JP6118635B2 - 高周波焼入装置 - Google Patents

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Description

本発明は、誘導加熱して昇温したワークに、焼入水を噴射供給する高周波焼入装置に関するものである。
高周波焼入装置は、鋼製ワークの表面を熱処理するものである。すなわち、ワークを誘導加熱して焼入温度まで昇温させ、さらに当該ワークに焼入水を噴射供給して急冷することによって高周波焼入が行われる。
このような高周波焼入装置が、例えば特許文献1に開示されている。特許文献1に開示されている高周波焼入装置は、長尺状のワークに沿って加熱コイル体と冷却ジャケットを移動させ、加熱コイル体がワークの対向する部位を順次誘導加熱し、冷却ジャケットは誘導加熱された箇所に冷却液(以下、焼入水と称する。)を噴射供給する。すなわち、特許文献1に開示されている高周波焼入装置は、長尺状のワークを長手方向に順次焼入する。
特開2001−20012号公報
ところで、冷却ジャケットからワークに向けて噴射供給された焼入水は、ワークに衝突してワークを冷却し、自身は昇温して回収用のパンで回収される。そして、高温の焼入水は、自然放熱又は冷却手段によって温度が低下し、再利用される。すなわち、焼入水自体は再利用されるが、高温のワークを冷却して昇温した焼入水の熱は何ら利用されていない。
また、昨今は、作業者の作業環境の改善が要望されていると共に、省エネルギー化が推奨されている。ところが、気温が低い場合に、燃料や電力を消費して暖をとると、省エネルギー化を実現することができない。
そこで本発明は、ワークを冷却した焼入水の熱を利用して、作業者の作業環境を改善すると共に、省エネルギー化を実現することができる高周波焼入装置を提供することを課題としている。
上記課題を解決するための請求項1に記載の発明は、誘導コイルを備えていてワークを誘導加熱する加熱処理部と、焼入水供給システムとを備え、前記焼入水供給システムは、焼入水タンクと、焼入水供給ポンプと、焼入水噴射口と、焼入水回収パンと、焼入水回収ポンプとを有し、焼入水タンク内に貯留された焼入水を焼入水供給ポンプで加圧して焼入水噴射口からワークに向かって噴射してワークを冷却し、ワークを冷却後の焼入水を焼入水回収パンで回収して焼入水回収ポンプによって焼入水タンクに戻す配管系統を備え、近傍の床に作業者の立ち位置があって、当該立ち位置で作業者が作業を行う高周波焼入装置において、前記立ち位置に熱伝導配管が設けられていて、当該熱伝導配管は、前記焼入水供給システムの焼入水回収パンと焼入水タンクとの間に接続され、さらに前記熱伝導配管をバイパスするバイパス流路が設けられ、焼入水回収パンで回収された焼入水を前記熱伝導配管を経由して焼入水タンクに戻す流路と、焼入水回収パンで回収された焼入水をバイパス流路を経由して焼入水タンクに戻す流路とを切り換える切換手段を備えたことを特徴とする高周波焼入装置である。
請求項1に記載の発明では、作業者の立ち位置に熱伝導配管が設けられていて、当該熱伝導配管は前記焼入水供給システムの焼入水回収パンと焼入水タンクとの間に接続されているので、熱伝導配管には焼入水回収パンから高温の焼入水が流れる。そのため、当該熱伝導配管は高温となり、作業者の立ち位置を加熱する。また、熱伝導配管をバイパスするバイパス流路が設けられているので、高温の焼入水は、バイパス流路を通ることも可能である。
さらに焼入水回収パンで回収された焼入水を前記熱伝導配管を経由して焼入水タンクに戻す流路と、焼入水回収パンで回収された焼入水をバイパス流路を経由して焼入水タンクに戻す流路とを切り換える切換手段を備えたので、焼入水回収パンの高温の焼入水を、必要に応じていずれかの流路を経由させることができる。
ここで、熱伝導配管は、熱交換器を含むものであってもよい。
請求項2に記載の発明は、前記熱伝導配管が伝熱フィンを有することを特徴とする請求項1に記載の高周波焼入装置である。
請求項2に記載の発明では、前記熱伝導配管が伝熱フィンを有するので、高温の焼入水が流れる配管から床へ良好に熱伝達される。
作業者の立ち位置の床に、熱媒を流通させる熱媒配管を配置し、焼入水が流れる前記熱伝導配管と前記熱媒配管の間で、熱交換させる熱交換器を設けることもできる(請求項3)。
請求項4に記載の発明は、焼入水タンクから前記熱伝導配管を経由して焼入水噴射口に焼入水を供給する回路に切り換え可能であることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の高周波焼入装置である。
請求項4に記載の発明では、焼入水タンクから前記熱伝導配管を経由して焼入水噴射口に焼入水を供給する回路に切り換え可能であるので、低温の焼入水を熱伝導配管に供給可能である。そのため、熱伝導配管を介して、作業者の立ち位置の床を冷却することができる。
本発明は、焼入水回収パンで回収された高温の焼入水が、作業者の立ち位置に設けられた熱伝導配管を経由することができるので、暖房に寄与することができる。
従来は捨てられるだけであった高温の焼入水の熱を有効利用することができ、暖房するための燃料や電力等が不要である。すなわち、環境に優しい。
本発明の実施形態にかかる高周波焼入装置の概念図である。 本発明の実施形態にかかる高周波焼入装置の焼入水の循環経路を示す回路図である。 本発明の別の実施形態にかかる高周波焼入装置の焼入水の循環経路を示す回路図である。 本発明のさらに別の実施形態にかかる高周波焼入装置の焼入水の循環経路を示す回路図であり、暖房モードで動作する際の焼入水の流れを示す。 図4に示す回路図において、冷房モードで動作する際の焼入水の流れを示す。 図4とは別の本発明のさらに別の実施形態にかかる高周波焼入装置の焼入水の循環経路を示す回路図であり、暖房モードで動作する際の焼入水の流れを示す。 図6に示す回路図において、冷房モードで動作する際の焼入水の流れを示す。 図2の変形例を示す高周波焼入装置の焼入水の循環経路を示す回路図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。
高周波焼入装置1は、誘導加熱装置50(加熱処理部)、冷却装置51(冷却水供給システム)、図示しないワーク支持装置を有する。
誘導加熱装置50(加熱処理部)は、図示しない高周波電源と、図1に示す加熱導体2(誘導コイル)を有している。
図示しない高周波電源は、高周波発振器とトランスとを備え、商用電力を高周波電力に変換して加熱導体2に供給するものである。
加熱導体2は、銅や銅合金等の良導体で形成された中空の管部材が、適宜湾曲及び屈曲して形成されたものである。すなわち、加熱導体2の中空の線状部材であり、高周波電源から高周波電力が供給される。また、加熱導体2には、図示しない冷却水の循環回路が接続されており、冷却水が循環供給されている。
冷却装置51(焼入水供給システム)は、配管系統14とバイパス管15とを有する。図1に示す様に、配管系統14は、焼入水タンク11、供給ポンプ12(焼入水供給ポンプ)、焼入水噴射装置4(焼入水噴射口)、回収パン5(焼入水回収パン)、回収ポンプ7(焼入水回収ポンプ)、三方切換弁8(切換手段)、熱伝導配管9で構成されている。これらは、直列に配列されている。
焼入水タンク11は、ワーク3を冷却する焼入水を貯留するタンクであり、チラー13を備えている。すなわち、チラー13によって、焼入水タンク11内の焼入水の温度が、所定温度以下に保たれている。焼入水タンク11の下部には、途中に供給ポンプ12(焼入水供給ポンプ)を備えた供給管16の一端が接続されている。供給管16の他端には、焼入水噴射装置4が設けられている。供給ポンプ12は、焼入水タンク11内の焼入水を、加圧して焼入水噴射装置4へ供給する機能を有する。
焼入水噴射装置4(焼入水噴射口)は、いわゆる冷却ジャケットであり、図示しない多数のノズル孔を有する。焼入水噴射装置4は、供給管16の端部に設けられており、焼入対称のワーク3に近接配置され、ワーク3に向けて焼入水を噴射供給する。
回収パン5(焼入水回収パン)は、焼入水噴射装置4からワーク3に向けて噴射供給された焼入水を回収する受け皿として機能する。すなわち、回収パン5は、上方が開放された容器である。また、回収パン5の底部には、排水管6の一端が接続されている。排水管6の途中には、回収ポンプ7が設けられている。
回収ポンプ7(焼入水回収ポンプ)は、回収パン5で回収された焼入水を加圧して下流側に供給するものである。
三方切換弁8(切換手段)は、第1ポート17a、第2ポート17b、第3ポート17cを有する。
排水管6の他端は、三方切換弁8の第3ポート17cに接続されている。
三方切換弁8の第1ポート17aには、配管18の一端が接続されている。配管18の途中の部位は、作業者の作業場の立ち位置10の床下に蛇行状に張り巡らされた熱伝導配管9を構成している。すなわち、熱伝導配管9は配管18の一部であり、配管18のうちの、立ち位置10の床下部分に配置されている部分に相当する。配管18の他端は、焼入水タンク11に接続されている。また、配管18には、逆止弁19が設けられている。
三方切換弁8の第2ポート17bには、バイパス管15の一端が接続されている。バイパス管15の他端は、配管18の焼入水タンク11と逆止弁19の間の部位に接続されている。バイパス管15には、逆止弁20が設けられている。
図示しないワーク支持装置は、ワーク3の両端を支持すると共に、ワーク3を回転駆動する。
以上の様に構成された高周波焼入装置1は、次の様に動作する。
図示しない制御装置によって、誘導加熱装置50と冷却装置51とが制御され、ワーク3が焼入される。
すなわち、図示しない支持装置によってワーク3が所定の位置に固定され、さらに回転駆動される。また、誘導加熱装置50の加熱導体2(誘導コイル)がワーク3に近接対向し、加熱導体2には高周波電源から高周波電流が供給される。
ワーク3が焼入温度まで昇温したことが見込まれると、制御装置は、冷却装置51(焼入水供給システム)によってワーク3の加熱部位を急冷する。すなわち、供給ポンプ12を作動させ、焼入水タンク11内に貯留された低温の焼入水を加圧して焼入水噴射装置4(冷却ジャケット)からワーク3に向けて噴射し、ワーク3を急冷する。ワーク3に衝突した焼入水は、落下して回収パン5に回収される。
ワーク3を冷却し、回収パン5に回収された焼入水は昇温している。すなわち、回収パン5内の焼入水は高温である。回収パン5に貯留された焼入水は、回収ポンプ7によって焼入水タンク11に戻され、再利用される。
その際、三方切換弁8を、第2ポート17b側に切り換えると、排水管6はバイパス管15と連通する。そのため、回収パン5内の高温の焼入水は、排水管6、三方切換弁8、バイパス管15、配管18を介して焼入水タンク11に流入する。焼入水タンク11内では、焼入水がチラー13によって所定温度以下となるように冷却されている。よって、低温の焼入水をワーク3に噴射供給することができる。
一方、三方切換弁8を、第1ポート17a側へ切り換えると、排水管6は、熱伝導配管9(配管18)と連通する。そのため、回収パン5内の高温の焼入水は、排水管6、三方切換弁8、熱伝導配管9を経て焼入水タンク11に戻される。高温の焼入水が熱伝導配管9を通過すると、熱伝導配管9から熱伝達されて、作業者の立ち位置10の床面が昇温する。
また、熱伝導配管9は、バイパス管15に比べて長さが長い。そのため、熱伝導配管9を流れる焼入水の温度は下流側へいくほど低下する。そして、温度が低下した焼入水が焼入水タンク11に戻される。よって、焼入水タンク11内の焼入水の温度上昇が抑制され、チラー13の負荷が軽減される。
作業者は、立ち位置10に立って作業を行っている。そのため、冬場の気温が低い日に高温の焼入水が熱伝導配管9を流れると、作業者は暖を取ることができる。また、夏場は、三方切換弁8を第2ポート17b側へ切り換えることによって、高温の焼入水がバイパス管15を通って焼入水タンク11に戻される。
このように、三方切換弁8を切り換えるだけで、焼入水の進路を適宜切換え、寒い日には焼入水を熱伝導配管9に供給し、寒くない日には、焼入水をバイパス管15を介して焼入水タンク11に戻すことができる。
高温の焼入水の熱は、従来は捨てられるだけであったが、本発明を実施することにより、作業者の暖房に寄与することができるようになる。すなわち、作業者の暖を取るための専用の暖房設備や燃料(石油、ガス、電気)等が一切無用であり、高温の焼入水の熱を有効利用することができる。また、熱伝導配管9を通過して焼入水タンク11に戻った焼入水の温度は、バイパス管15を介して焼入水タンク11に戻った焼入水の温度よりも低い。そのため、チラー13の負担が軽くなり、チラー13を駆動する電力を低減することができる。
図8に示す様に、立ち位置10の床に配置した熱伝導配管9に伝熱フィン59を設けてもよい。熱伝導配管9に伝熱フィン59を設けると、高温の焼入水が流れる熱伝導配管9が放熱し易く、立ち位置10の床が加熱され易い。すなわち、熱伝導配管9と立ち位置10の床の間の熱交換が良好に行われ、熱損失が少ない。
次に、図3を参照しながら本発明の別の実施形態について説明する。
図3に示す高周波焼入装置25では、図2に示す高周波焼入装置1と同じ符合を付した構成は、同じ部材であり、重複する説明は省略する。
図3に示す高周波焼入装置25の冷却装置52は、図2の高周波焼入装置1とほぼ共通の配管系統14を有しているが、配管18に熱伝導配管9が設けられていない。
また、高周波焼入装置25は、立ち位置10の床下に配置された熱伝導配管21を有している。熱伝導配管21の両端には、途中にポンプ22を備えた配管24の両端が接続されている。配管24には、外部配管32が接続されており、外部配管32を介して配管24内に熱媒を供給することができる。ポンプ22は、熱媒を加圧して配管24及び熱伝導配管21内を循環させる。
配管系統14の配管18と、配管24は、熱交換器23で熱交換可能に構成されている。すなわち、熱交換器23では、高温の焼入水が流れる配管18と、比較的低温の熱媒が流れる配管24の間で熱交換が行われる。熱交換器23で加熱された配管24内の熱媒は、配管24から立ち位置10の床下の熱伝導配管21内に循環供給される。
高周波焼入装置25のその他の構成は、図2の高周波焼入装置1の構成と同じである。
すなわち、三方切換弁8を切り換えることによって、焼入水を配管18側又はバイパス管15側のいずれかに選択的に流通させることができる。三方切換弁8を第1ポート17a側に切り換えると、高温の焼入水が配管18内を流れ、熱交換器23で配管24内の熱媒と熱交換する。熱交換器23を通過した焼入水の温度は低下し、焼入水タンク11に戻される。また、熱交換器23で加熱された配管24内の熱媒は、配管24から熱伝導配管21内に流入し、立ち位置10の床下を巡り、立ち位置10を昇温させる。
次に、図4、図5を参照しながら本発明のさらに別の実施形態について説明する。
図4、図5に示す高周波焼入装置26では、図2に示す高周波焼入装置1と同じ符合を付した構成は、同じ部材であり、重複する説明は省略する。
高周波焼入装置26は、冷却装置53(焼入水供給システム)を有している。
高周波焼入装置26では、供給管16における焼入水タンク11と供給ポンプ12の間の部位に、焼入水タンク11に近い方から順に、配管30の一端、電磁弁33、配管31の一端が接続又は配置されている。すなわち、供給管16における配管30の接続部と、配管31の接続部の間の部位に電磁弁33が設けられている。
三方切換弁8の第1ポート17aには配管18の一端が接続されている。配管18の他端は焼入水タンク11に接続されている。配管18の途中の部位には配管28の一端が接続されている。配管28の他端は、熱伝導配管29の一端に接続されている。また、配管28には、配管18との接続部位から近い順に、電磁弁34、配管31の他端が配置又は接続されている。すなわち、配管31は、供給管16と配管28とを接続している。配管31には、電磁弁37が設けられている。
また、熱伝導配管29の他端には、配管30の他端が接続されている。すなわち、配管30は、熱伝導配管29と供給管16とを接続している。配管30には、熱伝導配管29に近い側から順に配管27の一端、電磁弁35が接続又は配置されている。
配管27の他端は、三方切換弁8の第2ポート17bに接続されている。また、配管27には電磁弁36が設けられている。
以上の構成を有する高周波焼入装置26は、次の様に暖房モードと、冷房モードで使用される。
暖房モードは、回収パン5に回収された高温の焼入水を熱伝導配管29に供給するモードである。暖房モードでは、電磁弁35、37を閉じ、電磁弁33、34、36を開き、三方切換弁8を第2ポート17b側へ切り換える。
この状態で供給ポンプ12、回収ポンプ7を駆動すると、図4において黒塗りで示す様に焼入水タンク11内の焼入水が流れる。すなわち、焼入水タンク11内の焼入水は、電磁弁33を通過して焼入水噴射装置4からワーク3へ向けて噴射される。ワーク3を冷却した焼入水は、回収パン5に回収される。回収パン5に回収された高温の焼入水は、回収ポンプ7で加圧されて排水管6を通り、三方切換弁8の第2ポート17bから配管27を介して配管30、熱伝導配管29に供給される。配管30上の電磁弁35は閉じられているので、高温の焼入水は熱伝導配管29側へ流れる。また、電磁弁37が閉じられているので、熱伝導配管29を通過した焼入水は、配管28の電磁弁34を通過し、配管18を介して焼入水タンク11に戻される。熱伝導配管29を通過した焼入水は、立ち位置10の床面を加熱し、焼入水自身の温度は低下する。すなわち、配管18を介して焼入水タンク11に回収される焼入水の温度は、熱伝導配管29に達する前の焼入水の温度よりも低い。
冷房モードは、焼入水タンク11内の低温の焼入水を熱伝導配管29に供給するモードである。冷房モードでは、電磁弁33、34、36を閉じ、電磁弁35、37を開き、三方切換弁8を第1ポート17a側へ切り換える。
この状態で供給ポンプ12を駆動すると、図5において黒塗りで示す様に、焼入水タンク11内の低温の焼入水が、供給管16、配管30(電磁弁35)を介して熱伝導配管29に供給される。熱伝導配管29を通過する低温の焼入水は、立ち位置10の床面を冷却しながら配管28、31を介して供給管16に戻り、焼入水噴射装置4からワーク3に向けて噴射供給される。
ここで、配管31から供給管16に戻った焼入水の温度は、焼入水タンク11に貯留された焼入水の温度よりも高い。しかし、ワーク3を急冷するには十分に低温である。
ワーク3を冷却して昇温した焼入水は、回収パン5に回収され、排水管6、三方切換弁8、配管18を介して焼入水タンク11に戻される。
すなわち、図4に示す高周波焼入装置26では、回収パン5で回収された高温の焼入水と、焼入水タンク11の低温の焼入水を、選択的に立ち位置10の床下の熱伝導配管29に供給可能である。各電磁弁33〜37は、手動弁でもよい。
次に、図6、図7を参照しながら本発明のさらに別の実施形態について説明する。
図6、図7に示す高周波焼入装置49では、図2に示す高周波焼入装置1と同じ符合を付した構成は、同じ部材であり、重複する説明は省略する。
高周波焼入装置49は、冷却装置54(焼入水供給システム)を有している。
高周波焼入装置49は、図6に示す様に、チラー13とは別にチラー43が設けられている。チラー43は、配管45及び配管46を介して中空の加熱導体2(誘導コイル)と接続されている。配管45にはポンプ48が設けられている。チラー43は、冷却水を貯留すると共に、貯留した冷却水を冷却する機能を有する。チラー43で冷却された冷却水は、ポンプ48で加圧されて加熱導体2に循環供給可能である。チラー43、配管45、配管46、ポンプ48は、高周波電流が通電されて加熱する加熱導体2を冷却するための装備である。
また、チラー43は、配管44、三方切換弁41、配管56を介して焼入水タンク11と接続されている。三方切換弁41は、第1ポート42a、第2ポート42b、第3ポート42cを有する。配管44の一端はチラー43に接続されており、他端は三方切換弁41の第2ポート42bに接続されている。配管56の一端は、三方切換弁41の第1ポート42aに接続されており、他端が焼入水タンク11に接続されている。配管56には逆止弁57が設けられている。すなわち、チラー43と焼入水タンク11は、配管44、三方切換弁41、配管56(逆止弁57)を介して接続されている。
また、三方切換弁8(切換手段)の第1ポート17aと配管45は、配管38で接続されている。配管38には、三方切換弁8に近い側から順に、熱伝導配管39の一端、逆止弁55、電磁弁47が設けられている。逆止弁55は、三方切換弁8側から配管45側への焼入水の流れを阻止している。
熱伝導配管39の他端は、配管40を介して三方切換弁41の第3ポート42cに接続されている。熱伝導配管39は、立ち位置10の床下に配置されている。
以上の構成を有する高周波焼入装置49は、次の様に暖房モードと、冷房モードで使用される。
暖房モードでは、電磁弁47を閉じ、三方切換弁8を第1ポート17a側へ切り換え、さらに三方切換弁41を第1ポート42a側へ切り換える。この状態で供給ポンプ12、回収ポンプ7を駆動すると、ワーク3を冷却して回収パン5に回収された高温の焼入水は、黒塗りで示す様に、排水管6から三方切換弁8に至り、第1ポート17aから熱伝導配管39に流入する。すなわち、配管38には逆止弁55があるため、焼入水は配管38及び配管45側へは流れない。
図6に示す様に、回収パン5の高温の焼入水は、熱伝導配管39に供給され、立ち位置10の床下を巡りながら配管40、三方切換弁41、配管56を介して焼入水タンク11に戻される。
また、高周波電流が通電されて昇温する加熱導体2は、チラー43の冷却水によって冷却される。すなわち、ポンプ48を駆動することにより、チラー43内の冷却水は、配管45を介して加熱導体2に供給され、加熱導体2を冷却した冷却水は、配管46を介してチラー43に回収される。
一方、冷房モードでは、電磁弁47を開き、三方切換弁8(切換手段)を第2ポート17b側へ切り換え、さらに三方切換弁41を第2ポート42b側へ切り換える。
この状態で供給ポンプ12、回収ポンプ7を駆動すると、ワーク3を冷却して回収パン5に回収された高温の焼入水は、図7において黒塗りで示す様に、排水管6から三方切換弁8に至り、第2ポート17bから配管56を介して焼入水タンク11に戻される。配管56に至った焼入水は、逆止弁57によって三方切換弁41側へ流れることはできない。
また、ポンプ48を駆動することにより、チラー43内の冷却水が配管45を介して、一部が加熱導体2に供給されて加熱導体2を冷却し配管46を介してチラー43に戻り、残りが配管38を介して熱伝導配管39に供給される。冷却水は、熱伝導配管39を冷却し、立ち位置10の床を冷却する。熱伝導配管39を通過した冷却水は、三方切換弁41の第2ポート42b、配管44を介してチラー43に戻る。
以上説明した各図の回路は、あくまで一例を示すものであり、各配管や電磁弁、切換弁等は適宜の位置に配置及び接続可能である。
1 高周波焼入装置
2 加熱導体(誘導コイル)
3 ワーク
4 焼入水噴射装置
5 回収パン(焼入水回収パン)
7 回収ポンプ(焼入水回収ポンプ)
8 三方切換弁(切換手段)
9、21、29、39 配管(立ち位置に配置される配管)
10 立ち位置
11 焼入水タンク(焼入水供給タンク)
12 供給ポンプ(焼入水供給ポンプ)
14 配管系統
15 バイパス管(バイパス流路)
51、52、53、54 冷却装置(焼入水供給システム)

Claims (4)

  1. 誘導コイルを備えていてワークを誘導加熱する加熱処理部と、焼入水供給システムとを備え、
    前記焼入水供給システムは、焼入水タンクと、焼入水供給ポンプと、焼入水噴射口と、焼入水回収パンと、焼入水回収ポンプとを有し、焼入水タンク内に貯留された焼入水を焼入水供給ポンプで加圧して焼入水噴射口からワークに向かって噴射してワークを冷却し、ワークを冷却後の焼入水を焼入水回収パンで回収して焼入水回収ポンプによって焼入水タンクに戻す配管系統を備え、
    近傍の床に作業者の立ち位置があって、当該立ち位置で作業者が作業を行う高周波焼入装置において、
    前記立ち位置に熱伝導配管が設けられていて、当該熱伝導配管は、前記焼入水供給システムの焼入水回収パンと焼入水タンクとの間に接続され、さらに前記熱伝導配管をバイパスするバイパス流路が設けられ、
    焼入水回収パンで回収された焼入水を前記熱伝導配管を経由して焼入水タンクに戻す流路と、
    焼入水回収パンで回収された焼入水をバイパス流路を経由して焼入水タンクに戻す流路とを切り換える切換手段を備えたことを特徴とする高周波焼入装置。
  2. 前記熱伝導配管が伝熱フィンを有することを特徴とする請求項1に記載の高周波焼入装置。
  3. 作業者の立ち位置の床に、熱媒を流通させる熱媒配管が配置されており、焼入水が流れる前記熱伝導配管と前記熱媒配管の間で、熱交換させる熱交換器を設けたことを特徴とする請求項1に記載の高周波焼入装置。
  4. 焼入水タンクから前記熱伝導配管を経由して焼入水噴射口に焼入水を供給する回路に切り換え可能であることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の高周波焼入装置。
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