JP6111341B2 - 置換4−シアン−3−(ピリジル)−4−フェニルブタノエート類、それらを製造する方法、並びに、除草剤及び植物成長調節剤としての使用 - Google Patents

置換4−シアン−3−(ピリジル)−4−フェニルブタノエート類、それらを製造する方法、並びに、除草剤及び植物成長調節剤としての使用 Download PDF

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Description

本発明は、除草剤及び植物成長調節剤の技術分野に関し、即ち、望ましくない植生を防除するために使用することが可能な、並びに、有用な植物の作物の中の広葉雑草及びイネ科雑草を選択的に防除するために使用することが可能な、並びに、さらに、作物植物の成長を調節するために及び作物植物の成長に影響を与えるために使用することが可能な、置換されている4−シアノ−3−(ピリジル)−4−フェニルブタノエート類に関する。さらに、本発明は、置換されている4−シアノ−3−(ピリジル)−4−フェニルブタノエート類及び/又はその塩を調製する方法にも関する。
下記に記載され、解析されている従来技術から、4−シアノ−3−(ヘテロアリール)−4−フェニルブタノエート類〔これは、除草活性を有する個々の4−シアノ−3−(ピリジル)−4−フェニルブタノエート類を包含する〕は既に知られているので、本発明は、特に、置換されている4−シアノ−3−(ピリジル)−4−フェニルブタノエート類、それらを調製する方法、並びに、除草剤及び植物成長調節剤としてのそれらの使用に関する。
文献EP 0005341A2には、4−シアノ−3,4−ジアリールブタン酸類のエステル及びアミド並びにそれらの除草作用について開示されている。さらに、包括的な形態で、4−シアノ−4−フェニル−3−フェニルブタノエート類及び4−シアノ−4−ヘテロアリール−3−フェニルブタノエート類に加えて、4−シアノ−3−ヘテロアリール−4−フェニルブタノエート類(ここで、ヘテロアリールの定義には、チエニルに加えて、ピリジルも含まれている)も開示されている。しかしながら、EP 0005341A2に開示されている具体的な実施例においては、4−シアノ−3,4−ジフェニルブタン酸類及びそれらのエステルが主流であり、ピリジンで置換されている化合物は、具体的な2つの実施例、即ち、4−シアノ−3−フェニル−4−(ピリジン−3−イル)ブタン酸及びそのエチルエステルに限られている。それどころか、EP 0005341A2には、4−シアノ−3−ピリジル−4−フェニルブタノエート類の具体的な実施例は、全く開示されていない。
EP−A−0005341A2に開示されている教示によれば、EP 0005341A2に開示されている化合物のトレオ異性体が、一般に、有害な植物を非選択的に防除するのに適しており、それに対して、エリトロ/トレオ異性体混合物は有用な植物の一部の作物の中の有害な植物を選択的に防除するのに好適である。例として、フェニルラジカルにおいて置換されていない4−シアノ−3,4−ジフェニルブタン酸を使用して、EP 0005341A2は、さらに、トレオ形態に属する2種類の異性体が異なった活性を有しているということを示している。
文献EP 0270830A1には、4−シアノ−3,4−ジアリールブタン酸(エステル)のトレオ異性体及びエリトロ/トレオ異性体混合物を植物成長調節剤として使用して、さまざまな有害なイネ科植物の果序の発達を防止し得るということが開示されている。予想される該アリール基は、置換されていないか又は置換されているフェニルラジカル、及び、さらに、置換されていないピリジンラジカル又はハロゲンで置換されているピリジンラジカルである。文献EP 0270830A1〔これは、主に、(置換されている)4−シアノ−3,4−ジフェニルブタン酸(エステル)に関する〕に開示されている実施例には、2種類の具体的な4−シアノ−3−ピリジル−4−フェニルブタン酸エステル(cf.第33頁の表Igの中の最初の2種類の化合物)、即ち、4−シアノ−3−(ピリジン−3−イル)−4−フェニルブタン酸エチル及び4−シアノ−3−(ピリジン−4−イル)−4−(3−クロロフェニル)ブタン酸メチルも含まれている。
文献JP 04297454Aには、4−シアノ−3−ヘテロアリール−4−フェニルブタノエート類及び除草剤としてのそれらの使用が開示されている。文字「A」で表されているヘテロ環及び当該ブタノエートの3位に位置しているヘテロ環には、置換されていないキノリンに加えて、メチルで置換されているピリジン−2−イルラジカル(6−メチルピリジン−2−イル)も含まれている。
文献WO 2010/114978A1は、医薬活性化合物(レニン阻害薬)の調製に関する。該レニン阻害薬の調製に関して、該文献には、ピリジンラジカルがメトキシ基で置換されている4−シアノ−3−(3−ピリジル)−4−フェニルブタノエート類を使用することが開示されている。
「Biorganic & Medicinal Chemistry Letters 22 (2012) 1953−1957」の中で公表されている科学的発表も、医薬活性化合物(レニン阻害薬)の調製に関し、そして、これに関連して、4−シアノ−3−(ヘテロアリール)−4−フェニルブタン酸エチルを使用することを開示している(cf.表1と組み合わされた第1955頁スキーム1の化合物3;ここでは、Yと称されているアリールラジカルは、第1954頁において特定されている)。表1によれば、記載されている化合物37のYは、ピリジン−3−イルを示している。かくして、化合物37の合成に際しては、第1反応段階において、マイケル付加(cf.スキーム1)によって形成された中間体のうちの1種類は、化合物4−シアノ−3−(ピリジン−3−イル)−4−(2−クロロ−4−ブロモフェニル)ブタン酸エチルであった。
有用な植物の作物の中で有害な植物を選択的に防除するための今日までに知られている作物保護剤又は望ましくない植生を防除するための活性化合物は、それらの施用において、場合により、以下の不利点を有している:(a)それらは、特定の有害植物に対して除草活性を全く有さないか又は不充分な除草活性しか有さない、(b)活性化合物を用いて防除することが可能な有害植物の範囲が充分には広くない、(c)有用な植物の作物の中におけるそれらの選択性が余りにも低すぎる、及び/又は、(d)それらは、毒物学的に望ましくないプロフィールを有している。さらに、多くの種類の有用な植物に対して植物成長調節剤として使用することが可能な一部の活性化合物は、別の有用な植物において収穫高の望ましくない低減を引き起こし、又は、作物植物との適合性を示さないか若しくは狭い施用量範囲内でのみしか適合性を示さない。既知活性化合物の一部は、入手が困難な前駆物質及び試薬に起因して、工業規模で経済的に製造することができず、又は、それらは、不充分な化学的安定性しか示さない。別の活性化合物の場合、その活性は、気候及び土壌条件などの環境条件に過度に左右される。
欧州特許出願公開第0005341A2号 欧州特許出願公開第0270830A1号 特開平04/297454号 国際特許出願公開第2010/114978A1号
Biorganic & Medicinal Chemistry Letters 22 (2012) 1953−1957
上述の理由により、作物植物の中で選択的に施用するための又は非農耕地で使用するための高い活性を示す代替的な除草剤が依然として求められている。除草剤又は植物成長調節剤として有利な方法で使用することが可能な代替的な活性化合物を提供することも望ましい。比較的低い施用量においてさえ経済的に重要な有害植物に対して極めて有効であり且つ作物植物の中で選択的に使用することが可能な、好ましくは有害植物に対する良好な活性を示しながら作物植物の中で選択的に使用することが可能な、除草活性を示す化合物も、同様に望ましい。
上記背景に対して、及び、上記で解析した従来技術の背景に対して、本発明の目的は、従来技術から知られている化合物の不利点を有さず、且つ、作物保護において又は非農耕地に対して使用するのに適しており及び植物成長調節剤として使用するのに適している、代替的な4−シアノ−3−(ピリジル)−4−フェニルブタノエートを提供することであった。
特に望ましいのは、比較的低い施用量でさえ経済的に重要な有害植物に対して極めて有効な除草活性を有し、且つ、作物植物の中で選択的に使用することが可能な、好ましくは、有害な植物に対して良好な活性を有しながら作物植物の中で選択的に使用することが可能な化合物である。
驚くべきことに、ピリジンラジカルの選択された置換によって主に区別される特定の4−シアノ−3−(ピリジル)−4−フェニルブタノエート類が、特別な除草活性及び同時に良好な選択性を有し、そして、好ましくは、特定の作物の中で有害な植物を防除するために、使用することが可能であるということが、見いだされた。
かくして、上記目的は、式(I)
Figure 0006111341
〔式中、
は、水素又は加水分解可能なラジカルを表し;
(Rは、nの置換基Rを表し、
ここで、n=1の場合、Rは、又は、nが1より大きい場合、置換基Rはそれぞれ残りのものから独立して、ハロゲン、シアノ、ニトロ、ヒドロキシ、(C−C)−アルキル、(C−C)−アルケニル、(C−C)−シクロアルケニル、(C−C)−シクロアルキル−(C−C)−アルキル、(C−C)−シクロアルケニル−(C−C)−アルキル、(C−C)−アルキニル、(C−C)−アルコキシ、(C−C)−アルキルチオ、(C−C)−アルキルスルフィニル、(C−C)−アルキルスルホニル、(C−C)−ハロアルキル、(C−C)−ハロアルコキシ、(C−C)−ハロアルキルチオ、(C−C)−ハロアルキルスルフィニル、(C−C)−ハロアルキルスルホニル、(C−C)−ハロアルケニル、(C−C)−ハロアルキニル、(C−C)−アルコキシ−(C−C)−アルキル、(C−C)−アルコキシ−(C−C)−アルコキシ、(C−C)−ハロアルコキシ−(C−C)−アルキル、(C−C)−ハロアルコキシ−(C−C)−アルコキシ、(C−C)−シクロアルキル[ここで、該シクロアルキルは、ハロゲン及び(C−C)−アルキルからなる群から選択される1以上のラジカルで置換されていてもよい]、(C−C)−シクロアルコキシ[ここで、該シクロアルコキシは、ハロゲン及び(C−C)−アルキルからなる群から選択される1以上のラジカルで置換されていてもよい]を表すか、又は、式C(O)OR、C(O)NR、C(O)−Het、NR若しくはHetで表されるラジカルを表し;
又は、いずれの場合にも、環上のオルトに位置している2つの基Rは、一緒になって、式−Z−A**−Z[式中、
**は、ハロゲン、(C−C)−アルキル、(C−C)−ハロアルキル、(C−C)−アルコキシ及び(C−C)−ハロアルコキシからなる群から選択される1以上のラジカルで置換されていてもよい1〜4個の炭素原子を有するアルキレン基を表し;
は、直接結合、O又はSを表し;及び、
は、直接結合、O又はSを表す]
で表される基であり、その際、該基−Z−A**−Zは、その基に結合しているフェニル環の炭素原子と一緒に、縮合した5員又は6員の環を形成し;
は、水素、(C−C)−アルキル、(C−C)−ハロアルキル、(C−C)−シクロアルキル、(C−C)−ハロシクロアルキル、(C−C)−アルケニル、(C−C)−ハロアルケニル、(C−C)−アルキニル又は下記基Mを表し;
、R、R及びRは、互いに独立して、それぞれ、水素、(C−C)−アルキル、(C−C)−アルケニル又は(C−C)−アルキニル[ここで、最後に挙げられている3のラジカルは、それぞれ、いずれの場合にも残りのものから独立して、置換されていないか、又は、ハロゲン、ニトロ、シアノ及びフェニル(ここで、該フェニルは、置換されていてもよい)からなる群から選択される1以上のラジカルで置換されている]を表すか、又は、
(C−C)−シクロアルキル若しくはフェニル[ここで、最後に挙げられている2のラジカルは、それぞれ、いずれの場合にも残りのものから独立して、置換されていないか、又は、ハロゲン、ニトロ、シアノ、(C−C)−アルキル、(C−C)−ハロアルキル、フェニル及びベンジル(ここで、最後に挙げられている2のラジカルは、それぞれ、置換されていてもよい)からなる群から選択される1以上のラジカルで置換されている]を表し;
Het及びHetは、互いに独立して、それぞれ、飽和又は部分的不飽和のヘテロ環のラジカル[ここで、該ヘテロ環は、3〜9個の環原子及び該環の1位に環ヘテロ原子としての少なくとも1個の窒素原子を有し、及び、場合により、N、O及びSからなる群から選択される1個、2個又は3個のさらなる環ヘテロ原子を有し、並びに、該ヘテロ環の該ラジカルはその環の1位にある窒素原子で式(I)で表される化合物の分子の残りの部分に結合しており、並びに、該ヘテロ環は、置換されていないか、又は、ハロゲン、(C−C)−アルキル、(C−C)−ハロアルキル、(C−C)−アルコキシ、(C−C)−ハロアルコキシ、(C−C)−アルキルチオ及びオキソからなる群から選択される1以上のラジカルで置換されている]を表し;
Mは、カチオンの等価物を表し;
nは、0、1、2、3、4又は5を表し、好ましくは、0、1、2又は3を表し;
Qは、ピリジン−2−イル(Q1)、ピリジン−3−イル(Q2)又はピリジン−4−イル(Q3)
Figure 0006111341
のいずれかを表し;
ここで、
(R2”は、mの置換基R2”を表し、
ここで、m=1の場合、R2”は、又は、mが1より大きい場合、置換基R2”はそれぞれ残りのものから独立して、ハロゲン、シアノ、ニトロ、ヒドロキシ、(C−C)−アルキル、(C−C)−アルケニル、(C−C)−シクロアルケニル、(C−C)−シクロアルキル−(C−C)−アルキル、(C−C)−シクロアルケニル−(C−C)−アルキル、(C−C)−アルキニル、(C−C)−アルコキシ、(C−C)−アルキルチオ、(C−C)−アルキルスルフィニル、(C−C)−アルキルスルホニル、(C−C)−ハロアルキル、(C−C)−ハロアルコキシ、(C−C)−ハロアルキルチオ、(C−C)−ハロアルキルスルフィニル、(C−C)−ハロアルキルスルホニル、(C−C)−ハロアルケニル、(C−C)−ハロアルキニル、(C−C)−アルコキシ−(C−C)−アルキル、(C−C)−アルコキシ−(C−C)−アルコキシ、(C−C)−ハロアルコキシ−(C−C)−アルキル、(C−C)−ハロアルコキシ−(C−C)−アルコキシ、(C−C)−シクロアルキル[ここで、該シクロアルキルは、ハロゲン及び(C−C)−アルキルからなる群から選択される1以上のラジカルで置換されていてもよい]、(C−C)−シクロアルコキシ[ここで、該シクロアルコキシは、ハロゲン及び(C−C)−アルキルからなる群から選択される1以上のラジカルで置換されていてもよい]を表すか、又は、式C(O)OR3”、C(O)NR4”5”、C(O)−Het2”、NR6”7”若しくはHet3”で表されるラジカルを表し;
3”は、水素、(C−C)−アルキル、(C−C)−ハロアルキル、(C−C)−シクロアルキル、(C−C)−ハロシクロアルキル、(C−C)−アルケニル、(C−C)−ハロアルケニル、(C−C)−アルキニル又は下記基Mを表し;
4”、R5”、R6”及びR7”は、互いに独立して、それぞれ、水素、(C−C)−アルキル、(C−C)−アルケニル又は(C−C)−アルキニル[ここで、最後に挙げられている3のラジカルは、それぞれ、いずれの場合にも残りのものから独立して、置換されていないか、又は、ハロゲン、ニトロ、シアノ及びフェニル(ここで、該フェニルは、置換されていてもよい)からなる群から選択される1以上のラジカルで置換されている]を表すか、又は、
(C−C)−シクロアルキル若しくはフェニル[ここで、最後に挙げられている2のラジカルは、それぞれ、いずれの場合にも残りのものから独立して、置換されていないか、又は、ハロゲン、ニトロ、シアノ、(C−C)−アルキル、(C−C)−ハロアルキル、フェニル及びベンジル(ここで、最後に挙げられている2のラジカルは、それぞれ、置換されていてもよい)からなる群から選択される1以上のラジカルで置換されている]を表し;
Het2”及びHet3”は、互いに独立して、それぞれ、飽和又は部分的不飽和のヘテロ環のラジカル[ここで、該ヘテロ環は、3〜9個の環原子及び該環の1位に環ヘテロ原子としての少なくとも1個の窒素原子を有し、及び、場合により、N、O及びSからなる群から選択される1個、2個又は3個のさらなる環ヘテロ原子を有し、並びに、該ヘテロ環の該ラジカルはその環の1位にある窒素原子で式(I)で表される化合物の分子の残りの部分に結合しており、並びに、該ヘテロ環は、置換されていないか、又は、ハロゲン、(C−C)−アルキル、(C−C)−ハロアルキル、(C−C)−アルコキシ、(C−C)−ハロアルコキシ、(C−C)−アルキルチオ及びオキソからなる群から選択される1以上のラジカルで置換されている]を表し;
Mは、カチオンの等価物を表し;
mは、1、2、3又は4を表す〕
で表される4−シアノ−3−(ピリジル)−4−フェニルブタノエート又はその塩によって達成される。
本発明の本質は、Qを表すピリジンラジカルの置換に関する。以前の4−シアノ−3−(ピリジル)−4−フェニルブタノエート類に関する探求にもかかわらず、今日まで、それぞれ、ピリジン−2−イルラジカル、ピリジン−3−イルラジカル又はピリジン−4−イルラジカルの、目標とする置換の可能性は認識されていない。さらにまた、置換されているピリジンラジカルを有する4−シアノ−3−(ピリジル)−4−フェニルブタノエート類を開示している従来技術においては、第1に、ブタノエート構造における3位に位置しているピリジンの結合部位の変異(即ち、ピリジン−2−イル、ピリジン−3−イル、又は、ピリジン−4−イル)、及び、第2に、当該ピリジンラジカルに付加的な置換基を導入することが、除草効力を増大させ得るということに関しては、具体的には全く示されていない。
式(I)において、式「(R」は、当該フェニル環における置換基として結合しているnのラジカルRを意味し、ここで、nが1より大きい場合、該ラジカルは同一であっても又は異なっていてもよく、そして、いずれの場合にも詳細に記載されている意味を有し、及び、n=0である場合は、全てのラジカルR=Hである、即ち、n=0である場合、置換されていないフェニル置換基が存在している。
該環のオルト位に位置している2つ基Rのは、該環において直接隣接している2つの基Rを意味するものと理解される。
本発明による式(I)で表される化合物は、当該分子(ここで、該分子の立体配置は当該式においては具体的には示されていないか、又は、該分子は明示的には特定されていない)の中の不斉中心又は二重結合に基づいて生じ得る全ての立体異性体及びそれらの混合物を包含している。そのような立体異性体及びその混合物には、ラセミ化合物及び特定の立体異性体が部分的に富化されている混合物が包含される。本発明は、さらにまた、適切な官能基が存在している場合には、全ての互変異性体(例えば、ケト及びエノール互変異性体)並びにそれらの混合物及び塩も包含する。
置換されているブタン酸骨格の3位及び4位において、式(I)で表される化合物は2つのキラル中心を含んでおり、従って、該化合物は、少なくとも4種類の立体異性体及びそれらの混合物(即ち、2種類のエナンチオマー性エリトロ異性体及び2種類のエナンチオマー性トレオ異性体)で存在する。置換基R、(R及び(R2”に応じて、1以上のさらなるキラル中心が存在し得る。
従って、本発明は、式(I)で表される化合物のエリトロ/トレオ混合物(ジアステレオマー混合物)も提供する。
本発明は、さらにまた、式(I)で表される化合物のラセミエリトロ異性体又はラセミトレオ異性体も提供する。
本発明は、さらにまた、光学的に活性な(3R、4S)及び(3S、4R)エリトロ異性体並びに過剰な1種類のエナンチオマーを有しているそれらの混合物も提供する。
本発明は、さらにまた、光学的に活性な(3R、4R)及び(3S、4S)トレオ異性体並びに過剰な1種類のエナンチオマーを有しているそれらの混合物も提供する。
3位と4位における2つのキラル中心に起因して、同一の化学構造の化合物は4種類の立体異性形態〔即ち、それぞれ、立体配置(3S,4R)[=エリトロ−1]及び(3R,4S)[=エリトロ−2]を有する2種類のエリトロエナンチオマー、並びに、それぞれ、立体配置(3S,4S)[=トレオ−1]及び(3R,4R)[=トレオ−2]を有する2種類のトレオエナンチオマー〕として存在している;下記スキームを参照されたい:
Figure 0006111341
本発明による化合物(I)は、4種類の立体異性体のジアステレオマー混合物を表しているが、分離されたジアステレオマー性エリトロ形態又はジアステレオマー性トレオ形態も包含している(いずれの場合にも、エリトロエナンチオマー若しくはトレオエナンチオマーのラセミ混合物として、又は、純粋な若しくは立体化学的に富化された上記エナンチオマーエリトロ−1、エナンチオマーエリトロ−2、エナンチオマートレオ−1若しくはエナンチオマートレオ−2として)。
好ましいのは、式(I)のジアステレオマー混合物(エリトロ/トレオ混合物)である。
好ましいのは、さらにまた、50:50の比率における上記エナンチオマーエリトロ−1とエナンチオマーエリトロ−2の式(I)で表されるラセミエリトロ混合物である。
好ましいのは、さらにまた、50:50の比率における上記エナンチオマートレオ−1とエナンチオマートレオ−2の式(I)で表されるラセミトレオ混合物である。
さらに好ましいのは、式(Ia)
Figure 0006111341
〔式中、R、(R及びQは、式(I)において定義されているとおりである〕
で表される(3R,4R)エナンチオマートレオ−2又はその塩であり、ここで、ブタン酸誘導体の3位における炭素原子の立体化学的配置は、存在しているトレオエナンチオマーの混合物に基づいて、60〜100%(R)〔好ましくは、70〜100%(R)、さらに好ましくは、80〜100%(R)、特に、90〜100%(R)〕の立体化学的純度を有しており、及び、ブタン酸誘導体の4位における炭素原子の立体化学的配置は、存在しているトレオエナンチオマーの混合物に基づいて、60〜100%(R)〔好ましくは、70〜100%(R)、さらに好ましくは、80〜100%(R)、特に、90〜100%(R)〕の立体化学的純度を有している。
=Hである場合、又は、適切な酸性置換基の場合、式(I)で表される化合物は、塩基との反応(ここで、当該酸性水素は、農業上適切なカチオンで置き換えられる)によって塩を形成することが可能である。
塩基性基(例えば、アミノ又はアルキルアミノ)又はピリジル環内の窒素原子に適切な無機酸又は有機酸を付加することによって、式(I)で表される化合物は塩を形成することが可能である。存在している適切な酸性基(例えば、カルボン酸基)は、プロトン化され得る基(例えば、アミノ基)と分子内塩を形成することが可能である。
式(I)で表される化合物は、好ましくは、農業上使用可能な塩の形態で存在し得るが、その際、塩のタイプは概して重要ではない。一般に、適切な塩は、そのカチオン及びアニオンがそれぞれ化合物(I)の除草活性に悪影響を及ぼすことのないカチオンの塩又は酸の酸付加塩である。
適切なカチオンは、特に、アルカリ金属(好ましくは、リチウム、ナトリウム又はカリウム)のイオン、アルカリ土類金属(好ましくは、カルシウム又はマグネシウム)のイオン及び遷移金属(好ましくは、マンガン、銅、亜鉛又は鉄)のイオンである。使用するカチオンは、さらにまた、アンモニウム又は置換されているアンモニウム〔ここで、1〜4個の水素原子は、(C−C)−アルキル、ヒドロキシ−(C−C)−アルキル、(C−C)−アルコキシ−(C−C)−アルキル、ヒドロキシ−(C−C)−アルコキシ−(C−C)−アルキル、フェニル又はベンジルで置き換えられ得る〕、好ましくは、アンモニウム、ジメチルアンモニウム、ジイソプロピルアンモニウム、テトラメチルアンモニウム、テトラブチルアンモニウム、2−(2−ヒドロキシエタ−1−オキシ)エタ−1−イルアンモニウム、ジ(2−ヒドロキシエタ−1−イル)アンモニウム、トリメチルベンジルアンモニウムであることもできる。さらにまた、ホスホニウムイオン、スルホニウムイオン〔好ましくは、トリ−(C−C)−アルキルスルホニウム、特に、トリメチルスルホニウム〕又はスルホキソニウムイオン〔好ましくは、トリ−(C−C)−アルキルスルホキソニウム、特に、トリメチルスルホキソニウム〕も適している。有用な酸付加塩のアニオンは、第1級の塩化物、臭化物、フッ化物、硫酸水素アニオン、硫酸アニオン、リン酸二水素アニオン、リン酸水素アニオン、硝酸アニオン、重炭酸アニオン、炭酸アニオン、ヘキサフルオロケイ酸アニオン、ヘキサフルオロリン酸アニオン、安息香酸アニオン、及び、さらに、(C−C)−アルカン酸のアニオン〔好ましくは、ギ酸アニオン、酢酸アニオン、プロピオン酸アニオン、酪酸アニオン又はトリフルオロ酢酸アニオン〕である。
式(I)において、及び、後続の全ての式において、化学ラジカルは個々の基のメンバーを列挙する代わりの集合語である名称によって言及されているか、又は、個々の化学ラジカルについて具体的に言及している。一般に、当業者にはよく知られている用語が使用されている、及び/又は、特に、以下で説明されている意味を有する用語が使用されている。
加水分解可能なラジカル(Rの定義を参照されたい)は、施用条件下において加水分解され得るラジカル、例えば、散布液の中においてさえ加水分解され得るラジカル、又は、特に、植物体内の生理学的条件下においてさえ加水分解され得るラジカルであり、ここで、カルボン酸エステル基−CO−OR(Rは、水素ではない)を有する式(I)で表される化合物は、加水分解されて、カルボン酸基−CO−OHを有する式(I)で表される化合物〔即ち、R=Hである化合物(I)〕になる。特に、加水分解可能なラジカルの定義には、Rが炭化水素ラジカル又はヘテロシクリルラジカル〔ここで、最後に挙げられている2のラジカルは、たとえそれらの一部が比較的ゆっくりと加水分解可能であっても、置換されているか又は置換されていない〕であるラジカルも包含される。
炭化水素ラジカルは、炭素元素と水素元素に基づいた、脂肪族、脂環式若しくは芳香族単環式の有機ラジカル、又は、置換されていてもよい炭化水素ラジカルの場合には、さらに、二環式若しくは多環式の有機ラジカルであり、そのような炭化水素ラジカルとしては、例えば、ラジカルアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、アリール、フェニル、ナフチル、インダニル、インデニルなどを挙げることができる。このことは、対応して、複合的な意味における炭化水素ラジカル(例えば、ヒドロカルボノキシラジカル)又はヘテロ原子基を介して結合している別の炭化水素ラジカルにも当てはまる。
さらに詳細に定義されていない限り、炭化水素ラジカルは、好ましくは、1〜20個の炭素原子、さらに好ましくは、1〜16個の素原子、特に、1〜12個の炭素原子を有している。炭化水素ラジカルは、特定のラジカルアルキル、アルコキシ、ハロアルキル、ハロアルコキシ、アルキルアミノ及びアルキルチオにおいては、並びに、対応する不飽和の及び/又は置換されているラジカルにおいても、いずれの場合にも、炭素骨格内では直鎖又は分枝鎖であり得る。
表現「(C−C)−アルキル」は、1〜4個の炭素原子を有するアルキルに関する簡単な表記法であり、即ち、メチル、エチル、1−プロピル、2−プロピル、1−ブチル、2−ブチル、2−メチルプロピル又はtert−ブチルラジカルを包含している。より大きな特定されている範囲の炭素原子を有する一般的なアルキルラジカル、例えば、「(C−C)−アルキル」は、同様に、より大きな数の炭素原子を有する直鎖又は分枝鎖のアルキルラジカルを包含し、即ち、上記例において、5個及び6個の炭素原子を有するアルキルラジカルも包含する。
具体的に示されていない限り、好ましいのは、低級炭素骨格、例えば、1〜6個の炭素原子又は2〜6個の炭素原子(不飽和基の場合)を有する低級炭素骨格であり、炭化水素ラジカルの場合、例えば、アルキル、アルケニル及びアルキニルラジカルなどであり、これらは、複合的なラジカルも包含する。
アルキルラジカル(これは、アルコキシ、ハロアルキルなどの組み合わせられた定義のの中のアルキルラジカルも包含する)は、例えば、メチル、エチル、n−プロピル、i−プロピル、n−ブチル、i−ブチル、t−ブチル、2−ブチル、ペンチル類、ヘキシル類(例えば、n−ヘキシル、i−ヘキシル及び1,3−ジメチルブチル)、ヘプチル類(例えば、n−ヘプチル、1−メチルヘキシル及び1,4−ジメチルペンチル)である;アルケニル及びアルキニルラジカルは、上記アルキルラジカルに対応する可能な不飽和ラジカルとして定義される;アルケニルは、例えば、ビニル、アリル、1−メチル−2−プロペニル、2−メチル−2−プロペニル、2−ブテニル、ペンテニル、2−メチルペンテニル又はヘキセニル基、好ましくは、アリル、1−メチルプロパ−2−エン−1−イル、2−メチルプロパ−2−エン−1−イル、ブタ−2−エン−1−イル、ブタ−3−エン−1−イル、1−メチルブタ−3−エン−1−イル又は1−メチルブタ−2−エン−1−イルである。
アルケニルには、特に、2以上の二重結合を有する直鎖又は分枝鎖の炭化水素ラジカル(例えば、1,3−ブタジエニル及び1,4−ペンタジエニル)も包含され、さらに、1以上の累積二重結合を有するアレニルラジカル又はクムレニルラジカル(例えば、アレニル(1,2−プロパジエニル)、1,2−ブタジエニル及び1,2,3−ペンタトリエニル)も包含される。
アルキニルは、例えば、プロパルギル、ブタ−2−イン−1−イル、ブタ−3−イン−1−イル、1−メチルブタ−3−イン−1−イルなどである。
アルキニルには、特に、2以上の三重結合を有するか又は1以上の三重結合と1以上の二重結合を有する直鎖又は分枝鎖の炭化水素ラジカル(例えば、1,3−ブタトリエニル又は3−ペンテン−1−イン−1−イル)も包含される。
3〜9員の炭素環式環は、(C−C)−シクロアルキル又は(C−C)−シクロアルケニルである。
(C−C)−シクロアルキルは、好ましくは3〜9個の炭素原子を有する、飽和炭素環式環系、例えば、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、シクロオクチル又はシクロノニルなどである。置換されているシクロアルキルの場合、置換基を有する環式系が包含され、その際、当該置換基は、シクロアルキルラジカル上に二重結合によって結合していてもよい(例えば、アルキリデン基、例えば、メチリデン)。
(C−C)−シクロアルケニルは、5〜9個の炭素原子を有する非芳香族の部分的不飽和炭素環式環系、例えば、1−シクロブテニル、2−シクロブテニル、1−シクロペンテニル、2−シクロペンテニル、3−シクロペンテニル、1−シクロヘキセニル、2−シクロヘキセニル、3−シクロヘキセニル、1,3−シクロヘキサジエニル又は1,4−シクロヘキサジエニルなどである。置換されているシクロアルケニルの場合、置換されているシクロアルキルに関する説明が、対応して当てはまる。
アルキリデンは、例えば、(C−C10)−アルキリデンの形態においても、二重結合を介して結合している直鎖又は分枝鎖のアルカンのラジカルであり、その際、当該結合部位の位置は固定されていない。分枝鎖アルカンの場合、可能な唯一の位置は、もちろん、2個の水素原子が二重結合によって置き換えられ得る位置である;そのようなラジカルは、例えば、=CH、=CH−CH、=C(CH)−CH、=C(CH)−C又は=C(C)−Cなどである。
ハロゲンは、例えば、フッ素、塩素、臭素又はヨウ素である。ハロアルキル、ハロアルケニル及びハロアルキニルは、それぞれ、同一であるか又は異なっているハロゲン原子(好ましくは、フッ素、塩素、臭素及びヨウ素からなる群から選択されるハロゲン原子、特に、フッ素、塩素及び臭素からなる群から選択されるハロゲン原子、極めて特に、フッ素及び塩素からなる群から選択されるハロゲン原子)で部分的に又は完全に置換されているアルキル、アルケニル及びアルキニル、例えば、モノハロアルキル、ペルハロアルキル、CF、CHF、CHF、CFCF、CHFCHCl、CCl、CHCl、CHCHClなどである;ハロアルコキシは、例えば、OCF、OCHF、OCHF、CFCFO、OCHCF及びOCHCHClなどである;このことは、対応して、ハロアルケニル及び別のハロゲン置換ラジカル(例えば、ハロシクロアルキル)にも当てはまる。
アリールは、単環式、二環式又は多環式の芳香族系、例えば、フェニル、ナフチル、テトラヒドロナフチル、インデニル、インダニル、ペンタレニル及びフルオレニルなどであり、好ましくは、フェニルである。
置換されていてもよいアリールには、結合点が当該芳香族系にある多環式系(例えば、テトラヒドロナフチル、インデニル、インダニル、フルオレニル、ビフェニリル)も包含される。
ヘテロ環式ラジカル(ヘテロシクリル)は、結合点が還原子に位置している少なくとも1のヘテロ環式環〔=少なくとも1個の炭素原子がヘテロ原子(好ましくは、N、O、S、P、B、Si、Seからなる群から選択されるヘテロ原子)で置き換えられている炭素環式環〕を含んでおり、ここで、該ヘテロ環式環は、飽和、不飽和又はヘテロ芳香族であり、そして、置換されていなくてもよいか又は置換されていてもよい。
特に別途定義されていない限り、それは、好ましくは、当該ヘテロ環式環内に、1個以上(特に、1個、2個又は3個)のヘテロ原子(好ましくは、N、O及びSからなる群から選択されるヘテロ原子)を含んでいる;それは、好ましくは、3〜7個の環原子を有する脂肪族ヘテロシクリルラジカルであるか、又は、5個若しくは6個の環原子を有するヘテロ芳香族ラジカルである。該ヘテロ環式ラジカルは、例えば、ヘテロ芳香族ラジカル又はヘテロ芳香族環(ヘテロアリール)、例えば、少なくとも1の環が1個以上のヘテロ原子を含んでいる単環式、二環式又は多環式の芳香族系であり得る。
ヘテロシクリルラジカル又はヘテロ環式環が置換されていてもよい場合、それは、別の炭素環式環又はヘテロ環式環に縮合し得る。好ましいのは、ベンゾ縮合ヘテロ環式環又はベンゾ縮合ヘテロ芳香族環である。
置換されていてもよいヘテロシクリルには、多環式系(例えば、8−アザビシクロ[3.2.1]オクタニル又は1−アザビシクロ[2.2.1]ヘプチル)も包含される。
置換されていてもよいヘテロシクリルには、スピロ環式系(例えば、1−オキサ−5−アザスピロ[2.3]ヘキシル)も包含される。
それは、好ましくは、N、O及びSからなる群から選択されるヘテロ原子を有しているヘテロ芳香族環のラジカル、例えば、5員環又は6員環のラジカル(例えば、ピリジル、ピロリル、チエニル又はフリル)である;
それは、さらにまた、好ましくは、2個、3個又は4個のヘテロ原子を有する対応するヘテロ芳香族環のラジカル(例えば、ピリミジニル、ピリダジニル、ピラジニル、トリアジニル、テトラジニル、チアゾリル、チアジアゾリル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、ピラゾリル、イミダゾリル、トリアゾリル又はテトラゾリル)である。
ここで、好ましいのは、1〜4個のヘテロ原子を有する5員又は6員のヘテロ芳香族環のラジカル(例えば、1,2,3−トリアゾリル、1,2,4−トリアゾリル、テトラゾリル、イソチアゾリル、1,2,3−オキサジアゾリル、1,2,4−オキサジアゾリル、1,3,4−オキサジアゾリル、1,2,5−オキサジアゾリル、1,2,3−チアジアゾリル、1,2,4−チアジアゾリル、1,3,4−チアジアゾリル、1,2,5−チアジアゾリル、テトラゾリル、1,2,3−トリアジニル、1,2,4−トリアジニル、1,3,5−トリアジニル、1,2,3,4−テトラジニル、1,2,3,5−テトラジニル、1,2,4,5−テトラジニル、チアゾリル、イソチアゾリル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、ピラゾリル、イミダゾリル)である。
ここで、さらに好ましいのは、3個の窒素原子を有する5員ヘテロ環のヘテロ芳香族ラジカル(例えば、1,2,3−トリアゾール−1−イル、1,2,3−トリアゾール−4−イル、1,2,3−トリアゾール−5−イル、1,2,5−トリアゾール−1−イル、1,2,5−トリアゾール−3−イル、1,3,4−トリアゾール−1−イル、1,3,4−トリアゾール−2−イル、1,2,4−トリアゾール−3−イル、1,2,4−トリアゾール−5−イル)である;
ここで、さらに好ましいのは、さらにまた、3個の窒素原子を有する6員ヘテロ環のヘテロ芳香族ラジカル(例えば、1,3,5−トリアジン−2−イル、1,2,4−トリアジン−3−イル、1,2,4−トリアジン−5−イル、1,2,4−トリアジン−6−イル、1,2,3−トリアジン−4−イル、1,2,3−トリアジン−5−イル)である;
ここで、さらに好ましいのは、さらにまた、2個の窒素原子と1個の酸素原子を有する5員ヘテロ環のヘテロ芳香族ラジカル(例えば、1,2,4−オキサジアゾール−3−イル、1,2,4−オキサジアゾール−5−イル、1,3,4−オキサジアゾール−2−イル、1,2,3−オキサジアゾール−4−イル、1,2,3−オキサジアゾール−5−イル、1,2,5−オキサジアゾール−3−イル)である;
ここで、さらに好ましいのは、さらにまた、2個の窒素原子と1個の硫黄原子を有する5員ヘテロ環のヘテロ芳香族ラジカル(例えば、1,2,4−チアジアゾール−3−イル、1,2,4−チアジアゾール−5−イル、1,3,4−チアジアゾール−2−イル、1,2,3−チアジアゾール−4−イル、1,2,3−チアジアゾール−5−イル、1,2,5−チアジアゾール−3−イル)である;
ここで、さらに好ましいのは、さらにまた、4個の窒素原子を有する5員ヘテロ環のヘテロ芳香族ラジカル(例えば、1,2,3,4−テトラゾール−1−イル、1,2,3,4−テトラゾール−5−イル、1,2,3,5−テトラゾール−1−イル、1,2,3,5−テトラゾール−4−イル、2H−1,2,3,4−テトラゾール−5−イル、1H−1,2,3,4−テトラゾール−5−イル)である;
ここで、さらに好ましいのは、さらにまた、6員ヘテロ環のヘテロ芳香族ラジカル(例えば、1,2,4,5−テトラジン−3−イル)である;
ここで、さらに好ましいのは、さらにまた、3個の窒素原子と1個の酸素原子又は硫黄原子を有する5員ヘテロ環のヘテロ芳香族ラジカル(例えば、1,2,3,4−オキサトリアゾール−5−イル、1,2,3,5−オキサトリアゾール−4−イル、1,2,3,4−チアトリアゾール−5−イル、1,2,3,5−チアトリアゾール−4−イル)である;
ここで、さらに好ましいのは、さらにまた、6員ヘテロ環のヘテロ芳香族ラジカル(例えば、1,2,4,6−チアトリアジン−1−イル、1,2,4,6−チアトリアジン−3−イル、1,2,4,6−チアトリアジン−5−イル)である。
さらにまた、好ましくは、ヘテロ環式ラジカル又はヘテロ環式環は、N、O及びSからなる群から選択される1個のヘテロ原子を有する、部分的に又は完全に水素化されているヘテロ環式ラジカル(例えば、オキシラニル、オキセタニル、オキソラニル(=テトラヒドロフリル)、オキサニル、ピロリニル、ピロリジル又はピペリジル)である。
それは、さらにまた、好ましくは、N、O及びSからなる群から選択される2個のヘテロ原子を有する、部分的に又は完全に水素化されているヘテロ環式ラジカル(例えば、ピペラジニル、ジオキソラニル、オキサゾリニル、イソオキサゾリニル、オキサゾリジニル、イソオキサゾリジニル及びモルホリニル)である。置換されているヘテロ環式ラジカルに関する適切な置換基は、下記記述において特定されている置換基、及び、さらに、付加的に、オキソである。該オキソ基は、例えば、N及びSの場合のように、種々の酸化状態で存在し得る環ヘテロ原子上においても存在し得る。
ヘテロシクリルの好ましい例は、ピリジル、チエニル、フリル、ピロリル、オキシラニル、2−オキセタニル、3−オキセタニル、オキソラニル(=テトラヒドロフリル)、ピロリジル、ピペリジル(特に、オキシラニル、2−オキセタニル、3−オキセタニル又はオキソラニル)からなる群から選択される3〜6個の環原子を有するヘテロ環式ラジカルであるか、又は、2個若しくは3個のヘテロ原子を有するヘテロ環式ラジカル、例えば、ピリミジニル、ピリダジニル、ピラジニル、トリアジニル、チアゾリル、チアジアゾリル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、ピラゾリル、トリアゾリル、ピペラジニル、ジオキソラニル、オキサゾリニル、イソオキサゾリニル、オキサゾリジニル、イソオキサゾリジニル若しくはモルホリニルなどである。
好ましいヘテロ環式ラジカルは、さらにまた、ベンゾ縮合ヘテロ芳香族環(例えば、ベンゾフリル、ベンゾイソフリル、ベンゾチオフェニル、ベンゾイソチオフェニル、イソベンゾチオフェニル、インドリル、イソインドリル、インダゾリル、ベンゾイミダゾリル、ベンゾトリアゾリル、ベンゾオキサゾリル、1,2−ベンゾイソオキサゾリル、2,1−ベンゾイソオキサゾリル、ベンゾチアゾリル、1,2−ベンゾイソチアゾリル、2,1−ベンゾイソチアゾリル、1,2,3−ベンゾオキサジアゾリル、2,1,3−ベンゾオキサジアゾリル、1,2,3−ベンゾチアジアゾリル、2,1,3−ベンゾチアジアゾリル、キノリル(キノリニル)、イソキノリル(イソキノリニル)、キンノリニル(quinnolinyl)、フタラジニル、キナゾリニル、キノキサリニル、ナフチリジニル、ベンゾトリアジニル、プリニル、プテリジニル、インドリジニル、ベンゾ−1,3−ジオキシリル、4H−ベンゾ−1,3−ジオキシニル及び4H−ベンゾ−1,4−ジオキシニル)、並びに、可能である場合には、そのN−オキシド及び塩である。
基礎構造がラジカル(=基)のリストから選択される「1以上のラジカル」によって置換されているか又はラジカルの総称的に定義されている群で置換されている場合、これは、いずれの場合にも、複数の同一のラジカル及び/又は構造的に異なっているラジカルによる同時置換も包含する。
置換されているラジカル、例えば、置換されているアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、アリール、フェニル、ベンジル、ヘテロシクリル及びヘテロアリールラジカルなどは、例えば、置換されていない基礎構造から誘導された置換されているラジカルであり、その場合、該置換基は、例えば、ハロゲン、アルコキシ、アルキルチオ、ヒドロキシル、アミノ、ニトロ、カルボキシル、シアノ、アジド、アルコキシカルボニル、アルキルカルボニル、ホルミル、カルバモイル、モノアルキルアミノカルボニル、ジアルキルアミノカルボニル、置換されているアミノ(例えば、アシルアミノ、モノアルキルアミノ及びジアルキルアミノ)、アルキルスルフィニル、アルキルスルホニルからなる群から、並びに、環状ラジカルの場合、さらに、アルキル、ハロアルキル、アルキルチオアルキル、アルコキシアルキル、置換されていてもよいモノアルキルアミノアルキル、置換されていてもよいジアルキルアミノアルキル及びヒドロキシアルキルからなる群からも選択される、1以上(好ましくは、1、2又は3)のラジカルである;用語「置換されているラジカル」(例えば、置換されているアルキルなど)において、置換基としては、上記飽和炭化水素含有ラジカルに加えて、対応する不飽和脂肪族ラジカル及び芳香族ラジカル、例えば、置換されていてもよいアルケニル、アルキニル、アルケニルオキシ、アルキニルオキシ、フェニル及びフェノキシなども挙げることができる。環内に脂肪族部分を有する置換されている環状ラジカルの場合、当該環に二重結合によって結合している置換基を有する環式系(例えば、メチリデン又はエチリデンなどのアルキリデン基で置換されている環式系)も包含される。
用語「(置換基の群=リスト)からなる群から選択されるラジカル(radicals from the group consisting of)」は、使用されている場合にはいつでも、「(・・・)からなる群から選択されるラジカル(radicals selected from the group consisting of)」と同じ意味である。用語「(置換基の群=リスト)からなる群から選択される1以上のラジカル(one or more radicals from the group consisting of)」は、使用されている場合にはいつでも、「(・・・)からなる群から選択される1以上の同一であるか又は異なっているラジカル(one or more identical or different radicals selected from the group consisting of)」と同じ意味である。
例として挙げられている置換基(「第1置換基レベル」)は、炭化水素からなる部分を含んでいる場合、場合により、例えば第1置換基レベルに関して定義されている置換基のうちの1つによって、その炭化水素からなる部分内でさらに置換されることができる(「第2の置換基レベル」)。同様に、さらなる置換基レベルも可能である。用語「置換されているラジカル」は、好ましくは、ちょうど1つ又は2つの置換基レベルを包含する。
「親ラジカル」は、ある置換基レベルの置換基が結合しているラジカルのそれぞれの基礎構造を示している。
上記置換基レベルに関する好ましい置換基は、例えば、アミノ、ヒドロキシル、ハロゲン、ニトロ、シアノ、メルカプト、カルボキシル、カルボンアミド(carbonamide)、SF、アミノスルホニル、アルキル、シクロアルキル、アルケニル、シクロアルケニル、アルキニル、モノアルキルアミノ、ジアルキルアミノ、N−アルカノイルアミノ、アルコキシ、アルケニルオキシ、アルキニルオキシ、シクロアルコキシ、シクロアルケニルオキシ、アルコキシカルボニル、アルケニルオキシカルボニル、アルキニルオキシカルボニル、アリールオキシカルボニル、アルカノイル、アルケニルカルボニル、アルキニルカルボニル、アリールカルボニル、アルキルチオ、シクロアルキルチオ、アルケニルチオ、シクロアルケニルチオ、アルキニルチオ、アルキルスルフィニル、アルキルスルホニル、モノアルキルアミノスルホニル、ジアルキルアミノスルホニル、N−アルキルアミノカルボニル、N,N−ジアルキルアミノカルボニル、N−アルカノイルアミノカルボニル、N−アルカノイル−N−アルキルアミノカルボニル、アリール、アリールオキシ、ベンジル、ベンジルオキシ、ベンジルチオ、アリールチオ、アリールアミノ及びベンジルアミノなどである。
2つの置換基は、一緒になって、飽和若しくは不飽和の炭化水素架橋又は対応する架橋(ここで、該架橋の中の炭素原子、CH基又はCH基がヘテロ原子で置き換えられている)を形成することもでき、かくして、縮合環(fused−on or fused cycle)を形成することができる。ここで、好ましくは、上記基礎構造に基づくベンゾ縮合系が形成される。
置換されていてもよいフェニルは、好ましくは、フェニルであるか、又は、ハロゲン、シアノ、(C−C)−アルキル、(C−C)−ハロアルキル、(C−C)−アルコキシ−(C−C)アルキル、(C−C)−アルコキシ、(C−C)−ハロアルコキシ、(C−C)−アルコキシ−(C−C)−アルコキシ、(C−C)−アルキルチオ及びニトロからなる群から選択される1以上のラジカルで置換されていないか若しくは置換されているフェニルであり、特に、ハロゲン、(C−C)−アルキル、(C−C)−ハロアルキル及び(C−C)−アルコキシからなる群から選択される1以上のラジカルで置換されていてもよいフェニルである。
炭素原子を有しているラジカルの場合、好ましいのは、1〜6個の炭素原子(好ましくは、1〜4個の炭素原子、特に、1個又は2個の炭素原子)を有しているラジカルである。一般に、ハロゲン〔例えば、フッ素及び塩素〕、(C−C)−アルキル〔好ましくは、メチル又はエチル〕、(C−C)−ハロアルキル〔好ましくは、トリフルオロメチル〕、(C−C)−アルコキシ〔好ましくは、メトキシ又はエトキシ〕、(C−C)−ハロアルコキシ、ニトロ及びシアノからなる群から選択される置換基が好ましい。特に好ましいのは、置換基メチル、メトキシ、フッ素及び塩素である。
置換されているアミノ(例えば、1置換されているアミノ又は2置換されているアミノ)は、N−置換されている(例えば、アルキル、アルコキシ、アシル及びアリールからなる群から選択される1又は2の同一であるか又は異なっているラジカルでN−置換されている)、置換されているアミノラジカルからなる群から選択されるラジカルである;好ましくは、モノアルキルアミノ、ジアルキルアミノ、モノアリールアミノ、ジアリールアミノ、アシルアミノ、N−アルキル−N−アリールアミノ、N−アルキル−N−アシルアミノ及びN−ヘテロ環;1〜4個の炭素原子を有するアルキルラジカルが好ましい;アリールは、好ましくは、フェニル又は置換されているフェニルである;アシルは、以下で定義されているとおりであり、好ましくは、(C−C)−アルカノイルである。同様のことは、置換されているヒドロキシルアミノ又はヒドラジノにも当てはまる。
アシルは、慣習的な意味において酸官能基のヒドロキシル基を除去することによって生じる有機酸のラジカルであり、その酸の中の有機ラジカルはヘテロ原子を介して該酸官能基に結合することもできる。アシルの例は、カルボン酸HO−CO−Rの−CO−Rラジカル及びそれから誘導される酸のラジカル、例えば、チオカルボン酸のラジカル、N−置換されていてもよいイミノカルボン酸のラジカル、又は、カルボン酸モノエステルのラジカル、N−置換カルバンミン酸のラジカル、スルホン酸のラジカル、スルフィン酸のラジカル、N−置換スルホンアミド酸のラジカル、ホスホン酸のラジカル又はホスフィン酸のラジカルなどである。
アシルは、例えば、ホルミル、アルキルカルボニル〔例えば、[(C−C)−アルキル]カルボニル〕、フェニルカルボニル、アルキルオキシカルボニル、フェニルオキシカルボニル、ベンジルオキシカルボニル、アルキルスルホニル、アルキルスルフィニル、N−アルキル−1−イミノアルキル及び有機酸の別のラジカルなどである。該ラジカルは、それぞれ、アルキル部分又はフェニル部分において、例えば、アルキル部分においてハロゲン、アルコキシ、フェニル及びフェノキシからなる群から選択される1以上のラジカルで、さらに置換され得る;フェニル部分における置換基の例は、置換されているフェニルに関して一般的に上記で既に挙げられている置換基である。
アシルは、好ましくは、より狭い意味におけるアシルラジカル、即ち、有機ラジカルの炭素原子に酸基が直接結合している有機酸のラジカル、例えば、ホルミル、アルキルカルボニル〔例えば、アセチル又は[(C−C)−アルキル]カルボニル〕、フェニルカルボニル、アルキルスルホニル、アルキルスルフィニル及び有機酸の別のラジカルである。
さらに好ましくは、アシルは、1〜6個の炭素原子(特に、1〜4個の炭素原子)を有しているアルカノイルラジカルである。ここで、(C−C)−アルカノイルは、1〜4個の炭素原子を有するアルカン酸基のOH基を除去した後で形成される該アルカン酸のラジカル、即ち、ホルミル、アセチル、n−プロピオニル、イソプロピオニル、n−ブタノイル、i−ブタノイル、sec−ブタノイル又はtert−ブタノイルである。
ラジカルの「イル位」は、遊離結合を有している炭素原子を表している。
本発明による式(I)で表される化合物及び本発明に従って使用される式(I)で表される化合物並びに/又はそれらの塩は、略して、「化合物(I)」とも称される。
本発明は、さらにまた、式(I)に包含される全ての立体異性体及びその混合物も提供する。式(I)で表されるそのような化合物は、一般式(I)の中に独立しては示されていない1以上の不斉炭素原子又は二重結合を含んでいる。その特異的な三次元の形状によって定義される可能な立体異性体(例えば、エナンチオマー、ジアステレオマー、Z−異性体及びE−異性体)は、全て、式(I)に包含され、そして、慣習的な方法によって立体異性体の混合物から得ることができるか、又は、立体化学的に純粋な出発物質の使用と組み合わせた立体選択的な反応によって調製することができる。
本発明は、さらにまた、水素原子のシフトに起因し得る式(I)で表される化合物の全ての互変異性体(例えば、ケト−エノール互変異性体)も提供する。式(I)で表される化合物は、たとえ、形式的に、式(I)が互いに平衡状態にあるか又は互いに変換可能である個々の互変異性体のうちの1種類のみを表していたとしても、その互変異性体も包含する。
式(I)で表される化合物は、さらにまた、それら化合物が純粋な物質として又は適切な場合には別の物質との混合物として存在し得る全ての物理的形状も包含し、特に、式(I)で表される化合物の多形結晶形態及びその塩及び溶媒付加体(例えば、水和物)も包含する。
第1に、高い除草活性、優れた選択性、優れた生産性、優れた製剤可能性及び/又は別の関連する特性を有しているという理由によって、本発明による上記式(I)〔式中、個々のラジカルは、既に特定されているか若しくは以下で特定されている好ましい意味の内の1つを有する、又は、特に、既に特定されているか若しくは以下で特定されている好ましい意味の内の1以上が組み合わされて存在している〕で表される化合物若しくはそれらの塩又は本発明によるそれらの使用は、特に興味深い。
式(I)中の記号R及び(Rで表される個々の別のラジカル並びにnの定義、並びに、式(I)中のラジカルの対応する下位の意味における記号R〜R、Het〜Het、M、R及びR**、R、R、Raa、Rbb及びRccで表されるラジカル(又は、化学基)の定義とは関係なく、当該記号又は化学ラジカル又は化学基の以下に挙げられている好ましい意味を有している本発明による式(I)で表される化合物及び本発明によるそれらの使用は、特に興味深い。
好ましいのは、本発明による式(I)〔好ましくは、式(Ia)〕〔式中、
は、水素、アルキル、アルケニル又はアルキニル[ここで、最後に挙げられている3のラジカルは、それぞれ、置換されていないか又は置換されており、及び、置換基も含めて、30個以下の炭素原子、好ましくは、24個以下の炭素原子、特に、20個以下の炭素原子を有している]を表し;又は、
シクロアルキル、シクロアルケニル、シクロアルキニル又はアリール[ここで、最後に挙げられている4のラジカルは、それぞれ、置換されていないか又は置換されており、及び、置換基も含めて、30個以下の炭素原子、好ましくは、24個以下の炭素原子、特に、20個以下の炭素原子を有している]を表し;又は、
3〜9個の環原子を有するヘテロシクリルラジカル[ここで、該ヘテロシクリルラジカルは、N、O及びSからなる群から選択される1〜4個のヘテロ原子を含んでおり、並びに、置換されていないか又は置換されており、並びに、置換基も含めて、1〜30個の炭素原子、好ましくは、1〜24個の炭素原子、特に、1〜20個の炭素原子を有している]を表す〕
で表される化合物又はその塩である。
ここで、さらに好ましいのは、さらにまた、化合物(I)〔好ましくは、式(Ia)で表される化合物(I)〕〔ここで、Rは、水素を表す〕又はその塩である。
ここで、さらに好ましいのは、さらにまた、化合物(I)〔好ましくは、式(Ia)で表される化合物(I)〕〔ここで、
は、H、(C−C18)−アルキル、(C−C18)−アルケニル又は(C−C18)−アルキニル[ここで、最後に挙げられている3のラジカルは、それぞれ、置換されていないか又は置換されており、及び、置換基も含めて、30個以下の炭素原子、好ましくは、24個以下の炭素原子、特に、20個以下の炭素原子を有している]を表し;又は、
(C−C)−シクロアルキル、(C−C)−シクロアルケニル、(C−C)−シクロアルキニル又はフェニル[ここで、最後に挙げられている4のラジカルは、それぞれ、置換されていないか又は置換されており、及び、置換基も含めて、30個以下の炭素原子、好ましくは、24個以下の炭素原子、特に、20個以下の炭素原子を有している]を表す〕
又はその塩である。
ここで、さらに好ましいのは、さらにまた、化合物(I)〔好ましくは、式(Ia)で表される化合物(I)〕〔ここで、
は、水素、(C−C18)−アルキル、(C−C18)−アルケニル又は(C−C18)−アルキニルを表し、ここで、最後に挙げられている3のラジカルは、それぞれ、置換されていないか、又は、以下のラジカル[亜群(a)−(d)]からなる群から選択される1以上のラジカルで置換されており:
(a) ハロゲン、シアノ、チオ、ニトロ、ヒドロキシ、カルボキシ、(C−C)−アルコキシ、(C−C)−アルケニルオキシ、(C−C)−アルキニルオキシ、(C−C)−ハロアルコキシ、(C−C)−アルコキシ−(C−C)−アルコキシ、(C−C)−アルキルチオ、(C−C)−アルケニルチオ、(C−C)−アルキニルチオ、(C−C)−ハロアルキルチオ、(C−C)−ハロアルケニルチオ、(C−C)−ハロアルキニルチオ、(C−C)−アルキルスルフィニル、(C−C)−アルケニルスルフィニル、(C−C)−アルキニルスルフィニル、(C−C)−ハロアルキルスルフィニル、(C−C)−ハロアルケニルスルフィニル、(C−C)−ハロアルキニルスルフィニル、(C−C)−アルキルスルホニル、(C−C)−アルケニルスルホニル、(C−C)−アルキニルスルホニル、(C−C)−ハロアルキルスルホニル、(C−C)−ハロアルケニルスルホニル、(C−C)−ハロアルキニルスルホニル、式−NR**[式中、R及びR**は、上記又は下記のように定義される]で表されるラジカル、並びに、
(C−C)−シクロアルキル、(C−C)−シクロアルケニル、(C−C)−シクロアルキニル、(C−C)−シクロアルキル−(C−C)−アルコキシ、(C−C)−シクロアルキル−(C−C)−アルキル−S(O)−、(C−C)−シクロアルケニル−(C−C)−アルコキシ、(C−C)−シクロアルケニル−(C−C)−アルキル−S(O)−、(C−C)−シクロアルキニル−(C−C)−アルコキシ、(C−C)−シクロアルキニル−(C−C)−アルキル−S(O)−、(C−C)−シクロアルコキシ、(C−C)−シクロアルキル−S(O)−、(C−C)−シクロアルケニルオキシ、(C−C)−シクロアルケニル−S(O)−、(C−C)シクロアルキニルオキシ、(C−C)−シクロアルキニル−S(O)−、(C−C)−シクロアルコキシ−(C−C)−アルコキシ、(C−C)−シクロアルコキシ−(C−C)−アルキル−S(O)−、フェニル、フェニル−(C−C)−アルコキシ、フェノキシ、フェニル−S(O)−、フェニル−(C−C)−アルキル−S(O)−、フェノキシ−(C−C)−アルコキシ、フェノキシ−(C−C)−アルキル−S(O)−、ラジカルHet、Het−S(O)−、Het−(C−C)−アルコキシ、Het−O−、Het−O−(C−C)−アルコキシ[ここで、ヘテロ環式ラジカルHetは、上記又は下記のように定義される]
[ここで、最後に挙げられている29のラジカルは、それぞれ、その非環状部分において、置換されていないか、又は、1以上の同一であるか若しくは異なっているラジカルRで置換されており、及び、その環状部分において、置換されていないか、又は、1以上の同一であるか若しくは異なっているラジカルRで置換されており、及び、pは、いずれの場合にも、残りのものから独立して、0、1又は2を表す];
及び、
好ましくは、ラジカル(a)
ハロゲン、シアノ、ニトロ、ヒドロキシ、カルボキシ、(C−C)−アルコキシ、(C−C)−ハロアルコキシ、(C−C)−アルコキシ−(C−C)−アルコキシ、(C−C)−アルキルチオ、(C−C)−ハロアルキルチオ、(C−C)−アルキルスルフィニル、(C−C)−ハロアルキルスルフィニル、
(C−C)−アルキルスルホニル、(C−C)−ハロアルキルスルホニル、
(C−C)−シクロアルキル、
(C−C)−シクロアルケニル、
(C−C)−シクロアルキニル、
(C−C)−シクロアルキル−(C−C)−アルコキシ、
(C−C)−シクロアルケニル−(C−C)−アルコキシ、
(C−C)−シクロアルキニル−(C−C)−アルコキシ、
(C−C)−シクロアルコキシ、(C−C)−シクロアルキルチオ、
(C−C)−シクロアルキルスルフィニル、(C−C)−シクロアルキルスルホニル、
(C−C)−シクロアルコキシ−(C−C)−アルコキシ、
フェニル、フェノキシ、フェニルチオ、フェニルスルフィニル、フェニルスルホニル、
フェニル−(C−C)−アルコキシ、フェニル−(C−C)−アルキルチオ、
フェニル−(C−C)−アルキルスルフィニル、フェニル−(C−C)−アルキルスルホニル、
フェノキシ−(C−C)−アルコキシ、フェノキシ−(C−C)−アルキルチオ、
フェノキシ−(C−C)−アルキルスルフィニル及びフェノキシ−(C−C)−アルキルスルホニル
[ここで、環状部分を有している上記ラジカルは、それぞれ、その非環状部分において、置換されていないか、又は、1以上の同一であるか若しくは異なっているラジカルRで置換されており、及び、その環状部分において、置換されていないか、又は、1以上の同一であるか若しくは異なっているラジカルRで置換されている];
(b) 式−C(=O)−R、−C(=O)−O−R、−O−C(=O)−R、−O−C(=O)−O−R、−C(=O)−S−R、−C(=S)−S−R、−C(=S)−S−R、−C(=O)−NR**、−C(=O)−O−NR**、−O−C(=O)−NR**、−N(R)−C(=O)−R、−N(R)−C(=O)−NR**、−N(R)−C(=O)−O−R、−P(=O)(R)(R)、−P(=O)(OR)(R)、−P(=O)(OR)(OR)又は−O−P(=O)(OR)(OR)で表されるラジカル、好ましくは、式−C(=O)−R、−C(=O)−O−R、−O−C(=O)−R又は−O−C(=O)−O−Rで表されるラジカル、特に、式−C(=O)−O−R、−O−C(=O)−R又は−O−C(=O)−O−Rで表されるラジカル[ここで、R、R**、R及びRは、以下で定義されているとおりである];
好ましくはラジカル(b1)
[(C−C)−アルコキシ]カルボニル、[(C−C)−アルコキシ]チオカルボニル、[(C−C)−アルケニルオキシ]カルボニル、[(C−C)−アルキニルオキシ]カルボニル、[(C−C)−アルキルチオ]カルボニル、[(C−C)−アルケニルチオ]カルボニル、[(C−C)−アルキニルチオ]カルボニル、(C−C)−アルカノイル、[(C−C)−アルケニル]カルボニル、[(C−C)−アルキニル]カルボニル、[(C−C)−アルキル]カルボニルアミノ、[(C−C)−アルケニル]カルボニルアミノ、[(C−C)−アルキニル]カルボニルアミノ、[(C−C)−アルコキシ]カルボニルアミノ、[(C−C)−アルケニルオキシ]カルボニルアミノ、[(C−C)−アルキニルオキシ]カルボニルアミノ、[(C−C)−アルキルアミノ]カルボニルアミノ、[(C−C)−アルキル]カルボニルオキシ、[(C−C)−アルケニル]カルボニルオキシ、[(C−C)−アルキニル]カルボニルオキシ、[(C−C)−アルコキシ]カルボニルオキシ、[(C−C)−アルケニルオキシ]カルボニルオキシ及び[(C−C)−アルキニルオキシ]カルボニルオキシ
[ここで、最後に挙げられている23のラジカルは、それぞれ、置換されていないか、又は、ハロゲン、NO、(C−C)−アルコキシ及びフェニル(ここで、該フェニルは、ハロゲン−、CN、NO−、(C−C)−アルキル−、(C−C)−アルコキシ−及び(C−C)−アルキルチオ−で置換されていてもよい)からなる群から選択される1以上のラジカルで置換されている];及び、
好ましくは、ラジカル(b2)
(C−C)−シクロアルキルカルボニル、
(C−C)−シクロアルキル−[(C−C)−アルキル]カルボニル、
(C−C)−シクロアルキル−[(C−C)−アルコキシ]カルボニル、
(C−C)−シクロアルコキシカルボニル、
(C−C)−シクロアルコキシ−[(C−C)−アルキル]カルボニル、
(C−C)−シクロアルコキシ−[(C−C)−アルコキシ]カルボニル、
(C−C)−シクロアルキルカルボニルオキシ、
(C−C)−シクロアルキル−[(C−C)−アルキル]カルボニルオキシ、
(C−C)−シクロアルケニル−[(C−C)−アルキル]カルボニルオキシ、
(C−C)−シクロアルキニル−[(C−C)−アルキル]カルボニルオキシ、
(C−C)−シクロアルキル−[(C−C)−アルコキシ]カルボニルオキシ、
(C−C)−シクロアルケニル−[(C−C)−アルコキシ]カルボニルオキシ、
(C−C)−シクロアルキニル−[(C−C)−アルコキシ]カルボニルオキシ、
(C−C)−シクロアルコキシカルボニルオキシ、
(C−C)−シクロアルコキシ−[(C−C)−アルキル]カルボニルオキシ、
(C−C)−シクロアルコキシ−[(C−C)−アルコキシ]カルボニルオキシ、
(C−C)−シクロアルキルカルボニルアミノ、
(C−C)−シクロアルキル−[(C−C)−アルキル]カルボニルアミノ、
(C−C)−シクロアルケニル−[(C−C)−アルキル]カルボニルアミノ、
(C−C)−シクロアルキニル−[(C−C)−アルキル]カルボニルアミノ、
(C−C)−シクロアルキル−[(C−C)−アルコキシ]カルボニルアミノ、
(C−C)−シクロアルコキシカルボニルアミノ、
(C−C)−シクロアルコキシ−[(C−C)−アルキル]カルボニルアミノ、及び、
(C−C)−シクロアルコキシ−[(C−C)−アルコキシ]カルボニルアミノ、
フェニルカルボニル、
フェニル−[(C−C)−アルキル]カルボニル、
フェニル−[(C−C)−アルコキシ]カルボニル、
フェノキシカルボニル、
フェノキシ−[(C−C)−アルキル]カルボニル、
フェノキシ−[(C−C)−アルコキシ]カルボニル、
フェニルカルボニルオキシ、
フェニル−[(C−C)−アルキル]カルボニルオキシ、
フェニル−[(C−C)−アルコキシ]カルボニルオキシ、
フェノキシカルボニルオキシ、
フェノキシ−[(C−C)−アルキル]カルボニルオキシ、
フェノキシ−[(C−C)−アルコキシ]カルボニルオキシ、
フェニルカルボニルアミノ、
フェニル−[(C−C)−アルキル]カルボニルアミノ、
フェニル−[(C−C)−アルコキシ]カルボニルアミノ、
フェノキシカルボニルアミノ、
フェノキシ−[(C−C)−アルキル]カルボニルアミノ、
フェノキシ−[(C−C)−アルコキシ]カルボニルアミノ
[ここで、最後に挙げられている42のラジカルは、それぞれ、場合により、その環状部分において炭素環式環又はヘテロ環式環(好ましくは、3〜6個の炭素原子を有する炭素環式環又は5個若しくは6個の環原子とN、O及びSからなる群から選択される1〜3個の環ヘテロ原子を有するヘテロ環式環)と縮合しており、好ましくは、ベンゾ縮合しており、並びに、その環若しくは多環式系において、置換されていないか、又は、ハロゲン、(C−C)−アルキル、(C−C)−アルコキシ、(C−C)−ハロアルキル、(C−C)−ハロアルコキシ及びニトロからなる群から選択される1以上のラジカルで置換されている];及び、
(c) 式−SiR’、−O−SiR’、(R’)Si−(C−C)−アルコキシ、−CO−O−NR’、−O−N=CR’、−N=CR’、−O−NR’、−CH(OR’)及び−O−(CH−CH(OR’)で表されるラジカル
[ここで、ラジカルR’は、それぞれ、残りのものから独立して、H、(C−C)−アルキル又はフェニル(ここで、該フェニルは、置換されていないか、又は、ハロゲン、(C−C)−アルキル、(C−C)−アルコキシ、(C−C)−ハロアルキル、(C−C)−ハロアルコキシ及びニトロからなる群から選択されている1以上のラジカルで置換されているか、若しくは、隣接する2つの位置において(C−C)−アルキレン橋で置換されている)を表し、及び、qは、0〜6の整数を表す];及び、
(d) 式R’’O−CHR’’’CH(OR’’)−(C−C)−アルコキシで表されるラジカル
[ここで、ラジカルR’’は、それぞれ、残りのものから独立して、H若しくは(C−C)−アルキルを表すか、又は、該ラジカルは一緒になって(C−C)−アルキレン基を表し、及び、R’’’は、H又は(C−C)−アルキルを表す];
又は、
は、(C−C)−シクロアルキル、(C−C)−シクロアルケニル、(C−C)−シクロアルキニル又はフェニルを表し、ここで、最後に挙げられている4のラジカルは、それぞれ、置換されていないか、又は、以下のラジカル[亜群(a’)−(e’)]からなる群から選択される1以上のラジカルで置換されており:
(a’) ハロゲン、シアノ、チオ、ニトロ、ヒドロキシ、カルボキシ、(C−C)−アルキル、(C−C)−ハロアルキル、(C−C)−アルコキシ−(C−C)−アルキル、(C−C)−アルケニル、(C−C)−ハロアルケニル、(C−C)−アルキニル、(C−C)−ハロアルキニル、(C−C)−アルコキシ、(C−C)−アルケニルオキシ、(C−C)−アルキニルオキシ、(C−C)−ハロアルコキシ、(C−C)−アルコキシ−(C−C)−アルコキシ、(C−C)−アルキルチオ、(C−C)−アルケニルチオ、(C−C)−アルキニルチオ、及び、式−NR**で表されるラジカル[ここで、ラジカルR及びR**は、以下で定義されている];
(b’) 式−C(=O)−R、−C(=O)−O−R、−O−C(=O)−R、−O−C(=O)−O−R、−C(=O)−S−R、−C(=S)−S−R、−C(=S)−S−R、−C(=O)−NR**、−C(=O)−O−NR**、−O−C(=O)−NR**、−N(R)−C(=O)−R、−N(R)−C(=O)−NR**、−N(R)−C(=O)−O−R、−P(=O)(R)(R)、−P(=O)(OR)(R)、−P(=O)(OR)(OR)又は−O−P(=O)(OR)(OR)で表されるラジカル、好ましくは、式−C(=O)−R、−C(=O)−O−R、−O−C(=O)−R又は−O−C(=O)−O−Rで表されるラジカル、特に、式−C(=O)−O−R、−O−C(=O)−R又は−O−C(=O)−O−Rで表されるラジカル
[ここで、R、R**、R及びRは、以下で定義されているとおりである];及び、
好ましくは、ラジカル(b1’)
[(C−C)−アルコキシ]カルボニル、[(C−C)−アルコキシ]チオカルボニル、[(C−C)−アルケニルオキシ]カルボニル、[(C−C)−アルキニルオキシ]カルボニル、[(C−C)−アルキルチオ]カルボニル、[(C−C)−アルケニルチオ]カルボニル、[(C−C)−アルキニルチオ]カルボニル、(C−C)−アルカノイル、[(C−C)−アルケニル]カルボニル、[(C−C)−アルキニル]カルボニル、(C−C)−アルキルイミノ、(C−C)−アルコキシイミノ、[(C−C)−アルキル]カルボニルアミノ、[(C−C)−アルケニル]カルボニルアミノ、[(C−C)−アルキニル]カルボニルアミノ、[(C−C)−アルコキシ]カルボニルアミノ、[(C−C)−アルケニルオキシ]カルボニルアミノ、[(C−C)−アルキニルオキシ]カルボニルアミノ、[(C−C)−アルキルアミノ]カルボニルアミノ、[(C−C)−アルキル]カルボニルオキシ、[(C−C)−アルケニル]カルボニルオキシ、[(C−C)−アルキニル]カルボニルオキシ、[(C−C)−アルコキシ]カルボニルオキシ、[(C−C)−アルケニルオキシ]カルボニルオキシ、[(C−C)−アルキニルオキシ]カルボニルオキシ、(C−C)−アルキルスルフィニル及び(C−C)−アルキルスルホニル
[ここで、最後に挙げられている27のラジカルは、それぞれ、置換されていないか、又は、ハロゲン、NO、(C−C)−アルコキシ及び置換されていてもよいフェニルからなる群から選択される1以上のラジカルで置換されている];及び、
好ましくは、ラジカル(b2’)
(C−C)−シクロアルキルカルボニル、
(C−C)−シクロアルキル−[(C−C)−アルキル]カルボニル、
(C−C)−シクロアルキル−[(C−C)−アルコキシ]カルボニル、
(C−C)−シクロアルコキシカルボニル、
(C−C)−シクロアルコキシ−[(C−C)−アルキル]カルボニル、
(C−C)−シクロアルコキシ−[(C−C)−アルコキシ]カルボニル、
(C−C)−シクロアルキルカルボニルオキシ、
(C−C)−シクロアルキル−[(C−C)−アルキル]カルボニルオキシ、
(C−C)−シクロアルケニル−[(C−C)−アルキル]カルボニルオキシ、
(C−C)−シクロアルキニル−[(C−C)−アルキル]カルボニルオキシ、
(C−C)−シクロアルキル−[(C−C)−アルコキシ]カルボニルオキシ、
(C−C)−シクロアルケニル−[(C−C)−アルコキシ]カルボニルオキシ、
(C−C)−シクロアルキニル−[(C−C)−アルコキシ]カルボニルオキシ、
(C−C)−シクロアルコキシカルボニルオキシ、
(C−C)−シクロアルコキシ−[(C−C)−アルキル]カルボニルオキシ、
(C−C)−シクロアルコキシ−[(C−C)−アルコキシ]カルボニルオキシ、
(C−C)−シクロアルキルカルボニルアミノ、
(C−C)−シクロアルキル−[(C−C)−アルキル]カルボニルアミノ、
(C−C)−シクロアルケニル−[(C−C)−アルキル]カルボニルアミノ、
(C−C)−シクロアルキニル−[(C−C)−アルキル]カルボニルアミノ、
(C−C)−シクロアルキル−[(C−C)−アルコキシ]カルボニルアミノ、
(C−C)−シクロアルコキシカルボニルアミノ、
(C−C)−シクロアルコキシ−[(C−C)−アルキル]カルボニルアミノ、及び、
(C−C)−シクロアルコキシ−[(C−C)−アルコキシ]カルボニルアミノ、
フェニルカルボニル、
フェニル−[(C−C)−アルキル]カルボニル、
フェニル−[(C−C)−アルコキシ]カルボニル、
フェノキシカルボニル、
フェノキシ−[(C−C)−アルキル]カルボニル、
フェノキシ−[(C−C)−アルコキシ]カルボニル、
フェニルカルボニルオキシ、
フェニル−[(C−C)−アルキル]カルボニルオキシ、
フェニル−[(C−C)−アルコキシ]カルボニルオキシ、
フェノキシカルボニルオキシ、
フェノキシ−[(C−C)−アルキル]カルボニルオキシ、
フェノキシ−[(C−C)−アルコキシ]カルボニルオキシ、
フェニルカルボニルアミノ、
フェニル−[(C−C)−アルキル]カルボニルアミノ、
フェニル−[(C−C)−アルコキシ]カルボニルアミノ、
フェノキシカルボニルアミノ、
フェノキシ−[(C−C)−アルキル]カルボニルアミノ、
フェノキシ−[(C−C)−アルコキシ]カルボニルアミノ
[ここで、最後に挙げられている42のラジカルは、それぞれ、場合により、その環状部分において炭素環式環又はヘテロ環式環(好ましくは、3〜6個の炭素原子を有する炭素環式環又は5個若しくは6個の環原子とN、O及びSからなる群から選択される1〜3個の環ヘテロ原子を有するヘテロ環式環)と縮合しており、好ましくは、ベンゾ縮合しており、並びに、その環若しくは多環式系において、置換されていないか、又は、ハロゲン、(C−C)−アルキル、(C−C)−アルコキシ、(C−C)−ハロアルキル、(C−C)−ハロアルコキシ及びニトロからなる群から選択される1以上のラジカルで置換されている];及び、
(c’) 式−SiR’、−O−SiR’、(R’)Si−(C−C)−アルコキシ、−CO−O−NR’、−O−N=CR’、−N=CR’、−O−NR’、−CH(OR’)及び−O−(CH−CH(OR’)で表されるラジカル
[ここで、ラジカルR’は、それぞれ、残りのものから独立して、H、(C−C)−アルキル又はフェニル(ここで、該フェニルは、置換されていないか、又は、ハロゲン、(C−C)−アルキル、(C−C)−アルコキシ、(C−C)−ハロアルキル、(C−C)−ハロアルコキシ及びニトロからなる群から選択されている1以上のラジカルで置換されているか、若しくは、隣接する2つの位置において(C−C)−アルキレン橋で置換されている)を表し、及び、qは、0〜6の整数を表す];及び、
(d’) 式R’’O−CHR’’’CH(OR’’)−(C−C)−アルコキシで表されるラジカル
[ここで、ラジカルR’’は、それぞれ、残りのものから独立して、H若しくは(C−C)−アルキルを表すか、又は、該ラジカルは一緒になって(C−C)−アルキレン基を表し、及び、R’’’は、H又は(C−C)−アルキルを表す];及び、
(e’) 式Hetで表されるラジカル
[ここで、該Hetは、置換されていないか、又は、1以上の同一であるか若しくは異なっているラジカルRで置換されている];
又は、
は、(C−C)−シクロアルキル、(C−C)−シクロアルケニル、(C−C)−シクロアルキニル又はフェニルに基づく多環式ラジカルを表し
[ここで、その基礎をなす環は、炭素環式環又はヘテロ環式環(好ましくは、N、O及びSからなる群から選択される0個又は1〜3個の環ヘテロ原子を有する5員又は6員の環)と縮合しており、好ましくは、ベンゾ縮合しており、並びに、その基礎をなす環又は多環式系は、置換されていないか、又は、1以上の同一であるか若しくは異なっているラジカルRで置換されており、好ましくは、置換されていないか、又は、ハロゲン、シアノ、ニトロ、ヒドロキシ、カルボキシ、(C−C)−アルキル、(C−C)−ハロアルキル、(C−C)−アルコキシ−(C−C)−アルキル、(C−C)−アルケニル、(C−C)−ハロアルケニル、(C−C)−アルキニル、(C−C)−ハロアルキニル、(C−C)−アルコキシ、(C−C)−アルケニルオキシ、(C−C)−アルキニルオキシ、(C−C)−ハロアルコキシ、(C−C)−アルコキシ−(C−C)−アルコキシ、(C−C)−アルキルチオ、(C−C)−アルケニルチオ、(C−C)−アルキニルチオ、(C−C)−シクロアルキル、(C−C)−シクロアルコキシ、[(C−C)−アルコキシ]カルボニル、[(C−C)−ハロアルコキシ]カルボニル及びオキソからなる群から選択される1以上のラジカルで置換されている];
又は、
は、ヘテロ環式ラジカルHet[ここで、該ヘテロ環式ラジカルHetは、該環又は該多環式系において、置換されていないか、又は、1以上の同一であるか若しくは異なっているラジカルRで置換されており、好ましくは、置換されていないか、又は、ハロゲン、シアノ、チオ、ニトロ、ヒドロキシ、カルボキシ、(C−C)−アルキル、(C−C)−ハロアルキル、(C−C)−アルコキシ−(C−C)−アルキル、(C−C)−アルケニル、(C−C)−ハロアルケニル、(C−C)−アルキニル、(C−C)−ハロアルキニル、(C−C)−アルコキシ、(C−C)−アルケニルオキシ、(C−C)−アルキニルオキシ、(C−C)−ハロアルコキシ、(C−C)−アルコキシ−(C−C)−アルコキシ、(C−C)−アルキルチオ、(C−C)−アルケニルチオ、(C−C)−アルキニルチオ、(C−C)−シクロアルキル、(C−C)−シクロアルコキシ、[(C−C)−アルコキシ]カルボニル、[(C−C)−ハロアルコキシ]カルボニル及びオキソからなる群から選択される1以上のラジカルで置換されている]を表し;
ここで、上記ラジカル及び下記ラジカルにおいて、
Hetは、いずれの場合にも、残りのものから独立して、3〜9個の環原子(好ましくは、5個又は6個の環原子)を有する飽和若しくは部分的不飽和若しくはヘテロ芳香族の単環式ヘテロシクリルラジカル又は9員若しくは10員の二環式ヘテロ環(ここで、これらは、O、N及びSからなる群から選択される1個、2個、3個又は4個のヘテロ原子を含んでいる)、好ましくは、N、O及びSからなる群から選択される1〜3個の環ヘテロ原子を有する5員又は6員のヘテロ環であり、ここで、該ヘテロ環は、場合により、炭素環式環又はヘテロ環式環(好ましくは、3〜6個の炭素原子を有する炭素環式環又は5個若しくは6個の環原子とN、O及びSからなる群から選択される1〜3個の環ヘテロ原子を有するヘテロ環式環)と縮合していてもよく、好ましくは、ベンゾ縮合していてもよく;
、R**は、互いに独立して(即ち、別の基NR**からも独立して)、それぞれ、H、(C−C)−アルキル、(C−C)−アルケニル、(C−C)−アルキニル、(C−C)−アルコキシ−(C−C)−アルキル、(C−C)−アルカノイル、[(C−C)−ハロアルキル]カルボニル、[(C−C)−アルコキシ]カルボニル、[(C−C)−ハロアルコキシ]カルボニル、(C−C)−シクロアルキル、(C−C)−シクロアルキル−(C−C)−アルキル、フェニル、フェニル−(C−C)−アルキル[ここで、最後に挙げられている4のラジカルは、それぞれ、その環において、1以上の同一であるか又は異なっているラジカルRbbで置換されていてもよい]を表し;又は
とR**は、その窒素原子と一緒に、好ましくは、3員〜8員の飽和ヘテロ環[ここで、該ヘテロ環は、その窒素原子に加えて、N、O及びSからなる群から選択される1個又は2個のさらなる環ヘテロ原子を含むことができ、及び、該ヘテロ環は、置換されていないか、又は、(C−C)−アルキル、(C−C)−ハロアルキル及びオキソからなる群から選択される1以上のラジカルで置換されている]を表し;
は、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシ又は(C−C)−アルコキシを表し;
は、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシ、オキソ、ニトロ、(C−C)−アルキル、(C−C)−ハロアルキル、シアノ−(C−C)−アルキル、ヒドロキシ−(C−C)−アルキル、ニトロ−(C−C)−アルキル、(C−C)−アルケニル、(C−C)−ハロアルケニル、(C−C)−アルキニル、(C−C)−ハロアルキニル、(C−C)−アルコキシ、(C−C)−アルケニルオキシ、(C−C)−アルキニルオキシ、(C−C)−ハロアルコキシ、(C−C)−アルコキシ−(C−C)−アルキル、(C−C)−アルコキシ−(C−C)−アルコキシ、(C−C)−ハロアルコキシ−(C−C)−アルキル、(C−C)−ハロアルコキシ−(C−C)−アルコキシ、(C−C)−アルキルチオ、(C−C)−アルケニルチオ、(C−C)−アルキニルチオ、(C−C)−アルキルスルフィニル、(C−C)−ハロアルキルスルフィニル、(C−C)−アルキルスルホニル、(C−C)−ハロアルキルスルホニル、式Raa−C(=O)−[ここで、ラジカルRaaは、以下で定義されている]で表されるラジカル、式Raa−C(=O)−(C−C)アルキル[ここで、ラジカルRaaは、以下で定義されている]で表されるラジカル、式−NR**[ここで、R及びR**は、以下で定義されている]で表されるラジカル、トリ−[(C−C)−アルキル]シリル、トリ−[(C−C)−アルキル]シリル−(C−C)−アルキル、(C−C)−シクロアルキル、(C−C)−シクロアルコキシ、(C−C)−シクロアルキル−(C−C)−アルキル、(C−C)−シクロアルキル−(C−C)−アルコキシ、フェニル、フェニル−(C−C)−アルキル、フェノキシ、フェノキシ−(C−C)−アルキル、フェニルアミノ、フェニルアミノ−(C−C)−アルキルを表すか、又は、5員若しくは6員の単環式ヘテロ環又は9員若しくは10員の二環式ヘテロ環[ここで、該ヘテロ環は、O、N及びSからなる群から選択される1個、2個、3個又は4個のヘテロ原子を含んでいる]を表し、その際、最後に挙げられている11のラジカルは、それぞれ、その環状部分において、1以上の同一であるか又は異なっているラジカルRbbで置換されていてもよく;
、Rは、それぞれ互いに独立して(さらに、別の基におけるラジカルR、Rからも独立して)
水素、(C−C)−アルキル、(C−C)−アルケニル若しくは(C−C)−アルキニル[ここで、最後に挙げられている3のラジカルは、それぞれ、置換されていないか、又は、ハロゲン、シアノ、ニトロ、ヒドロキシ、(C−C)−アルコキシ、(C−C)−アルケニルオキシ、(C−C)−アルキニルオキシ、(C−C)−ハロアルコキシ、(C−C)−アルコキシ−(C−C)−アルコキシ、(C−C)−アルキルチオ、(C−C)−ハロアルキルチオ、(C−C)−アルキルスルフィニル、(C−C)−ハロアルキルスルフィニル、(C−C)−アルキルスルホニル、(C−C)−ハロアルキルスルホニル及びトリ−[(C−C)−アルキル]シリルからなる群から選択される1以上のラジカルで置換されている]を表すか、
又は、
(C−C)−シクロアルキル、(C−C)−シクロアルケニル、(C−C)−シクロアルキニル、フェニル、(C−C)−シクロアルキル−(C−C)−アルキル、(C−C)−シクロアルケニル−(C−C)−アルキル、(C−C)−シクロアルキニル−(C−C)−アルキル、フェニル−(C−C)−アルキル、(C−C)−シクロアルキルオキシ−(C−C)−アルキル、(C−C)−シクロアルキル−S(O)−(C−C)−アルキル、(C−C)−シクロアルケニルオキシ−(C−C)−アルキル、(C−C)−シクロアルキニルオキシ−(C−C)−アルキル、フェノキシ−(C−C)−アルキル、フェニル−S(O)−(C−C)−アルキル、(C−C)−シクロアルキルアミノ−(C−C)−アルキル、(C−C)−シクロアルケニルアミノ−(C−C)−アルキル、(C−C)−シクロアルキニルアミノ−(C−C)−アルキル、フェニルアミノ−(C−C)−アルキル、Het、Het−(C−C)−アルキル、Het−O−(C−C)−アルキル若しくはHet−S(O)−(C−C)−アルキル[ここで、Hetは、上記意味を有する][ここで、最後に挙げられている22のラジカルは、それぞれ、その非環状部分において、置換されていないか、又は、1以上の同一であるか若しくは異なっているラジカルRで置換されており、及び、その環状部分において、置換されていないか、又は、1以上の同一であるか若しくは異なっているラジカルRで置換されており、及び、pは、残りのものから独立して、いずれの場合にも、0、1又は2を表す]を表し;
aaは、互いに独立して、それぞれ、水素、OH、(C−C)−アルキル、(C−C)−ハロアルキル、(C−C)−アルケニル、(C−C)−アルキニル、(C−C)−アルコキシ、(C−C)−アルコキシ−(C−C)−アルキル、(C−C)−アルコキシ−(C−C)−アルキルオキシ、(C−C)−ハロアルコキシ、(C−C)−ハロアルコキシ−(C−C)−アルキル、(C−C)−ハロアルコキシ−(C−C)−アルコキシ、(C−C)−アルケニルオキシ、(C−C)−アルケニルオキシ−(C−C)−アルキル、(C−C)−アルケニルオキシ−(C−C)−アルコキシ、(C−C)−アルキニルオキシ、(C−C)−アルキニルオキシ−(C−C)−アルキル、(C−C)−アルキニルオキシ−(C−C)−アルコキシ、−NR[ここで、R及びR**は、上記で定義されているとおりである]、トリ−[(C−C)アルキル]−シリル、トリ−[(C−C)アルキル]−シリル−(C−C)−アルキル、トリ−[(C−C)アルキル]−シリル−(C−C)−アルコキシ、(C−C)−シクロアルキル、(C−C)−シクロアルコキシ、(C−C)−シクロアルキル−(C−C)−アルキル、(C−C)−シクロアルキル−(C−C)−アルコキシ、(C−C)−シクロアルケニル、(C−C)−シクロアルケニル−(C−C)−アルキル、(C−C)−シクロアルケニルオキシ、(C−C)−シクロアルキニル、(C−C)−シクロアルキニル−(C−C)−アルキル、(C−C)−シクロアルキニル−(C−C)−アルコキシ、フェニル、フェニル−(C−C)−アルキル、フェニル−(C−C)−アルコキシ、フェノキシ、フェノキシ−(C−C)−アルキル、フェノキシ−(C−C)−アルコキシ、フェニルチオ、フェニル−S(O)−(C−C)−アルキル、フェニル−S(O)−(C−C)−アルコキシ[ここで、pは、残りのものから独立して、いずれの場合にも、0、1又は2を表す]、フェニルアミノ、フェニルアミノ−(C−C)−アルキル、フェニルアミノ−(C−C)−アルコキシを表すか、又は、5員若しくは6員の単環式ヘテロ環又は9員若しくは10員の二環式ヘテロ環[ここで、該ヘテロ環は、場合によりアルキレン基又はアルコキシ基を介して結合していてもよく、並びに、該ヘテロ環は、O、N及びSからなる群から選択される1個、2個、3個又は4個のヘテロ原子を含んでいる]を表し、その際、最後に挙げられている20のラジカルは、それぞれ、その環状部分において、1以上の同一であるか又は異なっているラジカルRccで置換されていてもよく;
bb及びRccは、互いに独立して、それぞれ、ハロゲン、(C−C)−アルキル、(C−C)−ハロアルキル、(C−C)−アルコキシ又は(C−C)−ハロアルコキシを表す〕
又はその塩である。
ここで、さらに好ましいのは、さらにまた、化合物(I)〔好ましくは、式(Ia)で表される化合物(I)〕〔ここで、
は、水素、(C−C18)−アルキル、(C−C18)−アルケニル又は(C−C18)−アルキニルを表し、好ましくは、H、(C−C12)−アルキル、(C−C12)−アルケニル又は(C−C12)−アルキニルを表し、特に、H、(C−C)−アルキル、(C−C)−アルケニル又は(C−C)−アルキニルを表し、さらに好ましくは、H、(C−C)−アルキル、(C−C)−アルケニル又は(C−C)−アルキニルを表し、さらに好ましくは、(C−C)−アルキルを表し、ここで、最後に挙げられている13の炭素原子含有ラジカルは、それぞれ、置換されていないか、又は、以下のラジカル[亜群(a)−(d)]からなる群から選択される1以上のラジカルで置換されており:
(a) ハロゲン、シアノ、チオ、ニトロ、ヒドロキシ、カルボキシ、(C−C)−アルコキシ、(C−C)−アルケニルオキシ、(C−C)−アルキニルオキシ、(C−C)−ハロアルコキシ、(C−C)−アルコキシ−(C−C)−アルコキシ、(C−C)−アルキルチオ、(C−C)−アルケニルチオ、(C−C)−アルキニルチオ、(C−C)−ハロアルキルチオ、(C−C)−ハロアルケニルチオ、(C−C)−ハロアルキニルチオ、(C−C)−アルキルスルフィニル、(C−C)−アルケニルスルフィニル、(C−C)−アルキニルスルフィニル、(C−C)−ハロアルキルスルフィニル、(C−C)−ハロアルケニルスルフィニル、(C−C)−ハロアルキニルスルフィニル、(C−C)−アルキルスルホニル、(C−C)−アルケニルスルホニル、(C−C)−アルキニルスルホニル、(C−C)−ハロアルキルスルホニル、(C−C)−ハロアルケニルスルホニル、(C−C)−ハロアルキニルスルホニル、式−NR**[式中、R及びR**は、以下で定義されている]で表されるラジカル、並びに、
(C−C)−シクロアルキル、(C−C)−シクロアルケニル、(C−C)−シクロアルキニル、(C−C)−シクロアルキル−(C−C)−アルコキシ、(C−C)−シクロアルケニル−(C−C)−アルコキシ、(C−C)−シクロアルキニル−(C−C)−アルコキシ、(C−C)−シクロアルコキシ、(C−C)−シクロアルケニルオキシ、(C−C)−シクロアルキニルオキシ、(C−C)−シクロアルコキシ−(C−C)−アルコキシ、フェニル、フェニル−(C−C)−アルコキシ、フェノキシ、フェノキシ−(C−C)−アルコキシ、フェニル−S(O)−、フェニル−(C−C)−アルキル−S(O)−、フェニルオキシ−(C−C)−アルキル−S(O)−、ラジカルHet、Het−(C−C)−アルコキシ、Het−O−、Het−O−(C−C)−アルコキシ、Het−(C−C)−アルコキシ、Het−S(O)−、Het−O−(C−C)−アルキル−S(O)−[ここで、ヘテロ環式ラジカルHetは、上記又は下記のように定義される]
[ここで、最後に挙げられている24のラジカルは、それぞれ、その非環状部分において、置換されていないか、又は、1以上の同一であるか若しくは異なっているラジカルRで置換されており、及び、その環状部分において、置換されていないか、又は、1以上の同一であるか若しくは異なっているラジカルRで置換されており、及び、pは、残りのものから独立して、いずれの場合にも、0、1又は2を表す];
及び、
好ましくは、ラジカル(a1)
ハロゲン、シアノ、ニトロ、ヒドロキシ、カルボキシ、(C−C)−アルコキシ、(C−C)−ハロアルコキシ、(C−C)−アルコキシ−(C−C)−アルコキシ、(C−C)−アルキルチオ、(C−C)−ハロアルキルチオ、(C−C)−アルキルスルフィニル、(C−C)−ハロアルキルスルフィニル、(C−C)−シクロアルキル、(C−C)−シクロアルケニル、(C−C)−シクロアルキニル、(C−C)−シクロアルキル−(C−C)−アルコキシ、(C−C)−シクロアルケニル−(C−C)−アルコキシ、(C−C)−シクロアルキニル−(C−C)−アルコキシ、(C−C)−シクロアルコキシ、(C−C)−シクロアルコキシ−(C−C)−アルコキシ、フェニル、フェニル−(C−C)−アルコキシ、フェノキシ及びフェノキシ−(C−C)−アルコキシ、フェニルチオ、フェニルスルフィニル、フェニルスルホニル
[ここで、上記ラジカル(a1)は、それぞれ、その非環状部分において、置換されていないか、又は、1以上の同一であるか若しくは異なっているラジカルRで置換されており、及び、その環状部分において、置換されていないか、又は、1以上の同一であるか若しくは異なっているラジカルRで置換されている];
(b) 式−C(=O)−R、−C(=O)−O−R、−O−C(=O)−R、−O−C(=O)−O−R、−C(=O)−S−R、−C(=S)−S−R、−C(=S)−S−R、−C(=O)−NR**、−C(=O)−O−NR**、−O−C(=O)−NR**、−N(R)−C(=O)−R、−N(R)−C(=O)−NR**、−N(R)−C(=O)−O−R、−P(=O)(R)(R)、−P(=O)(OR)(R)、−P(=O)(OR)(OR)又は−O−P(=O)(OR)(OR)で表されるラジカル、好ましくは、式−C(=O)−R、−C(=O)−O−R、−O−C(=O)−R又は−O−C(=O)−O−Rで表されるラジカル、特に、式−C(=O)−O−R、−O−C(=O)−R又は−O−C(=O)−O−Rで表されるラジカル[ここで、R、R**、R及びRは、以下で定義されているとおりである];
好ましくはラジカル(b1)
[(C−C)−アルコキシ]カルボニル、[(C−C)−アルコキシ]チオカルボニル、[(C−C)−アルケニルオキシ]カルボニル、[(C−C)−アルキニルオキシ]カルボニル、[(C−C)−アルキルチオ]カルボニル、[(C−C)−アルケニルチオ]カルボニル、[(C−C)−アルキニルチオ]カルボニル、(C−C)−アルカノイル、[(C−C)−アルケニル]カルボニル、[(C−C)−アルキニル]カルボニル、[(C−C)−アルキル]カルボニルアミノ、[(C−C)−アルケニル]カルボニルアミノ、[(C−C)−アルキニル]カルボニルアミノ、[(C−C)−アルコキシ]カルボニルアミノ、[(C−C)−アルケニルオキシ]カルボニルアミノ、[(C−C)−アルキニルオキシ]カルボニルアミノ、[(C−C)−アルキルアミノ]カルボニルアミノ、[(C−C)−アルキル]カルボニルオキシ、[(C−C)−アルケニル]カルボニルオキシ、[(C−C)−アルキニル]カルボニルオキシ、[(C−C)−アルコキシ]カルボニルオキシ、[(C−C)−アルケニルオキシ]カルボニルオキシ及び[(C−C)−アルキニルオキシ]カルボニルオキシ
[ここで、最後に挙げられている23のラジカルは、それぞれ、置換されていないか、又は、ハロゲン、NO、(C−C)−アルコキシ及びフェニル(ここで、該フェニルは、ハロゲン−、CN−、NO−、(C−C)−アルキル−、(C−C)−アルコキシ−及び(C−C)−アルキルチオ−で置換されていてもよい)からなる群から選択される1以上のラジカルで置換されている];及び、
好ましくは、ラジカル(b2)
(C−C)−シクロアルキルカルボニル、
(C−C)−シクロアルキル−[(C−C)−アルキル]カルボニル、
(C−C)−シクロアルキル−[(C−C)−アルコキシ]カルボニル、
(C−C)−シクロアルコキシカルボニル、
(C−C)−シクロアルコキシ−[(C−C)−アルキル]カルボニル、
(C−C)−シクロアルコキシ−[(C−C)−アルコキシ]カルボニル、
(C−C)−シクロアルキルカルボニルオキシ、
(C−C)−シクロアルキル−[(C−C)−アルキル]カルボニルオキシ、
(C−C)−シクロアルケニル−[(C−C)−アルキル]カルボニルオキシ、
(C−C)−シクロアルキニル−[(C−C)−アルキル]カルボニルオキシ、
(C−C)−シクロアルキル−[(C−C)−アルコキシ]カルボニルオキシ、
(C−C)−シクロアルケニル−[(C−C)−アルコキシ]カルボニルオキシ、
(C−C)−シクロアルキニル−[(C−C)−アルコキシ]カルボニルオキシ、
(C−C)−シクロアルコキシカルボニルオキシ、
(C−C)−シクロアルコキシ−[(C−C)−アルキル]カルボニルオキシ、
(C−C)−シクロアルコキシ−[(C−C)−アルコキシ]カルボニルオキシ、
(C−C)−シクロアルキルカルボニルアミノ、
(C−C)−シクロアルキル−[(C−C)−アルキル]カルボニルアミノ、
(C−C)−シクロアルケニル−[(C−C)−アルキル]カルボニルアミノ、
(C−C)−シクロアルキニル−[(C−C)−アルキル]カルボニルアミノ、
(C−C)−シクロアルキル−[(C−C)−アルコキシ]カルボニルアミノ、
(C−C)−シクロアルコキシカルボニルアミノ、
(C−C)−シクロアルコキシ−[(C−C)−アルキル]カルボニルアミノ、及び、
(C−C)−シクロアルコキシ−[(C−C)−アルコキシ]カルボニルアミノ、
フェニルカルボニル、
フェニル−[(C−C)−アルキル]カルボニル、
フェニル−[(C−C)−アルコキシ]カルボニル、
フェノキシカルボニル、
フェノキシ−[(C−C)−アルキル]カルボニル、
フェノキシ−[(C−C)−アルコキシ]カルボニル、
フェニルカルボニルオキシ、
フェニル−[(C−C)−アルキル]カルボニルオキシ、
フェニル−[(C−C)−アルコキシ]カルボニルオキシ、
フェノキシカルボニルオキシ、
フェノキシ−[(C−C)−アルキル]カルボニルオキシ、
フェノキシ−[(C−C)−アルコキシ]カルボニルオキシ、
フェニルカルボニルアミノ、
フェニル−[(C−C)−アルキル]カルボニルアミノ、
フェニル−[(C−C)−アルコキシ]カルボニルアミノ、
フェノキシカルボニルアミノ、
フェノキシ−[(C−C)−アルキル]カルボニルアミノ、
フェノキシ−[(C−C)−アルコキシ]カルボニルアミノ
[ここで、最後に挙げられている42のラジカルは、それぞれ、場合により、その環状部分において炭素環式環又はヘテロ環式環(好ましくは、3〜6個の炭素原子を有する炭素環式環又は5個若しくは6個の環原子とN、O及びSからなる群から選択される1〜3個の環ヘテロ原子を有するヘテロ環式環)と縮合しており、好ましくは、ベンゾ縮合しており、並びに、その環若しくは多環式系において、置換されていないか、又は、ハロゲン、(C−C)−アルキル、(C−C)−アルコキシ、(C−C)−ハロアルキル、(C−C)−ハロアルコキシ及びニトロからなる群から選択される1以上のラジカルで置換されている];及び、
(c) 式−SiR’、−O−SiR’、(R’)Si−(C−C)−アルコキシ、−CO−O−NR’、−O−N=CR’、−N=CR’、−O−NR’、−CH(OR’)及び−O−(CH−CH(OR’)で表されるラジカル
[ここで、ラジカルR’は、それぞれ、残りのものから独立して、H、(C−C)−アルキル又はフェニル(ここで、該フェニルは、置換されていないか、又は、ハロゲン、(C−C)−アルキル、(C−C)−アルコキシ、(C−C)−ハロアルキル、(C−C)−ハロアルコキシ及びニトロからなる群から選択されている1以上のラジカルで置換されているか、若しくは、隣接する2つの位置において(C−C)−アルキレン橋で置換されている)を表し、及び、qは、0〜6の整数を表す];及び、
(d) 式R’’O−CHR’’’CH(OR’’)−(C−C)−アルコキシで表されるラジカル
[ここで、ラジカルR’’は、それぞれ、残りのものから独立して、H若しくは(C−C)−アルキルを表すか、又は、該ラジカルは一緒になって(C−C)−アルキレン基を表し、及び、R’’’は、H又は(C−C)−アルキルを表す];
又は、
は、(C−C)−シクロアルキル、(C−C)−シクロアルケニル、(C−C)−シクロアルキニル又はフェニルを表し、ここで、最後に挙げられている4のラジカルは、それぞれ、置換されていないか、又は、以下のラジカル[亜群(a’)−(e’)]からなる群から選択される1以上のラジカルで置換されており:
(a’) ハロゲン、シアノ、チオ、ニトロ、ヒドロキシ、カルボキシ、(C−C)−アルキル、(C−C)−ハロアルキル、(C−C)−アルコキシ−(C−C)−アルキル、(C−C)−アルケニル、(C−C)−ハロアルケニル、(C−C)−アルキニル、(C−C)−ハロアルキニル、(C−C)−アルコキシ、(C−C)−アルケニルオキシ、(C−C)−アルキニルオキシ、(C−C)−ハロアルコキシ、(C−C)−アルコキシ−(C−C)−アルコキシ、(C−C)−アルキルチオ、(C−C)−アルケニルチオ、(C−C)−アルキニルチオ、及び、式−NR**で表されるラジカル[ここで、ラジカルR及びR**は、以下で定義されている];
(b’) 式−C(=O)−R、−C(=O)−O−R、−O−C(=O)−R、−O−C(=O)−O−R、−C(=O)−S−R、−C(=S)−S−R、−C(=S)−S−R、−C(=O)−NR**、−C(=O)−O−NR**、−O−C(=O)−NR**、−N(R)−C(=O)−R、−N(R)−C(=O)−NR**、−N(R)−C(=O)−O−R、−P(=O)(R)(R)、−P(=O)(OR)(R)、−P(=O)(OR)(OR)又は−O−P(=O)(OR)(OR)で表されるラジカル、好ましくは、式−C(=O)−R、−C(=O)−O−R、−O−C(=O)−R又は−O−C(=O)−O−Rで表されるラジカル、特に、式−C(=O)−O−R、−O−C(=O)−R又は−O−C(=O)−O−Rで表されるラジカル
[ここで、R、R**、R及びRは、以下で定義されているとおりである];及び、
好ましくは、ラジカル(b1’)
[(C−C)−アルコキシ]カルボニル、[(C−C)−アルコキシ]チオカルボニル、[(C−C)−アルケニルオキシ]カルボニル、[(C−C)−アルキニルオキシ]カルボニル、[(C−C)−アルキルチオ]カルボニル、[(C−C)−アルケニルチオ]カルボニル、[(C−C)−アルキニルチオ]カルボニル、(C−C)−アルカノイル、[(C−C)−アルケニル]カルボニル、[(C−C)−アルキニル]カルボニル、(C−C)−アルキルイミノ、(C−C)−アルコキシイミノ、[(C−C)−アルキル]カルボニルアミノ、[(C−C)−アルケニル]カルボニルアミノ、[(C−C)−アルキニル]カルボニルアミノ、[(C−C)−アルコキシ]カルボニルアミノ、[(C−C)−アルケニルオキシ]カルボニルアミノ、[(C−C)−アルキニルオキシ]カルボニルアミノ、[(C−C)−アルキルアミノ]カルボニルアミノ、[(C−C)−アルキル]カルボニルオキシ、[(C−C)−アルケニル]カルボニルオキシ、[(C−C)−アルキニル]カルボニルオキシ、[(C−C)−アルコキシ]カルボニルオキシ、[(C−C)−アルケニルオキシ]カルボニルオキシ、[(C−C)−アルキニルオキシ]カルボニルオキシ、(C−C)−アルキルスルフィニル及び(C−C)−アルキルスルホニル
[ここで、最後に挙げられている27のラジカルは、それぞれ、置換されていないか、又は、ハロゲン、NO、(C−C)−アルコキシ及び置換されていてもよいフェニルからなる群から選択される1以上のラジカルで置換されている];及び、
好ましくは、ラジカル(b2’)
(C−C)−シクロアルキルカルボニル、
(C−C)−シクロアルキル−[(C−C)−アルキル]カルボニル、
(C−C)−シクロアルキル−[(C−C)−アルコキシ]カルボニル、
(C−C)−シクロアルコキシカルボニル、
(C−C)−シクロアルコキシ−[(C−C)−アルキル]カルボニル、
(C−C)−シクロアルコキシ−[(C−C)−アルコキシ]カルボニル、
(C−C)−シクロアルキルカルボニルオキシ、
(C−C)−シクロアルキル−[(C−C)−アルキル]カルボニルオキシ、
(C−C)−シクロアルケニル−[(C−C)−アルキル]カルボニルオキシ、
(C−C)−シクロアルキニル−[(C−C)−アルキル]カルボニルオキシ、
(C−C)−シクロアルキル−[(C−C)−アルコキシ]カルボニルオキシ、
(C−C)−シクロアルケニル−[(C−C)−アルコキシ]カルボニルオキシ、
(C−C)−シクロアルキニル−[(C−C)−アルコキシ]カルボニルオキシ、
(C−C)−シクロアルコキシカルボニルオキシ、
(C−C)−シクロアルコキシ−[(C−C)−アルキル]カルボニルオキシ、
(C−C)−シクロアルコキシ−[(C−C)−アルコキシ]カルボニルオキシ、
(C−C)−シクロアルキルカルボニルアミノ、
(C−C)−シクロアルキル−[(C−C)−アルキル]カルボニルアミノ、
(C−C)−シクロアルケニル−[(C−C)−アルキル]カルボニルアミノ、
(C−C)−シクロアルキニル−[(C−C)−アルキル]カルボニルアミノ、
(C−C)−シクロアルキル−[(C−C)−アルコキシ]カルボニルアミノ、
(C−C)−シクロアルコキシカルボニルアミノ、
(C−C)−シクロアルコキシ−[(C−C)−アルキル]カルボニルアミノ、及び、
(C−C)−シクロアルコキシ−[(C−C)−アルコキシ]カルボニルアミノ、
フェニルカルボニル、
フェニル−[(C−C)−アルキル]カルボニル、
フェニル−[(C−C)−アルコキシ]カルボニル、
フェノキシカルボニル、
フェノキシ−[(C−C)−アルキル]カルボニル、
フェノキシ−[(C−C)−アルコキシ]カルボニル、
フェニルカルボニルオキシ、
フェニル−[(C−C)−アルキル]カルボニルオキシ、
フェニル−[(C−C)−アルコキシ]カルボニルオキシ、
フェノキシカルボニルオキシ、
フェノキシ−[(C−C)−アルキル]カルボニルオキシ、
フェノキシ−[(C−C)−アルコキシ]カルボニルオキシ、
フェニルカルボニルアミノ、
フェニル−[(C−C)−アルキル]カルボニルアミノ、
フェニル−[(C−C)−アルコキシ]カルボニルアミノ、
フェノキシカルボニルアミノ、
フェノキシ−[(C−C)−アルキル]カルボニルアミノ、
フェノキシ−[(C−C)−アルコキシ]カルボニルアミノ
[ここで、最後に挙げられている42のラジカルは、それぞれ、場合により、その環状部分において炭素環式環又はヘテロ環式環(好ましくは、3〜6個の炭素原子を有する炭素環式環又は5個若しくは6個の環原子とN、O及びSからなる群から選択される1〜3個の環ヘテロ原子を有するヘテロ環式環)と縮合しており、好ましくは、ベンゾ縮合しており、並びに、その環若しくは多環式系において、置換されていないか、又は、ハロゲン、(C−C)−アルキル、(C−C)−アルコキシ、(C−C)−ハロアルキル、(C−C)−ハロアルコキシ及びニトロからなる群から選択される1以上のラジカルで置換されている];及び、
(c’) 式−SiR’、−O−SiR’、(R’)Si−(C−C)−アルコキシ、−CO−O−NR’、−O−N=CR’、−N=CR’、−O−NR’、−CH(OR’)及び−O−(CH−CH(OR’)で表されるラジカル
[ここで、ラジカルR’は、それぞれ、残りのものから独立して、H、(C−C)−アルキル又はフェニル(ここで、該フェニルは、置換されていないか、又は、ハロゲン、(C−C)−アルキル、(C−C)−アルコキシ、(C−C)−ハロアルキル、(C−C)−ハロアルコキシ及びニトロからなる群から選択されている1以上のラジカルで置換されているか、若しくは、隣接する2つの位置において(C−C)−アルキレン橋で置換されている)を表し、及び、qは、0〜6の整数を表す];及び、
(d’) 式R’’O−CHR’’’CH(OR’’)−(C−C)−アルコキシで表されるラジカル
[ここで、ラジカルR’’は、それぞれ、残りのものから独立して、H若しくは(C−C)−アルキルを表すか、又は、該ラジカルは一緒になって(C−C)−アルキレン基を表し、及び、R’’’は、H又は(C−C)−アルキルを表す];及び、
(e’) 式Hetで表されるラジカル
[ここで、該Hetは、置換されていないか、又は、1以上の同一であるか若しくは異なっているラジカルRで置換されている];
又は、
は、(C−C)−シクロアルキル、(C−C)−シクロアルケニル、(C−C)−シクロアルキニル又はフェニルに基づく多環式ラジカルを表し
[ここで、その基礎をなす環は、炭素環式環又はヘテロ環式環(好ましくは、N、O及びSからなる群から選択される0個又は1〜3個の環ヘテロ原子を有する5員又は6員の環)と縮合しており、好ましくは、ベンゾ縮合しており、並びに、その基礎をなす環又は多環式系は、置換されていないか、又は、1以上の同一であるか若しくは異なっているラジカルRで置換されており、好ましくは、置換されていないか、又は、ハロゲン、シアノ、ニトロ、ヒドロキシ、カルボキシ、(C−C)−アルキル、(C−C)−ハロアルキル、(C−C)−アルコキシ−(C−C)−アルキル、(C−C)−アルケニル、(C−C)−ハロアルケニル、(C−C)−アルキニル、(C−C)−ハロアルキニル、(C−C)−アルコキシ、(C−C)−アルケニルオキシ、(C−C)−アルキニルオキシ、(C−C)−ハロアルコキシ、(C−C)−アルコキシ−(C−C)−アルコキシ、(C−C)−アルキルチオ、(C−C)−アルケニルチオ、(C−C)−アルキニルチオ、(C−C)−シクロアルキル、(C−C)−シクロアルコキシ、[(C−C)−アルコキシ]カルボニル、[(C−C)−ハロアルコキシ]カルボニル及びオキソからなる群から選択される1以上のラジカルで置換されている];
又は、
は、ヘテロ環式ラジカルHet[ここで、該ヘテロ環式ラジカルHetは、該環又は該多環式系において、置換されていないか、又は、1以上の同一であるか若しくは異なっているラジカルRで置換されており、好ましくは、置換されていないか、又は、ハロゲン、シアノ、チオ、ニトロ、ヒドロキシ、カルボキシ、(C−C)−アルキル、(C−C)−ハロアルキル、(C−C)−アルコキシ−(C−C)−アルキル、(C−C)−アルケニル、(C−C)−ハロアルケニル、(C−C)−アルキニル、(C−C)−ハロアルキニル、(C−C)−アルコキシ、(C−C)−アルケニルオキシ、(C−C)−アルキニルオキシ、(C−C)−ハロアルコキシ、(C−C)−アルコキシ−(C−C)−アルコキシ、(C−C)−アルキルチオ、(C−C)−アルケニルチオ、(C−C)−アルキニルチオ、(C−C)−シクロアルキル、(C−C)−シクロアルコキシ、[(C−C)−アルコキシ]カルボニル、[(C−C)−ハロアルコキシ]カルボニル及びオキソからなる群から選択される1以上のラジカルで置換されている]を表し;
ここで、Het、R、R**、R、R、R、R、Raa、Rbb及びRccは、既に上記で記載した意味を有し、好ましくは、
Hetは、いずれの場合にも、残りのものから独立して、3〜9個の環原子(好ましくは、5個又は6個の環原子)を有する飽和若しくは部分的不飽和若しくはヘテロ芳香族の単環式ヘテロシクリルラジカル又は9員若しくは10員の二環式ヘテロ環(ここで、これらは、O、N及びSからなる群から選択される1個、2個、3個又は4個のヘテロ原子を含んでいる)、好ましくは、N、O及びSからなる群から選択される1〜3個の環ヘテロ原子を有する5員又は6員のヘテロ環であり、ここで、該ヘテロ環は、場合により、炭素環式環又はヘテロ環式環(好ましくは、3〜6個の炭素原子を有する炭素環式環又は5個若しくは6個の環原子とN、O及びSからなる群から選択される1〜3個の環ヘテロ原子を有するヘテロ環式環)と縮合していてもよく、好ましくは、ベンゾ縮合していてもよく;
、R**は、互いに独立して(即ち、別の基NR**からも独立して)、それぞれ、H、(C−C)−アルキル、(C−C)−アルケニル、(C−C)−アルキニル、(C−C)−アルコキシ−(C−C)−アルキル、(C−C)−アルカノイル、[(C−C)−ハロアルキル]カルボニル、[(C−C)−アルコキシ]カルボニル、[(C−C)−ハロアルコキシ]カルボニル、(C−C)−シクロアルキル、(C−C)−シクロアルキル−(C−C)−アルキル、フェニル、フェニル−(C−C)−アルキル[ここで、最後に挙げられている4のラジカルは、それぞれ、その環において、1以上の同一であるか又は異なっているラジカルRbbで置換されていてもよい]を表し;又は、好ましくは、
H、(C−C)−アルキル、アリル、プロパルギル、(C−C)−アルコキシ−(C−C)−アルキル、ホルミル、アセチル、n−プロパノイル、イソプロパノイル、トリフルオロアセチル、トリクロロアセチル、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、n−プロポキシカルボニル、i−プロポキシカルボニル、n−ブトキシカルボニル、i−ブトキシカルボニル、sec−ブトキシカルボニル、t−ブトキシカルボニル、[(C−C)−ハロアルコキシ]カルボニル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロプロピルメチル、フェニル、ベンジル、1−フェニルエチル又は2−フェニルエチルを表し;
とR**は、その窒素原子と一緒に、好ましくは飽和の5員〜6員のヘテロ環[ここで、該ヘテロ環は、その窒素原子に加えて、N、O及びSからなる群から選択される1個又は2個のさらなる環ヘテロ原子を含むことができ、及び、該ヘテロ環は、置換されていなくてもよいか、又は、(C−C)−アルキル、(C−C)−ハロアルキル及びオキソからなる群から選択される1以上のラジカルで置換されていてもよい]を表し、好ましくは、1−ピペリジンラジカル、1−ピペラジンラジカル、1−ピロリジンラジカル、1−ピラゾリジンラジカル、1−ピペラゾリジンラジカル又は1−モルホリンラジカルを表し;
は、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシ又は(C−C)−アルコキシを表し;
は、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシ、オキソ、ニトロ、(C−C)−アルキル、(C−C)−ハロアルキル、シアノ−(C−C)−アルキル、ヒドロキシ−(C−C)−アルキル、ニトロ−(C−C)−アルキル、(C−C)−アルケニル、(C−C)−アルキニル、(C−C)−アルコキシ、(C−C)−アルケニルオキシ、(C−C)−アルキニルオキシ、(C−C)−ハロアルコキシ、(C−C)−アルコキシ−(C−C)−アルキル、(C−C)−アルコキシ−(C−C)−アルコキシ、(C−C)−アルキルチオ、(C−C)−アルキルスルホニル、(C−C)−ハロアルキルスルホニル、式Raa−C(=O)−[ここで、ラジカルRaaは、以下で定義されている]で表されるラジカル、式Raa−C(=O)−(C−C)−アルキル[ここで、ラジカルRaaは、以下で定義されている]で表されるラジカル、式−NR**[ここで、R及びR**は、以下で定義されている]で表されるラジカル、シクロプロピル、シクロプロピルメチル、フェニル、ベンジル、1−フェニルエチル、2−フェニルエチル、フェノキシ、2−フェノキシエチルを表すか、又は、5員若しくは6員の単環式ヘテロ環又は9員若しくは10員の二環式ヘテロ環[ここで、該ヘテロ環は、O、N及びSからなる群から選択される1個、2個、3個又は4個のヘテロ原子を含んでいる]を表し、その際、最後に挙げられている9のラジカルは、それぞれ、その環状部分において、1以上の同一であるか又は異なっているラジカルRbbで置換されていてもよく;
、Rは、それぞれ互いに独立して(さらに、別の基におけるラジカルR、Rからも独立して)
水素、(C−C)−アルキル、(C−C)−アルケニル若しくは(C−C)−アルキニル[ここで、最後に挙げられている3のラジカルは、それぞれ、置換されていないか、又は、ハロゲン、シアノ、ニトロ、ヒドロキシ、(C−C)−アルコキシ、(C−C)−アルケニルオキシ、(C−C)−アルキニルオキシ、(C−C)−ハロアルコキシ、(C−C)−アルコキシ−(C−C)−アルコキシ、(C−C)−アルキルチオ、(C−C)−アルキルスルホニル及び(C−C)−ハロアルキルスルホニルからなる群から選択される1以上のラジカルで置換されている]を表すか、
又は、
(C−C)−シクロアルキル、(C−C)−シクロアルケニル、(C−C)−シクロアルキニル、フェニル、(C−C)−シクロアルキル−(C−C)−アルキル、フェニル−(C−C)−アルキル、フェノキシ−(C−C)−アルキル若しくはフェニルアミノ−(C−C)−アルキル、ラジカルHet、Het−(C−C)−アルキル、Het−O−(C−C)−アルキル[ここで、Hetは、上記意味を有する][ここで、最後に挙げられている12のラジカルは、それぞれ、その非環状部分において、置換されていないか、又は、1以上の同一であるか若しくは異なっているラジカルRで置換されており、及び、その環状部分において、置換されていないか、又は、1以上の同一であるか若しくは異なっているラジカルRで置換されている]を表し;
aaは、互いに独立して、それぞれ、水素、OH、(C−C)−アルキル、(C−C)−ハロアルキル、(C−C)−アルケニル、(C−C)−アルキニル、(C−C)−アルコキシ、(C−C)−アルコキシ−(C−C)−アルキル、(C−C)−アルコキシ−(C−C)−アルキルオキシ、(C−C)−ハロアルコキシ、(C−C)−ハロアルコキシ−(C−C)−アルキル、(C−C)−ハロアルコキシ−(C−C)−アルコキシ、−NR[ここで、R及びR**は、上記で定義されているとおりである]、(C−C)−シクロアルキル、(C−C)−シクロアルコキシ、(C−C)−シクロアルキル−(C−C)−アルキル、(C−C)−シクロアルキル−(C−C)−アルコキシ、フェニル、フェニル−(C−C)−アルキル、フェニル−(C−C)−アルコキシ、フェノキシ、フェノキシ−(C−C)−アルキル、フェノキシ−(C−C)−アルコキシ、フェニルアミノ、フェニルアミノ−(C−C)−アルキル、フェニルアミノ−(C−C)−アルコキシを表すか、又は、5員若しくは6員の単環式ヘテロ環又は9員若しくは10員の二環式ヘテロ環[ここで、該ヘテロ環は、場合により(C−C)−アルキレン基又は(C−C)−アルコキシ基を介して結合していてもよく、並びに、該ヘテロ環は、O、N及びSからなる群から選択される1個、2個、3個又は4個のヘテロ原子を含んでいる]を表し、その際、最後に挙げられている14のラジカルは、それぞれ、その環状部分において、1以上の同一であるか又は異なっているラジカルRccで置換されていてもよく;
bbは、互いに独立して、それぞれ、ハロゲン、(C−C)−アルキル、(C−C)−ハロアルキル、(C−C)−アルコキシ又は(C−C)−ハロアルコキシを表し、好ましくは、ハロゲン、メチル、CF、CCl、メトキシ、エトキシ、OCHF、OCFH又はOCFを表し;及び、
ccは、互いに独立して、それぞれ、ハロゲン、(C−C)−アルキル、(C−C)−ハロアルキル、(C−C)−アルコキシ又は(C−C)−ハロアルコキシを表し、好ましくは、ハロゲン、メチル、CF、CCl、メトキシ、エトキシ、OCHF、OCFH又はOCFを表す〕
又はその塩である。
ここで、さらに好ましいのは、さらにまた、化合物(I)〔好ましくは、式(Ia)で表される化合物(I)〕〔ここで、
は、H、(C−C)−アルキル、(C−C)−アルケニル、(C−C)−アルキニル[ここで、最後に挙げられている3のラジカルは、それぞれ、置換されていないか、又は、ハロゲン、(C−C)−アルコキシ、(C−C)−アルキルチオ、アルキルスルフィニル、アルキルスルホニル、(C−C)−シクロアルキル(ここで、該シクロアルキルは、置換されていないか、又は、ハロゲン及び(C−C)−アルキルからなる群から選択される1以上のラジカルで置換されている)からなる群から選択される1以上のラジカルで置換されている]、及び、
フェニル、フェノキシ、フェニルチオ、フェニルスルフィニル、フェニルスルホニル[ここで、最後に挙げられている5のラジカルにおけるフェニル環は、いずれの場合にも、置換されていないか、又は、ハロゲン、(C−C)−アルキル、(C−C)−アルコキシ及び(C−C)−ハロアルキルからなる群から選択される1以上のラジカルで置換されている]、及び、
ラジカルHet、好ましくは、飽和又は部分的不飽和の単環式ヘテロシクリルラジカル[ここで、該ヘテロシクリルラジカルは、5個又は6個の環原子とO、N及びSからなる群から選択される1個、2個又は3個のヘテロ原子を有しており、そして、置換されていないか、又は、ハロゲン、(C−C)−アルキル、(C−C)−アルコキシ及び(C−C)−ハロアルキルからなる群から選択される1以上のラジカルで置換されている]を表し;
又は、
は、(C−C)−シクロアルキル[ここで、該シクロアルキルは、置換されていないか、又は、(C−C)−アルキル、(C−C)−アルコキシ及び(C−C)−ハロアルキルからなる群から選択される1以上のラジカルで置換されている]を表し;
又は、
は、フェニル[ここで、該フェニルは、置換されていないか、又は、ハロゲン、(C−C)−アルキル、(C−C)−アルコキシ及び(C−C)−ハロアルキルからなる群から選択される1以上のラジカルで置換されている]を表す〕
又はその塩である。
ここで、特に好ましいのは、さらにまた、化合物(I)〔好ましくは、式(Ia)で表される化合物(I)〕〔ここで、
は、H、(C−C)−アルキル、(C−C)−アルケニル又は(C−C)−アルキニル[ここで、最後に挙げられている3のラジカルは、それぞれ、置換されていないか、又は、ハロゲン、(C−C)−アルコキシ、(C−C)−アルキルチオ、シクロプロピル、シクロブチル(ここで、最後に挙げられている2のラジカルは、それぞれ、置換されていないか、又は、ハロゲン及び(C−C)−アルキルからなる群から選択される1以上のラジカルで置換されている)からなる群から選択される1以上のラジカルで置換されている]、及び、フェニル、フェニルチオ(=フェニルスルファニル)、フェニルスルフィニル、フェニルスルホニル[ここで、最後に挙げられている4のラジカルは、それぞれ、置換されていないか、又は、ハロゲン、(C−C)−アルキル、(C−C)−アルコキシ及び(C−C)−ハロアルキルからなる群から選択される1以上のラジカルで置換されている]を表す〕
又はその塩である。
さらに好ましくは、
は、さらにまた、(C−C)−シクロアルキル、(C−C)−シクロアルケニル、(C−C)−シクロアルキニル又はフェニルに基づく多環式ラジカルも表し、ここで、その基礎をなす環は、炭素環式環又はヘテロ環式環(好ましくは、N、O及びSからなる群から選択される0個又は1〜3個の環ヘテロ原子を有する5員又は6員の環)と縮合しており、好ましくは、ベンゾ縮合しており、並びに、その基礎をなす環又は多環式系は、置換されていないか、又は、ハロゲン、シアノ、ニトロ、(C−C)−アルキル、(C−C)−ハロアルキル、(C−C)−アルコキシ−(C−C)−アルキル、(C−C)−アルケニル、(C−C)−アルキニル、(C−C)−アルコキシ、(C−C)−ハロアルコキシ、(C−C)−アルコキシ−(C−C)−アルコキシ、(C−C)−アルキルチオ、(C−C)−シクロアルキル、(C−C)−シクロアルコキシ、[(C−C)−アルコキシ]カルボニル及び[(C−C)−ハロアルコキシ]カルボニルからなる群から選択される1以上のラジカルで置換されている。
好ましいのは、さらにまた、化合物(I)〔好ましくは、式(Ia)で表される化合物(I)〕〔ここで、
は、飽和又は部分的不飽和又はヘテロ芳香族のヘテロシクリルラジカル[ここで、該ヘテロシクリルラジカルは、3〜9個の環原子(好ましくは、5個又は6個の環原子)を有しており、該ヘテロシクリルラジカルは、N、O及びSからなる群から選択される1〜4個のヘテロ原子(好ましくは、1〜3個の環ヘテロ原子)を有しており、及び、該ヘテロシクリルラジカルは、置換されていないか、又は、ハロゲン、シアノ、チオ、ニトロ、ヒドロキシ、(C−C)−アルキル、(C−C)−ハロアルキル、(C−C)−アルコキシ−(C−C)−アルキル、(C−C)−アルケニル、(C−C)−ハロアルケニル、(C−C)−アルキニル、(C−C)−ハロアルキニル、(C−C)−アルコキシ、(C−C)−アルケニルオキシ、(C−C)−アルキニルオキシ、(C−C)−ハロアルコキシ、(C−C)−アルコキシ−(C−C)−アルコキシ、(C−C)−アルキルチオ、(C−C)−アルケニルチオ、(C−C)−アルキニルチオ、(C−C)−シクロアルキル、(C−C)−シクロアルコキシ、[(C−C)−アルコキシ]カルボニル、[(C−C)−ハロアルコキシ]カルボニル及びオキソからなる群から選択される1以上のラジカルで置換されている]を表す〕
又はその塩である。
好ましいのは、さらにまた、化合物(I)〔好ましくは、式(Ia)で表される化合物(I)〕〔ここで、
は、式SiR、−NR又は−N=CRで表されるラジカル、好ましくは、式−NR又は−N=CRで表されるラジカル[ここで、最後に挙げられている5の式において、ラジカルR、R、R及びRは、それぞれ、残りのものから独立して、水素、(C−C)−アルキル、(C−C)−アルケニル、(C−C)−アルキニル、ベンジル、置換されているベンジル、フェニル又は置換されているフェニルを表すが、SiRの場合におけるSiHは除外され、又は、RとRは窒素原子と一緒に、3〜8員のヘテロ環(ここで、該ヘテロ環は、該窒素原子に加えて、N、O及びSからなる群から選択される1個又は2個のさらなる環ヘテロ原子を含むことができ、並びに、該ヘテロ環は、置換されていないか、又は、(C−C)−アルキル及び(C−C)−ハロアルキルからなる群から選択される1以上のラジカルで置換されている)を表し、又は、RとRは炭素原子と一緒に、3〜8員の炭素環式ラジカル若しくはヘテロ環式ラジカル(ここで、該ヘテロ環式ラジカルは、N、O及びSからなる群から選択される1〜3個の環ヘテロ原子を含むことができ、並びに、該炭素環式ラジカル又はヘテロ環式ラジカルは、置換されていないか、又は、(C−C)−アルキル及び(C−C)−ハロアルキルからなる群から選択される1以上のラジカルで置換されている)を表す]を表す〕
又はその塩である。
特に好ましいのは、さらにまた、化合物(I)〔好ましくは、式(Ia)で表される化合物(I)〕〔ここで、
は、H、メチル、エチル、n−プロピル、i−プロピル、n−ブチル、s−ブチル、i−ブチル、t−ブチル、アリル、エチニル、プロパルギル(プロパ−2−イン−1−イル)、プロパ−1−イン−1−イル、ブタ−2−イン−1−イル、ブタ−3−イン−1−イル、2−クロロプロパ−2−エン−1−イル、3−フェニルプロパ−2−イン−1−イル、3,3−ジクロロプロパ−2−エン−1−イル、3,3−ジクロロ−2−フルオロプロパ−2−エン−1−イル、メチルプロパ−2−イン−1−イル、2−メチルプロパ−2−エン−1−イル、ブタ−2−エン−1−イル、ブタ−3−エン−1−イル、ブタ−2−イン−1−イル、ブタ−3−イン−1−イル、4−クロロブタ−2−イン−1−イル、3−メチルブタ−2−エン−1−イル、3−メチルブタ−1−エン−1−イル、1−(2E)−1−メチルブタ−2−エン−1−イル、(E)−ペンタ−3−エン−2−イル若しくは(Z)−ペンタ−3−エン−2−イル、
フェニル、2−カルボキシフェニル、2−クロロフェニル、3−クロロフェニル、4−クロロフェニル、2−フルオロフェニル、3−フルオロフェニル、4−フルオロフェニル、3−メトキシフェニル、4−メトキシフェニル、2−メトキシフェニル、3−メトキシフェニル、4−メトキシフェニル、ベンジル、2−フルオロベンジル、3−フルオロベンジル、4−フルオロベンジル、2,3−ジフルオロベンジル、2,4−ジフルオロベンジル、2,5−ジフルオロベンジル、2,6−ジフルオロベンジル、3,4−ジフルオロベンジル、3,5−ジフルオロベンジル、2−フェニルエチル、1−フェニルエチル、(4−クロロフェニル)メチル[即ち =CH(4−Cl−Ph)=4−クロロベンジル]、(4−フルオロフェニル)メチル[即ち =CH(4−F−Ph)]、(4−メトキシフェニル)メチル[即ち =CH(4−OMe−Ph)]、2−フェノキシエチル、2−フェニルチオエチル[=2−(フェニルスルファニル)エチル]、2−フェニルスルフィニルエチル、2−フェニルスルホニルエチル、
トリフルオロメチル、ジフルオロメチル、フルオロメチル、トリクロロメチル、ジクロロメチル、クロロメチル、
メトキシメチル、2−メトキシエチル、2,2,2−トリフルオロエチル、1,1,1−トリフルオロプロパ−2−イル、2,2−ジフルオロエチル、1,3−ジフルオロプロパ−2−イル、2,3−ジメトキシプロピル、2,3−ジメトキシプロパ−2−イル、2,2−ジメトキシエタ−2−イル、2−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)エチル、2−フルオロエチル、2−クロロエチル、2−ブロモエチル、2−ヨードエチル、2,2,3,3,3−ペンタフルオロプロピル、1−ヒドロキシプロパ−2−イル、2−ヒドロキシプロパ−2−イル、2−ヒドロキシプロパ−1−イル、3−ヒドロキシプロピル、3−ヒドロキシプロパ−2−イル、
(2−メトキシエトキシ)メチル;2−(2−メトキシエトキシ)エチル;(2−エトキシエトキシ)メチル;2−(2−エトキシエトキシ)エチル、
(アセトキシ)メチル、(プロパノイルオキシ)メチル、(2−メチルプロパノイルオキシ)メチル、(2,2−ジメチルプロパノイルオキシ)メチル、1−(アセトキシ)エチル、2−(アセトキシ)エチル、2−(プロパノイルオキシ)エチル、1−(プロパノイルオキシ)エチル、1−(2−メチルプロパノイルオキシ)エタ−1−イル、2−(2−メチルプロパノイルオキシ)エタ−1−イル、2−(2,2−ジメチルプロパノイルオキシ)エチル[即ち 1−(t−ブチルカルボニルオキシ)エチル]、2−(2,2−ジメチルプロパノイルオキシ)エチル;
1−(2,2−ジメチルプロパノイルオキシ)−2−メチルプロパ−1−イル、1−(t−ブチルカルボニルオキシ)−2−メチルプロパ−1−イル、
(メトキシカルボニル)メチル、(エトキシカルボニル)メチル、(n−プロポキシカルボニル)メチル、(i−プロポキシカルボニル)メチル、(n−ブトキシカルボニル)メチル、(s−ブトキシカルボニル)メチル、(i−ブトキシカルボニル)メチル、(t−ブトキシカルボニル)メチル、1−(メトキシカルボニル)エチル、2−(メトキシカルボニル)エチル、1−(エトキシカルボニル)エチル、2−(エトキシカルボニル)エチル、1−(n−プロポキシカルボニル)エチル、2−(n−プロポキシカルボニル)エチル、1−(i−プロポキシカルボニル)エチル、2−(i−プロポキシカルボニル)エチル、1−(n−ブトキシカルボニル)エチル、2−(n−ブトキシカルボニル)エチル、1−(s−ブトキシカルボニル)エチル、2−(s−ブトキシカルボニル)エチル、1−(i−ブトキシカルボニル)エチル、2−(i−ブトキシカルボニル)エチル、1−(t−ブトキシカルボニル)エチル、2−(t−ブトキシカルボニル)エチル、
(メトキシカルボニルオキシ)メチル、(エトキシカルボニルオキシ)メチル、(n−プロポキシカルボニルオキシ)メチル、(i−プロポキシカルボニルオキシ)メチル、(n−ブトキシカルボニルオキシ)メチル、(s−ブトキシカルボニルオキシ)メチル、(i−ブトキシカルボニルオキシ)メチル、(t−ブトキシカルボニルオキシ)メチル、1−(メトキシカルボニルオキシ)エチル、2−(メトキシカルボニルオキシ)エチル、1−(エトキシカルボニルオキシ)エチル、2−(エトキシカルボニルオキシ)エチル、1−(n−プロポキシカルボニルオキシ)エチル、2−(n−プロポキシカルボニルオキシ)エチル、1−(i−プロポキシカルボニルオキシ)エチル、2−(i−プロポキシカルボニルオキシ)エチル、1−(n−ブトキシカルボニルオキシ)エチル、2−(n−ブトキシカルボニルオキシ)エチル、1−(s−ブトキシカルボニルオキシ)エチル、2−(s−ブトキシカルボニルオキシ)エチル、1−(i−ブトキシカルボニルオキシ)エチル、2−(i−ブトキシカルボニルオキシ)エチル、1−(t−ブトキシカルボニルオキシ)エチル、2−(t−ブトキシカルボニルオキシ)エチル、(シクロヘキソキシカルボニルオキシ)メチル、1−(シクロヘキソキシカルボニルオキシ)エタ−1−イル、2−(シクロヘキソキシカルボニルオキシ)エタ−1−イル、
(アセチル)メチル、1−(アセチル)エチル、2−(アセチル)エチル、1−(アセチル)プロピル、2−(アセチル)プロピル、3−(アセチル)プロピル、(プロパノイル)メチル、1−(プロパノイル)エチル、2−(プロパノイル)エチル、1−(プロパノイル)プロピル、2−(プロパノイル)プロピル、3−(プロパノイル)プロピル、1−(プロパノイル)−2−メチルプロピル、
2−エチルチオエチル[=2−(エチルスルファニル)エチル]、2−(エチルスルフィニル)エチル、2−(エチルスルホニル)エチル、
2−(エチリデンアミノオキシ)エチル、2−(プロパ−2−イリデンアミノオキシ)エチル、2−(ブタ−2−イリデンアミノオキシ)エチル、2−(ペンタ−3−イリデンアミノオキシ)エチル、
(N,N−ジメチルアミノ)メチル、2−(N,N−ジメチルアミノ)エタ−1−イル、1−(N,N−ジメチルアミノ)エタ−1−イル、2−(N,N−ジエチルアミノ)エタ−1−イル、1−(N,N−ジエチルアミノ)エタ−1−イル、(N,N−ジエチルアミノ)メチル、
(N,N−ジメチルアミノカルボニル)メチル、1−(N,N−ジメチルアミノカルボニル)エチル、2−(N,N−ジメチルアミノカルボニル)エチル、(N,N−ジエチルアミノカルボニル)メチル、1−(N,N−ジエチルアミノカルボニル)エチル、2−(N,N−ジエチルアミノカルボニル)エチル、
1−(ジメチルアミノ)プロパ−2−イル[即ち 2−(ジメチルアミノ)−1−メチルエチル]、1−(ジエチルアミノ)プロパ−2−イル、
トリメチルシリルメチル、1−(トリメチルシリル)エチル、2−(トリメチルシリル)エチル、トリエチルシリルメチル、1−(トリエチルシリル)エチル、2−(トリエチルシリル)エチル、
シクロプロピル、シクロプロピルメチル、1−シクロプロピルエチル、2−シクロプロピルエチル、(1−メチルシクロプロピル)メチル、1−(1−メチルシクロプロピル)エチル、2−(1−メチルシクロプロピル)エチル、(2,2−ジクロロシクロプロピル)メチル、1−(2,2−ジクロロシクロプロピル)エチル、2−(2,2−ジクロロシクロプロピル)エチル、(2,2−ジメチルシクロプロピル)メチル、1−(2,2−ジメチルシクロプロピル)エチル、2−(2,2−ジメチルシクロプロピル)エチル、シクロブチルメチル、シクロペンチルメチル、シクロヘキシルメチル、又は、
ピリダ−2−イル、ピリダ−3−イル、ピリダ−4−イル、2−クロロピリダ−3−イル、3−クロロピリダ−2−イル、
チエン−2−イル、チエン−3−イル、2−クロロチエン−3−イル、3−クロロチエン−2−イル、4−クロロチエン−2−イル、チエタン−3−イル、
(1−エチル−5−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)メチル、1−(1−エチル−5−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)エチル、2−(1−エチル−5−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)エチル、
(1−エチル−3−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)メチル、1−(1−エチル−3−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)エチル、2−(1−エチル−3−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)エチル、
テトラヒドロフラン−2−イル、テトラヒドロフラン−3−イル、テトラヒドロフラン−2−イルメチル、テトラヒドロフラン−3−イルメチル、(5−メチル−2−オキソ−1,3−ジオキソール−4−イル)メチル;
オキセタン−3−イル、(オキセタン−3−イル)メチル、(オキセタン−2−イル)メチル、(1,3−ジオキソラン−2−イル)メチル、(1,3−ジオキソラン−4−イル)メチル、5−メチル−2−オキソ−1,3−ジオキソラン−4−イル)メチル、(モルホリン−4−イル)メチル;1−(モルホリン−4−イル)エチル、2−(モルホリン−4−イル)エチル、2,3−ジヒドロ−1H−インデン−2−イル、ジヒドロ−1H−インデン−3−イル、ジヒドロ−1H−インデン−4−イル、ジヒドロ−1H−インデン−5−イル、1H−インデン−2−イル、1H−インデン−3−イル、1H−インデン−4−イル、1H−インデン−5−イル、1H−インデン−6−イル又は1H−インデン−7−イルを表す〕
又はその塩である。
ここで、極めて特に好ましいのは、化合物(I)〔好ましくは、式(Ia)で表される化合物(I)〕〔ここで、
は、H、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、s−ブチル、イソブチル、t−ブチル、フェニル、ベンジル、CH(4−Cl−Ph)[即ち、(4−クロロフェニル)メチル]、CH(4−F−Ph)[即ち、(4−フルオロフェニル)メチル]、CH(4−OMe−Ph)[即ち、(4−メトキシフェニル)メチル]、2−フルオロベンジル、2−フルオロベンジル、3−フルオロベンジル、4−フルオロベンジル、2,3−ジフルオロベンジル、2,4−ジフルオロベンジル、2,5−ジフルオロベンジル、2,6−ジフルオロベンジル、3,4−ジフルオロベンジル、3,5−ジフルオロベンジル、2−フェノキシエチル、2−エチルチオエチル、2−エチルスルフィニルエチル、2−エチルスルホニルエチル、2−フェニルチオエチル、2−フェニルスルフィニルエチル、2−フェニルスルホニルエチル、メトキシメチル、2−メトキシエチル、テトラヒドロフラン−2−イルメチル、2−(ジメチルアミノ)エチル、オキセタン−3−イル、(3−メチルオキセタン−3−イル)メチル、チエタン−3−イル、トリフルオロメチル、ジフルオロメチル、2,2,2−トリフルオロエチル、2,2−ジフルオロエチル、2−フルオロエチル、2,2,3,3,3−ペンタフルオロプロピル、シクロプロピルメチル、1−シクロプロピルエチル、(1−メチルシクロプロピル)メチル、(2,2−ジクロロシクロプロピル)メチル、(2,2−ジメチルシクロプロピル)メチル、テトラヒドロフラン−2−イルメチル、アリル、エチニル、プロパルギル(=プロパ−2−イン−1−イル)、プロパ−1−イン−1−イル、2−クロロプロパ−2−エン−1−イル、3−フェニルプロパ−2−イン−1−イル、3,3−ジクロロプロパ−2−エン−1−イル、3,3−ジクロロ−2−フルオロプロパ−2−エン−1−イル、メチルプロパ−2−イン−1−イル、2−メチルプロパ−2−エン−1−イル、ブタ−2−エン−1−イル、ブタ−3−エン−1−イル、ブタ−2−イン−1−イル、ブタ−3−イン−1−イル、4−クロロブタ−2−イン−1−イル、3−メチルブタ−2−エン−1−イル、3−メチルブタ−1−エン−1−イル、1−(2E)−1−メチルブタ−2−エン−1−イル、(E)−ペンタ−3−エン−2−イル若しくは(Z)−ペンタ−3−エン−2−イル、シクロブチルメチル、シクロペンチルメチル、シクロヘキシルメチル又は1−エチル−5−メチル−1H−ピラゾール−4−メチル[即ち、(1−エチル−5−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)メチル]を表す〕
及びその塩である。
ここで、極めて特に好ましいのは、化合物(I)〔好ましくは、式(Ia)で表される化合物(I)〕〔ここで、Rは、H、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、s−ブチル、イソブチル、t−ブチル、アリル及びプロパルギルを表し、特に、メチル又はエチルを表す〕
及びその塩である。
好ましいのは、さらにまた、化合物(I)〔ここで、
(Rは、nの置換基Rを表し、
ここで、n=1の場合、Rは、又は、nが1より大きい場合、置換基Rはそれぞれ残りのものから独立して、ハロゲン、シアノ、ニトロ、ヒドロキシ、(C−C)−アルキル、(C−C)−アルケニル、(C−C)−シクロアルケニル、(C−C)−シクロアルキル−(C−C)−アルキル、(C−C)−シクロアルケニル−(C−C)−アルキル、(C−C)−アルキニル、(C−C)−アルコキシ、(C−C)−アルキルチオ、(C−C)−アルキルスルフィニル、(C−C)−アルキルスルホニル、(C−C)−ハロアルキル、(C−C)−ハロアルコキシ、(C−C)−ハロアルキルチオ、(C−C)−ハロアルキルスルフィニル、(C−C)−ハロアルキルスルホニル、(C−C)−ハロアルケニル、(C−C)−ハロアルキニル、(C−C)−アルコキシ−(C−C)−アルキル、(C−C)−アルコキシ−(C−C)−アルコキシ、(C−C)−ハロアルコキシ−(C−C)−アルキル、(C−C)−ハロアルコキシ−(C−C)−アルコキシ、(C−C)−シクロアルキル[ここで、該シクロアルキルは、ハロゲン及び(C−C)−アルキルからなる群から選択される1以上のラジカルで置換されていてもよい]、(C−C)−シクロアルコキシ[ここで、該シクロアルコキシは、ハロゲン及び(C−C)−アルキルからなる群から選択される1以上のラジカルで置換されていてもよい]を表すか、又は、式C(O)OR、C(O)NR、C(O)−Het、NR若しくはHetで表されるラジカルを表し;
又は、いずれの場合にも、環上のオルトに位置している2つの基Rは、一緒になって、式−Z−A**−Z[式中、
**は、ハロゲン、(C−C)−アルキル、(C−C)−ハロアルキル、(C−C)−アルコキシ及び(C−C)−ハロアルコキシからなる群から選択される1以上のラジカルで置換されていてもよい1〜4個の炭素原子を有するアルキレン基を表し;
は、直接結合、O又はSを表し;及び、
は、直接結合、O又はSを表す]
で表される基であり、その際、該基−Z−A**−Zは、その基に結合しているフェニル環の炭素原子と一緒に、縮合した5員又は6員の環を形成し;
は、水素、(C−C)−アルキル、(C−C)−ハロアルキル、(C−C)−シクロアルキル、(C−C)−ハロシクロアルキル、(C−C)−アルケニル、(C−C)−ハロアルケニル、(C−C)−アルキニル又は上記基Mを表し;
、R、R及びRは、互いに独立して、それぞれ、水素、(C−C)−アルキル、(C−C)−アルケニル若しくは(C−C)−アルキニル[ここで、最後に挙げられている3のラジカルは、それぞれ、残りのものから独立して、置換されていないか、又は、ハロゲン、ニトロ、シアノ及びフェニル(ここで、該フェニルは、置換されていてもよい)からなる群から選択される1以上のラジカルで置換されている]を表すか、又は、
(C−C)−シクロアルキル若しくはフェニル[ここで、最後に挙げられている2のラジカルは、それぞれ、いずれの場合にも残りのものから独立して、置換されていないか、又は、ハロゲン、ニトロ、シアノ、(C−C)−アルキル、(C−C)−ハロアルキル、フェニル及びベンジル(ここで、最後に挙げられている2のラジカルは、それぞれ、置換されていてもよい)からなる群から選択される1以上のラジカルで置換されている]を表し;
Het及びHetは、互いに独立して、それぞれ、飽和又は部分的不飽和のヘテロ環のラジカル[ここで、該ヘテロ環は、3〜9個の環原子及び該環の1位に環ヘテロ原子としての少なくとも1個の窒素原子を有し、及び、場合により、N、O及びSからなる群から選択される1個、2個又は3個のさらなる環ヘテロ原子を有し、並びに、該ヘテロ環の該ラジカルはその環の1位にある窒素原子で式(I)で表される化合物の分子の残りの部分に結合しており、並びに、該ヘテロ環は、置換されていないか、又は、ハロゲン、(C−C)−アルキル、(C−C)−ハロアルキル、(C−C)−アルコキシ、(C−C)−ハロアルコキシ、(C−C)−アルキルチオ及びオキソからなる群から選択される1以上のラジカルで置換されている]を表し;及び、
Mは、カチオンの等価物を表し;
nは、0、1、2、3、4又は5を表し、好ましくは、0、1、2、3又は4を表し、特に、0、1、2又は3を表す〕
である。
ここで、さらに好ましいのは、化合物(I)〔ここで、
(Rは、nの置換基Rを表し、
ここで、n=1の場合、Rは、又は、nが1より大きい場合、置換基Rはそれぞれ互いに独立して、ハロゲン、シアノ、ニトロ、ヒドロキシ、(C−C)−アルキル、(C−C)−アルコキシ、(C−C)−アルキルチオ、(C−C)−アルキルスルフィニル、(C−C)−アルキルスルホニル、(C−C)−ハロアルキル、(C−C)−ハロアルコキシ、(C−C)−ハロアルキルチオ、(C−C)−ハロアルキルスルフィニル、(C−C)−ハロアルキルスルホニル、(C−C)−アルコキシ−(C−C)−アルキル、(C−C)−シクロアルキルを表すか、又は、式C(O)OR、C(O)NR、C(O)−Het、NR若しくはHetで表されるラジカルを表し;
又は、いずれの場合にも、環上のオルトに位置している2つの基Rは、一緒になって、式−Z−A**−Z[式中、
**は、ハロゲン、(C−C)−アルキル、(C−C)−ハロアルキル、(C−C)−アルコキシ及び(C−C)−ハロアルコキシからなる群から選択される1以上のラジカルで置換されていてもよい1〜4個の炭素原子を有するアルキレン基を表し;
は、直接結合、O又はSを表し;及び、
は、直接結合、O又はSを表す]
で表される基であり、その際、該基−Z−A**−Zは、その基に結合しているフェニル環の炭素原子と一緒に、縮合した5員又は6員の環を形成し;
は、水素、(C−C)−アルキル又は上記基Mを表し;
、R、R、R、Het及びHetは、上記意味を有し、好ましくは、
、R、R及びRは、互いに独立して、それぞれ、水素、(C−C)−アルキル、(C−C)−ハロアルキル、ベンジル、(C−C)−シクロアルキル又はフェニルを表し;
Het及びHetは、互いに独立して、それぞれ、モルホリノ基、ピペリジノ基又はピロリジノ基を表し;及び、
nは、0、1、2、3、4又は5を表し、好ましくは、0、1、2、3又は4を表し、特に、0、1、2又は3を表す〕
である。
ここで、さらに好ましいのは、化合物(I)〔ここで、
(Rは、nの置換基Rを表し、
ここで、n=1の場合、Rは、又は、nが1より大きい場合、置換基Rはそれぞれ残りのものから独立して、ハロゲン、シアノ、ニトロ、メチル、エチル、メトキシ、エトキシ、メチルチオ、エチルチオ、(C−C)−アルキルスルフィニル、(C−C)−アルキルスルホニル、(C−C)−ハロアルキル、(C−C)−ハロアルコキシ、(C−C)−ハロアルキルチオ、(C−C)−ハロアルキルスルフィニル、(C−C)−ハロアルキルスルホニル又は(C−C)−アルコキシ−(C−C)−アルキルを表し;
特に、置換基Rはそれぞれ残りのものから独立して、ハロゲン(例えば、フッ素、塩素、臭素又はヨウ素)、又は、シアノ、ニトロ、メチル、メトキシ、メチルチオ、メチルスルフィニル、メチルスルホニル、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、ジフルオロメトキシ、トリフルオロアルキルチオ、トリフルオロメチルスルフィニル若しくはトリフルオロメチルスルホニルを表し、特に、シアノ、ニトロ又はハロゲン(例えば、フッ素、塩素又は臭素)を表し;及び、
nは、0、1、2、3、4又は5を表し、好ましくは、0、1、2、3又は4を表し、特に、0、1、2又は3を表す〕
である。
さらに好ましいのは、式(I)〔式中、
(Rは、2−ブロモ、3−ブロモ、4−ブロモ、2−クロロ、3−クロロ、4−クロロ、2−フルオロ、3−フルオロ、4−フルオロ、3−ヨード、2−シアノ、3−シアノ、4−シアノ、2−メチル、3−メチル、4−メチル、2−エチル、3−エチル、4−エチル、2−CF、3−CF、4−CF、2−メトキシ、3−メトキシ、4−メトキシ、2−エトキシ、3−エトキシ、4−エトキシ、2−トリフルオロメトキシ、3−トリフルオロメトキシ、4−トリフルオロメトキシ、2−ジフルオロメトキシ、3−ジフルオロメトキシ、4−ジフルオロメトキシ、2−メチルチオ、3−メチルチオ、4−メチルチオ、2−メチルスルフィニル、3−メチルスルフィニル、4−メチルスルフィニル、2−メチルスルホニル、3−メチルスルホニル、4−メチルスルホニル、2−ニトロ、3−ニトロ、4−ニトロ、2,3−ジメチル、2,4−ジメチル、2,5−ジメチル、2,6−ジメチル、3,4−ジメチル、3,5−ジメチル、2,3−ジフルオロ、2,4−ジフルオロ、2,5−ジフルオロ、2,6−ジフルオロ、3,4−ジフルオロ、3,5−ジフルオロ、2,3−ジクロロ、2,4−ジクロロ、2,5−ジクロロ、2,6−ジクロロ、3,4−ジクロロ、3,5−ジクロロ、2,5−ジシアノ、2,6−ジシアノ、(2−Cl−3−F)、(2−Cl−4−F)、(2−Cl−5−F)、(2−Cl−6−F)、(3−Cl−2−F)、(3−Cl−4−F)、(3−Cl−5−F)、(3−Cl−6−F)、(4−Cl−2−F)、(4−Cl−3−F)、(4−Br−2−F)、(4−Br−3−F)、(4−CN−3−F)、(4−NO−3−F)、(3−Br−4−F)、(3−CN−4−F)、(3−NO−4−F)、(3−CN−4−Cl)、(3−NO−4−Cl)、(5−CN−2−F)、2,3,4−トリフルオロ、2,3,5−トリフルオロ、2,3,6−トリクロロ、2,4,6−トリクロロ、3,4,5−トリクロロ、2,3,4−トリクロロ、2,3,5−トリクロロ、2,3,6−トリクロロ、2,4,6−トリクロロ、3,4,5−トリクロロを表すか、又は、(2,6−ジフルオロ−4−Cl)、2,5−ジシアノ、2,6−ジシアノ、(4−メトキシ−3−F)を表し、ここで、上記ラジカルの番号付けは、該フェニル−1−イルラジカル[ここで、該酪酸骨格に3位に結合している炭素原子は、該環の1位である]における上記ラジカルの位置を示している〕
で表される化合物又はその塩である。
さらに好ましいのは、式(I)〔式中、
(Rは、2−シアノ、3−シアノ、4−シアノ、2−ブロモ、3−ブロモ、4−ブロモ、2−クロロ、3−クロロ、4−クロロ、2−フルオロ、3−フルオロ、4−フルオロ、3−ヨード、2−ニトロ、3−ニトロ、4−ニトロ、2−メトキシ、3−メトキシ、4−メトキシ、2,3−ジフルオロ、2,4−ジフルオロ、2,5−ジフルオロ、2,6−ジフルオロ、3,4−ジフルオロ、3,5−ジフルオロ、2,3−ジクロロ、2,4−ジクロロ、2,5−ジクロロ、2,6−ジクロロ、3,4−ジクロロ、3,5−ジクロロ、(2−Cl−3−F)、(2−Cl−4−F)、(2−Cl−5−F)、(2−Cl−6−F)、(3−Cl−2−F)、(3−Cl−4−F)、(3−Cl−5−F)、(3−Cl−6−F)、(4−Cl−2−F)、(4−Cl−3−F)、(4−Br−2−F)、(3−Br−4−F)、(3−CN−4−F)、(4−Br−3−F)、2,3,4−トリフルオロ、2,3,5−トリフルオロ、2,3,6−トリフルオロ、2,4,6−トリフルオロ、3,4,5−トリフルオロ、2,3,4−トリクロロ、2,3,5−トリクロロ、2,3,6−トリクロロ、2,4,6−トリクロロ、3,4,5−トリクロロを表し、ここで、上記ラジカルの番号付けは、該フェニル−1−イルラジカル[ここで、該酪酸骨格に3位に結合している炭素原子は、該環の1位である]における上記ラジカルの位置を示している〕
で表される化合物又はその塩である。
ここで、さらに好ましいのは、さらにまた、式(I)〔式中、
(Rは、3−クロロ、4−クロロ、2−フルオロ、3−フルオロ、4−フルオロ、3−ブロモ、4−ブロモ、3−シアノ、4−シアノ、3−ニトロ、2,3−ジフルオロ、2,4−ジフルオロ、2,5−ジフルオロ、2,6−ジフルオロ、3,4−ジフルオロ、3,5−ジフルオロ、3,4,5−トリフルオロ、3,4−ジクロロ、3,5−ジクロロ、(3−Cl−2−F)、(3−Cl−4−F)、(3−Cl−5−F)、(3−Cl−6−F)、(4−Cl−2−F)、(4−Cl−3−F)、(3−Br−4−F)、(3−CN−4−F)、(4−Br−3−F)を表す〕
で表される化合物又はその塩である。
特に好ましいのは、表1中の置換パターンである。
極めて特に好ましい置換パターンは、以下のものである:
式(I)〔式中、(Rは3−クロロを表す〕で表される化合物又はその塩;
式(I)〔式中、(Rは3−フルオロを表す〕で表される化合物又はその塩;
式(I)〔式中、(Rは3,4−ジフルオロを表す〕で表される化合物又はその塩;
式(I)〔式中、(Rは(3−Cl−4−F)を表す〕で表される化合物又はその塩;
式(I)〔式中、(Rは(4−Cl−3−F)を表す〕で表される化合物又はその塩;
式(I)〔式中、(Rは(3−Br−4−F)を表す〕で表される化合物又はその塩;
式(I)〔式中、(Rは(3−CN−4−F)を表す〕で表される化合物又はその塩;
式(I)〔式中、(Rは(4−Br−4−F)を表す〕で表される化合物又はその塩。
好ましいのは、さらにまた、化合物(I)〔ここで、
(R2”は、mの置換基R2”を表し、
ここで、m=1の場合、R2”は、又は、mが1より大きい場合、置換基R2”はそれぞれ残りのものから独立して、ハロゲン、シアノ、ニトロ、ヒドロキシ、(C−C)−アルキル、(C−C)−アルケニル、(C−C)−シクロアルケニル、(C−C)−シクロアルキル−(C−C)−アルキル、(C−C)−シクロアルケニル−(C−C)−アルキル、(C−C)−アルキニル、(C−C)−アルコキシ、(C−C)−アルキルチオ、(C−C)−アルキルスルフィニル、(C−C)−アルキルスルホニル、(C−C)−ハロアルキル、(C−C)−ハロアルコキシ、(C−C)−ハロアルキルチオ、(C−C)−ハロアルキルスルフィニル、(C−C)−ハロアルキルスルホニル、(C−C)−ハロアルケニル、(C−C)−ハロアルキニル、(C−C)−アルコキシ−(C−C)−アルキル、(C−C)−アルコキシ−(C−C)−アルコキシ、(C−C)−ハロアルコキシ−(C−C)−アルキル、(C−C)−ハロアルコキシ−(C−C)−アルコキシ、(C−C)−シクロアルキル[ここで、該シクロアルキルは、ハロゲン及び(C−C)−アルキルからなる群から選択される1以上のラジカルで置換されていてもよい]、(C−C)−シクロアルコキシ[ここで、該シクロアルコキシは、ハロゲン及び(C−C)−アルキルからなる群から選択される1以上のラジカルで置換されていてもよい]を表すか、又は、式C(O)OR3”、C(O)NR4”5”、C(O)−Het2”、NR6”7”若しくはHet3”で表されるラジカルを表し;
3”は、水素、(C−C)−アルキル、(C−C)−ハロアルキル、(C−C)−シクロアルキル、(C−C)−ハロシクロアルキル、(C−C)−アルケニル、(C−C)−ハロアルケニル、(C−C)−アルキニル又は下記基Mを表し;
4”、R5”、R6”及びR7”は、互いに独立して、それぞれ、水素、(C−C)−アルキル、(C−C)−アルケニル又は(C−C)−アルキニル[ここで、最後に挙げられている3のラジカルは、それぞれ、残りのものから独立して、置換されていないか、又は、ハロゲン、ニトロ、シアノ及びフェニル(ここで、該フェニルは、置換されていてもよい)からなる群から選択される1以上のラジカルで置換されている]を表すか、又は、
(C−C)−シクロアルキル若しくはフェニル[ここで、最後に挙げられている2のラジカルは、それぞれ、いずれの場合にも残りのものから独立して、置換されていないか、又は、ハロゲン、ニトロ、シアノ、(C−C)−アルキル、(C−C)−ハロアルキル、フェニル及びベンジル(ここで、最後に挙げられている2のラジカルは、それぞれ、置換されていてもよい)からなる群から選択される1以上のラジカルで置換されている]を表し;
Het2”及びHet3”は、互いに独立して、それぞれ、飽和又は部分的不飽和のヘテロ環のラジカル[ここで、該ヘテロ環は、3〜9個の環原子及び該環の1位に環ヘテロ原子としての少なくとも1個の窒素原子を有し、及び、場合により、N、O及びSからなる群から選択される1個、2個又は3個のさらなる環ヘテロ原子を有し、並びに、該ヘテロ環の該ラジカルはその環の1位にある窒素原子で式(I)で表される化合物の分子の残りの部分に結合しており、並びに、該ヘテロ環は、置換されていないか、又は、ハロゲン、(C−C)−アルキル、(C−C)−ハロアルキル、(C−C)−アルコキシ、(C−C)−ハロアルコキシ、(C−C)−アルキルチオ及びオキソからなる群から選択される1以上のラジカルで置換されている]を表し;
Mは、カチオンの等価物を表し;
mは、1、2、3、4又は5を表し、好ましくは、1、2又は3を表す〕
である。
さらに好ましいのは、式(I)〔式中、
(R2”は、mの置換基R2”を表し、
ここで、m=1の場合、R2”は、又は、mが1より大きい場合、置換基R2”はそれぞれ残りのものから独立して
・ フッ素、塩素、臭素、ヨウ素、シアノ、ニトロ;
・ (C−C)−アルキル[ここで、該アルキルは、いずれの場合にも、置換されていないか、又は、フッ素、塩素、臭素、シアノ及びニトロからなる群から選択される少なくとも1の置換基で置換されている];又は、
・ (C−C)−アルコキシ;
を表し、及び、
mは、1、2、3又は4を表す〕
で表される化合物又はその塩である。
さらに特に好ましいのは、式(I)〔式中、
(R2”は、mの置換基R2”を表し、
ここで、m=1の場合、R2”は、又は、mが1より大きい場合、置換基R2”はそれぞれ残りのものから独立して
・ フッ素、塩素、臭素、ヨウ素、シアノ、ニトロ;
・ (C−C)−アルキル[ここで、該アルキルは、いずれの場合にも、置換されていないか、又は、フッ素、塩素、臭素、シアノ及びニトロからなる群から選択される少なくとも1の置換基で置換されている];又は、
・ (C−C)−アルコキシ;
を表し、及び、
mは、1、2、3又は4を表す〕
で表される化合物又はその塩である。
さらに極めて特に好ましいのは、式(I)〔式中、
(R2”は、mの置換基R2”を表し、
ここで、m=1の場合、R2”は、又は、mが1より大きい場合、置換基R2”はそれぞれ残りのものから独立して
・ フッ素、塩素、臭素、ヨウ素、シアノ、ニトロ;
・ トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ又はジフルオロメトキシ;
を表し、及び、
mは、1、2又は3を表す〕
で表される化合物又はその塩である。
最も好ましいのは、式(I)〔式中、
(R2”は、mの置換基R2”を表し、
ここで、m=1の場合、R2”は、又は、mが1より大きい場合、置換基R2”はそれぞれ残りのものから独立して
・ フッ素、塩素、臭素、シアノ、ニトロ;又は、
・ トリフルオロメチル;
を表し、及び、
mは、1又は2を表す〕
で表される化合物又はその塩である。
本発明による好ましい化合物、特に好ましい化合物、及び、とりわけ好ましい化合物には、さらにまた、実施例の部分に記載されている本発明化合物、特に、表Z1及び表Z2に記載されている化合物も包含される。
本発明は、さらにまた、適切な官能基が存在している場合には、全ての互変異性体(例えば、ケト及びエノール互変異性体)並びにそれらの混合物及び塩も包含する。
本発明による式(I)及び式(Ia)で表される化合物は、さまざまな代替的な調製方法で調製することが可能である。
下記調製方法において、一部の例では溶媒を使用する。これに関連して、「不活性溶媒」は、いずれの場合にも、特定の反応条件下では不活性であるが全ての反応条件下で不活性である必要はない溶媒を意味している。
下記調製方法において、記載されている反応は、代替的に、マイクロ波オーブンの中で実施することも可能である。
本発明は、さらにまた、一般式(I)で表される化合物及び/又はそれらの塩を調製する方法も提供する。これは、既知方法と同様に実施される調製方法も包含している。
式(I)で表される化合物を調製するために、ラセミ混合物の形態にある対応するジアステレオマー混合物を最初に使用することができる。該シアノブチレート類のジアステレオマー混合物の調製は、原則として知られている(以下のものを参照されたい:EP−A−5341、EP−A−266725、EP A270830、JP 04/297454、JP 04/297455、JP 05/058979、WO 2011/003775、WO 2011/003776、WO 2011/042378、WO 2011/073143、及び、WO2011/098417、並びに、さらに、WO 2012/126764A1及びWO 2012/126765A1)。
引用されている刊行物の中に記載されている合成経路と同様にして、当該化合物を、有機化学の標準的なプロセスによって調製すること可能である。
調製しようとする化合物(I)を含んでいる式(I)で表される化合物のジアステレオマー混合物が得られるが、それは、例えば、
(a) 式(II)
Figure 0006111341
で表される化合物(「シアノメチルベンゼン類」/「フェニルアセトニトリル類」)を、式(III)
Figure 0006111341
で表される化合物(ケイ皮酸誘導体)又はその塩と反応させて、式(I’)
Figure 0006111341
で表される化合物(ジアステレオマー/ラセミ化合物)を生成させることで得られる〔ここで、化合物(II)及び化合物(III)におけるR、R、Q及びnは、調製しようとする一般式(I)で表される個々の化合物において定義されているとおりである〕。
式(I)で表される化合物を調製するのに必要とされる式(II)及び式(III)で表される出発物質は、上記で引用されている文献から知られているか、又は、引用されている文献に記載されている調製方法と同様にして調製することができる。
変形態様(a)による反応は、例えば、マイケル付加に関して知られている条件と類似した条件下で、マイケル付加に関して知られている方法に従って、実施することができる。該反応は、例えば、−100℃〜150℃(好ましくは、−78℃〜100℃)の温度で、有機溶媒又は無機溶媒の中で、一般に、塩基又は触媒又は塩基と触媒の両方の存在下で、実施する[以下のものも参照されたい: J. Chem. Soc.(1945), p.438]。
適切な溶媒は、例えば、以下のような有機溶媒である:
・ 脂肪族炭化水素類、例えば、ペンタン、ヘキサン、シクロヘキサン、又は、石油エーテル;
・ 芳香族炭化水素類、例えば、トルエン、o−キシレン、m−キシレン、又は、p−キシレン;
・ ハロゲン化炭化水素類、例えば、塩化メチレン、クロロホルム、又は、クロロベンゼン;
・ エーテル類、例えば、ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、tert−ブチルメチルエーテル、ジオキサン、アニソール、及び、テトラヒドロフラン(THF);
・ ニトリル類、例えば、アセトニトリル、又は、プロピオニトリル;
・ ケトン類、例えば、アセトン、メチルエチルケトン、ジエチルケトン、及び、tert−ブチルメチルケトン;
・ アルコール類、例えば、メタノール、エタノール、n−プロパノール、イソプロパノール、n−ブタノール、及び、tert−ブタノール;及び、さらに、
・ ジメチルスルホキシド、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、スルホラン;
・ 上記有機溶媒の混合物。
個々の場合において、無機溶媒(例えば、水)又は有機溶媒と水の混合物を使用することも適している。
好ましい溶媒は、THF及びメタノール、並びに、それらと別の有機溶媒との混合物である。
調製方法変形態様(a)による反応は、好ましくは、塩基の存在下で、例えば、以下のものからなる群から選択される塩基の存在下で、実施する:無機化合物、例えば、アルカリ金属及びアルカリ土類金属の水酸化物、例えば、水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム若しくは水酸化カルシウム、アルカリ金属及びアルカリ土類金属の酸化物、例えば、酸化リチウム、酸化ナトリウム、酸化カルシウム若しくは酸化マグネシウム、アルカリ金属及びアルカリ土類金属の水素化物、例えば、水素化リチウム、水素化ナトリウム、水素化カリウム若しくは水素化カルシウム、アルカリ金属アミド類、例えば、リチウムアミド、ナトリウムアミド若しくはカリウムアミド、アルカリ金属及びアルカリ土類金属の炭酸塩、例えば、炭酸リチウム、炭酸カリウム若しくは炭酸カルシウム、アルカリ金属重炭酸塩、例えば、重炭酸ナトリウム、又は、有機金属化合物、例えば、好ましくは、アルカリ金属アルキル類、例えば、メチルリチウム、ブチルリチウム若しくはフェニルリチウム、アルキルマグネシウムハロゲン化物、例えば、塩化メチルマグネシウム、又は、アルカリ金属及びアルカリ土類金属のアルコキシド類、例えば、ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシド、カリウムエトキシド、カリウムtert−ブトキシド若しくはジメトキシマグネシウム。
使用する塩基は、有機塩基、例えば、以下のものからなる群から選択される有機塩基であることも可能である:第三級脂肪族アミン類、例えば、トリメチルアミン、トリエチルアミン、トリブチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン若しくはN−メチルピペリジン、又は、芳香族第三級アミン類、例えば、ピリジン若しくは置換されているピリジン類、例えば、コリジン、ルチジン若しくは4−ジメチルアミノピリジン、又は、二環式アミン類、例えば、7−メチル−1,5,7−トリアザビシクロ[4.4.0]−デカ−5−エン若しくは1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン(DBU)。
好ましい有機塩基は、例えば、カリウムtert−ブトキシド、リチウムビス(トリメチルシリル)アミド、又は、7−メチル−1,5,7−トリアザビシクロ[4.4.0]−デカ−5−エン若しくは1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン(DBU)である。
塩基の量は、一般に、広い範囲内で変えることができる。例えば、当該塩基を、触媒量で、化学量論的量で、等モル量で、又は、過剰量で、使用するのが適切であり得る。好ましくは、液状の有機塩基を、場合により、溶媒としても使用し得る。
変形態様(a)によるマイケル付加に適している触媒は、酸性触媒、例えば、以下のものからなる群から選択される酸性触媒である:無機酸、例えば、ブレンステッド酸、例えば、フッ化水素酸、塩酸、臭化水素酸、硫酸若しくは過塩素酸、又は、ルイス酸、例えば、三フッ化ホウ素、三塩化アルミニウム、塩化鉄(III)、塩化スズ(IV)、塩化チタン(IV)、スカンジウム(III)トリフラート若しくは塩化亜鉛(II)、及び、さらに、有機酸、例えば、ギ酸、酢酸、プロピオン酸、シュウ酸、トルエンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、ショウノウスルホン酸、クエン酸若しくはトリフルオロ酢酸。
酸性触媒の量は、一般に、広い範囲内で変えることができる。例えば、当該酸を、触媒量で、化学量論的量で、等モル量で、又は、過剰量で、使用するのが適切であり得る。好ましくは、液状の酸を、場合により、溶媒としても使用し得る。
式(III)で表される中間体を調製するための変形態様(a1)
式(III)で表される化合物及びそれらの塩も、例えば、調製方法[変形態様(a1)]によって得ることが可能であり、ここで、調製方法[変形態様(a1)]は、式(IV)で表されるアルデヒドを式(V)で表されるホスホリリド(phosphorylides)と反応させて、化合物(III)を生成させる(ウィッティッヒ反応)ことを特徴とし、ここで、式(V)において、ラジカルRは、炭化水素ラジカル、好ましくは、(C−C)−アルキル、特に、メチル又はエチルを表す。変形態様(a1)において、ホスホリリド(V)の代わりに、対応するホスホン酸エステルカルバニオンを使用することも可能である(ウィッティッヒ・ホーナー反応)。
Figure 0006111341
変形態様(a1)によるウィッティッヒ反応又はウィッティッヒ・ホーナー反応は、当業者には、原則として知られており、そして、例えば、以下のものに記載されている: Journal of Heterocyclic Chemistry, 1985, 22, 65−69; Archiv der Pharmazie (Weinheim, Germany), 1986, vol.319, 4, 366−372; Journal of Medicinal Chemistry, 2002, 45, 16, 3549−3557; US 2005/234033 A1, 2005; Journal of Medicinal Chemistry, 2007, 50, 25, 6303−6306; Bioorganic and Medicinal Chemistry, 2010 ,18, 14, 5323−5338; Journal of Medicinal Chemistry, 2010, 53, 2, 787−797;及び、それらの中で引用されている文献。
式(I)で表される化合物のジアステレオマー混合物又はラセミジアステレオマーは、変形態様(b)に従って、エステル交換反応によっても得ることができるが、ここで、該該エステル交換反応は、
(b) 式(I
Figure 0006111341
〔式中、Rは、Rに関して可能なラジカルの群から選択されるラジカルを表すが、調製しようとする化合物(I)におけるラジカルRとは異なっている〕
で表される化合物を、式R−OH〔式中、Rは、式(I)において定義されているとおりである〕で表される化合物と反応させて、化合物(I)を生成させることを特徴とする〔ここで、化合物(I)中のR、Q及びnは、調製しようとする式(I)で表される個々の化合物において定義されているとおりである〕。
特定の実施形態では、変形態様(c)に従って、化合物(I)として上記式(Ia)で表される立体化学的に富化された化合物を得ることも可能であり、ここで、変形態様(c)は、
(c) 式(Ia
Figure 0006111341
〔式中、Rは、Rに関して意図されている可能なラジカルの群から選択されるラジカルであるが、調製しようとする化合物(Ia)におけるラジカルRとは異なっている〕
で表される立体化学的に富化された化合物[これは、立体化学的に対応している[即ち、これは、所望の化合物(Ia)におけるのと少なくとも同様に富化されている]]を、式R−OH〔式中、Rは、調製しようとする式(Ia)で表される化合物におけるのと同様に定義される〕と反応させることを特徴とする。
該エステル交換反応(b)及び(c)は、例えば、触媒の存在下、場合により非プロトン性溶媒の存在下で、適切なアルコールR−OHを用いて、実施することが可能である。
さらにまた、一般に、化学平衡が所望の生成物の方にシフトするような条件(例えば、モレキュラーシーブの存在下に、実質的に無水条件下で、例えば、大過剰量のアルコールR−OHを使用する)が有利である。
該反応(エステル交換反応)は、一般に、0℃〜180℃(好ましくは、20℃〜100℃)の温度で、ルイス酸又はブレンステッド酸又は酵素の存在下で、実施することができる[cf. J. Org. Chem. 2002, 67, 431]。
適切な溶媒は、例えば、以下の有機非プロトン性溶媒である:
・ 脂肪族炭化水素類、例えば、ペンタン、ヘキサン、シクロヘキサン、又は、石油エーテル;
・ 芳香族炭化水素類、例えば、トルエン、o−キシレン、m−キシレン、又は、p−キシレン;
・ ハロゲン化炭化水素類、例えば、塩化メチレン(ジクロロメタン)、クロロホルム、又は、クロロベンゼン;
・ エーテル類、例えば、ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、tert−ブチルメチルエーテル、ジオキサン、アニソール、又は、テトラヒドロフラン(THF);
・ ニトリル類、例えば、アセトニトリル、又は、プロピオニトリル;
・ ケトン類、例えば、アセトン、メチルエチルケトン、ジエチルケトン、及び、tert−ブチルメチルケトン;
・ ジメチルスルホキシド、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、又は、スルホラン;又は、
・ 上記有機溶媒の混合物。
好ましい溶媒は、アルコールR−OH(これは、同時に、当該エステル交換反応に関する反応相手として使用される)であり、場合により、上記非プロトン性有機溶媒のうちの1種類と組み合わされてもよい。
アルコールは、上記非プロトン性溶媒のリストに含まれてはおらず、従って、「代替的溶媒(alternative solvent)」と考えられる。
あるいは、別のエステル類を酸性加水分解又は塩基性加水分解に付して遊離酸(即ち、化合物(I)又は(Ia)〔ここで、Rは、いずれの場合にも、Hである〕)とし、次いで、アルコールR−OHを用いてエステル化することにより、二段階で、所望のエステルを別のエステルから得ることも可能である。
従って、変形態様(d)による式(I)で表されるジアステレオマー混合物若しくはラセミジアステレオマーの調製、又は、変形態様(e)による光学的に活性な化合物(Ia)の調製は、上記式(I)又は式(Ia)〔式中、ラジカルRは、それぞれ、水素である〕で表される遊離酸を、慣習的な方法によって、適切な場合には式(I)又は式(Ia)〔式中、ラジカルRは、それぞれ、水素ではない〕で表される別のエステルからの当該遊離酸の先行する調製(d−1)又は(e−1)と組合せて、式R−OHで表されるアルコールを用いてエステル化することを特徴とする。
式(I)/R=H又は式(Ia)/R=Hで表される遊離酸からのエステル化は、例えば、慣習的な方法と同様にして、例えば、0℃〜120℃(好ましくは、20℃〜50℃)の温度で、場合により触媒の存在下で、実質的に無水の媒体の中で又は水(これは、当該エステル化中に形成される水を包含する)が捕捉されるか若しくは除去される条件下で、実施することができる。適切な触媒は、無水の酸又は塩基、好ましくは、有機酸又は有機塩基である;カルボン酸をエステル化するための化学的プロセスに関するハンドブックを参照されたい;さらに、例えば、以下のものも参照されたい:J. Am. Chem. Soc. 2007, 129(43),13321; J. Org. Chem. 1984, 49(22), 4287。
当該エステル化に適している溶媒は、調製方法変形態様(b)及び(c)に関して上記で挙げられている非プロトン性有機溶媒であり、これは、該アルコールR−OH(これは、同時に、当該エステル化に関する反応相手として使用される)を包含する。このアルコールR−OHは、場合により、上記非プロトン性有機溶媒のうちの1種類と組み合わされてもよい。
当該エステル化に適している触媒は、無水形態にあるか又は含水量が可能な限り少ない、調製方法変形態様(a)(マイケル付加)に関して挙げられている塩基又は酸性若しくは塩基性の触媒である。好ましい触媒は、塩基水酸化リチウム、炭酸カリウム又は有機アミン(例えば、ピリジン、置換されているピリジン及びDBU)である。
式(I)又は式(Ia)〔式中、Rは、いずれの場合にも、Hではない〕で表される別のエステル類の、上記エステル化[調製方法変形態様(d−1)及び(e−1)]の前に実施されるどのような加水分解も、慣習的な方法と同様にして、例えば、0℃〜120℃(好ましくは、20℃〜50℃)の温度で、適切な場合には触媒の存在下で、水を含んでいる媒体/溶媒の中で、実施することができる;カルボン酸エステル類を加水分解するための化学的プロセスに関するハンドブックを参照されたい;さらに、例えば、以下のものも参照されたい: J. Am. Chem. Soc. 2007, 129(43),13321; J. Org. Chem. 1984, 49(22), 4287。
当該加水分解[即ち、調製方法変形態様(d−1)及び(e−1)]に適している溶媒は、水、又は、水を含んでいる有機溶媒(例えば、上記調製方法変形態様(a)(マイケル付加)に基づいて挙げられている有機溶媒)であり、好ましくは、水、又は、水を含んでいる極性有機溶媒(例えば、THF)である。
当該加水分解に適している触媒は、いずれの場合にも水を含んでいる、調製方法変形態様(a)(マイケル付加)に関して挙げられている酸、塩基又は酸性若しくは塩基性の触媒である。好ましい触媒は、有機溶媒の存在下における、水性の酸及び塩基、特に、塩基(例えば、水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、炭酸カリウム、ピリジン、置換されているピリジン及びDBU)である。
当該エステル化又は当該加水分解のための触媒は、一般に、触媒量で使用することができる。一般に、比較的多い量(これは、等モル量及びモル過剰量を包含する)を使用することも可能である。多くの場合、溶媒として使用することも可能である。
当該反応混合物は、慣習的な方法で、例えば、水と混合させ、相を分離させ、そして、適切な場合には、粗製生成物をクロマトグラフィー精製に付すことによって、後処理する。中間体及び最終生成物の一部は、無色又は僅かに茶色がかった粘性の油状物の形態で得られ、その油状物は、精製するか、又は、減圧下及び中程度の高温で揮発性成分を除去する。
中間体及び最終生成物が固体として得られる場合、その精製は、再結晶又は温浸によって実施することも可能である。個々の化合物(I)又は化合物(Ia)が上記経路によって得ることができない場合、それらは、別の化合物(I)又は化合物(Ia)を誘導体化することによって調製することができる。
本発明によるトレオ化合物又は光学的に活性なトレオ化合物(Ia)を化合物(I)のジアステレオマー混合物から調製するためには、適切な方法で、立体異性体の混合物からトレオ異性体又は立体異性体(エナンチオマー)トレオ−2を富化させることが必要である。従って、適切な調製方法は、依然としてエリトロ異性体を含んでいる式(I)で表される化合物のジアステレオマー混合物からトレオ異性体トレオ−1及びトレオ−2を最初に単離すること、並びに、場合により、その後、エナンチオマートレオ−1との混合物からエナンチオマートレオ−2を単離又は富化して光学分割することを含んでいる。
ラセミ混合物としてのトレオ異性体の単離は、上記で記載されている慣習的な分離及び精製方法(ジアステレオマー分離)と同様に実施することができる。
その後、式(Ia)で表される化合物を調製するのに適しているのは、類似したケースから当業者には一般に知られている光学分割する方法であり(cf. 立体化学のハンドブック)、例えば、混合物を、例えば、物理学的プロセス〔例えば、結晶化、クロマトグラフプロセス(特に、カラムクロマトグラフィー及び高圧液体クロマトグラフィー)、蒸留(適切な場合には、減圧下での蒸留)、抽出及び別のプロセス〕によって、ジアステレオマーに分離させるプロセスの後で、一般的には、キラル固相上でのクロマトグラフ分離によって、エナンチオマーの残留混合物を分離させることが可能である。予備的な量又は工業規模に適しているのは、ジアステレオマー塩(ここで、該ジアステレオマー塩は、光学的に活性な酸、及び、適切な場合には、酸性基が存在しているという条件の下で光学的に活性な塩基を使用して、ジアステレオマー混合物から得ることができる)の結晶化のようなプロセスである。
ジアステレオマー塩を結晶化させることによる光学分割に適している光学的に活性な酸は、例えば、ショウノウスルホン酸、ショウノウ酸、ブロモショウノウスルホン酸、キナ酸、酒石酸、ジベンゾイル酒石酸及び別の類似した酸である;光学的に活性な適切な塩基は、例えば、キニーネ、シンコニン、キニジン、ブルシン、1−(S)−フェニルエチルアミン、1−(R)−フェニルエチルアミン及び別の類似した塩基である。
次いで、殆どの場合、水性溶媒、アルコール性溶媒又は水性−有機溶媒の中で結晶化を実施するが、その際、適切な場合には結晶種を入れた後で、溶解性が低いジアステレオマーが最初に沈澱する。その後、酸性化するか又は塩基を使用することによって、式(I)で表される化合物の一方のエナンチオマーを沈澱した塩から遊離させるか、又は、他方を結晶化物(crystallizate)から遊離させる。
従って、本発明は、化合物(Ia)を調製する方法も提供し、ここで、該調製方法は、化合物(I)又は式(I)で表されるトレオ化合物を光学分割に付し、及び、化合物(Ia)を、存在しているトレオエナンチオマーの混合物に基づいて、60〜100%(好ましくは、70〜100%、さらに好ましくは、80〜100%、特に、90〜100%)の立体化学的純度で単離することを特徴とする。
上記光学分割法に代わる方法として、立体化学的に純粋な出発物質を用いて開始するエナンチオ選択的プロセスも、原則として、トレオ−2エナンチオマー(Ia)を調製するのに適している。
以下の酸は、一般に、式(I)で表される化合物の酸付加塩を調製するのに適している:ハロゲン化水素酸、例えば、塩酸又は臭化水素酸、さらに、リン酸、硝酸、硫酸、単官能性若しくは二官能性のカルボン酸及びヒドロキシカルボン酸、例えば、酢酸、マレイン酸、コハク酸、フマル酸、酒石酸、クエン酸、サリチル酸、ソルビン酸又は乳酸、及び、さらに、スルホン酸、例えば、p−トルエンスルホン酸及び1,5−ナフタレンジスルホン酸。式(I)で表される酸付加化合物は、塩を形成させるための慣習的な方法で、例えば、式(I)で表される化合物を適切な有機溶媒(例えば、メタノール、アセトン、塩化メチレン又はベンゼン)に溶解させ、0〜100℃の温度で当該酸を添加することによって、容易に得ることが可能であり、そして、それらの酸付加化合物は、既知方法で、例えば、濾過し、及び、適切な場合には不活性有機溶媒で洗浄することにより精製することによって、単離することができる。
式(I)で表される化合物の塩基付加塩は、好ましくは、不活性極性溶媒(例えば、水、メタノール又はアセトン)の中で、0〜100℃の温度で、調製する。本発明による塩を調製するのに適している塩基の例は、以下のものである:アルカリ金属炭酸塩、例えば、炭酸カリウム、アルカリ金属水酸化物及びアルカリ土類金属水酸化物、例えば、NaOH若しくはKOH、アルカリ金属水素化物及びアルカリ土類金属水素化物、例えば、NaH、アルカリ金属アルコキシド及びアルカリ土類金属アルコキシド、例えば、ナトリウムメトキシド若しくはカリウムtert−ブトキシド、又は、アンモニア、エタノールアミン若しくは式[NRR’R”R”’]OHで表される第4級水酸化アンモニウム。
上記調製方法変形態様において示されている「不活性溶媒」が意味するものは、いずれの場合にも、特定の反応条件下では不活性であるが全ての反応条件下で不活性である必要はない溶媒である。
上記調製方法によって合成することが可能な式(I)で表される化合物のコレクションは、並行的に調製することも可能であり、その場合、これは、手動で、部分的に自動化で、又は、完全に自動化で、実施することが可能である。これに関連して、生成物及び/若しくは中間体の反応手順、後処理又は精製を自動化することが可能である。概して、これは、例えば、「“Annual Reports in Combinatorial Chemistry and Molecular Diversity: Automated Synthesis”, Volume 1, Verlag Escom, 1997」の第69〜77頁においてS.H. DeWittによって記載された方法を意味するものと理解される。
並行的な反応手順及び後処理に関しては、市販されている一連の機器、例えば、会社「Stem Corporation, Woodrolfe Road, Tollesbury, Essex, CM9 8SE, England」又は「H+P Labortechnik GmbH, Bruckmannring 28, 85764 Oberschleisheim, Germany」などによって提供されている種類の市販されている一連の機器を使用することが可能である。化合物(I)の並行精製又は調製中に生成された中間体の並行精製に関しては、とりわけ、クロマトグラフィー装置、例えば、「ISCO, Inc., 4700 Superior Street, Lincoln, NE 68504, USA」製のクロマトグラフィー装置を利用することが可能である。上記装置は、調製方法の個々の段階が自動化されているモジュール式方法を可能とするが、調製方法の段階の間では手動による操作を行わなければならない。これは、個々の自動化モジュールが例えばロボットによって操作される部分的に又は完全に一体化された自動化システムを用いて回避することができる。このタイプの自動化システムは、例えば、「Zymark Corporation, Zymark Center, Hopkinton, MA 01748, USA」から入手することができる。
記載されている方法に加えて、式(I)で表される化合物の調製は、固相担持方法(solid−phase−supported method)によって部分的に又は完全に実施することが可能である。この目的のために、当該合成における個々の中間体若しくは全ての中間体、又は、対応する手順に適合させた合成における個々の中間体若しくは全ての中間体を、合成用樹脂に結合させる。固相担持合成方法は、専門的な文献、例えば、「Barry A. Bunin in “The Combinatorial Index”, Academic Press, 1998」に広範囲に記載されている。
固相担持合成方法を使用することで、文献から知られている多くのプロトコルを実施することが可能となり、これらは、手動で又は自動化された方法で行うことができる。例えば、「IRORI, 11149 North Torrey Pines Road, La Jolla, CA 92037, USA」製の製品を使用する「ティーバッグ法(teabag method)」(Houghten, US 4,631,211;Houghten et al., Proc. Natl. Acad. Sci, 1985, 82, 5131−5135)を半自動化することができる。固相担持並行合成の自動化は、例えば、「Argonaut Technologies, Inc., 887 Industrial Road, San Carlos, CA 94070, USA」製又は「MultiSynTech GmbH, Wullener Feld 4, 58454 Witten, Germany」製の装置によって、首尾よく実施される。
ここに記載されている調製方法で調製することによって、式(I)で表される化合物が、物質コレクション又はライブラリーの形態で生成される。従って、本発明は、式(I)で表される少なくとも2種類の化合物及びそれらの前駆物質を含んでいる、式(I)で表される化合物のライブラリーも提供する。
本発明による式(I)で表される化合物(及び/又はそれらの塩)〔これらは、上記及び下記において、総合して、「本発明による化合物」、「本発明による化合物(I)」、又は、手短に、「化合物(I)」とも称される〕は、広範囲の経済的に重要な単子葉及び双子葉の一年生有害植物に対して優れた除草効力を示す。該活性化合物は、根茎、根株又は別の多年生器官から苗条を生じる、防除が困難な多年生有害植物も、良好に防除する。
本発明は、従って、望ましくない植物を防除する方法又は植物の成長を調節する方法、好ましくは、作物植物内において望ましくない植物を防除する方法又は植物の成長を調節する方法にも関し、ここで、該方法においては、本発明による1種類以上の化合物を、該植物(例えば、有害植物、例えば、単子葉雑草若しくは双子葉雑草、又は、望ましくない作物植物)に施用するか、又は、種子(例えば、穀粒、種子、又は、栄養繁殖器官、例えば、塊茎、若しくは、芽を有する苗条部分)に施用するか、又は、当該植物がその中で若しくはその上で成育している土壌(例えば、農耕地又は非農耕地の土壌)に施用するか、又は、当該植物がそこで成育している領域(例えば、耕作領域)に施用する。本発明の化合物は、例えば、播種前(適切な場合には、さらにまた、土壌に混和することによって)、発生前又は発生後に使用することができる。本発明の化合物によって防除することが可能な何種類かの代表的な単子葉雑草植物相及び双子葉雑草植物相の具体的な例は以下のとおりであるが、そのように列挙されたものを特定の種に限定することは意図されていない。
以下の属の単子葉有害植物: アエギロプス属(Aegilops)、カモジグサ属(Agropyron)、ヌカボ属(Agrostis)、スズメノテッポウ属(Alopecurus)、セイヨウヌカボ属(Apera)、カラスムギ属(Avena)、ビロードキビ属(Brachiaria)、スズメノチャヒキ属(Bromus)、クリノイガ属(Cenchrus)、ツユクサ属(Commelina)、ギョウギシバ属(Cynodon)、カヤツリグサ属(Cyperus)、タツノツメガヤ属(Dactyloctenium)、メヒシバ属(Digitaria)、ヒエ属(Echinochloa)、ハリイ属(Eleocharis)、オヒシバ属(Eleusine)、スズメガヤ属(Eragrostis)、ナルコビエ属(Eriochloa)、ウシノケグサ属(Festuca)、テンツキ属(Fimbristylis)、アメリカコナギ属(Heteranthera)、チガヤ属(Imperata)、カモノハシ属(Ischaemum)、アゼガヤ属(Leptochloa)、ドクムギ属(Lolium)、ミズアオイ属(Monochoria)、キビ属(Panicum)、スズメノヒエ属(Paspalum)、クサヨシ属(Phalaris)、アワガエリ属(Phleum)、イチゴツナギ属(Poa)、ツノアイアシ属(Rottboellia)、オモダカ属(Sagittaria)、ホタルイ属(Scirpus)、エノコログサ属(Setaria)、モロコシ属(Sorghum)。
以下の属の双子葉雑草: イチビ属(Abutilon)、ヒユ属(Amaranthus)、ブタクサ属(Ambrosia)、アノダ属(Anoda)、カミツレ属(Anthemis)、アファネス属(Aphanes)、ヨモギ属(Artemisia)、ハマアカザ属(Atriplex)、ヒナギク属(Bellis)、センダングサ属(Bidens)、ナズナ属(Capsella)、ヒレアザミ属(Carduus)、カワラケツメイ属(Cassia)、ヤグルマギク属(Centaurea)、アカザ属(Chenopodium)、アザミ属(Cirsium)、セイヨウヒルガオ属(Convolvulus)、チョウセンアサガオ属(Datura)、ヌスビトハギ属(Desmodium)、エメキス属(Emex)、エゾスズシロ属(Erysimum)、トウダイグサ属(Euphorbia)、チシマオドリコソウ属(Galeopsis)、コゴメギク属(Galinsoga)、ヤエムグラ属(Galium)、フヨウ属(Hibiscus)、サツマイモ属(Ipomoea)、ホウキギ属(Kochia)、オドリコソウ属(Lamium)、マメグンバイナズナ属(Lepidium)、アゼトウガラシ属(Lindernia)、シカギク属(Matricaria)、ハッカ属(Mentha)、ヤマアイ属(Mercurialis)、ザクロソウ属(Mullugo)、ワスレナグサ属(Myosotis)、ケシ属(Papaver)、アサガオ属(Pharbitis)、オオバコ属(Plantago)、タデ属(Polygonum)、スベリヒユ属(Portulaca)、キンポウゲ属(Ranunculus)、ダイコン属(Raphanus)、イヌガラシ属(Rorippa)、キカシグサ属(Rotala)、ギシギシ属(Rumex)、オカヒジキ属(Salsola)、キオン属(Senecio)、セスバニア属(Sesbania)、キンゴジカ属(Sida)、シロガラシ属(Sinapis)、ナス属(Solanum)、ノゲシ属(Sonchus)、ナガボノウルシ属(Sphenoclea)、ハコベ属(Stellaria)、タンポポ属(Taraxacum)、グンバイナズナ属(Thlaspi)、シャジクソウ属(Trifolium)、イラクサ属(Urtica)、クワガタソウ属(Veronica)、スミレ属(Viola)、オナモミ属(Xanthium)。
本発明の化合物が発芽前に土壌表面に施用される場合、雑草の実生の出芽が完全に防止されるか、又は、雑草は、子葉期に達するまで成長するが、その後成長を停止し、そして最終的には、3〜4週間経過した後、完全に枯死する。
本発明による式(I)で表される化合物及び/又はそれらの塩は、ノスズメノテッポウ(Alopecurus myosuroides)、カラスムギ(Avena fatua)、ショクヨウガヤツリ(Cyperus esculentus)、イヌビエ(Echinochloa crus−galli)、ネズミムギ(Lolium multiflorum)、エノコログサ(Setaria viridis)、イチビ(Abutilon theophrasti)、アオゲイトウ(Amaranthus retroflexus)、イヌカミツレ(Matricaria inodora)(=Tripleurospermum maritimum subsp.inodorum)、マルバアサガオ(Pharbitis purpurea)、ソバカズラ(Polygonum convolvulus)(=Fallopia convolvulus)、ハコベ(Stellaria media)、サンシキスミレ(Viola tricolor)、オオイヌノフグリ(Veronica persica)及びマルバアサガオ(Pharbitis purpurea)などの有害な植物の防除において極めて有効であるということが見いだされた。
本発明の化合物は、ノスズメノテッポウ(Alopecurus myosuroides)、カラスムギ(Avena fatua)、イヌビエ(Echinochloa crus−galli)、ネズミムギ(Lolium multiflorum)、エノコログサ(Setaria viridis)、アオゲイトウ(Amaranthus retroflexus)、マルバアサガオ(Pharbitis purpurea)、ソバカズラ(Polygonum convolvulus)、サンシキスミレ(Viola tricolor)及びオオイヌノフグリ(Veronica persica)に対して、特に優れた除草活性を示した。
該活性化合物が植物の緑色の部分に発生後施用される場合は、その処理の後で成長は停止し、そして、当該有害植物は、施用時点における成長段階にとどまるか、又は、一定期間の後、完全に枯死し、その結果、作物植物にとって有害である雑草との競合が、極めて早期に持続的に排除される。
本発明の化合物は単子葉雑草及び双子葉雑草に対して優れた除草活性を示すが、経済的に重要な作物の作物植物、例えば、ラッカセイ属(Arachis)、フダンソウ属(Beta)、アブラナ属(Brassica)、キュウリ属(Cucumis)、カボチャ属(Cucurbita)、ヒマワリ属(Helianthus)、ニンジン属(Daucus)、ダイズ属(Glycine)、ワタ属(Gossypium)、サツマイモ属(Ipomoea)、アキノノゲシ属(Lactuca)、アマ属(Linum)、トマト属(Lycopersicon)、ススキ属(Miscanthus)、タバコ属(Nicotiana)、インゲンマメ属(Phaseolus)、エンドウ属(Pisum)、ナス属(Solanum)、ソラマメ属(Vicia)の双子葉作物の作物植物、又は、ネギ属(Allium)、アナナス属(Ananas)、クサスギカズラ属(Asparagus)、カラスムギ属(Avena)、オオムギ属(Hordeum)、イネ属(Oryza)、キビ属(Panicum)、サトウキビ属(Saccharum)、ライムギ属(Secale)、モロコシ属(Sorghum)、ライコムギ属(Triticale)、コムギ属(Triticum)、トウモロコシ属(Zea)〔特に、トウモロコシ属(Zea)、及び、コムギ属(Triticum)〕の単子葉植物の作物植物は、本発明の個々の化合物の構造及びその施用量に応じて、たとえ損傷を受けるとしても、ほんの僅かな程度にしか損傷をうけない。このような理由で、本発明の化合物は、農業上有用な植物などの作物植物又は観賞植物における望ましくない植物の成長を選択的に制御するのに非常に適している。
さらに、本発明の化合物は(それらの個々の構造及び使用される施用量に応じて)、作物植物において優れた成長調節特性を有する。それらは、調節効果を伴って植物自体の代謝に介入し、従って、植物の成分に対して制御された影響を及ぼすために、並びに、例えば乾燥及び成長阻害を誘発することによって、収穫を促進するために、使用することができる。さらに、それらは、当該プロセスにおいて植物を枯死させることなく植物の望ましくない成長を全体的に制御及び阻害するのにも適している。植物の成長を阻害することは、例えばそれによって倒伏が低減され得るか又は完全に防止され得るので、多くの種類の単子葉植物及び双子葉植物において重要な役割を果たす。
本発明の活性化合物は、その除草特性及び植物成長調節特性によって、遺伝子組換え植物又は慣習的な突然変異誘発によって改質された植物の作物の中の有害な植物を防除するために用いることもできる。一般に、トランスジェニック植物は、特定の有利な特性に関して、例えば、特定の殺有害生物剤(特に、特定の除草剤)に対する抵抗性、植物病害又は植物病害の病原体(例えば、特定の昆虫類又は微生物、例えば、菌類、細菌類又はウイルス類)に対する抵抗性などに関して、注目すべきである。別の特別な特性は、例えば、収穫物の、量、質、貯蔵性、組成及び特定の成分などに関する。例えば、デンプン含有量が増大されているか若しくはデンプンの質が変性されているトランスジェニック植物又は収穫物が異なる脂肪酸組成を有するトランスジェニック植物が知られている。
トランスジェニック作物を目的として、本発明の化合物及び/又はその塩は、有用な植物及び観賞植物(例えば、穀類、例えば、コムギ、オオムギ、ライムギ、カラスムギ、アワ、イネ及びトウモロコシ、又は、テンサイ、ワタ、ダイズ、ナタネ、ジャガイモ、トマト、エンドウ及び他の野菜類の作物)の経済的に重要なトランスジェニック作物において使用するのが好ましい。
本発明の化合物は、除草剤として、当該除草剤の植物毒性効果に対して抵抗性であるか又は組換え手段によって抵抗性にされた有用な植物の作物において、使用するのも好ましい。
本発明の活性化合物は、その除草特性及び植物成長調節特性によって、既知遺伝子組換え植物又はまだ開発されていない遺伝子組換え植物の作物の中の有害な植物を防除するために用いることもできる。概して、トランスジェニック植物は、特定の有利な特性に関して、例えば、特定の殺有害生物剤(特に、特定の除草剤)に対する抵抗性、植物病害又は植物病害の病原体(例えば、特定の昆虫類又は微生物、例えば、菌類、細菌類又はウイルス類)に対する抵抗性などに関して、注目すべきである。別の特別な特性は、例えば、収穫物の量、質、貯蔵性、組成及び特定の成分に関する。例えば、デンプン含有量が増大されているか若しくはデンプンの質が変性されているトランスジェニック植物、又は、収穫物が異なった脂肪酸組成を有しているトランスジェニック植物が、知られている。別の特定の特性は、非生物的なストレス(例えば、熱、低温、渇水、塩分及び紫外線)に対する耐性又は抵抗性であり得る。
本発明による式(I)で表される化合物又はそれらの塩は、有用な植物及び観賞植物(例えば、穀物、例えば、コムギ、オオムギ、ライムギ、カラスムギ、モロコシ及びアワ、イネ、キャッサバ及びトウモロコシ、又は、テンサイ、ワタ、ダイズ、ナタネ、ジャガイモ、トマト、エンドウ及び他の野菜類の作物)の経済的に重要なトランスジェニック作物において使用するのが好ましい。
式(I)で表される化合物は、好ましくは、除草剤として、当該除草剤の植物毒性効果に対して抵抗性であるか又は組換え手段によって抵抗性にされた有用な植物の作物の中で使用することができる。
既存の植物と比較して改質された特性を有する新規植物を生成させる慣習的な方法は、例えば、従来の育種法及び突然変異体の生成である。別法として、改変された特性を有する新規植物は、組換え法を用いて生成させることができる(例えば、EP−A−0221044、EP−A−0131624を参照されたい)。例えば、以下のいくつかの場合において、記載が成されている:
・ 植物体内で合成されるデンプンを改質することを目的とする作物植物の遺伝子修飾(例えば、WO 92/011376、WO 92/014827、WO 91/019806);
・ グルホシネートタイプの特定の除草剤に対して抵抗性を示すトランスジェニック作物植物(cf. 例えば、EP−A−0242236、EP−A−242246)、又は、グリホセートタイプの特定の除草剤に対して抵抗性を示すトランスジェニック作物植物(WO 92/00377)、又は、スルホニル尿素タイプの特定の除草剤に対して抵抗性を示すトランスジェニック作物植物(EP−A−0257993、US A 5013659);
・ 植物を特定の害虫に対して抵抗性を示すようにするバシルス・ツリンギエンシス毒素(Bt毒素)を産生することができるトランスジェニック作物植物(例えば、ワタ)(EP−A−0142924、EP−A−0193259);
・ 改変された脂肪酸組成を有するトランスジェニック作物植物(WO 91/13972);
・ 耐病性を向上させる新規成分又は二次代謝産物(例えば、新規フィトアレキシンなど)を有する遺伝子組換え作物植物(EP A309862、EP A0464461);
・ より多い収穫量及びより高いストレス耐性を有する、光呼吸が低下した遺伝子組換え植物(EP A0305398);
・ 薬学的に又は診断的に重要なタンパク質を産生するトランスジェニック作物植物(「分子ファーミング(molecular pharming)」);
・ より多い収穫量又はより優れた品質を特徴とするトランスジェニック作物植物;
・ 例えば上記で記載した新規特性の組み合わせにを特徴とする、トランスジェニック作物(「遺伝子スタッキング」)。
改質された特性を有する新規トランスジェニック植物を産生させることができる多くの分子生物学的技術は、原則として知られている;例えば,以下のものを参照されたい:「I. Potrykus and G. Spangenberg (eds.) Gene Transfer to Plants, Springer Lab Manual (1995), Springer Verlag Berlin, Heidelberg」、又は、「Christou, “Trends in Plant Science” 1 (1996) 423−431」。
そのような組換え操作に関して、突然変異誘発又はDNA配列の組換えによる配列変更を可能にする核酸分子をプラスミドの中に導入することができる。標準的な方法を用いて、例えば、塩基置換を実施することが可能であり、部分配列を除去することが可能であり、又は、天然配列若しくは合成配列を加えることが可能である。DNA断片を互いに連結するために、その断片にアダプター又はリンカーを結合させることができる;例えば、以下のものを参照されたい:「Sambrook et al., 1989, Molecular Cloning, A Laboratory Manual, 2nd ed. Cold Spring Harbor Laboratory Press, Cold Spring Harbor, NY」、又は、「Winnacker “Gene und Klone”[Genes and Clones], VCH Weinheim 2nd edition 1996」。
例えば、遺伝子産物の活性が低下した植物細胞の生成は、少なくとも1の対応するアンチセンスRNAを発現させることによって、又は、コサプレッション効果を達成するためのセンスRNAを発現させることによって、又は、前記遺伝子産物の転写産物を特異的に切断する少なくとも1の適切に構築されたリボザイムを発現させることによって、達成することができる。
この目的のために、第1に、存在し得る全てのフランキング配列を含む、遺伝子産物の全コード配列を含んでいるDNA分子を使用することが可能であり、及び、さらに、コード配列の一部分(この場合、これらの部分は、細胞内においてアンチセンス効果を示すのに充分なほど長いことが必要である)だけを含んでいるDNA分子を使用することも可能である。さらにまた、遺伝子産物のコード配列と高度に相同性を有するが、それらと完全に同一なわけではないDNA配列を用いることもできる。
植物体内で核酸分子を発現させる場合、合成されたタンパク質は、植物細胞の任意の望ましい区画内に局在化させ得る。しかしながら、特定の区画内に局在化させるためには、例えば、特定の区画内に局在化することを保証するDNA配列に該コード領域を連結させることが可能である。そのような配列は、当業者に知られている(例えば、以下のものを参照されたい:「Braun et al., EMBO J. 11 (1992), 3219−3227」、「Wolter et al., Proc. Natl. Acad. Sci. USA 85 (1988), 846−850」、「Sonnewald et al., Plant J. 1(1991), 95−106)」。さらにまた、そのような核酸分子は、植物細胞の細胞小器官内で発現させることもできる。
トランスジェニック植物細胞は、完全な植物を生じさせるための既知技術によって再生させることができる。原則として、トランスジェニック植物は、任意の望ましい植物種の植物であることが可能である、即ち、単子葉植物であることが可能であるのみではなく、双子葉植物であることも可能である。
例えば、相同性の(=天然の)遺伝子若しくは遺伝子配列の過剰発現、抑制若しくは阻害によって、又は、非相同性の(=外来の)遺伝子若しくは遺伝子配列の発現によって、その特性が変更されているトランスジェニック植物を得ることができる。
本発明による化合物(I)は、成長調節剤(例えば、ジカンバ)に対して抵抗性を示すトランスジェニック作物の中で、又は、必須植物酵素(例えば、アセト乳酸シンターゼ(ALS)、EPSPシンターゼ、グルタミンシンターゼ(GS)又はヒドロキシフェニルピルビン酸ジオキシゲナーゼ(HPPD))を阻害する除草剤に対して抵抗性を示すトランスジェニック作物の中で、又は、スルホニル尿素類、グリホセート、グルホシネート若しくはベンゾイルイソオキサゾール類及び類似した活性化合物からなる群から選択される除草剤に対して抵抗性を示すトランスジェニック作物の中で、使用するのが好ましい。
本発明による活性化合物をトランスジェニック作物の中で使用する場合、別の作物の中で観察される有害な植物に対する効果が生じるのみではなく、多くの場合、特定のトランスジェニック作物の中における施用に対して特異的な効果、例えば、防除可能な雑草の改変されたスペクトル又は特に拡大されたスペクトル、当該施用に使用し得る改変された施用量、好ましくは、そのトランスジェニック作物が抵抗性を示す除草剤との良好な組合せ可能性、並びに、そのトランスジェニック作物植物の成長及び収穫量に対する影響なども生じる。
本発明は、従って、本発明による式(I)で表される化合物及び/又はその塩の、有用な植物の作物又は観賞植物の中の(場合により、トランスジェニック作物植物の中の)有害な植物を防除するための除草剤としての使用にも関する。
好ましいのは、穀類(例えば、コムギ、オオムギ、ライムギ、カラスムギ、アワ及びイネ)における発生前方法又は発生後方法による使用、特に、コムギにおける発生後方法による使用である。
好ましいのは、さらにまた、トウモロコシにおける発生前方法又は発生後方法による使用、特に、トウモロコシにおける発生前方法による使用である。
好ましいのは、さらにまた、ダイズにおける発生前方法又は発生後方法による使用、特に、ダイズにおける発生後方法による使用である。
有害な植物を防除するための、又は、植物の成長を調節するための、本発明による使用には、植物の表面上又は植物体内又は土壌中への施用後まで前駆物質(「プロドラッグ」)から式(I)で表される活性化合物又はその塩が形成されない場合も包含される。
本発明は、さらにまた、有害な植物を防除するための又は植物の成長を調節するための方法(施用方法)も提供し、ここで、該方法は、有効量の式(I)で表される1種類以上の化合物又はその塩を植物(有害な植物、適切な場合には有用な植物と一緒に存在している有害な植物)の表面上に施用すること、植物の種子に施用すること、植物がその中で若しくはその上で成育する土壌に施用すること、又は、耕作されている領域に施用することを含む。
本発明による化合物(I)は、慣習的な製剤における水和剤、乳剤、散布可能溶液剤、散粉性製品(dusting product)又は顆粒剤の形態で使用することができる。従って、本発明は、さらにまた、式(I)で表される化合物及び/又はその塩を含んでいる除草性組成物及び植物成長調節性組成物も提供する。
式(I)で表される化合物及び/又はその塩は、必要とされる生物学的及び/又は物理化学的パラメータに応じて、さまざまな方法で製剤することができる。可能な製剤としては、例えば、以下のものを挙げることができる:水和剤(WP)、水溶剤(water−soluble powders)(SP)、水溶性濃厚剤(water−soluble concentrates)、乳剤(EC)、エマルション剤(EW)、例えば、水中油型エマルション剤及び油中水型エマルション剤、散布可能溶液剤(sprayable solutions)、懸濁製剤(SC)、油性分散液剤又は水性分散液剤、油混和性溶液剤、カプセル懸濁製剤(capsule suspensions)(CS)、散粉性製品(dusting products)(DP)、種子粉衣性製品(seed−dressing products)、ばらまき用顆粒剤及び土壌施用用顆粒剤、微粒子の形態にある顆粒剤(GR)、散布粒剤(spray granules)、被覆粒剤(coated granules)及び含浸粒剤(adsorption granules)、顆粒水和剤(WG)、水溶性粒剤(SG)、ULV製剤、マイクロカプセル剤、並びに、蝋剤(waxes)。
これらの個々の製剤型は原則として知られており、そして、例えば、以下のものに記載されている:「Winnacker−Kuchler, “Chemische Technologie” [Chemical Technology], volume 7, C.Hanser Verlag Munich, 4th ed. 1986」、「Wade van Valkenburg, “Pesticide formulations”, Marcel Dekker, N.Y., 1973」、「K.Martens, “Spray Drying” Handbook, 3rd ed. 1979, G. Goodwin Ltd. London」。
不活性物質、界面活性剤、溶媒及びさらなる添加剤などの欠くことのできない製剤助剤も知られており、そして、例えば、以下のものに記載されている: Watkins, “Handbook of Insecticide Dust Diluents and Carriers”, 2nd ed., Darland Books, Caldwell N.J.; H.v.Olphen, “Introduction to Clay Colloid Chemistry”, 2nd ed., J.Wiley & Sons, N.Y.; C.Marsden, “Solvents Guide”, 2nd ed., Interscience, N.Y.1963; McCutcheon’s “Detergents and Emulsifiers Annual”, MC Publ.Corp., Ridgewood N.J.; Sisley and Wood, “Encyclopedia of Surface Active Agents”, Chem.Publ.Co.Inc., N.Y.1964; Schonfeldt, “Grenzflachenaktive Athylenoxidaddukte”[Interface−active Ethylene Oxide Adducts], Wiss.Verlagsgesellschaft, Stuttgart 1976; Winnacker−Kuchler, “Chemische Technologie”[Chemical Engineering], volume 7, C.Hanser Verlag Munich, 4th ed.1986。
水和剤は、水中で均質に分散させることが可能な調製物であり、そして、活性化合物に加えて、希釈剤又は不活性物質とは別に、さらに、イオン性及び/又は非イオン性のタイプの界面活性剤(湿潤剤、分散剤)、例えば、ポリオキシエチル化アルキルフェノール、ポリエトキシ化脂肪族アルコール、ポリオキシエチル化脂肪族アミン、脂肪族アルコールポリグリコールエーテルスルフェート、アルカンスルホネート、アルキルベンゼンスルホネート、リグノスルホン酸ナトリウム、2,2’−ジナフチルメタン−6,6’−ジスルホン酸ナトリウム、ジブチルナフタレンスルホン酸ナトリウム又はナトリウムオレオイルメチルタウレートなども含んでいる。水和剤を製造するためには、例えば、ハンマーミル、ブロワミル及びエアージェットミルなどの慣習的な装置の中で、該除草活性化合物を微粉砕し、そして、同時に又はその後で、製剤補助剤と混合させる。
乳剤は、該活性化合物を有機溶媒(例えば、ブタノール、シクロヘキサノン、ジメチルホルムアミド、キシレン又は比較的沸点が高い芳香族物質若しくは炭化水素)又はそのような有機溶媒の混合物の中に溶解させ、イオン性及び/又は非イオン性の1種類以上の界面活性剤(乳化剤)を添加することによって製造する。使用し得る乳化剤の例は、以下のとおりである:アルキルアリールスルホン酸カルシウム塩、例えば、ドデシルベンゼンスルホン酸カルシウム、又は、非イオン性乳化剤、例えば、脂肪酸ポリグリコールエステル、アルキルアリールポリグリコールエーテル、脂肪族アルコールポリグリコールエーテル、プロピレンオキシド−エチレンオキシド縮合物、アルキルポリエーテル、ソルビタンエステル、例えば、ソルビタン脂肪酸エステル、又は、ポリオキシエチレンソルビタンエステル、例えば、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル。
散粉性粉末剤(dustable powders)は、該活性化合物を微粉砕された(finely distributed)固形物質(例えば、タルク、自然粘土、例えば、カオリン、ベントナイト及び葉ろう石、又は、珪藻土)と一緒に粉砕することによって得られる。
懸濁製剤は、水性又は油性であることができる。それらは、例えば、商業用ビーズミルを用いて、そして、場合により界面活性剤(例えば、別の製剤型に関して既に上記で挙げられている界面活性剤)を添加して、湿式粉砕することによって調製することができる。
エマルション剤、例えば、水中油型エマルション剤(EW)は、例えば、水性有機溶媒を使用し、そして、適切な場合には界面活性剤(例えば、別の製剤型に関して既に上記で挙げられている界面活性剤)を使用して、撹拌機、コロイドミル及び/又はスタティックミキサーを用いて調製することができる。
顆粒剤は、吸着性の顆粒状不活性物質の表面上に該活性化合物を噴霧することによって、又は、担体(例えば、砂、カオリナイト又は顆粒状の不活性物質)の表面上に接着剤(例えば、ポリビニルアルコール、ポリアクリル酸ナトリウム又は鉱油)を用いて活性化合物濃厚物を塗布することによって、調製することができる。さらにまた、肥料顆粒を製造するための慣習的な方法で(必用に応じて、肥料との混合物として)、適切な活性化合物を造粒することも可能である。
顆粒水和剤は、一般に、噴霧乾燥、流動床造粒、パン造粒、高速ミキサーを用いた混合、及び、固形不活性物質を用いない押出などの、慣習的な方法によって製造する。
パン粒剤、流動床粒剤、押出粒剤及び噴霧粒剤の製造に関しては、例えば、
「“Spray−Drying Handbook” 3rd ed. 1979, G. Goodwin Ltd., London」、「J.E. Browning, “Agglomeration”, Chemical and Engineering 1967, pages 147 ff.」、「“Perry’s Chemical Engineer’s Handbook”, 5th ed., McGraw−Hill, New York 1973, pp. 8−57.」に記載されている方法を参照されたい。
作物保護組成物の製剤に関するさらなる詳細については、例えば、「G.C. Klingman, “Weed Control as a Science”, John Wiley and Sons, Inc., New York, 1961, pages 81−96」及び「J.D. Freyer, S.A. Evans, “Weed Control Handbook”, 5th ed., Blackwell Scientific Publications, Oxford, 1968, pages 101−103」を参照されたい。
該農薬調製物は、一般に、0.1〜99重量%(特に、0.1〜95重量%)の式(I)で表される化合物及び/又はその塩を含有する。
水和剤では、該活性化合物の濃度は、例えば、約10〜90重量%であり、100重量%までの残余は、慣習的な製剤成分からなる。乳剤の場合は、該活性化合物の濃度は、約1〜90重量%、好ましくは、5〜80重量%であり得る。粉末の形態にあるの製剤は、1〜30重量%の活性化合物、好ましくは、通常、5〜20重量%の活性化合物を含み;散布可能溶液剤は、約0.05〜80重量%、好ましくは、2〜50重量%の活性化合物を含む。顆粒水和剤の場合は、該活性化合物の含有量は、その活性化合物が液体形態で存在しているか又は固体形態で存在しているかに部分的に依存し、及び、どのような造粒助剤、増量剤などが使用されるかに部分的に左右される。顆粒水和剤では、活性化合物の含有量は、例えば、1〜95重量%、好ましくは、10〜80重量%である。
さらに、活性化合物の上記製剤は、場合により、それぞれの慣習的な粘着剤、湿潤剤、分散剤、乳化剤、浸透剤、防腐剤、不凍剤、並びに、溶媒、増量剤、担体、並びに、色素、消泡剤、蒸発抑制剤、並びに、pH及び粘度に影響を及ぼす作用剤を含有する。製剤補助剤の例は、とりわけ、「“Chemistry and Technology of Agrochemical Formulations”, ed. D. A. Knowles, Kluwer Academic Publishers(1998)」に記載されている。
式(I)で表される化合物又はその塩は、それだけで使用することができるか、又は、別の殺有害生物活性化合物(例えば、殺虫剤、殺ダニ剤、殺線虫剤、除草剤、殺菌剤)、薬害軽減剤、肥料及び/又は成長調節剤と組み合わされた調製物(製剤)の形態で、例えば、完成された製剤として若しくはタンクミックスとして、使用することができる。そのような組合せ製剤は、組み合わせようとする活性化合物の物理的特性及び安定性を考慮しながら、上記製剤に基づいて調製することが可能である。
混合製剤又はタンクミックスの中で、本発明化合物と組み合わせて使用することが可能な活性化合物は、例えば、「Weed Research 26 (1986) 441−445」又は「“The Pesticide Manual”, 15th edition, The British Crop Protection Council and the Royal Soc. of Chemistry, 2006」及びそれらの中で引用されている文献に記載されている、例えば、アセト乳酸シンターゼ、アセチル−CoAカルボキシラーゼ、セルロースシンターゼ、エノールピルビルシキミ酸−3−リン酸シンターゼ、グルタミンシンターゼ、p−ヒドロキシフェニルピルビン酸ジオキシゲナーゼ、フィトエンデサチュラーゼ、光化学系I、光化学系II、プロトポルフィリノーゲンオキシダーゼなどを阻害することに基づく、例えば、既知活性化合物である。本発明による化合物と組み合わせることが可能な既知除草剤又は既知植物成長調節剤は、例えば、以下の活性化合物(ここで、該化合物は、国際標準化機構(ISO)による「一般名」で示されているか、又は、化学名で示されているか、又は、コード番号で示されている)であり、そして、それらは、常に、酸、塩、エステル及び異性体(例えば、立体異性体及び光学異性体)などの全ての使用形態を包含する。これらは、例として、1種類の使用形態を含んでおり、及び、場合により、複数の使用形態も含んでいる:
アセトクロル、アシベンゾラル、アシベンゾラル−S−メチル、アシフルオルフェン、アシフルオルフェン−ナトリウム、アクロニフェン、アラクロール、アリドクロール、アロキシジム、アロキシジム−ナトリウム、アメトリン、アミカルバゾン、アミドクロル、アミドスルフロン、アミノシクロピラクロル、アミノシクロピラクロル−カリウム、アミノシクロピラクロル−メチル、アミノピラリド、アミトロール、スルファミン酸アンモニウム、アンシミドール、アニロホス、アスラム、アトラジン、アザフェニジン、アジムスルフロン、アジプロトリン、ベフルブタミド、ベナゾリン、ベナゾリン−エチル、ベンカルバゾン、ベンフルラリン、ベンフレセート、ベンスリド、ベンスルフロン、ベンスルフロン−メチル、ベンタゾン、ベンズフェンジゾン、ベンゾビシクロン、ベンゾフェナップ、ベンゾフルオル、ベンゾイルプロップ、ビシクロピロン、ビフェノックス、ビラナホス、ビラナホス−ナトリウム、ビスピリバック、ビスピリバック−ナトリウム、ブロマシル、ブロモブチド、ブロモフェノキシム、ブロモキシニル、ブロムロン、ブミナホス、ブソキシノン(busoxinone)、ブタクロール、ブタフェナシル、ブタミホス、ブテナクロール、ブトラリン、ブトロキシジム、ブチレート、カフェンストロール、カルベタミド、カルフェントラゾン、カルフェントラゾン−エチル、クロメトキシフェン、クロランベン、クロラジホップ、クロラジホップ−ブチル、クロルブロムロン、クロルブファム、クロルフェナク、クロルフェナク−ナトリウム、クロルフェンプロップ、クロルフルレノール、クロルフルレノール−メチル、クロリダゾン、クロリムロン、クロリムロン−エチル、クロルメコート−クロリド、クロルニトロフェン、クロロフタリム、クロルタール−ジメチル、クロロトルロン、クロルスルフロン、シニドン、シニドン−エチル、シンメトリン、シノスルフロン、クレトジム、クロジナホップ、クロジナホップ−プロパルギル、クロフェンセット、クロフェンセット−カリウム、クロマゾン、クロメプロップ、クロプロップ、クロピラリド、クロランスラム、クロランスラム−メチル、クミルロン、シアナミド、シアナジン、シクラニリド、シクロエート、シクロスルファムロン、シクロキシジム、シクルロン、シハロホップ、シハロホップ−ブチル、シペルコート、シプラジン、シプラゾール、2,4−D、2,4−DB、ダイムロン(daimuron)/ダイムロン(dymron)、ダラポン、ダミノジド、ダゾメット、n−デカノール、デスメジファム、デスメトリン、デトシル−ピラゾレート(DTP)、ダイアレート、ジカンバ、ジクロベニル、ジクロルプロップ、ジクロルプロップ−P、ジクロホップ、ジクロホップ−メチル、ジクロホップ−P−メチル、ジクロスラム、ジエタチル、ジエタチル−エチル、ジフェノクスロン、ジフェンゾコート、ジフルフェニカン、ジフルフェンゾピル、ジフルフェンゾピル−ナトリウム、ジケグラック−ナトリウム、ジメフロン、ジメピペレート、ジメタクロール、ジメタメトリン、ジメテナミド、ジメテナミド−P、ジメチピン、ジメトラスルフロン、ジニトラミン、ジノセブ、ジノテルブ、ジフェナミド、ジプロペトリン、ジクワット、ジクワット−ジブロミド、ジチオピル、ジウロン、DNOC、エグリナジン−エチル、エンドタール、EPTC、エスプロカルブ、エタルフルラリン、エタメトスルフロン、エタメトスルフロン−メチル、エテホン、エチジムロン、エチオジン、エトフメセート、エトキシフェン、エトキシフェン−エチル、エトキシスルフロン、エトベンザニド、F−5331、即ち、N−[2−クロロ−4−フルオロ−5−[4−(3−フルオロプロピル)−4,5−ジヒドロ−5−オキソ−1H−テトラゾール−1イル]フェニル]エタンスルホンアミド、F−7967、即ち、3−[7−クロロ−5−フルオロ−2−(トリフルオロメチル)−1H−ベンゾイミダゾール−4−イル]−1−メチル−6−(トリフルオロメチル)ピリミジン−2,4(1H,3H)−ジオン、フェノプロップ、フェノキサプロップ、フェノキサプロップ−P、フェノキサプロップ−エチル、フェノキサプロップ−P−エチル、フェノキサスルホン、フェントラザミド、フェヌロン、フラムプロップ、フラムプロップ−M−イソプロピル、フラムプロップ−M−メチル、フラザスルフロン、フロラスラム、フルアジホップ、フルアジホップ−P、フルアジホップ−ブチル、フルアジホップ−P−ブチル、フルアゾレート、フルカルバゾン、フルカルバゾン−ナトリウム、フルセトスルフロン、フルクロラリン、フルフェナセット(チアフルアミド)、フルフェンピル、フルフェンピル−エチル、フルメトラリン、フルメツラム、フルミクロラック、フルミクロラック−ペンチル、フルミオキサジン、フルミプロピン、フルオメツロン、フルオロジフェン、フルオログリコフェン、フルオログリコフェン−エチル、フルポキサム、フルプロパシル、フルプロパネート、フルピルスルフロン、フルピルスルフロン−メチル−ナトリウム、フルレノール、フルレノール−ブチル、フルリドン、フルロクロリドン、フルロキシピル、フルロキシピル−メプチル、フルルプリミドール、フルルタモン、フルチアセット、フルチアセット−メチル、フルチアミド、ホメサフェン、ホラムスルフロン、ホルクロルフェニュロン、ホサミン、フリルオキシフェン(furyloxyfen)、ジベレリン酸、グルホシネート、グルホシネート−アンモニウム、グルホシネート−P、グルホシネート−P−アンモニウム、グルホシネート−P−ナトリウム、グリホセート、グリホセート−イソプロピルアンモニウム、H−9201、即ち、O−(2,4−ジメチル−6−ニトロフェニル) O−エチル イソプロピルホスホルアミドチオエート、ハロサフェン(halosafen)、ハロスルフロン、ハロスルフロン−メチル、ハロキシホップ、ハロキシホップ−P、ハロキシホップ−エトキシエチル、ハロキシホップ−P−エトキシエチル、ハロキシホップ−メチル、ハロキシホップ−P−メチル、ヘキサジノン、HW−02、即ち、1−(ジメトキシホスホリル)エチル (2,4−ジクロロフェノキシ)アセテート、イマザメタベンズ、イマザメタベンズ−メチル、イマザモックス、イマザモックス−アンモニウム、イマザピック、イマザピル、イマザピル−イソプロピルアンモニウム、イマザキン、イマザキン−アンモニウム、イマゼタピル、イマゼタピル−アンモニウム、イマゾスルフロン、イナベンフィド、インダノファン、インダジフラム、インドール酢酸(IAA)、4−インドール−3−イル酪酸(IBA)、ヨードスルフロン、ヨードスルフロン−メチル−ナトリウム、イオフェンスルフロン(iofensulphuron)、イオフェンスルフロン−ナトリウム、アイオキシニル、イプフェンカルバゾン、イソカルバミド、イソプロパリン、イソプロツロン、イソウロン、イソキサベン、イソキサクロルトール、イソキサフルトール、イソキサピリホップ、KUH−043、即ち、3−({[5−(ジフルオロメチル)−1−メチル−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−4−イル]メチル}スルホニル)−5,5−ジメチル−4,5−ジヒドロ−1,2−オキサゾール、カルブチレート、ケトスピラドックス(ketospiradox)、ラクトフェン、レナシル、リニュロン、マレイン酸ヒドラジド、MCPA、MCPB、MCPB−メチル、MCPB−エチル、MCPB−ナトリウム、メコプロップ、メコプロップ−ナトリウム、メコプロップ−ブトチル、メコプロップ−P−ブトチル、メコプロップ−P−ジメチルアンモニウム、メコプロップ−P−2−エチルヘキシル、メコプロップ−P−カリウム、メフェナセット、メフルイジド、メピコート−クロリド、メソスルフロン、メソスルフロン−メチル、メソトリオン、メタベンズチアズロン、メタム、メタミホップ、メタミトロン、メタザクロール、メタゾスルフロン(metazasulphuron)、メタゾール、メチオピルスルフロン(methiopyrsulphuron)、メチオゾリン、メトキシフェノン、メチルダイムロン、1−メチルシクロプロペン、イソチオシアン酸メチル、メトベンズロン、メトブロムロン、メトラクロール、S−メトラクロール、メトスラム、メトクスロン、メトリブジン、メトスルフロン、メトスルフロン−メチル、モリネート、モナリド、モノカルバミド、モノカルバミド硫酸二水素塩、モノリニュロン、モノスルフロン、モノスルフロンエステル、モニュロン、MT 128、即ち、6−クロロ−N−[(2E)−3−クロロプロパ−2−エン−1−イル]−5−メチル−N−フェニルピリダジン−3−アミン、MT−5950、即ち、N−[3−クロロ−4−(1−メチルエチル)フェニル]−2−メチルペンタンアミド、NGGC−011、ナプロアニリド、ナプロパミド、ナプタラム、NC−310、即ち、4−(2,4−ジクロロベンゾイル)−1−メチル−5−ベンジルオキシピラゾール、ネブロン、ニコスルフロン、ニピラクロフェン、ニトラリン、ニトロフェン、ニトロフェノラト−ナトリウム(異性体混合物)、ニトロフルオルフェン、ノナン酸、ノルフルラゾン、オルベンカルブ、オルソスルファムロン、オリザリン、オキサジアルギル、オキサジアゾン、オキサスルフロン、オキサジクロメフォン、オキシフルオルフェン、パクロブトラゾール、パラコート、パラコートジクロリド、ペラルゴン酸(ノナン酸)、ペンジメタリン、ペンドラリン(pendralin)、ペノキススラム、ペンタノクロル、ペントキサゾン、ペルフルイドン、ペトキサミド、フェニソファム、フェンメジファム、フェンメジファム−エチル、ピクロラム、ピコリナフェン、ピノキサデン、ピペロホス、ピリフェノップ、ピリフェノップ−ブチル、プレチラクロール、プリミスルフロン、プリミスルフロン−メチル、プロベナゾール、プロフルアゾール、プロシアジン、プロジアミン、プリフルラリン(prifluraline)、プロホキシジム、プロヘキサジオン、プロヘキサジオン−カルシウム、プロヒドロジャスモン、プロメトン、プロメトリン、プロパクロール、プロパニル、プロパキザホップ、プロパジン、プロファム、プロピソクロール、プロポキシカルバゾン、プロポキシカルバゾン−ナトリウム、プロピリスルフロン、プロピザミド、プロスルファリン、プロスルホカルブ、プロスルフロン、プリナクロール、ピラクロニル、ピラフルフェン、ピラフルフェン−エチル、ピラスルホトール、ピラゾリネート(ピラゾレート)、ピラゾスルフロン、ピラゾスルフロン−エチル、ピラゾキシフェン、ピリバムベンズ(pyribambenz)、ピリバムベンズ−イソプロピル、ピリバムベンズ−プロピル、ピリベンゾキシム、ピリブチカルブ、ピリダフォル、ピリデート、ピリフタリド、ピリミノバック、ピリミノバック−メチル、ピリミスルファン、ピリチオバック、ピリチオバック−ナトリウム、ピロキサスルホン、ピロキシスラム、キンクロラック、キンメラック、キノクラミン、キザロホップ、キザロホップ−エチル、キザロホップ−P、キザロホップ−P−エチル、キザロホップ−P−テフリル、リムスルフロン、サフルフェナシル、セクブメトン、セトキシジム、シデュロン、シマジン、シメトリン、SN−106279、即ち、(2R)−2({7−[2−クロロ−4−(トリフルオロメチル)フェノキシ]−2−ナフチル}オキシ)プロパン酸メチル、スルコトリオン、スルファレート(CDEC)、スルフェントラゾン、スルホメツロン、スルホメツロン−メチル、スルホセート(グリホセート−トリメシウム)、スルホスルフロン、SW−065、SYN−523、SYP−249、即ち、1−エトキシ−3−メチル−1−オキソブタ−3−エン−2−イル 5−[2−クロロ−4−(トリフルオロメチル)フェノキシ]−2−ニトロベンゾエート、SYP−300、即ち、1−[7−フルオロ−3−オキソ−4−(プロパ−2−イン−1−イル)−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンゾオキサジン−6−イル]−3−プロピル−2−チオキソイミダゾリジン−4,5−ジオン、テブタ
ム、テブチウロン、テクナゼン、テフリルトリオン、テンボトリオン、テプラロキシジム、テルバシル、テルブカルブ、テルブクロル、テルブメトン、テルブチラジン、テルブトリン、テニルクロール、チアフルアミド(thiafluamide)、チアザフルロン、チアゾピル、チジアジミン、チジアズロン、チエンカルバゾン、チエンカルバゾン−メチル、チフェンスルフロン、チフェンスルフロン−メチル、チオベンカルブ、チオカルバジル、トプラメゾン、トラルコキシジム、トリアファモン(triafamone)、トリアラート、トリアスルフロン、トリアジフラム、トリアゾフェナミド、トリベヌロン、トリベヌロン−メチル、トリクロロ酢酸(TCA)、トリクロピル、トリジファン、トリエタジン、トリフロキシスルフロン、トリフロキシスルフロン−ナトリウム、トリフルラリン、トリフルスルフロン、トリフルスルフロン−メチル、トリメツロン、トリネキサパック、トリネキサパック−エチル、トリトスルフロン(tritosulphuron)、チトデフ(tsitodef)、ウニコナゾール、ウニコナゾール−P、ベルノレート、ZJ−0862、即ち、3,4−ジクロロ−N−{2−[(4,6−ジメトキシピリミジン−2−イル)オキシ]ベンジル}アニリン、及び、以下の化合物:
Figure 0006111341
特に興味深いのは、有用な植物の作物及び観賞植物の中の有害な植物を選択的に防除することである。本発明による化合物(I)が多くの種類の作物において極めて良好な選択性から充分な選択性までを有していることは既に実証されているが、原則として、一部の作物において、及び、特に、選択性が劣る別の除草剤との混合物の場合にも、作物植物に対する薬害が生じ得る。これに関連して、化合物(I)又は化合物(I)と別の除草剤若しくは殺有害生物剤との組合せ及び薬害軽減剤を含んでいる本発明による化合物(I)の組合せは、特に興味深い。
薬害軽減剤は、解毒効果を示す量で使用されるが、そのような薬害軽減剤は、例えば、経済上重要な作物〔例えば、穀類(コムギ、オオムギ、ライムギ、トウモロコシ、イネ、アワ)、テンサイ、サトウキビ、ナタネ、ワタ及びダイズ、好ましくは、穀類〕において使用される、除草剤/殺有害生物剤の副次的な植物毒性効果を低減させる。以下の化合物の群は、例えば、化合物(I)及び化合物(I)とさらなる殺有害生物剤との組合せのための薬害軽減剤として使用するのに適している(これは、いずれの場合にも、該薬害軽減剤の可能な立体異性体を包含し、及び、農業上慣習的な塩を包含する)。
(S1) 式(S1)
Figure 0006111341
〔式中、記号及び添え字は、以下のように定義される:
は、0〜5の自然数、好ましくは、0〜3の自然数であり;
は、ハロゲン、(C−C)−アルキル、(C−C)−アルコキシ、ニトロ又は(C−C)−ハロアルキルであり;
は、N及びOの群から選択される1〜3個の環ヘテロ原子を有する部分的不飽和又は芳香族の5員ヘテロ環からなる群から選択される置換されていないか又は置換されている二価ヘテロ環式ラジカル(ここで、該環中には、少なくとも1個の窒素原子及び最大で1個の酸素原子が存在している)であり、好ましくは、(W )〜(W
Figure 0006111341
からなる群から選択されるラジカルであり;
は、0又は1であり;
は、OR 、SR 若しくはNR であるか、又は、少なくとも1個の窒素原子と最大で3個までのヘテロ原子(好ましくは、O及びSからなる群から選択されるヘテロ原子)を有する飽和又は不飽和の3〜7員のヘテロ環(ここで、該ヘテロ環は、窒素原子を介して(S1)内のカルボニル基に結合しており、そして、該ヘテロ環は、置換されていないか、又は、(C−C)−アルキル、(C−C)−アルコキシ若しくは置換されていてもよいフェニルからなる群から選択されるラジカルで置換されている)であり、好ましくは、式OR 、式NHR 又は式N(CHで表されるラジカルであり、特に、式OR で表されるラジカルであり;
は、水素であるか、又は、置換されていないか若しくは置換されている(好ましくは、合計で1〜18個の炭素原子を有する)脂肪族炭化水素ラジカルであり;
は、水素、(C−C)−アルキル、(C−C)−アルコキシであるか、又は、置換されているか若しくは置換されていないフェニルであり;
は、H、(C−C)−アルキル、(C−C)−ハロアルキル、(C−C)−アルコキシ−(C−C)−アルキル、シアノ又はCOOR (ここで、R は、水素、(C−C)−アルキル、(C−C)−ハロアルキル、(C−C)−アルコキシ−(C−C)−アルキル、(C−C)−ヒドロキシアルキル、(C−C12)−シクロアルキル又はトリ−(C−C)−アルキルシリルである)であり;
、R 、R は、同一であるか又は異なっていて、そして、それぞれ、水素、(C−C)−アルキル、(C−C)−ハロアルキル、(C−C12)−シクロアルキルであるか、又は、置換されているか若しくは置換されていないフェニルである〕
で表される化合物;
好ましくは:
(a) ジクロロフェニルピラゾリン−3−カルボン酸のタイプの化合物(S1)、好ましくは、以下のような化合物:1−(2,4−ジクロロフェニル)−5−(エトキシカルボニル)−5−メチル−2−ピラゾリン−3−カルボン酸、1−(2,4−ジクロロフェニル)−5−(エトキシカルボニル)−5−メチル−2−ピラゾリン−3−カルボン酸エチル(S1−1)(「メフェンピル−ジエチル」)及び関連化合物(これらは、WO−A−91/07874に記載されている);
(b) ジクロロフェニルピラゾールカルボン酸の誘導体(S1)、好ましくは、以下のような化合物:1−(2,4−ジクロロフェニル)−5−メチルピラゾール−3−カルボン酸エチル(S1−2)、1−(2,4−ジクロロフェニル)−5−イソプロピルピラゾール−3−カルボン酸エチル(S1−3)、1−(2,4−ジクロロフェニル)−5−(1,1−ジメチルエチル)ピラゾール−3−カルボン酸エチル(S1−4)及び関連化合物(これらは、EP−A−333131及びEP−A−269806に記載されている);
(c) 1,5−ジフェニルピラゾール−3−カルボン酸の誘導体(S1)、好ましくは、以下のような化合物:1−(2,4−ジクロロフェニル)−5−フェニルピラゾール−3−カルボン酸エチル(S1−5)、1−(2−クロロフェニル)−5−フェニルピラゾール−3−カルボン酸メチル(S1−6)及び関連化合物(これらは、例えば、EP−A−268554に記載されている);
(d) トリアゾールカルボン酸のタイプの化合物(S1)、好ましくは、以下のような化合物:フェンクロラゾール(−エチルエステル)、即ち、1−(2,4−ジクロロフェニル)−5−トリクロロメチル−(1H)−1,2,4−トリアゾール−3−カルボン酸エチル(S1−7)及び関連化合物(これらは、EP−A−174562及びEP−A−346620に記載されている);
(e) 5−ベンジル−2−イソオキサゾリン−3−カルボン酸若しくは5−フェニル−2−イソオキサゾリン−3−カルボン酸のタイプ又は5,5−ジフェニル−2−イソオキサゾリン−3−カルボン酸のタイプの化合物(S1)、好ましくは、以下のような化合物:5−(2,4−ジクロロベンジル)−2−イソオキサゾリン−3−カルボン酸エチル(S1−8)若しくは5−フェニル−2−イソオキサゾリン−3−カルボン酸エチル(S1−9)及び関連化合物(これらは、WO−A−91/08202に記載されている)、又は、5,5−ジフェニル−2−イソオキサゾリン−3−カルボン酸(S1−10)若しくは5,5−ジフェニル−2−イソオキサゾリン−3−カルボン酸エチル(S1−11)(「イソキサジフェン−エチル」)若しくは5,5−ジフェニル−2−イソオキサゾリン−3−カルボン酸n−プロピル(S1−12)若しくは5−(4−フルオロフェニル)−5−フェニル−2−イソオキサゾリン−3−カルボン酸エチル(S1−13)(これらは、特許出願WO−A−95/07897に記載されている)。
(S2) 式(S2)
Figure 0006111341
〔式中、記号及び添え字は、以下のように定義される:
は、ハロゲン、(C−C)−アルキル、(C−C)−アルコキシ、ニトロ又は(C−C)−ハロアルキルであり;
は、0〜5の自然数、好ましくは、0〜3の自然数であり;
は、OR 、SR 若しくはNR であるか、又は、少なくとも1個の窒素原子と最大で3個までのヘテロ原子(好ましくは、O及びSからなる群から選択されるヘテロ原子)を有する飽和又は不飽和の3〜7員のヘテロ環(ここで、該ヘテロ環は、窒素原子を介して(S2)内のカルボニル基に結合しており、そして、該ヘテロ環は、置換されていないか、又は、(C−C)−アルキル、(C−C)−アルコキシ若しくは置換されていてもよいフェニルからなる群から選択されるラジカルで置換されている)であり、好ましくは、式OR 、式NHR 又は式N(CHで表されるラジカルであり、特に、式OR で表されるラジカルであり;
は、水素であるか、又は、置換されていないか若しくは置換されている(好ましくは、合計で1〜18個の炭素原子を有する)脂肪族炭化水素ラジカルであり;
は、水素、(C−C)−アルキル、(C−C)−アルコキシであるか、又は、置換されているか若しくは置換されていないフェニルであり;
は、(C−、又は、C)−アルカンジイル鎖(ここで、該アルカンジイル鎖は、置換されていないか、又は、1若しくは2の(C−C)−アルキルラジカルで置換されているか、又は、[(C−C)−アルコキシ]カルボニルで置換されている)である〕
で表されるキノリン誘導体;
好ましくは:
(a) 8−キノリンオキシ酢酸のタイプの化合物(S2)、好ましくは、
(5−クロロ−8−キノリンオキシ)酢酸1−メチルヘキシル(「クロキントセット−メキシル」)(S2−1)、(5−クロロ−8−キノリンオキシ)酢酸1,3−ジメチル−ブタ−1−イル(S2−2)、(5−クロロ−8−キノリンオキシ)酢酸4−アリルオキシブチル(S2−3)、(5−クロロ−8−キノリンオキシ)酢酸1−アリルオキシプロパ−2−イル(S2−4)、(5−クロロ−8−キノリンオキシ)酢酸エチル(S2−5)、5−クロロ−8−キノリンオキシ酢酸メチル(S2−6)、(5−クロロ−8−キノリンオキシ)酢酸アリル(S2−7)、(5−クロロ−8−キノリンオキシ)酢酸2−(2−プロピリデンイミノオキシ)−1−エチル(S2−8)、(5−クロロ−8−キノリンオキシ)酢酸2−オキソ−プロパ−1−イル(S2−9)及び関連化合物(これらは、EP−A−86750、EP−A−94349及びEP−A−191736又はEP−A−0492366に記載されている)、並びに、さらに、(5−クロロ−8−キノリンオキシ)酢酸(S2−10)、その水和物及び塩、例えば、そのリチウム塩、ナトリウム塩、カリウム塩、カルシウム塩、マグネシウム塩、アルミニウム塩、鉄塩、アンモニウム塩、第四級アンモニウム塩、スルホニウム塩又はホスホニウム塩(これらは、WO−A−2002/34048記載されている);
(b) (5−クロロ−8−キノリンオキシ)マロン酸のタイプの化合物(S2)、好ましくは、以下のような化合物:(5−クロロ−8−キノリンオキシ)マロン酸ジエチル、(5−クロロ−8−キノリンオキシ)マロン酸ジアリル、(5−クロロ−8−キノリンオキシ)マロン酸メチルエチル及び関連化合物(これらは、EP−A−0 582198に記載されている)。
(S3) 式(S3)
Figure 0006111341
〔式中、記号及び添え字は、以下のように定義される:
は、(C−C)−アルキル、(C−C)−ハロアルキル、(C−C)−アルケニル、(C−C)−ハロアルケニル、(C−C)−シクロアルキルであり、好ましくは、ジクロロメチルであり;
、R は、同一であるか若しくは異なっていて、そして、それぞれ、水素、(C−C)−アルキル、(C−C)−アルケニル、(C−C)−アルキニル、(C−C)−ハロアルキル、(C−C)−ハロアルケニル、(C−C)−アルキルカルバモイル−(C−C)−アルキル、(C−C)−アルケニルカルバモイル−(C−C)−アルキル、(C−C)−アルコキシ−(C−C)−アルキル、ジオキソラニル−(C−C)−アルキル、チアゾリル、フリル、フリルアルキル、チエニル、ピペリジルであるか、又は、置換されているか若しくは置換されていないフェニルであるか、又は、R とR は一緒に、置換されているか若しくは置換されていないヘテロ環式環(好ましくは、オキサゾリジン環、チアゾリジン環、ピペリジン環、モルホリン環、ヘキサヒドロピリミジン環又はベンゾオキサジン環)を形成している〕
で表される化合物;
好ましくは:
発生前薬害軽減剤(土壌作用性薬害軽減剤)としてしばしば使用されるジクロロアセトアミドのタイプの活性化合物、例えば、「ジクロルミド」(N,N−ジアリル−2,2−ジクロロアセトアミド)(S3−1)、「R−29148」(3−ジクロロアセチル−2,2,5−トリメチル−1,3−オキサゾリジン)〔供給元:Stauffer〕(S3−2)、「R−28725」(3−ジクロロアセチル−2,2−ジメチル−1,3−オキサゾリジン)〔供給元:Stauffer〕(S3−3)、「ベノキサコール」(4−ジクロロアセチル−3,4−ジヒドロ−3−メチル−2H−1,4−ベンゾオキサジン)(S3−4)、「PPG−1292」(N−アリル−N−[(1,3−ジオキソラン−2−イル)メチル]ジクロロアセトアミド)〔供給元:PPG Industries〕(S3−5)、「DKA−24」(N−アリル−N−[(アリルアミノカルボニル)メチル]ジクロロアセトアミド)〔供給元:Sagro−Chem〕(S3−6)、「AD−67」又は「MON 4660」(3−ジクロロアセチル−1−オキサ−3−アザスピロ[4.5]デカン)〔供給元:Nitrokemia、又は、Monsanto〕(S3−7)、「TI−35」(1−ジクロロアセチルアゼパン)〔供給元:TRI−Chemical RT〕(S3−8)、「ジクロノン(diclonon)」(ジシクロノン)又は「BAS 145138」又は「LAB 145138」(S3−9)、((RS)−1−ジクロロアセチル−3,3,8a−トリメチルペルヒドロピロロ[1,2−a]ピリミジン−6−オン)〔供給元:BASF〕、「フリラゾール」又は「MON 13900」((RS)−3−ジクロロアセチル−5−(2−フリル)−2,2−ジメチルオキサゾリジン)(S3−10)及びその(R)−異性体(S3−11)。
(S4) 式(S4)
Figure 0006111341
〔式中、記号及び添え字は、以下のように定義される:
は、SO−NR −CO又はCO−NR −SOであり;
は、CH又はNであり;
は、CO−NR 又はNHCO−R であり;
は、ハロゲン、(C−C)−ハロアルキル、(C−C)−ハロアルコキシ、ニトロ、(C−C)−アルキル、(C−C)−アルコキシ、(C−C)−アルキルスルホニル、(C−C)−アルコキシカルボニル又は(C−C)−アルキルカルボニルであり;
は、水素、(C−C)−アルキル、(C−C)−アルケニル又は(C−C)−アルキニルであり;
は、ハロゲン、ニトロ、(C−C)−アルキル、(C−C)−ハロアルキル、(C−C)−ハロアルコキシ、(C−C)−シクロアルキル、フェニル、(C−C)−アルコキシ、シアノ、(C−C)−アルキルチオ、(C−C)−アルキルスルフィニル、(C−C)−アルキルスルホニル、(C−C)−アルコキシカルボニル又は(C−C)−アルキルカルボニルであり;
は、水素、(C−C)−アルキル、(C−C)−シクロアルキル、(C−C)−アルケニル、(C−C)−アルキニル、(C−C)−シクロアルケニル、フェニル又は3〜6員のヘテロ環(ここで、該ヘテロ環は、窒素、酸素及び硫黄からなる群から選択されるv個のヘテロ原子を含んでいる)であり(ここで、最後に挙げられている7つのラジカルは、ハロゲン、(C−C)−アルコキシ、(C−C)−ハロアルコキシ、(C−C)−アルキルスルフィニル、(C−C)−アルキルスルホニル、(C−C)−シクロアルキル、(C−C)−アルコキシカルボニル、(C−C)−アルキルカルボニル及びフェニルからなる群から選択される、また、環式ラジカルの場合には、さらに、(C−C)−アルキル及び(C−C)−ハロアルキルからなる群からも選択される、vの置換基で置換されている);
は、水素、(C−C)−アルキル、(C−C)−アルケニル又は(C−C)−アルキニルであり(ここで、最後に挙げられている3つのラジカルは、ハロゲン、ヒドロキシ、(C−C)−アルキル、(C−C)−アルコキシ及び(C−C)−アルキルチオからなる群から選択されるvのラジカルで置換されている);又は、
とR は、それらを有している窒素原子と一緒に、ピロリジニルラジカル又はピペリジニルラジカルを形成しており;
は、水素、(C−C)−アルキルアミノ、ジ−(C−C)−アルキルアミノ、(C−C)−アルキル又は(C−C)−シクロアルキルであり(ここで、最後に挙げられている2つのラジカルは、ハロゲン、(C−C)−アルコキシ、(C−C)−ハロアルコキシ及び(C−C)−アルキルチオからなる群から選択される、また、環式ラジカルの場合には、さらに、(C−C)−アルキル及び(C−C)−ハロアルキルからなる群からも選択される、vの置換基で置換されている);
は、0、1又は2であり;
は、1又は2であり;
は、0、1、2又は3である〕
で表されるN−アシルスルホンアミド及びそれらの塩;
これらの中で、例えば、WO−A−97/45016から知られている、例えば、下記式(S4
Figure 0006111341
〔式中、
は、(C−C)−アルキル又は(C−C)−シクロアルキルであり(ここで、後方に挙げられている2つのラジカルは、ハロゲン、(C−C)−アルコキシ、(C−C)−ハロアルコキシ及び(C−C)−アルキルチオからなる群から選択される、また、環式ラジカルの場合には、さらに、(C−C)−アルキル及び(C−C)−ハロアルキルからなる群からも選択される、vの置換基で置換されている);
は、ハロゲン、(C−C)−アルキル、(C−C)−アルコキシ又はCFであり;
は、1又は2であり;
は、0、1、2又は3である〕
で表されるN−アシルスルホンアミドのタイプの化合物が好ましく、及び、例えば、WO−A−99/16744から知られている、例えば、下記式(S4
Figure 0006111341
で表されるアシルスルファモイルベンズアミド、例えば、上記式において、
=シクロプロピル、且つ、(R )=2−OMe(「シプロスルファミド」、S4−1);
=シクロプロピル、且つ、(R )=5−Cl−2−OMe(S4−2);
=エチル、且つ、(R )=2−OMe(S4−3);
=イソプロピル、且つ、(R )=5−Cl−2−OMe(S4−4);及び、
=イソプロピル、且つ、(R )=2−OMe(S4−5);
であるものなども好ましく、及び、例えば、EP−A−365484から知られている、下記式(S4
Figure 0006111341
〔式中、
及びR は、互いに独立して、水素、(C−C)−アルキル、(C−C)−シクロアルキル、(C−C)−アルケニル又は(C−C)−アルキニルであり;
は、ハロゲン、(C−C)−アルキル、(C−C)−アルコキシ又はCFであり;,
は、1又は2である〕
で表されるN−アシルスルファモイルフェニル尿素のタイプの化合物、例えば、
1−[4−(N−2−メトキシベンゾイルスルファモイル)フェニル]−3−メチル尿素;
1−[4−(N−2−メトキシベンゾイルスルファモイル)フェニル]−3,3−ジメチル尿素;
1−[4−(N−4,5−ジメチルベンゾイルスルファモイル)フェニル]−3−メチル尿素;
なども好ましく、及び、例えば、CN 101838227から知られている、例えば、下記式(S4
Figure 0006111341
で表されるN−フェニルスルホニルテレフタルアミド、例えば、上記式中、
が、ハロゲン、(C−C)−アルキル、(C−C)−アルコキシ、CFであり;
が、1又は2であり;
が、水素、(C−C)−アルキル、(C−C)−シクロアルキル、(C−C)−アルケニル、(C−C)−アルキニル又は(C−C)−シクロアルケニルである;
N−フェニルスルホニルテレフタルアミドなども好ましい。
(S5) ヒドロキシ芳香族類及び芳香族−脂肪族カルボン酸誘導体の類から選択される活性化合物(S5)、例えば、3,4,5−トリアセトキシ安息香酸エチル、3,5−ジメトキシ−4−ヒドロキシ安息香酸、3,5−ジヒドロキシ安息香酸、4−ヒドロキシサリチル酸、4−フルオロサリチル酸、2−ヒドロキシケイ皮酸、2,4−ジクロロケイ皮酸(これらは、WO−A−2004/084631、WO−A−2005/015994、WO−A−2005/016001に記載されている)。
(S6) 1,2−ジヒドロキノキサリン−2−オン類の種類から選択される活性化合物(S6)、例えば、1−メチル−3−(2−チエニル)−1,2−ジヒドロキノキサリン−2−オン、1−メチル−3−(2−チエニル)−1,2−ジヒドロキノキサリン−2−チオン、1−(2−アミノエチル)−3−(2−チエニル)−1,2−ジヒドロキノキサリン−2−オン塩酸塩、1−(2−メチルスルホニルアミノエチル)−3−(2−チエニル)−1,2−ジヒドロキノキサリン−2−オン(これらは、WO−A−2005/112630に記載されている)。
(S7) 式(S7)(これは、WO−A−1998/38856に記載されている)
Figure 0006111341
〔式中、記号及び添え字は、以下のように定義される:
、R は、互いに独立して、ハロゲン、(C−C)−アルキル、(C−C)−アルコキシ、(C−C)−ハロアルキル、(C−C)−アルキルアミノ、ジ−(C−C)−アルキルアミノ又はニトロであり;
は、COOR 又はCOSR であり;
、R は、互いに独立して、水素、(C−C)−アルキル、(C−C)−アルケニル、(C−C)−アルキニル、シアノアルキル、(C−C)−ハロアルキル、フェニル、ニトロフェニル、ベンジル、ハロベンジル、ピリジニルアルキル及びアルキルアンモニウムであり;
は、0又は1であり;
、n は、互いに独立して、0、1又は2である〕
で表される化合物;
好ましくは:
ジフェニルメトキシ酢酸、ジフェニルメトキシ酢酸エチル、ジフェニルメトキシ酢酸メチル(CAS Reg. No.:41858−19−9)(S7−1)。
(S8) 式(S8)(これは、WO−A−98/27049に記載されている)
Figure 0006111341
〔式中、
は、CH又はNであり;
は、X=Nである場合、0〜4の整数であり;及び、
は、X=CHである場合、0〜5の整数であり;
は、ハロゲン、(C−C)−アルキル、(C−C)−ハロアルキル、(C−C)−アルコキシ、(C−C)−ハロアルコキシ、ニトロ、(C−C)−アルキルチオ、(C−C)−アルキルスルホニル、(C−C)−アルコキシカルボニル、置換されていてもよいフェニル又は置換されていてもよいフェノキシであり;
は、水素又は(C−C)−アルキルであり;
は、水素、(C−C)−アルキル、(C−C)−アルケニル、(C−C)−アルキニル又はアリール(ここで、上記炭素含有ラジカルは、それぞれ、置換されていないか、又は、ハロゲン及びアルコキシからなる群から選択される1以上の(好ましくは、最大で3までの)同一であるか若しくは異なっているラジカルで置換されている)である〕
で表される化合物又はその塩;
好ましくは、上記式中、
が、CHであり;
が、0〜2の整数であり;
が、ハロゲン、(C−C)−アルキル、(C−C)−ハロアルキル、(C−C)−アルコキシ又は(C−C)−ハロアルコキシであり;
が、水素又は(C−C)−アルキルであり;
が、水素、(C−C)−アルキル、(C−C)−アルケニル、(C−C)−アルキニル又はアリール(ここで、上記炭素含有ラジカルは、それぞれ、置換されていないか、又は、ハロゲン及びアルコキシからなる群から選択される1以上の(好ましくは、最大で3までの)同一であるか若しくは異なっているラジカルで置換されている)である;
化合物又はその塩。
(S9) 3−(5−テトラゾリルカルボニル)−2−キノロン類の種類から選択される活性化合物(S9)、例えば、1,2−ジヒドロ−4−ヒドロキシ−1−エチル−3−(5−テトラゾリルカルボニル)−2−キノロン(CAS Reg. No.:219479−18−2)、1,2−ジヒドロ−4−ヒドロキシ−1−メチル−3−(5−テトラゾリルカルボニル)−2−キノロン(CAS Reg. No.:95855−00−8)(これらは、WO−A−1999/000020に記載されている)。
(S10) 式(S10)又は式(S10)(これらは、WO−A−2007/0237190及びWO−A−2007/023764に記載されている)
Figure 0006111341
〔式中、
は、ハロゲン、(C−C)−アルキル、メトキシ、ニトロ、シアノ、CF、OCFであり;
、Zは、互いに独立して、O又はSであり;
は、0〜4の整数であり;
は、(C−C16)−アルキル、(C−C)−アルケニル、(C−C)−シクロアルキル、アリール、ベンジル又はハロベンジルであり;
は、水素又は(C−C)−アルキルである〕
で表される化合物。
(S11) オキシイミノ化合物のタイプの活性化合物(S11)(これは、種子粉衣剤として知られている)、例えば、
「オキサベトリニル」((Z)−1,3−ジオキソラン−2−イルメトキシイミノ(フェニル)アセトニトリル)(S11−1)(これは、メトラクロールによる損傷に対するアワ/モロコシ用の種子粉衣薬害軽減剤として知られている);
「フルキソフェニム」(1−(4−クロロフェニル)−2,2,2−トリフルオロ−1−エタノン O−(1,3−ジオキソラン−2−イルメチル)オキシム)(S11−2)(これは、メトラクロールによる損傷に対するアワ/モロコシ用の種子粉衣薬害軽減剤として知られている);及び、
「シオメトリニル」又は「CGA−43089」((Z)−シアノメトキシイミノ(フェニル)アセトニトリル)(S11−3)(これは、メトラクロールによる損傷に対するアワ/モロコシ用の種子粉衣薬害軽減剤として知られている)。
(S12) イソチオクロマノン類の種類から選択される活性化合物(S12)、例えば、[(3−オキソ−1H−2−ベンゾチオピラン−4(3H)−イリデン)メトキシ]酢酸メチル(CAS Reg. No.:205121−04−6)(S12−1)及び関連化合物(WO−A−1998/13361)。
(S13) 以下の群から選択される1種類以上の化合物(S13):
「ナフタル酸無水物」(1,8−ナフタレンジカルボン酸無水物)(S13−1)(これは、チオカーバメート系除草剤による損傷に対するトウモロコシ用の種子粉衣薬害軽減剤として知られている);
「フェンクロリム」(4,6−ジクロロ−2−フェニルピリミジン)(S13−2)(これは、播種されたイネにおいてプレチラクロールに対する薬害軽減剤として知られている);
「フルラゾール」(2−クロロ−4−トリフルオロメチル−1,3−チアゾール−5−カルボン酸ベンジル)(S13−3)(これは、アラクロール及びメトラクロールによる損傷に対するアワ、ソルガム用の種子粉衣薬害軽減剤として知られている);
「CL 304415」(CAS Reg. No.:31541−57−8)(4−カルボキシ−3,4−ジヒドロ−2H−1−ベンゾピラン−4−酢酸)(S13−4)〔供給元:American Cyanamid〕(これは、イミダゾリノン類による損傷に対するトウモロコシ用の薬害軽減剤として知られている);
「MG 191」(CAS Reg. No.:96420−72−3)(2−ジクロロメチル−2−メチル−1,3−ジオキソラン)(S13−5)〔供給元:Nitrokemia〕(これは、トウモロコシ用の薬害軽減剤として知られている);
「MG 838」(CAS Reg. No.:133993−74−5)(2−プロペニル 1−オキサ−4−アザスピロ[4.5]デカン−4−カルボジチオエート)(S13−6)〔供給元:Nitrokemia〕;
「ジスルホトン」(O,O−ジエチル S−2−エチルチオエチル ホスホロジチオエート)(S13−7);
「ジエトレート(dietholate)」(O,O−ジエチル O−フェニルホスホロチオエート)(S13−8);
「メフェネート(mephenate)」(メチルカルバミン酸4−クロロフェニル)(S13−9)。
(S14) 有害な植物に対する除草効果に加えてイネなどの作物植物に対する薬害軽減効果も有している活性化合物、例えば、
「ジメピレート」又は「MY 93」(S−1−メチル 1−フェニルエチルピペリジン−1−カルボチオエート)(これは、除草剤モリネートによる損傷に対するイネ用の薬害軽減剤として知られている);
「ダイムロン」又は「SK 23」(1−(1−メチル−1−フェニルエチル)−3−p−トリル尿素)(これは、イマゾスルフロン除草剤による損傷に対するイネ用の薬害軽減剤として知られている);
「クミルロン」=「JC 940」(3−(2−クロロフェニルメチル)−1−(1−メチル−1−フェニルエチル)尿素;JP−A−60087254を参照されたい)(これは、ある種の除草剤による損傷に対するイネ用の薬害軽減剤として知られている);
「メトキシフェノン」又は「NK 049」(3,3’−ジメチル−4−メトキシベンゾフェノン)(これは、ある種の除草剤による損傷に対するイネ用の薬害軽減剤として知られている);
「CSB」(1−ブロモ−4−(クロロメチルスルホニル)ベンゼン)〔供給元:Kumiai〕(CAS Reg. No. 54091−06−4)(これは、イネにおけるある種の除草剤による損傷に対する薬害軽減剤として知られている)。
(S15) 式(S15)(これは、WO−A−2007/131861及びWO−A−2007/131860に記載されている)
Figure 0006111341
〔式中、
は、(C−C)−ハロアルキルラジカルであり;及び、
は、水素又はハロゲンであり;及び
、R は、互いに独立して、水素、(C−C16)−アルキル、(C−C16)−アルケニル若しくは(C−C16)−アルキニルである(ここで、最後に挙げられている3つのラジカルは、それぞれ、置換されていないか、又は、ハロゲン、ヒドロキシル、シアノ、(C−C)−アルコキシ、(C−C)−ハロアルコキシ、(C−C)−アルキルチオ、(C−C)−アルキルアミノ、ジ[(C−C)−アルキル]アミノ、[(C−C)−アルコキシ]カルボニル、[(C−C)−ハロアルコキシ]カルボニル、置換されていないか若しくは置換されている(C−C)−シクロアルキル、置換されていないか若しくは置換されているフェニル及び置換されていないか若しくは置換されているヘテロシクリルからなる群から選択される1以上のラジカルで置換されている)か、又は、(C−C)−シクロアルキル、(C−C)−シクロアルケニル、(C−C)−シクロアルキル(ここで、該シクロアルキルは、当該環の1辺において4〜6員の飽和又は不飽和の炭素環式環に縮合している)若しくは(C−C)−シクロアルケニル(ここで、該シクロアルケニルは、当該環の1辺において4〜6員の飽和又は不飽和の炭素環式環に縮合している)であり(ここで、最後に挙げられている4つのラジカルは、それぞれ、置換されていないか、又は、ハロゲン、ヒドロキシル、シアノ、(C−C)−アルキル、(C−C)−ハロアルキル、(C−C)−アルコキシ、(C−C)−ハロアルコキシ、(C−C)−アルキルチオ、(C−C)−アルキルアミノ、ジ[(C−C)−アルキル]アミノ、[(C−C)−アルコキシ]カルボニル、[(C−C)−ハロアルコキシ]カルボニル、置換されていないか若しくは置換されている(C−C)−シクロアルキル、置換されていないか若しくは置換されているフェニル及び置換されていないか若しくは置換されているヘテロシクリルからなる群から選択される1以上のラジカルで置換されている);
又は、
は、(C−C)−アルコキシ、(C−C)−アルケニルオキシ、(C−C)−アルキニルオキシ又は(C−C)−ハロアルコキシであり;及び、
は、水素又は(C−C)−アルキルであり;又は、
とR は、直接結合している窒素原子と一緒に、4〜8員のヘテロ環式環(ここで、該ヘテロ環式環は、当該窒素原子に加えて、さらなる環ヘテロ原子(好ましくは、N、O及びSからなる群から選択される最大で2個までのさらなる環ヘテロ原子)も含むことができ、また、該ヘテロ環式環は、置換されていないか、又は、ハロゲン、シアノ、ニトロ、(C−C)−アルキル、(C−C)−ハロアルキル、(C−C)−アルコキシ、(C−C)−ハロアルコキシ及び(C−C)−アルキルチオからなる群から選択される1以上のラジカルで置換されている)である〕
で表される化合物又はその互変異性体。
(S16) 主に除草剤として使用されるが作物植物に対する薬害軽減効果も有している活性化合物、例えば、
(2,4−ジクロロフェノキシ)酢酸(2,4−D);
(4−クロロフェノキシ)酢酸;
(R,S)−2−(4−クロロ−o−トリルオキシ)プロピオン酸(メコプロップ);
4−(2,4−ジクロロフェノキシ)酪酸(2,4−DB);
(4−クロロ−o−トリルオキシ)酢酸(MCPA);
4−(4−クロロ−o−トリルオキシ)酪酸;
4−(4−クロロフェノキシ)酪酸;
3,6−ジクロロ−2−メトキシ安息香酸(ジカンバ);
3,6−ジクロロ−2−メトキシ安息香酸1−(エトキシカルボニル)エチル(ラクチジクロール−エチル(lactidichlor−ethyl))。
除草剤(混合物)と薬害軽減剤の重量比は、一般に、除草剤の施用量と当該薬害軽減剤の効力に依存し、そして、広い範囲内で、例えば、200:1〜1:200の範囲内で、好ましくは、100:1〜1:100の範囲内で、特に、20:1〜1:20の範囲内で、さまざまであり得る。化合物(I)又はその混合物と同様に、上記薬害軽減剤も、さらなる除草剤/殺有害生物剤と一緒に製剤することが可能であり、そして、除草剤を含んでいる完成された製剤又はタンクミックスとして供給及び使用することができる。
施用に際しては、市販されている形態で存在している除草剤製剤又は除草剤/薬害軽減剤製剤を、適切な場合には、慣習的な方法で希釈する。例えば、水和剤、乳剤、分散製剤(dispersion)及び顆粒水和剤の場合には、水を用いて希釈する。粉剤タイプの製剤、土壌施用用粒剤又はばらまき用粒剤及び散布可能溶液剤(sprayable solution)は、通常、施用の前に別の不活性物質でさらに希釈することはない。
式(I)で表される化合物及び/又はそれらの塩の必要とされる施用量は、外部条件(例えば、とりわけ、温度、湿度及び使用する除草剤の種類など)に応じて変わる。それは、広い範囲内でさまざまであり得る。有害な植物を防除するために除草剤として施用する場合、それは、例えば、0.001〜10.0kg/haの範囲内又はそれ以上の活性物質、好ましくは、0.005〜5kg/haの範囲内の活性物質、特に、0.01〜1kg/haの範囲内の活性物質である。このことは、発生前施用と発生後施用の両方に当てはまる。
上記で記載されているような作物植物(好ましくは、穀類植物、例えば、コムギ、オオムギ、ライムギ、ライコムギ、アワ、イネ又はトウモロコシ)のための植物成長調節剤として、例えば、茎安定剤(haulm stabilizer)として、使用する場合、その施用量は、例えば、0.001〜2kg/hの範囲内又はそれ以上の活性物質、好ましくは、0.005〜1kg/hの範囲内の活性物質、特に、10〜500g/haの範囲内の活性物質、極めて特に、20〜250g/haの範囲内の活性物質である(このことに言及すべきか否かチェックしてください)。このことは、発生前方法による施用と発生後方法による施用の両方に当てはまるが、発生後処理が一般に好ましい。
茎安定剤としての施用は、植物の成育の様々な段階で実施することができる。好ましいのは、例えば、分げつ相(tillering phase)の後の縦成長の初めにおける施用である。
代替的に、植物成長調節剤としての施用は、種子を処理することによって行うのも可能であり、ここで、種子の処理には、種子を粉衣及びコーティングするためのさまざまな技術が包含される。ここで、その施用量は、特定の技術に依存し、そして、予備試験によって決定することができる。
典型的な方法において、一般式(I)で表される化合物の幾つかの合成実施例について、以下に記載する。該実施例においては、量(百分率を包含する)は、特に別途示されていない限り、重量を示している。
記号「>」及び「<」は、それぞれ、「・・・よりも大きい」及び「・・・よりも小さい」を意味している。記号「≧」は「・・・以上」を意味し、記号「≦」は「・・・以下」を意味している。
本明細書の記述及び実施例に関連して、用語「R」及び「S」が、式(I)で表される立体異性体のキラル中心の絶対配置に関して与えられている場合、このRS命名法は、特に異なって定義されていない限り、カーン−インゴールド−プレローグ則に従う。
(A) 合成実施例
実施例A1: エリトロ−メチル 4−シアノ−4−(3−シアノフェニル)−3−(3,5−ジフオロピリジン−4−イル)ブタノエート、及び、トレオ−メチル 4−シアノ−4−(3−シアノフェニル)−3−(3,5−ジフオロピリジン−4−イル)ブタノエート(表2、実施例エリトロ−Ibb1279、及び、トレオ−Ibb1279)
保護ガス(Ar)下、3.0mLのトルエンの中の0.181g(0.910mmol)の3−(3,5−ジフオロピリジン−4−イル)アクリル酸メチルと0.142g(1.000mmol)の(3−シアノフェニル)アセトニトリルに、0.5mLのN,N−ジメチルホルムアミド及び0.024g(0.200mmol)のカリウムtert−ブトキシドを添加し、その混合物を25℃で12時間撹拌し、次いで、50℃で8時間撹拌した。溶媒を減圧下で除去し、その残渣を取って10mLのジクロロメタンの中に入れた。その混合物を、順次、8mLの0.1N 水性塩酸及び8mLの水で洗浄し、その有機相を硫酸ナトリウムで脱水した。溶媒を減圧下で除去し、その残渣をシリカゲルクロマトグラフィーに付して、0.137g(理論値の36%)の、エリトロ−メチル 4−シアノ−4−(3−シアノフェニル)−3−(3,5−ジフオロピリジン−4−イル)ブタノエートとトレオ−メチル 4−シアノ−4−(3−シアノフェニル)−3−(3,5−ジフオロピリジン−4−イル)ブタノエートの混合物(エリトロ−Ibb1279:トレオ−Ibb1279=50:50)を得た。その立体配置は、それぞれ、H−NMR(CDCl)において、4.20ppm及び4.42ppmにおけるそれぞれのCHCNシグナルの化学シフトを比較することによって、特定した。その低磁場シグナルを、文献と同様に、エリトロ−ジアステレオマーに割り当てた。CDCl中のH−NMRについては、表2を参照されたい。
実施例A2: エリトロ−メチル 4−シアノ−4−(3,4−ジフオロフェニル)−3−(5−フオロピリジン−3−イル)ブタノエート、及び、トレオ−メチル 4−シアノ−4−(3,4−ジフオロフェニル)−3−(5−フオロピリジン−3−イル)ブタノエート(表2、実施例エリトロ−Ibb748、及び、トレオ−Ibb748)
保護ガス(Ar)下、15.0mLのトルエンの中の1.127g(6.219mmol)の3−(5−フオロピリジン−3−イル)アクリル酸メチルと1.000g(6.530mmol)の(3,4−ジフオロフェニル)アセトニトリルに、5mLのN,N−ジメチルホルムアミド及び0.067g(1.244mmol)のカリウムtert−ブトキシドを添加し、その混合物を70℃で5時間撹拌した。溶媒を減圧下で除去し、その残渣を取ってジクロロメタンの中に入れた。その混合物を、順次、水、0.1N 水性塩酸及び飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、その有機相を硫酸ナトリウムで脱水した。溶媒を減圧下で除去し、その残渣をシリカゲルクロマトグラフィーに付して、1.008g(理論値の46%)の、エリトロ−メチル 4−シアノ−4−(3,4−ジフオロフェニル)−3−(5−フオロピリジン−3−イル)ブタノエートとトレオ−メチル 4−シアノ−4−(3,4−ジフオロフェニル)−3−(5−フオロピリジン−3−イル)ブタノエートの混合物(エリトロ−Ibb748:トレオ−Ibb748=60:40)を得た。その立体配置は、それぞれ、H−NMR(CDCl)において、4.12ppm及び4.48ppmにおけるそれぞれのCHCN二重線の化学シフトを比較することによって、特定した。その低磁場シグナルを、文献と同様に、エリトロ−ジアステレオマーに割り当てた。CDCl中のH−NMRについては、表2を参照されたい。
実施例A3: (3S,4S)−メチル 4−シアノ−4−(3,4−ジフオロフェニル)−3−(5−フオロピリジン−3−イル)ブタノエート(表2、実施例トレオ−1−Ibb748)
実施例A2で得られたジアステレオマーメチル 4−シアノ−4−(3,4−ジフオロフェニル)−3−(5−フオロピリジン−3−イル)ブタノエートの混合物をキラル固相 [Chiralpak IC、20μm、(250×50)−mmカラム]での分取クロマトグラフィー[(80mL/分のn−ヘプタン/2−プロパノール(80:20)]に付して、0.130gの(3S,4S)−メチル 4−シアノ−4−(3,4−ジフオロフェニル)−3−(5−フオロピリジン−3−イル)ブタノエートを得た。これは、4種類の立体異性体の内の2番目に溶離したものであった(保持時間=20.0分)。CDCl中のH−NMR及び分析的HPLCにおける保持時間については、表2を参照されたい。
実施例A4: (3R,4R)−メチル 4−シアノ−4−(3,4−ジフオロフェニル)−3−(5−フオロピリジン−3−イル)ブタノエート(表2、実施例トレオ−2−Ibb748)
実施例A3で得られたジアステレオマーメチル 4−シアノ−4−(3,4−ジフオロフェニル)−3−(5−フオロピリジン−3−イル)ブタノエートの混合物をキラル固相 [Chiralpak IC、20μm、(250×50)−mmカラム]での分取クロマトグラフィー[(80mL/分のn−ヘプタン/2−プロパノール(80:20)]に付して、0.134gの(3R,4R)−メチル 4−シアノ−4−(3,4−ジフオロフェニル)−3−(5−フオロピリジン−3−イル)ブタノエートを得た。これは、4種類の立体異性体の内の最後に溶離したものであった(保持時間=26.7分)。CDCl中のH−NMR及び分析的HPLCにおける保持時間については、表2を参照されたい。
下記表に記載されている化合物は、上記実施例に従って、又は、上記実施例と同様にして、得られる。
下記表に記載されている、絶対配置(3S,4S)、(3S,4R)、(3R,4S)及び(3R,4R)を有している化合物は、上記実施例A3及びA4に従って、又は、上記実施例A3及びA4と同様にして、得られる。
下記表において:
Figure 0006111341
該フェニル環における置換基の位置は、例えば、位置2においては、当該ラジカルの記号又は略語に対する接頭語として示されている、例えば、
Figure 0006111341
二置換又は三置換されている置換パターンに関する置換基の位置の数え方は、接頭辞として同様に示されている、例えば、
Figure 0006111341
さらに、慣習的な化学記号及び化学式も、例えば、以下のように適用される:メチレンに対してはCH、又は、トリフルオロメチルに対してはCF、又は、ヒドロキシルに対してはOH。同様に、複合的な意味は、上記略語で構成されるものとして定義される。
表2a〜表2fの化合物に対して与えられている保持時間(「rt」)は、キラル固相上での化合物(I)の分析的HPLCによって得られた。式(I)で表される化合物を1mg/mLの濃度でジクロロメタンp.a.に溶解させ、直接、HPLCに付した。クロマトグラフィーによって精製された化合物(I)は、80%以上の立体化学的純度を有している。
表1: 以下の本発明による一般式(I)で表される化合物の表に関する基(R とQの構造的組合せの定義
Figure 0006111341
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Figure 0006111341
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下記表2〜表2fにおける実施例の定義
参照することを目的として、以下の表2〜表2fにおいて個々の化合物に対して特定の番号(=実施例番号)が割り当てられており、その際、当該実施例番号は、各表に割り当てられている化学式の番号と「列番号」(列番号)〔この列番号は、表1の第1カラムの列に記載されている番号と同じ番号を示している〕で構成されている。かくして、実施例番号「(式番号)(列番号)」の化学構造は、表1の式番号及び列番号によって、個々の表の上の式によって明瞭に定義される。例えば:
表2の番号「Iba1」の実施例は、式(Ib)〔式中、R=H(=水素)[=式(Iba)]、並びに、(R=H(=水素)、及び、Q=3−フオロピリジン−2−イル(これは、表1の列1に従って定義される)〕で表される化合物である。
表2の番号「Ibd1201」の実施例は、式(Ib)〔式中、R=n−プロピル[=式(Ibd)]、並びに、(R=3−メチル、及び、Q=3−シアノピリジン−4−イル(これは、表1の列18に従って定義される)〕で表される化合物である。
このことは、ラセミ化合物の又は光学活性なトレオ立体異性体若しくはエリトロ立体異性体の割り当てにも同様に当てはまる。例えば、参照することを目的として、表2aの化合物に特定の番号(=実施例番号)が割り当てられており、その際、番号「トレオ−Iba(列番号)」は、式(トレオ−1−Iba)と式(トレオ−2−Iba)〔ここで、これらの式は、それぞれ、表1の列番号に従う基(RとQの構造的組合せを有している〕で表される化学構造を有するトレオエナンチオマーのラセミ混合物を示している。
表2:式(Ib)、(Iba)、(Ibb)、(Ibc)、(Ibd)、(Ibe)、(Ibf)、(Ibg)、(Ibh)、(Ibi)、(Ibj)、(Ibk)、(Ibl)、(Ibm)、(Ibn)、(Ibo)、(Ibp)、(Ibq)、(Ibr)、(Ibs)、(Ibt)、(Ibu)、(Ibv)、(Ibw)、(Ibx)、(Iby)及び(Ibz)〔式中、(R 及びQは、それぞれ、表1中で定義されているとおりである〕で表される化合物
Figure 0006111341
式(Ib)の下位式の定義に関しては、下記表U1を参照されたい:
表U1
Figure 0006111341
Figure 0006111341
本発明によれば、ここで、好ましいのは、式(Ib)〔式中、Rは、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル又はシクロアルキルを表し、これらの中から、好ましくは、水素、1〜12個の炭素原子を有するアルキル、2〜12個の炭素原子を有するアルケニル又は2〜12個の炭素原子を有するアルキニルを表し、これらの中から、好ましくは、水素、1〜6個の炭素原子を有するアルキル、2〜6個の炭素原子を有するアルケニル又はを2〜6個の炭素原子有するルキニルを表す〕で表される化合物である。
本発明に従って特に好ましいのは、式(Iba)、式(Ibb)及び式(Ibc)で表される化合物〔即ち、式(Ib)[式中、Rは、水素、メチル又はエチルを表す]で表される化合物〕であり、これらの中から、好ましいのは、以下の化合物である:Ibc1029、Iba1029、Ibb1029、Ibc894、Iba894、Ibb894、Ibb748、Ibc895、Ibc892、Ibc901、Ibc896、Ibc910、Ibc1045、Ibc1036、Ibb1045、Ibb748、Ibb734、Ibb730、Ibb1027、Ibb755、Ibb1052、Ibb1036、Ibb1049、Ibb751、Ibb1048、Ibb208、Ibb192、Ibb732、Ibb10、Ibb37、Ibb361、Ibb118、Ibb334、Ibb1279、Ibb3、Ibb30、Ibb354、Ibb111、Ibb327、Ibb1272、Ibb22、Ibb49、Ibb373、Ibb130、Ibb346、Ibb1291、Ibb5、Ibb356、Ibb113、Ibb329、Ibb1274、Ibb109、Ibb1270、Ibb19、Ibb46、Ibb370、Ibb127、Ibb343、Ibb1288、Ibb4、Ibb355、Ibb328、Ibb1273、Ibc916、Ibb194、Ibb211、Ibb190、Ibb210、Ibb215、Ibb212、Ibb193、Ibb451、Ibb1018、Ibb435、Ibb1002、Ibb458、Ibb1025、Ibb454、Ibb1021、及び、Ibb1031。
式(Iba)〜式(Ibz)で表されるエリトロ/トレオ混合物:
式(Iba)〜式(Ibz)で表される化合物の例は、いずれの場合にもラセミエリトロ/トレオ混合物(比率 70:30〜30:70)の形態にある、それぞれの式(Iba)〜式(Ibz)〔式中、基(RとQの構造的組合せは、表1の列番号に従って定義されている〕で表される化合物である。
その番号付けは、括弧無しでの「(式)(列番号)」に従って実施される。例えば、Iba200=表1の列200の該構造的組合せを有する式(Iba)で表される化合物。
表2a、表2b及び表2c
式(Ib)、(Iba)、(Ibb)、(Ibc)、(Ibd)、(Ibe)、(Ibf)、(Ibg)、(Ibh)、(Ibi)、(Ibj)、(Ibk)、(Ibl)、(Ibm)、(Ibn)、(Ibo)、(Ibp)、(Ibq)、(Ibr)、(Ibs)、(Ibt)、(Ibu)、(Ibv)、(Ibw)、(Ibx)、(Iby)及び(Ibz)〔式中、(R及びQは、それぞれ、表1中で定義されているとおりである〕で表される化合物のトレオ化合物、トレオ−1化合物及びトレオ−2化合物。
Figure 0006111341
式(トレオ−Ib)、(トレオ−1−Ib)及び(トレオ−2−Ib)の下位式の定義に関しては、下記表U2を参照されたい:
表U2
Figure 0006111341
Figure 0006111341
Figure 0006111341
表2a(トレオラセミ化合物)、例:
式(トレオ−Iba)〜式(トレオ−Ibz)で表される化合物の例(表U2を参照されたい)は、トレオ異性体のラセミ混合物の形態にある、当該式〔式中、基(RとQの構造的組合せは、表1の列番号に従って定義されている〕で表される化合物である。
その番号付けは、括弧無しでの「(式)(列番号)」に従って実施される。例えば、トレオ−Iba200=表1の列200の該構造的組合せを有する式(トレオ−Iba)で表される化合物。
表2b(光学的に活性なトレオ−2エナンチオマー):例:
式(トレオ−2−Iba)〜式(トレオ−2−Ibz)で表される化合物の例(表U2を参照されたい)は、富化された形態[=(3R,4R)−形態が80%eeを超えている]にある、当該式〔式中、基(RとQの構造的組合せは、表1の列番号に従って定義されている〕で表される光学的に活性なトレオ−2化合物である。
化合物は、括弧無しで、「(式)(列番号)」と番号付けが成される。例えば、番号トレオ−2−Iba789は、式(トレオ−2−Iba)〔式中、(R=4−クロロ、及び、Q=5−ブロモピリジン−3−イル〕で表される化合物を示している。
表2c(光学的に活性なトレオ−1エナンチオマー):例:
式(トレオ−1−Iba)〜式(トレオ−1−Ibz)で表される化合物の例(表U2を参照されたい)は、富化された形態[=(3S,4S)−形態が80%eeを超えている]にある、当該式〔式中、基(RとQの構造的組合せは、表1の列番号に従って定義されている〕で表される光学的に活性なトレオ−1化合物である。
化合物は、括弧無しで、「(式)(列番号)」と番号付けが成される。例えば、番号トレオ−1−Ibb5は、式(トレオ−1−Ibb)〔式中、(R=3−クロロ、及び、Q=3−フルオロピリジン−2−イル〕で表される化合物を示している。
表2d、表2e及び表2f
式(Ib)、(Iba)、(Ibb)、(Ibc)、(Ibd)、(Ibe)、(Ibf)、(Ibg)、(Ibh)、(Ibi)、(Ibj)、(Ibk)、(Ibl)、(Ibm)、(Ibn)、(Ibo)、(Ibp)、(Ibq)、(Ibr)、(Ibs)、(Ibt)、(Ibu)、(Ibv)、(Ibw)、(Ibx)、(Iby)及び(Ibz)〔式中、(R及びQは、それぞれ、は、表1中で定義されているとおりである〕で表される化合物のエリトロ化合物、エリトロ−1化合物及びエリトロ−2化合物。
Figure 0006111341
式(エリトロ−Ib)、(エリトロ−1−Ib)及び(エリトロ−2−Ib)の下位式の定義に関しては、下記表U3を参照されたい:
表U3
Figure 0006111341
Figure 0006111341
Figure 0006111341
表2d(エリトロラセミ化合物)、例:
式(エリトロ−Iba)〜式(エリトロ−Ibz)で表される化合物の例(表U3を参照されたい)は、エリトロ異性体のラセミ混合物の形態にある、当該式〔式中、基(RとQの構造的組合せは、表1の列番号に従って定義されている〕で表される化合物である。
その番号付けは、括弧無しでの「(式)(列番号)」に従って実施される。例えば、エリトロ−Iba200=表1の列200の該構造的組合せを有する式(エリトロ−Iba)で表される化合物。
表2e(光学的に活性なエリトロ−2エナンチオマー):例:
式(エリトロ−2−Iba)〜式(エリトロ−2−Ibz)で表される化合物の例(表U3を参照されたい)は、富化された形態[=(3R,4S)−形態が80%eeを超えている]にある、当該式〔式中、基(RとQの構造的組合せは、表1の列番号に従って定義されている〕で表される光学的に活性なエリトロ−2化合物である。
化合物は、括弧無しで、「(式)(列番号)」と番号付けが成される。例えば、番号エリトロ−2−Iba789は、式(エリトロ−2−Iba)〔式中、(R=4−クロロ、及び、Q=5−ブロモピリジン−3−イル〕で表される化合物を示している。
表2f(光学的に活性なエリトロ−1エナンチオマー):例:
式(エリトロ−1−Iba)〜式(エリトロ−1−Ibz)で表される化合物の例(表U3を参照されたい)は、富化された形態[=(3S,4R)−形態が80%eeを超えている]にある、当該式〔式中、基(RとQの構造的組合せは、表1の列番号に従って定義されている〕で表される光学的に活性なエリトロ−1化合物である。
化合物は、括弧無しで、「(式)(列番号)」と番号付けが成される。例えば、番号エリトロ−1−Ibb5は、式(エリトロ−1−Ibb)〔式中、(R=3−クロロ、及び、Q=3−フルオロピリジン−2−イル〕で表される化合物を示している。
本発明によれば、特に好ましいのは、下記表Z1に記載されているラセミトレオ化合物トレオ−Ibである。
Figure 0006111341
表Z1
Figure 0006111341
Figure 0006111341
Figure 0006111341
Figure 0006111341
Figure 0006111341
Figure 0006111341
本発明によれば、特に好ましいのは、下記表Z2に記載されている光学的に活性なトレオ−2エナンチオマートレオ−2−Ib[=(3R,4R)−形態が80%eeを超えている]である。
Figure 0006111341
表Z2
Figure 0006111341
Figure 0006111341
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表2a−表2fに関する物理データ
試験方法
(1) NMR=H−NMRデータ(400MHz,CDCl);特有の化学シフト[ppm]が当該実施例に関して示されている。
(2) MS=質量スペクトル(四重極測定機を用いて測定した); エレクトロスプレーイオン化(+−)、質量範囲 100−1000; 分子ピークM又は[M+H]+又は[M−1]+又は[M−2]+又は[M+1]+が当該実施例に関して示されている。
(3) HPLC=高性能液体クロマトグラフィー; カラム:Zorbax Eclipse、50×3.0、C18 1.8ym; 移動相:水+0.06%ギ酸/アクリロニトリル+0.06%ギ酸、勾配:90:10、2分後、5:95; 検出器:DAD(210−400nm); 保持時間(Rt)が当該実施例に関して示されている。
(4) キラルHPLC=キラルカラムにおけるHPLC; カラム:Chiralpak IC、250×4.6mm、5μm DAIC 83325、検出器波長:210nm; カラム温度25℃;
移動相a:(n−ヘプタン:2−プロパノール)、(60:40)、Chromasolv、流量:1.0mL/分;
移動相b:(n−ヘプタン:2−プロパノール)、(70:30)、Chromasolv、流量:1.0mL/分
移動相c:(n−ヘプタン:2−プロパノール)、(80:20)、Chromasolv、流量:1.0mL/分。
移動相d:(n−ヘプタン:2−プロパノール)、(90:10)、Chromasolv、流量:0.6mL/分
移動相e:(n−ヘプタン:2−プロパノール)、(90:10)、Chromasolv、流量:1.0mL/分。
Ex.Ibb3(エリトロ−Ibb3とトレオ−Ibb3のジアステレオマー混合物), NMR:2.67(dd,1H,エリトロ−Ibb3),2.95(dd,1H,エリトロ−Ibb3),3.05(dd,1H,トレオ−Ibb3),3.33(dd,1H,トレオ−Ibb3),3.54(s,3H,エリトロ−Ibb3),3.58(s,3H,トレオ−Ibb3),4.27(d,1H,トレオ−Ibb3),4.33(d,1H,エリトロ−Ibb3),8.38(m,1H,トレオ−Ibb3),8.44(m,1H,エリトロ−Ibb3);
Ex.Ibb4(エリトロ−Ibb4とトレオ−Ibb4のジアステレオマー混合物), NMR:2.66(dd,1H,エリトロ−Ibb4),2.94(dd,1H,エリトロ−Ibb4),3.06(dd,1H,トレオ−Ibb4),3.31(dd,1H,トレオ−Ibb4),3.53(s,3H,エリトロ−Ibb4),3.57(s,3H,トレオ−Ibb4),4.24(d,1H,トレオ−Ibb4),4.31(d,1H,エリトロ−Ibb4),6.92(t,2H),7.08(t,2H),8.38(m,1H,トレオ−Ibb4),8.43(m,1H,エリトロ−Ibb4);
Ex.Ibb5(エリトロ−Ibb5とトレオ−Ibb5のジアステレオマー混合物), NMR:2.67(dd,1H),2.95(dd,1H),3.04(dd,1H),3.30(dd,1H),3.54(s,3H),3.58(s,3H),4.25(d,1H),4.31(d,1H),8.39(m,1H),8.43(m,1H);
Ex.Ibb10(エリトロ−Ibb10とトレオ−Ibb10のジアステレオマー混合物), NMR:2.75(dd,1H,エリトロ−Ibb10),2.96(dd,1H,エリトロ−Ibb10),3.09(dd,1H,トレオ−Ibb10),3.30(dd,1H,トレオ−Ibb10),3.58(s,3H,エリトロ−Ibb10),3.59(s,3H,トレオ−Ibb10),8.40(m,1H,トレオ−Ibb10),8.44(m,1H,エリトロ−Ibb10);
Ex.Ibb19(エリトロ−Ibb19とトレオ−Ibb19のジアステレオマー混合物), NMR:2.71(dd,1H),2.94(dd,1H),3.06(dd,1H),3.28(dd,1H),3.56(s,3H),3.59(s,3H),4.25(d,1H),4.35(d,1H),8.38(m,1H),8.43(m,1H);
Ex.エリトロ−Ibb19, NMR:2.71(dd,1H),2.94(dd,1H),3.56(s,3H),4.13(m,1H),4.35(d,1H),7.05(m,1H),7.23(m,1H),7.38(m,1H),8.43(m,1H);
Ex.トレオ−Ibb19, NMR:3.06(dd,1H),3.28(dd,1H),3.59(s,3H),4.13(m,1H),4.25(d,1H),6.89(m,1H),6.96(m,1H),7.03(m,1H),7.18(m,1H),8.38(m,1H);
Ex.Ibb22(エリトロ−Ibb22とトレオ−Ibb22のジアステレオマー混合物), NMR:2.71(dd,1H),2.94(dd,1H),3.06(dd,1H),3.28(dd,1H),3.56(s,3H),3.59(s,3H),4.27(d,1H),4.37(d,1H),8.38(m,1H),8.43(m,1H);
Ex.Ibb28(エリトロ−Ibb28とトレオ−Ibb28のジアステレオマー混合物), NMR:2.60(dd,1H,エリトロ−Ibb28),2.95(dd,1H,エリトロ−Ibb28),3.96(dd,1H,トレオ−Ibb28),3.40(dd,1H,トレオ−Ibb28),3.49(s,3H,エリトロ−Ibb28),3.54(s,3H,トレオ−Ibb28),7.10(dd,1H,トレオ−Ibb28),7.18(dd,1H,エリトロ−Ibb28),7.53(dd,1H,トレオ−Ibb28),7.70(dd,1H,エリトロ−Ibb28),8.51(m,1H,トレオ−Ibb28),8.52(m,1H,エリトロ−Ibb28);
Ex.Ibb30(エリトロ−Ibb30とトレオ−Ibb30のジアステレオマー混合物), NMR:2.65(dd,1H,エリトロ−Ibb30),2.96(dd,1H,エリトロ−Ibb30),2.93(dd,1H,トレオ−Ibb30),3.37(dd,1H,トレオ−Ibb30),3.53(s,3H,エリトロ−Ibb30),3.55(s,3H,トレオ−Ibb30),7.55(dd,1H),7.70(dd,1H),8.51(m,1H),8.52(m,1H);
Ex.Ibb32(エリトロ−Ibb32とトレオ−Ibb32のジアステレオマー混合物), NMR:2.63(dd,1H,エリトロ−Ibb32),2.93(dd,1H,エリトロ−Ibb32),2.99(dd,1H,トレオ−Ibb32),3.35(dd,1H,トレオ−Ibb32),3.52(s,3H,エリトロ−Ibb32),3.56(s,3H,トレオ−Ibb32),6.94(t,2H,トレオ−Ibb32),7.53(dd,1H,トレオ−Ibb32),7.70(dd,1H,エリトロ−Ibb32),8.49(m,1H,トレオ−Ibb32),8.51(m,1H,エリトロ−Ibb32);
Ex.Ibb37(エリトロ−Ibb37とトレオ−Ibb37のジアステレオマー混合物), NMR:2.73(dd,1H,エリトロ−Ibb37),2.96(dd,1H,エリトロ−Ibb37),3.02(dd,1H,トレオ−Ibb37),3.35(dd,1H,トレオ−Ibb37),3.58(s,3H,エリトロ−Ibb37),3.59(s,3H,トレオ−Ibb37),7.13(dd,1H,トレオ−Ibb37),7.20(dd,1H,エリトロ−Ibb37),8.51(m,1H,トレオ−Ibb37),8.52(m,1H,エリトロ−Ibb37);
Ex.Ibb46(エリトロ−Ibb46とトレオ−Ibb46のジアステレオマー混合物), NMR:3.55(s,3H),3.57(s,3H),7.54(dd,1H,トレオ−Ibb46),7.70(dd,1H,エリトロ−Ibb46),8.50(m,1H,トレオ−Ibb46),8.52(m,1H,エリトロ−Ibb46);
Ex.Ibb49(エリトロ−Ibb49とトレオ−Ibb49のジアステレオマー混合物), NMR:3.55(s,3H),3.57(s,3H),7.27(m,1H,トレオ−Ibb49),7.38(m,1H,エリトロ−Ibb49),7.57(dd,1H,トレオ−Ibb49),7.70(dd,1H,エリトロ−Ibb49),8.50(m,1H,トレオ−Ibb49),8.52(m,1H,エリトロ−Ibb49);
Ex.Ibb109(エリトロ−Ibb109とトレオ−Ibb109のジアステレオマー混合物), NMR:2.57(dd,1H,エリトロ−Ibb109),2.88(dd,1H,エリトロ−Ibb109),3.05(dd,1H,トレオ−Ibb109),3.20(dd,1H,トレオ−Ibb109),3.52(s,3H,エリトロ−Ibb109),3.58(s,3H,トレオ−Ibb109),4.29(d,1H),4.31(d,1H),8.45(d,1H,トレオ−Ibb109),8.50(d,1H,エリトロ−Ibb109);
Ex.Ibb111(エリトロ−Ibb111とトレオ−Ibb111のジアステレオマー混合物), NMR:2.59(dd,1H,エリトロ−Ibb111),2.86(dd,1H,エリトロ−Ibb111),3.06(dd,1H,トレオ−Ibb111),3.16(dd,1H,トレオ−Ibb111),3.52(s,3H,エリトロ−Ibb111),3.59(s,3H,トレオ−Ibb111),8.45(d,1H,トレオ−Ibb111),8.50(d,1H,エリトロ−Ibb111);
Ex.Ibb113(エリトロ−Ibb113とトレオ−Ibb113のジアステレオマー混合物), NMR:2.60(dd,1H,エリトロ−Ibb113),2.87(dd,1H,エリトロ−Ibb113),3.03(dd,1H,トレオ−Ibb113),3.16(dd,1H,トレオ−Ibb113),3.54(s,3H,エリトロ−Ibb113),3.60(s,3H,トレオ−Ibb113),4.32(d,1H),4.34(d,1H),8.47(d,1H,トレオ−Ibb113),8.51(d,1H,エリトロ−Ibb113);
Ex.Ibb118(エリトロ−Ibb118とトレオ−Ibb118のジアステレオマー混合物), NMR:2.65(dd,1H,エリトロ−Ibb118),2.88(dd,1H,エリトロ−Ibb118),3.07(dd,1H,トレオ−Ibb118),3.15(dd,1H,トレオ−Ibb118),3.57(s,3H,エリトロ−Ibb118),3.61(s,3H,トレオ−Ibb118),8.48(d,1H,トレオ−Ibb118),8.50(d,1H,エリトロ−Ibb118);
Ex.Ibb127(エリトロ−Ibb127とトレオ−Ibb127のジアステレオマー混合物), NMR:2.62(dd,1H,エリトロ−Ibb127),2.86(dd,1H,エリトロ−Ibb127),3.09(m,2H,トレオ−Ibb127),3.56(s,3H,エリトロ−Ibb127),3.60(s,3H,トレオ−Ibb127),8.46(d,1H,トレオ−Ibb127),8.50(d,1H,エリトロ−Ibb127);
Ex.エリトロ−Ibb127, NMR:2.62(dd,1H),2.86(dd,1H),3.56(s,3H),3.66(m,1H),4.34(d,1H),7.05(m,1H),8.50(d,1H);
Ex.トレオ−Ibb127, NMR:3.09(m,2H),3.60(s,3H),3.66(m,1H),4.37(d,1H),6.86(m,1H),6.95(m,2H),7.05(m,1H),7.15(dd,1H),8.46(d,1H);
Ex.Ibb130(エリトロ−Ibb130とトレオ−Ibb130のジアステレオマー混合物), NMR:2.62(dd,1H,エリトロ−Ibb130),2.86(dd,1H,エリトロ−Ibb130),3.09(m,2H,トレオ−Ibb130),3.56(s,3H,エリトロ−Ibb130),3.60(s,3H,トレオ−Ibb130),4.36(d,1H),4.40(d,1H),8.45(d,1H,トレオ−Ibb130),8.50(d,1H,エリトロ−Ibb130);
Ex.Ibb190(エリトロ−Ibb190とトレオ−Ibb190のジアステレオマー混合物), NMR:2.56(dd,1H,エリトロ−Ibb190),2.88(dd,1H,エリトロ−Ibb190),3.07(dd,1H,トレオ−Ibb190),3.18(dd,1H,トレオ−Ibb190),3.51(s,3H,エリトロ−Ibb190),3.57(s,3H,トレオ−Ibb190),6.81(d,1H,トレオ−Ibb190),7.61(dd,1H,エリトロ−Ibb190),8.52(d,1H,トレオ−Ibb190),8.56(d,1H,エリトロ−Ibb190);
Ex.Ibb192(エリトロ−Ibb192とトレオ−Ibb192のジアステレオマー混合物), NMR:2.59(dd,1H,エリトロ−Ibb192),2.90(dd,1H,エリトロ−Ibb192),3.07(dd,1H,トレオ−Ibb192),3.15(dd,1H,トレオ−Ibb192),3.54(s,3H,エリトロ−Ibb192),3.58(s,3H,トレオ−Ibb192),7.44(dd,1H,トレオ−Ibb192),7.61(dd,1H,エリトロ−Ibb192),8.52(d,1H,トレオ−Ibb192),8.55(d,1H,エリトロ−Ibb192);
Ex.Ibb193(エリトロ−Ibb193とトレオ−Ibb193のジアステレオマー混合物), NMR:2.58(dd,1H,エリトロ−Ibb193),2.89(dd,1H,エリトロ−Ibb193),3.08(dd,1H,トレオ−Ibb193),3.19(dd,1H,トレオ−Ibb193),3.53(s,3H,エリトロ−Ibb193),3.58(s,3H,トレオ−Ibb193),6.82(d,1H,トレオ−Ibb193),7.15(d,1H,エリトロ−Ibb193),7.43(dd,1H,トレオ−Ibb193),7.61(dd,1H,エリトロ−Ibb193),8.51(d,1H,トレオ−Ibb193),8.55(d,1H,エリトロ−Ibb193);
Ex.トレオ−Ibb193, NMR:3.08(dd,1H),3.19(dd,1H),3.58(s,3H),3.69(m,1H),4.29(d,1H),6.82(d,1H),6.95(m,2H),7.07(m,2H),7.43(dd,1H),8.51(d,1H);
Ex.Ibb194(エリトロ−Ibb194とトレオ−Ibb194のジアステレオマー混合物), NMR:2.59(dd,1H,エリトロ−Ibb194),2.88(dd,1H,エリトロ−Ibb194),3.06(dd,1H,トレオ−Ibb194),3.15(dd,1H,トレオ−Ibb194),3.54(s,3H,エリトロ−Ibb194),3.58(s,3H,トレオ−Ibb194),7.45(dd,1H,トレオ−Ibb194),7.62(dd,1H,エリトロ−Ibb194),8.52(d,1H,トレオ−Ibb194),8.56(d,1H,エリトロ−Ibb194);
Ex.Ibb208(エリトロ−Ibb208とトレオ−Ibb208のジアステレオマー混合物), NMR,[D]−DMSO:3.41(s,3H,エリトロ−Ibb208),3.47(s,3H,トレオ−Ibb208),7.27(d,1H,トレオ−Ibb208),7.33(d,1H,エリトロ−Ibb208),7.81(dd,1H,トレオ−Ibb208),7.90(dd,1H,エリトロ−Ibb208),8.55(d,1H,トレオ−Ibb208),8.64(d,1H,エリトロ−Ibb208);
Ex.エリトロ−Ibb208, NMR:2.60(dd,1H),2.86(dd,1H),3.56(s,3H),3.68(m,1H),4.31(d,1H),7.05(m,1H),7.14(d,1H),7.62(dd,1H),8.56(d,1H);
Ex.トレオ−Ibb208, NMR:3.10(m,2H),3.59(s,3H),3.69(m,1H),4.32(d,1H),6.82(m,1H),6.87(d,1H),6.97(m,1H),7.03(m,1H),7.46(dd,1H),8.51(d,1H);
Ex.トレオ−1−Ibb208, NMR:3.10(m,2H),3.59(s,3H),3.69(m,1H),4.32(d,1H),6.82(m,1H),6.87(d,1H),6.97(m,1H),7.03(m,1H),7.46(dd,1H),8.51(d,1H); キラルHPLC:7.6分,移動相c;
Ex.トレオ−2−Ibb208, NMR:3.10(m,2H),3.59(s,3H),3.69(m,1H),4.32(d,1H),6.82(m,1H),6.87(d,1H),6.97(m,1H),7.03(m,1H),7.46(dd,1H),8.51(d,1H); キラルHPLC:8.7分,移動相c;
Ex.Ibb210(エリトロ−Ibb210とトレオ−Ibb210のジアステレオマー混合物), NMR:2.63(dd,1H,エリトロ−Ibb210),2.86(dd,1H,エリトロ−Ibb210),3.07(m,2H,トレオ−Ibb210),3.58(s,3H,エリトロ−Ibb210),3.60(s,3H,トレオ−Ibb210),6.78(dd,2H,トレオ−Ibb210),6.92(d,1H,トレオ−Ibb210),6.98(dd,2H,エリトロ−Ibb210),7.15(d,1H,エリトロ−Ibb210),7.50(dd,1H,トレオ−Ibb210),7.63(dd,1H,エリトロ−Ibb210),8.52(d,1H,トレオ−Ibb210),8.56(d,1H,エリトロ−Ibb210);
Ex.トレオ−Ibb210, NMR:3.07(m,2H),3.60(s,3H),3.69(m,1H),4.34(d,1H),6.78(dd,2H),6.92(d,1H),7.50(dd,1H),8.52(d,1H);
Ex.Ibb211(エリトロ−Ibb211とトレオ−Ibb211のジアステレオマー混合物), NMR:2.59(dd,1H,エリトロ−Ibb211),2.88(dd,1H,エリトロ−Ibb211),3.08(m,2H,トレオ−Ibb211),3.56(s,3H,エリトロ−Ibb211),3.59(s,3H,トレオ−Ibb211),7.48(dd,1H,トレオ−Ibb211),7.62(dd,1H,エリトロ−Ibb211),8.52(d,1H,トレオ−Ibb211),8.56(d,1H,エリトロ−Ibb211);
Ex.トレオ−Ibb211, NMR:3.08(m,2H),3.59(s,3H),3.69(m,1H),4.34(d,1H),6.83(m,1H),6.89(d,1H),6.95(dd,1H),7.29(m,1H),7.48(dd,1H),8.52(d,1H);
Ex.Ibb212(エリトロ−Ibb212とトレオ−Ibb212のジアステレオマー混合物), NMR:2.62(dd,1H,エリトロ−Ibb212),2.87(dd,1H,エリトロ−Ibb212),3.09(m,2H,トレオ−Ibb212),3.56(s,3H,エリトロ−Ibb212),3.59(s,3H,トレオ−Ibb212),7.10(dd,1H,エリトロ−Ibb212),7.15(d,1H,エリトロ−Ibb212),7.48(dd,1H,トレオ−Ibb212),7.62(dd,1H,エリトロ−Ibb212),8.52(d,1H,トレオ−Ibb212),8.56(d,1H,エリトロ−Ibb212);
Ex.トレオ−Ibb212, NMR:3.09(m,2H),3.59(s,3H),3.70(m,1H),4.34(d,1H),6.78(m,1H),6.90(d,1H),6.93(dd,1H),7.43(dd,1H),7.48(dd,1H),8.52(d,1H);
Ex.Ibb215(エリトロ−Ibb215とトレオ−Ibb215のジアステレオマー混合物), NMR:2.61(dd,1H,エリトロ−Ibb215),2.86(dd,1H,エリトロ−Ibb215),3.08(m,2H,トレオ−Ibb215),3.55(s,3H,エリトロ−Ibb215),3.59(s,3H,トレオ−Ibb215),7.47(dd,1H,トレオ−Ibb215),7.62(dd,1H,エリトロ−Ibb215),8.52(d,1H,トレオ−Ibb215),8.56(d,1H,エリトロ−Ibb215);
Ex.トレオ−Ibb215, NMR:3.08(m,2H),3.59(s,3H),3.69(m,1H),4.31(d,1H),6.87(d,1H),6.95(m,1H),7.01(t,1H),7.20(m,1H),7.47(dd,1H),8.52(d,1H);
Ex.Ibb325(エリトロ−Ibb325とトレオ−Ibb325のジアステレオマー混合物), NMR:2.50(dd,1H,エリトロ−Ibb325),2.86(dd,1H,エリトロ−Ibb325),3.10(dd,1H,トレオ−Ibb325),3.18(dd,1H,トレオ−Ibb325),3.50(s,3H,エリトロ−Ibb325),3.58(s,3H,トレオ−Ibb325),4.26(d,1H),4.34(d,1H),6.79(d.1H,トレオ−Ibb325),7.62(m,1H,エリトロ−Ibb325);
Ex.Ibb327(エリトロ−Ibb327とトレオ−Ibb327のジアステレオマー混合物), NMR:2.53(dd,1H,エリトロ−Ibb327),2.88(dd,1H,エリトロ−Ibb327),3.09(dd,1H,トレオ−Ibb327),3.17(dd,1H,トレオ−Ibb327),3.53(s,3H,エリトロ−Ibb327),3.60(s,3H,トレオ−Ibb327),4.29(d,1H,トレオ−Ibb327),4.37(d,1H,エリトロ−Ibb327),7.40(m.1H,トレオ−Ibb327),7.63(m,1H,エリトロ−Ibb327);
Ex.Ibb328(エリトロ−Ibb328とトレオ−Ibb328のジアステレオマー混合物), NMR:2.51(dd,1H,エリトロ−Ibb328),2.85(dd,1H,エリトロ−Ibb328),3.09(dd,1H,トレオ−Ibb328),3.16(dd,1H,トレオ−Ibb328),3.52(s,3H,エリトロ−Ibb328),3.60(s,3H,トレオ−Ibb328),4.29(d,1H),4.37(d,1H),6.79(d,1H),6.93(t,2H),7.40(m.1H,トレオ−Ibb328),7.63(m,1H,エリトロ−Ibb328);
Ex.Ibb329(エリトロ−Ibb329とトレオ−Ibb329のジアステレオマー混合物), NMR:2.52(dd,1H),2.87(dd,1H),3.05(dd,1H),3.10(dd,1H),3.53(s,3H),3.60(s,3H),4.27(d,1H),4.35(d,1H),6.83(d,1H),7.00(m,1H),7.43(m.1H),7.63(m,1H);
Ex.Ibb334(エリトロ−Ibb334とトレオ−Ibb334のジアステレオマー混合物), NMR:2.57(dd,1H,エリトロ−Ibb334),2.86(dd,1H,エリトロ−Ibb334),3.10(m,2H,トレオ−Ibb334),3.56(s,3H,エリトロ−Ibb334),3.67(s,3H,トレオ−Ibb334),6.83(d,1H,トレオ−Ibb334);
Ex.Ibb343(エリトロ−Ibb343とトレオ−Ibb343のジアステレオマー混合物), NMR:2.55(dd,1H,エリトロ−Ibb343),2.85(dd,1H,エリトロ−Ibb343),3.10(m,2H,トレオ−Ibb343),3.55(s,3H,エリトロ−Ibb343),3.61(s,3H,トレオ−Ibb343),4.31(d,1H),4.36(d,1H),7.44(m,1H),7.63(m,1H);
Ex.Ibb346(エリトロ−Ibb346とトレオ−Ibb346のジアステレオマー混合物), NMR:2.55(dd,1H,エリトロ−Ibb346),2.85(dd,1H,エリトロ−Ibb346),3.10(m,2H,トレオ−Ibb346),3.55(s,3H,エリトロ−Ibb346),3.61(s,3H,トレオ−Ibb346),4,32(d,1H),4.39(d,1H),7.44(m,1H),7.63(m,1H);
Ex.Ibb352(エリトロ−Ibb352とトレオ−Ibb352のジアステレオマー混合物), NMR:2.50(dd,1H,エリトロ−Ibb352),2.86(dd,1H,エリトロ−Ibb352),3.07(dd,1H,トレオ−Ibb352),3.17(dd,1H,トレオ−Ibb352),3.51(s,3H,エリトロ−Ibb352),3.59(s,3H,トレオ−Ibb352),4.26(d,1H),4.35(d,1H),6.83(m,1H);
Ex.Ibb354(エリトロ−Ibb354とトレオ−Ibb354のジアステレオマー混合物), NMR:2.54(dd,1H,エリトロ−Ibb354),2.86(dd,1H,エリトロ−Ibb354),3.06(dd,1H,トレオ−Ibb354),3.15(dd,1H,トレオ−Ibb354),3.54(s,3H,エリトロ−Ibb354),3.60(s,3H,トレオ−Ibb354),4.29(d,1H),4.37(d,1H),7.42(d,1H),7.50(d,1H);
Ex.Ibb355(エリトロ−Ibb355とトレオ−Ibb355のジアステレオマー混合物), NMR:2.52(dd,1H,エリトロ−Ibb355),2.85(dd,1H,エリトロ−Ibb355),3.08(dd,1H,トレオ−Ibb355),3.13(dd,1H,トレオ−Ibb355),3.53(s,3H,エリトロ−Ibb355),3.60(s,3H,トレオ−Ibb355),4.29(d,1H),4.36(d,1H),6.96(t,2H),7.41(d,1H),7.51(m,1H);
Ex.Ibb356(エリトロ−Ibb356とトレオ−Ibb356のジアステレオマー混合物), NMR:2.52(dd,1H),2.87(dd,1H),3.08(dd,1H),3.13(dd,1H),3.54(s,3H),3.60(s,3H),4.27(d,1H),4.36(d,1H);
Ex.Ibb361(エリトロ−Ibb361とトレオ−Ibb361のジアステレオマー混合物), NMR:2.57(dd,1H,エリトロ−Ibb361),2.85(dd,1H,エリトロ−Ibb361),3.10(m,2H,トレオ−Ibb361),3.57(s,3H,エリトロ−Ibb361),3.62(s,3H,トレオ−Ibb361),4.43(d,1H),4.47(d,1H);
Ex.Ibb370(エリトロ−Ibb370とトレオ−Ibb370のジアステレオマー混合物), NMR:2.55(dd,1H,エリトロ−Ibb370),2.84(dd,1H,エリトロ−Ibb370),3.09(m,2H,トレオ−Ibb370),3.56(s,3H,エリトロ−Ibb370),3.61(s,3H,トレオ−Ibb370),4.31(d,1H),4.37(d,1H),7.41(m,1H),7.52(m,1H);
Ex.Ibb373(エリトロ−Ibb373とトレオ−Ibb373のジアステレオマー混合物), NMR:2.56(dd,1H,エリトロ−Ibb373),2.85(dd,1H,エリトロ−Ibb373),3.09(m,2H,トレオ−Ibb373),3.56(s,3H,エリトロ−Ibb373),3.61(s,3H,トレオ−Ibb373),4.32(d,1H),4.39(d,1H);
Ex.Ibb435(エリトロ−Ibb435とトレオ−Ibb435のジアステレオマー混合物), NMR:2.70(dd,1H,エリトロ−Ibb435),2.84(dd,1H,エリトロ−Ibb435),3.11(dd,1H,トレオ−Ibb435),3.22(dd,1H,トレオ−Ibb435),3.56(s,3H,エリトロ−Ibb435),3.62(s,3H,トレオ−Ibb435),4.12(m,1H,トレオ−Ibb435),4.25(d,1H,エリトロ−Ibb435),6.81(dd,1H,トレオ−Ibb435),8.02(dd,1H,トレオ−Ibb435),8.17(m,1H,エリトロ−Ibb435);
Ex.Ibb451(エリトロ−Ibb451とトレオ−Ibb451のジアステレオマー混合物), NMR:2.74(dd,1H,エリトロ−Ibb451),2.84(dd,1H,エリトロ−Ibb451),3.09(dd,1H,トレオ−Ibb451),3.21(dd,1H,トレオ−Ibb451),3.59(s,3H,エリトロ−Ibb451),3.63(s,3H,トレオ−Ibb451),4.10(m,2H,トレオ−Ibb451),4.26(d,1H,エリトロ−Ibb451),6.84(dd,1H,トレオ−Ibb451),8.04(dd,1H,トレオ−Ibb451),8.18(m,1H,エリトロ−Ibb451);
Ex.エリトロ−Ibb451, NMR:2.74(dd,1H),2.84(dd,1H),3.59(s,3H),4.02(q,1H),4.26(d,1H),7.09(m,2H),7.21(m,2H),8.18(dd,1H);
Ex.エリトロ−2−Ibb451, NMR:2.74(dd,1H),2.84(dd,1H),3.59(s,3H),4.02(q,1H),4.26(d,1H),7.09(m,2H),7.21(m,2H),8.18(dd,1H); キラルHPLC:16.9分,移動相c;
Ex.トレオ−1−Ibb451, NMR:3.09(dd,1H),3.21(dd,1H),3.63(s,3H),4.10(m,2H),6.84(dd,1H),6.92(m,1H),7.06(m,2H),8.04(dd,1H); キラルHPLC:11.5分,移動相c;
Ex.トレオ−2−Ibb451, NMR:3.09(dd,1H),3.21(dd,1H),3.63(s,3H),4.10(m,2H),6.84(dd,1H),6.92(m,1H),7.06(m,2H),8.04(dd,1H); キラルHPLC:14.9分,移動相c;
Ex.Ibb454(エリトロ−Ibb454とトレオ−Ibb454のジアステレオマー混合物), NMR:2.75(dd,1H,エリトロ−Ibb454),2.84(dd,1H,エリトロ−Ibb454),3.09(dd,1H,トレオ−Ibb454),3.22(dd,1H,トレオ−Ibb454),3.58(s,3H,エリトロ−Ibb454),3.63(s,3H,トレオ−Ibb454),4.12(m,1H,トレオ−Ibb454),4.27(d,1H,エリトロ−Ibb454),6.85(dd,1H,トレオ−Ibb454),7.45(dd,1H),8.05(dd,1H,トレオ−Ibb454),8.18(m,1H,エリトロ−Ibb454);
Ex.Ibb458(エリトロ−Ibb458とトレオ−Ibb458のジアステレオマー混合物), NMR:2.73(dd,1H,エリトロ−Ibb458),2.84(dd,1H,エリトロ−Ibb458),3.10(dd,1H,トレオ−Ibb458),3.21(dd,1H,トレオ−Ibb458),3.58(s,3H,エリトロ−Ibb458),3.63(s,3H,トレオ−Ibb458),4.10(m,1H,トレオ−Ibb458),4.24(d,1H,エリトロ−Ibb458),6.84(dd,1H,トレオ−Ibb458),8.05(dd,1H,トレオ−Ibb458),8.19(m,1H,エリトロ−Ibb458);
Ex.Ibb730(エリトロ−Ibb730とトレオ−Ibb730のジアステレオマー混合物), NMR:2.84(dd,1H,エリトロ−Ibb730),2.93(dd,2H,トレオ−Ibb730),3.03(dd,1H,エリトロ−Ibb730),3.58(s,3H,トレオ−Ibb730),3.68(s,3H,エリトロ−Ibb730),3.73(q,1H,トレオ−Ibb730),4.12(d,1H,トレオ−Ibb730),4.41(d,1H,エリトロ−Ibb730),7.11(m,2H,エリトロ−Ibb730),7.19(m,2H,トレオ−Ibb730),7.94(m,1H,エリトロ−Ibb730),8.22(m,1H,トレオ−Ibb730);
Ex.Ibb732(エリトロ−Ibb732とトレオ−Ibb732のジアステレオマー混合物), NMR:2.85(dd,1H,エリトロ−Ibb732),2.92(d,2H,トレオ−Ibb732),3.05(dd,1H,エリトロ−Ibb732),3.59(s,3H,トレオ−Ibb732),3.70(s,3H,エリトロ−Ibb732),4.13(d,1H,トレオ−Ibb732),4.47(d,1H,エリトロ−Ibb732),7.94(t,1H,エリトロ−Ibb732),8.24(t,1H,トレオ−Ibb732);
Ex.エリトロ−1−Ibb732, NMR:2.85(dd,1H),3.05(dd,1H),3.65(q,1H),3.70(s,3H),4.46(d,1H),6.87(m,1H),7.00(m,1H),7.04(m,1H),7.29(m,2H),7.94(s,1H),8.40(d,1H); キラルHPLC:9.1分,移動相b;
Ex.エリトロ−2−Ibb732, NMR:2.85(dd,1H),3.05(dd,1H),3.65(q,1H),3.70(s,3H),4.46(d,1H),6.87(m,1H),7.00(m,1H),7.04(m,1H),7.29(m,2H),7.94(s,1H),8.40(d,1H); キラルHPLC:11.6分,移動相b;
Ex.トレオ−Ibb732, NMR:2.92(m,2H),3.59(s,3H),3.71(q,1H),4.13(d,1H),6.95(m,1H),6.97(m,1H),7.15(m,1H),7.27(m,1H),8.24(bs,1H),8.40(bs,1H); キラルHPLC:10.5分,移動相b;
Ex.Ibb734(エリトロ−Ibb734とトレオ−Ibb734のジアステレオマー混合物), NMR:2.84(dd,1H,エリトロ−Ibb734),2.92(m,2H,トレオ−Ibb734),3.04(dd,1H,エリトロ−Ibb734),3.59(s,3H,トレオ−Ibb734),3.70(s,3H,エリトロ−Ibb734),4.11(d,1H,トレオ−Ibb734),4.44(d,1H,エリトロ−Ibb734),7.94(m,1H,エリトロ−Ibb734),8.24(m,1H,トレオ−Ibb734);
Ex.エリトロ−2−Ibb734, NMR:2.84(dd,1H),3.04(dd,1H),3.64(q,1H),3.70(s,3H),4.44(d,1H),6.98(m,1H),7.17(m,1H),7.28(m,1H),7.31(m,1H),7.94(m,1H),8.40(m,1H); キラルHPLC:20.0分,移動相c;
Ex.トレオ−2−Ibb734, NMR:2.92(m,2H),3.59(s,3H),3.72(q,1H),4.11(d,1H),7.06(m,1H),7.22(m,1H),7.29(m,1H),7.33(m,1H),8.24(m,1H),8.41(m,1H); キラルHPLC:17.0分,移動相c;
Ex.Ibb739(エリトロ−Ibb739とトレオ−Ibb739のジアステレオマー混合物), NMR:2.87(dd,1H,エリトロ−Ibb739),2.93(d,2H,トレオ−Ibb739),3.09(dd,1H,エリトロ−Ibb739),3.61(s,3H,トレオ−Ibb739),3.73(s,3H,エリトロ−Ibb739),4.21(d,1H,トレオ−Ibb739),4.60(d,1H,エリトロ−Ibb739),7.86(m,1H,エリトロ−Ibb739),8.20(m,1H,トレオ−Ibb739);
Ex.Ibb748(エリトロ−Ibb748とトレオ−Ibb748のジアステレオマー混合物), NMR:2.84(dd,1H,エリトロ−Ibb748),3.05(dd,1H,エリトロ−Ibb748),3.61(s,3H,トレオ−Ibb748),3.71(s,3H,エリトロ−Ibb748),4.12(d,1H,トレオ−Ibb748),4,48(d,1H,エリトロ−Ibb748),7.93(t,1H,エリトロ−Ibb748),8.22(t,1H,トレオ−Ibb748);
Ex.エリトロ−1−Ibb748, NMR:2.84(dd,1H),3.05(dd,1H),3.61(m,1H),3.71(s,3H),4.48(d,1H),6.87(m,1H),6.99(m,1H),7.14(m,1H),7.29(m,1H),7.93(s,1H),8.41(d,1H); キラルHPLC:10.8分,移動相c;
Ex.エリトロ−2−Ibb748, NMR:2.84(dd,1H),3.05(dd,1H),3.61(m,1H),3.71(s,3H),4.48(d,1H),6.87(m,1H),6.99(m,1H),7.14(m,1H),7.29(m,1H),7.93(s,1H),8.41(d,1H); キラルHPLC:14.3分,移動相c;
Ex.トレオ−1−Ibb748, NMR:2.92(m,2H),3.61(s,3H),3.70(q,1H),4.12(d,1H),6.92(m,1H),7.05(m,1H),7.15(m,1H),7.26(m,1H),8.22(t,1H),8.41(d,1H); キラルHPLC:12.3分,移動相c;
Ex.トレオ−2−Ibb748, NMR:2.92(m,2H),3.61(s,3H),3.70(q,1H),4.12(d,1H),6.92(m,1H),7.05(m,1H),7.15(m,1H),7.26(m,1H),8.22(bs,1H),8.41(bs,1H); キラルHPLC:15.8分,移動相c;
Ex.Ibb751(エリトロ−Ibb751とトレオ−Ibb751のジアステレオマー混合物), NMR:2.84(dd,1H,エリトロ−Ibb751),2.92(m,2H,トレオ−Ibb751),3.05(dd,1H,エリトロ−Ibb751),3.60(s,3H,トレオ−Ibb751),3.72(s,3H,エリトロ−Ibb751),4.14(d,1H,トレオ−Ibb751),4.48(d,1H,エリトロ−Ibb751);
Ex.エリトロ−Ibb751, NMR:2.84(dd,1H),3.05(dd,1H),3.62(m,1H),3.72(s,3H),4.48(d,1H),6.86(m,1H),6.96(m,1H),7.30(m,1H),7.36(m,1H),7.93(s,1H),8.41(d,1H);
Ex.トレオ−1−Ibb751, NMR:2.92(m,2H),3.60(s,3H),3.72(q,1H),4.14(d,1H),6.92(m,1H),7.02(m,1H),7.28(m,1H),7.39(m,1H),8.22(bs,1H),8.42(bs,1H); キラルHPLC:40.0分,移動相d;
Ex.トレオ−2−Ibb751, NMR:2.92(m,2H),3.60(s,3H),3.72(q,1H),4.14(d,1H),6.92(m,1H),7.02(m,1H),7.28(m,1H),7.39(m,1H),8.22(bs,1H),8.42(bs,1H); キラルHPLC:47.0分,移動相d;
Ex.Ibb752(エリトロ−Ibb752とトレオ−Ibb752のジアステレオマー混合物), NMR:2.84(dd,1H,エリトロ−Ibb752),2.92(d,2H,トレオ−Ibb752),3.05(dd,1H,エリトロ−Ibb752),3.60(s,3H,トレオ−Ibb752),3.71(s,3H,エリトロ−Ibb752),4.14(d,1H,トレオ−Ibb752),4.48(d,1H,エリトロ−Ibb752),6.81(dd,1H,エリトロ−Ibb752),6.86(dd,1H,トレオ−Ibb752),6.95(dd,1H,エリトロ−Ibb752),7.00(dd,1H,トレオ−Ibb752),7.93(m,1H,エリトロ−Ibb752),8.23(m,1H,トレオ−Ibb752);
Ex.Ibb755(エリトロ−Ibb755とトレオ−Ibb755のジアステレオマー混合物), NMR:2.84(dd,1H,エリトロ−Ibb755),2.92(m,2H,トレオ−Ibb755),3.05(dd,1H,エリトロ−Ibb755),3.60(s,3H,トレオ−Ibb755),3.71(s,3H,エリトロ−Ibb755),4.11(d,1H,トレオ−Ibb755),4.46(d,1H,エリトロ−Ibb755),7.93(m,1H,エリトロ−Ibb755),8.23(m,1H,トレオ−Ibb755);
Ex.エリトロ−1−Ibb755, NMR:2.84(dd,1H),3.05(dd,1H),3.61(m,1H),3.71(s,3H),4.46(d,1H),6.97(m,1H),7.09(m,1H),7.22(m,1H),7.29(m,1H),7.93(bs,1H),8.41(bs,1H); キラルHPLC:12.0分,移動相c;
Ex.エリトロ−2−Ibb755, NMR:2.84(dd,1H),3.05(dd,1H),3.61(m,1H),3.71(s,3H),4.46(d,1H),6.97(m,1H),7.09(m,1H),7.22(m,1H),7.29(m,1H),7.93(bs,1H),8.41(bs,1H); キラルHPLC:15.7分,移動相c;
Ex.トレオ−1−Ibb755, NMR:2.92(m,2H),3.60(s,3H),3.70(q,1H),4.11(d,1H),7.06(m,1H),7.13(m,1H),7.28(m,2H),8.22(bs,1H),8.42(bs,1H); キラルHPLC:13.0分,移動相c;
Ex.トレオ−2−Ibb755, NMR:2.92(m,2H),3.60(s,3H),3.70(q,1H),4.11(d,1H),7.06(m,1H),7.13(m,1H),7.28(m,2H),8.22(bs,1H),8.42(bs,1H); キラルHPLC:14.7分,移動相c;
Ex.Ibc892(エリトロ−Ibc892とトレオ−Ibc892のジアステレオマー混合物), NMR:1.14(t,3H,トレオ−Ibc892),1.22(t,3H,エリトロ−Ibc892),2.83(dd,1H,エリトロ−Ibc892),2.86(m,2H,トレオ−Ibc892),3.02(dd,1H,エリトロ−Ibc892),3.60(m,1H,エリトロ−Ibc892),3.69(m,1H,トレオ−Ibc892),7.84(d,1H,エリトロ−Ibc892),8.13(d,1H,トレオ−Ibc892);
Ex.Ibb894(エリトロ−Ibb894とトレオ−Ibb894のジアステレオマー混合物), NMR:2.83(dd,1H,エリトロ−Ibb894),2.87(m,2H,トレオ−Ibb894),3.03(dd,1H,エリトロ−Ibb894),3.58(s,3H,トレオ−Ibb894),3.70(s,3H,エリトロ−Ibb894),7.88(d,1H,エリトロ−Ibb894),8.15(d,1H,トレオ−Ibb894);
Ex.Ibc894(エリトロ−Ibc894とトレオ−Ibc894のジアステレオマー混合物), NMR:1.15(t,3H,トレオ−Ibc894),1.24(t,3H,エリトロ−Ibc894),2.83(dd,1H,エリトロ−Ibc894),2.88(d,2H,トレオ−Ibc894),3.01(dd,1H,エリトロ−Ibc894),3.60(m,1H,エリトロ−Ibc894),3.68(m,1H,トレオ−Ibc894),7.86(d,1H,エリトロ−Ibc894),8.15(d,1H,トレオ−Ibc894);
Ex.エリトロ−1−Ibc894, NMR:1.24(t,3H),2.83(dd,1H),3.01(dd,1H),3.60(m,1H),4.14(q,2H),4.44(d,1H),6.88(m,2H),7.03(m,1H),7.31(m,2H),7.50(dd,1H),7.86(d,1H); キラルHPLC:17.4分,移動相c;
Ex.エリトロ−2−Ibc894, NMR:1.24(t,3H),2.83(dd,1H),3.01(dd,1H),3.60(m,1H),4.14(q,2H),4.44(d,1H),6.88(m,2H),7.03(m,1H),7.31(m,2H),7.50(dd,1H),7.86(d,1H); キラルHPLC:21.8分,移動相c;
Ex.トレオ−1−Ibc894, NMR:1.15(t,3H),2.88(m,2H),3.68(m,1H),4.03(m,2H),4.12(d,1H),6.94(m,2H),7.06(m,1H),7.33(m,2H),7.50(dd,1H),8.15(d,1H); キラルHPLC:22.4分,移動相c;
Ex.トレオ−2−Ibc894, NMR:1.15(t,3H),2.88(m,2H),3.68(m,1H),4.03(m,2H),4.12(d,1H),6.94(m,2H),7.06(m,1H),7.33(m,2H),7.50(dd,1H),8.15(d,1H); キラルHPLC:26.4分,移動相c;
Ex.Ibc895(エリトロ−Ibc895とトレオ−Ibc895のジアステレオマー混合物), NMR:1.15(t,3H,トレオ−Ibc895),1.23(t,3H,エリトロ−Ibc895),2.82(dd,1H,エリトロ−Ibc895),2.89(m,2H,トレオ−Ibc895),3.03(dd,1H,エリトロ−Ibc895),3.56(m,1H,エリトロ−Ibc895),3.68(m,1H,トレオ−Ibc895),4.03(m,2H,トレオ−Ibc895),7.85(m,1H,エリトロ−Ibc895),8.13(m,1H,トレオ−Ibc895);
Ex.エリトロ−Ibc895, NMR:1.23(t,3H),2.82(dd,1H),3.03(dd,1H),3.56(m,1H),4.15(q,2H),4.43(d,1H),7.05(m,4H),7.28(m,1H),7.49(m,1H),7.85(m,1H);
Ex.Ibc896(エリトロ−Ibc896とトレオ−Ibc896のジアステレオマー混合物), NMR:1.15(t,3H,トレオ−Ibc896),1.23(t,3H,エリトロ−Ibc896),2.82(dd,1H,エリトロ−Ibc896),2.87(d,2H,トレオ−Ibc896),3.02(dd,1H,エリトロ−Ibc896),7.88(d,1H,エリトロ−Ibc896),8.17(d,1H,トレオ−Ibc896);
Ex.エリトロ−Ibc896, NMR:1.23(t,3H),2.82(dd,1H),3.02(dd,1H),3.59(m,1H),4.14(q,2H),4.42(d,1H),6.96(m,1H),7.17(m,1H),7.27(m,3H),7.49(dd,1H),7.88(d,1H);
Ex.エリトロ−1−Ibc896, NMR:1.23(t,3H),2.82(dd,1H),3.02(dd,1H),3.59(m,1H),4.14(q,2H),4.42(d,1H),6.96(m,1H),7.17(m,1H),7.27(m,3H),7.49(dd,1H),7.88(d,1H); キラルHPLC:18.3分,移動相c;
Ex.エリトロ−2−Ibc896, NMR:1.23(t,3H),2.82(dd,1H),3.02(dd,1H),3.59(m,1H),4.14(q,2H),4.42(d,1H),6.96(m,1H),7.17(m,1H),7.27(m,3H),7.49(dd,1H),7.88(d,1H); キラルHPLC:20.8分,移動相c;
Ex.トレオ−1−Ibc896, NMR:1.15(t,3H),2.87(m,2H),3.68(q,1H),4.03(m,2H),4.09(d,1H),7.04(m,1H),7.22(m,1H),7.29(m,3H),7.50(dd,1H),8.17(d,1H); キラルHPLC:23.2分,移動相c;
Ex.トレオ−2−Ibc896, NMR:1.15(t,3H),2.87(m,2H),3.68(q,1H),4.03(m,2H),4.09(d,1H),7.04(m,1H),7.22(m,1H),7.29(m,3H),7.50(dd,1H),8.17(d,1H); キラルHPLC:27.2分,移動相c;
Ex.エリトロ−Ibc901, NMR:1.26(t,3H),2.86(dd,1H),3.07(dd,1H),3.58(m,1H),4.17(q,2H),4.57(d,1H),7.32(m,2H),7.48(m,3H),7.65(m,1H),7.81(d,1H);
Ex.トレオ−Ibc901, NMR:1.16(t,3H),2.88(m,2H),3.70(q,1H),4.04(m,2H),4.19(d,1H),7.30(d,1H),7.41(m,1H),7.49(m,3H),7.66(m,1H),8.14(d,1H);
Ex.Ibc910(エリトロ−Ibc910とトレオ−Ibc910のジアステレオマー混合物), NMR:1.16(t,3H,トレオ−Ibc910),1.24(t,3H,エリトロ−Ibc910),2.82(dd,1H,エリトロ−Ibc910),2.88(m,2H,トレオ−Ibc910),3.03(dd,1H,エリトロ−Ibc910),3.55(m,1H,エリトロ−Ibc910),3.67(m,1H,トレオ−Ibc910),4.05(m,2H,トレオ−Ibc910),7.88(d,1H,エリトロ−Ibc910),8.15(d,1H,トレオ−Ibc910);
Ex.エリトロ−Ibc910, NMR:1.24(t,3H),2.82(dd,1H),3.03(dd,1H),3.55(m,1H),4.15(q,2H),4.45(d,1H),6.85(m,1H),6.98(m,1H),7.12(m,1H),7.31(d,1H),7.50(dd,1H),7.88(d,1H);
Ex.エリトロ−1−Ibc910, NMR:1.24(t,3H),2.82(dd,1H),3.03(dd,1H),3.55(m,1H),4.15(q,2H),4.45(d,1H),6.85(m,1H),6.98(m,1H),7.12(m,1H),7.31(d,1H),7.50(dd,1H),7.88(d,1H); キラルHPLC:16.7分,移動相c;
Ex.エリトロ−2−Ibc910, NMR:1.24(t,3H),2.82(dd,1H),3.03(dd,1H),3.55(m,1H),4.15(q,2H),4.45(d,1H),6.85(m,1H),6.98(m,1H),7.12(m,1H),7.31(d,1H),7.50(dd,1H),7.88(d,1H); キラルHPLC:22.1分,移動相c;
Ex.トレオ−Ibc910, NMR:1.16(t,3H),2.88(m,2H),3.67(m,1H),4.05(m,2H),4.11(d,1H),6.90(m,1H),7.04(m,1H),7.15(m,1H),7.30(d,1H),7.50(dd,1H),8.15(d,1H);
Ex.トレオ−1−Ibc910, NMR:1.16(t,3H),2.88(m,2H),3.67(m,1H),4.05(m,2H),4.11(d,1H),6.90(m,1H),7.04(m,1H),7.15(m,1H),7.30(d,1H),7.50(dd,1H),8.15(d,1H); キラルHPLC:12.0分,移動相c;
Ex.Ibc916(エリトロ−Ibc916とトレオ−Ibc916のジアステレオマー混合物), NMR:1.16(t,3H,トレオ−Ibc916),1.24(t,3H,エリトロ−Ibc916),2.82(dd,1H,エリトロ−Ibc916),2.87(m,2H,トレオ−Ibc916),3.03(dd,1H,エリトロ−Ibc916),3.55(m,1H,エリトロ−Ibc916),3.67(q,1H,トレオ−Ibc916),4.03(m,2H,トレオ−Ibc916),4.10(d,1H,トレオ−Ibc916),4.15(q,2H,エリトロ−Ibc916),4.44(d,1H,エリトロ−Ibc916),7.41(dd,1H,トレオ−Ibc916),7.89(d,1H,エリトロ−Ibc916),8.16(d,1H,トレオ−Ibc916);
Ex.エリトロ−Ibc916, NMR:1.24(t,3H),2.82(dd,1H),3.03(dd,1H),3.55(m,1H),4.15(q,2H),4.44(d,1H),6.98(m,1H),7.08(d,1H),7.30(d,1H),7.37(dd,1H),7.49(dd,1H),7.89(d,1H);
Ex.Ibb1002(エリトロ−Ibb1002とトレオ−Ibb1002のジアステレオマー混合物), NMR:2.84(dd,1H,エリトロ−Ibb1002),2.92(m,2H,トレオ−Ibb1002),3.01(dd,1H,エリトロ−Ibb1002),3.60(s,3H,トレオ−Ibb1002),3.70(s,3H,エリトロ−Ibb1002),4.12(d,1H,トレオ−Ibb1002),4.45(d,1H,エリトロ−Ibb1002),6.60(m,1H,エリトロ−Ibb1002),6.74(m,1H,トレオ−Ibb1002),8.13(d,1H,エリトロ−Ibb1002),8.17(d,1H,トレオ−Ibb1002);
Ex.Ibb1018(エリトロ−Ibb1018とトレオ−Ibb1018のジアステレオマー混合物), NMR:2.83(dd,1H,エリトロ−Ibb1018),2.92(m,2H,トレオ−Ibb1018),3.01(dd,1H,エリトロ−Ibb1018),3.61(s,3H,トレオ−Ibb1018),3.70(s,3H,エリトロ−Ibb1018),4.11(d,1H,トレオ−Ibb1018),4.45(d,1H,エリトロ−Ibb1018),6.61(m,1H,エリトロ−Ibb1018),6.74(m,1H,トレオ−Ibb1018),8.14(d,1H,エリトロ−Ibb1018),8.18(d,1H,トレオ−Ibb1018);
Ex.エリトロ−Ibb1018, NMR:2.83(dd,1H),3.01(dd,1H),3.57(q,1H),3.70(s,3H),4.45(d,1H),6.61(m,1H),6.88(m,2H),7.01(m,1H),7.13(m,1H),8.14(d,1H);
Ex.エリトロ−1−Ibb1018, NMR:2.83(dd,1H),3.01(dd,1H),3.57(q,1H),3.70(s,3H),4.45(d,1H),6.61(m,1H),6.88(m,2H),7.01(m,1H),7.13(m,1H),8.14(d,1H); キラルHPLC:9.8分,移動相a;
Ex.エリトロ−2−Ibb1018, NMR:2.83(dd,1H),3.01(dd,1H),3.57(q,1H),3.70(s,3H),4.45(d,1H),6.61(m,1H),6.88(m,2H),7.01(m,1H),7.13(m,1H),8.14(d,1H); キラルHPLC:29.2分,移動相a;
Ex.トレオ−1−Ibb1018, NMR:2.92(m,2H),3.61(s,3H),3.67(q,1H),4.11(d,1H),6.74(m,1H),6.93(m,1H),7.00(m,1H),7.08(m,1H),7.18(m,1H),8.18(d,1H); キラルHPLC:8.4分,移動相a;
Ex.トレオ−2−Ibb1018, NMR:2.92(m,2H),3.61(s,3H),3.67(q,1H),4.11(d,1H),6.74(m,1H),6.93(m,1H),7.00(m,1H),7.08(m,1H),7.18(m,1H),8.18(d,1H); キラルHPLC:10.4分,移動相a;
Ex.Ibb1021(エリトロ−Ibb1021とトレオ−Ibb1021のジアステレオマー混合物), NMR:2.83(dd,1H,エリトロ−Ibb1021),2.92(m,2H,トレオ−Ibb1021),3.01(dd,1H,エリトロ−Ibb1021),3.61(s,3H,トレオ−Ibb1021),3.71(s,3H,エリトロ−Ibb1021),4.13(d,1H,トレオ−Ibb1021),4.46(d,1H,エリトロ−Ibb1021),6.63(m,1H,エリトロ−Ibb1021),6.75(m,1H,トレオ−Ibb1021),8.14(d,1H,エリトロ−Ibb1021),8.19(d,1H,トレオ−Ibb1021);
Ex.Ibb1025(エリトロ−Ibb1025とトレオ−Ibb1025のジアステレオマー混合物), NMR:2.83(dd,1H,エリトロ−Ibb1025),2.91(m,2H,トレオ−Ibb1025),3.01(dd,1H,エリトロ−Ibb1025),3.57(q,1H,エリトロ−Ibb1025),3.58(s,3H,トレオ−Ibb1025),3.66(q,1H,トレオ−Ibb1025),3.70(s,3H,エリトロ−Ibb1025),4.11(d,1H,トレオ−Ibb1025),4.44(d,1H,エリトロ−Ibb1025),6.62(m,1H,エリトロ−Ibb1025),6.75(m,1H,トレオ−Ibb1025),7.24(m,1H,エリトロ−Ibb1025),7.29(m,1H,トレオ−Ibb1025),8.15(d,1H,エリトロ−Ibb1025),8.19(d,1H,トレオ−Ibb1025);
Ex.Ibb1027(エリトロ−Ibb1027とトレオ−Ibb1027のジアステレオマー混合物), NMR:3.59(s,3H,トレオ−Ibb1027),3.67(s,3H,エリトロ−Ibb1027),4.10(d,1H,トレオ−Ibb1027),4.37(d,1H,エリトロ−Ibb1027),8.28(d,1H,エリトロ−Ibb1027),8.31(d,1H,トレオ−Ibb1027);
Ex.エリトロ−1−Ibb1027, NMR:2.82(dd,1H),2.98(dd,1H),3.57(m,1H),3.67(s,3H),4.37(d,1H),6.93(m,1H),6.95(s,1H),7.13(m,2H),7.35(m,3H),8.28(d,1H);
Ex.エリトロ−2−Ibb1027, NMR:2.82(dd,1H),2.98(dd,1H),3.57(m,1H),3.67(s,3H),4.37(d,1H),6.93(m,1H),6.95(s,1H),7.13(m,2H),7.35(m,3H),8.28(d,1H);
Ex.トレオ−Ibb1027, NMR:2.91(d,2H),3.59(s,3H),3.64(q,1H),4.10(d,1H),7.04(m,1H),7.11(s,1H),7.19(m,2H),7.37(m,3H),8.31(d,1H);
Ex.Iba1029(エリトロ−Iba1029とトレオ−Iba1029のジアステレオマー混合物), NMR:3.53(q,1H,エリトロ−Iba1029),3.61(q,1H,トレオ−Iba1029),4.10(d,1H,トレオ−Iba1029),4.41(d,1H,エリトロ−Iba1029),8.30(d,1H,エリトロ−Iba1029),8.37(d,1H,トレオ−Iba1029);
Ex.Ibb1029(エリトロ−Ibb1029とトレオ−Ibb1029のジアステレオマー混合物), NMR:3.59(s,3H,トレオ−Ibb1029),3.70(s,3H,エリトロ−Ibb1029),4.11(d,1H,トレオ−Ibb1029),4.42(d,1H,エリトロ−Ibb1029),8.30(d,1H,エリトロ−Ibb1029),8.32(d,1H,トレオ−Ibb1029);
Ex.エリトロ−1−Ibb1029, NMR:2.71(dd,1H),3.00(dd,1H),3.55(q,1H),3.70(s,3H),4.42(d,1H),6.91(m,3H),6.97(s,1H),7.06(dt,1H),7.31(m,1H),8.30(d,1H);
Ex.エリトロ−2−Ibb1029, NMR:2.71(dd,1H),3.00(dd,1H),3.55(q,1H),3.70(s,3H),4.42(d,1H),6.91(m,3H),6.97(s,1H),7.06(dt,1H),7.31(m,1H),8.30(d,1H);
Ex.トレオ−Ibb1029, NMR:2.90(m,2H),3.59(s,3H),3.62(m,1H),4.11(d,1H),6.96(m,2H),7.06(m,2H),7.13(s,1H),7.35(m,1H),8.32(d,1H);
Ex.Ibc1029(エリトロ−Ibc1029とトレオ−Ibc1029のジアステレオマー混合物), NMR:1.18(t,3H,トレオ−Ibc1029),1.22(t,3H,エリトロ−Ibc1029),3.55(q,1H,エリトロ−Ibc1029),3.62(m,1H,トレオ−Ibc1029),4.42(d,1H,エリトロ−Ibc1029),8.30(d,1H,エリトロ−Ibc1029),8.32(d,1H,トレオ−Ibc1029);
Ex.エリトロ−1−Ibc1029, NMR:1.22(t,3H),2.71(dd,1H),2.99(dd,1H),3.55(q,1H),4.15(q,2H),4.42(d,1H),6.91(m,3H),6.99(s,1H),7.06(dt,1H),7.31(m,1H),8.30(d,1H); キラルHPLC:15.3分,移動相c;
Ex.エリトロ−2−Ibc1029, NMR:1.22(t,3H),2.71(dd,1H),2.99(dd,1H),3.55(q,1H),4.15(q,2H),4.42(d,1H),6.91(m,3H),6.99(s,1H),7.06(dt,1H),7.31(m,1H),8.30(d,1H); キラルHPLC:21.0分,移動相c;
Ex.トレオ−Ibc1029, NMR:1.18(t,3H),2.89(m,2H),3.62(m,1H),4.04(m,2H),4.12(d,1H),6.98(m,2H),7.05(m,2H),7.13(s,1H),7.35(m,1H),8.32(d,1H);
Ex.トレオ−1−Ibc1029,キラルHPLC:11.0分,移動相c;
Ex.トレオ−2−Ibc1029,キラルHPLC:11.5分,移動相c;
Ex.Ibb1031(エリトロ−Ibb1031とトレオ−Ibb1031のジアステレオマー混合物), NMR:2.81(dd,1H,エリトロ−Ibb1031),2.89(m,2H,トレオ−Ibb1031),2.98(dd,1H,エリトロ−Ibb1031),3.54(q,1H,エリトロ−Ibb1031),3.60(s,3H,トレオ−Ibb1031),3.63(m,1H,トレオ−Ibb1031),3.69(s,3H,エリトロ−Ibb1031),4,09(d,1H,トレオ−Ibb1031),4.40(d,1H,エリトロ−Ibb1031),8.30(d,1H,エリトロ−Ibb1031),8.34(d,1H,トレオ−Ibb1031);
Ex.Ibb1036(エリトロ−Ibb1036とトレオ−Ibb1036のジアステレオマー混合物), NMR:3.61(s,3H,トレオ−Ibb1036),3.72(s,3H,エリトロ−Ibb1036),4.19(d,1H,トレオ−Ibb1036),4.56(d,1H,エリトロ−Ibb1036),8.30(d,1H,エリトロ−Ibb1036),8.35(d,1H,トレオ−Ibb1036);
Ex.エリトロ−Ibb1036, NMR:2.84(dd,1H),3.03(dd,1H),3.54(m,1H),3.72(s,3H),4.56(d,1H),6.90(m,1H),6.94(s,1H),7.35(m,1H),7.48(t,1H),7.52(m,1H),7.67(m,1H),8.30(d,1H);
Ex.エリトロ−1−Ibb1036, NMR:2.84(dd,1H),3.03(dd,1H),3.54(m,1H),3.72(s,3H),4.56(d,1H),6.90(m,1H),6.94(s,1H),7.35(m,1H),7.48(t,1H),7.52(m,1H),7.67(m,1H),8.30(d,1H);
Ex.エリトロ−2−Ibb1036, NMR:2.84(dd,1H),3.03(dd,1H),3.54(m,1H),3.72(s,3H),4.56(d,1H),6.90(m,1H),6.94(s,1H),7,35(m,1H),7.48(t,1H),7.52(m,1H),7.67(m,1H),8.30(d,1H);
Ex.トレオ−1−Ibb1036, NMR:2.90(m,2H),3.61(s,3H),3.66(m,1H),4.19(d,1H),7.03(m,1H),7.12(s,1H),7.42(m,1H),7.53(t,1H),7.56(m,1H),7.68(m,1H),8.35(d,1H);
Ex.トレオ−2−Ibb1036, NMR:2.90(m,2H),3.61(s,3H),3.66(m,1H),4.19(d,1H),7.03(m,1H),7.12(s,1H),7.42(m,1H),7.53(t,1H),7.56(m,1H),7.68(m,1H),8.35(d,1H);
Ex.Ibc1036(エリトロ−Ibc1036とトレオ−Ibc1036のジアステレオマー混合物), NMR:1.17(t,3H,トレオ−Ibc1036),1.25(t,3H,エリトロ−Ibc1036),3.53(m,1H,エリトロ−Ibc1036),3.63(m,1H,トレオ−Ibc1036),4.04(dq,2H,トレオ−Ibc1036),4.16(q,2H,エリトロ−Ibc1036),4.19(d,1H,トレオ−Ibc1036),4.55(d,1H,エリトロ−Ibc1036),8.31(d,1H,エリトロ−Ibc1036),8.36(d,1H,トレオ−Ibc1036);
Ex.Ibb1045(エリトロ−Ibb1045とトレオ−Ibb1045のジアステレオマー混合物), NMR:3.60(s,3H,トレオ−Ibb1045),3.70(s,3H,エリトロ−Ibb1045),4.10(d,1H,トレオ−Ibb1045),4.44(d,1H,エリトロ−Ibb1045),8.31(d,1H,エリトロ−Ibb1045),8.34(d,1H,トレオ−Ibb1045);
Ex.エリトロ−Ibb1045, NMR:2.82(dd,1H),2.98(dd,1H),3.52(q,1H),3.70(s,3H),4.44(d,1H),6.88(m,1H),6.92(m,1H),6.99(s,1H),7.02(m,1H),7.14(m,1H),8.31(d,1H);
Ex.エリトロ−1−Ibb1045, NMR:2.82(dd,1H),2.98(dd,1H),3.52(q,1H),3.70(s,3H),4.44(d,1H),6.88(m,1H),6.92(m,1H),6.99(s,1H),7.02(m,1H),7.14(m,1H),8.31(d,1H); キラルHPLC:15.3分,移動相b;
Ex.エリトロ−2−Ibb1045, NMR:2.82(dd,1H),2.98(dd,1H),3.52(q,1H),3.70(s,3H),4.44(d,1H),6.88(m,1H),6.92(m,1H),6.99(s,1H),7.02(m,1H),7.14(m,1H),8.31(d,1H); キラルHPLC:29.0分,移動相b;
Ex.トレオ−1−Ibb1045, NMR:2.90(m,2H),),3.60(m,1H),3.61(s,3H),4.10(d,1H),6.93(m,1H),7.03(m,1H),7.07(m,1H),7.13(s,1H),7.16(m,1H),8.34(d,1H); キラルHPLC:10.7分,移動相b;
Ex.トレオ−2−Ibb1045, NMR:2.90(m,2H),),3.60(m,1H),3.61(s,3H),4.10(d,1H),6.93(m,1H),7.03(m,1H),7.07(m,1H),7.13(s,1H),7.16(m,1H),8.34(d,1H); キラルHPLC:12.1分,移動相b;
Ex.Ibc1045(エリトロ−Ibc1045とトレオ−Ibc1045のジアステレオマー混合物), NMR:1.16(t,3H,トレオ−Ibc1045),1.24(t,3H,エリトロ−Ibc1045),2.88(m,2H,トレオ−Ibc1045),3.51(q,1H,エリトロ−Ibc1045),3.61(q,1H,トレオ−Ibc1045),4.05(dq,2H,トレオ−Ibc1045),4.12(d,1H,トレオ−Ibc1045),4.43(d,1H,エリトロ−Ibc1045),8.31(d,1H,エリトロ−Ibc1045),8.35(d,1H,トレオ−Ibc1045);
Ex.エリトロ−Ibc1045, NMR:1.24(t,3H),2.80(dd,1H),2.98(dd,1H),3.51(q,1H),4.15(q,2H),4.43(d,1H),6.87(m,1H),6.92(dd,1H),7.00(s,1H),7.03(m,1H),7.14(m,1H),8.31(d,1H);
Ex.Ibb1048(エリトロ−Ibb1048とトレオ−Ibb1048のジアステレオマー混合物), NMR:3.61(s,3H,トレオ−Ibb1048),3.71(s,3H,エリトロ−Ibb1048),4.11(d,1H,トレオ−Ibb1048),4.45(d,1H,エリトロ−Ibb1048),8.31(d,1H,エリトロ−Ibb1048),8.35(d,1H,トレオ−Ibb1048);
Ex.エリトロ−Ibb1048, NMR:2.82(dd,1H),3.00(dd,1H),3.52(q,1H),3.71(s,3H),4.45(d,1H),6.87(m,1H),6.90(m,1H),6.98(m,1H),7.00(s,1H),7.38(m,1H),8.31(d,1H);
Ex.エリトロ−2−Ibb1048, NMR:2.82(dd,1H),3.00(dd,1H),3.52(q,1H),3.71(s,3H),4.45(d,1H),6.87(m,1H),6.90(m,1H),6.98(m,1H),7.00(s,1H),7.38(m,1H),8.31(d,1H); キラルHPLC:41.2分,移動相d;
Ex.トレオ−1−Ibb1048, NMR:2.89(m,2H),),3.61(s,3H),3.62(m,1H),4.11(d,1H),6.92(m,1H),7.05(m,2H),7.15(s,1H),7.40(m,1H),8.35(d,1H); キラルHPLC:25.8分,移動相d;
Ex.トレオ−2−Ibb1048, NMR:2.89(m,2H),),3.61(s,3H),3.62(m,1H),4.11(d,1H),6.92(m,1H),7.05(m,2H),7.15(s,1H),7.40(m,1H),8.35(d,1H); キラルHPLC:29.6分,移動相d;
Ex.Ibb1049(エリトロ−Ibb1049とトレオ−Ibb1049のジアステレオマー混合物), NMR:2.82(dd,1H,エリトロ−Ibb1049),2.89(m,2H,トレオ−Ibb1049),2.99(dd,1H,エリトロ−Ibb1049),3.53(m,1H,エリトロ−Ibb1049),3.60(s,3H,トレオ−Ibb1049),3.61(m,1H,トレオ−Ibb1049),3.70(s,3H,エリトロ−Ibb1049),4.12(d,1H,トレオ−Ibb1049),4.44(d,1H,エリトロ−Ibb1049),6.82(m,1H,エリトロ−Ibb1049),6.87(m,1H,トレオ−Ibb1049),7.01(s,1H,エリトロ−Ibb1049),7.16(s,1H,トレオ−Ibb1049),8.31(d,1H,エリトロ−Ibb1049),8.35(d,1H,トレオ−Ibb1049);
Ex.Ibb1052(エリトロ−Ibb1052とトレオ−Ibb1052のジアステレオマー混合物), NMR:3.62(s,3H,トレオ−Ibb1052),3.70(s,3H,エリトロ−Ibb1052),4.09(d,1H,トレオ−Ibb1052),4.42(d,1H,エリトロ−Ibb1052),8.31(d,1H,エリトロ−Ibb1052),8.35(d,1H,トレオ−Ibb1052);
Ex.エリトロ−1−Ibb1052, NMR:2.81(dd,1H),2.99(dd,1H),3.51(q,1H),3.70(s,3H),4.42(d,1H),6.90(m,1H),6.99(m,2H),7.11(t,1H),8.31(d,1H); キラルHPLC:10.8分,移動相a;
Ex.エリトロ−2−Ibb1052, NMR:2.81(dd,1H),2.99(dd,1H),3.51(q,1H),3.70(s,3H),4.42(d,1H),6.90(m,1H),6.99(m,2H),7.11(t,1H),8.31(d,1H); キラルHPLC:20.4分,移動相a;
Ex.トレオ−1−Ibb1052, NMR:2.89(m,2H),),3.61(m,1H),3.62(s,3H),4.09(d,1H),7.03(m,2H),7.14(m,2H),7.29(m,1H),8.35(d,1H); HPLC−Chiral:8.3分,移動相a;
Ex.トレオ−2−Ibb1052, NMR:2.89(m,2H),),3.61(m,1H),3.62(s,3H),4.09(d,1H),7.03(m,2H),7.14(m,2H),7.29(m,1H),8.35(d,1H); キラルHPLC:8.9分,移動相a;
Ex.Ibb1270(エリトロ−Ibb1270とトレオ−Ibb1270のジアステレオマー混合物), NMR:3.54(s,3H,エリトロ−Ibb1270),3.65(s,3H,トレオ−Ibb1270),4.15(d,1H,トレオ−Ibb1270),4.25(d,1H,エリトロ−Ibb1270),8.28(s,2H,トレオ−Ibb1270),8.36(s,2H,エリトロ−Ibb1270);
Ex.エリトロ−Ibb1270, NMR:2.73(dd,1H),2.86(dd,1H),3.54(s,3H),4.11(m,1H),4.25(d,1H),7.36(m,5H),8.36(s,2H);
Ex.トレオ−Ibb1270, NMR:3.07(dd,1H),3.30(m,1H),3.65(s,3H),4.15(d,1H),7.39(m,5H),8.28(s,2H);
Ex.Ibb1272(エリトロ−Ibb1272とトレオ−Ibb1272のジアステレオマー混合物), NMR:3.58(s,3H,エリトロ−Ibb1272),3.63(s,3H,トレオ−Ibb1272),4.16(m,1H,トレオ−Ibb1272),4.29(d,1H,エリトロ−Ibb1272),8.21(s,2H,トレオ−Ibb1272),8.37(s,2H,エリトロ−Ibb1272);
Ex.エリトロ−Ibb1272, NMR:2.78(dd,1H),2.88(dd,1H),3.58(s,3H),4.10(q,1H),4.29(d,1H),7.10(m,1H),7.14(m,2H),7.39(m,1H),8.37(s,2H);
Ex.トレオ−1−Ibb1272, NMR:3.19(m,2H),3.63(s,3H),4.16(m,1H),4.17(m,1H),6.97(m,3H),7.23(m,1H),8.21(s,2H); キラルHPLC:16.2分,移動相d;
Ex.トレオ−2−Ibb1272, NMR:3.19(m,2H),3.63(s,3H),4.16(m,1H),4.17(m,1H),6.97(m,3H),7.23(m,1H),8.21(s,2H); キラルHPLC:18.3分,移動相d;
Ex.Ibb1273(エリトロ−Ibb1273とトレオ−Ibb1273のジアステレオマー混合物), NMR:3.57(s,3H),3.62(s,3H),4.15(m,1H,トレオ−Ibb1273),4.29(d,1H,エリトロ−Ibb1273),6.96(t,2H),7.11(t,2H),8.20(s,2H),8.36(s,2H);
Ex.エリトロ−Ibb1273, NMR:2.76(dd,1H),2.84(dd,1H),3.57(s,3H),4.08(q,1H),4.29(d,1H),7.11(t,2H),7.33(m,2H),8.36(s,2H);
Ex.トレオ−1−Ibb1273, NMR:3.15(m,1H),3.23(m,1H),3.62(s,3H),4.15(m,1H),4.16(m,1H),6.96(t,2H),7.17(m,2H),8.20(s,2H); キラルHPLC:11.2分,移動相c;
Ex.トレオ−2−Ibb1273, NMR:3.15(m,1H),3.23(m,1H),3.62(s,3H),4.15(m,1H),4.16(m,1H),6.96(t,2H),7.17(m,2H),8.20(s,2H); キラルHPLC:12.3分,移動相c;
Ex.Ibb1274(エリトロ−Ibb1274とトレオ−Ibb1274のジアステレオマー混合物), NMR:3.57(s,3H,エリトロ−Ibb1274),3.63(s,3H,トレオ−Ibb1274),4.14(m,1H,トレオ−Ibb1274),4.27(d,1H,エリトロ−Ibb1274),8.22(s,2H,トレオ−Ibb1274),8.37(s,2H,エリトロ−Ibb1274);
Ex.Ibb1279(エリトロ−Ibb1279とトレオ−Ibb1279のジアステレオマー混合物), NMR:3.61(s,3H),3.64(s,3H),4.20(m,1H,トレオ−Ibb1279),4.42(d,1H,エリトロ−Ibb1279),8.23(s,2H),8.37(s,2H);
Ex.Ibb1288(エリトロ−Ibb1288とトレオ−Ibb1288のジアステレオマー混合物), NMR:3.60(s,3H),3.63(s,3H),4.14(m,1H,トレオ−Ibb1288),4.31(d,1H,エリトロ−Ibb1288),8.23(s,2H),8,37(s,2H);
Ex.エリトロ−Ibb1288, NMR:2.85(m,2H),3.60(s,3H),4.07(q,1H),4.31(d,1H),7.08(m,1H),7.21(m,2H),8.37(s,2H);
Ex.トレオ−Ibb1288, NMR:3.18(m,2H),3.63(s,3H),4.14(m,1H),4.16(m,1H),6.91(m,1H),7.07(m,2H),8.23(s,2H);
Ex.トレオ−1−Ibb1288, NMR:3.18(m,2H),3.63(s,3H),4.14(m,1H),4.16(m,1H),6.91(m,1H),7.07(m,2H),8.23(s,2H); キラルHPLC:23.6分,移動相d;
Ex.トレオ−2−Ibb1288, NMR:3.18(m,2H),3.63(s,3H),4.14(m,1H),4.16(m,1H),6.91(m,1H),7.07(m,2H),8.23(s,2H); キラルHPLC:27.0分,移動相d;
Ex.Ibb1291(エリトロ−Ibb1291とトレオ−Ibb1291), NMR:4.32(d,1H,エリトロ−Ibb1291),8.24(s,2H,のジアステレオマー混合物トレオ−Ibb1291),8.37(s,2H,エリトロ−Ibb1291);
Ex.エリトロ−1−Ibb−1291, NMR:2.85(m,2H),3.60(s,3H),4.08(q,1H),4.32(d,1H),7.09(m,1H),7.18(m,1H),7.45(m,1H),8.37(s,2H); キラルHPLC:21.5分,移動相e;
Ex.エリトロ−2−Ibb−1291, NMR:2.85(m,2H),3.60(s,3H),4.08(q,1H),4.32(d,1H),7.09(m,1H),7.18(m,1H),7.45(m,1H),8.37(s,2H); キラルHPLC:28.0分,移動相e;
Ex.トレオ−1−Ibb1291, NMR:3.18(m,2H),3.63(s,3H),4.15(m,2H),6.92(m,1H),7.04(m,1H),7.31(m,1H),8.24(s,2H); キラルHPLC:15.7分,移動相e;
Ex.トレオ−2−Ibb1291, NMR:3.18(m,2H),3.63(s,3H),4.15(m,2H),6.92(m,1H),7.04(m,1H),7.31(m,1H),8.24(s,2H); キラルHPLC:18.1分,移動相e。
(B) 製剤実施例
(a) 粉剤は、10重量部の式(I)で表される化合物と90重量部の不活性物質としてのタルクを混合させ、及び、その混合物をハンマーミルの中で粉砕することによって得られる。
(b) 水中で容易に分散可能な水和剤は、25重量部の式(I)で表される化合物と64重量部の不活性物質としてのカオリン含有石英と10重量部のリグノスルホン酸カリウムと1重量部の湿潤剤及び分散剤としてのナトリウムオレオイルメチルタウレートを混合させ、並びに、その混合物をピンディスクミル(pinned−disk mill)の中で摩砕することによって得られる。
(c) 水中で容易に分散可能な分散製剤(dispersion concentrate)は、20重量部の式(I)で表される化合物を6重量部のアルキルフェノールポリグリコールエーテル((登録商標)Triton X 207)及び3重量部のイソトリデカノールポリグリコールエーテル(8EO)及び71重量部のパラフィン系鉱油(例えば、約255℃から277℃を超える沸点範囲)と混合させ、並びに、その混合物をボールミルの中で5ミクロン未満の粉末度になるまで摩砕することによって得られる。
(d) 乳剤は、15重量部の式(I)で表される化合物と75重量部の溶媒としてのシクロヘキサノンと10重量部の乳化剤としてのオキシエチル化ノニルフェノールから得られる。
(e) 顆粒水和剤は、
75重量部の式(I)で表される化合物、
10重量部のリグノスルホン酸カルシウム、
5重量部のラウリル硫酸ナトリウム、
3重量部のポリビニルアルコール、及び、
7重量部のカオリン
を混合させ、その混合物をピンディスクミルの中で摩砕し、並びに、得られた粉末を流動床の中で造粒液としての水を散布施用することにより造粒することによって得られる。
(f) 顆粒水和剤は、さらにまた、コロイドミル内で、
25重量部の式(I)で表される化合物、
5重量部の2,2’−ジナフチルメタン−6,6’−ジスルホン酸ナトリウム、
2重量部のナトリウムオレオイルメチルタウレート、
1重量部のポリビニルアルコール、
17重量部の炭酸カルシウム、及び、
50重量部の水
を均質化及び前粉砕し、次いで、その混合物をビーズミルの中で摩砕し、並びに、得られた懸濁液を噴霧塔の中で単一相ノズル(one−phase nozzle)を用いて噴霧及び乾燥することによっても得られる。
(C) 生物学的実施例
1. 発生前除草作用
木質繊維製ポット内の砂壌土に単子葉及び双子葉の雑草植物及び作物植物の種子を配置し、土壌で被覆した。次いで、その被覆した土壌の表面に、水和剤(WP)の形態に製剤された本発明による式(I)で表される化合物を、0.2%の湿潤剤が添加された600L/ha(変換)の散布水量の水性懸濁液又は水性エマルションとして施用した。
処理後、ポットを温室内に置き、その被験植物にとって良好な成育条件下に維持した。3週間経過した後、未処理対照と比較して、該調製物の効果を百分率として視覚的に評価した。例えば、100%の活性=「植物が枯死した」、50%の除草活性又はダメージ=「植物が50%低減した」又は「植物の質量が50%低減した」、0%の活性=「対照植物と同様」。
本発明による化合物(I)、例えば、上記表2〜表2fの化合物番号Ibc1029、トレオ−Ibc1029、エリトロ−1−Ibc1029、トレオ−Ibb1029、エリトロ−2−Ibc894、Ibb748、エリトロ−Ibc910、トレオ−Ibc910、Ibc910、Ibc1045、エリトロ−Ibc896、トレオ−2−Ibb1045、トレオ−2−Ibb748、Ibb1045、Ibb1027、Ibb1052、Ibb208、Ibb192、トレオ−Ibb732は、発生前方法で施用された場合、1ヘクタール当たり320g以下の活性物質の施与量で、複数種の有害植物に対して優れた除草効力(70%〜100%の活性)を示す。
ここで、例えば、上記表2〜表2fの化合物番号Ibc1029、Ibb1029、Ibc894、トレオ−Ibc1029、エリトロ−1−Ibc1029、トレオ−Ibb1029、エリトロ−2−Ibc894、Ibc896、エリトロ−Ibc910、トレオ−Ibc910、Ibc910、Ibc1045、エリトロ−Ibc896、トレオ−2−Ibb1045、エリトロ−1−Ibb1045、エリトロ−2−Ibb748、トレオ−2−Ibb748、Ibb1045、Ibb734、Ibb755、Ibb1052、Ibb739、Ibb208、Ibb192、トレオ−Ibb732は、1ヘクタール当たり0.32kgの活性物質の施用量で発生前方法によって施用された場合、イヌビエ(Echinochloa crus−galli)などの有害な植物に対して極めて優れた活性(90−100%)を示す。
例えば、上記表2〜表2fの化合物番号Ibc1029、Ibb1029、トレオ−Ibc1029、トレオ−Ibb1029、エリトロ−Ibc910、トレオ−Ibc910、Ibc910、Ibc1045、トレオ−2−Ibb1045、トレオ−2−Ibb748、Ibb1045、Ibb734、Ibb1027、Ibb1052、Ibb208は、1ヘクタール当たり0.32kgの活性物質の施用量で発生前方法によって施用された場合、ネズミムギ(Lolium multiflorum)などの有害な植物に対して極めて優れた活性(90−100%)を示す。
例えば、上記表2〜表2fの化合物番号Ibc1029、トレオ−Ibc910、トレオ−2−Ibb1045、トレオ−2−Ibb748、Ibb734、Ibb1027、Ibb755、Ibb208、Ibb192は、1ヘクタール当たり0.32kgの活性物質の施用量で発生前方法によって施用された場合、サンシキスミレ(Viola tricolor)などの有害な植物に対して極めて優れた活性(90−100%)を示す。
2. 発生後除草作用
木質繊維製ポット内の砂壌土に単子葉及び双子葉の雑草及び作物植物の種子を配置し、土壌で被覆し、温室内で良好な成育条件下で栽培した。播種後2〜3週間経過した後、被験植物を1葉期で処理した。該処理においては、水和剤(WP)の形態に製剤された本発明による式(I)で表される化合物を、0.2%の湿潤剤が添加された600L/ha(変換)の散布水量の水性懸濁液又は水性エマルションとして当該植物の緑色の部分に噴霧することによって施用した。被験植物を温室内の最適な成育条件下に約3週間維持した後、未処理対照と比較して、該調製物の活性を百分率(%)で視覚的に評価した。例えば、100%の活性=「植物が枯死した」、50%の除草活性又はダメージ=「植物が50%低減した」又は「植物の質量が50%低減した」、0%の活性=「対照植物と同様」。
結果によって示されているように、本発明による化合物(I)、例えば、上記表2〜表2fの化合物番号Ibc1029、Ibb1029、Ibc894、トレオ−Ibc1029、エリトロ−1−Ibc1029、トレオ−Ibb1029、エリトロ−1−Ibb1029、Iba894、エリトロ−2−Ibc894、Ibb748、Ibc895、エリトロ−Ibc895、Ibc892、Ibc896、エリトロ−Ibc896、エリトロ−Ibc910、トレオ−Ibc910、Ibc910、Ibc1045、Ibc1036、エリトロ−Ibc896、トレオ−1−Ibb1045、トレオ−2−Ibb1045、エリトロ−1−Ibb1045、トレオ−1−Ibb748、エリトロ−2−Ibb748、トレオ−2−Ibb748、Ibb1045、Ibb734、Ibb1027、Ibb755、Ibb1052、Ibb1036、Ibb1049、Ibb751、Ibb1048、Ibb208、Ibb192、トレオ−Ibb732、エリトロ−2−Ibb732は、発生後方法で施用された場合、1ヘクタール当たり320g以下の活性物質の施与量で、複数種の有害植物に対して優れた除草効力(70%〜100%の活性)を示す。
ここで、例えば、上記表2〜表2fの化合物番号Ibb1029、エリトロ−2−Ibc894、Ibc895、エリトロ−Ibc895、Ibc892、Ibc896、エリトロ−Ibc910、トレオ−Ibc910、Ibc910、Ibc1029、トレオ−1−Ibb1045、トレオ−2−Ibb1045、エリトロ−1−Ibb1045、エリトロ−2−Ibb748、トレオ−2−Ibb748、Ibb734、Ibb1027、Ibb755、Ibb1052、Ibb1049、Ibb751、Ibb1048、Ibb208、トレオ−Ibb732、エリトロ−2−Ibb732は、1ヘクタール当たり0.32kgの活性物質の施用量で発生後方法によって施用された場合、ノスズメノテッポウ(Alopecurus myosuroides)及びカラスムギ(Avena fatua)などの有害な植物に対して極めて優れた活性(90−100%)を示す。
ここで、例えば、上記表2〜表2fの化合物番号エリトロ−2−Ibc894、Ibc895、Ibc892、エリトロ−Ibc896、トレオ−1−Ibb1045、エリトロ−2−Ibb748、Ibb755、Ibb1052、Ibb1048、Ibb192、トレオ−Ibb732は、1ヘクタール当たり0.32kgの活性物質の施用量で発生後方法によって施用された場合、ソバカズラ(Polygonum convulvus)などの有害な植物に対して極めて優れた活性(90−100%)を示す。
例えば、上記表2〜表2fの化合物番号Ibc895、Ibc892、トレオ−Ibc901、Ibc896、エリトロ−Ibc910、トレオ−Ibc910、Ibc910、Ibc1029、Ibc1045、トレオ−2−Ibb1045、エリトロ−1−Ibb1045、エリトロ−2−Ibb748、トレオ−2−Ibb748、Ibb755、Ibb1052、Ibb1049、Ibb751、Ibb1048、Ibb208、Ibb192は、1ヘクタール当たり0.32kgの活性物質の施用量で発生後方法によって施用された場合、エノコログサ(Setaria viridis)などの有害な植物に対して極めて優れた活性(90−100%)を示す。
3. 発生前除草作用及び発生後除草作用
発生前法及び発生後法によるさらなる生物学的試験を、いずれの場合にも、独立して、以下の本発明化合物を用いて実施した:
Ibc1029、Iba1029、Ibb1029、Ibc894、トレオ−Ibc1029、エリトロ−1−Ibc1029、トレオ−Ibb1029、エリトロ−1−Ibb1029、Iba894、エリトロ−2−Ibc894、Ibb894、Ibb748、Ibc895、エリトロ−Ibc895、Ibc892、エリトロ−Ibc901、Ibc896、エリトロ−Ibc896、エリトロ−Ibc910、トレオ−Ibc910、Ibc910、Ibc1045、Ibc1036、エリトロ−2−Ibc910、トレオ−1−Ibb1045、トレオ−2−Ibb1045、エリトロ−1−Ibb1045、エリトロ−2−Ibb1045、トレオ−1−Ibb748、エリトロ−2−Ibb748、トレオ−2−Ibb748、Ibb1045、Ibb734、Ibb730、Ibb1027、Ibb755、Ibb1052、Ibb1036、Ibb1049、Ibb751、Ibb1048、Ibb208、Ibb192、トレオ−Ibb732、エリトロ−2−Ibb732、Ibb10、Ibb37、Ibb361、Ibb118、Ibb334、Ibb1279、Ibb3、Ibb30、Ibb354、Ibb111、Ibb327、Ibb1272、Ibb22、Ibb49、Ibb373、Ibb130、Ibb346、Ibb1291、Ibb5、Ibb356、Ibb113、Ibb329、Ibb1274、Ibb109、Ibb1270、Ibb19、Ibb46、Ibb370、Ibb127、Ibb343、Ibb1288、Ibb4、Ibb355、Ibb111、Ibb328、Ibb1273、トレオ−1−Ibb1036、トレオ−2−Ibb1036、エリトロ−Ibb1036、エリトロ−1−Ibb1027、トレオ−Ibb1027、トレオ−1−Ibc894、トレオ−2−Ibc894、エリトロ−1−Ibc896、トレオ−2−Ibc896、エリトロ−Ibb1048、エリトロ−1−Ibb1052、エリトロ−2−Ibb1052、トレオ−2−Ibb1052、トレオ−1−Ibb1052、エリトロ−Ibb751、トレオ−1−Ibb751、トレオ−1−Ibb1048、トレオ−2−Ibb1048、エリトロ−2−Ibb1048、トレオ−2−Ibb755、エリトロ−2−Ibb755、Ibc916、エリトロ−Ibc916、エリトロ−Ibb208、トレオ−1−Ibb208、トレオ−2−Ibb208、Ibb194、Ibb211、トレオ−Ibb211、Ibb190、Ibb210、Ibb215、トレオ−Ibb215、トレオ−Ibb212、Ibb193、トレオ−Ibb193、エリトロ−2−Ibb734、トレオ−2−Ibb734、Ibb451、Ibb1018、Ibb435、Ibb1002、Ibb458、Ibb1025、Ibb454、Ibb1021、Ibb1031、トレオ−Ibb19、エリトロ−Ibb127、トレオ−Ibb127、エリトロ−Ibb1288、トレオ−2−Ibb1288、トレオ−1−Ibb1272、エリトロ−Ibb1272、トレオ−2−Ibb1272、エリトロ−Ibb1273、トレオ−1−Ibb1273、トレオ−2−Ibb1273、エリトロ−1−Ibb1291、トレオ−2−Ibb1291、エリトロ−Ibb451、及び、エリトロ−Ibb1018。
ここで、本発明による化合物は、該生物学的試験において、いずれの場合にも、水和剤(WP製剤)又は乳剤(EC)の成分として使用した。
該生物学的試験において、本発明による上記全ての化合物は、320g/haの施用量で、下記有害植物の1種類、2種類以上又は全ての種類に対して、80%〜100%の除草活性を示した:
・ ALOMY = Alopecurus myosuroides(ノスズメノテッポウ);
・ AVEFA = Avena fatua(カラスムギ);
・ CYPES = Cyperus esculentus(ショクヨウガヤツリ);
・ ECHCG = Echinochloa crus−galli(イヌビエ);
・ LOLMU = Lolium multiflorum(ネズミムギ);
・ SETVI = Setaria viridis(エノコログサ);
・ ABUTH = Abutilon theophrasti(イチビ);
・ AMARE = Amaranthus retroflexus(アオゲイトウ);
・ MATIN = Matricaria inodora (= Tripleurospermum maritimum subsp. inodorum)(イヌカミツレ);
・ PHBPU = Pharbitis purpurea(マルバアサガオ);
・ POLCO = Polygonum convolvulus (= Fallopia convolvulus)(ソバカズラ);
・ STEME = Stellaria media(ハコベ);
・ VIOTR = Viola tricolor(サンシキスミレ);
・ VERPE = Veronica persica(オオイヌノフグリ)。
測定したものは、いずれの場合にも、当該製剤を施用した後の同じ時点におけるそれぞれの除草活性(即ち、それぞれの有害な植物に対する損傷(%))であった。
本発明による化合物は、以下のものに対して特に優れた除草活性を示した:ALOMY=Alopecurus myosuroides(ノスズメノテッポウ)、AVEFA=Avena fatua(カラスムギ)、ECHCG=Echinochloa crus−galli(イヌビエ)、LOLMU=Lolium multiflorum(ネズミムギ)、SETVI=Setaria viridis(エノコログサ)、AMARE=Amaranthus retroflexus(アオゲイトウ)、PHBPU=Pharbitis purpurea(マルバアサガオ)、POLCO=Polygonum convolvulus(ソバカズラ)、VIOTR=Viola tricolor(サンシキスミレ)、及び、VERPE=Veronica persica(オオイヌノフグリ)。
さらに、本発明による上記化合物を、いずれの場合にも上記施用量で、以下の有用な植物に対して施用した:
・ ORYSA = Oryza sativa(common rice)(イネ);
・ TRZAS = Triticum aestivum(春)(夏コムギ);
・ ZEAMX = Zea mays(トウモロコシ);
・ BRSNW = Brassica napus subsp. napus(冬)(冬ナタネ)。
ここで、それぞれの有用な植物に対して観察された損傷は、許容される範囲内であり、一般に、少ない(一般に、0〜20%に範囲内である)と評価された。

Claims (13)

  1. 式(I)
    Figure 0006111341

    〔式中、
    は、水素又は(C−C20)−アルキル、(C−C20)−アルケニル、(C−C20)−アルキニル、(C−C20)−シクロアルキル、(C−C20)−シクロアルケニル及び(C−C20)−アリーから成る群より選択される基を表し;
    (Rは、n個の置換基Rを表し、
    ここで、n=1の場合のRは、又は、nが1より大きい場合の置換基Rは、それぞれ他のものから独立して、ハロゲン、シアノ、ニトロ、ヒドロキシ、(C−C)−アルキル、(C−C)−アルケニル、(C−C)−シクロアルケニル、(C−C)−シクロアルキル−(C−C)−アルキル、(C−C)−シクロアルケニル−(C−C)−アルキル、(C−C)−アルキニル、(C−C)−アルコキシ、(C−C)−アルキルチオ、(C−C)−アルキルスルフィニル、(C−C)−アルキルスルホニル、(C−C)−ハロアルキル、(C−C)−ハロアルコキシ、(C−C)−ハロアルキルチオ、(C−C)−ハロアルキルスルフィニル、(C−C)−ハロアルキルスルホニル、(C−C)−ハロアルケニル、(C−C)−ハロアルキニル、(C−C)−アルコキシ−(C−C)−アルキル、(C−C)−アルコキシ−(C−C)−アルコキシ、(C−C)−ハロアルコキシ−(C−C)−アルキル、(C−C)−ハロアルコキシ−(C−C)−アルコキシ、(C−C)−シクロアルキル[ここで、該シクロアルキルは、ハロゲン及び(C−C)−アルキルからなる群から選択される1以上の基で置換されていてもよい]、(C−C)−シクロアルコキシ[ここで、該シクロアルコキシは、ハロゲン及び(C−C)−アルキルからなる群から選択される1以上の基で置換されていてもよい]を表すか、又は、式C(O)OR、C(O)NR、C(O)−Het、NR若しくはHetで表される基を表し;
    又は、いずれの場合にも、環上のオルトに位置している2つの基Rは、一緒になって、式−Z−A**−Z−[式中、
    **は、ハロゲン、(C−C)−アルキル、(C−C)−ハロアルキル、(C−C)−アルコキシ及び(C−C)−ハロアルコキシからなる群から選択される1以上の基で置換されていてもよい1〜4個の炭素原子を有するアルキレン基を表し;
    は、直接結合、O又はSを表し;及び、
    は、直接結合、O又はSを表す]
    で表される基であり、その際、該基−Z−A**−Z−は、その基に結合しているフェニル環の炭素原子と一緒に、縮合した5員又は6員の環を形成し;
    は、水素、(C−C)−アルキル、(C−C)−ハロアルキル、(C−C)−シクロアルキル、(C−C)−ハロシクロアルキル、(C−C)−アルケニル、(C−C)−ハロアルケニル又は(C−C)−アルキニルを表し;
    、R、R及びRは、互いに独立して、それぞれ、水素、(C−C)−アルキル、(C−C)−アルケニル又は(C−C)−アルキニル[ここで、最後に挙げられている3の基は、それぞれ、いずれの場合にも他のものから独立して、置換されていないか、又は、ハロゲン、ニトロ、シアノ及びフェニル(ここで、該フェニルは、置換されていてもよい)からなる群から選択される1以上の基で置換されている]を表すか、又は、
    (C−C)−シクロアルキル若しくはフェニル[ここで、当該2の基は、それぞれ、いずれの場合にも他のものから独立して、置換されていないか、又は、ハロゲン、ニトロ、シアノ、(C−C)−アルキル、(C−C)−ハロアルキル、フェニル及びベンジル(ここで、最後に挙げられている2の基は、それぞれ、置換されていてもよい)からなる群から選択される1以上の基で置換されている]を表し;
    Het及びHetは、互いに独立して、それぞれ、飽和又は部分的不飽和のヘテロ環の基[ここで、該ヘテロ環は、3〜9個の環原子及び該環の1位に環ヘテロ原子としての少なくとも1個の窒素原子を有し、及び、場合により、N、O及びSからなる群から選択される1個、2個又は3個のさらなる環ヘテロ原子を有し、並びに、該ヘテロ環の該基はその環の1位にある窒素原子で式(I)で表される化合物の分子の残りの部分に結合しており、並びに、該ヘテロ環は、置換されていないか、又は、ハロゲン、(C−C)−アルキル、(C−C)−ハロアルキル、(C−C)−アルコキシ、(C−C)−ハロアルコキシ、(C−C)−アルキルチオ及びオキソからなる群から選択される1以上の基で置換されている]を表し;
    nは、0、1、2、3、4又は5を表し;
    Qは、ピリジン−2−イル(Q1)、ピリジン−3−イル(Q2)又はピリジン−4−イル(Q3)
    Figure 0006111341

    のいずれかを表し;
    ここで、
    (R2”は、m個の置換基R2”を表し、
    ここで、m=1の場合のR2”は、又は、mが1より大きい場合の置換基R2”は、それぞれ他のものから独立して、フッ素、塩素、臭素又はヨウ素を表す]を表し;
    mは、1又は2を表す〕
    で表される4−シアノ−3−(ピリジル)−4−フェニルブタノエート又はその塩。
  2. が、フェニル、ナフチル、インダニル又はインデニルである、請求項1に記載の化合物又はその塩。
  3. 式(I)
    Figure 0006111341

    〔式中、
    は、30個以下の炭素原子を有している置換されていてもよいヘテロシクリル基を表し;
    (R は、n個の置換基R を表し、
    ここで、n=1の場合のR は、又は、nが1より大きい場合の置換基R は、それぞれ他のものから独立して、ハロゲン、シアノ、ニトロ、ヒドロキシ、(C −C )−アルキル、(C −C )−アルケニル、(C −C )−シクロアルケニル、(C −C )−シクロアルキル−(C −C )−アルキル、(C −C )−シクロアルケニル−(C −C )−アルキル、(C −C )−アルキニル、(C −C )−アルコキシ、(C −C )−アルキルチオ、(C −C )−アルキルスルフィニル、(C −C )−アルキルスルホニル、(C −C )−ハロアルキル、(C −C )−ハロアルコキシ、(C −C )−ハロアルキルチオ、(C −C )−ハロアルキルスルフィニル、(C −C )−ハロアルキルスルホニル、(C −C )−ハロアルケニル、(C −C )−ハロアルキニル、(C −C )−アルコキシ−(C −C )−アルキル、(C −C )−アルコキシ−(C −C )−アルコキシ、(C −C )−ハロアルコキシ−(C −C )−アルキル、(C −C )−ハロアルコキシ−(C −C )−アルコキシ、(C −C )−シクロアルキル[ここで、該シクロアルキルは、ハロゲン及び(C −C )−アルキルからなる群から選択される1以上の基で置換されていてもよい]、(C −C )−シクロアルコキシ[ここで、該シクロアルコキシは、ハロゲン及び(C −C )−アルキルからなる群から選択される1以上の基で置換されていてもよい]を表すか、又は、式C(O)OR 、C(O)NR 、C(O)−Het 、NR 若しくはHet で表される基を表し;
    又は、いずれの場合にも、環上のオルトに位置している2つの基R は、一緒になって、式−Z −A ** −Z −[式中、
    ** は、ハロゲン、(C −C )−アルキル、(C −C )−ハロアルキル、(C −C )−アルコキシ及び(C −C )−ハロアルコキシからなる群から選択される1以上の基で置換されていてもよい1〜4個の炭素原子を有するアルキレン基を表し;
    は、直接結合、O又はSを表し;及び、
    は、直接結合、O又はSを表す]
    で表される基であり、その際、該基−Z −A ** −Z −は、その基に結合しているフェニル環の炭素原子と一緒に、縮合した5員又は6員の環を形成し;
    は、水素、(C −C )−アルキル、(C −C )−ハロアルキル、(C −C )−シクロアルキル、(C −C )−ハロシクロアルキル、(C −C )−アルケニル、(C −C )−ハロアルケニル又は(C −C )−アルキニルを表し;
    、R 、R 及びR は、互いに独立して、それぞれ、水素、(C −C )−アルキル、(C −C )−アルケニル又は(C −C )−アルキニル[ここで、最後に挙げられている3の基は、それぞれ、いずれの場合にも他のものから独立して、置換されていないか、又は、ハロゲン、ニトロ、シアノ及びフェニル(ここで、該フェニルは、置換されていてもよい)からなる群から選択される1以上の基で置換されている]を表すか、又は、
    (C −C )−シクロアルキル若しくはフェニル[ここで、当該2の基は、それぞれ、いずれの場合にも他のものから独立して、置換されていないか、又は、ハロゲン、ニトロ、シアノ、(C −C )−アルキル、(C −C )−ハロアルキル、フェニル及びベンジル(ここで、最後に挙げられている2の基は、それぞれ、置換されていてもよい)からなる群から選択される1以上の基で置換されている]を表し;
    Het 及びHet は、互いに独立して、それぞれ、飽和又は部分的不飽和のヘテロ環の基[ここで、該ヘテロ環は、3〜9個の環原子及び該環の1位に環ヘテロ原子としての少なくとも1個の窒素原子を有し、及び、場合により、N、O及びSからなる群から選択される1個、2個又は3個のさらなる環ヘテロ原子を有し、並びに、該ヘテロ環の該基はその環の1位にある窒素原子で式(I)で表される化合物の分子の残りの部分に結合しており、並びに、該ヘテロ環は、置換されていないか、又は、ハロゲン、(C −C )−アルキル、(C −C )−ハロアルキル、(C −C )−アルコキシ、(C −C )−ハロアルコキシ、(C −C )−アルキルチオ及びオキソからなる群から選択される1以上の基で置換されている]を表し;
    nは、0、1、2、3、4又は5を表し;
    Qは、ピリジン−2−イル(Q1)、ピリジン−3−イル(Q2)又はピリジン−4−イル(Q3)
    Figure 0006111341

    のいずれかを表し;
    ここで、
    (R 2” は、m個の置換基R 2” を表し、
    ここで、m=1の場合のR 2” は、又は、mが1より大きい場合の置換基R 2” は、それぞれ他のものから独立して、フッ素、塩素、臭素又はヨウ素を表す]を表し;
    mは、1又は2を表す〕
    で表される4−シアノ−3−(ピリジル)−4−フェニルブタノエート又はその塩。
  4. が、H、(C−C18)−アルキル、(C−C18)−アルケニル又は(C−C18)−アルキニル[ここで、最後に挙げられている3の基は、それぞれ、置換されていないか又は置換されており、及び、置換基も含めて、30個以下の炭素原子を有している]を表し;又は、
    (C−C)−シクロアルキル、(C−C)−シクロアルケニ又はフェニル[ここで、当該4の基は、それぞれ、置換されていないか又は置換されており、及び、置換基も含めて、30個以下の炭素原子を有している]を表す;
    ことを特徴とする、請求項1に記載の化合物又はその塩。
  5. (Rが、n個の置換基Rを表し、
    ここで、n=1の場合のRが、又は、nが1より大きい場合の置換基Rが、それぞれ他のものから独立して、ハロゲン、シアノ、ニトロ、ヒドロキシ、(C−C)−アルキル、(C−C)−アルケニル、(C−C)−アルキニル、(C−C)−アルコキシ、(C−C)−アルキルチオ、(C−C)−アルキルスルフィニル、(C−C)−アルキルスルホニル、(C−C)−ハロアルキル、(C−C)−ハロアルコキシ、(C−C)−ハロアルキルチオ、(C−C)−ハロアルキルスルフィニル、(C−C)−ハロアルキルスルホニル、(C−C)−ハロアルケニル、(C−C)−ハロアルキニル、(C−C)−アルコキシ−(C−C)−アルキル、(C−C)−ハロアルコキシ−(C−C)−アルキル、(C−C)−シクロアルキル[ここで、該シクロアルキルは、ハロゲン及び(C−C)−アルキルからなる群から選択される1以上の基で置換されていてもよい]、(C−C)−シクロアルコキシ[ここで、該シクロアルコキシは、ハロゲン及び(C−C)−アルキルからなる群から選択される1以上の基で置換されていてもよい]を表すか、又は、式C(O)OR、C(O)NR、C(O)−Het、NR若しくはHetで表される基を表し;
    又は、いずれの場合にも、環上のオルトに位置している2つの基Rが、一緒になって、式−Z−A**−Z−[式中、
    **は、ハロゲン、(C−C)−アルキル、(C−C)−ハロアルキル、(C−C)−アルコキシ及び(C−C)−ハロアルコキシからなる群から選択される1以上の基で置換されていてもよい1〜4個の炭素原子を有するアルキレン基を表し;
    は、直接結合、O又はSを表し;及び、
    は、直接結合、O又はSを表す]
    で表される基であり、その際、該基−Z−A**−Z−は、その基に結合しているフェニル環の炭素原子と一緒に、縮合した5員又は6員の環を形成し;
    が、水素、(C−C)−アルキル、(C−C)−ハロアルキル、(C−C)−シクロアルキル、(C−C)−ハロシクロアルキル、(C−C)−アルケニル、(C−C)−ハロアルケニル又は(C−C)−アルキニルを表し;
    、R、R及びRが、互いに独立して、それぞれ、水素又は(C−C)−アルキル[ここで、該アルキルは、置換されていないか、又は、ハロゲン、ニトロ、シアノ及びフェニルからなる群から選択される1以上の基で置換されている]を表すか、又は、
    (C−C)−シクロアルキル若しくはフェニル[ここで、当該2の基は、それぞれ、いずれの場合にも他のものから独立して、置換されていないか、又は、ハロゲン、(C−C)−アルキル、(C−C)−ハロアルキル、フェニル及びベンジルからなる群から選択される1以上の基で置換されている]を表し;
    Het及びHetが、互いに独立して、それぞれ、飽和又は部分的不飽和のヘテロ環の基[ここで、該ヘテロ環は、3〜6個の環原子及び該環の1位に環ヘテロ原子としての少なくとも1個の窒素原子を有し、及び、場合により、N、O及びSからなる群から選択される1個、2個又は3個のさらなる環ヘテロ原子を有し、並びに、該ヘテロ環の該基はその環の1位にある窒素原子で式(I)で表される化合物の分子の残りの部分に結合しており、並びに、該ヘテロ環は、置換されていないか、又は、ハロゲン、(C−C)−アルキル、(C−C)−ハロアルキル及びオキソからなる群から選択される1以上の基で置換されている]を表し、;及び、
    nが、0、1、2、3、4又は5を表す;ことを特徴とする、請求項1〜4のいずれかに記載の化合物又はその塩。
  6. (Rが、n個の置換基Rを表し、
    ここで、n=1の場合のRが、又は、nが1より大きい場合の置換基Rが、それぞれ他のものから独立して、ハロゲン、シアノ、ニトロ、メチル、エチル、メトキシ、エトキシ、メチルチオ、エチルチオ、(C−C)−アルキルスルフィニル、(C−C)−アルキルスルホニル、(C−C)−ハロアルキル、(C−C)−ハロアルコキシ、(C−C)−ハロアルキルチオ、(C−C)−ハロアルキルスルフィニル、(C−C)−ハロアルキルスルホニル又は(C−C)−アルコキシ−(C−C)−アルキルを表し;及び、
    nが、0、1、2、3、4又は5を表す;
    ことを特徴とする、請求項1〜5のいずれかに記載の化合物又はその塩。
  7. (Rが、n個の置換基Rを表し、
    ここで、n=1の場合のRが、又は、nが1より大きい場合の置換基Rが、それぞれ他のものから独立して、ハロゲン、又は、シアノ、ニトロ、メチル、メトキシ、メチルチオ、メチルスルフィニル、メチルスルホニル、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、ジフルオロメトキシ、トリフルオロアルキルチオ、トリフルオロメチルスルフィニル若しくはトリフルオロメチルスルホニルを表し;及び、
    nが、0、1、2、3、4又は5を表す;
    ことを特徴とする、請求項1〜6のいずれかに記載の化合物又はその塩。
  8. 請求項1〜7のいずれかで定義されている式(I)で表される化合物又はその塩を調製する方法であって、
    (a) 式(II)
    Figure 0006111341

    で表される化合物(「シアノメチルベンゼン類」/「フェニルアセトニトリル類」)を、式(III)
    Figure 0006111341

    で表される化合物又はその塩と反応させて、式(I’)
    Figure 0006111341

    で表される化合物(ジアステレオマー/ラセミ化合物)を生成させること〔ここで、化合物(II)及び化合物(III)におけるR、R、Q及びnは、調製しようとする一般式(I)で表される個々の化合物において定義されているとおりである〕
    を特徴とする、前記調製方法。
  9. 請求項1〜7のいずれかで定義されている式(I)で表される化合物又はその塩を調製する方法であって、
    (b) 式(I
    Figure 0006111341

    〔式中、Rは、Rに関して可能な基の群から選択される基を表すが、調製しようとする化合物(I)における基Rとは異なっている〕
    で表される化合物を、式R−OH〔式中、Rは、式(I)において定義されているとおりである〕で表される化合物と反応させて、化合物(I)を生成させること〔ここで、化合物(I)中のR、Q及びnは、いずれの場合にも調製しようとする式(I)で表される化合物において定義されているように定義される〕
    を特徴とする、前記調製方法。
  10. 除草性組成物又は植物成長調節性組成物であって、請求項1〜7のいずれかで定義されている式(I)で表される1種類以上の化合物又はその塩及び作物保護において慣習的な製剤助剤を含んでいることを特徴とする、前記組成物。
  11. 有害な植物を防除する方法又は植物の成長を調節する方法であって、有効量の請求項1〜7のいずれかで定義されている式(I)で表される1種類以上の化合物又はその塩を、植物、植物の種子、植物がその中で若しくはその上で成育する土壌又は耕作されている領域に施用することを特徴とする、前記方法。
  12. 式(I)で表される前記化合物又はその塩を、有害な植物を選択的に防除するために又は有用な植物の作物若しくは観賞植物の成長を調節するために使用することを特徴とする、請求項11に記載の方法。
  13. 除草剤又は植物成長調節剤としての、請求項1〜7のいずれかに記載の式(I)で表される化合物又はその塩の使用。
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