JP6096982B2 - マルチカラーパールの養殖方法 - Google Patents

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Description

本発明は、真珠の養殖技術に関するものであり、より具体的には、マルチカラーパールの養殖方法に関する。
真珠を形成するための第1の条件は、真珠を生産する貝類の軟組織(結合組織等)において、該組織の内側に真珠層を分泌する「パールサック」を生成することである。フリーパールの従来の生産方法は、100年以上も前に日本人の見瀬辰平等により発見された、外套組織パッチグラフト法にさかのぼる。この方法を用いてパールサックを生成する技術は世界中に広まった後、真珠の近代的人口養殖の基本的なプロセスとなり、現在でも用いられている。
しかしながら、関連技術において、従来の養殖方法によって生産された均質な真珠の本体色は1色のみ(ホワイト、ゴールド、レッド、イエロー又はパープル等)である。この単色且つシンプルな色調では、商業的な要求を満たすことができない。
本発明の目的は、マルチカラーパールの養殖方法を提供し、上述の問題を解決することにある。
本発明の実施形態では、マルチカラーパールの養殖方法として、
異なる色の真珠層を有する、複数の第1の真珠生産貝類を養殖するステップと、
前記第1の真珠生産貝類の全てにおける外套上の組織を個別に収集して、複数の組織片を得るステップと、
前記組織片の全てを融合して、移植用組織を得るステップと、
第2の真珠生産貝類の外套又は内臓嚢の結合組織の中に前記移植用組織を植え付けて育てることにより、前記マルチカラーパールを得るステップと、を含む養殖方法を提供する。
本発明の実施形態は、マルチカラーパールの養殖方法であって、異なる色の真珠層を有する第1の真珠生産貝類を、まず初めに養殖する養殖方法を提供する。複数の第1の真珠生産貝類は、分泌により異なる色の真珠層を生成することができる。このようにして、第1の真珠生産貝類の全てにおける外套上の組織を収集することによって、複数の組織片が得られる。それから、複数の組織片を細胞培養技術にさらすことによって、移植用組織(パールサックと類似する)が得られる。この組織は、異なる色の真珠層を分泌する性質を有する。従って、第2の真珠生産貝類の外套又は内臓嚢の結合組織の中に上記移植用組織を植え付け、該組織を育てることによってマルチカラーパールを得ることができる。
先行技術と比較すると、本発明が提供する養殖方法では、マルチカラーパールを生成することができる。第1の真珠生産貝類の種類は、具体的には、所望の色に従って選択することができる。マルチカラーパールは色彩豊かで観賞価値がより高い。このように、マルチカラーパールは商業的需要を十分に満たすことができるものである。
本発明の実施形態により提供される方法によれば、1つの真珠が1つの色を有するという永遠のルールが完全に覆され、真珠産業に歴史的転換がもたらされる。1つの真珠が複数の色を有することは、真珠の根本的な概念を完全に変化させるものであり、真珠の研究分野における革新的な成果である。マルチカラーパールの大量生産は、真珠市場における真珠品質の評価システム及び世界の真珠産業の既存様式を完全に変化させるであろう。
選択的に、第1の真珠生産貝類は、ヒレイケチョウガイ(Hyriopsis cumingii)、イケチョウガイ(Hyriopsis Schlegelii)、カラスガイ(Cristaria plicata)、ドブガイ(Anodonta)、ガマノセガイ(Lamprotula)、シロチョウガイ(Pinctada maxima)、アコヤガイ(Pinctada martensii)又はマベガイ(Pteria penguin)を含む。
第2の真珠生産貝類は、軟体動物門−双殻綱−弁鰓類−真珠イガイ科(Mollusca Bivalvia lamellibranch Pearl Mussel)、イシガイ科(Unionidae)、又は軟体動物門−双殻綱−不等筋目ウグイスガイ科(Mollusca Bivalvia Anisomyaria Pteriidae)に属する貝類を含む。
選択的に、異なる色の真珠層を有する、複数の第1の真珠生産貝類を養殖するステップにおいて、第1の真珠生産貝類は少なくとも4世代育種の対象であり、純色の真珠層を分泌できる貝類である。
選択的に、第1の真珠生産貝類の全てにおける外套上の組織を個別に収集して、複数の組織片を得るステップは、7〜10cmの殻長を有する前記複数の第1の真珠生産貝類を解剖し、該第1の真珠生産貝類の前記外套上の組織を個別に収集してバルク組織に切断するステップと、生理食塩水、トリプシン及びゲンタマイシンを含有する混合溶液を用いて、前記全てのバルク組織を維持することによって細胞集団を含有する組織片を得るステップと、を含む。
選択的に、第2の真珠生産貝類の外套又は内臓嚢の結合組織の中に前記移植用組織を植え付けて育てることにより、前記マルチカラーパールを得るステップは、前記第2の真珠生産貝類の前記外套又は内臓嚢の結合組織の中に核を挿入する一方で、前記第2の真珠生産貝類の前記外套又は内臓嚢の前記結合組織の中に移植用組織を植え付けて育てることにより、前記マルチカラーパールを得るステップを含む。
選択的に、第2の真珠生産貝類の外套又は内臓嚢の結合組織の中に前記移植用組織を植え付けて育てることにより、前記マルチカラーパールを得るステップは、前記移植用組織が植え付けられた前記第2の真珠生産貝類を、水中に2〜5年吊るして養殖するステップ(ぶら下げ養殖又は懸垂養殖)を含む。
選択的に、水中に吊るして養殖する前記ステップでは、水域の塩分濃度が2‰、かつ該水域の温度が5〜30℃である。水域の温度は5〜30℃である。水域のカルシウムの含有量は30〜50mg/L、マグネシウムの含有量は0.5〜1mg/L、硫黄の含有量は1〜2mg/L、マンガンの含有量は3〜5mg/L、鉄の含有量は0.5mg/L、及び亜鉛の含有量は0.05mg/Lである。
選択的に、水中に吊るして養殖する前記ステップでは、前記移植用組織が植え付けられた前記第2の真珠生産貝類が、水面から25〜35cmの深さに配置されている。
選択的に、水中に吊るして養殖する前記ステップでは、水域中の餌が、黄金色植物、珪藻、クリプトモナスを含む。
本発明を、以下の特定の実施形態に関してさらに詳細に説明する。
[第1実施形態]
本発明の実施形態では、以下のステップを含むマルチカラーパールの養殖方法を提供する。
1.異なる色の真珠層を有する、複数の第1の真珠生産貝類を養殖するステップ;
上記ステップでは、配向繁殖によって所望の色を有する、複数の第1の真珠生産貝類を得ることができる。特定の色は、実際の状況に応じて決定される。
より具体的には、異なる色の繁殖集団を同系交配ビルトライン法で別々に生成し、それから異なる繁殖集団をハイブリダイズすることによって第1の真珠生産貝類を得る。第1の真珠生産貝類は、色や素質の劣化を防ぐことができる。
2.第1の真珠生産貝類の全てにおける外套上の組織を個別に収集して、複数の組織片を得るステップ;
第1の真珠生産貝類の外套上の組織は、真珠層を分泌する能力を潜在的に有するため、第1の真珠生産貝類を解剖した後に該第1の真珠生産貝類の外套上の組織を収集することにより、複数の組織片を得ることができる。
組織片を収集するステップにおいて、組織片を確実に活性させるためには、生理食塩水、トリプシン及びゲンタマイシンを含有する混合溶液を用いて、該組織片の活性状態を維持する必要がある。このように、得られた組織片が複数の細胞集団を含むことにより、その後の細胞培養及び融合の過程において、移植用組織の円滑な形成を確実なものとすることができる。
3.全ての組織片(複数の細胞集団を含む)を融合して移植用組織を得るステップ;
複数の組織片を得た後、従来の細胞培養技術によって、該組織片を移植用組織に融合することができる(この関数は、培養及び融合後のパールサックに類似している)。
4.第2の真珠生産貝類の外套又は内臓嚢の結合組織の中に上記の移植用組織を植え付けて育てることにより、マルチカラーパールを得るステップ;
上記ステップにおいて、第2の真珠生産貝類に移植用組織を移植する際の成功率を確保するためには、第2の真珠生産貝類の外套又は内臓嚢の結合組織の中に上記移植用組織を移植し、それから第2の真珠生産貝類を育てることを要する。成長の過程において、第2の真珠生産貝類は複数色の真珠層を生成することができる。所定期間にわたって成長させた後に、マルチカラーパールが得られる。
本発明の実施形態は、異なる色の真珠層を有する第1の真珠生産貝類を最初に養殖する、マルチカラーパールの養殖方法を提供する。複数の第1の真珠生産貝類は、分泌により異なる色の真珠層を生成することができる。このようにして、第1の真珠生産貝類の全ての外套上の組織を収集することによって、複数の組織片を得ることができる。それから、細胞培養技術によって、上記複数の組織片から移植用組織(パールサックに類似している)を得ることができる。この移植用組織は、異なる色の真珠層を分泌する性質を有している。従って、該組織を、第2の真珠生産貝類の外套又は内臓嚢の結合組織の中に移植して育てることにより、マルチカラーパールを得ることができる。
先行技術と比較して、本発明が提供する養殖方法によれば、マルチカラーパールを生産することができる。第1の真珠生産貝類の種類は、具体的には、所望の色に応じて選択される。マルチカラーパールは、色彩豊かで観賞価値がより高い。従って、マルチカラーパールは商業的需要を十分に満たすことができる。
本発明の実施形態が提供する方法は、1つの真珠が1つの色を有するという永遠のルールを完全に完全に覆し、真珠産業に歴史的転換をもたらす。1つの珠が複数の色を有することは、真珠の根本的な概念を完全に変化させるものであり、真珠の研究分野における革新的な成果である。マルチカラーパールの大量生産は、真珠市場における真珠品質の評価システム及び世界の真珠産業の既存様式を完全に変化させるものである。
第1実施形態におけるマルチカラーパールの養殖方法を、マルチカラーパールの養殖においてより良く適用し、且つより効果的に利用するために、本発明は、上述した第1実施形態に基づき第2実施形態を提供する。第2実施形態は、第1実施形態の方法をさらに明確化し且つ改良したものである。以下に詳細に説明する。
[第2実施形態]
本実施形態により提供する養殖方法は、以下のステップを含む。
A.異なる色の真珠層を有する、複数の第1の真珠生産貝類を養殖するステップ。
本実施形態における特定の養殖方法は、第1の真珠生産貝類の種類がヒレイケチョウガイとして定義されること以外は、第1実施形態におけるステップ1と同様である。さらに、より好適には、遺伝的な色を安定化させるべく、上記のヒレイケチョウガイは、グループ育種、すなわち、少なくとも4世代の選択を介した系統育種法により、ホワイト、ゴールド、レッド及びパープルの真珠層を分泌できるイガイの子孫である。
本実施形態では、真珠層の分泌能力が比較的高いことを理由に、ヒレイケチョウガイを第1の真珠生産貝類として選択している。真珠層の色は、ホワイト、ゴールド、レッド及びバイオレットである。これらは、他の真珠色に比し消費者に人気のある色である。
さらに、第2の真珠生産貝類の選択は、軟体動物門−双殻綱−弁鰓類−真珠イガイ科(Eulamellibranchia Margaritanidae)、イシガイ科、又は軟体動物門−双殻綱−不等筋目ウグイスガイ科に属する限り、より多様性が認められている。本実施形態では、ヒレイケチョウガイを第2の真珠生産貝類として選択している。
ヒレチョウガイを第1の真珠生産貝類として選択する以外に、イケチョウガイ、カラスガイ、ドブガイ、ガマノセガイ、シロチョウガイ、アコヤガイ又はマベガイを、第1の真珠生産貝類として用いることができることにも留意されたい。
B.第1の真珠生産貝類の全てにおける外套上の組織を個別に収集して、複数の組織片を得るステップ;
本ステップでは、好適には、7〜10cmの殻長を有する複数の第1の真珠生産貝類を選択し且つ解剖し、第1の真珠生産貝類の全てにおける外套上の組織を個別に収集し、それらを7〜10cmのバルク組織に切断する。全ての貝類の生理学的活性は比較的安定しており、その生命力はより活発である。これによって、収集及びその後のオペレーションの成功率が増す。
得られた組織片の生理学的活性を確保して真珠層の生成を確実にするためには、複数のバルク組織を得た後に、生理食塩水、トリプシン及びゲンタマイシンを含有する混合溶液を用いて全てのバルク組織を維持し、細胞集団を含有した組織片を得る必要があることに留意されたい。
C.組織片の全てを融合して移植用組織を得るステップ;
本ステップは、移植用組織を得るべく複数の組織片を細胞培養にさらす工程である。養殖及び融合する間、全ての組織又は細胞は増殖且つ癒着し、機能的にパールサックに類似した移植用組織に成長する。第2の真珠生産貝類が利用可能になると、移植作業を行うことができる。
D.第2の真珠生産貝類の外套の結合組織の中に移植用組織を植え付けるステップ;
本ステップでは、詳細には、第2の真珠生産貝類の外套又は内臓嚢の結合組織の中に核を挿入する一方で、第2の真珠生産貝類の外套の結合組織の中に移植用組織を植え付け、育てることによってマルチカラーパールを得る。
このようにして、養殖(水中に吊るし、2〜5年かけて養殖)した後、移植用組織によって分泌された真珠層が核の表面に蓄積されると、マルチカラーパールが形成される。
一般に、水中に吊るしての養殖工程では、3〜5年の養殖を経て、マルチカラーの非核真珠を得ることができる(すなわち、核が移植されていない。しかしながら、この方法は、真珠を生産するまでにより長い時間を要するため一般には用いられていない)。マルチカラーの有核真珠は、2年の養殖で得ることができる。
養殖の特定の工程において、好適には、第2の真珠生産貝類の成長条件及び栄養需要を保証するために、以下のように環境を制御することができる。
水域の塩分濃度を2‰以下(好適には2‰)とし、水域の温度を5〜30℃とする。水域におけるカルシウム濃度を30〜50mg/L、マグネシウムの含有量を0.5〜1mg/L、硫黄の含有量を1〜2mg/L、マンガンの含有量を3〜5mg/L、鉄の含有量を0.5mg/L、及び亜鉛の含有量を0.05mg/Lとする。
上記範囲内の塩分濃度及び温度では、第2の真珠生産貝類の様々な生理指標が比較的安定する。従って、これらの条件は、第2の真珠生産貝類の迅速な成長に非常に適している。
さらに、養殖工程において、好適には、水域中の種々の無機塩濃度を併せて定義すると、第2の真珠生産貝類の成長に必要な栄養が保証されるため、第2の真珠生産貝類が迅速且つ健康に成長する。
水中に吊るしての養殖工程においては、操作を容易にし、適度な照明を確保するために、移植用組織が植え付けられた第2の真珠生産貝類を、水面から25〜35cmの位置に配置する。このようにして、一方では手作業を容易にし、他方では第2の真珠生産貝類の十分な採光を保証することができる。
特定のセットが組まれた際、オペレータがいつでも貝類の成長状態を観察できるように、水域の透明度もまた25〜40cmに定義される。
一般に、双殻綱の餌にはプランクトンを用いているため、栄養をフィルタ供給によって補足することができる。本実施形態において、好適な餌は、黄金色植物、珪藻、クリプトモナスを含む。一方では、黄金色植物、珪藻、クリプトモナスは広く入手可能且つ低コストであるため、簡単に養殖できる。他方では、上記の餌の栄養価は比較的高く、且つ双殻綱が容易に捕獲できる。さらに、黄金色植物、珪藻、クリプトモナスは、第2の真珠生産貝類が所望の色の真珠層を安定的に分泌するのを促進する。
上述したのは本発明の好適な実施形態に過ぎず、本発明を限定することを意図していない。本発明における様々な修正及び変更が当業者によってなされ得る。本発明の精神及び原理の範囲内の全ての修正、同等の構成の置換又は改良等は、本発明の保護範囲に含まれるものである。

Claims (10)

  1. マルチカラーパールの養殖方法であって、
    異なる色の真珠層を有する、複数の第1の真珠生産貝類を養殖するステップと、
    前記第1の真珠生産貝類の全てにおける外套上の組織を個別に収集して、複数の組織片を得るステップと、
    前記組織片の全てを融合して、移植用組織を得るステップと、
    第2の真珠生産貝類の外套又は内臓嚢の結合組織の中に前記移植用組織を植え付けて育てることにより、前記マルチカラーパールを得るステップと、を含むことを特徴とする養殖方法。
  2. 請求項1に記載の養殖方法であって、前記第1の真珠生産貝類が、ヒレイケチョウガイ、イケチョウガイ、カラスガイ、ドブガイ、ガマノセガイ、シロチョウガイ、アコヤガイ又はマベガイを含み、
    前記第2の真珠生産貝類が、軟体動物門−双殻綱−弁鰓類−真珠イガイ科、イシガイ科、又は軟体動物門−双殻綱−不等筋目ウグイスガイ科に属する貝類を含むことを特徴とする養殖方法。
  3. 請求項1又は2に記載の養殖方法であって、異なる色の真珠層を有する、複数の第1の真珠生産貝類を養殖する前記ステップにおいて、
    前記第1の真珠生産貝類が少なくとも4世代育種の対象であり、純色の真珠層を分泌できる貝類であることを特徴とする養殖方法。
  4. 請求項3に記載の養殖方法であって、前記第1の真珠生産貝類の全てにおける外套上の組織を個別に収集して、複数の組織片を得るステップが、
    7〜10cmの殻長を有する前記複数の第1の真珠生産貝類を解剖し、該第1の真珠生産貝類の前記外套上の組織を個別に収集してバルク組織に切断するステップと、
    生理食塩水、トリプシン及びゲンタマイシンを含有する混合溶液を用いて、前記全てのバルク組織を維持することによって細胞集団を含有する組織片を得るステップと、を含む
    ことを特徴とする養殖方法。
  5. 請求項4に記載の養殖方法であって、第2の真珠生産貝類の外套又は内臓嚢の結合組織の中に移植用組織を植え付けて育てることにより、前記マルチカラーパールのビードを得るステップが、
    前記第2の真珠生産貝類の前記外套又は内臓嚢の結合組織の中に核を挿入する一方で、前記第2の真珠生産貝類の前記外套又は内臓嚢の前記結合組織の中に移植用組織を植え付けて育てることにより、前記マルチカラーパールを得るステップを含むことを特徴とする養殖方法。
  6. 請求項5に記載の養殖方法であって、第2の真珠生産貝類の外套又は内臓嚢の結合組織の中に移植用組織を植え付けて育てることにより、前記マルチカラーパールを得るステップが、
    前記移植用組織が植え付けられた前記第2の真珠生産貝類を、水中に2〜5年吊るして養殖するステップを含むことを特徴とする養殖方法。
  7. 請求項6に記載の養殖方法であって、水中に吊るして養殖する前記ステップにおいて、
    水域の塩分濃度が2‰、かつ該水域の温度が5〜30℃であり、
    前記水域における、カルシウムの含有量が30〜50mg/L、マグネシウムの含有量が0.5〜1mg/L、硫黄の含有量が1〜2mg/L、マンガンの含有量が3〜5mg/L、鉄の含有量が0.5mg/L、及び亜鉛の含有量が0.05mg/Lであることを特徴とする養殖方法。
  8. 請求項6に記載の養殖方法であって、水中に吊るして養殖する前記ステップにおいて、前記移植用組織が植え付けられた前記第2の真珠生産貝類が、水面から25〜35cmの深さに配置されていることを特徴とする養殖方法。
  9. 請求項7に記載の養殖方法であって、水中に吊るして養殖する前記ステップにおいて、前記移植用組織が植え付けられた前記第2の真珠生産貝類が、水面から25〜35cmの深さに配置されていることを特徴とする養殖方法。
  10. 請求項に記載の養殖方法であって、水中に吊るして養殖する前記ステップにおいて、前記水域中の餌が、黄金色植物、珪藻、クリプトモナスを含むことを特徴とする養殖方法。
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