JP6122183B1 - 水難救命装置及び水難救命装置用救命情報発信装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】電池のような有限エネルギーによって動作時間が限定されず、装置が遭難者とともにあり、救助者が確実に遭難者を見つけ出せる救命用装置をを提供する。【解決手段】救命胴衣あるいは救命浮輪1に、波のエネルギーを受容して動力を発生するエネルギー受容装置と、動力を電力に変換する発電装置3と、電力によって発光する発光装置4あるいは発信する発信機のうちの少なくとも一つと、で構成される装置を装着し、発光装置や発信機を動作させる。【選択図】図1
Description
本発明は、水難救命具に、波力に基づいて電力を発生する装置と、その電力によって発光する発光装置や発信機が装備される水難救命装置及び水難救命装置用救命情報発信装置に関する。
ほとんどの船舶には遭難時の救命用として浮輪が備え付けられている。遭難時に海に投げ出された遭難者が頼りにするのは、この浮輪であるが、視界の悪い暗い夜の海で遭難者が浮輪を見つけるのは至難である。また、遭難者が運よく浮輪にたどり着いたとしても、このような環境で漂流する遭難者や浮輪を、救助船や救助ヘリコプターにある救助者が発見するのは容易ではない。これは、遭難者が救命胴衣で漂流している場合も事情は同じである。
特開2000-62687号公報(特許文献1)には夜間遭難時の救命発光装置が提案されている。しかしながら、この方法は発光部分の電源として電池を使用する方法で、漂流が長時間続いた場合は発光が停止してしまうという問題がある。また、電池は定期的に交換しないと劣化する性質があり、メンテナンス的にも費用的にも面倒な問題がある。
特開2002-269645号公報(特許文献2)には太陽電池で充電する方法が紹介されているが、夜間に電池が損耗した場合には使用できないことが明らかである。
また、これらの装置は、海上に投げ出されて発光するが、遭難者とは別個に漂流するのであって、時間が経過すれば、これらの装置と遭難者が近い位置にあるという保証はない。
人命を救助する一分一秒を争うこのような視界の悪い環境において、容易に遭難者を発見し得る救命用発光装置あるいは発信機はまだ現れていない。
特開2000-62687号公報(特許文献1)には夜間遭難時の救命発光装置が提案されている。しかしながら、この方法は発光部分の電源として電池を使用する方法で、漂流が長時間続いた場合は発光が停止してしまうという問題がある。また、電池は定期的に交換しないと劣化する性質があり、メンテナンス的にも費用的にも面倒な問題がある。
特開2002-269645号公報(特許文献2)には太陽電池で充電する方法が紹介されているが、夜間に電池が損耗した場合には使用できないことが明らかである。
また、これらの装置は、海上に投げ出されて発光するが、遭難者とは別個に漂流するのであって、時間が経過すれば、これらの装置と遭難者が近い位置にあるという保証はない。
人命を救助する一分一秒を争うこのような視界の悪い環境において、容易に遭難者を発見し得る救命用発光装置あるいは発信機はまだ現れていない。
本発明者は、従来の夜間遭難時に使用する救命用発光装置が遭難時の遭難者と必ずしも同行しないこと、また、発光の電源として持続時間に難のある電池等を使用していることから遭難が長引いたとき使用不能になることに着目した。
そこで、本発明者は、電池のような有限エネルギーによって動作時間が限定されず、装置が遭難者とともにあり、救助者が確実に遭難者を見つけ出せる水難救命装置を鋭意検討した。
その結果、海上に漂流する救命胴衣や浮輪の周囲に発生する波のエネルギーを利用して発電する波力発電装置を救命胴衣や浮輪に装着し、その発生電力で発光装置や発信機を動作させることで、前記課題を克服し得ることを見出した。
その結果、海上に漂流する救命胴衣や浮輪の周囲に発生する波のエネルギーを利用して発電する波力発電装置を救命胴衣や浮輪に装着し、その発生電力で発光装置や発信機を動作させることで、前記課題を克服し得ることを見出した。
すなわち、本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、救命胴衣や浮輪などの水難救命具に装着し、波のエネルギーを電力に変える波力発電装置と発生する該電力によって発光する発光装置や場所情報を発信する発信機を具備してなる小型軽量の水難救命装置を提供することである。
本発明は、上記課題を解決するためになされたもので、以下の構成を具備している。
発明1は、救命胴衣及び浮輪の群から選択された水難救命具と、この水難救命具に装着された救命情報発信装置とを具備し、この救命情報発信装置は、波のエネルギーを受容して動力を発生するエネルギー受容装置と、このエネルギー受容装置で発生した動力を電力に変換する発電装置と、この発電装置で変換された電力によって発光する発光装置及び前記発電装置で変換された電力によって発信する発信装置の群から選択された少なくとも一つの装置を備え、
前記エネルギー受容装置は、波のエネルギーで上下動する浮体と、浮体に固定され、前記浮体の上下動に基づいて上下動する運動伝達アームとを備え、
前記運動伝達アームは、前記発電装置に対して上下動可能に連結され、
前記発電装置は水難救命具に固定され、運動伝達アームの上下動を電力に変換する機構を備えていることを特徴とする水難救命装置である。
発明1は、救命胴衣及び浮輪の群から選択された水難救命具と、この水難救命具に装着された救命情報発信装置とを具備し、この救命情報発信装置は、波のエネルギーを受容して動力を発生するエネルギー受容装置と、このエネルギー受容装置で発生した動力を電力に変換する発電装置と、この発電装置で変換された電力によって発光する発光装置及び前記発電装置で変換された電力によって発信する発信装置の群から選択された少なくとも一つの装置を備え、
前記エネルギー受容装置は、波のエネルギーで上下動する浮体と、浮体に固定され、前記浮体の上下動に基づいて上下動する運動伝達アームとを備え、
前記運動伝達アームは、前記発電装置に対して上下動可能に連結され、
前記発電装置は水難救命具に固定され、運動伝達アームの上下動を電力に変換する機構を備えていることを特徴とする水難救命装置である。
発明2は、前記発電装置が、コイル軸に対して磁性体が平行に動くリニア発電機を備え、前記運動伝達アームにより、前記浮体の運動を前記磁性体に伝達して、前記リニア発電機により前記浮体の運動を電力に変換する発明1に記載の水難救命装置である。
発明3は、前記発電装置が、前記運動伝達アームの上下運動を回転運動に変換する機構と、この回転運動変換機構で得られた回転運動を増速する機構と、増速された回転運動により発電する機構を備えている発明1に記載の水難救命装置である。
発明4は、水難救命具が浮輪である発明1〜3のいずれかに記載の水難救命装置である。
発明5は、救命情報発信装置が、波のエネルギーを受容して動力を発生するエネルギー受容装置と、このエネルギー受容装置で発生した動力を、運動伝達アームを介して電力に変換する発電装置と、この発電装置で変換された電力によって発光する発光装置を備えている発明1〜4のいずれかに記載の水難救命装置である。
発明6は、前記運動伝達アームが、てこの原理を応用して上下動する発明1〜5のいずれかに記載の水難救命装置である。
発明7は、救命胴衣及び浮輪の群から選択された水難救命具に装着される救命情報発信装置であって、この救命情報発信装置は、波のエネルギーを受容して動力を発生するエネルギー受容装置と、このエネルギー受容装置で発生した動力を、電力に変換する発電装置と、この発電装置で変換された電力によって発光する発光装置及び前記発電装置で変換された電力によって発信する発信装置の群から選択された少なくとも一つの装置を備え、
前記エネルギー受容装置は、波のエネルギーで上下動する浮体と、浮体に固定され、前記浮体の上下動に基づいて上下動する運動伝達アームとを備え、
前記運動伝達アームは、前記発電装置に対して上下動可能に連結され、
前記発電装置は水難救命具に固定され、運動伝達アームの上下動を電力に変換する機構を備えていることを特徴とする水難救命装置である。
発明8は、前記発電装置が、コイル軸に対して磁性体が平行に動くリニア発電機を備え、前記運動伝達アームにより、前記浮体の運動を前記磁性体に伝達して、前記リニア発電機により前記浮体の運動を電力に変換する発明7に記載の水難救命装置用救命情報発信装置である。
発明9は、前記発電装置が、前記運動伝達アームの上下運動を回転運動に変換する機構と、この回転運動変換機構で得られた回転運動を増速する機構と、増速された回転運動により発電する機構を備えている発明7に記載の水難救命装置用救命情報発信装置である。
発明10は、水難救命具は浮輪である発明7〜9のいずれかに記載の水難救命装置用救命情報発信装置である。
発明11は、救命情報発信装置が、波のエネルギーを受容して動力を発生するエネルギー受容装置と、このエネルギー受容装置で発生した動力を、運動伝達アームを介して電力に変換する発電装置と、この発電装置で変換された電力によって発光する発光装置を備えている発明7〜10のいずれかに記載の水難救命装置用救命情報発信装置である。
発明12は、前記運動伝達アームが、てこの原理を応用して上下動する発明7〜11のいずれかに記載の水難救命装置用救命情報発信装置である。
発明5は、救命情報発信装置が、波のエネルギーを受容して動力を発生するエネルギー受容装置と、このエネルギー受容装置で発生した動力を、運動伝達アームを介して電力に変換する発電装置と、この発電装置で変換された電力によって発光する発光装置を備えている発明1〜4のいずれかに記載の水難救命装置である。
発明6は、前記運動伝達アームが、てこの原理を応用して上下動する発明1〜5のいずれかに記載の水難救命装置である。
発明7は、救命胴衣及び浮輪の群から選択された水難救命具に装着される救命情報発信装置であって、この救命情報発信装置は、波のエネルギーを受容して動力を発生するエネルギー受容装置と、このエネルギー受容装置で発生した動力を、電力に変換する発電装置と、この発電装置で変換された電力によって発光する発光装置及び前記発電装置で変換された電力によって発信する発信装置の群から選択された少なくとも一つの装置を備え、
前記エネルギー受容装置は、波のエネルギーで上下動する浮体と、浮体に固定され、前記浮体の上下動に基づいて上下動する運動伝達アームとを備え、
前記運動伝達アームは、前記発電装置に対して上下動可能に連結され、
前記発電装置は水難救命具に固定され、運動伝達アームの上下動を電力に変換する機構を備えていることを特徴とする水難救命装置である。
発明8は、前記発電装置が、コイル軸に対して磁性体が平行に動くリニア発電機を備え、前記運動伝達アームにより、前記浮体の運動を前記磁性体に伝達して、前記リニア発電機により前記浮体の運動を電力に変換する発明7に記載の水難救命装置用救命情報発信装置である。
発明9は、前記発電装置が、前記運動伝達アームの上下運動を回転運動に変換する機構と、この回転運動変換機構で得られた回転運動を増速する機構と、増速された回転運動により発電する機構を備えている発明7に記載の水難救命装置用救命情報発信装置である。
発明10は、水難救命具は浮輪である発明7〜9のいずれかに記載の水難救命装置用救命情報発信装置である。
発明11は、救命情報発信装置が、波のエネルギーを受容して動力を発生するエネルギー受容装置と、このエネルギー受容装置で発生した動力を、運動伝達アームを介して電力に変換する発電装置と、この発電装置で変換された電力によって発光する発光装置を備えている発明7〜10のいずれかに記載の水難救命装置用救命情報発信装置である。
発明12は、前記運動伝達アームが、てこの原理を応用して上下動する発明7〜11のいずれかに記載の水難救命装置用救命情報発信装置である。
本発明によれば、遭難時間や視界の環境に関わらず、波のエネルギーによって電力を得て、光あるいは信号によって、遭難者の位置を的確に救助者に伝え得る水難救命装置及び水難救命装置用情報発信装置を提供することができる。
いくつかの実施形態につき図面を参照しながら説明する。
(第1実施形態)
図1は第1実施形態にかかる水難救命装置の概略的な構成を示す図である。
浮輪1に接続バンド2によって救命情報発信装置を構成する発電装置3が固定されている。発電装置3にはLED発光部4が具備されている。浮体6は運動伝達アーム5に固定され、波の運動を受けて運動伝達アーム5を上下動させる。図示しないが、運動伝達アーム5は発電装置3内部の永久磁石に連結し、永久磁石を上下させることで、図示しないが発電装置3内部のコイルに電力を発生させる。この電力をLED発光部4に電導し、LEDを発光させる。LED発光部には、上下2面にLED7a,7bが貼られており、浮輪1の上下が反転しても光が天に向けて行くよう工夫されている。LED発光部4にはLEDを発光させるための電子回路、コントロール回路や蓄電部、発信装置なども組み込むことができる。こうした技術は公知の技術を用いればよいので詳述しない。LED7a,7bは発光効果を増すために別の場所、例えば接続バンド2の上下面等に設置してもよい。
浮体6は、発泡スチロールや、ビニール製で息を吹き込んで膨らませるもの、あるいは樹脂成型のものなど、浮力を発生させるものであればいずれをも使用し得る。運動伝動アーム5は、その構造に浮体6の運動エネルギーをあげるため、てこの原理を応用した連結部なども付加してもよい。
(第1実施形態)
図1は第1実施形態にかかる水難救命装置の概略的な構成を示す図である。
浮輪1に接続バンド2によって救命情報発信装置を構成する発電装置3が固定されている。発電装置3にはLED発光部4が具備されている。浮体6は運動伝達アーム5に固定され、波の運動を受けて運動伝達アーム5を上下動させる。図示しないが、運動伝達アーム5は発電装置3内部の永久磁石に連結し、永久磁石を上下させることで、図示しないが発電装置3内部のコイルに電力を発生させる。この電力をLED発光部4に電導し、LEDを発光させる。LED発光部には、上下2面にLED7a,7bが貼られており、浮輪1の上下が反転しても光が天に向けて行くよう工夫されている。LED発光部4にはLEDを発光させるための電子回路、コントロール回路や蓄電部、発信装置なども組み込むことができる。こうした技術は公知の技術を用いればよいので詳述しない。LED7a,7bは発光効果を増すために別の場所、例えば接続バンド2の上下面等に設置してもよい。
浮体6は、発泡スチロールや、ビニール製で息を吹き込んで膨らませるもの、あるいは樹脂成型のものなど、浮力を発生させるものであればいずれをも使用し得る。運動伝動アーム5は、その構造に浮体6の運動エネルギーをあげるため、てこの原理を応用した連結部なども付加してもよい。
図2は第1実施形態にかかる救命情報発信装置を構成するエネルギー受容装置と発電装置と発光装置との概略的な構成を示す図である。
発電部8のケース内部にはコイル部12が配置されている。一方、波力を受けた浮体6の動きを伝達する運動伝達アーム5に連結された永久磁石11が前記コイル部12の中央を上下し、コイル部12に電力を発生させる。運動伝達アーム5は発電部8のケース上面と下面に開けられた穴によって発電部8に挿入され、上下動可能となっている。この穴の近傍には、浮体の動きをスムーズにするためのスプリングばね9a,9bと防水膜10a,10bが配置されている。この構成により、浮輪1が反転しても、同様の発電力が得られるように工夫されている。発電部8のケースの内部構造については、図2のようなリニア発電機のタイプではなく、運動伝達アーム5の上下動を、クランク機構等で回転運動に変換し、増速機等を通して、回転力で発電するタイプの発電機を配置することもできる。発電部8で使用する発電機構はいかなる公知の技術も使いうる。
発電部8のケース内部にはコイル部12が配置されている。一方、波力を受けた浮体6の動きを伝達する運動伝達アーム5に連結された永久磁石11が前記コイル部12の中央を上下し、コイル部12に電力を発生させる。運動伝達アーム5は発電部8のケース上面と下面に開けられた穴によって発電部8に挿入され、上下動可能となっている。この穴の近傍には、浮体の動きをスムーズにするためのスプリングばね9a,9bと防水膜10a,10bが配置されている。この構成により、浮輪1が反転しても、同様の発電力が得られるように工夫されている。発電部8のケースの内部構造については、図2のようなリニア発電機のタイプではなく、運動伝達アーム5の上下動を、クランク機構等で回転運動に変換し、増速機等を通して、回転力で発電するタイプの発電機を配置することもできる。発電部8で使用する発電機構はいかなる公知の技術も使いうる。
(第2実施形態)
図3は第2実施形態にかかる水難救命装置の概略的な構成を示す図である。
救命胴衣13の胸元に発電装置3を付けている。遭難者が漂流中に、浮体6が動けばLEDが発光する仕組みである。この図では、救命胴衣13の胸元に発電装置3を装着しているが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、伸縮する紐で救命胴衣13と発電装置3をつなげて海上を浮遊させる場合も、本発明における水難救命具に装着された救命情報発信装置に該当する。
なお上記実施例では、発光装置を装着した実施例について説明したが、発光装置とは別に発信装置を装着すること、或は、発光装置とともに発信装置を装着することも可能である。
図3は第2実施形態にかかる水難救命装置の概略的な構成を示す図である。
救命胴衣13の胸元に発電装置3を付けている。遭難者が漂流中に、浮体6が動けばLEDが発光する仕組みである。この図では、救命胴衣13の胸元に発電装置3を装着しているが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、伸縮する紐で救命胴衣13と発電装置3をつなげて海上を浮遊させる場合も、本発明における水難救命具に装着された救命情報発信装置に該当する。
なお上記実施例では、発光装置を装着した実施例について説明したが、発光装置とは別に発信装置を装着すること、或は、発光装置とともに発信装置を装着することも可能である。
本発明を利用すれば、海難事故などによる救命率を上げることはもちろんのこと、例えば浮遊し発光する浮輪によって、沈没船の場所の特定等にも効果を発揮することが期待される。
1---浮輪(水難救命具)、2---接続バンド、3---発電装置、4---LED発光部(発光装置)、5---運動伝達アーム(伝達機構)、6---(エネルギー受容装置の)浮体、7a、7b---LED(発光装置)、8---発電部(リニア発電機)、9a、9b---スプリングばね、10a、10b---防水膜、11---永久磁石、12---コイル部、13---救命胴衣(水難救命具)
Claims (12)
- 救命胴衣及び浮輪の群から選択された水難救命具と、この水難救命具に装着された救命情報発信装置とを具備し、この救命情報発信装置は、波のエネルギーを受容して動力を発生するエネルギー受容装置と、このエネルギー受容装置で発生した動力を電力に変換する発電装置と、この発電装置で変換された電力によって発光する発光装置及び前記発電装置で変換された電力によって発信する発信装置の群から選択された少なくとも一つの装置を備え、
前記エネルギー受容装置は、波のエネルギーで上下動する浮体と、浮体に固定され、前記浮体の上下動に基づいて上下動する運動伝達アームとを備え、
前記運動伝達アームは、前記発電装置に対して上下動可能に連結され、
前記発電装置は水難救命具に固定され、運動伝達アームの上下動を電力に変換する機構を備えていることを特徴とする水難救命装置。 - 前記発電装置は、コイル軸に対して磁性体が平行に動くリニア発電機を備え、前記運動伝達アームにより、前記浮体の上下動を前記磁性体に伝達して、前記リニア発電機により前記浮体の運動を電力に変換する請求項1に記載の水難救命装置。
- 前記発電装置は、前記運動伝達アームの上下運動を回転運動に変換する機構と、この回転運動変換機構で得られた回転運動を増速する機構と、増速された回転運動により発電する機構を備えている請求項1に記載の水難救命装置。
- 前記水難救命具は浮輪である請求項1〜3のいずれか1項に記載の水難救命装置。
- 前記救命情報発信装置は、波のエネルギーを受容して動力を発生するエネルギー受容装置と、このエネルギー受容装置で発生した動力を、運動伝達アームを介して電力に変換する発電装置と、この発電装置で変換された電力によって発光する発光装置を備えている請求項1〜4のいずれか1項に記載の水難救命装置。
- 前記運動伝達アームは、てこの原理を応用して上下動する請求項1〜5のいずれか1項に記載の水難救命装置。
- 救命胴衣及び浮輪の群から選択された水難救命具に装着される救命情報発信装置であって、この救命情報発信装置は、波のエネルギーを受容して動力を発生するエネルギー受容装置と、このエネルギー受容装置で発生した動力を、電力に変換する発電装置と、この発電装置で変換された電力によって発光する発光装置及び前記発電装置で変換された電力によって発信する発信装置の群から選択された少なくとも一つの装置を備え、
前記エネルギー受容装置は、波のエネルギーで上下動する浮体と、浮体に固定され、前記浮体の上下動に基づいて上下動する運動伝達アームとを備え、
前記運動伝達アームは、前記発電装置に対して上下動可能に連結され、
前記発電装置は水難救命具に固定され、運動伝達アームの上下動を電力に変換する機構を備えていることを特徴とする水難救命装置用救命発信装置。 - 前記発電装置は、コイル軸に対して磁性体が平行に動くリニア発電機を備え、前記運動伝達アームにより、前記浮体の運動を前記磁性体に伝達して、前記リニア発電機により前記浮体の運動を電力に変換する請求項7に記載の水難救命装置用救命情報発信装置。
- 前記発電装置は、前記運動伝達アームの上下運動を回転運動に変換する機構と、この回転運動変換機構で得られた回転運動を増速する機構と、増速された回転運動により発電する機構を備えている請求項7に記載の水難救命装置用救命情報発信装置。
- 水難救命具は浮輪である請求項7〜9のいずれか1項に記載の水難救命装置用救命情報発信装置。
- 救命情報発信装置は、波のエネルギーを受容して動力を発生するエネルギー受容装置と、このエネルギー受容装置で発生した動力を、運動伝達アームを介して電力に変換する発電装置と、この発電装置で変換された電力によって発光する発光装置を備えている請求項7〜10のいずれか1項に記載の水難救命装置用救命情報発信装置。
- 前記運動伝達アームは、てこの原理を応用して上下動する請求項7〜11のいずれか1項に記載の水難救命装置用救命情報発信装置。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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PCT/JP2017/016703 WO2017208696A1 (ja) | 2016-05-28 | 2017-04-27 | 水難救命装置及び水難救命装置用救命情報発信装置 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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Publication Number | Publication Date |
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ID=58666548
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP7193832B2 (ja) * | 2018-06-12 | 2022-12-21 | 下西技研工業株式会社 | 通信装置 |
WO2020141865A1 (ko) * | 2018-12-31 | 2020-07-09 | 한양대학교 산학협력단 | 전력 생산 모듈, 및 전력 생산 방법 |
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