JP6119308B2 - 電源制御装置、情報処理装置、電源制御方法及びプログラム - Google Patents

電源制御装置、情報処理装置、電源制御方法及びプログラム Download PDF

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Description

本発明は、電源制御装置、情報処理装置、電源制御方法及びプログラムに関し、特に、電源を制御する電源制御装置、情報処理装置、電源制御方法及びプログラムに関する。
サーバ等の、1つ以上の電源を有する情報処理装置においては、中央演算処理装置(CPU:Central Processing Unit)又はチップセットを多数搭載している。ここで、電源は比較的故障しやすい部品であるので、電源の異常を検知することが行われている。
例えば、特許文献1には、上位装置からの投入切断信号をシリアルデータバスを介して複数の電源各々に送信し、前記複数の電源各々からの確定信号を前記シリアルデータバスを介して受信する電源制御装置であって、投入切断信号を受信するまでの時間を計時する計時手段と、前記計時手段により予め設定された所定時間が計時されるまでに前記複数の電源のうち少なくとも一つの電源からの確定信号が未受信のときに前記シリアルデータバスの切断と判定する判定手段とを有する電源制御装置が、開示されている。
また、例えば、特許文献2には、電源を供給する複数の電源装置と、前記電源装置に対し、電源の供給及び電源の遮断を制御する電源制御手段とを有する電源部と、前記電源装置の1つが電源供給を開始してから、他の電源装置が電源供給を開始するまでの時間を計測する計測手段と、前記計測手段の計測結果に応じて電源シーケンスの異常を検出する検出手段とを有する被電源供給部とを具備し、前記検出手段は、入力される所定の時間を規定する設定値と、前記前記電源装置の1つが電源供給を開始してから、他の電源装置が電源供給を開始するまでの時間との比較に応じて前記電源部が異常である旨を示す異常通知信号を出力する電源制御装置が、開示されている。
特開平4−256005号公報 特許第2891962号公報
特許文献1及び特許文献2の技術は、ともに、計測時間と予め定められた所定時間とから電源の異常を検知している。一方で、情報処理装置の構成は、製造の際に各々異なる。さらに、情報処理装置の構成は、使用に応じて変更されうる。したがって、予め定められた所定時間と比較して電源の異常を検知するためには、この所定時間を余裕の大きな値とする必要がある。そのため、電源の故障の予兆を監視することは困難である。そして、電源の故障の予兆を監視しない場合に、サーバの電源が故障したときは、サーバが急にダウンし、そのため、サーバに記憶されたデータが消失してしまうおそれがある。
本発明の目的は、このような課題を解決するためになされたものであり、電源の故障の予兆を監視することが可能な電源制御装置、情報処理装置、電源制御方法及びプログラムを提供することにある。
本発明にかかる電源制御装置は、1つ以上の電源に対する電源投入を制御する電源投入制御手段と、前記電源投入制御手段によって実行される電源投入に関する電源投入情報を取得する取得手段と、前記取得手段によって取得された1つ以上の電源投入情報の履歴を記憶装置に記憶する履歴記憶手段と、前記取得手段によって取得された前記電源投入情報と、この電源投入情報が取得される前に前記履歴記憶手段によって記憶された履歴とを比較し、比較結果に基づいて、前記電源の故障の予兆の有無を判断する比較手段とを有する。
本発明にかかる情報処理装置は、負荷に電源を供給する1つ以上の電源と、前記1つ以上の電源を制御する電源制御装置と、前記電源制御装置を管理する管理装置と、記憶装置とを有し、前記電源制御装置は、前記電源に対する電源投入を制御する電源投入制御手段と、前記電源投入制御手段によって実行される電源投入に関する電源投入情報を取得する取得手段と、前記取得手段によって取得された1つ以上の電源投入情報の履歴を前記記憶装置に記憶する履歴記憶手段と、前記取得手段によって取得された前記電源投入情報と、この電源投入情報が取得される前に前記履歴記憶手段によって記憶された履歴とを比較し、比較結果に基づいて、前記電源の故障の予兆の有無を判断する比較手段と、前記比較手段による、前記電源の故障の予兆の有無の判断結果を、前記管理装置に出力する出力手段とを有し、前記管理装置は、前記判断結果に基づいて警告を表示する。
本発明にかかる電源制御方法は、1つ以上の電源に対する電源投入を制御する電源投入制御ステップと、前記電源投入制御ステップにおいて実行される電源投入に関する電源投入情報を取得する取得ステップと、前記取得ステップにおいて取得された1つ以上の電源投入情報の履歴を記憶装置に記憶する履歴記憶ステップと、前記取得ステップにおいて取得された前記電源投入情報と、この電源投入情報が取得される前に前記履歴記憶ステップにおいて記憶された履歴とを比較し、比較結果に基づいて、前記電源の故障の予兆の有無を判断する比較ステップとを含む。
本発明にかかるプログラムは、1つ以上の電源に対する電源投入を制御する電源投入制御ステップと、前記電源投入制御ステップにおいて実行される電源投入に関する電源投入情報を取得する取得ステップと、前記取得ステップにおいて取得された1つ以上の電源投入情報の履歴を記憶装置に記憶する履歴記憶ステップと、前記取得ステップにおいて取得された前記電源投入情報と、この電源投入情報が取得される前に前記履歴記憶ステップにおいて記憶された履歴とを比較し、比較結果に基づいて、前記電源の故障の予兆の有無を判断する比較ステップとをコンピュータに実行させる。
本発明によれば、電源の故障の予兆を監視することが可能な電源制御装置、情報処理装置、電源制御方法及びプログラムを提供できる。
本発明の実施の形態にかかる電源制御装置を示す図である。 実施の形態1にかかる情報処理装置を示す図である。 実施の形態1にかかる情報処理装置において処理される情報を例示する図である。 実施の形態1にかかる情報処理装置における電源制御に関する全体的な処理の概要を示すシーケンス図である。 実施の形態1にかかる電源制御装置の処理を示すフローチャートである。 実施の形態1にかかる管理装置の処理を示すフローチャートである。
[本発明にかかる実施の形態の概要]
実施の形態の説明に先立って、図1を用いて、本発明にかかる実施の形態の概要を説明する。図1は、本発明の実施の形態にかかる電源制御装置1を示す図である。図1に示すように、電源制御装置1は、電源投入制御手段2と、取得手段4と、履歴記憶手段6と、比較手段8とから構成される。
電源投入制御手段2は、1つ以上の電源に対する電源投入を制御する。取得手段4は、電源投入制御手段2によって実行される電源投入に関する電源投入情報を取得する。履歴記憶手段6は、取得手段4によって取得された1つ以上の電源投入情報の履歴を記憶装置に記憶する。比較手段8は、取得手段4によって取得された電源投入情報と、この電源投入情報が取得される前に履歴記憶手段6によって記憶された履歴とを比較し、比較結果に基づいて、電源の故障の予兆の有無を判断する。
本発明の実施の形態にかかる電源制御装置1によれば、電源の故障の予兆を監視することができる。なお、電源制御装置1を搭載した情報処理装置であっても、電源の故障の予兆を監視することができる。
[実施の形態1]
以下、図面を参照して実施の形態について説明する。図2は、実施の形態1にかかる情報処理装置100を示す図である。図2に示すように、情報処理装置100は、管理装置110と、記憶装置120と、電源A130Aと、電源B130Bと、電源制御装置200とから構成される。なお、以下、電源A130Aと電源B130Bとを総称して説明するときは、単に、電源130と称することがある。
また、図2に示すように、電源制御装置200は、管理装置インタフェース制御部202、記憶装置制御部204、内部メモリ206、電源投入制御部210、電源投入情報取得部220、平均値算出部230、比較部232、及び、異常情報格納部234から構成される。この電源制御装置200は上記電源制御装置1に対応する。同様に、電源投入制御部210は上記電源投入制御手段2に対応し、電源投入情報取得部220は上記取得手段4に対応し、内部メモリ206(又は記憶装置制御部204)は上記履歴記憶手段6に対応し、比較部232は上記比較手段8に対応する。
なお、電源制御装置200は、例えばFPGA(field-programmable gate array)等の、使用者がプログラミング可能な集積回路としてもよい。この場合、この集積回路を用いて、上記の各構成要素から構成されるプログラムを実現してもよい。
また、電源制御装置200が実現する各構成要素は、例えば、電源制御装置200が備える演算装置(図示せず)の制御によって、プログラムを実行させることによって実現できる。より具体的には、電源制御装置200に含まれる記録媒体(図示せず)に格納されたプログラムをメモリ(図示せず)にロードし、演算装置の制御によってプログラムを実行して実現する。また、各構成要素は、プログラムによるソフトウェアで実現することに限ることなく、ハードウェア、ファームウェア、及びソフトウェアのうちのいずれかの組み合わせ等により実現してもよい。
プログラムは、様々なタイプの非一時的なコンピュータ可読媒体(non-transitory computer readable medium)を用いて格納され、コンピュータに供給することができる。非一時的なコンピュータ可読媒体は、様々なタイプの実体のある記録媒体(tangible storage medium)を含む。非一時的なコンピュータ可読媒体の例は、磁気記録媒体(例えばフレキシブルディスク、磁気テープ、ハードディスクドライブ)、光磁気記録媒体(例えば光磁気ディスク)、CD−ROM(Read Only Memory)、CD−R、CD−R/W、半導体メモリ(例えば、マスクROM、PROM(Programmable ROM)、EPROM(Erasable PROM)、フラッシュROM、RAM(random access memory))を含む。また、プログラムは、様々なタイプの一時的なコンピュータ可読媒体(transitory computer readable medium)によってコンピュータに供給されてもよい。一時的なコンピュータ可読媒体の例は、電気信号、光信号、及び電磁波を含む。一時的なコンピュータ可読媒体は、電線及び光ファイバ等の有線通信路、又は無線通信路を介して、プログラムをコンピュータに供給できる。
情報処理装置100は、例えばサーバ等のコンピュータである。また、情報処理装置100は、上述した各構成要素の他に、CPU、チップセット、例えばI/Oカード等の入出力ポート、ハードディスク、ROM、RAM、キーボード、マウス又はマイク等の入力装置、及び、ディスプレイ、スピーカ又はプリンタ等の出力装置を有する。
管理装置110は、例えばBMC(Baseboard Management Controller)である。管理装置110は、電源制御装置200と、例えばシリアルバスを介して接続されている。管理装置110は、情報処理装置100内の構成要素の監視等を行う。また、管理装置110は、上記のCPU又はチップセット等の情報処理装置100の構成要素の構成(構成要素の個数及び接続状態等)を管理している。したがって、構成の変更があった場合(例えばCPU又はIOカードの増設等があった場合)には、管理装置110は、その構成の変更があった旨を示す情報を記憶することができる。
また、管理装置110は、電源制御装置200に対して電源投入シーケンスの開始指示を行う。さらに、管理装置110は、電源制御装置200から、電源130の異常を示す異常情報を取得する。そして、管理装置110は、異常情報に応じて、出力装置に警告メッセージを出力させる。なお、シリアルバスは、例えば、BMCに実装されているI2C(Inter-Integrated Circuit)又はSMBus(System Management Bus)等の汎用インタフェースであってもよい。
記憶装置120は、例えば不揮発性メモリであって、電源制御装置200と、例えばシリアルバス又はパラレルバスを介して接続されている。記憶装置120は、電源制御装置200からの情報を格納(記憶)する。また、記憶装置120は、電源制御装置200からの指示に応じて、格納された情報を、電源制御装置200に対して出力する。なお、電源制御装置200に格納される情報は、例えば電源投入に関する電源投入情報の履歴であるが、詳しくは後述する。また、シリアルバスは、例えば、BMCに実装されているI2C又はSMBus(System Management Bus)等の汎用インタフェースを用いてもよい。また、記憶装置120は、例えば、フラッシュメモリ又はEEPROM(Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory)であってもよい。
電源130は、電源制御装置200の制御に応じて、情報処理装置100内に設けられたCPU及びチップセット等の負荷に電源を供給する。電源制御装置200の制御によって電源130のEN信号(イネーブル信号)がアサートされると、電源130は電源の投入を開始する。そして、電源電圧が正常に出力されると、電源130は、PGOOD信号(パワーグッド信号)をアサートする。
管理装置インタフェース制御部202は、管理装置110から情報を受け付けて電源制御装置200内の各構成要素を制御する。また、管理装置インタフェース制御部202は、電源制御装置200内の各構成要素からの情報に応じて、管理装置110に対して情報を出力する。具体的には、管理装置インタフェース制御部202は、管理装置110から電源投入シーケンスの開始指示を受け付けると、記憶装置制御部204に対して、記憶装置120から情報を読み出す(ロード)旨の指示を示すロード指示を出力する。また、管理装置インタフェース制御部202は、管理装置110から電源投入シーケンスの開始指示を受け付けると、電源投入制御部210に対して、電源投入シーケンスを開始する旨の指示を示す電源投入シーケンス開始指示を出力する。
さらに、管理装置インタフェース制御部202は、電源投入制御部210から電源投入シーケンスの完了を示す電源投入シーケンス完了通知を受け付けると、管理装置110に対して、完了通知を出力する。また、管理装置インタフェース制御部202は、電源投入制御部210から電源投入シーケンス完了通知を受け付けると、記憶装置制御部204に対して、内部メモリ206に記憶された情報を記憶装置120に格納(セーブ)する旨の指示を示すセーブ指示を出力する。また、管理装置インタフェース制御部202は、電源投入情報取得部220から後述するタイムアウト検出通知を受け付けると、管理装置110に対して、完了通知を出力する。また、このとき、管理装置インタフェース制御部202は、電源投入制御部210に対し、電源投入シーケンスを中断するように指示する。
さらに、管理装置インタフェース制御部202は、管理装置110から異常情報の要求を受け付けた場合に、異常情報格納部234から、異常情報を取得する。ここで、異常情報は、後述する電源故障情報と、故障予兆情報とを含む。電源故障情報は、電源A130A又は電源B130Bが故障していることを示す情報である。故障予兆情報は、電源A130A又は電源B130Bについて故障の予兆があることを示す情報である。
記憶装置制御部204は、管理装置インタフェース制御部202からロード指示を受け付けると、記憶装置120に格納された情報を取得する。さらに、記憶装置制御部204は、取得した情報を、内部メモリ206に転送する。また、記憶装置制御部204は、管理装置インタフェース制御部202からセーブ指示を受け付けると、内部メモリ206に記憶された情報を取得し、記憶装置120に転送する。
内部メモリ206は、記憶装置制御部204から転送された情報を格納する。また、内部メモリ206は、記憶装置制御部204の制御によって、自身に格納された情報を記憶装置制御部204に対して出力する。
電源投入制御部210は、管理装置インタフェース制御部202から電源投入シーケンス開始指示を受け付けると、まず、電源A130AのEN信号をアサートして、電源A130Aに対して電源投入を実行するように制御する。そして、電源B130BのEN信号をアサートして、電源B130Bに対して電源投入を実行するように制御する。さらに、電源投入制御部210は、電源A130A及び電源B130BのPGOOD信号がアサートすると(つまり電源投入処理が完了すると)、管理装置インタフェース制御部202に対して、電源投入シーケンス完了通知を出力する。また、電源投入制御部210は、管理装置インタフェース制御部202から電源投入シーケンスを中断する旨の指示を受け付けた場合に、電源投入シーケンスを中断する。
電源投入情報取得部220は、電源投入に関する電源投入信号を取得する。例えば、電源投入情報取得部220は、電源A130AのEN信号がアサートされてからPGOOD信号がアサートされるまでの時間(電源投入時間)を計測する。そして、電源投入情報取得部220は、電源A130Aに関する電源投入時間の計測値を示す電源投入情報を、比較部232に対して出力する。さらに、電源投入情報取得部220は、比較部232からの指示を受け付けたときに、電源A130Aに関する電源投入情報を内部メモリ206に対して出力する。また、電源投入情報取得部220は、電源A130AのPGOOD信号がアサートされると、電源A130Aに関する平均値を算出する旨を指示する算出指示を、平均値算出部230に対して出力する。
同様に、電源投入情報取得部220は、電源B130BのEN信号がアサートされてからPGOOD信号がアサートされるまでの時間(電源投入時間)を計測する。そして、電源投入情報取得部220は、電源B130Bに関する電源投入時間の計測値を示す電源投入情報を、比較部232に対して出力する。さらに、電源投入情報取得部220は、比較部232からの指示を受け付けたときに、電源B130Bに関する電源投入情報を内部メモリ206に対して出力する。また、電源投入情報取得部220は、電源B130BのPGOOD信号がアサートされると、電源B130Bに関する平均値を算出する旨を指示する算出指示を、平均値算出部230に対して出力する。
さらに、電源投入情報取得部220は、EN信号がアサートされてから予め定められた時間が経過しても、PGOOD信号がアサートされない場合(タイムアウトした場合)に、電源が故障していることを示す電源故障情報を生成する。そして、電源投入情報取得部220は、電源故障情報を、異常情報格納部234に対して出力する。その場合、電源投入情報取得部220は、管理装置インタフェース制御部202に対して、タイムアウトが検出されたことを示すタイムアウト検出通知を出力する。
なお、以下、電源投入信号が電源投入時間である例を示すが、電源投入情報は、電源投入時間に限られない。
内部メモリ206は、直前に実行された電源投入に関する電源投入情報を、電源投入情報取得部220から受け付ける。また、内部メモリ206は、その直前に実行された電源投入に関する電源投入情報を、電源A130A及び電源B130Bごとにそれぞれ格納する。
ここで、記憶装置制御部204は、管理装置インタフェース制御部202からのセーブ指示に応じて、内部メモリ206に対して、その直前に実行された電源投入情報を出力するように指示する。内部メモリ206は、その指示に応じて、自身に格納された、直前に実行された電源投入情報を記憶装置制御部204に対して出力する。記憶装置制御部204は、直前に実行された電源投入情報を、記憶装置120に転送する。
これによって、記憶装置120は、電源投入情報を、電源A130A及び電源B130Bごとにそれぞれ格納することができる。また、記憶装置120は、電源投入ごとに電源投入情報を格納することによって、過去に実行された電源投入に関する電源投入情報の履歴を、電源A130A及び電源B130Bごとにそれぞれ格納することができる。
また、記憶装置制御部204は、管理装置インタフェース制御部202からのロード指示に応じて、記憶装置120に格納された、電源投入情報の履歴を、電源A130A及び電源B130Bごとにそれぞれ取得する。さらに、記憶装置制御部204は、取得した電源投入情報の履歴を、内部メモリ206に転送する。内部メモリ206は、記憶装置制御部204から転送された情報を、電源A130A及び電源B130Bごとにそれぞれ格納する。
図3(A)は、記憶装置120及び内部メモリ206に格納される、電源投入情報の履歴を例示する図である。図3には、電源投入情報が電源投入時間である場合の電源投入時間の履歴が例示されている。図2に例示されるように、電源投入情報の履歴は、電源A130A及び電源B130Bごとに、それぞれ格納されている。例えば、電源A130Aについて、1回目の電源投入における電源投入時間は2.56msであり、2回目の電源投入における電源投入時間は2.37msである。また、例えば、電源B130Bについて、1回目の電源投入における電源投入時間は3.24msであり、2回目の電源投入における電源投入時間は3.20msである。
平均値算出部230(図2)は、電源投入情報取得部220から、電源A130A又は電源B130Bに関する算出指示を受け付ける。受け付けた算出指示が電源A130Aに関する場合、平均値算出部230は、内部メモリ206から、電源A130Aについての電源投入情報(電源投入時間)の履歴を取得する。そして、平均値算出部230は、電源A130Aに関する過去の電源投入時間の平均値を算出する。同様に、受け付けた算出指示が電源B130Bに関する場合、平均値算出部230は、内部メモリ206から、電源B130Bについての電源投入情報(電源投入時間)の履歴を取得する。そして、平均値算出部230は、電源B130Bに関する過去の電源投入時間の平均値を算出する。さらに、平均値算出部230は、算出した平均値を比較部232に対して出力する。
比較部232は、平均値算出部230から電源A130Aに関する過去の電源投入時間の平均値を受け付ける。さらに、比較部232は、電源投入情報取得部220から、直前に電源投入が実行された電源A130Aに関する電源投入時間の計測値を受け付ける。そして、比較部232は、電源A130Aに関する、過去の電源投入時間の平均値と、直前の電源投入時間の計測値とを比較して、予め定められた基準に基づいて、直前の電源投入時間の計測値が過去の電源投入時間の平均値から大きく離れているか否かを判断する。
例えば、比較部232は、直前の計測値が、平均値の1.1倍よりも大きい場合(つまり直前の計測値と平均値との差が平均値の10%よりも大きい場合)に、直前の電源投入時間の計測値が過去の電源投入時間の平均値から大きく離れていると判断する。また、比較部232は、直前の計測値と平均値との差分が予め定められた値よりも大きい場合に、直前の電源投入時間の計測値が過去の電源投入時間の平均値から大きく離れていると判断してもよい。
さらに、比較部232は、直前の電源投入時間の計測値が過去の電源投入時間の平均値から大きく離れていると判断した場合に、電源A130Aに故障の予兆があることを示す故障予兆情報を生成する。そして、比較部232は、電源A130Aに関する故障予兆情報を、異常情報格納部234に対して出力する。また、比較部232は、上述した比較処理が終了すると、電源投入情報取得部220に対し、電源A130Aに関する電源投入情報(電源投入時間の計測値)を内部メモリ206に出力するように指示する。
同様に、比較部232は、平均値算出部230から電源B130Bに関する過去の電源投入時間の平均値を受け付ける。さらに、比較部232は、電源投入情報取得部220から、直前に電源投入が実行された電源B130Bに関する電源投入時間の計測値を受け付ける。そして、比較部232は、電源B130Bに関する、過去の電源投入時間の平均値と、直前の電源投入時間の計測値とを比較して、直前の電源投入時間の計測値が過去の電源投入時間の平均値から大きく離れているか否かを判断する。
さらに、比較部232は、直前の電源投入時間の計測値が過去の電源投入時間の平均値から大きく離れていると判断した場合に、電源B130Bに故障の予兆があることを示す故障予兆情報を生成する。そして、比較部232は、電源B130Bに関する故障予兆情報を、異常情報格納部234に対して出力する。また、比較部232は、上述した比較処理が終了すると、電源投入情報取得部220に対し、電源B130Bに関する電源投入情報(電源投入時間の計測値)を内部メモリ206に出力するように指示する。
異常情報格納部234は、比較部232から故障予兆情報を受け付けると、受け付けた故障予兆情報を、電源A130A及び電源B130Bごとに格納する。また、異常情報格納部234は、電源投入情報取得部220から電源故障情報を受け付けると、受け付けた電源故障情報を、電源A130A及び電源B130Bごとに格納する。そして、異常情報格納部234は、管理装置インタフェース制御部202の制御に応じて、格納した故障予兆情報又は電源故障情報を示す異常情報を、管理装置インタフェース制御部202に対して出力する。なお、異常情報格納部234は、電源故障情報を格納したときに、管理装置インタフェース制御部202に対して完了通知を出力してもよい。
図3(B)は、異常情報格納部234に格納される異常情報を例示する図である。図3(B)の例では、異常情報は、電源A130Aに故障の予兆があり、電源B130Bが故障していることを示している。このように、複数ある電源130のうちのどの電源130が正常で、どの電源130が故障しており、どの電源130に故障の予兆があるかを、それぞれ区別することができる。
以下、各構成要素の動作手順を説明する。なお、以下に示す各処理手順は、適宜、順序を変更してもよく、各処理手順のうちの1つ以上は、実行されなくてもよい。
図4は、情報処理装置100における電源制御に関する全体的な処理の概要を示すシーケンス図である。まず、記憶装置120は、電源投入情報(電源投入時間)の履歴を記憶している(S10)。管理装置110は、電源制御装置200に対して電源投入シーケンス開始指示を出力する(S102)。
電源制御装置200は、電源投入シーケンス開始指示を受け付けると、記憶装置120から、電源投入情報の履歴を取得する(S104)。電源制御装置200は、電源A130AのEN信号をアサートし、電源A130Aに対して電源投入を実行する(S108A)。そして、電源制御装置200は、電源A130AのPGOOD信号がアサートされると(S110A)、電源A130Aについて異常検出処理を行う(S112A)。異常検出処理とは、上述した電源投入情報取得部220、平均値算出部230、比較部232及び異常情報格納部234によってなされる処理である。
電源制御装置200は、電源A130Aについての異常検出処理が終了すると、電源B130BのEN信号をアサートし、電源B130Bに対して電源投入を実行する(S108B)。そして、電源制御装置200は、電源B130BのPGOOD信号がアサートされると(S110B)、電源B130Bについて上述した異常検出処理を行う(S112B)。
電源制御装置200は、全ての電源についての処理が終了すると、上記S112A,S112Bの処理で取得された電源投入情報(電源投入時間)を、記憶装置120に格納させる(S114)。これにより、S10の処理において、記憶装置120が電源投入情報の履歴を格納することができる。さらに、電源制御装置200は、電源投入シーケンス完了通知を、管理装置110に対して出力する(S116)。管理装置110は、電源投入シーケンス完了通知を受け付けると、電源制御装置200から異常情報を取得する(S120)。そして、管理装置110は、異常情報に応じて、警告を出力する(S122)。
図5は、電源制御装置200の処理を示すフローチャートである。なお、図5に示す処理は、図4に示したS104〜S116の処理に対応する。管理装置インタフェース制御部202は、管理装置110から電源投入シーケンス開始指示を受け付けると(図4のS102)、記憶装置120から内部メモリ206にデータをロードするように制御する(S202)。具体的には、管理装置インタフェース制御部202は、記憶装置制御部204に対してロード指示を出力する。記憶装置制御部204は、管理装置インタフェース制御部202からロード指示を受け付けると、記憶装置120に格納された電源投入情報の履歴を取得する。さらに、記憶装置制御部204は、電源投入情報の履歴を内部メモリ206に転送する。これによって内部メモリ206は、電源投入情報の履歴を格納する。
次に、管理装置インタフェース制御部202は、電源A130AのEN信号をアサートするように制御する(S204)。具体的には、管理装置インタフェース制御部202は、電源投入制御部210に対して電源投入シーケンス開始指示を出力する。すると、電源投入制御部210は、電源投入シーケンス開始指示を受け付けると、電源A130AのEN信号をアサートする。これにより、電源A130Aは、電源投入処理を開始する。また、このとき、電源投入情報取得部220は、電源投入時間の計測を開始する。
次に、電源投入情報取得部220は、タイムアウトしたか否かを判断する(S206)。具体的には、電源投入情報取得部220は、EN信号がアサートされてから予め定められた時間が経過しても、PGOOD信号がアサートされないか否かを判断する。ここで、この「予め定められた時間」は、例えば、実際に必要な電源投入時間(最低限必要な電源投入時間)の2倍以上であることが望ましいが、負荷の構成等に応じて適宜変更してもよい。EN信号がアサートされてから予め定められた時間が経過しても、PGOOD信号がアサートされない場合に、電源投入情報取得部220は、タイムアウトしたと判断する。
タイムアウトしたと判断された場合(S206のYES)、電源投入情報取得部220は、電源故障情報を異常情報格納部234に格納させる(S208)。具体的には、電源投入情報取得部220は、電源故障情報を生成して、異常情報格納部234に対して出力する。異常情報格納部234は、電源投入情報取得部220からの電源故障情報を格納する。
そして、電源制御装置200は、管理装置110に対して完了通知を出力する(S210)。具体的には、電源投入情報取得部220は、タイムアウト検出通知を管理装置インタフェース制御部202に対して出力する。管理装置インタフェース制御部202は、電源投入制御部210に対して電源投入シーケンスを中断するように指示し、これにより、電源投入シーケンスは中断する。また、管理装置インタフェース制御部202は、管理装置110に、完了通知を出力する。
電源投入情報取得部220は、電源A130AのPGOOD信号がアサートされたか否かを判断する(S212)。PGOOD信号がアサートされていない場合(S212のNO)、S206及びS212の処理が繰り返される。一方、PGOOD信号がアサートされた場合(S212のYES)、電源投入情報取得部220は、電源投入時間の計測を終了する(S220)。
次に、平均値算出部230は、電源A130Aに関する電源投入時間の履歴の平均値を算出する(S222)。具体的には、電源投入情報取得部220は、電源A130Aに関する算出指示を、平均値算出部230に対して出力する。平均値算出部230は、内部メモリ206から、電源A130Aについての電源投入時間の履歴を取得する。そして、平均値算出部230は、電源A130Aに関する過去の電源投入時間の平均値を算出し、比較部232に対して出力する。
なお、過去に電源投入時間の計測がされていないか、又は記憶装置120に格納されたデータが消去された場合には、記憶装置120に電源投入時間が格納されていない。この場合、内部メモリ206にデータは格納されない。このような場合は、平均値算出部230は、データなしを示す情報を、比較部232に対して出力する。
次に、比較部232は、電源投入情報取得部220によって計測された電源投入時間の計測値が、平均値算出部230によって算出された平均値の1.1倍よりも大きいか否か(つまり直前の計測値と平均値との差が平均値の10%よりも大きいか否か)を判断する(S224)。直前の計測値と平均値との差が平均値の10%よりも大きい場合には(S224のYES)、比較部232は、故障予兆情報を異常情報格納部234に格納させる(S226)。具体的には、比較部232は、電源A130Aに関する故障予兆情報を生成する。そして、比較部232は、電源A130Aに関する故障予兆情報を、異常情報格納部234に対して出力する。異常情報格納部234は、比較部232からの故障予兆情報を格納する。
なお、比較部232は、平均値算出部230からデータなしを示す情報を受け付けた場合は、上記の処理を行わないで、次の処理に遷移する。
次に、内部メモリ206は、格納されている情報を更新する(S228)。具体的には、比較部232は、上記比較処理が終了すると、電源投入情報取得部220に対し、電源A130Aに関する電源投入時間の計測値を内部メモリ206に出力するように指示する。電源投入情報取得部220は、比較部232からの指示を受け付けたときに、電源A130Aに関する電源投入時間の計測値を内部メモリ206に対して出力する。これによって、内部メモリ206は、電源A130Aに関する電源投入時間を格納する。
次に、電源投入情報取得部220は、電源A130Aに関する電源投入処理が完了したことを示す電源A完了通知を、電源投入制御部210に対して出力する(S230)。これによって、電源投入制御部210は、次に、電源B130Bについての一連の電源投入処理を開始する(S240)。具体的には、S204〜S230と同様の処理が、電源B130Bについても実行される。
次に、電源B130Bに関する一連の電源投入処理が完了すると、電源制御装置200は、記憶装置120に格納されている情報を更新させる(S250)。具体的には、電源投入制御部210は、電源投入シーケンス完了通知を管理装置インタフェース制御部202に対して出力する。管理装置インタフェース制御部202は、記憶装置制御部204に対してセーブ指示を出力する。
記憶装置制御部204は、管理装置インタフェース制御部202からのセーブ指示に応じて、内部メモリ206に対して、その直前に実行された電源投入情報を出力するように指示する。そして、記憶装置制御部204が、その内部メモリ206からの電源投入情報を記憶装置120に転送すると、記憶装置120は、過去の電源投入情報の履歴に追加して、新たな電源投入情報を格納する。これによって、記憶装置120に格納された情報が更新される。
管理装置インタフェース制御部202は、管理装置110に対し、完了通知を出力する(S252)。
図6は、管理装置110の処理を示すフローチャートである。なお、図6に示す処理は、図4に示したS102,S120〜S122の処理に対応する。管理装置110は、電源制御装置200の管理装置インタフェース制御部202に対して、電源投入シーケンス開始指示を出力する(S302)。そして、管理装置110は、電源制御装置200の管理装置インタフェース制御部202から電源投入シーケンス完了通知を受け付けたか否かを判断する(S304)。電源投入シーケンス完了通知を受け付けない場合は(S304のNO)、管理装置110は、S304の処理を繰り返し、電源投入シーケンス完了通知を待つ。
電源投入シーケンス完了通知を受け付けた場合(S304のYES)、管理装置110は、電源制御装置200から、異常情報を読み出す(S306)。具体的には、管理装置110は、電源制御装置200の管理装置インタフェース制御部202に対し、異常情報を要求する旨を示す異常情報要求を出力する。管理装置インタフェース制御部202は、異常情報要求を受け付けると、その異常情報要求を異常情報格納部234に対して出力する。異常情報格納部234は、異常情報を受け付けると、自身に格納されている異常情報を、管理装置インタフェース制御部202に対して出力する。管理装置インタフェース制御部202は、異常情報格納部234からの異常情報を、管理装置110に対して出力する。
管理装置110は、異常情報が電源故障情報を示すか否かを判断する(S308)。異常情報が電源故障情報を示す場合(S308のYES)、管理装置110は、警告メッセージを出力する(S310)。例えば、管理装置110は、OS(Operating System)を介して情報処理装置100のディスプレイを制御して、「電源Bが故障しています」といったメッセージを表示させることができる。また、管理装置110は、情報処理装置100のスピーカを制御して、警告音を出力させてもよい。これによって、使用者は、どの電源が故障しているかを認知することができ、故障した電源の交換等の適切な対策を実施できる。
異常情報が電源故障情報を示さない場合(S308のNO)、管理装置110は、異常情報が故障予兆情報を示すか否かを判断する(S312)。異常情報が故障予兆情報を示さない場合(S312のNO)、処理は終了する。一方、異常情報が故障予兆情報を示す場合(S312のYES)、管理装置110は、情報処理装置100内の構成に変更あったか否かを判断する(S314)。具体的には、管理装置110は、情報処理装置100の構成要素が増設されたか(又は削減されたか)、又は、構成要素間の接続が変更されたかを判断する。
構成に変更がない場合(S314のNO)、管理装置110は、警告メッセージを出力する(S316)。例えば、管理装置110は、OSを介して情報処理装置100のディスプレイを制御して、「電源Aに故障の予兆があります」といったメッセージを表示させることができる。また、管理装置110は、情報処理装置100のスピーカを制御して、警告音を出力させてもよい。これによって、使用者は、どの電源に故障の予兆があるかを認知することができ、故障の予兆がある電源の交換、又は故障した場合の電源の代替品の準備等の適切な対策を実施できる。
一方、構成に変更があった場合(S314のYES)、管理装置110は、記憶装置120に格納された情報を消去させる(S318)。例えば、CPU又はIOカードの増設等の構成の変化があった場合、電源130の負荷が増加する。そのため、電源130に故障の予兆がなくても、電源投入時間が増加する可能性がある。したがって、構成の変更があった場合は、今までの電源投入情報の履歴を消去して、新たに、電源投入時間の蓄積を開始するようにする。
このとき、管理装置110は、電源制御装置200の管理装置インタフェース制御部202に対して消去指示を出力する。管理装置インタフェース制御部202は、消去指示を受け付けると、記憶装置制御部204に対して消去指示を出力する。記憶装置制御部204は、消去指示を受け付けると、記憶装置120に格納された情報(電源投入情報の履歴)を消去するように、記憶装置120を制御する。
上述したように、実施の形態1にかかる電源制御装置200は、電源投入時間(電源投入情報)と、その電源投入時間が格納される前に記憶装置120に格納された履歴とを比較して、電源130の故障の予兆の有無を判断する。したがって、情報処理装置100の運用状況に応じて、電源の故障の予兆を監視することが可能である。つまり、サーバ等の情報処理装置は、装置ごとに構成要素が異なり、さらに、運用に応じて情報処理装置内の構成が、適宜、変更される。言い換えれば、情報処理装置ごとに、電源を供給される負荷が異なる。したがって、電源投入時間を予め定められた値と比較することによって電源の異常を監視する方法では、その負荷の違いを考慮するため、その予め定められた値に余裕を持たせる必要がある。よって、このような、予め定められた値と比較する方法では、電源の故障の予兆を監視することは困難である。
また、上述した実施の形態にかかる電源制御装置200は、複数の電源130を制御し、複数の電源130それぞれについて異常情報を生成するので、複数の電源130それぞれについて、故障しているのか、又は故障の予兆があるのかを、区別して監視することが可能である。
また、上述した実施の形態1にかかる電源投入情報取得部220は、電源投入時間を計測するので、電源投入時間の計測といった簡易な方法で、電源の故障の予兆を監視することが可能である。
さらに、上述した実施の形態1にかかる比較部232は、電源投入時間と、その電源投入時間が格納される前に記憶装置120に格納された履歴の平均値とを比較して、電源130の故障の予兆の有無を判断する。したがって、計測された電源投入時間が過去の電源投入時間の傾向と逸脱した場合に、確実に、電源の故障の予兆があると判断することが可能である。
[変形例]
なお、本発明は上記実施の形態に限られたものではなく、以下のように、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。
上述した実施の形態1においては、電源投入情報取得部220は、電源130のEN信号がアサートされてからPGOOD信号がアサートされるまでの時間を計測し、その電源投入時間を電源投入情報としたが、電源投入情報は、電源投入時間に限られない。
例えば、電源投入情報取得部220は、電源投入処理における、電源130の電源電圧の時間ごとの変化(電源電圧変化)を計測してもよい。そして、記憶装置120は、その電源電圧変化を示す情報を、電源投入情報として格納してもよい。また、電源投入情報取得部220が、電源投入処理が実行されるごとに電源電圧変化を取得することによって、記憶装置120は、電源電圧変化の履歴を、電源投入情報の履歴として格納してもよい。
そのとき、平均値算出部230は、電源電圧変化の履歴の平均値を算出してもよく、比較部232は、その平均値と直前に実行された電源投入処理における電源電圧変化とを比較してもよい。このように、電源電圧の時間ごとの変化を計測して過去の履歴と比較することで、よりきめ細やかな変化を検出することができる。したがって、電源の故障の予兆の監視も、より精度よく行うことができる。例えば、電源電圧変化を示す曲線の形状に応じて、電源の故障の予兆があるか否かを判断してもよい。なお、電源電圧変化のデータ量は、電源投入時間のデータ量よりも大きくなる可能性があるが、記憶装置120及び内部メモリ206の容量を大きくしてもよい。
また、上述した実施の形態においては、電源130は2つとしたが、電源130の個数は任意である。例えば、電源130は1つでもよく、3つ以上でもよい。また、上述した実施の形態における構成要素の1つが、別の構成要素の機能を有していてもよい。例えば、電源投入制御部210は、電源投入情報取得部220の機能を有していてもよい。また、記憶装置制御部204の機能は、管理装置110に組み込まれていてもよい。
また、上述した実施の形態においては、管理装置110は、電源制御装置200から電源投入シーケンス完了通知を受け付けたときに異常情報を読み出すとしたが、これに限られない。例えば、電源制御装置200(管理装置インタフェース制御部202)からの電源投入シーケンス完了通知に、異常情報が含まれるように構成してもよい。このように構成することにより、図6のS306(異常情報の読み出し)の処理を省略することができ、したがって、処理時間の短縮を図ることが可能となる。
1 電源制御装置
2 電源投入制御手段
4 取得手段
6 履歴記憶手段
8 比較手段
100 情報処理装置
110 管理装置
120 記憶装置
130A 電源A
130B 電源B
200 電源制御装置
202 管理装置インタフェース制御部
204 記憶装置制御部
206 内部メモリ
210 電源投入制御部
220 電源投入情報取得部
230 平均値算出部
232 比較部
234 異常情報格納部

Claims (9)

  1. 1つ以上の電源に対する電源投入を制御する電源投入制御手段と、
    前記電源投入制御手段によって実行される電源投入に関する電源投入情報を取得する取得手段と、
    前記取得手段によって取得された1つ以上の電源投入情報の履歴を記憶装置に記憶する履歴記憶手段と、
    前記取得手段によって取得された前記電源投入情報と、この電源投入情報が取得される前に前記履歴記憶手段によって記憶された履歴とを比較し、比較結果に基づいて、前記電源の故障の予兆の有無を判断する比較手段と
    を有し、
    前記履歴記憶手段は、前記電源を少なくとも有する情報処理装置の構成が変更された場合に、前記記憶された電源投入情報の履歴を消去する
    電源制御装置。
  2. 前記取得手段は、電源投入に要した時間である電源投入時間を計測し、
    前記履歴記憶手段は、前記取得手段によって計測された電源投入時間の履歴を前記記憶装置に記憶し、
    前記比較手段は、前記取得手段によって取得された前記電源投入時間と、この電源投入時間が計測される前に前記履歴記憶手段によって記憶された電源投入時間の履歴とを比較し、比較結果に基づいて、前記電源の故障の予兆の有無を判断する
    請求項1に記載の電源制御装置。
  3. 前記履歴記憶手段によって記憶された電源投入時間の履歴の平均値を算出する算出手段をさらに有し、
    前記比較手段は、前記取得手段によって取得された前記電源投入時間と、前記算出手段によって算出された平均値とを比較し、比較結果に基づいて、前記電源の故障の予兆の有無を判断する
    請求項2に記載の電源制御装置。
  4. 前記比較手段は、前記取得手段によって取得された前記電源投入時間と、前記算出手段によって算出された平均値との差が、予め定められた基準よりも大きい場合に、前記電源に故障の予兆があると判断する
    請求項3に記載の電源制御装置。
  5. 前記電源投入制御手段は、複数の前記電源に対する電源投入を制御し、
    前記取得手段は、前記電源投入制御手段によって実行される電源投入に関する電源投入情報を、前記複数の電源ごとに取得し、
    前記履歴記憶手段は、前記取得手段によって取得された1つ以上の電源投入情報の履歴を、前記複数の電源ごとに前記記憶装置に記憶し、
    前記比較手段は、前記取得手段によって取得された前記電源投入情報と、この電源投入情報が取得される前に前記履歴記憶手段によって記憶された履歴とを、前記複数の電源ごとに比較し、比較結果に基づいて、前記電源の故障の予兆の有無を、前記複数の電源ごとに判断する
    請求項1から4のいずれか1項に記載の電源制御装置。
  6. 前記取得手段は、電源投入の際の電源電圧の変化を計測し、
    前記履歴記憶手段は、前記取得手段によって計測された前記電源電圧の変化の履歴を前記記憶装置に記憶し、
    前記比較手段は、前記取得手段によって計測された前記電源電圧の変化と、この電源電圧の変化が検出される前に前記履歴記憶手段によって記憶された電源電圧の変化の履歴とを比較し、比較結果に基づいて、前記電源の故障の予兆の有無を判断する
    請求項1又は5に記載の電源制御装置。
  7. 情報処理装置であって、
    前記情報処理装置は、
    負荷に電源を供給する1つ以上の電源と、
    前記1つ以上の電源を制御する電源制御装置と、
    前記電源制御装置を管理する管理装置と、
    記憶装置と
    を有し、
    前記電源制御装置は、
    前記電源に対する電源投入を制御する電源投入制御手段と、
    前記電源投入制御手段によって実行される電源投入に関する電源投入情報を取得する取得手段と、
    前記取得手段によって取得された1つ以上の電源投入情報の履歴を前記記憶装置に記憶する履歴記憶手段と、
    前記取得手段によって取得された前記電源投入情報と、この電源投入情報が取得される前に前記履歴記憶手段によって記憶された履歴とを比較し、比較結果に基づいて、前記電源の故障の予兆の有無を判断する比較手段と、
    前記比較手段による、前記電源の故障の予兆の有無の判断結果を、前記管理装置に出力する出力手段と
    を有し、
    前記管理装置は、前記情報処理装置の構成が変更されていない場合に、前記判断結果に基づいて警告を表示し、前記情報処理装置の構成が変更された場合に、前記履歴記憶手段に消去指示を出力し、
    前記履歴記憶手段は、前記消去指示を受け付けると、前記記憶された電源投入情報の履歴を消去する
    情報処理装置。
  8. 1つ以上の電源に対する電源投入を制御する電源投入制御ステップと、
    前記電源投入制御ステップにおいて実行される電源投入に関する電源投入情報を取得する取得ステップと、
    前記取得ステップにおいて取得された1つ以上の電源投入情報の履歴を記憶装置に記憶する履歴記憶ステップと、
    前記取得ステップにおいて取得された前記電源投入情報と、この電源投入情報が取得される前に前記履歴記憶ステップにおいて記憶された履歴とを比較し、比較結果に基づいて、前記電源の故障の予兆の有無を判断する比較ステップと
    前記電源を少なくとも有する情報処理装置の構成が変更された場合に、前記記憶された電源投入情報の履歴を消去するステップと
    を含む電源制御方法。
  9. 1つ以上の電源に対する電源投入を制御する電源投入制御ステップと、
    前記電源投入制御ステップにおいて実行される電源投入に関する電源投入情報を取得する取得ステップと、
    前記取得ステップにおいて取得された1つ以上の電源投入情報の履歴を記憶装置に記憶する履歴記憶ステップと、
    前記取得ステップにおいて取得された前記電源投入情報と、この電源投入情報が取得される前に前記履歴記憶ステップにおいて記憶された履歴とを比較し、比較結果に基づいて、前記電源の故障の予兆の有無を判断する比較ステップと
    前記電源を少なくとも有する情報処理装置の構成が変更された場合に、前記記憶された電源投入情報の履歴を消去するステップと
    をコンピュータに実行させるプログラム。
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