JP6113443B2 - 通信システム及びその通信方法 - Google Patents

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本発明は、移動端末間無線自律ネットワークルーティング(以下、「アドホックルーティング」という)を用いて、サブネットワークである有線ネットワークが仮想ネットワークである場合の仮想ネットワーク同士を無線で接続した通信システム及びその通信方法に関するものである。
アドホックルーティングは、移動端末がOLSR(Optimize Link State Routing)プロトコルやAODV(Adohoc Ondemand Distance Vector)プロトコルなどのアドホックルーティングプロトコルを用いて無線ネットワークにおける最適な経路の構築を行い、無線通信を行うものである。OLSRプロトコルはIETF(Internet Engineering Task Force)MANET(Mobile Ad Hoc Networking the IETF)WGで検討されているメッシュ型(綿状リンク型)の経路を構築するルーティングプロトコルの1つである。また、OLSRプロトコルは、事前にパケット交換を行うことで予め経路を通信前に構築しておくProactive型のルーティングプロトコルであるので、移動端末からの通信の要求があると、直ちに通信を開始することができる。このような無線ネットワークに接続するためのプロトコル(以下、「無線プロトコル」という)であるOLSRプロトコルが搭載されている移動端末において、有線ネットワークに接続するためのプロトコル(以下、「有線プロトコル」という)を搭載して有線ネットワークと無線ネットワークとの間の通信を行うための経路を構築することがある。例えば、特許文献1に開示の技術では、有線プロトコルおよび無線プロトコルの制御メッセージにより取得した有線経路情報および無線経路情報を、互いのプロトコルにおける経路情報に反映させることで、有線ネットワークおよび無線ネットワークにおけるそれぞれの接続状況を考慮してパケットを転送しながら送信先に送信する(以下、「ルーティング」という)ことができる通信装置を提供している。
特開2012−49772
特許文献1の通信装置は、有線ネットワークおよび無線ネットワークにおけるそれぞれの接続状況を考慮したルーティングを行うことで、有線ネットワークと無線ネットワークとの間の通信を可能とする経路を構築することができる。しかし、有線側ネットワークが仮想ネットワークになっていた場合に、仮想ネットワークに属している特定の通信装置だけにパケットを送信しようとしても、仮想ネットワークに所属していない全ての通信装置にパケットが送信されてしまう。また、有線側ネットワークが仮想ネットワークになっていた場合に、仮想ネットワークに所属していない端末からのマルチキャストパケットが流れてしまう。仮想ネットワークグループに属していない通信装置に不要なパケットを送信することにより、ネットワークのトラフィックを増加させる。また、仮想ネットワークグループに属していない通信装置に対して不必要なアクセスが増加することで、ネットワークにおける不正アクセスの検出が困難となる。このため、ルーティングを行う通信装置でアクセスリストを作成し、このアクセスリストに基づいてパケットのルーティングを行うようにすることで、不必要なパケットの転送を抑制し、不必要なアクセスが行われないようにすることができる。しかし、ネットワークの追加や削除がおこなわれる度に、ネットワークの全ての通信装置がアクセスリストを変更しなければならないので、通信装置の負荷増加によりネットワークの処理効率が低下するという問題が生じる。また、通信装置のアクセスリストに基づいてパケットのルーティングが行われた場合でも、その経路が最短とならないことがあった。
本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであり、上記課題を解決できる通信システム及びその通信方法を提供することを目的とする。
本発明の通信システムは、仮想ネットワーク同士が無線で接続されているネットワークの通信システムであって、アドホックルーティングプロトコルにより前記仮想ネットワークの情報を収集する仮想ネットワーク情報収集手段と、前記仮想ネットワークの情報により前記仮想ネットワーク間でパケットを送受信するパケット送受信手段とを有する無線で接続された通信装置から構成されており、前記通信装置間で自律的な前記ネットワークの追加、削除が可能であり、前記通信装置は、有線ネットワークモジュールと無線ネットワークモジュールとを有し、前記有線ネットワークモジュールと前記無線ネットワークモジュールとは、前記仮想ネットワークの中継経路を共用し、前記通信装置は、グループに分けられた前記仮想ネットワークについて、指定された前記グループに属する前記仮想ネットワークに対して前記中継経路によりパケットを送信するマルチキャスト手段を備えることを特徴としている。
本発明の通信システムの通信方法は、仮想ネットワーク同士が無線で接続されているネットワークの通信システムの通信方法であって、前記通信システムを構成する無線で接続された通信装置は、アドホックルーティングプロトコルにより前記仮想ネットワークの情報を収集し、前記仮想ネットワークの情報により前記仮想ネットワーク間でパケットを送受信し、装置間で自律的な前記ネットワークの追加、削除が可能であり、有線ネットワークモジュールと無線ネットワークモジュールとを有し、前記有線ネットワークモジュールと前記無線ネットワークモジュールとは、前記仮想ネットワークの中継経路を共用し、グループに分けられた前記仮想ネットワークについて、指定された前記グループに属する前記仮想ネットワークに対して前記中継経路によりパケットを送信することを特徴としている。
本発明のマルチキャスト通信システムは、仮想ネットワーク同士が無線で接続されているネットワークの通信システムであって、アドホックルーティングプロトコルにより前記仮想ネットワークの情報を収集する仮想ネットワーク情報収集手段と、前記仮想ネットワークのグループの情報を収集する仮想ネットワークグループ情報収集手段と、前記仮想ネットワークの情報と前記仮想ネットワークの前記グループの情報により前記グループの前記仮想ネットワーク間でパケットを送受信するパケット送受信手段とを有する無線で接続された通信装置から構成されており、前記通信装置間で自律的な前記ネットワークの追加、削除が可能であり、前記通信装置は、有線ネットワークモジュールと無線ネットワークモジュールとを有し、前記有線ネットワークモジュールと前記無線ネットワークモジュールとは、前記仮想ネットワークの中継経路を共用し、前記通信装置は、グループに分けられた前記仮想ネットワークについて、指定された前記グループに属する前記仮想ネットワークに対して前記中継経路によりパケットを送信するマルチキャスト手段を備えることを特徴としている。
本発明のマルチキャスト通信システムの通信方法は、仮想ネットワーク同士が無線で接続されているネットワークの通信システムの通信方法であって、前記通信システムを構成する無線で接続された通信装置は、アドホックルーティングプロトコルにより前記仮想ネットワークの情報を収集し、前記仮想ネットワークのグループの情報を収集し、前記仮想ネットワークの情報と前記仮想ネットワークの前記グループの情報により前記グループの前記仮想ネットワーク間でパケットを送受信し、装置間で自律的な前記ネットワークの追加、削除が可能であり、有線ネットワークモジュールと無線ネットワークモジュールとを有し、前記有線ネットワークモジュールと前記無線ネットワークモジュールとは、前記仮想ネットワークの中継経路を共用し、グループに分けられた前記仮想ネットワークについて、指定された前記グループに属する前記仮想ネットワークに対して前記中継経路によりパケットを送信することを特徴としている。

本発明によれば、仮想ネットワークに所属している端末に対してのみデータを転送できるため、トラフィックの抑制、セキュリティの向上を図ることができる。
本発明の実施形態1に係る通信システムの構成と通信システムにおける各ノードのルーティングリストを示す図である。 本発明の実施形態1に係るMPRを決定する手順を説明するための通信システムの一部分の構成を示す図である。 本発明の実施形態1に係る通信装置の構成を示す図である。 本発明の実施形態1に係るOLSRプロトコルのHelloメッセージによる論理接続の構築手順を示す図である。 本発明の実施形態1に係るOLSRプロトコルのTCメッセージの流れとルーティングリストの送信手順を示す図である。 本発明の実施形態1に係るルーティングリストにより送信先ノードへの最短の経路が決定される手順を示す図である。 本発明の実施形態1に係る通信装置のルーティング処理部が実行する通信プログラム200の構成を示す図である。 本発明の実施形態1に係る仮想ネットワークグループ情報テーブル、仮想ネットワーク情報テーブル、無線中継情報テーブルの構成を示す図である。 本発明の実施形態1に係る仮想ネットワークにおけるVNAメッセージの流れと構成を示す図である。 本発明の実施形態1に係るVNAメッセージから経路情報の登録有無を判定する通信プログラムの処理のフローチャートを示す図である。 本発明の実施形態2に係る通信システムの経路の構築を示す図である。 本発明の実施形態2に係る通信装置のルーティング処理部が実行するマルチ通信プログラムの構成を示す図である。 本発明の実施形態2に係る仮想ネットワークグループ情報テーブル、仮想マルチキャスト情報テーブル、VMCTuple情報テーブル情報テーブルの構成を示す図である。 本発明の実施形態2に係る仮想ネットワークにおけるVSCメッセージの流れと構成を示す図である。 本発明の実施形態2に係る仮想ネットワークにおけるVCPメッセージの流れと構成を示す図である。 本発明の実施形態2に係るマルチ通信プログラムにおけるVSCメッセージ送信処理とVCPメッセージ受信処理のシーケンスを示す図である。 本発明の実施形態2に係るマルチ通信プログラムにおけるVSCメッセージ受信処理とVCPメッセージ送信処理のシーケンスを示す図である。
(第1の実施形態)
本発明を実施するための第1の実施形態(以下、実施形態1という)の通信システム100について説明する。
実施形態1における通信システム100の経路の構築について図1を用いて説明する。図1は、有線10a、10b、10c(以下、有線10a、10b、10cを総称して「有線10」という)で接続されている有線ネットワークN10、及び無線ネットワーク20が接続されている通信システム100の構成を示す。有線ネットワークN10は、図1で具体的に示すと、符号11、12、13で示される有線のサブネットワークを示すが、本発明ではこれらサブネットワークは仮想ネットワークを構成しているネットワークを対象としている。通信システム100のノードA〜ノードIが移動端末などの通信装置30である。この通信装置30が接続される有線ネットワークN10は、その適用範囲やサービスによって、グループ分けされている。例えば、図1に示す実施形態では、設計・管理部門のグループで使用するネットワーク(以下、「設計管理部門ネットワーク」という)11、営業・間接部門のグループで使用するネットワーク(以下、「営業間接部門ネットワーク」という)12、及び各部門のグループで共有して使用するネットワーク(以下、「共用ネットワーク」という)13の3グループ分けられた仮想ネットワークがあり、それぞれVLAN(Virtual Local Area Network)などによりグループ化されている。また、パケットは主に同じグループの仮想ネットワーク間で送受信される。このような通信システム100は、例えば設計管理部門ネットワーク11に接続されたノードAの通信装置30から送信されるパケットを、例えば無線ネットワーク20のノードB、ノードEを中継して同じ設計管理部門ネットワーク11に接続されたノードGの通信装置30まで中継する。
図1に示すルーティングリストは、無線ネットワーク20の最短ルートでパケットを中継するための経路表であり、パケットの送信先のアドレス(以下、「送信先仮想アドレス」という)と中継ノードが設定されているテーブルである。ルーティングリストは、各ノードがVNA(Virtual Network Association)メッセージ80を受信することにより作成される。VNAメッセージ80の詳細については、後述する。
このようなルーティングリストを保持しているノードAの設計管理部門ネットワーク11から、送信先仮想アドレス「172.16.0.128/25」の設計管理部門ネットワーク11にパケットを送信する場合について説明する。まず、ノードAの通信装置30は、設計管理部門ネットワーク11からパケットを受信すると、ルーティングリストを参照する。次いで、ノードAの通信装置30は、ノードAのルーティングリストから送信先仮想アドレスが「172.16.0.128/25」に対応する中継ノードの「ノードC」を取り出す。これにより、ノードAの通信装置30は、送信先仮想アドレスが「172.16.0.128/25」であるパケットをノードCに送信し、ノードCから送信先仮想アドレスの「172.16.0.128/25」を保持しているノードFに送信する。ノードFは、このパケットを受信すると仮想アドレス「172.16.0.128/25」の設計管理部門ネットワーク11に送信する。
次に、中継ノードとなるMPR(Multi Point Relay)を決定する手順を、通信システム100を簡略化して示した図2に示す通信システム110を用いて説明する。
通信システム110は、3台の通信装置31、32、33から構成されている。通信装置31、32、33には有線ネットワークN10のルータ41、42、43が接続されている。また、ルータ41、42、43には端末51、52、53が接続されている。このような構成の通信システム110において、通信装置31が通信エリア1に位置し、通信装置33が通信エリア2に位置している場合において、端末51と端末53が通信を行いたいときには、通信エリア1と通信エリア2の両方に位置している通信装置32を経由して行う必要がある。つまり、通信装置31と通信装置33は直接通信を行うことができないため、通信装置32を中継ノードとして通信が行われる。
通信装置31、32、33(以下、通信装置31、32、33を総称して「通信装置30」という)の機能構成について、図3を用いて説明する。図3に示すように、通信装置30は、無線ネットワーク20の通信装置30と通信を行う無線通信部30a、CPUやメモリを備える制御部30b、有線10により接続されている有線ネットワークN10の端末51、52、53と通信を行う有線通信部30cで構成されている。有線通信部30cは、有線ネットワークN10とルータ41、42、43(以下、ルータ41、42、43を総称して「ルータ40」という)を経由して端末51、52、53(以下、端末51、52、53を総称して「端末50」という)に接続してパケットの送受信を行う。制御部30bには、ルーティング処理部30dが設けられ、無線通信部30aを経由して送受信されるパケットと、有線通信部30cを経由して送受信されるパケットに対して、通信プロトコルによりルーティング処理を行う。また、通信装置30では、ルーティング処理だけでなく一般的な無線端末としてのマルチキャスト機能を有している。つまり、通信装置30自身がマルチキャストパケットを作成し、他の通信装置30やルータ40に接続されている端末50に送信する機能を有している。ルータ40は、ルータとしての一般的な機能を有している。端末50は、パーソナルコンピュータなどの一般的な通信端末としての機能を有している。
次に、通信装置30の制御部30bのルーティング処理部30dが実行するOLSRプロトコルについて、図4から図6を用いて説明する。OLSRプロトコルのパケットは、例えば、UDP(User Datagram Protocol)のポート番号698番を使って送受信される。OLSRプロトコルでは、パケットを利用して、主にHello、TCと呼ばれる2つの制御メッセージを交換しながら通信システム100の情報を把握し、通信システム100の経路を構築する。
次に、中継ノードと呼ばれるMPR(Multi Point Relay)ノードを決定する方法を説明する。OLSRプロトコルのHelloメッセージによる論理接続(ローカルリンク)の構築手順を図4に示す。Helloメッセージは、各ノードの持つ情報を他のノードに配信することを目的として、定期的に送信されるメッセージである。図4(1)に示すように、このHelloメッセージを受信し、周辺情報の収集と周辺との論理接続、MPR(Multi Point Relay)ノードの決定を行う。
図4(2)に示すように、ノードBは、まず、隣接ノードA、Cに自分の存在を通知するために、HelloメッセージをノードA、Cに送信する(S101)。これを受信したノードA,Cは、この時点で送信元ノードBから自分のノードA,Cへのリンクが構築されたことを確認する(S102)。しかし、双方向のリンクではないため、ノードA,Cは、次の送信周期のHelloメッセージにS102で確認したリンク情報(LINK)を設定して隣接ノードBへ送信する(S103)。ノードBは、隣接ノードA,Cから受信したHelloメッセージに自身のノードが含まれていることで、双方向のリンクが構築されたことを確認する(S104)。次いで、ノードBは、次の送信周期のHelloメッセージに双方向リンク情報(LINK)を設定し、隣接ノードA,Cへ送信する(S105)。これを受信したノードA,Cは、送信元ノードBとの間に双方向のリンクが構築できたこと、ノードAは送信元ノードBの先に次隣接ノードCがいること、またノードCは送信元ノードBの先に次隣接ノードAがいることを確認する(S106)。ノードA,Cは、次の送信周期のHelloメッセージに確認した双方向のリンク情報(LINK)、次隣接ノード(NEXTHOP)、及び中継ノード(MPR)を設定し、ノードA,Cから中継ノードとなる隣接ノードBへ通知する(S107)。
次に、ルーティングリストを作成する方法を、図5と図6を用いて説明する。ルーティングリストは、MPRに選択されたノードがOLSRプロトコルのTCメッセージを送信することにより作成される。OLSRプロトコルのTCメッセージの流れを図5(1)に示す。TCメッセージにより送信されるルーティングリストの送信手順を図5(2)に示す。ルーティングリストにより送信先ノードへの最短の経路が決定される手順を図6に示す。TCメッセージは、MPRに選択されたノードのみが送信する制御メッセージで、ネットワークの経路を隣接ノードに通知するためのメッセージである。
TCメッセージは、MPRに選択された各々のノードから隣接ノードにブロードキャストで送信されるメッセージである。図5(1)に示す通信システム100においては、ノードBがノードA、C、D、EからMPRとして選択され、ノードCがノードA、B、E、FからMPRとして選択され、ノードEがノードB、C、D、F、GからMPRとして選択され、ノードFがノードC、E、IからMPRとして選択されている。このような場合では、ノードBは、リンク情報を設定したTCメッセージ61をノードA、C、D、Eにブロードキャストで送信する。同様に、ノードCは、リンク情報を設定したTCメッセージ62をノードA、B、E、Fにブロードキャストで送信する。ノードEは、リンク情報を設定したTCメッセージ63をノードB、C、D、F、Gにブロードキャストで送信する。ノードFは、リンク情報を設定したTCメッセージ64をノードC、E、Iにブロードキャストで送信する。
次に、MPRに選択されたノードのルーティングリストが作成される手順について、図5(2)を用いて説明する。図5(2)は、ノードAにおけるルーティングリストの作成手順を示す例である。
まず、MPRのノードBは、MPRのノードEのリンク情報が設定されたTCメッセージをノードEから受信し、ノードEのリンク情報を自分のリンク情報に追加する(S201)。次いで、ノードEのリンク情報が設定されたTCメッセージを受信したノードBは、ノードEから受信したTCメッセージを、自分をMPRに選択している全てのノードにブロードキャストで送信する(S202)。また、ノードBは、ノードBのリンク情報を設定したTCメッセージを、自分をMPRに選択している全てのノードにブロードキャストで送信する(S203)。ノードAは、ノードEのリンク情報が設定されたTCメッセージとノードBのリンク情報が設定されたTCメッセージを受信すると、自分のリンク情報に追加する。
次に、MPRのノードFのリンク情報が設定されたTCメッセージをノードFから受信したMPRのノードCは、ノードFのリンク情報を自分のリンク情報に追加する(S211)。次いで、ノードFのリンク情報が設定されたTCメッセージを受信したノードCは、ノードFから受信したTCメッセージを、自分をMPRに選択している全てのノードにブロードキャストで送信する(S212)。また、ノードCは、ノードCのリンク情報を設定したTCメッセージを、自分をMPRに選択している全てのノードにブロードキャストで送信する(S213)。ノードAは、ノードFのリンク情報が設定されたTCメッセージとノードCのリンク情報が設定されたTCメッセージを受信すると、自分のリンク情報に追加する。このように受信したリンク情報をまとめたものがルーティングリストとなる。
以上の手順により、ノードAにおいてルーティングリストが作成され保持される。他のノードにおいても同様の手順により、ノードAのルーティングリストと同じルーティングリストが作成され保持される。
次に、ルーティングリスト70により送信先ノードへの最短の経路を決定する手順を、図6を用いて説明する。図6(1)は、ルーティングリスト70に基づいて算出されたノードAから各ノードに到達するための最短の経路を示す図である。図6(2)は、ノードAからノードGに到達するための最短の経路を示す図である。
まず、ノードAから各ノードに到達するための最短の経路を決定するために、ノードAは、ルーティングリスト70におけるリンク情報の各ノード間の距離を算出して、ノードAから各ノードに到達するための最短の経路を選択する。このようにして選択された経路が図6(1)に示す経路71〜77である。
次に、ノードAからノードGの最短経路を決定するには、図6(1)に示すノードAから各ノードに到達するための最短の経路において、まずノードGとリンク(論理接続)しているノードを選択する。ノードGとリンク(論理接続)しているのはノードEであるため、[E⇔G]経路74が決定される。次に、ノードEとリンク(論理接続)しているノードを選択する。ノードEとリンク(論理接続)しているのはノードBであるため、[B⇔E]経路73が決定される。次に、ノードBはノードAと直接リンク(論理接続)しているので[B⇔A]71が決定される。以上により、ノードGに到達するための最短の経路は、図6(2)に示す[A⇔B⇔E⇔G]の経路78に決定される。
実施形態1の通信装置30のルーティング処理部30dが実行する通信プログラム200の構成について、図7を用いて説明する。通信プログラム200は、統合ルーティング管理モジュール210、有線ネットワークモジュール220、無線ネットワークモジュール230、ルーティングテーブル241、有線ネットワークインタフェース251、及び無線ネットワークインタフェース252から構成されている。統合ルーティング管理モジュール210、有線ネットワークモジュール220、及び無線ネットワークモジュール230がOSI(Internationa Organization for Stadardization)参照モデルのトランスポート層であるレイヤー4及びそれ以上の層(以下、「L4層以上」という)に対応する。ルーティングテーブル241がOSI参照モデルのネットワーク層であるレイヤー3層(以下、「L3層」という)に対応する。有線ネットワークインタフェース251、及び無線ネットワークインタフェース252がOSI参照モデルの物理層であるレイヤー1層とデータリンク層であるレイヤー2層(以下、「L1、L2層」という)に対応する。なお、図7においては、有線ネットワークモジュール220と無線ネットワークモジュール230を各々1つ記載しているが、実際には複数の有線ネットワークモジュール220と無線ネットワークモジュール230が存在し、同時に処理を行うことが可能となっている。
統合ルーティング管理モジュール210は、有線ネットワークルーティングプロトコルを実現する有線ネットワークモジュール220と、無線ネットワークルーティングプロトコルを実現する無線ネットワークモジュール230を管理している。統合ルーティング管理モジュール210は、プロトコル制御部211、有線通知メッセージ送信部212、無線通知メッセージ送信部213、有線通知メッセージ受信部214、無線通知メッセージ受信部215、仮想ネットワーク解析部216、及び統合ルーティング情報保存エリア217から構成されている。統合ルーティング情報保存エリア217には、図8(1)に示す仮想ネットワークグループ情報テーブル217aと、図8(2)に示す自有線仮想ネットワーク情報テーブル217bが設けられている。仮想ネットワークグループ情報テーブル217aと自有線仮想ネットワーク情報テーブル217bの構成については、後述する。有線ネットワークモジュール220は、有線通知メッセージ送受信部221、有線制御メッセージ生成部222、有線制御部223、有線制御メッセージ受信部224、有線制御メッセージ送信部225、及び有線ルーティング情報保存エリア226から構成されている。無線ネットワークモジュール230は、無線通知メッセージ送受信部231、無線制御メッセージ生成部232、無線制御部233、無線制御メッセージ受信部234、無線制御メッセージ送信部235、無線ルーティング情報保存エリア236、及び無線中継情報保存エリア237から構成されている。無線中継情報保存エリア237には、図8(3)に示す無線中継情報テーブル237aが設けられている。無線中継情報テーブル237aの構成については、後述する。
次に、統合ルーティング情報保存エリア217に設けられている仮想ネットワークグループ情報テーブル217aと自有線仮想ネットワーク情報テーブル217b、無線中継情報保存エリア237に設けられている無線中継情報テーブル237aの構成について説明する。
仮想ネットワークグループ情報テーブル217aは、図8(1)に示すように「No.」、「仮想ネットワークグループ名称」、及び「仮想ネットワーク番号」の項目から構成されている。「No.」は、仮想ネットワークグループ毎に付けられるインデックス番号である。「仮想ネットワークグループ名称」は、仮想ネットワークグループ毎に付けられる名称である。「仮想ネットワーク番号」は、仮想ネットワークグループを識別するために付けられる番号である。
自有線仮想ネットワーク情報テーブル217bは、図8(2)に示すように「No.」、「仮想ネットワークアドレス」、「サブネットマスク」、「仮想ネットワーク番号」、及び「メトリック」の項目から構成されている。「No.」は、仮想ネットワーク情報毎に付けられるインデックス番号である。「仮想ネットワークアドレス」は、自分の有線ネットワークN10に接続されている仮想ネットワーク(サブネットワーク)のアドレスである。「サブネットマスク」は、サブネットワークのサブネットマスクである。「仮想ネットワーク番号」は、仮想ネットワークを識別するために付けられる番号であり、図8(1)に示す仮想ネットワークグループ情報テーブル217aの「仮想ネットワーク番号」に同じである。「メトリック」は、仮想ネットワークのルーティングにおいて最も短いルートを算出するための指標であり、この「メトリック」には有線ネットワークモジュール220から通知されるメトリックが設定される。
無線中継情報テーブル237aは、図8(3)に示すように「No.」、「仮想ネットワーク番号」、「中継登録」、及び「中継メトリック」の項目から構成されている。「No.」は、無線中継情報毎に付けられるインデックス番号である。「仮想ネットワーク番号」は、仮想ネットワークを識別するために付けられる番号であり、図8(1)に示す仮想ネットワークグループ情報テーブル217aの「仮想ネットワーク番号」に同じである。「中継登録」は、「仮想ネットワーク番号」の仮想ネットワークが中継ノードとして登録されているか否かが設定される。中継ノードとして登録されているときには「登録済」が設定され、中継ノードとして登録されていないときには「登録未」が設定される。「中継メトリック」は、仮想ネットワークを中継するときに最も短いルートを算出するための指標である。なお、自有線仮想ネットワーク情報テーブル217bに設定されている「仮想ネットワークアドレス」の仮想ネットワークは、自分の有線ネットワークN10に接続されている仮想ネットワークであるので、無線中継情報テーブル237aに設定されるときには、「中継登録」は「登録済」となり、無条件で無線ネットワーク30に中継される。
次に、図7の通信プログラム200における処理について、説明する。有線ネットワークモジュール220の有線制御メッセージ受信部224が有線ネットワークインタフェース251を経由して有線ネットワークN10から受信した有線ネットワークルーティングプロトコルの制御メッセージを有線制御部223に出力する。有線制御部223は、制御メッセージから有線ルーティング情報を入力すると、有線ルーティング情報保存エリア226に有線ルーティング情報を保存する。また、有線制御部223は、予め決められた周期で有線ルーティング情報保存エリア226から有線ルーティング情報を取り出し、有線通知メッセージ送受信部221と有線制御メッセージ生成部222に出力する。有線通知メッセージ送受信部221は、入力した有線ルーティング情報を統合ルーティング管理モジュール210の有線通知メッセージ受信部214に出力する。有線制御メッセージ生成部222は、入力した有線ルーティング情報に基づいて接続されている有線ネットワークN10に送信するための制御メッセージを生成し、有線制御メッセージ送信部225に出力する。有線制御メッセージ送信部225は、有線ネットワークインタフェース251を経由して有線ネットワークN10に制御メッセージを送信する。また、有線制御部223は、有線ルーティング情報保存エリア226からルーティングテーブル241に送信先アドレス、中継ノードのアドレス、中継メトリック、出力先インタフェースなどの通信経路情報を登録する。有線ネットワークインタフェース251は、有線ネットワークN10から制御メッセージを受信すると、ルーティングテーブル241に登録されている通信経路情報を参照し、パケットの送信先アドレスと同じ送信先アドレスがルーティングテーブル241に登録されているときには、有線ネットワークインタフェース251の送信先アドレスの送信先に接続されている出力インタフェースからパケットを出力する。
無線ネットワークモジュール230は、図8(3)に示す無線中継情報テーブル237aが設けられている無線中継情報保存エリア237が追加されている以外は、有線ネットワークモジュール220と同様の構成である。有線ネットワークモジュール220と異なる処理について、説明する。
無線中継情報保存エリア237に設けられている無線中継情報テーブル237aは、無線制御部233が無線ルーティング情報により更新するテーブルであり、「仮想ネットワーク番号」に対応する仮想ネットワークアドレスに送信すべきパケットを無線中継可能か否かが設定されているテーブルである。無線制御部233が、無線ルーティング情報保存エリア236からルーティングテーブル241に通信経路情報を登録するときに、無線中継情報テーブル237aを参照し、無線ルーティング情報保存エリア236からルーティングテーブル241に送信先アドレス、中継ノードのアドレス、中継メトリック、出力先インタフェースなどの通信経路情報を登録する。このように無線中継情報テーブル237aを参照することで、仮想ネットワーク番号による中継が可能となる。
また、統合ルーティング管理モジュール210においては、有線通知メッセージ受信部214が有線通知メッセージ送受信部221から有線ルーティング情報を入力すると、統合ルーティング情報保存エリア217に保存し、また、仮想ネットワーク解析部216に出力する。無線通知メッセージ受信部215が無線通知メッセージ送受信部231から無線ルーティング情報を入力すると、統合ルーティング情報保存エリア217に保存する。統合ルーティング情報保存エリア217の仮想ネットワークグループ情報テーブル217aには、有線ネットワークモジュール220または無線ネットワークモジュール230により取得された仮想ネットワークグループ情報が設定される。仮想ネットワーク解析部216は、有線ルーティング情報を入力すると仮想ネットワーク番号を取り出す。仮想ネットワーク解析部216は、統合ルーティング情報保存エリア217の自有線仮想ネットワーク情報テーブル217bにこの仮想ネットワーク番号が登録されているときには、有線ネットワークモジュール220に仮想ネットワーク番号の経路情報と有線ネットワークN10への転送許可を出力する。また、仮想ネットワーク解析部216は、無線ネットワークモジュール230から無線中継情報保存エリア237の無線中継情報テーブル237aを入力し、この仮想ネットワーク番号に対応する中継登録が「登録済」であるときに、無線ネットワークモジュール230に仮想ネットワーク番号への転送許可を出力する。プロトコル制御部211は、一定周期で統合ルーティング情報保存エリア217から統合ルーティング情報を取り出し、有線通知メッセージ送信部212及び無線通知メッセージ送信部213に出力する。有線通知メッセージ送信部212が入力した統合ルーティング情報は、有線通知メッセージ送受信部221を経由して有線制御部223に出力されることで、有線制御部223は、統合ルーティング情報の参照が可能となる。同様に、無線通知メッセージ送信部213が入力した統合ルーティング情報は、無線通知メッセージ送受信部231を経由して無線制御部233に出力されることで、無線制御部233は、統合ルーティング情報の参照が可能となる。
次に、無線ネットワークルーティングプロトコルの制御メッセージであるVNAメッセージ80について、図9を用いて説明する。VNAメッセージ80は、各ノードに接続されている仮想ネットワークの情報を他のノードに通知するメッセージである。
VNAメッセージ80には、図9に示すように「OLSRヘッダ部」、自分のノードに接続される「仮想ネットワーク情報」が設定される。「仮想ネットワーク情報」には、「仮想ネットワーク番号」、「メトリック」、「仮想ネットワークアドレス」、及び「サブネットマスク」が設定される。これらの情報は、図8(2)の自有線仮想ネットワーク情報テーブル217bから取り出される。
例えば、ノードAにおいて接続されている設計管理部門ネットワーク11と営業間接部門ネットワーク12の情報を通知する場合には、ノードAの通信装置30の仮想ネットワークグループ情報テーブル217aを参照し、「仮想ネットワークグループ名称」が「設計管理部門ネットワーク」に対応する「仮想ネットワーク番号」の「2」を取り出す。同様に、「仮想ネットワークグループ名称」が「営業間接部門ネットワーク」に対応する「仮想ネットワーク番号」の「3」を取り出す。次いで、ノードAにおける自有線仮想ネットワーク情報テーブル217bを参照し、「仮想ネットワーク番号」に対する「仮想ネッワークアドレス」、「サブネットマスク」、及び「メトリック」を取り出し、VNAメッセージ80の仮想ネットワーク情報に設定する。
ノードAの通信装置30は、一定周期でVNAメッセージ80をブロードキャストで自分をMPRに選定しているノードに通知する。これを受信したMPRノードの通信装置30は、受信したVNAメッセージ80の仮想ネットワーク情報に設定されている仮想ネットワーク番号と、自有線仮想ネットワーク情報テーブル217bの仮想ネットワーク番号を照合する。自有線仮想ネットワーク情報テーブル217bにVNAメッセージ80の仮想ネットワーク番号が存在する場合には、通信装置30のルーティングテーブル241にノードAの経路情報が登録される。また、VNAメッセージ80の仮想ネットワーク番号が存在しない場合には、図8(3)に示す無線中継情報テーブル237aの仮想ネットワーク番号と照合を行い、無線中継情報テーブル237aに仮想ネットワーク番号が存在し、「登録済」となっている場合は、ルーティングテーブル241に経路情報を登録する。以上のように、VNAメッセージをOLSRプロトコルのTCメッセージと同様に、無線ネットワーク20全体にVNAメッセージ80がブロードキャストされることで、経路の決定を行うことができる。これにより、仮想ネットワークにおいて、図1に示す各ノードにおける送信元仮想アドレスのルーティングリストの作成が可能となる。
次に、通信装置30が受信する図9に示すVNAメッセージ80から経路情報の登録有無を判定する通信プログラム200の処理について、図10のフローチャートのステップ順に説明する。
(ステップS301)
まず、無線制御部233がVNAメッセージ80を受信したかを判定する。VNAメッセージ80を受信したとき(ステップS301のYes)は、無線制御部233はステップS302に処理を進める。VNAメッセージ80を受信していないとき(ステップS301のNo)は、無線制御部233は処理を終了する。
(ステップS302)
次いで、無線制御部233は、VNAメッセージ80から送信元のノードを解析する。
(ステップS303)
次いで、無線制御部233は、送信元のノードが存在しているか確認するため、VNAメッセージの送信元のノードまでの経路が登録されているかを判定する。経路が登録されているとき(ステップS303のYes)は、無線制御部233はステップS304に処理を進める。経路が登録されていないとき(ステップS303のNo)は、処理を終了する。
(ステップS304)
次いで、無線制御部233は、無線中継情報テーブル237aにVNAメッセージ80の仮想ネットワーク番号に対応する「中継登録」が「登録済」となっているかを判定する。「中継登録」が「登録済」となっているとき(ステップS304のYes)は、無線制御部233はステップS305に処理を進める。「中継登録」が「登録済」となっていないとき(ステップS304のNo)は、無線制御部233は処理を終了する。
(ステップS305)
次いで、無線制御部233は、無線中継情報テーブル237aからVNAメッセージ80の仮想ネットワーク番号に対応する「メトリック」を取り出し、統合ルーティング管理モジュール210にこの「メトリック」を出力し、経路情報登録を要求する。
(ステップS306)
次いで、統合ルーティング管理モジュール210は、経路情報を統合ルーティングテーブル217に登録する。
(ステップS307)
次いで、統合ルーティング管理モジュール210は、VNAメッセージ80の仮想ネットワーク番号の仮想ネットワークが自分の通信装置30の有線側に存在するかを判定する。有線側に存在するとき(ステップS307のYes)は、統合ルーティング管理モジュール210はステップS308に処理を進める。有線側に存在しないとき(ステップS307のNo)は、統合ルーティング管理モジュール210はステップS309に進む。
(ステップS308)
次いで、統合ルーティング管理モジュール210は、有線ネットワークモジュール220に経路情報を通知する。
(ステップS309)
次いで、無線制御部233は、自分の通信装置30がMPRであるかを判定する。MPRであるとき(ステップS309のYes)は、無線制御部233は、ステップS310に処理を進める。MPRでないとき(ステップS309のNo)は、処理を終了する。
(ステップS310)
次いで、無線制御部233は、受信したVNAメッセージ80を自分をMPRに選定したノードに再送信し、処理を終了する。
以上により、本発明の実施形態1によれば、有線側ネットワークが仮想ネットワークになっていた場合に、仮想ネットワークに所属していない通信装置、端末に対して、データを転送してしまうことがなくなり、不必要なトラフィック量の増加や、ネットワークに所属していない端末からの不正なアクセスを引き起こしてしまうことがなくなるため、トラフィックの抑制、セキュリティの向上に繋がる。また、本発明の実施形態1によれば、ルーティングする通信装置でアクセスリストの作成やネットワークの追加、削除の度に接続される通信装置全てのアクセスリストの保守がなくなり処理の効率が良くなる。また、VNAメッセージ80をOLSRプロトコルのTCメッセージのように送信することにより、有線ネットワークN10および無線ネットワーク20に経路を構築し、更に仮想アドレスを用いてパケットを最短の経路で送信することができる通信システム及びその通信方法を提供できる。
(第2の実施形態)
本発明を実施するための第2の実施形態(以下、実施形態2という)の通信システム300について説明する。
実施形態2における通信システム300の経路の構築について図11を用いて説明する。実施形態2の通信システム300の構成は、実施形態1の通信システム100の構成に同じであり、また、通信システム300は、通信システム100と同様に通信装置30、ルータ40、及び端末50から構成されている。このような通信システム300の通信装置30において従来は図11(1)に示すように、ノードAに接続されている設計管理部門ネットワーク11から通信システム300の同じグループの全ての設計管理部門ネットワーク11にマルチキャストでパケットを送信したい場合でも、全てのグループの仮想ネットワークにパケットが送信される。これに対し本発明の実施形態2では、図11(2)の通信システム300に示すようにノードAに接続されている設計管理部門ネットワーク11からマルチキャストでパケットを送信した場合に、同じグループである設計管理部門ネットワーク11の仮想ネットワークだけにパケットを送信するものである。このように送信先に設定された仮想ネットワークグループだけがパケットを受信できるようにするためには、Virtual Source Claimメッセージ(以下、「VSCメッセージ」という)91を各ノードに送信し、VSCメッセージ91に対する返信であるVirtual Confirm Parentメッセージ(以下、「VCPメッセージ」という)92を受信することで、各ノードが自分自身のノードに接続されている仮想ネットワークグループを認識する。VSCメッセージ91及びVCPメッセージ92は、マルチキャストの送信元アドレスとマルチキャストグループアドレスの受け渡しをするメッセージである。VSCメッセージ91とVCPメッセージ92の詳細については、後述する。
実施形態2の通信装置30のルーティング処理部30dが実行するマルチ通信プログラム400の構成について、図12を用いて説明する。マルチ通信プログラム400は、ネットワーク管理モジュール410、マルチキャストルーティングモジュール420、マルチキャストOLSRモジュール430、インターネットプロトコルインタフェース441、442、マルチキャストルーティングテーブル443、ネットワークフィルタ450、LLC(Link Layer Control)461、有線ネットワークデバイス462、及び無線ネットワークデバイス463から構成されている。ネットワーク管理モジュール410、マルチキャストルーティングモジュール420、及びマルチキャストOLSRモジュール430がOSI参照モデルにおけるトランスポート層のL4層以上に対応する。インターネットプロトコルインタフェース441、442、及びマルチキャストルーティングテーブル443がネットワーク層であるL3層に対応する。ネットワークフィルタ450は、ネットワーク層であるL3層とデータリンク層であるL2層の中間層に対応する。LLC461、有線ネットワークデバイス462、及び無線ネットワークデバイス463がデータリンク層であるL2層に対応する。なお、図12においては、マルチキャストルーティングモジュール420、インターネットプロトコルインタフェース441、及び有線ネットワークデバイス462を各々1つ記載しているが、実際には複数のマルチキャストルーティングモジュール420、インターネットプロトコルインタフェース441、及び有線ネットワークデバイス462が存在し、同時に処理を行うことが可能となっている。
ネットワーク管理モジュール410は、マルチキャストルーティングテーブル・ネットワークフィルタ制御部411、マルチキャストMIB部412、VMA情報保存エリア413、仮想マルチキャストネットワーク部414、及びプロトコルインタフェース415から構成されている。VMA情報保存エリア413には、図13(1)に示す仮想ネットワークグループ情報テーブル413aと、図13(2)に示す仮想マルチキャスト情報テーブル413bが設けられている。仮想ネットワークグループ情報テーブル413aと仮想マルチキャスト情報テーブル413bの構成については、後述する。マルチキャストルーティングモジュール420は、ネットワーク管理モジュールインタフェース421、ステータス部422、隣接ルータ情報部423、マルチキャスト送受信情報部424、及びマルチキャストルーティングメッセージ送受信部425が設けられている。マルチキャストOLSRモジュール430は、ネットワーク管理モジュールインタフェース431、ステータス部432、中継ルータ・送信先ネットワーク情報部433、VMCTuple情報保存エリア434、及びマルチキャストOLSRメッセージ送受信部435から構成されている。VMCTuple情報保存エリア434には、図13(3)に示すVMCTuple情報テーブル434aが設けられている。VMCTuple情報テーブル434aの構成については、後述する。
次に、VMA情報保存エリア413に保存されている仮想ネットワークグループ情報テーブル413aと仮想マルチキャスト情報テーブル413b、VMCTuple情報保存エリア434に保存されているVMCTuple情報テーブル434aの構成について説明する。
図13(1)に示す仮想ネットワークグループ情報テーブル413aの構成は、図8(1)に示す仮想ネットワークグループ情報テーブル217aの構成に同じである。
図13(2)に示す仮想マルチキャスト情報テーブル413bは、「No.」、「配信モード」、及び「パラメータ」の項目から構成されている。「No.」は、仮想マルチキャスト情報毎に付けられるインデックス番号である。但し、「No.」の2〜Nは、仮想ネットワーク番号に対応している。「配信モード」には、マルチキャスト配信を行う「マルチキャスト配信」と仮想ネットワーク番号を指定して配信を行う「仮想ネットワーク配信」の2つのモードがある。「マルチキャスト配信」は、マルチキャストパケットの配信対象ネットワークを限定するときに設定される。「仮想ネットワーク配信」は、配信対象となる仮想ネットワークを限定するときに設定される。「パラメータ」には、「配信モード」に対する選択された配信対象が設定される。例えば、「配信モード」が「マルチキャスト配信」のときに、「パラメータ」が「0x00」であれば全てのネットワークにパケットが配信され、「パラメータ」が「0x01」であれば自分と同じグループの全てのネットワークにパケットが配信され、「パラメータ」が「0x02」であれば指定した配信対象にパケットが配信される。また、「配信モード」が「仮想ネットワーク配信」のときに、「No.」の1において「パラメータ」が「0x02」が選ばれている場合には、「パラメータ」には配信先の複数の仮想ネットワーク番号が設定される。
図13(3)に示すVMCTuple情報テーブル434aは、「No.」、「送信元アドレス」、「マルチキャストグループアドレス」、「マルチキャスト配信パラメータ」、「仮想ネットワーク番号」、「所属有線ネットワーク」、及び「次中継先ノードのアドレス」の項目から構成されている。「No.」は、VMCTuple情報毎に付けられるインデックス番号である。「送信元アドレス」は、パケットを送信する送信元のネットワークアドレスである。「マルチキャストグループ」は、マルチキャストグループに付けられているアドレスである。「マルチキャスト配信パラメータ」は、図13(2)に示す仮想マルチキャスト情報テーブル413bにおける「配信モード」が「マルチキャスト配信」の「パラメータ」に同じである。「仮想ネットワーク番号」は、仮想ネットワークを識別するために付けられる番号であり、図13(1)に示す仮想ネットワークグループ情報テーブル413aの「仮想ネットワーク番号」に同じである。「所属有線ネットワーク」は、所属している有線ネッワークであり、例えば自分の有線ネットワークN10に所属しているときには「自有線ネットワーク」が設定され、ノードGの有線ネットワークN10に所属しているときには「ノードG有線ネットワーク」が設定される。「次中継先ノードのアドレス」は、次の中継先となるMPRノードのアドレスである。例えば、自分自身であるノードAの有線ネットワークN10に所属しているときには「ノードA(自分自身)のアドレス」が設定され、ノードGの有線ネットワークN10に所属しているときには次の中継ノードとなる「ノードBのアドレス」が設定される。
次に、図12のマルチ通信プログラム400における処理について、説明する。有線ネットワークデバイス462は複数のデバイスから構成され、L1層に対する有線通信の制御を行い、L1層を経由して有線ネットワークN10に接続されている。無線ネットワークデバイス463は、L1層に対する無線通信の制御を行い、L1層を経由して無線ネットワーク20に接続されている。LLC(Link Layer Control)は、有線ネットワークデバイス462と無線ネットワークデバイス463の制御を行う。ネットワークフィルタ450は、L3層及びL2層の間で送受信されるパケットに対する転送の許可または不許可、転送不許可としたときにはパケットの破棄を行う。マルチルーティングテーブル443は、L3層のマルチキャストパケットに対して、有線ネットワークデバイス462または無線ネットワークデバイス463の出力先を決める。インターネットプロトコルインタフェース441は、L2層の有線ネットワークデバイス462に対して、インターネットプロトコルの通信制御を行う。また、インターネットプロトコルインタフェース442は、L2層の無線ネットワークデバイス463に対するインターネットプロトコルの通信制御を行う。
マルチキャストルーティングモジュール420は、有線側マルチキャストルーティングプロトコルを実現する。ネットワーク管理モジュールインタフェース421は、ネットワーク管理モジュール410との通信インタフェースである。ステータス部422には、マルチキャストルーティングモジュール420の状態が設定される。隣接ルータ情報部423には、隣接ルータの情報が設定される。マルチキャスト送受信情報部424には、マルチキャストの送信先と受信元の情報が設定される。マルチキャストルーティングメッセージ送受信部425は、マルチキャストルーティングメッセージの送受信を行う。
マルチキャストOLSRモジュール430は、無線側のアドホックマルチキャストルーティングプロトコルを実現する。ネットワーク管理モジュールインタフェース431は、ネットワーク管理モジュール410との通信インタフェースである。ステータス部432には、マルチキャストOLSRモジュール430の状態が設定される。中継ルータ・送信先ネットワーク情報部433には、次中継先のノードアドレスなどの中継ルータ情報と送信先ネッワークの情報が設定される。VMCTuple情報保存エリア434には、図13(3)に示すVMCTuple情報テーブル434aが設けられている。マルチキャストOLSRメッセージ送受信部435は、マルチキャストOLSRメッセージの送受信を行う。
ネットワーク管理モジュール410は、マルチキャストルーティングモジュール420、マルチキャストOLSRモジュール430、及びネットワーク関連モジュールを管理する。
マルチキャストルーティングテーブル・ネットワークフィルタ制御部411は、マルチキャストルーティングテーブルとネットワークフィルタの制御を行う。マルチキャストMIB部412には、マルチキャスト管理テーブルが設けられている。VMA情報保存エリア413には、図13(1)に示す仮想ネットワークグループ情報テーブル413a、図13(2)に示す仮想マルチキャスト情報テーブル413bが設けられている。仮想マルチキャストネットワーク部414は、仮想ネットワーク情報を解析する。プロトコルインタフェース415は、各プロトコルとのインタフェースである。
次に、マルチキャストルーティングプロトコルの制御メッセージであるVSCメッセージ91とVCPメッセージ92について、説明する。VSCメッセージ91とVCPメッセージ92は、予めマルチキャストグループに参加しているノード同士がマルチキャストの送信元アドレスとマルチキャストグループアドレスの受け渡しを行うためのメッセージである。マルチキャストグループに参加しているノードがデータのパケットを送信する前にVSCメッセージ91を送信し、VSCメッセージ91を受信したマルチキャストグループに参加している他のノードがVCPメッセージ92を返信する。このVSCメッセージ91とVCPメッセージ92により、各ノードに接続されている仮想ネットワークの情報を他のノードに通知することができる。このようにノード間で仮想ネットワーク情報、マルチキャスト送信元の情報を共有できるようにすることで、パケットを配送する送信元、マルチキャストによるパケットの転送・破棄の決定をネットワーク全体で一意に行うことができる。
仮想ネットワークにおけるVSCメッセージ91の流れとメッセージ構成を図14に示す。VSCメッセージ91は、図14に示すように「OLSRヘッダ部」、「予備」、「配信モードのパラメータ」、「仮想ネットワーク番号」、「送信元アドレス」、及び「マルチキャストグループアドレス」の項目が設けられている。これらの項目の情報は、図13に示す仮想マルチキャスト情報テーブル413a、仮想マルチキャスト情報テーブル413b、及びVMCTuple情報テーブル434aから取り出される。
このVSCメッセージ91は、ノードである通信装置30の配下にある端末50からマルチキャストパケットが送信され、隣接ルータからマルチキャスト送信エントリが通知されたときに、ネットワーク上の全てのノードに送信されるメッセージである。
例えば、ノードAにおいて接続されているアドレス「172.16.0.1」の端末50がマルチパケットを送信する場合には、ノードAの通信装置30は、仮想ネットワークグループ情報テーブル413aを参照し、「仮想ネットワークグループ名称」が「設計管理部門ネットワーク」に対応する「仮想ネットワーク番号」である「2」を取り出す。次いで、ノードAの通信装置30は、仮想マルチキャスト情報テーブル413bを参照して「配信モード」に対する「パラメータ」を取り出す。次いで、ノードAの通信装置30は、VMCTuple情報テーブル434aを参照して「仮想ネットワーク番号」、「送信元アドレス」、及び「マルチキャストグループアドレス」を取り出す。ノードAの通信装置30は、取り出した情報をVSCメッセージ91に設定し送信する。
仮想ネットワークにおけるVCPメッセージ92の流れとメッセージ構成を図15に示す。VCPメッセージ92は、図15に示すように「OSRヘッダ部」、「予備」、「配信モードのパラメータ」、「仮想ネットワーク番号」、「次中継先ノードのアドレス」、「送信元アドレス」、及び「マルチキャストグループアドレス」の項目が設けられている。これらの項目の情報は、図13に示す仮想マルチキャスト情報テーブル413a、仮想マルチキャスト情報テーブル413b、及びVMCTuple情報テーブル434aから取り出される。VCPメッセージ92は、ネットワーク上の全てのノードにVSCメッセージ91が送信されると、VSCメッセージ91を受信したノードから送信されるメッセージである。
例えば、ノードAにおいて接続されているアドレス「172.16.0.1」の端末50がマルチパケットを送信する場合には、ネットワーク上の全てのノードにVSCメッセージ91を送信すると、ノードDがVCPメッセージ92を受信する。そして、ノードDの通信装置30は、仮想ネットワークグループ情報テーブル413aを参照し、「仮想ネットワークグループ名称」が「設計・管理部門ネットワーク」に対応する「仮想ネットワーク番号」である「2」を取り出す。次いで、ノードDの通信装置30は、仮想マルチキャスト情報テーブル413bを参照して「配信モード」に対する「パラメータ」を取り出す。次いで、ノードDの通信装置30は、VMCTuple情報テーブル434aを参照して「次中継先ノードのアドレス」、「送信元アドレス」、及び「マルチキャストグループアドレス」を取り出す。ノードDの通信装置30は、取り出した情報をVCPメッセージ92に設定する。
次に、通信装置30のマルチ通信プログラム400におけるVSCメッセージ91の送信処理とVCPメッセージ92の受信処理について、図16のシーケンスのステップ順に説明する。
VSCメッセージ91の送信処理について説明する。ステップS401において、マルチキャストルーティングモジュール420がネットワーク管理モジュール410にマルチキャスト送信エントリ(送信元、仮想ネットワーク)を通知する。ステップS402において、プロトコルインタフェース415がマルチキャスト送信エントリ(送信元、仮想ネットワーク)の通知を受けると、VMA情報保存エリア413の仮想ネットワークグループ情報テーブル413aを参照して、送信元の仮想ネットワーク番号を取り出す。次いで、仮想マルチキャスト情報テーブル413bから配信モードのパラメータを取得する。ステップS403において、プロトコルインタフェース415がマルチキャスト送信エントリ(送信元、仮想ネットワーク)、仮想ネットワーク番号、配信モードのパラメータをネットワーク管理モジュール431に通知する。ステップS404において、ネットワーク管理モジュール431は、マルチキャスト送信エントリ、仮想ネットワーク番号、配信モードのパラメータ、次中継先ノードのアドレスをVMCTuple情報保存エリア434のVMCTuple情報テーブル434aに設定する。ステップS405において、ネットワーク管理モジュール431は、マルチキャストOLSRメッセージ送受信部435にVSCメッセージ91の送信要求を行う。ステップS406において、マルチキャストOLSRメッセージ送受信部435は、VMCTuple情報テーブル434aから配信モードのパラメータ、仮想ネットワーク番号、送信元アドレス、及びマルチキャストグループアドレスを取り出し、VSCメッセージ91に設定する。ステップS407において、マルチキャストOLSRメッセージ送受信部435は、VSCメッセージ91を無線ネットワーク20のノードに送信する。
VCPメッセージ92の受信処理について説明する。ステップS411において、マルチキャストOLSRメッセージ送受信部435は、VCPメッセージ92をネットワークのノードから受信する。ステップS412において、マルチキャストOLSRメッセージ送受信部435は、VMCTuple情報保存エリア434のVMCTuple情報テーブル434aを参照して、VCPメッセージ92の次中継先ノードのアドレスがVMCTuple情報テーブル434aに登録されている(自分自身である)かを判定する。そして、マルチキャストOLSRメッセージ送受信部435は、登録されている場合はステップS413に進み、登録されていない場合はVCPメッセージ92の受信処理を終了する。ステップS413において、マルチキャストOLSRメッセージ送受信部435は、VCPメッセージ92に設定されている配信モードのパラメータ、仮想ネットワーク番号、送信元アドレス、及びマルチキャストグループアドレスを取り出し、ネットワーク管理モジュールインタフェース431に通知する。ステップS414において、ネットワーク管理モジュールインタフェース431は、マルチキャストOLSRメッセージ送受信部435から通知された配信モードのパラメータ、仮想ネットワーク番号、送信元アドレス、及びマルチキャストグループアドレスをプロトコルインタフェース415に通知する。ステップS415において、プロトコルインタフェース415は、配信モードのパラメータが全ネットワーク対象であれば受信した経路情報を全ての有線ネットワークN10に送信するようにする。配信モードのパラメータが自分自身と同じネットワークのみ対象であれば、通知された仮想ネットワーク番号がVNA情報保存エリア413の仮想ネットワークグループ情報テーブル413aに存在するかを確認し、存在するときには、受信した経路情報を仮想ネットワーク番号に該当する有線ネットワークN10に送信するようにする。配信モードのパラメータが配信対象を複数指定であれば、通知された複数の仮想ネットワーク番号がVNA情報保存エリア413の仮想ネットワークグループ情報テーブル413aに存在するかを確認し、存在するときには、受信した経路情報を指定された仮想ネットワーク番号に該当する有線ネットワークN10に送信するようにする。ステップS416において、プロトコルインタフェース415は、マルチキャストルーティングテーブル443に送信エントリ(送信元、仮想ネットワーク)の転送許可を設定する。ステップS417において、プロトコルインタフェース415は、マルチルーティングモジュール420に仮想ネットワーク番号と送信エントリ(送信元、仮想ネットワーク)を通知する。
次に、通信装置30のマルチ通信プログラム400におけるVSCメッセージ91の受信処理とVCPメッセージ92の送信処理について、図17のシーケンスのステップ順に説明する。
VSCメッセージ91の受信処理について説明する。ステップS501において、マルチキャストOLSRメッセージ送受信部435は、VSCメッセージ92を無線ネットワーク20のノードから受信する。ステップS502において、マルチキャストOLSRメッセージ送受信部435は、VSCメッセージ91に設定されている配信モードのパラメータ、仮想ネットワーク番号、送信元アドレス、及びマルチキャストグループアドレスを取り出し、VMCTuple情報保存エリア434のVMCTuple情報テーブル434aに登録する。ステップS503において、マルチキャストOLSRメッセージ送受信部435は、マルチキャスト送信エントリ(送信元、仮想ネットワーク)、仮想ネットワーク番号、配信モードのパラメータをネットワーク管理モジュールインタフェース431とプロトコルインタフェース415に通知する。ステップS504において、プロトコルインタフェース415は、配信モードのパラメータが全ネットワーク対象であれば受信した経路情報を全ての有線ネットワークN10に送信するようにする。配信モードのパラメータが自分自身と同じネットワークのみ対象であれば、通知された仮想ネットワーク番号がVNA情報保存エリア413の仮想ネットワークグループ情報テーブル413aに存在するかを確認し、存在するときには、受信した経路情報を仮想ネットワーク番号に該当する有線ネットワークN10に送信するようにする。配信モードのパラメータが配信対象を複数指定であれば、通知された複数の仮想ネットワーク番号がVNA情報保存エリア413の仮想ネットワークグループ情報テーブル413aに存在するかを確認し、存在するときには、受信した経路情報を指定された仮想ネットワーク番号に該当する有線ネットワークN10に送信するようにする。ステップS505において、ネットワーク管理モジュールインタフェース431は、プロトコルインタフェース415の対象プロトコルにマルチ送信エントリを通知する。ステップS506において、プロトコルインタフェース415は、マルチキャスト送信エントリの送信要求をマルチルーティングモジュール420に通知する。
VCPメッセージ92の送信処理について説明する。ステップS511において、マルチキャストルーティングモジュール420がプロトコルインタフェース415にマルチキャスト参加エントリ(送信元、仮想ネットワーク)の送信要求を通知する。ステップS512において、プロトコルインタフェース415は、通知された仮想ネットワークの仮想ネットワーク番号がVNA情報保存エリア413の仮想ネットワークグループ情報テーブル413aに存在するかを確認する。ステップS513において、プロトコルインタフェース415は、マルチキャストルーティングテーブル443に参加エントリ(送信元、仮想ネットワーク)の転送許可を設定する。ステップS514において、プロトコルインタフェース415は、マルチキャスト参加エントリ(送信元、仮想ネットワーク)と仮想ネットワーク番号をネットワーク管理モジュールインタフェース431に通知する。ステップS515において、ネットワーク管理モジュールインタフェース431は、VMCTuple情報保存エリア434のVMCTuple情報テーブル434aに次中継先ノードのアドレスを設定する。ステップS516において、ネットワーク管理モジュールインタフェース431は、マルチキャストOLSRメッセージ送受信部435にVSCメッセージ92の送信要求を通知する。ステップS517において、マルチキャストOLSRメッセージ送受信部435は、VMCTuple情報テーブル434aから配信モードのパラメータ、仮想ネットワーク番号、次中継先ノードのアドレス、送信元アドレス、及びマルチキャストグループアドレスを取り出し、VCPメッセージ92に設定する。ステップS518において、マルチキャストOLSRメッセージ送受信部435は、VCPメッセージ92をネットワークのノードに送信する。
以上により、本発明の実施形態2によれば、有線側ネットワークが仮想ネットワークになっていた場合に、仮想ネットワークに所属している端末に対してのみデータ転送を行うことができ、トラフィックの抑制、セキュリティの向上に繋がる。また、仮想ネットワークに所属していない端末からのマルチキャストパケットが流れてしまうことがなくなり、不必要なトラフィック量の増加や、ネットワーク内の通信効率が低下することがなくなる。また、本来受信できないはずの端末がマルチキャストパケットを受信できてしまうことがなくなり、仮想ネットワーク・マルチキャストグループの双方で受信者を特定するサービスを成立させることができる。また、本発明の実施形態2によれば、ルーティングする通信装置でアクセスリストの作成やネットワークの追加、削除の度に接続される通信装置全てのアクセスリストを保守がなくなり処理の効率が良くなる。更に、送信者を特定したマルチキャストグループに参加した場合でも、同じ仮想ネットワークに所属する端末が増加する度に、マルチキャストグループ参加の対象となる送信者を追加する必要がない。また、VSCメッセージ91とVCPメッセージ92によりマルチキャストの送信元アドレスとマルチキャストグループアドレスの受け渡しをすることで、同じグループまたは指定されたグループの仮想ネットワークが接続されているノードだけがパケットを受信し、また送信先が仮想ネットワークとなっているパケットを送信先まで転送を行うことができる通信システム及びその通信方法を提供できる。
なお、図2に示す通信システム110において、通信装置31、32、33にルータ41、42、43が接続され、ルータ41、42、43に端末51、52、53が接続されている構成としたが、ルータ41、42、43を設けずに、通信装置31、32、33に端末51、52、53の機能を持たせるようにすることも可能である。なお、実施形態1において、通信プログラム200を図7に示す構成としたが、これに限定されない。また、実施形態2において、マルチ通信プログラム400を図12に示す構成としたが、これに限定されない。
以上をまとめると、本発明は次のような特徴を有する。
(1)本発明の通信システムは、仮想ネットワーク同士が無線で接続されているネットワークの通信システムであって、アドホックルーティングプロトコルにより前記仮想ネットワークの情報を収集する仮想ネットワーク情報収集手段と、前記仮想ネットワークの情報により前記仮想ネットワーク間でパケットを送受信するパケット送受信手段とを有し無線で接続された通信装置から構成されていることを特徴としている。
(2)(1)の本発明の通信システムの前記無線で接続されている通信装置は、前記仮想ネットワークの情報を解析することで前記仮想ネットワークから送信されるパケットの経路を決定する仮想ネットワーク経路決定手段を備えることを特徴としている。
(3)(2)の本発明の通信システムの前記無線で接続されている通信装置は、前記仮想ネットワーク経路決定手段により決定した前記経路を前記ネットワークを構成する他の前記通信装置に送信する経路送信手段を備えることを特徴としている。
(4)(3)の本発明の通信システムの前記通信装置は、他の前記通信装置から前記経路を受信する経路受信手段と、前記通信装置の前記経路と前記経路受信手段により受信した他の前記通信装置の前記経路により前記仮想ネットワークの中継経路を構築する仮想ネットワーク中継経路構築手段とを備えることを特徴としている。
(5)(4)の本発明の通信システムの前記ネットワークは、有線ネットワークと無線ネットワークから構成され、前記通信装置は前記有線ネットワークと前記無線ネットワークの両方に接続され、前記仮想ネットワークは前記有線ネットワークに接続されていることを特徴としている。
(6)(5)の本発明の通信システムの前記通信装置は、前記ネットワークとの通信を行う通信プログラムを備え、前記通信プログラムは、有線ネットワークモジュールと無線ネットワークモジュールを有し、前記有線ネットワークモジュールと前記無線ネットワークモジュールは、前記仮想ネットワークの中継経路を共用することを特徴としている。
(7)(6)の本発明の通信システムの前記通信装置は、グループに分けられた前記仮想ネットワークについて、指定された前記グループに属する前記仮想ネットワークに対して前記中継経路によりパケットを送信するマルチキャスト手段を備えることを特徴としている。
(8)(7)の本発明の通信システムの前記通信装置は、前記仮想ネットワークが属する前記グループを判別する情報を保存する仮想ネットワークグループ情報保存手段を備えることを特徴としている。
(9)本発明の通信システムの通信方法は、仮想ネットワーク同士が無線で接続されているネットワークの通信システムの通信方法であって、前記通信システムを構成する無線で接続された通信装置は、アドホックルーティングプロトコルにより前記仮想ネットワークの情報を収集し、前記仮想ネットワークの情報により前記仮想ネットワーク間でパケットを送受信することを特徴としている。
(10)本発明のマルチキャスト通信システムは、仮想ネットワーク同士が無線で接続されているネットワークの通信システムであって、アドホックルーティングプロトコルにより前記仮想ネットワークの情報を収集する仮想ネットワーク情報収集手段と、前記仮想ネットワークのグループの情報を収集する仮想ネットワークグループ情報収集手段と、前記仮想ネットワークの情報と前記仮想ネットワークの前記グループの情報により前記グループの前記仮想ネットワーク間でパケットを送受信するパケット送受信手段とを有する無線で接続された通信装置から構成されていることを特徴としている。
(11)本発明のマルチキャスト通信システムの通信方法は、仮想ネットワーク同士が無線で接続されているネットワークの通信システムの通信方法であって、前記通信システムを構成する無線で接続された通信装置は、アドホックルーティングプロトコルにより前記仮想ネットワークの情報を収集し、前記仮想ネットワークのグループの情報を収集し、前記仮想ネットワークの情報と前記仮想ネットワークの前記グループの情報により前記グループの前記仮想ネットワーク間でパケットを送受信することを特徴としている。
以上のような本発明の通信システム及びその通信方法によれば、仮想ネットワークに所属している端末に対してのみデータを転送できるため、トラフィックの抑制、セキュリティの向上を図ることができる。
具体的な実施の形態により本発明を説明したが、上記実施の形態は本発明の例示であり、この実施の形態に限定されないことは言うまでもない。
本発明は、仮想ネットワークでアクセスを行う通信システムに適用することができる。
10、10a、10b、10c・・・有線、 11・・・設計管理部門ネットワーク、 12・・・営業間接部門ネットワーク、 13・・・共用ネットワーク、 20・・・無線ネットワーク、 30、31、32、33・・・通信装置、 30a・・・無線通信部、 30b・・・制御部、 30c・・・有線通信部、 30d・・・ルーティング処理部、 40、41、42、43・・・ルータ、 50、51、52、53・・・端末、 61、62、63、64・・・TCメッセージ、 70・・・ルーティングリスト、 71、72、73、74、75、76、77、78・・・経路、 80・・・VNAメッセージ、 91・・・VSCメッセージ、 92・・・VCPメッセージ、100、110・・・通信システム、200・・・通信プログラム、210・・・統合ルーティング管理モジュール、211・・・プロトコル制御部、212・・・有線通知メッセージ送信部、213・・・無線通知メッセージ送信部、214・・・有線通知メッセージ受信部、215・・・無線通知メッセージ受信部、216・・・仮想ネットワーク解析部、217・・・統合ルーティング情報保存エリア、217a・・・仮想ネットワークグループ情報テーブル、217b・・・自有線仮想ネットワーク情報テーブル、 220・・・有線ネットワークモジュール、 221・・・有線通知メッセージ送受信部、 222・・・有線制御メッセージ生成部、 223・・・有線制御部、 224・・・有線制御メッセージ受信部、 225・・・有線制御メッセージ送信部、 226・・・有線ルーティング情報保存エリア、 230・・・無線ネットワークモジュール、 231・・・無線通知メッセージ送受信部、 232・・・無線制御メッセージ生成部、 233・・・無線制御部、 234・・・無線制御メッセージ受信部、 235・・・無線制御メッセージ送信部、 236・・・無線ルーティング情報保存エリア、 237・・・無線中継情報保存エリア、 237a・・・無線中継情報テーブル、 241・・・ルーティングテーブル、 251・・・有線ネットワークインタフェース、 252・・・無線ネットワークインタフェース、 300・・・通信システム、 400・・・マルチ通信プログラム、 410・・・ネットワーク管理モジュール、 411・・・マルチキャストルーティングテーブル・ネットワークフィルタ制御部、 412・・・マルチキャストMIB部、 413・・・VMA情報保存エリア、 413a・・・仮想ネットワークグループ情報テーブル、 413b・・・仮想マルチキャスト情報テーブル、 414・・・仮想マルチキャストネットワーク部、 415・・・プロトコルインタフェース、 420・・・マルチキャストルーティングモジュール、 421・・・ネットワーク管理モジュールインタフェース、 422・・・ステータス部、 423・・・隣接ルータ情報部、 424・・・マルチキャスト送受信情報部、 425・・・マルチキャストルーティングメッセージ送受信部、 430・・・マルチキャストOLSRモジュール、 431・・・ネットワーク管理モジュールインタフェース、 432・・・ステータス部、 433・・・中継ルータ・送信先ネットワーク情報部、 434・・・VMCTuple情報保存エリア、 434a・・・VMCTuple情報テーブル、 435・・・マルチキャストOLSRメッセージ送受信部、 441・・・インターネットプロトコルインタフェース、 442・・・インターネットプロトコルインタフェース、 443・・・マルチキャストルーティングテーブル、 450・・・ネットワークフィルタ、 461・・・LLC、 462・・・有線ネットワークデバイス、 463・・・無線ネットワークデバイス、 N10・・・有線ネットワーク

Claims (4)

  1. 仮想ネットワーク同士が無線で接続されているネットワークの通信システムであって、
    アドホックルーティングプロトコルにより前記仮想ネットワークの情報を収集する仮想ネットワーク情報収集手段と、
    前記仮想ネットワークの情報により前記仮想ネットワーク間でパケットを送受信するパケット送受信手段と
    を有する無線で接続された通信装置から構成されており、
    前記通信装置間で自律的な前記ネットワークの追加、削除が可能であり、
    前記通信装置は、有線ネットワークモジュールと無線ネットワークモジュールとを有し、前記有線ネットワークモジュールと前記無線ネットワークモジュールとは、前記仮想ネットワークの中継経路を共用し、
    前記通信装置は、グループに分けられた前記仮想ネットワークについて、指定された前記グループに属する前記仮想ネットワークに対して前記中継経路によりパケットを送信するマルチキャスト手段を備える
    ことを特徴とする通信システム。
  2. 仮想ネットワーク同士が無線で接続されているネットワークの通信システムの通信方法であって、
    前記通信システムを構成する無線で接続された通信装置は、
    アドホックルーティングプロトコルにより前記仮想ネットワークの情報を収集し、
    前記仮想ネットワークの情報により前記仮想ネットワーク間でパケットを送受信し、
    装置間で自律的な前記ネットワークの追加、削除が可能であり、
    有線ネットワークモジュールと無線ネットワークモジュールとを有し、前記有線ネットワークモジュールと前記無線ネットワークモジュールとは、前記仮想ネットワークの中継経路を共用し、
    グループに分けられた前記仮想ネットワークについて、指定された前記グループに属する前記仮想ネットワークに対して前記中継経路によりパケットを送信する
    ことを特徴とする通信システムの通信方法。
  3. 仮想ネットワーク同士が無線で接続されているネットワークの通信システムであって、
    アドホックルーティングプロトコルにより前記仮想ネットワークの情報を収集する仮想ネットワーク情報収集手段と、
    前記仮想ネットワークのグループの情報を収集する仮想ネットワークグループ情報収集手段と、
    前記仮想ネットワークの情報と前記仮想ネットワークの前記グループの情報により前記グループの前記仮想ネットワーク間でパケットを送受信するパケット送受信手段と
    を有する無線で接続された通信装置から構成されており、
    前記通信装置間で自律的な前記ネットワークの追加、削除が可能であり、
    前記通信装置は、有線ネットワークモジュールと無線ネットワークモジュールとを有し、前記有線ネットワークモジュールと前記無線ネットワークモジュールとは、前記仮想ネットワークの中継経路を共用し、
    前記通信装置は、グループに分けられた前記仮想ネットワークについて、指定された前記グループに属する前記仮想ネットワークに対して前記中継経路によりパケットを送信するマルチキャスト手段を備える
    ことを特徴とするマルチキャスト通信システム。
  4. 仮想ネットワーク同士が無線で接続されているネットワークの通信システムの通信方法であって、
    前記通信システムを構成する無線で接続された通信装置は、
    アドホックルーティングプロトコルにより前記仮想ネットワークの情報を収集し、
    前記仮想ネットワークのグループの情報を収集し、
    前記仮想ネットワークの情報と前記仮想ネットワークの前記グループの情報により前記グループの前記仮想ネットワーク間でパケットを送受信し、
    装置間で自律的な前記ネットワークの追加、削除が可能であり、
    有線ネットワークモジュールと無線ネットワークモジュールとを有し、前記有線ネットワークモジュールと前記無線ネットワークモジュールとは、前記仮想ネットワークの中継経路を共用し、
    グループに分けられた前記仮想ネットワークについて、指定された前記グループに属する前記仮想ネットワークに対して前記中継経路によりパケットを送信する
    ことを特徴とするマルチキャスト通信システムの通信方法。
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