JP6107932B2 - 無線通信システム、基地局および無線通信方法 - Google Patents

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Description

本発明は無線通信システム、基地局および無線通信方法に関する。
現在、複数の無線通信装置が基地局にアクセスするセルラ方式の無線通信システムが利用されている。このような無線通信システムの中には、同一チャネル上で同時に2以上の無線通信装置が基地局にデータを送信できるように、2以上の無線通信装置のデータを拡散用の信号系列を用いて符号分割多重するようにしたものがある。
例えば、LTE(Long Term Evolution)と呼ばれる無線通信規格では、上り制御チャネル上に2以上のユーザ端末の制御データを符号分割多重することができる。LTEの基地局は、セルIDに応じた1つのCAZAC(Constant Amplitude Zero Auto-Correlation)系列を使用する。CAZAC系列は、位相差がゼロでない限り自己相関がゼロであり、自身を巡回シフトした何れの信号系列とも直交する特性を備える。ただし、CAZAC系列は、それを巡回シフトしたものではない他のCAZAC系列との間では、相互相関がある程度低いという準直交性を有するものの、完全な直交性は保証していない。
LTEの基地局は、同一セルに属する一のユーザ端末と他の一のユーザ端末に異なるシフト量(ゼロを含む)を指定する。2つのユーザ端末は、それぞれ、セルIDに応じた同じCAZAC系列を基地局から指定されたシフト量だけ巡回シフトし、制御データの拡散変調に用いる。これにより、当該一のユーザ端末が送信する上り制御チャネル信号と当該他の一のユーザ端末が送信する上り制御チャネル信号とは直交することになり、基地局は2つの上り制御チャネル信号を重畳して受信しても互いに分離することができる。
ところで、無線通信システムの利用形態の1つとして、MTC(Machine Type Communication)またはM2M(Machine-to-Machine)通信と呼ばれるものが議論されている。MTC端末は、携帯電話機などユーザ操作に応じて無線通信を行うユーザ端末と異なり、ユーザが操作しなくても自律的にデータを送信し得る。MTC端末の例として、エネルギー消費量を測定して報告するスマートメータ、走行状況を監視して報告する車載器、稼働状況を監視して報告する家電機器などが挙げられる。MTCの普及によって、1つのセルに属する無線通信装置が大きく増加することになる可能性がある。
多数のMTC端末をサポートするにあたり、ユーザが操作する従来のユーザ端末とMTC端末とへの無線リソースの割当方法についても議論が行われている。例えば、LTEの無線通信規格の議論の中で、従来のユーザ端末が使用する従来の上り制御チャネルに加えて、MTC端末専用の上り制御チャネルを別途設けることが提案されている。
Vodafone, "Proposed SID: Provision of low-cost MTC UEs based on LTE", RP-111112, 3GPP TSG-RAN meeting #53, Sept. 2011. Huawei, HiSilicon, CMCC, "Overview on low-cost MTC UEs based on LTE", R1-112912, 3GPP TSG-RAN WG1 meeting #66bis, Oct. 2011. Sony Corporation, Sony Europe Limited, "Consideration on Approaches for Low-Cost MTC UEs", R1-112917, 3GPP TSG-RAN WG1 meeting #66bis, Oct. 2011. Ericsson, ST-Ericsson, "Standards aspects impacting UE costs", R1-112929, 3GPP TSG-RAN WG1 meeting #66bis, Oct. 2011. IPWireless Inc., "Backwards compatible support for reduced bandwidth MTC LTE UEs", R1-114268, 3GPP TSG-RAN WG1 meeting #67, Nov. 2011.
2以上の無線通信装置に符号分割多重のための信号系列を割り当てるとき、上記のような従来技術では、これらの無線通信装置がいつデータを送信しても干渉が生じないように信号系列の間の直交性を重視している。例えば、LTEの基地局は、1つのセル内では1つのCAZAC系列から巡回シフトによって得られる直交する複数の信号系列を使用する。しかし、互いに直交な信号系列の数には限りがあるため、従来技術では、セルに属する無線通信装置が増加すると符号分割多重のための信号系列が不足するおそれがある。
割り当てる信号系列が不足する場合、一部の無線通信装置によるデータ送信を待たせるか、または、当該データを送信するためのチャネルを増やすことが考えられる。前者の場合、無線通信のスループットが低下し得る。後者の場合、無線リソースの利用効率が低下し、また、スケジューリングが複雑になるおそれがある。
一方で、同一セルに属する無線通信装置の中には、他の種類の無線通信装置と比べてデータ送信量やデータ送信頻度が小さいものも存在し得る。例えば、多くのMTC端末は、少量のデータを長周期で間欠的に送信する可能性が高い。このような無線通信装置からの送信信号は、他の無線通信装置からの送信信号と頻繁に干渉するわけではない。
1つの側面では、本発明は、あるチャネルでデータを送信することを許可する無線通信装置の数を増やすことができる無線通信システム、基地局および無線通信方法を提供することを目的とする。
1つの態様では、基地局と複数の無線通信装置とを有する無線通信システムが提供される。基地局は、複数の無線通信装置が同一セルに属するとき、複数の無線通信装置の少なくとも一部を第1および第2のグループを含む複数のグループに分類する。また、基地局は、第1のグループに対して、自身を巡回シフトした信号系列と直交する特性を備えた第1の信号系列を割り当て、第2のグループに対して、第1の信号系列および第1の信号系列を巡回シフトした信号系列と異なっており、自身を巡回シフトした信号系列と直交する特性を備えた第2の信号系列を割り当てる。複数の無線通信装置それぞれは、第1のグループに属する場合、第1の信号系列または第1の信号系列を巡回シフトした信号系列を用いてデータを拡散変調して基地局に送信する。また、複数の無線通信装置それぞれは、第2のグループに属する場合、第2の信号系列または第2の信号系列を巡回シフトした信号系列を用いてデータを拡散変調して基地局に送信する。また、複数の無線通信装置には、第1および第2の種類の無線通信装置が含まれ、基地局は、第1の種類の無線通信装置を複数のグループに分類し、第2の種類の無線通信装置を何れのグループにも分類せず、第2の種類の無線通信装置に対してはセルに応じて決まる第3の信号系列を割り当てる。
1つの態様では、同一セルに属する複数の無線通信装置と通信可能な基地局が提供される。基地局は、制御部と受信部とを有する。制御部は、複数の無線通信装置の少なくとも一部を第1および第2のグループを含む複数のグループに分類し、第1のグループに対して、自身を巡回シフトした信号系列と直交する特性を備えた第1の信号系列を割り当て、第2のグループに対して、第1の信号系列および第1の信号系列を巡回シフトした信号系列と異なっており、自身を巡回シフトした信号系列と直交する特性を備えた第2の信号系列を割り当てる。受信部は、第1の信号系列または第1の信号系列を巡回シフトした信号系列を用いて拡散変調された第1のグループからの送信信号と、第2の信号系列または第2の信号系列を巡回シフトした信号系列を用いて拡散変調された第2のグループからの送信信号とが、重畳されて受信されることを許容する。また、複数の無線通信装置には、第1および第2の種類の無線通信装置が含まれ、制御部は、第1の種類の無線通信装置を複数のグループに分類し、第2の種類の無線通信装置を何れのグループにも分類せず、第2の種類の無線通信装置に対してはセルに応じて決まる第3の信号系列を割り当てる。
1つの態様では、基地局および同一セルに属する複数の無線通信装置を含む無線通信システムが実行する無線通信方法が提供される。同一セルに属する複数の無線通信装置の少なくとも一部を第1および第2のグループを含む複数のグループに分類する。第1のグループに対して、自身を巡回シフトした信号系列と直交する特性を備えた第1の信号系列を割り当て、第2のグループに対して、第1の信号系列および第1の信号系列を巡回シフトした信号系列と異なっており、自身を巡回シフトした信号系列と直交する特性を備えた第2の信号系列を割り当てる。第1のグループに属する無線通信装置が基地局に、第1の信号系列または第1の信号系列を巡回シフトした信号系列を用いてデータを拡散変調して送信する。第2のグループに属する無線通信装置が基地局に、第2の信号系列または第2の信号系列を巡回シフトした信号系列を用いてデータを拡散変調して送信する。また、複数の無線通信装置には、第1および第2の種類の無線通信装置が含まれ、基地局は、第1の種類の無線通信装置を複数のグループに分類し、第2の種類の無線通信装置を何れのグループにも分類せず、第2の種類の無線通信装置に対してはセルに応じて決まる第3の信号系列を割り当てる。
1つの側面では、あるチャネルでデータを送信することを許可する無線通信装置の数を増やすことができる。
本発明の上記および他の目的、特徴および利点は本発明の例として好ましい実施の形態を表す添付の図面と関連した以下の説明により明らかになるであろう。
第1の実施の形態の無線通信システムを示す図である。 第2の実施の形態の無線通信システムを示す図である。 無線フレームの例を示す図である。 無線フレームに含まれるPUCCHの例を示す図である。 PUCCH信号の生成手順の例を示す第1の図である。 PUCCH信号の生成手順の例を示す第2の図である。 CAZAC系列とその巡回シフトの例を示す図である。 CAZAC系列とシフト量とOCCの割当方法の例を示す図である。 基地局の例を示すブロック図である。 MTC端末の例を示すブロック図である。 基地局の受信制御の手順例を示すフローチャートである。 MTC端末の送信制御の手順例を示すフローチャートである。 基地局とMTC端末の間の通信例を示すシーケンス図である。 基地局の他の例を示すブロック図である。 MTC端末の他の例を示すブロック図である。 基地局とMTC端末の間の他の通信例を示すシーケンス図である。
以下、本実施の形態を図面を参照して説明する。
[第1の実施の形態]
図1は、第1の実施の形態の無線通信システムを示す図である。
第1の実施の形態の無線通信システムは、基地局10および無線通信装置21〜25を有する。基地局10は、少なくとも1つのセルを管理し、当該セルに属する無線通信装置からのアクセスを受け付ける。無線通信装置21〜25は、基地局10にアクセスすることができる。ここでは、無線通信装置21〜25が同一のセルに属しているとする。
無線通信装置21〜25は、固定無線通信装置でもよいし移動無線通信装置でもよい。無線通信装置21〜25のうち、無線通信装置21〜24は第1の種類の無線通信装置であり、無線通信装置25は第2の種類の無線通信装置である。第1の種類の無線通信装置は、例えば、スマートメータや車載器や家電機器など、ユーザ操作がなくても自律的にデータ通信を行い得るMTC端末である。第2の種類の無線通信装置は、例えば、携帯電話機など、ユーザ操作に応じてデータ通信を行うユーザ端末である。好ましくは、第1の種類の無線通信装置は、第2の種類の無線通信装置よりも送信量や送信頻度が小さい。
基地局10は、制御部11および受信部12を有する。
制御部11は、無線通信装置21〜25の少なくとも一部を、第1および第2のグループを含む複数のグループに分類する。例えば、制御部11は、第1の種類の無線通信装置を複数のグループに分類し、第2の種類の無線通信装置を何れのグループにも分類しない。ここでは、無線通信装置21,22がグループ1に属し、無線通信装置23,24がグループ2に属するようにグループ化されたとする。無線通信装置21〜24のグループ化は、無線通信装置21〜24の現在位置に基づいて行ってもよい。例えば、制御部11は、近い位置にある無線通信装置同士が同じグループに属し、離れた位置にある2つの無線通信装置が異なるグループに属するようにグループ化する。
また、制御部11は、複数のグループそれぞれに、データの符号分割多重化のための信号系列を割り当てる。制御部11は、グループ1に対して信号系列#1(信号系列31)を割り当て、グループ2に対して信号系列#2(信号系列33)を割り当てる。信号系列33は、信号系列31および信号系列31を巡回シフトした何れの信号系列とも異なるものである。信号系列31,33は、例えば、異なるCAZAC系列である。信号系列31,33は、それぞれ、自身を巡回シフトした信号系列と直交する特性を備える。一方で、信号系列31または信号系列31を巡回シフトしたものと、信号系列33または信号系列33を巡回シフトしたものとの間では、直交性が保証されていないものの、相互相関が比較的小さいという準直交性(または、疑似直交性)が成立し得る。
受信部12は、グループ1に属する無線通信装置21,22から、信号系列31または信号系列31を巡回シフトした信号系列(信号系列32を含む)を用いて拡散変調されたデータが、あるチャネルで受信されることを許容する。また、受信部12は、グループ2に属する無線通信装置23,24から、信号系列33または信号系列33を巡回シフトした信号系列(信号系列34を含む)を用いて拡散変調されたデータが、上記と同じチャネルで受信されることを許容する。このチャネルは上り制御チャネルでもよく、データは上り制御チャネルで伝送する制御データでもよい。無線通信装置21〜24のうちの2以上の無線通信装置のデータが、同一の周波数および同一の時間に重畳されて受信され得る。
このとき、受信部12は、マルチユーザMIMO(Multiple Input Multiple Output)や空間分割多元接続の技術を用いて、異なるグループに異なる指向性のビームを割り当ててもよい。その場合、受信部12は、グループ1に第1のビームを割り当て、無線通信装置21,22から第1のビームに従ってデータを受信する。また、受信部12は、グループ2に第1のビームと指向性の異なる第2のビームを割り当て、無線通信装置23,24から第2のビームに従ってデータを受信する。データ受信におけるビームフォーミングは、例えば、複数のアンテナで受信された無線信号を重み付けして合成することで行う。
無線通信装置21,22は、信号系列31または信号系列31を巡回シフトした信号系列を用いて、データを拡散変調して基地局10に送信する。例えば、無線通信装置21が信号系列31を使用し、無線通信装置22が信号系列32を使用する。その場合、無線通信装置21,22の送信信号は互いに直交し、干渉しないことが期待できる。同様に、無線通信装置23,24は、信号系列33または信号系列33を巡回シフトした信号系列を用いて、データを拡散変調して基地局10に送信する。例えば、無線通信装置23が信号系列33を使用し、無線通信装置24が信号系列34を使用する。その場合、無線通信装置23,24の送信信号は互いに直交し、干渉しないことが期待できる。
一方で、信号系列31,32は、信号系列33,34と直交することが保証されていない。よって、無線通信装置21,22の送信信号が無線通信装置23,24の送信信号と干渉するリスクはゼロではない。ただし、信号系列31,32と信号系列33,34との間の準直交性(または、疑似直交性)により、干渉が低減される。また、無線通信装置21〜24のデータ送信量やデータ送信頻度が小さければ、実質的な干渉リスクは小さくなる。更に、各無線通信装置の現在位置に応じて無線通信装置21〜24をグループ化する方法やビームフォーミング技術を利用すれば、干渉をより低減し得る。
もし、無線通信装置21〜25に割り当て可能な信号系列が、セル固有の1つの信号系列(例えば、1つのCAZAC系列)を巡回シフトして得られる直交性の保証された信号系列のみである場合、信号系列が不足してしまう可能性がある。この場合、無線通信のスループットが低下する可能性や無線リソースの利用効率が低下する可能性がある。これに対し、第1の実施の形態の無線通信システムによれば、CAZAC系列のような信号系列が複数用意されて複数のグループに割り振られる。これにより、割り当て可能な信号系列を増やすことができる。また、グループ内では干渉を生じさせないようにすることが容易であり、グループ間の干渉も低減される。その結果、セル内の無線通信装置が多いときでも、無線通信のスループットや無線リソースの利用効率を改善できる。
[第2の実施の形態]
図2は、第2の実施の形態の無線通信システムを示す図である。
第2の実施の形態の無線通信システムは、セルラ方式の通信システムである。この無線通信システムは、基地局100、MTC端末200,200−1,200−2,200−3を含む複数のMTC端末、および、ユーザ端末300を含む1またはそれ以上のユーザ端末を有する。MTC端末200,200−1,200−2,200−3およびユーザ端末300は、基地局100が管理する同一のセルに属している。なお、隣接するセルおよび隣接する基地局も存在するが、図2では記載を省略している。
基地局100は、MTC端末200,200−1,200−2,200−3およびユーザ端末300と無線通信を行い、また、図示しない有線ネットワークに接続されている無線通信装置である。基地局100は、MTC端末200,200−1,200−2,200−3およびユーザ端末300からアクセスを受け付けて無線コネクションを確立し、各種のユーザデータや制御データを無線コネクション上で送受信する。基地局100は、有線ネットワークを介して隣接する基地局と通信することもある。
MTC端末200,200−1,200−2,200−3は、ユーザが操作しなくても自律的に基地局100にデータを送信し得る、MTC(または、M2M通信)用の無線端末装置である。MTC端末200,200−1,200−2,200−3の例としては、スマートメータ、車載器、家電機器などが挙げられる。MTC端末200,200−1,200−2,200−3は、例えば、定期的に基地局100にアクセスし、各MTC端末で測定された指標値を示すユーザデータを、基地局100を介して所定のサーバ装置に報告する。MTC端末200,200−1,200−2,200−3のデータ送信量やデータ送信頻度は、ユーザ端末300と比べて十分に小さいことが多い。
ユーザ端末300は、ユーザが操作する無線端末装置である。ユーザ端末300の例としては、携帯電話機、PDA(Personal Digital Assistant)、タブレット型コンピュータ、ノード型コンピュータなどが挙げられる。ユーザ端末300は、例えば、ユーザ操作に応じて、基地局100を介してメールサーバに電子メールを送信し、また、基地局100を介してWebサーバに静止画像や動画像などのコンテンツを要求する。ユーザ端末300は、バースト的に短時間に大量のデータを送受信することがある。なお、MTC端末200,200−1,200−2,200−3およびユーザ端末300は、固定無線通信装置であってもよいし、移動無線通信装置であってもよい。
なお、基地局100は第1の実施の形態の基地局10の一例である。MTC端末200,200−1,200−2,200−3は、第1の実施の形態の無線通信装置21〜24の一例である。ユーザ端末300は第1の実施の形態の無線通信装置25の一例である。
図3は、無線フレームの例を示す図である。
このような無線フレームが、基地局100とMTC端末200,200−1,200−2,200−3およびユーザ端末300との間で伝送される。ここでは、復信方式として周波数分割復信(FDD:Frequency Division Duplex)を用いるとする。すなわち、各無線端末装置から基地局100への上りリンク(UL:Uplink)方向と基地局100から各無線端末装置への下りリンク(DL:Downlink)方向とで、それぞれ無線フレームが送信される。ただし、第2の実施の形態において、復信方式として時分割復信(TDD:Time Division Duplex)を用いるようにすることも可能である。
無線フレームは、直交周波数分割多重(OFDM:Orthogonal Frequency Division Multiplex)変調されている。無線フレーム内の無線リソースは、周波数軸方向および時間軸方向に細分化されて管理される。周波数軸方向の無線リソースの最小単位はサブキャリアであり、時間軸方向の無線リソースの最小単位はシンボルである。
長さ10msの無線フレームは、長さ1msのサブフレームを10個含む(サブフレーム#0〜#9)。周波数軸方向では、サブフレームは、12サブキャリアに相当するリソースブロック(RB:Resource Block)を複数含む。サブフレームに含まれるリソースブロックの数は、基地局100が使用する周波数帯域(システム帯域)の幅に応じて異なる。時間軸方向では、サブフレームは、長さ0.5msのスロットを2個含む。スロットに含まれるシンボルの数は、後述するように7個または6個である。
上記のような無線リソースを用いて、基地局100とMTC端末200,200−1,200−2,200−3およびユーザ端末300との間に、各種の物理チャネルが設定される。UL物理チャネルには、主にユーザデータを伝送する物理上りリンク共有チャネル(PUSCH:Physical Uplink Shared Channel)や、主に制御データを伝送する物理上りリンク制御チャネル(PUCCH:Physical Uplink Control Channel)が含まれる。DL物理チャネルには、主にユーザデータを伝送する物理下りリンク共有チャネル(PDSCH:Physical Downlink Shared Channel)や、主に制御データを伝送する物理下りリンク制御チャネル(PDCCH:Physical Downlink Control Channel)が含まれる。
図4は、無線フレームに含まれるPUCCHの例を示す図である。
無線通信におけるマルチパスを考慮して、隣接するシンボルの間にはCP(Cyclic Prefix)と呼ばれるガードインターバルが挿入される。CPは、本来のデータ信号の一部分をコピーしたものである。CPの種類には、ノーマルCPとノーマルCPより長い拡張CPの2つがある。ノーマルCPが用いられるとき、スロットは7個のシンボルを含み、拡張CPが用いられるとき、スロットは6個のシンボルを含む。
ここでは、1スロット・1リソースブロックに相当する無線リソースを用いて、1つのPUCCHが設定されているとする。ノーマルCPが用いられる場合、シンボル#2〜#4で参照信号(RS:Reference Signal)が送信される。参照信号は、無線同期や品質測定などに用いられる既知信号である。参照信号が送信されないシンボル#0,#1,#5,#6では、制御データを送信することが可能である。また、拡張CPが用いられる場合、シンボル#2,#3で参照信号が送信される。参照信号が送信されないシンボル#0,#1,#4,#5では、制御データを送信することが可能である。
PUCCHで伝送され得る制御データには、CQI(Channel Quality Indicator)、ACK(Acknowledgment)/NACK(Negative Acknowledgment)およびスケジューリング要求が含まれる。CQIは、無線端末装置で測定されたDL無線品質を示す品質情報であり、基地局100によるスケジューリングに用いられる。ACK/NACKは、DLユーザデータが無線端末装置において正常に受信されたか否かを示す応答情報であって、基地局100による再送制御に用いられる。スケジューリング要求は、無線端末装置にUL無線リソースが割り当てられておらず、当該無線端末装置がULユーザデータを送信したいときに、基地局100にUL無線リソースを要求するものである。
ここで、UL無線リソースを節約するため、共通のPUCCH用無線リソース上に複数の無線端末装置の制御データが符号分割多重される。各無線端末装置への符号の割り当ては、基地局100が制御する。第2の実施の形態では、基地局100は、MTC端末200,200−1,200−2,200−3およびユーザ端末300が同じPUCCH用無線リソース上で制御データを同時に送信することを許可する。符号分割多重に用いられる符号としては、以下に説明するCAZAC系列とOCC(Orthogonal Cover Code)の組み合わせが用いられる。
図5は、PUCCH信号の生成手順の例を示す第1の図である。
ここでは、MTC端末200が基地局100にPUCCHの制御データを送信する場合を考える。また、PUCCHが割り当てられたスロットではノーマルCPが用いられている、すなわち、シンボル#0,#1,#5,#6で制御データが送信されるとする。
MTC端末200は、CQIやACK/NACKやスケジューリング要求などの制御データを、BPSK(Binary Phase Shift Keying)またはQPSK(Quadrature Phase Shift Keying)を用いてデジタル変調する。MTC端末200は、周波数軸上においてBPSK/QPSKシンボル1つを、長さ12のCAZAC系列またはこれを巡回シフトした信号系列を用いて拡散変調する。CAZAC系列の長さ12は、PUCCHが割り当てられたリソースブロックのサブキャリア数に対応している。
次に、MTC端末200は、周波数軸上の長さ12の拡散信号が、時間軸上で更に拡散変調されるようにする。例えば、MTC端末200は、周波数軸上の拡散信号を、制御データの送信に用いられるOFDMシンボルの数(ここでは、4個)にコピーする。MTC端末200は、周波数軸上の拡散信号に、長さ4のOCCの1シンボル目を掛けて逆高速フーリエ変換(IFFT:Inverse Fast Fourier Transform)する。これにより、シンボル#0のOFDM信号が生成される。同様に、MTC端末200は、周波数軸上の拡散信号に、OCCの2〜4シンボル目をそれぞれ掛けて逆高速フーリエ変換する。これにより、シンボル#1,#5,#6のOFDM信号が生成される。
ただし、MTC端末200は、周波数領域上でOCCを掛ける代わりに時間軸上でOCCを掛けるようにしても、上記と同様のOFDM信号を生成することができる。その場合、MTC端末200は、CAZAC系列を用いてBPSK/QPSKシンボルを拡散変調した後に逆高速フーリエ変換を行い、時間軸上の拡散信号をOFDMシンボルの数にコピーする。MTC端末200は、時間軸上の拡散信号にOCCの1〜4シンボル目をそれぞれ掛けることで、シンボル#0,#1,#5,#6のOFDM信号を生成する。なお、参照信号についても、複数の無線通信装置のものが符号分割多重される。
図6は、PUCCH信号の生成手順の例を示す第2の図である。
MTC端末200は、CAZAC系列またはそれを巡回シフトしたものとして、C(0),C(1),C(2),…,C(10),C(11)の信号系列が基地局100から割り当てられているとする。また、MTC端末200は、OCCとして、OCC(0),OCC(1),OCC(2),OCC(3)の信号系列が割り当てられているとする。また、MTC端末200が送信するBPSK/QPSKシンボルをSとする。
この場合、例えば、周波数軸上でS×C(0)×OCC(0),S×C(1)×OCC(0),S×C(2)×OCC(0),…,S×C(10)×OCC(0),S×C(11)×OCC(0)という拡散信号が生成される。この拡散信号が逆高速フーリエ変換されることで、シンボル#0のOFDM信号が生成される。また、周波数軸上でS×C(0)×OCC(1),S×C(1)×OCC(1),S×C(2)×OCC(1),…,S×C(10)×OCC(1),S×C(11)×OCC(1)という拡散信号が生成される。この拡散信号が逆高速フーリエ変換されることで、シンボル#1のOFDM信号が生成される。シンボル#5,#6のOFDM信号も同様の方法で生成できる。
ここで、CAZAC系列は、それを巡回シフトした信号系列との間で自己相関がゼロになり直交する特性を有する。すなわち、同じCAZAC系列から用意される複数の信号系列は互いに直交することが保証される。第2の実施の形態では、長さ12のCAZAC系列1つから、6個の直交する信号系列を用意できるとする。一方、CAZAC系列は、それを巡回シフトしたものでない他のCAZAC系列との間では、相互相関がある程度低いという準直交性(または、疑似直交性)を有するものの、完全な直交性は保証していない。第2の実施の形態では、長さ12のCAZAC系列を11個用意できるとする。
OCCは、CAZAC系列とは独立して用意することができる、他のOCCと直交する信号系列である。第2の実施の形態では、長さ4のOCCを3個用意できるとする。この3個のOCCは時間軸上で互いに直交している。1つのCAZAC系列に対して、CAZAC系列のシフト量(ゼロを含む)とOCCの組み合わせが異なるOFDM信号は、互いに直交するため分離することができる。第2の実施の形態では、1つのCAZAC系列に対して、6個×3個=18通りのシフト量とOCCの組み合わせが存在する。すなわち、1つのPUCCH上で18個以下の無線端末装置が同時に制御データを送信しても、それらのOFDM信号は互いに干渉せずに基地局100によって分離される。ただし、第2の実施の形態では、セル内で複数のCAZAC系列を使用することで、共通のPUCCH用無線リソース上で送信が許可される無線端末装置の数を18より多くすることを目指す。
図7は、CAZAC系列とその巡回シフトの例を示す図である。
上記の通り、基地局100は、セル内で11個のCAZAC系列と6通りのシフト量を使用可能である。ここで、第2の実施の形態において2つのCAZAC系列が異なるとは、一方のCAZAC系列が、他方のCAZAC系列と同一ではなく、他方のCAZAC系列を任意のシフト量だけ巡回シフトした信号系列とも同一ではないことを意味するものとする。すなわち、基地局100は、MTC端末200,200−1,200−2,200−3やユーザ端末300がBPSK/QPSKシンボルを拡散変調するための信号系列として、11×6=66個の信号系列を用意する。11個のCAZAC系列は系列番号0〜10で識別され、6通りのシフト量はシフト番号0〜5で識別される。
例えば、シフト番号=0はシフト量=0、シフト番号=1はシフト量=2、シフト番号=2はシフト量=4、シフト番号=3はシフト量=6、シフト番号=4はシフト量=8、シフト番号=5はシフト量=10に対応付ける。ここで、系列番号=0のCAZAC系列がC0(0),C0(1),C0(2),C0(3),C0(4),…,C0(9),C0(10),C0(11)という信号系列であるとする。その場合、系列番号=0/シフト番号=0の信号系列は、系列番号=0のCAZAC系列そのものである。また、系列番号=0/シフト番号=1の信号系列は、C0(10),C0(11),C0(0),C0(1),C0(2),…,C0(7),C0(8),C0(9)という信号系列である。
なお、上記の例では、CAZAC系列を後方へと巡回シフトしている。すなわち、シフト番号が示すシフト量だけ前方から後方に向かってCAZAC系列をシフトし、末尾から溢れた信号を先頭に移動している。ただし、CAZAC系列を前方へと巡回シフトしてもよい。すなわち、シフト番号が示すシフト量だけ後方から前方に向かってCAZAC系列をシフトし、先頭から溢れた信号を末尾に移動するようにしてもよい。
系列番号が同じでありシフト番号が異なる2つの信号系列は直交している。例えば、系列番号=0/シフト番号=0の信号系列と系列番号=0/シフト番号=1の信号系列とは直交する。一方、系列番号が異なる2つの信号系列は、相互相関が比較的小さいものの直交するとは限らない。例えば、系列番号=0/シフト番号=0の信号系列と系列番号=10/シフト番号=1の信号系列とは直交するとは限らない。
図8は、CAZAC系列とシフト量とOCCの割当方法の例を示す図である。
第2の実施の形態では、基地局100は、同じセルに属するMTC端末を複数のMTCグループに分類する。そして、基地局100は、各MTCグループに対して1つのCAZAC系列を割り当てる。11個のCAZAC系列のうち1つは、セル固有のCAZAC系列として、MTC端末でないユーザ端末のために用いられる。セル固有のCAZAC系列以外の10個のCAZAC系列が、MTC端末のために用いられる。
セル固有のCAZAC系列の系列番号は、セルIDから所定の計算式に従って算出される。基地局100は、セルIDに応じた系列番号を除いた10個の系列番号を、複数のMTCグループに割り振る。できる限り、異なるMTCグループには異なる系列番号が割り振られることが好ましい。MTCグループに割り当てられたCAZAC系列の系列番号は、当該MTCグループのグループIDから所定の計算式に従って算出できるようにする。よって、基地局100は、できる限り異なるMTCグループに異なる系列番号が割り振られるように、複数のMTCグループそれぞれのグループIDを決定する。
MTC端末以外のユーザ端末それぞれに対しては、基地局100は、セル固有のCAZAC系列に対するシフト量とOCCとの組み合わせを指定する。例えば、基地局100は、シフト番号=0/OCC番号=0をユーザ端末300に対して通知する。なお、ユーザ端末300は、セルサーチの際に基地局100のセルIDを知ることができる。
一方、MTC端末それぞれに対しては、基地局100は、MTCグループに割り当てたCAZAC系列、および、当該CAZAC系列に対するシフト量とOCCの組み合わせを指定する。同じMTCグループ内のMTC端末の間では、シフト量とOCCの組み合わせが異なることが好ましい。すなわち、基地局100は、1つのMTCグループに属するMTC端末の数が18個以下になるよう、MTC端末をグループ化することが好ましい。
ここで、MTC端末200,200−1がMTCグループ1に属し、MTC端末200−2,200−3がMTCグループ2に属するとする。例えば、基地局100は、系列番号=1に相当するグループID=nとシフト番号=0/OCC番号=0をMTC端末200に通知し、グループID=nとシフト番号=0/OCC番号=1をMTC端末200−1に通知する。また、例えば、基地局100は、系列番号=2に相当するグループID=mとシフト番号=2/OCC番号=0をMTC端末200−2に通知し、グループID=mとシフト番号=2/OCC番号=1をMTC端末200−3に通知する。
複数のMTC端末をグループ化するにあたり、第2の実施の形態では、基地局100は位置が近いMTC端末を同じMTCグループに分類し、位置が遠いMTC端末を異なるMTCグループに分類するようにする。そして、基地局100は、マルチユーザMIMOや空間分割多元接続のビームフォーミング技術を用いて、MTCグループ毎に異なる指向性のビームを用いて無線通信を行う。すなわち、基地局100は、MTCグループ1に属するMTC端末200からの制御データと、MTCグループ2に属するMTC端末200−2からの制御データとを、異なる指向性のビームによって受信する。
なお、基地局100は、セルに属するMTC端末の数が多い場合には、MTCグループの数が10を超えることを許容してもよい。すなわち、基地局100は、あるMTCグループと他の1つのMTCグループとに同じCAZAC系列が割り当てられることを許容してもよい。その場合、基地局100は、できる限り離れた位置にあるMTCグループに同じCAZAC系列を割り当てるようにすることが好ましい。
また、2つのセルが接するセル境界付近では、一方のセルのMTCグループと他方のセルのMTCグループに異なるCAZAC系列が割り当てられることが好ましい。そこで、基地局100は、セル境界付近に位置するMTCグループのグループIDを決定するにあたり、隣接する基地局とネゴシエーションしてグループIDを調整することが好ましい。
図9は、基地局の例を示すブロック図である。
基地局100は、複数の無線周波(RF:Radio Frequency)受信部(RF受信部111−1,…,111−n)、複数の重み付け部(重み付け部112−1,…,112−n)、合成部113、CP削除部114、高速フーリエ変換(FFT:Fast Fourier Transform)部115および分離部116を有する。また、基地局100は、PUSCH復調部121、PUSCH復号部122、PUCCH復調部123、PUCCH復号部126、チャネル推定部127およびビーム制御部128を有する。また、基地局100は、位置情報抽出部131、グループ決定部132、PDCCH変調部141、IFFT部142、CP付加部143およびRF送信部144を有する。
RF受信部111−1,…,111−nは、それぞれ異なるアンテナで受信された無線信号をデジタルベースバンド信号に変換(ダウンコンバート)する。基地局100は、4つのアンテナで無線信号を受信する場合、これら4つのアンテナに対応する4つのRF受信部を備える。RF受信部111−1,…,111−nは、ダウンコンバートのために、例えば、直交復調器、帯域通過フィルタ(BPF:Band-pass Filter)、アナログデジタル変換器(ADC:Analog to Digital Converter)などの信号処理回路を備える。
重み付け部112−1,…,112−nは、それぞれ対応するRF受信部から取得するデジタルベースバンド信号としての受信信号に対して、ビーム制御部128から指定される重み(ウェイト)を掛ける。基地局100は、4つのアンテナで無線信号受信する場合、4つのRF受信部に対応する4つの重み付け部を備える。
合成部113は、重み付け部112−1,…,112−nで重み付けされた受信信号を合算することで、複数のアンテナの受信信号を合成する。なお、基地局100が複数の指向性のビームを形成する場合、ビームによって重みが異なる。重み付け部112−1,…,112−nおよび合成部113は、ビームの数だけ並列に受信信号を処理してもよい。
CP削除部114は、合成部113から取得するOFDM受信信号におけるOFDMシンボルのタイミングを検出し、OFDMシンボルに付加されているCPを削除する。なお、CPは元のOFDMシンボルの一部分をコピーしたものであるため、OFDM受信信号とそれを遅延させた信号との間の自己相関を求めることでCPを探すことができる。
FFT部115は、CPが削除されたOFDM受信信号をOFDMシンボル単位で高速フーリエ変換する。すなわち、FFT部115は、時間軸上のOFDMシンボルに重畳されている複数のサブキャリア信号を分離する。なお、基地局100は、FFT部115に代えて、他の種類のフーリエ変換を行う信号処理回路を用いてもよい。
分離部116は、UL無線フレームに含まれる各種の物理チャネルの受信信号を分離する。分離部116は、PUSCHの受信信号をPUSCH復調部121に出力し、PUCCHの受信信号をPUCCH復調部123に出力する。また、分離部116は、参照信号などの既知のパイロット信号をチャネル推定部127に出力する。
PUSCH復調部121は、PUSCHの受信信号を復調して符号化されたユーザデータを抽出する。変調方式には、QPSKや16QAM(Quadrature Amplitude Modulation)などのデジタル変調方式が含まれる。PUSCHの変調方式は、各無線端末装置のUL無線品質に応じて適応的に変化することがある。
PUSCH復号部122は、PUSCH復調部121で抽出されたユーザデータを誤り訂正復号する。誤り訂正符号化方式としては、畳み込み符号やターボ符号や低密度パリティ検査(LDPC:Low Density Parity Check)符号などが用いられ得る。PUSCHの符号化率は、各無線端末装置のUL無線品質に応じて適応的に変化することがある。
PUCCH復調部123は、PUCCHの受信信号を復調して符号化された制御データを抽出する。PUCCHの復調を行うにあたり、グループ決定部132からPUCCH復調部123に、使用中である系列番号とシフト番号とOCC番号が通知される。PUCCH復調部123は、OCC逆拡散部124およびCAZAC逆拡散部125を有する。
OCC逆拡散部124は、グループ決定部132から通知されたOCC番号に対応する長さ4のOCCを生成する。そして、OCC逆拡散部124は、PUCCHの参照信号用シンボルを除く4つのOFDMシンボル(例えば、シンボル#0,#1,#5,#6)を、長さ4のOCCを用いて逆拡散し合成する。かかる逆拡散が、使用中のOCC番号の数だけ行われる。これにより、1スロット・1リソースブロックのPUCCHから、OCC番号1つにつき、周波数軸上の長さ12の拡散信号が抽出される。
CAZAC逆拡散部125は、グループ決定部132から通知された系列番号に対応する長さ12のCAZAC系列を生成する。CAZAC系列としては、例えば、Zadoff−Chu系列を用いる。また、CAZAC逆拡散部125は、グループ決定部132からゼロ以外のシフト番号が通知されると、CAZAC系列をシフト番号に対応するシフト量だけ巡回シフトする。そして、CAZAC逆拡散部125は、周波数軸上の長さ12の拡散信号を、長さ12のCAZAC系列またはそれを巡回シフトした信号系列を用いて逆拡散する。かかる逆拡散が、使用中の系列番号とシフト番号の組み合わせの数だけ行われる。これにより、系列番号とシフト番号とOCC番号の組み合わせ1つにつき、制御データのBPSK/QPSKシンボルが抽出される。PUCCH復調部123は、BPSK/QPSKシンボルをデジタル復調して符号化された制御データを抽出する。
PUCCH復号部126は、PUCCH復調部123で抽出された制御データを誤り訂正復号する。誤り訂正符号化方式としては、所定の符号化方式が用いられ得る。制御データには、CQIやACK/NACKやスケジューリング要求が含まれる。
チャネル推定部127は、PUCCHの参照信号などの既知のパイロット信号に基づいて、各無線端末装置と基地局100との間の上りリンクのチャネル状態を推定する。チャネル推定によって得られるチャネル情報には、例えば、送信信号の減衰量や移相回転量が含まれる。なお、PUCCHの参照信号用のOFDMシンボル(例えば、シンボル#2〜#4)には、複数の無線端末装置が送信した参照信号が符号分割多重されている。チャネル推定部127は、逆拡散によって複数の無線端末装置の参照信号を分離することができる。チャネル推定部127は、PUCCHについてのチャネル情報をPUCCH復調部123に通知し、また、各種チャネルのチャネル情報をビーム制御部128に通知する。
ビーム制御部128は、複数のMTC端末とMTCグループとの対応関係を示すグループ情報をグループ決定部132から取得し、また、各MTC端末のチャネル情報を示すチャネル推定部127から取得する。ビーム制御部128は、グループ情報とチャネル情報とに基づいて、異なるMTCグループに属するMTC端末からは異なる指向性のビームに従って基地局100がデータを受信するように、複数のビームを形成する。すなわち、ビーム制御部128は、ビーム毎に、複数のアンテナそれぞれの受信信号に掛ける重み(ウェイト)を決定し、重み付け部112−1,…,112−nに重みを通知する。
位置情報抽出部131は、PUSCH復号部122で復号されたユーザデータから、位置情報を抽出する。位置情報は、各MTC端末が送信するユーザデータに含まれており、当該MTC端末がGPS(Global Positioning System)を用いて測定した現在位置を示すものである。位置情報抽出部131は、定期的(例えば、1時間毎)に各MTC端末の位置情報を取得することが好ましい。なお、位置情報は、データチャネル(PUSCH)ではなく制御チャネル(PUCCH)で伝送されてもよい。その場合、位置情報抽出部131は、PUCCH復号部126で復号された制御データから位置情報を抽出する。
グループ決定部132は、位置情報抽出部131から各MTC端末の位置情報を取得し、位置情報に基づいて同一セルに属する複数のMTC端末を複数のMTCグループに分類する。このとき、位置が近いMTC端末同士が同じMTCグループに属し、位置が遠いMTC端末が異なるMTCグループに属するようにグループ化する。例えば、グループ決定部132は、距離の閾値を予め決めておき、任意の2つのMTC端末の間の距離が閾値以下であるようなMTC端末の集合を、1つのMTCグループに割り当てる。ただし、1つのMTCグループに属するMTC端末の数が、CAZAC系列のシフト量とOCCとの組み合わせ数(例えば、6×3=18通り)以下になることが好ましい。
また、グループ決定部132は、セルIDに応じたセル固有のCAZAC系列を除いた複数(例えば、10個)のCAZAC系列のうちの1つを、MTCグループそれぞれに割り当てる。異なるMTCグループには、異なるCAZAC系列が割り当てられることが好ましい。グループ決定部132は、かかる条件を満たすように、系列番号を算出するためのグループIDを各MTCグループに割り当てる。また、グループ決定部132は、MTCグループ毎に、各MTC端末に対しシフト量とOCCを指定する。同じMTCグループに属するMTC端末の間では、シフト量とOCCの組み合わせが異なることが好ましい。
そして、グループ決定部132は、複数のMTC端末と複数のMTCグループとの対応関係を示すグループ情報をビーム制御部128に通知する。また、グループ決定部132は、MTC端末毎に、当該MTC端末が属するMTCグループのグループIDとグループ内割当情報とを含む制御データを生成する。グループ内割当情報には、当該MTC端末に対して指定したシフト量を示すシフト番号と、当該MTC端末に対して指定したOCCを示すOCC番号とが含まれる。なお、グループ決定部132は、定期的(例えば、1時間毎)に複数のMTC端末のグループ化を再実行することが好ましい。
PDCCH変調部141は、PDCCHで送信する各無線端末装置宛ての制御データを変調する。制御データには、グループ決定部132が生成したグループIDやグループ内割当情報が含まれる。また、制御データには、各無線端末装置に割り当てたUL無線リソースを示すスケジューリング情報が含まれる。UL無線リソースの割当は、図示しないスケジューラが、例えば、PUCCHで受信されたスケジューリング要求などに応じて決定する。変調方式には、QPSKなどの所定のデジタル変調方式が用いられる。
IFFT部142は、複数のサブキャリアにマッピングされた変調信号(PDCCHの変調信号を含む)を逆高速フーリエ変換する。すなわち、IFFT部142は、複数のサブキャリア信号を時間軸上のOFDMシンボルに重畳する。なお、基地局100は、IFFT部142に代えて、他の種類の逆フーリエ変換を行う信号処理回路を用いてもよい。
CP付加部143は、IFFT部142によって生成されたOFDMシンボルにCPを付加する。CPは元のOFDMシンボルの一部分をコピーしたものである。
RF送信部144は、CPが付加されたOFDM送信信号であるデジタルベースバンド信号を無線信号に変換(アップコンバート)する。RF送信部144は、アップコンバートのために、例えば、デジタルアナログ変換器(DAC:Digital to Analog Converter)、直交変調器、電力増幅器などの信号処理回路を備える。RF送信部144は、無線信号をアンテナから出力する。受信用のアンテナと送信用のアンテナは同一でもよい。
なお、グループ決定部132は、第1の実施の形態の制御部11の一例である。PUCCH復調部123は、第1の実施の形態の受信部12の一例である。
図10は、MTC端末の例を示すブロック図である。
MTC端末200は、RF受信部211、CP削除部212、FFT部213、PDCCH復調部214、GPS受信部215および位置算出部216を有する。また、MTC端末200は、CAZAC判定部221、OCC判定部222、スケジューラ223、ユーザデータ生成部224および制御データ生成部225を有する。また、MTC端末200は、PUSCH符号化部231、PUSCH変調部232、RS生成部233、PUCCH符号化部234、PUCCH変調部235、多重化部241、IFFT部242、CP付加部243およびRF送信部244を有する。
RF受信部211は、MTC端末200が備えるアンテナで受信された無線信号をデジタルベースバンド信号に変換(ダウンコンバート)する。RF受信部211は、ダウンコンバートのために、例えば、直交復調器、BPF、ADCなどの信号処理回路を備える。
CP削除部212は、RF受信部211から取得するOFDM受信信号におけるOFDMシンボルのタイミングを検出し、OFDMシンボルに付加されているCPを削除する。
FFT部213は、CPが削除されたOFDM受信信号をOFDMシンボル単位で高速フーリエ変換する。すなわち、FFT部213は、時間軸上のOFDMシンボルに重畳されている複数のサブキャリア信号を分離する。なお、MTC端末200は、FFT部213に代えて、他の種類のフーリエ変換を行う信号処理回路を用いてもよい。
PDCCH復調部214は、DL無線フレームに含まれるPDCCHの受信信号を復調する。変調方式には、QPSKなどの所定のデジタル変調方式が用いられている。
GPS受信部215は、MTC端末200が備えるGPSアンテナを用いてGPS信号を受信する。GPS信号には、複数のGPS衛星が送信した時刻データが含まれている。
位置算出部216は、GPS受信部215から複数のGPS衛星の時刻データを取得し、複数のGPS衛星それぞれの送信時刻とMTC端末200の内部時計が示す受信時刻とに基づいて、MTC端末200の現在位置(経度および緯度)を算出する。そして、位置算出部216は、算出した現在位置を示す位置情報を生成する。
CAZAC判定部221は、PUCCHの拡散変調に用いる、基地局100から割り当てられたCAZAC系列およびシフト量を判定する。すなわち、CAZAC判定部221は、PDCCHで受信された制御データからグループIDを抽出し、グループIDから所定の計算式(例えば、グループIDを11で割った余りを求める計算式)に従って系列番号を算出する。また、CAZAC判定部221は、PDCCHで受信された制御データからグループ内割当情報に含まれるシフト番号を抽出する。そして、CAZAC判定部221は、系列番号とシフト番号をPUCCH変調部235に通知する。
OCC判定部222は、PUCCHの拡散変調に用いる、基地局100から割り当てられたOCCを判定する。すなわち、OCC判定部222は、PDCCHで受信された制御データからグループ内割当情報に含まれるOCC番号を抽出する。そして、OCC判定部222は、OCC番号をPUCCH変調部235に通知する。
なお、グループIDおよびグループ内割当情報は、制御チャネル(PDCCH)ではなくデータチャネル(PDSCH)で伝送されてもよい。その場合、CAZAC判定部221は、ユーザデータからグループIDおよびシフト番号を抽出し、OCC判定部222は、ユーザデータからOCC番号を抽出することができる。
スケジューラ223は、PDCCHで受信した制御データに含まれるスケジューリング情報を取得する。スケジューラ223は、スケジューリング情報に従って、PUSCHでのユーザデータの送信およびPUCCHでの制御データの送信をスケジューリングする。
ユーザデータ生成部224は、スケジューラ223からの指示に応じて、PUSCHで送信するユーザデータを生成する。ユーザデータには、位置算出部216が生成したMTC端末200の現在位置を示す位置情報が含まれる。ただし、位置情報は、PUSCHではなくPUCCHで送信するようにしてもよい。
制御データ生成部225は、スケジューラ223からの指示に応じて、PUCCHで送信する制御データを生成する。制御データには、CQI、ACK/NACKおよびスケジューリング要求が含まれる。CQIは、MTC端末200で測定されたDL無線品質を示し、定期的または基地局100からの指示に応じて生成され得る。ACK/NACKは、基地局100からユーザデータが受信されたことに応答して生成され得る。スケジューリング要求は、基地局100に送信したいユーザデータが発生したときに生成され得る。
PUSCH符号化部231は、ユーザデータ生成部224が生成したユーザデータを誤り訂正符号化する。誤り訂正符号化方式としては、畳み込み符号やターボ符号や低密度パリティ検査符号などが用いられ得る。PUSCHの符号化率は、MTC端末200のUL無線品質に応じて基地局100から指定されることがある。
PUSCH変調部232は、符号化されたユーザデータを変調する。変調方式には、QPSKや16QAMなどのデジタル変調方式が含まれる。PUSCHの変調方式は、MTC端末200のUL無線品質に応じて基地局100から指定されることがある。
RS生成部233は、PUCCHの所定のOFDMシンボル(例えば、シンボル#2〜#4)で送信する参照信号を生成する。RS生成部233は、MTC端末200に割り当てられる拡散コードを用いて参照信号を拡散変調する。この拡散コードは、制御データの拡散変調に用いられるOCCに応じて決まるようにしてもよい。
PUCCH符号化部234は、制御データ生成部225が生成した制御データを誤り訂正符号化する。誤り訂正符号化方式としては、所定の符号化方式が用いられ得る。
PUCCH変調部235は、符号化された制御データを変調する。すなわち、PUCCH変調部235は、制御データをBPSK方式またはQPSK方式でデジタル変調し、BPSK/QPSKシンボルをCAZAC系列およびOCCを用いて拡散変調する。PUCCH変調部235は、CAZAC拡散部236およびOCC拡散部237を有する。
CAZAC拡散部236は、CAZAC判定部221から通知された系列番号に対応する長さ12のCAZAC系列を生成する。CAZAC拡散部236が生成するCAZAC系列は、基地局100のCAZAC逆拡散部125が生成するものと同じである。CAZAC系列としては、例えば、Zadoff−Chu系列を用いる。また、CAZAC拡散部236は、CAZAC判定部221からゼロ以外のシフト番号が通知される。CAZAC系列をシフト番号に対応するシフト量だけ巡回シフトする。そして、CAZAC拡散部236は、CAZAC系列またはそれを巡回シフトした信号系列を用いて、BPSK/QPSKシンボル1つを周波数軸上の長さ12の拡散信号へと拡散変調する。
OCC拡散部237は、OCC判定部222から通知されたOCC番号に対応する長さ4のOCCを生成する。また、OCC拡散部237は、CAZAC拡散部236によって生成された長さ12の拡散信号を、制御データ用のOFDMシンボルの数(4つ)にコピーする。そして、OCC拡散部237は、周波数軸上で長さ12の拡散信号にOCCの1番目を掛けて、1番目のOFDMシンボルに対応するサブキャリア信号を生成する。同様に、OCC拡散部237は、長さ12の拡散信号にOCCの2〜4番目を掛けて、2〜4番目のOFDMシンボルに対応するサブキャリア信号を生成する。
多重化部241は、各種の物理チャネルをUL無線フレームにマッピングすることで、これら物理チャネルの送信信号を多重化する。多重化する送信信号には、PUSCH変調部232が生成したユーザデータの変調信号、RS生成部233が生成した参照信号、および、PUCCH変調部235が生成した制御データの変調信号が含まれる。
IFFT部242は、複数のサブキャリアにマッピングされた変調信号を逆高速フーリエ変換する。すなわち、IFFT部242は、複数のサブキャリア信号を時間軸上のOFDMシンボルに重畳する。なお、MTC端末200は、IFFT部242に代えて、他の種類の逆フーリエ変換を行う信号処理回路を用いてもよい。
CP付加部243は、IFFT部242によって生成されたOFDMシンボルにCPを付加する。CPは元のOFDMシンボルの一部分をコピーしたものである。
RF送信部244は、CPが付加されたOFDM送信信号であるデジタルベースバンド信号を無線信号に変換(アップコンバート)する。RF送信部244は、アップコンバートのために、例えば、DAC、直交変調器、電力増幅器などの信号処理回路を備える。RF送信部244は、無線信号をアンテナから出力する。RF受信部211が無線信号を受信するアンテナとRF送信部244が無線信号を送信するアンテナは同一でもよい。
なお、MTC端末200−1,200−2,200−3およびユーザ端末300も、MTC端末200と同様のブロック構成によって実現できる。ただし、ユーザ端末300は、グループIDではなくセルIDに応じたCAZAC系列を生成する。
図11は、基地局の受信制御の手順例を示すフローチャートである。
(S11)位置情報抽出部131は、同一セルに属する複数のMTC端末それぞれから位置情報を取得する。すなわち、位置情報抽出部131は、各MTC端末が送信するユーザデータから位置情報を抽出する。1またはそれ以上のMTC端末が移動する可能性を考慮して、位置情報は継続的に(例えば、1時間毎に)取得することが好ましい。位置情報を取得したいときに、グループ決定部132が各MTC端末に位置情報を要求してもよい。位置情報抽出部131は、ユーザ端末300などのMTC端末でない無線端末装置からは位置情報を取得しなくてもよい。各無線端末装置がMTC端末であるか否かは、当該無線端末装置が基地局100に接続するときに基地局100に通知してもよい。
(S12)グループ決定部132は、位置情報抽出部131によって取得された位置情報が示す現在位置に基づいて、同一セルに属するMTC端末を複数のMTCグループに分類する。位置が近いMTC端末同士が同じMTCグループに属し、位置が離れたMTC端末が異なるMTCグループに属することが好ましい。例えば、MTC端末200,200−1がMTCグループ1に割り当てられ、MTC端末200−2,200−3がMTCグループ2に割り当てられる。グループ決定部132は、ユーザ端末300などのMTC端末でない無線端末装置についてはグループ分けしなくてよい。
(S13)グループ決定部132は、複数のMTCグループそれぞれに1つのCAZAC系列を割り当てる。MTCグループに割り当てるCAZAC系列は、セルIDに応じて決まるセル固有のCAZAC系列とは異なるものとする。異なるMTCグループには異なるCAZAC系列が割り当てられることが好ましい。グループ決定部132は、このような条件が満たされるように各MTCグループにグループIDを付与する。
(S14)グループ決定部132は、MTCグループ毎に、当該MTCグループに属するMTC端末に対してシフト量とOCCを割り当てる。同一のMTCグループの中では、シフト量とOCCの組み合わせがMTC端末によって異なることが好ましい。グループ決定部132は、異なるMTCグループに属する任意の2つのMTC端末に対しては、同一のシフト量とOCCの組み合わせを割り当ててよい。なお、ステップS14と上記のステップS13とを逆順または並列に実行するようにしてもよい。
(S15)グループ決定部132は、各MTC端末宛ての制御データとして、当該MTC端末が属するMTCグループのグループIDと、当該MTC端末に対して指定したシフト番号およびOCC番号を含むグループ内割当情報とを生成する。生成されたグループIDおよびグループ内割当情報は、PDCCHで各MTC端末に送信される。
なお、ユーザ端末300などのMTC端末でない無線端末装置に対しては、セルIDによって決まるCAZAC系列に対するシフト量とOCCとが割り当てられる。例えば、基地局100からユーザ端末300に、シフト番号およびOCC番号を含む制御データが送信される。MTC端末でない無線端末装置の集合の中では、シフト量とOCCの組み合わせが無線端末装置によって異なることが好ましい。MTC端末とMTC端末でない無線端末装置との間では、同一のシフト量とOCCの組み合わせが割り当てられてもよい。なお、セルIDは各無線端末装置がセルサーチを行うことで知ることができるため、基地局100はMTC端末でない無線端末装置にセルIDを通知しなくてもよい。
(S16)ビーム制御部128は、複数のMTCグループそれぞれに対して他のMTCグループとは異なる指向性のビームを割り当てる。これを実現するために、マルチユーザMIMOや空間分割多元接続のビームフォーミング技術を用いることができる。ビーム制御部128は、異なるMTCグループに属するMTC端末が送信したPUCCHの制御データを分離できるように、複数のアンテナそれぞれの受信信号に掛ける重みを決定する。
(S17)グループ決定部132は、MTC端末200,200−1,200−2,200−3およびユーザ端末300を含む無線端末装置に指定した、使用中のCAZAC系列とシフト番号とOCC番号の組み合わせを特定する。そして、グループ決定部132は、特定した組み合わせによって拡散変調された制御データを抽出できるように、OCC逆拡散部124およびCAZAC逆拡散部125のシーケンス生成器の設定を変更する。なお、ステップS15〜S17は任意の順序または並列に実行するようにしてもよい。
(S18)合成部113は、複数のアンテナの受信信号を重み付けすることで、指向性の異なる複数のビームの受信信号、すなわち、複数のMTCグループからの受信信号を互いに分離する。PUCCH復調部123は、OCC逆拡散部124およびCAZAC逆拡散部125を用いて、MTCグループ毎に、シフト量とOCCの組み合わせが異なる拡散信号それぞれを逆拡散する。これにより、複数のMTC端末の制御データを分離できる。
なお、ユーザ端末300などのMTC端末でない無線端末装置からの受信信号に対しては、ビームフォーミング技術を適用しなくてもよい。PUCCH復調部123は、MTC端末でない無線端末装置の制御データについては、セル固有のCAZAC系列を用いて、シフト量とOCCの組み合わせが異なる拡散信号それぞれを逆拡散する。
図12は、MTC端末の送信制御の手順例を示すフローチャートである。
ここでは、MTC端末200によって実行される送信制御を説明する。他のMTC端末においてもMTC端末200と同様の送信制御が実行される。
(S21)位置算出部216は、受信されたGPS信号に基づいてMTC端末200の現在位置を算出する。すなわち、位置算出部216は、複数のGPS衛星それぞれのGPS信号の送信時刻とMTC端末200の内部時計が示すGPS信号の受信時刻との差に基づいて、MTC端末200の現在位置の経度および緯度を推定する。位置算出部216は、定期的または基地局100からの指示に応じて現在位置を算出してもよい。
(S22)ユーザデータ生成部224は、位置算出部216で算出された現在位置を示す位置情報を含むユーザデータを生成する。この位置情報は、PUSCHで基地局100に送信される。位置情報の生成および送信は、基地局100からの指示なしに定期的に行ってもよいし、基地局100から指示を受けたときに行ってもよい。
(S23)CAZAC判定部221は、基地局100からPDCCHで受信されたグループIDとグループ内割当情報のシフト番号とを取得する。OCC判定部222は、基地局100からPDCCHで受信されたグループ内割当情報のOCC番号を取得する。グループIDは、MTC端末200が属するMTCグループに付与されたものである。シフト番号とOCC番号は、MTC端末200に割り当てられたものである。
(S24)CAZAC判定部221は、グループIDから所定の計算式に従って系列番号を算出することで、MTC端末200が属するMTCグループに対して割り当てられたCAZAC系列を判定する。グループIDから系列番号を算出する計算式は、セルIDからセル固有のCAZAC系列を示す系列番号を算出するための計算式と同じでもよい。
(S25)CAZAC判定部221は、系列番号およびシフト番号をCAZAC拡散部236に通知することで、CAZAC拡散部236のシーケンス生成器の設定を変更する。これにより、CAZAC拡散部236は、系列番号およびシフト番号によって特定される信号系列を生成できる。OCC判定部222は、OCC番号をOCC拡散部237に通知することで、OCC拡散部237のシーケンス生成器の設定を変更する。これにより、OCC拡散部237は、OCC番号によって特定されるOCCを生成できる。
(S26)PUCCH変調部235は、CAZAC拡散部236およびOCC拡散部237を用いて、PUCCHの制御データを拡散変調する。これにより、MTC端末200の制御データと他の無線端末装置の制御データとを共通のPUCCH用無線リソースで送信できる。
図13は、基地局とMTC端末の間の通信例を示すシーケンス図である。
ここでは、MTC端末200,200−1,200−2を制御することを考える。
(S31)MTC端末200は、MTC端末200の現在位置を算出し、現在位置を示す位置情報を基地局100に送信する。同様に、MTC端末200−1は、MTC端末200−1の現在位置を算出して位置情報を基地局100に送信し、MTC端末200−2は、MTC端末200−2の現在位置を算出して位置情報を基地局100に送信する。基地局100による位置情報の収集は、例えば、1時間毎に定期的に行われる。
(S32)基地局100は、MTC端末200,200−1,200−2から受信した位置情報に基づいて、MTC端末200,200−1,200−2をグループ化する。ここでは、基地局100は、MTC端末200,200−1をMTCグループ1に割り当て、MTC端末200−2をMTCグループ2に割り当てる。
(S33)基地局100は、MTCグループ1を示すグループID=nをMTC端末200に通知する。また、基地局100は、シフト番号=0とOCC番号=0をMTC端末200に割り当て、これをMTC端末200に通知する。
(S34)基地局100は、MTCグループ1を示すグループID=nをMTC端末200−1に通知する。また、基地局100は、シフト番号=1とOCC番号=1をMTC端末200−1に割り当て、これをMTC端末200−1に通知する。
(S35)基地局100は、MTCグループ2を示すグループID=mをMTC端末200−2に通知する。また、基地局100は、シフト番号=2とOCC番号=0をMTC端末200−2に割り当て、これをMTC端末200−2に通知する。なお、ステップS33〜S35の通知は、同時に行ってもよいし異なるタイミングで行ってもよい。
(S36)MTC端末200は、基地局100にPUCCHで制御データを送信するとき、グループID=nに対応するCAZAC系列とOCC番号=0のOCCとを用いて、制御データを拡散変調する。MTC端末200−1は、基地局100にPUCCHで制御データを送信するとき、グループID=nに対応するCAZAC系列を巡回シフトしたものとOCC番号=1のOCCとを用いて、制御データを拡散変調する。基地局100は、MTCグループ1に対応する指向性のビーム#1によって、MTC端末200,200−1が送信したPUCCHのOFDM信号を受信する。
(S37)MTC端末200−2は、基地局100にPUCCHで制御データを送信するとき、グループID=mに対応するCAZAC系列を巡回シフトしたものとOCC番号=0のOCCとを用いて、制御データを拡散変調する。基地局100は、MTCグループ2に対応する指向性のビーム#2(ビーム#1とは指向性が異なる)によって、MTC端末200−2が送信したPUCCHのOFDM信号を受信する。ステップS36のOFDM信号とステップS37のOFDM信号とは、共通のPUCCH用無線リソースに重畳されていてもよい。
上記の場合、MTC端末200の拡散信号とMTC端末200−1の拡散信号とは、系列番号が同じでシフト番号が異なる信号系列を用いているため、直交しており干渉しない。また、MTC端末200−1の拡散信号とMTC端末200−2の拡散信号とは、異なるOCCを使用しているため、直交しており干渉しない。一方、MTC端末200の拡散信号とMTC端末200−2の拡散信号とは、異なるCAZAC系列に基づく信号系列および同じOCCを使用しているため、準直交(または、疑似直交とも言う)している。
MTC端末200,200−1,200−2は、互いに共通のPUCCH用無線リソースで拡散信号を送信することが許容され、また、ユーザ端末300と共通のPUCCH用無線リソースで拡散信号を送信することが許容される。ただし、MTC端末200,200−1,200−2は、制御データの送信量や送信頻度が比較的小さいことが多い。このため、MTC端末200,200−1,200−2の拡散信号が共通のPUCCH用無線リソース上に重なる可能性や、MTC端末200,200−1,200−2の拡散信号とユーザ端末300の拡散信号とが共通のPUCCH用無線リソース上に重なる可能性は、大きくはないと期待できる。
第2の実施の形態の無線通信システムによれば、同一セルに属する複数のMTC端末が複数のMTCグループに分類され、MTCグループに対して1つのCAZAC系列が割り当てられる。このため、セル内で1つのCAZAC系列のみを使用する場合と比べて、共通のPUCCH用無線リソース上で送信が許可されるMTC端末の数を増やすことができる。
このとき、同一のMTCグループに属するMTC端末の間では、拡散信号を直交させることができ干渉を避けることができる。また、異なるMTCグループに属するMTC端末の間であっても、使用するOCCが異なれば拡散信号が直交するため、干渉が発生する確率を抑えられる。また、異なるMTCグループに属するMTC端末が同じOCCを使用する場合であっても、拡散信号が準直交するため干渉がある程度抑えられる。
更に、MTC端末は制御データの送信量や送信頻度が比較的小さいと考えられるため、異なるMTCグループに属するMTC端末が同じOCCを用いて同時に拡散信号を送信する確率は高くなく、実質的な干渉発生の可能性が抑制される。また、基地局100が異なるMTCグループに属するMTC端末からは異なる指向性のビームに従って拡散信号を受信することで、更に干渉発生が抑制される。また、各MTC端末がユーザ端末300と共通のPUCCH用無線リソースを用いて制御データを送信することができるため、基地局100によるスケジューリングが簡潔になり、また、PUCCH用のUL無線リソースの量を低減できる。
[第3の実施の形態]
次に、第3の実施の形態を説明する。第2の実施の形態との違いを中心に説明し、第2の実施の形態と同様の事項については説明を省略する。第3の実施の形態の無線通信システムは、各MTC端末の現在位置を算出する方法が第2の実施の形態と異なる。第3の実施の形態の無線通信システムは、図2の基地局100に代えて基地局100aを有する。また、第3の実施の形態の無線通信システムは、図2のMTC端末200,200−1,200−2に代えて、MTC端末200a,200a−1,200a−2を有する。
図14は、基地局の他の例を示すブロック図である。
基地局100aは、RF受信部111−1,…,111−n、重み付け部112−1,…,112−n、合成部113、CP削除部114、FFT部115および分離部116を有する。また、基地局100aは、PUSCH復調部121、PUSCH復号部122、PUCCH復調部123、PUCCH復号部126、チャネル推定部127、ビーム制御部128および到来方向(DoA:Direction of Arrival)推定部129を有する。また、基地局100aは、グループ決定部132a、PDCCH変調部141、IFFT部142、CP付加部143およびRF送信部144を有する。
DoA推定部129は、基地局100aが管理するセルに属する各MTC端末と基地局100aとの間の上りリンクのチャネル状態を示すチャネル情報を、チャネル推定部127から取得する。そして、DoA推定部129は、各MTC端末のチャネル情報に基づいて、基地局100aから見た当該MTC端末の存在する方向(各MTC端末の無線信号が到来している方向)を推定する。到来方向の推定には、ビームフォーマ法や複数のアンテナの受信信号の間の位相差を利用する方法など、種々の推定方法を用いてもよい。
このように、基地局100aは、各MTC端末からの受信信号に基づいて、当該MTC端末が存在する方向を推定する。よって、基地局100aは、複数のMTC端末それぞれから、当該MTC端末においてGPSを用いて測定された現在位置を示す位置情報を取得しなくてもよく、図9に示した位置情報抽出部131を有していなくてもよい。
ただし、基地局100aは、DoA推定部129による到来方向の推定と、位置情報抽出部131による位置情報の収集の両方を行ってもよい。例えば、基地局100aは、GPS受信機能を備えたMTC端末の位置は位置情報に基づいて特定し、GPS受信機能を備えていないMTC端末の位置は無線信号の到来方向によって推定してもよい。また、基地局100aは、位置情報と到来方向の推定結果の両方を用いることで、各MTC端末の位置をより高い信頼性で特定できるようにしてもよい。
グループ決定部132aは、DoA推定部129から、基地局100aから見て各MTC端末が存在する方向(例えば、所定の方角を基準とした水平面上の角度)を示す方向情報を取得する。グループ決定部132aは、取得した方向情報に基づいて、同一セルに属する複数のMTC端末を複数のMTCグループに分類する。このとき、方向が近いMTC端末同士が同じMTCグループに属し、方向が離されたMTC端末が異なるMTCグループに属するようにグループ化する。例えば、グループ決定部132aは、角度の閾値を予め決めておき、任意の2つのMTC端末の方向の差(角度)が閾値以下であるようなMTC端末の集合を、1つのMTCグループに割り当てる。グループ化以外のグループ決定部132aの処理は、図9のグループ決定部132と同様である。
図15は、MTC端末の他の例を示すブロック図である。
MTC端末200aは、RF受信部211、CP削除部212、FFT部213、PDCCH復調部214、CAZAC判定部221、OCC判定部222、スケジューラ223、ユーザデータ生成部224および制御データ生成部225を有する。また、MTC端末200aは、PUSCH符号化部231、PUSCH変調部232、RS生成部233、PUCCH符号化部234、PUCCH変調部235、多重化部241、IFFT部242、CP付加部243およびRF送信部244を有する。
このように、MTC端末200aは、図10に示したGPS受信部215および位置算出部216を有していなくてもよい。すなわち、MTC端末200aは、MTC端末200aの現在位置を示す位置情報を基地局100aに送信しなくてもよい。ただし、MTC端末200aが基地局100aに位置情報を送信することで、基地局100aがMTC端末200aの現在位置を精度よく特定できるようにすることも可能である。他のMTC端末も、MTC端末200aと同様のブロック構成によって実現できる。
図16は、基地局とMTC端末の間の他の通信例を示すシーケンス図である。
ここでは、MTC端末200a,200a−1,200a−2を制御することを考える。なお、ステップS33〜S37は、図13に示したものと同様である。
(S31a)MTC端末200aは、参照信号などの既知のパイロット信号を基地局100aに送信する。同様に、MTC端末200a−1,200a−2は、それぞれ既知のパイロット信号を基地局100aに送信する。MTC端末200a,200a−1,200a−2の参照信号は、基地局100aによって互いに区別できるように送信される。
(S32a)基地局100aは、MTC端末200a,200a−1,200a−2から受信した参照信号などのパイロット信号を用いて、基地局100aから見た各MTC端末の存在方向を推定する。そして、基地局100aは、推定した存在方向に基づいて、MTC端末200a,200a−1,200a−2をグループ化する。ここでは、基地局100aは、MTC端末200a,200a−1をMTCグループ1に割り当て、MTC端末200a−2をMTCグループ2に割り当てる。
第3の実施の形態の無線通信システムによれば、第2の実施の形態の無線通信システムと同様の効果が得られる。更に、第3の実施の形態の無線通信システムによれば、各MTC端末からの無線信号に基づいて、基地局100aによって当該MTC端末の位置が推定される。よって、セルに属する複数のMTC端末の中にGPS受信機能を備えていないMTC端末が含まれていても、これらMTC端末を適切にグループ化することができる。
上記については単に本発明の原理を示すものである。更に、多数の変形や変更が当業者にとって可能であり、本発明は上記に示し、説明した正確な構成および応用例に限定されるものではなく、対応する全ての変形例および均等物は、添付の請求項およびその均等物による本発明の範囲とみなされる。
10 基地局
11 制御部
12 受信部
21,22,23,24,25 無線通信装置
31,32,33,34 信号系列

Claims (6)

  1. 基地局と複数の無線通信装置とを有し、
    前記基地局は、
    前記複数の無線通信装置が同一セルに属するとき、前記複数の無線通信装置の少なくとも一部を第1および第2のグループを含む複数のグループに分類し、
    前記第1のグループに対して、自身を巡回シフトした信号系列と直交する特性を備えた第1の信号系列を割り当て、前記第2のグループに対して、前記第1の信号系列および前記第1の信号系列を巡回シフトした信号系列と異なっており、自身を巡回シフトした信号系列と直交する特性を備えた第2の信号系列を割り当て、
    前記複数の無線通信装置それぞれは、
    前記第1のグループに属する場合、前記第1の信号系列または前記第1の信号系列を巡回シフトした信号系列を用いてデータを拡散変調して前記基地局に送信し、
    前記第2のグループに属する場合、前記第2の信号系列または前記第2の信号系列を巡回シフトした信号系列を用いてデータを拡散変調して前記基地局に送信し、
    前記複数の無線通信装置には、第1および第2の種類の無線通信装置が含まれ、
    前記基地局は、前記第1の種類の無線通信装置を前記複数のグループに分類し、前記第2の種類の無線通信装置を何れのグループにも分類せず、前記第2の種類の無線通信装置に対してはセルに応じて決まる第3の信号系列を割り当てる、
    無線通信システム。
  2. 前記基地局は、第1の指向性のビームを用いて前記第1のグループに属する無線通信装置と通信し、前記第1の指向性と異なる第2の指向性のビームを用いて前記第2のグループに属する無線通信装置と通信する、請求項1記載の無線通信システム。
  3. 前記基地局は、各無線通信装置の位置に基づいて、前記複数の無線通信装置の少なくとも一部を前記複数のグループに分類する、請求項1または2記載の無線通信システム。
  4. 前記複数の無線通信装置それぞれは、前記基地局から指定されたシフト量に応じて信号系列の巡回シフトを行ってデータを拡散変調し、
    前記基地局は、前記第1のグループに属する一の無線通信装置と前記第2のグループに属する一の無線通信装置とに、同一のシフト量を指定することを許容する、
    請求項1乃至3の何れか一項に記載の無線通信システム。
  5. 同一セルに属する複数の無線通信装置と通信可能な基地局であって、
    前記複数の無線通信装置の少なくとも一部を第1および第2のグループを含む複数のグループに分類し、前記第1のグループに対して、自身を巡回シフトした信号系列と直交する特性を備えた第1の信号系列を割り当て、前記第2のグループに対して、前記第1の信号系列および前記第1の信号系列を巡回シフトした信号系列と異なっており、自身を巡回シフトした信号系列と直交する特性を備えた第2の信号系列を割り当てる制御部と、
    前記第1の信号系列または前記第1の信号系列を巡回シフトした信号系列を用いて拡散変調された前記第1のグループからの送信信号と、前記第2の信号系列または前記第2の信号系列を巡回シフトした信号系列を用いて拡散変調された前記第2のグループからの送信信号とが、重畳されて受信されることを許容する受信部と、
    を備え、
    前記複数の無線通信装置には、第1および第2の種類の無線通信装置が含まれ、
    前記制御部は、前記第1の種類の無線通信装置を前記複数のグループに分類し、前記第2の種類の無線通信装置を何れのグループにも分類せず、前記第2の種類の無線通信装置に対してはセルに応じて決まる第3の信号系列を割り当てる、
    基地局。
  6. 基地局および同一セルに属する複数の無線通信装置を含む無線通信システムが実行する無線通信方法であって、
    同一セルに属する前記複数の無線通信装置の少なくとも一部を第1および第2のグループを含む複数のグループに分類し、
    前記第1のグループに対して、自身を巡回シフトした信号系列と直交する特性を備えた第1の信号系列を割り当て、前記第2のグループに対して、前記第1の信号系列および前記第1の信号系列を巡回シフトした信号系列と異なっており、自身を巡回シフトした信号系列と直交する特性を備えた第2の信号系列を割り当て、
    前記第1のグループに属する無線通信装置が前記基地局に、前記第1の信号系列または前記第1の信号系列を巡回シフトした信号系列を用いてデータを拡散変調して送信し、
    前記第2のグループに属する無線通信装置が前記基地局に、前記第2の信号系列または前記第2の信号系列を巡回シフトした信号系列を用いてデータを拡散変調して送信し、
    前記複数の無線通信装置には、第1および第2の種類の無線通信装置が含まれ、
    前記基地局は、前記第1の種類の無線通信装置を前記複数のグループに分類し、前記第2の種類の無線通信装置を何れのグループにも分類せず、前記第2の種類の無線通信装置に対してはセルに応じて決まる第3の信号系列を割り当てる、
    無線通信方法。
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