JP6105548B2 - 干渉回避位置決め機能を備えた数値制御装置 - Google Patents

干渉回避位置決め機能を備えた数値制御装置 Download PDF

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Description

本発明は、数値制御装置に関し、特に複数の制御点の位置決めにおいて制御点指令に優先度を設定して優先度の低い指令の移動開始のタイミングを調整することで、干渉を回避する機能を備えた数値制御装置に関する。
従来、複数の制御点への位置決め指令は、干渉の可能性があれば、同一ブロックではなく別ブロックに分けて記述し実行していた(特許文献1など)。
例えば、図8に示すように、工作機械1においてローダ2をL軸、ドア3をA軸で制御する場合、ローダ2の後退動作、ドア3の閉鎖動作を同一ブロックに指令すると干渉するため、L軸とA軸は、別のブロックに分けて指令していた。
特開2006−075916号公報
従来技術のように、それぞれの制御点指令を別ブロックに分けて記述する方法では、前のブロックによる制御動作が終了するまでは次のブロックの制御動作が開始されないため、各制御対象が干渉することはないが、先に指令したブロックの動作が完了するまで次ブロックを開始できないため、先に指令した動作が進み干渉しない状態となった後の時間が無駄な待ち時間となっていた。
従来技術で発生する無駄な待ち時間について図9を用いて詳解する。
図9は、ローダによりワークを設置してローダを後退させた後、ドアを閉鎖して加工動作を開始する動作制御の流れを示す図である。図に示した工作機械1ではローダ2の位置決め制御をL軸、ドア3の開閉制御をA軸で行うものとし、図9(a)に示される加工プログラムに従ってローダ2とドア3の制御を行うものとする。
図9(a)の加工プログラムに従ってローダ2とドア3を制御すると、図9(b)に示すように、ローダ2がワーク4の設置作業を終えて後退するとドア3が閉まり始め、閉まり切ると工具5によりワーク4の加工が開始される。従来技術では、プログラムO00001のN10のブロックでローダ2が後退するが、ローダ2が完全に後退し切るまではN20のブロックの実行は開始されない。ローダ2の動作が遅いとドア3の閉鎖動作を開始するまでに無駄な待ち時間が生じることになる。
本発明と類似の既存機能としては、『スタート位置指定待合せ機能』があるが、この機能は多系統システムにおいて、他系統との待ち合わせを行う機能であり、同一系統内での待合わせには利用できない。また、待合わせを行う座標値は、加工プログラムで指令する必要があるが、移動距離と移動速度から干渉を回避できる座標値を的確に求めることは、容易ではない。
そこで本発明の目的は、加工プログラムを用いた複数の制御点の位置決めにおいて、同時に位置決めを開始すると干渉するが、別ブロックで指令すると完了までに時間がかかる場合に、制御点指令に優先度を設定し、優先度の低い指令の移動開始のタイミングを調整することで、干渉を回避し、かつ最短時間での位置決めを可能とする数値制御装置を提供することである。
本願の請求項1に係る発明は、加工プログラムに基づいて複数の機械制御軸を制御する数値制御装置において、前記複数の機械制御軸には、それぞれ動作の優先度が指定されており、前記加工プログラムを解析して前記複数の機械制御軸を制御する指令データを生成する指令解析部と、前記指令データに基づいて、前記複数の機械制御軸の動作に干渉が発生するか判定し、干渉が発生すると判定された場合、前記干渉を起こす前記複数の機械制御軸の内優先度の低い機械制御軸の動作を制御する指令を開始するタイミングを、前記干渉が発生せず、且つ最短時間で位置決めが完了する時間に調整し、優先度の高い機械制御軸が干渉領域を出るタイミングと優先度の低い機械制御軸が干渉領域に入るタイミングが同時となるようにするブロック実行開始判定部と、を備えた数値制御装置である。
本願の請求項2に係る発明は、前記ブロック実行開始判定部は、前記干渉を起こす前記複数の機械制御軸の移動経路に基づいて前記干渉を起こす前記複数の機械制御軸が干渉をする領域である干渉領域を求め、前記干渉を起こす前記複数の機械制御軸の内優先度の高い機械制御軸が前記干渉領域に出るタイミングと、前記干渉を起こす前記複数の機械制御軸の内優先度の低い機械制御軸が前記干渉領域に入るタイミングとに基づいて、前記干渉を起こす前記複数の機械制御軸の内優先度の低い機械制御軸の動作を制御する指令を開始するタイミングを調整する、ことを特徴とする請求項1に記載の数値制御装置である。
本願の請求項3に係る発明は、前記タイミングの調整を、前記複数の機械制御軸の動作時間を基準として算出する、請求項1または2に記載された数値制御装置である。
本願の請求項4に係る発明は、前記タイミングの調整を、前記複数の機械制御軸の座標値を基準として算出する、ことを特徴とする請求項1または2に記載された数値制御装置である。
本願の請求項5に係る発明は、前記数値制御装置の外部からの入力信号により優先度が低い機械制御軸の動作を制御する指令を開始するタイミングを指定する手段と、を更に備えたことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1つに記載された数値制御装置である。
本発明により、干渉する複数の制御点の位置決め指令を同一ブロック、または別ブロックに指令した場合でも干渉することなく最短時間での位置決めが可能となるため、結果としてサイクルタイムの短縮が可能となる。
従来技術と本発明におけるローダ、ドア、加工動作の開始タイミングの違いを示すタイムチャートである。 本発明における制御対象の移動経路と緩衝領域とを説明する図である。 本発明の実施の形態における数値制御装置の機能ブロック図である。 本発明における加工プログラムの例を示す図である。 本発明における優先度の低い制御対象の動作開始タイミングの算出方法を説明する図である。 本発明により制御されるローダとドアの動作例を示す図である。 本発明の実施の形態におけるブロック実行開始判定処理の概略フローチャートである。 従来技術の数値制御装置により制御されるローダとドアの制御に係る課題を説明する図である。 従来技術の数値制御装置により制御されるローダとドアの動作例を示す図である。
以下、本発明の実施の形態を図面と共に説明する。
最初に本発明の基本的な技術的概要を説明する。本発明では、各制御点への指令に優先度を指定し、優先度の低い指令の移動開始のタイミングを数値制御装置が自動的に調整することで干渉を回避し、かつ最短時間での位置決めを可能とする。
本発明では、動作を開始するタイミングの調整方法として、優先度の高い指令と低い指令を、同一ブロックに記述しておきブロック内で移動開始のタイミングを調整する方法と、別ブロックとして記述しておき優先度の低い指令のブロック開始のタイミングを調整する方法を提案する。どちらの場合も、図1に示すように、各制御点が互いに干渉しなくなるタイミングで動作を開始する。このように制御することにより、従来技術と比較して無駄な時間を排除し、全体の作業時間を短縮することが可能となる。
本発明における干渉の判定は、ブロック実行開始のタイミングにおいて、各制御点が直線的に移動する前提で、制御点の始点→終点を表す線分を考え、XY平面、YZ平面、ZX平面の3平面において線分の交点の有無を判定する。各平面において交点があり、かつ交点の座標が各平面で一致すれば、移動のタイミングによって干渉する可能性がある。実際には、制御対象に形状があるため、あらかじめパラメータなどで各制御点に対する形状を指定しておき、図2に示すように、制御点の座標値に形状を加味した移動経路を求め、各移動経路が重なる干渉領域を考えて干渉の有無を判定する。
なお、形状を加味する際には、制御点の座標値を基準位置とした制御対象の正確な形状を予め記憶しておき、移動時に制御対象が通過する領域を移動経路として求めるようにしてもよいが、制御対象の形状を包含する簡易なポリゴン形状(例えば、X軸、Y軸、Z軸に平行な単なる直方体形状など)として表現しておけば、当該ポリゴン形状の各端点の移動経路を求めるだけで、簡単に当該制御対象の形状を加味した移動経路と、各移動経路が重なる干渉領域を求めることができる。
次に、干渉の可能性がある場合、制御対象の移動速度と干渉領域までの距離から、各制御対象が干渉領域に入るまでの時間(TAin,TBin)と出るまでの時間(TAout,TBout)を計算する。この時間が各制御対象で重複していると、2つの制御対象が同時に干渉領域に入るため干渉することになる。3平面で同様の判定を行い、最終的な干渉の有無を判定する。
そして、干渉すると判定された場合、優先度の高い制御対象が干渉領域を出るまでの間、優先度の低い制御対象が干渉領域に入らないように、優先度の低い制御対象の動作開始のタイミングを調整する。調整する時間は、例えば図2において、重複している時間に当たる、優先度の高い制御対象が干渉領域を出るまでの時間(TAout)と優先度の低い制御対象が干渉領域に入るまでの時間(TBin)の差分である。この調整により優先度の高い制御対象が干渉領域出るタイミングと、優先度の低い制御対象が干渉領域に入るタイミングが一致するようになり干渉が回避される。
なお、タイミングの調整方法としては、上記のような時間を基準とした調整の他に、座標値を基準とした調整も可能である。優先度の高い制御対象が動作を始めてからTAout−TBinだけ経過した後の座標値は、次の数1式で計算可能である。
優先度の低い制御対象は、優先度の高い制御対象の座標値が上記の座標値を上回ったとき(移動方向によっては下回ったとき)に動作を開始することで干渉を回避できる。座標値を基準とした調整では、送り速度オーバライドなどで移動速度が変更された場合でも正確な判定が可能である。
時間、座標値のいずれを基準とした場合でも、優先度の低い制御点の動作が完了すれば、優先度の高い制御点が移動中であってもさらに次ブロックの実行を開始するため、最短時間での位置決めが可能となる。
以下では、本発明の技術的構成について図を用いて説明する。図3は、本発明の実施の形態における数値制御装置の要部ブロック図である。
本実施の形態の数値制御装置10は、メモリ11、指令解析部12、ブロック実行開始判定部13、補間処理部14、座標更新部15、加減速処理部16を備えている。
メモリ11はRAMなどにより構成され、工作機械の駆動軸やローダ、ドアなど機械制御軸30を制御するNCプログラムを記憶している。
指令解析部12は、メモリ11からNCプログラムを読み出して解析し、工作機械の駆動軸やローダやドアなどの機械制御軸30の移動指令を示す指令データを生成する。
本発明の特徴的構成であるブロック実行開始判定部13は、後述するブロック実行開始判定処理により、ローダやドアなどの機械制御軸30を制御するブロックに基づく機械制御軸30の動作開始のタイミングを算出し、算出したタイミングに基づいて指令解析部12が出力した指令データを機械制御軸30が干渉しないように調整する。
補間処理部14は、ブロック実行開始判定部13により調整された指令データに基づいて補間処理を実行し、補間データを生成する。座標更新部15は、補間処理部14が生成した補間データに基づいて機械制御軸30の座標値を更新し、機械制御軸30の機械座標値を求める。そして、加減速処理部16は、座標更新部15により更新された機械座標値に基づいて加減速処理を行い、各サーボモータ20を通じて各機械制御軸30を駆動制御する。
以下では、ブロック実行開始判定部13により実行されるブロック実行開始判定処理について説明する。
図4に、本実施の形態におけるプログラムの記述例を示す。本実施の形態では、機械制御軸30の動作の優先度を定義するためにアドレスPを導入し、ワード「Pn」(nは整数)を指令乃至ブロックに記載することでnの値が小さいほど当該指令乃至ブロックを優先して動作させることを意味するものとする。
図4において、プログラムO0002は、本発明を同一ブロックに適用した場合であり、P1に続く指令が優先度の高い指令(ローダ軸の制御指令)、P2に続く指令が優先度の低い指令(ドア軸の制御指令)である。
また、プログラムO0003は、別ブロックに適用した場合であり、P1が指令されているN10のブロックが優先度の高いブロック、P2が指令されているN20のブロックが優先度の低いブロックである。本実施の形態の数値制御装置10では、このように別ブロックにワードPnを記載すると、指令解析部12が、ワードPnが記載された異なる軸を制御する指令が記載されている隣接するブロックを全て読み込んで指令データを生成し、当該指令データに基づいてブロック実行開始判定部13がブロック実施開始判定処理を実行する。
ブロック実行開始判定処理では、まず、上述した手法を用いて制御点の移動経路に形状を加味して干渉の有無を判定する。干渉の有無を判定した結果、それぞれの移動領域が交差している場合には各制御点の移動速度によっては干渉が発生することが分かる。
次に、優先度の高い制御対象が干渉領域を出るまでの時間(TAout)と、優先度の低い制御対象が干渉領域に入るまでの時間(TBin)を図5に示す式を用いて計算し、比較する。
そして、TAout≦TBinであれば、2つの制御点が同時に動作を開始しても、優先度の高い制御対象が干渉領域を通過したのち、優先度の低い制御対象が干渉領域に到達するため干渉しない。この場合、プログラムO0002においては、ローダ軸の後退動作とドアの閉鎖動作は同時に開始され、N20において優先度の低い制御対象(ドア)の動作が完了すれば、優先度の高い制御対象(ローダ)が動作中であっても次ブロックであるN30を開始する。また、プログラムO0003においては、N10ブロックとN20のブロックが連続して実行を開始する。N20において優先度の低い制御対象(ドア)の動作が完了すれば、優先度の高い制御対象(ローダ)が動作中であっても次ブロックであるN30を開始する。
Aout>TBinであれば、2つの制御点が同時に動作を開始すると、優先度の高い制御対象が緩衝領域を出る前に、優先度の低い制御対象が先に干渉領域に到達するため、両者が干渉する。この場合、プログラムO0002においては、ドアの閉鎖動作は、ローダ軸が後退を始めてからTAout−TBinの時間経過後に開始されるように制御し、優先度の低いドアの閉鎖動作が完了すれば、次ブロックであるN30のブロックの実行を開始する。また、プログラムO0003においては、N10ブロック開始後、TAout−TBinの時間経過後にN20のブロックが実行を開始し、N20の実行が完了すればN30が開始される。
プログラムO0002,O0003のどちらの場合も、ローダ軸が干渉領域を出ると同時に、ドアが干渉領域に入るため、ローダ軸とドアが干渉することは無い。
図6は、本実施の形態の数値制御装置において、図4に示したプログラムを実行し、ローダ2を後退させつつドア3を閉鎖して加工動作を開始する動作制御の流れを示す図である。
図に示すように、ローダ2がワーク4の設置作業を終えて後退する。本発明では従来技術と異なり、ローダ2が完全に後退する前に、上述したブロック実行開始判定処理により決定されたタイミングでドア3が動作を開始する。ドア3の動作開始タイミングは、ドア3とローダ2とが干渉しないタイミングとして算出されているため、ローダ2が干渉領域を出ると同時にドア3が干渉領域に入るように制御され、両者が干渉することは無い。
そして、ドア3が閉まるとローダ2が移動中であっても工具5によるワーク4の加工が開始される。結果として、ローダ2の動作開始、ドア3の動作開始、加工動作の開始は、図1に示すタイミングで実行されるため、従来技術と比較して無駄な時間を排除し、全体の作業時間を短縮することが可能となる。
図7は、本実施の形態における数値制御装置10の、ブロック実行開始判定部13が実行するブロック実行開始判定処理の概略フローチャートである。
●[ステップSA01]各制御対象の制御点に形状を加味した移動経路を求め、各制御対象間で干渉が発生する可能性があるか否かを判定し、干渉が発生する可能性がある場合には、優先度の高い指令による制御対象が干渉領域を出るまでの時間TAoutと、優先度の低い指令による制御対象が干渉領域に入るまでの時間TBinを算出して比較し、実際に干渉が発生するか否かを判定する。
●[ステップSA02]ステップSA01で干渉が発生すると判定された場合、優先度の高い指令による制御対象が干渉領域を出るまでの時間TAoutと、優先度の低い指令による制御対象が干渉領域に入るまでの時間TBinに基づいて、優先度が低い制御対象を開始するタイミングを算出する。
●[ステップSA03]指令解析部12から出力された指令データに基づいて、優先度の高い指令の動作を開始する。
●[ステップSA04]ステップSA02で算出したタイミングに基づいて、優先度の低い指令の動作を開始するタイミングを調整する。
●[ステップSA05]指令解析部12から出力された指令データに基づいて、ステップSA04で調整したタイミングの後に優先度の低い指令の動作を開始する。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は上述した実施の形態の例に限定されることなく、適宜の変更を加えることにより、その他の態様で実施することができる。
例えば、上述した実施の形態では、制御対象としてローダとドアの例を示したが、制御対象はローダやドアに限られるものではなく、干渉する可能性がある制御対象であればどのようなものにも適用することができる。
また、上述した実施の形態では2つの制御対象に適用した例を示したが、3つ以上の制御対象について適用することも可能である。その場合には、それぞれの制御対象の組み合わせに対してブロック実行開始判定処理を実行し、干渉しないタイミングで各制御対象の動作を開始するようにすればよい。
更に、上述した実施の形態では、ブロック実行開始判定部13が実行するブロック実行開始判定処理により、優先度が低い機械制御軸の動作を制御する指令を開始するタイミングを調整していたが、これに加えて数値制御装置の外部から入力される入力信号により優先度が低い機械制御軸の動作を制御する指令を開始するタイミングを指定する手段を設けるようにしてもよい。このように構成することにより、ブロック実行開始判定部13が調整した優先度が低い機械制御軸の動作開始タイミングよりも早いタイミングで、オペレータが操作盤などを操作して優先度が低い機械制御軸の動作を開始させたり、工作機械や加工環境などに設けられたセンサなどから発生した信号や、PMC等により実行されたラダープログラムから発生する信号などに基づいて、優先度が低い機械制御軸の動作を開始させることが可能となり、状況に応じたより柔軟な動作制御が可能となる。
1 工作機械
2 ローダ
3 ドア
4 ワーク
5 工具
10 数値制御装置
11 メモリ
12 指令解析部
13 ブロック実行開始判定部
14 補間処理部
15 座標更新部
16 加減速処理部
20 サーボモータ
30 機械制御軸

Claims (5)

  1. 加工プログラムに基づいて複数の機械制御軸を制御する数値制御装置において、
    前記複数の機械制御軸には、それぞれ動作の優先度が指定されており、
    前記加工プログラムを解析して前記複数の機械制御軸を制御する指令データを生成する指令解析部と、
    前記指令データに基づいて、前記複数の機械制御軸の動作に干渉が発生するか判定し、干渉が発生すると判定された場合、前記干渉を起こす前記複数の機械制御軸の内優先度の低い機械制御軸の動作を制御する指令を開始するタイミングを、前記干渉が発生せず、且つ最短時間で位置決めが完了する時間に調整し、優先度の高い機械制御軸が干渉領域を出るタイミングと優先度の低い機械制御軸が干渉領域に入るタイミングが同時となるようにするブロック実行開始判定部と、
    を備えた数値制御装置。
  2. 前記ブロック実行開始判定部は、前記干渉を起こす前記複数の機械制御軸の移動経路に基づいて前記干渉を起こす前記複数の機械制御軸が干渉をする領域である干渉領域を求め、前記干渉を起こす前記複数の機械制御軸の内優先度の高い機械制御軸が前記干渉領域を出るタイミングと、前記干渉を起こす前記複数の機械制御軸の内優先度の低い機械制御軸が前記干渉領域に入るタイミングとに基づいて、前記干渉を起こす前記複数の機械制御軸の内優先度の低い機械制御軸の動作を制御する指令を開始するタイミングを調整する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の数値制御装置。
  3. 前記タイミングの調整を、前記複数の機械制御軸の動作時間を基準として算出する、
    請求項1または2に記載された数値制御装置。
  4. 前記タイミングの調整を、前記複数の機械制御軸の座標値を基準として算出する、
    ことを特徴とする請求項1または2に記載された数値制御装置。
  5. 前記数値制御装置の外部からの入力信号により優先度が低い機械制御軸の動作を制御する指令を開始するタイミングを指定する手段と、
    を更に備えたことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1つに記載された数値制御装置。
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