JP6121186B2 - バンチャー及び加速器 - Google Patents

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本発明は、イオンビームの進行方向の密度を調整するバンチャー及び加速器に関する。
従来、バンチャーに関する技術文献として、例えば特開平5−74593号公報が知られている。この公報には、イオンビームの進路上に時間的に変化する電界を発生させることで、イオンビームの進行方向の密度を調整するバンチャーが示されている。
このような従来のバンチャーとしては、外筒部及び内筒部を有し、イオンビームの進行方向に沿って延在する二重筒体と、二重筒体の一方の端部に位置するバンチャー電極と、を備え、外筒部及び内筒部の間の空間が真空にされたものが用いられていた。
特開平5−74593号公報
しかしながら、前述した従来のバンチャーでは、イオンビームに対するバンチング効果を最適化するためにバンチャー電極の電圧を低くすると、外筒部及び内筒部の間の真空空間内においてマルチパクタリング放電が生じやすくなり、電圧が安定しなくなるという問題があった。
そこで、本発明は、バンチャー電極において安定して電圧を発生させることができるバンチャー及び加速器を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明は、外筒部及び内筒部を有し、イオンビームの進行方向に沿って延在する二重筒体と、二重筒体の一方の端部に位置し、電圧が印加されるバンチャー電極と、を備え、二重筒体は、導電材料から構成されており、二重筒体の他方の端部側とバンチャー電極との間を仕切る絶縁性の仕切り部を有し、二重筒体の他方の端部側では、外筒部と内筒部とが連結して閉じられており、バンチャー電極は、二重筒体の一方の端部側において、外筒部と内筒部とに連結されており、外筒部及び内筒部の一方の端部側はバンチャー電極によって閉じられており、二重筒体の外筒部及び内筒部の間で密閉された形成された空間であって、仕切り部と二重筒体の前記他方の端部側との間の空間は気体で満たされていることを特徴とする。
本発明に係るバンチャーによれば、マルチパクタリング放電が生じやすい二重筒体の他方の端部側において、外筒部及び内筒部の間に形成された空間が気体で満たされているので、気体の粒子が電子の移動を妨げることにより空間内のマルチパクタリング放電を抑制することができ、バンチャー電極において安定して電圧を発生させることができる。従って、このバンチャーは、マルチパクタリング放電が発生しやすい低電圧における使用に有利である。
また、本発明に係るバンチャーにおいては、気体は空気であってもよい。
この場合、マルチパクタリング放電を抑制する専用の気体を用意する必要もなく、気体の管理も不要となるため、コスト低減を図ることができる。
また、本発明に係るバンチャーにおいて、内筒部の内側にはイオンビームを収束する収束手段が設けられていてもよい。
このバンチャーによれば、イオンビームを収束する収束手段をバンチャー内に設けることにより、バンチャー外に収束手段を設ける場合と比べて、装置構成の小型化を図ることができる。
また、本発明に係るバンチャーにおいて、二重筒体の一方の端部側には、イオンビームの進行方向に沿った方向に突出する突出部が形成されており、当該突出部の先端にバンチャー電極が位置してもよい。
このバンチャーによれば、バンチャー電極をよりメディアンプレーンに近い位置に配置することができるので、一層効率良くバンチング効果を得ることができる。
本発明に係る加速器は、上述した何れかのバンチャーを備えることを特徴とする。
本発明に係る加速器によれば、バンチャーにおいて安定して電圧を発生させることができるので、継続的にイオンビームの進行方向の密度を調整して効率的な加速を行うことができ、安定性の高いイオンビームの供給効率を高めることができる。
本発明に係るバンチャー及び加速器によれば、バンチャー電極において安定して電圧を発生させることができる。
本発明に係るサイクロトロンの一実施形態を示す断面図である。 イオンビームの進行方向に沿ったバンチャーの断面図である。 他の実施形態に係るバンチャーを示す断面図である。
以下、本発明の好適な実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。
図1に示されるように、本実施形態に係るサイクロトロン1は、イオン源2から送り出されたイオンビームRを加速して出射する横置き型の加速器である。イオンビームRを構成するイオンとしては、例えば陽子や重イオンなどが挙げられる。
このようなサイクロトロン1は、例えば、PET[Positron Emission Tomography]用サイクロトロン、中性子捕捉療法用サイクロトロン、RI[Radio Isotope]製剤用サイクロトロン、中性子源用サイクロトロン、陽子用サイクロトロン、重陽子用サイクロトロンとして用いられる。
サイクロトロン1は、イオン源2、内部に所定の空間が形成された中空のヨーク3、ポール4、コイル5、バンチャー8、インフレクター9、及びソレノイド(収束手段)10を備えている。
イオン源2は、ヨーク3の外部に設けられ、イオンを生成する外部イオン源である。図1では、円盤型のサイクロトロン1の中心軸C上にイオン源2が設けられているが、必ずしも中心軸C上にイオン源2を設ける必要はない。イオン源2は、サイクロトロン1の上側ではなく下側に設けられていてもよい。また、イオン源2の一部又は全体がヨーク3内に入り込んでいてもよい。
ポール4は、上ポール6及び下ポール7からなる磁極である。上ポール6はヨーク3の内部の上面3aに配置されており、下ポール7はヨーク3の内部の下面3bに配置されている。上ポール6及び下ポール7の周囲には円環状のコイル5が配置されており、コイル5に対する電流供給により上ポール6及び下ポール7の間に鉛直方向の磁場が発生する。これらの上ポール6及び下ポール7の間に、イオンビームRが周回するメディアンプレーンMが形成される。
また、サイクロトロン1は、ディー電極(図示せず)を備えている。ディー電極は、中心軸Cの延在方向から見て扇型(中心軸Cを中心として螺線状に拡がる扇形も含む)に形成されて0いる。ディー電極の内部には、中心軸Cの周方向に貫通された空洞が形成されており、その空洞内にメディアンプレーンMが位置している。サイクロトロン1では、ディー電極に交流電流を供給することで空洞内に高周波電場を発生させ、高周波電場における電位差の周期的変化によりイオンビームRを繰り返し加速させる。
バンチャー8は、イオンビームRの進行方向(位相方向)の密度を調整するものである。バンチャー8は、高周波電場における電位差の周期的変化に対応するように、イオンビームRを進行方向の所定間隔で集束させることにより、サイクロトロン1のビーム効率を高める。
このバンチャー8の大部分は、ヨーク3内に入り込んでいる。具体的には、バンチャー8は、ヨーク3に形成されたバンチャー用の第1の孔3cの内部に入り込んでいる。第1の孔3cは、ヨーク3内部の空間とヨーク4の外部とを連通させるように、中心軸Cに沿って形成された貫通孔である。
更に、バンチャー8の一部は、上ポール6に形成された凹部6a内に入り込んでいる。すなわち、バンチャー8は、その大部分がヨーク3の第1の孔3cに収容されると共に、その一部(上ポール6側)が上ポール6の凹部6a内に入り込んでいる。上ポール6の凹部6aは、ヨーク3の第1の孔3cに対応して形成され、中心軸Cに沿って下向きに凹んで形成されている。
なお、ヨーク3は、インフレクター9に対して第1の孔3cの反対側に形成された第2の孔3dを有している。第2の孔3dは、インフレクター9に対して第1の孔3cと略対称に形成された貫通孔である。すなわち、第2の孔3dは、ヨーク3の対称性を保つため、大きさや形状がなるべく第1の孔3cと等しくなるように形成されている。
同様に、下ポール7は、インフレクター9に対して上ポール6の凹部6aと略対称に形成された凹部7aを有している。凹部7aは、ヨーク3の第2の孔3dに対応して形成され、中心軸Cに沿って上向きに凹んでいる。
なお、必ずしもバンチャー8の少なくとも一部がヨーク3内に入り込む必要はなく、ヨーク3外にバンチャー8を配置してもよい。この場合、図1に示すほど大きくヨーク3の孔3c,3dを形成する必要はなく、上ポール6及び下ポール7に凹部6a,7aを設ける必要もない。
インフレクター9は、イオンビームRをメディアンプレーンMに入射(導入)させるものである。インフレクター9は、電源(図示せず)から電流を供給されており、サイクロトロン1の中心軸Cに沿って進行するイオンビームRを偏向してメディアンプレーンMに入射させる。インフレクター9は、上ポール6及び下ポール7の間でサイクロトロン1のほぼ中心に配置されている。
インフレクター9を通じてメディアンプレーンMに入射したイオンビームRは、ポール4の磁場及びディー電極の電場の作用によって螺旋状の軌道を描きながら加速する。イオンビームRは十分に加速された後、軌道から引き出されて外部へ出力される。
以下、バンチャー8の構成について図2を参照して説明を行う。図2は、イオンビームRの進行方向に沿ったバンチャー8の断面図である。図2に示されるように、バンチャー8は、イオンビームRの進行方向に沿って延在する二重筒体20と、二重筒体20の一方の端部(インフレクター9側の端部)20aに位置するバンチャー電極21と、を有している。
二重筒体20は、例えば銅などの導電材料から構成されており、円筒状の外筒部22及び内筒部23を有している。外筒部22及び内筒部23の間は、一方の端部20a側及び他方の端部20b側の両方が閉じられており、空間24が形成されている。
この空間24は空気(大気)で満たされている。空間24は、孔や配管などを通じて大気開放されていてもよく、密閉されていてもよい。なお、空間24の内部には、空気に代えて、十分な絶縁性のあるガス(例えば、窒素ガスやアルゴンガス、ヘリウムガスなど)を封入してもよい。この場合には空間24を密閉する必要がある。
二重筒体20には外部の電源(図示せず)から低電圧(例えば2kV〜3kVの電圧)が印加され、外筒部22と内筒部23の間には低い電位差が存在する。なお、二重筒体20の他方の端部20bでは、外筒部22及び内筒部23が連結されており、電位差は0Vとなる。
また、二重筒体20は、イオンビームRの進行方向において本体部20cと突出部20dに分けることができる。本体部20cは、一定の直径を有する円筒状の部位であり、イオンビームRの入射側が開放されている。この本体部20cの内側(内筒部23の内周側)には、イオンビームRが通過する真空の内部空間25が形成されている。この内部空間25には、イオンビームRを収束させるソレノイド10が配置されている。
ソレノイド10は、イオンビームRを収束させるための収束手段である。ソレノイド10の作り出す磁場は、進行方向に垂直な平面内(X方向及びY方向の両方)でイオンビームRを収束させる。なお、ソレノイド以外の収束手段を用いてもよい。
二重筒体20は、内部空間25を十分に確保するため、壁厚(外筒部22、内筒部23、及び空間24の合わせた厚さ)が薄くなるように構成されている。例えば、二重筒体20の直径が約440mmである場合、壁厚を約40mmまで薄くすることにより、直径が約360mmの内部空間25を確保することができる。これにより、内部空間25の大きさを十分に確保してソレノイド10を配置することが容易になる。
二重筒体20の突出部20dは、本体部20cからインフレクター9側に突出して形成された円筒状の部位である。突出部20dは、本体部20cより小さい直径を有している。この突出部20dの先端の端部20aには、バンチャー電極21及び仕切り部26が位置する。仕切り部26は二重筒体20の一部である。
仕切り部26は、バンチャー電極21と二重筒体20の端部20b側との間を仕切る円環状の部材である。仕切り部26は、真空側のバンチャー電極21と大気側の空間24とを離間させている。この仕切り部26は、バンチャー8の中で最も電圧が高くなるバンチャー電極21と最も電圧が低くなる二重筒体20の端部20b側との間を仕切るように設けられている。
この仕切り部26は、絶縁性の材料から形成されている。具体的には、仕切り部26の材料としてセラミックスなどの絶縁性材料を用いることができる。仕切り部26は、空間24の端部20a側を閉鎖しており、仕切り部26を通じた外筒部22及び内筒部23の間の短絡を防止するため十分な絶縁性が求められる。
バンチャー電極21は、イオンビームRの進行方向の密度を調整する電極部分である。バンチャー電極21は、円環状の仕切り部26の中央を塞ぐように配置されている。バンチャー電極21は、イオンビームRの進行方向に沿って所定間隔で配置された複数のメッシュ状の電極から構成されている。
バンチャー電極21には、図示しない外部電源により低電圧(例えば2kV〜3kVの電圧)が印加されており、イオンビームRはメッシュ状の電極の網目を通り抜ける際に電界の影響を受けて進行方向の密度が調整される。
このような低電圧は、イオンビームRの進行方向の密度を調整するバンチング効果を高めるために有効であり、特にバンチャー8とインフレクター9の距離が近い場合に効果的である。
次に、本実施形態に係るサイクロトロン1の作用・効果について説明する。
以上説明したサイクロトロン1のバンチャー8によれば、外筒部22及び内筒部23の間の空間24が空気で満たされているので、空気中の分子が電子の移動を妨げることにより空間24内のマルチパクタリング放電を抑制することができ、バンチャー電極21において安定して電圧を発生させることができる。このバンチャー8は、マルチパクタリング放電が発生しやすい低電圧における使用に特に有効である。
また、このバンチャー8では、二重筒体20の薄壁化により、バンチャー8を大型化することなく、十分な大きさの内部空間26を確保することができる。従って、このバンチャー8では、内部空間26にソレノイド10を容易に配置することができ、バンチャー8の外にソレノイド10を設ける場合と比べて、サイクロトロン1の小型化を図ることができる。
しかも、この構成によれば、バンチャー8がヨーク3の内部に入り込むことで、インフレクター9(メディアンプレーンM)に近い位置にソレノイド10を配置することができるので、効果的にイオンビームRの収束を行うことができる。なお、内部空間25にソレノイド以外の機器を配置しても良い。また、この構成では、薄壁化により外筒部22及び内筒部23の間隔が狭くなることでマルチパクタリング放電が生じやすくなるが、空間24が空気で満たされることにより放電は適切に抑制される。
また、このバンチャー8によれば、外筒部22及び内筒部23の間の空間24を満たす気体として空気を用いているので、専用の気体を用意する必要もなく、気体の管理も不要となり、コスト低減を図ることができる。
また、このバンチャー8によれば、二重筒体20の一方の端部20a側に突出部20dを形成し、その先端にバンチャー電極21を配置する構成とすることで、バンチャー電極21をインフレクター9(メディアンプレーンM)に近い位置に配置することができ、より効率良くバンチング効果を得ることができる。また、この構成によれば、突出部20dを設けた分だけ、上ポール6の孔6aを小さくすることができ、孔6aの形成による磁場への影響を少なくすることができる。
更に、本実施形態に係るサイクロトロン1によれば、バンチャー8において安定して電圧を発生させることができるので、継続的にイオンビームRの進行方向の密度を調整して効率的な加速を行うことができ、イオンビームRの供給効率を高めることができる。
また、このサイクロトロン1によれば、バンチャー8がヨーク3内に配置されているので、バンチャー8をヨーク3の外に設ける従来の構成と比べて、バンチャー8とインフレクター9との距離を短くすることができる。このため、バンチャー8によってイオンビームRの進行方向(位相方向)の密度を調整した後、空間電荷効果によってイオンビームRが広がる前にインフレクター9へ到達させることができるので、高いバンチング効果を有する状態でイオンビームRを加速することができ、ビーム効率の向上を図ることができる。
また、このサイクロトロン1では、バンチャー8の一部が上ポール6の凹部6a内に入り込んでいるので、バンチャー8とインフレクター9との距離を一層短くすることができる。従って、このサイクロトロン1によれば、大型のサイクロトロンであっても、バンチャー8及びインフレクター9を適切な間隔で配置することができ、ビーム効率の向上が図られる。
更に、このサイクロトロン1によれば、バンチャー8のバンチャー電極21がインフレクター9側の端部20aに位置しているので、バンチャー電極21が端部20a以外に位置する場合と比べて、空間電荷効果によってイオンビームRが広がる前にインフレクター9へ到達させることができ、ビーム効率の向上に有利である。
また、このサイクロトロン1では、インフレクター9に対して第1の孔3cの反対側に形成された第2の孔3dを有するので、第2の孔3dを有さない場合と比べて、ヨーク3の対称性を保つことができ、メディアンプレーンMにおける磁場の制御が容易になる。
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態に限定されるものではない。ここで、図3は他の実施形態に係るバンチャーを示す断面図である。
図3に示されるように、他の実施形態に係るバンチャー30は、上述したバンチャー8と比べて、二重筒体31における仕切り部37の位置が異なっている。具体的には、バンチャー30において二重筒体31の外筒部33及び内筒部34の間は、仕切り部37によって二つの空間35,38に仕切られている。他方の端部31b側の空間35は空気で満たされており、一方の端部31a側の空間38は真空となっている。
この仕切り部37は、二重筒体31の本体部31cと突出部31dの間に配置されており、バンチャー30の中で最も電圧が高くなるバンチャー電極32と最も電圧が低くなる二重筒体31の端部31b側との間を仕切っている。
このような他の実施形態に係るバンチャー30においても、上述したバンチャー8と同様の効果を得ることができる。なお、上述したバンチャー8の方が構成を簡素化できる。
その他、バンチャーの構造は、上述したものに限られず、二重筒形状であれば円筒ではなく、多角形の筒体であってもよい。また、バンチャーは必ずしもヨーク内に入り込んでいる必要はなく、ヨーク外に配置されていてもよい。この場合には、ヨークに孔を設ける必要はない。また、イオンビームRは、ヨークの下側から入射してもよい。この場合、バンチャーはヨーク下側に配置される。
また、バンチャーには、必ずしも突出部を設ける必要はない。更に、必ずしも薄壁化を行う必要もなく、内部空間にソレノイドを収容するものに限られない。
なお、サイクロトロンは、横置き型のものではなく縦置き型のものを採用してもよい。この場合には、上述した実施形態の説明における上下方向が左右方向となり、上ポール及び下ポールは、右ポール及び左ポールとなる。
1…サイクロトロン(加速器) 2…イオン源 3…ヨーク 3a…上面 3b…下面 3c…第1の孔 3d…第2の孔 4…ポール 5…コイル 6…上ポール 6a…凹部 7…下ポール 8,30…バンチャー 9…インフレクター 10…ソレノイド(収束手段) 20,31…二重筒体 20a,31a…一方の端部 20b,31b…他方の端部 20c,31c…本体部 20d,31d…突出部 21,32…バンチャー電極 22,33…外筒部 23,34…内筒部 24,35,38…空間 25,36…内部空間 26,37…仕切り部 M…メディアンプレーン R…イオンビーム

Claims (5)

  1. 外筒部及び内筒部を有し、イオンビームの進行方向に沿って延在する二重筒体と、
    前記二重筒体の一方の端部に位置し、電圧が印加されるバンチャー電極と、
    を備え、
    前記二重筒体は、
    導電材料から構成されており、
    前記二重筒体の他方の端部側と前記バンチャー電極との間を仕切る絶縁性の仕切り部を有し、
    前記二重筒体の前記他方の端部側では、前記外筒部と前記内筒部とが連結されて閉じられており、
    前記バンチャー電極は、前記二重筒体の前記一方の端部側において、前記外筒部と前記内筒部とに連結されており、
    前記外筒部及び前記内筒部の前記一方の端部側は前記バンチャー電極によって閉じられており、
    前記二重筒体の前記外筒部及び前記内筒部の間で密閉された空間であって、前記仕切り部と前記二重筒体の前記他方の端部側との間の空間は気体で満たされているバンチャー。
  2. 前記気体は空気である、請求項1に記載のバンチャー。
  3. 前記内筒部の内側には、イオンビームを収束する収束手段が設けられている、請求項1又は2に記載のバンチャー。
  4. 前記二重筒体の前記一方の端部側には、イオンビームの進行方向に沿って突出する突出部が形成されており、当該突出部の先端に前記バンチャー電極が位置する、請求項1〜3のうち何れか一項に記載のバンチャー。
  5. 請求項1〜4のうち何れか一項に記載のバンチャーを備える加速器。
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