JP6112369B2 - 三相電力線通信のための方法および装置 - Google Patents

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Description

[0001]本開示の諸実施形態は、一般に電力線通信(power line communication)(PLC)に関し、詳細には三相電力線を介したPLCに関する。
[0002]電力線通信(PLC)は、既存の商用交流電力網インフラストラクチャ(commercial AC power grid infrastructure)などの電力線を利用して、電力線に結合ないしは接続されたデバイス(devices)相互間でデータを通信する技術である。PLC送信の場合、送信機が、一般に絶縁変圧器を介して電力線に結合され、電力線上に変調済みキャリア信号(modulated carrier signal)を電圧刺激(voltage stimulus)(すなわち、電圧ベースの信号)として注入する。電力線に結合された受信機は、変調済みキャリア信号を受信し、このキャリア信号を復号して最初に送信されたデータを再生する。
[0003]三相電力線を通じたPLCの場合、通信信号は三相の電力線すべてに注入されてもよく、あるいは、3本の電力線すべてが十分に大きいコンデンサに互いに結合されてもよく、通信信号は電力線の相のうちの1つに注入されてもよい。このような構成にはいくつかの欠点がある。例えば、中性線、または場合によっては接地線が帰線として必要である。電力線の接地を帰線として利用する場合、線路と接地との間を結合するために非常に高いサージ電圧向けに定格された大型コンデンサが使用されなければならず、通信システム全体のコストが増大する。さらに、一部の工業用途では中性線を必要としないので、中性線が帰還路に使用されるべき場合、中性線はそのような設備のために引かれなければならならず、システムの配線コストが大幅に増大する。加えて、このようなPLC構成では、信号は一方の側の三相すべての電力線上で搬送されるが、帰還路の中性線上でしか搬送されない結果として不均衡となり、その結果、放射エミッションを引き起こすとともに外部ノイズに対して敏感になる。
[0004]したがって、効果的な三相電力線通信のための方法および装置が当技術分野に必要である。
[0005]本発明の諸実施形態は、一般に、平衡三相電力線通信信号を生成するための方法および装置に関する。一実施形態では、この方法は、少なくとも1つのデータストリームに基づいて複数の変調信号を生成すること、複数の変調信号で複数のキャリア信号を変調して、第1の相信号、第2の相信号および第3の相信号を含む平衡三相PLC信号を生成すること、および平衡三相PLC信号を三相電力線に結合すること、を含む。
[0006]本発明の上記の特徴が詳細に理解されうるように、上記に簡潔に要約された本発明のより詳細な説明は、諸実施形態を参照することによってなされてもよく、諸実施形態のうちのいくつかは添付図面に示されている。しかしながら、添付図面は、本発明の典型的な実施形態だけを示しており、したがって本発明の範囲を限定すると見なされるべきではないことに留意されたい。というのは、本発明は他の同等に効果的な実施形態を認めてもよいからである。
本発明の1つまたは複数の実施形態による平衡三相電力線通信(PLC)用システムの一ブロック図である。 本発明の1つまたは複数の実施形態による平衡三相電力線通信(PLC)用システムの別のブロック図である。
本発明の1つまたは複数の実施形態による三相変調器のブロック図である。
本発明の1つまたは複数の実施形態による三相復調器のブロック図である。
本発明の1つまたは複数の実施形態による三相電力線を通じて平衡三相電力線通信(PLC)信号を送信する方法の流れ図である。
本発明の1つまたは複数の実施形態による三相電力線を通じて送信された平衡三相電力線通信(PLC)信号を受信し復調する方法の流れ図である。
本発明の1つまたは複数の実施形態を用いて太陽光発電された直流電力を交流電力に変換するシステムのブロック図である。
本発明の1つまたは複数の代替実施形態による三相変調器のブロック図である。
本発明の1つまたは複数の代替実施形態による三相復調器のブロック図である。
本発明の1つまたは複数の実施形態による三相電力線を通じて平衡三相電力線通信(PLC)信号を送信する方法の流れ図である。
本発明の1つまたは複数の実施形態による三相電力線を通じて送信された平衡三相電力線通信(PLC)信号を受信し復調する方法の流れ図である。
[0017]図1Aおよび図1Bは、本発明の1つまたは複数の実施形態による平衡三相電力線通信(PLC)用システム100のブロック図である。システム100は、三相電力線通信(PLC)モジュール130Aおよび130Bを介して三相交流電力線120にそれぞれ結合されたデバイス102Aおよび102Bを備える。各三相PLCモジュール130は、三相トランシーバ104および三相電力線結合器110を備え(すなわち、PLCモジュール130Aはトランシーバ104Aおよび結合器110Aを備え、PLCモジュール130Bはトランシーバ104Bおよび結合器110Bを備え)、三相電力線結合器110は接地される。デバイス102Aおよび102Bは、ホームコンピュータや周辺デバイスなどの、データを送信しかつ/または受信するための通信帯域幅を必要とする任意の適切なデバイスでよい。いくつかの実施形態では、デバイス102Aおよび/またはデバイス102Bは、分散型発電機(DG)によって生成された電力を変換するための、DGに結合されたDC/ACインバータやAC/ACコンバータなどの電力変換モジュールでよく、あるいは、デバイス102Aおよびデバイス102Bの一方が、かかる電力変換モジュールと通信するコントローラでもよい。
[0018]デバイス102Aは三相トランシーバ104Aに結合され、三相トランシーバ104Aはさらに、トランシーバの出力線122−1、122−2および122−3(まとめて出力線122と称する)上のそれぞれの結合コンデンサ112−1、112−2および112−3(まとめて結合コンデンサ112と称する)によって三相電力線結合器110Aに結合される。三相電力線結合器110Aからの3つの出力線124−1、124−2および124−3(まとめて出力線124と称する)は、それぞれ結合コンデンサ114−1、114−2および114−3(まとめて結合コンデンサ114と称する)によって、さらに、例えば三相交流母線132の一部としての、それぞれインダクタ136−1、136−2および136−3(まとめてインダクタ136と称する)によって、電力線120の相線路L1、L2およびL3に結合される。結合コンデンサ112および114は、周波数範囲および回路に応じて10ナノファラッド(nF)〜100マイクロファラッド(μF)程度でよく、いくつかの実施形態では、結合コンデンサ114は、三相変調器の出力が直流成分を有していない場合に除外されてもよい。インダクタ136は、100マイクロヘンリー(μH)〜2ミリヘンリー(mH)程度でよい。相線路L1、L2およびL3は、それぞれが異なる相の交流電力を伝送する充電導体(live conductors)である。いくつかの実施形態では、電力線120は中性線および/または接地線を備えてもよい。
[0019]デバイス102Bは三相トランシーバ104Bに結合され、三相トランシーバ104Bはさらに、出力線126−1、126−2および126−3(まとめて出力線126と称する)上のそれぞれの結合コンデンサ116−1、116−2および116−3(まとめて結合コンデンサ116と称する)によって三相電力線結合器110Bに結合される。三相電力線結合器110Bからの3つの出力線128−1、128−2および128−3(まとめて出力線128と称する)は、それぞれ結合コンデンサ118−1、118−2および118−3(まとめて結合コンデンサ118と称する)によって、さらに、例えば三相交流母線134の一部としての、それぞれインダクタ138−1、138−2および138−3(まとめてインダクタ138と称する)によって、電力線120の相線路L1、L2およびL3に結合される。結合コンデンサ116および118は、周波数範囲および回路に応じて10ナノファラッド(nF)〜100マイクロファラッド(μF)程度でよく、いくつかの実施形態では、結合コンデンサ118は、三相変調器の出力が直流成分を有していない場合に除外されてもよい。インダクタ138は、100マイクロヘンリー(μH)〜2ミリヘンリー(mH)程度でよい。いくつかの実施形態では、三相交流母線132および/または三相交流母線134は、接続箱(junction box)を介して電力線120に結合されてもよい。
[0020]三相トランシーバ104Aおよび104Bは、それぞれ三相変調器106Aおよび106B、ならびにそれぞれ三相復調器108Aおよび108Bを備える。変調器106Aおよび復調器108Aは、それぞれがデバイス102Aならびにトランシーバ出力線122に結合され、変調器106Bおよび復調器108Bは、それぞれがデバイス102Bならびにトランシーバ出力線126に結合される。後述する実施形態などのいくつかの実施形態では、デバイス102Aは、電力線120を通じてデータをデバイス102Bに送信する。他の実施形態では、デバイス102Bは、電力線120を通じてデータをデバイス102Aに送信し、他の実施形態では、デバイス102Aおよび102Bは、互いに電力線120を介してデータを同時に通信する。
[0021]デバイス102Aがデータをデバイス102Bに送信する本発明の1つまたは複数の実施形態によれば、三相PLCモジュール130Aは、平衡三相PLC信号を電力線120の相線路L1、L2およびL3上に注入してデータをデバイス102Bに伝える。すなわち、電力線120に結合される通信信号のベクトル和はゼロである。いくつかの実施形態では、同じ周波数を有しかつ互いに120°だけ位相シフトされた3つのキャリアは、それぞれが同じ変調信号によって変調され、得られる平衡信号は電力線120に結合される。他の実施形態では、キャリアのうちの2つが、第1の変調信号および第2の変調信号によって別々に変調され、第3のキャリアは第3の変調信号によって変調されて、3つの変調済み信号のベクトル和がゼロに等しくなるようにする。他の実施形態では、3つのキャリアは3つの相関変調信号によって変調されて、3つの変調済み信号のベクトル和がゼロに等しくなるようにする。いくつかの代替実施形態では、2つの独立したベクトルがデバイス102Aから受信され、種々の組合せで位相シフトされ加算されて、平衡三相PLC信号を生成する。
[0022]三相トランシーバ104Aによって生成された3つのPLC信号は三相電力線結合器110Aに結合される。三相電力線結合器110Aは、デルタ−デルタ変圧器、デルタ−ワイ変圧器、ワイ−デルタ変圧器、ワイ−ワイ変圧器などの、3つの独立した脚を有する変圧器を備える。三相電力線結合器110Aは、3つのPLC信号を相線路L1、L2およびL3に、1相線路当たり1つの位相で結合する。このような平衡三相信号を相線路L1、L2およびL3に結合することにより、エミッションがなくなるとともに帰還信号路も不要になり、平衡通信信号は外部ノイズに対して強い。
[0023]三相PLCモジュール130Bにおいて、三相電力線結合器110Bは、三相電力線結合器110Aに類似しており、相線路L1、L2およびL3からの三相PLC信号を三相復調器108Bに結合する。三相復調器108Bは、受信信号を復調し、最初に送信されたデータを再生してデバイス102Bに送信する。1つまたは複数の代替実施形態では、三相復調器108Bは、3つのPLC信号の様々な組合せを適切に分割し、位相シフトさせ、そして加算することによって2つの独立したベクトルを再生する。このような実施形態では、三相復調器108Bは、再生されたベクトルを直接デバイス102Bに送信してもよい。
[0024]いくつかの代替実施形態では、電力線結合器110Aおよび/または電力線結合器110Bは、トランシーバ側の2相を三相電力線120に結合するためのスコットT変圧器(Scott−T transformer)を備える。このような実施形態では、トランシーバ側の三相キャリアシステム(例えば、三相トランシーバ104Aによって生成される120度間隔の3つのキャリア)は、ニ相キャリアシステム(例えば、トランシーバ104Aによって生成される90度間隔の2つのキャリア)に減じられ、それによって各トランシーバ104Aおよび104Bに必要な送信機/受信機の数は3から2に削減される。
[0025]1つまたは複数の実施形態では、デバイス102Bはデータをデバイス102Aに送信してもよい。すなわち、三相PLCモジュール130Bは、三相PLCモジュール130Aに関して先に説明したように、平衡三相PLC信号を電力線120の相線路L1、L2およびL3上に注入し、三相復調器108Aは、三相復調器108Bに関して先に説明したように、最初に送信されたデータを受信し再生する。いくつかの実施形態では、デバイス102Aおよび102Bは、互いに電力線120を介して同時に通信してもよい。
[0026]図2は、本発明の1つまたは複数の実施形態による三相変調器106Aのブロック図である。三相変調器106Bは、構成要素と動作の両方に関して三相変調器106Aに類似していてもよい。
[0027]三相変調器106Aは、符号器202と、キャリア信号発生器204と、移相器206−1および206−2と、ミキサ208−1、208−2および208−3とを備える。キャリア信号発生器204は、第1の正弦波キャリア信号Uを、例えば100kHzの周波数で生成するが、他の実施形態では、Uは別の周波数で生成されてもよい。第1のキャリア信号Uは、ミキサ208−1ならびに移相器206−1に結合される。移相器206−1は、第1のキャリア信号Uの位相をシフトさせて第2の正弦波キャリア信号Vを生成し、第2の正弦波キャリア信号Vはミキサ208−2ならびに移相器206−2に結合される。移相器206−2は、第2のキャリア信号Vの位相をシフトさせて第3の正弦波キャリア信号Wを生成し、第3の正弦波キャリア信号Wはミキサ208−3に結合される。一般にキャリア信号U、VおよびWは正弦波形であるが、他の実施形態では、他のタイプの周期波形が使用されてもよい。いくつかの実施形態では、キャリアU、VおよびWは互いに120°位相シフトされてもよく、他の実施形態では、キャリアU、VおよびWは互いに異なる位相関係を有してもよい。1つまたは複数の代替実施形態では、キャリア信号U、VおよびWは、3つの適切なキャリア信号を作る別の手段によって生成されてもよく、例えば、キャリア信号発生器204および移相器206は変調器106Aから分離した構成要素でもよく、変調器106Aは外部で生成されたキャリア信号U、VおよびWを受信する。
[0028]符号器202は、ハードウェア、ソフトウェア、またはハードウェアとソフトウェアとの組合せで構成されてもよく、支援回路212およびメモリ214に結合された少なくとも1つの中央処理装置(CPU)210を備える。CPU210は、非一時的ソフトウェア命令を実行して本発明による種々のタスクを実行するように構成された1つまたは複数の従来から利用されているマイクロプロセッサ、プロセッサ、マイクロコントローラおよび/またはそれらを組み合わせたものを備えることができる。あるいは、CPU210は、1つまたは複数のアプリケーション専用集積回路(ASICs)を含んでいてもよい。支援回路212は、CPU210の機能性を促進するために使用される周知の回路である。このような回路は、キャッシュ、電源、クロック回路、バス、ネットワークカード、入出力(I/O)回路などを含むが、それらに限定されるものではない。符号器202は、特定のソフトウェアを実行するときに本発明の種々の実施形態を実行するための特定目的のコンピュータになる汎用コンピュータを用いて実装されてもよい。ある実施形態では、ハードコードされたロジックが符号器202の機能を実行するために使用されてもよいが、一般にはCPUとロジックの両方を混合したものが利用される。
[0029]メモリ214は、ランダムアクセスメモリ、リードオンリメモリ、リムーバブルディスクメモリ、フラッシュメモリ、およびこれらのタイプのメモリの様々な組合せを備えてもよい。メモリ214は主メモリと呼ばれることがあり、一部、キャッシュメモリまたはバッファメモリとして使用されてもよい。メモリ214は一般に、符号器202のオペレーティングシステム(OS)216を格納する。OS216は、Linux(リナックス)やReal−Time Operating System(リアルタイムオペレーティングシステム)(RTOS)などのいくつかの市販のOSのうちの1つでよいが、それらに限定されるものではない。メモリ214は、CPU210によって実行および/または使用されてもよい非一時的プロセッサ実行可能命令および/またはデータを格納する。これらのプロセッサ実行可能命令は、ファームウェアやソフトウェアなど、またはファームウェアとソフトウェアとの組合せを含んでいてもよい。メモリ214は、符号化モジュール218などの様々な形態のアプリケーションソフトウェア、および本発明に関係するデータなどのデータを格納するためのデータベース220を格納してもよい。符号器202は、後述するように、符号化モジュール218を実行して受信データを符号化する。1つまたは複数の他の実施形態では、CPU210は、実行されたときに、符号器202に本明細書に記載されている機能性を与えるコントローラファームウェアを格納するための内部メモリを備えるマイクロコントローラでよい。
[0030]符号器202はデバイス102Aに結合され、電力線120を介して通信するためのデバイス102Aからデータを受信する。いくつかの実施形態では、データはアナログデータでよく、他の実施形態では、データはデジタルデータでもよい。データは、有線通信、無線通信、または有線通信と無線通信との組合せによってデバイス102Aから符号器202に伝えられてもよい。符号化モジュール218は、受信データを適切に符号化して3つの変調信号M1、M2およびM3を生成し、3つの変調信号M1、M2およびM3は、それぞれミキサ208−1、208−2および208−3に結合されて、対応するキャリア信号U、VおよびWを変調する。いくつかの実施形態では、例えば、周波数偏移キーイング(FSK)、位相偏移キーイング(PSK)、直交振幅変調(QAM)などの変調を用いるある実施形態では、ミキサ208は、I&Qキャリア信号(U、V、W)および複素I&Q変調信号(M1、M2、M3)によって駆動される複素ミキサである。他の実施形態では、ミキサ208は「実数」乗算器でよく、例えば、FSKまたはPSK変調が用いられてもよく、その場合、キャリア信号発生器204自体は周波数または位相制御によって変調され、M1信号、M2信号およびM3信号は、PLC信号の存在を制御する同一ON/OFFコマンドである。
[0031]いくつかの実施形態では、符号器202は、キャリア信号発生器204と、例えば、用いられる変調技術に基づいて符号化モジュール218で決定されたキャリア信号U、VおよびWの位相を制御するための移相器206−1および206−2とに結合されてもよい。生成された変調信号M1、M2およびM3は、それぞれ対応するキャリアU、VおよびWを変調して、それぞれ3つの変調済み電圧信号VM1、VM2およびVM3(すなわち、第1の相信号、第2の相信号および第3の相信号)を生成する。変調済み電圧信号VM1、VM2およびVM3は、ベクトル和がゼロであり、送信用の三相電力線結合器110Aによってそれぞれ相線路L1、L2およびL3に結合される。
[0032]いくつかの実施形態では、符号器202は、デバイス102Aから単一データストリームを受信し、3つの同一変調信号M1、M2およびM3を生成する。このような実施形態では、キャリアU、VおよびWは、同じ振幅を有する直交キャリアでよく、したがってデータストリームのニ重冗長性を提供し、復調器108は復調/出力送信に最良の受信信号を選択することができる。
[0033]他の実施形態では、符号器202は、2つの独立した(すなわち、異なる)データストリームを(例えば、デバイス102Aからの2つの別々の入力チャネル上で、または多重化ストリームとしてデバイス102Aからの単一チャネル上で)受信し、2つの独立した変調信号、例えばM1およびM2を生成してもよい。このような実施形態では、符号器202は、第3の変調信号、例えばM3を生成し、変調済み電圧信号VM1、VM2およびVM3のベクトル和がゼロに等しくなるように移相器206−1および206−2を制御する。したがって、第3の変調済み電圧信号VM3は、変調信号M1かM2のどちらかを、一方または他方が送信中に喪失または劣化した場合に決定するための冗長チャネルを提供する。
[0034]他の実施形態では、符号器202は、3つの独立したデータストリームを(例えば、デバイス102Aからの3つの別々の入力チャネル上で、またはチャネルの一方もしくは両方が多重化データストリームを搬送する、デバイス102Aからの2つの別々の入力チャネル上で、あるいは多重ストリームとしてデバイス102Aからの単一チャネル上で)受信し、そのデータに基づいて、変調済み電圧信号VM1、VM2およびVM3のベクトル和がゼロに等しくなるように相関変調信号M1、M2およびM3を生成する。
[0035]変調済み電圧信号VM1、VM2およびVM3を生成するために、周波数偏移キーイング(FSK)、位相偏移キーイング(PSK)、直交位相偏移キーイング(QPSK)、直交振幅変調(QAM)、位相変調(PM)、周波数変調(FM)、振幅変調(AM)、直交周波数分割多重(OFDM)などの任意のタイプの変調技術が使用されてもよい。例えば、QAMは、UおよびVを直交キャリアとして生成し、そしてそのキャリアをデバイス102Aから受信されたデータに基づいて振幅変調することによって使用されてもよく、その場合、第3のキャリアWは、VM1、VM2およびVM3のベクトル和がゼロに等しくなるように生成され変調される。
[0036]いくつかの代替実施形態では、電圧信号VM1、VM2およびVM3は、図7に関して後述するように、2つの独立した変調信号、例えばM1およびM2から生成されてもよく、あるいはデバイス102Aから受信された2つの独立したベクトルから直接生成されてもよい。
[0037]1つまたは複数の代替実施形態では、3つの電圧信号ではなく3つの電流信号が、三相PLCモジュール130Aによって生成され、相線路L1、L2およびL3に結合されてもよく、その場合、電流信号は、3つの電流信号のベクトル和がゼロに等しくなるように平衡が保たれる。このような実施形態では、三相電力線結合器110Aおよび110Bは三相電力線120と直列に結合され、線路結合器110A/110B内の変圧器の巻数比は一般に、電力線120に対して非常に低く、例えば1巻線の接続であり、トランシーバ側に対して多い巻数である。さらに、このような実施形態では、送信機は、オフ時に高インピーダンスではなく低インピーダンスを呈する。
[0038]図3は、本発明の1つまたは複数の実施形態による三相復調器108Bのブロック図である。三相復調器108Aは、構成要素と動作の両方に関して三相復調器108Bに類似していてもよい。
[0039]三相復調器108Bは、復号器302と、キャリア信号再生モジュール304と、移相器306−1および306−2と、ミキサ308−1、308−2および308−3とを備える。三相電力線結合器110Bは、電力線L1、L2およびL3からの変調済み電圧信号VM1、VM2およびVM3を三相復調器108Bに結合する。キャリア信号再生モジュール304は、受信信号VM1から第1のキャリア信号Uを再生する。第1のキャリア信号Uは、ミキサ308−1ならびに移相器306−1に結合される。移相器306−1は、第1のキャリア信号Uの位相をシフトさせて第2のキャリア信号Vを生成し、第2のキャリア信号Vは、ミキサ308−2ならびに移相器306−2に結合される。移相器306−2は、第2のキャリア信号Vの位相をシフトさせて第3のキャリア信号Wを生成し、第3のキャリア信号Wはミキサ308−3に結合される。1つまたは複数の代替実施形態では、キャリア信号U、VおよびWは、3つの再生キャリア信号を作る別の手段によって再生されてもよく、例えば、キャリア信号再生モジュール304ならびに移相器306−1および306−2は変調器108Bから分離した構成要素でもよく、復調器108Bは外部で再生されたキャリア信号U、VおよびWを受信する。
[0040]符号器302は、ハードウェア、ソフトウェア、またはハードウェアとソフトウェアとの組合せで構成されてもよく、支援回路312およびメモリ314に結合された少なくとも1つの中央処理装置(CPU)310を備える。CPU310は、非一時的ソフトウェア命令を実行して本発明による種々のタスクを実行するように構成された1つまたは複数の従来から利用されているマイクロプロセッサ、プロセッサ、マイクロコントローラおよび/またはそれらを組み合わせたものを備えることができる。あるいは、CPU310は、1つまたは複数のアプリケーション専用集積回路(ASICs)を含んでいてもよい。支援回路312は、CPU310の機能性を促進するために使用される周知の回路である。このような回路は、キャッシュ、電源、クロック回路、バス、ネットワークカード、入出力(I/O)回路などを含むが、それらに限定されるものではない。符号器302は、特定のソフトウェアを実行するときに本発明の種々の実施形態を実行するための特定目的のコンピュータになる汎用コンピュータを用いて実装されうる。
[0041]メモリ314は、ランダムアクセスメモリ、リードオンリメモリ、リムーバブルディスクメモリ、フラッシュメモリ、およびこれらのタイプのメモリの様々な組合せを備えていてもよい。メモリ314は主メモリと呼ばれることがあり、一部、キャッシュメモリまたはバッファメモリとして使用されてもよい。メモリ314は一般に、復号器302のオペレーティングシステム(OS)316を格納する。OS316は、LinuxやReal−Time Operating System(RTOS)などのいくつかの市販のOSのうちの1つでよいが、それらに限定されるものではない。メモリ314は、CPU310によって実行および/または使用されてもよい非一時的プロセッサ実行可能命令および/またはデータを格納する。これらのプロセッサ実行可能命令は、ファームウェアやソフトウェアなど、またはファームウェアとソフトウェアとの組合せを含んでいてもよい。メモリ314は、復号化モジュール318などの様々な形態のアプリケーションソフトウェア、および本発明に関係するデータなどのデータを格納するためのデータベース320を格納してもよい。符号器302は、後述するように、復号モジュール318を実行して受信データを復号する。1つまたは複数の他の実施形態では、CPU310は、実行されたときに、復号器302に本明細書に記載されている機能性を与えるコントローラファームウェアを格納するための内部メモリを備えるマイクロコントローラでよい。ある実施形態では、ハードコードされたロジックが復号器302の機能を実行するために使用されてもよいが、一般にはCPUとロジックの両方を混合したものが利用される。
[0042]復号器302は、ミキサ308−1、308−2および308−3からそれぞれ再生変調信号M1、M2およびM3を受信する。いくつかの実施形態では、例えば、FSK、PSK、QAMなどの変調を用いるある実施形態では、ミキサ308は、I&Qキャリア信号(U、V、W)によってかつ複素I&Q変調信号(M1、M2、M3)を再生することによって駆動される複素ミキサであり、他の実施形態では、ミキサ308は「実数」乗算器でよい。復号モジュール318は、受信信号M1、M2およびM3を適切に復号して最初に送信されたデータを再生し、そのデータをデバイス102Bに結合する。いくつかの実施形態では、復号器302は、例えば、用いられる変調技術に基づいて復号モジュール318で決定された再生キャリア信号VおよびWの位相を制御するための移相器306−1および306−2に結合されてもよい。再生されたデータは、アナログデータまたはデジタルデータでよく、有線通信、無線通信、または有線通信と無線通信との組合せによって復号器302からデバイス102Bに伝えられてもよい。
[0043]いくつかの実施形態では、変調信号M1、M2およびM3は同一信号であり、復号モジュール302は、変調するために受信された最良の信号を選択してもよい。あるいは、復号モジュール302は、再生変調信号M1、M2およびM3のうちの2つまたは3つすべてを復調し、デバイス102Bに送信すべき最良の再生データを選択してもよく、あるいは、再生データのすべてをデバイス102Bに(例えば、単一の多重化データストリームとして、または複数の別々のデータチャネル上で)送信して最良の再生データを選択してもよい。
[0044]他の実施形態では、変調信号のうちの2つが互いに独立していてもよく、第3の変調信号は最初の2つの変調信号と相関している。復号モジュール318は、相関変調信号を利用して他の2つの変調キャリアのどちらかから喪失されたデータを再生してもよい。復号器302は、再生データを、例えば、多重化データストリームとして単一チャネル上で、または2つの別々のデータチャネル上で、デバイス102Bに送信する。
[0045]他の実施形態では、再生変調信号は、復号モジュール318が3つの独立したデータストリームを再生しうるように相関していてもよい。復号器302は、再生データを、多重化データストリームとして単一チャネル上で、または2つの別々のチャネル(例えば、2つのチャネルの一方が2つの多重化データストリームを含む)上で、あるいは3つの別々のデータチャネルとして、デバイス102Bに送信することができる。
[0046]いくつかの代替実施形態では、図8に関して後述するように、2つの独立した変調信号、例えばM1およびM2だけが再生される、または2つの独立したベクトルが再生されデバイス102Bに送信される。
[0047]図4は、本発明の1つまたは複数の実施形態による三相電力線を通じて平衡三相電力線通信(PLC)信号を送信する方法400の流れ図である。方法400はステップ402で開始し、ステップ404に進む。ステップ404で、3つの正弦波キャリア信号U、VおよびWが100kHzの周波数で生成される、あるいは、別のキャリア周波数および/または別の周期波形が使用されてもよい。いくつかの実施形態では、キャリアU、VおよびWは互いに120°位相シフトされてもよく、他の実施形態では、キャリアU、VおよびWは互いに異なる位相関係を有してもよい。いくつかの代替実施形態では、キャリア信号のうちの1つまたは複数が、方法400の一部として生成されるのではなく外部ソースから提供されてもよい。
[0048]方法400はステップ406に進み、ステップ406で、三相電力線を介して送信するためのデータが受信される。データは、ホームコンピュータや周辺デバイスなどの、データを送信するための通信帯域幅を必要とする任意の適切なデバイスから受信されてもよく、いくつかの実施形態では、デバイスは、DC/ACインバータやAC/ACコンバータなどの電力変換モジュール、またはこのような電力変換モジュールと通信するコントローラでよい。データは、アナログデータまたはデジタルデータでよく、有線接続、無線接続、または有線接続と無線接続との組合せを介して受信されてもよい。データは、単一チャネル、例えば、単一のデータストリームまたは2つ以上の多重化データストリーム上で受信されてもよい。あるいは、多重データストリームが異なるチャネル上で受信されてもよい。
[0049]ステップ408で、受信データが単一データストリームであるかどうかを判定される。ステップ408での判定の結果がyes(イエス)、すなわち受信データが単一データストリームである場合、方法400はステップ410に進む。ステップ410で、3つの同一変調信号M1、M2およびM3が受信データに基づいて生成され、方法400はステップ414に進む。ステップ408での判定の結果がno(ノー)、すなわち受信データが単一データストリームでない場合、方法400はステップ412に進む。
[0050]ステップ412で、3つの変調信号が受信データストリームに基づいて生成される。いくつかの実施形態では、2つの独立したデータストリームが受信されてもよく(例えば、単一チャネル上にまたは2つの別々のチャネルを介して多重化されてもよく)、2つの独立した変調信号、例えばM1およびM2が受信データに基づいて生成される。電力線に結合されるべき3つの変調済み信号のベクトル和がゼロに等しくなるように、最初の2つの変調信号と相関している第3の変調信号、例えばM3が生成される。したがって、第3の変調信号は、残りの変調信号の一方または他方が送信中に喪失または劣化した場合に、残りの変調信号のどちらかを決定するための冗長チャネルを提供する。
[0051]他の実施形態では、3つの独立したデータストリームが受信されてもよく(例えば、1つまたは2つのチャネル上にまたは3つの別々のチャネルを介して多重化されてもよく)、データに基づいて、電力線に結合されるべき3つの変調済み信号のベクトル和がゼロに等しくなるように3つの相関変調信号M1、M2およびM3が生成される。いくつかの代替実施形態では、図7に関して後述するように、2つの独立した変調信号、例えばM1およびM2だけが、3つの平衡した電圧波形VM1、VM2およびVM3を生成するために利用される。いくつかの実施形態では、例えば、FSK、PSK、QAMなどの変調を用いるある実施形態では、キャリア信号(U、V、W)および変調信号(M1、M2、M3)は複素信号である。方法400はステップ414に進む。
[0052]ステップ414で、キャリア信号U、VおよびWは、それぞれが変調信号のうちの1つによって変調されて、変調済み電圧波形のベクトル和がゼロに等しい3つの変調済み電圧信号VM1、VM2およびVM3、すなわち平衡三相PLC信号を生成する。例えば、同一変調信号M1、M2およびM3が、それぞれ直交キャリアU、VおよびWを変調してもよい。ただし、直交キャリアU、VおよびWはそれぞれ同じ振幅である。変調済み電圧波形のベクトル和がゼロに等しくなるように、キャリア信号U、VおよびW(すなわち、ステップ404で)と変調信号M1、M2およびM3(すなわち、ステップ410および412で)とを適切に生成するために、周波数偏移キーイング(PSK)、位相偏移キーイング(PSK)、直交位相偏移キーイング(QPSK)、直交振幅変調(QAM)、位相変調(PM)、周波数変調(FM)、振幅変調(AM)などの任意のタイプの変調技術が使用されてもよい。例えば、QAMは、UおよびVを直交キャリアとして生成し、そしてそのキャリアを2つの受信データストリームに基づいて振幅変調することによって使用されてもよく、その場合、第3のキャリアWは、VM1、VM2およびVM3のベクトル和がゼロに等しくなるように生成され変調される。
[0053]1つまたは複数の代替実施形態では、3つの変調済み電圧信号ではなく3つの変調済み電流信号が生成されてもよく、このような実施形態では、変調済み電流信号は、3つの変調済み電流信号のベクトル和がゼロに等しくなるように平衡が保たれる。
[0054]いくつかの代替実施形態では、図7に関して後述するように、2つの独立したベクトルが受信され、その2つのベクトルを位相シフトさせ加算することによって平衡信号VM1、VM2およびVM3を生成するように使用される。
[0055]方法400はステップ416に進み、ステップ416で、生成された三相PLC信号(すなわち、変調済み電圧波形VM1、VM2およびVM3)は三相電力線の相線路に結合される。一般に、三相電力線結合器110などの三相電力線結合器が、変調済み電圧波形VM1、VM2およびVM3を相線路に、1相線路当たり1つの変調済み電圧波形で結合する。例えば、VM1は相線路L1に結合されてもよく、VM2は相線路L2に結合されてもよく、VM3は相線路L3に結合されてもよい。いくつかの代替実施形態では、電力線結合器は、トランシーバからの2相を三相電力線に結合するためのスコットT変圧器を備える。三相電力線に結合される生成済み三相PLC信号の平衡が保たれるので、帰還路が不要になり、したがって電力線の接地か中性点のどちらかへの接続が不要になる。次いで、方法400はステップ418に進み、ステップ418で終了する。
[0056]図5は、本発明の1つまたは複数の実施形態による三相電力線を通じて送信された平衡三相電力線通信(PLC)信号を受信し復調する方法500の流れ図である。方法500はステップ502で開始し、ステップ504に進む。ステップ504で、3つの正弦波キャリア信号U、VおよびWが、三相電力線の相線路のうちの1つまたは複数から再生される。再生されたキャリアの周波数は100kHzでよいが、他の周波数が使用されてもよい。いくつかの実施形態では、キャリアU、VおよびWは互いに120°位相シフトされてもよく、他の実施形態では、キャリアU、VおよびWは互いに異なる位相関係を有してもよい。いくつかの代替実施形態では、キャリア信号のうちの1つまたは複数が、方法500の一部として再生されるのではなく外部ソースから提供されてもよい。
[0057]方法500はステップ506に進み、ステップ506で、三相PLC信号は三相電力線上で受信される。三相PLC信号は、3つの変調済み電圧信号VM1、VM2およびVM3で構成され、各変調済み電圧信号は三相電力線の異なる相線路上で搬送される。変調済み電圧信号VM1、VM2およびVM3は、三相電力線結合器110などの三相電力線結合器によって電力線路から復調器に結合されてもよい。いくつかの代替実施形態では、電力線結合器は、三相電力線からの3相をトランシーバに結合するためのスコットT変圧器を備える。1つまたは複数の代替実施形態では、三相PLC信号は、3つの変調済み電圧信号ではなく3つの変調済み電流信号で構成されてもよく、このような実施形態では、変調済み電流信号は、3つの変調済み電流信号のベクトル和がゼロに等しくなるように平衡が保たれる。
[0058]ステップ508で、変調済み電圧信号VM1、VM2およびVM3を生成するために使用された変調信号が再生される。例えば、再生キャリアUは、変調済み電圧信号VM1と混合されて第1の再生変調信号M1を生成してもよく、再生キャリア信号Vは、変調済み電圧信号VM2と混合されて第2の再生変調信号M2を生成してもよく、再生キャリア信号Wは、変調済み電圧信号VM3と混合されて第3の再生変調信号M3を生成してもよい。いくつかの代替実施形態では、図8に関して後述するように、2つの独立した変調信号、例えばM1およびM2だけが再生される。いくつかの実施形態では、例えば、FSK、PSK、QAMなどの変調を用いるある実施形態では、再生キャリア信号(U、V、W)および再生変調信号(M1、M2、M3)は複素信号である。
[0059]方法500はステップ510に進み、ステップ510で、再生変調信号のうちの1つまたは複数が、元の変調信号(例えば、三相変調器106で生成された変調信号)を生成するために使用された符号化技術に従って復号される。いくつかの実施形態では、元の変調信号は全く同様に生成され、再生変調信号のうちの1つだけが、例えば、最良の受信された再生変調信号で決定されて、復号される。あるいは、このような実施形態では、再生変調信号のすべてが復号され、次いで最良の再生データストリームが選択されてもよい。例えば、復調器は、最良の再生データストリームを選択し、そのデータを下流側デバイスに送信してもよく、あるいは、復調器は、再生データを各再生変調信号から下流側デバイスに送信し、下流側デバイスが最良のデータストリームを選択してもよい。
[0060]他の実施形態では、2つ再生変調信号が互いに独立していてもよく、第3の再生変調信号は最初の2つの再生変調信号と相関している。このような実施形態では、2つの独立した再生変調信号は、2つの独立したデータストリームを再生するために復号されてもよい。あるいは、このような実施形態では、2つの独立した変調信号の一方が第1のデータストリームを再生するために復号されてもよく、相関変調信号は第2のデータストリームを再生するために利用される。例えば、M1およびM2は独立した再生変調信号でよく、その場合、M3は相関再生変調信号である。例えば、M1が送信中に喪失または劣化した場合、M2は復号されてもよく、M3は、M1および対応するデータを再生するためにM2とともに使用されてもよい。
[0061]他の実施形態では、再生変調信号M1、M2およびM3は互いに相関しており、3つの独立したデータストリームを再生するために復号される。いくつかの代替実施形態では、図7に関して後述するように、2つの独立したベクトルが、平衡信号VM1、VM2およびVM3を適切に分割し、位相シフトさせ、そして加算することによって再生される。
[0062]方法500はステップ512に進み、ステップ512で、再生データは、ホームコンピュータや周辺デバイスなどの、データを受信するための通信帯域幅を必要とする適切なデバイスに送信され、いくつかの実施形態では、デバイスは、DC/ACインバータやAC/ACコンバータなどの電力変換モジュール、またはこのような電力変換モジュールと通信するコントローラでよい。再生データは、アナログデータまたはデジタルデータでよく、単一チャネル上で(例えば、単一データストリームまたは2つ以上の多重化データストリームとして)または複数の異なるチャネル上で、例えば有線接続、無線接続、または有線接続と無線接続との組合せを介して装置に送信されてもよい。方法500はステップ514に進み、ステップ514で方法500は終了する。
[0063]図6は、本発明の1つまたは複数の実施形態を用いて太陽光発電された直流電力を交流電力に変換するシステム600のブロック図である。この図は、本発明を利用してもよい無数の考えられるシステム構成およびデバイスのうちの一変形形態を描いているにすぎない。本発明は、電力線通信(PLC)用の任意のデバイスによって利用することができ、電力線を通じて通信する必要がある種々の分散された環境およびシステムで機能することができる。
[0064]システム600は、まとめてインバータ602と称される複数のインバータ602−1、602−2…602−Nと、まとめてPVモジュール604と称される複数の光起電(PV)モジュール604−1、604−2…604−Nと、まとめて三相PLCモジュール130と称される複数の三相PLCモジュール130−1、130−2…130−Nおよび130−N+1と、三相交流電力線606と、ロードセンタ608と、インバータコントローラ610とを備える。
[0065]各インバータ602−1、602−2…602−Nは、それぞれ三相PLCモジュール130−1、130−2…130−Nに一対一対応で結合される。いくつかの代替実施形態では、三相PLCモジュール130−1、130−2…130−Nはそれぞれ、対応するインバータ602−1、602−2…602−Nの中に含まれていてもよい。各インバータ602−1、602−2…602−Nは、追加的にそれぞれPVモジュール604−1、604−2…604−Nに一対一対応で結合されるが、いくつかの他の実施形態では、PVモジュール604は単一インバータ602(すなわち、単一の集中化インバータ)に結合されてもよい。インバータコントローラ610は、三相PLCモジュール130−N+1に結合される。
[0066]三相PLCモジュール130は交流電力線606に結合されて、交流電力線606を介してデータを通信する。交流電力線606はさらにロードセンタ608に結合され、ロードセンタ608は、例えば商用交流電力網配電系統からの引込み商用三相電力線と交流電力線606との間の接続部を収容する。インバータ602は、PVモジュール604によって生成された直流電力を交流電力に変換し、商用交流電力網の電圧と同相の交流電流をメータアウト(meter out)する。システム600は、生成された交流電力を、ロードセンタ608を介して商用交流電力網に結合し、さらに/あるいは、生成された電力は、例えば1つまたは複数の機器に使用するために配電されてもよく、かつ/または、生成されたエネルギーは、例えば蓄電池、加熱水、水力ポンピング、HO−水素変換などを用いて後で使用するために貯蔵されてもよい。いくつかの他の実施形態では、インバータ602は、PVモジュール604に加えてまたはPVモジュール604の代わりに、別タイプの再生可能なエネルギー源(例えば、風力タービン、水力発電システム、または同様の再生可能なエネルギー源)、蓄電池、前の電力変換段からの出力など、他の適切な直流電力源に結合されてもよい。他の実施形態では、インバータ602は、1つまたは複数の適切な供給源から交流入力を受け取り、受け取った交流電力を別の交流出力に変換するAC−ACインバータでもよい。
[0067]インバータコントローラ610は、インバータ602を動作可能に制御するために、アラーム、メッセージ、運転データなどのインバータ602からのデータを受信し、コマンドや制御信号などのデータをインバータ602に送信することができる。本発明の1つまたは複数の実施形態によれば、三相PLCモジュール130は、三相交流電力線606を通じてインバータ602とインバータコントローラ610との間のこのような通信を可能にする。本明細書に記載されているように、三相PLCモジュール130はそれぞれ、対応する送信用のインバータ602から受信されたデータに基づいて平衡PLC信号を生成し、そしてこのような信号を電力線の接地または中性点への接続なしに交流電力線606の相線路に結合することが可能になる。さらに、本明細書に記載されているように、三相PLCモジュール130はそれぞれ、交流電力線606の相線路から平衡三相PLC信号を受信し、最初に送信されたデータを再生し、そしてこのような再生データを対応するインバータ602に伝えることが可能になる。
[0068]やはり本明細書に記載されているように、平衡三相PLC信号を生成するために、周波数偏移キーイング(FSK)、位相偏移キーイング(PSK)、直交位相偏移キーイング(QPSK)、直交振幅変調(QAM)、位相変調(PM)、周波数変調(FM)、振幅変調(AM)などの任意の変調方式が使用されてもよい。このような平衡三相PLC信号は、中性線または接地線に結合する必要性をなくし、放射エミッションをなくし、外部ノイズに対して強い。さらに、いくつかの実施形態では、冗長信号が送信されてもよく、それによって送信中に喪失または劣化したデータを再生するための1つまたは複数の確認チャネルを提供する。
[0069]いくつかの他の実施形態では、インバータ602および/またはインバータコントローラ610は、本明細書に開示されているPLC技術を用いて商用電力線を介して他のデバイスと通信してもよい。
[0070]図7は、本発明の1つまたは複数の代替実施形態による三相変調器106Aのブロック図である。図7に示されている三相変調器106Aは、平衡PLC電圧信号VM1、VM2およびVM3を生成して三相電力線120を介して2つの独立したデータストリームを通信するための変調器の一例であり、このような実施形態では、三相変調器106Bは変調器106Aに類似していてもよい。
[0071]三相変調器106Aは、図2に関して上述した復号器202と、キャリア信号発生器204と、移相器206−1と、ミキサ208−1および208−2とを備える。キャリア信号発生器204によって生成された第1のキャリア信号Uはミキサ208−1ならびに移相器206−1に結合され、移相器206−1によって生成された第2のキャリア信号Vはミキサ208−2に結合される。符号器202からの変調信号M1およびM2は、それぞれミキサ208−1および208−2に結合される。前述の通り、いくつかの実施形態ではミキサ208は複素ミキサでよく、他の実施形態ではミキサ208は実数乗算器でよい。
[0072]1つまたは複数の他の実施形態では、キャリア信号Uおよび/またはVは、適切なキャリア信号を作る別の手段によって生成されてもよく、例えば、キャリア信号発生器204および移相器206−1は変調器106Aから分離していてもよい。いくつかの実施形態では、符号器202は、キャリア信号発生器204と、例えば、符号化モジュール218で決定されたキャリア信号UおよびVの位相を制御するための移相器206−1とに結合されてもよい。
[0073]三相変調器106Aは、移相器702−1、702−2、702−3および702−4ならびに加算器704−1、704−2および704−3をさらに備える。ミキサ208−1の出力は、加算器704−1および移相器702−1に結合される。移相器702−1の出力は、移相器702−2の入力および加算器704−3に結合され、移相器702−2の出力は加算器704−2に結合される。ミキサ208−2の出力は、移相器702−3および加算器704−1に結合される。移相器702−3の出力は、加算器704−2および移相器702−4に結合され、移相器702−4の出力は加算器704−3に結合される。移相器704はそれぞれ、入力信号の位相を120°だけシフトさせる。
[0074]三相変調器106Aによって生成されるべき平衡電圧信号VM1、VM2およびVM3は、下記式に示されているように、3つのベクトルの線形結合として表されてもよい。
[0075]
[0076]上式で、XおよびYは、2つの独立したデータストリームをベースとする独立したベクトル(すなわち、1データストリーム当たり1つのベクトル)であり、Aは、下記要件が満たされるように適切な正則行列(non-singular matrix)である。
[0077]すべてのXおよびYに対して、
であり、かつ下記式である。
[0078]
[0079]このような適切な行列Aの1つは、Fortescue変換の行列として知られる。
[0080]
[0081]上式で、α=e2jπ/3である。Fortescue変換の行列を用いると、平衡電圧信号VM1、VM2およびVM3は、下記式のようにXおよびYを用いて生成されてもよい。
[0082]
[0083]いくつかの実施形態では、信号(すなわち、ベクトル)XおよびYは、デバイス102Aから受信された2つの独立したデータストリームを用いて三相変調器106Aによって生成される。データストリームは、例えば、デバイス102Aからの2つの別々の入力チャネル上で、または多重化ストリームとしてデバイス102Aからの単一チャネル上で受信されてもよい。符号器202は、受信データに基づいて2つの独立した変調信号M1およびM2を生成し、これらの変調信号M1およびM2をそれぞれミキサ208−1および208−2に結合する。次いで、得られるミキサ出力XおよびYはそれぞれ、式の組(5)に記載されているように位相シフトされ、結合されて、平衡PLC電圧信号VM1、VM2およびVM3を生成する。VM1は、加算器704−1で信号Xおよび信号Yを加算することにより第1の出力線上に生成される。VM2は、Xを移相器702−1および702−2で位相シフトさせ(すなわち、Xを240°だけ位相シフトさせ)、Yを移相器702−3で移相シフトさせ(すなわち、Yを120°だけ位相シフトさせ)、そして得られる信号を加算器704−2で加算することにより、第2の出力線上に生成される。VM3は、Xを移相器702−1で位相シフトさせ(すなわち、Xを120°だけ位相シフトさせ)、Yを移相器702−3および702−4で移相シフトさせ(すなわち、Yを240°だけ位相シフトさせ)、そして得られる信号を加算器704−3で加算することにより、第3の出力線上に生成される。したがって、三相変調器106Aは、三相電力線120を介して2つの独立したデータストリームを通信するための平衡三相PLC電圧信号を生成する。
[0084]いくつかの他の実施形態では、変調器106Aは、2つの独立したデータストリームに基づいて平衡電圧信号VM1、VM2およびVM3を生成するために、図7に示されているより少ないまたは多い構成要素を備えてもよい。例えば、変調器106Aは、デバイス102AからベクトルXおよびYを直接受け取ってもよく、このような実施形態では、変調器106Aは、上述したようにVM1、VM2およびVM3を生成するために、移相器および加算器のみで構成されてもよい。
[0085]いくつかの代替実施形態では、変調器106Aは、電力線120を介してPLC通信するために、平衡電圧信号ではなく上述したような三相平衡電流信号を生成することができる。
[0086]図8は、本発明の1つまたは複数の実施形態による三相復調器108Bのブロック図である。図8に示されている三相復調器108Aは、図7に関して上述したように生成された電圧信号VM1、VM2およびVM3を復調するための復調器の一例である。三相復調器108Aは復調器108Bに類似していてもよい。
[0087]式(3)で上述したように、独立したベクトルXおよびYは次式(6)で表されてもよい。
[0088]
[0089]行列AがFortescue変換の行列に等しい実施形態の場合、独立したベクトルXおよびYは次式(7)で表されてもよい。
[0090]
[0091]したがって、ベクトルXおよびYは、VM1、VM2およびVM3を用いて次式(8)の通り決定することができる。
[0092]
[0093]三相復調器108Bは、図3に関して上述した復号器302と、キャリア信号再生モジュール304と、移相器306−1と、ミキサ308−1および308−2とを備えるとともに、除算器802−1、802−2および802−3と、移相器804−1、804−2、804−3および804−4と、加算器806−1および806−2とを備える。除算器802−1、802−2および802−3はそれぞれ、対応する入力信号を3分の1に除算する。除算器802−1の出力は加算器806−1および806−2に結合される。除算器802−2および802−3の出力は、それぞれ移相器804−1および804−3に結合され、次いで、移相器804−1および804−3の出力は、それぞれ移相器804−2および804−4に結合されるとともに、それぞれ加算器806−1および806−2に結合される。移相器804−2の出力は加算器806−2に結合され、移相器804−4の出力は加算器806−1に結合される。
[0094]電圧信号VM1、VM2およびVM3は、それぞれ電力線L1、L2およびL3から復調器108Bの除算器802−1、802−2および803−3に結合される。電圧信号VM1、VM2およびVM3はそれぞれ3分の1に除算され、次いで、式の組(8)に記載されているようにシフトされ加算されて、ベクトルXは加算器806−1の出力に生成され、ベクトルYは加算器806−2の出力に生成されるようにする。
[0095]加算器806−1からの信号Xは、第1のキャリア信号Uを再生するためのキャリア信号再生モジュール304、およびミキサ308−1に結合される。次いで、第1のキャリア信号Uは、ミキサ308−1ならびに移相器306−1に結合される。移相器306−1は、第1のキャリア信号Uの位相をシフトさせて第2のキャリア信号Vを生成し、次いで、第2のキャリア信号Vは、加算器806−2からの信号Yとともにミキサ308−2に結合される。1つまたは複数の代替実施形態では、キャリア信号UおよびVは、別の手段によって再生され、それぞれミキサ308−1および308−2に結合されてもよい。いくつかの実施形態では、復号器302は、例えば、復号モジュール318で決定された再生キャリア信号Vの位相を制御するための移相器306−1に結合されてもよい。
[0096]復号器302は、ミキサ308−1および308−2からそれぞれ再生変調信号M1およびM2を受信する。復号モジュール318は、受信した変調信号M1およびM2を適切に復号して最初に送信された独立したデータストリームを再生し、そのデータをデバイス102Bに結合する。2つの再生された独立したデータストリームは、例えば、デバイス102Bへの2つの別々の出力チャネル上で、または多重化ストリームとしてデバイス102Bへの単一チャネル上で、デバイス102Bに結合されてもよい。前述の通り、いくつかの実施形態ではミキサ308は複素ミキサでよく、他の実施形態ではミキサ308は「実数」乗算器でよい。
[0097]いくつかの他の実施形態では、復調器108Bは、平衡PLC電圧信号VM1、VM2およびVM3から2つの独立したデータストリームを再生するために、図8に示されているより少ないまたは多い構成要素を備えてもよい。例えば、復調器108Bは、上述したようにベクトルXおよびYを再生するために、除算器、移相器および加算器のみで構成されてもよく、その後ベクトルXおよびYを直接デバイス102Bに送信してもよい。
[0098]いくつかの代替実施形態では、復調器108Bは、電力線120を介して平衡電圧信号ではなく三相平衡電流信号を受信することができる。このような実施形態では、復調器108Bは、上述したように三相平衡電流信号から送信データを再生する。
[0099]図9は、本発明の1つまたは複数の実施形態による三相電力線を通じて平衡三相電力線通信(PLC)信号を送信する方法900の流れ図である。方法900はステップ902で開始し、ステップ904に進む。ステップ904で、2つの正弦波キャリア信号、例えばU、Vが100kHzの周波数で生成される、あるいは、別のキャリア周波数および/または別の周期波形が使用されてもよい。いくつかの実施形態では、キャリアUおよびVは互いに120°位相シフトされてもよく、他の実施形態では、キャリアUおよびVは互いに異なる位相関係を有してもよい。いくつかの代替実施形態では、キャリア信号の一方または両方が、方法900の一部として生成されるのではなく外部ソースから提供されてもよい。
[00100]方法900はステップ906に進み、ステップ906で、三相電力線を介して送信するための2つの独立したデータストリームが受信される。データは、ホームコンピュータや周辺デバイスなどの、データを送信するための通信帯域幅を必要とする任意の適切なデバイスから受信されてもよく、いくつかの実施形態では、デバイスは、DC/ACインバータやAC/ACコンバータなどの電力変換モジュール、またはこのような電力変換モジュールと通信するコントローラでよい。データは、アナログデータまたはデジタルデータでよく、有線接続、無線接続、または有線接続と無線接続との組合せを介して受信されてもよい。データは単一チャネル上で受信されてもよく、例えば、2つの独立したデータストリームが単一チャネル上に多重化されてもよく、または独立したデータストリームのそれぞれが別のチャネル上で受信されてもよい。
[00101]ステップ908で、2つの独立した変調信号、例えばM1およびM2が受信データに基づいて生成される。いくつかの実施形態では、例えば、FSK、PSK、QAMなどの変調を用いるある実施形態では、キャリア信号(U、V)および変調信号(M1、M2)は複素信号である。方法900はステップ910に進む。ステップ910で、キャリア信号UおよびVは、それぞれが変調信号M1およびM2の一方によって変調されて、ベクトルXおよびベクトルYで表されてもよい2つの独立した変調済み信号を生成する。2つの独立した変調済み信号を生成するために、周波数偏移キーイング(PSK)、位相偏移キーイング(PSK)、直交位相偏移キーイング(QPSK)、直交振幅変調(QAM)、位相変調(PM)、周波数変調(FM)、振幅変調(AM)などの任意のタイプの変調技術が使用されてもよい。例えば、QAMは、UおよびVを直交キャリアとして生成し、そしてそのキャリアを2つの受信済み独立したデータストリームに基づいて振幅変調することによって使用されてもよい。いくつかの代替実施形態では、2つの独立したデータストリームではなく2つの独立した変調済み信号(すなわち、独立したベクトルXおよびY)がデバイスから受信されてもよく、方法900はベクトルXおよびYを受け取り次第開始する。
[00102]ステップ912で、平衡三相PLC信号(すなわち、VM1、VM2およびVM3)が、ベクトルXおよびYに適切な変換を適用することに基づいて生成される。いくつかの実施形態では、平衡三相PLC信号は、図7に関して上述したように、ベクトルXおよびYのFortescue変換に基づいて生成されてもよい。
[00103]方法900はステップ914に進み、ステップ914で、生成された三相PLC信号(すなわち、VM1、VM2およびVM3)は三相電力線の相線路に結合される。一般に、三相電力線結合器110などの三相電力線結合器が、変調済み電圧波形VM1、VM2およびVM3を相線路に、1相線路当たり1つの変調済み電圧波形で結合する。例えば、VM1は相線路L1に結合されてもよく、VM2は相線路L2に結合されてもよく、VM3は相線路L3に結合されてもよい。いくつかの代替実施形態では、電力線結合器は、トランシーバからの2相を3相電力線に結合するためのスコットT変圧器を備える。三相電力線に結合される生成済み三相PLC信号の平衡が保たれるので、帰還路が不要になり、したがって電力線の接地か中性点のどちらかへの接続が不要になる。次いで、方法900はステップ916に進み、ステップ916で方法900は終了する。
[00104]1つまたは複数の代替実施形態では、3つの変調済み電圧信号ではなく3つの変調済み電流信号が生成されてもよく、このような実施形態では、変調済み電流信号は、3つの変調済み電流信号のベクトル和がゼロに等しくなるように平衡が保たれる。
[00105]図10は、本発明の1つまたは複数の実施形態による三相電力線を通じて送信された平衡三相電力線通信(PLC)信号を受信し復調する方法1000の流れ図である。図10に関して説明する実施形態などのいくつかの実施形態では、三相PLC信号は、図9に関して上述したように、2つの独立した変調済み信号の適切な変換(例えば、Fortescue変換)に基づいて生成される。
[00106]方法1000はステップ1002で開始し、ステップ1004に進み、ステップ1004で、三相PLC信号は三相電力線上で受信される。三相PLC信号は、3つの変調済み電圧信号VM1、VM2およびVM3で構成され、各変調済み電圧信号は三相電力線の異なる相線路上で搬送される。変調済み電圧信号VM1、VM2およびVM3は、三相電力線結合器110などの三相電力線結合器によって電力線路から復調器に結合されてもよい。いくつかの代替実施形態では、電力線結合器は、三相電力線からの3相をトランシーバに結合するためのスコットT変圧器を備える。1つまたは複数の代替実施形態では、三相PLC信号は、3つの変調済み電圧信号ではなく3つの変調済み電流信号で構成されてもよく、このような実施形態では、変調済み電流信号は、3つの変調済み電流信号のベクトル和がゼロに等しくなるように平衡が保たれる。
[00107]ステップ1006で、2つの独立した変調済み信号(すなわち、XおよびY)は、変調済み電圧信号VM1、VM2およびVM3から再生される。2つの独立した変調済み信号XおよびYは、変調済み電圧信号VM1、VM2およびVM3に適切な変換を適用することに基づいて再生されてもよく、その場合、かかる変換は、VM1、VM2およびVM3を生成するために使用された変換の逆関数である。いくつかの実施形態では、2つの独立した変調済み信号XおよびYは、図8に関して上述したように、変調済み電圧信号VM1、VM2およびVM3に適用されたFortescue変換の逆関数に基づいて再生されてもよい。
[00108]ステップ1008で、2つの正弦波キャリア信号、例えばUおよびVが、2つの独立した変調済み信号XおよびYの一方または両方から再生される。再生されたキャリアの周波数は100kHzでよいが、他の周波数が使用されてもよい。いくつかの実施形態では、キャリアUおよびVは互いに120°位相シフトされてもよく、他の実施形態では、キャリアUおよびVは互いに異なる位相関係を有してもよい。いくつかの代替実施形態では、キャリア信号の一方または両方が、方法1000の一部として再生されるのではなく外部ソースから提供されてもよい。
[00109]ステップ1010で、2つの独立した変調済み信号XおよびYを生成するために使用された2つの独立した変調信号が再生される。例えば、再生キャリアUは、変調済み信号Xと混合されて第1の再生変調信号M1を生成してもよく、再生キャリアVは、変調済み信号Yと混合されて第2の再生変調信号M2を生成してもよい。いくつかの実施形態では、例えば、FSK、PSK、QAMなどの変調を用いるある実施形態では、再生キャリア信号(U、V)および再生変調信号(M1、M2)は複素信号である。
[00110]方法1000はステップ1012に進み、ステップ1012で、再生変調信号M1およびM2は、元の変調信号を生成するために使用された符号化技術(例えば、図9に関して説明したように、変調信号を生成するために使用された符号化技術)に従って復号される。したがって、再生変調信号M1およびM2は、図9に関して説明した元の2つの独立したデータストリームを再生するように復号される。
[00111]方法1000はステップ1014に進み、ステップ1014で、2つの再生された独立したデータストリームは、ホームコンピュータや周辺デバイスなどの、データを受信するための通信帯域幅を必要とする適切なデバイスに送信され、いくつかの実施形態では、デバイスは、DC/ACインバータやAC/ACコンバータなどの電力変換モジュール、またはこのような電力変換モジュールと通信するコントローラでよい。2つの再生された独立したデータストリームは、アナログデータまたはデジタルデータでよく、例えば有線接続、無線接続、または有線接続と無線接続との組合せを介してデバイスに送信されてもよい。さらに、2つの再生された独立したデータストリームは、単一チャネル上でデバイスに送信されてもよく(すなわち、単一チャネル上に多重化されてもよく)、または2つの異なるチャネル上でデバイスに送信されてもよい。方法1000はステップ1016に進み、ステップ1016で方法1000は終了する。
[00112]本発明の諸実施形態の前述の説明では、既述のように様々な機能を実行するいくつかの要素、デバイス、回路および/または組立体を備える。これらの要素、デバイス、回路および/または組立体は、これらの要素、デバイス、回路および/または組立体のそれぞれ説明された機能を実行する手段の例示的な実施である。
[00113]上記のものは、本発明の諸実施形態を対象としているが、本発明の他の実施形態およびさらなる実施形態は、本発明の基本的な範囲から逸脱することなく考案されてもよく、本発明の範囲は以下の特許請求の範囲によって決定される。
[発明の項目]
[項目1]
電力線通信(PLC)信号を生成する方法であって、
少なくとも1つのデータストリームに基づいて複数の変調信号を生成するステップと、
前記複数の変調信号で複数のキャリア信号を変調して、第1の相信号、第2の相信号および第3の相信号を含む平衡三相PLC信号を生成するステップと、
前記平衡三相PLC信号を三相電力線に結合するステップと、
を含む方法。
[項目2]
(i)前記複数の変調信号が、第1の変調信号、第2の変調信号および第3の変調信号を含み、(ii)前記複数のキャリア信号が、第1のキャリア信号、第2のキャリア信号および第3のキャリア信号を含み、(iii)前記第1の相信号が前記第1のキャリア信号を前記第1の変調信号で変調することによって生成され、前記第2の相信号が前記第2のキャリア信号を前記第2の変調信号で変調することによって生成され、前記第3の相信号が前記第3のキャリア信号を前記第3の変調信号で変調することによって生成される、項目1に記載の方法。
[項目3]
前記第1の変調信号、前記第2の変調信号および前記第3の変調信号が互いに等しく、前記第1のキャリア信号、前記第2のキャリア信号および前記第3のキャリア信号が、等しい大きさであり、互いに120°だけ位相シフトされる、項目2に記載の方法。
[項目4]
(iv)前記少なくとも1つのデータストリームが第1のデータストリームおよび第2のデータストリームを含み、(v)前記第1の変調信号が前記第1のデータストリームに基づいており、前記第2の変調信号が前記第2のデータストリームに基づいており、(vi)前記第3の変調信号が前記第1の変調信号および前記第2の変調信号と相関している、項目2に記載の方法。
[項目5]
(iv)前記少なくとも1つのデータストリームが、第1のデータストリーム、第2のデータストリームおよび第3のデータストリームを含み、(v)前記第1の変調信号、前記第2の変調信号および前記第3の変調信号が、それぞれ前記第1のデータストリーム、前記第2のデータストリームおよび前記第3のデータストリームに基づいている、項目2に記載の方法。
[項目6]
(i)前記少なくとも1つのデータストリームが第1のデータストリームおよび第2のデータストリームを含み、(ii)前記複数の変調信号が、それぞれ前記第1のデータストリームおよび前記第2のデータストリームに基づいて生成された第1の変調信号および第2の変調信号を含み、(iii)第1のキャリア信号および第2のキャリア信号が、それぞれ前記第1の変調信号および前記第2の変調信号によって変調されて、第1の変調済み信号および第2の変調済み信号を生成し、(iv)前記第1の相信号、前記第2の相信号および前記第3の相信号が、前記第1の変調済み信号および前記第2の変調済み信号に関する正則変換行列に基づいて生成される、項目1に記載の方法。
[項目7]
前記第1の相信号=X+Y、前記第2の相信号=α X+αY、前記第3の相信号=αX+α Yであり、X=前記第1の変調済み信号、Y=前記第2の変調済み信号、α=e 2jπ/3 である、項目6に記載の方法。
[項目8]
電力線通信(PLC)信号を生成する装置であって、
(a)少なくとも1つのデータストリームに基づいて複数の変調信号を生成し、(b)前記複数の変調信号で複数のキャリア信号を変調して、第1の相信号、第2の相信号および第3の相信号を含む平衡三相PLC信号を生成するための三相変調器と、
前記平衡三相PLC信号を三相電力線に結合するための三相電力線結合器と、
を備える装置。
[項目9]
(i)前記複数の変調信号が、第1の変調信号、第2の変調信号および第3の変調信号を含み、(ii)前記複数のキャリア信号が、第1のキャリア信号、第2のキャリア信号および第3のキャリア信号を含み、(iii)前記第1の相信号が前記第1のキャリア信号を前記第1の変調信号で変調することによって生成され、前記第2の相信号が前記第2のキャリア信号を前記第2の変調信号で変調することによって生成され、前記第3の相信号が前記第3のキャリア信号を前記第3の変調信号で変調することによって生成される、項目8に記載の装置。
[項目10]
前記第1の変調信号、前記第2の変調信号および前記第3の変調信号が互いに等しく、前記第1のキャリア信号、前記第2のキャリア信号および前記第3のキャリア信号が、等しい大きさであり、互いに120°だけ位相シフトされる、項目9に記載の装置。
[項目11]
(iv)前記少なくとも1つのデータストリームが第1のデータストリームおよび第2のデータストリームを含み、(v)前記第1の変調信号が前記第1のデータストリームに基づいており、前記第2の変調信号が前記第2のデータストリームに基づいており、(vi)前記第3の変調信号が前記第1の変調信号および前記第2の変調信号と相関している、項目9に記載の装置。
[項目12]
(iv)前記少なくとも1つのデータストリームが、第1のデータストリーム、第2のデータストリームおよび第3のデータストリームを含み、(v)前記第1の変調信号、前記第2の変調信号および前記第3の変調信号が、それぞれ前記第1のデータストリーム、前記第2のデータストリームおよび前記第3のデータストリームに基づいている、項目9に記載の装置。
[項目13]
(i)前記少なくとも1つのデータストリームが第1のデータストリームおよび第2のデータストリームを含み、(ii)前記複数の変調信号が、それぞれ前記第1のデータストリームおよび前記第2のデータストリームに基づいて生成された第1の変調信号および第2の変調信号を含み、(iii)第1のキャリア信号および第2のキャリア信号が、それぞれ前記第1の変調信号および前記第2の変調信号によって変調されて、第1の変調済み信号および第2の変調済み信号を生成し、(iv)前記第1の相信号、前記第2の相信号および前記第3の相信号が、前記第1の変調済み信号および前記第2の変調済み信号に関する正則変換行列に基づいて生成される、項目8に記載の装置。
[項目14]
前記第1の相信号=X+Y、前記第2の相信号=α X+αY、前記第3の相信号=αX+α Yであり、X=前記第1の変調済み信号、Y=前記第2の変調済み信号、α=e 2jπ/3 である、項目13に記載の装置。
[項目15]
前記三相電力線からの前記平衡三相PLC信号を三相復調器に結合するための第2の三相電力線結合器と、
(c)前記第1の相信号、前記第2の相信号および前記第3の相信号から前記複数の変調信号を再生し、(d)前記複数の再生変調信号を復号して前記少なくとも1つのデータストリームを再生するための前記三相復調器と、
をさらに備える、項目8〜14のいずれか一項に記載の装置。

Claims (15)

  1. 電力線通信(PLC)信号を生成する方法であって、
    三相変調器において、少なくとも1つのデータストリームに基づいて複数の変調信号を生成するステップと、
    前記三相変調器において、前記複数の変調信号で複数のキャリア信号を変調して、第1の相信号、第2の相信号および第3の相信号を含む平衡三相PLC信号を生成するステップと、
    三相電力線結合器において、前記平衡三相PLC信号を電力線中性線への接続を有することなしに三相電力線に結合するステップと、
    を含む方法。
  2. (i)前記複数の変調信号が、第1の変調信号、第2の変調信号および第3の変調信号を含み、(ii)前記複数のキャリア信号が、第1のキャリア信号、第2のキャリア信号および第3のキャリア信号を含み、(iii)前記第1の相信号が前記第1のキャリア信号を前記第1の変調信号で変調することによって生成され、前記第2の相信号が前記第2のキャリア信号を前記第2の変調信号で変調することによって生成され、前記第3の相信号が前記第3のキャリア信号を前記第3の変調信号で変調することによって生成される、請求項1に記載の方法。
  3. 前記第1の変調信号、前記第2の変調信号および前記第3の変調信号が互いに等しく、前記第1のキャリア信号、前記第2のキャリア信号および前記第3のキャリア信号が、等しい大きさであり、互いに120°だけ位相シフトされる、請求項2に記載の方法。
  4. (iv)前記少なくとも1つのデータストリームが第1のデータストリームおよび第2のデータストリームを含み、(v)前記第1の変調信号が前記第1のデータストリームに基づいており、前記第2の変調信号が前記第2のデータストリームに基づいており、(vi)前記第3の変調信号が前記第1の変調信号および前記第2の変調信号と相関している、請求項2に記載の方法。
  5. (iv)前記少なくとも1つのデータストリームが、第1のデータストリーム、第2のデータストリームおよび第3のデータストリームを含み、(v)前記第1の変調信号、前記第2の変調信号および前記第3の変調信号が、それぞれ前記第1のデータストリーム、前記第2のデータストリームおよび前記第3のデータストリームに基づいている、請求項2に記載の方法。
  6. (i)前記少なくとも1つのデータストリームが第1のデータストリームおよび第2のデータストリームを含み、(ii)前記複数の変調信号が、それぞれ前記第1のデータストリームおよび前記第2のデータストリームに基づいて生成された第1の変調信号および第2の変調信号を含み、(iii)第1のキャリア信号および第2のキャリア信号が、それぞれ前記第1の変調信号および前記第2の変調信号によって変調されて、第1の変調済み信号および第2の変調済み信号を生成し、(iv)前記第1の相信号、前記第2の相信号および前記第3の相信号が、前記第1の変調済み信号および前記第2の変調済み信号に関する正則変換行列に基づいて生成される、請求項1に記載の方法。
  7. 前記第1の相信号=X+Y、前記第2の相信号=αX+αY、前記第3の相信号=αX+αYであり、X=前記第1の変調済み信号、Y=前記第2の変調済み信号、α=e2jπ/3である、請求項6に記載の方法。
  8. 電力線通信(PLC)信号を生成する装置であって、
    (a)少なくとも1つのデータストリームに基づいて複数の変調信号を生成し、(b)前記複数の変調信号で複数のキャリア信号を変調して、第1の相信号、第2の相信号および第3の相信号を含む平衡三相PLC信号を生成するための三相変調器と、
    前記平衡三相PLC信号を電力線中性線への接続を有することなしに三相電力線に結合するための三相電力線結合器と、
    を備える装置。
  9. (i)前記複数の変調信号が、第1の変調信号、第2の変調信号および第3の変調信号を含み、(ii)前記複数のキャリア信号が、第1のキャリア信号、第2のキャリア信号および第3のキャリア信号を含み、(iii)前記第1の相信号が前記第1のキャリア信号を前記第1の変調信号で変調することによって生成され、前記第2の相信号が前記第2のキャリア信号を前記第2の変調信号で変調することによって生成され、前記第3の相信号が前記第3のキャリア信号を前記第3の変調信号で変調することによって生成される、請求項8に記載の装置。
  10. 前記第1の変調信号、前記第2の変調信号および前記第3の変調信号が互いに等しく、前記第1のキャリア信号、前記第2のキャリア信号および前記第3のキャリア信号が、等しい大きさであり、互いに120°だけ位相シフトされる、請求項9に記載の装置。
  11. (iv)前記少なくとも1つのデータストリームが第1のデータストリームおよび第2のデータストリームを含み、(v)前記第1の変調信号が前記第1のデータストリームに基づいており、前記第2の変調信号が前記第2のデータストリームに基づいており、(vi)前記第3の変調信号が前記第1の変調信号および前記第2の変調信号と相関している、請求項9に記載の装置。
  12. (iv)前記少なくとも1つのデータストリームが、第1のデータストリーム、第2のデータストリームおよび第3のデータストリームを含み、(v)前記第1の変調信号、前記第2の変調信号および前記第3の変調信号が、それぞれ前記第1のデータストリーム、前記第2のデータストリームおよび前記第3のデータストリームに基づいている、請求項9に記載の装置。
  13. (i)前記少なくとも1つのデータストリームが第1のデータストリームおよび第2のデータストリームを含み、(ii)前記複数の変調信号が、それぞれ前記第1のデータストリームおよび前記第2のデータストリームに基づいて生成された第1の変調信号および第2の変調信号を含み、(iii)第1のキャリア信号および第2のキャリア信号が、それぞれ前記第1の変調信号および前記第2の変調信号によって変調されて、第1の変調済み信号および第2の変調済み信号を生成し、(iv)前記第1の相信号、前記第2の相信号および前記第3の相信号が、前記第1の変調済み信号および前記第2の変調済み信号に関する正則変換行列に基づいて生成される、請求項8に記載の装置。
  14. 前記第1の相信号=X+Y、前記第2の相信号=αX+αY、前記第3の相信号=αX+αYであり、X=前記第1の変調済み信号、Y=前記第2の変調済み信号、α=e2jπ/3である、請求項13に記載の装置。
  15. 前記三相電力線からの前記平衡三相PLC信号を三相復調器に結合するための第2の三相電力線結合器と、
    (c)前記第1の相信号、前記第2の相信号および前記第3の相信号から前記複数の変調信号を再生し、(d)前記複数の再生変調信号を復号して前記少なくとも1つのデータストリームを再生するための前記三相復調器と、
    をさらに備える、請求項8〜14のいずれか一項に記載の装置。
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