JP6108252B2 - 眼鏡 - Google Patents

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この発明は、急な天候の変化や個々の使用目的に応じて、色彩の異なるレンズや度付きレンズなどに交換することのできるサングラス、近視用眼鏡、遠視用眼鏡などの各種の眼鏡に関するものである。
従来、この種の眼鏡として、図17、18に示したようなサングラスが存在する。このサングラスは、図17に示したように、交換可能なレンズ21が嵌まり込んだ左右のリム22相互をブリッジ23で繋ぐと共に、各リム22の外端部にヒンジ24を介してツル25を折り畳み自在に取り付けたものとし、前記レンズ21がリム22に着脱できるようにしている。
前記リム22は、レンズ21の内側縁から上下縁部分が嵌め込まれる溝26を形成しており、前記溝26のエンド部はレンズ21の着脱を可能にするため外側に開放するものとしている。
さらに、前記サングラスは、リム22に形成した溝26内に係合突起27を設けると共に、レンズ21に切欠28を設け、レンズ21がリム22に装着された状態では係合突起27が切欠28に嵌まり込んでおり、これによりレンズ取り外し時に抵抗を付与している(特許文献1)。
このように構成された従来の眼鏡では、レンズ交換する場合には、レンズ21を二本の指で摘んで外側横方向に移動させる力を加えると、切欠28と係合突起27との係合が解かれ、図18に示したように、レンズ21は外側上がりの姿勢になり、さらにレンズ21を移動させるとリム22から外れる。
逆に、レンズ21を二指で摘んで溝26に少し嵌め込んだ後、内側へ押し込むと切欠28と係合突起27とが係合状態になると共にレンズ21はリム22に装着される。
このように、従来の眼鏡では、レンズ21の交換が容易にできる。
特開2002−214568号公報
しかしながら、上記特許文献1に示された従来の眼鏡は、レンズ交換する場合に、レンズ21を二本の指で摘むため、レンズ21の内外面に指紋がついて汚れたり、さらにレンズ21を二本の指で摘んだあと外側横方向に移動させる力を加えるため、レンズ21に負荷がかかったりするという問題点を有していた。
さらに、上記特許文献1に示された従来の眼鏡は、眼鏡の着用時において、レンズ21を外側横方向に移動させる力を不用意に加えてしまうと、レンズ21がリム22からずれてしまったり、場合によっては外れてしまうことがあるという問題点を有していた。
そこで、この発明は、上記従来の問題点を解決することをその課題としており、レンズの内外面に指紋がついて汚れたりせず、さらにレンズに負荷がかかることがなく、しかもレンズに、外側横方向に移動させる力を不用意に加えてしまっても、レンズがリムからずれてしまったり、外れてしまうことのない眼鏡を提供することを目的としてなされたものである。
この発明は、交換可能なレンズ1が嵌め込まれたリム2の両端部にヒンジ5を介してツル6を折り畳み自在に取り付けたものとし、前記リム2は、枠体11にレンズ1の上端縁が嵌め込まれる溝12が形成され、この枠体11の外端部には前記ヒンジ5の一方のヒンジ体5aが設けられ、このヒンジ体5aに、ツル6に設けられたヒンジ5の他方のヒンジ体5bと、着脱操作体7の基端部7aとが回動自在として軸支されたものとし、前記着脱操作体7の回動端部7bに、前記枠体11の外端部に設けたヒンジ体5aの係止部9に係止される係止片10が設けられ、この係止片10が前記ヒンジ体5aの係止部9に係止されている状態で、前記レンズ1の外端部に設けた外係止部1aに係止されるようにし、前記外係止部1aを、レンズ1の上端縁に設けた突出体とし、この突出体の下端が前記着脱操作体7の係止片10の上端に係止されるようにした眼鏡であって、前記ヒンジ体5aに、前記ヒンジ体5bと前記基端部7aとが軸体8により回動自在として同軸支されたものとし、前記ツル6が折り畳まれていない状態では、このツル6の先端部6aが前記着脱操作体7の基端部7aに当接するようにし、前記ツル6が折り畳まれた状態では、このツル6の先端部6aが前記着脱操作体7の基端部7aに当接しないようにしている。
この発明の眼鏡は、以上に述べたように構成されており、レンズを交換する場合には、レンズの端縁を指で支えるだけでよいので、レンズの内外面に指紋がついて汚れたりしないのは勿論、レンズにも負荷がかかることがないものとなる。
さらに、この発明の眼鏡は、眼鏡の着用時においてレンズに、外側横方向に移動させる力を不用意に加えてしまっても、レンズの着脱操作体が操作できないので、レンズがリムからずれてしまったり、外れてしまうことがないものとなる。
この発明の眼鏡の一実施形態を斜め上から見た状態の斜視図である。 図1に示すこの発明の眼鏡を斜め下から見た状態の斜視図である。 図1に示すこの発明の眼鏡を斜め上から見た状態の分解斜視図である。 この発明の眼鏡の他の実施形態(レンズが二眼レンズである場合)の説明図である。 この発明の眼鏡のさらに他の実施形態(レンズが一眼レンズである場合)の説明図である。 この発明の眼鏡のさらに他の実施形態(レンズが一眼レンズである場合)の説明図である。 この発明の眼鏡のレンズの外係止部の他の例の説明図である。 この発明の眼鏡のレンズの外係止部のさらに他の例の説明図である。 この発明の眼鏡のレンズの着脱操作の第一段階を示す説明図である。 図9aにおけるこの発明の眼鏡の着脱操作体及びその近辺の断面図である。 この発明の眼鏡のレンズの着脱操作の第二段階を示す説明図である。 図10aにおけるこの発明の眼鏡の着脱操作体及びその近辺の断面図である。 この発明の眼鏡のレンズの着脱操作の第二段階を別角度から見た状態を示す説明図である。 この発明の眼鏡のレンズの着脱操作の最終段階を示す説明図である。 この発明の眼鏡のツルが折り畳まれていない状態において、ツルの先端部に着脱操作体の基端部が当接している状態の斜視図である。 図13aにおけるこの発明の眼鏡の着脱操作体及びその近辺の断面図である。 この発明の眼鏡の他の実施形態の斜視図である。 図14aにおけるこの発明の眼鏡の着脱操作体及びその近辺の断面図である。 この発明の眼鏡の他の実施形態のレンズの着脱操作の第一段階を示す説明図である。 図15aにおけるこの発明の眼鏡の着脱操作体及びその近辺を示す断面図である。 この発明の眼鏡の他の実施形態のレンズの着脱操作の第二段階(最終段階)を示す説明図である。 従来の眼鏡の一例を示す斜視図である。 図17に示す従来の眼鏡のレンズの着脱操作状態を示す説明図である。
以下、この発明の眼鏡を実施するための形態を、図面に基づいて詳細に説明する。
この発明の眼鏡は、図1〜3、図4及び図5に示したように、交換可能なレンズ1が嵌め込まれたリム2の中央部にブリッジ3を設けると共に、このブリッジ3に鼻パッド4を設け、リム2の両端部にヒンジ5を介してツル6を折り畳み自在に取り付けたものとし、前記レンズ1をリム2に着脱自在としている。
さらに、この発明の眼鏡は、図6に示したように、交換可能なレンズ1がリム2に嵌め込まれ、このレンズ1の中央下部に鼻パッド4を設け、リム2の両端部にヒンジ5を介してツル6を折り畳み自在に取り付けたものとし、前記レンズ1をリム2に着脱自在としている。
図1〜3及び図4に示したこの発明の眼鏡は、前記レンズ1を二眼レンズにしており、図5及び図6に示したこの発明の眼鏡は、前記レンズ1を一眼レンズにしている。
前記レンズ1は、二眼レンズとした場合には、図1〜3に示したようにそれぞれ、外端部には外係止部1aが設けられ、上端縁の内端部には内係止部1bが設けられ、上端縁の中間部にはリム2との位置決め用の切込みCが設けられている。また、前記レンズ1は、図4に示したように、補強枠Fに嵌め込んだものとし、この補強枠Fの外端部には外係止部1aが設けられ、上端縁の内端部には内係止部1bが設けられ、必要に応じ上端縁の中間部には位置決め用の切込み(図示せず)が設けられたものとしてもよい。なお、前記リム2には、レンズ1の切込みCや補強枠Fの切込みに合致する突起Pが設けられている。二眼レンズとした場合の交換可能なレンズ1としては、近視や遠視用の各種の度付きレンズ、各種の色彩とした色付きレンズ、偏光レンズ、ミラーレンズ等とすることができる。
さらに、前記レンズ1は、一眼レンズとした場合には、図5及び図6に示したように、両外端部には外係止部1aが設けられ、さらに図6に示したものでは、上端縁の中央部にはリム2との位置決め用の切込みCが設けられている。なお、前記リム2には、レンズ1の切込みCに合致する突起Pが設けられている。一眼レンズとした場合の交換可能なレンズ1としては、各種の色彩とした色付きレンズ、偏光レンズ、ミラーレンズ等とすることができる。
前記リム2は、図1〜3及び図4に示したものでは、横一条に形成した枠体11にレンズ1の上端縁が嵌め込まれる溝12が形成され、この枠体11の外端部には前記ヒンジ5の一方のヒンジ体5aが設けられ、このヒンジ体5aに、ツル6に設けられたヒンジ5の他方のヒンジ体5bと、着脱操作体7の基端部7aとが軸体8により回動自在として同軸支されている。さらに、前記溝12は、レンズ1の上端縁の内係止部1b側の溝端部に、この内係止部1bが係止される被係止部12bが設けられている。また、前記溝12は、レンズ1の外係止部1a側の溝端部に、必要に応じて、この外係止部1aが接触してずり落ちない程度の傾斜壁12aが設けられている。
さらに、前記リム2は、図5及び図6に示したものでは、横一条に形成した枠体11にレンズ1の上端縁が嵌め込まれる溝12が形成され、この枠体11の外端部にはヒンジ5の一方のヒンジ体5aが設けられ、このヒンジ体5aに、ツル6に設けられたヒンジ5の他方のヒンジ体5bと、着脱操作体7の基端部7aとが軸体8により回動自在として同軸支されている。さらに、前記溝12は、レンズ1の外係止部1a側の溝端部に、必要に応じて、この外係止部1aが接触してずり落ちない程度の傾斜壁12aが設けられている。
なお、前記着脱操作体7の基端部7aは、枠体11に設けたヒンジ体5aとツル6に設けたヒンジ体5bとが軸支された軸体8とは同軸支せず、別の軸体(図示せず)によって、前記ヒンジ体5aに軸支されたものとしてもよい。
前記着脱操作体7は、ツル6が折り畳まれていない状態では、このツル6の先端部6aが基端部7aに近づいて、この基端部7aに当接するようにしているが、前記ツル6の先端部6aが基端部7aに近づいても、この基端部7aに当接しないようにしてもよい。そして、前記着脱操作体7は、ツル6が折り畳まれた状態では、このツル6の先端部6aが前記基端部7aから遠ざかって、この基端部7aに当接しないようにしている。
さらに、前記着脱操作体7は、前記枠体11の外端部に設けたヒンジ体5aの係止部9に係止される係止片10が、回動端部7bに設けられ、この係止片10が前記ヒンジ体5aの係止部9に係止されている状態で、前記レンズ1の外端部に設けた外係止部1aにも係止されるようにしている。
前記外係止部1aは、図1〜6に示したようなレンズ1の上端縁に設けた突出体とし、この突出体の下端が前記着脱操作体7の係止片10の上端に係止されるようにしたり、図7に示したようなレンズ1の上端縁から少し下げた位置に設けた切り溝とし、この切り溝に前記着脱操作体7の係止片10が嵌まり込んで係止されるようにしたり、図8に示したようなレンズ1の上端縁から少し下げた位置に設けた係止孔とし、この係止孔に前記着脱操作体7の係止片10が嵌まり込んで係止されるようにすることができる。
この発明の眼鏡において、前記リム2、ツル6及び着脱操作体7は、ナイロンやポリカーボネートなどの合成樹脂材からなるものとするのが、加工面などにおいて好ましいが、これらの部材は金属材からなるものとすることもできる。
このように構成されたこの発明の眼鏡は、以下に述べるように着脱操作体7を操作することにより、レンズ1をリム2に着脱自在として、そのレンズ1を交換することができるようにしている。
先ず、ツル6が折り畳まれていない状態において、このツル6の先端部6aが着脱操作体7の基端部7aに近づいて、この基端部7aに当接するようにしたものでは、図9a、9bに示したように、ツル6が折り畳まれた状態にすると、ツル6の先端部6aが着脱操作体7の基端部7aから遠ざかって、この基端部7aに当接しないようになるので、着脱操作体7の回動端部7bに指を掛けて、この着脱操作体7を回動させると、図10a、10bに示したような状態となる。この状態では、図11に示したように、前記レンズ1の外係止部1aが着脱操作体7の回動端部7bの係止片10に係止されなくなるので、前記レンズ1が二眼レンズの場合は、図12に示したように、このレンズ1の端縁に指を掛けるなどして、下方に軽く引くだけで、前記レンズ1の内係止部1bもブリッジ3の被係止部12bから外れ、このレンズ1をリム2から簡単に外すことができる。また、前記レンズ1が一眼レンズの場合は、このレンズ1の端縁に指を掛けるなどして、下方に軽く引くだけで、このレンズ1をリム2から簡単に外すことができる。
そして、前記レンズ1をリム2に取り付ける場合には、以上に述べた操作の逆の操作を行えばよいので、前記レンズ1をリム2に着脱自在とすることができ、近視や遠視用の各種の度付きレンズ、各種の色彩とした色付きレンズ、偏光レンズ、ミラーレンズ等に簡単に交換することができる。
なお、図13a、13bに示したように、ツル6が折り畳まれていない状態においては、着脱操作体7の回動端部7bに指を掛けて、この着脱操作体7を回動させようとしても、ツル6の先端部6aに着脱操作体7の基端部7aが当接しているため、この着脱操作体7を回動させることができない。したがって、眼鏡の着用時に、レンズ1に外側横方向に移動させる力を不用意に加えてしまっても、レンズ1がリム2からずれてしまったり、外れてしまうことはない。
次に、ツル6が折り畳まれていない状態において、このツル6の先端部6aが着脱操作体7の基端部7aに近づいても、この基端部7aに当接しないようにしたものでは、図14a、14bに示したように、ツル6が折り畳まれていない状態においても、ツル6の先端部6aが着脱操作体7の基端部7aから遠ざかって、この基端部7aに当接しないようになっているので、着脱操作体7の回動端部7bに指を掛けて、この着脱操作体7を回動させると、図15a、15bに示したような状態となる。この状態では、前記レンズ1の外係止部1aが着脱操作体7の回動端部7bの係止片10に係止されなくなるので、前記レンズ1が二眼レンズの場合は、図16に示したように、このレンズ1の端縁に指を掛けるなどして、下方に軽く引くだけで、前記レンズ1の内係止部1bもブリッジ3の被係止部12bから外れ、このレンズ1をリム2から簡単に外すことができる。また、前記レンズ1が一眼レンズの場合は、このレンズ1の端縁に指を掛けるなどして、下方に軽く引くだけで、このレンズ1をリム2から簡単に外すことができる。
そして、前記レンズ1をリム2に取り付ける場合には、以上に述べた操作の逆の操作を行えばよいので、前記レンズ1をリム2に着脱自在とすることができ、各種の色彩とした色付きレンズ、偏光レンズ、ミラーレンズ等に簡単に交換することができる。
1 レンズ
1a 外係止部
2 リム
5 ヒンジ
5a ヒンジ体
5b ヒンジ体
6 ツル
6a 先端部
7 着脱操作体
7a 基端部
7b 回動端部
8 軸体
9 係止部
10 係止片
11 枠体
12 溝
C 切込み

Claims (1)

  1. 交換可能なレンズ(1)が嵌め込まれたリム(2)の両端部にヒンジ(5)を介してツル(6)を折り畳み自在に取り付けたものとし、前記リム(2)は、枠体(11)にレンズ(1)の上端縁が嵌め込まれる溝(12)が形成され、この枠体(11)の外端部には前記ヒンジ(5)の一方のヒンジ体(5a)が設けられ、このヒンジ体(5a)に、ツル(6)に設けられたヒンジ(5)の他方のヒンジ体(5b)と、着脱操作体(7)の基端部(7a)とが回動自在として軸支されたものとし、前記着脱操作体(7)の回動端部(7b)に、前記枠体(11)の外端部に設けたヒンジ体(5a)の係止部(9)に係止される係止片(10)が設けられ、この係止片(10)が前記ヒンジ体(5a)の係止部(9)に係止されている状態で、前記レンズ(1)の外端部に設けた外係止部(1a)に係止されるようにし、前記外係止部(1a)を、レンズ(1)の上端縁に設けた突出体とし、この突出体の下端が前記着脱操作体(7)の係止片(10)の上端に係止されるようにした眼鏡であって、前記ヒンジ体(5a)に、前記ヒンジ体(5b)と前記基端部(7a)とが軸体(8)により回動自在として同軸支されたものとし、前記ツル(6)が折り畳まれていない状態では、このツル(6)の先端部(6a)が前記着脱操作体(7)の基端部(7a)に当接するようにし、前記ツル(6)が折り畳まれた状態では、このツル(6)の先端部(6a)が前記着脱操作体(7)の基端部(7a)に当接しないようにしたことを特徴とする眼鏡。
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