JP6107037B2 - 画像処理装置、方法、及びプログラム - Google Patents

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Description

開示の技術は、画像処理装置、画像処理方法、及び画像処理プログラムに関する。
近年、インターネットなどを介して、映画などの映像コンテンツを配信するサービスが提供されている。これらの映像コンテンツは、デジタル著作権管理(Digital Rights Management、DRM)技術によって暗号化された上で配信される。また、DRM技術によって、これらの映像コンテンツを不正に複製したり、あるいは配布したりすることが制限される。
また、予め視聴者の識別番号などの情報を、映像コンテンツを構成する動画像データに電子透かしとして埋め込む技術が開発されている。例えば、動画像データに基づいてディスプレイに表示された映像をカムコーダで撮影する、いわゆるアナログキャプチャにより、動画像データが不正に複製される場合がある。しかし、電子透かしが埋め込まれた動画像データに基づく映像をアナログキャプチャすることにより複製した動画像データの中には、依然として電子透かしが残っている。このようなアナログキャプチャによって不正に複製された動画像データの流通後においても、複製された動画像データから電子透かしを検出することにより、電子透かしとして動画像データに埋め込まれた視聴者の識別番号などの情報が特定可能となっている。従って、映像コンテンツが不正に複製されて動画投稿サイトなどにアップロードされた場合でも、映像コンテンツの管理者は、アップロードされた映像コンテンツを構成する動画像データに埋め込まれている情報から流出元を特定することができる。
映像コンテンツの不正流通を目論む不正利用者は、自身が特定されないようにするために、TV画面のカムコーダ撮影や、再圧縮、ノイズ付加、回転など、あらゆる操作により、電子透かしを破壊するための攻撃を行う。しかし、現在の電子透かし技術はほとんどの攻撃に耐えられるように設計されている。このような中、映像コンテンツに埋め込まれた電子透かしを破壊するための最も効果的な技術として、結託攻撃と呼ばれる技術が存在する。図12及び図13に結託攻撃の一例を示す。図12に示す結託攻撃の例では、結託攻撃をしようとする複数の利用者(図12では結託者1及び2)が、各人の識別番号が埋め込まれた映像コンテンツを持ち寄る。そして、各結託者の映像コンテンツからランダムにフレームを抜き出して寄せ集める(フレームのランダム選択)。また、図13に示す結託攻撃の例では、各人の識別番号が埋め込まれた映像コンテンツのフレーム毎に画素値の平均値を計算する(平均化)。このような結託攻撃により、予め埋め込まれた電子透かしが破壊された映像コンテンツが生成される。
このような結託攻撃に対する対策として、結託攻撃耐性符号と呼ばれる特殊な符号を用いて、結託攻撃された映像コンテンツから結託者の識別情報を抽出する技術が提案されている。しかし、結託攻撃耐性符号は、1ビットの情報を埋め込むために、その数倍の符号を埋め込む必要がある。このため、音楽ビデオのような短尺の映像コンテンツに埋め込むことができる情報量は非常に少なくなる。このような結託攻撃耐性符号の問題点に対して、短い符号を用いる技術も提案されている(非特許文献1〜4参照)。
D. Boneh and J. Shaw, "Collusion-Secure Fingerprinting for Digital Data," IEEE TRANSACTIONS ON INFORMATION THEORY, VOL. 44, NO. 5, SEPTEMBER 1998 pp.1897−1905. Tarodos,G. "Optimal Probabilistic Fingerprinting Codes," in STOC ’03, ACM(2003)pp. 116-125. Muratani, H. "A Collusion-Secure Fingerprinting Code Reduced by Chinese Remaindering and Its Random-Error Resilience," IH 2001, LNCS 2137 (2001) pp. 303-315. Tri Van Le, Mike Burmester and Jiangyi Hu. "Short c-secure Fingerprinting Codes," Proc. of the 6th ISC’03, (2003) pp. 422-428.
しかしながら、結託攻撃耐性符号として、現実的な長さの符号で十分な結託攻撃耐性を持つものは存在しない。さらに、結託攻撃耐性符号は、設計段階で予め結託攻撃を行う人数を想定して設計される。結託攻撃を行う人数を多く設定すれば、その分符号が長くなる。もしも、実際に結託攻撃を行った人数が想定した人数よりも少なければ、必要以上に長い符号が映像コンテンツに埋め込まれることになるため、このような設定は無駄である。逆に、結託攻撃を行う人数を少なく想定した場合において、実際に結託攻撃を行った人数が想定した人数を超えた場合には、結託者を特定するための性能を十分発揮することができない。そのため、従来技術では、結託攻撃により生成された映像コンテンツの不正流通を効果的に抑制することができない、という問題がある。
開示の技術は、一つの側面として、結託攻撃により生成された映像コンテンツの不正流通を抑制することが目的である。
開示の技術は、連続する複数のフレームを含み、かつ複数の提供先に提供される動画像データの全部または一部のフレームの各々に歪み処理を加えるベース歪み処理部を備えている。ベース歪み処理部は、複数種類の歪み処理の中から、前記提供先毎に種類の異なる歪み処理が適用されるように予め定めたルールに従って選択した歪み処理を、動画像データの全部または一部のフレームの各々に加える。また開示の技術は、各フレームの画素値に基づく画像特徴量が、フレーム間で予め定めた閾値以上変化する場合をシーンチェンジとして検出するシーンチェンジ検出部を備えている。さらに、開示の技術は、前記シーンチェンジ検出部により検出されたシーンチェンジ以前のフレームとシーンチェンジ以降のフレームとで歪み処理が異なるように、前記シーンチェンジ以前のフレーム及び前記シーンチェンジ以降のフレームの少なくとも一方に対して、前記提供先毎に異なる歪み処理を加えるシーンチェンジ歪み処理部を備えている。
開示の技術は、一つの側面として、結託攻撃により生成された映像コンテンツの品質を劣化させることにより、結託攻撃により生成された映像コンテンツの不正流通を抑制することができる、という効果を有する。
第1実施形態に係る画像処理装置の一例を示す機能ブロック図である。 歪み処理の一例であるマッピング変換を説明するためのイメージ図である。 画像処理装置として機能するコンピュータの一例を示す概略ブロック図である。 第1実施形態における画像処理を示すフローチャートである。 第1実施形態の効果を説明するためのイメージ図である。 第2実施形態に係る画像処理装置の一例を示す機能ブロック図である。 第2実施形態における画像処理を示すフローチャートである。 第3実施形態に係る画像処理装置の一例を示す機能ブロック図である。 動き領域の検出方法の一例を説明するためのイメージ図である。 第3実施形態における画像処理を示すフローチャートである。 第3実施形態における画像処理の一例を説明するためのイメージ図である。 結託攻撃の一例を説明するためのイメージ図である。 結託攻撃の一例を説明するためのイメージ図である。
以下、図面を参照して開示の技術の実施形態の一例を詳細に説明する。
〔第1実施形態〕
図1には、第1実施形態に係る画像処理装置10が示されている。画像処理装置10は、視聴者が映像コンテンツを視聴する際に、視聴者毎に事前に映像コンテンツに微小な歪みを加える装置である。画像処理装置10は、映像コンテンツに微小な歪みを加えることで、当該映像コンテンツに対し、複数の視聴者により電子透かしを破壊するための結託攻撃が行われた場合に、当該結託攻撃により生成された映像コンテンツの品質を劣化させる。画像処理装置10は、ベース歪み処理部12及び歪み処理記憶部14を備えている。
画像処理装置10は、動画像データを入力として受け付ける。動画像データは、連続する複数のフレームを含む。また、動画像データには、ユーザIDが電子透かしとして埋め込まれている。例えば、各フレームの画素値を、視聴者が認識できない範囲で変化させることにより、動画像データに電子透かしを埋め込むことができる。なお、ユーザIDは、映像コンテンツの提供先を特定するための情報の一例であり、他の情報を電子透かしとして埋め込んでもよい。また、映像コンテンツの提供先を特定するための情報以外の情報(例えば、著作権情報等)も合わせて、電子透かしとして埋め込んでもよい。
ベース歪み処理部12は、後述する歪み処理記憶部14に記憶された複数種類の歪み処理の中から、ユーザIDに応じた1種類の歪み処理を選択する。歪み処理の選択は、ユーザID毎に種類の異なる歪み処理が選択されるようにする。例えば、歪み処理記憶部14に記憶された複数種類の歪み処理の各々に連番を付与しておき、ユーザIDをシードにして乱数を生成し、生成した乱数に対応した番号の歪み処理を選択することができる。そして、ベース歪み処理部12は、受け付けた動画像データの各フレームに対して、選択した歪み処理を加える。ベース歪み処理部12により歪み処理が加えられるフレームは、動画像データの全フレームでもよいし、一部のフレームでもよいが、ここでは、全フレームに歪み処理を加える場合について説明する。
歪み処理記憶部14に記憶される歪み処理は、動画像データの各フレームに歪み処理を加えたとしても、その動画像データに基づいて表示される映像自体は、視聴者に歪みが認識され難いものであることが好ましい。例えば、以下のような幾何学変換を歪み処理として適用することができる。
1.各フレームの画像を数パーセント拡大し、フレームサイズからはみ出した領域を切り取る。
2.各フレームの画像を数パーセント拡大後に数画素シフトして、フレームサイズからはみ出した領域を切り取る。
3.各フレームの画像内のある画素を中心に二次元または三次元の回転を行い、フレームサイズからはみ出した領域を切り取る。
なお、三次元の回転とは、画像の水平方向及び垂直方向に加え、奥行き方向への回転を仮想して画像を変形させる幾何学変換である。
また、以下のような信号処理を歪み処理として適用することもできる。
4.各フレームの画素の画素値(明度(輝度)、色相、彩度の少なくとも1つ)を上げる、または下げる。
5.各フレームの画素の画素値の分散が上がる、または下がるように画素値を変化させる。
6.各フレームの画像にノイズを加える。
より具体的な例を挙げて歪み処理について説明する。例えば、幾何学変換としては、下記(1)式に示すアフィン変換を用いることができる。
ここで、x,yは各フレームにおける画素の変換後の座標、x’,y’は変換前の座標、a,b,c,d,e,fは変換パラメータである。他の変換方法として、下記(2)式に示すような糸巻型歪みや、樽型歪みも適用することができる。(2)式において、例えば、k=1,k=-0.01のときは糸巻型歪みとなり、k=1,k=0.01のときは樽型歪みとなる。
また、下記(3)式に示すように、マッピング変換を適用することもできる。(3)式に示すマッピング変換は、図2に示すように、変換前の全ての座標が、変換後に近傍画素を用いて重み付けされ、どこに移動するかを示したものである。
ここで、neighborは、着目画素(x,y)(m=0,1,・・・,M−1、n=0,1,・・・,N−1)及びその着目画素の近傍画素(xm-k,yn-k)の集合を表す。図2の例では、着目画素(x',y')に近接する8つの画素を近傍画素((x',y'),(x',y')(x',y')(x',y')(x',y')(x',y')(x',y')(x',y'))としている。kは着目画素に対する近傍画素のx方向及びy方向の位置を示し、着目画素に近接する8つの画素を近傍画素とする場合は、k=−1,0,+1である。着目画素を(0,0)とした場合のneighborは下記(4)式となる。
neighbor=
{(0,0),(1,-1),(1,0),(1,1),(-1,-1),(-1,0),(-1,1),(0,-1),(0,1)} (4)
また、a ,b は、着目画素及び近傍画素のx座標及びy座標の各々を足し合わせて変換後の座標を算出する際の係数である。例えば、元の座標より変換後の座標をフレーム内左側に移動させたい場合には係数a−1 を大きく、右側に移動させたい場合には係数a+1 を大きく設定する。また、元の座標より変換後の座標をフレーム内上方に移動させたい場合には係数b−1 を大きく、下方に移動させたい場合には係数b+1 を大きく設定する。さらに、変換後も座標を移動させない場合には、a 及びb の各々を等しく設定するか、a =b =1とし、その他の係数を0に設定する。係数a ,b の集合、及びkを複数持つことにより、様々な種類の歪み処理が可能となる。
画像処理装置10は、例えば図3に示すコンピュータ30で実現することができる。コンピュータ30はCPU32、メモリ34、不揮発性の記憶部36、入出力インタフェース(IF)40、入力デバイスIF42、及びネットワークIF44を備えている。CPU32、メモリ34、記憶部36、入出力IF40、入力デバイスIF42、及びネットワークIF44は、バス46を介して互いに接続されている。
コンピュータ30は、入出力IF40を介して、周辺機器と接続されている。また、コンピュータ30は、入力デバイスIF42を介して、マウスやキーボード等の入力デバイスと接続されている。また、コンピュータ30は、ネットワークIF44を介して、インターネットに接続されている。
また、記憶部36はHDD(Hard Disk Drive)やフラッシュメモリ等によって実現できる。記録媒体としての記憶部36は、コンピュータ30を画像処理装置10として機能させるための画像処理プログラム50を記憶する。また、記憶部36には、複数種類の歪み処理が記憶された歪み処理記憶領域70、及び受け付けた映像コンテンツを記憶するための映像コンテンツ記憶領域74が設けられている。CPU32は、画像処理プログラム50を記憶部36から読み出してメモリ34に展開し、画像処理プログラム50が有するプロセスを順次実行する。
画像処理プログラム50は、ベース歪み処理プロセス52を有する。CPU32は、ベース歪み処理プロセス52を実行することで、図1に示すベース歪み処理部12として動作する。画像処理装置10がコンピュータ30で実現される場合、歪み処理記憶領域70は図1に示す歪み処理記憶部14として機能する。これにより、画像処理プログラム50を実行したコンピュータ30が、画像処理装置10として機能することになる。
なお、画像処理装置10は、例えば半導体集積回路、より詳しくはASIC(Application Specific Integrated Circuit)等で実現することも可能である。
次に本第1実施形態の作用を説明する。入出力IF40やネットワークIF44を介して、画像処理装置10に映像コンテンツが入力されると、画像処理装置10において、CPU32が、入力された映像コンテンツを映像コンテンツ記憶領域74に記憶する。ここで入力された映像コンテンツには、映像コンテンツが提供されるユーザのユーザIDを示す情報が電子透かしとして埋め込まれている。
CPU32は、映像コンテンツ記憶領域74に記憶された映像コンテンツを構成する連続する複数のフレームを含む動画像データを、フレーム毎にメモリ34に展開する。そして、CPU32は、記憶部36に記憶された画像処理プログラム50をメモリ34に展開して、図4に示す画像処理を実行する。
図4に示す画像処理のステップ100で、ベース歪み処理部12が、ユーザIDを取得する。ユーザIDは、入出力IF40、入力デバイスIF42、ネットワークIF44を介して入力されたものを取得してもよいし、記憶部36の所定の記憶領域に予め記憶されたものを読み出して取得してもよい。また、動画像データに埋め込まれた電子透かしを解読することにより取得してもよい。
次に、ステップ102で、ベース歪み処理部12が、取得したユーザIDをシードにして乱数を生成する。
次に、ステップ104で、ベース歪み処理部12が、歪み処理記憶部14に記憶された複数種類の歪み処理の中から、生成した乱数に基づいて1種類の歪み処理を選択する。
次に、ステップ106で、ベース歪み処理部12が、動画像データの1フレームを読み込んで、読み込んだフレームの画像に対して、選択した歪み処理を加える。
次に、ステップ108で、ベース歪み処理部12が、動画像データの全てのフレームについて歪み処理を加えたか否かを判定する。未処理のフレームが存在する場合には、ステップ106へ戻って、次のフレームを読み込んで歪み処理を加える。全てのフレームについて歪み処理が終了した場合には、ステップ110へ移行して、歪み処理が加えられた動画像データを出力して、画像処理を終了する。
以上説明したように、第1実施形態の画像処理装置10によれば、1種類の歪み処理が加えられた映像単体では歪みを認識することが困難な歪み処理であって、映像コンテンツが提供される提供先であるユーザ毎に種類の異なる歪み処理を選択する。そして、選択した歪み処理を動画像データに加える。このため、結託攻撃により生成された映像の画質を劣化させることができる。例えば、図5に示すように、結託者Aの動画像データに歪みaを加え、結託者Bの動画像データに歪みaとは異なる歪みbを加える。結託者Aと結託者Bとが結託して、両者の動画像データの平均化やフレームのランダム選択などの結託攻撃を行ったとする。この結託攻撃により生成された映像は、ぼやけたり、ぶれたりしたものとなり、視聴が困難な価値のない映像となる。その結果、結託攻撃により生成された映像コンテンツの不正流通を抑制することができる。
また、映像コンテンツに埋め込まれた電子透かしは、結託者が増えれば増えるほど破壊される。本実施形態の画像処理装置10によれば、結託者が増えれば増えるほど、適用される歪み処理の種類が増えるため、結託攻撃により生成された映像の画質がより劣化する。そのため、映像コンテンツの不正流通の抑制に効果的である。
〔第2実施形態〕
次に開示の技術の第2実施形態について説明する。図6には、第2実施形態に係る画像処理装置210が示されている。なお、第2実施形態について、第1実施形態と同一の部分には同一の符号を付して、詳細な説明を省略する。画像処理装置210は、ベース歪み処理部12、歪み処理記憶部14、シーンチェンジ検出部16、及びシーンチェンジ歪み処理部18を備えている。
シーンチェンジ検出部16は、動画像データ中のシーンチェンジを検出する。シーンチェンジの検出は、各フレームの画素値に基づく画像特徴量が、フレーム間で予め定めた閾値以上変化する箇所を判定することによって行うことができる。例えば、動画像データの各フレーム間において、各画素の画素値の差分を計算し、その差分の絶対値をとり、全画素における差分の絶対値の合計が閾値を超えるか否かにより、シーンチェンジを検出することができる。
シーンチェンジ歪み処理部18は、シーンチェンジ検出部16により検出されたシーンチェンジ毎に、歪み処理記憶部14に記憶された複数種類の歪み処理の中から、シーンチェンジ以前のフレームに対して加えられた歪み処理とは種類の異なる歪み処理を選択する。また、シーンチェンジ毎に選択される歪み処理は、動画像データの同一区間(シーンチェンジと次のシーンチェンジとの間)において、ユーザ毎に種類の異なる歪み処理が選択されるようにする。
そして、シーンチェンジ歪み処理部18は、シーンチェンジ以降のフレームに対して、変更された歪み処理を加える。このように、シーンチェンジ毎に歪み処理を変更する理由は2点ある。1点目は、シーンチェンジのタイミングでの歪み処理の変更は視聴者に認識され難いため、視聴者に違和感を与えることを防止することができるという点である。2点目は、受け付けた動画像データ全体に対して複数種類の歪み処理を加えることができるため、結託攻撃により生成された映像をより複雑に劣化させることができるという点である。例えば、歪み処理記憶部14に記憶されている歪み処理の種類がM通り存在し、動画像データ中にL回のシーンチェンジが存在する場合を考える。この場合、ベース歪み処理部12で加えられる1種類と、シーンチェンジ歪み処理部18で加えられるL種類とをあわせて、ML+1通りの歪み処理の組み合わせを実現することができる。歪み処理の組み合わせを複雑化させることで、動画像データに加えられた歪み処理を解析しようとする攻撃に対しても対抗することができる。
画像処理装置210は、第1実施形態と同様に、例えば図3に示すコンピュータ230で実現することができる。記録媒体としての記憶部36は、コンピュータ230を画像処理装置210として機能させるための画像処理プログラム250を記憶する。CPU32は、画像処理プログラム250を記憶部36から読み出してメモリ34に展開し、画像処理プログラム250が有するプロセスを順次実行する。
画像処理プログラム250は、ベース歪み処理プロセス52、シーンチェンジ検出プロセス54、及びシーンチェンジ歪み処理プロセス56を有する。CPU32は、ベース歪み処理プロセス52を実行することで、図6に示すベース歪み処理部12として動作する。また、CPU32は、シーンチェンジ検出プロセス54を実行することで、図6に示すシーンチェンジ検出部16として動作する。また、CPU32は、シーンチェンジ歪み処理プロセス56を実行することで、図6に示すシーンチェンジ歪み処理部18として動作する。画像処理装置210がコンピュータ230で実現される場合、歪み処理記憶領域70は図6に示す歪み処理記憶部14として機能する。これにより、画像処理プログラム250を実行したコンピュータ230が、画像処理装置210として機能することになる。
なお、画像処理装置210は、例えば半導体集積回路、より詳しくはASIC等で実現することも可能である。
次に、第2実施形態の作用として、第1実施形態と異なる部分についてのみ説明する。第2実施形態では、画像処理装置210において、図7に示す画像処理を実行する。
図7に示す画像処理のステップ100〜108で、ベース歪み処理部12が、動画像データの全てのフレームについて、ステップ104で選択された歪み処理を加える。
次に、ステップ200で、シーンチェンジ検出部16が、動画像データの各フレーム間において、各画素の画素値の差分を計算し、その差分の絶対値をとり、全画素における差分の絶対値の合計が閾値を超えるか否かにより、シーンチェンジを検出する。シーンチェンジ検出部16は、検出されたシーンチェンジ直後のフレームに、シーンチェンジを示すフラグを付与する。シーンチェンジ検出部16は、動画像データ内の全てのシーンチェンジを検出する。
次に、ステップ202で、シーンチェンジ検出部16が、上記ステップ200で付与したフラグに基づいて、処理対象フレームを、動画像データ内の最初のシーンチェンジのフレームへ移動させる。
次に、ステップ204で、シーンチェンジ歪み処理部18が、ユーザIDをシードにして乱数を生成する。この際、ステップ102で生成された乱数とは異なる乱数が生成されるように設定する。そして、シーンチェンジ歪み処理部18は、歪み処理記憶部14に記憶された複数種類の歪み処理の中から、生成した乱数に基づいて1種類の歪み処理を選択する。ステップ102で生成された乱数とは異なる乱数に基づいて歪み処理が選択されるため、シーンチェンジ以前のフレームに対して加えられた歪み処理とは異なる歪み処理に変更される。
次に、ステップ206で、シーンチェンジ歪み処理部18が、処理対象フレームに対して、上記ステップ204で変更した歪み処理を加える。
次に、ステップ208で、シーンチェンジ歪み処理部18が、処理対象フレームを、次のフレームへ移動させる。
次に、ステップ211で、シーンチェンジ歪み処理部18が、処理対象フレームが最終フレームか否かを判定する。最終フレームではない場合には、ステップ212へ移行し、シーンチェンジ検出部16が、処理対象フレームにフラグが付与されているか否かを判定することにより、次のシーンチェンジか否かを判定する。シーンチェンジではない場合には、ステップ206へ戻り、シーンチェンジ歪み処理部18が、処理対象フレームに対して、1つ前のフレームに加えられた歪み処理と同じ種類の歪み処理を加える。シーンチェンジの場合には、ステップ204へ戻り、シーンチェンジ歪み処理部18が、前回のステップ204で生成した乱数とは異なる乱数を生成することにより、歪み処理の種類を変更して、ステップ206〜212の処理を繰り返す。
上記ステップ211で、シーンチェンジ歪み処理部18が、処理対象フレームが最終フレームであると判定した場合には、ステップ110へ移行し、歪み処理が加えられた動画像データを出力して、画像処理を終了する。
以上説明したように、第2実施形態の画像処理装置210によれば、シーンチェンジ毎に歪み処理の種類を変更するため、視聴者に違和感を与えることなく、結託攻撃により生成された映像の画質を、より複雑に劣化させることができる。
なお、第2実施形態では、動画像データ内で検出された全てのシーンチェンジ毎に歪み処理の種類を変更する場合について説明したが、検出されたシーンチェンジから選択した所定数のシーンチェンジに対して、歪み処理の種類を変更するようにしてもよい。
また、第2実施形態では、最初にベース歪み処理部による歪み処理を全フレームに対して行った上で、シーンチェンジを検出する場合について説明したが、最初にシーンチェンジを検出するようにしてもよい。この場合、先頭フレームから最初のシーンチェンジまでの各フレームについては、ベース歪み処理部による歪み処理を加える。そして、最初のシーンチェンジ以降は、シーンチェンジ検出部及びシーンチェンジ歪み処理部により、シーンチェンジ毎に歪み処理の種類を変更するようにするとよい。
また、第2実施形態では、シーンチェンジ以降のフレームに加える歪み処理を変更する場合について説明したが、シーンチェンジ以前のフレームとシーンチェンジ以降のフレームとで歪み処理が異なるように変更すればよい。例えば、動画像データの全てのシーンチェンジを検出した後に、最終フレームから遡って、シーンチェンジ毎にシーンチェンジ以降のフレームに加えられた歪み処理とは種類の異なる歪み処理をシーンチェンジ以前のフレームに加えるようにしてもよい。
また、第2実施形態における歪み処理の変更は、元の動画像データの各フレームに対して加える歪み処理を切り替えることにより行ってもよいし、前フレームまでに実行されていた歪み処理に、新たに選択された歪み処理をさらに加えることにより行ってもよい。
〔第3実施形態〕
次に開示の技術の第3実施形態について説明する。図8には、第3実施形態に係る画像処理装置310が示されている。なお、第3実施形態について、第1及び第2実施形態と同一の部分には同一の符号を付して、詳細な説明を省略する。画像処理装置310は、ベース歪み処理部12、歪み処理記憶部14、シーンチェンジ検出部16、シーンチェンジ歪み処理部18、動き領域検出部20、及び動き領域歪み処理部22を備えている。
動き領域検出部20は、シーンチェンジのように、画面全体が大きく変化する場合ではなく、動画像データ中の一部で動きのある物体が存在する領域(動き領域)を検出する。動き領域の検出は、例えば、図9に示すように、連続するフレーム間で動きベクトルを計算し、動きベクトルが閾値以上となる領域を動き領域として検出することができる。
動き領域歪み処理部22は、歪み処理記憶部14に記憶された複数種類の歪み処理の中から、フレーム全体に対して加えられている歪み処理とは種類の異なる歪み処理を選択する。そして、動き領域歪み処理部22は、動き領域検出部20により検出された動き領域に対して、選択した歪み処理を加える。このように、動き領域に歪み処理を加えても、歪み処理が加えられたことが人間の目には認識され難いため、視聴者に違和感を与えることなく、結託攻撃により生成される映像を、より複雑に劣化させることができる。
例えば、歪み処理記憶部14に記憶されている歪み処理の種類がM通り存在し、動画像データ中にL回のシーンチェンジが存在し、動き領域がK回検出された場合を考える。この場合、ベース歪み処理部12で加えられる1種類と、シーンチェンジ歪み処理部18で加えられるL種類と、動き領域歪み処理部22で加えられるK種類とをあわせて、ML+1+K通りの歪み処理の組み合わせを実現することができる。なお、ここでは、動き領域の検出回数Kは、動き領域の検出が継続している間は動き領域の検出回数1回としてカウントし、動き領域が検出されなくなった後、再び動き領域が検出された場合に、検出回数をカウントアップすることによりカウントされた回数である。
画像処理装置310は、第1実施形態と同様に、例えば図3に示すコンピュータ330で実現することができる。記録媒体としての記憶部36は、コンピュータ330を画像処理装置310として機能させるための画像処理プログラム350を記憶する。CPU32は、画像処理プログラム350を記憶部36から読み出してメモリ34に展開し、画像処理プログラム350が有するプロセスを順次実行する。
画像処理プログラム350は、ベース歪み処理プロセス52、シーンチェンジ検出プロセス54、シーンチェンジ歪み処理プロセス56、動き領域検出プロセス58、及び動き領域歪み処理プロセス60を有する。CPU32は、ベース歪み処理プロセス52を実行することで、図8に示すベース歪み処理部12として動作する。また、CPU32は、シーンチェンジ検出プロセス54を実行することで、図8に示すシーンチェンジ検出部16として動作する。また、CPU32は、シーンチェンジ歪み処理プロセス56を実行することで、図8に示すシーンチェンジ歪み処理部18として動作する。また、CPU32は、動き領域検出プロセス58を実行することで、図8に示す動き領域検出部20として動作する。また、CPU32は、動き領域歪み処理プロセス60を実行することで、図8に示す動き領域歪み処理部22として動作する。画像処理装置310がコンピュータ330で実現される場合、歪み処理記憶領域70は図8に示す歪み処理記憶部14として機能する。これにより、画像処理プログラム350を実行したコンピュータ330が、画像処理装置310として機能することになる。
なお、画像処理装置310は、例えば半導体集積回路、より詳しくはASIC等で実現することも可能である。
次に、第3実施形態の作用として、第1及び第2実施形態と異なる部分についてのみ説明する。第3実施形態では、画像処理装置310において、第2実施形態の画像処理(図7)のステップ211とステップ110との間に、図10に示す処理を加えた画像処理を実行する。
画像処理装置310は、第2実施形態の画像処理が実行されることにより、動画像データの全体にベース歪み処理が加えられ、シーンチェンジ毎に歪み処理が変更された動画像データを入力として、ステップ300へ移行する。
ステップ300で、動き領域検出部20が、連続するフレーム間で動きベクトルを計算し、動きベクトルが閾値以上となる領域を動き領域として検出する。動き領域検出部20は、動き領域が検出されたフレームに動き領域が存在することを示すフラグを付与すると共に、動き領域の位置を記録する。動き領域検出部20は、動画像データ内の全てのフレームについて、動き領域の有無を検出する。
次に、ステップ302で、動き領域検出部20が、上記ステップ300で付与したフラグに基づいて、処理対象フレームを、動画像データ内で動き領域が検出された最初のフレームへ移動させる。
次に、ステップ304で、動き領域歪み処理部22が、ユーザIDをシードにして乱数を生成する。この際、ステップ102及び204で生成された乱数とは異なる乱数が生成されるように設定する。そして、動き領域歪み処理部22は、歪み処理記憶部14に記憶された複数種類の歪み処理の中から、生成した乱数に基づいて1種類の歪み処理を選択する。
次に、ステップ306で、動き領域歪み処理部22が、処理対象フレーム内の動き領域に対して、上記ステップ304で選択した歪み処理を加える。ここで加えられる歪み処理は、ステップ102及び204で生成された乱数とは異なる乱数に基づいて選択されているため、フレーム全体に加えられている歪み処理とは異なる歪み処理が加えられる。
次に、ステップ308で、動き領域歪み処理部22が、処理対象フレームを、次のフレームへ移動させる。
次に、ステップ311で、動き領域歪み処理部22が、処理対象フレームが最終フレームか否かを判定する。最終フレームではない場合には、ステップ312へ移行し、動き領域検出部20が、処理対象フレームにフラグが付与されているか否かを判定することにより、動きが継続しているか否かを判定する。動きが継続している場合には、ステップ306へ戻り、動き領域歪み処理部22が、処理対象フレーム内の動き領域に対して、前フレームの動き領域に加えた歪み処理と同じ種類の歪み処理を加える。動きが継続していない場合、すなわち処理対象フレーム内に動き領域が存在しない場合には、ステップ314へ移行する。
ステップ314では、動き領域検出部20が、上記ステップ300で付与したフラグに基づいて、処理対象フレームを、動画像データ内で動き領域が検出された次のフレームへ移動させる。そして、ステップ304へ戻り、動き領域歪み処理部22が、前回のステップ304で生成した乱数とは異なる乱数を生成することにより、動き領域に加える歪み処理の種類を変更して、ステップ306〜314の処理を繰り返す。
上記ステップ311で、動き領域歪み処理部22が、処理対象フレームが最終フレームであると判定した場合には、ステップ110へ移行し、歪み処理が加えられた動画像データを出力して、画像処理を終了する。
ここで、図11を参照して、第3実施形態における画像処理について、一例を挙げて説明する。図11の例では、動画像データ内の一部のフレーム(フレーム1〜フレーム5)を示している。フレーム2とフレーム3間でシーンチェンジが存在し、その他のフレーム間にはシーンチェンジは存在しない。また、フレーム1〜フレーム4内には動き領域は存在せず、フレーム5内には動き領域(図中、楕円部分)が存在する。
まず、動画像データ内の各フレームにベース歪み処理部12により歪み1が加えられる。次に、先頭フレーム(フレーム1)を処理対象フレームとして処理を進めると、フレーム1及びフレーム2には、シーンチェンジも動き領域も存在しないため、そのまま処理対象フレームがフレーム3まで移動する。フレーム3では、シーンチェンジが検出されているため、ベース歪み処理部12で加えられた歪み1から歪み処理の種類が歪み2に変更される。フレーム3に歪み2が加えられ、処理対象フレームが次のフレーム4に移動する。フレーム4では、シーンチェンジも動き領域も存在しないため、前フレームであるフレーム3に加えられた歪み処理と同一の歪み2が加えられ、処理対象フレームが次のフレーム5に移動する。フレーム5では、動き領域が検出されているため、フレーム全体に対しては歪み2が加えられると共に、動き領域に対しては、歪み3が加えられる。
以上説明したように第3実施形態の画像処理装置310によれば、動き領域に対してフレーム全体に加えられている歪み処理とは種類の異なる歪み処理を加える。これにより、視聴者に違和感を与えることなく、結託攻撃により生成された映像の画質を、より複雑に劣化させることができる。
なお、第3実施形態では、動画像データ内で検出された全ての動き領域に対して歪み処理を加える場合について説明したが、検出された動き領域から選択した所定数の動き領域に対して、歪み処理を加えるようにしてもよい。
また、第3実施形態では、最初にベース歪み処理部による歪み処理を全フレームに対して行い、シーンチェンジを検出してシーンチェンジ毎に歪み処理を変更した上で、動き領域を検出して歪み処理を加える場合について説明したが、これに限定されない。例えば、最初にフレームチェンジ及び動き領域の検出をしておく。そして、最初のフレームから処理フレームを順次移動させ、シーンチェンジや動き領域が検出されたフレームとなった場合に、フレーム画像全体に対する歪み処理の変更や、動き領域に対して歪み処理を加える処理を行うこともできる。
また、第3実施形態では、第2実施形態に動き領域に対する歪み処理を加える処理を追加した形態について説明したが、第1実施形態に動き領域に対する歪み処理を加える処理を追加した形態としてもよい。この場合、第1実施形態の画像処理(図4)のステップ108とステップ110との間に、図10に示す処理を加えた画像処理を実行するとよい。
また、第1〜第3実施形態では、歪み処理の種類を選択する際に、ユーザIDを用いる場合について説明したが、ユーザIDに限らず、映像コンテンツの提供先毎に異なる歪み処理が選択されるような情報を用いることができる。例えば、映像コンテンツ自体に固有に割り当てられ、ユーザIDと対応付けられるシリアルナンバーや、ホテルなどで部屋毎に映像コンテンツを配信するサービスにおける部屋番号等の情報を用いてもよい。
また、第1〜第3実施形態では、複数種類の歪み処理を、装置内の歪み処理記憶部に記憶しておく場合について説明したが、外部装置内の記憶領域に記憶された歪み処理を読み込むような形態としてもよい。
また、第1〜第3実施形態では、コンピュータに記憶されたプログラムを実行することにより画像処理装置を実現する場合について説明した。この場合に適用されるコンピュータは、パーソナルコンピュータ(PC)でもよいし、サーバなどの装置でもよい。
開示の技術の画像処理装置は、映像コンテンツが提供される受信側(ユーザ側)の端末として実現してもよいし、映像コンテンツを提供する送信側の端末として実現してもよい。
開示の技術を受信側の端末とする場合には、例えば、ユーザのPC等に開示の技術の画像処理プログラムをインストールすることにより実現することができる。この場合、インターネット等を介してダウンロードした映像コンテンツに対して、開示の技術の画像処理プログラムを実行することにより歪み処理を加えた上で、ディスプレイに表示するようにするとよい。なお、開示の技術の画像処理プログラムが記憶されていないコンピュータでは、映像コンテンツを出力(表示)できないような制限を設けておく。他にも、開示の技術の画像処理装置をセットトップボックスのような専用端末として実現してもよい。
開示の技術を送信側の端末として実現した場合には、例えば、ユーザから映像コンテンツの配信を要求された際に、ユーザが所望する映像コンテンツに、ユーザIDに基づく歪み処理を加えた上で配信することができる。また、DVDやBD(ブルーレイディスク)等の記録媒体に映像コンテンツを記録して提供する場合には、開示の技術による画像処理を行った動画像データをDVDやBDに記録することができる。
また、上記では開示の技術における画像処理プログラムの一例である画像処理プログラム50、250、350が記憶部36に予め記憶(インストール)されている態様を説明した。しかし、開示の技術における画像処理プログラムは、CD−ROMやDVD−ROM等の記録媒体に記録されている形態で提供することも可能である。
本明細書に記載された全ての文献、特許出願及び技術規格は、個々の文献、特許出願及び技術規格が参照により取り込まれることが具体的かつ個々に記された場合と同程度に、本明細書中に参照により取り込まれる。
以上の実施形態に関し、更に以下の付記を開示する。
(付記1)
連続する複数のフレームを含み、かつ複数の提供先に提供される動画像データの全部または一部のフレームの各々に、複数種類の歪み処理(図1、14)の中から、前記提供先毎に異なる歪み処理が適用されるように選択した歪み処理を加えるベース歪み処理部(図1、12)を含む画像処理装置。
(付記2)
各フレームの画素値に基づく画像特徴量が、フレーム間で予め定めた閾値以上変化する場合をシーンチェンジとして検出するシーンチェンジ検出部(図6、16)と、前記シーンチェンジ検出部により検出されたシーンチェンジ以前のフレームとシーンチェンジ以降のフレームとで歪み処理が異なるように、前記シーンチェンジ以前のフレーム及び前記シーンチェンジ以降のフレームの少なくとも一方に対して、前記提供先毎に異なる歪み処理を加えるシーンチェンジ歪み処理部(図6、18)と、を更に含む付記1記載の画像処理装置。
(付記3)
各フレーム内で動きのある物体が存在する領域を動き領域として検出する動き領域検出部(図8、20)と、前記動き領域検出部により検出された動き領域に対して、前記提供先毎に異なり、かつ前記動き領域以外の領域に加えられた歪み処理とは異なる歪み処理を加える動き領域歪み処理部(図8、22)と、を更に含む付記1または付記2記載の画像処理装置。
(付記4)
前記複数種類の歪み処理は、各フレームの画像を拡大する処理、回転する処理、各フレーム内の画素の明度、色相、及び彩度の少なくとも1つを変更する処理、並びに予め定めた規則に従って画素毎の位置を変換する処理(図2)の少なくとも1つを含む付記1〜付記3のいずれか1つに記載の画像処理装置。
(付記5)
前記提供先を特定するための情報が、前記動画像データに電子透かしとして埋め込まれた付記1〜付記4のいずれか1つに記載の画像処理装置。
(付記6)
連続する複数のフレームを含み、かつ複数の提供先に提供される動画像データの全部または一部のフレームの各々に、複数種類の歪み処理の中から、前記提供先毎に異なる歪み処理が適用されるように選択した歪み処理を加える(図4、ステップ100〜106)ことを含む画像処理方法。
(付記7)
各フレームの画素値に基づく画像特徴量が、フレーム間で予め定めた閾値以上変化する場合をシーンチェンジとして検出し(図7、ステップ200)、検出されたシーンチェンジ以前のフレームとシーンチェンジ以降のフレームとで歪み処理が異なるように、前記シーンチェンジ以前のフレーム及び前記シーンチェンジ以降のフレームの少なくとも一方に対して、前記提供先毎に異なる歪み処理を加える(図7、ステップ204、206)ことを更に含む付記6記載の画像処理方法。
(付記8)
各フレーム内で動きのある物体が存在する領域を動き領域として検出し(図10、ステップ300)、検出された動き領域に対して、前記提供先毎に異なり、かつ前記動き領域以外の領域に加えられた歪み処理とは異なる歪み処理を加える(図10、ステップ304、306)ことを更に含む付記6または付記7記載の画像処理方法。
(付記9)
前記複数種類の歪み処理は、各フレームの画像を拡大する処理、回転する処理、各フレーム内の画素の明度、色相、及び彩度の少なくとも1つを変更する処理、並びに予め定めた規則に従って画素毎の位置を変換する処理(図2)の少なくとも1つを含む付記6〜付記8のいずれか1つに記載の画像処理方法。
(付記10)
前記提供先を特定するための情報が、前記動画像データに電子透かしとして埋め込まれた付記6〜付記9のいずれか1つに記載の画像処理方法。
(付記11)
コンピュータに、連続する複数のフレームを含み、かつ複数の提供先に提供される動画像データの全部または一部のフレームの各々に、複数種類の歪み処理の中から、前記提供先毎に異なる歪み処理が適用されるように選択した歪み処理を加える(図3、52)ことを含む処理を実行させるための画像処理プログラム。
(付記12)
コンピュータに、各フレームの画素値に基づく画像特徴量が、フレーム間で予め定めた閾値以上変化する場合をシーンチェンジとして検出し(図3、54)、検出されたシーンチェンジ以前のフレームとシーンチェンジ以降のフレームとで歪み処理が異なるように、前記シーンチェンジ以前のフレーム及び前記シーンチェンジ以降のフレームの少なくとも一方に対して、前記提供先毎に異なる歪み処理を加える(図3、56)ことを更に含む処理を実行させるための付記11記載の画像処理プログラム。
(付記13)
コンピュータに、各フレーム内で動きのある物体が存在する領域を動き領域として検出し(図3、58)、検出された動き領域に対して、前記提供先毎に異なり、かつ前記動き領域以外の領域に加えられた歪み処理とは異なる歪み処理を加える(図3、60)ことを更に含む処理を実行させるための付記11または付記12記載の画像処理プログラム。
(付記14)
前記複数種類の歪み処理は、各フレームの画像を拡大する処理、回転する処理、各フレーム内の画素の明度、色相、及び彩度の少なくとも1つを変更する処理、並びに予め定めた規則に従って画素毎の位置を変換する処理(図2)の少なくとも1つを含む付記11〜付記13のいずれか1つに記載の画像処理プログラム。
(付記15)
前記提供先を特定するための情報が、前記動画像データに電子透かしとして埋め込まれた付記11〜付記14のいずれか1つに記載の画像処理プログラム。
10、210、310 画像処理装置
12 ベース歪み処理部
14 歪み処理記憶部
16 シーンチェンジ検出部
18 シーンチェンジ歪み処理部
20 動き領域検出部
22 動き領域歪み処理部
30、230、330 コンピュータ

Claims (6)

  1. 連続する複数のフレームを含み、かつ複数の提供先に提供される動画像データの全部または一部のフレームの各々に、複数種類の歪み処理の中から、前記提供先毎に種類の異なる歪み処理が適用されるように予め定めたルールに従って選択した歪み処理を加えるベース歪み処理部と、
    各フレームの画素値に基づく画像特徴量が、フレーム間で予め定めた閾値以上変化する場合をシーンチェンジとして検出するシーンチェンジ検出部と、
    前記シーンチェンジ検出部により検出されたシーンチェンジ以前のフレームとシーンチェンジ以降のフレームとで歪み処理が異なるように、前記シーンチェンジ以前のフレーム及び前記シーンチェンジ以降のフレームの少なくとも一方に対して、前記提供先毎に異なる歪み処理を加えるシーンチェンジ歪み処理部と、
    を含む画像処理装置。
  2. 各フレーム内で動きのある物体が存在する領域を動き領域として検出する動き領域検出部と、
    前記動き領域検出部により検出された動き領域に対して、前記提供先毎に異なり、かつ前記動き領域以外の領域に加えられた歪み処理とは異なる歪み処理を加える動き領域歪み処理部と、
    を更に含む請求項1記載の画像処理装置。
  3. 連続する複数のフレームを含み、かつ複数の提供先に提供される動画像データの全部または一部のフレームの各々に、複数種類の歪み処理の中から、前記提供先毎に種類の異なる歪み処理が適用されるように予め定めたルールに従って選択した歪み処理を加えるベース歪み処理部と、
    各フレーム内で動きのある物体が存在する領域を動き領域として検出する動き領域検出部と、
    前記動き領域検出部により検出された動き領域に対して、前記提供先毎に異なり、かつ前記各フレームに加えられた歪み処理とは異なる歪み処理を加える動き領域歪み処理部と、
    を含む画像処理装置。
  4. 前記複数種類の歪み処理は、各フレームの画像を拡大する処理、回転する処理、各フレーム内の画素の明度、色相、及び彩度の少なくとも1つを変更する処理、並びに予め定めた規則に従って画素毎の位置を変換する処理の少なくとも1つを含む請求項1〜請求項3のいずれか1項記載の画像処理装置。
  5. コンピュータが、
    連続する複数のフレームを含み、かつ複数の提供先に提供される動画像データの全部または一部のフレームの各々に、複数種類の歪み処理の中から、前記提供先毎に種類の異なる歪み処理が適用されるように予め定めたルールに従って選択した歪み処理を加え
    各フレームの画素値に基づく画像特徴量が、フレーム間で予め定めた閾値以上変化する場合をシーンチェンジとして検出し、
    検出されたシーンチェンジ以前のフレームとシーンチェンジ以降のフレームとで歪み処理が異なるように、前記シーンチェンジ以前のフレーム及び前記シーンチェンジ以降のフレームの少なくとも一方に対して、前記提供先毎に異なる歪み処理を加える
    ことを含む処理を実行する画像処理方法。
  6. コンピュータに、
    連続する複数のフレームを含み、かつ複数の提供先に提供される動画像データの全部または一部のフレームの各々に、複数種類の歪み処理の中から、前記提供先毎に種類の異なる歪み処理が適用されるように予め定めたルールに従って選択した歪み処理を加え
    各フレームの画素値に基づく画像特徴量が、フレーム間で予め定めた閾値以上変化する場合をシーンチェンジとして検出し、
    検出されたシーンチェンジ以前のフレームとシーンチェンジ以降のフレームとで歪み処理が異なるように、前記シーンチェンジ以前のフレーム及び前記シーンチェンジ以降のフレームの少なくとも一方に対して、前記提供先毎に異なる歪み処理を加える
    ことを含む処理を実行させるための画像処理プログラム。
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