JP6118181B2 - 吸収性物品及び吸収性物品の製造方法 - Google Patents

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Description

本開示は、吸収性物品、及び当該吸収性物品の製造方法に関する。
吸収性物品、例えば、使い捨ておむつの分野では、パルプ等から形成される吸収コア層と、コアラップ層とを含む吸収体を含むものが知られており、当該吸収体では、吸収コア層と、コアラップ層との間に、ホットメルト型接着剤をスパイラル状に塗工し、それらを固定するのが一般的である。
例えば、特許文献1には、吸収体の機械強度、特に吸水時の機械強度を向上することを目的とした、使い捨て製品の製造方法が開示されている。特許文献1に記載の製造方法は、以下の通りである:連続的に供給されている透水性素材・不透水性素材・吸水材・伸縮性素材の少なくとも1つにホットメルト接着剤を塗布して接着を行い、使い捨て製品を得るにあたり、ベースレジンとしてSBダイブロックコポリマーが配合されているホットメルト接着材をファイバー状に塗出して、上記塗布対象物の進行方向に対して左右に振れる線を描くように塗布することを特徴とする使い捨て製品の製造方法。
また、特許文献2には、吸収体の機械強度を向上することを目的とした吸収体が開示されている。特許文献2に記載の吸収体は、以下の通りである:(A)繊維集合体を含んで成る水分の吸収体であって、(A)繊維集合体を形成する繊維同士が、(B)水系樹脂エマルジョン及び(C)再乳化形粉末樹脂から選択される少なくとも1種に由来する樹脂を用いて、結合されていることを特徴とする衛生材料用の水分の吸収体。
特開平3−37062号公報 特開2001−172854号公報
特許文献1に記載の吸収体では、接着剤が、コアラップと、吸収コアとの間に塗工されているに留まるため、吸収コア内部の機械的強度に劣る問題があった。
特許文献2に記載の吸収体では、吸収体内部において、水系樹脂エマルジョンに由来する接着部をどのように配置するかについて開示されていない。
従って、本開示は、吸収性に優れ且つよれにくい吸収体を含み、ひいては吸収性に優れ且つよれにくい吸収性物品を提供することを目的とする。
本開示者らは、上記課題を解決するために鋭意検討した結果、液透過性シートと、液不透過性シートと、上記液透過性シート及び液不透過性シートの間の吸収体とを含む吸収性物品であって、上記吸収体が、吸収コア層と、当該吸収コアを覆うコアラップ層とを含み、上記吸収体が、上記コアラップ層を基点とし、上記吸収コア層の内部に向かって延びる接着部を有し、そして上記接着部が、上記吸収コア層の内部を固定し且つ上記コアラップ層及び上記吸収コア層を連結していることを特徴とする吸収性物品を見出した。
本開示の吸収性物品は、吸収性に優れ且つよれにくい吸収体を含み、ひいては吸収性に優れ且つよれにくい。
図1は、本開示の実施形態の1つに従う吸収性物品の展開図である。 図2は、図1に示される使い捨ておむつ1の吸収体3を、バックシート側から観察した背面図である。 図3は、図2に示される吸収体3の断面図である。 図4は、本開示の別の実施形態に従う吸収性物品を説明するための図である。 図5は、本開示の別の実施形態に従う吸収性物品を説明するための図である。 図6は、本開示の別の実施形態に従う吸収性物品を説明するための図である。 図7は、本開示の別の実施形態に従う吸収性物品を説明するための図である。 図8は、本開示の別の実施形態に従う吸収性物品を説明するための図である。 図9は、本開示の別の実施形態に従う吸収性物品を説明するための図である。 図10は、実施例1の結果を示すグラフである。 図11は、実施例2の結果を示すグラフである。
本開示の吸収性物品及び吸収性物品の製造方法について、以下、詳細に説明する。
[吸収性物品]
図1は、本開示の実施形態の1つに従う吸収性物品の展開図(正面図)であり、より具体的には、使い捨ておむつ1の展開図である。図1に示される使い捨ておむつ1は、液透過性シート2と、液不透過性シート(図示せず)と、液透過性シート2及び液不透過性シートの間の吸収体3とを含む。図1に示される使い捨ておむつ1はまた、一対の立体ギャザー4と、一対のテープファスナ5とを有する。図1に示される使い捨ておむつ1では、向かって下側が、着用者の正面側であり、そして向かって上側が、着用者の背面側である。
図2は、図1に示される使い捨ておむつ1の吸収体3を、液不透過性シート側から観察した背面図である。図2に示される吸収体3は、複数の接着部6を有し、そして複数の接着部6は、吸収体3の平面方向において、ドット形状を有する。図2に示される吸収体3では、複数のドット形状の接着部6が、千鳥状に配置されている。
図3は、図2に示される吸収体3の断面図であり、図1のIII−III断面に相当する。図3では、向かって上側が、液透過性シート側であり、そして向かって下側が、液不透過性シート側である。図3に示される吸収体3は、吸収コア層7と、吸収コア層7を覆うコアラップ層8とを含み、そして複数の接着部6が、吸収コア層7の内部を固定し、そしてコアラップ層8と、吸収コア層7とを連結している。図3に示される吸収体3では、複数の接着部6が、液不透過性シート(図示せず)側のコアラップ層8を起点として、吸収コア層7の内部に向かって延びている。
なお、図3では、説明のため、液透過性シート及び液不透過性シートは省略されている。以下、同様である。
図3に示される吸収体3では、接着部6が、吸収コア層7の内部を固定し且つコアラップ層8及び吸収コア層7を連結しているため、接着部6の周囲に存在し且つ吸収体3の厚さ方向に延びる高剛性領域9が、吸収体3に剛性を付与し、特に液体を吸収した後に、吸収体3及び吸収性物品がよれにくくなる。一方、吸収体3は、2つの高剛性領域9の間に、高剛性領域9よりも剛性の低い低剛性領域10を有する。低剛性領域10は、吸収コア層7の構成成分、例えば、パルプが固定されていないため、高剛性領域9よりも剛性が低く、液体の吸収性に優れる。
なお、図3に示される吸収体3において、高剛性領域9と、低剛性領域10とは、本開示を説明するために便宜上その範囲を一点鎖線で示したものであり、本開示を限定することを意図するものではない。図4及び図5においても、同様である。
図3に示されるように、複数の接着部6が、液不透過性シート(図示せず)側のコアラップ層8から吸収コア層7の内部に向かって延びることにより、コアラップ層8と、吸収コア層7とが強固に連結される。また、コアラップ層8と、液不透過性シート(図示せず)とは別途接着されることが一般的であることから、コアラップ層8と、吸収コア層7と、液不透過性シートとが強固に連結され、使用時に、吸収体3が、変形、分離等しにくくなる。
図3に示されるような吸収体3の断面図は、例えば、複数のドット形状の接着部により、そして一又は複数のライン形状の接着部により形成されうる。
図4は、本開示の別の実施形態に従う吸収性物品を説明するための図であり、図2に示される吸収体3の、図1のIII−III断面に相当する断面図である。図4では、図3と同様に、向かって上側が、液透過性シート側であり、そして向かって下側が、液不透過性シート側である。
図4に示される吸収体3では、複数の接着部6が、液不透過性シート(図示せず)側のコアラップ層8から吸収コア層7の内部に向かって延びる、複数の第1の接着部6'と、液透過性シート(図示せず)側のコアラップ層8から吸収コア層7の内部に向かって延びる、複数の第2の接着部6''とを含む。また、図4に示される吸収体3では、複数の第1の接着部6'と、複数の第2の接着部6''とが連結していない。
図4に示される吸収体3は、上記以外の部分は、原則として、図3に示される吸収体3と同一である。
図4に示される吸収体3では、図3に示される吸収体3と同様に、高剛性領域9が、吸収体3に剛性を付与し、特に液体を吸収した後に、吸収体及び吸収性物品がよれにくくなり、そして低剛性領域10が、液体の吸収性に優れる。
なお、図3に示される実施形態では、複数の第1の接着部6'と、複数の第2の接着部6''とが連結していないが、本開示の吸収性物品の別の実施形態では、第1の接着部の少なくとも一部と、第2の接着部の少なくとも一部が連結しており、そして本開示の吸収性物品のさらに別の実施形態では、第1の接着部の少なくとも一部と、第2の接着部の少なくとも一部が連結していない。
図5は、本開示の別の実施形態に従う吸収性物品を説明するための図であり、図2に示される吸収体3の、図1のIII−III断面に相当する断面図である。
図5に示される吸収体3は、複数の第1の接着部6’と、複数の第2の接着部6''とが連結している以外は、図4に示される吸収体3と同様である。
図5に示される吸収体3は、複数の第1の接着部6’と、複数の第2の接着部6''とが連結しているため、図3及び図4に示される高剛性領域9よりも高い高剛性領域9を有する。従って、図5に示される吸収体3は、特に液体を吸収した後に、図3及び図4に示されるものよりもよれにくい。
また、図5に示される吸収体3は、図3に示される低剛性領域10と同等の大きさの低剛性領域10を有する。従って、図5に示される吸収体3は、図3に示されるものと同等の液体の吸収性を有する。
図5に示される吸収体3は、接着剤を、液不透過性シート側のコアラップ層8から吸収コア層7の内部に向かって打ち込み、1又は複数の第1の接着部6'を形成すると共に、接着剤を、第1の接着部6’と吸収体3の厚さ方向に重複する位置に、液透過性シート側のコアラップ層8から吸収コア層7の内部に向かって打ち込み、第1の接着部6'と連結する、1又は複数の第2の接着部6''を形成することにより製造することができる。
あるいは、図5に示される吸収体3は、接着剤を、液透過性シート側のコアラップ層8から吸収コア層7の内部に向かって打ち込み、1又は複数の第2の接着部6''を形成すると共に、接着剤を、第2の接着部6''と吸収体3の厚さ方向に重複する位置に、液不透過性シート側のコアラップ層8から吸収コア層7の内部に向かって打ち込み、第2の接着部6''と連結する、1又は複数の第1の接着部6''を形成することにより製造することができる。
本開示の別の実施形態に従う吸収体は、接着剤を、液不透過性シート側のコアラップ層から吸収コア層の内部を通過し、液透過性シート側のコアラップ層まで到達させることにより製造することができる。当該実施形態により製造される吸収体は、図5に示されるものと同等の断面を有する。
また、本開示のさらに別の実施形態に従う吸収体は、接着剤を、液透過性シート側のコアラップ層から吸収コア層の内部を通過し、液不透過性シート側のコアラップ層まで到達させることにより製造することができる。当該実施形態により製造される吸収体は、図5に示されるものと同等の断面を有する。
図2には、複数の接着部6が、吸収体3の平面方向において、それぞれ、ドット形状、より具体的には、円形を有する実施形態が示されているが、本開示の別の複数の実施形態に従う吸収性物品では、一又は複数の接着部が、吸収体の平面方向において、ドット形状として、それぞれ、楕円形、三角形、四角形、五角形、六角形等の形状を有する。
図2では、複数の接着部6が、吸収体3の平面方向において千鳥状に配置されている実施形態が示されているが、本開示の別の実施形態に従う吸収性物品では、複数のドット形状の接着部が、吸収体の平面方向において、千鳥状以外の配列、例えば、複数の接着部の数密度を変化させて配置されている。
なお、本明細書では、接着部の「数密度」は、吸収体の平面方向の単位面積当たりの接着部の数を意味する。
例えば、使い捨ておむつ、生理用ナプキン等では、排泄口当接域の液体の吸収性を向上させるために、吸収体の排泄口当接域における接着部の数密度を、排泄口非当接域の接着部の数密度よりも小さくすることができる。また、パンティーライナー等では、排泄口当接域のヨレを少なくするために、吸収体の排泄口当接域における接着部の数密度を、排泄口非当接域の接着部の数密度よりも大きくすることができる。
本開示の別の実施形態に従う吸収性物品では、吸収体の排泄口当接域と、排泄口非当接域とで、吸収体の平面方向における各接着部の面積が異なる。
本開示の吸収性物品において、接着部が、吸収体の平面方向においてドット形状を有する場合には、吸収体は、吸収体の平面方向において、それぞれ、好ましくは約0.05〜約5.0個/cm2、より好ましくは約0.1〜約3.3個/cm2、そしてさらに好ましくは約0.25〜約2.5個/cm2の接着部の数密度を有する。上記数密度が約0.05個/cm2を下回ると、吸収体のヨレの防止が不十分になる傾向があり、そして上記数密度が約5.0個/cm2を超えると、吸収体の液体の吸収性が低下する傾向がある。
本開示の吸収性物品において、接着部が、吸収体の平面方向においてドット形状を有する場合には、各接着部は、吸収体の平面方向において、それぞれ、好ましくは約1.0〜約15.0mm2、より好ましくは約3.0〜約12.0mm2、そしてさらに好ましくは約5.0〜約8.0mm2の面積を有する。上記面積が約1.0mm2を下回ると、吸収体のヨレの防止が不十分になる場合があり、そして上記面積が約15mm2を超えると、吸収体の液体の吸収性が低下する場合がある。
図3〜図5に示される実施形態では、コアラップ層8が、液不透過性シート(図示せず)側から、液透過性シート(図示せず)側を通って、液不透過性シートまで、吸収コア層7の周囲を一周しているが、本開示の別の実施形態の吸収性物品では、液不透過性シート側のコアラップ層と、液透過性側のコアラップ層とが分離している。本開示の別の実施形態の吸収性物品では、例えば、吸収体が、液不透過性シート側から順に、第1のコアラップ層、吸収コア層、及び第2のコアラップ層を含む。
図2には、複数の接着部6が、吸収体3の平面方向において、それぞれ、ドット形状を有する実施形態が示されているが、本開示の別の複数の実施形態に従う吸収性物品では、接着部が、吸収体の平面方向において、ライン形状を有する。
図6は、本開示の別の実施形態に従う吸収性物品を説明するための図であり、図2と同様に、吸収体を液不透過性シート側から観察した背面図である。図6に示される吸収体3は、吸収体(吸収性物品)の長手方向に延びる、複数、具体的には、4本のライン形状の接着部を有する。図6に示されるような実施形態は、図3〜図5に関連して説明した、吸収体がよれにくく且つ液体の吸収性に優れる効果に加えて、吸収した液体を、接着部に沿って吸収体の長手方向に拡散させやすくする効果をさらに有する。
図6に示される吸収性物品は、複数本、すなわち、4本のライン形状の接着部を有するが、本開示の別の実施形態の吸収性物品は、1本のライン形状の接着部を有する。このような実施形態として、例えば、図6に示される吸収体3において、4本の接着部6が、吸収体3の長手方向端部で連結しているものが挙げられる。
図7は、本開示の別の実施形態に従う吸収性物品を説明するための図であり、図2と同様に、吸収体を液不透過性シート側から観察した背面図である。図7に示される吸収体3では、複数のライン形状の接着部が、格子状に配置されている。図7に示されるような実施形態は、図3〜図5に関連して説明した、吸収体がよれにくく且つ液体の吸収性に優れる効果に加えて、吸収した液体を、単位格子11の中に閉じ込めやすくする効果をさらに有する。
本明細書では、「ドット形状」は、便宜上、吸収体の平面方向において、その最大径と最小径との比が約3倍以下である接着部と定義し、そして「ライン形状」は、便宜上、吸収体の平面方向において、その最大径と最小径との比が約3倍超である接着部と定義する。ライン形状は、直線だけでなく、曲線も含み、そして交差していてもよい。
図8は、本開示の別の実施形態に従う吸収性物品を説明するための図であり、図2と同様に、吸収体を液不透過性シート側から観察した背面図である。図8に示される吸収体3は、液不透過性シート(図示せず)側のコアラップ層8から吸収コア層7の内部に向かって延びる、複数の第1の接着部6'と、液透過性シート(図示せず)側のコアラップ層8から吸収コア層7の内部に向かって延びる、複数の第2の接着部6''とを有する。
なお、図8において、第1の接着部6'と、第2の接着部6''とは、ライン形状を有する。
図8に示される吸収体3において、複数の第1の接着部6'は、吸収体3の長手方向に延び、そして複数の第2の接着部6''は、吸収体3の幅方向に延びている。
図8に示される吸収体3では、第1の接着部6'と、第2の接着部6''とが、それらが吸収体3の厚さ方向において重複する重複点12において連結していないが、本開示の別の実施形態の吸収性物品では、第1の接着部と、第2の接着部とが、それらが吸収体の厚さ方向において重複する重複点において連結している。
図9は、本開示の別の実施形態に従う吸収性物品を説明するための図であり、図2と同様に、吸収体を液不透過性シート側から観察した背面図である。図9に示される吸収体3は、液不透過性シート(図示せず)側のコアラップ層8から吸収コア層7の内部に向かって延びる、複数の第1の接着部6'と、液透過性シート(図示せず)側のコアラップ層8から吸収コア層7の内部に向かって延びる、複数の第2の接着部6''とを有する。
なお、図9において、第1の接着部6'と、第2の接着部6''とは、ライン形状を有する。
図9に示される吸収体3において、複数の第1の接着部6'は、吸収体3の長手方向から45°傾斜した方向に延び、そして複数の第2の接着部6''は、吸収体3の長手方向と、第1の接着部6'とは逆の方向に45°傾斜した方向に延びている。
図9に示される吸収体3では、第1の接着部6'と、第2の接着部6''とが、それらが吸収体3の厚さ方向において重複する重複点12において連結していないが、本開示の別の実施形態の吸収性物品では、第1の接着部と、第2の接着部とが、それらが吸収体の厚さ方向において重複する重複点において連結している。
本開示の吸収性物品において、吸収体は、好ましくは約1〜約20g/m2、より好ましくは約2〜約10g/m2、そしてさらに好ましくは約3〜約8g/m2の接着部の坪量を有する。上記坪量が約1g/m2を下回ると、吸収体のヨレの防止が不十分になる傾向があり、そして上記坪量が約20g/m2を超えると、吸収体の液体の吸収性が低下する傾向がある。
本開示の吸収性物品では、接着部は、コアラップ層から吸収コア層の内部に向かって延び、そして複数の接着部が、吸収コア層の内部を固定し且つコアラップ層及び吸収コア層を連結するものであれば、特に制限されず、そして接着部は、例えば、接着剤、例えば、エマルジョン型接着剤、ホットメルト型接着剤等により形成されうる。
上記エマルジョン型接着剤としては、水中油滴型エマルジョン型接着剤及び油中水滴型エマルジョン型接着剤が挙げられ、環境保護の観点からは、水中油滴型エマルジョン型接着剤が好ましい。
上記エマルジョン型接着剤としては、特に制限されず、例えば、アクリル系エマルジョン、酢酸ビニル系エマルジョン、塩化ビニル・酢酸ビニルコポリマー系エマルジョン、スチレン・ブタジエンコポリマー系エマルジョン、エチレン・酢酸ビニルコポリマー系エマルジョン、ポリエステル系エマルジョン、ポリウレタン系エマルジョン、ポリオレフィン系エマルジョン等が挙げられ、そして粘性及び接着強度の制御しやすさの観点から、アクリル系エマルジョンが好ましい。上記エマルジョン型接着剤としては、例えば、特許文献2に記載のものが挙げられる。
上記エマルジョン型接着剤は、アミノアルコールにより中和されていることが好ましい。臭気の観点からである。上記アミノアルコールとしては、アミノ基と、ヒドロキシル基とを有するものであれば、特に制限されず、例えば、炭化水素部分の水素基が、アミノ基及びヒドロキシル基で置換された化合物が挙げられ、例えば、2−アミノ−2−メチル−1−プロパノール、N−メチルエタノールアミン、N−メチルジエタノールアミン等が挙げられる。
上記ホットメルト型接着剤としては、特に制限されず、例えば、ポリオレフィン(例えば、ポリエチレン及びポリプロピレン)系ホットメルト型接着剤、エチレン・酢酸ビニルコポリマー系ホットメルト型接着剤、合成ゴム(例えば、スチレン系コポリマー、ブタジエン系コポリマー、イソプレン系コポリマー)系ホットメルト型接着剤、アクリル系ホットメルト型接着剤、ポリビニルアルコール系ホットメルト型接着剤等が挙げられる。
上記接着部は、好ましくは約−50〜約+80℃、より好ましくは約−45〜約+50℃、そしてさらに好ましくは約−40〜約+20℃のガラス転移温度を有する。使用時の吸収性物品の形状の変化に追従し、着用者に硬さを感じさせないためである。
上記接着部のガラス転移温度は、接着部を形成するエマルジョン、接着剤等のガラス転移温度を調整することにより達成されうる。
本明細書では、ガラス転移温度は、JIS K 7121:1987,プラスチックの転移温度測定方法、「9.3 ガラス転移温度の求め方」に記載の「補外ガラス転移開始温度(Tig)」を意味する。上記ガラス転移温度は、10℃/分の加熱温度を採用し、JIS K 7121:1987,プラスチックの転移温度測定方法に従って測定される。
また、上記接着部の少なくとも一部は、吸収体の厚さに対して、好ましくは約0.1以上、より好ましくは約0.2以上、さらに好ましくは約0.3以上、そしてさらに好ましくは約0.4以上の高さ比を有する。また、上記接着部の少なくとも一部は、吸収体の厚さに対して、好ましくは約1.0以下、より好ましくは約0.9以下、さらに好ましくは約0.8以下、さらに好ましくは約0.7以下、そしてさらに好ましくは約0.6以下の高さ比を有する。
上記高さ比が大きいと、吸収体の剛性が高くなり、吸収体の耐ヨレ性に優れる傾向があり、そして上記高さ比が小さいと、液体の吸収性に優れる傾向がある。
なお、図3において、吸収体の厚さはtで表され、接着部の高さはhで表され、そして上記高さ比は、h/tに相当する。
上記接着剤は、粘着付与樹脂、可塑剤、消泡剤、増粘剤、ワックス、防腐剤、及び着色剤等の添加剤を、さらに含むことができる。
上記粘着付与樹脂として、例えば、ロジン系樹脂、テルペン樹脂、テルペン・フェノール系樹脂、クマロン・インデン樹脂、石油系炭化水素樹脂等が挙げられる。
上記ロジン系樹脂としては、例えば、ロジンエステル類、ロジンフェノール類が挙げられる。
上記可塑剤としては、例えば、グリセリン;多価アルコール、例えば、エチレングリコール、プロピレングリコール等;ポリエステル、例えば、アジピン酸系ポリエステル、安息香酸系ポリエステル、アセチルクエン酸系ポリエステル、アルキルスルホン酸系ポリエステル、フタル酸系ポリエステル;ショ糖、ソルビトール等の糖類;セロソルブ類等の有機溶剤類等が挙げられる。
上記消泡剤としては、例えば、シリコーン系消泡剤、例えば、ジメチルポリシロキサン、ポリオキシアルキレン変性シリコーン、有機変性ポリシロキサン、フッ素シリコーン等が挙げられる。
上記液透過性シートとしては、当技術分野で通常用いられているものを、特に制限なく採用することができ、例えば、液体を透過する構造を有するシート状材料、例えば、開孔フィルム、織布、不織布等が挙げられる。上記織布及び不織布を構成する繊維として、天然繊維及び化学繊維が挙げられ、天然繊維としては、例えば、粉砕パルプ、コットン等のセルロースが挙げられ、化学繊維としては、例えば、レーヨン、フィブリルレーヨン等の再生セルロース、アセテート、トリアセテート等の半合成セルロース、熱可塑性疎水性化学繊維、並びに親水化処理を施した熱可塑性疎水性化学繊維が挙げられる。
上記液不透過性シートとしては、PE、PP等を含むフィルム、通気性を有する樹脂フィルム、スパンボンド又はスパンレース等の不織布に通気性を有する樹脂フィルムを接合したもの、SMS等の複層不織布等が挙げられる。
上記吸収コア層の構成要素としては、例えば、親水性繊維、例えば、パルプ、例えば、粉砕パルプ、コットン等のセルロース、レーヨン、フィブリルレーヨン等の再生セルロース、アセテート、トリアセテート等の半合成セルロース、粒子状ポリマー、繊維状ポリマー、熱可塑性疎水性化学繊維、及び親水化処理された熱可塑性疎水性化学繊維、並びにこれらの組み合わせ等が挙げられる。また、上記吸収コアの構成要素として、高吸収性ポリマー、例えば、アクリル酸ナトリウムコポリマー等の粒状物が挙げられる。
上記吸収コア層は、パルプを含むことが好ましい。本開示の効果の観点からである。
上記コアラップ層としては、液透過性で高分子吸収体が透過しないバリアー性を有する物であれば、特に制限されず、例えば、織布、不織布等が挙げられる。上記織布及び不織布としては、天然繊維、化学繊維、ティッシュ等が挙げられる。
当技術分野では、吸収体の剛性を向上させることを目的の1つとして、吸収体を、液透過性シート等とともに圧搾し、吸収体にエンボス部を形成することが行われている。
しかし、エンボス部は、圧搾により形成されるため、エンボス部の周囲の吸収体の厚さが薄くなるため、本開示の吸収性物品よりも、吸収した液体の吸収性に劣る傾向があり、そして着用者から力が加わった場合に、エンボス部を起点としてヨレが生じやすい傾向がある。
[吸収性物品の製造方法]
本開示の吸収性物品の製造方法は、以下の各ステップを含む。
吸収コア層を、コアラップ層で覆うことにより、吸収体を形成するステップ(ステップ1)。
グルーガンを用いて、接着剤を、コアラップ層の上から、吸収コア層の内部に向かって打ち込み、コアラップ層から吸収コア層の内部に向かって延びる接着部を形成するステップ(ステップ2)。
液不透過性シート、吸収体、及び液透過性シートを積層して、積層物を形成するステップ(ステップ3)。
積層物を吸収性物品の形状にカットするステップ(ステップ4)。
ステップ1,3及び4は、公知の方法に従って実施することができるので説明を省略する、ステップ2について説明する。
[ステップ2]
ステップ2に用いられるグルーガンとしては、例えば、エマルジョン型接着剤を打ち込むことができるコールドグルーガン、ホットメルト型接着剤を溶融させ、打ち込むことができるホットグルーガンが挙げられる。また、上記コールドグルーガンとしては、Baumer hhs社製,コールドグルーガンシリーズ、例えば、V−500が挙げられる。
接着剤がエマルション型接着剤である場合には、接着剤は、好ましくは約10〜約3,000(mPa・s)、より好ましくは約15〜約1,000(mPa・s)、さらに好ましくは約15〜約500(mPa・s)の粘度に調整され、塗工される。接着剤をドット形状又はライン形状で吸収体に打ち込む際の供給性、例えば、定量供給性、打ち込まれた接着剤の移動しにくさ等の観点からである。上記粘度は、加温、分散媒の追加、例えば、水の添加等により調整することができる。
また、接着剤がホットメルト型接着剤である場合には、当該接着剤は、好ましくは約10〜約3,000(mPa・s)、より好ましくは約15〜約1,000(mPa・s)、さらに好ましくは約15〜約500(mPa・s)の粘度まで加温され、塗工される。接着剤をドット形状又はライン形状で吸収体に打ち込む際の供給性、例えば、定量供給性、打ち込まれた接着剤の移動しにくさ等の観点からである。
なお、接着剤の粘度は、SB型粘度計を用い、スピンドルNo.4を選択し、塗工時の温度で測定される粘度を意味する。
上記粘度が約3,000(mPa・s)を超えると、上記接着剤をグルーガンから打ち出すことが難しくなり、そして接着剤をコアラップ層の上から吸収コア層の内部に向かって打ち込む(浸透させる)ことが難しくなる傾向がある。一方、上記粘度が約10(mPa・s)を下回ると、吸収コア層の内部に打ち込まれた接着剤が移動し、コアラップ層と、吸収コア層とを連結することが難しくなる傾向がある。
上記粘度の観点、特に低粘度化の観点からは、上記接着剤は、エマルジョンであることが好ましい。上記接着剤がホットメルト型接着剤である場合には、低粘度化のために、ホットメルト型接着剤を、通常用いられる温度よりも高い温度まで加温し、そして/又は有機溶剤等により希釈することが好ましい。
なお、ステップ2では、グルーガンを用いて、接着剤を、コアラップ層の上から、吸収コア層の内部に向かって打ち込み、コアラップ層から吸収コア層の内部を通って、反対側のコアラップ層まで延びる接着部を形成してもよい。
本開示の吸収性物品の例としては、液体を吸収する者であれば特に制限されず、使い捨ておむつ、生理用ナプキン、パンティーライナー、尿取りパッド、ペット用シート等が挙げられ、大量の液体を吸収するもの、例えば、使い捨ておむつ及び生理用ナプキンが好ましい。
[製造例1]
第1のコアラップ層として、長さ110mm×幅25mmサイズのティッシュを準備し、上記ティッシュの上に、ホットメルト型接着剤(坪量:5g/m2)をスパイラル状に塗工した。次いで、ホットメルト型接着剤の上に、吸収コア層として、パルプ及びSAPの混合物(質量比で1:1,坪量:500g/m2)を配置した。次いで、上記吸収コア層の上に、接着剤を塗工せずに、第2のコアラップ層として、長さ110mm×幅25mmサイズのティッシュを配置した。
次いで、第2のコアラップ層の上から、Baumer hhs社製,コールドグルーガン V−500を用いて、接着剤としてのアクリル系エマルジョンを、吸収コア層に向かって打ち込んで、複数の接着部を形成した。次いで、第2のコアラップ層全体に、5kgのおもりをのせ、40℃で30分静置した。
複数の接着部は、吸収体の平面方向において、直径約2mmの略円形のドット形状を有していた。複数の接着部の数密度を変化させることにより、吸収体A群を準備した。吸収体A群の各サンプルは、接着部の数密度が異なり、異なる接着部の坪量を有する。
なお、第2のコアラップ層の長手方向端部の長さ10mm×幅25mmの部分にはアクリル系エマルジョンを打ち込まず、後の引張試験において、つまみ部として用いた。
なお、コールドグルーガンは、ノズル径:0.3mm,打ち込み圧:0.3Mpaの条件で、接着剤を第2のコアラップ層に打ち込んだ。
上記アクリル系エマルジョンは、メチルメタクリレート、n−ブチルアクリレート及びアクリル酸を、乳化剤とともに水中に分散させた水分散液を、開始剤の存在下で熱重合し、次いで、2−アミノ−2−メチル−1−プロパノールで中和することにより形成され、46質量%の固形分と、25mPa・sの粘度と、7.3のpHと、−30℃のガラス転移温度とを有していた。
[製造例2]
第1のコアラップ層として、長さ110mm×幅25mmサイズのティッシュを準備し、上記ティッシュの上に、ホットメルト型接着剤(坪量:5g/m2)をスパイラル状に塗工した。次いで、ホットメルト型接着剤の上に、吸収コア層として、パルプ及びSAPの混合物(質量比で1:1,坪量:500g/m2)を配置した。次いで、スプレーガンを用いて、接着剤として、製造例1で用いられたものと同一のアクリル系エマルジョンを、上記吸収コア層の表面全体に塗装し、その上に、第2のコアラップ層として、長さ110mm×幅25mmサイズのティッシュを配置した。次いで、第2のコアラップ層全体に、5kgのおもりをのせ、40℃で30分静置した。上記手順により、吸収体B群を準備した。吸収体B群の各サンプルは、異なる接着部の坪量を有する。
なお、第2のコアラップ層の長手方向端部の長さ10mm×幅25mmの部分は、接着剤が付着しないように留意し、後の試験において、つまみ部として用いた。
[製造例3]
第1のコアラップ層として、長さ110mm×幅25mmサイズのティッシュを準備し、上記ティッシュの上に、ホットメルト型接着剤(坪量:5g/m2)をスパイラル状に塗工した。次いで、ホットメルト型接着剤の上に、吸収コア層として、パルプ及びSAPの混合物(質量比で1:1,坪量:500g/m2)を配置した。次いで、上記吸収コア層の上に、第1のコアラップ層に塗工したものと同一のホットメルト型接着剤(坪量:5g/m2)をスパイラル状に塗工し、その上に、第2のコアラップ層として、長さ110mm×幅25mmサイズのティッシュを配置した。次いで、第2のコアラップ層全体に、5kgのおもりをのせ、40℃で30分静置した。同一の手順を繰り返して、吸収体C群を準備した。
なお、第2のコアラップ層の長手方向端部の長さ10mm×幅25mmの部分は、ホットメルト型接着剤が付着しないように留意し、後の試験において、つまみ部として用いた。
[実施例1]
各吸収体において、第2のコアラップ層のつまみ部(接着剤の塗工されていない部分)と、第1のコアラップ層のつまみ部(第2のコアラップ層と接着されていない部分)とを、インストロンジャパンカンパニーリミテッド社製INSTRON(型式:5564)の治具に、第2のコアラップ層のつまみ部が上となるように取り付けた。また、上記治具は、上記つまみ部の全体(幅25mm)を保持していた。
次いで、約1cm/秒の速度で治具を移動させ、第1のコアラップ層と、第2のコアラップ層とを剥離させた。次いで、第2のコアラップ層と、第2のコアラップ層に付着した吸収コアの量との合計量である、吸収コア層保持量(g)を測定した。結果を、図10に示す。
図10から、吸収体A〜C群は、吸収コア層保持量が概ね同一であることが分かる。
なお、中和剤を水酸化ナトリウムに変更した以外は、製造例1に従って、吸収体D群を作成したところ、吸収体A群と同等の吸収コア層保持量を示した。
[実施例2]
各吸収体に20mLの人工尿を滴下し、1分経過後、実施例1と同様に引張試験を行い、吸収コア層保持量を測定した。結果を、図11に示す。
図11から、吸収体A群は、接着剤の坪量を問わず、吸収体B群及びC群よりも吸収コア層保持量が多く、吸収コアが、第2のコアラップ層と強固に連結していることが確かめられた。
なお、実施例1及び実施例2において、各群のサンプル数は同一ではない。
[製造例4]
第1のコアラップ層及び第2のコアラップ層のサイズを300mm×10mmに変更し、そして接着剤としてのアクリル系エマルジョンを、数密度:約0.3個/cm2,坪量:約5g/m2で、つまみ部を設けることなく塗工した以外は、製造例1に従って、吸収体No.1を形成した。
[製造例5]
第1のコアラップ層及び第2のコアラップ層のサイズを300mm×10mmに変更し、ホットメルト型接着剤を約5g/m2の坪量で、つまみ部を設けることなく塗工した以外は、製造例3に従って、吸収体No.2を形成した。
[実施例3]
吸収体No.1及びNo.2に、人工尿を150mL滴下し、5分間静置した。次いで、遠心分離機内に、各吸収体を、それらが動かないようにセットし、400rpmで90秒間脱水した。
その結果、吸収体No.1は、吸収体No.2と比較して、吸収体の破壊の程度が小さかった。従って、吸収体No.1は、液体を吸収した後であっても、その剛性が高いことが確認された。
なお、実施例で用いられた人工尿は、イオン交換水10Lに、尿素200g、塩化ナトリウム80g、硫酸マグネシウム8g、塩化カルシウム3g及び色素:青色1号約1gを溶解させることにより調製された。
具体的には、本開示は以下のJ1〜J14に関する。
[J1]
液透過性シートと、液不透過性シートと、上記液透過性シート及び液不透過性シートの間の吸収体とを含む吸収性物品であって、
上記吸収体が、吸収コア層と、当該吸収コアを覆うコアラップ層とを含み、
上記吸収体が、上記コアラップ層から上記吸収コア層の内部に向かって延びる接着部を有し、そして
上記接着部が、上記吸収コア層の内部を固定し且つ上記コアラップ層及び上記吸収コア層を連結している、
ことを特徴とする、上記吸収性物品。
[J2]
上記吸収コア層が、パルプを含む、J1に記載の吸収性物品。
[J3]
上記接着部が、上記吸収体の平面方向において、ドット形状又はライン形状を有する、J1又はJ2に記載の吸収性物品。
[J4]
上記吸収体が複数の上記接着部を有し、上記複数の接着部が、上記吸収体の平面方向において、それぞれ、ドット形状を有し、そして上記複数の接着部が、上記吸収体の平面方向において千鳥状に配置されている、J1〜J3のいずれか一項に記載の吸収性物品。
[J5]
上記接着部が、上記液不透過性シート側のコアラップ層から上記吸収コア層の内部に向かって延びている、J1〜J4のいずれか一項に記載の吸収性物品。
[J6]
上記接着部が、上記液不透過性シート側のコアラップ層から上記吸収コア層の内部に向かって延びる、1又は複数の第1の接着部と、上記液透過性シート側のコアラップ層から上記吸収コア層の内部に向かって延びる、1又は複数の第2の接着部とを含む、J1〜J5のいずれか一項に記載の吸収性物品。
[J7]
第1の接着部の少なくとも一部と、第2の接着部の少なくとも一部とが、連結していない、J6に記載の吸収性物品。
[J8]
上記接着部が、エマルジョン型接着剤から形成された、J1〜J7のいずれか一項に記載の吸収性物品。
[J9]
上記接着部が、グルーガンを用いて、上記エマルジョン型接着剤を、上記コアラップ層の上から上記吸収コア層の内部に向かって打ち込むことにより形成された、J8に記載の吸収性物品。
[J10]
上記接着部が、−50〜+80℃のガラス転移温度を有する、J1〜J9のいずれか一項に記載の吸収性物品。
[J11]
液透過性シートと、液不透過性シートと、上記液透過性シート及び液不透過性シートの間の吸収体とを含む吸収性物品の製造方法であって、
吸収コア層を、コアラップ層で覆うことにより、吸収体を形成するステップ、
グルーガンを用いて、接着剤を、上記コアラップ層の上から、上記吸収コア層の内部に向かって打ち込み、上記コアラップ層から上記吸収コア層の内部に向かって延びる接着部を形成するステップ、
上記液不透過性シート、上記吸収体、及び上記液透過性シートを積層して、積層物を形成するステップ、そして
上記積層物を吸収性物品の形状にカットするステップ、
を含む上記方法。
[J12]
上記接着剤が、エマルジョン型接着剤である、J11に記載の方法。
[J13]
上記エマルジョン型接着剤が、10〜3000mPa・sの粘度を有する、J12に記載の方法。
[J14]
上記接着部が、−50〜+80℃のガラス転移温度を有する、J11〜J13のいずれか一項に記載の方法。
1 使い捨ておむつ
2 液透過性シート
3 吸収体
4 立体ギャザー
5 テープファスナ
6 接着部
7 吸収コア層
8 コアラップ層
9 高剛性領域
10 低剛性領域
11 単位格子
12 重複点

Claims (13)

  1. 液透過性シートと、液不透過性シートと、前記液透過性シート及び液不透過性シートの間の吸収体とを含む吸収性物品であって、
    前記吸収体が、吸収コア層と、当該吸収コアを覆うコアラップ層とを含み、
    前記吸収体が、前記コアラップ層から前記吸収コア層の内部に向かって延びる接着部を有し、そして
    前記接着部が、前記吸収コア層の内部を固定し且つ前記コアラップ層及び前記吸収コア層を連結し
    前記接着部が、前記吸収体の平面方向において、ドット形状又はライン形状を有する、
    ことを特徴とする、前記吸収性物品。
  2. 前記吸収コア層が、パルプを含む、請求項1に記載の吸収性物品。
  3. 前記吸収体が複数の前記接着部を有し、前記複数の接着部が、前記吸収体の平面方向において、それぞれ、ドット形状を有し、そして前記複数の接着部が、前記吸収体の平面方向において千鳥状に配置されている、請求項1又は2に記載の吸収性物品。
  4. 前記接着部が、前記液不透過性シート側のコアラップ層から前記吸収コア層の内部に向かって延びている、請求項1〜のいずれか一項に記載の吸収性物品。
  5. 前記接着部が、前記液不透過性シート側のコアラップ層から前記吸収コア層の内部に向かって延びる、1又は複数の第1の接着部と、前記液透過性シート側のコアラップ層から前記吸収コア層の内部に向かって延びる、1又は複数の第2の接着部とを含む、請求項1〜のいずれか一項に記載の吸収性物品。
  6. 第1の接着部の少なくとも一部と、第2の接着部の少なくとも一部とが、連結していない、請求項に記載の吸収性物品。
  7. 前記接着部が、エマルジョン型接着剤から形成された、請求項1〜のいずれか一項に記載の吸収性物品。
  8. 前記接着部が、グルーガンを用いて、前記エマルジョン型接着剤を、前記コアラップ層の上から前記吸収コア層の内部に向かって打ち込むことにより形成された、請求項に記載の吸収性物品。
  9. 前記接着部が、−50〜+80℃のガラス転移温度を有する、請求項1〜のいずれか一項に記載の吸収性物品。
  10. 液透過性シートと、液不透過性シートと、前記液透過性シート及び液不透過性シートの間の吸収体とを含む吸収性物品の製造方法であって、
    吸収コア層を、コアラップ層で覆うことにより、吸収体を形成するステップ、
    グルーガンを用いて、接着剤を、前記コアラップ層の上から、前記吸収コア層の内部に向かって打ち込み、前記コアラップ層から前記吸収コア層の内部に向かって延びる接着部を形成するステップ、
    前記液不透過性シート、前記吸収体、及び前記液透過性シートを積層して、積層物を形成するステップ、そして
    前記積層物を吸収性物品の形状にカットするステップ、
    を含む前記方法。
  11. 前記接着剤が、エマルジョン型接着剤である、請求項10に記載の方法。
  12. 前記エマルジョン型接着剤が、10〜3000mPa・sの粘度を有する、請求項11に記載の方法。
  13. 前記接着部が、−50〜+80℃のガラス転移温度を有する、請求項10〜12のいずれか一項に記載の方法。
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