JP6114797B1 - ケーブル付コネクタ装置 - Google Patents
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Abstract
Description
例えば、壁は、病院の病室の壁であり、機器は、病院の病室に設置される移動自在な床頭台に設けられた機器である。
さらに、機器側給電端子および機器側信号端子が、平板型の雄型端子であり、給電側給電端子および給電側信号端子が、機器側コネクタと給電側コネクタとの着脱方向に対して交差する所定方向で雄型端子をそれぞれ挟み込む雌型端子であり、給電側コネクタが、給電側給電端子および給電側信号端子を所定方向に所定範囲内で移動自在にそれぞれ保持していることにより、給電側給電端子および給電側信号端子が所定方向に所謂、遊びがある状態で保持されて機器側コネクタと給電側コネクタとが接離移動する際に機器側コネクタと給電側コネクタとの相対的な特に先端側姿勢の所定方向での変化に起因する機器側給電端子および機器側信号端子の姿勢の変化に給電側給電端子および給電側信号端子がそれぞれ追従自在となるため、接続する端子数が多い場合であっても機器側コネクタと給電側コネクタとの着脱をスムーズにするとともに接触不良を回避して長期に亘って通電状態を安定させることができ、さらに平板型の雄型端子である機器側給電端子および機器側信号端子の破損を長期に亘って回避することができる。
さらに、機器側コネクタと給電側コネクタとの接続状態である通電状態の給電側端子群の位置および姿勢が保持されるため、接触不良をより確実に回避することができる。
また、給電側給電端子および給電側信号端子がそれぞれ付勢手段付導電端子を介して基板と通電されるため、給電側コネクタの導線を不要にして構造を簡素化することができる。
さらに、所定方向においてスリットと給電側端子群との間に隙間が生じるため、所定方向の給電側端子群の遊びを容易に設けることができる。
さらに、機器側コネクタと給電側コネクタとの相対的な位置関係が決められた後に機器側端子群が給電側端子群と接触して機器側端子群および給電側端子群に着脱方向と直交する方向の負荷が生じないため、長期に亘って機器側端子群および給電側端子群の破損を回避することができる。
また、電源ケーブルおよび信号ケーブルは、それぞれ独立して設けられていてもよく、複合ケーブルとして一体に設けられていてもよい。
ここで、図1は、本発明の第1実施例のケーブル付コネクタ装置100の一部を示す概略斜視図であり、図2は、本発明の第1実施例のケーブル付コネクタ装置100の概略構成図であり、図3(A)は、第1実施例の給電側コネクタ140の一部ケース切り欠き透視正面図であり、図3(B)は、第1実施例の機器側コネクタ150の背面図であり、図4(A)は、図3(B)に示す符号4A−4Aで視た断面図であり、図4(B)は、図3(A)に示す符号4B−4Bで視た断面図であり、図5(A)は、図3(B)に示す符号5A−5Aで視た側断面図であり、図5(B)は、図3(A)に示す符号5B−5Bで視た断面図であり、図6は、第1実施例の給電側コネクタ140と機器側コネクタ150との接続状態を示す断面図である。
このうち、電源コネクタ110は、一例として病院の病室の壁Wに設置された一般用交流電源コンセントである商用電源接続部W1に接続されるように構成されている。
信号回線コネクタ120は、一例として地デジ用コネクタとLAN用コネクタとの2つ設けられ、壁Wに設置された地デジ用ソケットおよびLAN用ソケットである信号回線接続部W2とそれぞれ接続されるように構成されている。
このうち、電源ケーブル131は、電源コネクタ110から給電側コネクタ140へ電源電圧を供給するように設けられている。
他方、信号ケーブル132は、信号回線コネクタ120と給電側コネクタ140との間で信号を伝達するように構成されている。
このうち、給電側コネクタ前ケース141と給電側コネクタ後ケース143とが、給電側端子位置決め板142と、給電側端子群144と、給電側コネクタ基板145とを覆うように設けられている。
機器側端子挿通スリット141aは、給電側端子群144と対応して配設され、給電側コネクタ140と機器側コネクタ150とが接続する際に、後述する機器側端子群152がそれぞれ挿通するように設けられている。
傾斜案内部141cは、一対の凹状案内部141bの外側に一対配設され、給電側コネクタ140と機器側コネクタ150とが接続する際に当接した凸状案内部151aを凹状案内部141bに案内するように設けられている。
なお、傾斜案内部141cの位置は、一対の凹状案内部141bの内側でもよい。
なお、給電側端子群144は、前記一端側が雌型であればよく、二股型以外の円筒型でもよい。
さらに、給電側端子群144は、漏電、ショートなどの安全対策のために給電側コネクタ140の内部に収納された状態で配置されている。
また、給電側給電端子144aおよび給電側信号端子144bは、それぞれ給電側端子位置決め板142の給電側端子挿通スリット142aに所定方向Tにおいて所謂、遊びがある状態で挿通されている。
本実施例では、給電側信号端子144bが、所定方向Tに5つ並んだものを2段配設され、図3(A)における上段下段それぞれ右端の給電側信号端子144bは地デジ用であり、その他8つの給電側信号端子144bはLAN用である。
なお、給電側端子位置決め板142は、図5(A)に示すように、一例として給電側コネクタ前ケース141に背面側からねじ留めされている。
付勢手段付導電端子145bは、給電側端子群144の他端側を弾性変形によるばね力(弾性力)で、着脱方向Sおよび所定方向Tに直交する直交方向Uに付勢している。
つまり、給電側端子群144が所定方向Tの遊びの範囲内で移動して給電側コネクタ前ケース141や給電側端子位置決め板142や給電側コネクタ基板145と衝突することに起因したカタカタ等の音の発生が回避される。
さらに、機器側コネクタ150と給電側コネクタ140との接続状態である通電状態の給電側端子群144の位置および姿勢が保持される。
また、給電側給電端子144aおよび給電側信号端子144bがそれぞれ付勢手段付導電端子145bを介して給電側コネクタ基板145と通電される。
つまり、給電側コネクタ140の内部の導線が不要になる。
なお、給電側コネクタ140と機器側コネクタ150との着脱の際に、給電側端子群144の姿勢を機器側端子群152の姿勢に追従させるために、給電側端子挿通スリット142aにおける所定方向Tの遊びが十分に設けられていれば、給電側端子挿通穴145aにおける所定方向Tの遊びは、極僅かでよい。
機器側コネクタ150は、機器側コネクタ前ケース151と、機器側端子群152と、機器側コネクタ基板153とを備えている。
機器側コネクタ前ケース151は、床頭台BTとともに一例としてねじによって機器側端子群152が取付けられた機器側コネクタ基板153を覆うように構成されている。
さらに、機器側コネクタ150と給電側コネクタ140とが接続されるとき、一対の凸状案内部151aが一対の凹状案内部内141bにそれぞれ進入した後に、機器側端子群152が給電側端子群144とそれぞれ接触するように構成されている。
なお、機器側端子群152は、前記一端側が雄型であればよく、平板型以外の円柱ピン型でもよい。
また、機器側給電端子152aおよび機器側信号端子152bのそれぞれ一端側は、機器側コネクタ前ケース151の挿通穴151bを介して機器側コネクタ前ケース151から突出している。
本実施例では、機器側信号端子152bが、所定方向Tに5つ並んだものを2段配設され、図3(B)における上段下段それぞれ右端の機器側信号端子152bは地デジ用であり、その他8つの機器側信号端子152bはLAN用である。
これにより、専用の機器側コネクタ150と壁Wに設置された一般用の商用電源接続部W1および信号回線接続部W2とが中継接続される。
これにより、給電側給電端子144aおよび給電側信号端子144bが所定方向Tに所謂、遊びがある状態で保持されて機器側コネクタ150と給電側コネクタ140とが接離移動する際に機器側コネクタ150と給電側コネクタ140との相対的な特に先端側姿勢の所定方向Tでの変化に起因する機器側給電端子152aおよび機器側信号端子152bの姿勢の変化に給電側給電端子144aおよび給電側信号端子144bがそれぞれ追従自在となる。
これにより、病室の床頭台BTは患者用ベッドとともに移動することが通常であり機器側コネクタ150と給電側コネクタ140とを着脱するだけで全ての接続・接続解除切り換え自在となる。
すなわち、給電側コネクタ基板145などは、縦70mm、横幅90mm程度のサイズであり、商用電源接続部W1の穴に設置可能である。
これにより、壁Wに設置された一般用の交流電源コンセントの周辺のみを取り替え工事するだけで、給電側コネクタ140を壁Wに直接設置することもできる。
つまり、壁Wの穴の大きさを変える工事をすることなく、給電側コネクタ140を壁Wに直接設置することができる。
ここで、図7は、本発明の第2実施例のケーブル付コネクタ装置200の概略構成図であり、図8(A)は、第2実施例の給電側コネクタ240の一部ケース切り欠き透視正面図であり、図8(B)は、第2実施例の機器側コネクタ250の一部ケース切り欠き透視背面図であり、図9(A)は、図8(B)に示す符号9A−9Aで視た断面図であり、図9(B)は、図8(A)に示す符号9B−9Bで視た断面図であり、図10(A)は、図8(B)に示す符号10A−10Aで視た側断面図であり、図10(B)は、図8(A)に示す符号10B−10Bで視た断面図である。
機器側コネクタ250は、機器側コネクタ前ケース251と、機器側端子群252と、機器側コネクタ基板253と、機器側コネクタ後ケース254と、電源供給用雌型端子255と、信号用端子256とを備えている。
このうち、機器側コネクタ前ケース251および機器側コネクタ後ケース254は、機器側コネクタ基板253を覆うように設けられている。
同様に、信号用端子256は、一例として地デジ用とLAN用との2つ設けられ、機器DEと機器信号ケーブルDE3を介して直接接続された地デジ用とLAN用との2つの機器信号コネクタDE4の機器信号端子とそれぞれ接続自在に設けられている。
これにより、機器DEが専用の機器側コネクタ250を有してなく一般用の機器電源コネクタDE2と機器信号コネクタDE4との複数のコネクタを有している場合であっても機器電源コネクタDE2および機器信号コネクタDE4が機器側コネクタ250と接続されて全ての接続・接続解除切り換え可能箇所が、機器側コネクタ250と給電側コネクタ240との接続箇所の1箇所となる。
110、 210 ・・・ 電源コネクタ
120、 220 ・・・ 信号回線コネクタ(地デジ用コネクタ、LAN用コネクタ)
130、 230 ・・・ 複合ケーブル
131、 231 ・・・ 電源ケーブル
132、 232 ・・・ 信号ケーブル(地デジ用ケーブル、LAN用ケーブル)
140、 240 ・・・ 給電側コネクタ
141、 241 ・・・ 給電側コネクタ前ケース
141a、241a・・・ 機器側端子挿通スリット
141b、241b・・・ 凹状案内部
141c、241c・・・ 傾斜案内部
142、 242 ・・・ 給電側端子位置決め板
142a、242a・・・ 給電側端子挿通スリット
143、 243 ・・・ 給電側コネクタ後ケース
144、 244 ・・・ 給電側端子群
144a、244a・・・ 給電側給電端子
144b、244b・・・ 給電側信号端子
145、 245 ・・・ 給電側コネクタ基板
145a、245a・・・ 給電側端子挿通穴
145b、245b・・・ 付勢手段付導電端子
150、 250 ・・・ 機器側コネクタ
151、 251 ・・・ 機器側コネクタ前ケース
151a、251a・・・ 凸状案内部
151b、251b・・・ 挿通穴
152、 252 ・・・ 機器側端子群
152a、252a・・・ 機器側給電端子
152b、252b・・・ 機器側信号端子
153、 253 ・・・ 機器側コネクタ基板
254 ・・・ 機器側コネクタ後ケース
255 ・・・ 電源供給用雌型端子
256 ・・・ 信号用端子
S ・・・ 着脱方向
T ・・・ 所定方向(着脱方向に対する左右幅方向)
U ・・・ 着脱方向および所定方向に直交する直交方向(上下方向)
W ・・・ 病室の壁
W1 ・・・ 商用電源接続部(一般用電源コンセント)
W2 ・・・ 信号回線接続部(地デジ用ソケット、LAN用ソケット)
BT ・・・ 床頭台
DE ・・・ 機器
DE1 ・・・ 機器電源ケーブル
DE2 ・・・ 機器電源コネクタ
DE3 ・・・ 機器信号ケーブル(地デジ用ケーブル、LAN用ケーブル)
DE4 ・・・ 機器信号コネクタ(地デジ用コネクタ、LAN用コネクタ)
CV ・・・ カバースカート
Claims (4)
- 壁に設置された商用電源接続部に接続される電源コネクタと、前記壁に設置された信号回線接続部と接続される信号回線コネクタと、前記電源コネクタから電源ケーブルを介して接続された1以上である第1所定数の給電側給電端子と前記信号回線コネクタから信号ケーブルを介して接続された複数である第2所定数の給電側信号端子とを含む給電側端子群を備えた給電側コネクタと、前記第1所定数の給電側給電端子と接続自在な前記第1所定数の機器側給電端子と前記第2所定数の給電側信号端子と接続自在な前記第2所定数の機器側信号端子とを含む機器側端子群を備えて給電側コネクタと接続自在な機器側コネクタとを備えたケーブル付コネクタ装置であって、
前記機器側給電端子および機器側信号端子が、平板型の雄型端子であり、
前記給電側給電端子および給電側信号端子が、前記機器側コネクタと給電側コネクタとの着脱方向に対して交差する所定方向で前記雄型端子をそれぞれ挟み込む雌型端子であり、
前記給電側コネクタが、前記給電側給電端子および給電側信号端子を前記所定方向に所定範囲内で移動自在にそれぞれ保持し、
前記給電側コネクタが、前記給電側端子群のそれぞれ接触するとともに弾性変形により給電側端子群をそれぞれ付勢する複数の付勢手段付導電端子と、該複数の付勢手段付導電端子を設置した基板と、前記所定方向に延設されて給電側端子群をそれぞれ挿通させる複数のスリットとを有し、
前記付勢手段付導電端子が、前記機器側コネクタと給電側コネクタとの着脱方向および前記所定方向に直交する直交方向に給電側端子群をそれぞれ付勢していることを特徴とするケーブル付コネクタ装置。 - 前記機器側コネクタが、前記所定方向に離間した一対の凸状案内部を有し、
前記給電側コネクタが、前記所定方向に離間するとともに一対の凸状案内部と嵌合する一対の凹状案内部と、前記一対の凹状案内部の内側および外側の少なくとも一方に設置されるとともに機器側コネクタと給電側コネクタとの着脱方向に対して傾斜して当接した凸状案内部を凹状案内部へ案内する一対の傾斜案内部とを有し、
前記機器側コネクタと給電側コネクタとが接続されるとき、前記一対の凸状案内部が前記一対の凹状案内部内にそれぞれ進入した後に、前記機器側端子群が前記給電側端子群とそれぞれ接触することを特徴とする請求項1に記載のケーブル付コネクタ装置。 - 前記機器側コネクタが、機器と機器電源ケーブルを介して直接接続された機器電源コネクタの雄型端子と接続自在な電源供給用雌型端子と、前記機器と機器信号ケーブルを介して直接接続された機器信号コネクタの機器信号端子と接続自在な信号用端子とを備えていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のケーブル付コネクタ装置。
- 前記壁が、病院の病室の壁であり、
前記機器が、病院の病室に設置される移動自在な床頭台に設けられた機器であることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1つに記載のケーブル付コネクタ装置。
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