JP6109813B2 - センシング装置 - Google Patents

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Description

この発明は、アナライトの濃度を間欠的又は連続的に定量するセンシング装置に関する。
近時、例えば、アナライトと標識化合物との相互作用により蛍光強度が変化する性質を利用して、前記アナライトの濃度を定量するセンシング装置が開発されている。一適用例として、被検体の体内にセンサ部を埋め込み、グルコース濃度の連続定量を可能にする装置が提案されている(特許第4593957号公報及び特許第4558448号公報参照)。この装置を用いて糖尿病患者の血糖値の時系列データを取得・解析することで、血糖値を安定化するための薬剤の投与プロトコール設定や、生活習慣の改善指導を適切に行える。
しかしながら、特許第4593957号公報及び特許第4558448号公報に開示された技術的思想は、装置の構造の改良により受光感度を向上させることを目的としており、例えば、長時間(長期)にわたって蛍光センサを安定的に使用可能にする余地が十分にある。
本発明は、上記した課題を解決するためになされたものであって、アナライトの濃度変化に対する定量の追従性を維持しつつも、センサ部を構成する電子部品、計測に関わる各種物質等の劣化を抑制可能なセンシング装置を提供することを目的とする。
本発明に係るセンシング装置は、アナライトの濃度を間欠的又は連続的に定量する装置であって、所定のサンプリング間隔に従って前記アナライトの濃度に相関する計測信号を取得するセンサ部と、前記センサ部により取得される前記計測信号の強度が相対的に低い第1計測モード、及び前記第1計測モードよりも前記計測信号の強度が相対的に高い第2計測モードを切り替える計測モード切替部とを備えることを特徴とする。
このように、センサ部により取得される計測信号の強度が相対的に低い第1計測モード、及び前記第1計測モードよりも前記計測信号の強度が相対的に高い第2計測モードを切り替える計測モード切替部を設けたので、状況に応じて異なる2つの計測モードを組み合わせて使用可能になり、アナライトの濃度変化に対する定量の追従性を維持しつつも、センサを構成する電子部品、計測に関わる各種物質等の劣化を抑制できる。
また、前記センサ部は、エネルギーを放射するエネルギー源を有し、前記エネルギー源から放射された前記エネルギーを標識物質に対して与えることで前記計測信号を取得することが好ましい。
さらに、前記計測モード切替部により前記第1計測モードに切り替えられた場合に前記エネルギーの放射量が相対的に少なくなるように前記エネルギー源を制御するとともに、前記第2計測モードに切り替えられた場合に前記エネルギーの放射量が相対的に多くなるように前記エネルギー源を制御するエネルギー源制御部をさらに備えることが好ましい。エネルギーの放射がトリガとなって計測信号を得るセンサの場合、定量頻度を減らすことが消費電力の低減に大きく寄与するため、特に効果的である。
さらに、前記計測モード切替部は、前記第1計測モードによる計測頻度が前記第2計測モードによる計測頻度よりも高くなるように切り替えることが好ましい。これにより、濃度変化を監視する場合に第1計測モードを用い、濃度を精度良く定量する場合に第2計測モードを用いる計測・定量の形態が実現可能であり、濃度変化に対する定量の追従性を維持しつつも、センサを構成する電子部品、計測に関わる各種物質等の劣化を抑制できる。
さらに、前記計測モード切替部は、前記第1計測モードの際に少なくとも1回定量された前記アナライトの濃度に応じて、前記第1計測モードから前記第2計測モードに切り替えることが好ましい。
さらに、前記計測モード切替部は、計測回数に応じて前記第1計測モードから前記第2計測モードに切り替えることが好ましい。
さらに、前記サンプリング間隔を決定する間隔決定部をさらに備えることが好ましい。
さらに、前記間隔決定部は、前記第1計測モードで、前記アナライトの濃度に応じて前記サンプリング間隔を決定することが好ましい。
さらに、前記間隔決定部は、前記アナライトの濃度が第1閾値以上及び/又は第2閾値(前記第1閾値よりも小さい。)以下でのサンプリング間隔を、残余の濃度範囲での前記サンプリング間隔よりも小さい値に決定することが好ましい。
さらに、前記エネルギー源制御部は、前記第1計測モードで、前記アナライトの濃度に応じて前記エネルギーの放射量を制御することが好ましい。
さらに、エネルギー源制御部は、前記アナライトの濃度が減少するにつれて前記エネルギーの放射量を増加するように前記エネルギー源を制御することが好ましい。
さらに、前記第1計測モード及び前記第2計測モードにおける計測精度としての統計誤差をそれぞれ決定する計測精度決定部をさらに備えることが好ましい。
さらに、前記計測精度決定部は、前記第1計測モードでの前記統計誤差に対する前記第2計測モードでの前記統計誤差の比を1/100以上1/2以下の範囲で決定することが好ましい。
さらに、前記センサ部は、前記標識物質又は被検体に前記エネルギーを与えて発生させた光現象から前記計測信号を取得する光学センサを含むことが好ましい。
さらに、前記エネルギー源は、前記計測信号を得るための蛍光の発生を促す前記エネルギーとしての励起光を前記標識物質に向けて放射する励起光源であり、前記エネルギー源制御部は、前記サンプリング間隔に従って前記励起光を放射させるように前記励起光源を制御することが好ましい。
本発明に係るセンシング装置によれば、センサ部により取得される計測信号の強度が相対的に低い第1計測モード、及び前記第1計測モードよりも前記計測信号の強度が相対的に高い第2計測モードを切り替えるようにしたので、状況に応じて異なる2つの計測モードを組み合わせて使用可能になり、アナライトの濃度変化に対する定量の追従性を維持しつつも、センサ部を構成する電子部品、計測に関わる各種物質等の劣化を抑制できる。
本実施形態に係るセンシング装置の概略ブロック図である。 図1に示すセンサ部の概略断面構成を表す模式図である。 図1に示すセンサ部の概略構造を説明するための分解斜視図である。 図1に示す演算部の機能ブロック図である。 図1に示すセンシング装置の動作説明に供されるフローチャートである。 各計測モードでの計測条件を説明する第1の表である。 計測モードの時系列的な切替結果を例示する概略説明図である。 血中グルコースの第1の濃度変化を表すグラフである。 図9Aは、Mモードのみを用いて図8に示す濃度変化を遂次定量することで、得られた血糖値のプロットを示すグラフである。図9Bは、Dモードのみを用いて図8に示す濃度変化を遂次定量することで、得られた血糖値のプロットを表すグラフである。 図6に示す計測条件に従って図8に示す濃度変化を遂次定量することで、得られた血糖値のプロットを示すグラフである。 図6に示す計測条件に従って第2の濃度変化を遂次定量することで、得られた血糖値のプロットを示すグラフである。 図12Aは、各計測モードでの計測条件を説明する第2の表である。図12Bは、図12Aに示す計測条件に従って図8に示す濃度変化を遂次定量することで、得られた血糖値のプロットを示すグラフである。 図13Aは、各計測モードでの計測条件を説明する第3の表である。図13Bは、図13Aに示す計測条件に従って図8に示す濃度変化を遂次定量することで、得られた血糖値のプロットを示すグラフである。 血中グルコースの第3の濃度変化を表すグラフである。 各計測モードでの計測条件を説明する第4の表である。 図16Aは、Dモードのみを用いて図14に示す濃度変化を遂次定量することで、得られた血糖値のプロットを表すグラフである。図16Bは、図16Aに示す定量結果から得られた追従誤差の傾向を示すグラフである。 図17Aは、図15に示す計測条件に従って図14に示す濃度変化を遂次定量することで、得られた血糖値のプロットを表すグラフである。図17Bは、図17Aに示す定量結果から得られた追従誤差の傾向を示すグラフである。 各計測モードでの計測条件を説明する第5の表である。 図19Aは、図6に示す計測条件に従って図8に示す濃度変化を遂次定量することで、得られた血糖値のプロットの一部を表すグラフである。図19Bは、図6に示す濃度変化を遂次定量することで、得られた血糖値のプロットの一部を表すグラフである。 各計測モードでの計測条件を説明する第6の表である。
以下、本発明に係るセンシング方法についてこれを実施するセンシング装置との関係において好適な実施形態を挙げ、添付の図面を参照しながら詳細に説明する。
[本実施形態(構成)]
先ず、本実施形態に係るセンシング装置10の構成について、図1〜図3を参照しながら説明する。
図1に示すように、センシング装置10は、センサ部12(蛍光センサ14及び温度センサ15を含む。)と、センサ制御回路16と、演算部18と、電源回路20と、ROM22と、RAM24と、クロック発生器26と、入力部27と、表示器28とを基本的に備える。
蛍光センサ14(光学センサともいう)は、アナライトAと標識化合物との相互作用による蛍光Fの強度に応じた計測信号(以下、蛍光信号という。)を取得する。蛍光Fは、アナライトAと標識化合物との結合又は解離に起因する光でもよいし、アナライトAと異なる第3成分と標識化合物との結合又は解離に起因する光であってもよい。いずれの蛍光Fであっても、蛍光信号に基づいてアナライトAの濃度を定量可能である。温度センサ15は、蛍光センサ14近傍での環境温度に応じた信号(以下、温度信号という。)を取得する。
なお、センサ部12は上記した形態に限定されるものではなく、標識物質又は被検体にエネルギーを与えて発生させた現象(例えば、光現象)から、アナライトAの濃度に相関する計測信号を取得可能であればよい。例えば、蛍光センサ14に代替して、吸光度、ラマン散乱光強度等を計測する光学センサや、温度、電気抵抗等を計測する化学センサを用いてもよい。
センサ制御回路16は、蛍光センサ14及び温度センサ15を駆動し、蛍光信号及び温度信号を取得可能に制御する。演算部18は、CPU、MPU等で構成されており、ROM22に記録されたプログラムを読み出し、後述する各種信号処理を実行する。
電源回路20は、演算部18を含むセンシング装置10内の各構成要素に電力を供給する。RAM24は、蛍光センサ14を介して入力された蛍光信号、温度センサ15を介して入力された温度信号の他、本発明に係るセンシング方法を実施するために必要な各種データを読出し又は書込み可能である。クロック発生器26は、所定周期でクロック信号を発生し、演算部18側に供給する。これにより、演算部18は、蛍光信号及び温度信号の取得タイミングの制御が可能である。
入力部27は、演算部18での演算に供される各種情報(例えば、計測モードの設定パラメータ)を入力可能に設けられている。例えば、押圧式ボタンであってもよいし、表示器28に組み込まれたタッチパネルであってもよい。表示器28は、演算部18により定量されたアナライトAの濃度に関する各種情報を可視化して表示する。表示器28は、モノクロ又はカラー表示可能な表示モジュールであり、液晶パネル、有機EL(Electro-Luminescence)、無機ELパネル等で構成されてもよい。
次いで、センサ部12の構造について、図2及び図3を参照しながら詳細に説明する。
図2に示すように、センサ部12は、概略矩形状の筐体30を備える。筐体30内部は中空であり、蛍光センサ14と、母材32と、6本の金属線34、35、36とを収容可能である。筐体30及び母材32は、例えばポリイミド、パリレン(ポリパラキシリレン)、又は環状ポリオレフィン等の樹脂でそれぞれ形成されている。また、外部光を遮光するため、材料中にカーボンブラック等の光遮断性材料を含有させてもよい。また、筐体30の一面(進入面38)は、ハイドロゲルとカーボンブラック等とからなり、アナライトAを通過させるとともに、外部光を遮断する特性を有する。
蛍光センサ14は、下方から上方の順に、シリコン等からなる基体40と、フォトダイオード(Photo Diode:以下「PD」ともいう。)素子42と、図示しない第1保護膜と、フィルタ44と、発光ダイオード(Light Emitting Diode:以下「LED」ともいう。)素子46(エネルギー源、励起光源)と、エポキシ樹脂等からなる第2保護膜48と、インジケータ層50とから構成されている。
基体40の表面には、PD素子42が形成されている。PD素子42は、蛍光Fを電気信号に変換する光電変換素子である。PD素子42に代替して、フォトコンダクタ(光導電体)、又はフォトトランジスタ(Photo Transistor、PT)等の各種光電変換素子を用いてもよい。なお、PD素子42と金属線34とは、ボンディングワイヤ52、又は貫通配線等の手段により、電気的に結線されている。
フィルタ44は、LED素子46が発光する励起光Eの波長帯域は遮断し、且つ、前記波長帯域よりも長波長側の蛍光Fを通過する吸収型光学フィルタである。光学フィルタとして、多結晶シリコン等のシリコン膜、炭化シリコン膜、又はガリウムリン膜等を用いてもよい。
LED素子46は、蛍光信号を得るための蛍光Fの発生を促す励起光Eを放射する発光素子である。LED素子46に代替して、有機EL素子、無機EL素子、又はレーザーダイオード素子等多様な種類の発光素子を用いてもよい。ここでは、蛍光Fの検出量(PD素子42での受光量)を増加させるため、蛍光Fの光透過率が高い発光素子を選択することが好ましい。
インジケータ層50は、進入面38から進入したアナライトA(例えば、グルコース)の濃度に応じた蛍光Fを発光する。インジケータ層50は、標識化合物としての蛍光色素が含まれたベース材料から構成されている。標識化合物(例えば、蛍光色素として、ルテニウム有機錯体やフェニルボロン酸誘導体、フルオロセイン標識デキストラン等のアナライトAと可逆結合する物質)と第3成分(例えば、ローダミン−標識コンカナバリンA)との解離により蛍光Fを発光させる場合、インジケータ層50のベース材料に標識化合物と併せて第3成分を含めてもよい。あるいは、第3成分を混入するための別異の機構を設けてもよい。
図3に示すように、筐体30の内部には、蛍光センサ14近傍での温度信号を取得可能な温度センサ15(図1参照)も配設されている。温度センサ15として、蛍光温度計等の光学型、サーミスタ型、金属薄膜抵抗型、又はPN接合の順方向電流の温度特性を基礎におく半導体型等を用いてもよい。なお、半導体型センサの場合、PD素子42と同様に、基体40上に形成可能である。
金属線34、35、36は、金、アルミニウム又は銅等の導電体で形成され、筐体30内の電気配線としての役割に加えて、剛性増加の機能を有する。センサ部12は、金属線34〜36を介してセンサ制御回路16(図1参照)と電気的に接続されている。図3に示すように、金属線34は、2本の金属線34a、34bで構成されている。金属線35は、2本の金属線35a、35bで構成されている。金属線36は、2本の金属線36a、36bで構成されている。例えば、金属線34(又は金属線35)と金属線36との間に図示しない絶縁層を設けることで、両者を電気的に絶縁してもよい。
これにより、金属線34を介して、センサ制御回路16は、PD素子42からの蛍光信号を取得可能である。また、金属線35を介して、センサ制御回路16は、LED素子46に駆動電力を供給可能である。さらに、金属線36を介して、センサ制御回路16は、温度センサ15からの温度信号を取得可能である。
次に、センサ部12の動作について説明する。例えば、センサ部12が針状である場合、被検体に針先端部を穿刺・保持させることで、前記被検体の体内のアナライトAの濃度を連続して測定可能である。その際、一部のアナライトAは、進入面38から筐体30の内部に進入して、インジケータ層50周辺に滞在している。
先ず、センサ制御回路16は、蛍光センサ14の金属線35を介して、LED素子46に駆動電力信号を供給することで、励起光Eは発光される。そして、LED素子46からの励起光Eは、インジケータ層50に入射される。そして、インジケータ層50は、アナライトAと標識化合物との相互作用により、あるいは第3成分を加えた相互作用により、アナライトAの濃度に応じた強度の蛍光Fを発する。
インジケータ層50からの蛍光Fは、LED素子46、フィルタ44等を透過された後、PD素子42により光電変換され、蛍光信号として金属線34を伝送され、センサ制御回路16側に供給される。あわせて、温度センサ15からの温度信号は、金属線36を伝送され、センサ制御回路16側に供給される。
このようにして、蛍光センサ14は蛍光信号を取得するとともに、温度センサ15は温度信号を取得する。なお、図2及び図3に示すセンサ部12は、酵素センサ、グルコースセンサ、pHセンサ、免疫センサ、又は微生物センサ等、多様な用途に適用可能である。また、センサ部12の構成は、本構成に限られることなく種々の構成を採り得ることはいうまでもない。例えば、物理的に分離されたセンサ制御回路16及び演算部18の間を無線で通信可能に設けることで、センサ部12を被検体の体内に完全に埋め込んだ状態で間欠的又は連続的に定量可能である。
続いて、図1に示す演算部18の構成について、図4の機能ブロック図を参照しながら説明する。なお、本図では、演算部18以外の他の構成要素に関して、本発明に係るセンシング方法に密接に関連する構成要素を中心に図示している。
センサ制御回路16は、所定の時点及び/又は光量で励起光Eを放射するようにLED素子46を駆動制御する光源制御部60(エネルギー源制御部)と、PD素子42から取得した蛍光信号を蛍光強度F(t)として取得する蛍光信号取得部62とを備える。光源制御部60は、LED素子46を駆動する駆動電力、具体的には電流値、電圧値、これらのパルス制御方法(パルスの数又は幅)等を変更することで、励起光E、ひいては蛍光Fの発光強度(の時間積分値)を変更可能である。
演算部18は、蛍光センサ14を用いた計測を開始する旨をセンサ制御回路16(光源制御部60)に対して指示する計測指示部64と、計測のサンプリング間隔Tsを決定する間隔決定部66と、センシング装置10に起因する計測の誤差レベル(装置誤差Er)としての統計誤差を決定する計測精度決定部68と、第1計測モード(以下、「M(Monitor)モード」という場合がある。)及び第2計測モード(以下、「D(Determine)モード」という場合がある。)を切り替える計測モード切替部70と、蛍光信号取得部62からの蛍光強度F(t)に基づいてアナライトAの濃度[A(t)](以下、単に[A]とも表記する。)を定量する濃度定量部72とを備える。
なお、本明細書において、「第1計測モード」とは、蛍光センサ14により取得される蛍光Fのエネルギー量が相対的に低い状態で、受光・計測するモードを意味する。また、「第2計測モード」とは、蛍光センサ14により取得される蛍光Fのエネルギー量が相対的に高い状態で、受光・計測するモードを意味する。
蛍光センサ14として正常に動作可能な範囲において、励起光Eの光量が増加するにつれて、蛍光強度F(t)が大きくなる傾向がある。この場合、第1計測モードにおける消費電力は、第2計測モードにおける消費電力よりも相対的に小さくなる。一方、第2計測モードにおける蛍光強度F(t)のダイナミックレンジは、第1計測モードにおける蛍光強度F(t)のダイナミックレンジよりも相対的に大きくなる。つまり、第1及び第2計測モードでのSN比(signal-to-noise ratio)が同じであると仮定すると、第2計測モードでのノイズ量は、第1計測モードでのノイズ量よりも相対的に小さくなる。上記した計測上の特性を考慮すると、第1計測モードは濃度[A(t)]の変動を常時監視する場合に適しており、第2計測モードは濃度[A(t)]を精度良く定量する場合に適していると言える。
以下、説明の便宜のため、上記したノイズ量、より詳細には電気ノイズ、光量ノイズ等を含む、システム全体としての統計誤差を「装置誤差Er」という。本明細書中において、濃度[A(t)]が一定の環境下で、統計的に有意なサンプル数だけ定量して得た標準偏差σを用いて、装置誤差ErをEr=4σと定義する。この値は、正規分布(ガウス分布)上で約95%の範囲内に含まれる定量幅を示している。
[本実施形態(動作)]
続いて、センシング装置10の動作について、図4の機能ブロック図及び図5のフローチャートを主に参照しながら詳細に説明する。なお、本明細書では、アナライトAとしてグルコースを用いた定量結果を中心に説明する。
ステップS1において、演算部18は、計測条件の初期設定を行う。設定に先立ち、ユーザ(医師等)は、入力部27を介して、被検体に適したモードを指定する。このモードは、例えば、食後、就寝時、運動時等、被検体の動態に応じてそれぞれ用意されている。なお、ステップS2以降が実行されている場合であっても、入力部27からの操作に応じて割り込み処理が発生することでステップS1に戻り、各種パラメータの変更内容を随時反映させることができる。
具体的には、間隔決定部66は、Mモード及びDモードでのサンプリング間隔Tsをそれぞれ決定する。また、計測精度決定部68は、Mモード及びDモードでの計測誤差(詳細には、励起光量Pe又は装置誤差Er)をそれぞれ決定する。さらに、計測モード切替部70は、Mモード及びDモードのうちいずれか一方の計測モードに切り替える。
ステップS2において、演算部18は、アナライトAの計測・定量指示があったか否かを判別する。具体的には、演算部18は、クロック発生器26から入力されたクロック信号のパルス数をカウントし、カウント上限値(時間に換算すると、サンプリング間隔Tsに相当する。)に到達した場合、定量指示があったと判別する。一方、前記カウント上限値に到達していない場合、到達するまでステップS2に留まる。
ステップS3において、計測指示部64は、計測モード切替部70から供給された信号から、計測モードの種別を識別する。Mモードであると識別された場合、計測指示部64は、Mモードでの計測を開始する旨の指示信号を光源制御部60に向けて出力する。そして、光源制御部60は、相対的に小さい駆動電力を供給することでLED素子46を発光させる。この場合、励起光Eは、相対的に少ない光量(エネルギー量)からなる光であり、インジケータ層50(すなわち、アナライトA、標識化合物又は第3成分)に向けて放射される(ステップS4)。
一方、Dモードであると識別された場合、計測指示部64は、Dモードでの計測を開始する旨の指示信号を光源制御部60に向けて出力する。そして、光源制御部60は、相対的に大きい駆動電力を供給することでLED素子46を発光させる。この場合、励起光Eは、相対的に多い光量(エネルギー量)からなる光であり、インジケータ層50に向けて放射される(ステップS5)。
ステップS6において、センサ制御回路16(蛍光信号取得部62)は、蛍光センサ14を介して、アナライトAと標識化合物との相互作用による蛍光F(図3参照)を検出する。励起光Eの光量が増加するにつれて、蛍光Fの発光強度が大きくなるので、第1計測モードにおける蛍光Fの発光強度は、第2計測モードにおける蛍光Fの発光強度よりも小さくなる。
蛍光信号取得部62は、蛍光Fの強度に応じた蛍光信号を取得し、この蛍光信号を蛍光強度F(t)に変換した上で(あるいはそのままの値で)演算部18側に供給する。そして、演算部18は、蛍光強度F(t)又は蛍光信号をRAM24に一時的に記憶させる。なお、センサ制御回路16は、蛍光信号の取得に同期して(あるいは非同期的に)、温度センサ15を介して温度信号を取得してもよい。
ステップS7において、濃度定量部72は、取得した蛍光強度F(t)、RAM24から読み出した定量係数等を用いて、アナライトAの濃度[A(t)]を定量する。ここで、蛍光強度F(t)及び濃度[A(t)]の相関関係は計測モードに応じて異なるため、計測モードにそれぞれ適した定量係数が用いられる。なお、濃度[A(t)]の定量方法は、蛍光色素の材質、化学反応の性質等に適した種々の手法を採ることができる。
ステップS8において、演算部18は、今回の計測モードがMモードであるかDモードであるかを判別する。Mモードであると判別された場合、演算部18は、ステップS9を実行せずに次のステップ(S10)に進む。
一方、Dモードであると判別された場合、演算部18は、ステップS7で定量された濃度[A(t)]に関する各種情報を表示器28に表示させる(ステップS9)。ここで、Dモードで定量された濃度[A(t)]を選択的に表示するようにしたので、計測精度が高い定量値をユーザに対して常に報知できる。なお、ステップS7で定量された濃度[A(t)]を示す文字の他、直近のトレンド(例えば、上昇状態、下降状態、平坦状態)を示すマーク等を表示器28に表示させてもよい。「トレンド」は、所定の時間幅における濃度[A(t)]の変動傾向を意味する。
ステップS10において、計測モード切替部70は、次の計測モードを決定する。計測モード切替部70は、計測回数、蛍光強度F(t)の履歴等の各種情報に基づいて、Mモード及びDモードのうちいずれか一方に切り替える。本実施形態では、計測モード切替部70は、Mモード(第1計測モード)の際に少なくとも1回定量されたアナライトAの濃度[A(t)]に応じて、MモードからDモード(第2計測モード)に切り替える。あるいは、計測モード切替部70は、計測回数(例えば、5回以上500回以下)に応じてMモードからDモードに切り替える。詳細については後述する。
ステップS11において、間隔決定部66及び/又は計測精度決定部68は、計測条件の変更が必要か否かを判別する。種々の判別条件を設けてもよい。変更が不要であると判別された場合、ステップS12を実行することなく次のステップ(S13)に進む。
一方、変更が必要であると判別された場合、間隔決定部66及び/又は計測精度決定部68は、計測条件を適宜変更する(ステップS12)。例えば、計測精度決定部68は、アナライトAの濃度[A(t)]に応じて、Mモードでの励起光量Peに対するDモードでの励起光量Peの比(以下、光量比という。)を変更してもよい。この光量比は、2以上100以下であることが好ましく、10以上50以下であることが一層好ましい。例えば、濃度[A(t)]が蛍光信号に略比例する場合、Mモードでの装置誤差Erに対するDモードでの装置誤差Erの比(以下、「誤差比」という。)は、概ね1/100〜1/2、あるいは1/50〜1/10である。なお、Dモードの計測では、定量精度を確保するため、8ビット(256レベル)以上の蛍光信号が取得できるように調整することが望ましい。
ステップS13において、演算部18は、この一連の定量動作の終了指示があったか否かを判別する。終了指示がなかったと判別された場合、ステップS2に戻り、以下ステップS2〜S13を繰り返す。一方、終了指示があった場合、センシング装置10は、アナライトAの定量動作を終了する。
次いで、各計測モードの時系列的な切替例について、図6及び図7を参照しながら説明する。
図6は、各計測モードでの計測条件を説明する第1の表である。本表は、各計測モードにおける、サンプリング間隔Ts(単位:min)、励起光量Pe(単位は、例えばcd/m2)、及び装置誤差Er(単位:mg/ml)をそれぞれ示す。
Mモード(第1計測モード)では、サンプリング間隔TsをTs=1[min]とし、励起光量Peを「弱い」(ダイナミックレンジを「狭い」)とし、装置誤差ErをEr=20[mg/dl]とする。Dモード(第2計測モード)では、サンプリング間隔Tsを最大で10[min]とし、励起光量Peを「強い」(ダイナミックレンジを「広い」)とし、装置誤差ErをEr=1[mg/dl]とする。
Mモード及びDモードは、それぞれ同期的且つ択一的に実行される。そして、原則的にはMモードが実行されるが、所定の割り込み条件、例えば第1条件及び第2条件の少なくとも一方を満たす場合、モード割り込みが発生し、Dモードが優先的に実行される。ここで、第1条件は、Dモードのサンプリング間隔Tsが10[min]に一致した(あるいは超えた)場合である。また、第2条件は、Mモードでの定量値と、直近のDモードでの定量値との差(図7の「変化量」に相当する。)の絶対値Δが所定の閾値Th[mg/dl]を越える場合である。
図7は、計測モードの時系列的な切替結果を例示する概略説明図である。本図は、計測開始からの時点[min]における、計測モードの種別、血糖値[mg/dl]、及び変化量[mg/dl]を表す。ここでは、図6に示すように、閾値Thは、Th=20[mg/dl]に設定されたとする。
時点t=1においてDモードにより高精度に計測され、その結果、100[mg/dl]の定量値を得たとする。その後、時点t=2での計測前にMモードに切り替えられ、それ以降は原則的にはMモードにより消費電力を抑制して計測・定量される。計測の都度、直近のDモードでの定量値(ここでは、時点t=1での100[mg/dl])に対する変化量の絶対値Δが20[mg/dl]を超えるか否かについて判別される。
時点t=2〜10での変化量はいずれも、−20〜20[mg/dl]の範囲内にあるので、Mモードによる計測が継続的に実行される。そして、Dモードによる直近の計測から起算して10[min]に到達した場合、すなわち時点t=11において、モード割り込み(Dモードへの切り替え)の後に計測・定量される。
そして、時点t=12での計測前にMモードに切り替えられ、それ以降は原則的にはMモードにより計測・定量される。計測の都度、直近のDモードでの定量値(ここでは、時点t=11での106[mg/dl])に対する変化量の絶対値Δが20[mg/dl]を超えるか否かについて判別される。時点t=17における定量値が130[mg/dl]であり、上記した変化量の絶対値Δが20[mg/dl]を超えているので、次回(時点t=18)の計測の際、モード割り込み(Dモードへの切り替え)が発生する。
同様に、時点t=22における定量値が156[mg/dl]であり、直近のDモードでの定量値(ここでは、時点t=18での125[mg/dl])に対する変化量の絶対値Δ(31[mg/dl])は20[mg/dl]を超えるので、次回(時点t=23)の計測の際、モード割り込み(Dモードへの切り替え)が発生する。
同様に、時点t=24での計測前にMモードに切り替えられ、直近のDモードでの定量値(ここでは、時点t=23での151[mg/dl])に対する時点t=24での変化量の絶対値Δ(22[mg/dl])は20[mg/dl]を超えるので、次回(時点t=25)の計測の際、モード割り込み(Dモードへの切り替え)が発生する。
同様に、時点t=26での計測前にMモードに切り替えられ、直近のDモードでの定量値(ここでは、時点t=25での163[mg/dl])に対する時点t=29での変化量の絶対値Δ(34[mg/dl])は20[mg/dl]を超えるので、次回(時点t=30)の計測の際、モード割り込み(Dモードへの切り替え)が発生する。
このように、演算部18は、Mモード及びDモードを適宜切り替えながら、定量時点t毎の時系列データとしてのアナライトAの濃度[A(t)]を得る。続いて、本発明に係るセンシング方法を用いた場合の定量精度について、図8〜図11を参照しながら説明する。
図8は、血中グルコースの第1の濃度変化を表すグラフである。グラフの横軸は時間(単位:min)であり、グラフの縦軸はグルコースの濃度、いわゆる血糖値(単位:mg/dl)である。この血糖値の変化は、被検体の食後における体内の血糖値の経時的変化を模擬している。本グラフにおいて、最大勾配は概ね10[mg/(dl・min)]であり、被検体内で急激な変動が起こった事例を想定している。
図9Aは、Mモードのみを用いて図8に示す濃度変化を遂次定量することで、得られた血糖値のプロットを示すグラフである。ここで、サンプリング間隔TsはTs=1[min]とし、励起光量Peを「弱い」(すなわち、装置誤差Er=20[mg/dl])とした。本グラフの移動平均は、図8に示すグラフに概ね一致する。しかし、本グラフの個々のデータは、移動平均に対する偏差(ばらつき)が大きくなっている。これに対し、定量精度の観点から、サンプリング間隔Tsを小さくしつつ、Dモードを常時用いて定量することが望ましい。
図9Bは、Dモードのみを用いて図8に示す濃度変化を遂次定量することで、得られた血糖値のプロットを示すグラフである。ここで、サンプリング間隔TsはTs=10[min]とし、励起光量Peを「強い」(すなわち、装置誤差Er=1[mg/dl])とした。各プロットの位置は、いずれも図8に示すグラフ上に概ね投影される。すなわち、Dモードでは、0〜400[mg/dl]の範囲内で高精度に定量されることを意味する。ところが、サンプリング間隔Tsが大きくなるにつれて時間遅延が増加し、計測の即時性が失われる。図9Bに示すように、血糖値が急激に増加(又は減少)する時間帯、具体的には0〜50[min]、又は100〜250[min]の範囲において、直近の定量値と現在の血糖値との間に乖離(最大で、100[mg/dl]程度)が生じる。特に、定量の都度に濃度[A(t)]を表示器28に表示させる場合、ユーザは、表示値の遷移から被検体の状態の急変(高血糖、低血糖)を察知できない可能性がある。
このように、計測上の観点から、装置誤差Erを極力小さくし、且つ、サンプリング間隔Tsを極力小さくすることが望ましい。このためには、蛍光Fの発光強度及び頻度を高くする必要があり、蛍光センサ14を構成する電子部品、計測に関わる各種物質等の劣化、すなわち短寿命化を招く可能性もある。具体的には、センシング装置10の可搬性を考慮して電池により電力を供給する場合、励起光Eに供給する電力を増加すると電池の交換頻度が多くなる。また、高強度の励起光Eを高頻度で放射すると蛍光色素の劣化が促進される。
そこで、本発明に係るセンシング方法を用いることで、濃度[A(t)]に対する定量の追従性を維持しつつも、蛍光センサ14の劣化を抑制できる。
図10は、Mモード及びDモードを切り替えて図8に示す濃度変化を遂次定量することで、得られた血糖値のプロットを示すグラフである。説明の便宜のため、図10、並びに、後述する図11、図12B、図13B、図17A、図19A及び図19Bのグラフには、Dモードによる定量点のみをプロットし、Mモードによる定量点の表記を省略している。また、Dモードにおいて、サンプリング間隔TsはTs=20[min]に、閾値Thは、Th=25[min]にそれぞれ設定されたとする。
図10から理解されるように、0〜50[min]、又は100〜250[min]の範囲において、図9B(Dモードのみで計測)と比べて、Dモードによる定量点の数(定量頻度)が増加している。換言すれば、2つの計測モードを適宜切り替えることで、急激な濃度変化に対する追従性が向上すると言える。なお、隣接するプロット間において、Mモードでの計測・定量が少なくとも1回実行されているが、蛍光F(励起光E)の強度が相対的に抑制されているので、蛍光センサ14に対する負荷が少なくなっている。
図11は、図6に示す計測条件に従って第2の濃度変化を遂次定量することで、得られた血糖値のプロットを示すグラフである。第2の濃度変化は、第1の濃度変化(図8参照)と比べて平坦な特性を有する。
図11から理解されるように、Dモードによる計測は、計測時間の範囲内(0〜400[min]の間)に合計26回だけ実行される。一方、第2条件による割り込み処理を設けない場合、Dモードによる計測は、計測時間の範囲内に合計40回(=400/10)だけ実行される。すなわち、本切替手法を適用することで、Dモードによる計測回数を約30%だけ削減可能である。このように、比較的平坦な濃度変化に対しても、蛍光センサ14に対する負荷を低減する効果が得られる。
以上のように、蛍光センサ14により取得される計測信号(蛍光F)の強度が相対的に低い第1計測モード(Mモード)、及び第1計測モードよりも計測信号(蛍光F)の強度が相対的に高い第2計測モード(Dモード)を切り替える計測モード切替部70を設けたので、状況に応じて異なる2つの計測モードを組み合わせて使用可能になり、アナライトAの濃度変化に対する定量の追従性を維持しつつも、蛍光センサ14を構成する電子部品、計測に関わる各種物質等の劣化を抑制できる。
また、エネルギーの放射がトリガとなって計測信号を得るセンサの場合、定量頻度を減らすことが消費電力の低減に大きく寄与するため、特に効果的である。さらに蛍光センサ14の場合、蛍光色素の劣化を抑制する効果もある。
[変形例]
続いて、本実施形態の第1〜第4変形例に係るセンシング方法及びその効果について、図12A〜図20を参照しながら説明する。
第1変形例に係るセンシング方法について、図12A〜図13Bを参照しながら説明する。本変形例に係るセンシング方法は、本実施形態に係るセンシング方法(図6参照)と比べて、Dモードでの計測条件(特に、割り込み発生条件)が異なっている。本変形例では、割り込み条件の1つである閾値Thに応じて、適切な装置誤差Erを設定している。
図12A(第2の表)に示すように、変化量(図7参照)の絶対値Δが閾値Th=25[min]を越える場合にのみ、モード割り込みが発生し、Dモード(第2計測モード)が実行される。なお、Mモード(第1計測モード)での計測条件は、図6に示す計測条件と同一である。
図12Bは、図12Aに示す計測条件に従って図8に示す濃度変化を遂次定量することで、得られた血糖値のプロットを示すグラフである。本図から理解されるように、0〜50[min]、又は100〜250[min]の範囲において、図10(本実施形態)と略同等の定量点の数が得られる。換言すれば、Dモードの最大間隔(図6例では、10[min])を設定することなく、図10の定量結果を略再現できる。
一方、図13A(第3の表)は、図12Aに対して、Mモードにおける励起光量Peを「更に弱い」とした場合の計測条件を示す。この場合、Mモードの装置誤差Erは、Er=40[mg/dl]であったとする。なお、その他の計測条件は、図12Aに示す計測条件と同一である。
図13Bは、図13Aに示す計測条件に従って図8に示す濃度変化を遂次定量することで、得られた血糖値のプロットを示すグラフである。本図から理解されるように、50[min]近傍のピーク値を検出可能であるが、0〜50[min]、又は100〜250[min]の範囲における定量点の数が少なくなっている。これは、トレンドが上昇状態(又は下降状態)である場合、定量値に混入した装置誤差Erが、負(又は正)の相殺成分として、正(又は負)の変化量に影響を与え、Dモードの定量頻度を不規則に低下させたためと推認される。
このように、トレンドが上昇状態(又は下降状態)である場合に、Dモードでの定量頻度を十分に確保するため、閾値Thを考慮して、装置誤差Erの値を決定してもよい。具体的には、1≦(Th/Er)≦2、且つ、0<Th+Er≦200[mg/dl]の範囲であることが好ましい。
第2変形例に係るセンシング方法について、図14〜図17Bを参照しながら説明する。本変形例に係るセンシング方法は、Mモードでの装置誤差Erを可変に設定できる点が、本実施形態に係るセンシング方法(図6参照)と異なっている。
図14は、血中グルコースの第3の濃度変化を表すグラフである。グラフの横軸は時間(単位:min)であり、グラフの縦軸はグルコースの濃度、いわゆる血糖値(単位:mg/dl)である。本グラフにおいて、0〜60[min]の範囲で急激な上昇変動が、320〜350[min]の範囲で急激な下降変動がそれぞれ生じている。
図15(第4の表)に示すように、Mモード(第1計測モード)では、サンプリング間隔TsをTs=1[min]とし、励起光量Peを「可変」(ダイナミックレンジを「可変」)とする。本変形例において、光源制御部60(図4参照)は、アナライトAの濃度[A]に応じて、LED素子46からの励起光量Peを制御する。この[A]は、Dモードでの直近の定量値(単位は[mg/dl])である。
例えば、Er=0.1・[A](単位は[mg/dl])の関係を常に満たすため、光源制御部60(図4参照)は、濃度[A]が減少するにつれて励起光量Peを増加するようにLED素子46を制御すればよい。この励起光量Peは、計測精度決定部68により遂次実行されるとともに、計測指示部64を介して光源制御部60側に供給される。
また、Dモード(第2計測モード)では、図6と基本的に同様であるが、第2条件の閾値Thが可変である点が異なる。計測モード切替部70は、具体的にはTh=0.15・[A](単位は[mg/dl])として閾値Thを決定する。
以下、第2変形例に係るセンシング方法の効果について、図16A〜図17Bを参照しながら説明する。なお、比較例として、図9Bと同様に、サンプリング間隔Ts=10[min]、装置誤差Er=1[mg/dl]であるDモードのみを用いた定量も併せて実施した。
図16Aは、Dモードのみを用いて図14に示す濃度変化を遂次定量することで、得られた血糖値のプロットを示すグラフである。図16Bは、図16Aに示す定量結果から得られた追従誤差の傾向を示すグラフである。ここで、図16B及び図17Bに示す追従誤差は、(Dモード間の定量値の変化量)/(Dモードでの定量値)×100[%]で定義される。
図16Bに示すように、追従誤差の正の最大値は概ね50%(140[mg/dl]近傍)である。また、追従誤差の負の最大値は概ね30%(200、260[mg/dl]近傍)である。つまり、図16A及び図16Bから理解されるように、血糖値が急激に変化する際、追従誤差が発生し易い傾向がある。
図17Aは、図15に示す計測条件に従って図14に示す濃度変化を遂次定量することで、得られた血糖値のプロットを示すグラフである。図17Bは、図17Aに示す定量結果から得られた追従誤差の傾向を示すグラフである。
図17Bに示すように、追従誤差の正の最大値は概ね20%(80〜150[mg/dl]近傍)である。また、追従誤差の負の最大値は概ね20%(250[mg/dl]近傍)である。特に、低〜中血糖領域では、誤差の低減が顕著であった。
このように、アナライトAの濃度[A]に応じて励起光量Pe又は閾値Thを変更することで設計の自由度が高くなる。例えば、濃度[A]が減少するにつれて励起光量Peを増加させることで、低血糖状態におけるMモードでの計測精度が向上する。
第3変形例に係るセンシング方法について、図18〜図19Bを参照しながら説明する。本変形例に係るセンシング方法は、Mモードでの装置誤差Erを可変に設定できる点が、本実施形態に係るセンシング方法(図6参照)と異なっている。
図18(第5の表)に示すように、Mモード(第1計測モード)では、サンプリング間隔TsをTs=1[min]とし、励起光量Peを「可変」(ダイナミックレンジを「可変」)とする。本変形例において、光源制御部60(図4参照)は、濃度[A]と所定の閾値との間の大小関係に応じて装置誤差Erを決定する。
具体的には、Dモードでの直近の定量値(濃度[A])を取得した後、計測精度決定部68は、[A]≧100[mg/dl]を満たす場合はEr=20[mg/dl]に、[A]<100[mg/dl]を満たす場合はEr=10[mg/dl]に決定する。
図19Aは、図6に示す計測条件に従って図8に示す濃度変化を遂次定量することで、得られた血糖値のプロットの一部を表すグラフである。図19Bは、図6に示す濃度変化を遂次定量することで、得られた血糖値のプロットの一部を表すグラフである。グラフの横軸及び縦軸の定義は図8のグラフと同じであるが、説明の便宜のため、特定の範囲を拡大して表記している。
図19A及び図19Bから理解されるように、血糖値が低い範囲R1(250〜300[min])及び範囲R2(330〜370[min])において、Dモードによる定量点の数(定量頻度)が多くなっている。これにより、ユーザは、リスクの高い低血糖近傍の血糖値のとき、実際の濃度との差が小さい値を表示器28(図1参照)で確認可能であり、低血糖状態の発現可能性をより早く察知できる。
第4変形例に係るセンシング方法について、図20を参照しながら説明する。本変形例に係るセンシング方法は、Mモード(第1計測モード)でのサンプリング間隔Tsを複数種類設けている点が、本実施形態に係るセンシング方法(図6参照)と異なっている。
図20は、各計測モードでの計測条件を説明する第6の表である。本表に示すように、Mモードでのサンプリング間隔Tsは、ゾーン及び/又はトレンドの属性に応じて決定される。ゾーンとは、所定の濃度範囲(例えば、0〜500[mg/dl])を複数の範囲に区分した場合における各範囲の要素である。
本変形例では、間隔決定部66は、Dモードでの直近の定量値が200[mg/dl](第1閾値)を越える場合に「High」ゾーン、血糖値が100〜200[mg/dl]である場合に「Middle」ゾーン、血糖値が100[mg/dl](第2閾値;第1閾値よりも小さい。)を下回る場合に「Low」ゾーンに属するとそれぞれ判別する。また、間隔決定部66は、直近の複数の定量値から回帰直線を求め、その勾配が所定の正値よりも大きい場合に「上昇」状態、この勾配が所定の負値よりも小さい場合に「下降」状態、それ以外の場合は「平坦」状態であるとそれぞれ判別する。
本図に示すように、間隔決定部66は、定量値が「High」ゾーンに属し、且つ、トレンドが「上昇」状態である場合、サンプリング間隔TsをTs=1[min]に決定する。一方、間隔決定部66は、定量値が「High」ゾーンに属しても、トレンドが「下降」状態又は「平坦」状態である場合、サンプリング間隔TsをTs=5[min]に決定する。すなわち、血糖値の経時的変化が最高ピーク時に到達する前であると推定された状態下では、相対的に小さいサンプリング間隔Tsが設定される。
また、間隔決定部66は、定量値が「Middle」ゾーンに属する場合、現在のトレンド(上昇、下降、平坦)にかかわらずサンプリング間隔Tsを相対的に大きい値、例えばTs=5[min]に決定する。
さらに、間隔決定部66は、定量値が「Low」ゾーンに属し、且つ、トレンドが「上昇」状態又は「平坦」状態である場合、サンプリング間隔TsをTs=5[min]に決定する。一方、間隔決定部66は、定量値が「Low」ゾーンに属しても、トレンドが「下降」状態である場合、サンプリング間隔TsをTs=1[min]に決定する。すなわち、血糖値の経時的変化が最低ピーク時を脱する前であると推定された状態下では、相対的に小さいサンプリング間隔Tsが設定される。
すなわち、間隔決定部66は、Mモードで、アナライトAの濃度[A]及び/又はそのトレンドに応じてサンプリング間隔Tsを遂次決定してもよい。特に、アナライトAの濃度[A]が第1閾値以上及び/又は第2閾値以下でのサンプリング間隔Tsを、残余の濃度範囲でのサンプリング間隔Tsよりも小さい値に決定することで、血糖値の時系列のピークを捉える確度が向上する。
このように、所定の濃度範囲を複数のゾーンに分類し、得られた定量値についての各ゾーンの属否に応じてサンプリング間隔Tsを決定することで、濃度[A(t)]の変化を大局的に捉えることができ、過不足ない適時の定量が可能になる。また、複数のゾーンの属否のみならずトレンドを併せて考慮することで、異なる観点から濃度[A(t)]の変化を大局的に捉えることが可能になり、一層効果的である。
なお、この発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、この発明の主旨を逸脱しない範囲で自由に変更できることは勿論である。

Claims (14)

  1. アナライト(A)の濃度を間欠的又は連続的に定量するセンシング装置(10)であって、
    所定のサンプリング間隔に従って前記アナライト(A)の濃度に相関する計測信号を取得するセンサ部(12)と、
    前記センサ部(12)により取得される前記計測信号の強度が相対的に低い第1計測モード、及び前記第1計測モードよりも前記計測信号の強度が相対的に高い第2計測モードを切り替える計測モード切替部(70)とを備え
    前記計測モード切替部(70)は、前記第1計測モードによる計測頻度が前記第2計測モードによる計測頻度よりも高くなるように切り替えることを特徴とするセンシング装置(10)。
  2. 請求項1記載のセンシング装置(10)において、
    前記センサ部(12)は、エネルギー(E)を放射するエネルギー源(46)を有し、前記エネルギー源(46)から放射された前記エネルギー(E)を標識物質に対して与えることで前記計測信号を取得することを特徴とするセンシング装置(10)。
  3. 請求項2記載のセンシング装置(10)において、
    前記計測モード切替部(70)により前記第1計測モードに切り替えられた場合に前記エネルギー(E)の放射量が相対的に少なくなるように前記エネルギー源(46)を制御するとともに、前記第2計測モードに切り替えられた場合に前記エネルギー(E)の放射量が相対的に多くなるように前記エネルギー源(46)を制御するエネルギー源制御部(60)をさらに備えることを特徴とするセンシング装置(10)。
  4. 請求項1〜のいずれか1項に記載のセンシング装置(10)において、
    前記計測モード切替部(70)は、前記第1計測モードの際に少なくとも1回定量された前記アナライト(A)の濃度に応じて、前記第1計測モードから前記第2計測モードに切り替えることを特徴とするセンシング装置(10)。
  5. 請求項1〜のいずれか1項に記載のセンシング装置(10)において、
    前記計測モード切替部(70)は、計測回数に応じて前記第1計測モードから前記第2計測モードに切り替えることを特徴とするセンシング装置(10)。
  6. 請求項1〜のいずれか1項に記載のセンシング装置(10)において、
    前記サンプリング間隔を決定する間隔決定部(66)をさらに備えることを特徴とするセンシング装置(10)。
  7. 請求項記載のセンシング装置(10)において、
    前記間隔決定部(66)は、前記第1計測モードで、前記アナライト(A)の濃度に応じて前記サンプリング間隔を決定することを特徴とするセンシング装置(10)。
  8. 請求項記載のセンシング装置(10)において、
    前記間隔決定部(66)は、前記アナライト(A)の濃度が第1閾値以上及び/又は第2閾値(前記第1閾値よりも小さい。)以下での前記サンプリング間隔を、残余の濃度範囲での前記サンプリング間隔よりも小さい値に決定することを特徴とするセンシング装置(10)。
  9. 請求項3記載のセンシング装置(10)において、
    前記エネルギー源制御部(60)は、前記第1計測モードで、前記アナライト(A)の濃度に応じて前記エネルギー(E)の放射量を制御することを特徴とするセンシング装置(10)。
  10. 請求項記載のセンシング装置(10)において、
    前記エネルギー源制御部(60)は、前記アナライト(A)の濃度が減少するにつれて前記エネルギー(E)の放射量を増加するように前記エネルギー源(46)を制御することを特徴とするセンシング装置(10)。
  11. 請求項1〜10のいずれか1項に記載のセンシング装置(10)において、
    前記第1計測モード及び前記第2計測モードにおける計測精度としての統計誤差をそれぞれ決定する計測精度決定部(68)をさらに備えることを特徴とするセンシング装置(10)。
  12. 請求項11記載のセンシング装置(10)において、
    前記計測精度決定部(68)は、前記第1計測モードでの前記統計誤差に対する前記第2計測モードでの前記統計誤差の比を1/100以上1/2以下の範囲で決定することを特徴とするセンシング装置(10)。
  13. 請求項3記載のセンシング装置(10)において、
    前記センサ部(12)は、前記標識物質又は被検体に前記エネルギー(E)を与えて発生させた光現象から前記計測信号を取得する光学センサ(14)を含むことを特徴とするセンシング装置(10)。
  14. 請求項13記載のセンシング装置(10)において、
    前記エネルギー源(46)は、前記計測信号を得るための蛍光(F)の発生を促す前記エネルギー(E)としての励起光を前記標識物質に向けて放射する励起光源であり、
    前記エネルギー源制御部(60)は、前記サンプリング間隔に従って前記励起光を放射させるように前記励起光源を制御する
    ことを特徴とするセンシング装置(10)。
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