JP6108455B2 - ソフトウェア使用制御システム - Google Patents
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Description
複数の所員から構成される会計事務所においては、業務効率の面から前述のフローティングライセンス方式での利用が好まれる傾向がある。
ライセンス契約の内容が登録される契約情報テーブルと、ライセンスの使用状況が登録されるライセンス管理テーブルとを少なくとも記憶する記憶手段と、
前記契約情報テーブルおよび前記ライセンス管理テーブルを参照して個別のクライアントPCにおけるアプリケーションソフトウェアのライセンス管理を行うライセンス管理手段とを具え、
前記契約情報テーブルには、何台のクライアントPCに前記アプリケーションソフトウェアをインストールしてよいかを定めたインストールライセンスと、インストールされたクライアントPCのうち同時に何台で当該アプリケーションソフトウェアを利用してよいかを定めた同時起動ライセンスとの数および期間が登録されており、
前記ライセンス管理手段は、
(1)前記クライアントPCから前記アプリケーションソフトウェアのインストール要求を受けた場合に、前記インストールライセンスの数およびそれぞれの有効期間と、現在使用されているインストールライセンスの数を確認し、現在使用されているインストールライセンス数が有効なインストールライセンスの数未満である場合に新たにインストールライセンスを付与し、
(2)前記アプリケーションソフトウェアの起動要求を受けた場合に、少なくとも前記同時起動ライセンスの数および有効期間と、現在使用されている同時起動ライセンスの数とを確認し、現在使用されている同時起動ライセンス数が有効な同時起動ライセンスの数未満である場合に新たに同時起動ライセンスを付与することを特徴とする。
前記ライセンス管理手段は、前記アプリケーションソフトウェアの起動要求を受けた場合に、前記同時起動ライセンスのうち前記所定のクライアントPC用に確保されたものを除いた数を前記有効な同時起動ライセンスの数として抽出して、現在使用されている同時起動ライセンス数が有効な同時起動ライセンスの数未満である場合に新たに同時起動ライセンスを付与することが好ましい。
前記クライアントPCおよび/または前記事務所内サーバーは、前記同時起動ライセンスの要求時に前記ライセンス管理サーバーとの接続障害を検知した場合に、
(a)前記通信ネットワークへアクセスできない場合に、前記アプリケーションソフトウェアを第1の期間だけ起動可能とし、
(b)前記通信ネットワークへアクセス可能であり、且つ前記ライセンス管理サーバーのメンテナンス情報が取得できない場合に、前記アプリケーションソフトウェアを第2の期間だけ起動可能とし、
(c)前記通信ネットワークへアクセス可能であり、且つ前記ライセンス管理サーバーのメンテナンス情報が取得できた場合に、期間の制限なく前記アプリケーションソフトウェアを起動可能とすることが好ましい。
まず、図1を用いて、第1の実施形態に係るソフトウェア使用制御システムの構成について説明する。図1は、第1の実施形態に係るソフトウェア使用制御システムの構成を示すブロック図である。
まず、図2を用いて、図1に示したライセンス管理サーバー10の構成を説明する。図2は、実施例1に係るライセンス管理サーバー10の構成を示すブロック図である。図2に示すように、このライセンス管理サーバー10は、制御部11と、記憶部12と、通信部13とを具える。以下にこれら各部の処理を説明する。
次に、図3を用いて、図1に示した事務所内サーバー20の構成を説明する。図3は、実施例1に係る事務所内サーバー20の構成を示すブロック図である。図3に示すように、この事務所サーバー20は、制御部21と、記憶部22と、通信部23とを具える。以下にこれら各部の処理を説明する。
次に、図4を用いて、図1に示したクライアントPC30の構成を説明する。図4は、実施例1に係るクライアントPC30の構成を示すブロック図である。図4に示すように、このクライアントPC30は、制御部31と、記憶部32と、通信部33と、入力部34と、出力部35とを具える。以下にこれら各部の処理を説明する。
図5は、本発明によるソフトウェア使用制御システムで管理されるライセンスの態様や種類を説明する概念図である。本出願において、アプリケーションソフトウェアのライセンスは、各事務所が前提としてソフトウェアを使用する権利について締結する上位概念としての「ソフトウェアライセンス」と、事務所毎に何台のクライアントPC30に当該ソフトウェアをインストールしてよいかを決めた中位概念としての「インストールライセンス」と、インストールされたクライアントPCのうち同時に何台で当該ソフトウェアを利用してよいかを決めた下位概念としての「同時起動ライセンス」が規定されている。
(1)契約情報管理テーブル(ライセンス管理サーバー・事務所内サーバー)
図6は、ライセンス管理サーバー10に保存される各事務所のライセンス内容を登録する契約情報管理テーブルの一実施例を示す図である。本図に示すように、契約情報管理テーブルには、事務所ID、アプリID、ソフトウェアライセンス(始期−終期)、インストールライセンス(始期−終期)、および同時起動ライセンス(始期−終期)の登録欄が設けられている。この契約情報管理テーブルには、アプリケーションソフトウェアの提供者と各事務所の間で締結される契約に応じて、各事務所が契約したアプリケーションソフトウェア毎に、インストールライセンスの数および各々の始期と終期、同時起動ライセンスの数および各々の始期と終期が登録される。終期は、図5の概念に基づき、始期と使用期間(図の例では年単位だが1ヶ月、1週間単位の管理でもよい)の情報を元にして決定され、テーブルに記録される。ここで、同時起動ライセンスの数は常にインストールライセンスの数と同じか少なく設定される。新たにライセンスが購入されるか期間更新されると、図5の概念に基づいて終期が設定され、新たな終期に関して契約情報管理テーブルが更新される。また、ライセンス管理サーバー10は少なくとも1日1回契約情報管理テーブルをチェックし、ライセンスの終期が経過したものを削除するか無効フラグを立てる。このようにして、図5で示したような多様なライセンス形態を柔軟に記録・管理することができる。なお、契約情報管理テーブルの事務所毎の登録内容が当該事務所の事務所内サーバー20に随時通知され、事務所内サーバー20では当該事務所についての同じ契約内容を保持する。
図7a、bは、ライセンス管理サーバー10および必要に応じて事務所内サーバー20が保有する、各事務所におけるソフトウェアアプリケーションのインストール台数と同時起動台数をアクティブに管理するためのライセンス管理テーブルの2種類の実施例を示す。図7aに示す例では、ライセンス管理テーブルは、各事務所が契約したアプリケーションソフトウェア毎に、当該事務所におけるインストール済みクライアントPC30のIDと、当該アプリケーションソフトウェアを現在起動しているクライアントPC30のID(これらを「PCID」と称す。)とが登録される。ここで、事務所IDはライセンス管理サーバー10では事務所毎の情報を記録し、事務所内サーバー20では、当該事務所の情報だけを記録する。インストール済みPCID欄と、起動PCID欄は事務所内サーバー20からの通知等により随時更新される。すなわち、事務所側からインストール要求を受けるとライセンス管理サーバー10は契約情報テーブル(図6)のインストールライセンス数とライセンス管理テーブル(図7)のインストール済みPC数を確認して、ライセンス内であれば新たにインストールライセンスを付与し、インストール済み通知に含まれるPCIDをライセンス管理テーブルに登録する。同様に、起動要求を受けたら契約情報テーブル(図6)とライセンス管理テーブル(図7)を参照して、同時起動PC数が同時起動ライセンス数未満であれば同時起動ライセンスを付与し、起動済み通知に含まれるPCIDをライセンス管理テーブルに登録する。事務所内サーバー20からいずれかのクライアントPC30のアプリケーションソフトウェアの終了報告を受けると、ライセンス管理サーバー10はライセンス管理テーブルの該当する同時起動PCIDを削除する。さらに、ライセンス管理サーバー10は定期的にアプリケーションソフトウェアを起動しているクライアントPC30またはこれを監視する事務所内サーバー20から起動中通知を受け取って各クライアントPCにおけるアプリケーションの死活監視を行い、起動中であると登録されたクライアントPCから定期的な起動中通知を1度でも取得できない場合、あるいは定期的な起動中通知を取得できずに所定期間経過の場合に、ライセンス管理テーブルの起動PCIDから当該クライアントPCの分を削除する。このほか、ライセンス管理サーバー10は、アプリケーションソフトウェアを起動しているクライアントPC30またはこれを監視する事務所内サーバー20に対して、定期的に起動中であるか否かを問い合わせることで、上記のような各クライアントPCにおけるアプリケーションの死活監視を行い、ライセンス管理テーブルの起動PCIDから当該クライアントPCの分を削除することもできる。これにより同時起動ライセンスのデッドロックを防止することができる。
図8は、ライセンス管理サーバー10が保有する、事務所内サーバー20および/またはクライアントPC30からライセンス管理サーバー10へ接続する際の認証用IDとパスワードを管理するテーブルの一実施例を示す。本図に示す例では、認証ライセンス管理テーブルには、事務所ID、認証パスワード、事務所サーバーの接続先アドレスが登録される。ライセンス管理サーバー10は事務所内サーバー20やクライアントPC30から接続要求を受けると、要求に含まれるIDとパスワードを照合して合致した場合に接続を許可する。
図9は、事務所内サーバー20が当該事務所内のクライアントPC30を管理するためのテーブルを示す。このクライアントPC情報管理テーブルには、クライアントPCIDと、各クライアントPCの名称(任意、例えば「田中事務員専用PC」等)が登録される。これと同じものが通知されてライセンス管理サーバー10が保有するようにしてもよい。
図10は、ライセンス管理サーバー10に登録されるアプリケーションソフトウェアを管理するためのテーブルを示す。このアプリ管理テーブルは、アプリID、アプリ名、およびバージョン情報が登録される。アプリケーションソフトウェアの新たなバージョンがライセンス管理サーバー10に登録されるとこのテーブルが更新される(すなわち最新のバージョンを記録している)。ライセンス管理サーバー10は、起動要求を受けた際に要求に含まれるアプリIDとバージョン情報に基づいてアプリ管理テーブルを確認し、要求にかかるクライアントPC30にインストールされているアプリケーションが登録されたバージョンより古いものである場合(通常は、バージョンの値が小さい場合)にはバージョンアップを通知することができる。また、アプリ管理テーブルに新たなバージョンが登録された場合に、図7aのライセンス管理テーブルを参照してどの事務所のどのクライアントPCに当該アプリケーションソフトウェアがインストールされているかを抽出し、これらのクライアントPCにバージョンアップの案内が自動的に発信されるように構成してもよい。なお、ライセンス管理サーバー10と事務所内サーバー20が定期的に通信することにより、事務所内サーバー20が同一のアプリ管理テーブルを保持するようにしてもよい。
図11は、クライアントPC30に特定のアプリケーションソフトウェアをインストールする手順を説明する図である。前提として、ライセンス管理サーバー10の記憶手段に、インストール処理を実行するためのプログラムであるインストーラーと、ライセンス管理サーバー10に接続するための接続ツールと、ソフトウェアアプリケーションのパッケージとの最新版が登録されており、事務所内サーバー20からライセンス管理サーバー10に定期的に通信することにより、これらのプログラムやツールが事務所内サーバー20の共有フォルダにコピーされている。接続ツールには、ライセンス管理サーバー10と接続するための接続アドレス等が含まれている。クライアントPC30は、事務所内サーバー20の共有フォルダにアクセスして、インストーラーや接続ツールを取得して、所望するアプリケーションプログラムのインストールを行う。本実施例では、アプリケーションプログラムを事務所内サーバーに記憶しておき、事務所内サーバーからクライアントPCにインストールさせる例を説明するが、アプリを事務所内サーバーに記憶せず、外部のライセンス管理サーバーから、アプリケーションプログラムをダイレクトにダウンロードするように構成してもよい。クライアントPC30のインストール処理の詳細を、図12を用いて説明する。
図13は、ライセンス管理サーバー10のフローティングライセンス許可フローを示したものである。フローティングライセンスのチェックは、大まかには、(必要に応じて)インストールライセンスのチェックと、同時起動ライセンスのチェックといった段階的、階層的なチェック手順で構成される。クライアントPC30でアプリケーションソフトウェアを起動しようとすると、事務所内サーバー20を介して、ライセンス管理サーバー10に対して起動ライセンス要求が発信される(b1−b2)。起動ライセンス要求には、少なくとも事務所ID、アプリIDが含まれ、任意で(必要に応じて)端末のPCIDが含まれる。ここで、「任意で(必要時応じて)」としているのは、事務所内サーバーが必要な数の同時起動ライセンスを取得後、端末に対して割り振るようにした場合には、ライセンス管理サーバー側に端末のPCIDを通知する必要がないことによる。ライセンス管理サーバー10では、アプリケーションソフトウェアの起動ライセンス要求を受け取ると、記憶部に記録された契約情報テーブル(図6)を参照して(b3)、最初に当該ソフトウェアの契約が存在するかのソフトウェアライセンスのチェックを行う(b4)。すなわち、事務所IDとアプリIDからソフトウェアライセンスの有無と有効期間を確認し、ライセンスがない場合や有効期間外である場合には、ライセンス要求を拒絶する。この場合、クライアントPC30には「アプリケーションを起動できません」のメッセージが表示され、アプリケーションの起動自体を制限するか、必要に応じて一部起動したアプリケーションが強制終了される(b12)。別の実施例では、より具体的に「ソフトウェアライセンスが購入されていません。」等のメッセージを表示するようにしてもよい。
本発明のソフトウェア制御システムはさらに、ライセンス管理サーバー10の障害発生、ライセンス管理サーバー10のメンテナンス中、あるいはインターネット接続障害によりライセンス管理サーバー10と通信できない場合にも、クライアントPCでアプリケーションソフトウェアを起動できるようにする機能を有する。以下、これについて詳細に説明する。
(6)動作モード管理テーブル(事務所内サーバー・クライアントPC)
図16は、障害発生時の動作モード(0〜3)を規定したテーブルである。動作モード0は障害が発生していない通常動作時であって、クライアントPCのアプリケーションソフトウェアも上述した通常動作を行う動作モードである。動作モード1はライセンス管理サーバー10がメンテナンス中の場合に、時間制限を課すことなくオフライン動作を許可する動作モードである。この場合に、予め事務所内サーバー20にメンテナンス期間が通知され記録されるか、ライセンス管理サーバー10の前段にある認証サーバー(図示せず)にメンテナンス情報が記録され接続要求があった場合にその旨が返信されるようにする。動作モード2はライセンス管理サーバー10に障害が発生した場合に、X時間(例えば12時間)だけオフライン動作を許可する動作モードである。動作モード3はインターネット接続に障害が発生した場合にY時間(例えば6時間)だけオフライン動作を許可する動作モードである。インターネット障害としては、ハブやルーターの故障、接続ケーブルの故障、インターネットプロバイダーのメンテナンスや障害発生などが含まれる。この動作モード管理テーブルは事務所内サーバー20および/または各クライアントPCに登録される。なお、上記のX時間とY時間はアプリケーションソフトウェアの提供者側で任意に設定することができるが、利用者側では変更できないように構成する。例えば、ライセンス管理サーバー10に設定可能な大元となる動作モード管理テーブルが登録されており、事務所内サーバー20および/または各クライアントPC30がアプリケーションソフトウェアをダウンロードする際に当該動作モード管理テーブルを変更不能な形態で取り込むようにすることが考えられる。
図17は、障害発生を検知した場合にその記録とオフライン起動回数や時間を記録するテーブルである。障害管理テーブルには、障害事象と、障害発生日時の他、オフライン起動回数や起動時間が記録される。この情報は障害回復時にライセンス管理サーバー10に通知され、ライセンス管理サーバー10でも記録される。
図18は、ライセンス管理サーバー10で記録される障害履歴テーブルである。このテーブルには、事務所ID、事務所名称、合計オフライン起動回数、合計オフライン起動時間等が記録される。ライセンス管理サーバー10は、障害回復時にクライアントPC30または事務所内サーバー20から図17のように記録された障害情報を取得して、障害履歴テーブルに障害発生回数とオフライン起動時間を加算する。この記録に基づいて、オフライン起動への追加課金等の管理を行うことが考えられる。
図19は、外部ネットワークの障害発生時(プロバイダのメンテナンス含む)やライセンス管理サーバー10のメンテナンス時および障害発生時等において、事業所内サーバー20がライセンス管理サーバー10のライセンス管理を一時的に代替している場合のフローティングライセンス許可フローを示している。
図20は、アプリケーションの起動から終了までの、クライアントPC、事務所内サーバー、ライセンス管理サーバーで構成されるシステム全体についての処理の流れを示すシーケンス図である。本シーケンス図は図13、図15のフローチャートの処理に対応している。
図21、22を用いて、図19のフローチャートで説明したオフライン動作のシステム全体の処理を説明する。図21は、ライセンス管理サーバー10に障害が発生するかメンテナンス中によりオフライン処理を許可するシーケンス図である。クライアントPC30のアプリ起動時に、事務所サーバー20を介してライセンス管理サーバー10に起動ライセンス要求が発信される。しかしライセンス管理サーバー10に障害が発生しており、ライセンス許可/拒絶の応答が所定期間返信されずにタイムアウトすると、クライアントPC30から最初にインターネットアクセスチェックがなされ、インターネットアクセスが正常であればライセンス管理サーバー10のメンテナンス情報が確認される。ここでメンテナンス情報が取得できればクライアントPC30はオフライン動作モード1で時間制限なくオフライン動作が許可され、メンテナンス情報が確認できなければライセンス管理サーバー10の障害として動作モード2でY時間のオフライン動作が許可される。アプリケーションプログラムの利用が終了した場合には事務所内サーバー20に通知され、起動回数やオフライン起動時間が記録される。
図23は、第2実施例にかかるソフトウェア制御システムの全体構成を示す図である。図23に示すように、本実施例のソフトウェア制御システム200は、外部のライセンス管理サーバー210と、事務所内の複数のクライアントPC230とがインターネット40を介して接続されている。本実施例のライセンス管理サーバー210は、第1実施例のライセンス管理サーバー10の構成とほぼ同様であり、図6の契約情報テーブル、図7のライセンス管理テーブル、図8の認証管理テーブル、図9のクライアントPC情報管理テーブル、図10のアプリ管理テーブル、図18の障害履歴テーブル等を備えている。通信部33は、接続される各クライアントPC230との間でやり取りする各種情報に関する通信を制御する。具体的には、通信部33は、事務所IDやライセンス要求されるアプリIDなどを各クライアントPC230から受信し、ライセンスの許可情報を各クライアントPC230へ通知する。一方、事務所側の各クライアントPC230は、第1実施例において事務所内サーバー20が保有していた各種テーブル(当該事務所または当該クライアントPC230の情報のみを有する契約情報テーブル、ライセンス管理テーブル、認証管理テーブル、図16の動作モード管理テーブル、図17の障害管理テーブル等)の一部または全部を備える。
(1)ソフトウェアインストール
本実施例において、各クライアントPC30でアプリケーションソフトウェアをインストールする処理は基本的に第1実施例の処理と同様であり、事務所内サーバー20がないのでクライアントPC230とライセンス管理サーバー210が直接やりとりを行ってアプリインストールが行われる。
図24は、アプリケーションソフトウェアの起動から終了までの流れを説明するシーケンス図である。フローティングライセンス管理も第1実施例とほぼ同様であり、事務所内サーバーを介さずにクライアントPC230とライセンス管理サーバー210が直接やりとりを行ってライセンス管理が行われる。ライセンスチェックの詳細は図13、図15で示す第1実施例のものと同様である。また、障害発生後にアプリケーションソフトウェアを起動しようとする際の障害発生時のフローも図19に示す第1実施例の動作と同様であり、障害事象に応じて動作モード1〜3のいずれかでオフライン動作が可能となっている。図25に、ライセンス管理サーバー230の障害またはメンテナンス時のオフライン動作シーケンスを示し、図26に、インターネットアクセス障害時のオフライン動作シーケンスを示す。
図28は、例えば図13に示すライセンス許可フローにより起動ライセンスが付与され、クライアントPC230で既にアプリケーションソフトウェアが起動している状態において、ライセンス管理サーバー210の障害発生またはメンテナンス、あるいはインターネット接続障害が発生した場合の処理フローを示す。前提として、正常な手続により起動ライセンスが付与されており、クライアントPC230でアプリケーションソフトウェアが使用中である(d1)。アプリケーションソフトウェアないしクライアントPC230は定期的にアプリケーションの使用報告をライセンス管理サーバー210に対して行っている(d2)。ライセンス管理サーバー210はこれを図14の死活監視管理テーブルに蓄積し、各クライアントPC230におけるアプリケーションソフトウェアの死活監視を行っている。いずれかの時点で、定期報告に対するライセンス管理サーバー210の応答が所定期間得られなかった場合(d3)、クライアントPC230はライセンス管理サーバー210のメンテナンス情報を取得できるかチェックする(d4)。これは前述したように、予めライセンス管理サーバー210側からメンテナンス予告通知を受けていれば自PC内のその登録場所を参照し、あるいはメンテナンス管理サーバー210の前段にある認証サーバー(図示せず)にメンテナンス情報を問い合わせることにより行われる。
20、220 事務所内サーバー
30、230 クライアントPC
11、21、31 制御部
12、22、32 記憶部
13、23、33 通信部
41 フローティング起動状況概要ウィンドウ
42 フローティングライセンス起動状況詳細ウィンドウ
43 占有使用解除ボタン
44 起動権解放ボタン
100、200 ソフトウェア管理システム
Claims (6)
- ユーザー側の1以上のクライアントPCにおけるアプリケーションソフトウェアのライセンス使用を管理するソフトウェア使用制御システムにおいて、前記クライアントPCと直接あるいは前記ユーザー側の事務所内サーバーを介して通信ネットワークで接続されるライセンス管理サーバーを具え、当該ライセンス管理サーバーが、
前記ユーザー毎のライセンス契約の内容が登録される契約情報テーブルと、前記ユーザー毎のライセンスの使用状況が登録されるライセンス管理テーブルとを少なくとも記憶する記憶手段と、
前記契約情報テーブルおよび前記ライセンス管理テーブルを参照して個別のクライアントPCにおけるアプリケーションソフトウェアのライセンス管理を行うライセンス管理手段とを具え、
前記契約情報テーブルには、各ユーザーが特定のアプリケーションソフトウェアを使用する権利について締結するソフトウェアライセンスと、ユーザー毎に何台のクライアントPCに前記アプリケーションソフトウェアをインストールしてよいかを定めたインストールライセンスと、インストールされたクライアントPCのうち同時に何台で当該アプリケーションソフトウェアを利用してよいかを定めた同時起動ライセンスの数および期間が登録されており、
前記ライセンス管理手段は、
(1)前記クライアントPCから直接あるいは前記ユーザー側の事務所内サーバーを介して前記アプリケーションソフトウェアのインストール要求を受けた場合に、前記ソフトウェアライセンスの有無および有効期間と、前記インストールライセンスの数およびそれぞれの有効期間と、現在使用されているインストールライセンスの数を確認し、現在使用されているインストールライセンス数が有効なインストールライセンスの数未満である場合に新たにインストールライセンスを付与し、
(2)前記クライアントPCから直接あるいは前記ユーザー側の事務所内サーバーを介して前記アプリケーションソフトウェアの起動要求を受けた場合に、少なくとも前記同時起動ライセンスの数および有効期間と、現在使用されている同時起動ライセンスの数とを確認し、現在使用されている同時起動ライセンス数が有効な同時起動ライセンスの数未満である場合に新たに同時起動ライセンスを付与することを特徴とするソフトウェア使用制御システム。 - 請求項1に記載のソフトウェア使用制御システムにおいて、前記契約情報テーブルがさらに、前記同時起動ライセンスのうち所定のクライアントPC用に確保される同時起動ライセンスを規定する占有使用欄を具えるとともに、
前記ライセンス管理手段は、前記アプリケーションソフトウェアの起動要求を受けた場合に、前記同時起動ライセンスのうち前記所定のクライアントPC用に確保されたものを除いた数を前記有効な同時起動ライセンスの数として抽出して、現在使用されている同時起動ライセンス数が有効な同時起動ライセンスの数未満である場合に新たに同時起動ライセンスを付与することを特徴とするソフトウェア使用制御システム。 - 請求項1または2に記載のソフトウェア使用制御システムにおいて、当該システムが前記クライアントPCおよび/または前記事務所内サーバーを含んでおり、
前記クライアントPCおよび/または前記事務所内サーバーは、前記同時起動ライセンスの要求時に前記ライセンス管理サーバーとの接続障害を検知した場合に、
(a)前記通信ネットワークへアクセスできない場合に、前記アプリケーションソフトウェアを第1の期間だけ起動可能とし、
(b)前記通信ネットワークへアクセス可能であり、且つ前記ライセンス管理サーバーのメンテナンス情報が取得できない場合に、前記アプリケーションソフトウェアを第2の期間だけ起動可能とし、
(c)前記通信ネットワークへアクセス可能であり、且つ前記ライセンス管理サーバーのメンテナンス情報が取得できた場合に、期間の制限なく前記アプリケーションソフトウェアを起動可能とすることを特徴とするソフトウェア使用制御システム。 - 請求項1乃至3に記載のソフトウェア使用制御システムにおいて、前記クライアントPCが、前記ライセンス管理サーバーの記憶手段の登録内容のうち当該ユーザーにかかる契約情報とライセンス使用状況を取得して表示するライセンス状況表示手段を具えることを特徴とするソフトウェア使用制御システム。
- 請求項4に記載のソフトウェア使用制御システムにおいて、前記クライアントPCがさらに、所定のクライアントPCを指定して前記同時起動ライセンスの解放、あるいは前記同時起動ライセンスのうち前記所定のクライアントPC用に確保された同時起動ライセンスの解放を前記ライセンス管理サーバーに要求するライセンス解放要求手段を具えることを特徴とするソフトウェア使用制御システム。
- 請求項1に記載のソフトウェア使用制御システムにおいて、前記ユーザー側に配置されて前記ユーザー側の1以上のクライアントPCおよび前記ライセンス管理サーバーと接続される事務所内サーバーを具え、当該事務所内サーバーは、
少なくとも当該ユーザーに関するライセンス契約の内容が登録される事務所内サーバー契約情報テーブルと、各クライアントPCにおけるライセンスの使用状況が登録される事務所内サーバーライセンス管理テーブルとを記憶する記憶手段と、
個々のクライアントPCにおけるアプリケーションソフトウェアのライセンス管理を行う事務所内サーバーライセンス管理手段とを具え、
前記事務所内サーバー契約情報テーブルには、前記ライセンス管理サーバーの契約情報テーブルのうち、当該ユーザーにかかるインストールライセンスと、当該ユーザーにかかる同時起動ライセンスの数および期間が登録され、
前記事務所内サーバーライセンス管理手段は、
(1)前記クライアントPCから前記アプリケーションソフトウェアのインストール要求を受けた場合に、前記インストールライセンスの数およびそれぞれの有効期間と、現在使用されているインストールライセンスの数を確認し、現在使用されているインストールライセンス数が有効なインストールライセンスの数未満である場合に新たにインストールライセンスを付与し、
(2)前記クライアントPCから前記アプリケーションソフトウェアの起動要求を受けた場合に、少なくとも前記同時起動ライセンスの数および有効期間と、現在使用されている同時起動ライセンスの数とを確認し、現在使用されている同時起動ライセンス数が有効な同時起動ライセンスの数未満である場合に新たに同時起動ライセンスを付与することを特徴とするソフトウェア使用制御システム。
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