JP6109643B2 - クローラ型ロボット及びそれを連結した走行ロボット連結体 - Google Patents

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Description

本発明は、レスキュー用などに好適なクローラ型ロボット及びそれを連結した走行ロボット連結体に関する。
人間の進入が難しい場所での検査や探索等の作業は、その場所を適切に走行可能なロボットに行わせることが好ましい。そのようなロボットとしては、種々のものが知られている。その中で、クローラ(無限軌道)型ロボットは、クローラのクローラベルトが地面に接することで地面の状態に柔軟に対応して走行することが可能であるといったメリットを有する。
産業用の分野では、個々の作業に特化したクローラ型ロボットが提案されている。例えば、特許文献1及び2などには、工場の配管内の検査等を行う配管内作業用のものが提案されている。特許文献1に記載のクローラ型ロボットは、3個のクローラが中心軸に対して互いに回転対称な位置に設けられ、それらのクローラが半径方向に移動可能であるものである。3個のクローラベルトが配管の内壁に押し付けられることで、配管が傾斜したり垂直になったりしていても走行できる、としている。特許文献2に記載のクローラ型ロボットは、2個のクローラがハの字型に設けられたものである。2個のクローラにより、安定して配管内を走行できる、としている。
その一方、近年、災害等が起こった場合に被害者の探索や救助又は被害物の検査などを行うレスキュー用のロボットが注目されている。レスキュー用のクローラ型ロボットとしては、例えば、特許文献3には、クローラを左右に設けたクローラ装置を2種類備え、大きな段差を容易に乗り越えることができるように、2種類のクローラ装置のどちらかを地面の状況に応じて選択するようなクローラ型ロボットが提案されている。また、特許文献4には、瓦礫の狭い空間にも進入し得るように、上下2段に積層したクローラの一対をロボット本体の左右それぞれに設けたクローラ型ロボットが提案されている。
特開2002−220049号公報 実用新案登録第3133667号公報 特開2007−237991号公報 特開2008−213671号公報
しかし、特許文献3、4に記載のものを含む従来のレスキュー用のクローラ型ロボットは、転倒しないようにクローラが巨大なものが通常であり、配管や瓦礫の中などの非常に狭い空間への進入ができない場合も少なくない。また、レスキュー用として、特許文献1、2の記載のような配管内作業用のクローラ型ロボットを使用することも考えられるが、目的と異なる使用方法であるので、困難な点も多い。例えば、特許文献1に記載のものは、瓦礫などがクローラの間に挟まり易いので、瓦礫などの中は走行し難いし、複数のモータなど部品が多いので小型化が難しい。また、特許文献2に記載のものは、平地で瓦礫があると転倒し易い。
本発明は、係る事由に鑑みてなされたものであり、その目的は、配管や瓦礫の中などの非常に狭い空間への進入が容易なクローラ型ロボット及びそれを連結した走行ロボット連結体を提供することにある。
上記目的を達成するために、請求項1に記載のクローラ型ロボットは、長手方向の中心軸に沿って中空孔を有するとともに、該中空孔を形成する壁部に3個以上のクローラベルトコア部が形成されたフレームと、前記中空孔に収容され、回転トルクを生成する回転トルク生成部と、前記中空孔に収容され、前記回転トルクによって中心軸のまわりを回転し、螺旋状の突起したウォーム歯部が側面に形成されたウォームと、前記ウォームの側面の外方に、中心軸の軸回りに略等間隔で3個以上が前記クローラベルトコア部に配置されるものであって、前記ウォームのウォーム歯部にかみ合い得る多数の突起したクローラベルト歯部が外周面に形成されており、該多数のクローラベルト歯部の一部のクローラベルト歯部が前記ウォーム歯部にかみ合うことで、該ウォームの回転に追従して回動するクローラベルトと、を備えていることを特徴とする。
請求項2に記載のクローラ型ロボットは、請求項1に記載のクローラ型ロボットにおいて、前記クローラベルトは、クローラ型ロボットの他方の端部と一方の端部において折り返していることを特徴とする。
請求項3に記載のクローラ型ロボットは、請求項1又は2に記載のクローラ型ロボットにおいて、前記クローラベルト歯部は、両方の側縁端の近傍が緩やかな曲面状であり、中央近傍は平面状であることを特徴とする。
請求項4に記載のクローラ型ロボットは、請求項1〜3のいずれか1項に記載のクローラ型ロボットにおいて、横移動を可能にする横移動制御部を更に備え、該横移動制御部は、前記回転トルク生成部の静止部と前記フレームとの固定及びその解除を制御し、かつ、半径方向に延伸する支持棒体部を有していることを特徴とする。
請求項5に記載のクローラ型ロボットは、請求項4に記載のクローラ型ロボットにおいて、前記横移動制御部は、可動体がスライドすることにより前記固定及びその解除が行われることを特徴とする。
請求項6に記載のクローラ型ロボットは、請求項1〜5のいずれか1項に記載のクローラ型ロボットにおいて、前記クローラベルトは、クローラ型ロボットの他方の端部と一方の端部において折り返し、かつ、外圧がかかっていないとき、前記フレームの外方に位置する部分が、該両方の折り返し部分から中央に近づくにつれて前記フレームの前記クローラベルトコア部から距離を大きくしながら離れて行っていることを特徴とする。
請求項7に記載のクローラ型ロボットは、請求項6に記載のクローラ型ロボットにおいて、前記3個以上のクローラベルトは、前記フレームの外方に位置する部分が形成する最大の外径が、該クローラ型ロボットが進入し走行する配管の内径よりも大きく、該クローラ型ロボットが該配管に進入し走行するとき、その内壁に押し付けられて変形することによって弾性力が発生し、該クローラ型ロボットは、前記内壁との摩擦力によって、前記内壁を掻き分けて走行し、前記配管が鉛直方向のとき、自身を保持しながら、前記内壁を掻き分けて上昇することを特徴とする。
請求項8に記載の走行ロボット連結体は、請求項1〜7のいずれか1項に記載のクローラ型ロボットを関節部を介して複数個連結したことを特徴とする。
本発明によれば、単一のウォームの周りにそれに追従して回動する複数のクローラベルトを備えているので、配管や瓦礫の中などの非常に狭い空間への進入が容易となるクローラ型ロボット及びそれを連結した走行ロボット連結体を提供することができる。
本発明の実施形態に係るクローラ型ロボットを示す斜視図である。 同上のクローラ型ロボットの上方から見た平面図である。 同上のクローラ型ロボットの他方の端部側から見た正面図である。 同上のクローラ型ロボットのフレームの一部を切断して内部を示す平面図である。 同上のクローラ型ロボットのA−Aで示す切断面で切断し他方の端部側から見た断面図である。 同上のクローラ型ロボットのB−Bで示す切断面で切断し他方の端部側から見た断面図である。 同上のクローラ型ロボットのC−Cで示す切断面で切断し他方の端部側から見た断面図である。 同上のクローラ型ロボットの試作品を示す写真である。 同上のクローラ型ロボットの試作品を配管内を走行させる動作実験を示す写真である。 同上の走行ロボット連結体を示す模式図である。 同上のクローラ型ロボットに横移動制御部を付加したもののフレームの一部を切断して内部を示す平面図である。 同上のクローラ型ロボットに横移動制御部を付加したものを一方の端部側から見た背面図である。 同上のクローラ型ロボットに横移動制御部を付加したもののギヤモータ(回転トルク生成部)と横移動制御部を示す模式的な平面図であって、(a)がギヤモータの静止部とフレームが固定している状態、(b)がギヤモータの静止部とフレームが固定解除している状態である。 同上のクローラ型ロボットに横移動制御部を付加したもののE−Eで示す切断面で切断し一方の端部側から見た断面図であって、(a)がギヤモータの静止部とフレームが固定している状態、(b)がギヤモータの静止部とフレームが固定解除している状態である。 同上のクローラ型ロボットに横移動制御部を付加したものの試作品を横移動させる動作実験を示す写真である。 同上のクローラ型ロボットに横移動制御部を付加したものの走行ロボット連結体を示す上方から見た模式図である。 同上のクローラ型ロボットのクローラベルトが大きく撓んで巻かれているものについてフレームの一部を切断して内部を示す平面図である。 同上のクローラ型ロボットのクローラベルトが大きく撓んで巻かれているものについてB−Bで示す切断面で切断し他方の端部側から見た断面図である。 同上のクローラ型ロボットのクローラベルトが大きく撓んで巻かれているものの試作品を示す写真である。 同上のクローラ型ロボットのクローラベルトが大きく撓んで巻かれているものの試作品を鉛直方向に延伸する配管内を上昇させる動作実験を示す写真である。 同上のクローラ型ロボットのクローラベルトが大きく撓んで巻かれているものの試作品を平地から配管内に進入させる動作実験を示す写真である。 同上のクローラ型ロボットのクローラベルトが大きく撓んで巻かれているものの試作品を水平方向から鉛直方向に曲がる配管内を走行させる動作実験を示す写真である。
以下、本発明を実施するための形態を図面を参照しながら説明する。本発明の実施形態に係るクローラ型ロボット1は、レスキュー用などに好適なロボットであって、図1〜図3に示すように、略角柱形をなしたものである。このクローラ型ロボット1は、走行のために、図4に示すように、フレーム2と、回転トルク生成部であるギヤモータ3と、ウォーム4と、複数の(本実施形態では6個の)クローラベルト5、5、・・・と、を備えている。
フレーム2は、大略多角筒状をなし、長手方向の中心軸Cに沿って中空孔2aを有する。この中空孔2aを形成する壁部は、図6等に示すように、後述するクローラベルト5が巻かれるクローラベルトコア部2bと、クローラベルト5が巻かれないクローラベルト間部2cと、が、中心軸Cの軸回りに複数個(本実施形態では6個づつ)交互に設けられている。クローラベルト間部2cは、クローラベルトコア部2bよりも外方に突出したものとなっている。また、フレーム2は、図4及び図7に示すように、放射状に延びた接続部2dを介してクローラベルト間部2cに接続された内部部品固定部2eが、クローラ型ロボット1の一方の端部1a側(図4において右側)近傍の位置で中空孔2aの中に設けられている。このフレーム2は、例えば、硬い樹脂製のものを用いることができる。
また、クローラベルトコア部2bの一方の端部(図4において右側(クローラ型ロボット1の一方の端部1a側)の端部)と他方の端部(図4において左側(クローラ型ロボット1の他方の端部1b側)の端部)には、巻かれるクローラベルト5との摩擦によるエネルギー消費を抑えるため、ローラ2fが取り付けられている(図5参照)。
回転トルク生成部であるギヤモータ3は、フレーム2の中空孔2aに収容され、前述した内部部品固定部2eに固定して取り付けられている。ギヤモータ3は、電力が供給されると、その出力軸部3aがクローラ型ロボット1の所要の走行速度に応じた回転速度で中心軸Cのまわりを回転する。ギヤモータ3は、内蔵のモータが高速で回転し、その回転をギヤで減速して回転トルクを増大させている。
ギヤモータ3は、求める回転トルクと回転速度を得易いので、回転トルク生成部として好ましいが、他の回転トルク生成部(例えば、ギヤ付きでないモータなど)を用いることも場合によっては可能である。
ウォーム4は、回転トルク生成部であるギヤモータ3が生成した回転トルクによって中心軸Cの回りを回転する単一のものである。ウォーム4は、フレーム2の中空孔2aに収容されている。ウォーム4は、詳細には、その端面の中心部にギヤモータ3の出力軸部3aが取り付けられている。ウォーム4は、例えば、硬い樹脂製のものを用いることができる。
ウォーム4は、その側面に螺旋状の突起したウォーム歯部41が形成されている。
複数のクローラベルト5、5、・・・は、ウォーム4の側面の外方に、中心軸Cの軸回りに略等間隔に、フレーム2のクローラベルトコア部2bに配置されている(図6参照)。複数のクローラベルト5、5、・・・は、本実施形態では6個が配置されているが、3個以上配置されていれば、クローラ型ロボット1として動作可能である。
クローラベルト5は、無限軌道を形成するように、閉じて扁平な輪状になっており、前述したように、フレーム2のクローラベルトコア部2bに巻かれて配置されている。クローラベルト5の多くの部分は、クローラベルトコア部2bの側面に沿い、それに近接する(図4参照)。クローラベルト5は、クローラ型ロボット1の他方の端部1bと一方の端部1aにおいて折り返すので、比較的柔軟な材料からできており、例えば、シリコーンゴム製である。
クローラベルト5の外表面には、図2に示すように、突起し少し斜めにクローラベルト5の幅方向に横断するクローラベルト歯部51が多数形成されている。複数のクローラベルト5、5、・・・の全ては、それぞれのクローラベルトコア部2bの内側に位置する一部のクローラベルト歯部51が単一のウォーム4のウォーム歯部41とかみ合うように配置される(図4参照)。
複数のクローラベルト5、5、・・・は、ウォーム4の回転に追従して回動し、クローラベルトコア部2bの側面の外側と内側において長手方向に動く。クローラ型ロボット1が他方の端部1bから一方の端部1aに向かって(図4において左から右へ)走行するときは、一方側(図4において左側)から見て右回りにウォーム4が回転する。そして、クローラベルト5は、クローラベルトコア部2bの側面の内側に位置したクローラベルト歯部51がかみ合ったウォーム4のウォーム歯部41に側部から押されて、クローラ型ロボット1の他方の端部1bから一方の端部1aに向かって(図4において左から右へ)長手方向に動き、その一方の端部1aで折り返し、クローラベルトコア部2bの側面の外側に位置したクローラベルト歯部51がクローラ型ロボット1の一方の端部1aから他方の端部1bに向かって(図4において右から左へ)長手方向に動き、その他方の端部1bで折り返す。
クローラ型ロボット1は、次のように動作する。ギヤモータ3に電圧をかけると、ギヤモータ3が駆動され、その出力軸部3aが回転する。そして、ギヤモータ3の出力軸部3aに連結しているウォーム4が回転する。そして、ウォーム4の回転によりそれとかみ合った複数のクローラベルト5、5、・・・が長手方向に動く。こうして、ウォーム4の回転力がクローラベルト5の長手方向への力に変換される。そして、クローラベルト5の多数のクローラベルト歯部51が平地、配管内、瓦礫などの接触面を蹴り出すことで、クローラ型ロボット1が走行する。
このようなクローラ型ロボット1は、ウォーム4の回転によって、その周りに配置された複数のクローラベルト5、5、・・・が動作する。クローラベルト5のクローラベルト歯部51は、ウォーム4のウォーム歯部41にかみ合う役割と外部の接触面を蹴り出す役割の両方を果たす。ウォーム4は、単一であり、また、かなり細型に(直径を小さく)することが可能である。また、ギヤモータ3などの部品も中央に収容することが可能である。それにより、クローラ型ロボット1は、非常に簡素な構造であり、配管や瓦礫の中などの非常に狭い空間に進入できるように小型化が可能である。
クローラ型ロボット1は、配管や瓦礫の中などの非常に狭い空間において、配管や瓦礫などが走行方向に対して左右又は上側に接触しても、複数のクローラベルト5、5、・・・を用いて、下側の接触面と同様に蹴り出すので、進入して走行し易い。
クローラ型ロボット1は、配管や平地などで、瓦礫などによってどのように転倒しても、複数のクローラベルト5、5、・・・の内のいずれかが下側の接触面に接触するので、その後の走行が可能である。
また、フレーム2のクローラベルト間部2cは、両側のクローラベルト5、5が適正な方向に回動するようにガイドするとともに、できるだけ外方に突出させることで、クローラベルト5、5の間に小さな瓦礫などが挟まるのを防止することができる。
また、クローラベルト5のクローラベルト歯部51は、両方の側縁端(クローラベルト5の幅方向の側縁端)51a、51aの近傍を緩やかな曲面状にする(図2及び図3等参照)と、平地の接触面に接触したときに、それに接触する2個のクローラベルト5、5と接触面との接触面積を大きくすることができ、駆動力を大きくすることができる。また、クローラベルト歯部51の中央近傍(クローラベルト5の幅方向の中央近傍)51bは、両方の側縁端51a、51aの近傍のように曲面状にはせずに、平面状にする(図2及び図3等参照)と、クローラベルト歯部51とウォーム歯部41を余り高くしなくても、クローラベルト歯部51とウォーム歯部41のかみ合い部分(重なり合う部分)が大きくなって(図5参照)、かみ合いによって生じる応力を小さくして、それらの変形を効果的に防止することができる。
また、ギヤモータ3にかける電圧の正負により、ギヤモータ3の回転方向を変えて、ウォーム4の回転方向を変え、それにより、クローラ型ロボット1の他方の端部1bから一方の端部1aに、及び一方の端部1aから他方の端部1bに向かっての走行が可能である。
次に、試作したクローラ型ロボット1の動作実験内容について次に述べる。
クローラ型ロボット1のギヤモータ3の回転数Mとウォーム4の歯のピッチpは、以下の(1)式を満たすように設計した。Vは、摩擦等を考慮しないときのクローラ型ロボット1の目標の走行速度である。
なお、ギヤモータ3の回転数Mは、ギヤモータ3に内蔵されるモータの回転数Nとギヤの減速比iから、以下の(2)式から求められる。
クローラ型ロボット1の設計値の走行速度Vは、100mm/sと設定した。(1)式及び(2)より、ギヤモータに内蔵されるモータが定格回転数30,000r/minのブラシレスDCモータで、ギヤの減速比が67のものを選定し、ウォーム4は歯のピッチを16.3mmに決定した。試作したクローラ型ロボット1は、図8に示すように、全長が100mm、最外径の直径Φが47mmであり、また、質量が0.13Kgであり、一方の端部1a側から電線を通してギヤモータ3に電力が供給されるものである。
このクローラ型ロボット1は、動作実験の結果、走行速度は約20mm/sであり、ギヤモータ3に電力を供給後、スムーズに複数のクローラベルト5、5、・・・が駆動され、走行する様子が見受けられた。
なお、試作のクローラ型ロボット1は、以下のようにして製作した。クローラベルト5は、まず、型に液状ゴム(信越化学工業株式会社製KE1600)を注入した後、蓋をかぶせてそのまま70℃恒温室に60分間放置した。その後、固まって成形されたゴムを取り出した後,それぞれの片端に液状ゴムを塗布した後両者を密着させて輪状とし、その状態で再び恒温室に60分間放置して接着させた。フレーム2及びウォーム4は、3DCADによって形状データを作成した後、ABS樹脂を3Dプリンタ(Stratasys社製Dimension Elite)によって造形した。
次に、クローラ型ロボット1を配管内を走行させる動作実験を述べる。実験で用いる配管Tは、屈曲部TBを有するものである。クローラ型ロボット1を、図9(a)に示すように、配管Tの管内で屈曲部TBの右側に、他方の端部1bが屈曲部TBに向かうように置き、一方の端部1aから他方の端部1bに向かって(図9(a)において右から左へ)走行させた。そうして屈曲部TBに達すると、クローラ型ロボット1の他方の端部1bにおけるクローラベルト5の折り返しの部分が、図9(b)に示すように、屈曲部TBの内壁に接触して内側から外側に向かってかき分け、そして、図9(c)に示すように、受動的に管路に沿って走行することができた。なお、配管Tは、観測のために半分に切断したものである。
以上説明したクローラ型ロボット1は、所望の機能を発揮するように、様々な部品を搭載した機能部をフレーム2の中空孔2aに収容したり或いはフレーム2の前後に取り付けたりすることができる。所望の機能を発揮する部品は、例えば、周囲の照明する照明装置、周囲の物体を検出するカメラ、クローラ型ロボット1を制御する外部の制御装置と通信する無線通信装置などである。ここで、クローラ型ロボット1が転倒して中心軸Cまわりに回転しても、水準器などを搭載することで水平位置を判別し、カメラの画像の回転を補正することも可能である。また、ギヤモータ3や上記機能部などに電力を供給するのに、上記試作のクローラ型ロボット1のように電線を用いてもよいし、フレーム2の中空孔2aにバッテリーを収容してもよい。
クローラ型ロボット1は、図10に示すように、関節部7を介してクローラ型ロボット1を複数個連結して走行ロボット連結体6にすることも可能である。関節部7は、例えば、前段のクローラ型ロボット1のフレーム2の他方の(クローラ型ロボット1の他方の端部1b側の)端部及び後段のクローラ型ロボット1’のフレーム2’の一方の(クローラ型ロボット1の一方の端部1a’側の)端部を延長して、それぞれの中心軸C上にフレーム延長部2g、2h’を設け、これらのフレーム延長部2g、2h’(つまり、クローラ型ロボット1、1’)をモータを用いて能動的に或いは単に受動的に相互の方向が変えられるように(例えば、全方向に回ることが可能なジョイントのように)連結して構成する。
このような走行ロボット連結体6では、前段のクローラ型ロボット1が瓦礫などの段差Dを乗り越える場合や管路内でカーブを曲がる場合において、後段のクローラ型ロボット1’は、前段のクローラ型ロボット1よりも、クローラベルト5と下側の接触面との接地面積が通常大きいため、走行ロボット連結体6全体としての推進力発生の役割を受け持つ。また、クローラ型ロボット1、1’の相互の方向を能動的に変えられるようにすると、走行ロボット連結体6全体の方向も変えることができる。
なお、クローラ型ロボット1は、レスキュー用に限らず、配管内作業用などにも利用可能である。
以上、本発明の実施形態に係るクローラ型ロボット1及びそれを連結した走行ロボット連結体6について説明したが、本発明は、実施形態に記載したものに限られることなく、特許請求の範囲に記載した事項の範囲内での様々な設計変更が可能である。
次に説明するクローラ型ロボット1Aは、図11及び図12に示すように、クローラ型ロボット1に横移動を可能にする横移動制御部8を付加したものである。
横移動制御部8は、ギヤモータ(回転トルク生成部)3の静止部3bとフレーム2との固定及びその解除を制御し、また、半径方向に延伸する支持棒体部8aを有している。ここで、支持棒体部8aは、ギヤモータ3の静止部3bに対する位置(相対位置)が固定されたものである。また、支持棒体部8aは、クローラベルト5の位置よりも少し長く延伸している。すなわち、支持棒体部8aの端8aaの中心軸Cからの距離F(図12において破線の矢印で示す。)は、クローラベルト5の端よりも長い。これにより、いずれかの向きにギヤモータ3の静止部3bとともに支持棒体部8aが回転したときにはその端8aaの近傍が地面等に衝突してそれ以上の回転が阻止されることとなる。なお、ギヤモータ3の静止部3bは、回転する出力軸部3aに対して静止している部分(ステータを含む部分)である。
本実施形態では、横移動制御部8は、図13に示すように、ギヤモータ3の静止部3bに螺子3c等で固定して取り付けられた横移動制御基部8bと、横移動制御基部8bの内部に取り付けられた可動体制御部8cと、横移動制御基部8bに固定して取り付けられ中心軸Cに沿って長手方向に延伸した中間延伸部8dと、を有している。また、ギヤモータ3は、クローラ型ロボット1の場合と異なり、前述した内部部品固定部2eに固定されていない。
可動体制御部8cは、横移動制御基部8bに固定して取り付けられた可動体軸部8caと、可動体8cbと、を有して構成されている。可動体軸部8caに沿って可動体8cbがスライドすることにより、フレーム2の一部である上記の内部部品固定部2eと横移動制御基部8bとの固定及びその解除が行われ、その結果、ギヤモータ3の静止部3bとフレーム2との固定及びその解除が行われる。図13(a)は、ギヤモータ3の静止部3bとフレーム2との固定状態を示しており、可動体8cbが内部部品固定部2eに設けられた孔部2eaに嵌り込むことで、横移動制御基部8bと内部部品固定部2eとが固定されている。図13(b)は、ギヤモータ3の静止部3bとフレーム2との固定解除状態を示しており、可動体8cbが内部部品固定部2eに設けられた孔部2eaに嵌り込んでおらず、横移動制御基部8bと内部部品固定部2eとが固定されていない。なお、内部部品固定部2eの孔部2eaは、図14の(a)及び(b)に示すように、内部部品固定部2eの内側面に複数(図では6個)設けられ、ギヤモータ3の静止部3bとフレーム2との固定解除状態から固定状態に移行するとき、可動体8cbはその近傍に有る孔部2eaに嵌り込むことになる。
中間延伸部8dは、クローラ型ロボット1Aの一方の端部1Aa側のクローラベルト5の折り返しの部分の位置以上に延伸しており、前述した支持棒体部8aが接続部8daを介して接続されている。また、支持棒体部8aの端8aaの近傍の部分は球形になっている。
ギヤモータ3の静止部3bとフレーム2が固定しているときは、クローラ型ロボット1Aは、クローラ型ロボット1について前述したのと同様な動作を行う。
すなわち、ウォーム4のウォーム歯部41とクローラベルト5のクローラベルト歯部51がかみ合うとき、かみ合い面には、軸方向(長手方向)の力成分と周方向の力成分がそれぞれ発生する。ウォーム歯部41は螺旋状に形成されているため、ウォーム歯部41とクローラベルト歯部51とが軸方向に対して斜めに傾いているからである。しかしながら、ギヤモータ3の静止部3bとフレーム2が固定しているため、ウォーム4のウォーム歯部41のかみ合い面に働く周方向の力成分の他に、ギヤモータ3の静止部3bとフレーム2の間にも同じ大きさの力がそれとは反対向きに働く。そのため、それらの力が互いに打ち消し合うため、周方向の合力は0になる。その結果、軸方向に働く力成分だけがクローラベルト5に作用するため、クローラ型ロボット1Aの一方の端部1Aa(図12において右側の端部)から他方の端部1Ab(図12において左側の端部)に、又は他方の端部1Abから一方の端部1Aaに向かって走行(直進)するようになる。
ギヤモータ3の静止部3bとフレーム2の固定が解除されているときは、クローラ型ロボット1Aは、ギヤモータ3の出力軸部3aの回転方向(ウォーム4の回転方向)に自転して横方向に移動する。
すなわち、ウォーム4のウォーム歯部41とクローラベルト5のクローラベルト歯部51がかみ合うとき、かみ合い面には、軸方向(長手方向)の力成分と周方向の力成分がそれぞれ発生するが、ギヤモータ3の静止部3bとフレーム2が固定していないため、かみ合い面の周方向力成分は打ち消されないことになる。また、ギヤモータ3の出力軸部3aの回転の反作用として、それと反対向きにギヤモータ3の静止部3bが回転し、支持棒体部8aが地面等に衝突する。そうすると、支持棒体部8aと地面等との接触点を支点として、ウォーム4のウォーム歯部41とクローラベルト5のクローラベルト歯部51のかみ合い面の周方向の力成分によりクローラ型ロボット1Aが自転して横方向する。このとき、かみ合い面の軸方向成分にも力は働いているが、かみ合い面の摩擦力によりクローラベルト5が軸方向に動くことはない。よって、クローラ型ロボット1Aは横方向のみ移動することになる。
このように、クローラ型ロボット1Aは、クローラ型ロボット1とほぼ同じ大きさで有りながら、クローラ型ロボット1Aの一方の端部1Aaから他方の端部1Abに、又は他方の端部1Abから一方の端部1Aaに向かって走行(直進)可能であり、更に、横移動制御部8により、自転して横方向に移動可能である。
なお、本実施形態では、クローラ型ロボット1Aの一方の端部1Aa側に支持棒体部8aが設けられているため、通常、主な走行方向は、一方の端部1Aaから他方の端部1Abに向かう方向となる。また、支持棒体部8aが中間延伸部8dに接続される接続部8daにバネ等を設け、他方の端部1Abから一方の端部1Aaに向かって走行する際の地面等における障害物の影響をなくすように、支持棒体部8aが柔軟に微動できるようにすることも可能である。
次に、クローラ型ロボット1Aを横移動させる動作実験を述べる。クローラ型ロボット1Aを、図15(a)に示すように、フロア上に置き、ギヤモータ3の静止部3bとフレーム2との固定を解除した状態で、ギヤモータ3に電圧をかけた。そうすると、図15(b)、(c)に示すように、クローラ型ロボット1Aは自転し横方向に移動することができた。
クローラ型ロボット1Aは、クローラ型ロボット1の場合と同様にして、図16に示すように、関節部7Aを介してクローラ型ロボット1Aを複数個連結して走行ロボット連結体6Aにすることもできる。関節部7Aは、例えば、前段のクローラ型ロボット1Aのフレーム2の一方の(クローラ型ロボット1Aの一方の端部1Aa側の)端部及び後段のクローラ型ロボット1A’のフレーム2’の他方の(クローラ型ロボット1Aの他方の端部1Ab’側の)端部を延長して、それぞれの中心軸C上にフレーム延長部2Ag、2Ah’を設け、これらのフレーム延長部2Ag、2Ah’(つまり、クローラ型ロボット1A、1A’)をモータを用いて能動的に或いは単に受動的に相互の方向が変えられるように(例えば、全方向に回ることが可能なジョイントのように)連結して構成する。
このような走行ロボット連結体6Aは、前述の走行ロボット連結体6と同様な動作が可能である。更には、走行ロボット連結体6Aは、種々の動作が容易にできるようになる。例えば、前段のクローラ型ロボット1Aを直進させ、後段のクローラ型ロボット1A’を直進させることで、全体を直進させることができる。また、前段のクローラ型ロボット1Aを左(又は右)に自転させ、後段のクローラ型ロボット1A’を左(又は右)に自転させることで、全体を真っ直ぐ横方向に移動させることができる。また、前段のクローラ型ロボット1Aを左(又は右)に自転させ、後段のクローラ型ロボット1A’を右(又は左)に自転させることで、全体をその場で旋回させることができる。また、前段のクローラ型ロボット1Aを左(又は右)に自転させ、後段のクローラ型ロボット1A’を直進させることで、図16に示すように、全体を斜めに移動させることができる。なお、図16におけるGは障害物などを示している。
以上説明したクローラ型ロボット1A及びそれを連結した走行ロボット連結体6Aについても、実施形態に記載したものに限られることなく、特許請求の範囲に記載した事項の範囲内での様々な設計変更が可能である。
次に説明するクローラ型ロボット1Bは、レスキューや配管内作業などの時に鉛直方向の配管内を容易に上昇できるように、クローラ型ロボット1のクローラベルト5を設計変更したクローラベルト5Bを用いている。また、このクローラベルト5Bに応じて、クローラ型ロボット1のフレーム2を設計変更したフレーム2Bを用いている。
このクローラベルト5Bは、図17に示すように、大きく撓んで巻かれている。すなわち、クローラベルト5Bは、クローラ型ロボット1Bの他方の端部1Bbと一方の端部1Baにおいて折り返し、かつ、外圧がかかっていないとき、フレーム2Bの外方に位置する部分が、両方の折り返し部分5Bb、5Baから中央5Bcに近づくにつれてフレーム2Bのクローラベルトコア部2Bbから距離を大きくしながら離れて行っている。
これより、クローラベルト5B、5B、・・・は、フレーム2Bの外方に位置する部分が形成する最大の外径(中央5Bc、5Bc、・・・の位置のクローラベルト歯部51、51、・・・が形成する外径)が、クローラ型ロボット1Bが進入し走行する配管の内径よりも大きくすることができる。そのため、クローラベルト5B、5B、・・・は、その配管にクローラ型ロボット1Bが進入し走行するとき、その内壁に押し付けられて外圧がかかり、大きく変形することによって弾性力が発生する。そして、クローラ型ロボット1Bは、内壁との摩擦力によって、内壁を掻き分けて走行する。特に、配管が鉛直方向のときは、クローラ型ロボット1Bは、自身を保持しながら、更に内壁を掻き分けて上昇することが可能である。
また、クローラ型ロボット1Bは、クローラベルト5Bを内壁に向かって移動させて押し付けるような機構及びアクチュエータを別に設けているのではないので、重量化及び大型化を招来するものではない。
フレーム2Bは、図18に示すように、大略円筒状とし、クローラベルトコア部2Bbとクローラベルト間部2Bcの外径を同じにしており、また、図4及び図5に示したようなローラ2fは省略している。クローラ型ロボット1Bの両方の端部1Ba、1Bbにおいては、クローラベルト間部2Bcはクローラベルトコア部2Bbよりも長手方向に延びており、そのクローラベルト間部2Bc、2Bcの間をクローラベルト5Bが通過する(図19参照)。それにより、クローラ型ロボット1Bの両方の端部1Ba、1Bbにおいて、クローラ型ロボット1Bの中心軸の軸回りにクローラベルト5Bが変形するのを防止することができる。フレーム2Bのその他の点については、フレーム2について前述した通りである。
次に、クローラ型ロボット1Bの動作実験について述べる。
試作のクローラ型ロボット1Bのクローラベルト5Bの具体的な設計は、以下のようにした。すなわち、クローラ型ロボット1Bが鉛直方向に延伸する配管内で少なくともその位置を保持するために必要な保持力Fを(3)式を用いて算出した。
ここで、μはクローラベルト5Bと配管の内壁との摩擦係数、mはクローラ型ロボット1Bの質量(単位はkg)、gは重力加速度(単位はm/s)である。従って、クローラベルト5Bが1個につき必要な弾性力Fは(4)式で表される。
ここで、nはクローラベルト5Bの数である。そして、この弾性力Fとなるように、クローラベルト5Bの硬度と厚みを決定した。
このようにして、図19に示すような試作のクローラ型ロボット1Bを製作した。
図20は、鉛直方向に延伸する配管T内を上昇させる動作実験の様子を示している。クローラ型ロボット1Bは、クローラベルト5Bの弾性力によって保持されながら、クローラベルト5Bが配管Tの内壁に対して滑ることなく安定して配管内を上昇することができている。
図21は、配管Tの内径を超える外径のクローラ型ロボット1Bが平地から配管T内に進入する様子を示している。クローラ型ロボット1Bは、平地に有る図21(a)に示す状態から配管T内へ進入しようとすると、図21(b)、(c)に示すように、クローラベルト5B、5B、・・・が大きく変形しながら配管Tの内壁を掻き分けて推進しており、それにより、図21(d)に示すように、配管T内にスムーズに進入できている。
図22は、水平方向から鉛直方向に曲がる配管T内を走行させる動作実験の様子を示している。クローラ型ロボット1Bは、図22において左下から右方向に(水平方向に)走行し、屈曲部TBにおいても経路に沿って柔軟に変形することによって走行し、それから鉛直方向に方向を変えて走行することができている。
クローラ型ロボット1Bは、クローラ型ロボット1の場合と同様にして、複数個連結して走行ロボット連結体にすることもできる。
以上説明したクローラ型ロボット1B及びそれを連結した走行ロボット連結体についても、実施形態に記載したものに限られることなく、特許請求の範囲に記載した事項の範囲内での様々な設計変更が可能である。例えば、クローラ型ロボット1Aがクローラベルト5B(及びフレーム2B)を備えるようにすることも可能である。
1、1A、1B クローラ型ロボット
1a、1Aa、1Ba クローラ型ロボットの一方の端部
1b、1Ab、1Bb クローラ型ロボットの他方の端部
2、2B フレーム
2a フレームの中空孔
2b、2Bb フレームのクローラベルトコア部
3 ギヤモータ(回転トルク生成部)
3b ギヤモータ(回転トルク生成部)の静止部
4 ウォーム
41 ウォーム歯部
5、5B クローラベルト
51 クローラベルト歯部
51a クローラベルト歯部の側縁端の近傍
51b クローラベルト歯部の中央近傍
6、6A 走行ロボット連結体
7、7A 関節部
8 横移動制御部
8a 支持棒体部
C 中心軸

Claims (8)

  1. 長手方向の中心軸に沿って中空孔を有するとともに、該中空孔を形成する壁部に3個以上のクローラベルトコア部が形成されたフレームと、
    前記中空孔に収容され、回転トルクを生成する回転トルク生成部と、
    前記中空孔に収容され、前記回転トルクによって中心軸のまわりを回転し、螺旋状の突起したウォーム歯部が側面に形成されたウォームと、
    前記ウォームの側面の外方に、中心軸の軸回りに略等間隔で3個以上が前記クローラベルトコア部に配置されるものであって、前記ウォームのウォーム歯部にかみ合い得る多数の突起したクローラベルト歯部が外周面に形成されており、該多数のクローラベルト歯部の一部のクローラベルト歯部が前記ウォーム歯部にかみ合うことで、該ウォームの回転に追従して回動するクローラベルトと、
    を備えていることを特徴とするクローラ型ロボット。
  2. 請求項1に記載のクローラ型ロボットにおいて、
    前記クローラベルトは、クローラ型ロボットの他方の端部と一方の端部において折り返していることを特徴とするクローラ型ロボット。
  3. 請求項1又は2に記載のクローラ型ロボットにおいて、
    前記クローラベルト歯部は、両方の側縁端の近傍が緩やかな曲面状であり、中央近傍は平面状であることを特徴とするクローラ型ロボット。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載のクローラ型ロボットにおいて、
    横移動を可能にする横移動制御部を更に備え、
    該横移動制御部は、前記回転トルク生成部の静止部と前記フレームとの固定及びその解除を制御し、かつ、半径方向に延伸する支持棒体部を有していることを特徴とするクローラ型ロボット。
  5. 請求項4に記載のクローラ型ロボットにおいて、
    前記横移動制御部は、可動体がスライドすることにより前記固定及びその解除が行われることを特徴とするクローラ型ロボット。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載のクローラ型ロボットにおいて、
    前記クローラベルトは、クローラ型ロボットの他方の端部と一方の端部において折り返し、かつ、外圧がかかっていないとき、前記フレームの外方に位置する部分が、該両方の折り返し部分から中央に近づくにつれて前記フレームの前記クローラベルトコア部から距離を大きくしながら離れて行っていることを特徴とするクローラ型ロボット。
  7. 請求項6に記載のクローラ型ロボットにおいて、
    前記3個以上のクローラベルトは、前記フレームの外方に位置する部分が形成する最大の外径が、該クローラ型ロボットが進入し走行する配管の内径よりも大きく、該クローラ型ロボットが該配管に進入し走行するとき、その内壁に押し付けられて変形することによって弾性力が発生し、
    該クローラ型ロボットは、前記内壁との摩擦力によって、前記内壁を掻き分けて走行し、前記配管が鉛直方向のとき、自身を保持しながら、前記内壁を掻き分けて上昇することを特徴とするクローラ型ロボット。
  8. 請求項1〜7のいずれか1項に記載のクローラ型ロボットを関節部を介して複数個連結したことを特徴とする走行ロボット連結体。
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