JP6119614B2 - 食器洗浄機 - Google Patents

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Description

本発明は、食器洗浄機に関し、特に洗浄槽を本体より引き出して食器を収納する際の引き出し力を低減したものに関する。
洗浄槽を水平に引き出す方式の食器洗浄機は、洗浄中に洗浄槽が出てこないように保持できる荷重を掛ける保持機構を備えており、洗浄が完了した後、洗浄槽を引き出して洗浄槽内に収納された食器類を取り出すときに、各種部品を支持している洗浄槽の重さと食器類を足した重さと、さらに前述の保持機構に抗う力を足した力で洗浄槽を引き出さなければならない。
保持機構の荷重は、前述のように洗浄中に洗浄槽が出てこないように保持する力がかかっている。洗浄中の洗浄槽の重さは、各種部品を支持している洗浄槽の重さと食器類を足した重さと洗浄水を足した重さで、十数kgとなるため、保持機構を解除する荷重はそれ以上の荷重となるので、洗浄槽を引き出すときに、この保持機構の解除が使用者、特に女性と年配の方の大きな負担となっている。
そのため、洗浄槽を自動で引き出したり、押し込んだりするものが提案されている(特許文献1参照)。
特許文献1に記載の食器洗浄機は、操作スイッチを操作すると駆動モーターが一定速度で回転し、駆動モーターの回転軸に取付けられたピニオンギアと、本体側に設けられたラックギアが噛み合って洗浄槽が一定速度で押し出され、保持機構を解除しながら食器が収納可能となる位置まで自動で引き出される。
押し出された後、食器を収納して操作スイッチを操作すると駆動モーターが一定速度で回転し、保持機構の荷重が掛かり、洗浄槽が本体内に完全に収容されるまで自動で押し込まれるようになっていて、使用者の負担を軽減させている。
特開2002−345712号公報(第2頁、図1)
しかしながら従来の食器洗浄機では、洗浄槽の引き出しあるいは押し込み可能な全範囲を動作させるため、ラックギアが長くなり、ギアの噛み込みあるいはピニオンギアとラックギアの破損等が発生しギアが動作しなくなり、食器洗浄機の信頼性が低下するという問題があった。
また、洗浄槽の引き出しあるいは押し込み可能な全範囲を動作させるため、食器を追加で入れたいときに必要な分だけ洗浄槽を引き出したいと思っても途中で止めることができず、使用者の使い勝手が悪くなるという問題があった。
本発明は、以上のような課題を解決するためになされたもので、手掛け部に手を掛けるときに操作レバーが押され、使用者の大きな負担となっている保持機構が解除される位置まで電動で洗浄槽を押し出すことで使用者の負担を軽減して使い勝手を向上させるとともに、食器洗浄機の信頼性を向上させることを目的とする。
課題を解決する本発明に係る食器洗浄機は、前面に開口部を有する本体と、本体の内部に開口部を通して出し入れ可能に収容される洗浄槽と、洗浄槽を本体内に保持する保持機構と、保持機構の保持が解除される位置まで洗浄槽を本体から電気的動力で前方へ押し出すスライド装置と、スライド装置の電源供給を制御する制御装置と、を備え、洗浄槽の正面側にあるドア部には、洗浄槽を引き出すための手掛け部と、この手掛け部の背後側に手の挿入を許容する凹状の空間とをそれぞれ設け、凹状の空間内には、手掛け部の背後側に位置して回動自在な第1方向に付勢された操作レバーが設置され、操作レバーは手掛け部に手を掛ける操作時に、付勢方向と反対の第2方向に押されて回動し、制御装置は、操作レバーの第2方向への回動操作により、スライド装置の通電を開始し、洗浄槽を前方へ押し出すように動作させるものである。
本発明に係る食器洗浄機によれば、手掛け部のレバーを操作することで、保持機構の保持が解除される位置まで洗浄槽を本体から電動で前方へ押し出すようにしたので、使用者が、大きな負担となっている保持機構の保持の解除をすることがなく、そのまま手掛け部を引いて洗浄槽を食器収納が可能な位置まで引き出すことができるので、使用者の負担が軽減され作業性を向上できる。
本発明の実施の形態1に係る食器洗浄機の概略構成を示す右側方から見た断面図である。 本発明の実施の形態1に係る食器洗浄機の正面図である。 (a)本発明の実施の形態1に係る食器洗浄機のスライド装置の一構成例で、スライドシャフトを押し出す前の状態図、(b)本発明の実施の形態1に係る食器洗浄機のスライド装置の一構成例で、スライドシャフトを押し出した後の状態図である。 (a)本発明の実施の形態1に係る食器洗浄機の手掛け部のレバーを操作しないときの要部断面図、(b)本発明の実施の形態1に係る食器洗浄機の手掛け部のレバーを操作したときの要部断面図である。 (a)本発明の実施の形態1に係る食器洗浄機のレバー周辺の要部斜視図、(b)本発明の実施の形態1に係る食器洗浄機の手掛け部内側で食器洗浄機の正面側から見たレバーの要部正面図である。
実施の形態1.
(全体の構成)
図1は、本発明の実施の形態1に係る食器洗浄機の概略構成を示す右側方から見た断面図、図2は本発明の実施の形態1に係る食器洗浄機の正面図である。図1と図2により、本発明の実施の形態1に係る食器洗浄機の概略全体構成を説明する。
図1に示すように、本実施の形態1に係る食器洗浄機1は、少なくとも、食器洗浄機1の外郭となる前面が開口した筐体2と、食器かご6に載置された食器類91を収納する洗浄槽3(上面が開放している箱体)と、洗浄槽3の上面に設けられており洗浄槽3の開口部を開閉するふた体4と、洗浄槽3の前方に取り付けられ筐体2内部に納められている洗浄槽3を取り出す際に開閉するドア部5とで構成されている。
ドア部5と洗浄槽3の正面側壁との間の空間には食器洗浄機1の制御を司る制御装置9が設けられている。また、この制御装置9は後述するスライド装置20の通電開始、停止の制御も行う。
筐体2の内部には給水弁10が設けられている。給水弁10は、水道水を洗浄槽3に供給するためのもので、後述する洗浄工程において洗浄用水、すすぎ工程においてすすぎ用水を洗浄槽3に供給する。
洗浄槽3は、図1に示されるように、底面部の少なくとも一部が鉛直下方向に突き出した凹部3aをもつ略箱形状をしている。洗浄部3の一部が鉛直下方向に突き出した凹部3aのいずれかの側面あるいは底面には、洗浄槽3内に貯留される洗浄用水の水位を検知する水位検知装置11と、洗浄用水の温度を検知する水温検知装置17と、洗浄用水を加温する湯沸しヒーター12と、洗浄用水を加圧可能な加圧ポンプ13が取り付けられている。
加圧ポンプ13は、洗浄槽3の外部に設けられており、加圧ポンプ13によって加圧された洗浄用水は、配管13aを通って噴射ノズル14に送られ、食器類91に向けて噴射され食器が洗浄される。
排水ポンプ16は、加圧ポンプ13と同様に洗浄槽3の外部に設けられており、洗浄槽3内に貯留されている洗浄用水を排水するもので、排水ポンプ16は洗浄槽3の凹部3aと排水配管16aで連通している。
また、洗浄槽3の後方には、乾燥用の空気を洗浄槽3に供給するための乾燥用送風機22、その空気を加熱して温風にするための乾燥用ヒーター23がそれぞれ取付けられている。
図2に示すように、食器洗浄機1の正面にはドア部5が設けられている。ドア部5は操作パネル15を有し、操作パネル15には操作部7が設けられている。操作部7は、使用者の操作指示入力を受け付け、これに対応した操作信号を制御装置9に出力するためのもので、操作部7には、食器洗浄機1の電源を入れるための電源スイッチ8aと、食器洗浄機1の運転をスタートしたり一時停止したりする運転スイッチ8bが設けられている。
ふた体4は筐体2の内面上部に取り付けられている。ふた体4には、図示しないリンク機構の一端が取り付けられていて、このリンク機構のもう一方の端は筐体2の内面上部に取り付けられており、このリンク機構により、洗浄槽3が引き出されるときにふた体4は持ち上がり、洗浄槽3を開放することが可能となっている。
これにより、洗浄槽3が引き出されるときに、洗浄槽3と一緒に引き出されないようになっている。一方で、洗浄槽3が押し込まれたときには、このリンク機構によってふた体4が下がり洗浄槽3を閉塞することが可能となっている。
洗浄槽3は、筐体2に設けられた固定レール21と洗浄槽3に設けた可動レール(図示せず)により、引き出すことで前方に移動させることが可能である。また、筐体2には洗浄槽3が必要なとき以外は前方へ移動しないよう、洗浄槽3を筐体2内部に保持するための保持機構18が設けられている。
洗浄槽3を筐体2の内部方向に所定の保持位置まで押し込むと、保持機構18により所定の位置に保持される。このとき保持機構18は、バネ19によって洗浄槽3が引き出し方向とは反対の力で付勢されるようになり、洗浄槽3の保持が可能となる。
スライド装置20は、図示しない取付けのための部材を介して洗浄槽3の下方に取り付けられており、洗浄槽3を引き出すための操作が行われると、制御装置9がスライド装置20に通電の開始を指示し、スライド装置20がその指示に従って洗浄槽3を電動で前方にスライドさせるものである。スライド装置20の構成と動作については、以下図3により説明する。
図3(a)は本発明の実施の形態1に係る食器洗浄機のスライド装置の一構成例で、スライドシャフトを押し出す前の状態図、図(b)は本発明の実施の形態1に係る食器洗浄機のスライド装置の一構成例で、スライドシャフトを押し出した後の状態図である。
スライド装置20は、ラックギアとピニオンギアを利用した伝達動力手段を用いた機構となっていて、ラックギア部53aを有するスライドシャフト53と、モーター51の回転軸に装着されたピニオンギア52で構成された電気的動力である。
スライド装置20の動作は、洗浄槽3を引き出すための操作が行われると、制御装置9がスライド装置20に通電の開始を指示し、モーター51が回転する。そのモーター51の回転に合わせてピニオンギア52に動力が伝達され、スライドシャフト53に設けられたラックギア部53aに動力が伝達されスライドシャフト53が押し出されて図3(a)の状態から図3(b)の状態となる。
スライドシャフト53は、洗浄槽3が筐体2の中に収容されている状態で、その先端部53bが図1に示す筐体2の背面2aと接触するか、あるいは少しの空間が空いた位置になるようにスライド装置20が取付けられている。
洗浄槽3を引き出すための操作が行われたときは、その位置からスライドシャフト53が押し出されるので、直ぐに筐体2の背面2aを押すことになる。筐体2は固定されているので移動しないため、その力で逆に洗浄槽3が前方に押し出されることになる。
スライドシャフト53は、洗浄槽3を筐体2内の所定の位置に保持する保持機構18の保持を解除する位置まで押し出されるので、それにより洗浄槽3が保持を解除する位置まで押し出され、使用者は保持機構18の保持を解除する力を必要とせず、洗浄槽3を食器が収納可能な位置まで容易に引き出すことができる。
スライドシャフト53は保持機構18の保持を解除する位置まで押し出された後、モーター51が逆に回転し、図3(b)の状態である押し出し動作を開始する前の位置まで戻るようになっている。
なお、本発明の実施の形態1では、単純にラックギアとピニオンギアを利用した伝達動力手段を用いた機構としたが、これに限定されるものではなくスライドシャフト53を押し出す機構であればよいので、ギアの組み合わせ等は適宜選択可能であり、カム機構やリニア機構等を用いても同様にスライドシャフト53を押し出す機構を構成し得る。
次に、洗浄槽3を引き出す操作をするための、操作レバー周辺の構造を図4、図5により説明する。
図4(a)は本発明の実施の形態1に係る食器洗浄機の手掛け部のレバーを操作しないときの要部断面図、図4(b)は本発明の実施の形態1に係る食器洗浄機の手掛け部のレバーを操作したときの要部断面図、図5(a)は本発明の実施の形態1に係る食器洗浄機のレバー周辺の要部斜視図、図5(b)は本発明の実施の形態1に係る食器洗浄機の手掛け部内側で食器洗浄機の正面側から見たレバーの要部正面図である。
図2に示すように、操作パネル15の中央には正面側に洗浄槽3を引き出す際に手を掛けるための手掛け部61が設けられている。正面から見て手掛け部61の奥側には、操作パネル15に設けられた凹状の空間70が設けられており、操作レバー62が取り付けられている。
操作レバー62は、回転軸63を有し、図5(b)に示す操作パネル15の凹状の空間70の側壁71、72に、回転軸63で回動自在に支持されており、操作しない状態ではバネ67によって、図4(a)に示すように回転軸63を中心に操作レバー62が常に下方(第1方向)に来るよう付勢されている。
操作レバー62には、回転軸63に取付けられ、側壁71で操作パネル15に設けられた凹状の空間と区分けされた空間に配置されたスイッチ板68が設けられている。このスイッチ板68は、側壁71で操作パネル15に設けられた凹状の空間70と区分けされた空間に取り付けられた操作スイッチ65を、操作レバー62の回動に連動してON、OFFさせるためのものである。
操作スイッチ65は、操作しない状態のときに常にONの状態となっている。ONの状態のときには、操作レバー62を下方(第1方向)に付勢しているバネ67の付勢力である約1.5Nの弱い力が、スイッチ板68により操作スイッチ65をONするように掛かっている。
バネ67の付勢力に抗して、回転軸63を中心に操作レバー62の下面62aを手で上方(第2方向)へ押すように回動させると、スイッチ板68が操作スイッチ65から離れ、操作スイッチ65がOFFの状態となる。
この操作スイッチ65のOFFが、制御装置9が洗浄槽3を自動で押し出す指示を出すときのトリガーとなっている。このように操作レバー62を操作方向である上方(第2方向)に回動させると操作スイッチ65がOFFとなるので、必要以上に強い力で操作レバーを握られるようなことがあっても、操作スイッチ65に不要に高い力が加わらないようになっており、操作スイッチ65の故障が抑制できる構成となっている。
操作レバー62の操作方向である上方(第2方向)への回動動作は、操作パネル15に設けられた凹状の空間70の上面内側73によって、それ以上回動しないように規制されている。
前述した通り、図4(a)に示すように、操作しない状態のときは回転軸63を中心に操作レバー62が常に下方(第1方向)に来るよう付勢されている。このとき、操作レバー62のレバー先端部62bと手掛け部61の先端部61aがほぼ同じ高さとなっていて、手掛け部61の背後側は操作レバー62によって覆われている。
これにより、操作レバー62は正面に露出しないので意匠性を損なわないようになっている。また、引き出し操作をするための手先が入る空間ができていない状態となっている。
この状態から、操作レバー62の下面62aを手で上方(第2方向)へ押すように回動させると、空間64が出現して手掛け部61に手が掛けられるようになるので、操作から引き出しまでの動作がスムーズにでき、使用者の使い勝手がよい。
食器洗浄機1がキッチンで使用される製品であるため、操作レバー62は水で濡れた手で操作されることが想定される。前述のように、操作レバー62と操作スイッチ65をON、OFFするためのスイッチ板68とは回転軸63で連結されていて、回転軸63は側壁71に設けられた、回転軸63が回転可能な図示しない穴を通過している。
そのため、その穴を水が通過して電気部品である操作スイッチ65に掛かり、不具合を生じる可能性がある。そこで操作レバー62の側壁71側に、水侵入防止板66を設けて使用者が水に濡れた手で操作レバー62を操作したり、お手入れしたりして回転軸63に水が付き回転軸63からスイッチ板68に水が伝わったとしても、操作スイッチ65に水が掛からないようになっていて、電気部品である操作スイッチ65に不具合が生じず、信頼性を確保できるようになっている。
(動作)
次に、この実施の形態1に係る食器洗浄機1により食器類を洗浄及び乾燥する場合の動作について説明する。
まず、図2に示す電源スイッチをONする。次に、手掛け部61に手を掛けるようにして操作レバー62を手で上方(第2方向)へ押すように回動させると、操作スイッチ65がOFFとなって、制御装置9が洗浄槽3を自動で押し出すように指示を出す。
それにより洗浄槽3は、スライド装置20によって保持機構18の保持を解除する位置まで電動で押し出されるので、あとは食器類91を収納できる位置まで、使用者が軽い力で洗浄槽3を引き出すことができる。
続いて、洗浄槽3の上面開口部から、洗浄槽3内に収容された食器かご6に洗浄、乾燥したい食器類91を食器かご6に収納し、洗浄槽3内に適量の洗剤(図示せず)を入れ、洗浄槽3を筐体2内に押し込んでドア部5を閉じる。これにより、洗浄槽3は保持機構18により、ドア部5を閉じた位置で保持される。
次に、操作部7に設けられた運転スイッチ8を押し、機器の動作を開始させる。なお、動作については制御装置9が司り、その命令により各機能部品を動作させ、洗浄工程、すすぎ工程、加熱すすぎ工程、乾燥工程の順に進行させていくものである。
洗浄工程が開始されるとまず、給水弁10が開き、洗浄槽3内へ洗浄用水道水の給水が行われる。このとき、洗浄槽3内の水位は、水位検知装置11にて検知されており、所定の水位に達したことが検知されると、制御装置9は給水弁10を閉じるように信号を送信する。
次に、湯沸かしヒーター12に通電し、貯留された水道水に洗剤を混入させた洗浄水を加熱すると共に、加圧ポンプ13に通電し、その洗浄水に圧力を与え、噴射ノズル14を利用し食器類91に洗浄水を噴射する。噴射ノズル14は、その噴射する水の反力で回転し、回転しながら食器類91に万遍なく噴射され、食器類91を洗浄していく。
洗浄は貯留された洗浄水を循環しながら行うもので、洗浄槽3底部へ落下した洗浄水を集め、再び加圧ポンプ13にて圧力を与え、噴射ノズル14を利用し食器類91に洗浄水を噴射することを繰り返すものである。なお、洗浄槽3の上面開口部はふた体4により閉塞されているので、洗浄水が洗浄槽3の外部に飛散することはない。
また、洗浄は湯沸かしヒーター12により洗浄水を加熱しながら行うものであり、その洗浄水の温度は、洗剤に含まれる酵素の能力を最大限に発揮できる温度にするのが通常で、概ね60℃程度に設定される。洗浄水温は、水温検知装置17にて監視されており、所定の温度に達したことを検知すると、湯沸かしヒーター12の通電を停止する。
洗浄工程が開始され、所定の時間が経過すると、湯沸かしヒーター12、加圧ポンプ13の通電を停止すると共に、排水ポンプ16に通電し、洗浄槽3内に貯えられた洗浄水を外部に排水する。排水が完了すると排水ポンプ16への通電を停止し、これにより、洗浄工程が終了する。
洗浄工程が終了すると、続いてすすぎ工程が開始されるが、基本的な動作はほぼ洗浄工程と同様で、まず、給水弁10を開き、洗浄槽3内へすすぎ用水道水の給水を行い、水位検知装置11にて所定の水位に達したことを検知し、給水弁10を閉じる。
次に、加圧ポンプ13を稼働させて、すすぎ水は、圧力を与えられて、噴射ノズル14から噴射される。その噴射されたすすぎ水は食器類91に噴きかけられ、食器類91に残った洗浄水や微細な汚れをすすぐ。
そして、所定の時間が経過すると、加圧ポンプ13の通電を停止すると共に、排水ポンプ16を稼働して、洗浄槽3内に貯留されているすすぎ水を外部に排水する。このようなすすぎ工程は、数回繰り返される。なお、このすすぎ工程では湯沸かしヒーター12によるすすぎ水の加温はされない。
次に、加熱すすぎ工程が開始されるが、基本的な動作は洗浄工程あるいはすすぎ工程と同様であり、上述したすすぎ工程に、湯沸かしヒーター12によるすすぎ水が加温されている点だけが異なる。
なお、そのすすぎ水の温度は、洗浄の最後を仕上げる意味と、食器類91の温度を上げて乾燥性能を高めるために、洗浄水の温度よりも高い温度にするのが通常であり、概ね70℃以上(O−157対策では75℃以上)に設定される。
洗浄及びすすぎ工程が完了すると、最後の工程である乾燥工程が開始される。まず、乾燥用送風機22に通電し、洗浄槽3内に外気を導入するとともに、乾燥用ヒーター23に通電して加熱され温風となって、洗浄槽3内に送られて食器類91及び洗浄槽3内を乾燥し、これらを乾燥した温風は図示しない洗浄槽3の排気口から、図示しない排気ダクトを経由して図2に示すドア部排気口5aから外部へ排出される。
乾燥工程で所定の時間が経過すると、乾燥用送風機22及び乾燥用ヒーター23への通電が停止され、乾燥工程が終了する。これにより、全ての工程が完了する。なお、これら一連の工程は、制御部9の図示しないマイクロコンピュータに設定されたプログラムにしたがって、自動的に行われる。
全ての工程が完了すると、使用者が食器類91を取り出す作業を行う。食器類91を収納するときと同様に、手掛け部61に手を掛けるようにして操作レバー62を手で上方(第2方向)へ押すように回動させると、操作スイッチ65がOFFとなって、制御装置9が洗浄槽3を前方に押し出すように指示を出す。
食器類91が入った状態で、洗浄槽3を引き出すには保持機構18の保持力を解除するのに40Nの力が必要で、さらに洗浄槽3と洗浄槽3に収納された食器類91等を引き出す力10Nの力が必要となり、合計50Nの力が必要となる。
しかし、前述の操作により、洗浄槽3は保持機構18の保持力を解除する位置まで電動で前方に押し出されるので、使用者が食器類91等を収納した洗浄槽3を引き出すために要する力は10Nで済むことになり、使用者の負担が軽減されることになる。
以上のように本発明の実施の形態1の食器洗浄機によれば、使用者が食器類を取り出すときに、洗浄槽を引き出す作業で最も負担となる洗浄槽の保持機構の解除を、保持機構が解除される位置まで洗浄槽を電動で前方に押し出すようにしたので、使用者の負担を軽減でき、それ以降の洗浄槽の引き出しは使用者が自在にできるため、食器洗浄機の使い勝手を向上させることができる。
また、スライド装置の動作は、洗浄槽の保持機構が解除される位置までとしたので、ラックギアが短くて済むことから、長いラックギアに較べて破損の発生が抑制できるため、食器洗浄機の信頼性を向上させることができる。
さらに、制御装置が洗浄槽を電動で前方に押し出す指示をだすためのトリガーとなる操作スイッチは、OFFとなったときに洗浄槽を電動で前方に押し出すように指示を出すようになっているので、必要以上に強い力で操作レバーを握られるようなことがあっても、操作スイッチに不要に高い力が加わらないようになっており、操作スイッチの故障を抑制することができ、食器洗浄機の信頼性を向上させることができる。
それから、手掛け部に手を掛けるようにして操作レバーを手で上方(第2方向)へ押すように回動させると、そこに手先を挿入できる空間ができるので、操作から引き出しまでの動作がスムーズにでき、使用者の操作感及び作業性を向上させることができる。
1 食器洗浄機、2 筐体、2a 筐体背面、3 洗浄槽、3a 凹部、4 ふた体、5 ドア部、5a ドア部排気口、6 食器かご、7 操作部、8a 電源スイッチ、8b 運転スイッチ、9 制御装置、10 給水弁、11 水位検知装置、12 湯沸かしヒーター、13 加圧ポンプ、13a 配管、14 噴射ノズル、15 操作パネル、15a 外部排気口、16 排水ポンプ、16a 配管、17 水温検知装置、18 保持機構、19 バネ、20 スライド装置、21 固定レール、22 乾燥用送風機、23 乾燥用ヒーター、51 モーター、52 ピニオンギア、53 スライドシャフト、53a ラックギア部、53b 先端部、61 手掛け部、61a 手掛け部先端、62 操作レバー、62a 下面、62b レバー先端部、63 回転軸、64 空間、65 操作スイッチ、66 水侵入防止板、67 バネ、68 スイッチ板、70 凹状の空間、71 側壁、72 側壁、73 上面内側、91 食器類。

Claims (5)

  1. 前面に開口部を有する本体と、
    該本体の内部に前記開口部を通して出し入れ可能に収容される洗浄槽と、
    該洗浄槽を本体内に保持する保持機構と、
    前記保持機構の保持が解除される位置まで前記洗浄槽を前記本体から電気的動力で前方へ押し出すスライド装置と、
    該スライド装置の電源供給を制御する制御装置と、を備え、
    前記洗浄槽の正面側にあるドア部には、前記洗浄槽を引き出すための手掛け部と、この手掛け部の背後側に手の挿入を許容する凹状の空間とをそれぞれ設け、
    前記凹状の空間内には、前記手掛け部の背後側に位置して回動自在な第1方向に付勢された操作レバーが設置され、当該操作レバーは前記手掛け部に手を掛ける操作時に、前記付勢方向と反対の第2方向に押されて回動し、
    前記制御装置は、前記操作レバーの前記第2方向への回動操作により、前記スライド装置の通電を開始し、前記洗浄槽を前方へ押し出すように動作させることを特徴とする食器洗浄機。
  2. 前記手掛け部の背後側は、前記操作レバーで覆われており、前記操作レバーを前記第2方向へ回動操作したときに手を掛けるための空間が出現することを特徴とする請求項1に記載の食器洗浄機。
  3. 前記操作レバーは、該操作レバーの回動操作に伴って回転する回転軸を有し、該回転軸の延長上には、前記凹状の空間の外に設けられ、前記スライド装置を動作させるための信号を発信するスイッチをON、OFFさせるためのスイッチ板を有し、前記スイッチ板は、前記操作レバーの操作をしないときは前記スイッチをONさせ、前記操作レバーを回動操作したときは前記スイッチをOFFさせることを特徴とする請求項1あるいは請求項2に記載の食器洗浄機。
  4. 前記制御装置は、前記操作レバーの回動操作により前記スイッチをOFFさせたときに、前記スライド装置の通電を開始し前記洗浄槽を前記本体から前方に押し出すように動作させることを特徴とする請求項4に記載の食器洗浄機。
  5. 前記操作レバーの前記回転軸は、前記手掛け部の前記凹状の空間の側面壁に設けられた穴部を通して、前記操作レバーと前記スイッチ板とを連結しており、前記スイッチ板が連結されている方の前記穴部の手前には、前記穴部からの水の浸入を防止するための水浸入防止板が設けられていることを特徴とする請求項3あるいは請求項4に記載の食器洗浄機。
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