JP6124335B2 - データ記録転送システムおよび其の制御プログラムとデータの記録転送方法 - Google Patents

データ記録転送システムおよび其の制御プログラムとデータの記録転送方法 Download PDF

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Description

本発明は、データを生成する上位装置と上位装置に着脱可能に装着されるメモリユニットとを有するデータ記録転送システムおよび其の制御プログラムとデータの記録転送方法に関する。
デジタルカメラで生成された画像データ等をアクセスポイント経由でFTPサーバやWebサーバ等に送信する技術としては特許文献1や特許文献2に開示される画像転送方法が既に公知である。
特許文献1に開示される画像転送方法で用いられるデジタルカメラは移動通信網と接続する無線部をデジタルカメラの本体に内蔵したものである。
特許文献2ではデジタルカメラ等の撮影装置にGPS位置検出器を内蔵する点が開示されているが、GPS位置検出器は撮影装置で撮影された画像のデータに正確な撮影位置の情報や時刻情報を添付するために利用されているに過ぎない。
デジタルカメラにGPS位置検出器を内蔵する点は特許文献3にも開示されているが、GPS位置検出器の用途は特許文献3においても前記と同様であり、画像データのヘッダ情報に地名情報を添付することを目的としたものに過ぎない。
但し、特許文献3ではGPS位置検出器で求められた位置情報に基いてデジタルカメラに内蔵されている地名辞書(情報テーブル)を検索して地名を求め、位置の数値情報に代えて具体的な地名を画像データのヘッダ情報に添付するようにしている。
特許文献1,特許文献2,特許文献3に開示される技術にあっては何れもデジタルカメラの内部にアクセスポイントと接続するための無線部を内蔵しており、FTPサーバやWebサーバ等へのデータの送信のためにデジタルカメラの構造が特殊化するといった不都合がある。
これに対し、特許文献4では、更に、プラグインカードに内蔵した無線モデムをデジタルカメラに着脱可能に取り付ける点について開示されている。
しかしながら、特許文献4に開示されるデジタルカメラにあっては、撮影された全ての画像のデータを一括してサービスプロバイダにアップロードするか、または、撮影された一部の画像を選択してアップロードタグをセットする必要があり、この選択操作に際して格別のインターフェイスやアプリケーションプログラムが必要となるため、前述した特許文献1,特許文献2,特許文献3におけるデジタルカメラと同様、上位装置となるデジタルカメラの構造が特殊化するといった不都合が解消され得ない。
特開2003−143523号公報(段落0011,0030,0031) 特開2004−310373号公報(段落0046,0047,0050) 特開2010−93395号公報(段落0012,0031) 特表2012−513159公報(段落0024,0035)
本発明の目的は、デジタルカメラ等を始めとする上位装置の構成を問わず、上位装置で生成されたデータを目的とする送信先に転送することのできるデータ記録転送システムおよび其の制御プログラムとデータの記録転送方法を提供することにある。
本発明におけるデータ記録転送システムは、データを生成する上位装置と、前記上位装置により生成されたデータを保存する記憶媒体と前記上位装置により生成されたデータをアクセスポイントに向けて送信する無線モデムを備えて前記上位装置に着脱可能に装着されるメモリユニットとを有するデータ記録転送システムであり、前記目的を達成するため、特に、
前記上位装置には、生成したデータにヘッダ情報を添付するヘッダ情報添付手段が設けられると共に、
前記メモリユニットには、前記メモリユニットの現在位置を特定するGPS位置検出器と、前記GPS位置検出器で特定された現在位置と前記記憶媒体に予め記憶させておいたアクセスポイントの位置とアクセスポイントの接続情報との対応関係に基いて前記現在位置に直近するアクセスポイントの接続情報を求める接続先選択手段と、前記上位装置から転送されたデータのヘッダ情報に含まれる転送先を特定する情報に基いてデータの転送先を求めるヘッダ情報解析手段と、前記接続先選択手段によって求められた接続情報に従って前記無線モデムを作動させて前記現在位置に直近するアクセスポイントに接続し、前記ヘッダ情報解析手段によって求められた転送先をデータの転送先として前記無線モデムを介してデータを送信する転送制御手段とを設けたことを特徴とする構成を有する。
また、本発明におけるデータ記録転送システムの制御プログラムは、データを生成する上位装置と、前記上位装置により生成されたデータを保存する記憶媒体と前記上位装置により生成されたデータをアクセスポイントに向けて送信する無線モデムと現在位置を特定するためのGPS位置検出器を備えて前記上位装置に着脱可能に装着されるメモリユニットとを有するデータ記録転送システムの制御プログラムであり、前記と同様の目的を達成するため、
前記上位装置が備えるマイクロプロセッサを、上位装置が生成したデータにヘッダ情報を添付するヘッダ情報添付手段として機能させる上位装置用制御プログラムと、
前記メモリユニットが備えるマイクロプロセッサを、前記GPS位置検出器で特定された現在位置と前記記憶媒体に予め記憶させておいたアクセスポイントの位置とアクセスポイントの接続情報との対応関係に基いて前記現在位置に直近するアクセスポイントの接続情報を求める接続先選択手段、前記上位装置から転送されたデータのヘッダ情報に含まれる転送先を特定する情報に基いてデータの転送先を求めるヘッダ情報解析手段、および、前記接続先選択手段によって求められた接続情報に従って前記無線モデムを作動させて前記現在位置に直近するアクセスポイントに接続し、前記ヘッダ情報解析手段によって求められた転送先をデータの転送先として前記無線モデムを介してデータを送信する転送制御手段として機能させるメモリユニット用制御プログラムとによって構成されることを特徴とする。
また、本発明におけるデータの記録転送方法は、データを生成する上位装置と、前記上位装置により生成されたデータを保存する記憶媒体と前記上位装置により生成されたデータをアクセスポイントに向けて送信する無線モデムと現在位置を特定するためのGPS位置検出器を備えて前記上位装置に着脱可能に装着されるメモリユニットとを有するデータ記録転送システムにおけるデータの記録転送方法であり、前記と同様の目的を達成するため、
前記上位装置がデータを生成する際に、上位装置のヘッダ情報添付手段により、生成されたデータにヘッダ情報を添付し、
上位装置からメモリユニットにデータを転送する際に、
メモリユニットの接続先選択手段が、前記GPS位置検出器で特定された現在位置と前記記憶媒体に予め記憶させておいたアクセスポイントの位置とアクセスポイントの接続情報との対応関係に基いて前記現在位置に直近するアクセスポイントの接続情報を求め、メモリユニットのヘッダ情報解析手段が、前記上位装置から転送されたデータのヘッダ情報に含まれる転送先を特定する情報に基いてデータの転送先を求め、メモリユニットの転送制御手段が、前記接続先選択手段によって求められた接続情報に従って前記無線モデムを作動させて前記現在位置に直近するアクセスポイントに接続し、前記ヘッダ情報解析手段によって求められた転送先をデータの転送先として前記無線モデムを介してデータを送信することを特徴とした構成を有する。
本発明は、上位装置に着脱可能に装着されたメモリユニットが備えるヘッダ情報解析手段が上位装置から転送されたデータのヘッダ情報を解析して上位装置が生成したデータの転送先を求め、更に、メモリユニットが備えるGPS位置検出器で特定された現在位置とメモリユニットの記憶媒体に予め記憶させておいたアクセスポイントの位置とアクセスポイントの接続情報との対応関係に基いてメモリユニットの接続先選択手段が現在位置に直近するアクセスポイントの接続情報を求め、メモリユニットが備える転送制御手段が、メモリユニットの無線モデムを用いて上位装置からのデータを転送するようにしているので、上位装置の構成を問わず、上位装置で生成されたデータを目的とする送信先に転送することができる。
本発明を適用した一実施形態のデータ記録転送システムの構成の概略について示した機能ブロック図である。 アクセスポイントの位置とアクセスポイントの接続情報との対応関係を記憶する接続先情報記憶テーブルの論理的な構成例を示した概念図である。 上位装置から転送されたデータのヘッダ情報に含まれる可変データの値のうちデータの転送先を特定する情報として認識すべき幾つかの可変データの値と此れらの可変データの各々に対応するデータ転送先との対応関係、および、上位装置から転送されたデータのヘッダ情報から予め設定されたコードによって区切られる文字ストリングスの各々と此れらの文字ストリングスに対応するデータ転送先との対応関係を記憶した送信先情報記憶テーブルの論理的な構成例を示した概念図である。 メモリユニットが備えるマイクロプロセッサが実行するメモリユニット用制御プログラムの構成の概略を示したフローチャートである。
次に本発明を実施するための形態について具体的に説明する。
図1は本発明を適用した一実施形態のデータ記録転送システムの構成の概略について示した機能ブロック図である。
この実施形態のデータ記録転送システム1は、データを生成する上位装置2、および、上位装置2により生成されたデータを保存する記憶媒体3と上位装置2により生成されたデータを例えばCDMA,3GSM(登録商標),Wi−Fi等のネットワークのアクセスポイントに向けて送信する無線モデム4を有して上位装置2に着脱可能に装着されるメモリユニット5を備えたデータ記録転送システムである。
そして、上位装置2には、データを生成するデータ生成手段6と、データ生成手段6により生成されたデータにデータの転送先を特定する情報を含むヘッダ情報を添付するヘッダ情報添付手段7が設けられている。
また、メモリユニット5には、メモリユニット5の現在位置を特定するGPS位置検出器8と、GPS位置検出器8で特定された現在位置と記憶媒体3の接続先情報記憶テーブル9に予め記憶させておいたアクセスポイントの位置とアクセスポイントの接続情報との対応関係に基いて現在位置に直近するアクセスポイントの接続情報を求める接続先選択手段10と、上位装置2から転送されたデータのヘッダ情報に含まれる転送先を特定する情報に基いてデータの転送先を求めるヘッダ情報解析手段11と、接続先選択手段10によって求められた接続情報に従って無線モデム4を作動させて現在位置に直近するアクセスポイントに接続し、ヘッダ情報解析手段11によって求められた転送先をデータの転送先として無線モデム4を介してデータを送信する転送制御手段12と、上位装置2から転送されたデータを記憶媒体3のデータ記憶領域3aに一旦保存するためのデータ受付インターフェイス13が備えられている。
記憶媒体3としては、例えば、コンパクトフラッシュ(登録商標)メモリ,SDメモリ,その他のものが利用できる。
この実施形態にあっては、データを生成する上位装置2として、露出時間,絞り値,撮影時刻等を含むヘッダ情報を画像データに添付するヘッダ情報添付手段7を備えたデジタルカメラやファイル名等を含むヘッダ情報を様々なファイルタイプのデータに添付するヘッダ情報添付手段7を備えたノート型パソコン等のパーソナルコンピュータを想定しているが、上位装置2は、データの転送先を特定する情報として利用可能な情報を含むヘッダ情報をデータに添付できるものであれば、其の他の電子機器であってもよい。
上位装置2として機能するデジタルカメラのヘッダ情報添付手段7は其のデジタルカメラが備えるマイクロプロセッサ15と其の制御プログラムによって構成され、上位装置2として機能するノート型パソコンのヘッダ情報添付手段7は其のノート型パソコンが備えるマイクロプロセッサ15と其の制御プログラムによって構成される。
デジタルカメラで生成される画像データに露出時間,絞り値,撮影時刻等を含むヘッダ情報が添付される点に関しては特許文献1の段落0030等において既に公知であり、また、ノート型パソコンで生成される様々なファイルタイプのデータにファイル名等を含むヘッダ情報が添付される点に関しては一般的な周知事項であるので、上位装置2におけるヘッダ情報添付手段7の構成や機能およびマイクロプロセッサ15を制御する上位装置用制御プログラムに関しての説明は省略する。
メモリユニット5の記憶媒体3には、アクセスポイントの位置とアクセスポイントの接続情報との対応関係を記憶した接続先情報記憶テーブル9のほか、上位装置2から転送されたデータのヘッダ情報に含まれる可変データの値のうちデータの転送先を特定する情報として認識すべき幾つかの可変データの値と此れらの可変データの各々に対応するデータ転送先との対応関係、および、上位装置2から転送されたデータのヘッダ情報から予め設定されたコードによって区切られる文字ストリングス、つまり、データ転送先を特定する文字ストリングスと此れらの文字ストリングスの各々に対応するデータ転送先との対応関係を記憶した送信先情報記憶テーブル14が予め保存されている。
アクセスポイントの位置とアクセスポイントの接続情報との対応関係を記憶する接続先情報記憶テーブル9の論理的な構成例を図2の概念図に示す。
図2の例では例えば位置x,yに対応するアクセスポイントを指定して接続するために必要とされる接続情報がAPで、その接続の際に必要とされるログイン名やパスワード等の認証情報がPSである。
図3は上位装置2から転送されたデータのヘッダ情報に含まれる可変データの値のうちデータの転送先を特定する情報として認識すべき幾つかの可変データの値と此れらの可変データの各々に対応するデータ転送先との対応関係、および、上位装置2から転送されたデータのヘッダ情報から予め設定されたコードによって区切られる文字ストリングスと其の各々に対応するデータ転送先との関係を記憶した送信先情報記憶テーブル14の論理的な構成例を示した概念図である。
この実施形態では上位装置2がデジタルカメラである場合には、画像データに添付されたヘッダ情報に含まれる可変データの一種であるレンズの絞り値をデータの転送先を特定するための情報として利用し、また、上位装置2がノート型パソコンである場合には、データに添付されたヘッダ情報に含まれるファイル名のうち予め設定されたコードによって区切られる文字ストリングスをデータの転送先を特定するための情報として利用するようにしている。
ここでは、一例として、ファイル名を構成する文字ストリングスからデータの転送先を特定するための情報として機能する文字ストリングスを抽出するためのコードとして“(”と“)”を使用し、“(”と“)”の間に表記された文字ストリングスをデータの転送先を特定するための情報として利用する例について述べる。
図3の送信先情報記憶テーブル14の例で言えば、例えば、上位装置2として機能するデジタルカメラからメモリユニット5に転送される画像データのヘッダ情報に含まれる絞り値の値がF2,F4,F8,F16等である場合には、これらの値がデータの転送先を特定するための情報としてヘッダ情報解析手段11により認識され、また、上位装置2として機能するデジタルカメラからメモリユニット5に転送される画像データのヘッダ情報に含まれる絞り値の値がF1.4,F2.8,F5.6,F11等である場合には、ヘッダ情報解析手段11は此れらの値を無視し、データの転送先を特定するための情報としては認識しない。
図3の例ではF2に対応するデータの転送先がSVであり、また、F4に対応するデータの転送先はSVおよびSVとなる。データの転送先を特定するための情報に複数の転送先を対応させて複数の転送先たとえばFTPサーバやWebサーバ等にデータを同時に転送させてもよい。
画像データに添付されたヘッダ情報に含まれる可変データの一種であるレンズの絞り値をデータの転送先を特定するための情報として利用しているのは、上位装置2がデジタルカメラである場合においては上位装置2に文字入力用のマン・マシン・インターフェイスたとえばキースイッチやタッチセンサ等が実装されていない機種が多いからである。
ユーザがメモリユニット5の記憶媒体3に其のまま画像データを保存したい場合にあっては撮影時にF2,F4,F8,F16等の絞り値を使用することはできなくなるが、例えば、絞り値F8で露出時間1/250秒が適正な露出となる撮影条件下にあるときに記憶媒体3に画像データを保存したいという状況下では、絞り値F11で露出時間1/125秒とするか或いは絞り値F5.6で露出時間1/500秒とすること等で適正露出が得られるので、画像データをFTPサーバやWebサーバ等に転送するかメモリユニット5の記憶媒体3に其のまま保存するかをユーザは任意に選択することができる。
特に、昨今のデジタルカメラにあっては其の多くが1/4段刻み或いは1/8段刻み等で絞り値を木目細かく選択することができ、また、ISO(ASA,DIN)の感度の設定変更も容易であって、絞り優先モードの自動露出はデジタルカメラに標準的に装備されているので、データの転送先を特定するための情報として認識される絞り値を避けて撮影を行なって画像データをメモリユニット5の記憶媒体3に其のまま画像データを保存すること、および、データの転送先を特定するための情報として認識される絞り値を積極的に使用して撮影を行なって画像データをFTPサーバやWebサーバ等に転送することは容易である。
ここでは一例としてヘッダ情報に含まれる可変データの一種であるレンズの絞り値をデータの転送先を特定するための情報として利用する場合について述べたが、絞り値に代え、上位装置2として機能するデジタルカメラが画像データを生成したときのデジタルカメラの操作状況を表す他の可変データ、例えば、露出時間を可変データとして利用してもよい。
データの転送先を特定するための情報として露出時間を利用する場合は、露出時間優先の撮影を行なうことになる。
また、図3の送信先情報記憶テーブル14の例で言えば、上位装置2として機能するノート型パソコンからメモリユニット5に転送される画像データのヘッダ情報に含まれるファイル名のうち予め設定されたコードたとえば“(”と“)”の記号で区切られる文字ストリングスがデータの転送先を特定する情報として認識する設定が行なわれている状況下で上位装置2として機能するノート型パソコンからメモリユニット5に転送されるデータのヘッダ情報に含まれるファイル名が“書類名1(ST)”であったとすれば、“書類名1(ST)”のデータの転送先を特定する情報としてとしてSTが認識されることになる。
前記と同様、データの転送先を特定するための情報に複数の転送先を対応させて複数の転送先にデータを同時に転送させてもよい。
送信先情報記憶テーブル14の構成は単純な表形式であるから其の編集作業は容易であり、ユーザは通常のパーソナルコンピュータを利用して、データの転送先を特定するための情報として認識すべき可変データの値や文字ストリングスおよび其れらの各々に対応する単数または複数の転送先との対応関係を自由に設定することができる。
また、図3に示すように複数の異なる可変データたとえば絞り値F2とF8の各々に対応させて同一の転送先たとえばSVを指定することもできるので、同じ転送先を指定する際に異なる絞り値を利用することもでき、撮影意図に応じてボケを生かしたりパンフォーカスとしたりすることも可能である。
しかも、データの転送先を特定するための1つの情報に対応させて複数の転送先を記憶させておけば、複数の転送先にデータを同時に転送することができる。
図4は、メモリユニット5が備えるマイクロプロセッサ16が実行するメモリユニット用制御プログラムの構成の概略を示したフローチャートである。
次に、接続先選択手段10,ヘッダ情報解析手段11,転送制御手段12,データ受付インターフェイス13として機能するメモリユニット5のマイクロプロセッサ16の処理動作について図4を参照して具体的に説明する。
上位装置2として機能するデジタルカメラやノート型パソコンからメモリユニット5へのデータの転送が開始されると(ステップS1)、まず、データ受付インターフェイス13として機能するマイクロプロセッサ16が此のデータを受信してデータとヘッダ情報を記憶媒体3のデータ記憶領域3aに一旦保存する(ステップS2)。
次いで、ヘッダ情報解析手段11として機能するマイクロプロセッサ16が此のデータに添付されているヘッダ情報を解析し(ステップS3)、ヘッダ情報に含まれるファイル名に文字ストリングスを区切るためのコードたとえば“(”と“)”の記号があるか否かを判定し(ステップS4)、文字ストリングスを区切るためのコードがあれば、そのコードで区切られた文字ストリングスを抽出して、これをデータの転送先を特定するための情報として認識する(ステップS11)。
ここで、仮に、ヘッダ情報にファイル名が含まれており、そのファイル名が“書類名1(ST)”であったとすれば、“(”と“)”の間のSTがデータの転送先を特定するための情報として認識されることになる。
また、ヘッダ情報に含まれるファイル名に文字ストリングスを区切るためのコードが見つからずにステップS4の判定結果が偽となった場合には、ヘッダ情報解析手段11として機能するマイクロプロセッサ16は、更に、ヘッダ情報に含まれる可変データにデータの転送先を特定する情報として認識すべき可変データが含まれているか否かを図3に示すような送信先情報記憶テーブル14を参照して判定し、データの転送先を特定する情報として認識すべき可変データが含まれていれば、その値をデータの転送先を特定するための情報として認識する(ステップS5)。
ここで、仮に、デジタルカメラの操作状況を表す可変データである絞り値F2がヘッダ情報に含まれていたとすれば、この絞り値F2が送信先情報記憶テーブル14に保存されていることから、絞り値F2がデータの転送先を特定するための情報として認識されることになる。
ステップS4もしくはステップS5のうち何れかの判定結果か真となった場合には、データの転送先を特定するための情報がヘッダ情報によって指定されていることを意味するので、ヘッダ情報解析手段11として機能するマイクロプロセッサ16は、データの転送先を特定する情報として認識すべき幾つかの可変データの値と此れらの可変データの各々に対応するデータ転送先との対応関係、および、上位装置2から転送されたデータのヘッダ情報から予め設定されたコードによって区切られる文字ストリングスと其の各々に対応するデータ転送先との関係を記憶した図3の送信先情報記憶テーブル14を参照して、データの転送先を特定するための情報に対応した具体的なデータ転送先のアドレスを求める(ステップS6)。
例えば、データの転送先を特定する情報が仮にSTやF2であったとすればデータの転送先のアドレスはSVとなり、また、データの転送先を特定する情報が仮にSTであったとすれば、データの転送先のアドレスはSVおよびSVとなる。
次いで、接続先選択手段10として機能するマイクロプロセッサ16がGPS位置検出器8を用いてメモリユニット5の現在位置を特定し(ステップS7)、アクセスポイントの位置とアクセスポイントの接続情報との対応関係を記憶した図2の接続先情報記憶テーブル9を参照してGPS位置検出器8で特定された現在位置に直近するアクセスポイントに対応した接続情報と、このアクセスポイントとの接続に必要とされるログイン名やパスワード等の認証情報を求める(ステップS8)。
ここで、仮に、位置検出器8で特定された現在位置に直近するアクセスポイントの位置が位置x,yであったとすれば、接続情報APとログイン名やパスワード等の認証情報PSが接続先情報記憶テーブル9から選択されることになる。
次いで、転送制御手段12として機能するマイクロプロセッサ16が、ステップS8の処理で接続先選択手段10によって求められた接続情報に従って無線モデム4を作動させて現在位置に直近するアクセスポイントに接触し、更に、ステップS8の処理で接続先選択手段10によって求められたログイン名やパスワード等の認証情報を用いてネゴシエーションを実行して適切な接続状態を確立して、ステップS6の処理でヘッダ情報解析手段11によって求められた転送先をデータの転送先として、ステップS2の処理でデータ受付インターフェイス13が記憶媒体3のデータ記憶領域3aに一旦保存したデータを転送先に向けて送信する(ステップS9)。
そして、最終的に、データの送信が完了した時点で、マイクロプロセッサ16が、ステップS2の処理で記憶媒体3のデータ記憶領域3aに一旦保存したデータと其のヘッダ情報を記憶媒体3のデータ記憶領域3aから消去して、一連の処理を終える(ステップS10)。
なお、ステップS4およびステップS5の判定結果が共に偽となった場合には、データの転送先を特定するための情報がヘッダ情報に含まれていないこと、つまり、上位装置2として機能するデジタルカメラやノート型パソコンからメモリユニット5へ転送されたデータを其のまま記憶媒体3に保持する必要があることを意味するので、データの転送に関わるステップS6〜ステップS9の処理とデータの消去に関わるステップS10の処理は共に非実行とされ、ステップS2の処理で記憶媒体3のデータ記憶領域3aに一旦保存されたデータが其のまま記憶媒体3のデータ記憶領域3aに保持されることになる。
以上に述べた通り、この実施形態のデータ記録転送システム1は、上位装置2として機能するデジタルカメラやノート型パソコン等に着脱可能に装着されるメモリユニット5が備えるヘッダ情報解析手段11によって上位装置2から転送されるデータのヘッダ情報を解析してデータの転送先を特定する情報を求め、更に、ヘッダ情報に含まれる可変データの値のうちデータの転送先を特定する情報として認識すべき幾つかの可変データの値と此れらの可変データの各々に対応するデータ転送先との対応関係、および、予め設定されたコードを利用してヘッダ情報から抽出される文字ストリングス、つまり、データ転送先を特定する文字ストリングスと此れらの文字ストリングスの各々に対応するデータ転送先との対応関係を記憶した送信先情報記憶テーブル14を参照して上位装置2が生成したデータの転送先を特定し、メモリユニット5が備えるGPS位置検出器8で特定された現在位置とメモリユニット5の記憶媒体3に予め接続先情報記憶テーブル9として記憶させておいたアクセスポイントの位置とアクセスポイントの接続情報との対応関係に基いてメモリユニット5の接続先選択手段10が現在位置に直近するアクセスポイントの接続情報を選択し、メモリユニット5の転送制御手段12が、メモリユニット5の無線モデム4を用いて上位装置2からのデータをFTPサーバやWebサーバ等にデータを転送するようにしているので、上位装置2の構成には関わりなく、上位装置2にセットされたメモリユニット5によって上位装置2で生成されたデータを目的とするFTPサーバやWebサーバ等の送信先に確実に転送することができる。
特に、キースイッチやタッチセンサ等を始めとする文字入力用のマン・マシン・インターフェイスを備えていないデジタルカメラ等を上位装置2として使用する場合にあっては、上位装置2がデータを生成したときの上位装置2の操作状況を表す可変データのうちヘッダ情報に必ず含まれる情報、たとえば、デジタルカメラにおけるレンズの絞り値や露出時間等をデータの転送先を特定する情報として利用するようにしているので、デジタルカメラの仕様の違いに関わりなく、言い換えれば、デジタルカメラの構造を特殊化することなく、デジタルカメラで生成された画像データを目的とするFTPサーバやWebサーバ等の送信先に自由に転送できるといったメリットがある。
また、送信先情報記憶テーブル14の編集が自由であるため、データの転送先を特定するための1つの情報に対応させて任意の数のデータ転送先の情報を記憶させることができ、1つのデータを複数の転送先に同時に転送することも可能となる。
データの転送先を特定するための情報の内容は、上位装置2がデータを生成したときの上位装置2の操作状況を表す可変データ、たとえば、デジタルカメラにおける絞り値や露出時間によって自由に設定することができるので、撮影の度にデータの転送先を自由に選択して画像データを目的とするFTPサーバやWebサーバ等に転送することができる。
また、アクセスポイントの位置とアクセスポイントの接続情報との対応関係を記憶する接続先情報記憶テーブル9の編集は自在であるので、安全なアクセスポイント、例えば、指定された無線アクセスポイントや有線ルータの位置のみを接続先情報記憶テーブル9に登録しておくようにすれば、仮に接続容易なアクセスポイントが現在位置の近傍に存在したとしても其のアクセスポイントに対してメモリユニット5の接続が行われることを未然に防止することができるので、上位装置2としてノート型パソコン等のパーソナルコンピュータを利用する場合のセキュリティを向上させて安全なデータ転送を実現することができる。
なお、データの転送先を特定する情報として上位装置2がデータを生成したときの上位装置2の操作状況を表す可変データを利用する場合にあっては、上位装置2のデータ生成処理に影響を与えにくい操作に対応した可変データを用いることが望ましい。
この実施形態で例示した可変データである絞り値や露出時間は上位装置2として機能するデジタルカメラの画像データの生成に影響を与えるが、既に段落0030の後半でも述べた通り、デジタルカメラにあっては1/4段刻み或いは1/8段刻み等で木目細かく絞り値や露出時間を調整することが可能であるので、データの転送先を特定する可変データとして絞り値や露出時間を利用することによって幾つかの絞り値や露出時間の使用が制限されたとしても、実際の撮影に支障を来たしたり生成された画像データの状況に意図しない変化が生じたりすることはない。
以上に開示した実施形態の一部または全部は、以下の付記に示す記載によって適切に表現され得るが、発明を実施するための形態や発明の技術思想は、これらのものに制限されるものではない。
〔付記1〕
データを生成する上位装置と、前記上位装置により生成されたデータを保存する記憶媒体と前記上位装置により生成されたデータをアクセスポイントに向けて送信する無線モデムを備えて前記上位装置に着脱可能に装着されるメモリユニットとを有するデータ記録転送システムであって、
前記上位装置には、生成したデータにデータの転送先を特定する情報を含むヘッダ情報を添付するヘッダ情報添付手段が設けられると共に、
前記メモリユニットには、前記メモリユニットの現在位置を特定するGPS位置検出器と、前記GPS位置検出器で特定された現在位置と前記記憶媒体に予め記憶させておいたアクセスポイントの位置とアクセスポイントの接続情報との対応関係に基いて前記現在位置に直近するアクセスポイントの接続情報を求める接続先選択手段と、前記上位装置から転送されたデータのヘッダ情報に含まれる転送先を特定する情報に基いてデータの転送先を求めるヘッダ情報解析手段と、前記接続先選択手段によって求められた接続情報に従って前記無線モデムを作動させて前記現在位置に直近するアクセスポイントに接続し、前記ヘッダ情報解析手段によって求められた転送先をデータの転送先として前記無線モデムを介してデータを送信する転送制御手段とを設けたことを特徴とするデータ記録転送システム。
〔付記2〕
前記ヘッダ情報添付手段は、前記上位装置がデータを生成したときの前記上位装置の操作状況を表す可変データを前記ヘッダ情報に含めるように構成され、
前記ヘッダ情報解析手段は、前記上位装置から転送されたデータのヘッダ情報に含まれる前記可変データの値をデータの転送先を特定する情報として認識し、前記可変データの値と前記記憶媒体に予め記憶させておいた可変データとデータの転送先との対応関係に基いてデータの転送先を求めるように構成されていることを特徴とする付記1記載のデータ記録転送システム。
〔付記3〕
前記上位装置がデジタルカメラであって、前記可変データは、露出時間と絞り値のうちから選択された何れか一方の値であることを特徴とする付記2記載のデータ記録転送システム。
〔付記4〕
前記上位装置はパーソナルコンピュータであって、
前記ヘッダ情報添付手段は、前記上位装置がデータを生成したときのファイル名を前記ヘッダ情報に含めるように構成され、
前記ヘッダ情報解析手段は、前記上位装置から転送されたデータのヘッダ情報に含まれるファイル名のうち予め設定されたコードで区切られた文字ストリングスをデータの転送先として認識するように構成されていることを特徴とする付記1記載のデータ記録転送システム。
〔付記5〕
前記上位装置から転送されたデータを前記記憶媒体に一旦保存し、前記上位装置から転送されたデータのヘッダ情報に転送先を特定する情報が含まれていなければ前記上位装置から転送されたデータを前記記憶媒体に保持し続ける一方、前記上位装置から転送されたデータのヘッダ情報に転送先を特定する情報が含まれていれば前記上位装置から転送されたデータを前記無線モデムを介して送信してから当該データを前記記憶媒体から消去することを特徴とした付記1,付記2,付記3または付記4のうち何れか1項に記載のデータ記録転送システム。
〔付記6〕
前記記憶媒体には、予めセキュリティを保証されたアクセスポイントの位置とアクセスポイントの接続情報との対応関係のみが記憶させてあることを特徴とした付記1,付記2,付記3または付記4,付記5のうち何れか1項に記載のデータ記録転送システム。
〔付記7〕
データを生成する上位装置と、前記上位装置により生成されたデータを保存する記憶媒体と前記上位装置により生成されたデータをアクセスポイントに向けて送信する無線モデムと現在位置を特定するためのGPS位置検出器を備えて前記上位装置に着脱可能に装着されるメモリユニットとを有するデータ記録転送システムの制御プログラムであって、
前記上位装置が備えるマイクロプロセッサを、上位装置が生成したデータにデータの転送先を特定する情報を含むヘッダ情報を添付するヘッダ情報添付手段として機能させる上位装置用制御プログラムと、
前記メモリユニットが備えるマイクロプロセッサを、前記GPS位置検出器で特定された現在位置と前記記憶媒体に予め記憶させておいたアクセスポイントの位置とアクセスポイントの接続情報との対応関係に基いて前記現在位置に直近するアクセスポイントの接続情報を求める接続先選択手段、前記上位装置から転送されたデータのヘッダ情報に含まれる転送先を特定する情報に基いてデータの転送先を求めるヘッダ情報解析手段、および、前記接続先選択手段によって求められた接続情報に従って前記無線モデムを作動させて前記現在位置に直近するアクセスポイントに接続し、前記ヘッダ情報解析手段によって求められた転送先をデータの転送先として前記無線モデムを介してデータを送信する転送制御手段として機能させるメモリユニット用制御プログラムとによって構成されるデータ記録転送システムの制御プログラム。
〔付記8〕
前記上位装置用制御プログラムは、前記ヘッダ情報添付手段を、前記上位装置がデータを生成したときの前記上位装置の操作状況を表す可変データを前記ヘッダ情報に含めるように機能させ、
前記メモリユニット用制御プログラムは、前記ヘッダ情報解析手段を、前記上位装置から転送されたデータのヘッダ情報に含まれる前記可変データの値をデータの転送先を特定する情報として認識し、前記可変データの値と前記記憶媒体に予め記憶させておいた可変データとデータの転送先との対応関係に基いてデータの転送先を求めるように機能させることを特徴とする付記7記載のデータ記録転送システムの制御プログラム。
〔付記9〕
前記上位装置がデジタルカメラであって、前記可変データは、露出時間と絞り値のうちから選択された何れか一方の値であることを特徴とする付記8記載のデータ記録転送システムの制御プログラム。
〔付記10〕
前記上位装置はパーソナルコンピュータであって、
前記上位装置用制御プログラムは、前記ヘッダ情報添付手段を、前記上位装置がデータを生成したときのファイル名を前記ヘッダ情報に含めるように機能させ、
前記メモリユニット用制御プログラムは、前記ヘッダ情報解析手段を、前記上位装置から転送されたデータのヘッダ情報に含まれるファイル名のうち予め設定されたコードで区切られた文字ストリングスをデータの転送先として認識するように機能させることを特徴とする付記7記載のデータ記録転送システムの制御プログラム。
〔付記11〕
前記メモリユニット用制御プログラムは、前記上位装置から転送されたデータを前記記憶媒体に一旦保存し、前記上位装置から転送されたデータのヘッダ情報に転送先を特定する情報が含まれていなければ前記上位装置から転送されたデータを前記記憶媒体に保持し続ける一方、前記上位装置から転送されたデータのヘッダ情報に転送先を特定する情報が含まれていれば前記上位装置から転送されたデータを前記無線モデムを介して送信してから当該データを前記記憶媒体から消去することを特徴とした付記7,付記8,付記9または付記10のうち何れか1項に記載のデータ記録転送システムの制御プログラム。
〔付記12〕
前記記憶媒体には、予めセキュリティを保証されたアクセスポイントの位置とアクセスポイントの接続情報との対応関係のみが記憶させてあることを特徴とした付記7,付記8,付記9,付記10または付記11のうち何れか1項に記載のデータ記録転送システムの制御プログラム。
〔付記13〕
データを生成する上位装置と、前記上位装置により生成されたデータを保存する記憶媒体と前記上位装置により生成されたデータをアクセスポイントに向けて送信する無線モデムと現在位置を特定するためのGPS位置検出器を備えて前記上位装置に着脱可能に装着されるメモリユニットとを有するデータ記録転送システムにおけるデータの記録転送方法であって、
前記上位装置がデータを生成する際に、上位装置のヘッダ情報添付手段により、生成されたデータにデータの転送先を特定する情報を含むヘッダ情報を添付し、
上位装置からメモリユニットにデータを転送する際に、
メモリユニットの接続先選択手段が、前記GPS位置検出器で特定された現在位置と前記記憶媒体に予め記憶させておいたアクセスポイントの位置とアクセスポイントの接続情報との対応関係に基いて前記現在位置に直近するアクセスポイントの接続情報を求め、メモリユニットのヘッダ情報解析手段が、前記上位装置から転送されたデータのヘッダ情報に含まれる転送先を特定する情報に基いてデータの転送先を求め、メモリユニットの転送制御手段が、前記接続先選択手段によって求められた接続情報に従って前記無線モデムを作動させて前記現在位置に直近するアクセスポイントに接続し、前記ヘッダ情報解析手段によって求められた転送先をデータの転送先として前記無線モデムを介してデータを送信することを特徴としたデータの記録転送方法。
〔付記14〕
前記ヘッダ情報添付手段が、前記上位装置がデータを生成したときの前記上位装置の操作状況を表す可変データを前記ヘッダ情報に含め、
前記ヘッダ情報解析手段が、前記上位装置から転送されたデータのヘッダ情報に含まれる前記可変データの値をデータの転送先を特定する情報として認識し、前記可変データの値と前記記憶媒体に予め記憶させておいた可変データとデータの転送先との対応関係に基いてデータの転送先を求めるように構成されていることを特徴とする付記13記載のデータの記録転送方法。
〔付記15〕
前記上位装置がデジタルカメラであって、前記可変データは、露出時間と絞り値のうちから選択された何れか一方の値であることを特徴とする付記14記載のデータの記録転送方法。
〔付記16〕
前記上位装置はパーソナルコンピュータであって、
前記ヘッダ情報添付手段が、前記上位装置がデータを生成したときのファイル名を前記ヘッダ情報に含め、
前記ヘッダ情報解析手段が、前記上位装置から転送されたデータのヘッダ情報に含まれるファイル名のうち予め設定されたコードで区切られた文字ストリングスをデータの転送先として認識することを特徴とする付記13記載のデータの記録転送方法。
〔付記17〕
前記上位装置から転送されたデータを前記記憶媒体に一旦保存し、前記上位装置から転送されたデータのヘッダ情報に転送先を特定する情報が含まれていなければ前記上位装置から転送されたデータを前記記憶媒体に保持し続ける一方、前記上位装置から転送されたデータのヘッダ情報に転送先を特定する情報が含まれていれば前記上位装置から転送されたデータを前記無線モデムを介して送信してから当該データを前記記憶媒体から消去することを特徴とした付記13,付記14,付記15または付記16のうち何れか1項に記載のデータの記録転送方法。
〔付記18〕
前記記憶媒体には、予めセキュリティを保証されたアクセスポイントの位置とアクセスポイントの接続情報との対応関係のみが記憶させてあることを特徴とした付記13,付記14,付記15,付記16または付記17のうち何れか1項に記載のデータの記録転送方法。
本発明は、デジタルカメラやノート型パソコン等のパーソナルコンピュータを始め、データを生成する機能を有する上位装置に着脱可能に装着されるメモリユニットに適用することができる。
1 データ記録転送システム
2 上位装置
3 記憶媒体
3a データ記憶領域
4 無線モデム
5 メモリユニット
6 データ生成手段
7 ヘッダ情報添付手段
8 GPS位置検出器
9 接続先情報記憶テーブル
10 接続先選択手段
11 ヘッダ情報解析手段
12 転送制御手段
13 データ受付インターフェイス
14 送信先情報記憶テーブル
15 上位装置のマイクロプロセッサ
16 メモリユニットのマイクロプロセッサ

Claims (10)

  1. データを生成する上位装置と、前記上位装置により生成されたデータを保存する記憶媒体と前記上位装置により生成されたデータをアクセスポイントに向けて送信する無線モデムを備えて前記上位装置に着脱可能に装着されるメモリユニットとを有するデータ記録転送システムであって、
    前記上位装置には、生成したデータにヘッダ情報を添付するヘッダ情報添付手段が設けられると共に、
    前記メモリユニットには、前記メモリユニットの現在位置を特定するGPS位置検出器と、前記GPS位置検出器で特定された現在位置と前記記憶媒体に予め記憶させておいたアクセスポイントの位置とアクセスポイントの接続情報との対応関係に基いて前記現在位置に直近するアクセスポイントの接続情報を求める接続先選択手段と、前記上位装置から転送されたデータのヘッダ情報に含まれる転送先を特定する情報に基いてデータの転送先を求めるヘッダ情報解析手段と、前記接続先選択手段によって求められた接続情報に従って前記無線モデムを作動させて前記現在位置に直近するアクセスポイントに接続し、前記ヘッダ情報解析手段によって求められた転送先をデータの転送先として前記無線モデムを介してデータを送信する転送制御手段とを設けたことを特徴とするデータ記録転送システム。
  2. 前記ヘッダ情報添付手段は、前記上位装置がデータを生成したときの前記上位装置の操作状況を表す可変データを前記ヘッダ情報に含めるように構成され、
    前記ヘッダ情報解析手段は、前記上位装置から転送されたデータのヘッダ情報に含まれる前記可変データの値をデータの転送先を特定する情報として認識し、前記可変データの値と前記記憶媒体に予め記憶させておいた可変データとデータの転送先との対応関係に基いてデータの転送先を求めるように構成されていることを特徴とする請求項1記載のデータ記録転送システム。
  3. 前記上位装置がデジタルカメラであって、前記可変データは、露出時間と絞り値のうちから選択された何れか一方の値であることを特徴とする請求項2記載のデータ記録転送システム。
  4. 前記上位装置はパーソナルコンピュータであって、
    前記ヘッダ情報添付手段は、前記上位装置がデータを生成したときのファイル名を前記ヘッダ情報に含めるように構成され、
    前記ヘッダ情報解析手段は、前記上位装置から転送されたデータのヘッダ情報に含まれるファイル名のうち予め設定されたコードで区切られた文字ストリングスをデータの転送先として認識するように構成されていることを特徴とする請求項1記載のデータ記録転送システム。
  5. データを生成する上位装置と、前記上位装置により生成されたデータを保存する記憶媒体と前記上位装置により生成されたデータをアクセスポイントに向けて送信する無線モデムと現在位置を特定するためのGPS位置検出器を備えて前記上位装置に着脱可能に装着されるメモリユニットとを有するデータ記録転送システムの制御プログラムであって、
    前記上位装置が備えるマイクロプロセッサを、上位装置が生成したデータにヘッダ情報を添付するヘッダ情報添付手段として機能させる上位装置用制御プログラムと、
    前記メモリユニットが備えるマイクロプロセッサを、前記GPS位置検出器で特定された現在位置と前記記憶媒体に予め記憶させておいたアクセスポイントの位置とアクセスポイントの接続情報との対応関係に基いて前記現在位置に直近するアクセスポイントの接続情報を求める接続先選択手段、前記上位装置から転送されたデータのヘッダ情報に含まれる転送先を特定する情報に基いてデータの転送先を求めるヘッダ情報解析手段、および、前記接続先選択手段によって求められた接続情報に従って前記無線モデムを作動させて前記現在位置に直近するアクセスポイントに接続し、前記ヘッダ情報解析手段によって求められた転送先をデータの転送先として前記無線モデムを介してデータを送信する転送制御手段として機能させるメモリユニット用制御プログラムとによって構成されるデータ記録転送システムの制御プログラム。
  6. 前記上位装置用制御プログラムは、前記ヘッダ情報添付手段を、前記上位装置がデータを生成したときの前記上位装置の操作状況を表す可変データを前記ヘッダ情報に含めるように機能させ、
    前記メモリユニット用制御プログラムは、前記ヘッダ情報解析手段を、前記上位装置から転送されたデータのヘッダ情報に含まれる前記可変データの値をデータの転送先を特定する情報として認識し、前記可変データの値と前記記憶媒体に予め記憶させておいた可変データとデータの転送先との対応関係に基いてデータの転送先を求めるように機能させることを特徴とする請求項5記載のデータ記録転送システムの制御プログラム。
  7. 前記上位装置がデジタルカメラであって、前記可変データは、露出時間と絞り値のうちから選択された何れか一方の値であることを特徴とする請求項6記載のデータ記録転送システムの制御プログラム。
  8. 前記上位装置はパーソナルコンピュータであって、
    前記上位装置用制御プログラムは、前記ヘッダ情報添付手段を、前記上位装置がデータを生成したときのファイル名を前記ヘッダ情報に含めるように機能させ、
    前記メモリユニット用制御プログラムは、前記ヘッダ情報解析手段を、前記上位装置から転送されたデータのヘッダ情報に含まれるファイル名のうち予め設定されたコードで区切られた文字ストリングスをデータの転送先として認識するように機能させることを特徴とする請求項5記載のデータ記録転送システムの制御プログラム。
  9. データを生成する上位装置と、前記上位装置により生成されたデータを保存する記憶媒体と前記上位装置により生成されたデータをアクセスポイントに向けて送信する無線モデムと現在位置を特定するためのGPS位置検出器を備えて前記上位装置に着脱可能に装着されるメモリユニットとを有するデータ記録転送システムにおけるデータの記録転送方法であって、
    前記上位装置がデータを生成する際に、上位装置のヘッダ情報添付手段により、生成されたデータにヘッダ情報を添付し、
    上位装置からメモリユニットにデータを転送する際に、
    メモリユニットの接続先選択手段が、前記GPS位置検出器で特定された現在位置と前記記憶媒体に予め記憶させておいたアクセスポイントの位置とアクセスポイントの接続情報との対応関係に基いて前記現在位置に直近するアクセスポイントの接続情報を求め、メモリユニットのヘッダ情報解析手段が、前記上位装置から転送されたデータのヘッダ情報に含まれる転送先を特定する情報に基いてデータの転送先を求め、メモリユニットの転送制御手段が、前記接続先選択手段によって求められた接続情報に従って前記無線モデムを作動させて前記現在位置に直近するアクセスポイントに接続し、前記ヘッダ情報解析手段によって求められた転送先をデータの転送先として前記無線モデムを介してデータを送信することを特徴としたデータの記録転送方法。
  10. 前記上位装置から転送されたデータを前記記憶媒体に一旦保存し、前記上位装置から転送されたデータのヘッダ情報に転送先を特定する情報が含まれていなければ前記上位装置から転送されたデータを前記記憶媒体に保持し続ける一方、前記上位装置から転送されたデータのヘッダ情報に転送先を特定する情報が含まれていれば前記上位装置から転送されたデータを前記無線モデムを介して送信してから当該データを前記記憶媒体から消去することを特徴とした請求項9記載のデータの記録転送方法。
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