JP6101074B2 - 光学機器、像ブレ補正装置、撮像装置、およびその制御方法、プログラム、記憶媒体 - Google Patents

光学機器、像ブレ補正装置、撮像装置、およびその制御方法、プログラム、記憶媒体 Download PDF

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Description

本発明は、手振れ等による撮像画像のブレを補正する機能を備えた光学機器および撮像装置に関するものである。
手振れ等によるカメラの振れに起因する画像のブレを補正する方法としては、補正レンズを移動させてカメラの振れに応じて光軸の位置を変化させる光学的な像振れ補正が知られている。
光学的な像振れ補正においては、補正レンズの変位量に対する像の変位量の比を偏心敏感度と称し、焦点距離と撮影倍率との関数で表す。すなわち、補正レンズの変位量dLは、焦点距離fと撮影倍率βとの関数で表現される敏感度kと振れ角度θとによって、
dL=k(f, β)xθ …(1)
と表すことができる。ここで、焦点距離f及び撮影倍率βは、ズームレンズ位置及びフォーカスレンズ位置によって決まる値である。
逆に言えば、同じカメラの振れ角度による像振れを補正するにも、ズームレンズ位置及びフォーカスレンズ位置によって、補正レンズの変位量は異なってくる。従って、良好な像振れ補正効果を実現するためには、焦点距離及び被写体距離による敏感度に応じて補正レンズを駆動制御する必要がある。
敏感度に応じた補正レンズの補正方法として、特許文献1では次のような方法が提案されている。即ち、ズームレンズ位置及びフォーカスレンズ位置を有限個の領域に分割し、各領域に対応した敏感度を参照テーブルとしてメモリに記憶しておき、その敏感度の値を用いて像振れ補正を行う。
特開平6−308564号公報
近年、撮像装置に生じた振れを補正する技術の進歩に伴い、撮影者が静止した状態での手振れによって発生する撮像画像のブレを補正するだけでなく、撮影者が歩行しながら撮影を行うときの撮像画像の大きな像ブレも補正する像振れ補正機能が普及してきている。
上記の特許文献1に開示されている技術では、フォーカスレンズ位置から被写体距離を算出して補正レンズの敏感度を決定し、式(1)に基づいて補正レンズを駆動して像振れ補正を行っている。しかし、近年普及しているインナーフォーカスタイプのレンズシステムのワイド側においては、フォーカスレンズ位置に対する被写体距離変化が大きく被写体距離の算出精度が粗い。また、歩き撮影では、固定撮影と比較して被写体の変化が大きいためピント調整のためのフォーカス変動も頻繁になる。そのため、上記の従来の方法では次のような問題があった。
すなわち、ワイド側画角において歩き撮影をした場合、フォーカスレンズの変動が頻繁である上に被写体距離精度が粗いことから、固定撮影と比較して被写体距離が大きく頻繁に変化し、それ伴って敏感度も頻繁に変化する現象があった。具体的に、図7、図8に示す光学特性の例を用いて説明する。
図7は、インナーフォーカスタイプのレンズシステムにおいて、焦点距離を変化させたとき、すなわちズームレンズ位置を変化させたときに、任意の被写体距離において合焦させるためのフォーカスレンズの位置を示した図である。横軸はズームレンズ位置であり、縦軸はフォーカスレンズ位置を表す。図7に示す曲線は、一番下の曲線が無限の被写体距離に合焦する位置に対応するもので、上に行くにしたがって、撮像面に近い被写体距離に合焦する位置に対応するものである。図7からわかるように、ワイド側においては、約80cmから無限遠の被写体距離に合焦するフォーカスレンズ位置がテレ側と比較して密集している。これはワイド側において被写界深度が深いことを意味し、多少フォーカスレンズを振ってもピントズレは発生しにくいことを表している。しかし、逆に、フォーカスレンズを少し動かしただけでフォーカスレンズ位置から検出される被写体距離は変化しやすく、精度が粗いことを意味している。
図8は、焦点距離変化に対して、被写体距離に対する敏感度が変化する様子を示した図である。横軸はズームレンズ位置であり、縦軸は敏感度を表す。敏感度変化は、レンズ構成などの光学的な条件によって変わるものであるが、たとえば図8に示す例では、ワイド側において被写体距離によって敏感度が異なることを意味している。このような光学特性の条件下において、ワイド側画角で歩き撮影を行うと、画面内の被写体変化によってフォーカスレンズのウォブリング動作が頻繁に起こる。そして、図7の特性から被写体距離精度が粗いため、フォーカスレンズ位置に基づいて検出される被写体距離情報も頻繁に変化し、それに伴って、図8の特性から敏感度も頻繁に変化してしまうことになる。
現実には、被写体距離が急激に頻繁に変化しているわけではないため、像振れ補正を行う敏感度はほぼ固定であるべきである。しかし、上記のような光学特性のために、被写体距離変化が生じるに従って敏感度変化も生じてしまう。そのため、振れの角度が一定であっても、式(1)に基づいて算出される補正レンズの移動量(補正量)は異なってしまい、結果として、撮像素子上の像面補正量も変化してしまい、良好な像振れ補正効果が得られない。
本発明は、上述した課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、歩きながらの撮影においても、安定した像振れ補正を可能とすることである。
本発明に係わる光学機器は、光軸に垂直な方向に動いて画像振れを補正する補正光学系と、焦点距離を変更するための変倍レンズと、焦点調節を行うフォーカスレンズとを有する撮像光学系と、前記撮像光学系により結像された被写体像を撮像する撮像手段と、前記撮像光学系の焦点距離を検出する焦点距離検出手段と、被写体距離を検出する被写体距離検出手段と、振れを検出する振れ検出手段と、前記振れ検出手段により検出した振れに基づいて、光学機器の使用者が歩行中か否かを判定する歩き撮影判定手段と、前記歩き撮影判定手段の判定結果と、前記焦点距離と、前記被写体距離とに基づいて、前記補正光学系の移動量に対する撮像面上の被写体像の移動量の割合である敏感度を生成する敏感度生成手段と、前記振れの量と前記敏感度とに基づいて、補正量を算出する補正量算出手段と、前記補正量に基づいて像振れを補正するように前記補正光学系を駆動する制御手段とを備え、前記敏感度生成手段は、前記歩き撮影判定手段により前記光学機器の使用者が歩行中と判定された場合に、前記被写体距離、るいは前記敏感度の範囲を限定して前記敏感度を生成することを特徴とする。
また、本発明に係わる像ブレ補正装置は、装置の振れを検出する振れ検出手段により検出した振れに基づいて、前記装置の使用者が歩行中か否かを判定する歩き撮影判定手段と、前記歩き撮影判定手段の判定結果と、撮像光学系の焦点距離と、被写体距離とに基づいて、前記撮像光学系が有する補正光学系の移動量に対する撮像面上の被写体像の移動量の割合である敏感度を生成する敏感度生成手段と、前記振れの量と前記敏感度とに基づいて、補正量を算出する補正量算出手段と、前記補正量に基づいて像振れを補正するように前記撮像光学系が有する補正光学系を駆動する制御手段とを備え、前記敏感度生成手段は、前記歩き撮影判定手段により前記装置の使用者が歩行中と判定された場合に、前記被写体距離、あるいは前記敏感度の範囲を限定して前記敏感度を生成することを特徴とする。
本発明によれば、歩きながらの撮影においても、安定した像振れ補正が可能となる。
本発明の実施形態における撮像装置の構成を示すブロック図である。 第1の実施形態における敏感度生成からシフトレンズ駆動の制御を示すフローチャートである。 本発明の実施形態における歩き撮影判定回路の処理を示すフローチャートである。 本発明の実施形態における歩き撮影判定回路の処理を説明するグラフである。 第2の実施形態における敏感度生成からシフトレンズ駆動の制御を示すフローチャートである。 第3の実施形態における敏感度生成からシフトレンズ駆動の制御を示すフローチャートである。 インナーフォーカスタイプのレンズシステムにおいて、ズームレンズ位置に対する被写体距離ごとの合焦位置を示すカム軌跡の一例を示すグラフである。 インナーフォーカスタイプのレンズシステムにおいて、ズームレンズ位置に対する被写体距離ごとのシフトレンズの敏感度の一例を示すグラフである。
以下、本発明の実施形態について、添付図面を参照して詳細に説明する。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の実施形態における、光学機器としてのズームレンズユニットを備えた撮像装置としてのデジタルビデオカメラの構成を示すブロック図である。なお、本実施例においては撮像装置としてのデジタルビデオカメラを例にとるが、一眼レフカメラ用のレンズのような光学機器でも、コンパクトデジタルカメラのような撮像装置でも良い。
図1において、レンズユニット101(撮像光学系)は、内部に変倍レンズ群(ズームレンズユニット)と像振れ補正レンズ群(補正光学系、像振れ補正手段)を含む。レンズユニット101は、固定されている第1固定レンズ群1、焦点距離を変えて変倍を行う変倍レンズ群2(ズームレンズ)を備える。またレンズユニット101は、光軸に垂直な方向に動いて画像振れを補正する像振れ補正レンズ群3(シフトレンズ、像振れ補正部材)を備える。また、レンズユニット101は、焦点調節機能と変倍による焦点面の移動を補正するいわゆるコンペ機能を兼ね備えたフォーカスレンズ群4(フォーカスレンズ)を備える。撮像素子5は第1固定レンズ群1,変倍レンズ群2,像振れ補正レンズ群3,およびフォーカスレンズ群4を介して結像された光学的な被写体像を、光電変換して映像信号として出力する。撮像素子5は、例えばCCDやCMOSセンサなどである。なお、コンパクトデジタルカメラのようなレンズ光学系と撮像素子が一体型の撮像装置の場合、像振れ補正レンズ群3の代わりに撮像素子5を光軸に垂直な方向に動かして画像振れを補正することもできる。
カメラ信号処理回路6は、アナログ信号処理回路(不図示)とデジタル信号処理回路(不図示)からなる。カメラ信号処理回路6中のアナログ信号処理回路は、撮像素子5で得られた信号に所定の処理を施してアナログ映像信号を生成する。そして、アナログ信号処理回路6は、例えばCDS(co-related double sampling:相関二重サンプリング)回路、AGC(Automatic Gain Control)回路等から構成されている。カメラ信号処理回路6中のデジタル信号処理回路は、A/D変換器によりアナログ映像信号をデジタル信号に変換し、ガンマ補正、ホワイトバランス等、所定の信号処理を施したデジタル映像信号を生成する。また、カメラ信号処理回路6中のデジタル信号処理回路は、AF(オートフォーカス)制御やAE(オートエクスポージャー)制御用の評価信号なども生成する。レコーダ回路7は、記録媒体(メモリカード、ハードディスク、DVD、磁気テープなど)に映像信号を記録する記録装置、表示装置(液晶パネルやビューファインダ)に映像信号を出力表示する表示装置、及びそれらの制御回路などが含まれる。マイコン102は、本実施形態の撮像装置の全体をコントロールする制御回路である。
ズームエンコーダ8は、ズームレンズ2の位置検出を行う。焦点距離検出回路9は、ズームエンコーダ8の出力値に基づいて焦点距離情報を検出する。なお、ズームレンズ2の駆動モータがステッピングモータなどのパルスモータの場合は、ズームエンコーダ8を備えずに、駆動パルスのカウントによってズームレンズの位置検出を行ってもよい。ズーム制御回路10は、ズーム操作部(不図示)の操作情報と、焦点距離検出回路9からの焦点距離情報に基づいて、ズームレンズの駆動命令となる制御信号を出力する。
ズームレンズ駆動回路11は、ズーム制御回路10からPWMなどで出力される制御信号を受けてモータを介してズームレンズを駆動する。
フォーカスエンコーダ12は、フォーカスレンズ4の位置検出を行う。被写体距離検出回路13は、フォーカスエンコーダ12の出力値に基づいて被写体距離情報を検出する。なお、フォーカスレンズの駆動モータがステッピングモータなどのパルスモータの場合は、フォーカスエンコーダ12を備えずに、駆動パルスのカウントによってフォーカスレンズの位置検出を行ってもよい。フォーカス制御回路14は、フォーカス操作部(不図示)の操作情報、カメラ信号処理回路6からのAF評価信号、または距離センサ(不図示)からの測距情報などと、被写体距離検出回路13からの被写体距離情報に基づいて、フォーカスレンズの駆動命令となる制御信号を出力する。フォーカスレンズ駆動回路15は、フォーカス制御回路14からPWMなどで出力される制御信号を受けてモータを介してフォーカスレンズを駆動する。
振れ検出手段17は、手振れによるカメラの振れを検出する。振れ検出手段17は、例えば振動ジャイロ等の角速度センサである。増幅器18はアンプであり、、角速度センサ17から出力された角速度信号を増幅して出力する。ハイパスフィルタ(HPF)19は、その周波数特性を変更し得る機能を有しいる。HPF19は、増幅器18にて増幅された角速度信号に含まれる低周波成分を遮断して出力する。積分器20は、HPF19から出力された角速度信号を積分することにより角変位量を得る。
歩き撮影判定回路21は、歩き撮影であるか否か(使用者が歩行中であるか否か)を判定して、その結果を敏感度生成回路22に出力する。なお、歩き撮影の判定方法については、後で詳細に説明する。敏感度生成回路22は、像振れ補正に必要なシフトレンズ3の移動量(補正量)を算出するための敏感度を、焦点距離情報及び被写体距離情報に基づいて生成する。なお、敏感度とは、像振れ補正レンズ3の移動量に対する撮像面上の被写体像の移動量の割合である。敏感度生成回路の動作については、後で詳細に説明する。
補正量算出回路23は、積分器20から出力される角変位量と敏感度生成回路22で生成された敏感度に基づいて、シフトレンズの補正目標値を算出する。補正量算出回路23は、このシフトレンズの補正目標値を、焦点距離及び被写体距離に応じた撮像素子5上の像面での像振れ補正に合致するように算出する。シフトエンコーダ16は、シフトレンズ3の位置検出を行うセンサで、例えばホールセンサなどである。シフトエンコーダ16の出力値はシフトレンズ制御回路24に入力される。シフトレンズ制御回路24は、補正量算出回路23からの補正目標値とシフトエンコーダ16から得られるシフトレンズ3の現在位置との差分からシフトレンズ3の制御量を算出し、制御信号を出力する。シフトレンズ駆動回路25は、シフトレンズ制御回路24からPWMなどで出力される制御信号を受けてモータを介してシフトレンズ3を駆動する。
なお、角速度センサ17からシフトレンズ駆動回路25までの振れの検出から像振れ補正までの動作は次のように行う。2つの角速度センサ17は、光軸に直交する一平面上で互いに直交した検出軸をなすように、例えば水平方向の回転軸(Yaw)と垂直方向の回転軸(Pitch)との2軸方向に配置される。そして、補正量算出回路23は、検出した角速度信号に基づいて、Pitch、Yaw軸それぞれ補正量を算出する。そして、シフトレンズ駆動回路25は水平方向及び垂直方向の2軸方向にシフトレンズ3を制御する。
次に、敏感度生成回路22と補正量算出回路23の動作について、詳細に説明する。図2は敏感度生成からシフトレンズ3の移動量(補正量)算出までの動作を示すフローチャートである。なお、図2に示す処理は、例えば撮像装置の1フレームの画像の取り込み周期である60Hzなど、任意の所定の周期で繰り返し実行される。
ステップS1001の処理では、まず歩き撮影判定回路21から得られる歩き撮影判定の結果を判断する。「歩き撮影」の判定(使用者が歩行中であるか否か)方法については、図3を用いて後で詳細に説明する。歩き撮影の判定の結果、撮影者が歩いていると判断されればステップS1002の処理へ進み、撮影者が歩いていないと判断されればステップS1003の処理へ進む。ステップS1002の処理では、被写体距離検出回路13からの被写体距離情報は考慮せずに被写体距離を無限遠(固定値)に固定する。そして敏感度生成回路22は、無限遠(固定値)に固定された被写体距離の値と、焦点距離検出回路9から得られる焦点距離の情報とに基づいて敏感度を決定する。敏感度を決定したら、ステップS1004の処理へ進む。ステップS1003の処理では、敏感度生成回路22は、被写体距離検出回路13から得られる被写体距離の情報と、焦点距離検出回路9から得られる焦点距離の情報とに基づいて敏感度を決定する。そして敏感度を決定したら、ステップS1004の処理へ進む。ステップS1004の処理では、補正量算出回路23はシフトレンズ3の移動量(補正量)を算出する。具体的には、ステップS1002の処理あるいはステップS1003の処理で設定した敏感度と、積分器20から得られる角変位量を用いて、式(2)の演算によってシフトレンズ3の移動量(補正量)を算出する。
レンズ移動量(mm)=角変位量(deg)/敏感度(deg/mm) …(2)
次にステップS1005では、補正量算出回路23は、算出したレンズ移動量(補正量)をシフトレンズ制御回路24へ出力する。そしてシフトレンズ制御回路24は、シフトレンズ3の駆動制御を行う。
上記ステップS1002の処理とS1003の処理について説明する。ステップS1001の処理にて、歩き撮影と判断された場合は、フォーカスレンズのウォブリング動作に伴って検出される被写体距離の変動が大きいと予想される。よって敏感度生成回路22は、被写体距離の検出結果は使わずに被写体距離を無限遠に固定して敏感度を決定する。ステップS1001の処理にて、歩き撮影と判断されない場合は、フォーカスレンズのウォブリング動作が少なく、検出される被写体距離の変動も小さいと予想される。よって敏感度生成回路22は、被写体距離の検出結果に基づいて敏感度を決定する。シフトレンズの駆動量に対する像面上での画像の変位の比で表わされる敏感度は、焦点距離と被写体距離に基づいて一意に決まる。従って、検出した焦点距離と歩き撮影の判定結果で決定された上記被写体距離とによって、敏感度を決定することができる。
なお、上記説明においては、歩き撮影と判断された場合に、敏感度生成回路22は、被写体距離を無限遠に固定するとした。しかし、敏感度生成回路22は、無限遠ではなく任意の別の被写体距離(例えば10mや100m)に固定して、敏感度を生成してもよい。
敏感度は、焦点距離と被写体距離に基づいて一意に決まると先に述べたが、敏感度の生成方法としては、次のような方法を採用することができる。まず一つの方法としては、焦点距離と被写体距離の値から演算によって敏感度を算出する方法である。ただし、この方法は演算式が複雑であり、あまり現実的ではない。二つ目の方法としては、焦点距離及び被写体距離に対応する敏感度データ(敏感度情報)を離散的に複数記憶しておく方法である。この方法は、焦点距離と被写体距離に基づく参照テーブルを用意して予め記憶しておき、検出した焦点距離と被写体距離に従って参照テーブルから敏感度データを読み出せばよいので容易に実現できる。また、テーブルデータの容量を減らすために、代表となる複数個の参照テーブルを用意しておき、記憶している参照テーブルデータの間の焦点距離及び被写体距離のデータについては、参照テーブルを基に補間演算で算出してもよい。
次に、歩き撮影判定の動作について、詳細に説明する。図3は歩き撮影判定回路21の動作を示すフローチャートである。図3のフローチャートの処理は、例えば60Hz等の所定の周期で繰り返し実行される。図3の処理の概要としては、角速度センサ17の出力信号を増幅して、A/D変換(不図示)を介したデジタル信号が、所定期間中に所定の振幅を超えてプラスマイナスに所定回数振れたときに、撮影者が歩き撮影していると判定しするものである。言い換えると、歩き撮影判定回路21は、角速度センサ17の出力に基づいた信号の変化が、予め定めた周波数及び振幅より大きいと判定されたときに、撮影者が歩きながら撮影していると判定し、判定結果を出力する。以下、図3の処理について説明する。
ステップS200の処理では、歩き撮影判定回路21は、カウンタCOUNTER2の値をインクリメントし、ステップS201の処理に進む。ステップS201の処理では、歩き撮影判定回路21は、フラグSIGN_FLAGが0かどうかの判定を行う。ステップS201の処理で、SIGN_FLAGが0のときはステップS202の処理に進み、SIGN_FLAGが1のときはステップS206の処理に進む。
ステップS202の処理では、変数SENSOR_OUT3を、角速度センサ17の出力信号が増幅器18を経由して生成された信号とする。角速度センサ17の出力信号が増幅器18を経由して生成された信号とは、A/D変換を介してマイコンに入力された信号そのものであってもいいし、A/D変換を介した後に種々のフィルタリング処理を行ったり、ゲイン等をかけた信号であってもいい。すなわち、角速度センサ17の出力信号が増幅器18を経由して生成された信号であれば、どのような信号を用いてもよい。そして、ステップS202の処理で、歩き撮影判定回路21は、SENSOR_OUT3が閾値AMP_TH2より大きいかどうかの判定を行う。ステップS202の処理で、SENSOR_OUT3がAMP_TH2より大きいと判定された場合は、ステップS203の処理に進む。ステップS202の処理で、SENSOR_OUT3がAMP_TH2以下であると判定された場合は、ステップS210の処理に進む。
ステップS203の処理では、歩き撮影判定回路21は、上記SENSOR_OUT3の振幅が、閾値AMP_TH2を超えた回数をカウントするための変数OVER_COUNTをインクリメントする。そして、変数OVER_COUNTをインクリメントした後に、ステップS204の処理に進む。ステップS204の処理では、歩き撮影判定回路21は、フラグSIGN_FLAGの値を1に変更し、次に図3の処理が行われるときは、ステップS201の処理でNoと判定されるようにする。ステップS205の処理では、歩き撮影判定回路21は、ステップS200の処理でインクリメントしたカウンタCOUNTER2の値をクリアるす。そして、ステップS210の処理に移る。
ステップS206の処理では、歩き撮影判定回路21は、上記SENSOR_OUT3が閾値(0−AMP_TH2)より小さいかどうかの判定を行う。ステップS206の処理でSENSOR_OUT3が(0−AMP_TH2)より小さいと判定された場合は、ステップS207の処理に進む。ステップS206の処理でSENSOR_OUT3が(0−AMP_TH2)以上であると判定された場合は、ステップS210の処理に進む。
ステップS207の処理では、歩き撮影判定回路21は、ステップS203と同様に上記変数OVER_COUNTをインクリメントする。そしてステップS208の処理に進む。ステップS208の処理では、歩き撮影判定回路21は、フラグSIGN_FLAGの値を0に変更し、次に図3の処理が行われるときは、ステップS201の処理で再びYesと判定されるようにする。ステップS209の処理では、歩き撮影判定回路21は、ステップS205の処理と同様にステップS200の処理でインクリメントしたカウンタCOUNTER2の値をクリアする。そして、ステップS210の処理に移る。
ステップS210の処理では、歩き撮影判定回路21は、ステップS200でインクリメントしたカウンタCOUNTER2が、閾値TIME_TH2以上かどうかの判定を行う。ステップS210で、COUNTER2がTIME_TH2以上であると判定された場合はステップS214の処理に進む。ステップS210で、COUNTER2がTIME_TH2より小さいと判定された場合はステップS211の処理に進む。ステップS211の処理では、歩き撮影判定回路21は、上記OVER_COUNTの値が閾値COUNT_TH以上かどうかの判定を行う。ステップS211の処理で、OVER_COUNTがCOUNT_TH以上の場合は、ステップS212の処理に進む。ステップS211の処理で、OVER_COUNTの値がCOUNT_THより小さい場合は、ステップS216の処理に進む。ステップS212の処理では、歩き撮影判定回路21は、OVER_COUNTがオーバーフローしないように、OVER_COUNTの値をCOUNT_THにリミットする。そしてステップS213の処理に進む。
ステップS213の処理が行われる場合は、COUNTER2がTIME_TH2に達する前に、ステップS203の処理及びステップS207の処理でOVER_COUNTの値がインクリメントされ、COUNT_THに達したときである。すなわち、SENSOR_OUT3の出力が、プラスマイナス方向にAMP_TH2より大きい振幅でOVER_COUNT回数以上振れたときである。このとき、撮影者が歩き撮影している状態にあるものと判断する。
ステップS213の処理では、歩き撮影判定回路21は、歩き撮影と判断した判断結果を敏感度生成回路22に出力する。ステップS213の処理の後は、図3の処理は終了となる。
ステップS214の処理が行われる場合は、COUNTER2がステップS205の処理あるいはステップS209の処理でクリアされずにTIME_TH2に達したときである。すなわち、SENSOR_OUT3の出力が、AMP_TH2以下の振幅で推移し続けたときである。このとき、撮影者が歩き撮影していない状態にあるものと判断する。ステップS214の処理では、COUNTER2がオーバーフローしないように、COUNTER2の値をTIME_TH2にリミットし、ステップS215の処理に進む。ステップS215の処理ではOVER_COUNTの値をクリアしステップS216の処理に進む。
ステップS216の処理は、ステップS214、ステップS215を経由する場合、OVER_COUNTが、撮影者が歩き撮影しているかどうかの判定のための閾値であるCOUNT_THにまだ達していない場合に実行される。ステップS216の処理では、歩き撮影していないと判断し判断結果を敏感度生成回路22に出力する。ステップS216の処理の後は、図3の処理は終了となる。
図4は歩き撮影判定回路21の処理を説明するためのグラフである。図4は、角速度センサ17の出力信号が増幅器18を経由して生成された信号であるSENSOR_OUT3の、時間による変化を示したグラフである。時間0からT10の期間は撮影者が静止した状態で固定被写体の撮影が行われたことを示している。時間T10からは撮影者が歩き撮影を行ったことを示している。SENSOR_OUT3は、T10から歩行時の振動により出力が大きくなり、T10より前の時間では比較的小さい静止時の手振れのみが検出されている様子を示している。
図3のフローチャートにおいて、COUNT_TH=2とすると、SENSOR_OUT3の出力の大きさが、プラス方向とマイナス方向でAMP_TH2を超えたT11から、歩き撮影されているという判定が行われる。このようにして、歩き撮影判定回路21は、角速度センサ17の出力信号を用いて、歩き撮影の状態であるか否かを判定することができる。
以上説明してきたように、本発明の第1の実施形態においては、歩き撮影時は、フォーカスレンズ位置から検出される被写体距離変化に伴う敏感度変化の影響を受けないようにする。これにより、フォーカスレンズ位置の変動が生じても余計な敏感度の変動を受けずに、安定したブレ補正を行うことが可能となる。
(第2の実施形態)
次に第2の実施形態について説明する。第1の実施形態においては、敏感度生成回路22において、歩き撮影と判断された場合に、被写体距離を固定して敏感度を生成する方法について説明した。
本実施形態においては、単一の被写体距離に固定することだけでなく、敏感度変化の小さい被写体距離間(例えば10mから無限遠の間、言い換えれば無限遠付近)に被写体距離を限定し、その間の被写体距離変動では、検出結果に応じて敏感度を生成する。本実施形態における撮像装置の構成は、図1と同じであるため、説明を省略する。
次に、本実施形態における敏感度生成回路22と補正量算出回路23の動作について、詳細に説明する。
図5は敏感度生成からシフトレンズ3の移動量(補正量)算出までの動作を示すフローチャートである。なお、図5に示す処理は、例えば撮像装置の1フレームの画像の取り込み周期である60Hzなど、任意の所定の周期で繰り返し実行される。
ステップS3001の処理では、まず歩き撮影判定回路21から得られる歩き撮影判定の結果を判断する。歩き判定の結果で歩いていると判断されればステップS3002の処理へ進み、歩いていないと判断されればステップS3004の処理へ進む。ステップS3002の処理では、歩き撮影判定回路21は、被写体距離検出回路13からの被写体距離情報に上下限値を設けてその範囲を超えないように被写体距離を設定する。そして、ステップS3003の処理へ進む。ステップS3003の処理では、歩き撮影判定回路21は、ステップS3002の処理で設定された被写体距離と、焦点距離検出回路9から得られる焦点距離とに基づいて敏感度を決定する。そしてステップS3005の処理へ進む。ステップS3004の処理では、歩き撮影判定回路21は、上下限値を設けずに被写体距離検出回路13から得られる被写体距離と、焦点距離検出回路9から得られる焦点距離とに基づいて敏感度を決定する。そしてステップS3005の処理へ進む。
ステップS3005の処理では、歩き撮影判定回路21は、補正レンズの移動量(補正量)を算出する。この補正レンズの移動量(補正量)は、ステップS3003の処理あるいはステップS3004の処理で設定した敏感度と、積分器20から得られる角変位量を用いて、第1の実施形態に示した式(2)と同じ演算によって算出される。次にステップS3006の処理では、歩き撮影判定回路21は、算出した移動量をシフトレンズ制御回路24へ出力しする。そしてシフトレンズ制御回路24は、シフトレンズ3の駆動制御を行う。
上記ステップS3002とS3003の処理について説明する。ステップS3002の処理においては、歩き撮影判定回路21は、歩き撮影と判断された場合は、被写体距離の変動幅を、例えば100mから200mの範囲として、被写体距離の上限値および下限値を設定する。もちろん、上限値および下限値として設定する被写体距離は、任意の所定値の範囲でよい。そして、例えば上記の設定例であれば、100m以下の被写体距離が検出された場合は被写体距離を100mとし、200m以上の被写体距離が検出された場合は被写体距離を200mとする。つまり、被写体距離の上限値を超える被写体距離の場合は、被写体距離の上限値に設定する。一方で被写体距離の下限値を超える被写体距離の場合は、被写体距離の下限値に設定する。こうして、設定した上限値および下限値の範囲内に被写体距離変動が収まるようにする。その上で、ステップS3003では、敏感度生成回路22は、上限値および下限値の範囲内に変更した被写体距離に基づいて敏感度を決定する。
上記の例では、被写体距離を100mから200mとしたが、フォーカス合焦レンズ位置と同様に、被写体距離変化に対する敏感度変化は無限被写体距離に近いほど小さくなる。そのため、敏感度変動をできるだけ小さくするためには、無限遠に近い被写体距離範囲に被写体距離の固定値を設定すればよい。
また、別の方法としては、ワイド端の焦点距離、ないしは、任意のワイド側の焦点距離における敏感度変化が所望の範囲に収まるように、被写体距離の上限値および下限値を設定してもよい。またさらに、、敏感度変化に応じたレンズ補正量の変化が、所望の範囲(性能規格値としてもよい)に収まるように、敏感度変化の範囲を決定してもよい。なお、ステップS3002の処理では、被写体距離に上限値および下限値を設定する方法として説明した。しかし、ステップS3002の処理とステップS3003の処理とを合わせた処理として、検出した被写体距離に応じた敏感度を一度演算しておき、その敏感度に上限値および下限値を設定して所定の範囲内に収まるようにしてもよい。すなわち、検出した被写体距離に上限値および下限値を設定してもよいし、被写体距離から決定される敏感度に上限値および下限値を設定してもよい。
以上説明してきたように、本発明の第2の実施形態においては、歩き撮影時は、フォーカスレンズ位置から検出される被写体距離変化、あるいはその情報に基づいて生成される敏感度変化に上限値および下限値を設定する。そして、敏感度が必要以上に変化しないようにする。これにより、フォーカスレンズ位置の変動が生じても余計な敏感度の変動を受けずに、安定した像振れ補正を行うことが可能となる。
(第3の実施形態)
次に第3の実施形態について説明する。第1の実施形態においては、敏感度生成回路22において、歩き撮影と判断された場合に、被写体距離を固定して敏感度を生成する方法について説明した。また、第2の実施形態においては、歩き撮影と判断された場合に、被写体距離あるいは敏感度に上限値および下限値を設定する方法について説明した。
本実施形態においては、歩き撮影と判断された場合に、ワイド側の所定の焦点距離範囲においてのみ敏感度を限定する方法について説明する。本実施形態における撮像装置の構成も、図1と同じであるため、説明を省略する。
次に、本実施形態における敏感度生成回路22と補正量算出回路23の動作について、詳細に説明する。図6は敏感度生成からシフトレンズ3の移動量(補正量)算出までの動作を示すフローチャートである。なお、図6に示す処理は、第1の実施形態及び第2の実施形態と同様に、例えば撮像装置の1フレームの画像の取り込み周期である60Hzなど、任意の所定の周期で繰り返し実行される。
ステップS4001の処理では、焦点距離検出回路9から得られる焦点距離が所定の値よりもワイド側であるかどうかを判定する。そして、ワイド側であればステップS4002の処理へ、ワイド側でなければステップS4004の処理へ進む。次にステップS4002の処理では、歩き撮影判定回路21から得られる歩き撮影判定の結果を判断する。歩き撮影判定の結果で歩いていると判断されればステップS4003の処理へ進み、歩いていないと判断されればステップS4004の処理へ進む。ステップS4003の処理では、歩き撮影判定回路21は、被写体距離検出回路13からの被写体距離情報は考慮せずに被写体距離を無限遠に固定する。そして、歩き撮影判定回路21は、無限遠に固定された被写体距離と焦点距離検出回路9から得られる焦点距離とに基づいて敏感度を決定してステップS4005の処理へ進む。
ステップS4004の処理では、歩き撮影判定回路21は、被写体距離検出回路13から得られる被写体距離と、焦点距離検出回路9から得られる焦点距離とに基づいて敏感度を決定する。そしてステップS4005の処理へ進む。ステップS4005の処理では、補正量算出回路23は、補正レンズの移動量を算出する。補正量算出回路23は、ステップS4003あるいはステップS4004の処理で設定した敏感度と、積分器20から得られる角変位量を用いて、第1の実施形態に示した式(2)と同じ演算によって補正レンズの移動量を算出する。
次にステップS4006の処理では、算出したシフトレンズ3の移動量(補正量)をシフトレンズ制御回路24へ出力する。そしてシフトレンズ制御回路24は、シフトレンズ3の駆動制御を行う。
以上説明してきたように、本発明の第3の実施形態においては、フォーカスレンズの位置変動に対する被写体距離変動が大きい焦点距離のワイド側においてのみ、歩き撮影時は、フォーカスレンズ位置から検出される被写体距離変化に伴う敏感度変化の影響を受けないようにする。これにより、フォーカスレンズ位置の変動が生じても余計な敏感度の変動を受けずに、安定した像振れ補正を行うことが可能となる。
以上、本発明をその好適な実施形態に基づいて詳述してきたが、本発明はこれら特定の実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の様々な形態も本発明に含まれる。上述の実施形態の一部を適宜組み合わせてもよい。
(他の実施形態)
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。

Claims (20)

  1. 光軸に垂直な方向に動いて画像振れを補正する補正光学系と、焦点距離を変更するための変倍レンズと、焦点調節を行うフォーカスレンズとを有する撮像光学系と、
    前記撮像光学系により結像された被写体像を撮像する撮像手段と、
    前記撮像光学系の焦点距離を検出する焦点距離検出手段と、
    被写体距離を検出する被写体距離検出手段と、
    振れを検出する振れ検出手段と、
    前記振れ検出手段により検出した振れに基づいて、光学機器の使用者が歩行中か否かを判定する歩き撮影判定手段と、
    前記歩き撮影判定手段の判定結果と、前記焦点距離と、前記被写体距離とに基づいて、前記補正光学系の移動量に対する撮像面上の被写体像の移動量の割合である敏感度を生成する敏感度生成手段と、
    前記振れの量と前記敏感度とに基づいて、補正量を算出する補正量算出手段と、
    前記補正量に基づいて像振れを補正するように前記補正光学系を駆動する制御手段とを備え、
    前記敏感度生成手段は、前記歩き撮影判定手段により前記光学機器の使用者が歩行中と判定された場合に、前記被写体距離、るいは前記敏感度の範囲を限定して前記敏感度を生成することを特徴とする光学機器。
  2. 前記敏感度生成手段は、前記歩き撮影判定手段により前記光学機器の使用者が歩行中と判定された場合に、前記被写体距離を固定値とした場合の前記敏感度を生成することを特徴とする請求項1に記載の光学機器。
  3. 前記敏感度生成手段は、前記歩き撮影判定手段により前記光学機器の使用者が歩行中と判定された場合に、前記被写体距離を無限遠とした場合の前記敏感度を生成することを特徴とする請求項2に記載の光学機器。
  4. 前記敏感度生成手段は、前記歩き撮影判定手段により前記光学機器の使用者が歩行中と判定された場合に、前記被写体距離を無限遠付近に限定して前記敏感度を生成することを特徴とする請求項1に記載の光学機器。
  5. 前記敏感度生成手段は、所定の焦点距離よりもワイド側の焦点距離範囲においてのみ、前記歩き撮影判定手段により前記光学機器の使用者が歩行中と判定された場合に、前記被写体距離、あるいは前記敏感度の範囲を限定して前記敏感度を生成することを特徴とする請求項1に記載の光学機器。
  6. 前記焦点距離と前記被写体距離に対して複数個の離散的な敏感度情報を記憶しておく記憶手段をさらに備え、前記敏感度生成手段は、前記焦点距離検出手段と前記被写体距離検出手段とから検出した焦点距離及び被写体距離に基づいて、前記記憶手段に記憶されている敏感度情報から補間演算して前記敏感度を生成することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の光学機器。
  7. 請求項1乃至6のいずれか1項に記載の光学機器を備えた撮像装置。
  8. 光軸に垂直な方向に動いて画像振れを補正する補正光学系と、焦点距離を変更するための変倍レンズと、焦点調節を行うフォーカスレンズとを有する撮像光学系と、前記撮像光学系により結像された被写体像を撮像する撮像手段とを備える光学機器を制御する方法であって、
    前記撮像光学系の焦点距離を検出する焦点距離検出工程と、
    被写体距離を検出する被写体距離検出工程と、
    振れを検出する振れ検出工程と、
    前記光学機器の振れに基づいて前記光学機器の使用者が歩行中か否かを判定する歩き撮影判定工程と、
    前記歩き撮影判定工程での判定結果と、前記焦点距離と、前記被写体距離とに基づいて、前記補正光学系の移動量に対する撮像面上の被写体像の移動量の割合である敏感度を生成する敏感度生成工程と、
    前記振れの量と前記敏感度とに基づいて、補正量を算出する補正量算出工程と、
    前記補正量に基づいて像振れを補正するように前記補正光学系を駆動する制御工程とを備え、
    前記敏感度生成工程では、前記歩き撮影判定工程において前記光学機器の使用者が歩行中と判定された場合に、前記被写体距離、るいは前記敏感度の範囲を限定して前記敏感度を生成することを特徴とする光学機器の制御方法。
  9. コンピュータに、請求項8に記載の制御方法の各工程を実行させるためのプログラム。
  10. コンピュータに、請求項8に記載の制御方法の各工程を実行させるためのプログラムを記憶したコンピュータが読み取り可能な記憶媒体。
  11. 装置の振れを検出する振れ検出手段により検出した振れに基づいて、前記装置の使用者が歩行中か否かを判定する歩き撮影判定手段と、
    前記歩き撮影判定手段の判定結果と、撮像光学系の焦点距離と、被写体距離とに基づいて、前記撮像光学系が有する補正光学系の移動量に対する撮像面上の被写体像の移動量の割合である敏感度を生成する敏感度生成手段と、
    前記振れの量と前記敏感度とに基づいて、補正量を算出する補正量算出手段と、
    前記補正量に基づいて像振れを補正するように前記撮像光学系が有する補正光学系を駆動する制御手段とを備え、
    前記敏感度生成手段は、前記歩き撮影判定手段により前記装置の使用者が歩行中と判定された場合に、前記被写体距離、るいは前記敏感度の範囲を限定して前記敏感度を生成することを特徴とする像ブレ補正装置。
  12. 前記敏感度生成手段は、前記歩き撮影判定手段により前記装置の使用者が歩行中と判定された場合に、前記被写体距離を固定値とした場合の前記敏感度を生成することを特徴とする請求項11に記載の像ブレ補正装置。
  13. 前記敏感度生成手段は、前記歩き撮影判定手段により前記装置の使用者が歩行中と判定された場合に、前記被写体距離を無限遠とした場合の前記敏感度を生成することを特徴とする請求項12に記載の像ブレ補正装置。
  14. 前記敏感度生成手段は、前記歩き撮影判定手段により前記装置の使用者が歩行中と判定された場合に、前記被写体距離を無限遠付近に限定して前記敏感度を生成することを特徴とする請求項11に記載の像ブレ補正装置。
  15. 前記敏感度生成手段は、所定の焦点距離よりもワイド側の焦点距離範囲においてのみ、前記歩き撮影判定手段により前記装置の使用者が歩行中と判定された場合に、前記被写体距離、あるいは前記敏感度の範囲を限定して前記敏感度を生成することを特徴とする請求項11に記載の像ブレ補正装置。
  16. 前記敏感度生成手段は、前記焦点距離及び前記被写体距離に基づいて、記憶手段に記憶されている前記焦点距離と前記被写体距離に対する複数個の離散的な敏感度情報から補間演算して前記敏感度を生成することを特徴とする請求項11乃至15のいずれか1項に記載の像ブレ補正装置。
  17. 請求項11乃至16のいずれか1項に記載の像ブレ補正装置を備えた撮像装置。
  18. 装置の振れを検出する振れ検出手段により検出した振れに基づいて、前記装置の使用者が歩行中か否かを判定する歩き撮影判定工程と、
    前記歩き撮影判定工程での判定結果と、撮像光学系の焦点距離と、被写体距離とに基づいて、前記撮像光学系が有する補正光学系の移動量に対する撮像面上の被写体像の移動量の割合である敏感度を生成する敏感度生成工程と、
    前記振れの量と前記敏感度とに基づいて、補正量を算出する補正量算出工程と、
    前記補正量に基づいて像振れを補正するように前記撮像光学系が有する補正光学系を駆動する制御工程とを備え、
    前記敏感度生成工程では、前記歩き撮影判定工程において前記装置の使用者が歩行中と判定された場合に、前記被写体距離、るいは前記敏感度の範囲を限定して前記敏感度を生成することを特徴とする像ブレ補正装置の制御方法。
  19. コンピュータに、請求項18に記載の制御方法の各工程を実行させるためのプログラム。
  20. コンピュータに、請求項18に記載の制御方法の各工程を実行させるためのプログラムを記憶したコンピュータが読み取り可能な記憶媒体。
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