JP6123311B2 - 移動端末の発信制御システム - Google Patents

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Description

本開示は、移動端末の発信制御システムに関する。
例えば、大規模な災害が発生した際、移動端末の利用者は、家族や友人のような関係者に対して、互いの安否を確認すべく、移動端末を利用して、音声通話を試みようとする。このとき、利用者が音声通話を一斉に試行すると、移動通信網に輻輳が発生し、通話回線が確立されにくくなる。
ところで、イベント、災害等が発生した際に、移動端末の利用者のアクセスが特定の回線に集中する輻輳状態を軽減するために、通信事業者が発信規制を実施することがある。例えば、無線アクセス方式にW−CDMA(Wideband Code Division Multiple Access)を適用する移動通信システムでは、基地局配下の移動端末に、規制率情報(Cell Access Restriction)を含む報知情報(SIB3)を同報する。報知情報を受信した移動端末は、当
該報知情報に含まれる規制率情報に従って、通話の発信を規制する。例えば、規制率が50%であれば、利用者からのアクセスに対して、通常時の50%のみに対する回線確立処理が実行される状態となる。
特開2011−249872号公報 国際公開第2008/126280号
上述した発信規制では、発信した移動端末を考慮した発信規制は実施されない。このため、各移動端末の発信タイミングによっては、或る移動端末は、或る期間内に複数回の通話を実施できる一方、異なる移動端末は、1度も通話を実施し得ない不公平が起こり得る。このため、各利用者が、電話がつながるまで電話をかけ直すことによって、輻輳が発生する虞があった。
本開示は、発信規制の状況下で、移動端末の通話機会を確保可能とする技術を提供することを目的とする。
本発明の実施例は、複数の移動端末のそれぞれに関する優先発信先のリストを記憶する記憶装置と、
前記複数の移動端末及び前記リストに含まれた優先発信先がそれぞれ在圏するエリアの発信規制情報に基づき、或る発信規制エリアに在圏する複数の移動端末である複数の規制端末が対応するリスト中の優先発信先に対して発信可能な時間帯を決定する処理と、前記発信可能な時間帯を示す情報を前記各規制端末へ送信するための処理と、を実行する制御装置と、
を含む制御システムである。
本開示によれば、発信規制の状況下において、移動端末の通話機会を確保することができる。
図1は、実施形態に係る制御システムが適用される移動通信システムの構成例を示す図である。 図2は、制御システムに適用可能な情報処理装置のハードウェア構成例を示す図である。 図3は、情報処理装置のプロセッサのプログラム実行によって実現される制御システムの機能を模式的に示す図である。 図4は、基地局のハードウェア構成例を示す。 図5は、基地局が有する機能を模式的に示す図である。 図6は、実施形態における移動端末のハードウェア構成例を示す。 図7は、移動端末の機能を模式的に示す図である。 図8は、OpSの機能を模式的に示す図である。 図9は、実施形態に係る動作例を説明するシーケンス図であり、制御システムへの優先発信先の登録及び発信規制の有無判定等の動作を示す。 図10は、実施形態に係る動作例を説明するシーケンス図であり、制御システムが規制エリアにおける登録端末の発信可能時間帯を決定して通知する動作を示す。 図11は、実施形態に係る動作例を説明するシーケンス図であり、移動端末が発信可能時間帯に優先発信先へ発信する動作を示す。 図12は、実施形態に係る動作例を説明するシーケンス図であり、発信規制が継続される場合の動作を示す。 図13は、実施形態に係る動作例を説明するシーケンス図であり、発信規制が解除される場合の動作を示す。 図14は、実施形態に係る動作例を説明するシーケンス図であり、移動端末が規制エリアから非規制エリアへ移動した場合の動作を示す。 図15は、リスト登録処理の詳細を示すフローチャートである。 図16は、発信規制前のリスト受信時における制御システムの動作例を示すフローチャートである。 図17は、優先発信先DBに登録される利用者の優先発信先リストの例示である。 図18は、図17に示した優先発信先リストに在圏情報(在圏エリア)がさらに記憶された状態を例示する。 図19は、規制情報管理DBの記憶内容の例を示す。 図20は、図18に示した優先発信先リストに発信規制情報がさらに記憶された状態を例示する。 図21は、発信規制が開始された時の基地局の動作例を示すフローチャートである。 図22は、発信規制開始後の制御システムの動作例を示すフローチャートである。 図23は、ポイント算出処理の開始時点で優先発信先DBに記憶されている利用者Aの優先発信先リストの記憶内容例を示す。 図24は、ポイント算出処理の開始時点で優先発信先DBに記憶されている利用者Bの優先発信先リストの記憶内容例を示す。 図25は、ポイント算出処理の開始時点で優先発信先DBに記憶されている利用者Cの優先発信先リストの記憶内容例を示す。 図26は、ポイント算出処理の開始時点で優先発信先DBに記憶されている利用者Dの優先発信先リストの記憶内容例を示す。 図27は、ポイント算出処理の開始時点で優先発信先DBに記憶されている利用者Eの優先発信先リストの記憶内容例を示す。 図28は、ポイント算出処理の開始時点で優先発信先DBに記憶されている利用者Fの優先発信先リストの記憶内容例を示す。 図29は、重要度算出表のデータ構造例を示す。 図30は、利用者Aに対する重要度算出処理の結果がリストに格納された例を示す。 図31は、利用者Bに対する重要度算出処理の結果がリストに格納された例を示す。 図32は、利用者Cに対する重要度算出処理の結果がリストに格納された例を示す。 図33は、利用者Dに対する重要度算出処理の結果がリストに格納された例を示す。 図34は、利用者Eに対する重要度算出処理の結果がリストに格納された例を示す。 図35は、利用者Fに対する重要度算出処理の結果がリストに格納された例を示す。 図36は、ポイント算出処理及び優先順位決定処理の詳細例を示すフローチャートである。 図37は、利用者順位DBに記憶される作業テーブルの記憶内容を示す。 図38は、同順位の利用者の順位決定処理の説明図であり、作業テーブルの内容を例示する。 図39は、図38の作業テーブルに優先順位が記憶された状態を示す。 図40は、スケジュール決定処理の詳細例を示すフローチャートである。 図41は、スケジュールDBの説明図である。 図42は、第1手法が適用される場合における持ち時間定義DBの記憶内容例を示す。 図43は、第2手法が適用される場合における持ち時間定義DBの記憶内容例を示す。 図44は、非登録端末を考慮した利用可能な回線数の算出方法を説明する図である。 図45は、移動端末(登録端末)における、スケジュールの受信、利用者の発信、発信可能時間帯の終了までの移動端末の処理例を示すフローチャートである。 図46は、スケジュール受信時における表示画面例を示す。 図47は、発信可能時間帯における表示画面例を示す。 図48は、発信可能時間帯の終了時における表示画面例を示す。 図49は、再スケジュールを行う制御システムの動作例を示すフローチャートである。 図50は、発信規制解除時の移動端末の動作例を示すフローチャートである。 図51は、発信規制解除の表示画面例を示す。 図52は、非規制エリアにおける基地局の動作例を示すフローチャートである。 図53は、規制エリアから非規制エリアに移動した移動端末(登録端末)の処理を説明するフローチャートである。 図54は、規制エリア外に移動した時の表示画面例を示す。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。実施形態の構成は例示で有、本発明は実施形態の構成に限定されない。
<ネットワークシステムの構成>
図1は、実施形態に係る制御システム100が適用される移動通信システムの構成例を
示す図である。図1において、制御システム100は、電話網(音声通信網)N(図では
Nの表記なし)と接続される。電話網Nは、少なくとも移動網(移動体通信網:セルラー
網)111を含み、図1に示すような固定網(固定電話網、Public Switched Telephone Network:PSTN)112及びPHS(Personal Handy Phone)網112Aのうち、少
なくとも1つをさらに含むことができる。移動網111は、図示しないがインターネットのような様々なパケットネットワークにも接続されている。
移動網(コア網)111として、図1では、W−CDMA(Wideband- Code Division Multiple Access)網(3G網)の構成が例示されているが、移動網111は、例えば、
LTE(Long Term Evolution)網やLTE−A(LTE-Advanced)網のような、異なる通
信規格に基づく移動網であっても良い。
移動網111の構成要素として、図1には、制御システム100に接続されたHLR(Home Location Register)119と、移動網111内の図示しない交換機に接続された1以上の基地局制御装置(BSC(Base Station Controller)、RNC(Radio Network Controller)とも呼ばれる)115と、各BSC115に接続された1以上の基地局(B
S(Base Station)、BTS(Base Transceiver Station)又はNode Bとも呼ばれる)116を備える。HLR119は、移動端末(移動局、MS(mobile station)、UE(User Equipment)とも呼ばれる)117の位置登録手順によって登録される移動端末117の位置情報(在圏情報)を記憶する。
また、移動網111には、移動網111の制御及び管理を行うオペレーションシステム(OpS)114と呼ばれる管理装置が接続されている。OpS114は、OpS114の操作を行う運用端末113と接続されている。
各基地局116は、1以上の移動端末117と無線接続される。各移動端末117は、基地局116と接続されることによって、移動網111を用いた通話(音声通信)を行うことができる。
固定網112は、図示しない1以上の交換機を含んでおり、交換機は、固定電話機(固定端末)118と接続される。固定電話機118は、親機と無線接続される子機も含む。PHS網112Aは、基地局112Bを収容しており、基地局112Bは、PHS端末118Aと無線接続される。
移動網111、固定網112及びPHS網112Aは、相互に接続されている。これによって、移動端末117,固定端末118,及びPHS端末118Aは、電話網Nを通じて、異なる種別の端末間で音声通話を行うことができる。
移動網111、固定網112,及びPHS網112Aの通信エリア(通話サービス提供エリア)は、所定の複数のエリアに分割される。図1では、移動網111に関して三つのエリア(エリアA〜C)が例示されている。また、固定網112に関してエリアDが例示され、PHS網112Aに関してエリアEが例示されている。エリアの分割方法は、適宜決定される。例えば、或る地理的範囲における利用者数(基地局に対する接続状況の統計値)を用いてエリアの広狭、範囲が決定される。各エリアは、災害やイベントを契機として実行される発信規制を実施する単位として用いられる。
<<制御システム>>
図2は、制御システム100に適用可能な情報処理装置100Aのハードウェア構成例を示す図である。情報処理装置100Aは、例えば、パーソナルコンピュータ(PC),ワークステーション,サーバマシンのような専用又は汎用の情報処理装置(コンピュータ
)を用いることができる。
情報処理装置100Aは、例えば、図2に示すように、バスBを介して相互に接続されたプロセッサ1と、メモリ2と、補助記憶装置の一例であるハードディスク(HD:ドライブ装置含む)3と、入出力デバイス(IOデバイス)4と、通信インタフェース回路(通信IF)5とを備えている。プロセッサ1は制御装置の一例であり、メモリ2やHD3は記憶装置の一例である。
プロセッサ1は、例えば、中央処理装置(CPU、MPU)、或いはDSP(Digital Signal Processor)のような専用又は汎用のプロセッサである。プロセッサ1は、制御装置の一例である。メモリ2は、ROM(Read Only Memory)のような不揮発性領域と、RAM(Random Access Memory),EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory)のような揮発性領域とを含む。メモリ2は、記憶装置(記憶媒体)の一
例である。
IOデバイス4は、出力装置(ディスプレイ、プリンタ)や入力装置のような周辺装置と接続される。通信IF5は、例えばネットワークカード(ネットワークインタフェースカード)を適用可能であり、電話網NやHLR119との通信処理を司る。
プロセッサ1は、メモリ2やHD3に格納されたプログラムをメモリ2にロードして実行することによって、発信規制エリアにおける移動端末117からの発信に係る制御を行う制御システム100として機能する。当該制御に係る処理の実行に際して、プロセッサ1は、メモリ2やHD3に格納されたデータを使用する。
本実施形態の制御システム100は、移動端末117から登録される優先発信先情報と、当該移動端末117及び優先発信先に相当する移動端末117,固定端末118,及びPHS端末118Aの少なくとも1つの在圏情報と、電話網Nにおける各エリアの発信規制情報から、登録者としての移動端末117が優先発信先に該当する端末に対して発信可能となる時間帯(スケジュール)を確定し、当該移動端末117に通知することを可能とする。
図3は、情報処理装置100Aのプロセッサ1のプログラム実行によって実現される制御システム100の機能を模式的に示す図である。プロセッサ1は、プログラム実行によって、図3に示すような制御システム100を実現するための処理を行う。
図3に示すように、プロセッサ1は、プログラム実行によって、リストの受付処理120と、在圏情報の収集処理121と、規制情報の取得処理122と、情報管理処理131と、ポイントの算出処理124と、優先順位の決定処理126と、スケジュールの決定処理127と、スケジュールの配信処理129と、持ち時間の決定処理132とを実行する。
また、図3に示す優先発信先データベース(DB)123,利用者順位DB125,重要度算出表130,持ち時間定義DB133,スケジュールDB128は、HD3又はメモリ2の少なくとも一方に記憶される。
受付処理120では、プロセッサ1は、移動網111との通信処理を行う。すなわち、プロセッサ1は、移動端末117(移動端末117の利用者)から送信された優先発信先情報(例えば、優先発信先リスト)を含むリストの登録要求のメッセージを受け付け、優先発信先DB123に登録する。優先発信先情報(優先発信先リスト)は、特定の移動端末117と、当該特定の移動端末117の利用者が発信規制の実施時に優先的な発信を所
望する1以上の発信先を示す。
在圏情報の収集処理121では、プロセッサ1は、受付処理120によって優先発信先DB123に登録された特定の移動端末117(発信元)と優先発信先の在圏情報を収集(受信)する処理を行う。移動端末117に係る在圏情報は、例えば、制御システム100がHLR119と通信を行い、HLR119に記憶された在圏情報を受信することによって取得することができる。固定端末118、PHS端末118Aに係る在圏情報は、固定網112やPHS網112Aに存する交換機や管理サーバ(図示せず)のような在圏情報の管理装置に対し、制御システム100が通信によってアクセスすることで取得することができる。取得された在圏情報は、優先発信先DB123に格納される。
規制情報の取得処理122では、プロセッサ1は、移動網111,固定網112,PHS網112Aの少なくとも1つと通信を行う。プロセッサ1は、移動体通信事業者がエリア単位で実施する移動端末117の発信規制又は規制解除を示す発信規制情報を収集(受信)する。発信規制情報はエリア情報に含まれる。移動端末117(移動網111)に係る発信規制情報は、例えば、移動体通信事業者の保有するOpS114へのアクセスによって取得することができる。固定網112やPHS網112Aに係るエリア毎の発信規制情報は、固定網112やPHS網112Aに存する交換機や管理サーバ(図示せず)のような、固定網112やPHS網112Aの各エリアに対する発信規制情報を管理する管理装置にアクセスすることによって取得することができる。
固定網112やPHS網112Aの発信規制、及び規制解除は、固定網112やPHS網112Aの通信事業者によって決定されたエリア毎に実施され、各エリアに対する発信規制/規制解除を示す発信規制情報が対応する網の管理装置に登録(記憶)される。取得された発信規制情報は、優先発信先DB123に格納される。
優先発信先DB123は、上記したような、特定の移動端末117の優先発信先情報と、特定の移動端末117及びその優先発信先の在圏情報と、移動端末117及び優先発信先が在圏するエリアにおける発信規制/規制解除を示す発信規制情報を格納する。
情報管理処理131では、プロセッサ1は、優先発信先DB123に格納された、特定の移動端末117の優先発信先情報、在圏情報、及び発信規制情報の読み出し処理を司る。重要度算出表130は、発信元の規制状態と発信先の規制状態との組み合わせによる重要度情報を格納する。
ポイントの算出処理124では、プロセッサ1は、優先発信先DB123に格納された優先発信先情報,在圏情報,エリア毎の発信規制情報,及び重要度算出表130に格納された情報に基づいて移動端末117の利用者毎の点数(ポイント)を計算する。ポイントは、複数の利用者に対して発信可能時間帯を割り当てる優先順位を決定するための基準として用いられる。
優先順位の決定処理126では、プロセッサ1は、算出処理124によって発信規制エリア(発信規制が実施されているエリア)毎に算出された利用者(優先発信権利を有する利用者)の点数に基づき優先発信順位を決定する。利用者順位DB125は、優先順位決定処理126で算出された優先発信順位を記憶する。
スケジュールの決定処理127では、プロセッサ1は、利用者順位DB125に格納された優先発信順位に基づき、発信規制エリアごとに優先発信権利を利用する人数を算出する。さらに、決定処理127では、プロセッサ1は、利用者毎の発信可能な時間帯を決定する。スケジュールDB128は、決定処理127によって算出された発信規制エリアご
との利用者数と確定した各利用者の発信可能な時間帯を示す情報が登録(記憶)される。
持ち時間の決定処理132では、プロセッサ1は、決定処理127によって算出された発信規制エリアごとの利用者数に基づき、利用者一人当たりの持ち時間を決定する。持ち時間定義DB133は、利用者一人当たりの持ち時間を記憶する。持ち時間は、例えばリストとして管理されることができる。
スケジュールの配信処理129では、プロセッサ1は、移動網111との通信処理を行い、決定処理127によって確定された各利用者の発信可能な時間帯(スケジュール情報)を各利用者の移動端末117へ個別に配信する。
<<基地局>>
図4は、基地局116のハードウェア構成例を示す。基地局116は、送受信アンテナ11と、無線部(RF(Radio Frequency)部)12と、RF部12に接続されたベース
バンド処理部(BB部)13と、内部伝送路14(例えば、バス,或いはスイッチ)を介して接続された回線インタフェース回路(回線IF)15及びCPU16と、CPU16と接続されたメモリ17とを備えている。CPU16は、プロセッサ、制御装置の一例であり、メモリ17は、ROMやRAMのような不揮発性記憶媒体及び揮発性記憶媒体で実現されることができる。メモリ17は、記憶装置の一例である。
RF部12は、送信系と受信系とを含む。受信系は、送受信アンテナ11で受信された無線信号を増幅する増幅器(例えば、ローノイズアンプ)と、増幅器から出力される無線信号をダウンコンバートするダウンコンバータと、ダウンコンバータの出力(アナログ信号)をベースバンド信号に変換する復調器のような電気・電子回路を含んでいる。一方、送信系は、ベースバンド信号をアナログ信号に変換する変調器と、アナログ信号を無線周波数の信号に変換するアップコンバータと、アップコンバータの出力を増幅する増幅器(例えばパワーアンプ)のような電気・電子回路を含んでいる。
ベースバンド部13も、送信系と受信系とを含む。受信系は、RF部12からのベースバンド信号に対するチャネル推定処理,利用者データ及び制御データの復調処理及び復号処理を行う。復号処理によって得られた利用者データは、バス14を介して回線IF15に送られる。一方、復号処理によって得られた制御データは、CPU16に送られる。送信系は、回線IF15やCPU16から受信されるデータ(利用者データ、制御データ)に対する符号化処理、変調処理などの実行によってベースバンド信号を生成する。ベースバンド信号は、RF部12に送られる。
CPU16は、メモリ17に格納されたプログラムを実行することによって、基地局116に接続された移動端末117の呼制御や、基地局全体の監視制御(保守含む)を実行する。さらに、基地局116は、移動端末117の呼制御を通じて、制御システム100と移動端末117との両者間でやりとりされる情報(データ)を中継する。また、基地局116は、配下の移動端末117に対する発信規制処理を行う。メモリ17は、ROMやRAMなどの記憶装置が用いられる。
ベースバンド部13は、例えば、DSP(Digital Signal Processor)が図示しないメモリに記憶されたプログラムを実行することによって実現可能である。もっとも、ベースバンド部13の処理の一部又は全部は、電子回路(例えば、LSI、ASIC)及びFPGA(Field Programmable Gate Array)のようなプログラマブルロジックデバイス(P
LD)の少なくとも一つを用いたワイヤードロジックによって実現されるようにしても良い。
図5は、基地局116が有する機能を模式的に示す図である。基地局116は、リスト受信処理(優先発信情報の受信処理)144と、リスト送信処理(優先発信情報の送信処理)145と、スケジュール受信処理140と、スケジュール送信処理141と、規制情報受信処理142と、規制情報処理143とを実行する。
リスト受信処理(優先発信情報の受信処理)144では、特定の移動端末117から送信された優先発信情報を受信するための処理を行う。リスト送信処理145では、特定の移動端末117からの優先発信情報を制御システム100向けに送信するための処理を行う。
スケジュール受信処理140では、制御システム100からのスケジュール情報を移動網111及びBSC115を介して受信するための処理を行う。スケジュール送信処理141では、スケジュール情報を宛先の移動端末117へ送信するための処理を行う。
規制情報受信処理142では、BSC115から基地局116が属するエリアの発信規制情報(発信規制/規制解除)を受信するための処理を行う。規制情報処理143では、規制情報受信処理142で受信された発信規制情報を含む報知信号を生成し、配下の移動端末117へ送受信アンテナ11から送信するための処理を行う。
リスト受信処理144は、優先発信先情報を含む移動端末117の電波を受信する送受信アンテナ11によって実現される。送受信アンテナ11で受信された優先発信先情報を含む電波は、RF部12及びBB部13による信号処理を経て回線IF15に伝達される。リスト送信処理145は、所定の信号形式で制御システム100宛ての優先発信先情報をBSC115へ送出する回線IF15によって実現される。
スケジュール受信処理140は、制御システム100から移動網111及びBSC115を経て到達するスケジュール情報を含む信号を受信する回線IF15によって実現される。回線IF15で受信されたスケジュール情報は、内部伝送路14,BB部13,RF部12による信号処理を経て、スケジュール送信処理141により電波として移動端末117へ送信される。
なお、基地局116内では、CPU16による呼制御(呼処理)によって、移動端末117と制御システム100との内部回線が確立されており、優先発信先情報やスケジュール情報は、内部回線上を伝送される。
規制情報処理143は、CPU16のプログラム実行によって実現される処理であり、所定タイミング(例えば、所定周期、或いはイベント発生時)に、OpS114に対して発信規制情報の提供を要求する。回線IF15は、内部伝送路14を通じて入力された提供要求を含む制御信号を生成し、OpS114向けに送信する。
OpS114には、運用端末113を用いて各エリアの発信規制/規制解除状態(規制有無)を示す制情報が登録される。OpS114は、BSC115及び移動網111を通じて提供要求の制御信号を受信し、提供要求に応じた発信規制情報を含む制御信号を基地局116宛てに送信する。回線IF15は、規制情報受信部142として、発信規制情報を含む制御信号を受信する。発信規制情報はCPU16に供給される。
CPU16は、規制情報処理として、発信規制情報を含む報知情報を生成し、RF部12へ供給する。RF部12は、報知情報を含む電波を生成し、送受信アンテナ11から送信する。このとき、発信規制情報が在圏エリアの発信規制実施を示す場合には、当該エリアに在圏する移動端末117にて発信規制処理が実行される。これに対し、発信規制情報
が在圏エリアの発信規制解除を示す場合には、当該エリアに在圏する移動端末117にて発信規制の解除処理が実行される。
<<移動端末>>
図6は、実施形態における移動端末117のハードウェア構成例を示す。図6において、移動端末117は、受信系24Aと、送信系24Bと、制御系とを備える。受信系24Aは、送受信アンテナ(受信アンテナ)21と、サーキュレータ22と、バンドパスフィルタ(BPF)23と、受信アンプ(Rx Amp)25と、アナログ-ディジタル変換器(A
/D変換器)26と、受信バッファ27とを含む。受信系は受信装置の一例であり、送信系は送信装置の一例である。
送信系24Bは、送信バッファ30と、ディジタル-アナログ変換器(D/A変換器)
31と、送信アンプ(Tx Amp)32と、BPF33と、サーキュレータ22と、送受信アンテナ(送信アンテナ)21とを含む。
制御系は、プロセッサ28と、メモリ29とを含む。プロセッサ28は、デバイスドライバ(ドライバ)34を介してIO(Input/Output)デバイス35に接続されている。IOデバイス35は、入力装置(例えば、キー、ボタン、マイクロフォン)、及び出力装置(液晶ディスプレイ(LCD)のような表示装置、スピーカ)を含む。
送受信アンテナ21で受信された無線信号は、サーキュレータ22を経て、BPF23に入力される。BPF23によって所定の受信周波数に対応する周波数帯域成分が取り出され、受信アンプ25によって増幅された後、A/D変換器26によってディジタル信号に変換される。ディジタル信号は、受信バッファ27に一時的に格納される。
送信バッファ30は、プロセッサ28によって生成された送信データが一時的に格納される。送信バッファ30から読み出された送信データは、D/A変換器31によってアナログ信号に変換され、送信アンプ32で増幅される。その後、BPF33、サーキュレータ22を通じて送受信アンテナ(送信アンテナ)21から送信される。
なお、A/D変換器26,D/A変換器31,ドライバ34は、例えば集積回路(IC)を用いて実現される。受信バッファ27及び送信バッファ28は、記憶装置の記憶領域を用いて形成される。
プロセッサ28は、例えば、中央演算処理装置(CPU,MPUとも呼ばれる)、Digital Signal Processor(DSP)、又はこれらの組み合わせである。メモリ29は、記憶装置(記録媒体)の一例であり、主記憶装置(メインメモリ)と、補助記憶装置とを含む。メインメモリは、ROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)を含む。補助記憶装置として、例えば、ハードディスク,フラッシュメモリ,EEPROMのうちから少なくとも1つが選ばれる。
プロセッサ28は、補助記憶に格納されたプログラムをメインメモリにロードして実行することによって、様々な処理を行い、様々な機能を実現する。例えば、プロセッサ28は、受信バッファ27に格納されたディジタルデータに対する復調、復号処理を行って所望のデータを取得する。また、送信対象のデータに対する符号化及び変調処理によって送信データを生成し、送信バッファ30に格納する。
また、プロセッサ28は、IOデバイス35に含まれる入力装置によって入力された信号の解釈を通じて、入力信号に応じた処理を行う。また、プロセッサ28は、メモリ29を用いて表示装置(ディスプレイ)に対する表示用データを作成し、表示装置に対する表
示制御を行う。また、プロセッサ28は、通話に係る音声処理も行う。また、プロセッサ28は、プログラムの実行によって、通話の発信・切断処理や発信規制に係る制御を実行する。
図7は、移動端末117の機能を模式的に示す図である。移動端末117は、プロセッサ28のプログラム実行によって、リスト登録処理150と、送信処理151と、受信処理152と、スケジュール管理処理153と、表示処理154とを実行する。また、プロセッサ28は、プログラム実行によって、発信規制・解除判定処理156と、発信規制・解除処理157と、規制時発信処理158とを実行する。また、移動端末117のメモリ29には、発信先リスト155と、発信可能時間情報159と、移動端末時刻情報160とが記憶される。
リスト登録処理150では、プロセッサ28は、発信規制時において利用者が所望する優先発信先情報、すなわち優先発信先リストの作成・登録を支援する。すなわち、プロセッサ28は、優先発信先リストを作成するためのユーザインタフェース(UI)を利用者に提供し、IOデバイス35に含まれる入力装置を用いて入力される1以上の優先発信先を受け付けて、優先発信先リストを生成する。優先発信先リストは、メモリ29に記憶することができる。送信処理151では、例えば、プロセッサ28は、優先発信先リスト(優先先発信情報)を含む信号(リストの登録要求のメッセージ)を生成し、送受信アンテナ21から送信するための処理を行う。
受信処理152では、プロセッサ28は、送受信アンテナ21で受信される、制御システム100からのスケジュール情報(当該移動端末117が発信可能時間帯を示す)の受信処理を行う。受信されたスケジュール情報は、例えば、発信先リスト155に記憶される。スケジュール管理処理153は、スケジュール(発信可能時間帯)における優先発信先への発信制御を行うための様々な処理を行う。
メモリ29には、スケジュール情報に含まれる、発信可能時間帯の開始時刻及び終了時刻が発信可能時間情報159として記憶される。移動端末117は、図示しない内蔵時計を備えており、当該時計によって計時される現在時刻は、移動端末時刻情報160として扱われる。
発信規制・解除判定処理156では、プロセッサ28は、スケジュール情報に基づく発信可能時間情報159(開始時刻、終了時刻)と移動端末時刻情報160(現在時刻)との突き合わせの結果に基づく発信規制・解除判定を行う。すなわち、プロセッサ28は、現在時刻が発信可能時間帯か否かの判定を行い、発信可能時間帯であれば発信規制を解除し、発信可能時間帯でなければ発信規制を実施する判定を行う。発信規制・解除処理157では、プロセッサ28は、発信規制・解除判定処理156の判定結果に応じた発信規制処理又は発信規制解除処理を実行する。
表示処理154では、プロセッサ28は、IOデバイス35に含まれるディスプレイに対し、発信可能時間帯や優先発信先リストのような様々な情報を表示するための処理を行う。規制時発信処理158では、プロセッサ28は、発信可能時間帯における発信処理を実行する。
<<OpS>>
図8は、OpS114の機能を模式的に示す図である。OpS114は、ハードウェアとして、例えば、図2に示した情報処理装置100Aが有する構成、すなわち、プロセッサ,メモリ,HD(HDD),IOデバイス,及び通信IF回路を備えている。OpS114は、ネットワーク(移動網111)を通じて各BSC115及び制御システム100
(情報処理装置100A)と通信することができる。
OpS114は、プロセッサがメモリに記憶されたプログラムを実行することによって、発信規制情報受信処理170と、発信規制情報送信処理171とを実行し、発信規制情報を格納する規制情報管理データベース(規制情報管理DB)172を備えた装置として機能することができる。
発信規制情報受信処理170では、プロセッサは、通信IFを用い、ネットワークを介して運用端末113と通信を行い、運用端末113から送信される移動網111の各エリアの発信規制情報を受信する。発信規制情報は、規制情報管理DB172に記憶される。規制情報管理DB172は、OpS114が備えるメモリやHDのような記憶装置に記憶される。
発信規制情報送信処理171では、プロセッサは、通信IFで受信される制御システム100からの発信規制情報の要求に応じて、発信規制情報を提供する。発信規制情報は、通信IFから送信され、移動網111を通じて制御システム100に受信される。また、OpS114のプロセッサは、運用端末113の操作(発信規制実施/発信規制解除の操作)に応じ、発信規制情報を基地局116宛てにBSC115を介して送信する。
OpS114によれば、エリアへの発信規制あるいは発信規制解除を実施する時、BSC115に発信規制情報(発信規制/規制解除情報)を送信することで、BSC115配下の基地局116に対して発信規制あるいは発信規制解除を実施することができる。
<動作例>
<<動作の概要>>
次に、本実施形態における発信規制に係る動作例について説明する。図9〜図14は、実施形態に係る動作例を説明するシーケンス図である。図9において、移動端末117の利用者は、通信事業者が実施する発信規制に備え、優先発信先リストを予め制御システム100に登録する。発信規制は、災害(地震、火災など)やイベント発生によって実施される。
すなわち、移動端末117のプロセッサ28は、IOデバイス35の制御により、利用者に対して優先発信先リストの作成環境(ユーザインタフェース)を提供する。利用者は、作成環境を用いて、1以上の優先発信先に係る情報入力を行う。
プロセッサ28は、入力された優先発信先の情報を用いて優先発信先リストを生成する(01)。優先発信先リストは、移動端末117の識別情報と関連する、1以上の優先発信先(発信先の名称、電話番号、優先順位(リスト上の優先順位:リスト順位))の情報を含む。
続いて、プロセッサ28は、優先発信先リスト(以下、単に「リスト」と表記することもある)を制御システム100宛てに送信する処理を行う(02)。これによって、リストは、基地局116(BSC115、移動網111)を経て制御システム100に到達する(03)。制御システム100では、プロセッサ1がリスト受付処理120を実行し、移動端末117から受信したリストを受信し(04)、優先発信先DB123に記憶(登録)する(05)。
その後、制御システム100(情報処理装置100A)では、プロセッサ1が、例えば定期的に、在圏情報収集処理121を実行する(06)。すなわち、プロセッサ1は、優先発信先DB123を参照し、HLR119など(固定網、PHS網)からリスト中の端
末(発信元端末(移動端末117)、及び優先発信先の端末(移動端末117、固定端末118、PHS端末118A)の全て)に対する在圏情報を取得し、優先発信先DB123に記憶する。
続いて、制御システム100(プロセッサ1)は、規制情報の取得処理122を実行する(07)。すなわち、プロセッサ1は、OpS114の規制情報管理DB172にアクセスして各エリアの発信規制情報を取得し、優先発信先DB123に記憶する(08)。各エリアの発信規制情報は、エリアの発信規制の有無及び規制目的を含むことができる。規制目的として、例えば、”災害”や”イベント”を含むことができる。
次に、制御システム100(プロセッサ1)は、優先発信先DB123に記憶されたリスト、在圏情報、及び発信規制情報を用いて、発信元端末及び発信先端末の在圏エリアにおける発信規制の有無を判定する(09)。このとき、全ての端末の在圏エリアにおける発信規制がない場合(09;規制なし)には、特に処理は行われず、次の在圏情報収集処理121(06)の開始タイミングまで、処理が待機される状態となる。
これに対し、発信元端末及び発信先端末の各在圏エリアにおいて発信規制が実施されている(在圏エリアが規制エリアである)場合(09;規制有)には、発信元端末である移動端末117の在圏エリアを対象として、発信スケジュールを決定する処理が実行される。
すなわち、プロセッサ1は、優先発信先DB123を参照して、規制エリア(移動端末117の在圏エリア)と、その規制目的とを確認する(10)。そして、プロセッサ1は、規制目的が“災害”か否かを判定する(11)。
このとき、規制目的が“イベント”であれば、処理が06に戻される(次の在圏情報収集タイミングを待機する)。これに対し、規制目的が“災害”であれば、当該規制エリアにおける、制御システム100へ優先発信先リストを登録した移動端末117(以下、「登録端末」と表記することもある)に関して、発信可能時間を算出するための処理が行われる。
なお、以下の説明において、「規制エリア」の語は、規制目的“災害”による発信規制が実施されるエリアを指し、“イベント”による発信規制が実施されるエリアを含まない。また、OpS114から取得される発信規制情報として、規制目的が災害の規制エリアの情報のみを得ることで、規制目的の記憶、及び規制目的が災害か否かの判定処理は、省略することができる。
例えば、災害発生により、エリアA(図1)での発信規制が実施される場合には、通信事業者は、運用端末113を操作し、OpS114に対してエリアAの発信規制情報を入力する。すると、OpS114は、エリアAに属する基地局116の全てに、制御指示の一つである発信規制指示を送信する。発信規制指示は、所定の規制率を含む。
図10に示すように、エリアAの各基地局116(図10〜13において一つだけ例示)は、BSC115を介して発信規制指示を受信する(12)。基地局116は、発信規制指示に含まれる規制情報(発信規制実施の旨、規制率)を含む報知情報を生成し、報知情報を配下の移動端末117に送信する(13)。これによって、エリアAに在圏する各移動端末117は、規制情報を含む報知情報を受信することができる。
移動端末117(図10〜図13において1つだけ例示)は、報知情報を受信すると(14)、報知情報に含まれた規制情報中の規制率に従って発信を規制する(15)。すな
わち、移動端末117は、第1発信規制モードに遷移する。第1発信規制モードでは、移動端末117は、特別番号(例えば、“110”、“118”,“119”のような緊急番号など)への発信を除き、規制率に応じた範囲で利用者の発信操作を受け付ける状態となる。
例えば、規制が実施されると、規制率に応じて発信が成功する確率が減る。例えば、規制率80%であれば、5回発信して1回つながる状態(成功確率20%)となる。具体的な規制方法としては、例えば、所定周期の時間長(1サイクル時間)のうち、発信不可時間と発信可能時間との長さが規制率に応じて変動するようにすることができる。規制なしの場合、1サイクル時間中の発信不可時間は0であり、発信可能時間=1サイクル時間(100%)である。これに対し、規制率が、例えば20%,50%,80%と増加するにつれて、1サイクル時間中の発信可能時間が4/5,1/2,1/5と短くなる。その結果、規制率が増すにつれて、つながりにくくなる。
或いは、発信規制は、回線数の減少により達成される場合もある。例えば、規制なしの場合における利用可能な総回線数を基準として、規制率(%)に応じて利用可能な回線数を減らす。例えば、規制率が80%の場合における利用可能な回線数は、上記総回線数の1/5になる。この結果、つながりにくくなる。第1発信規制モードにおける発信規制方法は問わない。
ところで、図9の11にて、規制目的が”災害”であると判定されると、制御システム100は以下の処理を行う。ここでは、処理の概要を説明し、処理の詳細は後述する。制御システム100は、優先発信先DB123に登録されている移動端末117(登録端末)の利用者のうち、規制エリアであるエリアAに在圏する全ての移動端末117について、発信可能な時間帯の順位を決定する。このため、制御システム100は、重要度算出表130を元に登録端末の利用者毎のポイント(点数)を計算する(16)。ポイントの計算結果は、利用者順位DB125に記憶される(17)。
次に、制御システム100は、利用者順位DB125に記憶された各利用者のポイントに基づいて、規制エリア(エリアA)に在圏する登録端末の全利用者の順位を決定する(18)。決定された順位は、利用者順位DB125に記憶される(19)。
順位が決定されると、制御システム100は、規制エリア(エリアA)にて発信可能時間帯を割り当てる利用者の人数を算出する(20)。制御システム100は、算出された人数をスケジュールDB128に記憶する。人数が算出されると、制御システム100は、利用者一人当たりの持ち時間を、持ち時間定義DB133の参照により決定する(21)。
利用者一人当たりの持ち時間が決定すると、制御システム100は、各利用者の発信可能時間帯を決定する(22)。決定した発信可能時間帯は、スケジュールDB128に記憶される。発信可能時間帯の決定後、制御システム100は、利用者(登録端末)毎に、利用者の発信可能時間帯を含む電文(移動端末送信用電文)をスケジュール情報として作成する(23)。そして、制御システム100は、利用者向けの電文(メッセージ)を対応する各移動端末117に配信する(24)。このとき、スケジュール情報とともに、登録端末から受信した優先発信先リスト(リスト登録情報)を含むことができる。
図11に示すように、移動端末117(登録端末)は、基地局116を介して、制御システム100からスケジュール情報を受信する(25)と、スケジュール情報を発信先リスト155に登録する(26)。続いて、登録端末は、第2発信規制モードに移行する(27)。第2発信規制モードでは、緊急通報(“110”,“118”,“119”のよ
うな特別番号への発信)を除き、制御システム100から通知された発信可能時間帯において優先発信先リスト中の優先発信先に対する発信のみを許可する状態となる。すなわち、第2発信規制モードでは、発信可能時間帯において、特別番号と、優先発信先リスト中の“通常番号”(すなわち、特別番号を除く電話番号)のみの発信が許容され、発信可能時間帯外では、特別番号の発信のみが許容される。
登録端末は、発信先リスト155に記憶されたスケジュール情報中の発信可能時間帯の開始時刻になるのを待ち、開始時刻になると(28のYes)、発信規制を一時的に解除する(29)。これによって、登録端末の利用者は、発信可能時間帯において、優先発信先リストに含まれた優先発信先に該当する移動端末117,固定端末118,PHS端末118Aへの発信を行い、通話を行うことができる(30)。その後、発信可能時間帯の終了時刻になると(31;Yes)、制御システム100は、再び発信規制を行う状態となる(32)。
ここまでの処理において、在圏情報の取得(06)及び規制情報の取得(07)は、移動網111の全エリアを対象として実行されているが、エリア毎、又は全エリアが所定数に分割されたエリアグループ毎に実行されるようにしても良い。また、在圏情報と規制情報の取得順は逆であっても良い。また、図10の16〜24の処理は、エリア毎にシーケンシャルに実施されても良く、ポイント計算,利用者順位決定、人数把握、持ち時間決定、及び電文作成の各処理が全規制エリア(規制目的”災害”)を対象としてパラレルに実行されるようにしても良い。
図12は、発信規制が継続される場合のシーケンスを示す。制御システム100は、規制エリア(規制目的”災害”)に関して、定期的な規制情報の問い合わせ処理を行い(33)、OpS114の規制情報管理DB172に記憶された発信規制情報を取得する(34)。
制御システム100は、取得した規制情報の参照により、規制が継続しているか解除されているかを判定する。判定の結果、災害による発信規制が継続しているエリアがある(例えば、エリアAの規制が継続している)と判断すると、当該発信規制が継続しているエリアに関して以下の処理を行う。すなわち、制御システム100は、当該エリアに対して実施した全利用者の割り当て時間が経過するのを待ち(35)、割り当て時間が経過すると、再度のスケジューリングを行う(36)。
すなわち、制御システム100は、図9,図10に示した06〜24の処理を再度行う(図12、35,36,37)。これによって、災害による規制エリア(エリアA)の登録端末は、再び図11に示した26〜32の処理を行う。従って、登録端末は、再度割り当てられた発信可能時間帯において、優先発信先に対する発信(通話)を行うことができる。
図13は、規制解除時におけるシーケンスを示す。上記のように制御システム100は、規制エリアに関して定期的にOpS114の規制情報管理DB172にアクセスし(33)、規制情報管理DB172に記憶された発信規制情報を取得する(34)。一方、運用端末113によって、規制エリア(エリアA)の発信規制解除が規制情報管理DB172に登録されている場合には、34にて、制御システム100は、エリアAの発信規制解除を示す情報を取得する。
制御システム100は、今回取得した規制情報の参照によって、規制が継続しているか、解除されているかを判定する。規制が解除されたと判定されるエリア(例えばエリアA)がある場合には、制御システム100は、基地局116を介して、エリアAの登録端末
(移動端末117)のそれぞれに対し、規制解除を示す発信規制情報を送信する(38)。
登録端末(移動端末117)は、発信規制情報により、エリアAの発信規制が解除されたと判定すると、第2発信規制モードから通常モードへ遷移する(39)。これによって、登録端末は、エリアAにおいて、発信先を問わない発信が可能な状態(通常動作)となる。
図14は、規制エリア(例えばエリアA)に在圏する移動端末117(登録端末:第2発信規制モード)が非規制エリア(例えばエリアB)に移動した場合のシーケンスを示す。非規制エリア(エリアB)では、基地局116は、上位のBSC115から、発信規制がない旨の情報(図14の例では規制解除指示)を受信する(40)。
基地局116は、規制解除指示に基づき、発信規制なしを示す情報(規制解除情報)を含む報知情報を生成し、基地局116のセルに送信する(41)。登録端末は、エリアBへの移動によって、基地局116から、規制解除情報を含む報知情報を受信する(42)。すると、登録端末は、第2発信規制モードを解除して、通常モードに遷移する(43)。
<動作の詳細>
以下、概要にて示した制御システム100,基地局116及び移動端末117(登録端末)の動作(処理)の詳細を説明する。
<<リスト登録時の移動端末の動作>>
移動端末117のメモリ29(図6)には、上述した第2発信規制モード、すなわち、制御システム100によって決定される発信可能時間帯での優先発信先への発信を可能にするサービスを享受するためのアプリケーションプログラムが記憶されている。以下、当該アプリケーションプログラムを“発信機会確保アプリ”と称し、発信機会アプリによって提供されるサービスを“発信機会確保サービス”と称する。
移動端末117のプロセッサ28は、発信機会確保アプリを実行することによって、図7に示したような、リスト登録処理150,送信処理151,受信処理152,スケジュール管理処理153,表示処理154,及び規制時発信処理158などの処理を行う。
図15は、リスト登録処理150の詳細を示すフローチャートである。リスト登録処理150は、例えば、利用者Aによる移動端末117の操作によって、プロセッサ28(図6)が発信機会確保アプリを起動(実行開始)した場合に開始される。
リスト登録処理150が開始されると、最初に、プロセッサ28は、発信機会確保アプリのメニュー画面(図示せず)を、IOデバイス35に含まれるディスプレイに表示する(001)。次に、プロセッサ28は、利用者Aの操作によって、リスト登録用メニューの選択入力を受け付けると(002)、優先発信先リストの作成環境(ユーザインタフェース:UI)を提供する(003)。
すなわち、プロセッサ28は、ディスプレイに、優先発信先(連絡先)の情報として、優先順位(リスト順位)、名前、電話番号の入力画面を表示させて、入力装置から入力される優先順位、名前、電話番号を受け付ける。このとき、プロセッサ28は、複数の優先発信先を受け付けることができる。優先発信先の数は上限を設けることができる。
例えば、図15に示すように、優先順位“0”として、移動端末117の利用者の名前
(利用者A)と、移動端末117の電話番号が入力される。また、優先発信先(連絡先)として、父及び妻の名前及び電話番号が入力される。
プロセッサ28は、連絡先入力の完了を示す入力を受け付ける(004;Yes)と、これまでに入力された利用者A及び1以上の優先発信先の情報、すなわち、優先発信先リストを含む登録要求のメッセージを、制御システム100宛てに送信する処理を実行する(005)。なお、制御システム100のアドレスは、例えば、予めメモリ29に記憶されている。プロセッサ28は、優先発信先リストを発信先リスト155に記憶する。
上記は、リスト作成及び送信用のUIを発信機会確保アプリによって提供する例について示した。但し、以下のような変形が可能である。すなわち、制御システム100は、リスト登録用のWebサイトを提供するWebサーバとして機能する。移動端末117は、メモリ29に記憶されたWebサイトのアドレス(URL)を用いてWebサイトにアクセスする。すると、Webサイトは、リスト登録用のUIを移動端末117に提供する。UIは、移動端末117が有するWebブラウザによってディスプレイに表示される。利用者が、UIを用いて優先発信先リストを入力し、完了を入力すると、優先発信先リストが制御システム100へ送信される。この場合、移動端末117は、UI用のデータを予め有していなくても良い。
<<災害発生前のリスト受信の制御システムの動作>>
図16は、発信規制前のリスト受信時における制御システムの動作を示すフローチャートである。図16の処理は、例えば、移動端末117から優先発信先リストが受信されることによって開始される。制御システム100のプロセッサ1は、リスト受付処理120(図3)を実行し、移動端末117から優先発信先登録リストを受信し(010)、優先発信先DB123に記憶する(011)。
図17は、優先発信先DB123に登録される利用者Aの優先発信先リストの例示である。図17に示すように、リストを形成する優先順位(リスト順位),名前,電話番号がそれぞれ記憶される。このような、優先発信先DB123への登録によって、以後、利用者Aの移動端末117は、発信機会確保サービスの登録端末として扱われる。
次に、プロセッサ1は、在圏情報の収集処理121を行う。すなわち、プロセッサ1は、優先発信先DB123に記憶された利用者A及び各優先発信先の電話番号を読み出し(012)、各電話番号の在圏情報をHLR119(移動網)、固定網112,PHS網112Aのいずれかに問い合わせる。問い合わせによって、各電話番号を有する端末の在圏エリアを示す情報が在圏情報として取得される(013)。プロセッサ1は、取得した在圏情報を優先発信先DB123に記憶する(014)。図18は、図17に示した優先発信先リストに在圏情報(在圏エリア)がさらに記憶された状態を例示する。
続いて、プロセッサ1は、規制情報取得処理122を実行する。すなわち、プロセッサ1は、OpS114に対し、優先発信先リストに登録された在圏エリアに対する発信規制の状態を問い合わせ、応答として、各在圏エリアの発信規制情報を受け取る(015)。
図19は、OpS114の規制情報管理DB172の記憶内容の例示である。規制情報管理DB172は、移動網111の各エリアに対応する規制状態と規制理由とを記憶する。規制状態は、例えば、“規制中”又は“非規制”であり、規制理由は、“災害”又は“イベント”である。但し、規制理由、規制状態の種別数は上記例に限られない。また、図19に示す内容は例示であり、以下の図20に示す内容と一致しない。
発信規制情報は、エリアの規制の有無、及び規制時における規制目的を示す情報を含む
。プロセッサ1は、発信規制情報を優先発信先DB123に記憶する(016)。図20は、図18に示した優先発信先リストに発信規制情報がさらに記憶された状態を例示する。
次に、プロセッサ1は、情報管理処理131を実行する。すなわち、プロセッサ1は、優先発信先リストを参照し、規制エリアの有無を確認する(017)。このとき、規制エリアがなければ(018;なし)、処理が012に戻る。これに対し、規制エリアがあれば(018;あり)、プロセッサ1は、規制エリアの規制目的を確認し(019)、規制エリアの規制目的が“災害”であるか否かを判定する(020)。
このとき、規制エリアの規制目的の全てが”イベント”であれば、処理が012に戻る。これに対し、規制目的が災害の規制エリアがあれば、図16に示す処理を終了して、災害の規制エリアに対する発信規制のための処理に進む。図20に示す例では、エリア“新宿”が“災害”を規制目的として規制されている。このため、エリア“新宿”に在圏する移動端末117(登録端末)を対象とした、発信規制処理(第2発信規制モードによる発信規制)を実施するための処理に移る。
図16に示す処理における、010及び011の処理(リスト受付処理120)は、移動端末117からの優先発信先リストの登録要求が到着する毎に随時実行される。これに対し、図16の012(在圏情報収集処理121)以降の処理は、所定の周期で定期的に実行される。在圏情報収集処理121の開始時点における登録端末が、発信機会確保サービスの対象となる。なお、012以降の処理は、特別な実行指示が入力された場合にも実行開始されるようにしても良い。
<<発信規制が開始された時の基地局の動作>>
図21は、発信規制が開始された時の基地局116の動作例を示すフローチャートである。発信規制が開始されたエリアの基地局116は、OpS114からの発信規制指示をBSC115経由で受信する。基地局116のCPU16(図4)は、規制情報受信処理142(図5)で発信規制指示を受け付ける(021)。すると、CPU16は、規制情報処理143(図5)で、規制情報(規制率を含む)を含む報知情報を生成し(022)、報知情報を送信することで、配下の移動端末117に対して発信規制情報を通知する(023)。これによって、移動端末117における第1の発信規制(第1の発信規制モードによる発信規制)が開始される。
<<発信規制開始後の制御システムの動作>>
図22は、発信規制開始後の制御システム100の動作例を示すフローチャートである。図22に示す処理は、例えば、図16に示した020でのYES判定、すなわち、或るエリアでの災害による発信規制の実施、すなわち規制エリアの検知を契機として開始される。或る規制エリアに在圏する登録端末のそれぞれは規制端末に相当する。
図22において、制御システム100のプロセッサ1は、ポイント算出処理124を行う。すなわち、プロセッサ1は、当該規制エリアに在圏する移動端末117(登録端末)に関して、発信可能時間帯の割り当て順位を決定するための基準となるポイント(点数)を計算する(031)。ポイントの計算は、優先発信先DB123に記憶された情報と、重要度算出表130とを用いて行われる。プロセッサ1は、ポイントの計算結果を利用者順位DB125に記憶する(032)。
続いて、プロセッサ1は、優先順位決定処理126を実行する。すなわち、プロセッサ1は、利用者毎のポイントに基づいて、各規制エリアにおける全利用者(規制端末)に対する発信可能時間帯の割り当ての優先順位を決定する(033)。プロセッサ1は、決定
された各規制エリアにおける発信可能時間帯割り当ての優先順位を利用者順位DB125に記憶する(034)。
図23〜図28は、図22の処理の開始時点で、優先発信先DB123に記憶されている、利用者A〜Fの優先発信先リストの記憶内容の例を示す。図23〜図28に示すように、図16に示した処理によって、利用者A〜Fに関して、発信元又は発信先の電話番号に対応づけて、電話番号を有する端末の在圏エリアと、在圏エリアの規制状態及び規制理由が格納された状態となっている。なお、図23〜図28の記憶内容は例示であり、図17,図18及び図20に示した例と異なっている。利用者数(利用者A〜F)は例示である。
図29は、重要度算出表130のデータ構造例を示す。重要度算出表130は、発信元と発信先の在圏エリアの規制状態のパターンに重みづけし、重要度として算出したものである。重要度算出表130には、発信元の規制状態と発信先の規制状態との組み合わせに対する重要度が記憶されている。図29の例では、重要度“1”が最高で、重要度“2”は重要度“1”より低い。重要度“0”は重要度なし(最低)の扱いである。
重要度“1”は、発信元及び発信先の双方が災害による規制中である場合に設定される。また、重要度“2”は、発信元が災害による規制中で、発信先が非規制又はイベントによる規制中である場合に設定される。その他のケースは重要度“0”が設定される。
プロセッサ1は、各利用者の優先発信先リストと、重要度算出表130とを参照して、各利用者の各発信先に対する重要度を算出する。重要度の算出結果は、優先発信先DB123の優先発信先リストに記憶される。図30〜35は、利用者A〜Fについて実行された重要度算出処理の結果がリストに格納された例を示す。
重要度の算出処理は、例えば、規制端末、すなわち規制エリアに在圏する登録端末(利用者)を対象として実行される。もっとも、重要度の算出処理は、優先発信先DB123中の全優先発信先リスト(全利用者)について実行されても良い。図30〜35の例は、利用者A〜Fの全てについての重要度算出結果が格納される例を示しているが、規制エリアの在圏端末(規制端末)が対象となる場合には、利用者A〜Dについて重要度算出処理が実行される。
<<ポイント算出処理>>
図36は、ポイント算出処理124(図22の031)及び優先順位決定処理126(図22の033)の詳細を示すフローチャートである。図36に示す処理は、上記した重要度の算出処理に続いてプロセッサ1により実行される。ポイント算出処理124は、規制エリア毎に実行される。以下のポイント算出処理124の説明に関しては、図30〜図35の記憶内容に関わらず、或る規制エリアに、利用者A〜Dが在圏していると仮定する。
最初に、プロセッサ1は、規制エリア内の全利用者(利用者A〜D)のそれぞれについて、全優先発信先に対する重要度“1”の発信先の割合を求める(041)。或る規制エリアに在圏する利用者をNとし、当該利用者の優先発信先リストに登録された発信先の数をtとし、重要度1の発信先の数をiと定義すると、利用者Nに係る重要度1の割合pは、下記の式1で求まる。
(式1)p=i/t
プロセッサ1は、割合pを利用者A〜Dのそれぞれについて求め、計算結果を利用者順位DB125(図3)に記憶する。図37は、利用者順位DB125に記憶される作業テーブルの記憶内容を示す。図37に示すように、利用者A〜Dに対するポイント(割合
)の計算結果として、それぞれ、“2/4”,“3/4”,“2/4”,“1/4”が得られたと仮定する。
続いて、プロセッサ1は、ポイント(割合)の値が大きい順で、全利用者の暫定的な発信可能時間帯の割り当てに係る優先順位を決定する(042)。このとき、同一の値を有する利用者については、同一の優先順位が与えられる。従って、利用者A〜Dの暫定的な優先順位は、“2”,“1”,“2”,“4”となる。暫定的な優先順位は、利用者順位DB125に記憶される(図37参照)。
次に、プロセッサ1は、暫定的な優先順位に同順位があるか否かを判定する(043)。同順位がなければ、プロセッサ1は、暫定的な優先順位をそのまま確定順位として決定する(045)。これに対し、同じ優先順位がある場合には、プロセッサ1は、同じ優先順位の利用者間で優先順位を決定する(044)。
すなわち、プロセッサ1は、同じ優先順位の利用者(利用者Aと利用者C)に関して、優先発信先リストの順位(リスト順位)が1の発信先の重要度が“1”であるかを判定する。このとき、一方の利用者の重要度が“1”であり、他方の利用者の重要度が“なし”であれば、プロセッサ1は、一方の利用者の優先順位を他方より上げる(他方の優先順位を下げる)。これに対し、双方とも重要度“1”、又は重要度“なし”の場合には、プロセッサ1は、次の優先順位(リスト順位2)の発信先の重要度に関して同様の処理を行う。このようにして、重要度“1”の発信先の優先順位が高い利用者に対し、高い優先順位を与える。043と044のループ処理は、同順位の利用者がなくなるまで繰り返し実行され、同順位の利用者がなくなると、処理が045に進み、全利用者に対する発信可能時間帯の割り当てに係る優先順位が確定される。プロセッサ1は、優先順位を利用者順位DB125に記憶する。
図38は、043及び044の処理(同順位の利用者の順位決定処理)の説明図である。上記したように、図37に示すポイントの計算結果において、同順位がなければ、優先順位が確定となる。しかし、利用者Aと利用者Cとが同順位である。このため、044の処理により、重要度1がリストの上位にある利用者の優先順位を上げる。
具体的には、利用者A及びCのリストの上から1番目(優先順位1)の発信先の重要度を比較し、一方の利用者の発信先のみに重要度“1”が設定されていれば、一方の利用者の優先順位を他方の利用者より下げる。但し、利用者A及びCにおける優先順位1の発信先の重要度はともに“1”であるため、優先順位2(リストの上から2番目)の発信先について、上記処理が行われる。
しかし、優先順位2の発信先の重要度はともに“なし”であるため、優先順位3について同様の処理が実行される。この結果、利用者Aの発信先の重要度は“なし”であるのに対し、利用者Cの発信先の重要度は“1”であるため、利用者Cの優先順位を利用者Aより上げる。この結果、利用者Aの優先順位は“3”で確定され、利用者Cの優先順位は“2”で確定される。確定された優先順位は、利用者順位DB125に記憶される(図39参照)。
なお、比較対象の利用者間で発信先数が異なる(例えば利用者Aの発信先数が3で、利用者Cの発信先数が2)ため、一方の側に比較すべき発信先の重要度がない場合には、存在しない順位の発信先は、重要度“なし”として扱われる。また、重要度“1”について全ての順位の発信先を比較しても、順位が決定できない場合には、重要度“2”を対象として、発信先の重要度の比較がリストの上位から順に行われる。また、上記例では、割合の算出に重要度“1”のみを利用したが、重要度“2”を考慮して暫定的な優先順位を決
定しても良い。
図22に戻って、ここまでの処理によって各規制エリアにおける利用者の発信可能時間帯の割り当てに係る優先順位が決定されると、プロセッサ1は、スケジュール決定処理127として、次の035〜037の処理を行う。すなわち、プロセッサ1は、スケジュール決定対象の各規制エリアに関して、発信可能時間帯を割り当てる利用者(登録端末)の数を確認し、結果をスケジュールDB128に記憶する(035)。
次に、プロセッサ1は、各規制エリアに関して、利用者1人当たりの持ち時間(発信可能時間)を決定する(036)。次に、プロセッサ1は、利用者順位DB125に記憶した優先順位に従って、各利用者に対する発信可能時間帯の割り当て(スケジュール決定)を行う(037)。スケジュールは、スケジュールDB128に記憶される。
<<スケジュール決定処理>>
図40は、スケジュール決定処理127の詳細例を示すフローチャートである。スケジュール決定処理127は、規制エリア毎に実行される。図40に示す処理は、034(図22)の処理に引き続いて実行することができる。
最初に、プロセッサ1は、或る規制エリアについて、当該規制エリア内の利用者数(登録端末数)uを把握する(051)。利用者数は、利用者順位DB125に記憶された、当該規制エリアに係る利用者数を参照することによって把握することができる。図40の例では、利用者数uが26である例について説明する。
利用者数は、スケジュールDB128に記憶される。図41は、スケジュールDB128の説明図である。スケジュールDB128は、スケジュール決定対象の規制エリア毎に、図41に示すようなテーブルを記憶する。テーブルは、例えば、優先順位と、利用者と、時間帯名と、開始時刻と終了時刻とを格納する。利用者として、登録端末の利用者の名称が登録される。時間帯名として、発信可能となる時間帯の番号が登録される。開始時刻は、割り当てられた発信可能時間帯の開始時刻である。終了時刻は、割り当てられた発信可能時間帯の終了時刻である。051の処理の終了時点では、優先順位と利用者名とがテーブルに格納された状態となる。
次に、プロセッサ1は、規制エリアの規制率と総回線数とに基づいて、利用可能な回線数を求める(052)。規制エリアの規制率は、例えば、図16の015の処理(規制情報取得)において、OpS114から受信し、優先発信先DB123に記憶しておくことができる。また、総回線数は、例えば、予めメモリ2又はHD3に記憶しておく、或いは、OpS114のような管理装置からの受信により取得することができる。
ここで、規制エリアの規制率をr(%)、総回線数をcとすると、利用可能な回線数cは、次の式2で求めることができる。
(式2) c=c×(1−r/100)
例えば、規制エリアの総回線数cが10で、規制率rが80%である場合には、上記式を用いて、利用可能な回線数cは、2となる。
次に、プロセッサ1は、規制エリアの全利用者に対する発信可能時間帯の割り当てが一巡するための時間帯数を求める。時間帯数nは、次の式3で求めることができる。
(式3) n=u/c
例えば、利用者数uが26で、利用可能な回線数cが2である場合、時間帯数nは、13となる。プロセッサ1は、スケジュールDB128のテーブルに対し、時間帯数に応じた名称を記憶する。図41に示す例では、13の時間帯に対し、名称“1”〜“13”
が設定され、26の利用者に対して2つずつ、時間帯(時間帯名)が割り当てられる。例えば、優先順位1、2の利用者に対しては、時間帯名“1”がそれぞれ割り当てられ、優先順位3、4の利用者に対しては、時間帯名“2”がそれぞれ割り当てられる。このように、プロセッサ1は、全利用者数を利用可能な回線数で割ることで、時間帯数を求め、各利用者に時間帯を割り当てる。
次に、プロセッサ1は、持ち時間定義DB133を参照して、利用者一人当たりの持ち時間を決定する(054)。利用者一人当たりの持ち時間は、予め設定しておいても良い(第1手法)。また、エリア内の全利用者へ時間帯の割り当てが一巡する時間を設定しておき、時間帯数から求めることもできる(第2手法)。
図42は、第1手法が適用される場合における持ち時間定義DB133の記憶内容例を示し、図43は、第2手法が適用される場合における持ち時間定義DB133の記憶内容例を示す。第1の手法を実行するに当たっては、持ち時間定義DB133は、スケジュールの回数毎に、利用者1人当たりの持ち時間(発信可能時間:時間長)を記憶する。図43の例では、スケジュール2回目以降の時間も設定されており、スケジュール1回目の時間長より長い時間長が設定されている。但し、同じ時間であっても、短い時間であっても良い。
第2の手法を実行するに当たっては、図43に示すように、持ち時間定義DB133には、スケジュールの回数毎に、一巡時間(時間長)が記憶される。図43の例でも、2回目以降の一巡時間の時間長が長く設定されているが、時間長は適宜設定可能である。但し、第1手法及び第2手法ともに、利用者一人当たりの持ち時間が或る閾値を下回るような設定を行おうとすると、設定を行う者に対して警告を出すようにしても良い。このようにすれば、利用者一人当たりの持ち時間が極端に短時間となり1つの優先発信先にも発信できないような非現実的な割り当てを防止することができる。
また、第2の手法が適用される場合には、一巡時間を時間帯数で割ることによって、利用者1人当たりの持ち時間が算出される。すなわち、全利用者へ時間帯の割り当てが一巡する時間をdとすると、利用者一人当たりの持ち時間dは、次の式4で求まる。
(式4) d=d/n
図43に示す例では、スケジュール1回目の全利用者へ時間帯の割り当てが一巡する時間d=30分、時間帯数n=30の場合の利用者一人当たりの持ち時間を示している。このように、算出された持ち時間は、持ち時間定義DB133に記憶することができる。第2の手法では、利用可能な回線数が固定の場合、利用者数に応じて持ち時間が可変となる。これによって、登録端末数の少ない規制エリアでは、持ち時間を長くすることができる一方、登録端末数が多い規制エリアでは持ち時間を短くして、登録端末数に応じた公平性を担保できる持ち時間を算出することができる。
図40に戻って、上記第1及び第2手法の一方を用いて、利用者1人当たりの持ち時間が決定されると、プロセッサ1は、利用者毎の発信可能時間帯を決定する(055)。すなわち、全利用者の一巡時間の開始時刻を決定し、その開始時刻から、各利用者へ持ち時間が確保されるようにして、発信可能時間帯の開始時刻及び終了時刻を決定していく。このようにして各利用者に割り当てられた発信可能時間帯(開始時刻及び終了時刻)は、図41に示すように、スケジュールDB128に記憶される。055の処理が終了すると、規制エリア内の全利用者のスケジュールが確定する。
なお、052において利用可能な回線数を求める際に、優先発信先リストが登録されていない移動端末(非登録端末)を考慮することができる。規制エリアには、登録端末と非登録端末とが混在して在圏することが考えられる。より現実的な回線数の算出を可能とす
るため、以下のような手法を適用することができる。
図44は、非登録端末を考慮した利用可能な回線数の算出方法を説明する図である。図44に示す例では、規制エリアの規制率が80%、非登録端末で利用する割り当てが10%、登録端末で利用する割り当てが10%の例を図示している。この場合、非登録端末で利用する割合をr(%)、エリア内の規制率をr(%)、総回線数をcとすると、利用可能な回線数cは、次の式5で求められる。052において、式2の代わりに式5が用いられても良い。これによって、非登録端末に対する回線が確保された状態で登録端末に対する回線を決定することができる。
(式5) c=c×(1−(r+r)/100)
図22に戻って、規制エリア内の全利用者のスケジュールが確定すると、各登録端末向けの移動端末送信用電文を作成し(038)、規制エリア内の移動端末へ発信可能時間帯(スケジュール)を配信する(039)。
スケジュールの配信方法として、以下の3つの方法が考えられる。第1の方法では、制御システム100は、図41に示したような、全利用者のスケジュールを含むスケジュール情報を規制エリア内の各基地局116に送り、各基地局116がスケジュール情報を含む報知情報を、自局のセルへ送信する。この場合、全登録端末を対象として、スケジュール情報を同報することができる。
第2の方法では、制御システム100は、全利用者のスケジュールを含むスケジュール情報を個別に各登録端末へ送信する(ユニキャスト)。この場合、送信対象の情報(送信内容)を登録端末間で同一にすることができる。
第3の方法では、図41に示したスケジュールのうち、送信先の登録端末のスケジュールのレコード(エントリ)のみを当該登録端末へ個別送信(ユニキャスト)する。この場合、登録端末毎の送信情報を生成する処理が発生するが、各登録端末への送信データ量を減らすことができる。以下の説明では、例として、第2の方法でスケジュールを送信するものと仮定する。
<<移動端末(登録端末)における処理>>
図45は、移動端末117(登録端末)における、スケジュールの受信、利用者の発信、発信可能時間帯の終了までの移動端末の処理例を示すフローチャートである。図45において、登録端末のプロセッサ28は、制御システム100からのスケジュール情報を受信する(061:受信処理152(図7))。
続いて、プロセッサ28は、スケジュール管理処理153の一環として、スケジュール情報を発信先リスト155に記憶する。また、プロセッサ28は、スケジュール情報から、自端末のスケジュール(発信可能時間帯の開始時刻及び終了時刻)を読み出し、発信可能時間情報159として登録する。
なお、プロセッサ28は、受信処理152において、スケジュール情報とともに自端末の優先発信先リストを制御システムから受信し、スケジュール情報及び優先発信先リストを062において発信先リスト155に記憶するようにしても良い。もっとも、リスト登録処理150(図7)において生成された優先発信先リストが予め発信先リスト155に記憶される構成が採用されている場合には、受信処理において優先発信先リストを受信しなくて済む。
次に、プロセッサ28は、スケジュール管理処理153の一環として、発信先リスト155に記憶された優先発信先リストと、発信可能時間情報159として設定された発信可
能時間帯とを読み出し、表示処理154を実行する(063)。すなわち、プロセッサ28は、メモリ29に予め用意された画面データに、優先発信先リストの情報と発信可能時間帯とを反映した画面データを編集し、画面データに基づく画面をIOデバイス35に含まれるディスプレイに表示する。
図46は、スケジュール受信時における表示画面例を示す。画面180は、規制エリア内に在圏する登録端末の利用者に対して発信規制中であることを通知するための表示画面である。画面180には、発信規制中である旨と、発信可能時間帯(開始時刻及び終了時刻)と優先発信先リストとが表示される。
次に、プロセッサ28は、スケジュール情報の受信を契機として、登録端末の状態を第2発信規制モードに移行させる(064:発信規制・解除判定処理156、発信規制・解除処理157に相当)。次に、プロセッサ28は、発信可能時間情報の開始時刻と、移動端末時刻情報160として提供される現在時刻とを比較し(065)、現在時刻が開始時刻に達しているか否かを判定する(066:発信規制・解除判定処理156)。現在時刻が開始時刻になるまで、065と066のループ処理が実行される。
現在時刻が開始時刻になると、プロセッサ28は、発信規制の一時的な解除を行い、利用者の発信操作を受け付ける状態となる(067:発信規制・解除処理157)。続いて、プロセッサ28は、スケジュール管理処理153の一環として、発信先リスト155に記憶された優先発信先リストと、発信可能時間情報159として設定された発信可能時間帯とを読み出し、表示処理154を実行する(068)。すなわち、プロセッサ28は、メモリ29に予め用意された画面データに、優先発信先リストの情報と発信可能時間帯とを反映した画面データを編集し、画面データに基づく画面をIOデバイス35に含まれるディスプレイに表示する。
図47は、発信可能時間帯における表示画面例を示す。画面181は、発信可能時間帯であることを利用者に伝えるための表示画面である。画面181には、発信可能の旨と、発信可能時間帯と、優先発信先リスト(優先発信先の電話番号)とが表示される。これによって、利用者は、発信可能時間帯であることを認識し、優先発信先への発信を行うことができる。
画面181に表示された各電話番号は、例えばカーソル操作、或いはタッチパネルを用いたタッチ操作によって選択でき、或る電話番号の選択状態で発信入力が行われると、プロセッサ28は、当該電話番号への発信処理を実行する(069:規制時発信処理158(図7))。これによって、利用者は、登録端末を用いて発信先の端末(移動端末117,固定端末118,PHS端末118Aのいずれか)と通話を行うことができる。発信可能時間帯において、利用者は、複数の優先発信先に対して電話をかける(発信する)ことができる。
現在時刻が発信可能時間帯の開始時刻を過ぎると、プロセッサ28は、現在時刻と発信可能時間帯との終了時刻との対比を開始する(070)。そして、現在時刻が終了時刻に達しているか否かを判定する(071:発信規制・解除判定処理156)。現在時刻が終了時刻に達していない場合(071;NO)には、プロセッサ28は、通話中であるかを確認し(072)、通話中であれば、そのまま通話を継続させる(処理を070へ戻す)。
072において通話中でない場合、プロセッサ28は、画面181の表示処理を行い、利用者に優先発信先への発信を促す(068)。その後、071において、現在時刻が終了時刻以降になったと判定された場合には、プロセッサ28は、通話中か否かを判定し(
073)、通話中であれば、強制切断処理を行い(074)、処理を075に進める。通話中でなければ、処理が075に進む。
075では、プロセッサ28は、一時的な発信可能状態を解除し(075:発信規制・解除処理157)、緊急番号のような特別番号への発信を除く発信操作を受け付けない状態に移行する。また、プロセッサ28は、スケジュール管理処理153の一環として、発信可能時間帯の終了を受けて、表示処理154を実行する(076)。すなわち、プロセッサ28は、メモリ29に予め用意された画面データに基づく画面をIOデバイス35に含まれるディスプレイに表示する。
図48は、発信可能時間帯の終了時における表示画面例を示す。画面182は、発信可能時間帯の終了を利用者に報知する(知らせる)ための表示画面である。画面182には、発信規制中である旨と、発信可能時間帯が終了した旨とを表示する。なお、図48に示すように、076の時点で、再スケジュールの結果(次のスケジュール)を制御システム100から受信している場合には、次のスケジュールにおける発信可能時間帯を、画面182の表示内容に含めることができる。これによって、利用者は、発信可能時間帯の終了を認識し、無駄な発信を控えることができる。
なお、発信可能時間帯において発信可能な電話番号は、緊急番号のような特別番号と、優先発信先の電話番号とに制限される。これらの電話番号以外の発信操作がなされた場合、プロセッサ28は、発信処理を中止し、発呼を行わない。このような発信規制が移動端末117によって行われる。
<<再スケジュールを行う制御システムの動作>>
図49は、再スケジュールを行う制御システム100の動作例を示すフローチャートである。制御システム100は、各規制エリアの発信規制状況を確認するために、定期的にOpS114から該当する各エリアの規制情報を取得する(081)。
制御システム100のプロセッサ1は、取得した各エリアの規制情報を参照し、各エリアの発信規制が継続しているか解除されているかを判定する(082)。発信規制が継続しているエリアに関しては、エリア毎に以下の処理を行う。
すなわち、プロセッサ1は、現在時刻(制御システム100(情報処理装置100A)が有する図示しない内蔵時計から得られる)がエリアに対応する一巡時間の終了時刻(優先順位が最後の発信可能時間帯の終了時刻)を過ぎているか否かを判定する(083)。現在時刻が終了時刻を過ぎていれば(083;YES)、プロセッサ1は、再スケジュール処理を実行する(084)。再スケジュール処理は、これまでに説明した012〜020の処理(図16)及び031〜039の処理(図22)とほぼ同じであるので、詳細な説明は省略する。但し、持ち時間(発信可能時間長)に関しては、スケジュールの回数に応じた値が適用される(図42、図43参照)。
082において、規制が解除されていると判定したエリアに関しては、プロセッサ1は、規制解除の電文(メッセージ:規制解除通知)を生成し、当該エリアの基地局116を介して各登録端末へ送信する(085)。
<<発信規制解除時の移動端末の動作>>
図50は、発信規制解除時の移動端末117の動作例を示すフローチャートである。在圏するエリアの発信規制が解除されると、移動端末117(登録端末)は、基地局116を介して、制御システム100から規制解除通知を受信する(091:受信処理152)。
すると、移動端末117のプロセッサ28は、規制解除通知の受信により在圏エリアの発信規制が解除されたと判定し(発信規制・解除判定処理156)、第2発信規制モードを解除する(092)。さらに、プロセッサ28は、表示処理154を実行し、ディスプレイに発信規制が解除されたことを示す表示画面を表示する。図51は、発信規制解除の表示画面を示す。画面182には、発信規制が解除された旨が表示される。これによって、利用者は、規制解除による自由な発信が可能であることを知ることができる。
なお、第2発信規制モードの解除によって、移動端末117が通常モード(発信規制なし)に遷移するようにしても良く、第2発信規制モードから第1発信規制モードに遷移し、報知情報から第1発信規制モードの解除を受信した場合に、第1発信規制モードから通常モードへ遷移するようにしても良い。或いは、第2発信規制モードに遷移可能な移動端末117(登録端末)は、報知情報に基づき第1発信規制モードへ遷移しない構成を適用することもできる。
<<発信規制エリア外への移動時の基地局と移動端末の動作>>
図52は、非規制エリアにおける基地局の動作例を示すフローチャートであり、図53は、規制エリアから非規制エリアに移動した移動端末117(登録端末)の処理を説明するフローチャートである。
図52において、非規制エリアの基地局116は、OpS114からBSC115を介して規制解除指示(発信規制“なし”を示す)のメッセージを受信する(101)。規制解除指示は、回線IF15(図4、図5の規制情報受信処理142の一例である)を通じて、CPU16に与えられる。
CPU16は、規制解除指示に基づき、規制解除情報を含む報知情報を生成する処理を行う。報知情報は、送受信アンテナ11から基地局116のセル(通信エリア)へ送信される(102)。このように、非規制エリアでは、発信規制“なし”を示す規制解除情報を含む報知情報が基地局116から周期的又は定期的に送信される。
図53において、非規制エリアに移動してきた移動端末117は、上記した報知情報を送受信アンテナ21(図6)で受信する(111:受信処理152)。報知情報中の規制解除情報を受信したプロセッサ28は、規制が解除されたと判定し(発信規制・解除判定処理156)、第2発信規制モードから通常モードへ遷移することによって、発信規制を解除する(112:発信規制・解除処理157)。
そして、プロセッサ28は、表示処理154を実行し、発信規制エリア外(非規制エリア)に移動したことを示す表示画面をディスプレイに表示する(113)。図54は、発信規制エリア外(非規制エリア)への移動時における表示画面例を示す。画面184には、発信規制エリア外(非規制エリア)へ移動した旨が表示される。また、図54に示すように、利用者が自由に発信できる旨が表示されることができる。これによって、利用者は、規制エリア外に移動したことと、自由に発信できることを知るこことができる。
<作用効果>
実施形態に係る制御システム100によれば、災害のような特定の規制目的による発信規制エリア(規制エリア)に在圏する各登録端末(規制端末)に対し、発信可能時間帯を割り当てて、発信可能時間帯を通知する。登録端末は、発信可能時間帯において優先発信先との通話を行うことができる。これによって、通常の発信規制率に基づく発信規制(第1発信規制モードにおける発信規制)に比べて、確実に優先発信先との通話を実施することができ、また、利用者間の公平性を担保することができる。
また、制御システム100は、発信可能時間帯の割り当てに当たり、各登録端末及び各優先発信先の在圏エリアにおける発信規制状況に基づき、或る規制エリアに在圏する複数の登録端末(すなわち、規制端末)に対する発信可能時間帯の割り当て優先順位を決定する。このとき、登録端末及び優先発信先がともに規制エリアに在圏する場合を重要度“1”に設定し、発信元が規制エリアに在圏する一方優先発信先が非規制エリアに在圏している場合を重要度“2”に設定する。そして、重要度“1”の割合が多い順で、登録端末の優先順位を決定する。これによって、状況確認を急ぐ必要性の高い利用者に対し、早期の発信可能時間帯を割り当てることができる。
また、制御システム100は、上記割合による順位付けで、同じ優先順位の利用者が発生した場合には、これらの利用者の優先発信先に対する重要度“1”の設定の有無をリスト順の上から順に確認し、或る順位において、或る利用者に重要度“1”が設定されているが、他の利用者には重要度“1”より低い重要度が設定されている場合に、或る利用者の優先順位を他の利用者の優先順位より上げる。これによって、重要度が高い利用者に対して優先的に発信可能時間帯を割り当てることができる。
また、制御システム100は、発信可能時間帯の割り当てに際し、発信規制率と回線数とに基づき、登録端末が利用可能な回線数を算出し、回線数に応じて登録端末に割り当てる時間帯数を算出する。これによって、発信による回線確立の確実性を高め、発信可能時間帯における登録端末の通話が円滑に実施されることを保証するようにすることができる。利用可能な回線数の算出に当たり、規制率と、非登録端末の利用分とを考慮して、登録端末の利用可能な回線数を算出することもできる。
発信可能時間長(持ち時間)は、利用者間で同じ長さにすることができる。これによって、利用者間の公平性を担保することができる。また、持ち時間を固定にすることが可能であるが、規制エリアの全利用者に対する発信可能時間が一巡する一巡時間の長さを予め定義し、一巡時間を利用者数で割ることで、利用者(登録端末)数に応じて持ち時間の長さを可変にすることもできる。
一方、本実施形態に係る移動端末117(登録端末)は、事前に優先発信先リストを生成し、制御システム100への登録処理を行う。これによって、登録端末は、規制エリアへの在圏時に、発信可能時間帯の通知を制御システム100から受け取り、第2発信規制モード下で、優先発信先との通話を通じた安否確認等の情報交換を行うことができる。
すなわち、第2発信規制モードにおいて、登録端末は、発信可能時間帯において優先発信先への発信、すなわち通話が可能となり、発信可能時間帯では、特別番号以外の発信が規制される状態となる。これによって、登録端末の利用者は、優先発信先との通話の確実性を高めることができる。一方、利用者が、発信を繰り返すことが抑止されることで、輻輳の発生を抑えることができる。また、発信可能時間帯において、優先発信先以外の発信先(特別番号を除く)への発信が規制されることで、網の輻輳発生を抑えることができる。
また、登録端末では、第2発信規制モードにおいて、発信規制中(発信可能時間外)において、発信可能時間帯がディスプレイに表示(図46、表示画面180)することで、発信可能時間帯を報知する。これによって、発信可能時間外での発信を抑制することができ、網の輻輳発生を抑えることができる。
また、登録端末では、発信可能時間帯(開始時刻と終了時刻との間)にて、発信可能である旨と、優先発信先リストとがディスプレイに表示される(図47、表示画面181)
。これによって、利用者に対し、優先発信先への発信を促すことができる。また、優先発信先リストは、発信先番号の指定画面(優先発信先への発信操作画面)として利用することができる。
また、第2発信規制モード下で、無駄な発信が抑えられることにより、移動端末117の消費電力の浪費を抑えることもできる。
また、発信規制が継続する場合には、制御システム100が規制エリアの各規制端末に対する発信可能時間帯を再決定(再スケジューリングを行う)することで、登録端末の利用者は、優先発信先への発信を試行する再度の機会を享受することができる。2回目以降のスケジューリングでは、発信可能時間長を前回よりも長くすることができる。
本実施形態に係る制御システム100によると、地震、火災のような災害発生時に移動端末117の利用者が優先して発信したい発信先情報(優先発信先リスト)を管理しておき、万が一の災害発生時に、エリアごとの発信規制情報と、移動端末利用者と優先発信先(家族や友人)の在圏情報とに基づき、移動端末117の利用者が優先発信先に対し、音声通話可能となる時間帯を割り当てることが可能となる。
本実施形態に係る移動端末117によると、例えば、災害発生時に、移動端末117の利用者は、自分があらかじめ登録しておいた優先発信先にいつ発信できるかを知ることができるため、むやみに発信しようとせずに、安心して発信可能時間帯まで発信操作を待つことができる。
本実施形態に係る基地局116によると、例えば、災害発生時に、制御システム100から受信した移動端末117ごとの発信可能時間帯(スケジュール)を各移動端末117に送信(中継)する。これによって、移動端末117の利用者がいつ発信できるか分からないという不安や不満のために、相手につながるまで発信を繰り返す操作を抑えることができ、ネットワークの輻輳発生抑制、又は輻輳軽減を図ることができる。
本実施形態に係るOpS114によると、例えば、災害発生時に、発信規制を実施するために発信規制情報を基地局116および制御システム100に送信することにより、制御システム100が発信規制エリアに在圏する移動端末117に対し、優先発信先への発信可能時間帯を算出して割り当てることができるようになる。
本実施形態によれば、発信規制エリア内にいる移動端末117の利用者は、利用者ごとにスケジューリングされた発信可能時間帯が自身の移動端末117に通知されることで、いつ発信できるかが把握できるため、発信機会に対する不安や不満が軽減される。一方、通信事業者としては、移動端末117の利用者に、発信できる時間帯を通知することで、むやみに発信する行為を抑えることができるため、ネットワークの輻輳発生の抑制又は輻輳の軽減を図ることができる。
1・・・プロセッサ(制御装置)
2・・・メモリ(記憶装置)
3・・・HD(記憶装置)
24A・・・受信系(受信装置)
24B・・・送信系(送信装置)
28・・・プロセッサ(制御装置)
100・・・制御システム
100A・・・情報処理装置
111・・・移動網(ネットワーク)
114・・・OpS
115・・・BSC
116・・・基地局
117・・・移動端末

Claims (15)

  1. 複数の移動端末のそれぞれの利用者が発信規制の実施時に優先的な発信を所望する1以上の発信先を示す優先発信先のリストを記憶する記憶装置と、
    前記複数の移動端末及び前記リストに含まれた優先発信先がそれぞれ在圏するエリアの発信規制情報に基づき、或る発信規制エリアに在圏する複数の移動端末である複数の規制端末が対応するリスト中の優先発信先に対して発信可能な時間帯を決定する処理と、前記発信可能な時間帯を示す情報を前記各規制端末へ送信するための処理と、を実行する制御装置と、
    を含む制御システム。
  2. 前記制御装置は、前記或る発信規制エリアに在圏する前記複数の規制端末の優先順位を、各規制端末の優先発信先の在圏エリアの規制状況に基づき決定する処理をさらに実行する
    請求項1記載の制御システム。
  3. 前記制御装置は、前記規制端末毎に、規制端末の前記リスト中の単数又は複数の優先発信先が発信規制エリアに在圏する割合が多い順で、前記複数の規制端末の発信可能時間帯の割り当ての優先順位を決定する
    請求項2に記載の制御システム。
  4. 前記リストに含まれる複数の優先発信先がリスト順位を有し、
    前記制御装置は、発信元と発信先がともに規制エリアに在圏する場合の優先発信先に最高の重要度を設定し、
    優先発信先が発信規制エリアに在圏する割合が同一の複数の規制端末に関して、リストの上から順に、同じリスト順位の優先配信先について最高の重要度の設定の有無を確認し、或るリスト順位において、或る規制端末の優先発信先に対して最高の重要度が設定されている一方、他の規制端末の優先発信先には最高の重要度が設定されてない場合に、前記或る規制端末の優先順位を前記他の規制端末よりも上位に設定する
    請求項3に記載の制御システム。
  5. 前記制御装置は、前記或る規制エリアの発信規制率、及び規制端末が利用可能な回線数に基づき、前記複数の規制端末に対して割り当て可能な時間帯数を算出する
    請求項1に記載の制御システム。
  6. 前記制御装置は、前記或る規制エリアの発信規制率と、当該発信規制率に従って発信が規制される移動端末が利用する回線を考慮して、前記規制端末が利用可能な回線数を算出する
    請求項5に記載の制御システム。
  7. 前記制御装置は、前記各規制端末に、同一の発信可能時間長を割り当てる
    請求項1に記載の制御システム。
  8. 前記制御装置は、前記各規制端末に、予め定義された固定長の発信可能時間長を割り当てる
    請求項7に記載の制御システム。
  9. 前記制御装置は、前記規制エリアに在圏する全ての規制端末の発信可能時間帯が一巡する一巡時間と、前記全ての規制端末の数とに基づいて、各規制端末に割り当てる発信可能時間長を算出する
    請求項7に記載の制御システム。
  10. 前記制御装置は、前記発信可能な時間帯の送信後に、前記或る規制エリアの発信規制状態の継続を検知したときに、当該或る規制エリアに在圏する移動端末を規制端末とした発信可能な時間帯の再決定処理を実行する
    請求項1に記載の制御システム。
  11. 在圏エリアの発信規制時に優先的な発信を所望する1以上の発信先を示す優先発信先のリストをネットワークを介して制御システムへ送信する送信装置と、
    在圏エリアの発信規制時に、前記制御システムから前記ネットワークを介して前記優先発信先への発信可能時間帯を示す情報を受信する受信装置と、
    前記発信可能時間帯に前記優先発信先に該当する通常番号のみへの発信を許容し、前記発信可能時間帯外では通常番号への発信を規制する制御装置と
    を含む移動端末。
  12. 前記制御装置は、発信可能時間外で、前記発信可能時間帯を報知する
    請求項11に記載の移動端末。
  13. 前記制御装置は、前記発信可能時間帯において、発信可能である旨と、前記優先発信先のリストとを報知する
    請求項11に記載の移動端末。
  14. 複数の移動端末と、前記複数の移動端末のそれぞれの利用者が発信規制の実施時に優先的な発信を所望する1以上の発信先を示す優先発信先のリストに含まれた優先発信先とがそれぞれ在圏するエリアの発信規制情報に基づき、或る発信規制エリアに在圏する複数の移動端末である複数の規制端末が対応するリスト中の優先発信先に対して発信可能な時間帯を決定し、
    前記発信可能な時間帯を示す情報を前記各規制端末へ送信する
    ことを含む制御システムにおける移動端末への発信可能時間帯の通知方法。
  15. 在圏エリアの発信規制時に優先的な発信を所望する1以上の発信先を示す優先発信先の
    リストをネットワークを介して制御システムへ送信し、
    在圏エリアの発信規制時に、前記制御システムから前記ネットワークを介して前記優先発信先への発信可能時間帯を示す情報を受信し、
    前記発信可能時間帯に前記優先発信先に該当する通常番号のみへの発信を許容し、前記発信可能時間帯外では通常番号への発信を規制する
    を含む移動端末の発信規制方法。
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