JP6113985B2 - 内燃機関及び駆動システム - Google Patents

内燃機関及び駆動システム Download PDF

Info

Publication number
JP6113985B2
JP6113985B2 JP2012205815A JP2012205815A JP6113985B2 JP 6113985 B2 JP6113985 B2 JP 6113985B2 JP 2012205815 A JP2012205815 A JP 2012205815A JP 2012205815 A JP2012205815 A JP 2012205815A JP 6113985 B2 JP6113985 B2 JP 6113985B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
stroke
valve
cycle
cylinder
cycle operation
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2012205815A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2014058949A (ja
Inventor
佐藤 茂
茂 佐藤
明子 尾上
明子 尾上
Original Assignee
佐藤 茂
茂 佐藤
澤田 ▲福衛▼
澤田 ▲福衛▼
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 佐藤 茂, 茂 佐藤, 澤田 ▲福衛▼, 澤田 ▲福衛▼ filed Critical 佐藤 茂
Priority to JP2012205815A priority Critical patent/JP6113985B2/ja
Publication of JP2014058949A publication Critical patent/JP2014058949A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6113985B2 publication Critical patent/JP6113985B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、自動車のエンジンなどに好適な内燃機関及び駆動システムの改良に関するものである。
自動車用のエンジンとしては、2サイクル及び4サイクルの内燃機関が知られている。2サイクルエンジンは、クランクシャフトの1回転に1回の爆発であり、4サイクル内燃機関は2回転に1回の爆発である。これに対し、前記4サイクルの行程後に、掃気吸入行程及び掃気排気行程を追加した6サイクルのエンジンも知られており、クランクシャフトの3回転に1回の爆発となる。また、下記特許文献1には、前記4サイクルの排気行程から吸入行程に移る間に、空気吸入行程と、これによる燃焼室内の空気を加圧する加圧行程とを備え、これによって得られた加圧空気を吸入行程の後半にある他の気筒に供給するようにした6サイクルエンジンが開示されている。
これに対し、昨今の燃料高騰や温暖化対策などを背景に、内燃機関と電動モーターを組み合わせるようにしたハイブリッド方式のエンジンが注目されている。他に、環境負荷の低い方式としては、電気自動車,水素自動車,燃料電池自動車などが提案されている。そこで、本件出願人は、更なる燃料消費の改善を図るとともに、地球温暖化の抑制など環境負荷の低減を図ることができる、ハイブリッド方式に好適な内燃機関及び駆動システムを提案している(下記特許文献2参照)。
特開平2−119635号公報 特開2010−31705号公報
ところで、排気ガス対策などの環境負荷への影響を低減するためには、トラックやバスなどの商用車における対策が重要である。しかしながら、バッテリを多用するハイブリッド方式や電気方式を、そのまま商用車に適用できるものではない。
このような点からすると、当面の駆動システムとして、ガソリンエンジンやディーゼルエンジンの燃料消費の低減を図ることも重要であり、今後のバイオ燃料の普及なども考慮すれば、将来的にも有効な手法であると考えられる。
本発明は、以上の点に着目したもので、ガソリンエンジンやディーゼルエンジンなどの内燃機関の燃料消費効率の向上,環境負荷の低減を図ることができる内燃機関及び駆動システムを提供することを、その目的とする。
前記目的を達成するため、本発明は、シリンダ内でピストンが往復運動する際にバルブの開閉を行う内燃機関であって、加圧空気を一時的に滞留するための加圧チャンバを備えており、前記シリンダは、第1〜第4のバルブを備えており、空気を前記シリンダ内に吸入する吸入行程,この吸入行程によって前記シリンダ内に吸入された空気を加圧し、前記加圧チャンバに送出する加圧行程,この加圧行程によって加圧チャンバ内に滞留した空気を、該空気を送出したシリンダ内に吸入して戻し、燃料を吸入する加入行程,この加入行程によって前記シリンダ内に吸入された空気と燃料の混合ガスを圧縮する圧縮行程,この圧縮行程によって圧縮された混合ガスを燃焼・爆発させる燃焼行程,この燃焼行程による燃焼後の残留ガスを、前記シリンダ内から排気する排気行程,を繰り返し行う6サイクル運転手段と、空気を前記シリンダ内に吸入する吸入行程,この吸入行程によって前記シリンダ内に吸入された空気と燃料の混合ガスを圧縮する圧縮行程,この圧縮行程によって圧縮された混合ガスを燃焼・爆発させる燃焼行程,この燃焼行程による燃焼後の残留ガスを、前記シリンダ内から排気する排気行程,を繰り返し行う4サイクル運転手段と、前記6サイクル運転と4サイクル運転を切り替えるための切替手段と、低負荷時は前記6サイクル運転手段による運転が行われ、高負荷時は前記4サイクル運転手段による運転が行われるように、前記切替手段を制御する切替制御手段と、を備えており、前記6サイクル運転手段は、吸入行程では第1のバルブのみを開き、加圧行程では第2のバルブのみを開き、加入行程では第3のバルブのみを開き、前記圧縮行程及び燃焼行程では全てのバルブを閉じ、前記排気行程では第4のバルブのみを開くように、バルブ開閉動作を行う6サイクルバルブ制御手段を備えており、前記4サイクル運転手段は、吸入行程では前記第2のバルブのみを開き、前記圧縮行程及び燃焼行程では全てのバルブを閉じ、前記排気行程では第4のバルブのみを開くように、バルブ開閉動作を行う4サイクルバルブ制御手段を備えたことを特徴とする。
主要な形態の一つは、前記第1〜第4のバルブの開閉がカムによるバルブ開閉機構によって行われており、前記6サイクルバルブ制御手段によるバルブの開閉を行うためのカムが6サイクルカムシャフトに設けられており、前記4サイクルバルブ制御手段によるバルブの開閉を行うためのカムが4サイクルカムシャフトに設けられていることを特徴とする。
他の形態の一つは、前記切替制御手段が、6サイクル運転と4サイクル運転を切り替える際に、切替前が燃焼行程であり、切替後が吸入行程であるときは、当該燃焼行程における燃焼を中止することを特徴とする。更に他の形態は、前記第1及び第2のバルブの口径を、前記第3及び第4のバルブの口径より大きく設定したことを特徴とする。更に他の形態は、前記加圧チャンバと前記第3のバルブとの間に、前記加圧チャンバから吸入する空気の量を調整するスロットルバルブを設けたことを特徴とする。
更に他の形態としては、前記シリンダを複数設けた多気筒構成とするとともに、前記加圧チャンバを複数のシリンダ間で共用することを特徴とする。あるいは、過給機を設けるとともに、6サイクル運転時の吸気圧力を4サイクル運転時よりも高く設定する過給機圧制御手段を設けたことを特徴とする。
本発明の駆動システムは、前記いずれかの内燃機関と電気モータとを併用したことを特徴とする。本発明の前記及び他の目的,特徴,利点は、以下の詳細な説明及び添付図面から明瞭になろう。
本発明によれば、4サイクル内燃機関に2サイクルの自己加圧サイクルを加え、シリンダ内に導入された空気を加圧して加圧チャンバに送出し、次に加圧チャンバ内の空気を前記シリンダ内に吸入して圧縮・燃焼・排気を行うこととしたので、燃料消費及び環境負荷を改善することができる。
実施例におけるエンジンの主要部の6サイクル時の様子を示す斜視図である。 実施例におけるエンジンの主要部の4サイクル時の様子を示す斜視図である。 4サイクル運転時と6サイクル運転時のバルブ開閉を行なうためのカムシャフトギヤ部分を示す斜視図である。 4サイクル運転時と6サイクル運転時のバルブ開閉を行なうためのロッカーアーム部分を示す斜視図である。 6サイクル時と4サイクル時のロッカーシャフトの位置とバルブ開閉の様子を示す図である。 6サイクル運転時の主要行程を示す図である。 6サイクル運転時の主要行程を示す図である。 6サイクル運転の各行程とカムの一例との関係を示す図である。 6サイクル運転と4サイクル運転を切り換える制御装置の一例を示すブロック図である。 6サイクル運転と4サイクル運転を切り換え動作における行程間の関係を示す図である。 6サイクル運転時と4サイクル運転時の切り替えにおける軸トルクの変動と、過給機によるトルク変動抑制の作用を示すグラフである。
以下、本発明を実施するための形態を、実施例に基づいて詳細に説明する。
図1及び図2には、本実施例のエンジンの主要部が示されている。図1は6サイクル運転時,図2は4サイクル運転時をそれぞれ示す。これらの図に示すように、エンジンのシリンダ10に対して、4つのバルブ20,30,40,50が設けられている。バルブ40とバルブ50との間には、加圧チャンバ60が設けられている。各バルブと作用は、次の通りである。なお、各バルブには、公知のように、バルブスプリング,オイルシール,スプリングリテーナなどが設けられている。
(1)バルブ20:6サイクル運転時にシリンダ10内に空気(大気)を吸入する際に開くバルブである。4サイクル運転時は閉じる。過給機(図示せず)からの圧縮空気もしくは自然吸気による大気の吸入(給気)が行われる。
(2)バルブ30:燃焼後のガスをシリンダ10内から排気する際に開くバルブである。
(3)バルブ40:6サイクル運転時は、シリンダ10内で加圧した空気を加圧チャンバ60に送出するためのバルブである。4サイクル運転時は、燃料を吸入する。
(4)バルブ50:6サイクル運転時に、加圧チャンバ60内に滞留した加圧空気を吸入してシリンダ10内に戻すためのバルブである。4サイクル運転時は閉じる。
上述したバルブ20には、ポート22から空気(過給機からの圧縮空気もしくは自然吸気による大気)が供給されている。バルブ30は、燃焼後の残留ガスを排気するポート32に接続されている。一方、バルブ40は、ポート42を介して加圧チャンバ60の空気入口及び大気に開放している配管80にそれぞれ接続されている。加圧チャンバ60の空気出口は、配管82を介してスロットルバルブ70に接続されており、ポート52を順に介してバルブ50に接続されている。更に、ポート42とポート52との間には、配管84が接続されている。
各ポートないし配管には、バタフライバルブ90〜98が設けられている。6サイクル運転を行なうときは、図1に示すように、バタフライバルブ90,94が「開」,他のバタフライバルブ92,96,98が「閉」となり、配管80,84がいずれも閉じた状態となる。これにより、図1に矢印で示すように、バルブ40から送出された加圧空気が加圧チャンバ60に導入され、更に、スロットルバルブ70で流量が調整された後にバルブ50からシリンダ10内に吸い込まれて戻るようになっている。
一方、4サイクル運転を行なうときは、図2に示すように、バタフライバルブ90,94が閉,他のバタフライバルブ92,96,98が開となり、配管80,84がいずれも開いた状態となる。これにより、図2に矢印で示すように、配管80から導入された外気(過給機からの圧縮空気もしくは自然吸気による大気)が加圧チャンバ60に導入され、更に、スロットルバルブ70で流量が調整された後に、ポート42を介してバルブ40からシリンダ10内に吸い込まれるようになっている。
なお、前記実施例で示したバタフライバルブ90,96を、いわゆる三方弁のような構造としてもよい。バタフライバルブ94,98についても同様である。
ここで、本実施例の概要を説明すると、高負荷時は図1に示すような6サイクル運転が行なわれ、軽負荷時は図2に示すような4サイクル運転が行なわれる。6サイクル運転時は、4つのバルブ20,30,40,50のすべてを使用する。しかし、4サイクル運転時は、バルブ20,50は、いずれも閉じた状態となり、バルブ40による吸入,バルブ30による排気によって4サイクルの運転が行なわれる。
次に、図3及び図4を参照しながら、4サイクル運転時と6サイクル運転時のバルブ開閉を行なうための機構について説明する。図3に示すように、本実施例では、6サイクルカムシャフト100と、4サイクルカムシャフト200を備えている。6サイクルカムシャフト100には、6サイクルカムギヤ102が設けられており、4サイクルカムシャフト200には、4サイクルカムギヤ202が設けられている。
6サイクルカムギヤ102には、クランクシャフトタイミングギヤ300の回転駆動力が、タイミングベルト302を介して伝達されるようになっている。304は、タイミングベルト302のテンションを調整するためのテンションアイドラーである。一方、4サイクルカムギヤ202には、クランクシャフトタイミングギヤ310の回転駆動力が、タイミングベルト312を介して伝達されるようになっている。314は、タイミングベルト302のテンションを調整するためのテンションアイドラーである。クランクシャフトタイミングギヤ300,310は、ピストンの往復運動を回転運動に変換するためのクランクシャフト320に設けられている。
ここで、クランクシャフトタイミングギヤ300,310が、クランクシャフト320に対して、1:1のギヤ比であるとすると、6サイクルカムギヤ102のギヤ比は3:1となっており、4サイクルカムギヤ202のギヤ比は2:1となっている。従って、6サイクルカムシャフト100が1回転するとクランクシャフト320は3回転し、4サイクルカムシャフト200が1回転するとクランクシャフト320は2回転する。6サイクルカムシャフト100には、1シリンダ(1気筒)に対して、4個のカム120〜150が設けられている。また、4サイクルカムシャフト200には、1シリンダ(1気筒)に対して、2個のカム230,240が設けられている。
図4には、以上のようなカムによるバルブ開閉機構の一例が示されている。同図において、上述したバルブ20,30,40,50の頂部は、ロッカーアーム24,34,44,54の一端にそれぞれ接合している。これらロッカーアーム24,34,44,54の他端は、上述したカム120,230,240,150にそれぞれ接合可能となっている。更に、本実施例では、一端がカム130,140に接合し、他端が前記ロッカーアーム34,44の一端を介して前記バルブ30,40の頂部に接合しているロッカーアーム36,46が設けられている。ロッカーアーム24,34,36,44,46,54のバルブ側の端部には、アジャストスクリュー,ロックナットが公知のように設けられている。
以上のうち、ロッカーアーム24,36,46,54は、偏芯軸であるロッカーシャフト160を中心に揺動可能となっており、6サイクルカムシャフト100のカム120,130,140,150に当接して駆動される。すなわち、6サイクル運転時に、6サイクルカムシャフト100→カム120,130,140,150→ロッカーアーム24,36,46,54→バルブ20,30,40,50の順に駆動力が伝達され、バルブ20,30,40,50が開閉動作するようになっている。
図5(A)及び(B)には、6サイクル運転時の主要部の様子が示されている。同図(A)は、ロッカーアーム24がカム120によって揺動し、バルブ20が押されて開となっている状態で、ロッカーシャフト160が図の下側に位置している。バルブ50,ロッカーアーム54,カム150についても、同様である。同図(B)は、ロッカーアーム36がカム130によって揺動し、ロッカーアーム34を介してバルブ30が押されて開となっている状態である。ロッカーシャフト160は、同様に図の下側に位置しているが、ロッカーシャフト260は上側に位置している。このため、カム230とロッカーアーム34との間にはクリアランスΔがある。バルブ40,ロッカーアーム44及び46,カム140についても、同様である。
次に、4サイクル運転時は、ロッカーシャフト160が上側に回転して、カム120,130,140,150と、ロッカーアーム24,36,46,54との間にクリアランスΔが形成されて、カム120,130,140,150によるロッカーアーム24,36,46,54の駆動が停止される。このとき、バルブ20,50が閉じた状態となるように設定されている。図5(C)には、この場合のロッカーアーム24,54の様子が示されており、図5(D)には、ロッカーアーム36,46の様子が示されている。
一方、ロッカーアーム34,44は、ロッカーシャフト260を中心に揺動可能となっている。そして、6サイクル運転時は、図5(B)に示したように、ロッカーシャフト260の回転によって、カム230,240と、ロッカーアーム34,44との間にクリアランスΔが形成されて、カム230,240によるロッカーアーム34,44の駆動が停止される。しかし、上述したように、ロッカーアーム36,46の揺動がロッカーアーム34,44に伝達されて、バルブ30,40の6サイクルによる開閉駆動が行われる。
これに対し、4サイクル運転時は、図5(D)に示したように、ロッカーシャフト260が下側に回転して、ロッカーアーム34,44に、4サイクルカムシャフト200のカム230,240が当接して駆動されるようになる。すなわち、4サイクルカムシャフト200→カム230,240→ロッカーアーム34,44→バルブ30,40の順に駆動力が伝達され、バルブ30,40が開閉動作するようになっている。
以上のように、ロッカーシャフト160,260の作用によって、
(1)6サイクル運転時は、バルブ20,30,40,50が6サイクルで開閉動作する(図1参照)。
(2)4サイクル運転時は、バルブ20,50は閉じた状態となり、バルブ30,40が4サイクルで開閉動作する(図2参照)。
更に、図4に示すように、前記バルブに囲まれたシリンダ中央には、燃料点火用のプラグ12が設けられている。また、シリンダヘッド又はインテークマニホールドに設けられた燃料ポートから、燃料ガスが供給されるようになっている。なお、インジェクションノズルによって直接シリンダ10内に燃料を噴射するようにしてもよい。ディーゼルの場合は、プラグ12の代わりに燃料のインジェクションノズルを設けるようにする。供給された燃料ガスは、スロットルバルブ70から送り出された空気と混ざり合って、シリンダ10内に供給される。燃料ガスの量は、アクセルの動きに対応して電子的に制御されており、スロットルバルブ70の開閉もアクセルの動きに対応している。従って、アクセルの動きに対応して、圧縮空気の量と燃料の量が制御されている。
図6及び図7には、本実施例における6サイクルの各行程における主要部の状態が示されている。なお、図6及び図7は、本発明の理解を容易にするために、4つのバルブ20,30,40,50を並列的に示している。シリンダ10内のピストン14がコンロッド16を介してクランクシャフト18に接合している点は、公知の技術と同様である。以下、順次各行程の動作について説明する。
(1)吸入行程:図6(A)に示すように、シリンダ10内のピストン14が、矢印F6Aのように下降し、バルブ20が開いて、空気がシリンダ10内に吸入される。
(2)加圧(加圧チャンバ送出)行程:図6(B)に示すように、シリンダ10内のピストン14が、矢印F6Bのように上昇し、バルブ40が開いて、加圧された空気が加圧チャンバ60に送出される。
(3)加入(加圧チャンバ吸入)行程:図6(C)に示すように、シリンダ10内のピストン14が、矢印F6Cのように下降し、バルブ50が開く。これにより、加圧チャンバ60内に滞留した加圧空気が燃料ガスと混合してシリンダ10内に再び吸入される。このときの加圧空気量は、上述したように、スロットルバルブ70によって調整される。
(4)圧縮行程:図7(A)に示すように、バルブ20,30,40,50の全てが閉じた状態でピストン14が、矢印F6Dのように上昇し、混合ガスがシリンダ10内で圧縮される。
(5)燃焼行程:図7(B)に示すように、プラグ12が点火し、シリンダ10内で圧縮されている混合ガスを燃焼・爆発させる。ピストン14は、矢印F6Eのように下降する。
(6)排気行程:図7(C)に示すように、バルブ30が開いた状態でピストン14が、矢印F6Fのように上昇し、シリンダ10内の残留ガスが排気される。
次に、図3ないし図4に示したカム120,130,140,150の動きに着目すると、次の通りとなる。なお、いずれのカムも、図6及び図7に示した6サイクルで1回転する。
(1)カム120:バルブ20を開閉するためのカムで、図6(A)の吸入行程でのみバルブ20を押して開く。
(2)カム130:バルブ30を開閉するためのカムで、図7(C)の排気行程でのみバルブ30を押して開く。
(3)カム140:バルブ40を開閉するためのカムで、図6(B)の加圧行程でのみバルブ40を押して開く。
(4)カム150:バルブ50を開閉するためのカムで、図6(C)の加入行程でのみバルブ50を押して開く。
図8(A)には、以上の行程の全体が示されている。同図中、下死点はピストン14が最も降下した位置を示し、上死点はピストン14が最も上昇した位置を示す。本実施例によれば、図8(A)の6つの行程が、時計方向に順次繰り返し行なわれる。
図8(B)には、上述したカム120の一例が示されている。なお、カム130,140,150も形状は同じであるので、以下カム120を代表して説明する。同図(B)はカムシャフト100の方向から見た図であり、同図(C)はカムシャフト100の側面から見た図である。これらの図に示すように、カム山122は、60度の範囲に形成されており、これによって6サイクルに1回の割合でバルブ20を押すようになっている。具体的には、60度の範囲の5度内側を基点として、半径2ミリ(R2)の円弧を描くように立ち上がっており、頂部は半径4ミリ(R4)の円弧を描いている。カム山122の立下りは、立ち上がりと対称となっている。一方、4サイクルのカム230,240は、図8(B)に点線で一例を示すようになる。
このようなカム120と、上述した各サイクルとの対応関係を示すと、図8(A)に重ねて示すようになる。すなわち、カム120のカム山122が吸入バルブ20を押すときが空気の吸入行程となる。他のカム130,140,150についても同様である。このように、カム120,130,140,150は、いずれも1回転で6サイクルに対応している。一方、クランクシャフト18は、図6及び図7に示したように、2サイクルで1回転するので、6サイクルでは3回転する。このように、6サイクル運転時は、カムシャフト100の回転数は、クランクシャフト18の回転数の1/3となる。
更に、カム120,130,140,150のカム山の立ち上がりを遅くするとともに、立下りを早くしているため、図8(A)に示すように、上死点及び下死点の前後数度(図示の例では2度)の間では、各サイクルのバルブ開閉動作が重ならず、オーバーラップが生じない。例えば、図8(B)に示すカム120の例では、上述したように、カム山122が60度から5度ずれた位置から立ち上がっており、これによって、前記オーバーラップが生じないようになっている。なお、図8(A)に示したオーバーラップ回避角度と、図8(B)に示したカム山122の立ち上がり基点角度は、静的特性と動的特性の相違から、必ずしも一致するとは限らない。
なお、4サイクル運転時の各行程は、バルブ20,50が閉となるため、バルブ30,40の開閉によって、公知のように行なわれる。すなわち、
(1)吸入行程:シリンダ10内のピストン14が下降し、加圧チャンバ送出バルブ40が開いて、空気がシリンダ10内に吸入される。
(2)圧縮行程:バルブ20,30,40,50の全てが閉じた状態でピストン14が上昇し、混合ガスがシリンダ10内で圧縮される。
(3)燃焼行程:プラグ12が点火し、シリンダ10内で圧縮されている混合ガスを燃焼・爆発させる。ピストン14は下降する。
(4)排気行程:排気バルブ30が開いた状態でピストン14が上昇し、シリンダ10内の残留ガスが排気される。
次に、図9を参照しながら、4サイクルと6サイクルの駆動制御を行う制御装置について説明する。本実施例では、車両に搭載されているECU(Engine Control Unit)を利用して行なう。ECU500には、図9に示すようなセンサー等が接続されている。順次説明すると、バタフライバルブ駆動部502は、図1,図2に示したバタフライバルブ90〜98の開閉制御を行うためものである。具体的には、6サイクル運転時は図1の開閉状態,4サイクル運転時は図2の開閉状態となるように、バタフライバルブ90〜98の切り替えが行なわれる。ロッカーシャフト駆動部504は、ロッカーシャフト160,260の回転駆動を行なうためのもので、図5に示したようにロッカーシャフト160,260を偏芯回転して、6サイクル運転時と4サイクル運転時の切り替えを行なう。
次に、ノックセンサー506は、ノッキングの発生の有無を検出するための公知のセンサーである。点火時期切替センサー508は、後述する6サイクルと4サイクルの切替における点火時期を検知するためのセンサーである。燃料4・6サイクル切替センサー510は、燃料ポート71から供給される燃料が、いずれのサイクルの量に設定されているかを検知するためのセンサーである。アイドル・スロットルセンサー512は、アイドリングやスロットル(アクセル)の開閉の程度を検知するためのセンサーである。点火切替センサー514は、点火の切替タイミングを検出するためのセンサーである。エンジン回転センサー516は、エンジンの回転数を検知するためのセンサーである。トランスミッションポジションセンサー518は、トランスミッションがいずれのレンジとなっているかを検知するセンサーである。トランスミッション回転センサー520は、トランスミッションの回転数を検知するセンサーである。なお、過給機圧コントロール部507については後述する。
次に、図10も参照しながら、本実施例の全体動作を説明する。図10(A)は、停止した状態から加速して一定速度で走行し、その後、減速して停止するといった基本的な動作における速度変化が示されている。本実施例によれば、発進から所定速度(負荷が低くなった速度)になるまでは4サイクル運転で動作し、所定速度以上となると6サイクル運転で動作し、所定速度以下になって停止するときも4サイクル運転で動作する。
まず、車両が停止状態にあるときは、アイドル・スロットルセンサー512によるスロットルバルブ70の開度が大きく、トランスミッション回転センサー520の検出回転数が比較的高い。これらの検知結果に基づいて、ECU500は停止状態にあることを認識する。ECU500は、バタフライバルブ駆動部502に信号を出力して、バタフライバルブ90〜98を、図2のような4サイクル時の開閉状態とする。また、ECU500は、ロッカーシャフト駆動部504に信号を出力して、ロッカーシャフト160,260を、図5(C),(D)に示す位置となるように回転する。更に、点火時期切替センサー508によって点火時期が検出され、4サイクルとなるように、ECU500によって切り替えられる。更に、燃料4・6サイクル切替センサー510によって、燃料の量が検知され、4サイクルとなるように切り替えられる。
この状態で、運転者がアクセルを踏んで加速すると、図2に矢印で示すように、バルブ40から燃料の吸入が行なわれるとともに、バルブ30から排気が行なわれ、4サイクルのエンジンとして動作する。
車両が加速して、所定速度以上となると、トランスミッション回転センサー520によってそれが検知され、ECU500に知らされる。すると、ECU500は、バタフライバルブ駆動部502に信号を出力して、バタフライバルブ90〜98を、図1のような6サイクル時の開閉状態とする。また、ECU500は、ロッカーシャフト駆動部504に信号を出力して、ロッカーシャフト160,260を、図5(A),(B)に示す位置となるように回転する。更に、点火時期切替センサー508によって点火時期が検出され、6サイクルとなるように、ECU500によって切り替えられる。更に、燃料4・6サイクル切替センサー510によって、燃料の量が検知され、6サイクルとなるように切り替えられる。このため、エンジンは、図1に矢印で示すように、燃料の吸入,加圧,排気等が、図6及び図7に示した6サイクルの動作を行なう。
ところで、4サイクルから6サイクルへの切替に当たっては、図10(B)に示すような点火制御がECU500によって行われる。同図には、4サイクルの吸入,圧縮,燃焼,排気,の4つの行程と、6サイクルの吸入,加圧,加入,圧縮,燃焼,排気の6つの行程が示されている。同図において、4サイクルから6サイクルに切り替わるときに不都合が生ずるタイミングは、矢印F10Bで示すタイミングである。4サイクルの燃焼行程が6サイクルの吸入行程に切り替わると、燃焼時にバルブが開いてしまうので、この場合は、1回だけ燃焼を中止(カット)するように、ECU500によって制御される。
車両が減速して、所定速度以下となると、トランスミッション回転センサー520によってそれが検知され、ECU500に知らされる。すると、ECU500は、バタフライバルブ駆動部502に信号を出力して、バタフライバルブ90〜98を、図2のような6サイク時の開閉状態とする。また、ECU500は、ロッカーシャフト駆動部504に信号を出力して、ロッカーシャフト160,260を、図5(C),(D)に示す位置となるように回転する。更に、点火時期切替センサー508によって点火時期が検出され、4サイクルとなるように、ECU500によって切り替えられる。このため、エンジンは、図2に示すように、4サイクルの動作を行なう。
登坂時のような高負荷時も、4サイクル運転が行なわれる。この場合、トランスミッションが低速ギヤに入って、エンジンが高速回転となる。それらが、トランスミッションポジションセンサー518,エンジン回転センサー516によって検出されると、ECU500によって各部が4サイクルの状態に切り替えられ、4サイクルの運転が行なわれる。
ところで、6サイクルから4サイクルへの切替に当たっては、図10(C)に示すような点火制御がECU500によって行われる。同図には、6サイクルの吸入,加圧,加入,圧縮,燃焼,排気の6つの行程と、4サイクルの吸入,圧縮,燃焼,排気,の4つの行程と、が示されている。同図において、6サイクルから4サイクルに切り替わるときに不都合が生ずるタイミングは、矢印F10Cで示すタイミングである。6サイクルの燃焼行程が4サイクルの吸入行程に切り替わると、燃焼時にバルブが開いてしまうので、この場合は、1回だけ燃焼を中止(カット)するように、ECU500によって制御される。
以上のように、本実施例によれば、次のような効果がある。
(1)加速時,登坂時など、高負荷時は4サイクルで運転を行うこととしたので、低速時,登坂時で良好なトルクを得ることができる。一方、定値走行時などの軽負荷時は、4サイクルに2サイクルの自己加圧サイクルを加え、吸入行程後に、加圧チャンバに対する空気の送出と、加圧チャンバからの加圧空気の吸入を行なう6サイクルで運転を行なうこととしたので、高いガス圧力で燃焼が行なわれるようになり、4サイクルの場合と比較して燃焼回数が少なくなる。これにより、全体として、良好なトルクを確保しつつ、燃料消費効率の向上,排出ガスの低減による環境負荷の低減を図ることができる。
(2)6サイクル運転時は、1サイクル当りのエンジンの回転時間が4サイクルエンジンに比べて1.5倍に長くなるので、各サイクルにおける効率の低下は30%に抑えられる。また、カムシャフトの回転も、4サイクルに比べて1.5倍遅くなるので、期間損失比も低下する。更に、カムシャフト駆動抵抗も少ないので、メカニカルノイズが低減されて低騒音性にも有効であり、現状の4サイクルエンジンと同じ気筒数及び燃焼順序を利用することができるので、生産コストを下げることができる。更に、カムやシャフトなどの部品の消耗率も抑えることができる。
(3)加えて、電動モーター駆動と結合してハイブリッド方式とすることにより、更に燃料消費が改善されるとともに、排気ガスが減少し、地球温暖化の抑制など環境負荷の低減を図ることが可能となる。
次に、本発明の実施例2について説明する。本実施例は、過給機を設けた場合の例である。過給機(図示せず)を使用するときは、過給機における空気の圧縮圧力を制御する過給機圧コントロール部507を設けるようにする。過給機からの圧縮空気は、6サイクル運転時はポート22から供給され(図1参照)、4サイクル運転時は配管80から供給される(図2参照)。
本実施例においても、停止した状態から加速して一定速度で走行し、その後減速して停止するといった基本的な動作においては、最初4サイクル運転で動作し、所定速度以上となると6サイクル運転で動作し、所定速度以下になると4サイクル運転で動作する。
図11には、前記基本動作における過給機圧力と、クランクシャフトにおける軸トルクの関係が示されている。グラフLTAは、過給機がない場合の軸トルクを示し、4サイクルから6サイクルに切り替える際に低下し、逆に6サイクルから4サイクルに切り替える際に上昇するという具合に変動が生ずる。
これに対し、図9に示した過給機圧コントロール部507により、グラフLPで示すように、6サイクル運転時の過給機圧を4サイクル時よりも高くすると、6サイクル運転時の軸トルクが上昇し、グラフLTBで示すように、6サイクルと4サイクルとの切り替え時に発生するトルク変動を抑制することができる。
このように、本実施例によれば、過給機により、6サイクル運転時の吸気圧力を4サイクル運転時よりも高く設定することで、サイクル数切り替え時に発生するトルク変動を抑制することができる。
なお、本発明は、上述した実施例に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加えることができる。例えば、以下のものも含まれる。
(1)前記実施例では、シリンダ1つの場合(1気筒)を主として説明したが、もちろん公知の多気筒構成とすることでクランクシャフトの回転を滑らかにすることを妨げるものではない。
(2)加圧チャンバは、各シリンダ毎に設けてもよいが、加圧チャンバへの空気の送出と吸入は2サイクルで行なわれるので、3気筒に対して一つの加圧チャンバを設け、順次使用することで、装置構成を簡略化することができる。また、前記実施例では、6サイクル運転時のスロットルバルブ70を、4サイクル運転時にも使用することとしたが、もちろん、別途スロットルバルブを設けるようにしてもよい。
(3)バルブ20及びポート22,バルブ40及びポート42を、バルブ30及びポート32,バルブ50及びポート52よりも大きな径とすることで、6サイクル運転時の空気の吸入及び加圧チャンバ60への送出を十分に行うことができる。このため、燃焼後の残留ガスがあっても吸入した空気が十分に混ざるようになり、これを加圧して再度燃焼させることで、燃焼効率が向上し、窒素酸化物や二酸化炭素の発生を抑制することができる。
(4)カムによるバルブ開閉動作にオーバーラップなくすようにすることで、未燃焼ガスを加圧チャンバ60に送って再度燃焼を行なうようにしてもよい。
(5)バルブ開閉機構,ピストン機構など、公知の技術を適用することを妨げるものではない。
(6)本発明は、主としてガソリンエンジンに好適であるが、ディーゼル,LPG,エタノールなど各種の燃料に適用することができる。また、一般の乗用車に限らず、トラック,バス,船舶,発電機など、各種の用途に適用してよい。更に、ハイブリッド方式の内燃機関に適用することを、妨げるものではない。
本発明によれば、高負荷時におけるトルクの低下を抑制しつつ、低負荷時における燃料消費の低減,環境負荷の抑制を図ることができ、例えば、大型のトラックやバスなどに好適である。
10:シリンダ
12:プラグ
14:ピストン
16:コンロッド
18:クランクシャフト
20,30,40,50:バルブ
22,32,42,52:ポート
24,34,36,44,46,54:ロッカーアーム
60:加圧チャンバ
70:スロットルバルブ
71:燃料ポート
80,82,84:配管
90,92,94,96,98:バタフライバルブ
100:6サイクルカムシャフト
102:6サイクルカムギヤ
120,130,140,150,230,240:カム
122:カム山
160,260:ロッカーシャフト
200:4サイクルカムシャフト
202:4サイクルカムギヤ
300,310:クランクシャフトタイミングギヤ
302,312:タイミングベルト
304,314:テンションアイドラー
320:クランクシャフト
500:ECU
502:バタフライバルブ駆動部
504:ロッカーシャフト駆動部
506:ノックセンサー
507:過給機圧コントロール部
508:点火時期切替センサー
510:燃料4・6サイクル切替センサー
512:アイドル・スロットルセンサー
514:点火切替センサー
516:エンジン回転センサー
518:トランスミッションポジションセンサー
520:トランスミッション回転センサー
Δ:クリアランス

Claims (8)

  1. シリンダ内でピストンが往復運動する際にバルブの開閉を行う内燃機関であって、
    加圧空気を一時的に滞留するための加圧チャンバを備えており、
    前記シリンダは、第1〜第4のバルブを備えており、
    空気を前記シリンダ内に吸入する吸入行程,
    この吸入行程によって前記シリンダ内に吸入された空気を加圧し、前記加圧チャンバに送出する加圧行程,
    この加圧行程によって加圧チャンバ内に滞留した空気を、該空気を送出したシリンダ内に吸入して戻し、燃料を吸入する加入行程,
    この加入行程によって前記シリンダ内に吸入された空気と燃料の混合ガスを圧縮する圧縮行程,
    この圧縮行程によって圧縮された混合ガスを燃焼・爆発させる燃焼行程,
    この燃焼行程による燃焼後の残留ガスを、前記シリンダ内から排気する排気行程,
    を繰り返し行う6サイクル運転手段と、
    空気を前記シリンダ内に吸入する吸入行程,
    この吸入行程によって前記シリンダ内に吸入された空気と燃料の混合ガスを圧縮する圧縮行程,
    この圧縮行程によって圧縮された混合ガスを燃焼・爆発させる燃焼行程,
    この燃焼行程による燃焼後の残留ガスを、前記シリンダ内から排気する排気行程,
    を繰り返し行う4サイクル運転手段と、
    前記6サイクル運転と4サイクル運転を切り替えるための切替手段と、
    低負荷時は前記6サイクル運転手段による運転が行われ、高負荷時は前記4サイクル運転手段による運転が行われるように、前記切替手段を制御する切替制御手段と、
    を備えており、
    前記6サイクル運転手段は、吸入行程では第1のバルブのみを開き、加圧行程では第2のバルブのみを開き、加入行程では第3のバルブのみを開き、前記圧縮行程及び燃焼行程では全てのバルブを閉じ、前記排気行程では第4のバルブのみを開くように、バルブ開閉動作を行う6サイクルバルブ制御手段を備えており、
    前記4サイクル運転手段は、吸入行程では前記第2のバルブのみを開き、前記圧縮行程及び燃焼行程では全てのバルブを閉じ、前記排気行程では第4のバルブのみを開くように、バルブ開閉動作を行う4サイクルバルブ制御手段を備えたことを特徴とする内燃機関。
  2. 前記第1〜第4のバルブの開閉がカムによるバルブ開閉機構によって行われており、
    前記6サイクルバルブ制御手段によるバルブの開閉を行うためのカムが6サイクルカムシャフトに設けられており、
    前記4サイクルバルブ制御手段によるバルブの開閉を行うためのカムが4サイクルカムシャフトに設けられていることを特徴とする請求項1記載の内燃機関。
  3. 前記切替制御手段は、6サイクル運転と4サイクル運転を切り替える際に、切替前が燃焼行程であり、切替後が吸入行程であるときは、当該燃焼行程における燃焼を中止することを特徴とする請求項1又は2記載の内燃機関。
  4. 前記第1及び第2のバルブの口径を、前記第3及び第4のバルブの口径より大きく設定したことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の内燃機関。
  5. 前記加圧チャンバと前記第3のバルブとの間に、前記加圧チャンバから吸入する空気の量を調整するスロットルバルブを設けたことを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の内燃機関。
  6. 前記シリンダを複数設けた多気筒構成とするとともに、前記加圧チャンバを複数のシリンダ間で共用することを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の内燃機関。
  7. 過給機を設けるとともに、6サイクル運転時の吸気圧力を4サイクル運転時よりも高く設定する過給機圧制御手段を設けたことを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載の内燃機関。
  8. 請求項1〜7のいずれか一項に記載の内燃機関と電気モータとを併用したことを特徴とするハイブリッド方式の駆動システム。
JP2012205815A 2012-09-19 2012-09-19 内燃機関及び駆動システム Active JP6113985B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012205815A JP6113985B2 (ja) 2012-09-19 2012-09-19 内燃機関及び駆動システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012205815A JP6113985B2 (ja) 2012-09-19 2012-09-19 内燃機関及び駆動システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014058949A JP2014058949A (ja) 2014-04-03
JP6113985B2 true JP6113985B2 (ja) 2017-04-12

Family

ID=50615624

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012205815A Active JP6113985B2 (ja) 2012-09-19 2012-09-19 内燃機関及び駆動システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6113985B2 (ja)

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB2057052B (en) * 1979-08-10 1983-08-03 Larson A Internal combustion engine cycles
JPS5735133A (en) * 1980-08-06 1982-02-25 Mitsubishi Motors Corp Drive method and structure of multicylinder engine
JP2004211618A (ja) * 2003-01-06 2004-07-29 Toyota Motor Corp エンジン制御装置およびその方法
JP4735512B2 (ja) * 2006-11-01 2011-07-27 トヨタ自動車株式会社 車両の排気音制御装置
JP4980314B2 (ja) * 2008-07-26 2012-07-18 茂 佐藤 内燃機関及び駆動システム
JP5643499B2 (ja) * 2009-10-19 2014-12-17 大阪瓦斯株式会社 エンジン発電装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2014058949A (ja) 2014-04-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8490584B2 (en) Air hybrid engine with dual chamber cylinder
US8627647B2 (en) Residual burnt gas scavenging method in a direct-injection supercharged internal-combustion multi-cylinder engine running under partial loads
CN102498272A (zh) 具有用于渡过涡轮迟滞的连接的压力罐的涡轮增压往复活塞式发动机及操作所述发动机的方法
US20150292399A1 (en) Altering Engine Combustion Cycle Using Electric Motor-Driven Exhaust and Intake Air Pumps
JP4980314B2 (ja) 内燃機関及び駆動システム
CN101737147A (zh) 对置活塞发动机
KR20080042149A (ko) 가변 압축 2행정 엔진
US20200079204A1 (en) Electricity generation system and propulsion apparatus including the same
WO2013154453A1 (ru) Двигатель внутреннего сгорания
WO2015140868A1 (ja) 内燃機関及び駆動システム
JP6113985B2 (ja) 内燃機関及び駆動システム
JP6541825B2 (ja) カムシャフト及び内燃機関
JP5888605B2 (ja) 内燃機関の制御装置
JP2017025770A (ja) 内燃機関の制御装置
WO2008055329A1 (en) Internal-combustion engine and the vehicle containing such engine
JP6177928B2 (ja) 内燃機関及び駆動システム
JP6359146B1 (ja) 内燃機関及び駆動システム
US7040264B2 (en) Timing advancement for exhaust valve in internal combustion engine
JP4144421B2 (ja) 内燃機関の制御装置
MISHRA FOUR STROKE ENGINE
US10934954B2 (en) Engine control system
WO2014171017A1 (ja) 内燃機関及び駆動システム
US10550771B2 (en) Control device of internal-combustion engine
CA2540729C (en) Timing advancement for exhaust valve in internal combustion engine
WO2018212093A1 (ja) エンジンユニット

Legal Events

Date Code Title Description
A625 Written request for application examination (by other person)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A625

Effective date: 20150918

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20151106

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20151106

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160715

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160726

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160916

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170214

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170316

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6113985

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250