JP6121242B2 - 入力装置 - Google Patents

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Description

本発明は、上面及び側壁面を有する操作体と、静電容量センサとを有し、操作体に対する操作を容量変化に基づいて検出可能な入力装置に関する。
特許文献1に記載された発明には、回転自在に支持された操作体と、操作体(操作ノブ)の上面(天面部)の裏側に配置された静電容量式センサと、を有し、操作体の回転操作とともに、操作体の上面に対する手指の接近又は接触を検出することが可能な入力装置が開示されている。
操作体の回転操作については、操作体の上面の外周に位置する側壁面(特許文献1の外輪部22a)を掴みながら行うことができる。
特開2012−221904号公報
従来の入力装置の構成では、操作体の側壁面に対する操作を、上面検出用の静電容量センサにより検出することが困難であった。したがって、側壁面に対して上面検出用の静電容量センサとは別のセンサを設けることで、側壁面に対する操作を検出することが可能になるが、生産コストが増大し、また入力装置の内部構造が煩雑化し、さらに入力装置の小型化を適切に促進できない問題もあった。
また従来では、側壁面を上面の上方から手で掴んでいるのか、あるいは、側壁面に偶発的に手が触れただけなのかを区別して検出することができなかった。
そこで本発明は上記従来の課題を解決するものであり、特に、操作体の側壁面に対する操作についても、上面検出用の静電容量センサにより検出可能とした入力装置を提供することを目的としている。
本発明における入力装置は、
上面及び前記上面の外周に位置する側壁面を有する操作体と、
前記上面の裏側に配置され、検出エリアが前記上面と対向している静電容量センサと、
前記静電容量センサの容量変化に基づいて検出信号を発生する制御部と、を有し、
前記上面は、前記上面に対する第1の操作により、前記静電容量センサの静電容量が変化して前記第1の操作を検出することが可能な第1の操作面とされ、
前記側壁面は、前記静電容量センサと容量結合した浮遊導体部により構成され、前記側壁面に対する操作により、前記静電容量センサの静電容量が変化して前記側壁面に対する操作を検出することが可能な第2の操作面とされ、前記側壁面に対する操作は、前記第2の操作面を前記第1の操作面の上方から掴んだ第2の操作であり、
前記静電容量センサは、平面内の第1の方向に間隔を空けて配置された複数本の第1の電極パターンと、前記第1の方向に対して交差する平面内の第2の方向に間隔を空けて前記第1の電極パターンと非接触にて配置された複数本の第2の電極パターンとを有して構成されており、
前記制御部は、互いに交差していない電極パターンを駆動電極と検出電極とする第1のスキャンモードと、互いに交差する電極パターンを駆動電極と検出電極とする第2のスキャンモードと、を切り換え可能であり、
前記第1のスキャンモードにて得られる検出信号が第1の閾値よりも大きく、前記第2のスキャンモードにて得られる検出信号が第2の閾値よりも小さいとき、前記第2の操作が検出され、
前記第2のスキャンモードにて得られる検出信号が、前記第2の閾値よりも大きいときに、前記第2のスキャンモードにて得られる検出信号に基づいて、前記第1の操作面上にて入力操作する前記第1の操作が検出されることを特徴とするものである。このように本発明では、操作体の側壁面を、検出エリアが第1の検出面(上面)と対向している静電容量センサと容量結合した浮遊導体部により構成することで、第1の操作面(上面)に対する操作検出用の前記静電容量センサとは別のセンサを用いずとも、浮遊導体部の側面を第2の操作面とすることが可能になる。よって生産コストの増加、及び入力装置の内部構造の煩雑化を抑制でき、さらに入力装置の小型化を適切に促進できる。
また、本発明では、第2のスキャンモードにより、第1の操作にて得られる検出信号と側壁面に対する操作にて得られる検出信号とが異なるため、各操作を検出信号に基づいて判別することが可能である。
例えば、前記第1のスキャンモードは、第1の電極パターンと第2の電極パターンのいずれか一方に、駆動電極と検出電極を設定する。
または、前記第1のスキャンモードは、第1の電極パターンと第2の電極パターンの一方を駆動電極とし、他方で且つ前記駆動電極と交差しないものを検出電極とする。
あるいは、本発明における入力装置は、
上面及び前記上面の外周に位置する側壁面を有する操作体と、
前記上面の裏側に配置され、検出エリアが前記上面と対向している静電容量センサと、
前記静電容量センサの容量変化に基づいて検出信号を発生する制御部と、を有し、
前記上面は、前記上面に対する第1の操作により、前記静電容量センサの静電容量が変化して前記第1の操作を検出することが可能な第1の操作面とされ、
前記側壁面は、前記静電容量センサと容量結合した浮遊導体部により構成され、前記側壁面に対する操作により、前記静電容量センサの静電容量が変化して前記側壁面に対する操作を検出することが可能な第2の操作面とされ、前記側壁面に対する操作は、前記第2の操作面を前記第1の操作面の上方から掴んだ第2の操作であり、
前記静電容量センサは、平面内の第1の方向に間隔を空けて配置された複数本の第1の電極パターンと、前記第1の方向に対して交差する平面内の第2の方向に間隔を空けて前記第1の電極パターンと非接触にて配置された複数本の第2の電極パターンとを有して構成されており、
前記制御部は、互いに交差していない電極パターンを駆動電極と検出電極とする第1のスキャンモードと、互いに交差する電極パターンを駆動電極と検出電極とする第2のスキャンモードと、を切り換え可能であり、
前記第1のスキャンモードにて得られた検出信号の時間に対する変化量に基づいて前記第2の操作か否かが判別され、
前記第2のスキャンモードにて得られる検出信号に基づいて、前記第1の操作面上にて入力操作する前記第1の操作が検出されることを特徴とするものである。
上記において、前記第1のスキャンモードにて得られた検出信号の時間に対する変化量が、緩やかに大きくなる第1の変化状態であるとき、前記第2の操作として判断し、前記変化量が、前記第1の変化状態に比べて急激に大きくなる第2の変化状態であるとき、前記第2の操作面に横方向から操作物体が触れた状態として判断することができる。このように、検出信号の時間に対する変化量が、緩やかに大きくなるか、急激に大きくなるかで、第2の操作か、あるいは偶発的に第2の操作面に操作物体(手指等)が触れた状態であるかを、精度よく判別することができる。
または、本発明における入力装置は、
上面及び前記上面の外周に位置する側壁面を有する操作体と、
前記上面の裏側に配置され、検出エリアが前記上面と対向している静電容量センサと、
前記静電容量センサの容量変化に基づいて検出信号を発生する制御部と、を有し、
前記上面は、前記上面に対する第1の操作により、前記静電容量センサの静電容量が変化して前記第1の操作を検出することが可能な第1の操作面とされ、
前記側壁面は、前記側壁面を前記第1の操作面の上方から掴んだ第2の操作により、前記静電容量センサの静電容量が変化して前記第2の操作を検出することが可能な第2の操作面とされており、
前記静電容量センサは、平面内の第1の方向に間隔を空けて配置された複数本の第1の電極パターンと、前記第1の方向に対して交差する平面内の第2の方向に間隔を空けて前記第1の電極パターンと非接触にて配置された複数本の第2の電極パターンとを有して構成されており、
前記制御部は、前記第1の電極パターン及び前記第2の電極パターンのいずれか一方のみで駆動電極と検出電極とを設定する第1のスキャンモードと、前記第1の電極パターン及び前記第2の電極パターンの一方を駆動電極とし他方を検出電極とする第2のスキャンモードと、を切り換え可能であり、
前記第1のスキャンモードにて得られる検出信号が第1の閾値よりも大きく、前記第2のスキャンモードにて得られる検出信号が第2の閾値よりも小さいとき、前記第2の操作が検出され、
前記第2のスキャンモードにて得られる検出信号が、前記第2の閾値よりも大きいときに、前記第2のスキャンモードにて得られる検出信号に基づいて、前記第1の操作面上にて入力操作する前記第1の操作が検出されることを特徴とするものである。本発明では、第1の操作面(上面)に対する操作検出用の前記静電容量センサとは別のセンサを用いずとも、駆動電極と検出電極との配置が異なる第1のスキャンモードと第2のスキャンモードとを切り換えることで、第1の操作及び第2の操作の別を判別することができる。なおこの発明では、操作体の側壁部に浮遊導体部が設けられていない形態も含まれる。
また本発明では、前記操作体は回転可能に支持されており、
前記操作体の回転を検知する回転検出部を備えており、
前記操作体を回転操作する際に、前記第2の操作面を前記第1の操作面の上方から掴んだ前記側壁面に対する操作が第2の操作として検出されることが好ましい。
上記において、前記第2の操作の検出と、前記回転検出部からの検出信号に基づいて、前記制御部は、前記操作体の回転検出信号を出力することができる。
本発明における第1の入力装置によれば、操作体の側壁面に静電容量センサと容量結合した浮遊導体部を設けることで、第1の操作面(上面)に対する操作検出用の前記静電容量センサとは別のセンサを用いずとも、浮遊導体部の側面を第2の操作面とすることが可能になる。
また本発明における第2の入力装置によれば、第1の操作面(上面)に対する操作検出用の前記静電容量センサとは別のセンサを用いずとも、駆動電極と検出電極との配置が異なる第1のスキャンモードと第2のスキャンモードとを切り換えることで、第1の操作及び第2の操作の別を判別することができる。
図1は、本実施形態における入力装置を備えたセンターコンソールの正面図である。 図2は、図1のA−A線に沿って第1の実施形態の入力装置を切断し矢印方向から見た部分縦断面図である。 図3は、本実施形態における入力装置のブロック図である。 図4は、静電容量センサの平面図であり、特に第1のスキャンモードについての説明図である。 図5は、図4とは異なる電極パターンを示す部分拡大平面図である。 図6は、静電容量センサの平面図であり、特に第2のスキャンモードについての説明図である。 図7(a)は、操作体の第1の操作面(上面)に指を接触させた入力操作(第1の操作;上面入力操作)を示す部分縦断面図であり、図7(b)は、図7(a)の際、第1のスキャンモードで得られる検出信号を示す模式図である。 図8(a)は、操作体の第2の操作面(側面)に指が接触した状態を示す部分縦断面図であり、図8(b)は、図8(a)の際、第1のスキャンモードで得られる検出信号を示す模式図である。 図9(a)は、操作体の第2の操作面(側面)を第1の操作面(上面)の上方から掴んだ操作(第2の操作;グリップ操作)を示す部分縦断面図であり、図9(b)は、図9(a)の際、第1のスキャンモードで得られる検出信号を示す模式図である。 図10(a)は、操作体の第1の操作面(上面)に指を接触させた入力操作(第1の操作;上面入力操作)を示す部分縦断面図であり、図10(b)は、図10(a)の際、第2のスキャンモードで得られる検出信号を示す模式図である。 図11(a)は、操作体の第2の操作面(側面)に指が接触した状態を示す部分縦断面図であり、図11(b)は、図11(a)の際、第2のスキャンモードで得られる検出信号を示す模式図である。 図12(a)は、操作体の第2の操作面(側面)を第1の操作面(上面)の上方から掴んだ操作(第2の操作:グリップ操作)を示す部分縦断面図であり、図12(b)は、図12(a)の際、第2のスキャンモードで得られる検出信号を示す模式図である。 図13は、上面入力操作とグリップ操作とを検出するための第1のフローチャート図である。 図14は、上面入力操作とグリップ操作とを検出するための第2のフローチャート図である。 図15は、上面入力操作とグリップ操作とを検出するための第3のフローチャート図である。 図16は、上面入力操作とグリップ操作とを判別するための、検出信号の時間に対する変化量を示すグラフである。 図17は、図2とは異なる構造(第2の実施形態)を示す入力装置の部分縦断面図である。
図1は、本実施形態における入力装置を備えたセンターコンソールの正面図である。図2は、図1のA−A線に沿って入力装置を切断し矢印方向から見た部分縦断面図である。
図1に示すセンターコンソール1は、車両の運転席と助手席の間に配置され、表面には各種入力をなす入力装置2が配置されている。
図2に示すように入力装置2は、略円柱状を成し、センターコンソール1の表面から突出する操作体10を有して構成される。操作体10を周方向に沿って回転操作できる。また操作体10を、センターコンソール1の表面に対し垂直方向に押圧操作することができる。
図2に示すように操作体10は、上面部11と、上面部11の外周に位置する側壁部12とを有して構成される。上面部11は、樹脂等の円形状の絶縁基板である。上面部11の表面(上面)は、第1の操作面11aを構成している。第1の操作面11aは、平面(X方向とY方向にて形成される面)と平行な面である。ただし、第1の操作面11aは平面でなく湾曲等していてもよい。
図2に示すように、上面部11の裏側には静電容量センサ13が配置されている。静電容量センサ13の表面は、検出エリア13aであり、検出エリア13aは第1の操作面11aと対向している。検出エリア13aは、平面(X方向とY方向にて形成される面)と平行な面であり、図2に示すように、第1の操作面11aと検出エリア13aとは平行とされる。ただし、検出エリア13aは、第1の操作面11aの形態に合わせて湾曲していてもよいし、あるいは、第1の操作面11a及び検出エリア13aの一方が平面で他方が湾曲面とされていてもよい。第1の操作面11aに、操作者の指を接近または接触させると、静電容量センサ13の電極と指との間に静電容量が形成され、電極に流れる電流量が変化する。電流量が変化した電極を検知しその位置を特定することで、第1の操作面11aで指が接近している入力操作位置(座標位置)を検出することができる。
図2に示す実施形態では、操作体10を構成する側壁部12は上面部11と別体で形成され、側壁部12と静電容量センサ13との間には間隔T1が空いている。側壁部12は上面部11に対して垂直方向に設けられていてもよいし、あるいは斜めに設けられていてもよい。側壁部12は静電容量センサ13と容量結合した浮遊導体部14として機能する。浮遊導体部14は、側壁部12の全体を金属で形成すること、または側壁部12を合成樹脂で形成し表面に金属メッキを施すこと、あるいは側壁部12を導電性樹脂等で形成することで構成されている。また、側壁部12と上面部11とが合成樹脂材料で一体に形成され、側壁部12の表面に金属メッキが施されて浮遊導体部14が形成されてもよい。
図1に示す実施の形態では、浮遊導体部14は、静電容量センサ13の周囲を囲むようにして設けられているが、浮遊導体部14が、静電容量センサ13の周囲の全周でなく一部分のみに設けられる構成としてもよい。
図2に示すように、操作体10の内部10aに、静電容量センサ13を支持する支持部材15が設けられ、支持部材15よりも下側の領域に、回転検出部18が設けられている。操作体10は回転支持部材19に回転自在に支持されており、操作体10を回転操作すると、操作体10と一体となって回転検出部18も回転する。ただし、静電容量センサ13及びそれを支持する支持部材15は回転しない。
図2に示すように、回転検出部18には突形状または貫通穴などの検出要素19aが一定のピッチで円周方向に配列して設けられている。回転支持部材19には、前記検出要素19aを検知する光学センサや磁気センサが設けられ、回転検出部18の回転数(回転角度)を検知できるようになっている。なお、位相をずらした2組の検出要素19aとそれぞれの検出要素19aを検知する光学センサまたは磁気センサが設けられて、回転検出部18の回転方向を検知できるようにすることが好ましい。
図3に示すように、入力装置2には、第1の操作面11aと第2の操作面14aが設けられる。第1の操作面11aは、図2に示す静電容量センサ13の上に位置する上面部11の上表面であり、第2の操作面14aは、静電容量センサ13と容量結合した浮遊導体部14の表面(側壁面)である。第2の操作面14aは、第1の操作面11aに対して垂直方向(Z)に設けられても、斜め方向に傾いていてもどちらでもよい。
この入力装置2によれば、第1の操作面11aに指などの操作物体を接触あるいは接近させたとき、及び第2の操作面14aに指などの操作物体を接触あるいは接近させたとき、静電容量センサ13による容量変化に基づいて図3に示す制御部20にて検出信号を発生させることが可能である。したがって第2の操作面14aの検出用として静電容量センサ13と別のセンサを用意する必要がなく、第1の操作面11a及び第2の操作面14aに対して共通の静電容量センサ13を用いることができる。よって生産コストを低減でき、また入力装置2の内部構造が煩雑にならず、更に入力装置2の小型化を実現できる。
制御部20にて得られた検出信号は、入力装置2と電気的に接続された機器本体21に送られ、機器本体21では、検出信号に基づいて、例えば、カーナビゲーション画面の表示等を変更することができる。なお機器本体21は、入力装置2の構成部ではないので、図3では機器本体21を点線で示した。
図3に示すように回転検出部18は、制御部20と接続されており、制御部20では、回転検出部18にて得られた検出結果に基づいて回転数や回転量等の情報信号を機器本体21に送信する。機器本体21では、制御部20からの情報信号に基づいて、表示された画面メニューを順々に移動させたり、あるいは、ボリュームの上げ下げ等を実行できる。
図4は、静電容量センサ13の平面図である。図4に示す静電容量センサ13は薄いシート状(平板状)である。静電容量センサ13は、平面内のX方向(第1の方向)に間隔を空けてX方向と直交する平面内のY方向(第2の方向)に直線状に延出する複数本の第1の電極パターン22と、Y方向に間隔を空けてX方向に直線状に延出する複数本の第2の電極パターン23とを有して構成される。第1の電極パターン22及び第2の電極パターン23はそれぞれ、別々の絶縁基材の表面に形成され、各絶縁基材の間に絶縁層(粘着層)が介在している。したがって第1の電極パターン22と第2の電極パターン23とは、非接触の状態とされている。各絶縁基材は、樹脂フィルム、プラスチック、ガラス等で形成できる。静電容量センサ13は、透明であっても有色であってもどちらでもよい。静電容量センサ13を透明にする場合、各電極パターンをITO等の透明導電材料で形成することが必要である。
図5には、一つの絶縁基材の表面に第1の電極パターン22と第2の電極パターン23とが形成された静電容量センサが示されている。この静電容量センサは、絶縁基板の1つの表面に、幅広の電極部22aと、各電極部22a間を繋ぐ幅細の接続部22bとで第1の電極パターン22が構成される。同じ表面に、幅広の電極部23aと、各電極部23a間を繋ぐ幅細の接続部23bとで第2の電極パターン23が構成される。そして第1の電極パターン22と第2の電極パターン23の各接続部22b,23bの位置が絶縁層24を介して高さ方向で重なっている。
この静電容量センサ13では、第1のスキャンモード(近接スキャンモード)と、第2のスキャンモード(通常スキャンモード)とを設定することが可能である。
図4は、駆動電極(ドライブ電極)26と検出電極(センス電極)27をともに第1の電極パターン22に設定した第1のスキャンモード(近接スキャンモード)を示している。第1のスキャンモードでは、駆動電極26と検出電極27とが平行関係になっている。また、駆動電極26と検出電極27とが最も遠くなるように、最も離れた第1の電極パターン22同士にて駆動電極26と検出電極27とが設定されている。
また、駆動電極26及び検出電極27を第2の電極パターン23に設定することも可能である。
図6は、第1の電極パターン22に駆動電極(ドライブ電極)26を設定し、第2の電極パターン23に検出電極(センス電極)27を設定した第2のスキャンモード(通常スキャンモード)を示している。第2のスキャンモードでは、駆動電極26と検出電極27とが直交関係になっている。
図7(a)は、第1の操作面(上面)11aに指Fを接触させた上面入力操作を示している。この明細書において上面入力操作は、「第1の操作」である。
図4で示した第1のスキャンモード(近接スキャンモード)のときに、図7(a)の上面入力操作を行うと、図7(b)に示すように制御部20にて得られる検出信号S1は、静電容量センサ13の検出エリア13aの広い範囲で発生し、検出信号S1の信号強さはH1であり、しきい値LV1よりも大きくなっている。
駆動電極26にパルス状の電圧が与えられると、検出電極27から電流を得ることができる。このとき図7(a)に示すように指Fを第1の操作面11aに接触させた状態と指Fを離した状態とでは、電流値が変化する。この電流値の変化に基づいて、制御部20では検出信号S1を発生させることができるが、駆動電極26と検出電極27とが平行関係にある第1のスキャンモードでは、静電容量センサ13の検出エリア13aの広い範囲にわたって信号強さH1の検出信号S1が得られる。図7(a)に示すように、第1のスキャンモードでは、第1の操作面11aに指が近づいたか否かの検知のみが行われ、第1の操作面11a上での指Fの接触位置の座標検出は行われない。
図8(a)は、浮遊導体部14の側壁面である第2の操作面14aに指Fが触れた状態を示している。図8(a)は、指F(操作物体)が偶発的に浮遊導体部14に横から接触、あるいは近接した導体タッチ状態を示している。
図4で示した第1のスキャンモード(近接スキャンモード)のときに、図8(a)の導体タッチ状態が起こると、図8(b)に示すように制御部20にて得られる検出信号S2は、静電容量センサ13の検出エリア13aの広い範囲で発生し、このとき、検出信号S2の信号強さはH2となっている。この信号強さH2は、図7(b)に示す、上面入力操作(第1の操作)の際に生じる信号強さH1よりも小さく、しきい値LV1よりも小さい。
浮遊導体部14の表面(側壁面)である第2の操作面14aと静電容量センサ13の検出エリア13aとは対向していないが、浮遊導体部14は静電容量センサ13と容量結合した状態にあるため、第2の操作面14aに指Fが触れると、静電容量センサ13に容量変化が生じ、その容量変化は、図7(a)に示す上面入力操作のときに比べて小さくなり、図7(a)の導体タッチ状態にて生じる検出信号S2の信号強さH2(図8(b))は、図7(a)の上面入力操作で生じる検出信号S1の信号強さH1(図7(b))よりも小さくなる。
図9(a)は、第1の操作面11aの上方から第2の操作面14aを指Fで掴んだグリップ操作を示している。この明細書において、グリップ操作は、「第2の操作」である。
図4で示した第1のスキャンモード(近接スキャンモード)のときに、図9(a)に示すグリップ操作を行うと、図9(b)に示すように制御部20にて得られる検出信号S3は、静電容量センサ13の検出エリア13aの広い範囲で発生し、このとき、検出信号S3の信号強さはH3となり、しきい値LV1よりも大きくなる。この信号強さH3は、図8(b)に示す、導体タッチ状態の際に生じる信号強さH2よりも強い。また、検出信号S3の信号強さH3は、図7(a)での上面入力操作の際に発生する検出信号S1の信号強さH1(図7(b))とほぼ同等か、信号強さH1に近い値となる。
第2の操作面14aに指Fが触れると、浮遊導体部14と容量結合した静電容量センサ13には容量変化が生じるが、図9(a)では、手のひら30が第1の操作面11aの上方に位置し、図4に示す第1のスキャンモードでの駆動電極26と検出電極27との間の広い範囲にわたって容量変化が生じやすい。したがって、図9(a)に示すグリップ操作では、図8(a)での導体タッチ状態に比べて静電容量センサ13の容量変化が大きくなり、図9(a)のグリップ操作にて生じる検出信号S3の信号強さH3は、図8(a)の導体タッチ状態で生じる検出信号S2の信号強さH2よりも大きくなる。一方、図9(b)での検出信号S3の信号強さH3は、図7(b)での検出信号S1の信号強さH1とほぼ同等か、それに近いために、第1のスキャンモード(近接スキャンモード)では、図7(a)の上面入力操作(第1の操作)と、図9(a)のグリップ操作(第2の操作)とを区別することは困難である。
駆動電極26と検出電極27とが平行に配置された第1のスキャンモード(近接スキャンモード)では、駆動電極26と検出電極27との結合は弱く、駆動電極26と検出電極27との間で生じる容量変化は小さくなりやすい。図7(a)に示す上面入力操作(第1の操作)や図9(a)に示すグリップ操作(第2の操作)では、指Fや手のひら30の接触あるいは近接による駆動電極26と検出電極27との間での容量変化が大きくなり、検出信号S1,S3の信号強さH1,H3は、第2の操作面14a(浮遊導体部14の表面)を横から触る導体タッチ状態(図8(a))にて得られる検出信号S2の信号強さH2に比べて強くなるが、図7(b)、図8(b)、図9(b)に示すようにいずれの操作の場合でも静電容量センサ13の検出エリア13aの広い範囲にわたって検出信号S1,
なお、第1のスキャンモード(近接スキャンモード)は、駆動電極(ドライブ電極)26と第2の電極パターン23とを互いに交差させないように設定すればよいのであり、例えば、図4において破線の符号で示しているように、第1の電極パターン22に駆動電極(ドライブ電極)126を設定し、駆動電極(ドライブ電極)126と交差していない第2の電極パターン23に検出電極(センス電極)127に設定してもよい。
図10(a)は、図7(a)と同様に、第1の操作面(上面)11aに指Fを接触あるいは近接させた上面入力操作(第1の操作)を示しているが、図10(a)では、上面入力操作を図6に示す第2のスキャンモード(通常スキャンモード)で検出している。
図6に示す第2のスキャンモードでは、駆動電極26と検出電極27とが直交した関係にある。図6で示した第2のスキャンモード(通常スキャンモード)のときに、図10(a)の上面入力操作を行うと、図10(b)に示すように、制御部20にて得られる検出信号S4は、指Fの入力操作位置31に得られる。このように検出信号S4は、検出エリア13aの狭い範囲で発生し、検出信号S4の最大信号強さはH4となっている。
第2のスキャンモードでは、駆動電極26と検出電極27とが直交関係にあり、駆動電極26にパルス状の電圧が与えられると、検出電極27から電流を得ることができる。このとき図10(a)に示すように指Fを第1の操作面11aに触れた状態と指Fを離した状態とでは、電流値が変化する。よって第1の電極パターン22にパルス状の電圧を与えた状態で、順次、各第2の電極パターン23の時定数の変化を検知し、この時定数変化の連続検知を、各第1の電極パターン22に電圧を順に与えながら行うことで、検出信号S4を得ることができる。なお、第2の電極パターン23を駆動電極26とし、第1の電極パターン22を検出電極27とすることもできるし、第1の電極パターン22及び第2の電極パターン23の双方を、駆動電極26及び検出電極27(駆動電極26と検出電極27とを第1の電極パターン22と第2の電極パターン23との間で入れ替える)とすることもできる。
第2のスキャンモード(通常スキャンモード)では、第1の操作面11a上における指Fの入力操作位置31を座標位置として検出することができる。
図11(a)は、図8(a)と同様に、導体タッチ状態を示しているが、図11(a)では、導体タッチ状態を図6に示す第2のスキャンモード(通常スキャンモード)で検出している。
図6で示した第2のスキャンモード(通常スキャンモード)のときに、図11(a)の導体タッチ状態が作用すると、図11(b)に示すように制御部20にて得られる検出信号S5は、静電容量センサ13の検出エリア13aの広い範囲で発生し、検出信号S5の信号強さはH5となっている。この信号強さH5は、図10(b)に示す、上面入力操作(第1の操作)の際に生じる信号強さH4よりも小さい。
図12(a)は、図9(a)と同様に、グリップ操作(第2の操作)を示しているが、図12(a)では、グリップ操作を図6に示す第2のスキャンモード(通常スキャンモード)で検出している。
図6で示した第2のスキャンモード(通常スキャンモード)のときに、図12(a)のグリップ操作を行うと、図12(b)に示すように制御部20にて得られる検出信号S6は、静電容量センサ13の検出エリア13aの広い範囲で発生し、検出信号S6の信号強さはH6となっている。この信号強さH6は、図10(b)に示す、上面入力操作(第1の操作)の際に生じる検出信号S4の信号強さH4よりも小さく、また、図11(b)に示す、検出信号S5の信号強さH5とほぼ同等か、信号強さH5に近い値となる。
駆動電極26と検出電極27とが直交に配置された第2のスキャンモード(通常スキャンモード)では、駆動電極26と検出電極27との結合が強く、結合位置から離れた位置での結合変化要因では容量変化が小さくなる。よって図11(a)の導体タッチ状態や図12(a)に示すグリップ操作では、図10(a)に示す上面入力操作に比べて容量変化が小さくなり、検出信号S5,S6は小さくなる。図12(a)に示すグリップ操作(第2の操作)では、手のひら30が第1の操作面11aの上方に位置するため、図11(a)の導体タッチ状態に比べて容量変化が大きくなりやすいが、手のひら30は第1の操作面11aから離れた位置にあるため、さほど大きな容量変化を及ぼさない。よって図12(a)でのグリップ操作にて得られる検出信号S6の信号強さH6(図12(b))は、図11(a)での導体タッチ状態にて得られる検出信号S5の信号強さLV5(図11(b))と比べてやや大きくなっても、その差は小さく、第2のスキャンモード(通常スキャンモード)では、指Fなどが浮遊導体部14の側壁面である第2の操作面14aに接触あるいは近接していることはわかっても、それが導体タッチ状態かグリップ操作(第2の操作)なのか判別しにくい。
図7ないし図12に示す検出信号に基づいて、上面入力操作(第1の操作)及びグリップ操作(第2の操作)を、図13のフローチャートを用いて判別することが可能である。
図13のフローチャートでは、ステップST1で図4に示す第1のスキャンモード(近接スキャンモード)と、ステップST2で図6に示す第2のスキャンモード(通常スキャンモード)とを常に繰り返し実行している。
図13のステップST3では、第1のスキャンモードで得られた検出信号が第1の閾値LV1以上であるか否かを判別する。図7(b)、図8(b)、図9(b)が第1のスキャンモードで得られた各検出信号S1,S2,S3を示しているが、第1の閾値LV1は、ちょうど検出信号S1,S3の信号強さH1,H3と、検出信号S2の信号強さH2との間の大きさに設定される。
ステップST3で、検出信号の強さが、第1の閾値LV1よりも大きいとき、図7(b)に示す上面入力操作(第1の操作)での検出信号S1か、図9(b)に示すグリップ操作(第2の操作)での検出信号S3のどちらかであり、ステップST4に移行する。一方、ステップST3で、検出信号の強さが、第1の閾値LV1よりも小さいとき、図8(b)に示す導体タッチ状態や第1の操作面11a及び第2の操作面14aに操作物体が接触も近接もしていない状態などであり、少なくとも上面入力操作(第1の操作)及びグリップ操作(第2の操作)ではないと判断できる。
次に、ステップST4では、第2のスキャンモード(通常スキャンモード)にて検出信号の有無を判断する。検出信号が得られたらステップST5に移行する。
次にステップST5では、図10(b)に示す検出信号S4であるか否かを判別する。すなわち検出エリア13aの狭い範囲に第2の閾値LV2よりも大きい検出信号S4が得られたか否かを判断する。もし検出エリア13aの狭い範囲に第2の閾値LV2よりも大きい検出信号が得られたら、それは図10(b)に示す検出信号S4であると認定でき、したがって図10(a)に示す上面入力操作(第1の操作)であると判断することができる(ステップST6)。
一方、ステップST5で、第2の閾値LV2よりも小さい検出信号が検出エリア13aの広い範囲で得られた場合、それは図10(b)に示す検出信号S6であり、図12(a)に示すグリップ操作(第2の操作)であると判断することができる(ステップST7)。
図14に示すフローチャートは、図13と一部、異なって、第1のスキャンモード(近接スキャンモード)を繰り返し実行し、操作物体(手など)が近づいたことを検知したら、第2のスキャンモード(通常スキャンモード)を開始するように制御されている。
すなわち図14に示すステップST8では、まず第1のスキャンモード(近接スキャンモード)を行い、得られた検出信号が第1の閾値LV1よりも大きければ(ステップST9)、第2のスキャンモード(通常スキャンモード)を行うが(ステップST10)、第1のスキャンモードにて得られた検出信号が第1の閾値LV1よりも小さいとき、図8(a)に示す導体タッチ状態か、あるいは手が第1の操作面11a及び第2の操作面14aに近づいていない状態であり、第1のスキャンモードにて得られた検出信号が第1の閾値LV1よりも大きくならない限り第1のスキャンモードを繰り返し行う。
図14に示すようにステップST10で第2のスキャンモード(通常スキャンモード)を行った後のステップについては図13と同様のステップST4〜ST7に移行する。
図15は、図13及び図14と異なるフローチャートを示している。
図15のステップST11では、第1のスキャンモード(近接スキャンモード)を実行する。このとき得られた検出信号の時間に対する変化量を測定し、図16に示すように変化量が緩やかに大きくなる変化状態(第1の変化状態)の信号S10であるか、あるいは、第1の変化状態に比べて急激に大きくなる変化状態(第2の変化状態)の信号S11であるかを判別する。
図16に示すように経過時間tのときに信号の強さがLV3以上か、あるいはLV3以下かで信号S10,S11の別を判断することができる。
図16に示すように変化量が急激に大きくなる信号S11が得られたとき、図8(a)に示すように、指Fが浮遊導体部14の側壁面である第2の操作面14aに横から接触した状態(導体タッチ状態)であると判断できる(ステップST13)。
一方、図16に示す信号S10のように変化量が緩やかである信号S10が得られたとき、図9(a)に示すように、第1の操作面11aの上方から第2の操作面14aを掴んだグリップ操作(第2の操作)であると判断できる(ステップST14)。
図9(a)に示すグリップ操作(第2の操作)の場合、手のひら30が第1の操作面11aの上方から徐々に近づいてくるため、静電容量センサ13の静電容量も徐々に変化し、したがってグリップ操作の場合は、図16に示すように、緩やかに変化する信号S10を得ることができる。一方、図8(a)に示すように浮遊導体部14に対して横から指Fなどが触れた場合は、第1の操作面11aの上方から徐々に近づく操作物体は存在しないため、図16に示すように、信号S10に比べて急激に変化する信号S11を得ることができる。
図15に示すように続いてST15で第2のスキャンモード(通常スキャンモード)を実行し、図10(b)に示す検出信号S4の有無を判断する。判断の仕方は例えば閾値LV2を超える検出信号が検出エリア13aの狭い範囲で得られるか否かで判断することができる。
ステップST16で検出信号S4が得られたとき、上面入力操作(第1の操作)を検出することができる(ステップST17)。
以上のように、第1のスキャンモードと第2のスキャンモードとを切り換えて行い、各スキャンモードにて得られる検出信号に基づいて、上面入力操作(第1の操作)と、グリップ操作(第2の操作)とをそれぞれ検出できる。
なお操作体10の側壁面に対する操作として、上記した導体タッチ状態やグリップ操作(第2の操作)とを区別しなくてもよいモードである場合は、例えば第2のスキャンモードにて得られた検出信号に基づいて、上面入力操作(第1の操作(図10(b))、と、側壁面に対する操作(導体タッチ状態(図11(b))及びグリップ状態(図12(b))とを別々に検出することが可能である。
また図15に示したフローチャートによれば、第1のスキャンモード(近接スキャンモード)にて得られる検出信号に基づいて、導体タッチ状態とグリップ操作(第2の操作)とをそれぞれ検出することができ、第2のスキャンモード(通常スキャンモード)にて得られる検出信号に基づいて、上面入力操作(第1の操作)を検出することができる。
また図13、図14のフローチャートによれば、第1のスキャンモード(近接スキャンモード)と、第2のスキャンモード(通常スキャンモード)との双方にて得られる検出信号に基づいて、グリップ操作(第2の操作)であるか否かを判断できる。
図17に示す第2の実施形態には図2と一部で異なる入力装置の部分縦断面図が示されている。
図17に示す入力装置では、例えば操作体10の上面部11と側壁部12とが一体化しており、図2と異なって側壁部12に静電容量センサ13と容量結合する浮遊導体部14が設けられていない。図17に示す第2の実施形態の入力装置2では、浮遊導体部14が設けられていない点以外は、図2に示す第1の実施形態の入力装置と同じ構造とされる。すなわち図17に用いられる静電容量センサ13は、図4〜図6に示したとおりである。
図17に示す側壁部12の表面(側壁面)が第2の操作面とされる。
この実施形態における静電容量センサ13は、制御部20にて、図4に示した第1のスキャンモード(近接スキャンモード)と図6に示した第2のスキャンモード(通常スキャンモード)とに切り換え可能とされている。
図17に示す第2の実施形態では、側壁部12に浮遊導体部14が設けられていないので、第1のスキャンモード(近接スキャンモード)で得られる図8(b)や図9(b)に示す検出信号、及び第2のスキャンモード(通常スキャンモード)で得られる図11(b)や図12(b)に示す検出信号は、浮遊導体部14が存在する場合と比べて検出信号が小さくなり、また信号波形がやや不安定化するものと考えられるが、第1のスキャンモードと第2のスキャンモードとを切り換え、第1のスキャンモードで得られた検出信号及び第2のスキャンモードで得られた検出信号の双方に基づいて、上面入力操作(第1の操作)と、グリップ操作(第2の操作)の別を判断することができる。
図17の第2の実施形態においても、静電容量センサ13を、第1のスキャンモード(近接スキャンモード)と第2のスキャンモード(通常スキャンモード)とに切り換えて使用することで、第2の操作面12aの検知用センサを、静電容量センサ13と別に設ける必要がなく、したがって生産コストの増大及び内部構造の煩雑化を抑制でき、また入力装置の小型化を促進することができる。
本実施形態では、制御部20では、図9(a)、図12(a)に示したグリップ操作(第2の操作)を検出し、さらに回転検出部18から検出信号を得たときに、操作体10の回転操作信号を出力するように制御できる。すなわち、図8(a)、図11(a)に示す偶発的に指Fが第2の操作面14aに接触した状態で操作体10が回転したとしても、グリップ操作(第2の操作)を検出しなければ、制御部20では回転検出部18からの検出信号を無視し、操作体10の回転操作信号を機器本体21に送信しないように制御することができる。
また静電容量センサ13において、第1のスキャンモードでの駆動電極26と検出電極27とは平行でなくても交差していなければよいが、平行としたほうが、安定した検出精度を得ることができる。
図1に示したように、本実施形態の入力装置は例えば車両用として用いることができる。例えばセンターコンソールに配置されたシフト装置や入力操作部などに適用できる。なお入力装置を車両用として限定するものでないが、車両用として使用することで、グリップ操作(第2の操作)を検知して、その後の動作予測などを行うことができ、運転の際の安全性や快適性等を高めることが可能である。
F 指
H1〜H6 信号強さ
LV1 第1の閾値
LV2 第2の閾値
S1〜S6 検出信号
1 センターコンソール
2 入力装置
10操作体
11 上面部
11a 第1の操作面
12 側壁部
13 静電容量センサ
13a 検出エリア
14 封誘導体部
14a 第2の操作面
18 回転検出部
20 制御部
21 機器本体
22 第1の電極パターン
23 第2の電極パターン
26 駆動電極
27 検出電極
30 手のひら
31 入力操作位置

Claims (8)

  1. 上面及び前記上面の外周に位置する側壁面を有する操作体と、
    前記上面の裏側に配置され、検出エリアが前記上面と対向している静電容量センサと、
    前記静電容量センサの容量変化に基づいて検出信号を発生する制御部と、を有し、
    前記上面は、前記上面に対する第1の操作により、前記静電容量センサの静電容量が変化して前記第1の操作を検出することが可能な第1の操作面とされ、
    前記側壁面は、前記静電容量センサと容量結合した浮遊導体部により構成され、前記側壁面に対する操作により、前記静電容量センサの静電容量が変化して前記側壁面に対する操作を検出することが可能な第2の操作面とされ、前記側壁面に対する操作は、前記第2の操作面を前記第1の操作面の上方から掴んだ第2の操作であり、
    前記静電容量センサは、平面内の第1の方向に間隔を空けて配置された複数本の第1の電極パターンと、前記第1の方向に対して交差する平面内の第2の方向に間隔を空けて前記第1の電極パターンと非接触にて配置された複数本の第2の電極パターンとを有して構成されており、
    前記制御部は、互いに交差していない電極パターンを駆動電極と検出電極とする第1のスキャンモードと、互いに交差する電極パターンを駆動電極と検出電極とする第2のスキャンモードと、を切り換え可能であり、
    前記第1のスキャンモードにて得られる検出信号が第1の閾値よりも大きく、前記第2のスキャンモードにて得られる検出信号が第2の閾値よりも小さいとき、前記第2の操作が検出され、
    前記第2のスキャンモードにて得られる検出信号が、前記第2の閾値よりも大きいときに、前記第2のスキャンモードにて得られる検出信号に基づいて、前記第1の操作面上にて入力操作する前記第1の操作が検出されることを特徴とする入力装置。
  2. 前記第1のスキャンモードは、第1の電極パターンと第2の電極パターンのいずれか一方に、駆動電極と検出電極を設定する請求項1記載の入力装置。
  3. 前記第1のスキャンモードは、第1の電極パターンと第2の電極パターンの一方を駆動電極とし、他方で且つ前記駆動電極と交差しないものを検出電極とする請求項1記載の入力装置。
  4. 上面及び前記上面の外周に位置する側壁面を有する操作体と、
    前記上面の裏側に配置され、検出エリアが前記上面と対向している静電容量センサと、
    前記静電容量センサの容量変化に基づいて検出信号を発生する制御部と、を有し、
    前記上面は、前記上面に対する第1の操作により、前記静電容量センサの静電容量が変化して前記第1の操作を検出することが可能な第1の操作面とされ、
    前記側壁面は、前記静電容量センサと容量結合した浮遊導体部により構成され、前記側壁面に対する操作により、前記静電容量センサの静電容量が変化して前記側壁面に対する操作を検出することが可能な第2の操作面とされ、前記側壁面に対する操作は、前記第2の操作面を前記第1の操作面の上方から掴んだ第2の操作であり、
    前記静電容量センサは、平面内の第1の方向に間隔を空けて配置された複数本の第1の電極パターンと、前記第1の方向に対して交差する平面内の第2の方向に間隔を空けて前記第1の電極パターンと非接触にて配置された複数本の第2の電極パターンとを有して構成されており、
    前記制御部は、互いに交差していない電極パターンを駆動電極と検出電極とする第1のスキャンモードと、互いに交差する電極パターンを駆動電極と検出電極とする第2のスキャンモードと、を切り換え可能であり、
    前記第1のスキャンモードにて得られた検出信号の時間に対する変化量に基づいて前記第2の操作か否かが判別され、
    前記第2のスキャンモードにて得られる検出信号に基づいて、前記第1の操作面上にて入力操作する前記第1の操作が検出されることを特徴とする入力装置。
  5. 前記第1のスキャンモードにて得られた検出信号の時間に対する変化量が、緩やかに大きくなる第1の変化状態であるとき、前記第2の操作と判断され、前記変化量が、前記第1の変化状態に比べて急激に大きくなる第2の変化状態であるとき、前記第2の操作面に横方向から操作物体が触れた状態として判断される請求項4記載の入力装置。
  6. 上面及び前記上面の外周に位置する側壁面を有する操作体と、
    前記上面の裏側に配置され、検出エリアが前記上面と対向している静電容量センサと、
    前記静電容量センサの容量変化に基づいて検出信号を発生する制御部と、を有し、
    前記上面は、前記上面に対する第1の操作により、前記静電容量センサの静電容量が変化して前記第1の操作を検出することが可能な第1の操作面とされ、
    前記側壁面は、前記側壁面を前記第1の操作面の上方から掴んだ第2の操作により、前記静電容量センサの静電容量が変化して前記第2の操作を検出することが可能な第2の操作面とされており、
    前記静電容量センサは、平面内の第1の方向に間隔を空けて配置された複数本の第1の電極パターンと、前記第1の方向に対して交差する平面内の第2の方向に間隔を空けて前記第1の電極パターンと非接触にて配置された複数本の第2の電極パターンとを有して構成されており、
    前記制御部は、前記第1の電極パターン及び前記第2の電極パターンのいずれか一方のみで駆動電極と検出電極とを設定する第1のスキャンモードと、前記第1の電極パターン及び前記第2の電極パターンの一方を駆動電極とし他方を検出電極とする第2のスキャンモードと、を切り換え可能であり、
    前記第1のスキャンモードにて得られる検出信号が第1の閾値よりも大きく、前記第2のスキャンモードにて得られる検出信号が第2の閾値よりも小さいとき、前記第2の操作が検出され、
    前記第2のスキャンモードにて得られる検出信号が、前記第2の閾値よりも大きいときに、前記第2のスキャンモードにて得られる検出信号に基づいて、前記第1の操作面上にて入力操作する前記第1の操作が検出されることを特徴とする入力装置。
  7. 前記操作体は回転可能に支持されており、
    前記操作体の回転を検知する回転検出部を備えており、
    前記操作体を回転操作する際に、前記第2の操作面を前記第1の操作面の上方から掴んだ前記側壁面に対する操作が前記第2の操作として検出される請求項1ないし6のいずれか1項に記載の入力装置。
  8. 前記第2の操作の検出と、前記回転検出部からの検出信号に基づいて、前記制御部は、前記操作体の回転検出信号を出力する請求項7記載の入力装置。
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