JP6102374B2 - 読取文字訂正用のプログラムおよび文字読取装置 - Google Patents
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Description
判別手段は、文字読取手段により導出された読取文字列がタッチパネルディスプレイに表示されている状態下で、当該読取文字列の表示範囲に対して実施される操作を受け付けて、その操作の対象となった位置により読取文字列中の訂正対象の文字を判別する。
エンジン選択手段は、読取文字列の表示範囲に対して実施された操作のパターンにより対応付けテーブルを検索して当該操作パターンに対応する訂正用エンジンを選択する。
ただし、対応付けテーブルに登録される操作パターンは上記の形態に限らず、訂正対象の文字と訂正用エンジンとを1つの操作により指定するようにした操作パターンを登録することもできる。
上記の構成によれば、読取結果に誤りがあった場合でも、タッチパネル上での簡単な操作により誤りを訂正することができるので、利便性が大幅に高められる。
この実施例の文字読取装置100はスマートフォンに組み込まれるもので、スマートフォンの筐体4(図3〜図8を参照。)に取り付けられたカメラ1およびタッチパネルディスプレイ2と、筐体4内の図示しない制御部に導入されたOCRアプリケーション3とにより構成される。
なお、文字読取処理部31やGUI制御部32は、図示しないオペレーティングシステムを介してカメラ1やタッチパネルディスプレイ2と情報をやりとりする。
GUI制御部32は、文字読取処理部31から提供された読取文字列をタッチパネルディスプレイ2に表示する。
以下、読取文字列に生じた誤りを訂正するために実施される操作や、その操作に伴いタッチパネルディスプレイ2上に生じる表示の変遷について、具体的に説明する。
この画面表示に対し、ユーザが置き換えられた候補文字が正しいと判断してOKボタン21をタップすると、図3(3)に示すように、カーソル20が消失して、誤認識された「杜」が選択された候補文字「社」に訂正された読取文字列が確定表示される。
したがって、ユーザは、誤認識された文字に対してタップ操作とフリック操作とを続けて行った後、正しい文字に訂正されたことを確認してOKボタン21を操作することによって、認識の誤りを訂正することができる。文字入力機能を用いて同様の訂正を行う場合と比較すると、訂正作業の効率は格段に向上する。
また、フリック操作を続けている間に正しい文字を逃してしまった場合には、ユーザはフリック操作の方向を下から上に向かう方向に変更することにより、候補文字の呼び出し順序を反転させて、前に表示された文字を呼び戻すことができる。
なお、メニューバー22に示される3つの候補文字の中に正しい文字がない場合には、メニューバー22内の矢印キーや+、−のキーの操作により、他の候補文字を呼び出すことができる。メニューバー22の表示後に所定時間が経過しても候補文字が選択されない場合には、メニューバー22やカーソル20は消失し、エンジンAによる訂正モードもキャンセルされる。
図5(1)は、この認識結果に対し、ユーザが誤認識による文字「仁」をタップした時点の画面であって、図3や図4の例と同様に、タップされた文字にカーソル20が設定されている。
この事例のように誤りの範囲が複数の文字に及ぶ場合には、その訂正箇所の指定はスワイプ操作(始端位置をタッチした後に終端位置まで指をスライドさせる操作)により行われる。図6(1)は、このスワイプ操作により誤認識された「言」および「売」を含む範囲にカーソル20が設定された画面を示す。
たとえば、図2に示したエンジンDは、読取文字列内で隣り合う文字の間に空白を設定する処理を行うものであり、反対に、エンジンEは文字間の設定された空白を削除するものである。これらのエンジンD,Eについては、読取文字列内の隣り合う2つの文字を同時にタップする操作(2本指タップ)によって訂正対象箇所が指定され、その後にピンチアウト操作が行われた場合にはエンジンDが選択され、ピンチイン操作が行われた場合にはエンジンEが選択される。
この例では、図3の例と同様に、誤認識された「3」をタップして選択した後に下フリック操作が行われる(図8(1))。この場合、フリックの勢いに応じて、カーソル20の位置で誤認識された数字の「3」が4,5,6,・・・と順に変更されてゆく変動表示が展開される(図8(2))。この変動表示において正しい文字の「8」が表示されたときにカーソル20の位置でタップ操作が行われると、変動表示が停止し(図8(3))、タップの指が離れると、「8」による訂正が確定する(図8(4))。
また、もし、変動表示中に目的の「8」を通り過ぎてしまった場合には、フリック操作の方向を下から上に向かう方向に変更することによって変動表示の方向を反転させることもできる。
なお、この数字訂正用のエンジンに対応する操作のパターン(タップ→フリック)は図2に示したエンジンAにも対応づけられており、先の図7(A)に示した操作パターン(ダブルタップ)は図2に示したエンジンFにも対応づけられている。このように、訂正用エンジン30の数を増やすと、複数の訂正用エンジン30に共通の操作パターンが対応づけられる可能性があるが、その場合には、エンジン選択部33では、訂正対象として指定された文字の種別と操作のパターンとの組み合わせに基づいて最適な訂正用エンジン30を選択する。
まず、カメラ1からの画像に対する文字読取処理を実施し(ステップS1)、その処理により導出された読取文字列を読取結果記憶部35に保存する(ステップS2)。
つぎに、上記の読取処理により導出された読取文字列をタッチパネルディスプレイ2に表示する(ステップS3)。この表示に対して読取結果を承認する操作が行われると、ステップS4が「YES」となって処理を終了する。
2 タッチパネルディスプレイ
3 OCRアプリケーション
30 訂正用エンジン
31 文字読取処理部
32 GUI制御部
33 エンジン選択部
34 文字辞書
35 読取結果記憶部
36 対応付けテーブル
100 文字読取装置
300 エンジンデータベース
Claims (4)
- カメラとタッチパネルディスプレイとに接続され、前記カメラでの撮影により生成された文字列の画像から当該文字列中の各文字を読み取る文字読取手段の機能が設定されたコンピュータに、前記文字読取手段によって読み取られた読取文字列を訂正する訂正処理手段の機能を付与するためのプログラムであって、
前記訂正処理手段は、
それぞれ異なるアルゴリズムに基づき訂正対象の文字に対する置き換え用の候補文字を導出する複数種の訂正用エンジンと、
前記複数種の訂正用エンジンをそれぞれ前記タッチパネルディスプレイにおける特有の操作パターンに対応付けた対応付けテーブルと、
前記文字読取手段により導出された読取文字列が前記タッチパネルディスプレイに表示されている状態下で、当該読取文字列の表示範囲に対して実施される操作を受け付けて、その操作の対象となった位置により前記読取文字列中の訂正対象の文字を判別する判別手段と、
前記読取文字列の表示範囲に対して実施された操作のパターンにより前記対応付けテーブルを検索して当該操作パターンに対応する訂正用エンジンを選択するエンジン選択手段と、
前記エンジン選択手段により選択された訂正用エンジンを起動して前記読取文字列中の前記訂正対象の文字を処理させ、この訂正用エンジンが前記訂正対象の文字に対して導出した候補文字を前記タッチパネルディスプレイに表示すると共に、表示された候補文字を承認する前記タッチパネルディスプレイ上での操作を受け付けて、前記読取文字列内の前記訂正対象の文字を承認された候補文字に置き換える制御手段とを具備し、
前記対応付けテーブルには、前記読取文字列の少なくとも一文字を指定する操作と、この操作により指定された文字を処理させる訂正用エンジンを指定する操作との組み合わせによる操作パターンが登録され、
前記複数種の訂正用エンジンのうちの1つは、隣り合う一対の文字とこれらの文字を結合した構成の単独の文字とを対応付けた辞書から前記読取文字列内の訂正対象の文字に対応する一対の文字を導出して、導出された文字の組み合わせを候補文字として前記制御手段に渡すものであり、前記対応付けテーブルでは、この訂正用エンジンを指定する操作としてピンチアウト操作が設定されている、
ことを特徴とする読取文字訂正用のプログラム。 - 前記複数種の訂正用エンジンのうちの1つは、前記読取文字列内の訂正対象の文字に対して前記文字読取手段が導出した他の文字を文字読取手段より取得して、取得した文字を候補文字として前記制御手段に渡すものであり、前記対応付けテーブルでは、この訂正用エンジンを指定する操作としてフリック操作またはタップ操作が設定されている、請求項1に記載された読取文字訂正用のプログラム。
- 前記複数種の訂正用エンジンのうちの1つは、前記操作により読取文字列内で隣り合う一対の文字が訂正対象として指定されたことを条件に、単独の文字と当該文字を2つに分割して得られる一対の文字とを対応付けた辞書から前記指定された一対の文字に対応する単独の文字を導出して、導出された文字を候補文字として前記制御手段に渡すものであり、前記対応付けテーブルでは、この訂正用エンジンを指定する操作としてピンチイン操作が対応付けされている、請求項1に記載された読取文字訂正用のプログラム。
- カメラおよびタッチパネルディスプレイが配備された筐体の内部に、前記カメラでの撮影により生成された文字列の画像から当該文字列中の各文字を読み取る文字読取手段を具備する制御部が配備された構成の装置であって、
前記制御部には、
それぞれ異なるアルゴリズムに基づき訂正対象の文字に対する置き換え用の候補文字を導出する複数種の訂正用エンジンと、
前記複数種の訂正用エンジンをそれぞれ前記タッチパネルディスプレイにおける特有の操作パターンに対応付けた対応付けテーブルと、
前記文字読取手段により導出された読取文字列が前記タッチパネルディスプレイに表示されている状態下で、当該読取文字列の表示範囲に対して実施される操作を受け付けて、その操作の対象となった位置により前記読取文字列中の訂正対象の文字を判別する判別手段と、
前記読取文字列の表示範囲に対して実施された操作のパターンにより前記対応付けテーブルを検索して当該操作パターンに対応する訂正用エンジンを選択するエンジン選択手段と、
前記エンジン選択手段により選択された訂正用エンジンを起動して前記読取文字列中の前記訂正対象の文字を処理させ、この訂正用エンジンが前記訂正対象の文字に対して導出した候補文字を前記タッチパネルディスプレイに表示すると共に、表示された候補文字を承認する前記タッチパネルディスプレイ上での操作を受け付けて、前記読取文字列内の前記訂正対象の文字を承認された候補文字に置き換える制御手段とを具備し、
前記対応付けテーブルには、前記読取文字列の少なくとも一文字を指定する操作と、この操作により指定された文字を処理させる訂正用エンジンを指定する操作との組み合わせによる操作パターンが登録され、
前記複数種の訂正用エンジンのうちの1つは、隣り合う一対の文字とこれらの文字を結合した構成の単独の文字とを対応付けた辞書から前記読取文字列内の訂正対象の文字に対応する一対の文字を導出して、導出された文字の組み合わせを候補文字として前記制御手段に渡すものであり、前記対応付けテーブルでは、この訂正用エンジンを指定する操作としてピンチアウト操作が設定されている、
文字読取装置。
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