JP6115976B1 - 情報処理機器、プログラム - Google Patents
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Abstract
Description
特許文献2には、学習の対象となる単語に関連したサブリミナル画像を表示する学習装置が開示されている。
利用者の学習の対象となる対象学習要素と関連付けて、前記利用者の脳の第1の部位を活性化させる作用を有する第1コンテンツを再生する第1再生部と、
前記対象学習要素と関連付けて、前記利用者の脳の第2の部位を活性化させる作用を有する第2コンテンツを再生する第2再生部と、
前記第1コンテンツ及び前記第2コンテンツを再生した後、前記対象学習要素に関する質問を提示する質問提示部と、
前記質問に対応する正解を提示する正解提示部として、
機能させるプログラムである。
本実施形態の情報処理システムを説明する。図1は、本実施形態の情報処理システムのブロック図である。
通信網NETは、例えば、インターネット、WAN(Wide Area Network)、LAN(Local Area Network)、専用回線(一例として、イントラネット)、又は、それらの組合せである。
本実施形態の学習アプリケーションプログラムは、管理サーバ1によって実行される第1学習アプリケーションプログラムと、端末装置2によって実行される第2学習アプリケーションプログラムとを含む。
管理サーバ1は、端末装置2から送信されたリクエストに応じたレスポンスを端末装置2に提供する管理装置の一例である。管理サーバ1は、例えば、ウェブサーバである。
海馬は意味記憶を司る。このため、第2コンテンツを端末装置2で再生すると、利用者の海馬を活性化させることが可能となる。
第3コンテンツは、利用者の脳の腹側被蓋野においてドーパミンの放出を促す。第3コンテンツは、例えば、サブリミナル画像、サブリミナル音、又は、それらの組合せである。
一般に、腹側被蓋野においてドーパミンが放出されると、島皮質と呼ばれる部位において、感情記憶と意味記憶との連合が促進され、記憶の定着が図られることが知られている。本実施形態によれば、脳の複数の部位(例えば、扁桃体及び海馬)を活性化させ、かつ、各部位に保持された記憶(例えば、感情記憶及び意味記憶)を連合させることによって、記憶の効率を飛躍的に向上させることが可能となる。また、ドーパミンが扁桃体及び海馬の少なくとも1つに照射されることにより、扁桃体が司る感情記憶、及び、海馬が司る意味記憶の少なくとも1つが強化される。
図1を参照して、管理サーバ1の機能を説明する。管理サーバ1の機能は、基本情報収集部11と、利用者学習状況計測部12と、忘却速度解析部13と、記憶定着度計測部14と、記憶部15と、学習要素情報作成部16と、通信部17と、を含む。
第1学習アプリケーションプログラムは、管理サーバ1で実行される。
第2学習アプリケーションプログラムは、端末装置2からの要求に応じて端末装置2へ送信され、端末装置2で実行される。
本実施形態の利用者情報データベースについて説明する。図2は、図1の利用者情報データベースのデータ構造を示す図である。
「評価情報」フィールドには、サブリミナル画像に関する情報と、サブリミナル音に関する情報とが格納される。
「サブリミナル画像ID」フィールドには、n個(nは2以上の任意の自然数)のサブリミナル画像を一意に識別するサブリミナル画像ID「IDG1」〜「IDGn」が格納される。
「評価値」フィールドには、n個のサブリミナル画像の評価値「g1」〜「gn」が格納される。各評価値は、プレテスト工程(後述)において決まる。
「サブリミナル音ID」フィールドには、k個(kは2以上の任意の自然数)のサブリミナル音を一意に識別するサブリミナル音ID「IDS1」〜「IDSk」が格納される。
「評価値」フィールドには、k個のサブリミナル画像の評価値「s1」〜「sk」が格納される。各評価値は、プレテスト工程(後述)において決まる。
本実施形態のコンテンツデータベースについて説明する。図3は、図1のコンテンツデータベースのデータ構造を示す図である。
「サブリミナル画像ID」フィールドは、図2と同様である。
「サブリミナル音ID」フィールドは、図2と同様である。
例えば、タグ「Tag1」は、感情に関連する学習要素を示す。タグ「Tag2」は、感情に関連しない学習要素を示す。タグ「Tag3」は、ポジティブな印象を与える学習要素を示す。タグ「Tag4」は、ネガティブな印象を与える学習要素を示す。
利用者情報データベースDB1は、人が認識できず、且つ、無意識下で人に刺激を与えることができる所定時間だけ、第1コンテンツを端末装置2で再生した場合の利用者の反応を複数の第1コンテンツの各々について評価した評価情報と利用者を識別する利用者IDとを対応付けて記憶した第2記憶部として機能する。
本実施形態の認知状況データベースについて説明する。図4は、図1の認知状況データベースのデータ構造を示す図である。
認知状況データベースDB3は、「学習要素ID」フィールドと、「認知タグ」フィールドとを含む。
認知タグ「Tag1」は、利用者が学習要素を認知していないこと(不認知)を示す。
認知タグ「Tag2」は、認知テスト(例えば、利用者の認知レベルを図るための1回目の認知テスト)において、利用者が学習要素を認知したこと(認知)を示す。
認知タグ「Tag3」は、利用者が学習要素を短期的に記憶していること(短期記憶)を示す。
認知タグ「Tag4」は、利用者が学習要素を中期的に記憶していること(中期記憶)を示す。
認知タグ「Tag5」は、利用者が学習要素を長期的に記憶していること(長期記憶)を示す。
認知タグ「Tag6」は、利用者が学習要素を誤って認知していること(不正解)を示す。
本実施形態の学習状況データベースについて説明する。図5は、図1の学習状況データベースのデータ構造を示す図である。
学習状況データベースDB4は、「学習要素ID」フィールドと、「文字入力速度差」フィールドと、「一致率」フィールドと、「一致箇所」フィールドとを含む。
本実施形態の優先学習項目データベースについて説明する。図6は、図1の優先学習項目データベースのデータ構造を示す図である。
優先学習項目データベースDB5は、「優先順位」フィールドと、「学習要素ID」フィールドとを含む。
図1を参照して、管理サーバの機能ブロックについて説明する。
より詳細には、学習要素情報作成部16は、端末装置2から取得した利用者IDに関連付けられた優先学習項目データベースDB5を参照して、当該利用者IDによって識別される利用者の学習要素を識別する学習要素IDを特定する。そして、学習要素情報作成部16は、特定した学習要素IDに関連付けられた学習要素情報を、コンテンツデータベースDB2から読み出す。そして、学習要素情報作成部16は、当該利用者IDに関連付けられた利用者情報データベースDB1の評価情報を参照して、コンテンツデータベースDB2において、当該学習要素に関連付けられた複数の第1コンテンツの中から、評価情報が最も良い第1コンテンツを選択する。そして、学習要素情報作成部16は、読み出した学習要素情報及び選択した第1コンテンツを端末装置2に出力する。
本実施形態の利用者情報データベースDB1とコンテンツデータベースDB2との関係について説明する。図7は、図2の利用者情報データベースと図3のコンテンツデータベースとの関係を示す図である。
このため、学習要素情報作成部16(図1)は、利用者(利用者名「A」)の学習の対象が学習要素情報「FREE」の場合、利用者情報データベースDB1において利用者ID「A0001」に関連付けられた評価情報を参照して、コンテンツデータベースDB2において学習要素情報「FREE」と関連付けられた複数の第1コンテンツの中から、最も評価値が大きい第1コンテンツ(サブリミナル画像ID「IDG2」)を選択し、かつ、当該学習要素情報「FREE」及び選択した第1コンテンツを端末装置2に出力する。
図1を参照して、端末装置2の機能を説明する。
端末装置2の機能は、入力部21と、通信部22と、表示部23と、記憶部24と、学習制御部25と、音出力部26と、第1再生部27Aと、第2再生部27Bと、第3再生部27Cと、質問提示部27Dと、正解提示部27Eとを含む。これらの機能ブロックは、端末装置2が第2学習アプリケーションプログラムを実行することにより実現される機能ブロックである。
感情記憶に関係する脳の第1の部位と、意味記憶に関する脳の第2の部位を活性化させた状態で、記憶すべき学習要素ついて利用者に質問を提示すると、感情記憶と意味記憶とが連合する。これによって、記憶の定着が強固になる。
すなわち、単に正解のみを提示するのではなく、質問提示部27Dによる質問の提示によって利用者に正解を予測させた後、正解提示部27Eが正解を提示する。利用者が正解を予測した後に正解を提示することによって、記憶の定着が強固になる。
管理サーバ1及び端末装置2のハードウェア構成について説明する。図8は、図1の管理サーバ及び端末装置のハードウェア構成を示す図である。
本実施形態の情報処理について説明する。図9は、本発明の実施形態の情報処理の全体フローを示すフローチャートである。
利用者登録工程(OP1)の後、プレテスト工程(OP2)を実行する。
プレテスト工程(OP2)の後、MSL工程(OP3)を実行する。MSL(Multi-Stimuli-Learning)とは、顕在的な画像、潜在的な画像、顕在的な音、潜在的な音、意味、エピソード、及び、予測差分などの刺激によって、脳の働きを活性化する作用を利用した学習の仕組みのことを言う。MSL工程(OP3)を実行することによって、利用者が、学習の対象を効率良く記憶することができるようになる。
MSL工程(OP3)の後、テスト工程(OP4)を実行する。テスト工程(OP4)では、MSL工程(OP3)において利用者が記憶した学習要素について、利用者の記憶の定着率を確認するためのテスト(例えば、単語テスト)が実施される。
本実施形態の利用者登録工程(OP1)について説明する。図10は、図9の利用者登録工程のシーケンス図である。
具体的には、利用者が入力デバイス44を介して所定の指示を与えると、CPU40は、記憶装置43に記憶された第2学習アプリケーションプログラムを起動させる。
次に、CPU40は、ディスプレイ45に利用者情報の入力画面を表示させる。入力画面は、利用者情報(例えば、利用者名、性別、生年月日、年齢、及び、メールアドレス)を入力するための複数の入力欄を含む。
利用者が、入力デバイス44を介して、複数の入力欄に利用者情報を入力すると、CPU40は、利用者の標準文字入力速度を判定する。
次に、CPU40は、判定した標準文字入力速度を示す情報と、入力された利用者情報とを、通信インターフェース46を介して、管理サーバ1に送信する。
具体的には、CPU30は、通信インターフェース36を介して、端末装置2から送信された利用者情報を受信すると、利用者情報データベースDB1(図2)に新しいレコードを追加する。CPU30は、新しいレコードの「利用者ID」フィールドに、新しい利用者IDを格納する。また、CPU30は、新しいレコードの「標準文字入力速度」フィールドに、標準文字入力速度を示す情報を格納する。また、CPU30は、新しいレコードの「利用者名」フィールド、「性別」フィールド、及び、「生年月日」フィールドに、利用者情報を格納する。
本実施形態のプレテスト工程(OP2)について説明する。図11は、図9のプレテスト工程のシーケンス図である。
感情判定テスト(S210)では、第1コンテンツを利用者が認識できない程度の非常に短時間だけ再生し、かつ、第1コンテンツが無意識下の利用者に与える刺激に対する利用者の反応を測定する。感情判定テストは、第1感情判定テスト、第2感情判定テスト、又は、それらの組合せである。
<2−2−1.第1感情判定テスト>
第1感情判定テストについて説明する。図12は、本実施形態の第1感情判定テストの表示例を示す図である。
画面51の左側の領域51aには、第1のサブリミナル画像53が表示される。画面51の右側の領域51bには、第2のサブリミナル画像54が表示される。第1のサブリミナル画像53と、第2のサブリミナル画像54とは、左右に並んで表示される。
第1のサブリミナル画像53及び第2のサブリミナル画像54は、例えば、サブリミナル画像データGa1及びGa2(図3)に対応する。第1のサブリミナル画像53及び第2のサブリミナル画像54は、例えば、四角形の画像である。
画面51の表示時間は0.01秒(つまり、画面50の表示時間より極めて短い時間)である。そのため、第1のサブリミナル画像53及び第2のサブリミナル画像54は、人間の視覚では認識することはできないが、通常、「意識」より下の部分(いわゆる潜在意識、又は、意識と潜在意識との境界領域)において、脳が認識可能である。したがって、利用者は、無意識のうちに、第1のサブリミナル画像53又は第2のサブリミナル画像54のいずれかに注目する。この現象を、「サブリミナル効果」という。本実施形態では、このサブリミナル効果を利用している。
利用者は、画面50のメッセージに従って、入力デバイス44を用いて三角形の画像55a又は55bをクリックする。
利用者が画面51において第1のサブリミナル画像53に注目していた場合には、三角形の画像55a及び55bのうち、画像55aが、第1のサブリミナル画像53と同じ側(つまり、第2のサブリミナル画像54と異なる側)に表示されるために、画像55aに対する反応時間が、画像55bに対する反応時間より短くなる。
利用者が、第2のサブリミナル画像54に注目していた場合には、画像55aに対する反応時間が画像55bに対する反応時間より長くなる。
第2感情判定テストについて説明する。図13は、本実施形態の第2感情判定テストの表示例を示す図である。
このとき、CPU40は、左右のイヤホンから出力するサブリミナル音を交互に切り替える。
利用者は、入力デバイス44を用いてボタン62〜64の何れかをクリックする。
具体的には、CPU40は、テスト結果を示すテストデータを、通信インターフェース46を介して、管理サーバ1に送信する。
第1感情判定テストのテストデータは、利用者IDと、サブリミナル画像ID(例えば、IDG1)と、反応時間を示す情報とを対応付けたデータである。反応時間を示す情報は、評価情報の一例である。
第2感情判定テストのテストデータは、利用者IDと、サブリミナル音ID(例えば、IDS1)と、利用者の嗜好の順位を示す情報とを対応付けたデータである。利用者の嗜好の順位を示す情報は、評価情報の一例である。
具体的には、CPU30は、S221で送信されたテストデータに含まれる利用者IDに対応する利用者情報データベースDB1(図2)を特定する。
次に、CPU30は、当該テストデータが第1感情判定テストに対応するテストデータである場合、当該テストデータに含まれるサブリミナル画像IDと、反応時間を示す情報(評価情報)とを対応付けて、特定した利用者情報データベースDB1に格納する。また、CPU30は、当該テストデータが第2感情判定テストに対応するテストデータである場合、当該テストデータに含まれるサブリミナル音IDと、嗜好の順位を示す情報(評価情報)とを対応付けて、特定した利用者情報データベースDB1に記憶する。
本実施形態のMSL工程(OP3)について説明する。図14は、図9のMSL工程のフローチャートである。図15〜図22は、図14のMSL工程の表示例を示す図である。
サブリミナル音の出力(S10)と同時に、CPU40は、当該感情情報のサブリミナル画像を、画面90の第1表示欄(第1表示領域)93に一瞬表示する(S11)。
サブリミナル音とサブリミナル画像は、いずれも、対象学習要素と関連付けられ、かつ、利用者の感情に作用する。このため、利用者の扁桃体を活性化させることができる。
S10及びS11では、CPU40は、第1再生部27Aとして機能する。
また、CPU40は、ネガティブな感情を醸成させるような画像(例えば、図15の蜘蛛の画像)を第1表示欄93に表示させる。当該画像の表示時間は、例えば0.01秒である。
例えば、CPU40は、コンテンツデータベースDB2(図2)において、学習要素「Blind」(学習要素ID「E002」)に関連付けられた通常画像ID(例えば、「IDN2」)を特定する。
そして、CPU40は、図16に示すように、特定した通常画像ID「IDN2」によって識別される画像(目隠しされた女性の画像)を、画面90の第1表示欄93に表示する。通常画像の表示時間は、例えば0.09秒である。
表示される通常画像は、コンテンツデータベースDB2において、学習要素ID「E002」に関連付けられた「意味」フィールドの情報に関係する画像である。このため、利用者の脳の部位のうち、意味記憶を司る海馬と、予測を司る前頭葉とを活性化させることができる。
S12では、CPU40は、第2再生部27Bとして機能する。
S13では、CPU40は、第1再生部27Aとして機能する。
脳は、複数のことを纏めて記憶する性質を有する。本実施形態では、この性質を利用するために、学習要素の記憶と、連想記憶要素の記憶(連想記憶)とを同時に行う。学習要素(第1の要素)は、「Blind(盲目の)」であり、連想記憶要素(第2の要素)は、「Boss(ボス)」である。第1表示欄93は、第2表示欄96より大きい。これは、第1の要素の学習の対象としての優先度が、第2の要素の学習の対象としての優先度より高いからである。即ち、第2の要素の記憶(連想記憶)は、第1の要素の記憶に対する付加的な記憶である。このため、第2の要素には、第1の要素よりも難易度が低いものが選ばれる。より具体的には、第2表示欄96に表示される画像を用いて学習する英単語の難易度は、第1表示欄93に表示される画像を用いて学習する英単語の難易度よりも低い。
このように、優先度が高い第1の要素を、優先度が低い第2の要素より目立つように表示する。第2の要素は、第1の要素より記憶の定着が進んでいる。利用者は、第2の要素から第1の要素を連想することにより、第1の要素を効率的に記憶することができる。
また、第2の要素は、第1の要素より目立たないように表示される。これにより、第2の要素が利用者による第1の要素の記憶を妨げることを防ぐことができる。
S14では、CPU40は、第2再生部27Bとして機能する。
図19に示す例では、第3表示欄94に「盲目な」という文字を表示し、第4表示欄95に「ボス」という文字を表示する。これらの文字の表示時間は、例えば、0.5秒である。
S16では、CPU40は、第2再生部27Bとして機能する。
S17では、CPU40は、質問提示部27Dとして機能する。
S19と同時に、CPU40は、正解に対応する英語の音声を、所定回数(例えば3回)だけ、スピーカー47から出力する(S20)。
S19及びS20では、CPU40は、正解提示部27Eとして機能する。
S21では、CPU40は、第3再生部27Cとして機能する。
脳の記憶プロセスにおいて、単語を覚えることに関与する脳の部位と、感情に作用する脳の部位とを同時に活性化させると、記憶の定着が図られることが知られている。したがって、感情を醸成させるような単語に関しては、感情的な音を再生し、かつ、サブリミナル画像を表示させることが好ましい。
本実施形態の変形例について説明する。以下の変形例は、本実施形態又はその他の変形例と適宜組合せ可能である。
また、プレテスト工程(OP2)では、管理サーバ1は、感情判定テスト(S210)に加えて、認知テストを実行してもよい。認知テストは、学習要素ごとに、認知状況を確認するためのテストである。管理サーバ1は、認知テストを実行すると、認知テストの実行結果に基づいて、認知状況データベースDB3を更新する。そして、管理サーバ1は、MSL工程(OP3)において、認知状況データベースDB3を参照して、各ステップで再生すべきコンテンツを選択する。
ディスプレイ45の性能は、サブリミナル画像を表示したときに、利用者が受ける印象に影響する。したがって、評価値は、ディスプレイ45の性能に応じた誤差を含む可能性がある。本変形例によれば、性能に基づいて評価値を補正するので、ディスプレイ45の性能に起因する評価値の誤差を低減することができる。その結果、扁桃体を活性化させるために最適なサブリミナル画像を選択することができる。
また、利用者に関連付けられる第1コンテンツは、利用者の嗜好によって決められてもよい。この場合、利用者情報データベースDB1において、評価値の最も高い第1コンテンツ(例えば、サブリミナル画像)を、第1コンテンツとして提示してもよい。これにより、利用者は、嗜好に合った第1コンテンツを用いて学習することができる。
・驚きと退屈
・気力と無気力
・愛情
・慈悲と無慈悲
・喜び
・快感と不快感
・恐怖
・安心と不安
・怒り
・悲しみ
・虚しさ
・痛み
・恥
・開放
対立する概念の画像の組は、例えば、ポジティブな印象を与える画像とネガティブな印象を与える画像である。一例として、喜びの顔の画像と悲しみの顔の画像、咲いている花の画像と枯れた花の画像、又は、抱擁する人の画像と睨み合う人の画像である。
対立する概念の画像の組のその他の例は、男性の画像と女性の画像、子供の画像と老人の画像、個人の画像と群衆の画像、昼の画像と夜の画像、又は、夏の画像と冬の画像である。
対立する概念の画像を表示することにより、人の感情に基づく嗜好の傾向を把握しやすいからである。
認知状況データベースDB3(図4)において、認知タグ「Tag1」に関連付けられた学習要素IDを特定する。次に、コンテンツデータベースDB2(図2)において、特定した学習要素IDの数をタグ毎に集計する。集計結果が最も多いタグが例えば「Tag3」である場合、MSL工程(OP3)において、タグ「Tag3」に関連付けられた学習要素IDによって識別される学習要素(つまり、ポジティブな印象を与える学習要素)を、対象学習要素として選択する。
例えば、記憶装置43には、複数の画像データが記憶されている。
ディスプレイ45には、「ご自身の好きな食べ物が写った写真をアップロードしてください」といったメッセージが表示される。
利用者は、入力デバイス44を用いて、当該複数の画像データの中から、アップロードする画像データを指定する。
次に、CPU40は、通信インターフェース46を介して、指定された画像データを管理サーバ1に送信する。
CPU30は、通信インターフェース36を介して、端末装置2から送信された画像データを受信する。
次に、CPU30は、コンテンツデータベースDB2(図3)において、学習要素「eat」を識別する学習要素IDに、受信した画像データを関連付けて記憶する。
次に、CPU30は、第1の感情判定テストにおいて、当該画像データに対応する画像を端末装置2で表示させる。
これにより、MSL工程(OP3)の対象学習要素が「eat」である場合、利用者が登録した画像が再生可能になる。
また、端末装置2の機能の少なくとも1つは、管理サーバ1が備えてもよい。
また、記憶装置43は、端末装置2の外部に設けられてもよい。この場合、端末装置2は、通信網NETを介して記憶装置43にアクセスする。
また、記憶装置33は、管理サーバ1の外部に設けられてもよい。この場合、管理サーバ1は、通信網NETを介して記憶装置33にアクセスする。
例えば、サブリミナル画像を図17の第1表示欄93に表示し、通常画像を第2表示欄96に表示してもよい。
この場合、CPU32は、サブリミナル画像の表示領域と通常画像の表示領域を、利用者の指示に応じて決定してもよい。
また、CPU32は、サブリミナル画像の表示領域と通常画像の表示領域を、利用者の学習状況、認知状況、又は、それらの組合せに応じて決定してもよい。
2 :端末装置
11 :基本情報収集部
12 :利用者学習状況計測部
13 :忘却速度解析部
14 :記憶定着度計測部
15 :記憶部
16 :学習要素情報作成部
17 :通信部
21 :入力部
22 :通信部
23 :表示部
24 :記憶部
25 :学習制御部
26 :音出力部
27A :第1再生部
27B :第2再生部
27C :第3再生部
27D :質問提示部
27E :正解提示部
30 :CPU
33 :記憶装置
34 :入力デバイス
35 :ディスプレイ
36 :通信インターフェース
40 :CPU
43 :記憶装置
44 :入力デバイス
45 :ディスプレイ
46 :通信インターフェース
47 :スピーカー
100 :情報処理システム
Claims (13)
- コンピュータを、
利用者の学習の対象となる対象学習要素と関連付けられた複数の第1コンテンツであって、かつ、前記利用者の脳の扁桃体を活性化させる作用を有する複数の第1コンテンツに対する利用者の反応に関する第1評価情報を生成する評価部と、
前記複数の第1コンテンツのうち、前記第1評価情報に応じた第1コンテンツを再生する第1再生部と、
前記対象学習要素と関連付けられた第2コンテンツであって、かつ、前記利用者の脳の海馬及び前頭葉の少なくとも1つを活性化させる作用を有する第2コンテンツを再生する第2再生部と、
前記第1コンテンツ及び前記第2コンテンツを再生した後、前記対象学習要素に関する質問、及び、前記対象学習要素に関する正解の少なくとも1つを提示する提示部として、
機能させるプログラム。 - 前記評価部は、前記利用者の反応時間を示す第1評価情報を生成する、
請求項1に記載のプログラム。 - 前記コンピュータを、さらに、
前記質問の提示から前記正解の提示までの間、又は、前記正解の提示の後の少なくとも一方において、前記利用者の脳の腹側被蓋野においてドーパミンの放出を促す作用を有する第3コンテンツを再生する第3再生部として機能させる、
請求項1又は2に記載のプログラム。 - 前記評価部は、複数の第3コンテンツに対する利用者の反応に関する第2評価情報を生成し、
前記第3再生部は、前記第2評価情報に応じた第3コンテンツを再生する、
請求項3に記載のプログラム。 - 前記第3再生部は、前記質問が提示されてから前記正解が提示されるまでの間のタイミング、及び、前記正解が提示された後の少なくとも1つのタイミングで、前記第3コンテンツを再生する、
請求項3又は4に記載のプログラム。 - 前記第3コンテンツは、前記対象学習要素との関係で前記利用者が抱く感情に関連するコンテンツである、
請求項3〜5の何れかに記載のプログラム。 - 前記第1コンテンツは、前記対象学習要素との関係で前記利用者が抱く感情に関連するコンテンツである、
請求項1〜6の何れかに記載のプログラム。 - 前記第1コンテンツは、前記対象学習要素に関連する画像を含み、
前記第1再生部は、視覚によって認識できず、且つ、無意識下で人に刺激を与える態様で、前記画像を再生する、
請求項1〜7の何れかに記載のプログラム。 - 前記第1コンテンツは、前記対象学習要素に関連する音を含み、
前記第1再生部は、聴覚によって認識できず、且つ、無意識下で人に刺激を与える態様で、前記音を再生する、
請求項1〜8の何れかに記載のプログラム。 - 前記第2コンテンツは、前記対象学習要素の意味に関連付けられ、且つ、視覚によって認識できる画像、及び、前記対象学習要素の意味に関連付けられ、且つ、聴覚によって認識できる音のうち少なくとも一方である、請求項1〜9の何れかに記載のプログラム。
- 前記第2再生部は、前記対象学習要素である第1の学習要素と関連する第1通常画像を、第1サイズでディスプレイに表示させ、かつ、前記第1の学習要素より難易度が低い第2の学習要素と関連する第2通常画像を、前記第1サイズより小さい第2サイズで前記ディスプレイに表示させ、
前記提示部は、前記第1の学習要素及び前記第2の学習要素の各々についての質問及び正解の少なくとも1つを提示する、
請求項1〜10の何れかに記載のプログラム。 - 前記提示部は、前記質問を提示することにより、前記利用者に正解を予測させる、
請求項1〜11の何れかに記載のプログラム。 - 請求項1〜12の何れかに記載のプログラムを実行するプロセッサを備えた情報処理機器。
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