JP6103483B6 - 排水ソケット - Google Patents

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本発明は、トイレルームの床面上に設置される排水ソケットに関する。
従来、便器と床面に設けられた排水管とを接続するための手段として、排水ソケットが知られている。排水ソケットの入口部(上端部)と便器の排水口の出口部とを接続し、排水ソケットの出口部(下端部)と排水管の入口部とを接続することで、便器と排水管とが接続される。
近年、トイレのリフォームにおいて、既設壁を壊して新しい壁を設けるのではなく、既設壁に重ねて新しい壁を取り付ける方法が一般的となっている。かかる方法によれば、リフォームの前後で壁面の位置が変わるため、その結果として排水心(便器の背面に対面する壁面から排水管の軸心までの距離)が予め定まった値からずれてしまい、排水ソケットの構成によっては対応できないという問題が生じていた。具体的には次のとおりである。壁と便器との相対的な位置関係は予め定まっているため、リフォームによって既設壁に新しい壁が取り付けられることにより、壁面の位置が変化し、これに応じて便器の設置位置も移動する。これにともない、便器側の排水口の軸心の位置が変化する。これに対し、排水心を規定する床下の排水管の軸心の位置は、壁面の位置にかかわらず一定である。したがって、リフォームによって壁面の位置が変化することで排水心が変化し、かかる排水心の変化に対して、従来の排水ソケットでは対応できないという問題があった。
そこで、このような問題に対応するべく、トイレのリフォームをすることにより生じる排水心の変化に対応することができる排水ソケットが知られている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に記載された排水ソケットは、上向きに開放して便器の排水口を受け入れる排水口差込口が上部に設けられた便器接続部材と、流出口が下部に設けられ床面に対して固定される排水管接続部材を備えており、便器接続部材の下端が排水管接続部材の係合口の内縁に沿ってスライド可能である。そのため、便器接続部材を排水管接続部材の係合口の内縁に沿ってスライドすることにより、排水心の変化に対応することができる。すなわち、床面に対して固定された排水管接続部材に対して便器接続部材が相対的にスライド移動可能に設けられており、このスライド移動により、便器の排水口に接続される排水ソケットの入口部の軸心位置と、床面側に開口する排水ソケットの出口部の軸心位置との軸心間距離を変化させることができ、これによって排水心の変化に対応することができる。
特許文献1に記載された排水ソケットでは、対応可能な排水心の範囲、つまり排水ソケットの入口部と出口部との軸心間距離の可変量は、便器接続部材の下端が排水管接続部材の係合口の内縁に沿ってスライド可能な距離の分である。
特開2004−204476号公報
しかしながら、特許文献1のような排水ソケットでは、対応可能な排水心の範囲を広くとるためには、便器接続部材の下端が排水管接続部材の係合口の内縁に沿ってスライド可能な距離を長くする必要があるため、排水管接続部材を大きくしなければならない。しかしながら、特に小便器の場合、排水ソケットが収納できるスペースが狭いため、排水管接続部材を大きくすると、排水ソケットが収納スペースの中に収まらなかったり排水ソケットが収納できてもスライド移動ができなかったりする畏れがあった。
また、便器接続部材の下端が排水管接続部材の係合口の内縁に沿ってスライド可能な距離を長くすると、排水ソケットの流路に大きなクランクが生じ、排水性能が維持できず、尿石による詰まりが発生する畏れがあった。
本発明では、コンパクトな構成により、対応可能な排水心の範囲を広くすることができるとともに、排水性能を維持でき、尿石による詰まりを抑制することができる排水ソケットを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明のうち第1の態様に係る排水ソケットにおいては、小便器の排水口の出口部と、床面に設けられた排水管の入口部とを接続する排水ソケットであって、前記小便器の排水口の出口部に接続される便器接続部材と、前記排水管の入口部に接続される排水管接続部材と、を備え、前記便器接続部材は、前記排水口の出口部と接続される上側便器接続部材と、前記排水管接続部材と接続される下側便器接続部材と、を有し、前記上側便器接続部材の流入口は、前記上側便器接続部材の出口部に対し偏心して形成されており、前記下側便器接続部材の入口部は、前記下側便器接続部材の流出口に対し偏心して形成されており、前記上側便器接続部材の出口部と前記下側便器接続部材の入口部とは、所定の鉛直回転軸を軸心として複数の角度位置での同軸連結状態を実現可能に構成されており、前記上側便器接続部材の流入口および前記下側便器接続部材の流出口の軸心は、前記所定の鉛直回転軸に対し偏心して形成されており、前記排水管接続部材の開口に前記下側便器接続部材の流出口を連通した状態で、前記下側便器接続部材は、前記排水管接続部材に対して水平方向に移動可能であることを特徴とする。
このような構成の排水ソケットによれば、小便器の排水口の出口部に接続される上側便器接続部材に対する下側便器接続部材の接続向きを変更すること、また、排水管の入口部に接続される排水管接続部材に対して下側便器接続部材を水平方向にスライド移動させることにより、上側便器接続部材の流入口の軸心と排水管側接続部材の開口の中心との差を調整することができる。すなわち、上側便器接続部材に対する下側便器接続部材の接続向きを変更することによって比較的大きな調整を行うことができ、排水管接続部材に対して下側便器接続部材を水平方向にスライド移動させることによって細かな調整を行うことができる。よって、対応可能な排水心の範囲を広げることができるとともに、細かな調整を行うことができる。また、上側便器接続部材の流入口および下側便器接続部材の流出口の軸心が所定の鉛直回転軸に対し偏心して形成されていることで異なる軸心をもつことにより、排水ソケットの大きさを大きくすることなく、対応可能な排水心の範囲を広げることができるとともに、細かな調整も可能となる。そのため、対応可能な排水心の範囲を広くすることができる。さらに、前後方向の移動幅を大きくしたり、偏心量を大きくしたりせずに対応可能な排水心の範囲を広くすることができるため、流路に大きなクランクを生じることなく、排水性能を維持させ、尿石による詰まりを抑制することができる。
本発明のうち第2の態様に係る排水ソケットは、前記上側便器接続部材の出口部および前記下側便器接続部材の入口部は、一方に対し他方が内装されており、前記所定の鉛直回転軸を軸心として水平方向に同軸回転可能に接続されていることを特徴とする。
このような構成の排水ソケットによれば、上側便器接続部材の出口部と下側便器接続部材の入口部とは、所定の鉛直回転軸を軸心として水平方向に同軸回転可能に接続されているため、上側便器接続部材の出口部と下側便器接続部材の入口部とが接続した状態で、上側便器接続部材および下側便器接続部材のいずれか一方を、他方に対し所定の鉛直回転軸を軸心として水平方向に回転することができる。すなわち、上側便器接続部材と下側便器接続部材とを切り離すことなく、下側便器接続部材に対する上側便器接続部材の接続向きを変えることができる。よって、現場の排水心に対応させるための調整を容易に行うことができる。
本発明のうち第3の態様に係る排水ソケットは、前記排水管接続部材の開口の中心は、前記排水管接続部材の水平方向における中心に対して偏心していることを特徴とする。
このような構成の排水ソケットによれば、小便器の荷重に耐えるための支えを残しつつ排水管接続部材の大きさをコンパクトにすることができる。
本発明によれば、コンパクトな構成により、対応可能な排水心の範囲を広くすることができるとともに、大きなクランクを生じることなく、排水性能を維持させ、尿石による詰まりを抑制することができる。
本発明の実施形態に係る排水ソケットが適用される小便器の斜視図である。 本発明の実施形態に係る排水ソケットが適用される小便器の断面図である。 本発明の実施形態に係る排水ソケットの分解斜視図である。 本発明の実施形態に係る排水ソケットを示す図である。 本発明の実施形態に係る排水ソケットを示す図である。 本発明の実施形態に係る排水ソケットを示す図である。 本発明の実施形態に係る排水ソケットを示す図である。 本発明の実施形態に係る排水ソケットを示す図である。 本発明の実施形態に係る排水ソケットを示す図である。 本発明の実施形態に係る排水ソケットを示す図である。 本発明の実施形態に係る排水ソケットを示す図である。
本発明に係る排水ソケットは、上側便器接続部材の出口部と下側便器接続部材の入口部とが、所定の鉛直回転軸を軸心として複数の角度位置での同軸連結状態を実現可能に構成されており、上側便器接続部材の流入口および下側便器接続部材の流出口の軸心は、所定の鉛直回転軸に対し偏心して形成されており、排水管接続部材の開口に下側便器接続部材の出口部を連通した状態で、下側便器接続部材は、排水管接続部材に対して水平方向に移動可能であることで、コンパクトな構成により、対応可能な排水心の範囲を広くすることができるとともに、大きなクランクを生じることなく、排水性能を維持させ、尿石による詰まりを抑制することができるものである。以下、本発明の実施形態を説明する。
まず、本発明の実施形態に係る排水ソケットが適用される小便器について、図1及び図2を用いて説明する。図1は、本発明の実施形態に係る排水ソケットが適用される小便器の斜視図であり、図2は、本発明の実施形態に係る排水ソケットが適用される小便器の断面図である。
小便器1は、床面Fに設置されるものであり、排泄された尿を受けるボウル部2を有している。ボウル部2の下流となる下端部には、尿やボウル部2を洗浄する洗浄水をボウル部2の外部へと排出するための排水路3が形成されている。排水路3には、ボウル部2とは反対側の端部に排水口4が形成されている。また、床面Fに排水管900が設けられており、排水管900の上端には、上方に向けて開口した入口部910が形成されている。排水管900は、基本的には床面Fに対して固定の位置に設けられる。小便器1の排水口4と、排水管900の入口部910とは、排水ソケット100により互いに接続される。つまり、排水ソケット100は、小便器1の排水口4の出口部と、床面Fに設けられた排水管900の入口部910とを接続する。ボウル部2に排泄された尿やボウル部2を洗浄する洗浄水は、排水路3を通り、排水ソケット100を介して、排水管900へと流れ出ていく。
次に、本発明の実施形態に係る排水ソケットについて、図3および図4を用いて説明する。図3は、本発明の実施形態に係る排水ソケットの分解斜視図である。図4は、本発明の実施形態に係る排水ソケットを示す図である。図4(a)は、本発明の実施形態に係る排水ソケットの上面図であり、図4(b)は、図4(a)のA−A断面図である。
排水ソケット100は、小便器1の排水口4の出口部に接続される便器接続部材200と、排水管900の入口部910に接続される排水管接続部材500と、第1パッキン610と、第2パッキン620と、第3パッキン630と、で構成されている。
便器接続部材200は、排水口4の出口部と接続される上側便器接続部材300と、排水管接続部材500と接続される下側便器接続部材400と、を備える。上側便器接続部材300は、第1便器接続部材310と、第2便器接続部材320と、で構成される。
第1便器接続部材310は、小便器1の排水口4を収容する円筒状の大口径部311と、大口径部311の下流側に設けられ第2便器接続部材320内に内装される円筒状の小口径部312と、大口径部311と小口径部312とを繋ぐ基部313と、を有する。大口径部311と小口径部312は、同軸上に配置している。つまり、大口径部311の軸心と小口径部312の軸心とは互いに一致している。また、大口径部311軸心は、第1便器接続部材310の流入口311aの軸心でもある。
第2便器接続部材320は、第1便器接続部材310を収容する円筒状の大口径部321と、下側便器接続部材400内に内装される円筒状の小口径部322と、大口径部321と小口径部322とを繋ぐ基部323と、を有する。小口径部322の外周側には、水平方向に(小口径部322の径方向の外側に向けて)突出する円環状の鍔状突設片324が上下方向に所定の隙間をもって上下2段に設けられており、上下の鍔状突設片324の間に第2パッキン620が嵌め込まれる。大口径部321の軸心Aに対し、小口径部322の軸心Bは約10mm偏心して形成されている。
第1パッキン610は、第1便器接続部材310の大口径部311の外周面に嵌装する便器排水口シール部611と、第2便器接続部材320の大口径部321の外周面に嵌装する接続部材シール部612と、便器排水口シール部611と接続部材シール部612とを結ぶ折り返し状ないしは波状の連結部613とにより一体成型で構成されている。便器排水口シール部611は小便器1の排水口4の外周面に密着してシールするために第1便器接続部材310の大口径部311の内側に向けて延設したパッキン部614を有している。
第1便器接続部材310と第2便器接続部材320は、第1パッキン610により互いに接続される。第1便器接続部材310は、第2便器接続部材320の基部323の上面に基部313の下面を接触させた状態で大部分が第2便器接続部材320内に収容される。そして、第1パッキン610を所定の部位に嵌装することより、第1便器接続部材310と第2便器接続部材320は互いに接続される。すなわち、第1パッキン610によって第1便器接続部材310と第2便器接続部材320とが互いに接続された状態においては、便器排水口シール部611が第1便器接続部材310の大口径部311に外嵌されるとともに、接続部材シール部612が第2便器接続部材320の大口径部321に外嵌され、大口径部311・大口径部321間の空間が連結部613によって上側から覆われた状態となる。このとき、第1便器接続部材310の大口径部311および小口径部312と、第2便器接続部材320の大口径部321は、同軸(軸心A)上となる。つまり、第2便器接続部材320の大口径部321に対して、上述のとおり同軸配置された第1便器接続部材310の大口径部311および小口径部312も同軸配置される。また、上述したように第1便器接続部材310の大口径部311軸心は第1便器接続部材310の流入口311aの軸心でもあるため、第1便器接続部材310の流入口311aも第2便器接続部材320の大口径部321と同軸上(軸心A)に配置される。
下側便器接続部材400は、第2便器接続部材320の小口径部(出口部)322を内装する円筒状の大口径部401と、排水管接続部材500の開口内に挿入される円筒状の小口径部402と、大口径部401と小口径部402とを繋ぐ基部403と、を有する。基部403の大口径部401よりも外側の部分には、ボルトを貫通させる長孔404が3つ形成されており、それら3つの長孔404は、いずれも長手方向を前後方向とし、長手方向が互いに同方向となるように形成されている。本実施形態では、3つの長孔404は、前後方向の一側において1箇所、前後方向の他側において2箇所配設されている。後者の2箇所の長孔404は、前後方向について同じ位置に配設されている。大口径部401の軸心Bに対し、小口径部402の軸心Cは約20mm偏心して形成されている。小口径部402の軸心Cは、下側便器接続部材400の流出口402aの軸心でもある。
第2便器接続部材320と下側便器接続部材400とは、第2便器接続部材320の上下の鍔状突設片324間に第2パッキン620が嵌め込まれた状態で、第2便器接続部材320の小口径部(出口部)322を下側便器接続部材400の大口径部(入口部)401に内装することで互いに接続される。第2パッキン620により、小口径部322の外周側と大口径部401の内周側との間がシールされる。このとき、第2便器接続部材320の小口径部322と、下側便器接続部材の大口径部401は、同軸(軸心B)上となる。つまり、小口径部322の軸心と大口径部401の軸心とは軸心Bにおいて互いに一致している。
第2便器接続部材320の小口径部322と下側便器接続部材400の大口径部401とは、軸心Bを鉛直回転軸として水平方向に同軸回転可能に接続されている。つまり、軸心Bは、第2パッキン620を介する小口径部322と大口径部401との接続部分による第2便器接続部材320と下側便器接続部材400との相対的な回転の回転軸線となる。言い換えると、第2便器接続部材320および下側便器接続部材400は、一方に対し他方が鉛直回転軸として軸心Bを中心に水平方向に相対回転可能である。そして、第2便器接続部材320の小口径部322と下側便器接続部材400の大口径部401とは、互いに相対回転可能な構成を用いて、鉛直回転軸である軸心Bを軸心として複数の角度位置での同軸連結状態を実現可能に構成されている。ここで、角度位置は、軸心Bを軸心とした下側便器接続部材400と第2便器接続部材320との回転方向の相対的な位置を指している。本実施形態では、第2便器接続部材320は、小口径部322と大口径部401との相対回転可能な構造により、後述のとおり排水管接続部材500に固定される下側便器接続部材400に対する角度位置が無段階で変化するように構成されている。
なお、下側便器接続部材400に対し第2便器接続部材320を、軸心Bを軸心として回転させると、第1便器接続部材310も第2便器接続部材320とともに回転する。つまり、第1便器接続部材310と第2便器接続部材320とは軸心Bを中心として一体的に回転する。これは、第1便器接続部材310は、第1パッキン610により第2便器接続部材320と接続されているためである。
排水管接続部材500には、開口501と、円周溝502と、3つのボルト貫通孔503が形成されている。開口501に排水管900の入口部910を挿入することで、床面Fに設けられた排水管900の入口部910と排水管接続部材500とが接続される。
開口501の中心Dは、排水管接続部材500の水平方向における中心Eに対し、約10mm偏心している。ここで、排水管接続部材500の水平方向における中心Eとは、言い換えると排水管接続部材500の外径の前後左右の中心を指す。
円周溝502は、排水管接続部材500の上面に円形に開口する開口501の外側に開口501と同心円状に形成されている。円周溝502に第3パッキン630を嵌め込むことで、排水管接続部材500と下側便器接続部材400との間をシールすることができる。
ボルト貫通孔503は、下側便器接続部材400の小口径部(出口部)402を排水管接続部材500の開口501内に挿入した状態において、下側便器接続部材400の長孔404に対応する位置に形成されている。したがって、排水管接続部材500において、3つのボルト貫通孔503は、前後方向の一側において1箇所、前後方向の他側において2箇所配設される。なお、下側便器接続部材400の小口径部402は、排水管接続部材500の開口501内に挿入された排水管900の入口部910内に挿入されることになる。
下側便器接続部材400は、下側便器接続部材400の小口径部(出口部)402を排水管接続部材500の開口501内に挿入した状態で、排水管接続部材500に対して水平方向にスライド移動可能である。つまり、下側便器接続部材400は、排水管900の入口部910より小径の小口径部402が入口部910内において径方向に移動可能な範囲で、排水管接続部材500に対して水平方向に移動可能となる。
ただし、下側便器接続部材400の小口径部(出口部)402を排水管接続部材500の開口501内に挿入した状態で、排水管接続部材500の下方からボルト貫通孔503および長孔404にボルト720を貫通させ、下側便器接続部材400の上方からナット710によりボルト720を、下側便器接続部材400が排水管接続部材500に対してスライド移動可能な程度に締めたとすると、下側便器接続部材400は排水管接続部材500に対して長孔404の長手方向にのみスライド移動可能である。つまり、排水管接続部材500のボルト貫通孔503および下側便器接続部材400の長孔404をボルト720が貫通した状態となることで、下側便器接続部材400の排水管接続部材500に対するスライド移動の方向が長孔404の長手方向、即ち前後方向のみに規制されることになる。そして、排水ソケット100においては、下側便器接続部材400と排水管接続部材500とは、ナット710とボルト720との締結作用によって最終的には互いに固定される。
下側便器接続部材400が排水管接続部材500に対してスライド移動可能な距離は、排水管接続部材500の開口501の内径と下側便器接続部材400の小口径部402の外径との差分である。ここで、排水管接続部材500と排水管900の入口部910とが接続されている場合には、下側便器接続部材400が排水管接続部材500に対してスライド移動可能な距離は、排水管900の入口部910の内径と下側便器接続部材400の小口径部402の外径との差分となる。なお、排水ソケット100は、スライド移動方向が小便器1の前後方向となるように設置される。
次に、図4〜図11を用いて、排水ソケット100の接続向きのパターンについて説明する。排水ソケット100は、現場の排水心Lに対応可能な状態で一体的に施工現場へと届く。すなわち、排水ソケット100は、第1便器接続部材310と、第2便器接続部材320と、下側便器接続部材400と、排水管接続部材500と、が、施工現場の排水心Lに対応可能な向きに接続された状態で施工現場へと届く。なお、排水心Lとは、小便器1を設置する際の小便器1の後方側の壁面Wから排水管900の軸心までの距離を指す。
本実施形態に係る排水ソケット100の接続向きのパターンは、大きく分けて、第1のパターンと、第2のパターンの計2パターンある。
第1のパターンは、図4、図5、図8及び図9に示すように、平面視において、軸心A、軸心Bと、軸心C、中心Dとが同一直線状に位置するように、且つ、下側便器接続部材400の流出口402aの軸心Cが、第2便器接続部材320と下側便器接続部材400との相対的な回転軸である軸心Bとの間に、上側便器接続部材300の流入口(第1便器接続部材310の流入口311a)の軸心、すなわち、第2便器接続部材320の大口径部321の軸心Aを挟んだ位置となるように排水ソケット100の各部材が接続された状態である。すなわち、第2便器接続部材320と下側便器接続部材400との接続構造や下側便器接続部材400の形態等によって軸心Bと軸心Cとが一定の位置関係であるとともに、下側便器接続部材400に対する上側便器接続部材300の相対的な回転位置によって軸心Bと軸心Aとの相対的な位置関係が変化する構成において、第1パターンの接続状態は、上側便器接続部材300が、その流入口の軸心A(第1便器接続部材310の流入口311aの軸心)を、前後方向について軸心Bと軸心Cとの間に位置させる接続状態である。これに対し、後述する第2パターンは、上側便器接続部材300が、その流入口の軸心A(第1便器接続部材310の流入口311aの軸心)を、前後方向について軸心Bに対して軸心Cと反対側に位置させる接続状態である。このような第1パターンと第2パターンとは、下側便器接続部材400に対する上側便器接続部材300の角度位置が互いに180°異なる接続状態となる。
ここで、本実施形態では、第1便器接続部材310の流入口311aは、上側便器接続部材300の流入口でもある。第1便器接続部材310の流入口311aの軸心とは、第1便器接続部材310の大口径部321が第2便器接続部材320の大口径部321と同軸上に配置されるように、第1便器接続部材310と第2便器接続部材320が接続された状態での軸心を指す。つまり、第1便器接続部材310の流入口311aの軸心、すなわち上側便器接続部材300の流入口の軸心とは、第2便器接続部材320の大口径部321の軸心である軸心Aを指す。
排水ソケット100を第1のパターンの接続向きに接続する手順について説明する。まず、第1パッキン610を第1便器接続部材310および第2便器接続部材320に嵌装することで第1便器接続部材310と第2便器接続部材320とを接続する。第2便器接続部材320の小口径部322の鍔状突設片324に第2パッキン620を嵌め込んだ状態で、第2便器接続部材320の小口径部322を下側便器接続部材400の大口径部401に挿入することで第2便器接続部材320と下側便器接続部材400とを接続する。次に、排水管接続部材500の円周溝520に第3パッキン630を嵌めこみ、下側便器接続部材400の小口径部402を排水管接続部材500の開口501に挿入した状態で、排水管接続部材500の下方から排水管接続部材500のボルト貫通孔503および下側便器接続部材400の長孔404にボルト720を貫通させ、下側便器接続部材400の上方からナット710によりボルト720を締めつけることで、下側便器接続部材400と排水管接続部材500とを接続する。そして、平面視において、軸心A、軸心Bと、軸心C、中心Dとが同一直線状に位置するように、且つ、下側便器接続部材400の流出口402aの軸心Cが、回転軸である軸心Bとの間、第1便器接続部材310の流入口311aの軸心Aを挟んだ位置となるように、下側便器接続部材400に対し、軸心Bを軸心として第2便器接続部材320を水平方向に回転させる。このようにして、第1のパターンの接続向きでの排水ソケット100の各部材を接続することができる。
第2のパターンは、図6、図7、図10および図11に示すように、平面視において、軸心A、軸心Bと、軸心C、とが同一直線状に位置するように、且つ、上側便器接続部材300の流入口(第1便器接続部材310の流入口311a)の軸心、すなわち、第2便器接続部材320の大口径部321の軸心Aが下側便器接続部材400の流出口402aの軸心Cとの間に、鉛直回転軸である軸心Bを挟んだ位置となるように排水ソケット100の各部材が接続された状態である。
排水ソケット100を第2のパターンの接続向きに接続する手順について説明する。まず、第1パッキン610を第1便器接続部材310および第2便器接続部材320に嵌装することで第1便器接続部材310と第2便器接続部材320とを接続する。そして、第2便器接続部材320の小口径部322の鍔状突設片324に第2パッキン620を嵌め込んだ状態で、第2便器接続部材320の小口径部322を下側便器接続部材400の大口径部401に挿入することで第2便器接続部材320と下側便器接続部材400とを接続する。次に、排水管接続部材500の円周溝520に第3パッキン630を嵌めこみ、下側便器接続部材400の小口径部402を排水管接続部材500の開口501に挿入した状態で、排水管接続部材500の下方から排水管接続部材500のボルト貫通孔503および下側便器接続部材400の長孔404にボルト720を貫通させ、下側便器接続部材400の上方からナット710によりボルト720を締めつけることで、下側便器接続部材400と排水管接続部材500とを接続する。そして、平面視において、軸心A、軸心Bと、軸心Cと、が同一直線状に位置するように、且つ、上側便器接続部材300の流入口(第1便器接続部材310の流入口311a)の軸心、すなわち、第2便器接続部材320の大口径部321の軸心Aが下側便器接続部材400の流出口402aの軸心Cに対し回転軸である軸心Bを挟んだ位置となるように、下側便器接続部材400に対し、軸心Bを軸心として第2便器接続部材320を水平方向に回転させる。このようにして、第2のパターンの接続向きでの排水ソケット100の各部材を接続することができる。
第1のパターンから第2のパターンへと排水ソケット100の各部材の接続向きを変更する場合、または、第2のパターンから第1のパターンへ排水ソケット100の各部材の接続向きを変更する場合には、下側便器接続部材320に対し、軸心Bを回転軸として第2便器接続部材320を水平方向に180度回転すればよい。
次に、図4〜図11を用いて、本実施形態に係る排水ソケットによる調整可能範囲について説明する。図5(a)〜図11(a)は、本発明の実施形態に係る排水ソケットの上面図であり、図5(b)〜図11(b)は、図5(a)〜図11(a)のA−A断面図である。なお、小便器1の前後方向における上側便器接続部材300の流入口(第1便器接続部材310の流入口311a)の軸心、すなわち、第2便器接続部材320の大口径部321の軸心Aと排水管接続部材500の開口501の中心Dとの差を軸ズレ量Δとする。つまり、この軸ズレ量Δは、排水ソケット100の入口部と出口部との軸心間距離となる。また、小便器1を壁面Wに設置した状態での壁面Wから小便器1の排水口4の軸心までの距離を小便器距離Xとする。図4〜図11からも分かるように、軸ズレ量Δは、小便器距離Xと排水心Lとの差として定義することもできる。
図4に示すように、各部材の接続向きを第1のパターンとした排水ソケット100が、小便器1の前後方向において、排水管接続部材500の開口501の中心Dが排水管接続部材500の水平方向における中心Eよりも後方に位置する向きとなるように、排水管900の入口部910に接続固定されたとする。この場合、本実施形態の排水ソケット100は、排水管接続部材500が有する3つのボルト貫通孔503のうち1箇所の貫通孔503が設けられる側が後側となるように、排水管900に接続されることになる。かかる接続状態は、下側便器接続部材400の流出口402aの軸心Cが、第2便器接続部材320と下側便器接続部材400との相対的な回転軸である軸心Bよりも後側に位置する接続状態となる。さらに、排水管接続部材500の開口501内に挿入された下側便器接続部材400の小口径部402が排水管接続部材500の開口501内の排水管900の入口部910の後方側の内面に接触した状態であるとする。
このとき、上側便器接続部材300の流入口(第1便器接続部材310の流入口311a)の軸心、すなわち、第2便器接続部材320の大口径部321の軸心Aと、排水管接続部材500の開口501の中心D(排水管900の入口部910の軸心)は、平面視において、同一軸上となる。すなわち、排水心Lと、小便器距離Xは等しく、軸ズレ量Δは、0mmである。
図4に示す状態から、排水管接続部材500に対し、下側便器接続部材400を水平方向に小便器1の前方側へとスライド移動させる。上述したように、下側便器接続部材400が排水管接続部材500に対してスライド移動可能な距離は、排水管900の入口部910の内径と下側便器接続部材400の小口径部402の外径との差分となる。そのため、図4に示す状態から、図5に示すように、排水管接続部材500の開口501内に挿入された下側便器接続部材400の小口径部402が排水管接続部材500の開口501内の排水管900の入口部910の前方側の内面に接触した状態となるまで、排水管接続部材500に対し、下側便器接続部材400を水平方向に小便器1の前方側へとスライド移動させることができる。なお、本実施形態では、排水管900の入口部910の内径と下側便器接続部材400の小口径部402の外径との差分は、約20mmに設定されている。
図5に示すように、排水管接続部材500の開口501内に挿入された下側便器接続部材400の小口径部402が排水管接続部材900の入口部910の前方側の内面に接触した状態では、排水管接続部材500の開口501の中心D(排水管900の入口部910の軸心)は、上側便器接続部材300の流入口(第1便器接続部材310の流入口311a)の軸心、すなわち、第2便器接続部材320の大口径部321の軸心Aに対し、小便器1の前後方向における後方側へ約20mm偏心する。すなわち、軸ズレ量Δは、約20mmである。
このように、本実施形態では、スライド移動可能距離は約20mmとなるように設定しているため、排水管接続部材500に対し、下側便器接続部材400を小便器1の前方側へと水平方向にスライド移動させることで、排水管接続部材500の開口501の中心D(排水管900の入口部910の軸心)を、上側便器接続部材300の流入口(第1便器接続部材310の流入口311a)の軸心、すなわち、第2便器接続部材320の大口径部321の軸心Aに対し、小便器1の前後方向における後方側へ約20mm偏心させることができる。つまり、排水管接続部材500に対し、下側便器接続部材400を水平方向に小便器1の前方側へとスライド移動させることで、軸ズレ量Δを0〜約20mmの範囲で調整することができる。
次に、図6に示すように、各部材の接続向きを第2のパターンとした排水ソケット100が、小便器1の前後方向において、排水管接続部材500の開口501の中心Dが排水管接続部材500の水平方向における中心Eよりも後方に位置する向きとなるように、排水管900の入口部910に接続固定されたとする。さらに、排水管接続部材500の開口501内に挿入された下側便器接続部材400の小口径部402が排水管接続部材500内の排水管900の入口部910の後方側の内面に接触した状態であるとする。
本実施形態では、上側便器接続部材300の流入口(第1便器接続部材310の流入口311a)の軸心、すなわち、第2便器接続部材320の大口径部321の軸心Aに対し、鉛直回転軸である軸心Bは約10mm偏心しているため、このとき、排水管接続部材500の開口501の中心D(排水管900の入口部910の軸心)は、上側便器接続部材300の流入口(第1便器接続部材310の流入口311a)の軸心、すなわち、第2便器接続部材320の大口径部321の軸心Aに対し、小便器1の前後方向における後方側へ約20mm偏心した状態となる。すなわち、軸ズレ量Δは、20mmである。
図6に示す状態から、排水管接続部材500に対し、下側便器接続部材400を小便器1の前方側へと水平方向にスライド移動させる。図7に示すように、排水管接続部材500の開口501内に挿入された下側便器接続部材400の小口径部402が排水管接続部材500内の排水管900の入口部910の前方側の内面に接触した状態となるまで、排水管接続部材500に対し、下側便器接続部材400を水平方向に小便器1の前方側へとスライド移動させることができる。
図7に示すように、図6に示す状態と比較すると、排水管接続部材500の開口501内に挿入された下側便器接続部材400の小口径部402が排水管接続部材500の開口501の前方側の内面に接触した状態では、排水管接続部材500の開口501の中心D(排水管900の入口部910の軸心)は、上側便器接続部材300の流入口(第1便器接続部材310の流入口311a)の軸心、すなわち、第2便器接続部材320の大口径部321の軸心Aに対し、小便器1の前後方向における後方側へスライド移動可能距離の約20mm偏心する。すなわち、軸ズレ量Δは、約40mmである。
このように、本実施形態では、スライド移動可能距離が約20mmとなるように設定しているため、排水管接続部材500に対し、下側便器接続部材400を水平方向に小便器1の前方側へとスライド移動させることで、図6に示すように、排水管接続部材500の開口501の中心D(排水管900の入口部910の軸心)が、上側便器接続部材300の流入口(第1便器接続部材310の流入口311a)の軸心、すなわち、第2便器接続部材320の大口径部321の軸心Aに対し、小便器1の前後方向における後方側へ約20mm偏心していた状態から、さらに約20mm偏心させることができる。すなわち、排水管接続部材500に対し、下側便器接続部材400を水平方向に小便器1の前方側へとスライド移動させることで、軸ズレ量Δを約20〜40mmの範囲で調整することができる。
図4〜図7に示すように、小便器1の前後方向において、排水管接続部材500の開口501の中心Dが排水管接続部材500の水平方向における中心Eよりも後方に位置する向きに排水ソケット100が接続されている場合では、排水ソケット100の各部材接続向きのパターンと、排水管接続部材500に対する下側便器接続部材400を小便器1の前方側へのスライド移動により、軸ズレ量Δを0mmの状態から小便器1の後方側へ向けて約40mmまでの範囲で調整することができる。
なお、図8〜図11に示す排水ソケット100の場合も同様である。図4〜図7に示す排水ソケット100と、図8〜図11に示す排水ソケット100の違いは、排水管900に対する排水管接続部材500の接続向きの違いである。図4〜図7に示す排水ソケット100は、小便器1の前後方向において、排水管接続部材500の開口501の中心Dが排水管接続部材500の水平方向における中心Eよりも後方に位置する向きとなるように排水管900の入口部910に接続されているのに対し、図8〜図11に示す排水ソケット100は、小便器1の前後方向において、排水管接続部材500の開口501の中心Dが排水管接続部材500の中心Eよりも前方に位置する向きとなるように排水管900の入口部910に接続されている。この場合、本実施形態の排水ソケット100は、排水管接続部材500が有する3つのボルト貫通孔503のうち2箇所の貫通孔503が設けられる側が後側となるように、排水管900に接続されることになる。かかる接続状態は、下側便器接続部材400の流出口402aの軸心Cが、第2便器接続部材320と下側便器接続部材400との相対的な回転軸である軸心Bよりも前側に位置する接続状態となる。排水管900に対する排水管接続部材500の接続向きをどちらにするかは、前後方向における小便器3の排水口4と排水管900の入口部910との位置関係により決定する。
図8に示すように、各部材の接続向きを第1のパターンとした排水ソケット100が、小便器1の前後方向において、排水管接続部材500の開口501の中心Dが排水管接続部材500の水平方向における中心Eよりも前方に位置する向きとなるように、排水管900の入口部910に接続固定されたとする。さらに、排水管接続部材500の開口501内に挿入された下側便器接続部材400の小口径部402が排水管接続部材500内の排水管900の入口部910の後方側の内面に接触した状態であるとする。言い換えると、図8に示す排水ソケット100は、図5に示す排水ソケットにおいて、排水管900の入口部910と排水ソケット100との接続向きが180度反転した状態を示している。
このとき、排水管接続部材500の開口501の中心D(排水管900の入口部910の軸心)は、上側便器接続部材300の流入口(第1便器接続部材310の流入口311a)の軸心、すなわち、第2便器接続部材320の大口径部321の軸心Aに対し、小便器1の前後方向における前方側へ約20mm偏心した状態となる。すなわち、軸ズレ量Δは、約20mmである。
図8に示す状態から、排水管接続部材500に対し、下側便器接続部材400を小便器1の前方側へと水平方向にスライド移動させる。上述したように、下側便器接続部材400が排水管接続部材500に対してスライド移動可能な距離は、排水管900の入口部910の内径と下側便器接続部材400の小口径部402の外径との差分となる。そのため、図9に示すように、排水管接続部材500の開口501内に挿入された下側便器接続部材400の小口径部402が排水管接続部材500内の排水管900の入口部910の前方側の内面に接触した状態となるまで、排水管接続部材500に対し、下側便器接続部材400を水平方向に小便器1の前方側へとスライド移動させることができる。
図9に示すように、図8に示す状態と比較すると、排水管接続部材500の開口501内に挿入された下側便器接続部材400の小口径部402が排水管接続部材500の開口501の前方側の内面に接触した状態では、排水管接続部材500の開口501の中心D(排水管900の入口部910の軸心)は、上側便器接続部材300の流入口(第1便器接続部材310の流入口311a)の軸心、すなわち、第2便器接続部材320の大口径部321の軸心Aに対し、小便器1の前後方向における前方側へスライド移動可能距離である約20mm偏心する。これにより、排水管接続部材500の開口501の中心D(排水管900の入口部910の軸心)と、上側便器接続部材300の流入口(第1便器接続部材310の流入口311a)の軸心、すなわち、第2便器接続部材320の大口径部321の軸心Aは、同一軸上となる。すなわち、排水心Lと、小便器距離Xは等しく、軸ズレ量Δは、0mmとなる。
このように、本実施形態では、スライド移動可能距離は約20mmとなるように設定しているため、排水管接続部材500に対し、下側便器接続部材400を水平方向に小便器1の前方側へとスライド移動させることで、上側便器接続部材300の流入口(第1便器接続部材310の流入口311a)の軸心、すなわち、第2便器接続部材320の大口径部321の軸心Aに対する排水管接続部材500の開口501の中心D(排水管900の入口部910の軸心)の偏心を小便器1の前後方向における前方側へ約20mm小さくすることができる。すなわち、排水管接続部材500に対し、下側便器接続部材400を水平方向に小便器1の前方側へとスライド移動させることで、軸ズレ量Δを約20〜0mmの範囲で調整することができる。
次に、図10に示すように、各部材の接続向きを第2のパターンとした排水ソケット100が、小便器1の前後方向において、排水管900の入口部910の中心Dが排水管接続部材500の水平方向における中心Eよりも前方に位置する向きとなるように、排水管900の入口部910に接続固定されたとする。さらに、排水管接続部材500の開口501内に挿入された下側便器接続部材400の小口径部402が排水管900の入口部910の後方側の内面に接触した状態であるとする。言い換えると、図10に示す排水ソケット100は、図7に示す排水ソケットにおいて、排水管900の入口部910と排水ソケット100との接続向きが180度反転した状態を示している。
このとき、排水管接続部材500の開口501の中心D(排水管900の入口部910の軸心)は、上側便器接続部材300の流入口(第1便器接続部材310の流入口311a)の軸心、すなわち、第2接続部材320の大口径部321の軸心Aに対し、鉛直回転軸である軸心Bは約10mm偏心しているため、小便器1の前後方向における前方側へ約40mm偏心した状態となる。すなわち、軸ズレ量Δは、約40mmである。
図10に示す状態から、排水管接続部材500に対し、下側便器接続部材400を小便器1の前方側へと水平方向にスライド移動させる。図11に示すように、排水管接続部材500の開口501内に挿入された下側便器接続部材400の小口径部402が排水管900の入口部910の前方側の内面に接触した状態となるまで、排水管接続部材500に対し、下側便器接続部材400を水平方向に小便器1の前方側へとスライド移動させることができる。
図11に示すように、図10に示す状態と比較すると、排水管接続部材500の開口501内に挿入された下側便器接続部材400の小口径部402が排水管接続部材500の開口501の前方側の内面に接触した状態では、排水管接続部材500の開口501の中心D(排水管900の入口部910の軸心)は、上側便器接続部材300の流入口(第1便器接続部材310の流入口311a)の軸心、すなわち、第2便器接続部材320の大口径部321の軸心Aに対し、小便器1の前後方向における前方側へスライド移動可能距離の約20mm偏心する。すなわち、軸ズレ量Δは約20mmとなる。
このように、本実施形態では、スライド移動可能距離が約20mmとなるように設定しているため、排水管接続部材500に対し、下側便器接続部材400を小便器1の前方側へと水平方向にスライド移動させることで、上側便器接続部材300の流入口(第1便器接続部材310の流入口311a)の軸心、すなわち、第2便器接続部材320の大口径部321の軸心Aに対する排水管接続部材500の開口501の中心D(排水管900の入口部910の軸心)の偏心を小便器1の前後方向における前方側へ約20mm小さくすることができる。すなわち、排水管接続部材500に対し、下側便器接続部材400を小便器1の前方側へと水平方向にスライド移動させることで、軸ズレ量Δを約40mm〜約20mmの範囲で調整することができる。
図8〜図11に示すように、小便器1の前後方向において、排水管接続部材500の開口501の中心Dが排水管接続部材500の水平方向における中心Eよりも前方に位置する向きに排水ソケット100が接続されている場合では、排水ソケット100の接続向きのパターンと、排水管接続部材500に対する下側便器接続部材400を小便器1の前方側へのスライド移動により、軸ズレ量Δを0mmの状態から小便器1の前方側へ向けて約40mmの範囲で調整することができる。
以上のように、本実施形態に係る排水ソケット100によれば、排水ソケット100の接続向きのパターンと、排水管接続部材500に対する下側便器接続部材400を小便器1の前方側へのスライド移動と、排水管900の入口部910に対する排水管接続部材500の接続向きにより、軸ズレ量Δを0mmの状態から小便器1の前方側へ40mm、小便器1の後方側へ40mmまでの範囲内で調整することできる。
次に、図4〜図11を用いて、小便器1の設置方法および対応可能な排水心Lについて説明する。なお、小便器距離Xは、180mmとする。本実施形態に係る排水ソケット100では、軸ズレ量Δを0mmの状態から小便器1の前方側へ40mm、小便器1の後方側へ40mmまでの範囲で調整することができるため、小便器距離Xを180mmとした場合、排水ソケット100では、約140〜220mmの範囲の排水心Lに対応することができる。
まず、施工現場では、施行者等が排水心Lを測定する。測定した排水心Lが約140〜160mmの場合には、図6および図7に示すように、接続向きを第2のパターンとした排水ソケット100を、小便器1の前後方向において、排水管接続部材500の開口501の中心Dが排水管接続部材500の水平方向における中心Eよりも後方に位置する向きとなるように、排水管900の入口部910に接続固定する。そして、排水管接続部材500に対し、下側便器接続部材400を小便器1の前後方向へ水平方向にスライド移動させることで、軸ズレ量Δの細かい調整を行う。
また、測定した排水心Lが約160〜180mmの場合には、図4および図5に示すように、接続向きを第1のパターンとした排水ソケット100を、小便器1の前後方向において、排水管接続部材500の開口501の中心Dが排水管接続部材500の中心Eよりも後方に位置する向きとなるように、排水管900の入口部910に接続固定する。そして、排水管接続部材500に対し、下側便器接続部材400を小便器1の前後方向へ水平方向にスライド移動させることで、軸ズレ量Δの細かい調整を行う。
また、測定した排水心Lが約180〜200mmの場合には、図8および図9に示すように、接続向きを第1のパターンとした排水ソケット100を、小便器1の前後方向において、排水管接続部材500の開口501の中心Dが排水管接続部材500の水平方向における中心Eよりも前方に位置する向きとなるように、排水管900の入口部910に接続固定する。そして、排水管接続部材500に対し、下側便器接続部材400を小便器1の前後方向へ水平方向にスライド移動させることで、軸ズレ量Δの細かい調整を行う。
また、測定した排水心Lが約200〜220mmの場合には、図10および図11に示すように、接続向きを第2のパターンとした排水ソケット100を、小便器1の前後方向において、排水管接続部材500の開口501の中心Dが排水管接続部材500の水平方向における中心Eよりも前方に位置する向きとなるように、排水管900の入口部910に接続固定する。そして、排水管接続部材500に対し、下側便器接続部材400を小便器1の前後方向へ水平方向にスライド移動させることで、軸ズレ量Δの細かい調整を行う。
上述したように、測定した排水心Lに対応して排水ソケット100を調整した後に、排水ソケット100の第1便器接続部材310の大口径部311に、小便器1の排水口4を差し込むことで、小便器1の排水口4と排水管900の入口部910とが接続される。
なお、第1便器接続部材310および第2便器接続部材320には、第1パッキン610が嵌装されるため、第1パッキン610の連結部613の弾性変形により自在に可動でき、小便器1の排水口4の位置公差や、排水ソケット100等の設置や調整の誤差を吸収することができる。
なお、排水ソケット100と排水管900の入口部910との固定は、排水管900の入口部910の外周面に接着剤を塗布し、排水管接続部材500の開口501に接着剤が塗布された入口部910を挿入させることで行われる。
また、既設壁に重ねて新しい壁を取り付ける方法で行うリフォームなど、施工現場の排水心Lに対応させるための調整は、排水心Lを小さくする方へ調整する場合が多いため、図4、6、8、10に示すように、排水管接続部材500の開口501内に挿入された下側便器接続部材400の小口径部402が排水管接続部材500の開口501の後方側の内面に接触した状態から行うことが好ましい。
以上のように、本実施形態に係る排水ソケット100では、第2便器接続部材320の小口径部(出口部)322と下側便器接続部材400の大口径部(入口部)321とは、鉛直回転軸である軸心Bを軸心として、第1のパターンと、第2のパターンの計2パターンの回転位置での同軸連結状態を実現可能に構成されており、上側便器接続部材300の流入口(第1便器接続部材310の流入口311a)の軸心、すなわち、第2便器接続部材320の大口径部321の軸心A、および下側便器接続部材400の流出口402aの軸心Cは、鉛直回転軸である軸心Bに対し偏心して形成されているため、下側便器接続部材400に対する第2便器接続部材320の接続向きを変更することにより、軸ズレ量Δを調整することができる。また、下側便器接続部材400を排水管接続部材500に対して水平かつ前後方向に移動させることにより、軸ズレ量Δの細かな調整が可能となる。よって、小便器1の排水口4の出口部と排水管900の入口部910とを接続する上で、対応可能な排水心Lの範囲を広げることができるとともに、細かな調整をすることができる。
また、上側便器接続部材300の流入口(第1便器接続部材310の流入口311a)の軸心、すなわち、第2便器接続部材320の大口径部321の軸心A、および下側便器接続部材400の流出口402aの軸心Cは、鉛直回転軸である軸心Bに対し偏心して形成されていることで2つの異なる軸心をもつことにより、排水ソケット100の大きさを大きくすることなく、排水心Lの対応範囲を広げることができるとともに、細かな調整も可能となる。このように、本実施形態に係る排水ソケット100によれば、コンパクトな構成により、対応可能な排水心の範囲、つまり排水ソケットの入口部と出口部との軸心間距離(軸ズレ量Δ)の可変量を広くすることができる。
さらに、前後方向の移動幅を大きくしたり、偏心量を大きくしたりせずに幅広い排水心の範囲に対応することができるため、流路に大きなクランクを生じることがない。そのため、排水性能を維持させ、尿石による詰まりを抑制することができる。
また、本実施形態に係る排水ソケット100では、下側便器接続部材400の大口径部401の内面側に突起等がなく、第2便器接続部材320の小口径部322と下側便器接続部材400の大口径部401との接続形状(嵌合形状)が円筒形状であり、小口径部322と大口径部401とは、鉛直回転軸である軸心Bを軸心として水平方向に同軸回転可能に接続されている。このため、第2便器接続部材320の小口径部322と下側便器接続部材400の大口径部401とを接続した状態で、第2便器接続部材320および下側便器接続部材400のいずれか一方を、他方に対し鉛直回転軸である軸心Bを中心として水平方向に回転することができる。そのため、第2便器接続部材320と下側便器接続部材400とを切り離すことなく、下側便器接続部材400に対する第2便器接続部材320の接続向きを変えることができる。よって、排水心Lに対応させるための軸ズレ量Δの調整を容易に行うことができる。
また、本実施形態に係る排水ソケット100では、排水管接続部材500の開口501の中心Dは、排水管接続部材500の水平方向おける中心Eに対して偏心しているため、小便器の荷重を耐えるための支えを残しつつ排水管接続部材500の大きさをコンパクトにすることができる。
なお、本実施形態のように、第1パッキン610を用いることで小便器1の製造誤差を許容することができるため、第1便器接続部材310と第2便器接続部材320とが別体の方が好ましいが、第1便器接続部材310と第2便器接続部材320とは、一体に形成されていてもよい。
また、鉛直回転軸である軸心Bに対する、上側便器接続部材300の流入口(第1便器接続部材310の流入口311a)の軸心、すなわち、第2便器接続部材320の大口径部321の軸心A、および下側便器接続部材400の流出口402aの軸心Cの偏心量の大きさや、第2便器接続部材320の大口径部321の軸心に対する小口径部322の軸心の偏心量の大きさは、小便器1の内部に排水ソケット100が収まる範囲内で適宜変更してもよい。
また、本実施形態では、排水ソケット100は、現場の排水心Lに対応可能な状態で一体的に施工現場へと届く場合について説明しているが、排水ソケット100が部材ごとにばらけた状態で施工現場に届いてもよい。
また、本実施形態では、第2便器接続部材320の小口径部322と下側便器接続部材400の大口径部401との接続部による相対回転可能な構造により、第2便器接続部材320と下側便器接続部材400とを切り離すことなく、下側便器接続部材400に対する第2便器接続部材320の接続向きを変えることができるが、第2便器接続部材320と下側便器接続部材400との接続構造は、本実施形態に限定されるものではない。第2便器接続部材320と下側便器接続部材400との接続構造としては、例えば、第2便器接続部材320の小口径部322と下側便器接続部材400の大口径部401との接続形状(嵌合形状)が四角形や六角形等の多角形の筒状といった相対回転不能な形状であってもよい。この場合、下側便器接続部材400に対する第2便器接続部材320の接続向きを変える際には、第2便器接続部材320と下側便器接続部材400とを切り離し、その後下側便器接続部材400に対する第2便器接続部材320の接続向きを変えて第2便器接続部材320と下側便器接続部材400とを接続することになる。
また、本実施形態では、排水ソケット100と排水管900の入口部910との固定は、排水管900の入口部910の外周面での接着としたが、排水管接続部500の開口501が下側便器接続部材400のスライド移動距離を適切に確保できれば、内周面で接着としてもよい。
1 小便器
2 ボウル部
3 排水路
4 排水口
100 排水ソケット
200 便器接続部材
300 上側便器接続部材
310 第1便器接続部材
311 大口径部
311a 流入口
312 小口径部
313 基部
320 第2便器接続部材
321 大口径部
322 小口径部(出口部)
323 基部
324 鍔状突設片
400 下側便器接続部材
401 大口径部(入口部)
402 小口径部
402a 流出口
403 基部
404 長孔
500 排水管接続部材
501 開口
502 円周溝
503 ボルト貫通孔
610 第1パッキン
611 便器排水口シール部
612 接続部材シール部
613 連結部
614 パッキン部
620 第2パッキン
630 第3パッキン
710 ナット
720 ボルト
900 排水管
910 入口部

Claims (3)

  1. 小便器の排水口の出口部と、床面に設けられた排水管の入口部とを接続する排水ソケットであって、
    前記小便器の排水口の出口部に接続される便器接続部材と、
    前記排水管の入口部に接続される排水管接続部材と、を備え、
    前記便器接続部材は、前記排水口の出口部と接続される上側便器接続部材と、前記排水管接続部材と接続される下側便器接続部材と、を有し、
    前記上側便器接続部材の流入口は、前記上側便器接続部材の出口部に対し偏心して形成されており、
    前記下側便器接続部材の入口部は、前記下側便器接続部材の流出口に対し偏心して形成されており、
    前記上側便器接続部材の出口部と前記下側便器接続部材の入口部とは、所定の鉛直回転軸を軸心として複数の角度位置での同軸連結状態を実現可能に構成されており、
    前記上側便器接続部材の流入口および前記下側便器接続部材の流出口の軸心は、前記所定の鉛直回転軸に対し偏心して形成されており、
    前記排水管接続部材の開口に前記下側便器接続部材の流出口を連通した状態で、前記下側便器接続部材は、前記排水管接続部材に対して水平方向に移動可能であることを特徴とする排水ソケット。
  2. 前記上側便器接続部材の出口部および前記下側便器接続部材の入口部は、一方に対し他方が内装されており、前記所定の鉛直回転軸を軸心として水平方向に同軸回転可能に接続されていることを特徴とする請求項1に記載の排水ソケット。
  3. 前記排水管接続部材の開口の中心は、前記排水管接続部材の水平方向における中心に対して偏心していることを特徴とする請求項1または2に記載の排水ソケット。
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