以下、実施の形態について、図面を参照しながら具体的に説明する。
なお、以下で説明する実施の形態は、いずれも本発明の一具体例を示すものである。以下の実施の形態で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置位置及び接続形態、ステップ、ステップの順序などは、一例であり、本発明を限定する主旨ではない。また、以下の実施の形態における構成要素のうち、最上位概念を示す独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。
本実施の形態に係る迷子探索システムでは、発信器は、通常モード(第1モード)と、通常モードより検知用信号の送信間隔が短い探索モード(第2モード)とを有する。さらに、迷子が発生した際に、当該迷子が携帯する発信器のみが探索モードに設定される。これにより、当該迷子探索システムは、無線信号の混雑を抑制できるとともに、発信器の消費電力を低減できる。
まず、本実施の形態に係る迷子探索システムの構成を説明する。
図1は、本実施の形態に係る迷子探索システム100の構成を示す図である。
図1に示す迷子探索システム100は、例えば、遊園地又はテーマパーク等の施設で用いられる。この迷子探索システム100は、迷子を探索するためのシステムであって、管理装置102と、複数の受信器103と、複数の発信器104とを含む。
複数の発信器104の各々は、監視対象者(例えば子供)に携帯される。例えば、遊園地等への入場時に、発信器104が、監視対象者の体又は所持品に装着される。具体的には、発信器104は、監視対象者の腕に装着されるブレスレット型(腕時計型)、監視対象者の首にぶら下げられるネックレス型である。または、発信器104は、名札型等であってもよい。
この発信器104は、定期的に検知用信号151を無線送信する。また、この無線送信で用いられる無線信号は、例えば、IEEE802.15.4に準拠する無線信号であり、例えば、2.4GHz帯、920MHz帯又は950MHz帯の無線信号である。つまり、当該迷子探索システム100に用いられる無線信号は、比較的無線通信範囲が狭い(例えば200〜300m程度の)無線信号である。なお、Bluetooth(登録商標)などの他の無線信号が用いられてもよい。
複数の受信器103は、施設内に配置され、発信器104から定期的に無線送信される検知用信号151を受信する。なお、複数の受信器103のうち少なくとも一部は、監視者(例えば、施設の職員)等に携帯されてもよい。
受信器103は、検知用信号151を受信した場合に、当該検知用信号151を検知した旨を管理装置102に通知する。具体的には、受信器103は、検知用信号151を検知した旨を示す通知信号153を管理装置102へ送信する。
管理装置102は、例えば、施設内に設置されたPC(パーソナルコンピュータ)である。この管理装置102は、受信器103から送信された通知信号153を受信し、通知信号153に含まれる情報を用いて、監視対象者の位置を検知する。また、管理装置102は、監視対象者(迷子)の位置を示す迷子情報を表示する。
以下、各装置の構成を説明する。まず、発信器104の構成を説明する。
図2は、発信器104の構成を示すブロック図である。発信器104は、無線送信部111と、無線受信部112と、送信間隔制御部113と、電源部114とを備える。
無線送信部111は、検知用信号151を定期的に無線送信する。また、無線送信部111は、通常モードと、探索モードを有する。無線送信部111は、通常モードにおいて、検知用信号151を第1間隔で無線送信し、探索モードにおいて、検知用信号151を、第1間隔より短い第2間隔で無線送信する。
無線受信部112は、受信器103から無線送信されるモード切替信号152を受信する。
送信間隔制御部113は、モード切替信号152に応じて、無線送信部111の動作モード(通常モード及び探索モード)を切り替える。
電源部114は、当該発信器104に電力を供給する電源であり、例えば、電池又はバッテリー等である。つまり、発信器104は、外部からの電源供給を受けることなく、内部からの電源供給(又は内部で生成された電力)のみで動作可能である。
次に、受信器103の構成を説明する。
図3は、受信器103の構成を示すブロック図である。受信器103は、通信部121と、迷子設定制御部122と、迷子発信器記憶部123と、無線送信部124と、無線受信部125と、受信強度測定部126と、位置計測部127と、通知信号生成部128と、中継部129とを備える。
通信部121は、管理装置102と通信する。例えば、複数の受信器103は無線ネットワークを構築しており、複数の受信器103は、親機と、子機(中継器)とを含む。子機から無線送信された信号は、直接又は1以上の子機を介して、親機に伝達される。信号を受信した親機はネットワークを介して管理装置102へ信号を送信する。なお、この無線ネットワークで用いられる無線信号の周波数帯及び通信方式は、検知用信号151の周波数帯及び通信方式と同一であってもよいし、異なってもよい。また、受信器103と、管理装置102との通信方法は、中継器を介さない無線通信であってもよいし、一部又は全てに有線接続が用いられてもよい。例えば、受信器103と管理装置102とは、インターネット又はWi−Fi(登録商標)で接続されていてもよい。
通信部121は、管理装置102から送信された、迷子が携帯する発信器104である迷子発信器(探索対象発信器)を示す迷子指定信号154を受信する。また、通信部121は、通知信号153を管理装置102へ送信する。
迷子設定制御部122は、迷子指定信号154に基づき、迷子発信器を登録する。具体的には、迷子設定制御部122は、迷子発信器を特定する情報を迷子発信器記憶部123に記憶する。
無線送信部124は、迷子設定制御部122の制御に基づき、迷子発信器にモード切替信号152を無線送信する。
無線受信部125は、発信器104から無線送信された検知用信号151を受信する。
受信強度測定部126は、無線受信部125が受信した無線信号の受信電波強度を測定する。
位置計測部127は、当該受信器103が配置されている位置を計測する。例えば、位置計測部127は、GPS(Global Positioning System)機能を有し、当該GPS機能を用いて、当該受信器103が配置されている位置を計測する。なお、受信器103は、位置計測部127を備えなくてもよい。
通知信号生成部128は、無線受信部125が迷子発信器からの検知用信号151を受信した場合に、通知信号153を生成する。この通知信号153は、通信部121により管理装置102へ送信される。
中継部129は、他の受信器103から送信された通知信号153及び迷子指定信号154を管理装置102に中継するための処理を行う。
なお、複数の受信器103の全てが、上記機能の全てを有する必要はない。例えば、中継機能のみを有する機器が存在してもよい。また、受信器103の機能が、当該機能を機能別又は信号処理別に分割した複数の機器により実現されてもよい。
また、ここでは、通信部121と、無線送信部124及び無線受信部125とを個別に記載しているが、管理装置102と受信器103との通信と、受信器103と発信器104との通信とに同一の無線通信方式を用いる場合には、通信部121と、無線送信部124及び無線受信部125とを単一の処理部で実現してもよい。
次に、管理装置102の構成を説明する。
図4は、管理装置102の構成を示すブロック図である。管理装置102は、受付部131と、迷子指定部132と、通信部133と、受信器位置記憶部134と、迷子情報生成部135と、表示部136とを備える。
受付部131は、ユーザ操作等により指定された迷子受信器を特定する情報を受け付ける。
迷子指定部132は、受付部131で受け付けられた迷子受信器を指定するための迷子指定信号154を生成する。
通信部133は、複数の受信器103と通信する。具体的には、通信部133は、迷子指定信号154を複数の受信器103へ送信する。また、通信部133は、受信器103から送信された通知信号153を受信する。
受信器位置記憶部134は、複数の受信器103の位置を記憶する。例えば、受信器位置記憶部134は、受信器103から送信された通知信号153に含まれる当該受信器103の位置を示す情報、又は、受信器103から予め送られてきた当該受信器103の位置を示す情報を記憶する。なお、受信器位置記憶部134は、ユーザ操作等により予め入力された、複数の受信器103の位置を示す情報を記憶してもよい。
迷子情報生成部135は、通知信号153に含まれる情報と、当該通知信号153の送信元の受信器103の位置情報とを用いて、迷子発信器の位置を示す迷子情報を生成する。
表示部136は、迷子情報を表示する。
なお、迷子探索システム100の構成は、図1に示す構成に限定されない。
例えば、複数の管理装置102が存在してもよい。また、複数の管理装置102の一部は、施設の職員又は保護者が携帯する携帯端末(例えばスマートフォン)であってもよい。例えば、保護者が、スマートフォンにアプリ(アプリケーションプログラム)をインストールすることで、管理装置102の機能が実現されてもよい。
また、管理装置102の機能は、複数の機器により実現されてもよい。例えば、管理装置102の機能の一部が、施設内に設置されたPCにより実現され、他の一部が、保護者が携帯するスマートフォンにより実現されてもよい。具体的には、迷子情報の生成がある装置(例えばPC)により行われ、生成された迷子情報が他の装置(例えばスマートフォン)にネットワーク等を介して送信され、当該他の装置が迷子情報を表示してもよい。
また、上記説明では、受信器103と管理装置102とを個別に記載しているが、受信器103と管理装置102とが単一の装置として構成されていてもよい。言い換えると、受信器103のうち少なくとも一つが管理装置102の少なくとも一部の機能を有してもよいし、管理装置102が受信器103の少なくとも一部の機能を有してもよい。
例えば、職員又は保護者が携帯するスマートフォンが、管理装置102と受信器103との両方の機能を有してもよい。例えば、スマートフォンに外付け装置を接続し、スマートフォンにアプリをインストールすることで、管理装置102と受信器103との機能が実現されてもよい。この場合、外付け装置は、例えば、受信器103に含まれる無線送信部124、無線受信部125及び受信強度測定部126を含む。なお、外付け装置にこれら以外の機能が含まれてもよい。また、上記アプリは、外付け装置に格納されていてもよいし、ネットワーク経由で取得されてもよい。また、スマートフォンに外付け装置を装着することで、自動的に、アプリがスマートフォンにインストールされてもよい。
また、管理装置102と受信器103とが単一の機器として実現される場合には、当該管理装置102と受信器103との間の信号の伝達は、機器内で行われる。言い換えると、上述した通知信号153及び迷子指定信号154の伝達は、ネットワーク等を介した機器間の伝達に限らず、機器内の信号の伝達も含む。
また、遊園地等の入場時に、保護者が自身のスマートフォンへの外付け装置の装着及びアプリのインストールを予め行ってもよい。これにより、保護者は、監視対象者(子供)を見失った場合に、スマートフォンを操作することで、直ちに、当該スマートフォンに監視対象者の位置を表示することができる。
また、外付け装置は、特定の発信器104と対応付けられており、対応付けられている外付け装置と発信器104とが、保護者に配布されてもよい。この場合、外付け装置が装着されたスマートフォンからは、対応付けられた発信器104の位置情報のみが表示される。これにより、発信器104を指定する操作が不要となるので、スマートフォンへの操作を簡略化できる。
また、管理装置102は、発信器104又は受信器103の情報を設定する機能及び送信間隔等を設定する機能を有してもよい。
以下、迷子探索システム100の動作を説明する。
図5は、迷子探索システム100による動作を示す図である。なお、ここでは、説明の簡略化のため、1つの管理装置102と、2つの受信器103A及び103Bと、1つの発信器104との動作を説明する。
初期状態において、発信器104は、通常モードに設定される(S101)。通常モードでは、発信器104は、比較的長い間隔(例えば、1分間隔)で検知用信号151を送信する(S102)。
図6は、検知用信号151の構成を示す図である。図6に示すように検知用信号151は、当該検知用信号151の送信元の発信器104を識別するための発信器ID161Aを含む。
ここで、迷子が発生したとする。ユーザにより、迷子が携帯する迷子発信器を特定する情報が管理装置102に入力される。例えば、発信器104に固有の発信器IDが、管理装置102に入力される(S103)。
管理装置102は、入力された迷子発信器を特定する迷子指定信号154を、複数の受信器103A及び103Bへ送信する(S104)。図7は、迷子指定信号154の構成を示す図である。図7に示すように、例えば、迷子指定信号154は、迷子発信器の発信器ID161Bを含む。
迷子指定信号154を受信した受信器103A及び103Bは、迷子指定信号154で指定された迷子発信器を登録する(S105)。具体的には、受信器103A及び103Bは、迷子発信器記憶部123に、迷子指定信号154に含まれる、迷子発信器の発信器ID161Bを保持する。
迷子発信器が登録された状態で、複数の受信器103のいずれかにおいて、登録された迷子発信器から送信された検知用信号151が受信される(S106)。例えば、図5の例では、受信器103Bの近くに迷子発信器が存在し、受信器103Bで検知用信号151が受信される。
迷子発信器からの検知用信号151を受信した受信器103Bは、モード切替信号152を迷子発信器へ送信する(S107)。
モード切替信号152を受信した迷子発信器は、動作モードを通常モードから探索モードに切り替える(S108)。探索モードにおいて、発信器104は、短い間隔(例えば、5秒間隔)で検知用信号151を送信する(S109)。
図8は、通常モード及び探索モードにおける検知用信号151の送信間隔を示す図である。図8に示すように、通常モードでは、発信器104は、間隔T1で検知用信号151を送信する。探索モードでは、発信器104は、間隔T1より短い間隔T2で検知用信号151を送信する。例えば、間隔T2は、間隔T1の半分以下である。なお、間隔T2は、間隔T1の1/10以下であってもよい。
なお、図8では、通常モードにおける間隔T1が一定である場合を示しているが、間隔T1は一定でなく、周期的又はランダムに変更されてもよい。これにより、複数の発信器104から検知用信号151が同時に送信されることを抑制できる。同様に、探索モードにおける間隔T2も一定でなくてもよい。
また、発信器104は、検知用信号151の周波数帯域を切り替える機能を有してもよい。この場合、複数の発信器104で使用される周波数帯域を異なる帯域に設定することで、無線信号の混雑を低減できる。
図9は、発信器104における無線信号の受信状態の遷移を示す図である。発信器104は、無線信号を受信可能な動作状態と、無線信号を受信不可な待機状態とを有する。また、待機状態は、動作状態に比べ、発信器104の消費電力が低い。図9に示すように、発信器104は、通常モードにおいて検知用信号151を送信した後の所定の期間T3中に動作状態となり、それ以外の期間は待機状態となる。例えば、期間T3の長さは、100m秒である。
また、この期間T3において、受信器103Bからモード切替信号152が送信され、発信器104は、モード切替信号152を受信する。
なお、探索モードにおいても同様の動作が行われてもよい。
このように、発信器104は、検知用信号151を送信した後の直後の期間においてのみ、無線信号を受信可能な動作状態に遷移する。これにより、発信器104の消費電力を低減できる。また、受信器103Bは、検知用信号151の受信をトリガにモード切替信号152を送信する。これにより、受信器103Bから不要なモード切替信号152が送信されることを防止できるので、受信器103Bの消費電力を低減できるとともに、無線信号の混雑を低減できる。
なお、上記以外の方法で、モード切替信号152の送受信が行われてもよい。例えば、発信器104は常に動作状態で動作してもよい。または、発信器104が周期的に動作状態に移行し、受信器103Bは、発信器104が動作状態に移行し、モード切替信号152を受信するまで、連続的にモード切替信号152を送信してもよい。ただし、このよう場合には、複数の受信器103が連続的にモード切替信号152を送信する必要があるので、無線信号の混雑が発生する。一方で、上記手法を用いることで、このような、不要なモード切替信号152の送信を抑制できる。
また、ステップS106で検知用信号151を受信した受信器103Bは、通知信号153を管理装置102へ送信する(S110)。図10は、通知信号153の構成を示す図である。図10に示すように、通知信号153は、受信器ID162と、発信器ID161Cと、受信電波強度情報163と、受信器位置情報164とを含む。
受信器ID162は、検知用信号151を受信した受信器103であり、当該通知信号153の送信元の受信器103を示す。
発信器ID161Cは、検知用信号151の送信元の発信器104を示す。
受信電波強度情報163は、受信器103Bで受信された検知用信号151の受信電波強度を示す。
受信器位置情報164は、当該受信器103Bの現在の位置を示す。例えば、受信器103Bがスマートフォン等である場合には、受信器位置情報164は、スマートフォンが有するGPS等により測定された当該受信器103Bの位置情報である。なお、受信器103Bが据置器である場合には、受信器位置情報164は、通知信号153に含まれなくてもよい。
なお、通知信号153は、上記以外の情報を含んでもよい。例えば、通知信号153は、検知用信号151が受信された時刻を示す情報を含んでもよい。
通知信号153を受信した管理装置102は、通知信号153に含まれる情報を用いて、迷子発信器の位置を示す迷子情報を生成し、当該迷子情報を表示する(S111)。
図11は、発信器104により検知用信号151が無線送信される様子を示す図である。図11に示すように、複数の受信器103のうち発信器104から所定の範囲内(発信器104の無線通信範囲内)に配置された受信器103のみが検知用信号151を受信する。なお、図5に示す例では、検知用信号151は、受信器103Bのみで受信されているが、図11に示すように複数の受信器103A〜103Dで受信されてもよい。この場合には、複数の受信器103A〜103Dの各々が、通知信号153を管理装置102へ送信する。管理装置102は、複数の通知信号153を用いて迷子情報を生成する。
管理装置102に含まれる迷子情報生成部135は、通信部133が受信した1又は複数の通知信号153を用いて、発信器104の位置を示す迷子情報を生成する。具体的には、迷子情報生成部135は、通知信号153に含まれる受信電波強度情報163で示される受信器103における検知用信号151の受信電波強度と、受信器103の位置とを用いて、発信器104の位置を算出する。ここで、受信器103の位置として、通知信号153に含まれる複数の受信器位置情報164で示される複数の受信器103の位置、又は、受信器位置記憶部134に記憶されている複数の受信器103の位置が用いられる。
なお、受信電波強度は、受信器103と発信器104との距離に応じて変化する(距離が短いと受信電波強度が強くなる)。よって、迷子情報生成部135は、複数の受信器103に対する、受信電波強度と受信器103の位置とから発信器104の位置を判別できる。
表示部136は、迷子情報生成部135で検出された発信器104の位置を表示する。図12は、発信器104(迷子発信器)の位置の表示例を示す図である。図12に示すように、表示部136は、迷子発信器の位置171を二次元表示する。また、受信器103の位置172及び管理装置102の位置173等があわせて表示されてもよい。なお、これらの情報は、屋内であれば、間取り図等に重ねて表示されてもよし、野外であれば地図情報に重ねて表示されてもよい。
また、ここでは、迷子発信器の位置を二次元表示する例を示したが、三次元表示してもよい。
また、迷子情報生成部135は、各受信器103で検知用信号151が受信できたか否かの情報(又は受信電波強度が予め定められた閾値以上か否かを示す情報)のみから、迷子発信器の位置を検知してもよい。つまり、迷子情報生成部135は、受信電波強度情報163を用いてなくてもよい。例えば、迷子情報は、検知用信号151を受信した受信器103を示す情報であってもよい。例えば、図12に示す例において、迷子発信器の位置171が表示される代わりに、検知用信号151を受信した受信器103が強調表示されてもよい。
また、迷子情報生成部135は、受信器103の位置情報を用いなくてもよい。例えば、受信器103(例えばスマートフォン)を携帯する職員等が建物内にいる場合には、GPSを用いた位置計測を行うことができない。このような場合、又は、受信器103が位置計測部127を備えない場合には、迷子情報生成部135は、迷子情報として、各受信器103で検知用信号151が受信できたか否かを示す情報のみを生成してもよいし、検知用信号151を受信した受信器103を示す情報のみを生成してもよい。
また、迷子情報に上記以外の情報が含まれてもよい。例えば、表示部136は、受信電波強度を表示してもよい。また、迷子情報生成部135は、時系列に受信した複数の通知信号153に基づき、迷子発信器の移動方向又は移動速度等を示す情報を生成してもよい。
再度、図5を用いて説明を行う。
受信器103Bは、ステップS110で通知信号153を送信した後、探索モードの発信器104から送信された検知用信号151を受信し(S109)、受信した検知用信号151に基づき通知信号153を生成し、生成された通知信号153を管理装置102へ送信する(S112)。管理装置102は、新たに受信した通知信号153に基づき迷子情報を更新し、更新された迷子情報を表示する(S113)。
以降、これらの処理が、迷子が保護されるまで、繰り返し実行される。
以上のように、本実施の形態に係る迷子探索システム100では、発信器104は、通常モードと、通常モードより検知用信号151の送信間隔が短い探索モードとを有する。さらに、迷子が発生した際に、当該迷子が携帯する迷子発信器のみが探索モードに設定される。これにより、迷子発信器の位置を精度よく探索できる。また、迷子発信器以外の発信器104の検知用信号151の送信間隔が長く設定されることで、無線信号の混雑を抑制できるとともに、発信器104の消費電力を低減できる。
また、本実施の形態に係る迷子探索システム100では、迷子発信器から送信された検知用信号151に対する通知信号153のみが管理装置102へ送信され、迷子発信器以外の発信器104から送信された検知用信号151に対する通知信号153は、管理装置102へ送信されない。これにより、送信される通知信号153の数を抑制できるので、無線信号の混雑を抑制できる。特に、複数の受信器103が無線ネットワークを構築し、中継処理が行われる場合に有効である。
なお、ここでは、受信器103が迷子発信器以外に関する通知信号153を管理装置102へ送信しない例を述べたが、受信器103は、全ての発信器104に関する通知信号153を管理装置102へ送信し、管理装置102が、全ての発信器104の位置を管理してもよい。
また、上記説明では、迷子発信器が1台の場合を例に説明したが、同時に複数の迷子発信器が設定されてもよい。
以下、各装置における動作の流れを説明する。
まず、管理装置102の動作を説明する。図13は、管理装置102の動作の流れを示すフローチャートである。
まず、受付部131は、複数の監視対象者のうち、迷子になった監視対象者が携帯する発信器104である迷子発信器が指定されるのを待つ(S201)。
受付部131が、迷子発信器の指定を受け付けた場合(S201でYes)、迷子指定部132は、迷子発信器を複数の受信器103に通知する。具体的には、迷子指定部132は迷子指定信号154を生成し、通信部133は迷子指定信号154を複数の受信器103に送信する(S202)。
次に、管理装置102は、いずれかの受信器103から通知信号153を受信するまで待機する(S203)。通知信号153が受信された場合(S203でYes)、迷子情報生成部135は、複数の受信器103のうちいずれの受信器103で、迷子発信器からの検知用信号151が受信されたかに基づき、迷子発信器の位置を示す迷子情報を生成する(S204)。具体的には、迷子情報生成部135は、迷子発信器からの検知用信号151を受信した受信器103の位置情報を用いて迷子情報を生成する(S204)。
具体的には、迷子情報生成部135は、通知信号153に含まれる受信器位置情報164を用いて、迷子発信器からの検知用信号151を受信した受信器103の位置を特定する。または、迷子情報生成部135は、通知信号153に含まれる受信器ID162を用いて、迷子発信器からの検知用信号151を受信した受信器103の位置を特定する。例えば、受信器位置記憶部134には、複数の受信器IDの各々に対応付けられて、当該受信器IDで識別される受信器103の位置情報(例えば、二次元座標又は三次元座標)が記憶されている。迷子情報生成部135は、受信器位置記憶部134から、通知信号153に含まれる受信器ID162に対応付けられている、受信器103の位置情報を取得する。なお、受信器位置記憶部134に記憶されている位置情報は、受信器103が配置されている位置の緯度及び経度、又は、緯度、経度及び高度を含んでもよい。また、当該位置情報は、受信器103が配置されている通り、建物又は場所等の名称を含んでもよい。また、当該位置情報は、受信器103が配置されている建物内の階を示す情報を含んでもよい。また、当該位置情報は、受信器103に固有の名称を含んでもよい。
迷子情報生成部135は、特定した受信器103の位置の近傍に、迷子発信器が存在することを示す迷子情報を生成する。
さらに、迷子情報生成部135は、通知信号153に含まれる受信電波強度情報163で示される受信強度を用いて、受信器103の位置から迷子発信器までの距離を推定することで、迷子発信器の位置を推定する。具体的には、迷子情報生成部135は、受信強度が高いほど、受信器103により近い位置に迷子発信器が存在すると判定する。
また、複数の受信器103からの複数の通知信号153が受信された場合には、迷子情報生成部135は、複数の通知信号153に含まれる情報及び複数の受信器103の位置情報を用いて、迷子発信器の位置を推定する。
また、複数の迷子発信器が存在する場合には、迷子情報生成部135は、通知信号153に含まれる発信器ID161Cを参照して、通知信号153の対象の迷子発信器を特定し、迷子発信器ごとに、当該迷子発信器の位置を推定する。
表示部136は、生成された迷子情報を表示する(S205)。なお、複数の迷子発信器が存在する場合には、表示部136は、指定された迷子発信器の迷子情報を表示してもよいし、複数の迷子発信器の位置を一画面内に同時に表示してもよい。
次に、管理装置102は、迷子探索処理が終了したか否かを判定する(S206)。例えば、管理装置102に対するユーザ操作により、迷子探索処理を終了する指示が入力された場合に、管理装置102は、迷子探索処理を終了すると判断する(S206でYes)。例えば、迷子探索処理を終了する指示及び迷子探索処理を終了する発信器104を指定する情報(例えば発信器ID)が入力される。
なお、他の装置を介して、迷子探索処理を終了する指示が入力されてもよい。例えば、受信器103又は発信器104(迷子発信器)に対して、所定の操作が行われた場合に、管理装置102に迷子探索処理を終了する指示が管理装置102に伝達されてもよい。また、この迷子探索処理の終了の判定処理(S206)が行われるタイミングは任意のタイミングでよい。
迷子探索処理の終了指示がない場合(S206でNo)、ステップS203以降の処理が再度行われる。これにより、管理装置102が通知信号153を受信するごとに、迷子情報が更新される。
なお、迷子発信器の受付処理(S201及びS202)と、迷子情報の生成処理(S203〜S205)と、迷子探索動作の終了処理(S206)とは独立(並列)に行われてもよい。
次に、受信器103の動作を説明する。図14は、受信器103の動作の流れを示すフローチャートである。
まず、受信器103は、管理装置102から迷子発信器が通知されるのを待つ。具体的には、受信器103は、通信部121が、管理装置102から迷子指定信号154を受信するのを待つ(S221)。
通信部121が、管理装置102から迷子指定信号154を受信した場合(S221でYes)、迷子設定制御部122は、受信した迷子指定信号154で指定される発信器104を迷子発信器として登録する(S222)。具体的には、迷子設定制御部122は、迷子指定信号154に含まれる発信器ID161Bを迷子発信器記憶部123に記憶する。
次に、受信器103は、迷子発信器からの検知用信号151を受信するまで待機する(S223及びS224)。具体的には、迷子設定制御部122は、無線受信部125が検知用信号151を受信した場合、検知用信号151に含まれる発信器ID161Aが、迷子発信器記憶部123に記憶されている発信器IDと一致するかを確認し、一致する場合に迷子発信器からの検知用信号151を受信したと判定する。
迷子発信器からの検知用信号151を受信した場合(S223でYesかつS224でYes)、無線送信部124は、発信器104の動作モードを、通常モードから探索モードに切り替えるためのモード切替信号152を、迷子発信器へ無線送信する(S225)。
また、上述したように、このモード切替信号152の送信は、発信器104が検知用信号151を送信した直後の、発信器104が無線信号を受信可能な動作期間に行われる。また、このモード切替信号152の送信は、迷子発信器が登録された後、迷子発信器からの検知用信号151を最初に受信した際に行われる。例えば、モード切替信号152は、迷子発信器の発信器IDを含む。
また、複数の迷子発信器が登録されている場合には、迷子設定制御部122は、検知用信号151に含まれる発信器ID161Aが、迷子発信器記憶部123に記憶されている複数の発信器IDのいずれかと一致するかを確認し、一致する場合には、一致する発信器IDを含むモード切替信号152を生成する。
また、無線受信部125が迷子発信器からの検知用信号151を受信した場合、通知信号生成部128は、迷子発信器からの検知用信号151を受信した旨を管理装置102に通知する(S223でYesかつS224でYes)。例えば、通知信号生成部128は、迷子発信器からの検知用信号151を受信した旨を示す通知信号153を生成し、通信部121を制御することで、生成された通知信号153を管理装置102宛で無線送信する(S226)。
次に、受信器103は、迷子発信器からの、次の検知用信号151を受信するまで待機する(S227及びS228)。迷子発信器からの検知用信号151を受信した場合(S227でYesかつS228でYes)、通信部121は、通知信号153を管理装置102宛で無線送信する(S229)。
次に、受信器103は、迷子探索処理が終了したか否かを判定する(S230)。例えば、受信器103に対するユーザ操作により、迷子探索処理を終了する指示が入力された場合に、受信器103は、迷子探索処理を終了すると判断する(S230でYes)。なお、他の装置(例えば、管理装置102又は発信器104)を介して、迷子探索処理を終了する指示が入力されてもよい。また、この迷子探索処理の終了の判定処理(S230)が行われるタイミングは任意のタイミングでよい。
迷子探索処理が終了した場合(S230でYes)、迷子設定制御部122は、探索が完了した迷子発信器の登録を解除する(S231)。具体的には、迷子設定制御部122は、迷子発信器記憶部123から、探索が完了した迷子発信器の発信器IDを削除する。
迷子探索処理の終了指示がない場合(S230でNo)、ステップS227以降の処理が再度行われる。これにより、受信器103は、迷子発信器からの検知用信号151を受信するごとに、通知信号153を管理装置102へ送信する。
このように、通信部121は、複数の発信器104のうち迷子発信器からの検知用信号151を受信した場合に通知信号153を無線送信し、複数の発信器104のうち迷子発信器以外の発信器104から検知用信号151を受信した場合に、当該発信器104から検知用信号151を受信した旨を示す信号を管理装置102宛に無線送信しない。これにより、無線信号の混雑が低減される。
なお、迷子発信器の登録及びモード切替信号152の送信処理(S221〜S225)と、通知信号153の送信処理(S227〜S229)と、迷子探索動作の終了処理(S230〜S231)とは独立(並列)に行われてもよい。
次に、発信器104の動作を説明する。図15は、発信器104の動作の流れを示すフローチャートである。
まず、送信間隔制御部113は、初期状態として、発信器104の動作モードを通常モードに設定する(S241)。
通常モードにおいて、無線送信部111は、検知用信号151を第1間隔(長間隔)で無線送信する(S242)。また、この動作がモード切替信号152を受信するまで、繰り返し行われる(S243でNo)。
無線受信部112がモード切替信号152を受信した場合(S243でYes)、送信間隔制御部113は、発信器104の動作モードを、通常モードから探索モードに切り替える(S244)。例えば、送信間隔制御部113は、受信されたモード切替信号152に含まれる発信器IDが、自身の発信器IDと一致する場合に、動作モードを、通常モードから探索モードに切り替える。
探索モードにおいて、無線送信部111は、検知用信号151を、第1間隔より短い第2間隔で無線送信する(S245)。また、この動作が、迷子探索処理が終了するまで、繰り返し行われる(S246でNo)。
一方、迷子探索処理の終了の指示が入力された場合(S246でYes)、送信間隔制御部113は、発信器104の動作モードを探索モードから通常モードに切り替える(S241)。その後、再度ステップS242以降の処理が行われる。
例えば、発信器104に設けられているリセットスイッチ(例えば、手動又は磁気スイッチ等)が操作されることで、迷子探索処理の終了が指示される。なお、他の装置(例えば、管理装置102又は受信器103)を介して、迷子探索処理の終了が指示されてもよい。また、この迷子探索処理の終了の判定処理(S246)が行われるタイミングは任意のタイミングでよい。
また、管理装置102、受信器103及び発信器104に対する迷子探索処理の終了の指示は、単一の機器への操作(例えば、管理装置102に対する操作)に基づき行われてもよいし、複数の機器に対する操作に基づき行われてもよい。例えば、管理装置102に対する操作により、管理装置102及び複数の受信器103に迷子探索処理の終了の指示が行われ、発信器104に対する操作により、当該発信器104に迷子探索処理の終了の指示が行われてもよい。
また、発信器104に対する迷子探索処理の終了の指示として、上述した発信器104の動作モードを切り替える処理のプロトコルと同様のプロトコルの処理が行われてもよい。つまり、受信器103は、迷子発信器からの検知用信号151を受信した直後の期間(図9の期間T3)において、迷子探索処理の終了を指示する信号(発信器104の動作モードを探索モードから通常モードに切り替える信号)を、迷子発信器へ無線送信してもよい。なお、発信器104は、探索モードにおいて、図9に示す例と同様に、検知用信号151を送信するたびに毎回動作状態に移行してもよいし、予め定められた送信回数毎に1回動作状態に移行してもよい。
以上、本発明の実施の形態に係る迷子探索システムについて説明したが、本発明は、この実施の形態に限定されるものではない。
例えば、検知用信号151に、当該検知用信号151を送信した際の発信器104の動作モードを示すモード情報が含まれてもよい。この場合、迷子発信器からの検知用信号151を受信した受信器103は、当該検知用信号151に含まれるモード情報を参照し、迷子発信器の動作モードが通常モードである場合に、迷子発信器にモード切替信号152を送信する。これにより、迷子発信器がモード切替信号152を正しく受信できなかった場合に、受信器103は、再度、モード切替信号152を送信できる。
また、上述した各信号には、当該信号の種別を示す情報等を含むヘッダ情報が含まれてもよい。また、各信号には、送信元の機器が、信号の受信待ちであることを知らせるためのフラグ等が含まれてもよい。例えば、検知用信号151に、送信元の発信器104が、モード切替信号152の受信待ち状態であるか否かを示す(発信器104が動作状態であるか否かを示す)情報が含まれてもよい。
また、上記説明では、迷子を探索する迷子探索システムに本発明を適用する例を述べたが、複数の人のうち、指定された人を探索するシステムにも本発明は適用できる。また、人に限らず、動物又は移動可能な物体等の移動体を探索するシステムにも本発明は適用できる。つまり、上記発信器104は、複数の移動体の各々に保持(携帯又は装着)されてもよい。さらに、本発明は、移動体の位置を検知するための位置検知システムにも適用できる。
つまり、本実施の形態に係る位置検知システムは、移動体の位置を検知するためのシステムであって、複数の移動体の各々に保持され、検知用信号を無線送信する発信器と、検知用信号を受信する複数の受信器とを含む。当該位置検知システムは、複数の移動体のうちの対象の移動体に保持されている発信器である対象発信器の指定を受け付ける。当該位置検知システムは、発信器の動作モードを、検知用信号を第1間隔で無線送信する第1モードから、検知用信号を、第1間隔より短い第2間隔で無線送信する第2モードに切り替えるための第1モード切替信号を、対象発信器に無線送信する。対象発信器は、第1モード切替信号を受信した場合に、動作モードを、第1モードから前記第2モードに切り替える。当該位置検知システムは、さらに、複数の受信器のうちいずれの受信器で、対象発信器からの検知用信号が受信されたかに基づき、対象発信器の位置を示す情報を生成する。
例えば、本実施の形態に係る位置検知システムは、上述した遊園地等に加え、コンサート会場及びイベント会場で用いることができる。この場合、来場者等に上述した発信器104が配布され保持される。
管理者又は来場者は、会場内の特定の人を探したい場合には、上述した迷子探索システムと同様に、パーソナルコンピュータ、スマートフォン又はタブレット端末等の端末から、探索対象の人が携帯する発信器104を指定する。これにより、探索対象の人が携帯する発信器104の動作モードが第2モード(探索モード)に切り替わる。そして、上述した処理により、端末に探索対象の人の位置が表示される。
なお、表示される情報として探索対象の人の現在の位置に加え、探索対象の人の行動軌跡が表示されてもよい。
また、イベント会場等で、上記システムを用いることにより、管理者及び来場者は、どのエリアに人が多いか、どのエリアが混雑しているかを把握することができる。さらに、管理者は、このような情報に基づき、多くの来場者が一気に会場の移動することを防止できる。具体的には、管理者は、一部の来場者にエリアへの移動を行わず、待機するように指示できる。また、管理者は、混雑が緩和されたことが確認された場合に、順次来場者に入場を指示することができる。
例えば、このような来場者への指示は、発信器104、又は発信器104が接続或いは内蔵された端末が、通信機能を有することで実現できる。また、来場者への指示は、映像及び音声の少なくなくとも一方により行われればよい。例えば、発信器104は、表示部(液晶ディスプレイ等)、点灯器(LED等)、ブザー及びバイブレータの少なくとも一つを有し、これらを介して、来場者へ指示を通知してもよい。
また、上記のケースでは、複数の来場者のうち、混雑するエリア内にいる来場者が携帯する発信器104が、上述した探索モード(第2モード)に設定されてもよい。または、複数の来場者のうち、上述した待機指示が行われている来場者、及び移動指示が行われている来場者のうち、少なくとも一方が携帯する発信器104が、上述した探索モード(第2モード)に設定されてもよい。または、待機指示中の来場者のうち、次に移動指示が出される予定の来場者が携帯する発信器104が、上述した探索モード(第2モード)に設定されてもよい。
これにより、管理者は、混雑するエリアの状況を精度よく確認できるとともに、来場者に対する迅速な指示を実現できる。
また、コンサート会場等から来場者が退場する場合にも上記と同様の処理が行われてもよい。
また、複数の発信器104が同時に探索モードに設定される場合には、これらの複数の発信器104による無線信号の混雑が発生する可能性がある。これに対して、本実施の形態に係る位置検知システムでは、図16に示すように、複数の発信器104は、探索モードにおいて、検知用信号151を互いに異なるタイミングで無線送信する。
以下、この処理を実現する複数の方法を説明する。
まず、第1の方法について説明する。第1の方法では、各発信器104は、予め異なる遅延時間(混雑しないタイミング)を示す遅延情報を保持する。各発信器104は、探索モードにおいて、基準となるタイミングから、保持する遅延情報で示される遅延時間分遅れたタイミングで検知用信号151を送信する。
なお、この場合、複数の発信器104を同期させる必要がある。例えば、周期的に、又は所定のタイミングで、基準となるタイミングを示す信号が、複数の発信器104に無線送信され、各発信器104は、当該信号を用いて、基準となるタイミングを判断する。
また、この場合、位置検知システムに含まれる全ての発信器104に、互いに異なる遅延時間が設定されてもよいし、複数の発信器104が複数のグループに分割され、当該グループごとに、互いに異なる遅延時間が設定されてもよい。
また、この遅延時間は、発信器104に固有の値が固定的に設定されていてもよいし、発信器104に設けられたスイッチ等を操作することで切り替えられてもよい。また、この遅延時間を示す情報が、イベント発生時に管理装置102から無線送信されてもよい。
次に、第2の方法について説明する。第2の方法は、上記の遅延時間を、管理装置102から発信器104に無線送信する方法である。図17は、この処理の流れを示す図である。
なお、ここでは、説明の簡略化のため、1つの管理装置102と、1つの受信器103と、3つの発信器104A、104B及び104Cとの動作を説明する。
まず、複数の発信器104A〜104Cが探索モードに設定される(S301)。各発信器104A〜104Cは、所定の間隔で検知用信号151を送信する。これらの検知用信号151を受信した受信器103は、管理装置102へ通知信号153を送信する(S302)。ここで、通知信号153は、検知用信号151の送信元の発信器104を識別するための発信器ID161Aに加え、受信器103が当該検知用信号151を受信した受信時刻を示す受信時刻情報を含む。なお、複数の受信器103は、同期しており、共通の基準に基づく、受信時刻が検知される。
管理装置102は、複数の通知信号153(検知用信号151)に含まれる受信時刻情報で示される受信時刻を用いて、複数の発信器104A〜104Cの遅延時間を決定する(S303)。具体的には、管理装置102は、図16に示すように、複数の発信器104A〜104Cから送信される検知用信号151の送信タイミングが互いに異なるように、複数の発信器104A〜104Cの遅延時間を決定する。より具体的には、管理装置102は、2つの検知用信号151の受信時刻が同じ又は近接する場合には、一方の検知用信号151の送信元の発信器104の送信時刻が遅れるように遅延時間を設定する。
次に、管理装置102は、決定された各発信器の遅延時間を示す遅延情報を、受信器103を介して、発信器104A〜104Cへ無線送信する(S304)。各発信器104A〜104Cは、受信した遅延情報で示される遅延時間を自機器に設定する(S305)。
なお、遅延時間は、全ての発信器104A〜104Cに設定される必要はなく、必要に応じて、1以上の発信器に設定されればよい。
その後、発信器104A〜104Cは、設定された遅延時間に基づくタイミングで検知用信号151を送信する(S306)。
以上の処理により、図16に示すように複数の発信器104から送信される検知用信号151の送信タイミングを異ならせることができる。また、第2の方法は、第1の方法と比較した場合に、複数の発信器104を同期させる処理を行う必要がないので、動作時の消費電力を低減できるとともに、無線信号の混雑を低減できる。
また、ここでは、遅延時刻を示す遅延情報が発信器104に送信される例を述べたが、検知用信号151の送信時刻を示す送信時刻設定情報が発信器104に送信され、発信器104は、この送信時刻設定情報に基づき送信タイミングを調整してもよい。この場合、検知用信号151は、当該検知用信号151が発信器104から送信された送信時刻を示す送信時刻情報を含む。また、この送信時刻情報は、通知信号153に含まれ、管理装置102へ送信される。管理装置102は、上記受信時刻情報及び送信時刻情報を用いて、送信時刻設定情報を生成する。
つまり、位置検知システムは、複数の発信器104に、互いに異なる送信タイミングを示すタイミング情報(遅延時間を示す遅延情報、又は送信時刻を示す送信時刻情報)を無線送信する。複数の発信器104は、受信したタイミング情報で示される送信タイミングに基づき、互いに異なるタイミングで前記検知用信号を無線送信する。
また、位置検知システムは、複数の発信器104から送信された複数の検知用信号151を受信器103が受信した受信時刻を用いて、複数の送信タイミングを決定する。
次に、第3の方法を説明する。第3の方法では、各発信器104は、予め異なる乱数を保持する。各発信器104は、探索モードにおいて、保持する乱数を用いて送信タイミングを決定し、決定された送信タイミングに検知用信号151を送信する。
次に、第4の方法を説明する。第4の方法では、各発信器は、他の発信器から送信された検知用信号151を受信した場合に、検知用信号151を送信する。これにより、各発信器から検知用信号151が送信されるタイミングをずらすことができる。
例えば、予め複数の発信器104に検知用信号151の送信順が設定される。具体的には、管理装置102は、各発信器104に送信順を示す情報を無線送信する。例えば、この情報は、送信順で直前の発信器104の発信器IDを示す。なお、この情報は、位置検知システムに含まれる全て又は一部の発信器104の送信順を示す情報であってもよい。また、この送信順は、各発信器104に予め設定されていてもよい。
各発信器104は、送信順で直前の発信器104から送信された検知用信号151を受信した場合に、検知用信号151を送信する。
また、各発信器104は、一定時間が経過しても、送信順で直前の発信器104から送信された検知用信号151を受信できない場合には、検知用信号151を送信する。これにより、各発信器104が、直前の発信器104からの検知用信号151を受信できなかった場合に、検知用信号151の送信が中断されてしまうことを防止できる。
例えば、発信器104は、前回の検知用信号151を送信してから予め定められた時間が経過しても、送信順で直前の発信器104から送信された検知用信号151を受信できない場合に、検知用信号151を送信する。また、発信器104は、送信順で2つ前の発信器104の情報を保持している場合には、送信順で2つ前の発信器104から送信された検知用信号151を受信してから、予め定められた時間が経過しても、送信順で直前の発信器104から送信された検知用信号151を受信できない場合に、検知用信号151を送信してもよい。
また、このように、送信順で直前の発信器104から送信された検知用信号151を受信できない発信器104が存在する場合には、管理装置102は、送信順を変更し、各発信器104に、変更後の送信順を通知してもよい。
また、検知用信号151を送信した発信器104は、次の送信までの間、通常のモードよりも消費電力の少ないスリープモードに移行してもよい。これにより、電池の寿命を延長できる。また、所定の回数又は時間ごとに、送信順が変更されてもよい。これにより、複数の発信器104の電池の寿命を平均化できる。
さらに、管理装置102は、検知用信号151を受信した場合に、送信元の発信器104にACK等を返してもよい。この場合、各発信器104は、ACKを受信できなかった場合に、再度、検知用信号151を送信する。なお、受信器103が送信元の発信器104にACK等を返してもよい。また、このようなACK処理は、上記第1〜第4の方法の場合に限らず、本実施の形態に記載の通信プロトコルのいずれに適用してもよい。
以上のような第1〜第4の方法のいずれかにより、図16に示すように、検知用信号151の送信タイミングをずらすことができる。これにより、例えば、コンサート会場又はイベント会場において、複数の発信器104を同時に探索モードに設定する場合における、無線信号の混雑(干渉)を抑制できる。
なお、上記説明では、探索モード時に、送信タイミングをずらす処理が行われるとしたが、通常モード時にも同様の処理が行われてもよい。
また、上記の第1〜第4の方法のいずれかにより、複数の発信器104に送信タイミングが設定されたあと、複数の発信器104の送信タイミングがずれる場合がある。このような場合に、例えば、上記第2の方法と同様の手法により、このずれを補正してもよい。
つまり、通知信号153は、受信器103が検知用信号151を受信した受信時刻を示す受信時刻情報を含む。また、複数の受信器103は、同期しており、共通の基準に基づく、受信時刻が検知される。
管理装置102は、複数の発信器104の理想的な送信タイミングを記憶している。または、管理装置102は、複数の発信器104から送信される検知用信号151の理想的な送信間隔(受信間隔)を記憶しており、当該送信間隔を用いて、理想的な送信タイミングを算出する。
管理装置102は、複数の通知信号153に含まれる受信時刻情報で示される受信時刻が、上記理想的な送信タイミングを基準とする許容範囲内であるかを判定する。
管理装置102は、受信時刻が、許容範囲外である場合、発信器104に対して送信タイミングの補正を指示する。具体的には、管理装置102は、決定された発信器104の送信タイミングの補正指示(例えば、遅延時間)を示す補正情報を、受信器103を介して、発信器104へ無線送信する。発信器104は、受信した補正情報で示される補正指示に従い、送信タイミングを補正する。
なお、これらの判定処理及び補正指示は、管理装置102でなはく、受信器103で行われてもよい。また、この場合、上記理想的な送信タイミング及び送信間隔は、受信器103に予め記憶されていてもよいし、管理装置102から受信器103に送信されてもよい。また、発信器104は、上記理想的な送信タイミング及び送信間隔を記憶しており、発信器104から受信器103又は管理装置102へ送信されてもよい。
また、検知用信号151は、さらに、当該検知用信号151が発信器104から送信された送信時刻を示す送信時刻情報を含み、受信器103は、送信時刻と受信時刻とを比較することで、受信時刻が許容範囲内であるかを判定してもよい。また、この送信時刻情報は、通知信号153に含まれ、管理装置102へ送信され、管理装置102は、受信時刻及び送信時刻を用いて、同様の判定を行ってもよい。
また、上記説明では、発信器104が、モード切替信号152を受信した際に、動作モードを切り替える例を説明したが、発信器104は、指定された時刻に動作モードを切り替えてもよい。以下、この場合の動作を説明する。
図18は、この場合の動作を示す図である。なお、ここでは、説明の簡略化のため、1つの管理装置102と、2つの受信器103A及び103Bと、1つの発信器104の動作を説明する。
まず、発信器104は、通常モードで動作しており(S401)、検知用信号151を所定の周期で送信する(S402)。受信器103Bは、検知用信号151を受信した場合、通知信号153を管理装置102へ送信する(S403)。
管理装置102は、受信した通知信号153に基づき、発信器104の位置を示す位置情報を表示する(S404)。なお、複数の発信器104が存在する場合には、複数の発信器104の各々の位置を示す情報が表示される。
次に、管理装置102の使用者は、動作モードを切り替える発信器104を選択する操作を行うとともに、動作モードを切り替える切替時刻を指定する操作を行う。例えば、使用者は、2次元マップ上に表示された1又は複数の発信器104を選択することで、動作モードを切り替える発信器104を選択する。なお、使用者は、リスト表示された1又は複数の発信器104を選択することで、動作モードを切り替える発信器104を選択してもよい。
これにより、管理装置102は、動作モードを切り替える発信器104と、動作モードを切り替える切替時刻とを受け付ける(S405)。次に、管理装置102は、動作モードを切り替える発信器104と、動作モードを切り替える切替時刻とを示す指定信号を複数の受信器103A及び103Bに送信する(S406)。
図19は、指定信号の構成を示す図である。図19に示すように、指定信号は、動作モードを切り替える対象の発信器の発信器ID161Bと、動作モードを切り替える切替時刻を指定するための切替時刻情報165とを含む。なお、切替時刻情報165は、絶対的な時刻を示す情報であってもよいし、当該切替時刻情報165を受信してから動作モードを切り替えるまでの待機時間を示す情報であってもよい。また、切替時刻情報165は、動作モードを通常モードから探索モードに切り替える時刻のみを示してもよいし、動作モードを探索モードに切り替える時刻の範囲を示してもよい。言い換えると、切替時刻情報165は、動作モードを通常モードから探索モードに切り替える時刻と、動作モードが探索モードに切り替えられた後、動作モードを通常モードに戻す時刻とを示してもよい。また、切替時刻情報165は、動作モードを探索モードから通常モードに切り替える時刻のみを示してもよい。
指定信号を受信した受信器103A及び103Bは、指定信号で指定された発信器及び切替時刻を登録する(S407)。発信器が登録された状態で、複数の受信器103のいずれかにおいて、登録された発信器から送信された検知用信号151が受信されると(S408)、当該受信器103Bは、モード切替信号152を発信器104へ送信する(S409)。なお、これらの一連の処理の詳細は、上述した図5等に示す処理と同様である。
なお、この場合、切替時刻情報165を含むモード切替信号152が、発信器104へ送信される。また、切替時刻情報165を発信器104へ送信する方法は、この方法に限定されず、上述した他の方法が用いられてもよい。
また、指定信号及びモード切替信号152は、切替時刻情報165に加え、上述したタイミング情報(遅延情報又は送信時刻情報)を含んでもよい。なお、タイミング情報が送信されるタイミングは、モード切替信号152と同時である必要はなく、例えば、モード切替信号152が送信される前に、タイミング情報が発信器104へ送信されてもよい。
モード切替信号152を受信した発信器は、切替時刻情報165で示される切替時刻まで待機し(S410)、切替時刻において、動作モードを通常モードから探索モードに切り替える(S411)。なお、発信器104は、ステップS410において、待機する代わりに、通常モードで動作してもよい。
探索モードにおいて、発信器104は、短い間隔で検知用信号151を送信する(S412)。検知用信号151を受信した受信器103Bは、通知信号153を管理装置102へ送信する(S413)。管理装置102は、新たに受信した通知信号153に基づき位置情報を更新し、更新された位置情報を表示する(S414)。
以上により、発信器104を予め登録された時刻に探索モードに切り替えることができる。例えば、コンサート会場及びイベント会場において、複数の来場者に入場制限等を行う場合に、入場指示等を行う対象の来場者が携帯する発信器104を順次探索モードに切り替えることができる。
なお、切替時刻を設定するタイミングは上記タイミングに限定されず、任意のタイミングでよい。例えば、来場者に発信器104を配布する前に、切替時刻が設定されていてもよい。この場合、切替時刻を設定する方法は、上述した無線通信を用いた方法以外であってもよい。例えば、発信器104に設けられたボタン又はスイッチ等を操作することで、切替時刻が設定されてもよい。
また、上記説明では、切替時刻情報165が発信器104に予め送信される例を説明したが、受信器103が、切替時刻になったタイミングで、発信器104にモード切替信号152を送信してもよい。この場合、モード切替信号152は、切替時刻情報165を含まなくてもよい。
また、上記説明では、切替時刻情報165は、受信器103が検知用信号151を受信した際に送信されるが、受信器103は、発信器104からの他の信号を受信した際に切替時刻情報165を発信器104に送信してもよい。
また、上記説明では、互いに検知用信号151の送信間隔が異なる2つのモード(通常モード及び探索モード)を切り替える場合を例に説明を行ったが、3つの以上のモードを切り替える場合にも本発明を適用できる。さらに、この3つの以上のモードは、検知用信号151を送信しないスリープモード(第3モード)を含んでもよい。例えば、コンサート会場等において、現在誘導を行っている来場者が所持する発信器104は探索モードに設定され、待機中の来場者が所持する発信器104は通常モードに設定される。さらに、誘導が行われた後の来場者が所持する発信器104はスリープモードに設定される。また、コンサートが終わった退場時には、全ての発信器104が、通常モード又は探索モードに再度設定される。
つまり、位置検知システムは、さらに、発信器104の動作モードを、第1モード(通常モード)又は第2モード(探索モード)から、検知用信号151を送信しない第3モード(スリープモード)に切り替えるためのモード切替信号152(第2モード切替信号)を、対象発信器に無線送信する。対象発信器は、第2モード切替信号を受信した場合に、動作モードを、第1モード又は第2モードから第3モードに切り替える。この処理により、無線信号の混雑をより解消することができる。
なお、第3モードに切り替える場合にも、上記と同様に、切替時刻が設定されてもよい。この場合も、切替時刻を指定するための切替時刻情報165は、絶対的な時刻を示す情報であってもよいし、当該切替時刻情報165を受信してから動作モードを切り替えるまでの待機時間を示す情報であってもよい。
また、第1モード、第2モード及び第3モードは、発信器104にも受けられたボタン等が操作されることにより、切り替えられてもよい。例えば、第3モードにおいて、ボタン等が操作されることにより、動作モードが第1又は第2モードに切り替えられてもよい。
このように、本実施の形態に係る位置検知システムは、移動体の位置を検知するためのシステムであって、複数の移動体の各々に保持され、検知用信号を無線送信する発信器104と、検知用信号151を受信する複数の受信器103とを含む。
位置検知システムは、複数の発信器104のいずれかである対象発信器の動作モードを、検知用信号151を第1間隔で無線送信する第1モードから、検知用信号151を、第1間隔より短い第2間隔で無線送信する第2モードに切り替える第1切替時刻を指定するための切替時刻情報165(第1切替時刻情報)を取得する。
例えば、位置検知システムは、対象発信器に取得した切替時刻情報165を送信し、対象発信器は、モード切替信号152を受信した後、第1切替時刻に、動作モードを、第1モードから第2モードに切り替える。または、位置検知システムは、受信器103に取得した切替時刻情報165を送信し、受信器103は、第1切替時刻に、モード切替信号152を、対象発信器に無線送信する。または、対象発信器は、予め設定されている切替時刻情報165を取得する。
対象発信器は、第1切替時刻に、動作モードを、第1モードから第2モードに切り替える。位置検知システムは、さらに、複数の受信器103のうちいずれの受信器103で、対象発信器からの検知用信号151が受信されたかに基づき、対象発信器の位置を示す情報を生成する。
また、位置検知システムは、さらに、対象発信器の動作モードを、第1モード又は第2モードから、検知用信号151を送信しない第3モードに切り替える第2切替時刻を指定するための第2切替時刻情報を取得する。対象発信器は、第2切替時刻に、動作モードを、第1モード又は第2モードから第3モードに切り替える。この処理により、無線信号の混雑をより解消することができる。
また、上記実施の形態に係る迷子探索システム又は位置検知システムに含まれる各装置に含まれる各処理部は典型的には集積回路であるLSIとして実現される。これらは個別に1チップ化されてもよいし、一部又は全てを含むように1チップ化されてもよい。
また、集積回路化はLSIに限るものではなく、専用回路又は汎用プロセッサで実現してもよい。LSI製造後にプログラムすることが可能なFPGA(Field Programmable Gate Array)、又はLSI内部の回路セルの接続や設定を再構成可能なリコンフィギュラブル・プロセッサを利用してもよい。
また、上記実施の形態に係る迷子探索システム又は位置検知システムに含まれる各装置の機能の一部又は全てを、CPU等のプロセッサがプログラムを実行することにより実現してもよい。
さらに、本発明は上記プログラムであってもよいし、上記プログラムが記録された非一時的なコンピュータ読み取り可能な記録媒体であってもよい。また、上記プログラムは、インターネット等の伝送媒体を介して流通させることができるのは言うまでもない。
また、本発明は迷子探索システム又は位置検知システムとして実現できるだけでなく、迷子探索システム又は位置検知システムに含まれる発信器、受信器、又は管理装置として実現してもよい。また、本発明は、このような迷子探索システム又は位置検知システムに含まれる特徴的な手段をステップとする迷子探索方法又は位置検知方法として実現したり、そのような特徴的なステップをコンピュータに実行させるプログラムとして実現したりすることもできる。
また、上記で用いた数字は、全て本発明を具体的に説明するために例示するものであり、本発明は例示された数字に制限されない。
また、ブロック図における機能ブロックの分割は一例であり、複数の機能ブロックを一つの機能ブロックとして実現したり、一つの機能ブロックを複数に分割したり、一部の機能を他の機能ブロックに移してもよい。また、類似する機能を有する複数の機能ブロックの機能を単一のハードウェア又はソフトウェアが並列又は時分割に処理してもよい。
また、上記フローチャートで示すステップが実行される順序は、本発明を具体的に説明するために例示するためのものであり、上記以外の順序であってもよい。また、上記ステップの一部が、他のステップと同時(並列)に実行されてもよい。
以上、一つまたは複数の態様に係る迷子探索システム及び位置検知システムについて、実施の形態に基づいて説明したが、本発明は、この実施の形態に限定されるものではない。本発明の趣旨を逸脱しない限り、当業者が思いつく各種変形を本実施の形態に施したものや、異なる実施の形態における構成要素を組み合わせて構築される形態も、一つまたは複数の態様の範囲内に含まれてもよい。