JP2001042758A - 外国語音声学習方法及びこの方法に用いられる外国語音声学習教材 - Google Patents
外国語音声学習方法及びこの方法に用いられる外国語音声学習教材Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 外国語の目標言語の聞き取り及び発声の学習
を学習者の学習意欲を持続しながら無意識的に行うこと
ができる。 【課題解決手段】 外国語の言語材料から学習者の右脳
が受け入れ易い純音楽的な音声組成構造(リズム・パタ
ーン)を抽出し、この音声組成構造であるリズム・パタ
ーンに一致するBGMを全行程にわたって流し、このリ
ズム・パターンのリズム音を数回提示し、その後目標言
語である正確な英語を数回提示し、この英語の提示毎に
この英語の内容を表現するサブリミナリ画像を提示す
る。学習者は、リズム・パターン中に収納された音声情
報と正確な英語(目標言語)とを右脳優位を維持しなが
ら繰り返し聞き又は発声し、且つ正確な英語(目標言語
発声音)をサブリミナリ画像と共に認識し、正確な英語
を無意識に習得することができる。
を学習者の学習意欲を持続しながら無意識的に行うこと
ができる。 【課題解決手段】 外国語の言語材料から学習者の右脳
が受け入れ易い純音楽的な音声組成構造(リズム・パタ
ーン)を抽出し、この音声組成構造であるリズム・パタ
ーンに一致するBGMを全行程にわたって流し、このリ
ズム・パターンのリズム音を数回提示し、その後目標言
語である正確な英語を数回提示し、この英語の提示毎に
この英語の内容を表現するサブリミナリ画像を提示す
る。学習者は、リズム・パターン中に収納された音声情
報と正確な英語(目標言語)とを右脳優位を維持しなが
ら繰り返し聞き又は発声し、且つ正確な英語(目標言語
発声音)をサブリミナリ画像と共に認識し、正確な英語
を無意識に習得することができる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、特に、英語等の外
国語の音声を聞き取り訓練又は発声訓練して外国語音声
を学習する外国語音声学習方法及びこの方法に用いられ
る外国語音声学習教材に関するものである。
国語の音声を聞き取り訓練又は発声訓練して外国語音声
を学習する外国語音声学習方法及びこの方法に用いられ
る外国語音声学習教材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から英語等の外国語を聞き取る訓練
(聴覚的学習)と外国語を話す訓練(口頭的又は発声的
学習)とを行う幾つかの外国語音声学習方法が提案され
ている。最も一般的な学習方法は、大量の目標言語の発
音を繰り返し聞き、これを模倣し、時間をかけてこの目
標言語の発音(発声音)に近づくように訓練して学習す
る方法である。
(聴覚的学習)と外国語を話す訓練(口頭的又は発声的
学習)とを行う幾つかの外国語音声学習方法が提案され
ている。最も一般的な学習方法は、大量の目標言語の発
音を繰り返し聞き、これを模倣し、時間をかけてこの目
標言語の発音(発声音)に近づくように訓練して学習す
る方法である。
【0003】この方法の欠点は、学習者が外国語音声の
学習の際に主眼とすべき目標言語の発音の項目を理解す
ることができないことであり、従って発音の上達には多
大な忍耐と努力と工夫とが必要となり、学習を途中で放
棄する学習者が多かったことである。
学習の際に主眼とすべき目標言語の発音の項目を理解す
ることができないことであり、従って発音の上達には多
大な忍耐と努力と工夫とが必要となり、学習を途中で放
棄する学習者が多かったことである。
【0004】他の従来技術による学習方法として、
(1)分節音毎に発音の訓練を行い、また単音を含む
語、句を取り上げて発音の訓練を行う音声学的分析に基
づく学習方法、(2)母語と目標言語との音韻体系(音
素体系及び音声体系等)との相違が大きいと思われる発
音から訓練し、徐々に大きな言語単位へと訓練を展開し
て行く対照分析に基づく言語学的な学習方法、(3)リ
ズムとイントネーションの体得を発音指導の基礎とし、
強勢、イントーネーション等の音の特徴 (prosody)を重
視し、生きた文脈の中で目標音の持つ特徴を引き出し、
体の動きを用いて指導を行うヴェルボトナル法(VT
法)と称されている学習方法がある。
(1)分節音毎に発音の訓練を行い、また単音を含む
語、句を取り上げて発音の訓練を行う音声学的分析に基
づく学習方法、(2)母語と目標言語との音韻体系(音
素体系及び音声体系等)との相違が大きいと思われる発
音から訓練し、徐々に大きな言語単位へと訓練を展開し
て行く対照分析に基づく言語学的な学習方法、(3)リ
ズムとイントネーションの体得を発音指導の基礎とし、
強勢、イントーネーション等の音の特徴 (prosody)を重
視し、生きた文脈の中で目標音の持つ特徴を引き出し、
体の動きを用いて指導を行うヴェルボトナル法(VT
法)と称されている学習方法がある。
【0005】しかし、(1)の音声学的分析に基づく学
習方法は、単音のみに注意力が集中して文を単位とする
実際的な発音の訓練に欠け、また音声学的分析と解説が
先行し、訓練がその後に続くため、理屈を理解すること
ができても実際には外国語の目標言語の発音を理解した
り(聞き取ったり)、上手に発音したりすることができ
ない欠点があった。
習方法は、単音のみに注意力が集中して文を単位とする
実際的な発音の訓練に欠け、また音声学的分析と解説が
先行し、訓練がその後に続くため、理屈を理解すること
ができても実際には外国語の目標言語の発音を理解した
り(聞き取ったり)、上手に発音したりすることができ
ない欠点があった。
【0006】また、(2)の言語学的な学習方法は、隣
り合う音が連続して発音される音の変化である言語行動
の習慣の相違を克服することによって学習するので、目
標言語を聴覚的学習及び発声的学習にある程度の向上を
期待することができるが、発音の上達に必要な基本原理
に欠けているため、短期に学習することができない欠点
があり、また単純な訓練を量的にこなす必要があるた
め、強制力が働くようなある状況の下では効力を発揮す
るが、学習者に多大な忍耐と努力とが要求されるため、
学習者の学習意欲を持続することができない欠点があっ
た。
り合う音が連続して発音される音の変化である言語行動
の習慣の相違を克服することによって学習するので、目
標言語を聴覚的学習及び発声的学習にある程度の向上を
期待することができるが、発音の上達に必要な基本原理
に欠けているため、短期に学習することができない欠点
があり、また単純な訓練を量的にこなす必要があるた
め、強制力が働くようなある状況の下では効力を発揮す
るが、学習者に多大な忍耐と努力とが要求されるため、
学習者の学習意欲を持続することができない欠点があっ
た。
【0007】更に、(3)のVT法による学習方法は、
発音の習得や矯正にリズムを利用することに着目してい
る点で大きな評価に値するが、リズムを運動という概念
の中で解明し、リズムの音声学的特徴のみでなく、体の
生理的特徴や緊張、その他の運動(発音する際の身振り
等)を含めてリズムを解明しようとするため、言語能力
とは直接関係がない特徴を捉えて発音の習得や矯正を行
おうとしたことに学習効果の限界がある。
発音の習得や矯正にリズムを利用することに着目してい
る点で大きな評価に値するが、リズムを運動という概念
の中で解明し、リズムの音声学的特徴のみでなく、体の
生理的特徴や緊張、その他の運動(発音する際の身振り
等)を含めてリズムを解明しようとするため、言語能力
とは直接関係がない特徴を捉えて発音の習得や矯正を行
おうとしたことに学習効果の限界がある。
【0008】リズムを利用する更に他の学習方法があ
る。その1つの学習方法は、童歌の持つ詩的なリズムを
繰り返し発音し、暗唱することによって英語のリズムを
習得する方法であるが、この方法は、日常の会話のリズ
ム・パターンからはかけ離れているため、日常会話の習
得には不適当である。他の学習方法は、単語や短い語句
に『ララララ』、『タタタタ』というリズム・パターン
を付して発音を取得する方法である。この方法は、単語
や短い語句にはない1つの流れを有する外国語の目標言
語による日常会話の発音を習得することができない。
る。その1つの学習方法は、童歌の持つ詩的なリズムを
繰り返し発音し、暗唱することによって英語のリズムを
習得する方法であるが、この方法は、日常の会話のリズ
ム・パターンからはかけ離れているため、日常会話の習
得には不適当である。他の学習方法は、単語や短い語句
に『ララララ』、『タタタタ』というリズム・パターン
を付して発音を取得する方法である。この方法は、単語
や短い語句にはない1つの流れを有する外国語の目標言
語による日常会話の発音を習得することができない。
【0009】これらの従来技術の外国語音声学習方法
は、いずれも、臨界期を過ぎた成人学習者の発音習得上
の問題を学習者の立場から解決する糸口を提示すること
ができないため、学習者の努力と忍耐に期待するだけで
あり、学習者に学習意欲を持続させることができない共
通の欠点を有する。
は、いずれも、臨界期を過ぎた成人学習者の発音習得上
の問題を学習者の立場から解決する糸口を提示すること
ができないため、学習者の努力と忍耐に期待するだけで
あり、学習者に学習意欲を持続させることができない共
通の欠点を有する。
【0010】本発明者は、従来技術の欠点を克服し、外
国語の発声音を学習する際に、学習者の学習意欲を持続
することができる方法を提案しており、この方法は、学
習者の立場から目標言語の聞き取り(理解)と発音の習
得とを行うために、外国語の言語材料から学習者の右脳
が受け入れ易い純音楽的な音声組成構造(典型的には西
洋打楽器乗りズム伴奏に伴われる強弱長短のリズム・パ
ターン)を抽出し、この音声組成構造(リズム・パター
ン)を聴覚的に認識しつつ教授者による言語材料の正確
な目標言語発声音を認識して外国語の言語材料を聴覚的
に訓練し又はこの目標言語発声音に倣って外国語の言語
材料を発声し外国語の発音を訓練して外国語の音声を学
習する方法である(特開平10−116020号公報参
照)。
国語の発声音を学習する際に、学習者の学習意欲を持続
することができる方法を提案しており、この方法は、学
習者の立場から目標言語の聞き取り(理解)と発音の習
得とを行うために、外国語の言語材料から学習者の右脳
が受け入れ易い純音楽的な音声組成構造(典型的には西
洋打楽器乗りズム伴奏に伴われる強弱長短のリズム・パ
ターン)を抽出し、この音声組成構造(リズム・パター
ン)を聴覚的に認識しつつ教授者による言語材料の正確
な目標言語発声音を認識して外国語の言語材料を聴覚的
に訓練し又はこの目標言語発声音に倣って外国語の言語
材料を発声し外国語の発音を訓練して外国語の音声を学
習する方法である(特開平10−116020号公報参
照)。
【0011】本発明者は、外国語の学習に当たって、外
国語毎に異なるリズム・パターンを有し、例えば、英語
は、『強、弱、弱』のリズム・パターンを有し、従っ
て、英語の学習者がこのリズム・パターンに合わせて聞
き取り練習し、発音練習すると、英語の学習効果が向上
することを見い出した。
国語毎に異なるリズム・パターンを有し、例えば、英語
は、『強、弱、弱』のリズム・パターンを有し、従っ
て、英語の学習者がこのリズム・パターンに合わせて聞
き取り練習し、発音練習すると、英語の学習効果が向上
することを見い出した。
【0012】また、一般に、母音は、言語脳(左脳)へ
偏り、純音(非言語音)は、音楽脳(右脳)へ偏ってい
ることが知られており(1985年角田忠信著「続日本
人の脳」参照)、従ってリズム・パターンは左耳で聴取
して右脳で認識し、発声音は右耳で聴取して左脳で認識
するのが好ましい。
偏り、純音(非言語音)は、音楽脳(右脳)へ偏ってい
ることが知られており(1985年角田忠信著「続日本
人の脳」参照)、従ってリズム・パターンは左耳で聴取
して右脳で認識し、発声音は右耳で聴取して左脳で認識
するのが好ましい。
【0013】外国語の学習者は、右脳で認識するリズム
・パターンに合わせて左脳で認識する目標言語の発声音
に倣ってリズム発声音を繰り返し聞き取り、これに真似
て発声することによって外国語の音声を効率よく学習す
ることができる。
・パターンに合わせて左脳で認識する目標言語の発声音
に倣ってリズム発声音を繰り返し聞き取り、これに真似
て発声することによって外国語の音声を効率よく学習す
ることができる。
【0014】本発明者は、その後、このように、音声組
成構造であるリズム・パターンと共に又はそれとは別に
目標言語を聞き取り、又はそれを真似て言語を発声する
ことによって外国語を学習する方法の効率を一層向上す
ることができないか否かを種々検討してきた。
成構造であるリズム・パターンと共に又はそれとは別に
目標言語を聞き取り、又はそれを真似て言語を発声する
ことによって外国語を学習する方法の効率を一層向上す
ることができないか否かを種々検討してきた。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
する課題は、外国語の言語材料から学習者の右脳が受け
入れ易い純音楽的な音声組成構造と言語材料の目標言語
とを併用して外国語を学習する際に、この併用効果を一
層向上することができる外国語学習方法及びこの方法に
用いられる外国語音声学習教材を提供することにある。
する課題は、外国語の言語材料から学習者の右脳が受け
入れ易い純音楽的な音声組成構造と言語材料の目標言語
とを併用して外国語を学習する際に、この併用効果を一
層向上することができる外国語学習方法及びこの方法に
用いられる外国語音声学習教材を提供することにある。
【0016】本発明が解決しようとする他の課題は、音
声組成構造と目標言語とを併用する外国語の学習の学習
効果を一層向上すると共に、指導者の指導を受けること
なく、自習で学習することができる外国語学習方法及び
この方法に用いられる外国語音声学習教材を提供するこ
とにある。
声組成構造と目標言語とを併用する外国語の学習の学習
効果を一層向上すると共に、指導者の指導を受けること
なく、自習で学習することができる外国語学習方法及び
この方法に用いられる外国語音声学習教材を提供するこ
とにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の課題解決
手段は、外国語の言語材料から学習者の右脳が受け入れ
易い純音楽的な音声組成構造を聴覚的に認識しつつ教授
者による言語材料の正確な目標リズム音及び/又は目標
言語発声音を認識して外国語の言語材料を聴覚的に訓練
し又はこの目標言語発声音に倣って外国語の目標言語を
発声し外国語の発音を訓練して外国語の音声を学習する
外国語音声学習方法を対象とするが、言語材料の正確な
目標言語の内容を表示する潜在意識的な画像を学習者に
短時間だけ提示し、学習者は、この潜在意識的な画像を
認識しつつ外国語の言語材料を聴覚的に訓練し又は目標
言語発声音に倣って言語を発声することを特徴とする外
国語音声学習方法を提供することにある。
手段は、外国語の言語材料から学習者の右脳が受け入れ
易い純音楽的な音声組成構造を聴覚的に認識しつつ教授
者による言語材料の正確な目標リズム音及び/又は目標
言語発声音を認識して外国語の言語材料を聴覚的に訓練
し又はこの目標言語発声音に倣って外国語の目標言語を
発声し外国語の発音を訓練して外国語の音声を学習する
外国語音声学習方法を対象とするが、言語材料の正確な
目標言語の内容を表示する潜在意識的な画像を学習者に
短時間だけ提示し、学習者は、この潜在意識的な画像を
認識しつつ外国語の言語材料を聴覚的に訓練し又は目標
言語発声音に倣って言語を発声することを特徴とする外
国語音声学習方法を提供することにある。
【0018】この第1の基本的な課題解決手段におい
て、音声組成構造を左耳で聴取して右脳で認識し、目標
言語発声音を右耳で聴取して左脳で認識することが学習
効果を向上するが、この音声組成構造は、具体的には、
西洋楽器の伴奏、特に西洋打楽器のリズム伴奏に伴われ
るのが好ましい所定の強弱長短のリズム・パターンであ
り、このリズム・パターンは、教授者が発声する目標リ
ズム発声音を含んでいる。このリズム・パターンは、四
分の八拍子のリズムを有すると、特に英語のリズムに一
致するので好ましい。
て、音声組成構造を左耳で聴取して右脳で認識し、目標
言語発声音を右耳で聴取して左脳で認識することが学習
効果を向上するが、この音声組成構造は、具体的には、
西洋楽器の伴奏、特に西洋打楽器のリズム伴奏に伴われ
るのが好ましい所定の強弱長短のリズム・パターンであ
り、このリズム・パターンは、教授者が発声する目標リ
ズム発声音を含んでいる。このリズム・パターンは、四
分の八拍子のリズムを有すると、特に英語のリズムに一
致するので好ましい。
【0019】学習者は、目標言語の内容を表示する潜在
意識的な画像の認識に先だって、目標リズム発声音を聞
き取り、又はこれに倣ってリズム発声音を繰り返し発声
するが、これは、目標言語の音声組成構造を高い集中力
を伴って効率よく認識する機能を有し、従って外国語の
学習効果が一層向上する。
意識的な画像の認識に先だって、目標リズム発声音を聞
き取り、又はこれに倣ってリズム発声音を繰り返し発声
するが、これは、目標言語の音声組成構造を高い集中力
を伴って効率よく認識する機能を有し、従って外国語の
学習効果が一層向上する。
【0020】本発明の課題解決手段の前提は、言語音
(音声)の習得に最も根幹をなし、音声の習得全体に影
響を及ぼす音声組成構造、即ち言語音のリズムを利用し
てこのリズムに合わせて目標言語を聞き取り及び/又は
発声して外国語を学習することにあり、これは、先の本
発明者が提案したところである。
(音声)の習得に最も根幹をなし、音声の習得全体に影
響を及ぼす音声組成構造、即ち言語音のリズムを利用し
てこのリズムに合わせて目標言語を聞き取り及び/又は
発声して外国語を学習することにあり、これは、先の本
発明者が提案したところである。
【0021】本発明の原理は、この前提に加えて、集中
力なくしては認識することができない程度に極めて短い
時間に言語の内容(物、動作等)を表示する絵、まん
が、画像(サブリミナリ画像)を提示することによって
外国語の学習に集中力を付加して外国語の学習効果を一
層向上させることにある。この潜在意識的な画像の提示
については、後に詳細に述べるが、この画像は、学習の
初期の段階では、目標言語発声音に伴ってこの発声音と
同時かその前後に提示され、学習段階が進むにつれて目
標リズム音に伴って又は目標言語や目標リズム音を伴う
ことなく提示される。
力なくしては認識することができない程度に極めて短い
時間に言語の内容(物、動作等)を表示する絵、まん
が、画像(サブリミナリ画像)を提示することによって
外国語の学習に集中力を付加して外国語の学習効果を一
層向上させることにある。この潜在意識的な画像の提示
については、後に詳細に述べるが、この画像は、学習の
初期の段階では、目標言語発声音に伴ってこの発声音と
同時かその前後に提示され、学習段階が進むにつれて目
標リズム音に伴って又は目標言語や目標リズム音を伴う
ことなく提示される。
【0022】本発明の前提となる音声組成構造は、ある
言語の音声全般の組成に係る構造であり、具体的には、
音声の連結、音節構造、語形成、強勢(ストレス)や抑
揚(イントネーション)、句と文と強勢や抑揚の関係等
に重大な影響力を持つ構造であり、これはリズム又はリ
ズム・パターンである。ある言葉を耳にして、その言語
が日本語、英語、独語、仏語であると特定することがで
きるのは、それぞれ音声的特徴の相違が存在するからで
あり、この音声的特徴が即ちリズム・パターンである。
言語の音声全般の組成に係る構造であり、具体的には、
音声の連結、音節構造、語形成、強勢(ストレス)や抑
揚(イントネーション)、句と文と強勢や抑揚の関係等
に重大な影響力を持つ構造であり、これはリズム又はリ
ズム・パターンである。ある言葉を耳にして、その言語
が日本語、英語、独語、仏語であると特定することがで
きるのは、それぞれ音声的特徴の相違が存在するからで
あり、この音声的特徴が即ちリズム・パターンである。
【0023】言語学者が行った音の切れ目に関する実験
では、異なる母語の話者が等間隔で3つの同じ音を
『弱、弱、強』の順序で連続して発音すると、何処で切
るかを試したところ、最初の『弱』の前で切る第1のパ
ターン(弱弱強型)と、『強』の前で切る第2のパター
ン(強弱弱型)と、2番目の『弱』の前で切る第3のパ
ターン(弱強弱型)とがあることが観察されている。英
語は、『強』の前で切る第2のパターンに属し、最初の
強い音節から次の強い音節の前にあるすべての弱音節は
一気に発音されるリズムグループを形成している。英語
のこのリズム形成からも解るように、学習者が英語の発
音練習をする場合に、リズム・パターンは、発音の区切
りを理解し、英語を一層聞き取り易く、また発音し易く
する媒体機能、即ち拍子の機能を有する。
では、異なる母語の話者が等間隔で3つの同じ音を
『弱、弱、強』の順序で連続して発音すると、何処で切
るかを試したところ、最初の『弱』の前で切る第1のパ
ターン(弱弱強型)と、『強』の前で切る第2のパター
ン(強弱弱型)と、2番目の『弱』の前で切る第3のパ
ターン(弱強弱型)とがあることが観察されている。英
語は、『強』の前で切る第2のパターンに属し、最初の
強い音節から次の強い音節の前にあるすべての弱音節は
一気に発音されるリズムグループを形成している。英語
のこのリズム形成からも解るように、学習者が英語の発
音練習をする場合に、リズム・パターンは、発音の区切
りを理解し、英語を一層聞き取り易く、また発音し易く
する媒体機能、即ち拍子の機能を有する。
【0024】脳と言語と音楽との関係に関し、言語脳
(左脳)優位と音楽脳(右脳)優位とに可逆性があるこ
とが知られており、この可逆性は、日本人と西洋人に共
通するが、日本人に特有なことは、音楽脳が優位となる
のは、西洋楽器音と機械的雑音に限られ、それ以外の
音、即ち言語音を始めとして、感情音、動物の鳴き声、
風、波、雨、名鐘の音、小川のせせらぎ、風鈴の音、木
立のざわめき、邦楽器音までもが言語脳優位となる異質
の脳の機能を示している。これは、日本人の母語である
日本語が表意文字を用いていることによって音声を使う
ことなく言葉の意味を理解することができるため左脳偏
重となり、言葉と共に音声も左脳に持ち込む習慣が定着
するという外国語にはない異質性に起因するように思わ
れる。
(左脳)優位と音楽脳(右脳)優位とに可逆性があるこ
とが知られており、この可逆性は、日本人と西洋人に共
通するが、日本人に特有なことは、音楽脳が優位となる
のは、西洋楽器音と機械的雑音に限られ、それ以外の
音、即ち言語音を始めとして、感情音、動物の鳴き声、
風、波、雨、名鐘の音、小川のせせらぎ、風鈴の音、木
立のざわめき、邦楽器音までもが言語脳優位となる異質
の脳の機能を示している。これは、日本人の母語である
日本語が表意文字を用いていることによって音声を使う
ことなく言葉の意味を理解することができるため左脳偏
重となり、言葉と共に音声も左脳に持ち込む習慣が定着
するという外国語にはない異質性に起因するように思わ
れる。
【0025】特に、臨界期(12〜14才)を過ぎてか
ら二次的言語である外国語の音声を学習すると、その学
習は、母語以上に左脳に偏ってることが確認されてい
る。母語のように音声習得から入らないで、読解、文
法、作文といった文字を通して視覚的に二次的言語を学
習してきたために、基本的音声組成構造の認識を右脳で
行い、その他言語的構造の認識を左脳で行うというバラ
ンスの取れた音声学習ができなくなっている。
ら二次的言語である外国語の音声を学習すると、その学
習は、母語以上に左脳に偏ってることが確認されてい
る。母語のように音声習得から入らないで、読解、文
法、作文といった文字を通して視覚的に二次的言語を学
習してきたために、基本的音声組成構造の認識を右脳で
行い、その他言語的構造の認識を左脳で行うというバラ
ンスの取れた音声学習ができなくなっている。
【0026】外国語の音声の習得(目標言語を理解し
(聞き取り)、発声すること)において、右脳が使えな
いと、言葉のリズムやイントネーション、ストレス等の
基本的な音声組成構造を習得することが困難となる。特
に、英語の母音を成人学習者が習得するのが困難である
理由は、母語(日本語)が左脳に偏っているため、音の
強弱や高低の変化等の激しいリズムに乗せて発音するこ
とが多い外国語(英語)の母音の動きに左脳が対応する
ことができないからであり、音声認識を充分に行わない
まま(右脳の記憶回路が閉じたまま)、やむをえず、い
きなり言語脳である左脳で文法や意味の認識に移行する
からである。
(聞き取り)、発声すること)において、右脳が使えな
いと、言葉のリズムやイントネーション、ストレス等の
基本的な音声組成構造を習得することが困難となる。特
に、英語の母音を成人学習者が習得するのが困難である
理由は、母語(日本語)が左脳に偏っているため、音の
強弱や高低の変化等の激しいリズムに乗せて発音するこ
とが多い外国語(英語)の母音の動きに左脳が対応する
ことができないからであり、音声認識を充分に行わない
まま(右脳の記憶回路が閉じたまま)、やむをえず、い
きなり言語脳である左脳で文法や意味の認識に移行する
からである。
【0027】従って、外国語の音声の習得は、言語脳で
ある左脳に偏らない音声の認識ができるように工夫する
ことによって容易にすることができ、これは、外国語の
言語材料から音楽脳である右脳が受け入れ易い純音楽的
性質を有する音声組成構造(リズム)を抽出し、この音
声組成構造を純音化してこの構造を音楽脳である右脳で
認識させることによって達成される。
ある左脳に偏らない音声の認識ができるように工夫する
ことによって容易にすることができ、これは、外国語の
言語材料から音楽脳である右脳が受け入れ易い純音楽的
性質を有する音声組成構造(リズム)を抽出し、この音
声組成構造を純音化してこの構造を音楽脳である右脳で
認識させることによって達成される。
【0028】音楽脳(右脳)で音声認識がなされると、
言語脳である左脳が受け入れる文法、意味に結びつく音
韻(言語学的分析に基づく抽象的な音)、形態素(意味
を有する最小言語単位)が言語脳である左脳で容易に且
つ確実に認識される。即ち、音声組成構造を繰り返し認
識して(リズム訓練を行って)学習者の右脳に外国語の
音声回路を開き、左脳に本来の機能を発揮させることが
できる。
言語脳である左脳が受け入れる文法、意味に結びつく音
韻(言語学的分析に基づく抽象的な音)、形態素(意味
を有する最小言語単位)が言語脳である左脳で容易に且
つ確実に認識される。即ち、音声組成構造を繰り返し認
識して(リズム訓練を行って)学習者の右脳に外国語の
音声回路を開き、左脳に本来の機能を発揮させることが
できる。
【0029】本発明の第1の基本的な課題解決手段は、
このような前提を含む基本原理に基づいて見出されたも
のであり、外国語の言語材料から学習者の右脳が受け入
れ易い純音楽的な音声組成構造(リズム)を抽出し、こ
の音声組成構造を聴覚的に認識するが、これは、この音
声組成構造であるリズム・パターンの中に収納されたす
べての音声情報を右脳が抵抗なく自然に受け入れられる
まで繰り返し聞いたり、学習者自ら発声して行われる。
特に、リズム・パターンが西洋打楽器等の楽器によるリ
ズム伴奏を伴うと、学習者がリズム・パターンを認識す
る際に、学習者の右脳から左脳へ偏向する傾向をなく
し、右脳でのリズム・パターンの認識を有効に行うのを
確実にする。このリズム・パターンの提示は、目標言語
の発声音に相応するリズムを口頭化して提示することに
よって行われる。
このような前提を含む基本原理に基づいて見出されたも
のであり、外国語の言語材料から学習者の右脳が受け入
れ易い純音楽的な音声組成構造(リズム)を抽出し、こ
の音声組成構造を聴覚的に認識するが、これは、この音
声組成構造であるリズム・パターンの中に収納されたす
べての音声情報を右脳が抵抗なく自然に受け入れられる
まで繰り返し聞いたり、学習者自ら発声して行われる。
特に、リズム・パターンが西洋打楽器等の楽器によるリ
ズム伴奏を伴うと、学習者がリズム・パターンを認識す
る際に、学習者の右脳から左脳へ偏向する傾向をなく
し、右脳でのリズム・パターンの認識を有効に行うのを
確実にする。このリズム・パターンの提示は、目標言語
の発声音に相応するリズムを口頭化して提示することに
よって行われる。
【0030】このようなリズム・パターンに伴って、外
国語の言語材料の目標言語発声音をその言語の内容を表
示する画像の短時間の提示(サブリミナリ画像の提示)
と共に提示すると、学習者は、外国語の言語材料である
音声組成構造(リズム)と外国語の内容を表示する潜在
意識的な画像とが相乗的に作用して外国語の学習効果を
著しく向上することができる。
国語の言語材料の目標言語発声音をその言語の内容を表
示する画像の短時間の提示(サブリミナリ画像の提示)
と共に提示すると、学習者は、外国語の言語材料である
音声組成構造(リズム)と外国語の内容を表示する潜在
意識的な画像とが相乗的に作用して外国語の学習効果を
著しく向上することができる。
【0031】音声組成構造(リズム・パターン)の認識
は、母語である日本語の発音習慣の影響を防ぐ機能を有
すると共に、外国語の目標言語発声音の音声回路を右脳
に構築する機能を有する。この音声組成構造の認識がこ
れらの機能を充分に果たすと、言語脳である左脳は、外
国語の言語材料の他の要素を抵抗なく受け入れ、その結
果、外国語の目標言語の内容を理解し、またこの目標言
語を正確に発音することができるようになる。このよう
な音声組成構造の認識を基本とするリズム訓練法は、学
習者の左右の脳を統合する機能を有し、音楽脳である右
脳と言語脳である左脳との連携を潤滑に行って『日本人
の脳』が左脳本来の仕事である言語の意味を理解する機
能に集中することを容易にする。
は、母語である日本語の発音習慣の影響を防ぐ機能を有
すると共に、外国語の目標言語発声音の音声回路を右脳
に構築する機能を有する。この音声組成構造の認識がこ
れらの機能を充分に果たすと、言語脳である左脳は、外
国語の言語材料の他の要素を抵抗なく受け入れ、その結
果、外国語の目標言語の内容を理解し、またこの目標言
語を正確に発音することができるようになる。このよう
な音声組成構造の認識を基本とするリズム訓練法は、学
習者の左右の脳を統合する機能を有し、音楽脳である右
脳と言語脳である左脳との連携を潤滑に行って『日本人
の脳』が左脳本来の仕事である言語の意味を理解する機
能に集中することを容易にする。
【0032】既に述べたように、音声組成構造であるリ
ズム・パターン(リズム伴奏を伴う目標リズム発声音)
を左耳で聞き、それと同時に目標言語発声音を右耳で聞
くのが好ましいが、これは左耳からの情報は右脳に入
り、右耳からの情報は左脳に入る性質を有するためであ
る。このように目標リズム発声音と目標言語発声音とを
それぞれ左右の耳から入れると、目標リズム発声音は右
脳に作用し、目標言語発声音は左脳に作用し、右脳回路
が開いた状態で音声学習が行われ、学習効果が向上す
る。
ズム・パターン(リズム伴奏を伴う目標リズム発声音)
を左耳で聞き、それと同時に目標言語発声音を右耳で聞
くのが好ましいが、これは左耳からの情報は右脳に入
り、右耳からの情報は左脳に入る性質を有するためであ
る。このように目標リズム発声音と目標言語発声音とを
それぞれ左右の耳から入れると、目標リズム発声音は右
脳に作用し、目標言語発声音は左脳に作用し、右脳回路
が開いた状態で音声学習が行われ、学習効果が向上す
る。
【0033】本発明の第1の基本的な課題解決手段にお
いて、リズムパターンの提示と潜在式的な画像との提示
を伴って外国語の聞き取り訓練及び又は倣い発声訓練の
第1学習段階が終了した後に、第2の学習段階として、
音声組成構造の提示と同時かその直後に、目標言語の発
声音を提示することなく、目標言語の内容を表示する潜
在意識的な画像を学習者に認識させつつ学習者が画像が
表示する内容の言語を発声し、その後この画像が表示す
る内容の目標言語を提示して学習者の発声が正しいか否
かを確認しながら外国語を学習することができる。
いて、リズムパターンの提示と潜在式的な画像との提示
を伴って外国語の聞き取り訓練及び又は倣い発声訓練の
第1学習段階が終了した後に、第2の学習段階として、
音声組成構造の提示と同時かその直後に、目標言語の発
声音を提示することなく、目標言語の内容を表示する潜
在意識的な画像を学習者に認識させつつ学習者が画像が
表示する内容の言語を発声し、その後この画像が表示す
る内容の目標言語を提示して学習者の発声が正しいか否
かを確認しながら外国語を学習することができる。
【0034】本発明の第1の基本的な課題解決手段にお
いて、上記の第1の学習段階及び/又は第2の学習段階
が終了した後に、第3の学習段階として、音声組成構造
及び目標言語発声音を提示することなく、目標言語の内
容を表示する潜在意識的な画像を学習者に提示し、学習
者は、この潜在意識的な画像を認識しつつ画像が表示す
る内容の言語を発声しながら外国語を学習する。
いて、上記の第1の学習段階及び/又は第2の学習段階
が終了した後に、第3の学習段階として、音声組成構造
及び目標言語発声音を提示することなく、目標言語の内
容を表示する潜在意識的な画像を学習者に提示し、学習
者は、この潜在意識的な画像を認識しつつ画像が表示す
る内容の言語を発声しながら外国語を学習する。
【0035】本発明の第1の基本的な課題解決手段にお
いて、上記の第乃至第3の学習段階が終了した後に、最
後(第4)の学習段階として、音声組成構造及び目標言
語発声音を提示することなく、目標言語の内容を表示す
る潜在意識的な画像とこの画像に関連する外国語質問を
学習者に提示し、学習者は、この潜在意識的な画像に関
連する外国語質問内容に外国語で解答品柄外国語を学習
する。
いて、上記の第乃至第3の学習段階が終了した後に、最
後(第4)の学習段階として、音声組成構造及び目標言
語発声音を提示することなく、目標言語の内容を表示す
る潜在意識的な画像とこの画像に関連する外国語質問を
学習者に提示し、学習者は、この潜在意識的な画像に関
連する外国語質問内容に外国語で解答品柄外国語を学習
する。
【0036】これらの第1乃至第4の学習段階ではいず
れもリズムパターンの提示とは別個にその全行程にわた
ってボサノヴァの音楽などのように音声組成構造に相応
するBGMを継続的に提示すると、学習効果を一層向上
することができる。
れもリズムパターンの提示とは別個にその全行程にわた
ってボサノヴァの音楽などのように音声組成構造に相応
するBGMを継続的に提示すると、学習効果を一層向上
することができる。
【0037】本発明の第2の基本的な課題解決手段は、
外国語の言語材料から抽出された学習者の右脳が受け入
れ易い純音楽的な音声組成構造と言語材料を教授者が正
確に発声して得られた目標言語発声音を含み/又は含ま
ない目標言語の内容を表示する潜在意識的な画像が記録
された音声映像記録媒体を含む外国語音声学習教材を提
供することにある。
外国語の言語材料から抽出された学習者の右脳が受け入
れ易い純音楽的な音声組成構造と言語材料を教授者が正
確に発声して得られた目標言語発声音を含み/又は含ま
ない目標言語の内容を表示する潜在意識的な画像が記録
された音声映像記録媒体を含む外国語音声学習教材を提
供することにある。
【0038】この外国語音声学習教材においては、音声
組成構造が学習者の左耳で聴取されて右脳で認識され、
また目標言語発声音が学習者の右耳で聴取されて左脳で
認識されるように記録媒体にステレオ式に記録されてい
ると、学習者に右脳優位を維持する機能を有するので好
ましい。また、この音声映像記録媒体は、目標言語発声
音と同時に又はその合間にサブリミナリ画像を伴ってこ
の目標言語発声音に倣って学習者が言語材料を発声した
り、リズム・パターンの提示の合間にサブリミナリ画像
を伴ってこの画像が表示する内容の言語を発することが
できるスペースを有する。
組成構造が学習者の左耳で聴取されて右脳で認識され、
また目標言語発声音が学習者の右耳で聴取されて左脳で
認識されるように記録媒体にステレオ式に記録されてい
ると、学習者に右脳優位を維持する機能を有するので好
ましい。また、この音声映像記録媒体は、目標言語発声
音と同時に又はその合間にサブリミナリ画像を伴ってこ
の目標言語発声音に倣って学習者が言語材料を発声した
り、リズム・パターンの提示の合間にサブリミナリ画像
を伴ってこの画像が表示する内容の言語を発することが
できるスペースを有する。
【0039】音声組成構造は、西洋楽器、例えば西洋打
楽器のリズム伴奏に伴われるのが好ましいリズム・パタ
ーンであり、このリズム・パターンは教授者が発声する
目標リズム発声音を含んでいる。西洋楽器によるリズム
伴奏は、音声組成構造と目標言語とを左右の耳でステレ
オ式に受けるのと相まって学習者の右脳優位を維持する
のに役立つ。音声映像記録媒体は、この目標リズム発声
音の合間にリズム発声音に倣ってリズム発声音を発声す
るスペースを有する。特に、英語の発声音を学習する場
合に、音声組成構造であるリズム・パターンが四分の八
拍子のリズムを有すると、英語の発声音は、この四分の
八拍子に全く一致するので好ましい。
楽器のリズム伴奏に伴われるのが好ましいリズム・パタ
ーンであり、このリズム・パターンは教授者が発声する
目標リズム発声音を含んでいる。西洋楽器によるリズム
伴奏は、音声組成構造と目標言語とを左右の耳でステレ
オ式に受けるのと相まって学習者の右脳優位を維持する
のに役立つ。音声映像記録媒体は、この目標リズム発声
音の合間にリズム発声音に倣ってリズム発声音を発声す
るスペースを有する。特に、英語の発声音を学習する場
合に、音声組成構造であるリズム・パターンが四分の八
拍子のリズムを有すると、英語の発声音は、この四分の
八拍子に全く一致するので好ましい。
【0040】外国語音声学習教材は、音声映像記録媒体
に記録された外国語の言語材料、音声組成構造及びサブ
リミナリ画像に相応する画像が記載された文書テキスト
を更に含むことができ、この場合、音声組成構造は、第
1強勢で長く強く発音される『DA』の第1の音節記号
と、第2強勢で第1強勢よりも弱く短く発音される
『D』の第2の音節記号と、弱強勢で第2強勢よりも弱
く短く発音される『d』の第3の音節記号とを組合せて
表記される。
に記録された外国語の言語材料、音声組成構造及びサブ
リミナリ画像に相応する画像が記載された文書テキスト
を更に含むことができ、この場合、音声組成構造は、第
1強勢で長く強く発音される『DA』の第1の音節記号
と、第2強勢で第1強勢よりも弱く短く発音される
『D』の第2の音節記号と、弱強勢で第2強勢よりも弱
く短く発音される『d』の第3の音節記号とを組合せて
表記される。
【0041】本発明の第2の基本的な課題解決手段は、
第1の基本的な課題解決手段による方法を実施するのに
用いられる教材であり、音声映像記録媒体は、典型的に
は、CD−ROM又はビデオテープ等の媒体であり、ま
た文書テキストは、これらの音声映像記録媒体にセット
として利用される本である。
第1の基本的な課題解決手段による方法を実施するのに
用いられる教材であり、音声映像記録媒体は、典型的に
は、CD−ROM又はビデオテープ等の媒体であり、ま
た文書テキストは、これらの音声映像記録媒体にセット
として利用される本である。
【0042】本発明の第1の基本的な課題解決手段であ
る学習方法は、第2の基本的な課題解決手段である教材
に付属して又は教材から独立して販売される文書テキス
トを用いて行うこともできる。これは、この文書テキス
トにリズム・パターンを文字化して記載された表記文字
から読み取りつつリズム・パターンを繰り返し発声して
このリズム・パターンを認識し、また同じく文書テキス
トに記載された絵(画像)を早めくりしながら画像を認
識しつつ言語材料の目標言語又はそれに近い状態までの
外国語の言語音声を発声することによって達成される。
る学習方法は、第2の基本的な課題解決手段である教材
に付属して又は教材から独立して販売される文書テキス
トを用いて行うこともできる。これは、この文書テキス
トにリズム・パターンを文字化して記載された表記文字
から読み取りつつリズム・パターンを繰り返し発声して
このリズム・パターンを認識し、また同じく文書テキス
トに記載された絵(画像)を早めくりしながら画像を認
識しつつ言語材料の目標言語又はそれに近い状態までの
外国語の言語音声を発声することによって達成される。
【0043】この場合、必要に応じて、所定の音節記号
に音の高低を示す上付け数字等のイントネーション表示
用数字で表されたイントネーション、リズム・パターン
の強音節の前に適宜のタイミング・ジャンクチャー記号
で表示された『間』、文又は句の末尾又は途中にターミ
ナル・ジャンクチャー記号で表示された発話の区切りの
イントネーションの一つ又はいずれかの組み合わせを付
して文書テキストのみで外国語音声を学習することがで
きる。学習中に、リズム伴奏を付与するために、西洋音
楽又は西洋楽器による打楽器リズム模擬音等を流すのが
好ましいことはもちろんである。
に音の高低を示す上付け数字等のイントネーション表示
用数字で表されたイントネーション、リズム・パターン
の強音節の前に適宜のタイミング・ジャンクチャー記号
で表示された『間』、文又は句の末尾又は途中にターミ
ナル・ジャンクチャー記号で表示された発話の区切りの
イントネーションの一つ又はいずれかの組み合わせを付
して文書テキストのみで外国語音声を学習することがで
きる。学習中に、リズム伴奏を付与するために、西洋音
楽又は西洋楽器による打楽器リズム模擬音等を流すのが
好ましいことはもちろんである。
【0044】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図面を参照
して詳細に述べると、図1は本発明に係る外国語音声習
得方法をブロックダイヤグラムで系統的に示し、図1に
示すように、この外国語音声習得方法は、先ず、外国語
の言語材料Lから学習者LPの右脳が受け入れ易い純音
楽的な音声組成構造VCを抽出し、(1)この音声組成
構造VCを聴覚的に提示すると共に、この音声組成構造
が学習者に認識された状態で、(2)教授者PPによる
言語材料Lの正確な目標言語発声音OLVを提示し、
(3)この目標言語発声音(又は音声組成構造VCであ
る後に述べる目標リズム発声音)の提示と同時かその前
後に、この目標言語の内容を表示する絵図及び/又は日
本語文字等の潜在意識的な画像SIを短時間だけ学習者
に提示し、(4)学習者は、この画像の認識を伴いなが
ら目標言語OLを聴覚的に訓練し(聞き取り)又はこの
目標言語発声音OLVに倣って目標言語OLを発声して
外国語の音声を学習する方法である。(1)乃至(4)
の全行程にわたってこの音声組成構造に相応する音楽
(西洋音楽)をBGMとして継続的に流すのが好まし
い。以下、この実施の形態では英語の音声学習を例に挙
げて説明する。
して詳細に述べると、図1は本発明に係る外国語音声習
得方法をブロックダイヤグラムで系統的に示し、図1に
示すように、この外国語音声習得方法は、先ず、外国語
の言語材料Lから学習者LPの右脳が受け入れ易い純音
楽的な音声組成構造VCを抽出し、(1)この音声組成
構造VCを聴覚的に提示すると共に、この音声組成構造
が学習者に認識された状態で、(2)教授者PPによる
言語材料Lの正確な目標言語発声音OLVを提示し、
(3)この目標言語発声音(又は音声組成構造VCであ
る後に述べる目標リズム発声音)の提示と同時かその前
後に、この目標言語の内容を表示する絵図及び/又は日
本語文字等の潜在意識的な画像SIを短時間だけ学習者
に提示し、(4)学習者は、この画像の認識を伴いなが
ら目標言語OLを聴覚的に訓練し(聞き取り)又はこの
目標言語発声音OLVに倣って目標言語OLを発声して
外国語の音声を学習する方法である。(1)乃至(4)
の全行程にわたってこの音声組成構造に相応する音楽
(西洋音楽)をBGMとして継続的に流すのが好まし
い。以下、この実施の形態では英語の音声学習を例に挙
げて説明する。
【0045】先ず、(1)の行程で用いられる純音楽的
な音声組成構造VCは、既に述べたように英語(外国
語)の言語材料Lが有する所定の強弱長短のリズム・パ
ターンRPであり、このリズム・パターンRPは、図1
に示すように、教授者が発声する目標リズム発声音OR
Vを含んでいる。リズム・パターンRPを音(教授者の
目標リズム発声音)として認識することは、本発明の重
要な特徴の1つである。
な音声組成構造VCは、既に述べたように英語(外国
語)の言語材料Lが有する所定の強弱長短のリズム・パ
ターンRPであり、このリズム・パターンRPは、図1
に示すように、教授者が発声する目標リズム発声音OR
Vを含んでいる。リズム・パターンRPを音(教授者の
目標リズム発声音)として認識することは、本発明の重
要な特徴の1つである。
【0046】この音声組成構造VCは、例えば、学習す
べき外国語が英語である場合には、ボサ・ノヴァ等の西
洋音楽の四分の八拍子のリズムであり、この音声組成構
造VCの認識は、この西洋音楽の四分の八拍子のリズム
を基にして英語の文例に応じて形成された幾つかのリズ
ム・パターンRP(図2乃至図7参照)を学習者LPが
繰り返し聞くことによって達成される。西洋音楽の四分
の八拍子のリズムに合わせて英語の日常会話をすると、
このリズムの流れのどこから英語の日常会話の発声を始
めてもぴったりと合致することが確認されている。
べき外国語が英語である場合には、ボサ・ノヴァ等の西
洋音楽の四分の八拍子のリズムであり、この音声組成構
造VCの認識は、この西洋音楽の四分の八拍子のリズム
を基にして英語の文例に応じて形成された幾つかのリズ
ム・パターンRP(図2乃至図7参照)を学習者LPが
繰り返し聞くことによって達成される。西洋音楽の四分
の八拍子のリズムに合わせて英語の日常会話をすると、
このリズムの流れのどこから英語の日常会話の発声を始
めてもぴったりと合致することが確認されている。
【0047】学習者LPが音声組成構造VCとしてのリ
ズム・パターンRPを聴覚的に認識する際に、このリズ
ム・パターンRPの目標リズム発声音ORVに西洋楽器
のリズム伴奏、少なくとも打楽器によるリズム伴奏を伴
わせるのが好ましい。目標リズム音の発声にこのような
西洋楽器の少なくとも打楽器のリズム伴奏を伴うと、日
本人が一般的陥り易い左脳優位への傾きがなくなり、音
声の学習を右脳優位で行うのを助ける。即ち、この音声
組成構造VCは、脳内に外国語(英語)の音声回路(右
脳回路)を開くための媒体又はきっかけとして機能す
る。打楽器リズム伴奏は、例えば、打楽器リズム模擬音
とすることができ、目標リズム発声音ORVは、この打
楽器リズム模擬音に合わせて発声される。西洋楽器以外
の楽器、例えば笛、太鼓、琴等の邦楽器のリズム伴奏
は、右脳優位を維持することができないことが確認され
ている。
ズム・パターンRPを聴覚的に認識する際に、このリズ
ム・パターンRPの目標リズム発声音ORVに西洋楽器
のリズム伴奏、少なくとも打楽器によるリズム伴奏を伴
わせるのが好ましい。目標リズム音の発声にこのような
西洋楽器の少なくとも打楽器のリズム伴奏を伴うと、日
本人が一般的陥り易い左脳優位への傾きがなくなり、音
声の学習を右脳優位で行うのを助ける。即ち、この音声
組成構造VCは、脳内に外国語(英語)の音声回路(右
脳回路)を開くための媒体又はきっかけとして機能す
る。打楽器リズム伴奏は、例えば、打楽器リズム模擬音
とすることができ、目標リズム発声音ORVは、この打
楽器リズム模擬音に合わせて発声される。西洋楽器以外
の楽器、例えば笛、太鼓、琴等の邦楽器のリズム伴奏
は、右脳優位を維持することができないことが確認され
ている。
【0048】音声組成構造VCであるリズム・パターン
RPの提示は、短いポーズをおいて数回、例えば2回繰
り返される。このポーズは、学習者が、このリズム・パ
ターンを聞き取りによって認識し、場合によっては、学
習者自らがこのリズム・パターンを発声するのに必要な
時間である。
RPの提示は、短いポーズをおいて数回、例えば2回繰
り返される。このポーズは、学習者が、このリズム・パ
ターンを聞き取りによって認識し、場合によっては、学
習者自らがこのリズム・パターンを発声するのに必要な
時間である。
【0049】(2)の行程である目標言語発声音OLV
の提示は、(1)の行程であるリズム・パターンRPの
提示によって学習者の音声回路が開かれた後に行われる
ので、学習者は、右脳で認識されたリズムに合わせて目
標言語を左脳で抵抗なく受け入れることができ、従っ
て、臨界期を過ぎた成人学習者でも、リズムを伴う外国
語である目標言語を容易に習得することができる。
の提示は、(1)の行程であるリズム・パターンRPの
提示によって学習者の音声回路が開かれた後に行われる
ので、学習者は、右脳で認識されたリズムに合わせて目
標言語を左脳で抵抗なく受け入れることができ、従っ
て、臨界期を過ぎた成人学習者でも、リズムを伴う外国
語である目標言語を容易に習得することができる。
【0050】目標言語発声音OLVの提示も、短いポー
ズをおいて数回、例えば2回繰り返され、このポーズ
も、学習者が、この目標言語発声音OLVを聞き取りに
よって認識し、場合によっては、学習者自らがこの目標
言語を真似て発声するのに必要な時間である。
ズをおいて数回、例えば2回繰り返され、このポーズ
も、学習者が、この目標言語発声音OLVを聞き取りに
よって認識し、場合によっては、学習者自らがこの目標
言語を真似て発声するのに必要な時間である。
【0051】次に、(3)の行程である学習者に提示さ
れる潜在意識的な画像SIは、(2)の行程で提示され
た目標言語の内容を表示する絵図及び/又は日本語文字
等である。例えば、この画像SIとしては、図8(A)
に示すような単なる動植物、物体等の対象物、図8
(B)に示すような動作を表すもの、図8(C)に示す
ような対象物又は動作等を表現する日本語文字等があ
る。尚、目標言語の内容は、それ以外に物の状況、状態
等を表現するものがあり、これらも画像に的確に表現す
ることによって学習の対象となることはもちろんであ
る。
れる潜在意識的な画像SIは、(2)の行程で提示され
た目標言語の内容を表示する絵図及び/又は日本語文字
等である。例えば、この画像SIとしては、図8(A)
に示すような単なる動植物、物体等の対象物、図8
(B)に示すような動作を表すもの、図8(C)に示す
ような対象物又は動作等を表現する日本語文字等があ
る。尚、目標言語の内容は、それ以外に物の状況、状態
等を表現するものがあり、これらも画像に的確に表現す
ることによって学習の対象となることはもちろんであ
る。
【0052】図8(A)の対象物は、「犬」であるのが
示され、これは、目標言語"It's adog"の内容を表示す
る画像であり、図8(B)の動作は、犬が吠えているの
を示し、これは、目標言語"A dog is barking"の内容を
表示する画像であり、また図8(C)の日本語文字は
「犬」という漢字であり、これは、図8(A)の目標言
語"it's a dog"の内容を表示する画像である。
示され、これは、目標言語"It's adog"の内容を表示す
る画像であり、図8(B)の動作は、犬が吠えているの
を示し、これは、目標言語"A dog is barking"の内容を
表示する画像であり、また図8(C)の日本語文字は
「犬」という漢字であり、これは、図8(A)の目標言
語"it's a dog"の内容を表示する画像である。
【0053】これらの潜在意識的な画像SIは、学習者
LPに集中力を引き起こす程度の短時間の間数回繰り返
し提示して学習者LPに認識させるが、この1回の提示
時間は、具体的には、0.1秒〜0.05秒である。こ
のような短い時間に特定の画像を繰り返し提示すると、
いわゆる「サブリミナリ効果」によって、学習者LP
は、音声回路を経て把握される目標言語音声OLVと共
に、この目標言語の内容を無意識的に且つ短時間に把握
することができる。これは、文法や意味の認識に移行す
る傾向がある左脳優位の不具合を回避して文法や意味の
認識を伴うことなく、外国語をネイティブスピーカと同
じ感覚で習得する機能を付与し、外国語の学習効果を一
層向上させるのに役立つ。
LPに集中力を引き起こす程度の短時間の間数回繰り返
し提示して学習者LPに認識させるが、この1回の提示
時間は、具体的には、0.1秒〜0.05秒である。こ
のような短い時間に特定の画像を繰り返し提示すると、
いわゆる「サブリミナリ効果」によって、学習者LP
は、音声回路を経て把握される目標言語音声OLVと共
に、この目標言語の内容を無意識的に且つ短時間に把握
することができる。これは、文法や意味の認識に移行す
る傾向がある左脳優位の不具合を回避して文法や意味の
認識を伴うことなく、外国語をネイティブスピーカと同
じ感覚で習得する機能を付与し、外国語の学習効果を一
層向上させるのに役立つ。
【0054】学習者LPは、既に述べたように、リズム
・パターンRPの聞き取り及び/または発声を行い、ま
た目標言語発声音PLVの聞き取り及び/又は真似発声
を行いながら学習する。
・パターンRPの聞き取り及び/または発声を行い、ま
た目標言語発声音PLVの聞き取り及び/又は真似発声
を行いながら学習する。
【0055】本発明の外国語学習方法において、上記の
典型的な学習段階は、受動的な学習段階であるが、この
受動的な学習段階を経た後に、能動的な学習段階に移行
することができる。1つの能動的な学習段階は、例え
ば、上記の受動的な学習段階を充分に習得した後に、行
程(2)の目標言語発声音OLVの提示を省略し、行程
(1)のリズム・パターンRPの提示に引き続いて行程
(3)の潜在意識的な画像ISの提示と、この画像IS
の提示と同時に学習者LPがこの画像ISの内容を外国
語で表現する行程(行程5)とを数回繰り返し、その後
行程(2)の目標言語音声(正確な外国語音声)OLV
を数回繰り返して提示することである。
典型的な学習段階は、受動的な学習段階であるが、この
受動的な学習段階を経た後に、能動的な学習段階に移行
することができる。1つの能動的な学習段階は、例え
ば、上記の受動的な学習段階を充分に習得した後に、行
程(2)の目標言語発声音OLVの提示を省略し、行程
(1)のリズム・パターンRPの提示に引き続いて行程
(3)の潜在意識的な画像ISの提示と、この画像IS
の提示と同時に学習者LPがこの画像ISの内容を外国
語で表現する行程(行程5)とを数回繰り返し、その後
行程(2)の目標言語音声(正確な外国語音声)OLV
を数回繰り返して提示することである。
【0056】他の能動的な学習段階は、行程(1)
(2)を省略し、行程(3)の潜在意識的な画像ISの
提示に引き続いて先の能動的な学習段階の行程(4)に
相応してその画像の内容を外国語で表現する方法であ
る。更に他の能動的な学習段階は、潜在意識的な画像I
Sに関連して外国語質問の提示があって学習者LPがこ
の画像ISを認識しつつこの質問に対する解答を外国語
で表現することであり、これは高いレベルでの学習段階
である。
(2)を省略し、行程(3)の潜在意識的な画像ISの
提示に引き続いて先の能動的な学習段階の行程(4)に
相応してその画像の内容を外国語で表現する方法であ
る。更に他の能動的な学習段階は、潜在意識的な画像I
Sに関連して外国語質問の提示があって学習者LPがこ
の画像ISを認識しつつこの質問に対する解答を外国語
で表現することであり、これは高いレベルでの学習段階
である。
【0057】学習者LPが音声組成構造VCとしてのリ
ズム・パターンRPを聴覚的に認識する際に、このリズ
ム・パターンRPを視覚的に同時に認識することができ
るように文書テキスト等にこのリズム・パターンRPを
表記するため、表記文字が定められている。
ズム・パターンRPを聴覚的に認識する際に、このリズ
ム・パターンRPを視覚的に同時に認識することができ
るように文書テキスト等にこのリズム・パターンRPを
表記するため、表記文字が定められている。
【0058】リズム・パターンRPを表記するための表
記文字は、図2に例示するように、第1強勢で最も長く
強く発音される『DA』(図面では縦倍で表記されてい
る)の第1の音節記号と、第2強勢で第1強勢よりも弱
く短く発音される『D』(図面では横倍に表記されてい
る)の第2の音節記号と、弱強勢で第2強勢よりも弱く
短く発音される『d』の第3の音節記号とを含み、リズ
ム・パターンRPは、これらの表記文字(音節記号)
『DA』、『D』及び『d』を組合せて表記される。こ
れらは、それぞれ『ダァ』、『ドゥ』、『ド』と発音さ
れる。
記文字は、図2に例示するように、第1強勢で最も長く
強く発音される『DA』(図面では縦倍で表記されてい
る)の第1の音節記号と、第2強勢で第1強勢よりも弱
く短く発音される『D』(図面では横倍に表記されてい
る)の第2の音節記号と、弱強勢で第2強勢よりも弱く
短く発音される『d』の第3の音節記号とを含み、リズ
ム・パターンRPは、これらの表記文字(音節記号)
『DA』、『D』及び『d』を組合せて表記される。こ
れらは、それぞれ『ダァ』、『ドゥ』、『ド』と発音さ
れる。
【0059】外国語音声学習教材としての文書テキスト
等に英語の日常会話の文例に相応して表記されるべきリ
ズム・パターンRPの幾つかの例が図2(A)乃至図2
(C)に示されており、各例のリズム・パターンRP1
乃至RP3は、その拍子と文例と合わせて表示されてい
る。リズム・パターンRP1乃至RP3中の『−』の記
号は、音の最小単位を識別するための記号であり、特別
な意味を有しない。また、これらのパターン中『>』の
記号は、強音節の前に『間』が置かれること、即ちタイ
ミング・ジャンクチャーを意味する記号である。この
『間』は、ポーズ又はブレークではないが、一連に発音
される群−強音節から次の強音節の前の弱音節までの分
節(リズム・ユニット)の間に置かれる『間』である。
このタイミング・ジャンクチャーを含むリズム・パター
ンは、既に述べたように、言語学上第2のパターン(強
弱弱型)に属する英語を発音時又は聞き取り時のタイミ
ングの取り方を効率よく、素早く習得するのに役立つ。
等に英語の日常会話の文例に相応して表記されるべきリ
ズム・パターンRPの幾つかの例が図2(A)乃至図2
(C)に示されており、各例のリズム・パターンRP1
乃至RP3は、その拍子と文例と合わせて表示されてい
る。リズム・パターンRP1乃至RP3中の『−』の記
号は、音の最小単位を識別するための記号であり、特別
な意味を有しない。また、これらのパターン中『>』の
記号は、強音節の前に『間』が置かれること、即ちタイ
ミング・ジャンクチャーを意味する記号である。この
『間』は、ポーズ又はブレークではないが、一連に発音
される群−強音節から次の強音節の前の弱音節までの分
節(リズム・ユニット)の間に置かれる『間』である。
このタイミング・ジャンクチャーを含むリズム・パター
ンは、既に述べたように、言語学上第2のパターン(強
弱弱型)に属する英語を発音時又は聞き取り時のタイミ
ングの取り方を効率よく、素早く習得するのに役立つ。
【0060】図2(A)に示されている1つのリズム・
パターンRP1は、[D−d−d>D−d>DA−d]
と表記されており、このリズム・パターンRP1の発声
音を理解し易くするために、その下に音符で拍子の取り
方が示されている。従って、リズム・パターンRP1
は、『ドゥ−(2拍) ド・ド(各1拍で両方で2拍)
ドゥ−(2拍) ド・ダァ−−(1拍と3拍で両方で4
拍) ド(1拍)』と発音され、アンダーライン部分は
強拍となり、他は弱拍となる。尚、第1小節の最終の拍
(弱拍)と次の第2小節の最初の拍(強拍)とがタイの
記号によって結ばれており、これは、恰もシンコペーシ
ョンが生じたようなリズム・パターンとなることを意味
する。
パターンRP1は、[D−d−d>D−d>DA−d]
と表記されており、このリズム・パターンRP1の発声
音を理解し易くするために、その下に音符で拍子の取り
方が示されている。従って、リズム・パターンRP1
は、『ドゥ−(2拍) ド・ド(各1拍で両方で2拍)
ドゥ−(2拍) ド・ダァ−−(1拍と3拍で両方で4
拍) ド(1拍)』と発音され、アンダーライン部分は
強拍となり、他は弱拍となる。尚、第1小節の最終の拍
(弱拍)と次の第2小節の最初の拍(強拍)とがタイの
記号によって結ばれており、これは、恰もシンコペーシ
ョンが生じたようなリズム・パターンとなることを意味
する。
【0061】リズム・パターンRP1に相応する英語の
日常会話の文例の1つである”Youought to try and do
it”は、このリズム・パターンRP1に合わせて”Yo
u”は、強く2拍と長く発音され、”ought to”は、弱
く1拍づつ2拍で発音され、”try and ”は最初は2拍
で強く後は1拍で弱く発音され、”do it ”は最初は強
く3拍で後は弱く1拍で発音される。同様にして”Tha
t's not a bad idea”もこのリズム・パターンRP1に
合わせて発音され、”That's”と”bad ”と”idea”が
強く長く発音される。リズム・パターンは、3つの分節
(リズム・ユニット)から成っていることが解る。
日常会話の文例の1つである”Youought to try and do
it”は、このリズム・パターンRP1に合わせて”Yo
u”は、強く2拍と長く発音され、”ought to”は、弱
く1拍づつ2拍で発音され、”try and ”は最初は2拍
で強く後は1拍で弱く発音され、”do it ”は最初は強
く3拍で後は弱く1拍で発音される。同様にして”Tha
t's not a bad idea”もこのリズム・パターンRP1に
合わせて発音され、”That's”と”bad ”と”idea”が
強く長く発音される。リズム・パターンは、3つの分節
(リズム・ユニット)から成っていることが解る。
【0062】図2(B)及び図2(C)に示されている
リズム・パターンRP2及びPR3のと表記とその拍子
の取り方並びにその英文例は、これらの図に示された通
りであるが、リズム・パターンの発音はそれぞれ下記の
通りである。 リズム・パターンRP2の発音 『ドゥ−(2拍) ド・ド(各1拍で両方で2拍) ドゥ−(2拍) ド・ド (各1拍で両方で2拍) ダァ−−(3拍)』 リズム・パターンRP3の発音 『ド・ド(各1拍で両方で2拍) ドゥ−(2拍) ド・ド(各1拍で両方で2 拍) ドゥ−(2拍) ド・ド(各1拍で両方で2拍) ダァ−−(3拍)』 尚、いずれの場合も、アンダーライン部分が強拍とな
り、他は弱拍となることは図2(A)と同じである。
リズム・パターンRP2及びPR3のと表記とその拍子
の取り方並びにその英文例は、これらの図に示された通
りであるが、リズム・パターンの発音はそれぞれ下記の
通りである。 リズム・パターンRP2の発音 『ドゥ−(2拍) ド・ド(各1拍で両方で2拍) ドゥ−(2拍) ド・ド (各1拍で両方で2拍) ダァ−−(3拍)』 リズム・パターンRP3の発音 『ド・ド(各1拍で両方で2拍) ドゥ−(2拍) ド・ド(各1拍で両方で2 拍) ドゥ−(2拍) ド・ド(各1拍で両方で2拍) ダァ−−(3拍)』 尚、いずれの場合も、アンダーライン部分が強拍とな
り、他は弱拍となることは図2(A)と同じである。
【0063】図2に示すように、各リズム・パターンR
Pは、その左右いずれかの上方、下方又は中間にイント
ネーション表示用数字が添えられており、図示の例で
は、左上に『1 』、『2 』、『3 』の数字(上付き数
字)が添えられており、これらの上付き数字は、音のレ
ベルを示し、文章全体のイントネーションを表す。例え
ば、図2(A)のリズム・パターンRP1の『2 D−d
−d>D−d>3 DA−1d』のパターン表示は、リズ
ム発声音の最初の『D』から『DA』の前までは中位の
音のレベルであり、『DA』のところで最も高く、最後
の『d』のところで最も低い音のレベルに下げるイント
ネーションであることを意味する。尚、図示していない
が、『3 』よりも抑揚が高い『4 』の音のレベルが用い
られる場合もある。
Pは、その左右いずれかの上方、下方又は中間にイント
ネーション表示用数字が添えられており、図示の例で
は、左上に『1 』、『2 』、『3 』の数字(上付き数
字)が添えられており、これらの上付き数字は、音のレ
ベルを示し、文章全体のイントネーションを表す。例え
ば、図2(A)のリズム・パターンRP1の『2 D−d
−d>D−d>3 DA−1d』のパターン表示は、リズ
ム発声音の最初の『D』から『DA』の前までは中位の
音のレベルであり、『DA』のところで最も高く、最後
の『d』のところで最も低い音のレベルに下げるイント
ネーションであることを意味する。尚、図示していない
が、『3 』よりも抑揚が高い『4 』の音のレベルが用い
られる場合もある。
【0064】所定の文例のリズム・パターンRPは、目
標言語OLの発声音OLV(ネーティブ・スピーカの発
音)から抽出すると、次のような幾つかの基本原則の下
に組み立てられていることが確認されている。
標言語OLの発声音OLV(ネーティブ・スピーカの発
音)から抽出すると、次のような幾つかの基本原則の下
に組み立てられていることが確認されている。
【0065】第1の基本原則は、英語の品詞中、『内容
語』は文中において強い強勢(ストレス)を受けること
が多い。英語の品詞は、『内容語』と『構造語又は機能
語』とに分けられている。『内容語』は、名詞、動詞、
形容詞、副詞、指示代名詞、疑問代名詞を称しており、
これらは、文中で重要な意味を持っていることが多く、
従って文中で強い強勢を受ける。また、『構造語又は機
能語』は、前置詞、接続詞、冠詞、代名詞、関係詞等の
内容語以外の品詞を称しく、これらは、文の構造、文法
を理解する時には重要な意味を持つが、文法は、品詞を
組み入れる構造的枠組として機能し、この枠組は脳内に
しっかりと潜在化されているので、殊更強調されなくと
も、文の理解に支障はないため、強勢を受けないことが
多い。図3(A)乃至(C)に示す文例は、”loo
k”、”time”(図3(A)参照)、”Take”、”one
”、”time”(図3(B)参照)及び”pick”、”thr
ow ”(図3(C)参照)の内容語が強勢を受けてリズ
ムの山を形成していることを示している。
語』は文中において強い強勢(ストレス)を受けること
が多い。英語の品詞は、『内容語』と『構造語又は機能
語』とに分けられている。『内容語』は、名詞、動詞、
形容詞、副詞、指示代名詞、疑問代名詞を称しており、
これらは、文中で重要な意味を持っていることが多く、
従って文中で強い強勢を受ける。また、『構造語又は機
能語』は、前置詞、接続詞、冠詞、代名詞、関係詞等の
内容語以外の品詞を称しく、これらは、文の構造、文法
を理解する時には重要な意味を持つが、文法は、品詞を
組み入れる構造的枠組として機能し、この枠組は脳内に
しっかりと潜在化されているので、殊更強調されなくと
も、文の理解に支障はないため、強勢を受けないことが
多い。図3(A)乃至(C)に示す文例は、”loo
k”、”time”(図3(A)参照)、”Take”、”one
”、”time”(図3(B)参照)及び”pick”、”thr
ow ”(図3(C)参照)の内容語が強勢を受けてリズ
ムの山を形成していることを示している。
【0066】第2の基本原則は、1つの文中には必ず1
つの第1強勢『DA』が現れ、また第2強勢『D』は必
要に応じて幾つでも現れる。文中に『>』記号で示され
た『間』があると、その前に必ず『DA』又は『D』が
現れ、『DA』は必ず1つ現れる。図4(A)及び
(B)に示す文例は、文中に1つの『DA』と2つの
『D』とが現れている例を示す。
つの第1強勢『DA』が現れ、また第2強勢『D』は必
要に応じて幾つでも現れる。文中に『>』記号で示され
た『間』があると、その前に必ず『DA』又は『D』が
現れ、『DA』は必ず1つ現れる。図4(A)及び
(B)に示す文例は、文中に1つの『DA』と2つの
『D』とが現れている例を示す。
【0067】第3の基本原則は、内容語が連続して現れ
る場合には、内容語のうち最も重要な比重を持つ語が強
勢(ストレス)を受け、また発音のスピードが上昇する
と、第2強勢を受ける語の数が減少する傾向を有するこ
とである。図5の文例は、図3(B)の文例と同じであ
って、”Take”と”one ”の2つの内容語が連続してい
るが、”Take”よりも”one ”の方が重要な比重を有
し、従って発音のスピードが上昇すると、”one ”に第
2強勢がかかって”take”が弱強勢となる例である。
る場合には、内容語のうち最も重要な比重を持つ語が強
勢(ストレス)を受け、また発音のスピードが上昇する
と、第2強勢を受ける語の数が減少する傾向を有するこ
とである。図5の文例は、図3(B)の文例と同じであ
って、”Take”と”one ”の2つの内容語が連続してい
るが、”Take”よりも”one ”の方が重要な比重を有
し、従って発音のスピードが上昇すると、”one ”に第
2強勢がかかって”take”が弱強勢となる例である。
【0068】リズム・パターンPRにはタイミング・ジ
ャンクチャー記号の他に、文又は句、即ち、発話の区切
りで用いられるイントネーションの定型である次の3つ
のターミナル・ジャンクチャー(末尾連接)記号が用い
られ、これらは、書き言葉の句読点の役割を担う。第1
のターミナル・ジャンクチャー記号は、『|』で表され
たシングル・バー・ジャンクチャー(サステイニング
ピッチ−Sustaining pitch)記号であり、これは、例え
ば図7(A)及び(B)に示されているように、発話が
継続することを意味する。第2のターミナル・ジャンク
チャー記号は、『||』で表されたダブル・バー・ジャ
ンクチャー(ライジング ピッチ−Rising pitch)記号
であり、これは、図6(A)(B)及び図7(A)に示
すように、”Yes ””No”で答えられる疑問文の末尾に
用いられる上昇調を意味する。第3のターミナル・ジャ
ンクチャー記号は、『#』で表されたダブル・クロス・
ジャンクチャー(フォーリング ピッチ−Falling pitc
h )記号であり、これは、図3乃至図5及び図7(B)
に示すように、文又は句が終了したことを意味する。1
つの文において、末尾連接は第1強音節の『DA』と同
時に起き、末尾連接が一つ起きると、この末尾連接の前
に『DA』が必ず一つ起きるという性質がある。また、
1つの文において、第二強音節『D』は幾つあってもよ
い。
ャンクチャー記号の他に、文又は句、即ち、発話の区切
りで用いられるイントネーションの定型である次の3つ
のターミナル・ジャンクチャー(末尾連接)記号が用い
られ、これらは、書き言葉の句読点の役割を担う。第1
のターミナル・ジャンクチャー記号は、『|』で表され
たシングル・バー・ジャンクチャー(サステイニング
ピッチ−Sustaining pitch)記号であり、これは、例え
ば図7(A)及び(B)に示されているように、発話が
継続することを意味する。第2のターミナル・ジャンク
チャー記号は、『||』で表されたダブル・バー・ジャ
ンクチャー(ライジング ピッチ−Rising pitch)記号
であり、これは、図6(A)(B)及び図7(A)に示
すように、”Yes ””No”で答えられる疑問文の末尾に
用いられる上昇調を意味する。第3のターミナル・ジャ
ンクチャー記号は、『#』で表されたダブル・クロス・
ジャンクチャー(フォーリング ピッチ−Falling pitc
h )記号であり、これは、図3乃至図5及び図7(B)
に示すように、文又は句が終了したことを意味する。1
つの文において、末尾連接は第1強音節の『DA』と同
時に起き、末尾連接が一つ起きると、この末尾連接の前
に『DA』が必ず一つ起きるという性質がある。また、
1つの文において、第二強音節『D』は幾つあってもよ
い。
【0069】本発明のリズム訓練法の1つの大きな特徴
は、リズム・パターンRPを流しながら目標言語発声音
OLVの提示を伴って又は伴うことなくこの目標言語の
内容を表示する画像を潜在意識的に提示することであ
る。リズム・パターンRPと目標言語発声音OLVとの
提示は、既に述べたように、外国語の自然習得に必須の
音楽脳(右脳)回路を開いて言語脳(左脳)偏重をなく
す機能を有しており、それだけでも外国語習得に大きな
効果を有するが、画像の潜在意識的な提示は、この目標
言語の内容を無意識に把握する機能を有する。従って、
本発明の学習方法は、リズム・パターンRPの機能によ
る外国語の聴覚的な受容に加えて、潜在意識的な画像の
機能による外国語の無意識的な内容の理解を達成するこ
とができる。
は、リズム・パターンRPを流しながら目標言語発声音
OLVの提示を伴って又は伴うことなくこの目標言語の
内容を表示する画像を潜在意識的に提示することであ
る。リズム・パターンRPと目標言語発声音OLVとの
提示は、既に述べたように、外国語の自然習得に必須の
音楽脳(右脳)回路を開いて言語脳(左脳)偏重をなく
す機能を有しており、それだけでも外国語習得に大きな
効果を有するが、画像の潜在意識的な提示は、この目標
言語の内容を無意識に把握する機能を有する。従って、
本発明の学習方法は、リズム・パターンRPの機能によ
る外国語の聴覚的な受容に加えて、潜在意識的な画像の
機能による外国語の無意識的な内容の理解を達成するこ
とができる。
【0070】次に、本発明の外国語学習方法の1つの具
体例を英語の学習を例にして図9乃至図12の表を参照
しながら説明する。図9乃至図12は本発明の異なる学
習段階を示し、学習者は、図9の学習段階から図12の
学習段階に順次移行しながら英語を学習する。学習者
は、教材であるビデオテープ又はCD−ROMをその再
生手段であるビデオデッキ又はCD−ROMドライブに
入れて学習する。すべての学習段階のすべての行程にわ
たってBGM、例えばボサノヴァの楽器伴奏(音楽)を
再生手段の音声側に流す。
体例を英語の学習を例にして図9乃至図12の表を参照
しながら説明する。図9乃至図12は本発明の異なる学
習段階を示し、学習者は、図9の学習段階から図12の
学習段階に順次移行しながら英語を学習する。学習者
は、教材であるビデオテープ又はCD−ROMをその再
生手段であるビデオデッキ又はCD−ROMドライブに
入れて学習する。すべての学習段階のすべての行程にわ
たってBGM、例えばボサノヴァの楽器伴奏(音楽)を
再生手段の音声側に流す。
【0071】(第1の学習段階)先ず、第1の学習段階
では、最初に英語の学習に最適なリズムを有するボサノ
ヴァのBGMを提示し(第1の行程)、このBGMは、
以後のすべての行程にわたって持続的に提示される。そ
の後、リズム・パターンRPを提示するが(第2の行
程)、これは、教授者の目標言語から抽出された目標リ
ズム発声音ORVを提示して行われる。この目標リズム
発声音ORVは、第1の行程及びその後の行程で持続的
に提示されているBGMのリズムと一致しており、目標
リズム発声音ORVは、BGMに合わせて提示される。
目標リズム発声音ORVの提示はポーズを置いて2回行
われ、各回毎に繰り返しがあるので、合計で4回提示さ
れる。この行程で、学習者LPは、この目標リズム発声
音ORVを真似して発声してもよいし、単に聞きっぱな
しでもよい。
では、最初に英語の学習に最適なリズムを有するボサノ
ヴァのBGMを提示し(第1の行程)、このBGMは、
以後のすべての行程にわたって持続的に提示される。そ
の後、リズム・パターンRPを提示するが(第2の行
程)、これは、教授者の目標言語から抽出された目標リ
ズム発声音ORVを提示して行われる。この目標リズム
発声音ORVは、第1の行程及びその後の行程で持続的
に提示されているBGMのリズムと一致しており、目標
リズム発声音ORVは、BGMに合わせて提示される。
目標リズム発声音ORVの提示はポーズを置いて2回行
われ、各回毎に繰り返しがあるので、合計で4回提示さ
れる。この行程で、学習者LPは、この目標リズム発声
音ORVを真似して発声してもよいし、単に聞きっぱな
しでもよい。
【0072】このリズム・パターンの提示(第2の行
程)が終了すると、目標言語発声音OLVである英語の
提示が教授者(好ましくは、ネイティブスピーカ)によ
って行われるが(第3の行程)、これは、リズム・パタ
ーンの提示と同様に、ポーズをおいて2回提示される。
これも、BGMのリズムと一致しており、目標言語発声
音OLVは、BGMに合わせて提示される。英語の提示
は、各回毎に繰り返しがあるので、合計で4回提示され
る。この行程でも、学習者LPは、この目標言語発声音
OLVを真似して発声してもよいし、単に聞きっぱなし
でもよい。
程)が終了すると、目標言語発声音OLVである英語の
提示が教授者(好ましくは、ネイティブスピーカ)によ
って行われるが(第3の行程)、これは、リズム・パタ
ーンの提示と同様に、ポーズをおいて2回提示される。
これも、BGMのリズムと一致しており、目標言語発声
音OLVは、BGMに合わせて提示される。英語の提示
は、各回毎に繰り返しがあるので、合計で4回提示され
る。この行程でも、学習者LPは、この目標言語発声音
OLVを真似して発声してもよいし、単に聞きっぱなし
でもよい。
【0073】すべての行程でBGMが持続的に流れてい
ると、外国語の音声学習中、学習者LPの右脳優位が維
持される。第2行程であるリズム練習から第3行程であ
る言語発音練習への切り替えは、図9のように、繰り返
しを含む4回程度第2の行程を提示した後に行ってもよ
いし、第2の行程の提示の繰り返しによって学習者LP
がリズム発声音を正確に発声することができるようにな
った時に行ってもよい。このように、学習者LPがリズ
ム発声音に慣れて正確に発声することができるようにな
ると、英語の音声学習時に、母語である日本語を左脳で
理解しようとする習性から音声認識を右脳で行う習性に
変換され、従って右脳(音楽脳)と左脳(言語脳)とを
結び付けて音節とこの音節に付加された拍の機能とによ
り英語の音声学習を円滑に行うことができるからであ
る。
ると、外国語の音声学習中、学習者LPの右脳優位が維
持される。第2行程であるリズム練習から第3行程であ
る言語発音練習への切り替えは、図9のように、繰り返
しを含む4回程度第2の行程を提示した後に行ってもよ
いし、第2の行程の提示の繰り返しによって学習者LP
がリズム発声音を正確に発声することができるようにな
った時に行ってもよい。このように、学習者LPがリズ
ム発声音に慣れて正確に発声することができるようにな
ると、英語の音声学習時に、母語である日本語を左脳で
理解しようとする習性から音声認識を右脳で行う習性に
変換され、従って右脳(音楽脳)と左脳(言語脳)とを
結び付けて音節とこの音節に付加された拍の機能とによ
り英語の音声学習を円滑に行うことができるからであ
る。
【0074】本発明の具体的な学習方法は、リズム伴
奏、目標リズム発声音及び目標言語発声音のいずれもモ
ノラルで記録媒体に記録して行うよりも、リズム伴奏及
び目標リズム発声音ORVを左耳で聴取し、目標言語発
声音OLVを右耳で聴取するようにステレオ式に記録し
て行うのが好ましい。このように、左耳でリズム伴奏及
び目標リズム発声音ORVを聴取し、それと同時に、右
耳で目標言語(英語)発声音OLVを聴取すると、左耳
からの情報は右脳に入り、右耳からの情報は左脳に入る
ので、学習者LPは、左脳優位に戻ることなく、左右の
脳の作用をバランスよく保ちながら、スリズムの重要性
を認識すると同時に、正しいリズムで英語を正しく発音
するようになる。
奏、目標リズム発声音及び目標言語発声音のいずれもモ
ノラルで記録媒体に記録して行うよりも、リズム伴奏及
び目標リズム発声音ORVを左耳で聴取し、目標言語発
声音OLVを右耳で聴取するようにステレオ式に記録し
て行うのが好ましい。このように、左耳でリズム伴奏及
び目標リズム発声音ORVを聴取し、それと同時に、右
耳で目標言語(英語)発声音OLVを聴取すると、左耳
からの情報は右脳に入り、右耳からの情報は左脳に入る
ので、学習者LPは、左脳優位に戻ることなく、左右の
脳の作用をバランスよく保ちながら、スリズムの重要性
を認識すると同時に、正しいリズムで英語を正しく発音
するようになる。
【0075】目標言語である英語の提示毎に、サブリミ
ナリ画像ISの提示が行われる(第4の行程)。このサ
ブリミナリ画像ISは、既に述べたように、学習者LP
に集中力を引き起こす程度の時間である0.1秒〜0.
05秒程度提示されるが、このような短い時間で繰り返
し画像ISが提示されると、いわゆる「サブリミナリ効
果」によって、学習者LPは、目標言語の内容を無意識
的に且つ短時間に把握し、従って左脳偏重によって文法
や意味の認識に移行するのを回避して文法や意味の認識
を伴うことなく、外国語をネイティブスピーカと同じ感
覚で習得することができる。特に、このサブリミナリ画
像は、学習の初期の段階では、その提示時間が著しく短
く感じられるが、学習効果が表れて学習者の英語慣れが
進むと、その提示時間が長く感じられ、また1回目の提
示よりも2回目の提示の方が長く感じられるようにな
る。尚、このサブリミナリ画像ISの提示は、英語の提
示後でもよいし、提示前でもよいし、提示と同時であっ
てもよい。
ナリ画像ISの提示が行われる(第4の行程)。このサ
ブリミナリ画像ISは、既に述べたように、学習者LP
に集中力を引き起こす程度の時間である0.1秒〜0.
05秒程度提示されるが、このような短い時間で繰り返
し画像ISが提示されると、いわゆる「サブリミナリ効
果」によって、学習者LPは、目標言語の内容を無意識
的に且つ短時間に把握し、従って左脳偏重によって文法
や意味の認識に移行するのを回避して文法や意味の認識
を伴うことなく、外国語をネイティブスピーカと同じ感
覚で習得することができる。特に、このサブリミナリ画
像は、学習の初期の段階では、その提示時間が著しく短
く感じられるが、学習効果が表れて学習者の英語慣れが
進むと、その提示時間が長く感じられ、また1回目の提
示よりも2回目の提示の方が長く感じられるようにな
る。尚、このサブリミナリ画像ISの提示は、英語の提
示後でもよいし、提示前でもよいし、提示と同時であっ
てもよい。
【0076】サブリミナリ画像を提示している以外に
は、再生手段の映像側は、ブルーの背景色とし、行程が
変化する毎に色の濃度を変えるのが好ましい。これは、
行程の移行を学習者に知らせることになる。尚、背景色
は、サブリミナリ画像ISの色を引き立たせる色とする
のが好ましく、従ってブルーに限定されるものではな
い。
は、再生手段の映像側は、ブルーの背景色とし、行程が
変化する毎に色の濃度を変えるのが好ましい。これは、
行程の移行を学習者に知らせることになる。尚、背景色
は、サブリミナリ画像ISの色を引き立たせる色とする
のが好ましく、従ってブルーに限定されるものではな
い。
【0077】(第2の学習段階)第1の学習段階でリズ
ム・パターンRPと英語の目標言語発声音OLVとサブ
リミナリ画像ISとの提示による学習を終了した後、こ
の学習教材に連続し、又は別途の次の教材によって学習
者LPは、サブリミナリ画像ISを見て自ら英語で発声
する第2の学習段階に進むが、図10はこの学習段階を
示している。
ム・パターンRPと英語の目標言語発声音OLVとサブ
リミナリ画像ISとの提示による学習を終了した後、こ
の学習教材に連続し、又は別途の次の教材によって学習
者LPは、サブリミナリ画像ISを見て自ら英語で発声
する第2の学習段階に進むが、図10はこの学習段階を
示している。
【0078】この第2の学習段階は、図10に示すよう
に、第2の行程であるリズム・パターンは1回の提示と
その繰り返しのみであり、第3の行程はなく、第4の行
程であるサブルミナリ画像ISの提示を2回行い、学習
者は、このサブルミナル画像ISが表れる毎にこの画像
ISを見ながらその内容を英語で表現する(第5の行
程)。最後に、提示されたサブルミナリ画像に対する正
解の英語の提示が2回行われるが、最初の提示は繰り返
しが入る(第6の行程)。この正解の英語は、ネイティ
ブスピーカ等の教授者が発声したものとする。
に、第2の行程であるリズム・パターンは1回の提示と
その繰り返しのみであり、第3の行程はなく、第4の行
程であるサブルミナリ画像ISの提示を2回行い、学習
者は、このサブルミナル画像ISが表れる毎にこの画像
ISを見ながらその内容を英語で表現する(第5の行
程)。最後に、提示されたサブルミナリ画像に対する正
解の英語の提示が2回行われるが、最初の提示は繰り返
しが入る(第6の行程)。この正解の英語は、ネイティ
ブスピーカ等の教授者が発声したものとする。
【0079】すべての行程にわたってBGMを流してい
ることも、またサブリミナリ画像ISを提示している以
外には、再生手段の映像側は、ブルーの背景色とし、行
程が変化する毎に色の濃度を変えることも、第1の学習
段階と同じである。
ることも、またサブリミナリ画像ISを提示している以
外には、再生手段の映像側は、ブルーの背景色とし、行
程が変化する毎に色の濃度を変えることも、第1の学習
段階と同じである。
【0080】(第3の学習段階)第1及び第2の学習段
階は、集中的に行われるのが好ましいが、次の第3及び
第4の学習段階は、第1及び第2の学習段階を実施した
後、脳が情報を整理し、記憶するのに必要な所定の時
間、例えば3日経過後に、実施される。
階は、集中的に行われるのが好ましいが、次の第3及び
第4の学習段階は、第1及び第2の学習段階を実施した
後、脳が情報を整理し、記憶するのに必要な所定の時
間、例えば3日経過後に、実施される。
【0081】第3の学習段階は、図11に示されてお
り、これは、第2の行程であるリズム・パターンの提示
も、第3の行程である目標言語発声音OLVである英語
の提示も、省略し、サブリミナリ画像ISの提示(第4
の行程)とこのサブリミナリ画像ISを見て学習者LP
がその内容を英語で表現する行程(第5の行程)とのみ
を有する。第5の行程である学習者LPの英語の発声後
に、第6の行程である正解の英語の提示が行われない。
この学習段階で学習者が英語を発声することができるこ
とは、学習者LPの英語の習得が相当程度進んだことを
意味する。
り、これは、第2の行程であるリズム・パターンの提示
も、第3の行程である目標言語発声音OLVである英語
の提示も、省略し、サブリミナリ画像ISの提示(第4
の行程)とこのサブリミナリ画像ISを見て学習者LP
がその内容を英語で表現する行程(第5の行程)とのみ
を有する。第5の行程である学習者LPの英語の発声後
に、第6の行程である正解の英語の提示が行われない。
この学習段階で学習者が英語を発声することができるこ
とは、学習者LPの英語の習得が相当程度進んだことを
意味する。
【0082】(第4の学習段階)第4の学習段階は、第
3の学習段階の応用段階であり、この学習段階では、図
12に示すように、第7の行程で提示されるサブリミナ
リ画像ISの内容に関連して第8の行程で英語質問が提
示され、学習者LPは、この画像の内容に関連して質問
に対する解答を英語で発声する(第9の行程)。その
後、教授者(例えばネイティブスピーカ)による正解が
英語で提示される(第10の行程)。
3の学習段階の応用段階であり、この学習段階では、図
12に示すように、第7の行程で提示されるサブリミナ
リ画像ISの内容に関連して第8の行程で英語質問が提
示され、学習者LPは、この画像の内容に関連して質問
に対する解答を英語で発声する(第9の行程)。その
後、教授者(例えばネイティブスピーカ)による正解が
英語で提示される(第10の行程)。
【0083】第4の学習段階に関して、画像の内容
(A)と英語質問(B)と正解(C)との幾つかの例を
下記に掲げる。 (第1例)(A)図8(A) (B)What is it? (C)It's a dog (第2例)(A)図8(A)又は鳥の絵 (B)Is it a dog? (C)Yes, it's a dog. 又はNo, it's not a dog. It's a bird. (第3例)(A)図8(B) (B)What is it doing? (C)It's barking. (第4例)(A)図8(B)又は犬が走っている絵 (B)Is a dog barking? (C)Yes, it's barking. 又はNo, it isn't. It is running.
(A)と英語質問(B)と正解(C)との幾つかの例を
下記に掲げる。 (第1例)(A)図8(A) (B)What is it? (C)It's a dog (第2例)(A)図8(A)又は鳥の絵 (B)Is it a dog? (C)Yes, it's a dog. 又はNo, it's not a dog. It's a bird. (第3例)(A)図8(B) (B)What is it doing? (C)It's barking. (第4例)(A)図8(B)又は犬が走っている絵 (B)Is a dog barking? (C)Yes, it's barking. 又はNo, it isn't. It is running.
【0084】(第3及び第4の学習段階)図11及び図
12では、第3の学習段階で行われる第4−5の行程及
び第4の学習段階で行われる第7−10の行程はすべて
1回行われるのが示されているが、その回数は任意に定
めることができる。また、第1乃至第4の学習段階で、
各行程での提示等の回数及びその繰り返しは、図9乃至
図12に示されたものに限定されず、それと異なる多数
又は少数の回数又は繰り返しとすることができる。例え
ば、目標リズム音の発声行程(図9の第2の行程)は、
学習者LPがリズム音を正確に真似して発声することが
できるようになるまで継続することもでき、また教授者
の発声行程(例えば、図9の第3の行程)も同様であ
り、更に学習者LPが発声する行程(例えば図10の第
5の行程、図12の第9の行程)等も同様である。
12では、第3の学習段階で行われる第4−5の行程及
び第4の学習段階で行われる第7−10の行程はすべて
1回行われるのが示されているが、その回数は任意に定
めることができる。また、第1乃至第4の学習段階で、
各行程での提示等の回数及びその繰り返しは、図9乃至
図12に示されたものに限定されず、それと異なる多数
又は少数の回数又は繰り返しとすることができる。例え
ば、目標リズム音の発声行程(図9の第2の行程)は、
学習者LPがリズム音を正確に真似して発声することが
できるようになるまで継続することもでき、また教授者
の発声行程(例えば、図9の第3の行程)も同様であ
り、更に学習者LPが発声する行程(例えば図10の第
5の行程、図12の第9の行程)等も同様である。
【0085】すべての行程にわたってBGMを流してい
ることも、またサブリミナリ画像を提示している以外に
は、再生手段の映像側は、ブルーの背景色とし、行程が
変化する毎に色の濃度を変えることも、第1の学習段階
と同じである。
ることも、またサブリミナリ画像を提示している以外に
は、再生手段の映像側は、ブルーの背景色とし、行程が
変化する毎に色の濃度を変えることも、第1の学習段階
と同じである。
【0086】
【発明の効果】本発明によれば、上記のように、外国語
の言語材料から学習者の右脳が受け入れ易い純音楽的な
音声組成構造(リズム)であるリズム・パターンの提示
によって外国語を抵抗なく受け入れるのに役立つ右脳優
位を維持すると共に、目標言語の内容を表現する画像を
潜在意識的に提示して外国語の学習に「サブリミナリ効
果」を付与して目標言語の内容を無意識的に且つ短時間
に把握するので、文法や意味の認識に移行する傾向があ
る左脳優位の不具合を回避して文法や意味の認識を伴う
ことなく、外国語をネイティブスピーカと同じ感覚で習
得することができる。
の言語材料から学習者の右脳が受け入れ易い純音楽的な
音声組成構造(リズム)であるリズム・パターンの提示
によって外国語を抵抗なく受け入れるのに役立つ右脳優
位を維持すると共に、目標言語の内容を表現する画像を
潜在意識的に提示して外国語の学習に「サブリミナリ効
果」を付与して目標言語の内容を無意識的に且つ短時間
に把握するので、文法や意味の認識に移行する傾向があ
る左脳優位の不具合を回避して文法や意味の認識を伴う
ことなく、外国語をネイティブスピーカと同じ感覚で習
得することができる。
【0087】特に、音声組成構造であるリズム・パター
ンを打楽器等の西洋楽器のリズム伴奏を伴って持続的に
提示すると、学習者の右脳から左脳へ偏向する傾向や左
脳優位に戻るのをなくし、学習者に学習時の苦痛を与え
ることなく、外国語の音声学習を持続的に行うことがで
き、この音声学習に潜在意識的な画像の短時間の提示を
付加すると、両者の相乗作用によって外国語の学習効果
を著しく向上することができる。
ンを打楽器等の西洋楽器のリズム伴奏を伴って持続的に
提示すると、学習者の右脳から左脳へ偏向する傾向や左
脳優位に戻るのをなくし、学習者に学習時の苦痛を与え
ることなく、外国語の音声学習を持続的に行うことがで
き、この音声学習に潜在意識的な画像の短時間の提示を
付加すると、両者の相乗作用によって外国語の学習効果
を著しく向上することができる。
【図1】本発明に係る外国語音声習得方法を系統的に示
す系統図である。
す系統図である。
【図2】本発明の方法によって英語の音声学習を行う際
に用いられる幾つかの英文文例とそれに相応するリズム
・パターンの例を示し、同図(A)は短い肯定文の文例
とそれに相応するリズム・パターン(強弱弱型)の例を
示し、同図(B)は短い疑問文の文例とそれに相応する
リズム・パターン(強弱弱型)の例を示し、また同図
(C)は短い肯定文の文例とそれに相応するリズム・パ
ターン(弱弱強型)の例を示す。
に用いられる幾つかの英文文例とそれに相応するリズム
・パターンの例を示し、同図(A)は短い肯定文の文例
とそれに相応するリズム・パターン(強弱弱型)の例を
示し、同図(B)は短い疑問文の文例とそれに相応する
リズム・パターン(強弱弱型)の例を示し、また同図
(C)は短い肯定文の文例とそれに相応するリズム・パ
ターン(弱弱強型)の例を示す。
【図3】言語材料から抽出されるリズム・パターンの組
み立ての第1基本原則を説明するための文例を示し、同
図(A)乃至(C)はこの基本原則に基づく3つの異な
る文例を示す。
み立ての第1基本原則を説明するための文例を示し、同
図(A)乃至(C)はこの基本原則に基づく3つの異な
る文例を示す。
【図4】言語材料から抽出されるリズム・パターンの組
み立ての第2基本原則を説明するための文例を示し、同
図(A)(B)はこの基本原則に基づく2つの異なる文
例を示す。
み立ての第2基本原則を説明するための文例を示し、同
図(A)(B)はこの基本原則に基づく2つの異なる文
例を示す。
【図5】言語材料から抽出されるリズム・パターンの組
み立ての第3基本原則を説明するための1つの文例を示
す。
み立ての第3基本原則を説明するための1つの文例を示
す。
【図6】ターミナル・ジャンクチャー記号の1つである
ダブル・バー・ジャクチャー記号を説明するための文例
を示し、同図(A)(B)はこのダブル・バー・ジャン
クチャー記号を有する2つ異なる文例を示す。
ダブル・バー・ジャクチャー記号を説明するための文例
を示し、同図(A)(B)はこのダブル・バー・ジャン
クチャー記号を有する2つ異なる文例を示す。
【図7】他のターミナル・ジャンクチャー記号であるシ
ングル・バー・ジャンクチャー記号及びダルブ・クロス
・ジャンクチャー記号を説明するための文例を示し、同
図(A)(B)はこれらのターミナル・ジャンクチャー
記号を有する2つの異なる文例を示す。
ングル・バー・ジャンクチャー記号及びダルブ・クロス
・ジャンクチャー記号を説明するための文例を示し、同
図(A)(B)はこれらのターミナル・ジャンクチャー
記号を有する2つの異なる文例を示す。
【図8】本発明の外国語音声学習方法に用いられるサブ
リミナリ画像の幾つかの例を示し、同図(A)は目標言
語の内容が対象物である画像の平面図、同図(B)は目
標言語の内容が対象物の動作である画像の平面図、同図
(C)は目標言語の内容が対象物の日本語表示(漢字)
である画像の平面図である。
リミナリ画像の幾つかの例を示し、同図(A)は目標言
語の内容が対象物である画像の平面図、同図(B)は目
標言語の内容が対象物の動作である画像の平面図、同図
(C)は目標言語の内容が対象物の日本語表示(漢字)
である画像の平面図である。
【図9】本発明の外国語音声学習方法の具体例の第1の
学習段階のタイムチャートである。
学習段階のタイムチャートである。
【図10】本発明の外国語音声学習方法の具体例の第2
の学習段階のタイムチャートである。
の学習段階のタイムチャートである。
【図11】本発明の外国語音声学習方法の具体例の第3
の学習段階のタイムチャートである。
の学習段階のタイムチャートである。
【図12】本発明の外国語音声学習方法の具体例の第4
の学習段階のタイムチャートである。
の学習段階のタイムチャートである。
L 言語材料 VC 音声組成構造 BGM 背景音楽 ORV 教授者の目標リズム発声音 OLV 教授者の目標言語発声音 IS サブリミナリ画像 OLV’ 学習者が目標言語発声音OLVを真似た発声
音 LP 学習者 RP リズム・パターン RP1 リズム・パターンの第1の例 RP2 リズム・パターンの第2の例 RP3 リズム・パターンの第3の例
音 LP 学習者 RP リズム・パターン RP1 リズム・パターンの第1の例 RP2 リズム・パターンの第2の例 RP3 リズム・パターンの第3の例
Claims (16)
- 【請求項1】 外国語の言語材料から学習者の右脳が受
け入れ易い純音楽的な音声組成構造を聴覚的に認識しつ
つ教授者による前記言語材料の正確な目標リズム音及び
/又は目標言語発声音を認識して外国語の言語材料を聴
覚的に訓練し又は前記目標言語発声音に倣って前記外国
語の目標言語を発声し外国語の発音を訓練して外国語の
音声を学習する外国語音声学習方法において、前記言語
材料の正確な目標言語の内容を表示する潜在意識的な画
像を前記学習者に提示し前記学習者は、前記潜在意識的
な画像を認識しつつ前記外国語の言語材料を聴覚的に訓
練し又は前記目標言語発声音に倣って言語を発声して外
国語を学習することを特徴とする外国語音声学習方法。 - 【請求項2】 請求項1に記載の外国語音声学習方法で
あって、第2段階として前記目標リズム音の発声の提示
に伴って、前記目標言語の発声音を提示することなく、
前記目標言語の内容を表示する潜在意識的な画像を前記
学習者に認識させつつ学習者は前記画像が表示する内容
の言語を発声し、その後前記学習者に前記画像が表示す
る内容の目標言語を提示し又は提示することなく外国語
を学習することを特徴とする外国語音声学習方法。 - 【請求項3】 請求項1又は2に記載の外国語音声学習
方法であって、請求項1に記載の学習段階又は請求項2
の学習段階の次の段階として、前記音声組成構造の発声
音及び目標言語の発声音を提示することなく、前記目標
言語の内容を表示する潜在意識的な画像を前記学習者に
提示しつつ、前記学習者は、前記画像が表示する内容の
外国語言語を発声して外国語を学習することを特徴とす
る外国語音声学習方法。 - 【請求項4】 請求項1乃至3のいずれかに記載の外国
語音声学習方法であって、請求項1乃至3のいずれかに
記載の学習段階の次の段階として、前記音声組成構造の
発声音及び目標言語の発声音を提示することなく、前記
学習者に潜在意識的な画像と前記画像の内容に関連する
質問音声とを提示し、学習者は、前記質問音声に対する
外国語の解答を発声して外国語を学習することを特徴と
する外国語学習方法。 - 【請求項5】 請求項1乃至4のいずれかに記載の外国
語音声学習方法であって、前記音声組成構造は、西洋楽
器のリズム伴奏に伴われた所定の強弱長短のリズム・パ
ターンを含み、前記リズム・パターンは、前記目標リズ
ム音、目標言語発生音、学習者の発声に伴って提示され
ていることを特徴とする外国語音声学習方法。 - 【請求項6】 請求項1乃至5のいずれかに記載の外国
語音声学習方法であって、前記目標リズム音の提示及び
/又は前記目標言語発声音の提示は、数回繰り返され、
前記潜在意識的な画像の認識は、前記目標語発生音の各
回の提示毎に行われることを特徴とする外国語音声学習
方法。 - 【請求項7】 請求項1乃至6のいずれかに記載の外国
語音声学習方法であって、前記潜在意識的な画像は、前
記目標リズム音及び/又は前記目標語発生音と同時又は
その前後のいずれか1つ又は2つ以上に跨って提示され
ることを特徴とする外国語音声学習方法。 - 【請求項8】 請求項1乃至7のいずれかに記載の外国
語音声学習方法であって、音声と映像とを出力する音声
映像再生手段を使用し、前記目標リズム発声音の提示と
目標言語発声音の提示と学習者の発声とは、前記音声映
像手段の音声側で行われ、潜在意識的な画像の提示は、
前記音声映像手段の映像側で行われる、且つ前記映像側
では前記目標リズム発声音の提示毎に及び/又は前記目
標言語発声音の提示毎に異なる背景を提示することを特
徴とする外国語音声学習方法。 - 【請求項9】 請求項8に記載の外国語音声学習方法で
あって、前記潜在意識的な画像の提示は、前記映像側で
表示されるサブリミナリ画面によって行われることを特
徴とする外国語音声学習方法。 - 【請求項10】 請求項1乃至9のいずれかに記載の外
国語音声学習方法であって、前記画像を提示する時間
は、前記学習者に集中力を引き起こす程度であることを
特徴とする外国語音声学習方法。 - 【請求項11】 請求項10に記載の外国語音声学習方
法であって、前記画像を提示する時間は、0.1秒〜
0.05秒であることを特徴とする外国語音声学習方
法。 - 【請求項12】 請求項1乃至11のいずれかに記載の
外国語音声学習方法であって、前記音声組成構造の提示
前を含むすべての行程で前記音声組成構造を有するBG
Mを継続的に提示することを特徴とする外国語学習方
法。 - 【請求項13】 請求項1乃至12のいずれかに記載の
外国語学習方法であって、前記目標言語の内容を表示す
る画像は、まんが、イラスト、グラフィック等の絵図及
び/又は日本語文字等から成る1乃至数駒の画面を含む
ことを特徴とする外国語学習方法。 - 【請求項14】 外国語の言語材料から抽出された学習
者の右脳が受け入れ易い純音楽的な音声組成構造と、前
記言語材料を教授者が正確に発声して得られた目標言語
発声音を含み、又は含まない前記目標言語の内容を表示
する画像とが少なくとも記録された音声映像記録媒体を
含む外国語音声学習教材。 - 【請求項15】 請求項14に記載の外国語音声学習教
材であって、前記音声映像記録媒体には、請求項1乃至
13に記載の外国語学習方法を実施するように前記音声
組成構造、目標言語発声音、画像の1つ又は複数の組合
せが記録されていることを特徴とする外国語音声学習教
材。 - 【請求項16】 請求項14又は15に記載の外国語音
声学習教材であって、前記外国語の言語材料、音声組成
構造及び画像並びに学習方法の解説が記載された文書テ
キストを更に含む外国語音声学習教材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11221360A JP2001042758A (ja) | 1999-08-04 | 1999-08-04 | 外国語音声学習方法及びこの方法に用いられる外国語音声学習教材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11221360A JP2001042758A (ja) | 1999-08-04 | 1999-08-04 | 外国語音声学習方法及びこの方法に用いられる外国語音声学習教材 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001042758A true JP2001042758A (ja) | 2001-02-16 |
Family
ID=16765582
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11221360A Pending JP2001042758A (ja) | 1999-08-04 | 1999-08-04 | 外国語音声学習方法及びこの方法に用いられる外国語音声学習教材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001042758A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005172858A (ja) * | 2003-12-05 | 2005-06-30 | Nariko Matsuda | 言語学習材料提供方法及び言語学習教材 |
JP2007525702A (ja) * | 2004-01-08 | 2007-09-06 | アンヘル・パラショス・オルエタ | 音声学と音韻論の学習と理解による,言語習得を容易にするための方法,システム,プログラム,データの集合 |
JP2008040344A (ja) * | 2006-08-09 | 2008-02-21 | Yamaha Corp | 音声評価装置 |
JP2008164701A (ja) * | 2006-12-27 | 2008-07-17 | Victor Co Of Japan Ltd | 語学学習システム及び語学学習用プログラム |
JP2017083819A (ja) * | 2015-10-28 | 2017-05-18 | 株式会社DAncing Einstein | 情報処理機器、プログラム |
-
1999
- 1999-08-04 JP JP11221360A patent/JP2001042758A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005172858A (ja) * | 2003-12-05 | 2005-06-30 | Nariko Matsuda | 言語学習材料提供方法及び言語学習教材 |
JP2007525702A (ja) * | 2004-01-08 | 2007-09-06 | アンヘル・パラショス・オルエタ | 音声学と音韻論の学習と理解による,言語習得を容易にするための方法,システム,プログラム,データの集合 |
JP2008040344A (ja) * | 2006-08-09 | 2008-02-21 | Yamaha Corp | 音声評価装置 |
JP2008164701A (ja) * | 2006-12-27 | 2008-07-17 | Victor Co Of Japan Ltd | 語学学習システム及び語学学習用プログラム |
JP2017083819A (ja) * | 2015-10-28 | 2017-05-18 | 株式会社DAncing Einstein | 情報処理機器、プログラム |
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