴蓄積手段に蓄積する指標履歴蓄積ステップと、
蓄積された前記指標の履歴に基づいて、前記体験者の感情面および能力発揮面の履歴を分析する履歴分析ステップと、
前記履歴分析ステップにおける分析結果を整理して、前記体験者の前記端末装置により閲覧可能とする閲覧制御ステップと、
を含む。
上記目的を達成するため、本発明に係る情報処理装置の制御プログラムは、
経験したイベントに対する体験者の感情面および能力発揮面の振り返り評価における指標の入力を、前記体験者の端末装置に要求する指標入力要求ステップと、
要求に応じて前記端末装置から受信した前記指標の履歴を、前記体験者に対応付けて指標履歴蓄積手段に蓄積する指標履歴蓄積ステップと、
蓄積された前記指標の履歴に基づいて、前記体験者の感情面および能力発揮面の履歴を分析する履歴分析ステップと、
前記履歴分析ステップにおける分析結果を整理して、前記体験者の前記端末装置により閲覧可能とする閲覧制御ステップと、
をコンピュータに実行させる。
上記目的を達成するため、本発明に係る経験学習支援システムは、
経験したイベントに対する体験者の感情面および能力発揮面の振り返り評価における指標の入力を、前記体験者に要求する指標入力要求手段と、
要求に応じて前記体験者により入力された前記指標の履歴を、前記体験者に対応付けて蓄積する指標履歴蓄積手段と、
蓄積された前記指標の履歴に基づいて、前記体験者の感情面および能力発揮面の履歴を分析する履歴分析手段と、
前記履歴分析手段による分析結果を整理して、前記体験者により閲覧可能とする閲覧制御手段と、
を備える。
上記目的を達成するため、本発明に係る経験学習支援方法は、
経験したイベントに対する体験者の感情面および能力発揮面の振り返り評価における指標の入力を、前記体験者に要求する指標入力要求ステップと、
要求に応じて前記体験者により入力された前記指標の履歴を、前記体験者に対応付けて指標履歴蓄積手段に蓄積する指標履歴蓄積ステップと、
蓄積された前記指標の履歴に基づいて、前記体験者の感情面および能力発揮面の履歴を分析する履歴分析ステップと、
前記履歴分析ステップにおける分析結果を整理して、前記体験者により閲覧可能とする閲覧制御ステップと、
を含む。
本発明によれば、経験を学習に変えて体験者による経験情報の入力を誘引することができる。
本発明の第1実施形態に係る情報処理装置の構成を示すブロック図である。 本発明の第2実施形態に係る情報処理装置による経験学習支援の概要を示す図である。 本発明の第2実施形態に係る情報処理装置による経験学習支援技術を説明する図である。 本発明の第2実施形態に係る情報処理装置による経験学習支援技術を説明する図である。 本発明の第2実施形態に係る情報処理装置による経験学習支援技術を説明する図である。 本発明の第2実施形態に係る情報処理装置としての経験学習処理サーバを含む経験学習支援システムの構成を示すブロック図である。 本発明の第2実施形態に係る経験学習処理サーバの機能構成を示すブロック図である。 本発明の第2実施形態に係る体験学習データベースの構成を示すブロック図である。 本発明の第2実施形態に係る体験学習データベースの記憶構成を示す図である。 本発明の第2実施形態に係る経験学習処理サーバの処理手順を示すフローチャートである。 本発明の第2実施形態に係る登録情報受信・格納部の機能構成を示すブロック図である。 本発明の第2実施形態に係る初期登録画面を示す図である。 本発明の第2実施形態に係るイベント概要情報入力画面を示す図である。 本発明の第2実施形態に係るイベント区分表を示す図である。 本発明の第2実施形態に係るイベント企画入力画面を示す図である。 本発明の第2実施形態に係る体験情報受信・格納部の機能構成を示すブロック図である。 本発明の第2実施形態に係る感情振返入力画面を示す図である。 本発明の第2実施形態に係る価値観ワードを示す図である。 本発明の第2実施形態に係る能力・スキル振返入力画面を示す図である。 本発明の第2実施形態に係るフィードバック入力画面を示す図である。 本発明の第2実施形態に係る体験履歴分析部の機能構成を示すブロック図である。 本発明の第2実施形態に係る分析結果送信部の機能構成を示すブロック図である。 本発明の第2実施形態に係る感情振返分析における満足度ランキングを示す図である。 本発明の第2実施形態に係る感情振返分析における辛かった度ランキングを示す図である。 本発明の第2実施形態に係る感情振返分析ツールの例を示す図である。 本発明の第2実施形態に係る能力・スキル振返分析のための発揮レベルテーブルを示す図である。 本発明の第2実施形態に係る能力・スキル振返分析のための発揮回数テーブルを示す図である。 本発明の第2実施形態に係るフィードバック分析のためのフィードバックテーブルを示す図である。 本発明の第2実施形態に係る360度アセスメント分析におけるアセスメント情報を示す図である。 本発明の第2実施形態に係る360度アセスメント分析におけるアセスメント情報を示す図である。 本発明の第2実施形態に係る360度アセスメント分析のためのアセスメントテーブルを示す図である。 本発明の第2実施形態に係るイベント分析トップ画面を示す図である。 本発明の第2実施形態に係る就活向け情報シートを示す図である。 本発明の第2実施形態に係る登録情報要求受信部の機能構成を示すブロック図である。 本発明の第2実施形態に係る登録情報送信部の機能構成を示すブロック図である。 本発明の第2実施形態に係る個人トップ画面を示す図である。 本発明の第2実施形態に係るマイイベント一覧画面を示す図である。 本発明の第2実施形態に係るイベント検索画面を示す図である。 本発明の第2実施形態に係るイベント検索結果画面を示す図である。 本発明の第2実施形態に係るイベント詳細画面を示す図である。 本発明の第2実施形態に係るフィードバック詳細画面を示す図である。 本発明の第2実施形態に係るイベント募集閲覧画面を示す図である。 本発明の第2実施形態に係るイベント勧誘メールを示す図である。 本発明の第3実施形態に係る経験学習支援システムの構成を示すブロック図である。 本発明の第4実施形態に係る経験学習支援システムの構成を示すブロック図である。
以下に、図面を参照して、本発明の実施の形態について例示的に詳しく説明する。ただし、以下の実施の形態に記載されている構成要素は単なる例示であり、本発明の技術範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
本明細書において、イベントとは、体験者がある期間に経験するあらゆる出来事を含む。本例においては、アルバイトなどの長期的なイベントは、一定期間(例えば、月毎や週毎)に分割して、1つのイベントとして取り扱う。また、文化祭や国際会議などのイベントにおいては、出展や分科会などをサブイベントとして、1つのイベントとして取り扱う。また、感情(感情面)とは、イベント体験時の自分の気持ちを表わす。能力・スキル(能力発揮面)とは、イベント遂行・実現への寄与を表わす。
[第1実施形態]
本発明の第1実施形態としての情報処理装置100について、図1を用いて説明する。情報処理装置100は、経験の学習を支援する装置である。
図1に示すように、情報処理装置100は、指標入力要求部110と、指標履歴蓄積部120と、履歴分析部130と、閲覧制御部140と、を含む。指標入力要求部110は、経験したイベントに対する体験者101の感情面および能力発揮面の振り返り評価における指標の入力を、体験者101の端末装置102に要求する。指標履歴蓄積部120は、要求に応じて端末装置102から受信した指標の履歴を、体験者101に対応付けて蓄積する。履歴分析部130は、蓄積された指標の履歴に基づいて、体験者101の感情面および能力発揮面の履歴を分析する。閲覧制御部140は、履歴分析部130による分析結果を整理して、体験者101の端末装置102により閲覧可能とする。
本実施形態によれば、体験者に感情面および能力発揮面の振り返りを表わす価値観の指標を入力するよう要求し、蓄積を評価し、評価結果を整理して通知することにより、経験を学習に変えて体験者による経験情報の入力を誘引することができる。
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態に係る情報処理装置を含む経験学習支援システムについて説明する。
本実施形態に係る情報処理装置は、経験したイベントに対する体験者の感情面および能力発揮面の振り返り評価における指標として、少なくとも、感情面における振り返り評価として体験の満足度、辛かった度および得られた価値観と、能力発揮面における振り返り評価として社会人基礎力の発揮度とを含む。また、感情面および能力発揮面の履歴を分析する履歴分析部は、感情面における振り返り評価を分析する感情振返分析部と、能力発揮面における振り返り評価を分析する能力・スキル振返分析部と、を含む。
また、イベントを経験した他の体験者による当該体験者の評価を受け付ける評価受付部をさらに備え、履歴分析部は、評価受付部が受け付けた評価を考慮して、体験者の感情面および能力発揮面の履歴を分析する。また、分析結果を整理して、体験者の端末装置により閲覧可能とする閲覧制御部は、体験者の承諾に基づいて閲覧範囲を拡大し、評価受付部は、拡大された閲覧範囲の他の閲覧者による体験者の評価を受け付ける。
また、履歴分析部は、体験者の感情面および能力発揮面の指標が変化したイベントを抽出し、閲覧制御部は、抽出したイベントを識別して閲覧可能とする。また、体験者による履歴中の特定のイベントの選択指示を受信する選択受信部をさらに備え、閲覧制御部は、選択されたイベントを識別して閲覧可能とする。
さらに、閲覧制御部は、履歴分析部による分析に基づいて整理された、社会人基礎力の傾向と、自身の持つ価値観と、売り込める経験と、修羅場の経験と、他者の評価と、を含む就活向け情報シートを生成する情報シート生成部を有する。また、新たに企画したイベントを登録し、イベントへの参加を募集するイベント登録部をさらに備える。
なお、本実施形態においては、大学生の体験学習支援を例に説明するが、これに限定されない。一般社会における体験学習に適用されて、同様の効果を奏する。
《経験学習支援の概要》
図2は、本実施形態に係る情報処理装置による経験学習支援の概要を示す図である。図2には、本実施形態の経験学習支援の主要な処理の概要を象徴的に示しており、かかる処理に限定はされない。
経験学習支援は、イベント体験入力210と、イベント体験分析処理220と、分析結果の閲覧230と、を含む。イベント体験入力210には、大別して、体験者自身が、イベントに参加したことにより感じた感情面についての入力211と、体験者自身が、イベントに参加したことにより感じた能力・スキル面(能力発揮面)についての入力212と、体験者自身とは異なる人による、体験者の評価の入力213と、を含む。体験者自身とは異なる人による評価としては、例えば、同じイベントを経験した体験者とは異なる人や、イベントを外部から見た人や、イベント体験入力を閲覧した人などによる評価がふくまれる。
イベント体験分析処理220は、大別して、感情振り返り分析221と、能力・スキル振り返り分析222と、360度アセスメント分析223と、を含む。感情振り返り分析221においては、感情面についての入力211に基づいて、主観的にも客観的にも体験者自身が振り返るための、感情面の振り返りによる反省や課題、あるいは達成度が分析される。能力・スキル振り返り分析222においては、能力発揮面についての入力212に基づいて、主観的にも客観的にも体験者自身が振り返るための、能力発揮面の振り返りによる反省や課題、あるいは達成度が分析される。360度アセスメント分析223においては、体験者自身とは異なる人による評価の入力213に基づいて、特に、体験者自身の意識と客観的な評価との比較から、客観的な反省や課題、あるいは達成度が分析される。
分析結果の閲覧230としては、各分析結果の閲覧と共に、図2のような「就活向け情報シート」としてまとめられた閲覧もできる。図2の分析結果の閲覧230においては、社会人基礎力231や能力発揮の具体例232と、自身の価値観233と、売り込める(PRできる)経験234と、修羅場の経験235と、他者評価236と、の特徴的な経験が抽出されて、整理されている。例えば、自身の価値観233には、(感情振り返り分析221)で満足度スコアが高い「自分の価値観」が表示される。また、売り込める(PRできる)経験234には、(イベント分析トップ)の「満足度の高かったイベント」の1位が全文表示される。また、修羅場の経験235には、(イベント分析トップ)の「辛かった度の高かったイベント」の1位が全文表示される。そして、他者評価236には、フィードバック分析での「他者も認める自分の特徴」の重要なものが表示される。
このように、体験者が入力し易い指標による入力画面を提供して、感情面における自己評価と、能力発揮面の自己評価と、他者の評価と、を収集して、振り返り分析を行なうことによって、自身の評価、反省や課題、あるいは達成度を確認できることにより、種々の体験を学習に転換できる。その結果、より成果の得られる体験学習を選択でき、学習効果を定着させることができる。
《経験学習支援技術の説明》
図3A乃至図3Cは、本実施形態に係る情報処理装置による経験学習支援技術を説明する図である。
図3Aは、本実施形態の経験学習支援技術の位置づけ310とマネジメントシステム320を示す。
経験学習支援技術の位置づけ310に示すように、能力開発において、資格化されるなどその能力の保有が可視化可能なスキルや能力は比較的開発しやすいが、主体性、コミュニケーション力といった能力は、資格化困難であり、獲得するのも困難である。また、その保有状況を就職の際などに面接官などの第三者に伝えるのも非常に困難である。一般的にこうした能力の獲得においては、座学や一方的な講義形式ではなく、様々な経験を通じて醸成することが有効と言われている。しかしながら、この経験という行為も、学習化しなければ有効な能力開発には繋がらない。
そこで、本実施形態においては、経験のマネジメントシステム320によって経験を学習化するためのツールを提供することで、経験を有効な学習の場に変え、あわせて、その具体的な経験を通じて第三者へ自身の資格等で証明できない能力の保有状況を伝達することを容易にする。
経験のマネジメントシステム320では、目的意識から種々の体験を、所定期間を有するイベント化し、目標設定(計画)→実行→振り返り(チェック)→対応(活動)を繰り返す、いわゆるPDCAサイクルにより体験をより学習効果の高いものに改善して蓄積するよう支援する。継続する体験も始まりと終わりとを決めることでイベント化する。振り返り(反省)ではセルフチェックの外、他者による360度アセスメントを行なう。
図3Bは、本実施形態の経験学習支援技術の目標330を示す。
経験学習支援技術の目標330を、社会が求める人材とすると、図3Bのフローチャートで示すように、経験をたくさんしており、経験の質を上げる工夫をし、経験を学習として定着させることが求められる。
そして、図3Bのテーブルのように、経験の量を増やす対策としては、経験の見える化や他者からの刺激による競争意識などが望まれる。経験の質を高め、同じ経験をしても多くを学ぶためには、内省(振り返り)や他者からのフィードバック、あるいは他者と経験を共有する仕組みが望まれる。また、経験を定着させて自分のものとするには、現状の自分の理解と、自信や自己肯定感を育むことが望まれる。
図3Cは、本実施形態の経験学習支援技術の処理構成340を示す。
本実施形態の経験学習支援技術の処理構成340においては、順に、次の行程を実行する。
「自分の経験を記録すること」、
「自分の経験から自分の能力を内省して、自分の能力を理解すること」、
「自分の経験から体験中の感情を内省し、自分の有する価値観や自分の成長を理解すること」、
「他者からのフィードバックを受けて、客観的な評価を知ること」、
「他者の経験を知り、共有すること」、そして、
「良質な体験に挑戦し、体験を学習に転換すること」
上記図3A乃至図3Cの課題を解決するための、本実施形態において実現した種々の工夫を以下にまとめる。
(1)経験を有効な学習とするための工夫
(1-1)イベント化:ツール利用者が、自身の経験を一定のくくりで、ひとつの出来事にし、システムに登録する。
(1-2)学習の場としての体験:ツール利用者が、システムで定めた能力開発項目を意識し、その出来事(経験)を学習の場として体験する。
(1-3)振り返り、内省(リフレクション):ツール利用者が、その出来事(経験)を体験後、感情面、能力発揮面で振り返り、内省(リフレクション)する。具体的には、システムにその体験での、感じたこと、システムで定めた能力の活用度、発揮のレベルを登録する。
(1-4)経験共有者からのフィードバック:ツール利用者が、その体験(イベント)で経験を共有したメンバーに対して、体験におけるツール利用者の行動において、システムで定めた能力開発項目が発揮されたかを評価してもらう。具体的には、ツール利用者(被評価者)が、経験を共有したメンバーの中から評価者を選び、選定された評価者はシステムにアクセスし、ツール利用者(被評価者)の該当体験における行動を評価し、システムに登録する。システムは、複数の評価者の評価結果を集計し、ツール利用者(被評価者)が、システムにアクセスし、評価結果を確認し、体験を共有したメンバーからのフィードバックを受ける。そしてそのフィードバックを内省し、内省した内容をシステムに登録する。
(1-5)ツール利用の他者からのフィードバック:ツール利用者が、他のツール利用者が許可した範囲内で、システム内で他者の経験を共有し、感想を記入することができる。ツール利用者が、他のツール利用者が記入した感想をシステム内で閲覧することが可能であり、そのフィードバックを共感し、内省する。
(1-6)他者の経験の閲覧:ツール利用者が、ツール利用者全ての経験を、ツール利用者が許可した範囲内で閲覧することができる。具体的には、システムで定めた経験(イベント)の分類やキーワード等により全ての経験(イベント)の中から、関心のある経験(イベント)を閲覧できる。
(1-7)ツール利用の他者の経験の評価:ツール利用者が、閲覧したツール利用の他者の経験に対して、自身の判断基準でよい体験だと思う経験(イベント)に投票できる。ツール利用者が、投票の状況を閲覧できる。
(1-8)ツール利用を許可する管理者を設ける。
(2)視覚化困難な能力の保有状況を伝達することを容易にする工夫
(2-1)体験を活用し、能力の保有状況を伝達するための情報の収集:ツール利用者が、経験(イベント)を体験するごとに、システムに、その実績、具体的行動と振り返りを記録する。
(2-2)良質な経験の整理:ツール利用者が、過去の経験(イベント)の中から、自身が良質だと感じる経験(イベント)を選び、その経験に対して、具体的に、そのような状況で、何を担当し、どのような行動を行い、そのような結果を導き出した、その際どのように感じたかをシステムに登録する。
上記工夫を実現した経験学習処理サーバを含む経験学習支援システムについて、以下詳細にその構成と動作を説明する。
《経験学習支援システム》
図4Aは、本実施形態に係る情報処理装置としての経験学習処理サーバ410を含む経験学習支援システム400の構成を示すブロック図である。
経験学習支援システム400は、情報処理装置としての経験学習処理サーバ410とネットワーク460を介して接続する、大学端末431〜43nと、学生端末441〜44nと、企業端末451〜45nと、を備える。
経験学習処理サーバ410は、各端末から入力される情報、特に、学生端末441〜44nから所定フォーマットに従って入力される体験学習振り返り情報の履歴を蓄積する体験学習データベース420を有する。学生端末441〜44nの所定フォーマットは、ブラウザの起動により、経験学習処理サーバ410のアプリケーションを開くと取得することができる。なお、体験学習データベース420は、経験学習処理サーバ410内にある構成であっても、経験学習処理サーバ410外にあってネットワーク460を介してアクセスする構成であってもよい。
《経験学習処理サーバの機能構成》
図4Bは、本実施形態に係る経験学習処理サーバ410の機能構成を示すブロック図である。なお、図4Bには、本実施形態の処理に必須の機能構成要素を示し、経験学習処理サーバ410の汎用的な機能は図示されていない。
経験学習処理サーバ410は、通信制御部411と、登録情報受信・格納部412と、体験情報受信・格納部413と、体験学習データベース420と、を備える。また、経験学習処理サーバ410は、登録情報要求受信部414と、登録情報検索部415と、登録情報送信部416と、を備える。また、経験学習処理サーバ410は、分析結果要求受信部417と、体験履歴分析部418と、分析結果送信部419と、を備える。
通信制御部411は、ネットワーク460を介した各端末あるいは他のサーバとの通信を制御する。登録情報受信・格納部412は、学生端末441〜44nから送信された、学生の登録データや、各端末から送信されたイベント企画、イベント募集、などの情報を受信して、体験学習データベース420に学生IDあるいはイベントIDにより検索可能あるいはソート可能に格納する。体験情報受信・格納部413は、学生端末441〜44nから送信された、感情面や能力発揮面のイベント体験振り返り報告を受信して、体験学習データベース420に学生IDあるいはイベントIDにより検索可能あるいはソート可能に格納する。
登録情報要求受信部414は、各端末からの体験学習データベース420内の登録情報の要求を受信する。登録情報検索部415は、登録情報要求受信部414が受信した要求に対応する登録情報を検索する。登録情報送信部416は、登録情報検索部415が検索した登録情報を整理して、各端末に送信する。
分析結果要求受信部417は、各端末からの体験学習データベース420内の体験履歴の分析結果の要求を受信する。体験履歴分析部418は、分析結果要求受信部417が受信した要求に対応する体験履歴を読出して、分析処理を行なう。分析結果送信部419は、体験履歴分析部418が分析した分析結果を分かり易いフォーマットに整理して、各端末、特に学生端末441〜44nに送信する。
なお、経験学習処理サーバ410の上記機能分離は、本例に限定されない。複数の機能構成部が結合されたり、機能構成部がさらに分離されたり、その一部が結合されてもよい。また、図4Bの各機能構成部に含まれる機能の入れ替えや移行も可能である。
(体験学習データベース)
図4Cは、本実施形態に係る体験学習データベース420の構成を示すブロック図である。図4Cには、本実施形態の処理に必要な情報について示したが、これらに限定されない。
体験学習データベース420は、各種識別子(ID)を管理するID管理情報421を登録情報として格納する。体験学習データベース420は、各学生の属性情報である学生基本情報422を登録情報として格納する。体験学習データベース420は、SNS(social networking service)のためのSNS情報を登録情報として格納する。体験学習データベース420は、イベント企画情報を登録情報として格納する。
体験学習データベース420は、イベントに関連するイベント情報を、体験履歴として学生個人別、大学別、イベント別などで集計可能に格納する。イベント情報には、イベントの計画情報、イベントの基本情報、感情および能力・スキルの振り返り情報、コメントやフィードバック情報、360度アセスメント情報、などが含まれる。
体験学習データベース420は、イベント情報423を学生個人別に集計した結果の、経験マネジメント情報426を、各学生個人の体験をマネジメントするため体験履歴として格納する。体験学習データベース420は、イベント情報423を大学別に集計した結果の、大学管理情報427を、各大学における体験学習を管理するため体験履歴として格納する。体験学習データベース420は、イベント情報423をイベント別に集計した結果の、イベント管理情報428を、各イベントにおける体験学習を管理するため体験履歴として格納する。
なお、体験学習データベース420には、イベント情報423を蓄積して、他の情報は他のデータベースに格納されてもよい。
図4Dは、本実施形態に係る体験学習データベース420の記憶構成を示す図である。なお、図4Dには、図4Cにおける、学生基本情報422と、イベント企画情報425と、イベント情報423と、の記憶構成を図示する。体験学習データベース420の記憶構成は図4Dに限定されない。
図4Dの体験学習データベース420は、学生登録情報470と、イベント管理情報480と、体験学習管理情報490と、を有する。学生登録情報470は、学生ID471に対応付けて、学校名472、学部名473、学年474、所属サークル475、連絡先476、その他477、を記憶する。また、イベント管理情報480は、イベントID481に対応付けて、イベント内容482、イベント日時483、主催者(企画者)484、を記憶する。そして、イベント管理情報480は、各イベントについて、複数のサブイベントID485にそれぞれ対応付けて、参加学生ID486、評価コメント487、を記憶する。体験学習管理情報490は、各学生ID491に対応付けて、体験した複数のイベントID492を記憶する。そして、体験学習管理情報490は、各イベントID492に対応付けて、開催日時493、サブイベントID494、本人の評価495、他人の評価496、イベントの重要度497、価値観に関連する詳細内容498、を記憶する。本人の評価495は、感情面の振り返り、能力発揮面の振り返り、価値観、を含む。また、イベントの重要度497は、サーバで選択したイベントあるいは学生本人が選択した重要なイベントを記憶する。また、価値観に関連する詳細内容498は、重要とされたイベントにおける、価値観の転換や深まりなどを具体的体験と関連付けて詳細に記憶する。
なお、イベント管理情報480と体験学習管理情報490とは、それぞれ別個に整理されて格納される構成であっても、一体に格納してソーティングする構成であってもよい。 《経験学習処理サーバの処理手順》
図4Eは、本実施形態に係る経験学習処理サーバ410の処理手順を示すフローチャートである。このフローチャートは、経験学習処理サーバ410のストレージに格納されており、経験学習処理サーバ410が備えるCPUがRAMを用いて実行し、図4Bの機能構成部を実現する。なお、図4Eの処理は、端末装置のブラウザと協働しながら実行される。また、図4Eは、主に端末における表示画面の移行に従って処理手順が図示されており、各ステップは、処理と表示画面の生成と表示画面の送信などを含んでいる。したがって、ステップの移行は図4Eに限定されない。タグを埋め込むことによりステップの移行を自由に変えることができる。
経験学習処理サーバ410は、ステップS411において、端末に、ログイン画面を表示させる。次に、端末からログインの入力がされると、経験学習処理サーバ410は、ステップS413において、端末に、学生情報を登録するための初期登録画面を表示させる。そして、学生情報の登録が終了すると、経験学習処理サーバ410は、ステップS415において、端末に、イベント関連操作のトップメニューとして個人トップ画面を表示させる。かかる個人トップ画面に埋め込まれた各タグをクリックすることにより、以下の各処理に移行する。
個人トップ画面でマイイベント一覧のタグをクリックすることにより、経験学習処理サーバ410は、ステップS421において、端末に、マイイベント一覧画面を表示させる。マイイベント一覧画面でイベント新規入力のタグをクリックすることにより、経験学習処理サーバ410は、ステップS423において、端末に、参加するイベントの概要を入力するためのイベント概要情報入力画面を表示させる。イベント概要情報入力画面で感情振り返り入力のタグをクリックすると、経験学習処理サーバ410は、ステップS425において、端末に、感情面の振り返る入力をフォーマット化した感情振り返り入力画面を表示させる。感情振り返り入力画面で能力・スキル振り返り入力のタグをクリックすると、経験学習処理サーバ410は、ステップS427において、端末に、能力発揮面の振り返る入力をフォーマット化した能力・スキル振り返り入力画面を表示させる。
また、自身のイベント入力とは独立して、イベント詳細画面などからのコメント投稿のタグをクリックすると、経験学習処理サーバ410は、ステップS431において、端末に、体験者以外の評価を入力するフィードバック入力画面を表示させる。
また、マイイベント一覧画面で分析ページのタグをクリックすることにより、経験学習処理サーバ410は、ステップS441において、端末に、各イベント分析の選択メニューとしてのイベント分析トップ画面を表示させる。イベント分析トップ画面で満足度における感情振り返り分析の表示領域にある「もっと見る」のタグをクリックすると、経験学習処理サーバ410は、ステップS443において、端末に、満足度の感情振り返り分析画面を表示させる。また、イベント分析トップ画面で辛かった度における感情振り返り分析の表示領域にある「もっと見る」のタグをクリックすると、経験学習処理サーバ410は、ステップS445において、端末に、辛かった度の感情振り返り分析画面を表示させる。また、イベント分析トップ画面で能力・スキル振り返り分析の表示領域にある「もっと見る」のタグをクリックすると、経験学習処理サーバ410は、ステップS447において、端末に、能力・スキル振り返り分析画面を表示させる。また、イベント分析トップ画面でフィードバック分析の表示領域にある「もっと見る」のタグをクリックすると、経験学習処理サーバ410は、ステップS449において、端末に、フィードバック分析画面を表示させる。また、イベント分析トップ画面で360度アセスメント分析の表示領域にある各イベントのタグをクリックすると、経験学習処理サーバ410は、ステップS451において、端末に、360度アセスメント情報閲覧画面を表示させる。そして、360度アセスメント情報閲覧画面で分析ページのタグをクリックすると、経験学習処理サーバ410は、ステップS453において、端末に、360度アセスメント情報分析画面を表示させる。
また、個人トップ画面でイベント検索のタグをクリックすることにより、経験学習処理サーバ410は、ステップS461において、端末に、検索するイベント検索条件を入力するイベント検索画面を表示させる。そして、経験学習処理サーバ410は、ステップS463において、端末に、イベント検索画面により検索されたイベント検索結果画面を表示させる。イベント検索結果画面で各イベントのタグをクリックすると、経験学習処理サーバ410は、ステップS465において、端末に、クリックされたイベントのイベント詳細画面を表させる。イベント詳細画面でコメント投稿のタグをクリックすると、経験学習処理サーバ410は、ステップS467において、端末に、フィードバック詳細画面を表示させる。
また、個人トップ画面で募集中のイベントリストに含まれるイベント検索のタグをクリックすることにより、経験学習処理サーバ410は、ステップS471において、端末に、募集中イベント検索画面を表示させる。
また、個人トップ画面でイベント企画・募集のタグをクリックすることにより、経験学習処理サーバ410は、ステップS481において、端末に、イベント企画入力画面を表示させる。また、経験学習処理サーバ410は、ステップS483において、イベント仲間勧誘通知をメールで発送することもできる。
また、個人トップ画面で就職活動(就活)向け情報シートのタグをクリックすると、経験学習処理サーバ410は、ステップS491において、就活向け情報シートを生成して、端末に転送して表示あるいは印刷させる。
《登録情報受信・格納部の機能構成》
図5は、本実施形態に係る登録情報受信・格納部412の機能構成を示すブロック図である。
登録情報受信・格納部412は、初期登録部510と、参加イベント受信部520と、イベント登録部530と、を備える。初期登録部510は、学生個人情報などを登録するための初期登録画面511を、通信制御部411を介して端末に表示させて、初期登録情報を取得し、初期登録情報を検索可能に体験学習データベース420に登録する。また、参加イベント受信部520は、学生が参加するイベント情報を入力するためのイベント概要情報入力画面521を、通信制御部411を介して端末に表示させて、参加イベント情報を取得し、参加イベント情報を検索可能に体験学習データベース420に登録する。また、イベント登録部530は、新規に企画されたイベント企画を入力するためのイベント企画入力画面531を、通信制御部411を介して端末に表示させて、イベント企画情報を取得し、イベント企画情報を検索可能に体験学習データベース420に登録する。
《各表示画面》
図6乃至図8を参照して、登録情報受信・格納部412の処理における各表示画面の構成を説明する。
(初期登録画面)
図6は、本実施形態に係る初期登録画面511を示す図である。初期登録画面511は、学生が本経験学習支援システム400における経験学習処理サーバ410の経験学習支援サービスを受けるための画面である。初期登録画面511には、学校種別や学校名、学部、などの学校情報の外に、所属サークルや出身高校、あるいは、連絡先であるメールアドレスなどが入力される。各項目には、その情報を公開するか否かの選択も入力ができる。本例では、「全員に公開」、「マイフレンドまで公開」、「公開しない」を選択するが、これに限定されない。
(参加イベント入力画面)
図7Aは、本実施形態に係るイベント概要情報入力画面521を示す図である。イベント概要情報入力画面521は、本サービスの提供を受けるため、参加するあるいは参加したイベント情報を入力する画面である。
イベント概要情報入力画面521は、イベントの内容や実施地域、実施内容、関係者の外に、イベントへの参加動機やイベント参加目的も入力されて、振り返り分析にも利用される。各項目には、その情報を公開するか否かの選択も入力ができる。本例では、「全員に公開」、「マイフレンドまで公開」、「公開しない」を選択するが、これに限定されない。
また、イベント概要情報入力画面521からは、「感情振り返り入力」をクリックすることで、本イベントにおける感情振返入力画面911に移行する。
図7Bは、本実施形態に係るイベント区分表700を示す図である。イベント区分表700は、図7Aの「イベント区分」に入力するイベントの分類を示す表である。なお、図7Bのイベント分類は一例であって、これに限定されるものではない。
(イベント企画入力画面)
図8は、本実施形態に係るイベント企画入力画面531を示す図である。イベント企画入力画面531は、新しく企画したイベントを登録するための画面である。
イベント企画入力画面531は、企画したイベント内容に、実施地域や実施期間、関係者の外に、募集範囲も入力される。
《体験情報受信・格納部の機能構成》
図9は、本実施形態に係る体験情報受信・格納部413の機能構成を示すブロック図である。
体験情報受信・格納部413は、感情振返情報受信部910と、能力・スキル振返情報受信部920と、フィードバック情報受信部930と、を備える。感情振返情報受信部910は、各イベントに対する体験者の感情振り返り情報を取得するための感情振返入力画面911を、通信制御部411を介して端末に表示させる。そして、感情振返情報受信部910は、感情振り返り情報を取得し、感情振り返り情報の履歴を検索可能に体験学習データベース420に蓄積する。能力・スキル振返情報受信部920は、各イベントに対する体験者の能力・スキル振り返り情報を取得するための能力・スキル振返入力画面921を、通信制御部411を介して端末に表示させる。そして、能力・スキル振返情報受信部920は、能力・スキル振り返り情報を取得し、能力・スキル振り返り情報の履歴を検索可能に体験学習データベース420に蓄積する。フィードバック情報受信部930は、各イベントに対する体験者以外のフィードバック情報を取得するためのフィードバック入力画面931を、通信制御部411を介して端末に表示させる。そして、フィードバック情報受信部930は、フィードバック情報を取得し、フィードバック情報の履歴を検索可能に体験学習データベース420に蓄積する。
《各表示画面》
図10A乃至図12を参照して、体験情報受信・格納部413の処理における各表示画面の構成を説明する。
(感情振返入力画面)
図10Aは、本実施形態に係る感情振返入力画面911を示す図である。感情振返入力画面911は、感情面の振り返り情報を入力する画面である。
感情振返入力画面911は、イベントを体験して得たことや楽しかったことに加えて、辛かったことを詳細に入力する。また、満足度やイベント体験で感じた自分の価値観なども入力する。さらに、内省として、次回への反省や他者へのアドバイスなども入力する。各項目には、その情報を公開するか否かの選択も入力ができる。本例では、「全員に公開」、「マイフレンドまで公開」、「公開しない」を選択するが、これに限定されない。
また、感情振返入力画面911からは、「能力・スキル振り返る入力」をクリックすることで、能力・スキル振返入力画面921へ移行する。
図10Bは、本実施形態に係る価値観ワード1000を示す図である。価値観ワード1000は、図10Aの「自分の価値観」の項目で選択する価値観を表わす言葉である。なお、価値観を表わす言葉は、図10Bに限定されない。
(能力・スキル振返入力画面)
図11は、本実施形態に係る能力・スキル振返入力画面921を示す図である。能力・スキル振返入力画面921は、能力・スキルの振り返り情報を入力する画面である。
能力・スキル振返入力画面921は、スキルとして、経済産業省から発表された社会人基礎力の12項目について、発揮できたか否か、5段階の発揮レベル、レベル選択理由、具体的内容、を入力する。各項目には、その情報を公開するか否かの選択も入力ができる。本例では、「全員に公開」、「マイフレンドまで公開」、「公開しない」を選択するが、これに限定されない。なお、スキルの項目は図11の例に限定されない。また、発揮レベルの段階数も5つの限定されるものではない。
(フィードバック入力画面)
図12は、本実施形態に係るフィードバック入力画面931を示す図である。フィードバック入力画面931は、イベントに参加した他者の評価をフィードバックするための画面である。
フィードバック入力画面931は、評価を明瞭に表わす画像(図12においては、感想バッジ)と、イベントへの感想やアドバイスを入力して、体験者に送信する。
《体験履歴分析部の機能構成》
図13は、本実施形態に係る体験履歴分析部418の機能構成を示すブロック図である。
体験履歴分析部418は、感情振返分析部1310と、能力・スキル振返分析部1320と、フィードバック分析部1330と、360度アセスメント分析部1340と、を備える。感情振返分析部1310は、分析結果要求受信部417が受信した要求に従い、体験学習データベース420から学生個人の感情振り返り情報を収集する。そして、感情振返分析部1310は、満足度によりソートした満足度ランキング1311あるいは辛かった度によりソートした辛かった度ランキング1312を生成して、端末に、分析結果送信部419を介して表示させる。能力・スキル振返分析部1320は、分析結果要求受信部417が受信した要求に従い、体験学習データベース420から学生個人の能力・スキル振り返り情報を収集する。そして、能力・スキル振返分析部1320は、発揮レベルでソートした発揮レベルテーブル1321あるいは発揮回数でソートした発揮回数テーブル1322を生成して、端末に、分析結果送信部419を介して表示させる。
フィードバック分析部1330は、分析結果要求受信部417が受信した要求に従い、体験学習データベース420から学生個人に対するフィードバック情報を収集して特徴的なものを抽出する。そして、フィードバック分析部1330は、フィードバックテーブル1331を生成して、端末に、分析結果送信部419を介して表示させる。360度アセスメント分析部1340は、分析結果要求受信部417が受信した要求に従い、体験学習データベース420から学生個人に対するフィードバック情報を収集して集計する。そして、360度アセスメント分析部1340は、アセスメントテーブル1341を生成して、端末に、分析結果送信部419を介して表示させる。
なお、各分析部の分析結果は、以降の分析処理の簡素化や分析結果の参照のため、体験学習データベース420に分析結果として検索可能に格納するのが望ましい。
《分析結果送信部の機能構成》
図14は、本実施形態に係る分析結果送信部419の機能構成を示すブロック図である。
分析結果送信部419は、イベント分析画面生成部1410と、就活向け情報シート生成部1420と、を備える。イベント分析画面生成部1410は、分析結果要求受信部417が受信した要求に従い、体験履歴分析部418の分析結果から分析結果を効果的に通知するイベント分析トップ画面1411を生成して、通信制御部411を介して端末に表示させる。なお、イベント分析トップ画面1411は、分析した振り返り情報やその分析方法に対応付けて異なるフォーマットが準備される。就活向け情報シート生成部1420は、分析結果要求受信部417が受信した要求に従い、体験履歴分析部418の分析結果を収集して就職活動に有用な情報を選別し、効果的な就活向け情報シート1421を生成して、通信制御部411を介して端末に表示させる。
《各分析画面》
図15A乃至図20を参照して、体験履歴分析部418または分析結果送信部419の処理における各分析画面の構成を説明する。
(感情振返分析)
図15Aは、本実施形態に係る感情振返分析における満足度ランキング1311を示す図である。満足度ランキング1311は、各イベントについて、満足度のトータルスコアが高い順にソートして並べた画面である。
満足度ランキング1311は、順位と、イベント名と、トータルスコアと、を有する。そして、それらの各イベントに対する自身が入力した理由やコメント、自身が入力した価値観が表示される。かかる満足度ランキング1311により、自身のイベントへの感情と全体の印象とを比較して、共通点や違いを認識して、今後に活かすことができる。
満足度ランキング1311において、「辛かった度ランキングを見る」をクリックすると、辛かった度ランキング1312に移行する。
図15Bは、本実施形態に係る感情振返分析における辛かった度ランキング1312を示す図である。辛かった度ランキング1312は、各イベントについて、辛かった度のトータルスコアが高い順にソートして並べた画面である。
辛かった度ランキング1312は、順位と、イベント名と、トータルスコアと、を有する。そして、それらの各イベントに対する自身が学んだことが表示される。かかる辛かった度ランキング1312により、自身のイベントへの感情と全体の印象とを比較して、共通点や違いを認識して、どう乗り越えたかを再度分析することで、今後に活かすことができる。
辛かった度ランキング1312において、「満足度ランキングを見る」をクリックすると、満足度ランキング1311に移行する。
図15Cは、本実施形態に係る感情振返分析ツール1500の例を示す図である。感情振返分析ツール1500は、感情振り返り情報をさらに分析して、満足度を得られるイベントの特徴を見付けるためのデータマイニングによる分析ツールの例である。例えば、満足度と、「初めて分かったこと」、[楽しかったこと」、「辛かったこと」、「理由」などに含まれる、キーワードや肯定語/否定語などの分布や相関関係から、満足度を得られるイベントの特徴を見付ける。
(能力・スキル振返分析)
図16Aは、本実施形態に係る能力・スキル振返分析のための発揮レベルテーブル1321を示す図である。発揮レベルテーブル1321は、入力された各スキルの発揮レベルの履歴から、各スキルについての得手苦手と、その対策を表示する画面である。
発揮レベルテーブル1321は、各スキルについて、発揮レベル5・4の場合のコメント、発揮レベル3・2・1の場合のコメント、対策・分析を含む。
図16Bは、本実施形態に係る能力・スキル振返分析のための発揮回数テーブル1322を示す図である。発揮回数テーブル1322は、入力された各スキルの発揮レベルの履歴から、自身の発揮回数とイベント参加者の平均回数との比較から、自分の得手苦手の客観的な判断ができる。
発揮回数テーブル1322は、各スキルについて、自身と参加者平均の発揮回数と、それに基づく感想を含む
(フィードバック分析)
図17は、本実施形態に係るフィードバック分析のためのフィードバックテーブル1331を示す図である。フィードバックテーブル1331は、各イベントについての、他者からの評価のフィードバックを表示する画面である。
フィードバックテーブル1331は、「いいね」との肯定評価の多い順にイベントをソートして表示する。そして、各イベントに対するフィードバックの内容と、「いいね」数とを含む。また、自身がフィードバックから感じたことや、フィードバックから分かった自分の特徴などが含まれる。これら情報は、体験者がその都度、コメント入力やチェックを入れることで、選択出力が可能である。
(360度アセスメント分析)
図18Aおよび図18Bは、本実施形態に係る360度アセスメント分析におけるアセスメント情報1810、1820を示す図である。
図18Aは、イベント分析トップ画面1411の360度アセスメント画面の各イベントをクリックすることで、360度アセスメントの詳細情報が表示されることを表わしている。図18Bは、360度アセスメント分析の詳細情報を示す図である。
図18Cは、本実施形態に係る360度アセスメント分析のためのアセスメントテーブル1341を示す図である。アセスメントテーブル1341は、360度アセスメント分析結果の画面である。
アセスメントテーブル1341は、各スキルについて、自身の自己評価と360度アセスメント分析に基づく評価とを比較して示す。かかる比較により、自己評価と外部から見た評価との一致や格差、逆転などが分かり、客観的な対策が可能となる。
(イベント分析トップ画面)
図19は、本実施形態に係るイベント分析トップ画面1411を示す図である。イベント分析トップ画面1411は、イベント分析結果を閲覧するためのメニューとしての、画面である。
イベント分析トップ画面1411は、各分析結果についてその上位結果を表示して、1画面にまとめ、各分析結果に含まれる「もっと見る」のタグをクリックすることで、それぞれに詳細分析と表示に移行する。
(就活向け情報シート)
図20は、本実施形態に係る就活向け情報シート1421を示す図である。就活向け情報シート1421は、学部大学生であれば、4年間のイベント体験学習の履歴を分析して、就職活動の面接に使用するためのシートである。
就活向け情報シート1421は、4年間のイベント体験学習の履歴から価値観や人生観を変えたようなイベント体験をまとめて、それらの関連を明瞭にして、イベント体験を説明可能とするための情報シートである。就活向け情報シート1421は、社会人基礎力や能力発揮の具体例と、自身の価値観と、売り込める(PRできる)経験と、修羅場の経験と、他者評価と、を含み、特徴的な経験が抽出されて、整理されている。例えば、自身の価値観には、(感情振り返り分析221)で満足度スコアが高い「自分の価値観」が表示される。また、売り込める(PRできる)経験には、(イベント分析トップ)の「満足度の高かったイベント」の1位が全文表示される。また、修羅場の経験には、(イベント分析トップ)の「辛かった度の高かったイベント」の1位が全文表示される。そして、他者評価には、フィードバック分析での「他者も認める自分の特徴」の重要なものが表示される。
《登録情報要求受信部の機能構成》
図21は、本実施形態に係る登録情報要求受信部414の機能構成を示すブロック図である。
登録情報要求受信部414は、個人トップ要求受信部2110と、マイイベント一覧要求受信部2120と、イベント検索要求受信部2130と、イベント募集閲覧受信部2140と、イベント勧誘要求受信部2150と、を備える。個人トップ要求受信部2110は、通信制御部411を介して端末からの個人トップ画面の要求を受信して、登録情報検索部415および登録情報送信部416に通知する。マイイベント一覧要求受信部2120は、通信制御部411を介して端末からのマイイベント一覧画面の要求を受信して、登録情報検索部415および登録情報送信部416に通知する。イベント検索要求受信部2130は、通信制御部411を介して端末から検索条件を含むイベント検索画面2131により、イベント検索の要求を受信して、登録情報検索部415および登録情報送信部416に通知する。イベント募集閲覧受信部2140は、通信制御部411を介して端末からの募集中のイベント一覧画面の要求を受信して、登録情報検索部415および登録情報送信部416に通知する。イベント勧誘要求受信部2150は、通信制御部411を介して端末からのイベントへの参加加入のメール配信の要求を受信して、登録情報検索部415および登録情報送信部416に通知する。
《登録情報送信部の機能構成》
図22は、本実施形態に係る登録情報送信部416の機能構成を示すブロック図である。
登録情報送信部416は、個人トップ画面生成部2210と、マイイベント一覧生成部2220と、イベント検索結果生成部2230と、イベント募集画面生成部2240と、イベント勧誘送信部2250と、を備える。個人トップ画面生成部2210は、登録情報要求受信部414からの要求に従い、体験学習データベース420から学生個人の体験学習情報を収集して、個人トップ画面2211を生成し、通信制御部411を介して要求端末に送信する。マイイベント一覧生成部2220は、登録情報要求受信部414からの要求に従い、体験学習データベース420から学生個人の体験イベント履歴情報を収集して、マイイベント一覧画面2221を生成し、通信制御部411を介して要求端末に送信する。イベント検索結果生成部2230は、登録情報要求受信部414からの要求に従い、体験学習データベース420からイベント情報を収集する。そして、イベント検索結果生成部2230は、イベント検索結果画面2231、あるいは、1つのイベントのイベント詳細画面2232、あるいは、各イベントに対するフィードバック詳細画面2233、を生成し、通信制御部411を介して要求端末に送信する。
イベント募集画面生成部2240は、登録情報要求受信部414からの要求に従い、体験学習データベース420から募集中のイベント情報を検索して、イベント募集画面2241を生成し、通信制御部411を介して要求端末に送信する。イベント勧誘送信部2250は、登録情報要求受信部414からの要求に従い、体験学習データベース420から勧誘したいイベント情報を取得して、イベント勧誘メール2251を生成し、通信制御部411を介して各端末に配信する。
《各表示画面》
図23乃至図27を参照して、登録情報要求受信部414または登録情報送信部416の処理における各分析画面の構成を説明する。
(個人トップ画面)
図23は、本実施形態に係る個人トップ画面2211を示す図である。個人トップ画面2211は、学生個人のイベントに関する情報を表示するとともに、詳細な情報のメニューとなる画面である。
個人トップ画面2211は、個人情報と、仲間(マイフレンド)情報、スケジュール、募集イベント情報、イベント企画、などを含む。そして、各領域に埋め込まれたタグをクリックすることで、次の画面に移行する。例えば、スケジュールの表示領域内の「マイイベント一覧」をクリックすると、マイイベント一覧画面2221に移行する。また、スケジュールの表示領域内の「イベント表示」をクリックすると、イベント詳細画面2232に移行する。また、募集中のイベントリストの表示領域内の「イベント検索」をクリックすると、イベント検索画面2131へ移行する。また、イベント企画の表示領域内の「イベントを企画・募集する」をクリックすると、イベント企画入力画面531に移行する。また、「就職活動向け情報シート」をクリックすると、就活向け情報シート1421に移行する。
(マイイベント一覧画面)
図24は、本実施形態に係るマイイベント一覧画面2221を示す図である。マイイベント一覧画面2221は、自身が参加した、あるいは、参加するイベントの一覧表示である。
マイイベント一覧画面2221は、イベントを実施済みか実施前かのフラグを付けた、イベント開催期間と、イベント内容とを含む。マイイベント一覧画面2221で各イベントをクリックすると、イベント実績閲覧画面へ移行する。「編集」ボタンをクリックすると、イベントごとの入力画面へ移行する。「イベントを新規入力」をクリックすると、イベント概要情報入力画面521に移行する。「分析ページ」をクリックすると、イベント分析トップ画面1411に移行する。
(イベント表示画面)
図25Aは、本実施形態に係るイベント検索画面2131を示す図である。イベント検索画面2131は、イベントを検索するためのイベント検索条件を入力する画面である。
イベント検索画面2131は、イベント検索条件として、イベント区分、体験期間、今までの満足度、キーワード、ニックネーム、実施地域、などを含む。「検索」をクリックすることで、イベント検索条件を満足するイベントが体験学習データベース420から検索される。
図25Bは、本実施形態に係るイベント検索結果画面2231を示す図である。イベント検索結果画面2231は、図25Aにおいて「検索」がクリックされた検索結果の画面である。
イベント検索結果画面2231は、「いいね」数順にソートされて、イベント検索条件を満足するイベントを表示する。イベント検索結果画面2231で、各イベントがクリッックされると、イベント詳細画面2232に移行する。
図25Cは、本実施形態に係るイベント詳細画面2232を示す図である。イベント詳細画面2232は、イベント検索結果画面2231で、各イベントがクリッックされると、表示される。
イベント詳細画面2232は、詳細なイベント情報と共に、公開を許容された感情振り返り情報や能力・スキル振り返り情報を表示する。イベント詳細画面2232で、「コメントを投稿する」をクリックすると、フィードバック入力画面931に移行する。
図25Dは、本実施形態に係るフィードバック詳細画面2233を示す図である。フィードバック詳細画面2233は、各イベントへのフィードバック情報の詳細表示の画面である。
フィードバック詳細画面2233は、各感想バッジの集計表示と、他者からのコメントとを含む。
(イベント募集閲覧画面)
図26は、本実施形態に係るイベント募集画面2241を示す図である。イベント募集画面2241は、募集中のイベントを閲覧する画面である。
イベント募集画面2241は、複数の検索ボタンと、最新のイベント一覧とを表示する。
(イベント仲間勧誘画面)
図27は、本実施形態に係るイベント勧誘メール2251を示す図である。イベント勧誘メール2251は、イベントに勧誘するメールを示す。
イベント勧誘メール2251は、イベント名を含む案内メールの内容に、イベント区分、実施地域、満足度、キーワードなどの、イベント勧誘メール2251の送付先の条件を付して、一斉送付を行なう。したがって、送付先条件を満足する会員にメールが送信される。
本実施形態によれば、体験者に感情面および能力発揮面を表わす価値観の指標を入力させると共に、他者の評価も考慮させることにより、経験を学習に変えて体験者による成長の実感を与えることで経験情報の入力をさらに誘引することができる。
すなわち、自身の経験を一定のくくりで、ひとつの出来事にするイベント化により、体験の処理を容易にした。また、システムで定めた能力開発項目を意識化することにより、その出来事(経験)を学習の場として体験することができる。出来事(経験)を体験後、感情面、能力発揮面で振り返り、内省(リフレクション)することにより、自身の理解と目標、あるいは、成長の確認ができる。また、体験(イベント)で経験を共有したメンバーによるシステムで定めた能力開発項目が発揮されたかの評価、あるいは、他者の経験を共有し、感想を記入することにより、共感あるいは内省を客観的に行なうことができる。また、視覚化困難な能力の保有状況を容易に伝達することができる。また、過去の経験(イベント)の中から、自身が良質だと感じる経験(イベント)を選び、その経験に対して、具体的に、そのような状況で、何を担当し、どのような行動を行い、そのような結果を導き出した、その際どのように感じたかを学習することができる。
[第3実施形態]
次に、本発明の第3実施形態に係る情報処理装置としての経験学習処理サーバを含む経験学習支援システムについて説明する。本実施形態に係る経験学習支援システムは、上記第2実施形態と比べると、経験学習処理サーバ以外の体験者(学生)の情報を参照する点で異なる。その他の構成および動作は、第2実施形態と同様であるため、同じ構成および動作については同じ符号を付してその詳しい説明を省略する。
《経験学習支援システム》
図28は、本実施形態に係る経験学習支援システム2800の構成を示すブロック図である。
経験学習支援システム2800においては、プラットフォームとしての経験学習処理サーバ410において、外部の例えば大学のシステムの学生情報データベースと接続して、情報を共有しながら、体験学習の支援を行なう。この場合には、分析結果は、各学生のみでなく、大学には統計処理なども行なって通知される。また、経験学習支援システム2800においては、第2実施形態と異なり、学生個人の経験学習支援システム400への参加はできず、大学単位の参加となる。なお、図28には、1つの学生情報データベースしか図示していないが、各大学が有する複数の学生情報データベースが接続されてもよい。また、学生情報データベースばかりでなく、企業や就職斡旋業のデータベースとの接続できる。
本実施形態によれば、体験学習データベースに蓄積するデータがイベントの体験学習関連に限定されるので、容量を削減でき処理速度も短縮できる。
[第4実施形態]
次に、本発明の第4実施形態に係る情報処理装置としての経験学習処理サーバを含む経験学習支援システムについて説明する。本実施形態に係る経験学習支援システムは、上記第2および第3実施形態と比べると、体験者(学生)の体験学習と企業への就職との関連を分析して、大学や企業に対して有用な情報を提供する点で異なる。その他の構成および動作は、第2または第3実施形態と同様であるため、同じ構成および動作については同じ符号を付してその詳しい説明を省略する。
《経験学習支援システム》
図29は、本実施形態に係る経験学習支援システム2900の構成を示すブロック図である。
経験学習支援システム2900においては、プラットフォームとしての経験学習処理サーバ410において、学生個人への体験学習支援のみでなく、長期間の体験学習履歴と学生の体験学習の蓄積力や価値観などを分析する。その結果、イベントと体験学習向上の関係や、イベントへの効果的な参加スタンスなどを提案可能となる。経験学習支援システム2900は、例えば、企業向けに「近頃の学生気質の把握」や「採用面接での活用」、大学向けに「学生の生活指導」、「能力開発の指導や支援」、「他大学との比較分析」、「経験学習と採用内定との関係性」などの有用情報を提供する。
本実施形態によれば、長期間の体験学習を分析することにより、学生個人の体験学習支援のみでなく、企業や大学において体験学習と能力とのより普遍的な関係を把握できる。
[他の実施形態]
以上、実施形態を参照して本発明を説明したが、願発明は上記実施形態に限定されるものではない。本発明の構成や詳細には、本発明のスコープ内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。また、それぞれの実施形態に含まれる別々の特徴を如何様に組み合わせたシステムまたは装置も、本発明の範疇に含まれる。
また、本発明は、複数の機器から構成されるシステムに適用されてもよいし、単体の装置に適用されてもよい。さらに、本発明は、実施形態の機能を実現する制御プログラムが、システムあるいは装置に直接あるいは遠隔から供給される場合にも適用可能である。したがって、本発明の機能をコンピュータで実現するために、コンピュータにインストールされるプログラム、あるいはそのプログラムを格納した媒体、そのプログラムをダウンロードさせるWWW(World Wide Web)サーバも、本発明の範疇に含まれる。特に、少なくとも、上述した実施形態に含まれる処理ステップをコンピュータに実行させるプログラムを格納した非一時的コンピュータ可読媒体(non-transitory computer readable medium)は本発明の範疇に含まれる。

Claims (13)

  1. 経験したイベントに対する体験者の感情面および能力発揮面の振り返り評価における指標の入力を、前記体験者の端末装置に要求する指標入力要求手段と、
    要求に応じて前記端末装置から受信した前記指標の履歴を、前記体験者に対応付けて蓄積する指標履歴蓄積手段と、
    蓄積された前記指標の履歴に基づいて、前記体験者の感情面および能力発揮面の履歴を分析する履歴分析手段と、
    前記履歴分析手段による分析結果を整理して、前記体験者の前記端末装置により閲覧可能とする閲覧制御手段と、
    を備える情報処理装置。
  2. 前記指標は、少なくとも、感情面における振り返り評価として体験の満足度、辛かった度および得られた価値観と、能力発揮面における振り返り評価として社会人基礎力の発揮度とを含む請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記履歴分析手段は、
    前記感情面における振り返り評価を分析する感情振返分析手段と、
    前記能力発揮面における振り返り評価を分析する能力・スキル振返分析手段と、
    を含む請求項2に記載の情報処理装置。
  4. 前記イベントを経験した他の体験者による当該体験者の評価を受け付ける評価受付手段をさらに備え、
    前記履歴分析手段は、前記評価受付手段が受け付けた評価を考慮して、前記体験者の感情面および能力発揮面の履歴を分析する請求項1乃至3のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  5. 前記閲覧制御手段は、当該体験者の承諾に基づいて、閲覧範囲を拡大し、
    前記評価受付手段は、前記拡大された閲覧範囲の他の閲覧者による当該体験者の評価を受け付ける請求項4に記載の情報処理装置。
  6. 前記履歴分析手段は、前記体験者の感情面および能力発揮面の指標が変化したイベントを抽出し、
    前記閲覧制御手段は、前記抽出したイベントを識別して閲覧可能とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  7. 前記体験者による履歴中の特定のイベントの選択指示を受信する選択受信手段をさらに備え、
    前記閲覧制御手段は、前記選択されたイベントを識別して閲覧可能とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  8. 前記閲覧制御手段は、前記履歴分析手段による分析に基づいて整理された、社会人基礎力の傾向と、自身の持つ価値観と、売り込める経験と、修羅場の経験と、他者の評価と、を含む就職活動向け情報シートを生成する情報シート生成手段を有する請求項1乃至7のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  9. 新たに企画したイベントを登録し、該イベントへの参加を募集するイベント登録手段をさらに備える請求項1乃至8に記載の情報処理装置。
  10. 経験したイベントに対する体験者の感情面および能力発揮面の振り返り評価における指標の入力を、前記体験者の端末装置に要求する指標入力要求ステップと、
    要求に応じて前記端末装置から受信した前記指標の履歴を、前記体験者に対応付けて指標履歴蓄積手段に蓄積する指標履歴蓄積ステップと、
    蓄積された前記指標の履歴に基づいて、前記体験者の感情面および能力発揮面の履歴を分析する履歴分析ステップと、
    前記履歴分析ステップにおける分析結果を整理して、前記体験者の前記端末装置により閲覧可能とする閲覧制御ステップと、
    を含む情報処理装置の制御方法。
  11. 経験したイベントに対する体験者の感情面および能力発揮面の振り返り評価における指標の入力を、前記体験者の端末装置に要求する指標入力要求ステップと、
    要求に応じて前記端末装置から受信した前記指標の履歴を、前記体験者に対応付けて指標履歴蓄積手段に蓄積する指標履歴蓄積ステップと、
    蓄積された前記指標の履歴に基づいて、前記体験者の感情面および能力発揮面の履歴を分析する履歴分析ステップと、
    前記履歴分析ステップにおける分析結果を整理して、前記体験者の前記端末装置により閲覧可能とする閲覧制御ステップと、
    をコンピュータに実行させる情報処理装置の制御プログラム。
  12. 経験したイベントに対する体験者の感情面および能力発揮面の振り返り評価における指標の入力を、前記体験者に要求する指標入力要求手段と、
    要求に応じて前記体験者により入力された前記指標の履歴を、前記体験者に対応付けて蓄積する指標履歴蓄積手段と、
    蓄積された前記指標の履歴に基づいて、前記体験者の感情面および能力発揮面の履歴を分析する履歴分析手段と、
    前記履歴分析手段による分析結果を整理して、前記体験者により閲覧可能とする閲覧制御手段と、
    を備える経験学習支援システム。
  13. 経験したイベントに対する体験者の感情面および能力発揮面の振り返り評価における指標の入力を、前記体験者に要求する指標入力要求ステップと、
    要求に応じて前記体験者により入力された前記指標の履歴を、前記体験者に対応付けて指標履歴蓄積手段に蓄積する指標履歴蓄積ステップと、
    蓄積された前記指標の履歴に基づいて、前記体験者の感情面および能力発揮面の履歴を分析する履歴分析ステップと、
    前記履歴分析ステップにおける分析結果を整理して、前記体験者により閲覧可能とする閲覧制御ステップと、
    を含む経験学習支援方法。
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